JP2004044673A - Solenoid control valve - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電磁制御弁に関し、特に主弁の前後の差圧がソレノイドにより設定された差圧になるよう流量を制御するパイロット作動式の電磁制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば自動車用エアコンシステムでは、まずコンプレッサによって圧縮された高温・高圧のガス冷媒をコンデンサまたはガスクーラに送り、そこで凝縮または冷却された冷媒を減圧装置にて低温・低圧の冷媒に減圧する。つぎに、この低温の冷媒をエバポレータで蒸発させて、さらにアキュムレータで気液分離し、分離されたガス冷媒をコンプレッサに戻すことによって、冷凍サイクルを構成している。このような冷凍サイクルを構成する減圧装置には、外部から供給される電流に比例して冷媒流量を制御することができる、パイロット作動式の電磁制御弁が使用されている。
【0003】
従来のパイロット作動式の電磁制御弁は、主弁とパイロット弁とを収容しているボディと、パイロット弁を駆動するソレノイドとで構成されている。入口ポートに導入された高圧の冷媒を絞り流路を介してピストン室に導入し、そのピストン室の圧力をパイロット弁が調節することにより、ピストンが主弁を駆動して所定の開度に制御する。パイロット弁は、ソレノイドにより駆動されており、そのソレノイドへ供給する電流値に比例して弁開度が制御されている。これにより、電磁制御弁は、主弁の前後の差圧がソレノイドへ供給される電流値に比例して設定される差圧になるよう冷媒の流量を制御することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の比例制御を行う電磁制御弁では、主弁の弁体と弁座がともに金属製部品で構成されていたので、主弁における冷媒流路のシールにあたって、弁漏れが生じるという問題もあった。
【0005】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、主弁におけるシール性を向上させた電磁制御弁を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記問題を解決するために、主弁の前後の差圧がソレノイドにより設定された差圧になるよう流量を制御するパイロット作動式の電磁制御弁において、主弁体の円錐部の基部の周りに主弁座に対向して柔軟性のあるバルブシートが配置されていることを特徴とする電磁制御弁が提供される。
【0007】
このような電磁制御弁では、主弁体の円錐部が主弁座に着座するときに、円錐部の基部の周りに配置されたバルブシートも主弁座に着座することになる。これにより、弁閉時における主弁のシール性がほぼ完全になり、弁漏れを防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、自動車用エアコンシステムの冷凍サイクルに減圧装置として用いられている膨張弁に適用した場合を例に、図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
図1は第1の実施の形態に係る電磁制御弁の構成を示す縦断面図であり、図2は第1の実施の形態に係る電磁制御弁の要部拡大断面図である。
本発明による電磁制御弁は、そのボディ1の側面に高圧の冷媒を受ける入口ポート2が設けられ、そこに冷媒配管3が溶着されている。この冷媒配管3には、その通路を塞ぐようにストレーナ4が配置されている。入口ポート2は、冷媒流路5を介して出口ポート6に連通されている。この出口ポート6には、冷媒配管7が溶着されている。この冷媒流路5の途中には、ボディ1と一体に主弁座8が形成されている。この主弁座8は、ボディ1内で摺動するピストン10と一体形成された主弁体9とともに、主弁Aを構成している。
【0010】
図2には、主弁Aと後述するパイロット弁Bを含むボディ1の要部を拡大して示している。主弁Aの主弁座8は、図の下向きに突設されたボディ1と一体に形成の環状の突起部からなり、そこに上流側から対向して主弁体9が着座するように配置される。この主弁体9が配置されている主弁座8の上流側には、入口ポート2からの冷媒が導入される部屋R1が形成されている。主弁体9は、ピストン10の上面中央部に突設された截頭円錐部9aと、この截頭円錐部9aの基部周囲で主弁座8と対向した位置に配置されたバルブシート11とを備えている。截頭円錐部9aの基部は、冷媒流路5、すなわち主弁Aの弁孔の内径より若干小さな外径を有している。バルブシート11は、柔軟性のある弾性材料で作られ、たとえばポリテトラフルオロエチレン製とすることができる。
【0011】
主弁体9の截頭円錐部9aは、ピストン10がボディ1内で摺動するとき、主弁体9が主弁座8の下側から冷媒流路5を挿脱するよう動作し、主弁Aの流量制御を行う。また、バルブシート11は、冷媒流路5が截頭円錐部9aによって閉塞された後、主弁座8に着座され、冷媒流路5を通って出口ポート6に連通する空間S1側に冷媒が漏れることを防ぐ機能を有し、これによって主弁Aのほぼ完全なシール性が保持される。なお、バルブシート11は主弁体9の上面外周部に形成されたかしめ部9bによって、主弁体9の上面に固定されている。
【0012】
また、ピストン10の中心軸線位置には冷媒通路10aが形成され、この冷媒通路10aは主弁体9に横から穿設されたオリフィス12と連通されている。これらの冷媒通路10aおよびオリフィス12は、ピストン10の上部の部屋R1に導入された高圧の冷媒を減圧して、ピストン10の下方に導く絞り流路を構成している。ボディ1内でピストン10の下部に形成されるピストン室R2は、圧入部材13によって閉止されており、ピストン10と圧入部材13との間には、ピストン10を主弁の弁閉方向に付勢するスプリング14(第2のスプリング)が配置されている。圧入部材13は、スプリング14の荷重をその圧入量で調整した後、図の下端部がボディ1に溶着されている。
【0013】
ピストン10と圧入部材13との間に形成されるピストン室R2は、ボディ1に形成された冷媒通路15を介して主弁Aの下流側、すなわち出口ポート6に連通する空間S1に連通されている。冷媒通路15の空間S1への出口部分には、パイロット弁座16がボディ1と一体に成形されている。また、後述するソレノイドのシャフト17は、そのニードル形状をなす先端部分が空間S1の下流側からパイロット弁座16に対向するように配置されている。このシャフト17の先端部分は、パイロット弁Bのパイロット弁体17aを構成している。
【0014】
図1に戻って、ボディ1の上部には、パイロット弁Bを制御するためのソレノイドが設けられている。このソレノイドは、シャフト17、ヨーク18、スリーブ19、プランジャ20、筒状のコア21、スプリング22(第3のスプリング)、電磁コイル23、プレート24などによって構成されている。ソレノイドとボディ1とは、ボディ1の上部に形成されたフランジ1bにヨーク18の下端部をかしめ加工することによって互いに結合されている。
【0015】
ソレノイドのスリーブ19は、下端部がボディ1の上部に形成された嵌合穴1aに嵌入され、固定されている。シャフト17はプランジャ20を貫通して、その軸線位置に配置されている。シャフト17の下端部は、ボディ1に形成された第1の軸受25によって軸支され、筒状のコア21の軸線位置に貫通形成される開口部に圧入された第2の軸受26によって、上端部が軸支されている。プランジャ20は、スリーブ19の中でシャフト17とともに軸線方向に進退自在に配置されている。
【0016】
また、筒状のコア21は、スリーブ19の上端部に嵌合されている。スプリング22は、プランジャ20と第2の軸受26との間に配置され、シャフト17の先端部分、すなわちパイロット弁体17aを弁閉方向に付勢するものである。電磁コイル23は、スリーブ19の外側に配置され、さらにその外側がヨーク18およびプレート24によって囲繞されている。
【0017】
なお、コア21は、第2の軸受26の圧入量によりスプリング22の荷重を調整し、開口端部が圧入部材29によって閉止された後、それらの先端部は溶接によってシールされる。また、ボディ1とスリーブ19とプレート24とによって囲まれた空間には、ゴムOリング30が配置されている。
【0018】
このように構成されたソレノイドは、そのシャフト17がパイロット弁体17aと一体に形成され、また、ボディ1に形成されたパイロット弁Bの弁孔と、第1の軸受25の孔と、スリーブ19が嵌入されるボディ1の嵌合穴1aとが1つのボディ1を加工して同一軸線上に形成されている。これにより、ソレノイドのシャフトをパイロット弁体やそのシャフトと別部品で作る場合に比較して、これらの軸線を実質的に同一軸線に一致させることが容易となる。
【0019】
パイロット弁Bは、シャフト17が同一軸線上に配置されたスリーブ19をボディ1の嵌合穴1aに嵌入することで、シャフト17の先端を実質的に同一軸線上にあるパイロット弁Bの弁孔に案内することができるので、ソレノイドのシャフト17とパイロット弁体17aとを一体に形成することができる。
【0020】
第1の軸受25の孔は、ソレノイド内の第2の軸受26と比較して、シャフト17との間のクリアランスを多少大きくしてある。ただし、そのクリアランスは、シャフト17が第2の軸受26を支点として傾いたとしても、プランジャ20がスリーブ19に接触することがない程度の大きさにして、プランジャ20がスリーブ19に接触することによる電磁制御弁のヒステリシスが悪くならないようにしている。
【0021】
つぎに、上記構成の電磁制御弁における流量制御動作を説明する。
まず、電磁コイル23が通電されておらず、かつ入口ポート2に冷媒が導入されていないときには、主弁体9はピストン10とともにスプリング14によって図の上方へ押圧されるので、主弁体9が冷媒流路5を閉塞すると同時にバルブシート11が主弁座8に着座されて、主弁Aは、全閉状態にある。パイロット弁体17aもまた、ソレノイドに内蔵されたスプリング22によってパイロット弁座16に着座され、パイロット弁Bも閉じた状態にある。すなわち、電磁制御弁は、冷媒を完全に遮断して冷凍サイクルを停止状態にしている。
【0022】
ここで、冷媒配管3を通って入口ポート2にコンプレッサによって圧縮された高圧の冷媒が導入されると、その冷媒は、主弁Aの上部の部屋R1に導入される。この冷媒は、主弁体9に形成されたオリフィス12およびピストン10の冷媒通路10aを介して、ピストン10の下部のピストン室R2に導入され、さらにボディ1に形成された冷媒通路15を介してパイロット弁Bに供給される。これにより、主弁体9よりも大きな有効受圧面積を有するピストン10には、弁閉方向の力が作用し、主弁Aの弁閉状態を維持する。
【0023】
パイロット弁Bの前後差圧がスプリング22によって決定される所定の値を越えると、冷媒の圧力によってパイロット弁体17aが押し開けられて、ピストン室R2から出口ポート6に連通する空間S1に冷媒が流れ出る。パイロット弁の弁径はオリフィス12より大きく、オリフィス12から供給される冷媒量よりもパイロット弁から出口ポート6に連通する空間S1へ逃げる冷媒量の方が多いので、ボディ1内のピストン室R2が低圧になってピストン10が図の下方へ移動する。これに伴って、主弁体9が主弁座8から離れて主弁Aが開き、入口ポート2に導入された冷媒は主弁Aを通って出口ポート6に流出する。
【0024】
出口ポート6への冷媒の流出によって主弁Aの上流側の冷媒圧力が下がると、パイロット弁Bに供給される冷媒の圧力も低下するので、パイロット弁体17aは閉弁方向に移動する。これにより、ピストン10の下部のピストン室R2内の冷媒の圧力が上昇し始めるため、ピストン10は図の上方へ移動し始める。すなわち、主弁体9が弁閉方向へ付勢されることになるので、主弁Aにおける冷媒の流量が絞られて、主弁Aの上流側での冷媒圧力を高めていく。
【0025】
以上の動作を繰り返すことで、主弁Aの前後差圧を一定とするように、主弁Aの冷媒流量が定常状態に制御される。ここで、主弁Aの定常状態における前後差圧は、ソレノイド内のスプリング22の荷重によって調整されたセット値によって決定される。これにより、電磁制御弁は、最も絞った状態で冷媒を通過させるため、冷凍サイクルは、最小負荷運転状態にある。
【0026】
つぎに、電磁コイル23に通電してプランジャ20をコア21の方向へ吸引すると、パイロット弁体17aを弁閉方向に付勢しているスプリング22のばね力が減少する。パイロット弁体17aを弁閉方向に付勢する力が小さくなると、パイロット弁Bの設定差圧が小さくなって、主弁Aの冷媒流量を大きくするような新たな定常状態に制御される。電磁コイル23の通電電流値を増加していくと、プランジャ20のコア21への吸引力も増加する。したがって、パイロット弁Bの差圧、すなわち冷媒流路5の前後差圧がさらに小さく設定されて、主弁Aの冷媒流量を大きくすることができる。そして、通電電流値が最大に設定されると、冷凍サイクルは最大負荷運転状態になる。
【0027】
図3は第2の実施の形態に係る電磁制御弁の構成を示す縦断面図であり、図4は第2の実施の形態に係る電磁制御弁の要部の拡大断面図である。
この図3において、図1に示した電磁制御弁の構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0028】
この第2の実施の形態に係る電磁制御弁は、第1の実施の形態で説明したものと異なっているのは、主弁体9がスプリング32(第1のスプリング)によって付勢された状態で、ピストン10とは別部品として、ピストン10内に設けられている点である。
【0029】
すなわち、主弁Aの弁開度を決定する截頭円錐部9aは、ピストン10とは別の主弁体9として形成し、冷媒流路5をほぼ完全にシールするための弾性材料のバルブシート31をピストン10に固定して、主弁座8と対向する位置に配置している。ここでは、ピストン10の中心軸線位置には、上面から嵌合孔10bが形成され、この嵌合孔10bの中にスプリング32を介在させて、截頭円錐部9aを有する主弁体9が摺動可能に挿入されている。また、ピストン10の上面にはバルブシート31の補強用の押え33が嵌め込まれ、この押え33の上にバルブシート31を配置してピストン10の外周部に形成されたかしめ部10cによりピストン10の上部に固定されている。なお、主弁座8は、冷媒流路5の部屋R1側の開口辺縁部8aとその外方位置にて部屋R1側に突設した環状突起部8bとから構成されている。
【0030】
また、主弁体9は、截頭円錐部9aの基部の外径を冷媒流路5の内径よりも十分に大きくしてあり、その截頭円錐部9aの基部と主弁体9のピストン10との摺動部分との間に段部9dが形成されていて、バルブシート31の裏面側で、この段部9dが押え33と当接するようにしている。主弁体9の下面には、スプリング32を嵌め込むための嵌入孔9cが形成され、このスプリング32が、主弁体9をその段部9dに当接するよう付勢している。このため、ピストン10が主弁Aの閉弁方向に移動するとき、先に主弁体9の截頭円錐部9aが主弁座8の開口辺縁部8aに着座し、その後、ピストン10のさらなる移動により、主弁体9が着座した主弁座8の開口辺縁部8aに取り残された状態で、バルブシート31が主弁座8の環状突起部8bに着座し、これによって主弁Aが全閉するように構成されている。
【0031】
さらに、第2の実施の形態に係る電磁制御弁は、第1の実施の形態とは異なり、ピストン10にはオリフィス12や冷媒通路10aが形成されていない。ここでは、オリフィス12や冷媒通路10aの代わりに、ピストン10の上部の部屋R1から冷媒通路15に達するオリフィス34が、ボディ1に横方向から穿設されている。このオリフィス34および冷媒通路15を介して、ボディ1内でピストン10の下部のピストン室R2と上部の部屋R1とが連通され、これによって、部屋R1に導入された高圧の冷媒を減圧して、ピストン10の下方に導く絞り流路を構成している。
【0032】
つぎに、上記構成の電磁制御弁における流量制御動作を説明する。
まず、電磁コイル23が通電されておらず、かつ入口ポート2に冷媒が導入されていないときには、主弁体9の截頭円錐部9aは、スプリング14およびスプリング32によってボディ1の冷媒流路5の開口辺縁部8aに着座する。また、ピストン10のバルブシート31も、スプリング14の作用により主弁座8の環状突起部8bに着座されるので、主弁Aが閉じた状態にある。パイロット弁体17aもまた、ソレノイドに内蔵されたスプリング22によってパイロット弁座16に着座され、パイロット弁Bは閉じた状態にある。
【0033】
ここで、冷媒配管3を通って入口ポート2に高圧の冷媒が導入されると、その冷媒は、主弁Aの上部の部屋R1に導入される。この冷媒は、ボディ1に形成されたオリフィス34および冷媒通路15を介してパイロット弁Bに供給されるとともに、ピストン10の下部のピストン室R2に導入される。パイロット弁Bの前後差圧がスプリング22によって決定される所定の値を越えると、冷媒の圧力によってパイロット弁体17aが押し開けられ、ボディ1内から出口ポート6に連通する空間S1に冷媒が流れ出る。これにより、ピストン室R2が低圧になってピストン10が図の下方へ移動するから、バルブシート31が主弁座8の環状突起部8bから離れることになる。そのとき、主弁体9の截頭円錐部9aは、スプリング32により付勢されて主弁座8の開口辺縁部8aに着座しているため、主弁Aは弁閉状態を保持する。その後、ピストン10がさらに下方に移動すると、主弁座8の開口辺縁部8aに着座していた主弁体9の截頭円錐部9aが押え33に係止されてピストン10とともに後退をはじめるから、入口ポート2に導入された冷媒は主弁Aを通って出口ポート6に流出するようになる。
【0034】
その後、出口ポート6への冷媒の流出によって主弁Aの上流側の冷媒圧力が下がると、パイロット弁Bに供給される冷媒の圧力も低下するので、パイロット弁体17aは閉弁方向に移動する。これにより、ピストン10の下部のピストン室R2に導入される冷媒の圧力は再び上昇しはじめるため、ピストン10は図の上方へ移動するので、主弁Aを通過する冷媒の流量が絞られる。
【0035】
以上の動作を繰り返すことで、主弁Aの前後差圧が一定になるように、主弁Aの主弁体9によって冷媒流量が定常状態に制御される。ここで、主弁Aの定常状態における設定差圧は、ソレノイド内のスプリング22の荷重によって決定される。
【0036】
つぎに、電磁コイル23に通電してプランジャ20をコア21の方向へ吸引すると、パイロット弁体17aを弁閉方向に付勢しているスプリング22のばね力が減少する。パイロット弁体17aを弁閉方向に付勢する力が小さくなると、パイロット弁Bの設定差圧が小さくなって、主弁Aの冷媒流量を大きくするような新たな定常状態に制御される。電磁コイル23の通電電流値を増加していくと、プランジャ20のコア21への吸引力も増加する。したがって、パイロット弁Bの差圧、すなわち冷媒流路5の前後差圧がさらに小さく設定されて、主弁Aの冷媒流量を大きくすることができる。
【0037】
以上述べたように、主弁Aの弁閉動作時において、主弁体9の截頭円錐部9aを主弁座8の開口辺縁部8aに着座してから、バルブシート31を主弁座8の環状突起部8bに着座させることで、截頭円錐部9aによって主弁Aの開度を精度良く制御しつつ弁閉時はバルブシート31により冷媒の漏れをほぼ完全に防止することが容易になる。したがって、主弁体9や主弁座8などの部品の加工精度が低い場合でも、截頭円錐部9aによる流量制御機能が損なわれることなく、主弁Aのシール性をほぼ完全なものにすることができる。
【0038】
以上、本発明をその好適な実施の形態について詳述したが、本発明はこれら特定の実施の形態に限定されるものではない。たとえば第1および第2の実施の形態では、ピストン室に減圧された冷媒を供給するために、主弁体またはボディにオリフィスを設けたが、オリフィスに代えて、ピストンの外周に進退方向に沿って設けた溝としてもよく、あるいは、ピストンとこれを進退可能にボディ1に収容しているシリンダとの間に存在するクリアランスを利用してもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る電磁制御弁では、主弁体の円錐部の基部にバルブシートを設けて主弁体が主弁座に着座したときにバルブシートも着座するように構成した。これにより、弁閉時における主弁のシール性をほぼ完全にすることができる。
【0040】
また、本発明によれば、主弁体とピストンとを分離し、ピストン側にバルブシートを設け、主弁体とピストンとの間にスプリングを設けて主弁体をバルブシートに当接させる構成にした。これにより、主弁の弁閉時には、主弁体が主弁座の一部である弁孔の開口辺縁部に着座してから、バルブシートを主弁座の一部である環状突起部に着座させることができ、弁閉時における主弁のシール性をより完全にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る電磁制御弁の構成を示す縦断面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る電磁制御弁の要部拡大断面図である。
【図3】第2の実施の形態に係る電磁制御弁の構成を示す縦断面図である。
【図4】第2の実施の形態に係る電磁制御弁の要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ボディ
1a 嵌合穴
1b フランジ
2 入口ポート
3 冷媒配管
4 ストレーナ
5 冷媒流路
6 出口ポート
7 冷媒配管
8 主弁座
8a 開口辺縁部
8b 環状突起部
9 主弁体
9a 截頭円錐部
9b かしめ部
9c 嵌入孔
9d 段部
10 ピストン
10a 冷媒通路
10b 嵌合孔
10c かしめ部
11 バルブシート
12 オリフィス
13 圧入部材
14 スプリング
15 冷媒通路
16 パイロット弁座
17 シャフト
17a パイロット弁体
18 ヨーク
19 スリーブ
20 プランジャ
21 コア
22 スプリング
23 電磁コイル
24 プレート
25 第1の軸受
26 第2の軸受
29 圧入部材
30 ゴムOリング
31 バルブシート
32 スプリング
33 押え
34 オリフィス
A 主弁
B パイロット弁
R1 部屋
R2 ピストン室
S1 空間[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an electromagnetic control valve, and more particularly to a pilot-operated electromagnetic control valve that controls a flow rate so that a differential pressure across a main valve becomes a differential pressure set by a solenoid.
[0002]
[Prior art]
For example, in an automotive air-conditioning system, first, a high-temperature and high-pressure gas refrigerant compressed by a compressor is sent to a condenser or a gas cooler, and the condensed or cooled refrigerant is decompressed to a low-temperature and low-pressure refrigerant by a decompression device. Next, the low-temperature refrigerant is evaporated by an evaporator, gas-liquid separated by an accumulator, and the separated gas refrigerant is returned to the compressor to constitute a refrigeration cycle. The pressure reducing device constituting such a refrigeration cycle uses a pilot-operated electromagnetic control valve that can control the flow rate of the refrigerant in proportion to the current supplied from the outside.
[0003]
A conventional pilot-operated electromagnetic control valve includes a body that houses a main valve and a pilot valve, and a solenoid that drives the pilot valve. The high-pressure refrigerant introduced into the inlet port is introduced into the piston chamber through the throttle channel, and the pilot valve adjusts the pressure in the piston chamber, so that the piston drives the main valve to control the opening to a predetermined degree. I do. The pilot valve is driven by a solenoid, and the valve opening is controlled in proportion to a current value supplied to the solenoid. Accordingly, the electromagnetic control valve can control the flow rate of the refrigerant such that the differential pressure across the main valve becomes a differential pressure set in proportion to the current value supplied to the solenoid.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional electromagnetic control valve that performs proportional control, since both the valve element and the valve seat of the main valve are made of metal parts, there is also a problem that valve leakage occurs when sealing the refrigerant flow path in the main valve. there were.
[0005]
The present invention has been made in view of such a point, and an object of the present invention is to provide an electromagnetic control valve in which the sealing property of a main valve is improved.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, in order to solve the above problem, in a pilot-operated electromagnetic control valve that controls a flow rate so that a differential pressure across the main valve becomes a differential pressure set by a solenoid, a base portion of a conical portion of the main valve body is provided. , Around which a flexible valve seat is disposed opposite the main valve seat.
[0007]
In such an electromagnetic control valve, when the conical portion of the main valve body sits on the main valve seat, the valve seat arranged around the base of the conical portion also sits on the main valve seat. Thereby, the sealing property of the main valve when the valve is closed becomes almost perfect, and valve leakage can be prevented.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings, taking as an example a case where the present invention is applied to an expansion valve used as a pressure reducing device in a refrigeration cycle of an automotive air conditioning system.
[0009]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a configuration of the electromagnetic control valve according to the first embodiment, and FIG. 2 is an enlarged sectional view of a main part of the electromagnetic control valve according to the first embodiment.
The electromagnetic control valve according to the present invention is provided with an
[0010]
FIG. 2 shows a main part of the
[0011]
The truncated
[0012]
A
[0013]
The piston chamber R2 formed between the
[0014]
Returning to FIG. 1, a solenoid for controlling the pilot valve B is provided at an upper portion of the
[0015]
The lower end of the
[0016]
The
[0017]
The
[0018]
In the solenoid configured as described above, the
[0019]
The pilot valve B is formed by fitting a
[0020]
The hole in the
[0021]
Next, a flow control operation in the electromagnetic control valve having the above configuration will be described.
First, when the
[0022]
Here, when high-pressure refrigerant compressed by the compressor is introduced into the
[0023]
When the differential pressure across the pilot valve B exceeds a predetermined value determined by the
[0024]
When the refrigerant pressure on the upstream side of the main valve A decreases due to the refrigerant flowing out to the
[0025]
By repeating the above operation, the refrigerant flow rate of the main valve A is controlled to a steady state so that the differential pressure across the main valve A is constant. Here, the differential pressure across the main valve A in the steady state is determined by a set value adjusted by the load of the
[0026]
Next, when the
[0027]
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing the configuration of the electromagnetic control valve according to the second embodiment, and FIG. 4 is an enlarged sectional view of a main part of the electromagnetic control valve according to the second embodiment.
3, the same components as those of the electromagnetic control valve shown in FIG. 1 are denoted by the same reference numerals, and a detailed description thereof will be omitted.
[0028]
The electromagnetic control valve according to the second embodiment is different from that described in the first embodiment in that the
[0029]
That is, the frusto-
[0030]
In the
[0031]
Further, in the electromagnetic control valve according to the second embodiment, unlike the first embodiment, the
[0032]
Next, a flow control operation in the electromagnetic control valve having the above configuration will be described.
First, when the
[0033]
Here, when high-pressure refrigerant is introduced into the
[0034]
Thereafter, when the refrigerant pressure on the upstream side of the main valve A decreases due to the outflow of the refrigerant to the
[0035]
By repeating the above operation, the refrigerant flow rate is controlled to a steady state by the
[0036]
Next, when the
[0037]
As described above, during the valve closing operation of the main valve A, after the truncated
[0038]
Although the present invention has been described in detail with reference to the preferred embodiments, the present invention is not limited to these specific embodiments. For example, in the first and second embodiments, an orifice is provided in the main valve body or the body in order to supply the depressurized refrigerant to the piston chamber. Alternatively, the clearance may be provided, or a clearance existing between the piston and a cylinder accommodating the piston in the
[0039]
【The invention's effect】
As described above, in the electromagnetic control valve according to the present invention, the valve seat is provided at the base of the conical portion of the main valve body, and the valve seat is also seated when the main valve body is seated on the main valve seat. . Thereby, the sealing property of the main valve when the valve is closed can be made almost perfect.
[0040]
Further, according to the present invention, the main valve body and the piston are separated, a valve seat is provided on the piston side, a spring is provided between the main valve body and the piston, and the main valve body is brought into contact with the valve seat. I made it. Accordingly, when the main valve is closed, the main valve body is seated on the opening edge of the valve hole which is a part of the main valve seat, and then the valve seat is moved to the annular projection which is a part of the main valve seat. The seat can be seated, and the sealing performance of the main valve when the valve is closed can be more complete.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a configuration of an electromagnetic control valve according to a first embodiment.
FIG. 2 is an enlarged sectional view of a main part of the electromagnetic control valve according to the first embodiment.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view illustrating a configuration of an electromagnetic control valve according to a second embodiment.
FIG. 4 is an enlarged sectional view of a main part of an electromagnetic control valve according to a second embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (11)
主弁体の円錐部の基部の周りに主弁座に対向して柔軟性のあるバルブシートが配置されていることを特徴とする電磁制御弁。In a pilot operated electromagnetic control valve that controls the flow rate so that the differential pressure before and after the main valve becomes the differential pressure set by the solenoid,
An electromagnetic control valve, wherein a flexible valve seat is disposed around a base of a conical portion of a main valve body so as to face a main valve seat.
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JP2007327613A (en) * | 2006-06-09 | 2007-12-20 | Nok Corp | Valve sealing structure |
US7537194B2 (en) | 2006-06-29 | 2009-05-26 | Ckd Corporation | Flow control valve |
CN104344611A (en) * | 2013-08-08 | 2015-02-11 | 盾安环境技术有限公司 | Expansion valve |
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- 2002-07-11 JP JP2002202014A patent/JP2004044673A/en active Pending
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