JP2004044557A - ガスタービンエンジンの流体の流量計測方法及びガスタービンエンジンの流体の流量計測装置 - Google Patents

ガスタービンエンジンの流体の流量計測方法及びガスタービンエンジンの流体の流量計測装置 Download PDF

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大山 亜希彦
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Abstract

【課題】ガスタービンエンジンが設計仕様通りの性能を発揮しているか否かを試験するために、上記ガスタービンエンジンの運転中に上記ガスタービンエンジンに流入している空気の流量を正確に求めることを目的とする。
【解決手段】ガスタービンエンジン1が運転状態にあるときに、ガスタービンエンジン1の上流側で不活性ガスをガスタービンエンジン1内に注入し、ガスタービンエンジン1内の下流側を流れる流体の中の上記不活性ガスの割合を測定し、上記注入された不活性ガスの流量と、上記不活性ガスの上記割合とを用いて、ガスタービンエンジン1に流入している流入空気の流量を計測する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスタービンエンジンの運転中にこれに流入している流入空気の流量を計測する方法等に係り、特に、アルゴンガス等の不活性ガスを上流側で所定流量注入し、下流側でその不活性ガスの濃度を測定し、この濃度と上記所定流量とによって、上記流入空気の流量を計測する方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、ガスタービンエンジン1の概略構成を、図10を用いて説明する。
【0003】
なお、図10は、従来のタービンフローファンクション法を用いて、ガスタービンエンジン1への流入空気量を計測する場合のモデルを示す図である。
【0004】
ガスタービンエンジン1は、たとえばジェットエンジンとして航空機に使用されるものであり、高温高圧の燃焼ガスを噴出させることによって推進力や回転力を得るエンジンである。
【0005】
ガスタービンエンジン1は、中空のエンジンケース(図示せず)をベースとして備え、このエンジンケース内には、圧縮機3と燃焼室を構成する燃焼器9とタービン7とが、上流側(図10の左側)から順に設けられている。また、圧縮機3とタービン7とはタービン軸5によって連動連結されており、タービン7の回転力によって圧縮機3が回転するようになっている。
【0006】
圧縮機3とタービン7とタービン軸5とは、ベアリングで支持されることにより、上記エンジンケース内で、このエンジンケースの中心軸を回転軸にして、回転自在になっている。
【0007】
また、上述のように構成されていることにより、上記エンジンケースの内側には、ガスタービンエンジン1内を流れる空気等の流体の流路である環状のエンジン流路FL1が形成されている。
【0008】
そして、図10の圧縮機3の左側から、流入空気Gi10を吸入し、この吸入した空気を、圧縮機3が圧縮し、この圧縮された空気に、燃焼器9内で燃料を加えて連続的に燃焼加熱し、これによって生じた高温高圧ガスでタービン7を回転し、このタービン7の回転力で圧縮機3を回転させると共に、上記タービン7の回転力や、ガスタービン7から排出される排気ガスGo10の推力を出力として得るようになっている。
【0009】
圧縮機3は、タービン軸5の前側(ガスタービンエンジン1の上流側;図10の左側)で、タービン軸5の外周に、エンジン流路FL1に沿って設けられた複数段の圧縮動翼列(図示せず)と、上記エンジンケースの内側にエンジン流路FL1に沿って、複数段の圧縮動翼列と交互に設けられた複数の圧縮静翼列(図示せず)とを具備する。
【0010】
ここで、上記圧縮動翼列は、タービン軸5の周方向へ放射状に設けられた複数の圧縮動翼からなり、上記圧縮静翼列は、タービン軸5の周方向へ放射状に設けられた複数の圧縮静翼からなるものである。
【0011】
エンジン流路FL1における圧縮機3の下流側には、圧縮機3が圧縮した空気に燃料Fu10を加えて燃焼させ、高温高圧のガスを得るための燃焼器9が設けられており、この燃焼器9の下流側には、タービン7が設けられている。このタービン7は、上述のように、上記燃焼器9からの高温高圧の燃焼ガスの膨張によって回転力を得て、タービン軸5を回転駆動させ、圧縮機3を回転させるものである。
【0012】
なお、上述のように、タービン7を回転させた高温高圧の燃焼ガスは、排気ガスGo10として、タービン7の下流の大気に放出され、ガスタービンエンジン1が推力を発生する。
【0013】
上記タービン7は、タービン軸5の後側(ガスタービンエンジン1の下流側;図10の右側)にエンジン流路FL1に沿って設けられかつ高温高圧の燃焼ガスによって回転する複数段のタービン動翼列(図示せず)と、上記エンジンケースの内側にエンジン流路FL1に沿って、上記複数段のタービン動翼列と交互に設けられた複数段のタービン静翼列(図示せず)とを具備する。
【0014】
ここで、上記タービン動翼列は、タービン軸5の周方向へ放射状に設けられた複数のタービン動翼からなり、上記タービン静翼列は、タービン軸5の周方向へ放射状に設けられた複数のタービン静翼からなるものである。
【0015】
また、たとえばガスタービンエンジン1のストールを防止するために、圧縮機3で圧縮された空気の一部を抽気空気Gb10として取り出している。
【0016】
ところで、設計製作したガスタービンエンジン1が、設計仕様通りの性能を発揮するか否かを試験運転によって検査する必要があり、そのためには、ガスタービンエンジン1の燃焼器9の出口における流体の温度を測定する必要がある。しかし、上記温度は、1600℃〜2000℃の高温であり、この温度を測定するための熱電対が溶けてしまい、上記出口の温度を直接測定することが困難である。
【0017】
そこで、ガスタービンエンジン1に流入する流入空気量を計測し、この計測値に基づいて、上記ガスタービンエンジン1の燃焼室の出口の温度を求めると共に、ガスタービンエンジン1が、設計仕様通りの性能を発揮するか否かを検査する。
【0018】
次に、従来のタービンフローファンクション法を用いて、ガスタービンエンジン1への流入空気量を計算する場合について、図10を用いて説明する。
【0019】
タービンフローファンクション法は、ガスタービンエンジン1の運転中にタービンノズルのチョーク流量が一定になることと、圧縮機3で圧縮され燃焼器9に流入する前の空気の圧力と燃焼器9出口のガスの圧力との関係と、燃焼器9の前後(上流側と下流側)の熱の収支とに基づいて、ガスタービンエンジン1に流入する流入空気量を計測する方法である。
【0020】
ここで、タービンノズルは、タービン7の入り口に存在するノズルであり、このタービンノズルでチョークされた流体の速度はマッハ1になり、上記タービンノズルを実際に通過する流量を所定の条件下で修正した修正流量とチョーク流量とが等しく、そして一定になる。
【0021】
なお、上記チョーク流量は、ガスタービンエンジン1の運転とは別に、要素試験や解析によって求める必要がある。
【0022】
【数1】
Figure 2004044557
上記数式1は、ガスタービンエンジン1の運転中に上記タービンノズルを流れる流体の流量と、上述のように要素試験等で別途求めたチョーク流量との関係を示す式である。
【0023】
数式1の左辺に示されている「Win」は、流入空気Gi10の流量であり、単位は「kg/sec(秒)」である。「WFuel」は、燃料Fu10の流量であり、単位は「kg/sec」である。「Wbleed」は、抽気空気Gb10の流量であり、単位は「kg/sec」である。ここで、「(Win+WFuel−Wbleed)」が、ガスタービンエンジン1の運転中に上記タービンノズルを実際に流れる流体の流量である。
【0024】
また、「T」は、燃焼器9の出口位置(位置PA)における流体の絶対温度であり、単位は「K(ケルビン)」である。「288.15」は、基準温度であり、単位は「K」である。「P」は、燃焼器9の出口位置(位置PA)における流体の圧力であり、単位は「KPa(キロパスカル)」である。「103.15」は、基準圧力であり、単位は「KPa」である。
【0025】
そして、上記「T」、「288.15」、「P」、「103.15」と、ガスタービンエンジン1の運転中に上記タービンノズルを実際に流れる流体の流量「(Win+WFuel−Wbleed)」とを用いて、上記修正流量が算出される。
【0026】
また、数式1の右辺に示されている「Wchoke」は、チョーク流量であり、単位は「kg/sec」である。
【0027】
【数2】
Figure 2004044557
上記数式2は、ガスタービンエンジン1の運転中における、圧縮機3で圧縮され燃焼器9に流入する前の位置(位置PB)の空気の圧力と燃焼器9出口のガスの圧力との関係を示す式である。
【0028】
数式2の左辺に示されている「P」は、上述のように、燃焼器9の出口位置(位置PA)における流体の圧力であり、数式2の右辺に示されている「P」は、圧縮機3で圧縮され燃焼器9に流入する前の位置(位置PB)における空気の圧力であり、単位は「KPa」であり、「ΔPcomb」は、燃焼器9の全圧力損失率であり、単位は「NOND(無次元)」である。
【0029】
【数3】
Figure 2004044557
上記数式3は、燃焼器9の前後(位置PBと位置PA)の熱の収支を示す式である。
【0030】
数式3の左辺に示されている「Win」は、流入空気Gi10の流量であり、単位は「kg/sec」である。「Wbleed」は、抽気空気Gb10の流量であり、単位は「kg/sec」である。「T」は、圧縮機3で圧縮され燃焼器9に流入する前の位置(位置PB)における空気の絶対温度であり、単位は「K」である。
【0031】
また、「WFuel」は、燃料Fu10の流量であり、単位は「kg/sec」である。「TFuel」は、燃料Fu10の絶対温度であり、単位は「K」である。「ηcomb」は、燃焼器9の燃焼効率である。「LHV」は、燃料Fu10の単位質量当たりの発熱量であり、単位は「kJ(キロジュール)/kg」である。
【0032】
また、「fair」は、気体の温度から、この気体のエンタルピー(単位質量あたりのエネルギー)を算出する関数であり、「fair(T)」によって、圧縮機3で圧縮され燃焼器9に流入する前の位置(位置PB)における空気のエンタルピーが算出される。
【0033】
「fFuel」は、燃料Fu10の温度から、この燃料Fu10のエンタルピー(単位質量あたりのエネルギー)を算出する関数であり、「fFuel(TFuel)」によって、燃料Fu10のエンタルピーが算出される。
【0034】
数式3の右辺に示されている「Win」、「Wbleed」、「WFuel」、「fair」は、数式3の左辺に示されたものと同じものであり、「fair(T)」によって、燃焼器9の出口位置(PA)における流体のエンタルピーが算出される。
【0035】
上記数式1〜上記数式3において、流入空気Gi10の流量である「Win」、燃焼器9の出口における流体の温度である「T」、燃焼器9の出口における流体の圧力である「P」以外の値(「WFuel」、「Wbleed」、「P」、「ΔPcomb」、「T」、「TFuel」、「ηcomb」、「LHV」の値)は、比較的容易に測定することができ、また、「Wchoke」は、別途要素試験等で求めることができる。
【0036】
したがって、数式1〜数式3に、「Win」、「T4」、「P」以外の値を代入すれば、上記数式1〜上記数式3は、「Win」、「T4」、「P」の三元連立方程式になり、この方程式を解くことによって、流入空気Gi10の流量である「Win」を求めることができる。
【0037】
次に、従来のヒートバランス法を用いて、ガスタービンエンジン1への流入空気量を計算する場合について説明する。
【0038】
図11は、従来のヒートバランス法を用いて、ガスタービンエンジン1への流入空気量を計測する場合のモデルを示す図である。
【0039】
ヒートバランス法は、ガスタービンエンジン1において任意の検査面SF11をとり、この検査面SF11における熱の受け渡し(熱の収支)から、ガスタービンエンジン1の流入空気Gi10の流量を求める方法である。
【0040】
ガスタービンエンジン1が運転状態にあるときには、ガスタービンエンジン1は、流入空気Gi10を圧縮機3に吸い込み、圧縮機3で圧縮された空気に、燃料Fu10を加えて、この燃料Fu10を燃焼器9で燃焼し、この燃焼によって発生した高温高圧のガスによりタービン7を回転させ、タービン7を回転させた上記高温高圧のガスは、排気ガスGo10として大気に放出されている。
【0041】
また、圧縮機3で圧縮された圧縮空気の一部は、上述のように抽気空気Gb10として、ガスタービンエンジンの外部に取り出されている。さらに、ガスタービンエンジン1の上記運転中においては、機械的なロスQが発生しているものとする。
【0042】
ここで、上記運転状態において、次に示す数式4と数式5とが成立する。
【0043】
【数4】
Figure 2004044557
【数5】
Figure 2004044557
上記数式4は、ガスタービンエンジン1の運転状態での検査面SF11における熱の収支を示す式であり、上記数式5は、ガスタービンエンジン1の運転状態での検査面SF11における流入空気Gi10、燃料Fu10、排気ガスGo10等の流量の収支を示す式である。
【0044】
なお、数式4の左辺に示されている「Win」は、流入空気Gi10の流量であり、単位は「kg/sec」である。「Tin」は、流入空気Gi10の絶対温度であり、単位は「K」である。「WFuel」は、燃料Fu10の流量であり、単位は「kg/sec」である。「TFuel」は、燃料Fu10の絶対温度であり、単位は「K」である。「ηcomb」は、燃焼器9の燃焼効率である。「LHV」は、燃料Fu10の単位質量当たりの発熱量であり、単位は「kJ/kg」である。
【0045】
また、数式4の右辺に示されている「Wex」は、排気ガスGo10の流量であり、単位は「kg/sec」である。「Tex」は、排気ガスGo10の絶対温度であり、単位は「K」である。「Wbleed」は、抽気空気Gb10の流量であり、単位は「kg/sec」である。「Tbleed」は、抽気空気Gb10の絶対温度であり、単位は「K」である。「Q」は、上述のように、ガスタービンエンジン1の運転中において発生している機械的なロスであり、単位は「kJ/sec」である。
【0046】
また、数式4に示されている「fair」は、上述のように、気体の温度から、この気体のエンタルピー(単位質量あたりのエネルギー)を算出する関数であり、「fair(Tin)」によって、流入空気Gi10のエンタルピーが算出され、「fair(Tex)」によって、排気ガスGo10のエンタルピーが算出され、fair(Tbleed)」によって、抽気空気Gb10のエンタルピーが算出される。
【0047】
さらに、数式4に示されている「fFuel」は、上述のように、燃料Fu10の温度から、この燃料Fu10のエンタルピー(単位質量あたりのエネルギー)を算出する関数であり、「fFuel(TFuel)」によって、燃料Fu10のエンタルピーが算出される。
【0048】
また、数式5に示されている「Win」、「WFuel」、「Wex」、「Wbleed」は、数式4に示されているものと同じものである。
【0049】
上記数式4と上記数式5とにおいて、流入空気Gi10の流量である「Win」、排気ガスGo10の流量である「Wex」以外の値(「Tin」、「WFuel」、「TFuel」、「ηcomb」、「LHV」、「Tex」、「Wbleed」、「Tbleed」、「Q」の値)は、比較的容易に測定することができる。したがって、数式4と数式5とに、「Win」、「Wex」以外の測定した値を代入すれば、上記数式4と上記数式5とは、「Win」、「Wex」の二元連立方程式になり、この方程式を解くことによって、流入空気Gi10の流量である「Win」を求めることができる。
【0050】
上記2つの方法以外の他の方法として、たとえば、圧縮機3入り口の空気の全圧力、静圧力、全温度をそれぞれ計測し、また、これらの計測した値と、圧縮機3の有効面積から、ガスタービンエンジン1への流入空気量を求める方法がある。
【0051】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のタービンフローファンクション法では、ガスタービンエンジン1の運転とは別個に、要素試験や解析によって上記チョーク流量を求める必要があるので、試験のコストが高くなるという欠点がある。
【0052】
また、上記チョーク流量を要素試験で求める場合、タービンノズルにおける流体の温度は100℃程度であり、実際のガスタービンエンジン1の運転状態ではタービンノズルにおける流体の温度は1000℃であるので、これらの温度差が大きく、正確なチョーク流量を測定することは困難である。したがって、ガスタービンエンジン1の運転状態における流入空気の流量を正確に測定することが困難であるという問題がある。
【0053】
また、上記ヒートバランス法では、ガスタービンエンジン1の排気ガスGo10の温度(Tex)を正確に測定することが困難であり、したがって、ガスタービンエンジン1の運転状態における流入空気の流量を正確に測定することが困難であるという問題がある。
【0054】
ガスタービンエンジン1の排気ガスGo10の上記温度を正確に測定できない理由は、排気ガスGo10の温度は通常1000℃〜1100℃と高温であり、伝熱によって温度計測器から熱が急激に逃げ、排気ガスGo10の温度と計測器とに温度差が生じてしまうためである。
【0055】
また、上記他の方法では、圧縮機3の入り口における全圧力等が均一ではなく、すなわち、圧縮機3の円周方向において、上記全圧力等が変化しているので、正確に上記全圧力等を測定することが困難であり、したがって、ガスタービンエンジン1の運転状態における流入空気の流量を正確に測定することが困難であるという問題がある。
【0056】
本発明は、ガスタービンエンジンが設計仕様通りの性能を発揮しているか否かを試験するために、上記ガスタービンエンジンの運転中に上記ガスタービンエンジンに流入している空気の流量を正確に求めることができるガスタービンエンジンの流体の流量計測装置及び流体の流量計測方法を提供することを目的とする。
【0057】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、ガスタービンエンジンが運転状態にあるときに、上記ガスタービンエンジンの上流側で不活性ガスを上記ガスタービンエンジン内に注入し、上記ガスタービンエンジン内の下流側を流れる流体の中の上記不活性ガスの割合を測定し、上記注入された不活性ガスの流量と、上記不活性ガスの上記割合とを用いて、上記ガスタービンエンジンに流入している流入空気の流量を計測するガスタービンエンジンの流体の流量計測方法である。
【0058】
請求項2に記載の本発明は、ガスタービンエンジンが運転状態にあるときに、上記ガスタービンエンジンの上流側で上記ガスタービンエンジン内に不活性ガスを所定の流量注入する不活性ガス注入手段と、上記運転状態にあるときに、上記ガスタービンエンジン内の下流側を流れる流体中から上記不活性ガスの割合を測定する不活性ガス割合測定手段と、上記注入された不活性ガスの上記所定の流量と、上記測定された上記不活性ガスの上記割合とに基づいて、上記運転状態における上記ガスタービンエンジンに流入している流入空気の流量を算出する空気流量算出手段と、上記算出された空気流量を出力する空気流量出力手段とを有するガスタービンエンジンの流体の流量計測装置である。
【0059】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るガスタービンエンジン1の流入空気量を計測する場合のモデルを示す図である。
【0060】
なお、ガスタービン1は、従来の技術において説明したものと同一に構成されている。
【0061】
ガスタービンエンジン1が運転状態にあるときに、すなわち、ガスタービンエンジン1が空気を流入し、この流入空気を圧縮機3で圧縮し、この圧縮した空気にたとえばケロシン等の燃料を供給して燃焼器9で燃焼させ、この燃焼によって得られた高温高圧のガスでタービン7を回転し、このタービン7の回転力で上記圧縮機3を回転し、ガスタービンエンジン1から回転力や推力を出力しているときに、上記ガスタービンエンジン1の入り口側で、上記ガスタービンエンジン1に流入している空気(流入空気)Gi1と共に、所定流量のアルゴンガスAi1を、たとえば、高圧のアルゴンガスAi1が詰め込まれているボンベからこのボンベに取付けられているレギュレータを介して、上記ガスタービンエンジン1内に注入する。
【0062】
なお、上記アルゴンガスAi1の上記所定流量は、ガスタービンエンジン1の運転(作動)に、影響を極力及ぼさないようにするために、少量にすることが望ましい。
【0063】
また、上記アルゴンガスAi1の流量は、注入前にたとえばオリフィス等を用いたフローメータで計測する。
【0064】
さらに、上記アルゴンガスAi1の総てをガスタービンエンジン1の中に注入させるために、たとえば、圧縮機3の上流側であって、しかも、圧縮機3にできるだけ近い位置で、上記アルゴンガスAi1を上記ボンベから放出して注入する。
【0065】
次に、圧縮機3の出口と燃焼器9との間の位置(エンジン流路FL1内の位置)PS1において、ガスタービンエンジン1のエンジン流路FL1中を流れる流体中のアルゴンガスの割合(濃度)を測定する。
【0066】
なお、上記アルゴンガスの測定方法として、たとえば分光器を用いた分光法を採用することができる。
【0067】
ここで、分光法とは、気体状の元素(たとえばアルゴンガス)が所定の波長の光を吸収しまたは放出する性質を利用して、アルゴンガスの濃度を測定する方法である。たとえば、上記位置PS1における流体に光源が発する光を通し、上記流体を通過した光の中から、アルゴンガスに相当する波長の光の強度の減少度合いを検出し、アルゴンガスの濃度を測定する方法である。
【0068】
続いて、上記注入されたアルゴンガスAi1の上記所定流量と、上記測定された、上記位置PS1における流体中のアルゴンガスの上記割合とを用いて、上記ガスタービンエンジン1に流入している流入空気の流量を測定する。
【0069】
アルゴンガスAi1の上記所定流量と、上記位置PS1におけるアルゴンガスの上記割合とを用いて、上記流入空気の流量を求める場合には、次に示す数式6が用いられる。
【0070】
【数6】
Figure 2004044557
上記数式6において、「x」は、上記位置PS1におけるアルゴンガスの質量パーセントであり、「M」は、ガスタービンエンジン1に流入している流入空気の流量(単位時間あたりの質量)であり、この単位は「kg/sec」である。
【0071】
また、上記数式6において、「A」は、ガスタービンエンジン1に注入されているアルゴンガスの流量(単位時間あたりの質量)であり、単位は「kg/sec」であり、「p」は、大気中のアルゴンガスの質量パーセントである。
【0072】
上記数式6においては、「p」は既知であり、「A」と「x」とは、測定によって値を知ることができるので、これら、「p」、「A」、「x」の値を用いて、ガスタービンエンジン1に流入している流入空気Gi1の流量「M」の値を算出することができる。
【0073】
また、上記数式6を成立させるためには、ガスタービンエンジン1が運転状態であり、アルゴンガスAi1を供給し始めてから一定の時間経過後に、すなわち、圧縮機3の手前で注入されたアルゴンガスAi1が、位置PS1まで流れてきて、位置PS1におけるアルゴンガスAi1の比率(割合)が、ガスタービンエンジン1の入り口(圧縮機3の上流側)におけるアルゴンガスAi1の比率(割合)と同じになった状態で、位置PS1においてアルゴンガスの濃度を測定する必要がある。そして、上記濃度の測定後、アルゴンガスAi1の注入を停止し、ガスタービンエンジ1の運転を停止する。
【0074】
なお、ガスタービンエンジン1が運転状態であって、しかも、アルゴンガスAi1を注入している時に、位置PS1にてアルゴンガスの濃度を測定する必要はない。つまり、上記運転状態であって、しかも、アルゴンガスAi1を注入している時に、位置PS1で、エンジン流路FL1を流れている流体のサンプルを採取し、上記採取したサンプル中のアルゴンの割合を後に測定するようにしてもよい。
【0075】
次に、図2に示すように、実際の数値を用いて、本発明の第1の実施の形態に係るガスタービンエンジン1の流入空気量を計測する場合について説明する。
【0076】
図2(1)は、大気の組成を示す図表であり、大気は、質量比75.58%の窒素分子(N)と、質量比23.13%の酸素分子(O)と、質量比1.3%のアルゴン(Ar)とによって構成されている。
【0077】
図2(2)は、上記大気と同じ組成の流入空気(ガスタービンエンジン1への流入空気)Gi1の流量Mを、毎秒100kgとした場合における、窒素、酸素、アルゴンの上記流入空気における質量を示す図表である。上記毎秒100kgの吸入空気の流量Mは、75.58kg/secの窒素と、23.13kg/secの酸素と、1.30kg/secのアルゴンとによって構成されている。
【0078】
図2(3)は、ガスタービンエンジン1に注入されるアルゴンガスAi1の流量Aを示す図である。そして、この流量は10kg/secになっている。
【0079】
図2(4)は、位置PS1における流体中の各成分の割合を示す図表である。そして、この図表では、アルゴンガスの割合は質量比で10.27%になっている。
【0080】
ここで、数式6に、図2(2)のアルゴンの質量比p「1.3%」、図2(2)の流入空気の流量M「100kg/sec」、図2(3)のアルゴンガスの注入流量A「10kg/sec」、図2(4)のアルゴンの質量比x「10.27%」を代入すると、数式6の右辺の値と左辺の値とが互いに等しくなり、数式6が正しいことが理解される。
【0081】
なお、実際の計測では、図2(2)のアルゴンの質量比p「1.3%」と、図2(3)のアルゴンの注入流量A「10kg/sec」と、図2(4)のアルゴンの質量比x「10.27%」とによって、図2(2)の流入空気の流量M「100kg/sec」が求められる。
【0082】
本発明の第1の実施の形態に係るガスタービンエンジン1の流入空気量を計測する方法によれば、ガスタービンエンジン1の上流側で注入したアルゴンガスの流量と、ガスタービンエンジン1内の下流側を流れる流体の中の上記アルゴンガスの割合とを、正確に測定することができるので、上記ガスタービンエンジン1の運転中に上記ガスタービンエンジン1に流入する流入空気の流量を正確に求めることができる。そして、この求めた流入空気の流量に基づいて、ガスタービンエンジン1が設計仕様通りの性能を発揮しているか否かを正確に計測することができる。
【0083】
また、本発明の第1の実施の形態に係るガスタービンエンジン1の流入空気量を計測する方法によれば、別途要素試験等を実施する必要がないので、容易にガスタービンエンジン1に流入する流入空気の流量を求めることができる。
【0084】
[第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態に係るガスタービンエンジン1の流入空気量を計測する場合のモデルを示す図である。
【0085】
第2の実施の形態では、タービン7の出口位置PS3において、ガスタービンエンジン1の排気ガスGo1に含まれているアルゴンガスの割合を測定する点が上記第1の実施の形態とは異なり、その他の点は、上記第1の実施の形態とほぼ同様である。
【0086】
ただし、第2の実施の形態では、ガスタービンエンジン1の運転状態において供給されている燃料Fu1が排気ガスGo1に含まれているので、次に示す数式7を用いて、流入空気の流量Mを求める。
【0087】
【数7】
Figure 2004044557
上記数式7において、「x」、「M」、「A」、「p」は、上記数式6のものと同じであり、また、「F」は、ガスタービンエンジン1の運転状態において供給されている燃料Fu1の流量(単位時間あたりの質量)であり、単位は「kg/sec」である。
【0088】
また、上記「F」は、たとえばフローメータを用いた測定によって値を知ることができるので、「p」、「A」、「x」、「F」の値を用いて、ガスタービンエンジン1に流入している流入空気の流量「M」の値を算出することができる。
【0089】
なお、タービン7の出口位置PS3において、ガスタービンエンジン1の排気ガスGo1に含まれているアルゴンガスの割合を測定する場合、上記排気ガスGo1が大気と混ざり合わないようにするために、タービン7の出口のできるだけ近傍で、アルゴンガスの割合を測定することが望ましい。
【0090】
[第3の実施の形態]
図4は、本発明の第3の実施の形態に係るガスタービンエンジン1の流入空気量を計測する場合のモデルを示す図である。
【0091】
第3の実施の形態では、圧縮機3の出口と燃焼器9との間の位置(エンジン流路FL1内の位置)PS4において、ガスタービンエンジン1のエンジン流路FL1内にアルゴンガスAi1を注入している点が上記第2の実施の形態とは異なり、その他の点は、上記第2の実施の形態とほぼ同様である。
【0092】
そして、第3の実施の形態では、上記数式7を用いて流入空気の流量Mが求められる。
【0093】
[第4の実施の形態]
図5は、本発明の第4の実施の形態に係るガスタービンエンジン21の流入空気量を計測する場合のモデルを示す図である。
【0094】
ガスタービンエンジン21は、2軸のガスタービンエンジンであり、エンジンケース内に、上流側から下流側に向かって(図5の左側から右側へ)順に、低圧圧縮機23と高圧圧縮機29と燃焼器35と高圧タービン33と低圧タービン27とを備えた構成であり、これらによって、ガスタービンエンジン1とほぼ同様にエンジン流路FL21が形成され、また、上記高圧タービン33と上記高圧圧縮機29とは高圧タービン軸31を介して連動連結されており、上記低圧タービン27と上記低圧圧縮機23とは低圧タービン軸25を介して連動連結されている。
【0095】
なお、運転中において、ガスタービンエンジン21に流入している流入空気Gi5の流量は「M」であり、注入されているアルゴンガスAi5の流量は「A」である。また、上記運転中においては、低圧タービン27から排気ガスGo05が排出されている。
【0096】
第4の実施の形態では、低圧圧縮機23の出口と高圧圧縮機29の入り口との間の位置PS5において、ガスタービンエンジン21のエンジン流路FL21内のアルゴンガスの割合を測定する点が上記第1の実施の形態とは異なり、その他の点は、上記第1の実施の形態とほぼ同様である。
【0097】
そして、第4の実施の形態では、上記数式6を用いて流入空気の流量Mが求められる。
【0098】
[第5の実施の形態]
図6は、本発明の第5の実施の形態に係るガスタービンエンジン21の流入空気量を計測する場合のモデルを示す図である。
【0099】
第5の実施の形態では、高圧圧縮機29の出口と燃焼器35との間の位置PS6において、ガスタービンエンジン21のエンジン流路FL21内のアルゴンガスの割合を測定する点が上記第4の実施の形態とは異なり、その他の点は、上記第1の実施の形態とほぼ同様である。
【0100】
そして、第5の実施の形態では、上記数式6を用いて流入空気の流量Mが求められる。
【0101】
[第6の実施の形態]
図7は、本発明の第6の実施の形態に係るガスタービンエンジン21の流入空気量を計測する場合のモデルを示す図である。
【0102】
第6の実施の形態では、高圧タービン33の出口と低圧タービン27との間の位置PS7において、ガスタービンエンジン21のエンジン流路FL21内のアルゴンガスの割合を測定する点が上記第5の実施の形態とは異なり、その他の点は、上記第5の実施の形態とほぼ同様である。
【0103】
ただし、第6の実施の形態では、ガスタービンエンジン21の運転状態において供給されている燃料Fu7が排気ガスGo5に含まれているので、上記数式7を用いて、流入空気の流量Mを求める。なお、上記供給されている燃料Fu7の流量は「F」である。
【0104】
[第7の実施の形態]
図8は、本発明の第7の実施の形態に係るガスタービンエンジン21の流入空気量を計測する場合のモデルを示す図である。
【0105】
第7の実施の形態では、低圧タービン33の出口位置PS8において、ガスタービンエンジン21の排気ガスGo1に含まれているアルゴンガスの割合を測定する点が上記第6の実施の形態とは異なり、その他の点は、上記第6の実施に形態とほぼ同様である。
【0106】
そして、第7の実施の形態では、上記数式7を用いて流入空気の流量Mが求められる。
【0107】
[第8の実施の形態]
図9は、本発明の第8の実施の形態に係るガスタービンエンジン21の流入空気量を計測する場合のモデルを示す図である。
【0108】
ガスタービンエンジン21には、圧縮機23、29の中段等から抽気した空気を、タービン27、33の高温部位を冷却するために、タービン27、33に導く二次空気配管37内に、アルゴンガスAi5を注入している点が、上記第6の実施の形態とは異なり、その他の点は、上記第6の実施の形態とほぼ同様である。
【0109】
そして、第7の実施の形態では、上記数式7を用いて流入空気の流量Mが求められる。
【0110】
なお、第8の実施の形態においては、高圧タービン33の出口位置PS7において、ガスタービンエンジン21のエンジン流路FL21内の流体に含まれているアルゴンガスの割合を測定してもよい。
【0111】
上記第2〜第8の実施の形態においても、上記第1の実施の形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0112】
また、アルゴンガスを注入する位置とアルゴンガスの濃度(割合)を測定する位置とを、上記各実施形態に限定する必要はない。すなわち、アルゴンガスを上記ガスタービンエンジン1、21内に注入する位置が、上記ガスタービンエンジン1、21内に形成されているエンジン流路FL1、FL21の上流側であり、アルゴンガスの濃度(割合)を測定する位置が、タービンエンジン1、21の内に形成されているエンジン流路FL1、FL21の下流側であればよい。
【0113】
ただし、上記上流側で注入されたアルゴンガスは、上記下流側で均一に分散されている必要がある。
【0114】
さらに、上記各実施の形態では、1軸のガスタービンエンジン1や2軸のガスタービンエンジン21を掲げて説明したが、3軸以上の軸を備えるガスタービンエンジンにも、上記各実施の形態を適用することができる。
【0115】
また、上記各実施の形態では、不活性ガスとしてアルゴンガスを使用したが、アルゴンガスの代わりに、ガスタービンエンジン1、21の運転時の性能等に影響をおよぼすことが少なく、ガスタービンエンジン1、21内を流れる高温高圧の空気や燃料の成分と化学反応を起こさず、しかも、濃度を計測可能なガス(たとえば、ヘリウムガス、ネオンガス、クリプトンガス等の希ガス元素等)を採用することができる。
【0116】
また、上記各実施の形態を、装置の発明として把握することができる。すなわち、上記各実施の形態を、ガスタービンエンジンが運転状態にあるときに、上記ガスタービンエンジンの上流側で上記ガスタービンエンジン内に不活性ガスを所定の流量注入する不活性ガス注入手段と、上記運転状態にあるときに、上記ガスタービンエンジン内の下流側を流れる流体から上記不活性ガスの割合を測定する不活性ガス割合測定手段と、上記注入された不活性ガスの上記所定の流量と、上記測定された上記不活性ガスの上記割合とに基づいて、上記運転状態における上記ガスタービンエンジンに流入している流入空気の流量を算出する空気流量算出手段と、上記算出された空気流量を出力する空気流量出力手段とを有するガスタービンエンジンの流体流量計測装置として把握してもよい。
【0117】
【発明の効果】
本発明によれば、ガスタービンエンジンが設計仕様通りの性能を発揮しているか否かを試験するために、上記ガスタービンエンジンの運転中に上記ガスタービンエンジンに流入している空気の流量を正確に求めることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るガスタービンエンジンの流入空気量を計測する場合のモデルを示す図である。
【図2】実際の数値を用い、本発明の第1の実施の形態に係るガスタービンエンジンの流入空気量を計測する場合について説明する図表である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るガスタービンエンジンの流入空気量を計測する場合のモデルを示す図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係るガスタービンエンジンの流入空気量を計測する場合のモデルを示す図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係るガスタービンエンジンの流入空気量を計測する場合のモデルを示す図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係るガスタービンエンジンの流入空気量を計測する場合のモデルを示す図である。
【図7】本発明の第6の実施の形態に係るガスタービンエンジンの流入空気量を計測する場合のモデルを示す図である。
【図8】本発明の第7の実施の形態に係るガスタービンエンジンの流入空気量を計測する場合のモデルを示す図である。
【図9】本発明の第8の実施の形態に係るガスタービンエンジンの流入空気量を計測する場合のモデルを示す図である。
【図10】従来のタービンフローファンクション法を用いて、ガスタービンエンジンへの流入空気量を計測する場合のモデルを示す図である。
【図11】従来のヒートバランス法を用いて、ガスタービンエンジンへの流入空気量を計測する場合のモデルを示す図である。
【符号の説明】
1、21 ガスタービンエンジン
3 圧縮機
5 タービン軸
7 タービン
9、35 燃焼器
23 低圧圧縮機
25 低圧タービン軸
27 低圧タービン
29 高圧圧縮機
31 高圧タービン軸
33 高圧タービン
37 二次空気配管
Ai1、Ai5 アルゴンガス
FL1、FL21 エンジン流路
Fu1、Fu7 燃料
Gi1、Gi5 流入空気
Go1、Go5 排気ガス
PS1、PS3、PS4、PS5、PS6、PS7、PS8 位置

Claims (2)

  1. ガスタービンエンジンが運転状態にあるときに、上記ガスタービンエンジンの上流側で不活性ガスを上記ガスタービンエンジン内に注入し、上記ガスタービンエンジン内の下流側を流れる流体の中の上記不活性ガスの割合を測定し、
    上記注入された不活性ガスの流量と、上記不活性ガスの上記割合とを用いて、上記ガスタービンエンジンに流入している流入空気の流量を計測することを特徴とするガスタービンエンジンの流体の流量計測方法。
  2. ガスタービンエンジンが運転状態にあるときに、上記ガスタービンエンジンの上流側で上記ガスタービンエンジン内に不活性ガスを所定の流量注入する不活性ガス注入手段と;
    上記運転状態にあるときに、上記ガスタービンエンジン内の下流側を流れる流体中から上記不活性ガスの割合を測定する不活性ガス割合測定手段と;
    上記注入された不活性ガスの上記所定の流量と、上記測定された上記不活性ガスの上記割合とに基づいて、上記運転状態における上記ガスタービンエンジンに流入している流入空気の流量を算出する空気流量算出手段と;
    上記算出された空気流量を出力する空気流量出力手段と;
    を有することを特徴とするガスタービンエンジンの流体の流量計測装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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