【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は白蟻駆除液，防腐液，防カビ液等を自動散布するために縁の下などに設置させた散布器具へ接続して用いる薬液散布器具用供給装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に縁の下などに散布器具や装置を設置して作業者が床下に入ることなく自動的に白蟻駆除液などの薬液を散布させるようにしたものとしては、特開２００１−２９９１８２がある。これは薬液散布用のノズルを設けた複数個の継手部を複数本のホースで連結し、これらのホースに対してポンプ接続用の継手からのホースの薬液が前記継手部を仲介部として送出され、前記各継手部から薬液を散布するようにした白蟻駆除装置であり、この構造は、ポンプと接続する継手から延出する最初のホースに第１継手部を接続し、この第１継手部から複数本のホースを延出させ、これ等のホースのそれぞれに第２から第Ｎの継手部を順次連結し、しかも前記各継手部にノズルを設けたものであった。しかしながら特開２００１−２９９１８２は、継手部に設けたノズルから薬液を散布する際に、ノズルが固定されていることにより散布範囲が狭い範囲に限られるので、多数の継手部が必要であった。また各継手部の四方向にはホースがそれぞれ連結されていると共に第１継手部にはポンプ接続用迅速継手とホースで接続されているが、散布面積が広くなると、順次継手部の圧力が下がってしまうため、分割して散布面積に応じたポンプを複数台用意して、順次接続して薬液を散布しなければならず、設置作業に手間が掛ると共に各継手部の四方向にホースを連結するため多数の部品点数が必要となり、設置コストが多く掛る等の問題点があった。
【０００３】
このため、本発明者が特願２００２−０５１０１７の白蟻駆除液散布器具を提案した所である。これは設置箇所を少なくし、且つポンプ１台の散布面積が拡大されて設置部品点数を減少させることが可能となり、設置コストの低減化が可能となるものである。この構造は、ノズルを先端に取付けると共に基部を中心として左右方向へ往復移動可能なアームと、該アームを往復移動させるための往復手段と、モーターとから少なくとも構成するものであった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら特開２００１−２９９１８２や特願２００２−０５１０１７に於ける動力噴霧器などのポンプ装置は、圧力が一定のためノズルから噴出される薬液は同じ距離で且つ同じ範囲しか噴出されないものであった。又、噴霧作業を終了するために動力噴霧器が停止されると、床下などに設置したままの配管やホース内に薬液が残存し、そのままにしておくとホースが劣化したり、ノズルの詰りが発生していた。この時、所定量の薬液、例えば５リットルを噴霧する場合、薬液タンク内に薬液が５リットルだけ入れられて噴霧すると、薬液がなくなった時点でポンプによる薬液の送出が出来なくなり、ノズルからは薬液が少し出るだけとなるため、一般には５リットルの薬液を入れているのが現状である。従って、配管やホース内に薬液の残留を除去させることは出来ず、薬液の定量散布が難しい等の問題点があった。
【０００５】
本発明は１つのノズルの散布範囲が拡大され、均一な散布が可能となり、ノズルの設置箇所を少なく出来ると共に設置部品点数を減少させ、且つ散布器具の設置コストの低減化が可能となる薬液散布器具用供給装置を提供することを目的とする。
【０００６】
本発明の他の目的は、薬液とエアの切換えが可能となるため、配管やホース内及びノズル内に薬液を残存させることなく完全に空にすることが短時間にでき、且つ薬液の量を確実に定量化出来る薬液散布器具用供給装置を提供するにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解消するために本発明は成されたものであり、つまり、薬液供給口とエア供給口及び薬液送出口を有した加圧用の薬液タンクと、薬液送出口とノズル側の間に接続する薬液用電磁バルブと、エア供給口とノズル側の間に接続するエア用電磁バルブと、該エア用電磁バルブ及び薬液用電磁バルブの開閉を制御するために具備した制御盤と、エア供給口へ圧縮空気を供給するためのエアコンプレッサーとから構成する。また前記制御盤として、薬液中にエアを所定時間毎に混入させて送るためのシーケンス回路を用いるか、或いは薬液とエアを所定時間毎に交互に送るためのシーケンス回路を用いると良い。そのシーケンス回路が、スイッチ１又はそれと共にスイッチ２と、タイマー１，タイマー２，タイマー３と、リレー１とから成されると良い。
【０００８】
【発明の実施の形態】
図１、図２は本発明の実施形態を示す図であり、この図面に基づいて説明する。（１）は薬液供給口（１１）とエア供給口（１２）及び薬液送出口（１３）を有した加圧用の薬液タンクであり、該薬液タンク（１）としては、２０リットル前後の耐圧タンクを用いる。また前記エア供給口（１２）には、薬液タンク（１）内へ圧縮空気を送り込む口と、後述するエア用電磁バルブ（３）へ圧縮空気を送り込む口とがある。（２）は薬液送出口（１３）とノズル側の中間に接続する薬液用電磁バルブであり、（３）はエア供給口（１２）とノズル側の中間に接続するエア用電磁バルブである。（４）は薬液用電磁バルブ（２）とエア用電磁バルブ（３）の開閉を制御するために具備したシーケンス回路の制御盤であり、該制御盤（４）は、電源をＯＮ，ＯＦＦすると共に前記薬液用電磁バルブ（２）を開閉するためのスイッチ１（４１）と、シーケンス回路を作動させるためのスイッチ２（４２）と、該スイッチ２（４２）によってカウント開始させると共に前記エア用電磁バルブ（３）が閉じている時間を設定するタイマー１（４３）と、該タイマー１（４３）がカウント終了すると前記エア用電磁バルブ（３）を開くと共にその開いている時間を設定するタイマー２（４４）と、そのタイマー２（４４）のカウントが終了されるとＯＮすると共に前記タイマー１（４３）とタイマー２（４４）をリセットするためのリレー１（４５）と、該リレー１（４５）をＯＦＦすると共にリセット時に前記タイマー１（４３）とタイマー２（４４）のチャタリングを防止するために設けたタイマー３（４６）とから構成される。前記スイッチ１（４１）とスイッチ２（４２）には富士電気製で型式ＡＨ３０−Ｐ２Ｂ１１のセレクトスイッチを用い、タイマー１（４３）とタイマー２（４４）及びタイマー３（４６）にはオムロン製で型式Ｈ３Ｙ−２を用い、またリレー１（４５）にはオムロン製で型式ＭＹ２Ｎのミニチュアリレーを用いると良い。尚、この制御盤（４）は薬液の中にエアを混入させて送出するためのシーケンス回路であるが、シーケンス制御以外の方法で制御させても良い。（５）はエア供給口（１２）へ圧縮空気を供給するためのエアコンプレッサーである。
【０００９】
図４は本実施形態の別の制御盤を示す図であり、この図面に基づいて説明する。前記制御盤（４）は、シーケンス回路を作動させるスイッチ１（４１）と、前記薬液用電磁バルブ（２）が開かれる時間を設定すると共にカウント終了時に前記薬液用電磁バルブ（２）が閉じられるためのタイマー１（４３）と、該タイマー１（４３）がカウント終了すると前記エア用電磁バルブ（３）を開くと共にその開いている時間を設定するタイマー２（４４）と、そのタイマー２（４４）のカウントが終了されるとＯＮすると共に前記タイマー１（４３）とタイマー２（４４）をリセットするためのリレー１（４５）と、該リレー１（４５）をＯＦＦすると共にリセット時に前記タイマー１（４３）とタイマー２（４４）のチャタリングを防止するために設けたタイマー３（４６）とから構成されている。この制御盤（４）は薬液とエアを交互に送出するためのシーケンス回路である。
【００１０】
次に本発明の使用方法について説明する。予め床下などに設置した散布器具のノズルに薬液が供給されるホースを接続するために、図示しない継手部にホース接続用継手を接続しておく。先ず始め薬液の中にエアを所定間隔で混入させて送る場合について、図２と図３を基にして説明する。予めエアコンプレッサー（５）を作動させ、薬液タンク（１）内に散布したい量を入れた薬液が圧縮空気によって適宜圧で押された状態としておく。先ずスイッチ１（４１）をＯＮ にすると、薬液用電磁バルブ（２）が開となり、薬液タンク（１）下部から薬液が送出される。この時、図３で示す上段のスイッチ１（４１）と下段の薬液用電磁バルブ（２）の動作は同じタイミングである。次にスイッチ２（４２）をＯＮ にすると、タイマー１（４３）がカウントを開始する。このタイマー１（４３）の設定を例えば２秒にすると、タイマー１（４３）がカウントを終了するまでの２秒間はエアが遮断される。そしてタイマー１（４３）がカウントを終了すると、エア用電磁バルブ（３）が開き、薬液タンク（１）の上部のエア供給口（１２）から圧縮空気が送出され、薬液用電磁バルブ（２）からノズル側に送られている薬液の中に前記エアが混入される。またエアが混入されると同時にタイマー２（４４）がカウントを開始する。このタイマー２（４４）の設定を例えば１秒に設定すると、カウントが終了するまでの１秒間エアが混入される。タイマー２（４４）がカウントを終了すると、エア用電磁バルブ（３）が閉じ、同時にリレー１（４５）がＯＮになり、タイマー１（４３）をリセットし、それによってタイマー２（４４）がリセットされ、タイマー３（４６）がカウントを開始する。このタイマー３（４６）は次のサイクルに入る時点でタイマー１（４３）とタイマー２（４４）がリセットされるのに必要な時間として０．３秒程度に設定し、タイマー１（４３）とタイマー２（４４）のチャタリングを防止する。タイマー３（４６）がカウントを終了すると、リレー（４５）がＯＦＦとなり、１サイクルを終了し、シーケンス制御の始めの動作に戻される。
【００１１】
するとタイマー１（４３）がカウントを開始する。タイマー１（４３）のカウントが終了してエア用電磁バルブ（３）が開かれ、薬液タンク（１）のエア供給口（１２）から圧縮空気が送出されて、薬液の中にエアが混入されるのである。そしてタイマー２（４４）が１秒間のカウントを終了すると、エア用電磁バルブ（３）が閉となり、エアの混入を停止させるのである。このように薬液の中には１秒間だけエアが混入して送出され、その後、２．３秒間は薬液だけが送出される。この動作が繰り返される。従って、薬液だけが送出されると、薬液が細く遠くまで噴出され、エアが混入した薬液を送出する時は広く且つ近くが噴霧出来るものとなるため、広範囲に噴霧することが可能となるのである。尚、この時のエアの混入時間やエアの遮断時間は任意に設定出来るものであり、上記の時間に限定されるものではない。また粘度の高い薬液を使用する時には、エアの送出時間を増やして霧状にさせ易くすると良い。
【００１２】
次に別実施形態の制御盤（４）を用い、薬液とエアを所定時間毎に交互に送る場合について、図４と図５を基にして説明する。前記実施形態のものと同様に、予めエアコンプレッサー（５）を作動させて薬液タンク（１）内に圧縮空気を溜めておき、且つ予め床下などに設置した散布器具のノズル側の図示しない継手部にホース接続用継手を接続しておく。先ず始めスイッチ１（４１）をＯＮ にすると、薬液用電磁バルブ（２）が開き、薬液を送出すると同時にタイマー１（４３）がカウントを開始する。タイマー１（４３）の設定を例えば２秒にすると、２秒間とタイマー３（４６）の設定時間の０．３秒を加算した２．３秒間は薬液だけが送出される。タイマー１（４３）がカウントを終了すると、薬液用電磁バルブ（２）が閉じ、エア用電磁バルブ（３）が開き、エアを送出すると同時にタイマー２（４４）がカウントを開始する。タイマー２（４４）の設定を例えば１秒に設定すると、１秒間エアが送出される。タイマー２（４４）がカウント終了すると、エア用電磁バルブ（３）が閉じる。それと同時にリレー１（４５）がＯＮになり、タイマー１（４３）をリセットし、それによってタイマー２（４４）がリセットされ、タイマー３（４６）がカウントを開始する。このタイマー３（４６）は次のサイクルに入る時点でタイマー１（４３）とタイマー２（４４）がリセットされるのに必要な時間として０．３秒程度に設定し、タイマー１（４３）とタイマー２（４４）のチャタリングを防止する。タイマー３（４６）がカウントを終了すると、リレー１（４５）がＯＦＦとなり、１サイクルを終了し、シーケンス制御の始めの動作に戻される。するとタイマー１（４３）がカウントを開始し、同時に薬液用電磁バルブ（２）が開となり、薬液タンク（１）の下部から薬液が送出される。そして薬液用電磁バルブ（２）が閉となると、薬液の送出を停止すると同時にエアが送出される。このような動作を繰返すことにより、薬液とエアを所定時間毎に交互に切換えてノズルに送出するのである。従って、薬液だけが送出されると、薬液の散布は従来と同じであるが、エアだけが送出されると、ノズルから薬液が霧状になると共にエアだけになる前に薬液を供給させることによって、エアによってその霧状のものが遠くまで運ばれることが可能となり、散布範囲がより拡大されるものとなる。尚、この時のエアの送出時間やエアの遮断時間は任意に設定出来るものである。
【００１３】
このようにして薬液タンク（１）内部の薬液が空になると、薬液タンク（１）の下部から加圧した薬液の代りに加圧されたエア或いは、それと一緒にエアコンプレッサー（５）から直接送られる圧縮したエアとが、縁の下などに設置した配管やノズルに送出されるため、配管やノズル内に薬液が残留することなく排出されることが可能となった。この時、制御盤（４）によって、エアコンプレッサー（５）から直接送られる圧縮されたエアだけが配管やノズル内に送出するようにセットしておくと、湿気の少ないエアであるので、残存薬液を除去する時間が短縮されるものとなる。また薬液タンク（１）内部に噴霧したい量の薬液を入れると、その薬液が途中で溜まることなく全部を散布させることができるため、薬液の量を確実に定量化できるものとなる。
【００１４】
【発明の効果】
本発明はこのように構成させたことにより、下記に記載する効果を有する。
【００１５】
請求項１のように薬液供給口（１１）とエア供給口（１２）及び薬液送出口（１３）を有した加圧用の薬液タンク（１）と、薬液送出口（１３）とノズル側の間に接続する薬液用電磁バルブ（２）と、エア供給口（１２）とノズル側の間に接続するエア用電磁バルブ（３）と、該エア用電磁バルブ（３）及び薬液用電磁バルブ（２）の開閉を制御するために具備した制御盤（４）と、エア供給口（１２）へ圧縮空気を供給するためのエアコンプレッサー（５）とから構成することにより、散布範囲が広がって均一散布が可能となるため、ノズルの設置数量を少なく出来ると共に散布器具の設置部品点数の減少が可能となり、且つ散布器具の設置コストの低減化が可能となる。又、加圧用の薬液タンク（１）を用いると共に薬液とエアの切換えが可能となることにより、床下などに設置したままの配管やホース内に薬液が残存することなく完全に空にすることが可能となるため、従来の如きホースの劣化やノズルの詰り等がなくなり、維持管理が簡単になる。更に薬液の量を確実に定量化でき、且つ薬液を切換えることも可能となった。
【００１６】
請求項２のように電源をＯＮ，ＯＦＦすると共に薬液用電磁バルブ（２）を開閉するためのスイッチ１（４１）と、シーケンス回路を作動させるためのスイッチ２（４２）と、該スイッチ２（４２）によってカウント開始させると共にエア用電磁バルブ（３）が閉じている時間を設定するタイマー１（４３）と、該タイマー１（４３）がカウント終了するとエア用電磁バルブ（３）を開くと共にその開いている時間を設定するタイマー２（４４）と、そのタイマー２（４４）のカウントが終了されるとＯＮすると共にタイマー１（４３）とタイマー２（４４）をリセットするためのリレー１（４５）と、該リレー１（４５）をＯＦＦすると共にリセット時にタイマー１（４３）とタイマー２（４４）のチャタリングを防止するために設けたタイマー３（４６）とから成すことにより、薬液中にエアを所定時間毎に混入させて送るためのシーケンス回路となり、薬液用電磁バルブ（２）とエア用電磁バルブ（３）の開閉が自動的に行えるものとなるため、散布面積を拡大させて均一な散布が可能となり、配管やホース内の薬液の残存をなくすことが容易に出来るものとなる。
【００１７】
請求項３に示すようにシーケンス回路を作動させるスイッチ１（４１）と、薬液用電磁バルブ（２）が開かれる時間を設定すると共にカウント終了時に薬液用電磁バルブ（２）が閉じられるためのタイマー１（４３）と、該タイマー１（４３）がカウント終了するとエア用電磁バルブ（３）を開くと共にその開いている時間を設定するタイマー２（４４）と、そのタイマー２（４４）のカウントが終了されるとＯＮすると共にタイマー１（４３）とタイマー２（４４）をリセットするためのリレー１（４５）と、該リレー１（４５）をＯＦＦすると共にリセット時にタイマー１（４３）とタイマー２（４４）のチャタリングを防止するために設けたタイマー３（４６）とから成すことにより、薬液とエアを所定時間毎に交互に送るためのシーケンス回路となり、薬液用電磁バルブ（２）とエア用電磁バルブ（３）の開閉が自動的に行えるものとなるため、請求項２と同様な効果が得られると共に構造が若干簡単なものとなる。またエアだけを噴霧する際、霧状の薬液をそのエアで遠くまで運ぶことが出来るため、より均一な散布が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態の要部を示す説明図である。
【図２】本実施形態の制御盤を示すシーケンス回路図である。
【図３】図２のタイミングチャートを示す説明図である。
【図４】他の実施形態の制御盤を示すシーケンス回路図である。
【図５】図４のタイミングチャートを示す説明図である。
【符号の説明】
１ 薬液タンク
１１ 薬液供給口
１２ エア供給口
１３ 薬液送出口
２ 薬液用電磁バルブ
３ エア用電磁バルブ
４ 制御盤
４１ スイッチ１
４２ スイッチ２
４３ タイマー１
４４ タイマー２
４５ リレー１
４６ タイマー３
５ エアコンプレッサー[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a supply device for a chemical spraying device which is connected to a spraying device installed under a rim or the like for automatically spraying a termite extermination liquid, a preservative liquid, a fungicide liquid, and the like.
[0002]
[Prior art]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-299182 discloses an apparatus in which a spraying device or device is generally installed under a rim to automatically spray a chemical such as termite extermination liquid without an operator entering the floor. In this method, a plurality of joints provided with a nozzle for spraying a chemical solution are connected by a plurality of hoses, and a chemical solution of a hose from a joint for pump connection is sent to these hoses using the joint portion as an intermediary portion. A termite extermination device configured to spray a chemical solution from each of the joints, wherein the first joint is connected to a first hose extending from a joint connected to a pump, and the first joint is connected to the first hose. A plurality of hoses are extended, the second to Nth joints are sequentially connected to each of these hoses, and a nozzle is provided at each of the joints. However, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-299182, when a chemical solution is sprayed from a nozzle provided in a joint portion, the spraying range is limited to a narrow range because the nozzle is fixed, so that a large number of joint portions are required. In addition, hoses are connected to the four joints in the four directions, respectively, and the first joint is connected to a quick connection for pump connection and a hose. However, as the spraying area increases, the pressure at the joints decreases sequentially. Therefore, it is necessary to prepare multiple pumps according to the spraying area and divide them by connecting them sequentially to spray the chemical solution, which is troublesome in installation work and connects hoses in four directions at each joint. Therefore, a large number of parts are required, and there is a problem that the installation cost is increased.
[0003]
For this reason, the present inventor has proposed a termite control liquid spraying device disclosed in Japanese Patent Application No. 2002-051017. This reduces the number of installation locations, increases the spray area of one pump, reduces the number of installation components, and reduces installation costs. This structure has at least an arm having a nozzle attached to a distal end thereof and capable of reciprocating in the left-right direction about a base, a reciprocating means for reciprocating the arm, and a motor.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in a pump device such as a power atomizer disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-299182 and Japanese Patent Application No. 2002-051017, since the pressure is constant, chemicals ejected from a nozzle are ejected only at the same distance and in the same range. Also, when the power sprayer is stopped to end the spraying operation, the chemical liquid remains in the pipes and hoses installed under the floor, etc. If left as it is, the hose will deteriorate and the nozzles will be clogged. Was. At this time, when spraying a predetermined amount of a chemical solution, for example, 5 liters, when only 5 liters of the chemical solution are put into the chemical solution tank and spraying, the chemical solution cannot be delivered by the pump when the chemical solution is exhausted, and the chemical solution is discharged from the nozzle. In general, 5 liters of a chemical solution is currently supplied because only a small amount of liquid appears. Therefore, there is a problem that it is not possible to remove the residue of the chemical solution in the pipe or the hose, and it is difficult to spray the chemical solution quantitatively.
[0005]
ADVANTAGE OF THE INVENTION This invention expands the spraying range of one nozzle, makes uniform spraying possible, can reduce the installation location of a nozzle, can reduce the number of installation parts, and can reduce the installation cost of a spraying device. An object is to provide a supply device for an instrument.
[0006]
Another object of the present invention is to enable the switching between the chemical solution and the air, so that the chemical solution can be completely emptied in a short time without remaining in the pipes, hoses and nozzles, and the amount of the chemical solution can be reduced. An object of the present invention is to provide a supply device for a chemical spraying device that can be reliably quantified.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been made to solve the above problem, that is, a pressurized chemical tank having a chemical liquid supply port, an air supply port, and a chemical liquid discharge port, and between the chemical liquid discharge port and the nozzle side. An electromagnetic valve for chemical liquid to be connected, an electromagnetic valve for air connected between the air supply port and the nozzle side, a control panel provided for controlling the opening and closing of the electromagnetic valve for air and the electromagnetic valve for chemical liquid, and an air supply And an air compressor for supplying compressed air to the mouth. Further, as the control panel, it is preferable to use a sequence circuit for mixing and sending air into the chemical solution at predetermined time intervals, or to use a sequence circuit for alternately sending the chemical solution and air at predetermined time intervals. Preferably, the sequence circuit includes the switch 1 or the switch 2 together therewith, the timer 1, the timer 2, the timer 3, and the relay 1.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 and FIG. 2 are views showing an embodiment of the present invention, and description will be made based on this drawing. (1) is a pressurized chemical tank having a chemical liquid supply port (11), an air supply port (12), and a chemical liquid outlet (13). The chemical liquid tank (1) is a pressure-resistant tank of about 20 liters. Is used. The air supply port (12) has a port for sending compressed air into the chemical liquid tank (1) and a port for sending compressed air to the air electromagnetic valve (3) described later. (2) is a chemical liquid electromagnetic valve connected between the chemical liquid outlet (13) and the nozzle side, and (3) is an air electromagnetic valve connected between the air supply port (12) and the nozzle side. (4) is a control panel of a sequence circuit provided for controlling the opening and closing of the chemical liquid electromagnetic valve (2) and the air electromagnetic valve (3). The control panel (4) turns on and off the power supply. A switch 1 (41) for opening and closing the chemical liquid electromagnetic valve (2), a switch 2 (42) for operating a sequence circuit, and a switch 2 (42) for starting counting and for controlling the air electromagnetic pressure. A timer 1 (43) for setting a time during which the valve (3) is closed, and a timer 2 for setting the open time while opening the electromagnetic valve (3) for air when the timer 1 (43) has finished counting. (44) and the relay 1 (4) for turning on when the counting of the timer 2 (44) is completed and resetting the timer 1 (43) and the timer 2 (44). ) And configured from the at reset timer 1 (43) a timer 3 which is provided in order to prevent chattering of the timer 2 (44) and (46) as well as OFF the relay 1 (45). The switch 1 (41) and the switch 2 (42) are select switches of model AH30-P2B11 manufactured by Fuji Electric, and the timers 1 (43), 2 (44) and 3 (46) are manufactured by OMRON. It is preferable to use the model H3Y-2 and to use a miniature relay of model MY2N made by OMRON for the relay 1 (45). The control panel (4) is a sequence circuit for mixing and sending air into the chemical solution, but may be controlled by a method other than the sequence control. (5) is an air compressor for supplying compressed air to the air supply port (12).
[0009]
FIG. 4 is a diagram showing another control panel of the present embodiment, and description will be given based on this drawing. The control panel (4) sets a switch 1 (41) for activating a sequence circuit and a time during which the chemical liquid electromagnetic valve (2) is opened, and closes the chemical liquid electromagnetic valve (2) at the end of counting. A timer 1 (43), a timer 2 (44) for opening the electromagnetic valve for air (3) when the counting of the timer 1 (43) is completed, and setting an opening time thereof; and a timer 2 (44). ) Is turned on when the counting is completed, and a relay 1 (45) for resetting the timer 1 (43) and the timer 2 (44). The relay 1 (45) is turned off and the timer 1 (45) is reset. (43) and a timer 3 (46) provided to prevent chattering of the timer 2 (44). The control panel (4) is a sequence circuit for alternately sending out a chemical solution and air.
[0010]
Next, a method of using the present invention will be described. A hose connection joint is connected to a joint (not shown) in order to connect a hose to which a chemical solution is supplied to a nozzle of a spraying device which is previously installed under the floor or the like. First, a case where air is mixed into a chemical solution at a predetermined interval and then sent is described with reference to FIGS. 2 and 3. The air compressor (5) is actuated in advance, and a chemical liquid containing an amount to be sprayed in the chemical liquid tank (1) is pressed by compressed air at an appropriate pressure. First, when the switch 1 (41) is turned on, the chemical solution electromagnetic valve (2) is opened, and the chemical solution is sent out from the lower portion of the chemical solution tank (1). At this time, the operation of the upper switch 1 (41) and the lower chemical liquid solenoid valve (2) shown in FIG. 3 are at the same timing. Next, when the switch 2 (42) is turned on, the timer 1 (43) starts counting. If the timer 1 (43) is set to, for example, 2 seconds, the air is shut off for 2 seconds until the timer 1 (43) finishes counting. When the timer 1 (43) finishes counting, the air electromagnetic valve (3) is opened, and compressed air is sent out from the air supply port (12) at the top of the chemical liquid tank (1), and the chemical electromagnetic valve (2) is opened. The air is mixed into the chemical solution sent from the nozzle to the nozzle side. At the same time as the air is mixed, the timer 2 (44) starts counting. If the setting of the timer 2 (44) is set to, for example, one second, air is mixed for one second until the counting is completed. When the timer 2 (44) finishes counting, the air electromagnetic valve (3) closes, and at the same time, the relay 1 (45) turns on, resetting the timer 1 (43), thereby resetting the timer 2 (44). Then, the timer 3 (46) starts counting. This timer 3 (46) sets about 0.3 seconds as a time required for resetting the timer 1 (43) and the timer 2 (44) at the time of entering the next cycle. Chattering of the timer 2 (44) is prevented. When the timer 3 (46) finishes counting, the relay (45) is turned off, one cycle ends, and the operation returns to the start of the sequence control.
[0011]
Then, the timer 1 (43) starts counting. When the count of the timer 1 (43) ends, the air electromagnetic valve (3) is opened, compressed air is sent out from the air supply port (12) of the chemical liquid tank (1), and air is mixed into the chemical liquid. Because When the timer 2 (44) finishes counting for one second, the air electromagnetic valve (3) is closed to stop the mixing of air. In this way, air is mixed into the chemical solution for only one second and sent out, and thereafter, only the chemical solution is sent out for 2.3 seconds. This operation is repeated. Therefore, when only the chemical solution is delivered, the chemical solution is ejected to be thin and far away, and when sending the chemical solution mixed with air, it becomes possible to spray widely and near, so that it is possible to spray over a wide range. . At this time, the air mixing time and the air cutoff time can be arbitrarily set, and are not limited to the above-mentioned times. Further, when a chemical solution having a high viscosity is used, it is preferable to increase the air sending time so as to facilitate the atomization.
[0012]
Next, a case where a chemical solution and air are alternately sent at predetermined time intervals using a control panel (4) of another embodiment will be described with reference to FIGS. Similarly to the above-described embodiment, the air compressor (5) is operated in advance to store compressed air in the chemical liquid tank (1), and a joint portion (not shown) on the nozzle side of the spraying device previously installed under the floor or the like. Connect a hose connection fitting to the hose. First, when the switch 1 (41) is turned on, the chemical liquid electromagnetic valve (2) is opened, and the timer 1 (43) starts counting at the same time when the chemical liquid is sent out. If the setting of the timer 1 (43) is set to, for example, 2 seconds, only the chemical solution is sent out for 2.3 seconds obtained by adding 2 seconds and 0.3 seconds of the setting time of the timer 3 (46). When the timer 1 (43) finishes counting, the electromagnetic valve for chemical solution (2) closes, the electromagnetic valve for air (3) opens, and the timer 2 (44) starts counting at the same time as sending out air. When the setting of the timer 2 (44) is set to, for example, one second, air is sent out for one second. When the timer 2 (44) finishes counting, the air electromagnetic valve (3) closes. At the same time, the relay 1 (45) is turned on, resetting the timer 1 (43), whereby the timer 2 (44) is reset and the timer 3 (46) starts counting. This timer 3 (46) sets about 0.3 seconds as a time required for resetting the timer 1 (43) and the timer 2 (44) at the time of entering the next cycle. Chattering of the timer 2 (44) is prevented. When the timer 3 (46) finishes counting, the relay 1 (45) is turned off, one cycle ends, and the operation returns to the start of the sequence control. Then, the timer 1 (43) starts counting, and at the same time, the chemical solution electromagnetic valve (2) is opened, and the chemical solution is sent out from the lower part of the chemical solution tank (1). When the chemical liquid electromagnetic valve (2) is closed, the supply of the chemical liquid is stopped and, at the same time, the air is supplied. By repeating such an operation, the chemical solution and the air are alternately switched every predetermined time and sent out to the nozzle. Therefore, when only the chemical solution is delivered, the spraying of the chemical solution is the same as before, but when only the air is delivered, the chemical solution is sprayed from the nozzle and supplied by the chemical solution before the air alone. The air makes it possible to transport the mist to a distant place, and the spraying range is further expanded. At this time, the air sending time and the air shutoff time can be arbitrarily set.
[0013]
When the chemical solution inside the chemical solution tank (1) is emptied in this way, the compressed air is sent from the lower part of the chemical solution tank (1) instead of the pressurized chemical solution, or is directly sent from the air compressor (5) together therewith. The compressed air is sent to pipes and nozzles installed under the rim, etc., so that the chemical solution can be discharged without remaining in the pipes and nozzles. At this time, if only the compressed air sent directly from the air compressor (5) is set to be sent out into the pipes and nozzles by the control panel (4), since the air is low in humidity, the remaining chemical liquid Is reduced. Further, when a desired amount of the chemical solution is put into the chemical solution tank (1), the entirety of the chemical solution can be sprayed without accumulating on the way, so that the amount of the chemical solution can be reliably quantified.
[0014]
【The invention's effect】
The present invention having the above-described configuration has the following effects.
[0015]
A pressurized chemical tank (1) having a chemical liquid supply port (11), an air supply port (12) and a chemical liquid outlet (13) as in claim 1, and between the chemical liquid outlet (13) and the nozzle side. , An electromagnetic valve for air (3) connected between the air supply port (12) and the nozzle side, an electromagnetic valve for air (3) and an electromagnetic valve for chemical solution (2). ), And a control panel (4) provided to control the opening and closing of the air supply port (12) and an air compressor (5) for supplying compressed air to the air supply port (12). Therefore, the number of nozzles to be installed can be reduced, the number of parts to be installed on the spraying device can be reduced, and the installation cost of the spraying device can be reduced. In addition, the use of a pressurized chemical tank (1) and the possibility of switching between the chemical and the air enable the chemical to be completely emptied without remaining in pipes or hoses installed under the floor or the like. As a result, the deterioration of the hose and the clogging of the nozzle as in the related art are eliminated, and the maintenance and management are simplified. Further, the amount of the chemical solution can be reliably quantified, and the chemical solution can be switched.
[0016]
A switch 1 (41) for turning on / off the power and opening / closing the electromagnetic valve (2) for a chemical solution, a switch 2 (42) for operating a sequence circuit, and the switch 2 ( 42) A timer 1 (43) for starting the counting and setting the time during which the air electromagnetic valve (3) is closed, and opening and closing the air electromagnetic valve (3) when the timer 1 (43) finishes counting. A timer 2 (44) for setting the open time, and a relay 1 (45) for turning on when the counting of the timer 2 (44) is completed and resetting the timer 1 (43) and the timer 2 (44). ) And a relay provided to turn off the relay 1 (45) and to prevent chattering of the timer 1 (43) and the timer 2 (44) at the time of reset. And the valve 3 (46), a sequence circuit for mixing and sending air into the chemical at predetermined time intervals and automatically opening and closing the electromagnetic valve (2) for chemicals and the electromagnetic valve (3) for air. Therefore, the spraying area can be enlarged and uniform spraying can be performed, and the residual chemical solution in the pipes and hoses can be easily eliminated.
[0017]
A timer for setting the time during which the switch (41) for activating the sequence circuit and for opening the electromagnetic valve (2) for the chemical liquid and closing the electromagnetic valve (2) for the chemical liquid at the end of the counting as set forth in claim 3. 1 (43), a timer 2 (44) for opening the air solenoid valve (3) when the timer 1 (43) has finished counting and setting the time for which the valve is open, and a timer 2 (44) for counting. A relay 1 (45) for turning on and resetting the timer 1 (43) and the timer 2 (44) when finished, a timer 1 (43) and a timer 2 for turning off the relay 1 (45) and resetting. A timer 3 (46) provided to prevent chattering of (44) provides a sheet for alternately sending a chemical solution and air at predetermined time intervals. And a solenoid circuit for chemical liquid (2) and an electromagnetic valve for air (3) can be automatically opened and closed, so that the same effect as in claim 2 can be obtained and the structure is slightly simpler. . Further, when only air is sprayed, the chemical liquid in the form of a mist can be carried far by the air, so that more uniform spraying is possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram showing a main part of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a sequence circuit diagram showing a control panel of the embodiment.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing a timing chart of FIG. 2;
FIG. 4 is a sequence circuit diagram showing a control panel of another embodiment.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a timing chart of FIG. 4;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Chemical liquid tank 11 Chemical liquid supply port 12 Air supply port 13 Chemical liquid outlet 2 Electromagnetic valve for chemical liquid 3 Electromagnetic valve for air 4 Control panel 41 Switch 1
42 Switch 2
43 Timer 1
44 Timer 2
45 Relay 1
46 Timer 3
5 Air compressor
