JP2004045578A - 測定用スケール露光記録装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】感光体上に撮影される像の濃度、照射光線量等の定量測定を、同一の感光体に別途撮影した標準画像に基づいて行う場合の、当該標準画像を簡単に且つ正確に得られる装置を提案する。
【構成】感光体に情報画像を露光し、露光した情報画像を測定して所望の情報を得る際に、情報画像と同一のまたは同等の感光体に、測定の参照情報としてスケール画像を露光する測定用スケール露光記録装置であって、
感光体が感光する波長の光を発光する発光手段と、
発光手段が発光する発光光量の大きさを制御する光量制御手段と、
感光体の複数部分に異なる光量のスケール露光領域を形成するスケール露光領域形成手段とを設けてなる。
【選択図】 図1
【構成】感光体に情報画像を露光し、露光した情報画像を測定して所望の情報を得る際に、情報画像と同一のまたは同等の感光体に、測定の参照情報としてスケール画像を露光する測定用スケール露光記録装置であって、
感光体が感光する波長の光を発光する発光手段と、
発光手段が発光する発光光量の大きさを制御する光量制御手段と、
感光体の複数部分に異なる光量のスケール露光領域を形成するスケール露光領域形成手段とを設けてなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光体より被写体の濃度情報を定量的に解析するために用いられる測定用スケールを露光し記録するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
x線フィルム等の感光フィルムを用いて撮影された被写体の濃度は、デジタル画像処理を用いる等して容易にえることができ、更にこの濃度値からフィルムへの入射線量等が算出できることから、この様な手法は電気泳動実験におけるDNA濃度等の定量的解析に利用されている。
しかしながら感光フィルムの変色度は受光量に対して比例関係をもたないことに加え、フィルム自体の特性のばらつきや、現像時の環境、現像処理の個人差等があるため、撮影現像後の画像測定解析だけでは、正確な定量が困難である。
これに対し、特開2002− 40141 では、定量化しようとする画像を撮影するフィルムに複数の濃度階調を有してなる標準画像を併せて撮影し、定量しようとする画像の濃度を、標準画像により規格化する等して得ると共に、照射される光線に関する絶対的な線量等を算出することを可能とすることが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
特開2002− 40141に記載された、被写体の濃度、線量等を定量化する手法は、フィルム特性に依存しない正確な、被写体の濃度等を算出測定可能であるが、実際、複数の濃度階調を有する標準画像をフィルムに撮影する場合、より正確な定量を行うべく、フィルムごとに標準画像を撮影することが好ましいものの、前処理的で付加的な作業となることから、手軽で、簡単にしかも標準画像として正確な画像が、撮影される必要がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記に鑑み本発明は、
感光体が感光する波長の光を面状に発光する発光手段と、
発光手段が発光する発光光量の大きさを制御する光量制御手段と、
感光体の複数部分に異なる光量のスケール露光領域を形成するスケール露光領域形成手段との組み合わせ構成により、手軽で、簡単にしかも標準画像として ふさわしい画像を、フィルム上に撮影可能としたのである。
【0005】
本発明における感光体は、X線、自然光、単色光、レーザ光、赤外線、紫外線等の光線が照射されて、化学的な反応により、その表面に像を形成する紙、プラスチックフィルムその他の担体により形成されるものが例示されるが、その他使用される光源により適宜選択されてもよい。
本発明における発光手段は、上述のような光線を出力するものが例示され、感光体に化学反応を生じさせる光源を備えているものであって、スケール露光領域を均一に照射する構成を具備することが好ましく、EL(エレクトロルミネッセンス)素子、LED面状発光体(発光ダイオード素子と透明樹脂などの光散乱材を組み合せた発光装置)等の面状の発光素子が好適に用いられる。
【0006】
本発明における光量制御手段は、電池、AC/DCコンバーター、昇圧回路、タイマー、ワンチップマイクロコンピュータ(必要に応じ)等の組み合わせ構成からなり、前記発光手段を発光させ、好ましくは、発光時間、発光量を制御できるものが例示される 。発光時間を制御することにより、フィルムのばらつきや、フィルムの種類等に応じた露光時間を調整して、確実な標準画像を形成できる。
その他、発光光量をモニターして一定に制御する手段を備えたりしてもよい。
【0007】
スケール露光領域形成手段とは、例えば、発光手段からの光線の透過率が階調化された異なる領域を有するフィルムで構成されるものや、非透光性部材に、特定の着色を所定の濃淡の階調を備えた形で、行ったものが示される。
所定の階調は、14階調、64階調、256階調が例示されるが、特に限定されるものではなく、連続的に透過率が変化するものであってもよい。また着色は、発光手段、感光体により、適宜選択されるが、X線フィルムにおいては、グレイスケールが好適に利用される。
なお、光源そのものが均一な面発光体ではなく、発光量に分布をもっているものや、発光量の異なる光源を組み合わせて用いる場合には、スケール露光領域形成手段は省略される場合もある。
【0008】
更に、本発明では、スケール露光領域形成手段の周辺に、指標が設けられることが個々の階調の位置的認識を行うためには好ましい。指標は、感光体に、形跡としてあらわれるものであればいかなるものでもよいが、例えば、上述した非透光性部材上に、孔を、その口径を調整しながら穿設することで、設けられることが、簡単でありながら現像後、感光体上で正確な境界線を認識し得る点好ましい。このような、スケールの位置に対応した孔を設けることにより発光手段から照射された光線が孔部だけ通過して、感光体を感光させることから、感光体には、スケールの像と共に孔部の像が指標として表示されるのである。
この指標は、上述のような貫通した孔に限らず、その他投光性部材で形成された記号文字などであってもよい。
スケール露光領域形成手段は、使用する際、フィルム表面に密着させて使用されることが好ましい。
尚、本発明では、スケール露光領域形成手段を、移動可能とした発光手段と、この移動に連動して、所定の間隔で、通過する光の量を変化させるフィルタの組み合わせによっても形成可能である。
又、露光位置をずらして複数箇所で絞るなどして露光量を変えたり、露光時間を変えたりして、スケール露光領域を感光体上に形成してもよく、
複数枚重ねて、階調を調整したり、露光距離を変えたり、レンズで集光させ、散乱板を移動してスケール露光領域を形成したり、 光源を移動させながらレンズで集光した光量を絞りで変える等してスケール領域を感光体上に形成してもよい。
又、複数回、発光手段を発光させ、重複した標準画像の露光を感光体上に行うことで、標準画像を確実に感光体上に形成させたりしてもよい。
【0009】
【実施例】
図1は、本発明の一実施例を示す図である。
11は、電源であり、電池又は商用電源を利用するためのAC/DC変換装置等を有し、主に発光手段の発行、発光手段の制御の為の制御素子の駆動のために電気エネルギーを供給するためのものである。
又、発光手段が必要とする電気的態様への変換回路(昇圧回路、DC/ACコンバータ等)を含む場合もある。
12は、タイマー等の制御信号を出力する制御信号形成部であり、外部入力15により、発光手段の発光時間、発光量等を示す信号を出力する為の部分である。外部入力15は、各種スイッチ類、ダイヤル等で構成され、操作者は、この外部入力15を操作して、発光時間、発光量等を調整するとともに、動作の開始停止を指示することも可能とする。
なお、外部入力15には、使用時の日時や実験条件、使用者等を設定する機能をもたせてもよい。また、ここで設定された信号は、必要に応じて光信号として出力され、フィルム上に感光させて記録すると便利である。
13は、調整部であり、制御信号形成部12からの制御信号に応じて、電源11の電気エネルギーを調整し、面状発光体19へ出力するための部分である。
以上の制御信号形成部12、調整部13は、一つのワンチップのマイクロコンピュータや、専用IC等で構成される場合もある。
18は、函体であり、内部に、面状発光体19を内接し、更にその底面にグレースケール体20を接続する。函体18は、更に、上述した電源11、制御信号形成部12、調整部13を内包する場合もある。
【0010】
19は、面状発光体であり、電気エネルギーを面状の光エネルギーに変換するものであって、いわゆるEL素子により形成される。
その発光色は、使用されるフィルムの感度を有する範囲の波長を含むものであれば良く、例えば、白色に近い色であれば、含む波長範囲が広いので異なる感度特性のフィルムに対応することが出来る。X線フィルムを利用する場合は、緑色乃至青色の500nm付近からそれ以下の波長特性を持つ面状発光体が好ましい。スケールとともに記録すべき発光情報が特定の波長の光の強弱によるものである場合には、スケールを記録するための発光体の波長をそれに合わせることにより、フィルム感光度の波長依存性による誤差を抑えることができる。あらかじめ波長がわかっている場合には、使用者が外部入力15によって発光体の波長を調整できる機能を有していてもよい。例えば、発光体を3乃至4色の光源の複合体で形成しておき、各光源の光量を調整することによって、任意の波長を生成するというような方法である。あるいは、特定波長の光源を複数種類用意しておき、用途に応じて使用者が交換してもよい。
20は、グレースケール体であり、図1の(a)の底面方向Aから見た図を図1(b)に示した。
略中央に14階調のグレースケール24が形成され、その両側面に貫通孔25が、1階調の境界部21ごとに穿設され、単位間隔ごとの貫通孔について、口径の大きな貫通孔26が穿設されている。グレースケール24以外の部分は、光を通さない状態に形成されているが、選択的で、一部分、光を透過させる場合もある。
尚、図1(a)で、貫通孔25,26を1つだけ示し、その他を省略している。又、貫通孔25、26は、必ずしも、孔でなくても良く、その部分だけ光を通過させるよう光透過性部材で形成されるようなものであってもよい。
図1(a )で示す面状発光体19とグレースケール体20の距離Lは、グレースケール体20の幅の数倍程度であれば実質的に均一照射が可能であり、発光面での発光ムラが小さくなるよう管理されて製造された面状発光体19を用いる場合には、数mmに近接させて設けても良い。
【0011】
次に図1で示した実施例の動作を図1及び図2を用いて詳細に説明する。
予め図2(a )で示す様に、X線フィルムにグレースケール体20を近接させ、図1(a)で示す外部入力15から、駆動開始信号とともに露光時間を設定入力する。外部入力15から入力された、信号に従って、調整部13に制御信号を出力し(16)、調整部13は、面状発光体19に発光するための電気エネルギーを電源11から供給される電気エネルギーに基づいて形成して(14)、これを出力する(17)。面状発光体19は、調整部13からの電気エネルギーにより発光する(22)。
この発光は、グレースケール24及び境界線21ごとに設けられた貫通孔25,26を介して、X線フィルムXに照射される(23)。
グレースケール24の状態に応じた黒の濃淡と、孔の位置が黒くなった状態で、感光し、グレースケール状の標準画像(01)がX線フィルムX上に形成される。次に泳動パターン03が転写されたメンブラン02等を、X線フィルムXに載せて、露光し、泳動パターンを転写する。
なお、電気泳動で現れたバンドを発光させるために、何らかの光源を要する場合は、X線フィルムと電気泳動支持体の間に、光源からの発光を除去するフィルタを配置する。また、バンドを発光させるための光源とスケールを露光する光源は共通であってもよい。バンドを発光させる代わりにバンドの光吸収率を記録する場合には、前記のフィルタは不要となる。
標準画像01と、泳動パターンに基づいて、電気泳動後の試料濃度の分析を例えば特開2002− 40141 公報に記載された手法に基づいて行ってもよい。
尚、図2(b)で示した標準画像01の撮影は、泳動パターンの転写の後で行ってもよい場合もある。
【0012】
【発明の効果】
以上詳述のごとく本発明は、コンパクトでしかも簡単な作業で、標準的な画像が感光体上に撮影できる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【図2】本発明の実施例を説明する為の図である。
【符号の説明】
11 電源
12 制御信号出力部
13 調整部
18 函体
19 面状発光体
20 グレースケール体
21 境界線
25 貫通孔(小)
26 貫通孔(大)
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光体より被写体の濃度情報を定量的に解析するために用いられる測定用スケールを露光し記録するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
x線フィルム等の感光フィルムを用いて撮影された被写体の濃度は、デジタル画像処理を用いる等して容易にえることができ、更にこの濃度値からフィルムへの入射線量等が算出できることから、この様な手法は電気泳動実験におけるDNA濃度等の定量的解析に利用されている。
しかしながら感光フィルムの変色度は受光量に対して比例関係をもたないことに加え、フィルム自体の特性のばらつきや、現像時の環境、現像処理の個人差等があるため、撮影現像後の画像測定解析だけでは、正確な定量が困難である。
これに対し、特開2002− 40141 では、定量化しようとする画像を撮影するフィルムに複数の濃度階調を有してなる標準画像を併せて撮影し、定量しようとする画像の濃度を、標準画像により規格化する等して得ると共に、照射される光線に関する絶対的な線量等を算出することを可能とすることが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
特開2002− 40141に記載された、被写体の濃度、線量等を定量化する手法は、フィルム特性に依存しない正確な、被写体の濃度等を算出測定可能であるが、実際、複数の濃度階調を有する標準画像をフィルムに撮影する場合、より正確な定量を行うべく、フィルムごとに標準画像を撮影することが好ましいものの、前処理的で付加的な作業となることから、手軽で、簡単にしかも標準画像として正確な画像が、撮影される必要がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記に鑑み本発明は、
感光体が感光する波長の光を面状に発光する発光手段と、
発光手段が発光する発光光量の大きさを制御する光量制御手段と、
感光体の複数部分に異なる光量のスケール露光領域を形成するスケール露光領域形成手段との組み合わせ構成により、手軽で、簡単にしかも標準画像として ふさわしい画像を、フィルム上に撮影可能としたのである。
【0005】
本発明における感光体は、X線、自然光、単色光、レーザ光、赤外線、紫外線等の光線が照射されて、化学的な反応により、その表面に像を形成する紙、プラスチックフィルムその他の担体により形成されるものが例示されるが、その他使用される光源により適宜選択されてもよい。
本発明における発光手段は、上述のような光線を出力するものが例示され、感光体に化学反応を生じさせる光源を備えているものであって、スケール露光領域を均一に照射する構成を具備することが好ましく、EL(エレクトロルミネッセンス)素子、LED面状発光体(発光ダイオード素子と透明樹脂などの光散乱材を組み合せた発光装置)等の面状の発光素子が好適に用いられる。
【0006】
本発明における光量制御手段は、電池、AC/DCコンバーター、昇圧回路、タイマー、ワンチップマイクロコンピュータ(必要に応じ)等の組み合わせ構成からなり、前記発光手段を発光させ、好ましくは、発光時間、発光量を制御できるものが例示される 。発光時間を制御することにより、フィルムのばらつきや、フィルムの種類等に応じた露光時間を調整して、確実な標準画像を形成できる。
その他、発光光量をモニターして一定に制御する手段を備えたりしてもよい。
【0007】
スケール露光領域形成手段とは、例えば、発光手段からの光線の透過率が階調化された異なる領域を有するフィルムで構成されるものや、非透光性部材に、特定の着色を所定の濃淡の階調を備えた形で、行ったものが示される。
所定の階調は、14階調、64階調、256階調が例示されるが、特に限定されるものではなく、連続的に透過率が変化するものであってもよい。また着色は、発光手段、感光体により、適宜選択されるが、X線フィルムにおいては、グレイスケールが好適に利用される。
なお、光源そのものが均一な面発光体ではなく、発光量に分布をもっているものや、発光量の異なる光源を組み合わせて用いる場合には、スケール露光領域形成手段は省略される場合もある。
【0008】
更に、本発明では、スケール露光領域形成手段の周辺に、指標が設けられることが個々の階調の位置的認識を行うためには好ましい。指標は、感光体に、形跡としてあらわれるものであればいかなるものでもよいが、例えば、上述した非透光性部材上に、孔を、その口径を調整しながら穿設することで、設けられることが、簡単でありながら現像後、感光体上で正確な境界線を認識し得る点好ましい。このような、スケールの位置に対応した孔を設けることにより発光手段から照射された光線が孔部だけ通過して、感光体を感光させることから、感光体には、スケールの像と共に孔部の像が指標として表示されるのである。
この指標は、上述のような貫通した孔に限らず、その他投光性部材で形成された記号文字などであってもよい。
スケール露光領域形成手段は、使用する際、フィルム表面に密着させて使用されることが好ましい。
尚、本発明では、スケール露光領域形成手段を、移動可能とした発光手段と、この移動に連動して、所定の間隔で、通過する光の量を変化させるフィルタの組み合わせによっても形成可能である。
又、露光位置をずらして複数箇所で絞るなどして露光量を変えたり、露光時間を変えたりして、スケール露光領域を感光体上に形成してもよく、
複数枚重ねて、階調を調整したり、露光距離を変えたり、レンズで集光させ、散乱板を移動してスケール露光領域を形成したり、 光源を移動させながらレンズで集光した光量を絞りで変える等してスケール領域を感光体上に形成してもよい。
又、複数回、発光手段を発光させ、重複した標準画像の露光を感光体上に行うことで、標準画像を確実に感光体上に形成させたりしてもよい。
【0009】
【実施例】
図1は、本発明の一実施例を示す図である。
11は、電源であり、電池又は商用電源を利用するためのAC/DC変換装置等を有し、主に発光手段の発行、発光手段の制御の為の制御素子の駆動のために電気エネルギーを供給するためのものである。
又、発光手段が必要とする電気的態様への変換回路(昇圧回路、DC/ACコンバータ等)を含む場合もある。
12は、タイマー等の制御信号を出力する制御信号形成部であり、外部入力15により、発光手段の発光時間、発光量等を示す信号を出力する為の部分である。外部入力15は、各種スイッチ類、ダイヤル等で構成され、操作者は、この外部入力15を操作して、発光時間、発光量等を調整するとともに、動作の開始停止を指示することも可能とする。
なお、外部入力15には、使用時の日時や実験条件、使用者等を設定する機能をもたせてもよい。また、ここで設定された信号は、必要に応じて光信号として出力され、フィルム上に感光させて記録すると便利である。
13は、調整部であり、制御信号形成部12からの制御信号に応じて、電源11の電気エネルギーを調整し、面状発光体19へ出力するための部分である。
以上の制御信号形成部12、調整部13は、一つのワンチップのマイクロコンピュータや、専用IC等で構成される場合もある。
18は、函体であり、内部に、面状発光体19を内接し、更にその底面にグレースケール体20を接続する。函体18は、更に、上述した電源11、制御信号形成部12、調整部13を内包する場合もある。
【0010】
19は、面状発光体であり、電気エネルギーを面状の光エネルギーに変換するものであって、いわゆるEL素子により形成される。
その発光色は、使用されるフィルムの感度を有する範囲の波長を含むものであれば良く、例えば、白色に近い色であれば、含む波長範囲が広いので異なる感度特性のフィルムに対応することが出来る。X線フィルムを利用する場合は、緑色乃至青色の500nm付近からそれ以下の波長特性を持つ面状発光体が好ましい。スケールとともに記録すべき発光情報が特定の波長の光の強弱によるものである場合には、スケールを記録するための発光体の波長をそれに合わせることにより、フィルム感光度の波長依存性による誤差を抑えることができる。あらかじめ波長がわかっている場合には、使用者が外部入力15によって発光体の波長を調整できる機能を有していてもよい。例えば、発光体を3乃至4色の光源の複合体で形成しておき、各光源の光量を調整することによって、任意の波長を生成するというような方法である。あるいは、特定波長の光源を複数種類用意しておき、用途に応じて使用者が交換してもよい。
20は、グレースケール体であり、図1の(a)の底面方向Aから見た図を図1(b)に示した。
略中央に14階調のグレースケール24が形成され、その両側面に貫通孔25が、1階調の境界部21ごとに穿設され、単位間隔ごとの貫通孔について、口径の大きな貫通孔26が穿設されている。グレースケール24以外の部分は、光を通さない状態に形成されているが、選択的で、一部分、光を透過させる場合もある。
尚、図1(a)で、貫通孔25,26を1つだけ示し、その他を省略している。又、貫通孔25、26は、必ずしも、孔でなくても良く、その部分だけ光を通過させるよう光透過性部材で形成されるようなものであってもよい。
図1(a )で示す面状発光体19とグレースケール体20の距離Lは、グレースケール体20の幅の数倍程度であれば実質的に均一照射が可能であり、発光面での発光ムラが小さくなるよう管理されて製造された面状発光体19を用いる場合には、数mmに近接させて設けても良い。
【0011】
次に図1で示した実施例の動作を図1及び図2を用いて詳細に説明する。
予め図2(a )で示す様に、X線フィルムにグレースケール体20を近接させ、図1(a)で示す外部入力15から、駆動開始信号とともに露光時間を設定入力する。外部入力15から入力された、信号に従って、調整部13に制御信号を出力し(16)、調整部13は、面状発光体19に発光するための電気エネルギーを電源11から供給される電気エネルギーに基づいて形成して(14)、これを出力する(17)。面状発光体19は、調整部13からの電気エネルギーにより発光する(22)。
この発光は、グレースケール24及び境界線21ごとに設けられた貫通孔25,26を介して、X線フィルムXに照射される(23)。
グレースケール24の状態に応じた黒の濃淡と、孔の位置が黒くなった状態で、感光し、グレースケール状の標準画像(01)がX線フィルムX上に形成される。次に泳動パターン03が転写されたメンブラン02等を、X線フィルムXに載せて、露光し、泳動パターンを転写する。
なお、電気泳動で現れたバンドを発光させるために、何らかの光源を要する場合は、X線フィルムと電気泳動支持体の間に、光源からの発光を除去するフィルタを配置する。また、バンドを発光させるための光源とスケールを露光する光源は共通であってもよい。バンドを発光させる代わりにバンドの光吸収率を記録する場合には、前記のフィルタは不要となる。
標準画像01と、泳動パターンに基づいて、電気泳動後の試料濃度の分析を例えば特開2002− 40141 公報に記載された手法に基づいて行ってもよい。
尚、図2(b)で示した標準画像01の撮影は、泳動パターンの転写の後で行ってもよい場合もある。
【0012】
【発明の効果】
以上詳述のごとく本発明は、コンパクトでしかも簡単な作業で、標準的な画像が感光体上に撮影できる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【図2】本発明の実施例を説明する為の図である。
【符号の説明】
11 電源
12 制御信号出力部
13 調整部
18 函体
19 面状発光体
20 グレースケール体
21 境界線
25 貫通孔(小)
26 貫通孔(大)
Claims (6)
- 感光体に情報画像を露光し、露光した情報画像を測定して所望の情報を得る際に、情報画像と同一のまたは同等の感光体に、測定の参照情報としてスケール画像を露光する測定用スケール露光記録装置であって、
感光体が感光する波長の光を発光する発光手段と、
発光手段が発光する発光光量の大きさを制御する光量制御手段と、
感光体の複数部分に異なる光量のスケール露光領域を形成するスケール露光領域形成手段と、
を設けてなることを特徴とする測定用スケール露光記録装置。 - 請求項1の測定用スケール露光記録装置において、
感光体が感光フィルムである
ことを特徴とする測定用スケール露光記録装置。 - 請求項1の測定用スケール露光記録装置において、
光量制御手段が発光手段の発光する発光時間の長さを制御するとともに発光時間を選択する入力手段を有する
ことを特徴とする測定用スケール露光記録装置。 - 請求項1の測定用スケール露光記録装置において、
スケール露光領域形成手段が、透過率の異なる領域を有するフィルムを備えフィルムを介して露光することにより感光体の複数部分に異なる光量のスケール露光領域を形成する
ことを特徴とする測定用スケール露光記録装置。 - 請求項4の測定用スケール露光記録装置において、
フィルムを装置の外表面に設け感光体の表面に近接または密着させて露光することによりスケール露光領域を形成する
ことを特徴とする測定用スケール露光記録装置。 - 請求項1の測定用スケール露光記録装置において、
スケール露光領域形成手段が、スケール露光領域とともにスケール露光領域の近傍にスケール露光領域であることを示すスケール露光領域指標を形成する
ことを特徴とする測定用スケール露光記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002200666A JP2004045578A (ja) | 2002-07-09 | 2002-07-09 | 測定用スケール露光記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002200666A JP2004045578A (ja) | 2002-07-09 | 2002-07-09 | 測定用スケール露光記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004045578A true JP2004045578A (ja) | 2004-02-12 |
Family
ID=31707421
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002200666A Pending JP2004045578A (ja) | 2002-07-09 | 2002-07-09 | 測定用スケール露光記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004045578A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013541001A (ja) * | 2010-09-10 | 2013-11-07 | コミッサリア ア レネルジ アトミック エ オー エネルジス アルテルナティヴス | 解体のためにトリチウム又は他の放射線を測定する方法 |
WO2022181332A1 (ja) * | 2021-02-26 | 2022-09-01 | 富士フイルム株式会社 | 紫外線感知キット、紫外線測定方法、および、紫外線感知キット用ユニット |
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2002
- 2002-07-09 JP JP2002200666A patent/JP2004045578A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013541001A (ja) * | 2010-09-10 | 2013-11-07 | コミッサリア ア レネルジ アトミック エ オー エネルジス アルテルナティヴス | 解体のためにトリチウム又は他の放射線を測定する方法 |
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