JP2004046055A - ラマン増幅用光ファイバ部品、ラマン増幅器及び光通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】散乱成分を増幅することに起因した伝送特性の劣化を効果的に抑制する構造を備えたラマン増幅用光ファイバ部品等を提供する。
【解決手段】当該ラマン増幅用光ファイバ部品は、ラマン増幅用光ファイバ(100)を備えるとともに、該ラマン増幅用光ファイバ(100)の信号出力端(B)におけるMPIクロストークの絶対値|MPI−XT|と光SN比OSNRとが、
0≦log((|MPI−XT|+OSNR)/|MPI−XT|)≦0.1
なる条件を満たす位置に配置された、信号光とは逆の方向に伝搬する光を選択的に10dB以上減衰させる装置(130)を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、互いに異なる波長を有する複数チャネルの信号光をラマン増幅するためのラマン増幅用光ファイバ部品、それを含むラマン増幅、及び該ラマン増幅器を含む光通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
信号光を利用して通信を行う光通信システムにおいて、送信器から送出された該信号光は光伝送路を伝搬する際の伝送損失により、受信器に到達するときにはその光パワーが小さくなる。受信器に到達した信号光の光パワーが所定値以下であると、受信エラーが発生して正常に光通信が行えない場合がある。そこで、送信器と受信器との間に光増幅器を設け、この光増幅器により信号光を増幅することで、光伝送路中における信号光の伝送損失の補償が行われている。
【0003】
また、互いに異なる波長を有する複数チャネルの信号光を多重化して伝送する波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)光通信システムでは、光増幅器の増幅波長帯域における利得スペクトルを平坦にすることが重要である。なぜなら、この増幅波長帯域において利得スペクトルが平坦でないと、信号チャネルごとに受信器で正常に受信されるケースと受信エラーとなるケースが発生する可能性があるからである。利得スペクトルの平坦化は、ラマン増幅器の場合、光伝送路に供給される複数チャネルの励起光(各励起チャネルの波長は互いに異なる)の各パワーを適切に設定することにより達成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
発明者は、従来のラマン増幅器を含む光通信システムについて検討した結果、以下のような課題を発見した。すなわち、ラマン増幅器内あるいはラマン増幅用光ファイバ内では種々の散乱成分が発生しており、これら散乱成分と信号光との間で発生するMPIクロストーク(Multi−Path Interference Cross Talk:Chris R. S, et al., IEEE Lightwave. Tech lett. Vol. 19, No. 4, April 2001参照)に起因して光通信システム全体の伝送特性が劣化する可能性がある。
【0005】
特に、S. A. E. Lewis, et al., IEEE Photon. Tech lett. Vol. 12, No. 5 May 2000には、上記MPIクロストークのうちDRBS−XT(Double Rayleigh Back Scattering−Cross Talk:信号光と同じ方向に伝搬するレイリー散乱成分と該信号光とのクロストーク)に着目し、1段型及び2段型のラマン増幅器における該DRBS−XTの測定及び評価が記載されている。しかしながら、この文献には、DRBS−XTを増幅することに起因した光通信システム全体の伝送特性劣化を回避するための具体的手段は何ら示されていない。
【0006】
この発明は上述のような課題を解決するためになされたものであり、ラマン増幅用光ファイバやラマン増幅器内で発生する種々の散乱成分を増幅することに起因した伝送特性の劣化を効果的に抑制する構造を備えたラマン増幅用光ファイバ部品、それを含むラマン増幅器及び該ラマン増幅器を含む光通信システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、この発明に係るラマン増幅用光ファイバ部品は、ラマン増幅用光ファイバと、該ラマン増幅用光ファイバの信号光出射端から所定距離離れた位置に配置された減衰装置とを備える。上記ラマン増幅用光ファイバは、互いに波長の異なる複数チャネルの信号光を励起光(1又はそれ以上の励起チャネルを含む)を供給することによりラマン増幅する。上記減衰装置は、信号光とは逆の方向に伝搬する光を選択的に10dB以上減衰させる装置であって、上記ラマン増幅用光ファイバの信号出力端におけるMPI(Multi−Path Interference)クロストークの絶対値|MPI−XT|と光SN比OSNRとが、以下の式(1)を満たす上記ラマン増幅用光ファイバ上の位置に配置される。
【0008】
0≦log((|MPI−XT|+OSNR)/|MPI−XT|)≦0.1 …(1)
【0009】
特に、この発明に係るラマン増幅用光ファイバ部品において、上記MPIクロストークのうち、DRBS−XT(Double Rayleigh Back Scattering−Cross Talk)の増幅を抑制するためには、上記減衰装置は、上記ラマン増幅用光ファイバの信号出力端におけるDRBS−XTの絶対値|DRBS−XT|と光SN比OSNRとが、以下の式(2)を満たす上記ラマン増幅用光ファイバ上の位置に上記減衰装置配置されるのが好ましい。
【0010】
0≦log((|DRBS−XT|+OSNR)/|DRBS−XT|)≦0.1 …(2)
【0011】
当該ラマン増幅用光ファイバによれば、上述の式(1)あるいは式(2)を満たすように、上記減衰装置がラマン増幅用光ファイバの信号出射端から所定距離離れた位置に配置されることにより、このラマン増幅用光ファイバ内あるいは該ラマン増幅用光ファイバを含むラマン増幅器内で発生する散乱成分の増幅に起因した伝送特性の劣化要因が効果的に排除される。
【0012】
なお、上記減衰装置は、励起光の波長における実効長を1とするとき、該励起光の入射位置から所定距離離れた位置であって該入射位置から見て実効長が0.4〜0.6となる位置に配置されるのが好ましい。また、上記減衰装置は、ラマン増幅用光ファイバ全体で得られる利得を1とするとき、信号入射端から所定距離離れた位置であって該ラマン増幅用光ファイバの長手方向に沿った利得分布において0.4〜0.6の利得が得られる位置に配置されてもよい。
【0013】
この発明に係るラマン増幅器は、上述のような構造を備えたラマン増幅用光ファイバを含む。さらに、当該ラマン増幅器は、励起光光源と、励起光の合波構造を備える。上記励起光光源は、上記ラマン増幅用光ファイバに、所定波長帯域においてラマン利得を発生させるための励起光を供給する。また、上記合波構造は、励起光光源からの励起光をラマン増幅用光ファイバに導く。
【0014】
また、この発明に係るラマン増幅器において、ラマン増幅用光ファイバの実効断面積Aeffに対するラマン利得係数gRの比gR/Aeffは、励起光波長に対して5(1/Wkm)以上であるのが好ましい。比gR/Aeffが5(1/Wkm)以上であれば、ラマン増幅用光ファイバの短尺化が可能になり、該ラマン増幅用光ファイバ内で反射した信号光の増幅に起因した伝送特性の劣化が効果的に抑制されるからである。
【0015】
なお、この発明に係る光通信システムは、互いに異なる波長を有する複数チャネルの信号を光伝送路へ送出する送信器と、該光伝送路を伝搬した信号光を受信する受信器と、これら送信器と受信器との光伝送路中に配置された、上述のようなラマン増幅器とを備える。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係るラマン増幅用光ファイバ部品、ラマン増幅器及び光通信システムの各実施形態を図1〜図6を用いて説明する。なお、図面の説明において、同一部位には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0017】
まず、図1は、この発明に係るラマン増幅用光部品の一実施形態の構成を示す図である。図1に示されたように、この発明に係るラマン増幅用光ファイバ部品は、信号入射端Aと信号出射端Bを有するラマン増幅用光ファイバ100を備え、このラマン増幅用光ファイバ100を構成する前段光ファイバ110と後段光ファイバ120との間にであって、ラマン増幅用光ファイバ100の信号出力端Bから距離Lだけ離れた位置に減衰装置130が配置されている。特に、この減衰装置130は、ラマン増幅用光ファイバ100の信号出射端Bから信号入射端Aに向かって伝搬する光(信号光とは逆方向に伝搬する光)を選択的に10dB以上減衰させる光学部品であって、この実施形態では、信号入射端Aから信号出射端Bに向かって伝搬する光を通過させる一方、逆方向に伝搬する光を遮断する光アイソレータが適用されている。
【0018】
具体的に減衰装置130が配置される、ラマン増幅用光ファイバ100の信号出力端Bから距離Lだけ離れた位置では、ラマン増幅用光ファイバ100の信号出力端BにおけるMPI(Multi−Path Interference)クロストークの絶対値|MPI−XT|と光SN比OSNRとが、以下の式(3)を満たしている。
【0019】
0≦log((|MPI−XT|+OSNR)/|MPI−XT|)≦0.1 …(3)
【0020】
特に、上記MPIクロストークのうち、DRBS−XT(Double Rayleigh Back Scattering−Cross Talk)の増幅を抑制するためには、ラマン増幅用光ファイバ100の信号出力端BにおけるDRBS−XTの絶対値|DRBS−XT|と光SN比OSNRとが、以下の式(4)を満たしている。
【0021】
0≦log((|DRBS−XT|+OSNR)/|DRBS−XT|)≦0.1 …(4)
【0022】
なお、上記減衰装置130は、ラマン増幅用光ファイバ100に供給される励起光の波長における実効長を1とするとき、該励起光の入射端から所定距離離れた位置であって該入射位置から見て実効長が0.4〜0.6となる位置に配置されるのが好ましい。また、上記減衰装置130は、ラマン増幅用光ファイバ100全体で得られる利得を1とするとき、信号光入射端Aから所定距離離れた位置であって該ラマン増幅用光ファイバ100の長手方向に沿った利得分布において0.4〜0.6の利得が得られる位置に配置されてもよい。
【0023】
図2は、この発明に係るラマン増幅器における第1実施形態の構成を示す図である。この第1実施形態に係るラマン増幅器200は、上述のラマン増幅用光ファイバ部品(図1)を含み、減衰装置130(例えば光アイソレータ)によって分離された前段光ファイバ110及び後段光ファイバ120それぞれに励起光を供給することによりラマン増幅を可能にする双方向励起型ラマン増幅器である。
【0024】
この第1実施形態に係るラマン増幅器200は、前方励起用励起光ユニット230、後方励起用励起光ユニット240、前方励起用励起光ユニット230からの励起光を前段光ファイバ110に導くための合波器210、後方励起用励起光ユニット240からの励起光を後段光ファイバ120に導くための合波器220とを備える。当該ラマン増幅器200の入射端201から取り込まれた信号光は、前段光ファイバ110においてラマン増幅された後、減衰装置130を通過する。減衰装置130を通過した信号光は、続いて後段光ファイバ120へ到達し再度ラマン増幅される。このように2段ラマン増幅された信号光が当該ラマン増幅器200の出射端202から光伝送路へ出力される。
【0025】
図3は、この発明に係るラマン増幅器における第2実施形態の構成を示す図である。この第2実施形態に係るラマン増幅器300は、後方励起型ラマン増幅器であり、後段光ファイバ120へ供給された励起光を前段光ファイバ110へ導き、上述の第1実施例と同様に2段ラマン増幅を可能にすべく、後段光ファイバ120を伝搬した励起光を前段光ファイバ110へ、減衰装置130を介することなく導くためのバイパス線路340が設けられている。
【0026】
この第2実施形態に係るラマン増幅器300は、後段光ファイバ120へ励起光を供給するための励起光ユニットと、ラマン増幅用光ファイバ100(減衰装置130を介して前段光ファイバ110及び後段光ファイバ120で構成される)の信号入射端と入射端301の間に側に配置された光アイソレータ370、励起光ユニットからの励起光(複数チャネル)をラマン増幅用光ファイバ100に導くとともに、該ラマン増幅用光ファイバ100においてラマン増幅された信号光を出力端302へ導くための光サーキュレータ310を備える。なお、励起光ユニットは、互いに異なる波長の励起光を出力する複数の励起光光源330と、これら励起光光源330からの励起光を合波し、光サーキュレータ310へ導くための合波器320から構成されている。
【0027】
また、この第2実施形態に係るラマン増幅器300は、ラマン増幅用光ファイバ100の一部を構成する後段光ファイバ120に供給された励起光を減衰装置130を介することなく前段光ファイバ110へ導くため、波長分波器360、波長合波器350、及びこれら合分波器350、360を接続し、励起光を後段光ファイバ120から前段光ファイバ110へ導くためのバイパス線路(光ファイバ)340をさらに備える。
【0028】
図4は、長さ5kmのラマン増幅用光ファイバ100に関し、減衰装置130の挿入位置とDRBS−XTとの関係(図4(a))、及び該減衰装置130の挿入位置と利得15dBが得られる励起光パワーとの関係(図4(b))をそれぞれ示すグラフである。なお、図4(a)において、グラフG410は光SN比、グラフG420はDRBS−XT、グラフG430は実効光SN比の信号光出力端における測定値を示している。一方、図5は、長さ5kmのラマン増幅用光ファイバ100に関し、減衰装置130の挿入位置とDRBS−XTとの関係(図5(a))、及び該減衰装置130の挿入位置と利得20dBが得られる励起光パワーとの関係(図5(b))をそれぞれ示すグラフである。この図5(a)において、グラフG510は光SN比、グラフG520はDRBS−XT、グラフG530は実効光SN比の信号光出力端における測定値を示している。
【0029】
これら図4(a)及び図5(a)から分かるように、DRBS−XT量は、信号光と逆方向に伝搬する光を選択的に10dB以上減衰させる減衰装置130の挿入位置によって最大値を取る。すなわち、ラマン増幅用光ファイバ100の信号出射端BにおけるDRBS−XTの絶対値|DRBS−XT|と該信号出力端Bにおける光SN比OSNRの関係が上記式(4)を満たす位置に上記減衰装置130が挿入されるとき、DRBS−XTによる光SN比の実効的な劣化量を加味した実効光SN比OSNReffの、該光SN比からの劣化量は1dB以下となり、ラマン増幅器が適用された光通信システムにおける伝送特性の劣化を効果的に抑制することができる。
【0030】
なお、ラマン増幅用光ファイバ100中に挿入される減衰装置130は、励起光の波長における実効長を1とするとき、該ラマン増幅用光ファイバ100において励起光の入射位置から所定距離離れた位置であって該入射位置から見て実効長が0.4〜0.6となる位置に配置されても、効果的に伝送特性の劣化が抑制される。このとき、図4(a)及び図5(a)それぞれにおいて、減衰装置130の挿入位置は、2950m〜3635mの範囲となる。
【0031】
また、ラマン増幅用光ファイバ100中に挿入される減衰装置130は、該ラマン増幅用光ファイバ100全体で得られる利得を1とするとき、信号光の入射位置から所定距離離れた位置であって該ラマン増幅用光ファイバ100の長手方向に沿った利得分布において0.4〜0.6の利得が得られる位置に配置されても、同様に光通信システムにおける伝送特性の劣化を効果的に抑制することができる。このとき、図4(a)において減衰装置130の挿入位置は、2450m〜3450mの範囲となる。図5(a)において減衰装置130の挿入位置は、2400m〜3400mの範囲となる。
【0032】
ラマン増幅用光ファイバ100の実効断面積Aeffに対するラマン利得係数gRの比gR/Aeffは、励起光波長に対して5(1/Wkm)以上であるのが好ましい。比gR/Aeffが5(1/Wkm)以上であれば、ラマン増幅用光ファイバ100自身の短尺化が可能になり、該ラマン増幅用光ファイバ100内で反射した信号光の増幅に起因した伝送特性の劣化が効果的に抑制される(DRBS−XT自体の発生が抑制される)からである。
【0033】
図6は、この発明に係る光通信システムの構成を示す図である。この図6に示されたように、当該光通信システムは、互いに波長の異なる複数チャネルの信号光(WDM信号)を光伝送路410へ送出するための送信器(TX)400と、光伝送路410を伝搬した信号光を受信するための受信器(RX)420を備えるとともに、これら送信器400と受信器420の間の光伝送路410中に配置された、上述のような構造を有するラマン増幅器200(300)を備える。
【0034】
この図6に示された光通信システムは、上述のような構造を有するラマン増幅器200(300)が適用されることにより、DRBS−XT等の散乱成分の発生に起因した伝送特性の劣化が効果的に抑制される。
【0035】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、信号光とは逆の方向に伝搬する光を選択的に10dB以上減衰させる装置が、ラマン増幅用光ファイバの信号出力端におけるMPI(Multi−Path Interference)クロストークの絶対値|MPI−XT|と光SN比OSNR、あるいはDRBS−XTの絶対値|DRBS−XT|と光SN比OSNRが、上記式(3)や式(4)を満たすラマン増幅用光ファイバ上の位置に配置される。これにより、ラマン増幅用光ファイバ内あるいは該ラマン増幅用光ファイバを含むラマン増幅器内で発生する散乱成分の増幅に起因した伝送特性の劣化要因が効果的に排除されるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るラマン増幅用光部品の一実施形態の構成を示す図である。
【図2】この発明に係るラマン増幅器における第1実施形態の構成を示す図である。
【図3】この発明に係るラマン増幅器における第2実施形態の構成を示す図である。
【図4】長さ5kmのラマン増幅用光ファイバに関し、減衰装置の挿入位置とDRBS−XTとの関係、及び該減衰装置の挿入位置と利得15dBが得られる励起光パワーとの関係をそれぞれ示すグラフである。
【図5】長さ5kmのラマン増幅用光ファイバに関し、減衰装置の挿入位置とDRBS−XTとの関係、及び該減衰装置の挿入位置と利得20dBが得られる励起光パワーとの関係をそれぞれ示すグラフである。
【図6】この発明に係る光通信システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
100…ラマン増幅用光ファイバ、130…減衰装置(光アイソレータ)、200、300…ラマン増幅器、330…励起光光源。

Claims (8)

  1. 互いに波長の異なる複数チャネルの信号光をラマン増幅するラマン増幅用光ファイバと、
    前記ラマン増幅用光ファイバ中の所定位置に挿入された、前記信号光とは逆の方向に伝搬する光を選択的に10dB以上減衰させる装置とを備え、
    前記装置は、前記ラマン増幅用光ファイバの信号出力端におけるMPI(Multi−Path Interference)クロストークの絶対値|MPI−XT|と光SN比OSNRとが、
    0≦log((|MPI−XT|+OSNR)/|MPI−XT|)≦0.1
    なる条件を満たす位置に挿入されていることを特徴とするラマン増幅用光ファイバ部品。
  2. 互いに波長の異なる複数チャネルの信号光をラマン増幅するラマン増幅用光ファイバと、
    前記ラマン増幅用光ファイバ中の所定位置に挿入された、前記信号光とは逆の方向に伝搬する光を選択的に10dB以上減衰させる装置とを備え、
    前記装置は、前記ラマン増幅用光ファイバの信号出力端におけるDRBS−XT(Double Rayleigh Back Scattering−Cross Talk)の絶対値|DRBS−XT|と光SN比OSNRとが、
    0≦log((|DRBS−XT|+OSNR)/|DRBS−XT|)≦0.1
    なる条件を満たす位置に挿入されていることを特徴とするラマン増幅用光ファイバ部品。
  3. 前記装置は、前記励起光の波長における実効長を1とするとき、該励起光の入射位置から所定距離離れた位置であって該入射位置から見て実効長が0.4〜0.6となる位置に配置されたことを特徴とする請求項1又は2記載のラマン増幅用光ファイバ部品。
  4. 前記装置は、前記ラマン増幅用光ファイバ全体で得られる利得を1とするとき、前記信号入射端から所定距離離れた位置であって該ラマン増幅用光ファイバの長手方向に沿った利得分布において0.4〜0.6の利得が得られる位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2項記載のラマン増幅用光ファイバ部品。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項記載のラマン増幅用光ファイバ部品を備えたラマン増幅器。
  6. 前記ラマン増幅用光ファイバに、所定波長帯域においてラマン利得を発生させるための励起光を供給する励起光光源と、
    前記励起光光源からの励起光を前記ラマン増幅用光ファイバに導くための合波構造をさらに備えたことを特徴とする請求項5記載のラマン増幅器。
  7. 前記ラマン増幅用光ファイバのラマン利得係数をgR、実効断面積をAeffとするとき、励起光波長において、該ラマン増幅用光ファイバの実効断面積に対するラマン係数の比gR/Aeffは、5(1/Wkm)以上であることを特徴とする請求項5又は6記載のラマン増幅器。
  8. 請求項5〜7のいずれか一項記載のラマン増幅器を含む光通信システム。
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