【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子レンジで使用する紙カップ紙に関するものである。さらに詳しくは、発熱部材層の帯状シートを有する紙カップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、紙カップは用途によって飲料用カップ、食品用カップ、医療用カップ等に大別され、さらにジュース、炭酸飲料などのコールド飲料とコーヒーなどのホット飲料用が飲料用カップとして使用されている。コールド飲料は以前にはパラフィンワックス加工したカップが主流を占めていたが今では内面にポリエチレン樹脂を押出し加工あるいはラミネート加工を行い、外面は耐水性を有したオーバーコート剤を塗布し、結露によるカップ剛度の劣化防止にも効果がある紙カップが製造されている。
【0003】
また耐水性のある紙で、両面に押出し加工あるいはラミネート加工によりポリエチレン樹脂層を施し、印刷が綺麗に仕上げられ、商品のディスプレーイ効果を高めた紙カップが主流となっている。
【0004】
ホット飲料用は内側面がポリエチレン樹脂の押出し加工あるいはラミネート加工が施されれ、外側面は印刷のみの紙カップと内外側面共にポリエチレン樹脂が押出し加工あるいはラミネート加工された紙カップが使用されている。
【0005】
さらにコールド飲料用紙カップとホット飲料用紙カップの使い方によってベンディング用とマニュアル用があり、ベンディング用は自動販売機で使用され、マニュアル用はコンビニエンスストアやスーパーマーケット等で販売されているコンシュマ用の紙カップとして使用されているものである。これらのカップに使用される用紙は紙カップの大きさによって異なるが、150g/m2300g/m2が使用されポリエチレンは14〜60μm程度が使用され底部が糸底に形成されている。
【0006】
また、食品用カップは納豆、ゼリーなどに使用される固体用カップ、酒、ジュースなどを充填する液体用カップ、ラーメンあるいは味噌汁用のラーメン用カップ、アイスクリーム等に使用される冷菓用カップ、スナック等に使用されている防湿カップ、ジャム、ヨーグルト等を充填するその他のカップが食品用カップとして使用されている。また、医薬品用カップとして尿検査などに使われる検査用カップが使用されている。
【0007】
また、環境問題や公害問題の点でプラスチック製容器から紙製容器に移行する中で、紙カップにおいてもラーメンカップで見られるEPS(発泡性ポリスチレンビーズ)製カップから紙製カップに移行し、紙カップに断熱効果を持たせる方法が各分野で対応しているが価格が高くなるという問題がある。
【0008】
さらに、食品用カップを中心にカップを使用した電子レンジ調理食品、加熱調理加工食品をはじめ内容物が収納された紙カップを直接電子レンジを利用し、加熱調理することが盛んに行われてきている。
【0009】
また、紙カップを利用して食品を調理するための紙カップとして実開平9―64号公報、実開平7―44734号公報、特開平11―11541号公報、特開平11―11542号公報、特開2001―169910号公報等に提案されている。
【0010】
特開平11―11541号公報、特開平11―11542号公報、特開2001―169910号公報等に紙カップを使用して電子レンジでの調理時に紙カップの糸底部に焦げ目が生じるのを防止するために糸底部周縁にアルミニウム層を有するテープを貼着することにより、紙カップ入り調理品を電子レンジで加熱調理した時に紙カップの糸底部に焦げを発生させることのない電子レンジ用紙カップとして提案されている。
【0011】
また、実開平9―64号公報、実開平7―44734号公報は特開平11―11541号公報、特開平11―11542号公報、特開2001―169910号公報等記載とは逆に紙カップに発熱部材を設けて紙カップ内の内容物に焦げ目を付け事が提案されている。
【0012】
実開平9―64号公報、実開平7―44734号公報記載の紙カップは図6(a〜b)に示すように電子レンジで発熱する部材をラベル化して紙カップの底に貼着されている電子レンジ用紙カップ(a)および底部材の糸底部を除いた部分に発熱する部材が施され、且つ発熱する部材の上に紙基材が設けられている電子レンジ用紙カップ(b)が提案されている。
【0013】
図5(a〜b)に示すように電子レンジ用紙カップは従来の紙カップ本体40が胴部材41と底部材42の構成からなる従来の紙カップ本体40が底部材42の外周辺部を下方へ屈曲し、その屈曲部44を挟んで胴部材41の下端部を内側に折り込み、加熱圧着して接合して形成されている糸底部43と呼ばれる紙カップが使用されている。
【0014】
また図6(a)に示すように従来の電子レンジ紙カップ40は底部が糸底部43状態に形成され底部材42の外側に発熱ラベル45が粘着剤層46で粘着されている。発熱ラベルは接着剤層46の下方面に紙基材層47が設けられ、紙基材層47の下方面に発熱体48が設けられ、さらに発熱体の下方面に耐熱性フイルム49が設けられている構成から成っている。また、図6(b)は底部材42の部材作製時に底部材42の外周辺部を下方へ屈曲される以外の箇所に発熱体48を設け紙基材47と耐熱フイルム49でサンドされた構成から成っている。また、本体40と底部材42で糸底部43形成時に発熱体48が糸底周縁に入り電子レンジ加熱で糸底部43が発熱体48で加熱して損傷するのを防止するために底部の内側平面だけに発熱体48が設けられている、電子レンジ用紙カップが提案されているが、何れも発熱体48の上に紙基材47が設けられているために紙カップ内に収納されている調理加工品に焦げ目が付く以前に紙基材47が高温に達するために紙臭等が生じ、収納されている調理加工品に悪影響が生じることがある。
【0015】
さらに、紙カップ内の調理加工品に焦げ目が付く以前に紙基材6あるいは糸底部周縁部が焼け焦げ、指で押すと穴があいて使用に耐えない状態に成ることがある。
【0016】
また、紙カップを利用して電子レンジで紙カップ内の調理食品に焦げ目を付け、外観と触感等を向上させることにより電子レンジによる調理以外の炭火焼き、あるいはガスで調理したような手間のかかつた調理品のイメージが要望されているために、調理食品に焦げ目を付けさせる発熱調理部材シートが紙カップ内に挿入されていることがある。
【0017】
しかし、発熱調理部材シートは紙カップ内の調理食品が収納されている底部に挿入しなけれならないために、紙カップに調理食品を収納する直前に紙カップ内に投入されるために発熱調理部材シートを紙カップに投入する為の作業工程が増え、且つ人手もかかると言う問題がある。
【0018】
また、紙カップ内に発熱調理部材シートを投入するのを忘れたり、あるいは発熱調理部材シートが底部表面に平らに挿入されない事も有り、カップに充填された調理食品に焦げ目を付けると言う目的の調理が出来ないと言う問題が生じている。
【0019】
さらに紙カップ内に投入する発熱調理部材シートをカップ底部の所定の大きさに加工し、さらに所定の枚数に包装し、さらに箱詰するなどの作業が行われる為にコストが非常に高く成るなどのほかに、包装、箱詰め作業等をはじめほどんとが手作業による作業が多くなる為に非衛生的であり、また異物等が混入する心配がある。
【0020】
また、紙カップに充填した内容物の鮮度を維持する為に使用されている鮮度保持剤と同様、上記電子レンジ調理用部材シートが誤って調理食品と混ざって食べてしまうつたと言う問題も生じている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような問題に着目してなされたもので、従来の胴部材と底部材とから構成され、糸底部を有する紙カップの底部内側上面に帯状部材に発熱部材が接合されている紙カップとその製造方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、まず本発明の請求項1に係る発明は、少なくとも胴部材と底部材とから構成され、糸底部を有する紙カップであって、前記底部材の糸底部を有する底部材表面全体に耐熱性帯状シートが形成され、さらに耐熱帯状シート表面の底部材の糸底部周縁を除く内側上面部の少なくても一部にマイクロ波を受けて発熱し、収容物に焦げ目を付ける発熱体を設けたことを特徴とする電子レンジ用発熱紙カップである。
【0023】
次に、本発明の請求項2に係る発明は、少なくとも胴部材と底部材とから構成され、糸底部を有する紙カップであって、前記底部材の糸底部を有する底部材表面全体に耐熱性帯状シートが形成され、耐熱性帯状シートで形成された底部材の糸底部周縁を除く内側上面部の少なくても一部にマイクロ波を受けて発熱し、収容物に焦げ目を付ける発熱体が耐熱性フイルムの下方面に設けられ、さらに発熱体の下方面に耐熱性接着層で耐熱性帯状シートに接合されていることを特徴とする電子レンジ用発熱紙カップである。
【0024】
次に、本発明の請求項3に係る発明は、少なくとも胴部材と底部材とから構成され、糸底部を有する紙カップの製造方法であって、前記底部材の糸底部を有する底部材表面全体に耐熱性帯状シートが形成され、耐熱性帯状シートで形成された底部材の糸底部周縁を除く内側上面部の少なくても一部にマイクロ波を受けて発熱し、収容物に焦げ目を付ける発熱体が帯状の耐熱性フイルム設けられ、該帯状の耐熱性フイルムを紙カップ成形機上で底部材の糸底成形部の成形以前に底部材と接合することにより、発熱体が糸底部周縁を除く内側上面に設けられたことを特徴とする電子レンジ用発熱紙カップの製造方法である。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の電子レンジ用発熱紙カップおよびその製造方法を実施の形態に沿って以下に詳細に説明する。図1は本発明の実施に係る電子レンジ用発熱紙カップを製造する概略の構成を示す構成図、図2は底部成形加工部を示す半断面図、図3(a〜b)は本発明の電子レンジ用発熱紙カップの斜視図および糸底部の詳細を示す拡大図、図5(a〜b)従来の紙カップを示す斜視図および糸底部の詳細を示す拡大図である。
【0026】
本発明による電子レンジ用発熱紙カップ1は一実施例を図3(a〜b)に示すように発熱体4が適宜の間隔で接合されている帯状部材5が底部材3と接合された後に底部材3の外周辺部を下方へ屈曲し、その屈曲部を挟んで胴部材2の下端部を内側に折り込み加熱圧着して接合して形成されている。
【0027】
また、底部は糸底部を形成し、発熱体が底部の平面部のみに設けられ、収納される調理加工食品あるいは調理目的に応じて発熱体4の形状、大きさ他等を換え帯状部材5に接合される。
【0028】
図1に示すように本発明の電子レンジ用発熱紙カップ1は胴部材2を所定の寸法にスリット加工された巻き取り紙6が胴部材2の形状に形成するために雄雌型で打抜かれるダイカッティング部7にロールフィード方式により送られ、打抜き加工後、抜きかすを排出するために胴部材の両端面がカッティング加工を施され、抜き化すは排出部8に排出され、他方打抜かれた胴部材2はタンテーブル部23の咥え爪24で咥えられながら胴部材2の両端部シーム部と底部となる周辺部にガスバーナーまたは電熱ヒーター等によりホットエアーが施される。
【0029】
胴部材2の両端シーム部と底部端面周縁がホットエアーで加熱された胴部材2は成形部12で型巻き付けウイング22で胴部が筒状に形成されると同時に胴部材2と底部材3が接合され、さらに底部にホットエアー13が施され、胴部材2の下端部を内側に折り込み、凹型リングあるいはローラーおよびプレード方式により底部材3の屈曲した部分をインカール部14で挟んで接合して形成され、さらにローレットシール部15で底部と胴部との接合をより強く接合させる為に糸底部にローレットシール加工が施される。
【0030】
さらに、本発明の電子レンジ用発熱紙カップ1において調理用食品等の内容物を収納し蓋材にて密封シールを施した時に蓋材と胴部の接着性あるいは接着力を強くするためにカール加工部11でカップの開口部分がトップカール部17およびトップフニッシャーカール部18でプレス加工が施される。
【0031】
トッププレカールは凹型の金型を用いてプレスまたは回転式の方法で加工され、このカールを一次カールとも言う。
【0032】
また、トップフニッシャーカールはトップカールの仕上げで凹型の金型を用い、さらに加熱によりプレス成形を施す方法が行われている。
【0033】
また、底部材3は胴部材2と同様に予め所定の寸法にスリット加工が施され、底部材巻出し部10から底部成形部19に送られ、途中で水平方向に搬送され帯状部材5が底部材3と接合され、さらに底部材3は底部成形部19搬送直前に帯状部材と共にターンバー21により垂直方向に搬送され底部成形部19に挿入される。
【0034】
さらに、本発明の電子レンジ用発熱紙カップ1に施されている発熱体4を適宜の間隔で設けている帯状部材5が帯状部材巻出し部9に供給され、前記のように底部材3の搬送方向と略直角方向に搬送され底部材3搬送上でタンバー20により底部材3の搬送方向と同方向に搬送され、且つ適宜の位置で底部材3と接合され底部成形部19で底部材3として打抜きおよび屈曲加工が施されカップ成形部12のカップ金型30に取付けられる。
【0035】
また、底部の成形は底部成型部19の図2に示すような帯状部材5が接合された底部材3が雌型26上に搬送され雄型25と絞り軸27が雌型26方向に前進し底部材3が円形に打抜かれ雄型25は絞りフランジ32の先端で停止する。
【0036】
さらに円形に打抜きされた底部材3と共に、絞り軸27は前進し絞りフランジ内径部29を進行する過程で底部材3外周辺部を下方に屈曲し逆皿状に成形し、絞り軸27先端に底部材3が冠着した状態で金型マンドレル30の先端部まで進行し、押え板28の右先端が絞り軸ストッパー31と結合し、底部材3を金型マンドレル30に接触すると同時に押え板28が前進して金型マンドレル30に逆皿状に屈曲成形した底部材3を着実に金型マンドレル30に定着させる。
【0037】
逆皿状に屈曲成形されている底部材3が金型マンドレル30の先端部に定着されると同時に金型マンドレル30の先端部のバキュームにより逆皿状に屈曲成形されている底部材3が吸着され、巻き付けウイング部22で胴部材2と接着される。
【0038】
また、円形に打ち抜き加工された以外の底部材は図1に示すように抜きカス16とし連続して排出され、巻きとられる。
【0039】
一方、胴部材2も雄型と雌型により所定の形状に打抜かれた巻き取り紙は両端部がカッティングされ抜きカスは小切り状で排出される。
【0040】
また、本発明の一実施例の帯状部材5は図4に示すように帯状基材33の適宜の箇所に耐熱性フィルム35の一方に発熱体4が設けられ他方に粘着剤層34が設けられている発熱部材37が粘着剤層34と接合されている。
【0041】
発熱体4の材質は高周波域で発熱するものであれば特に問われないが、一般には蒸着法等により形成されたアルミニウム等の導電性金属の薄膜層、又は導電性金属と他材質との混合物から成る薄膜層、あるいはフェライト等の磁性体から成る薄膜層、バリウム等の強誘電体から成る薄膜層が一般的に知られている。
【0042】
発熱体4を形成する薄膜層の厚さは20nm〜60nmの膜厚が多く使用されているが、本発明一実施例では20nm〜40nmの膜厚の発熱体が使用されている。
【0043】
また、粘着剤層34の耐熱性接着材としてエポキシ化合物と、ポリイミドシロキサンと、エポキシ硬化剤とからなる樹脂成分が、主成分として含有されている耐熱性樹脂接着剤が使用される。
【0044】
耐熱性フイルム35としてポリプロピレン(PP)あるいはポリメチルペンテン(TPX)あるいはポリエチレンテレフタレート(PET)等があるが発熱体28は電子レンジのマイクロ波を受けて200℃程度の熱を発生することからポリエチレンテレフタレートフイルムを使用することが望ましい。
【0045】
ポリエチレンテレフタレートフイルムの厚さは12μ〜25μ程度のフイルムが使用出来るがあまり厚くなるとカップ成形時に胴部と底部を固着後底部周縁の裏面を胴部内面に密着させて断面略U字状に底部を胴部に固着成形する長さが少なくなるために帯状部材5の全体の厚みは40μ〜700μ以内が好ましく、1000μ以上の厚みになるとカップ成型部12のカップ金型30を修正する必要が生じる。
【0046】
また、帯状部材5は発熱体4で使用される耐熱性フイルム33と同様にポリエチレンテレフタレート樹脂が使用され、胴部材2の内面樹脂層あるいは底部材3の内側面と接着させるためにシーラント層を片面あるいは両面に設ける場合が望ましい。
【0047】
発熱体28は糸底部の周縁を除いた部分に貼合されることが望ましく、その大きさ、形状等は任意である。つまり、発熱体の大きさ、形状等は、容器の大きさ、形状、発熱体28の材質、必要とする加熱量等を考慮して適宜任意に設定可能なものである。
【0048】
また、本発明の電子レンジ用発熱紙カップ1が図1に示すカップ成型部12で成形された後、トップカール成型部11でカップのトップカール面をプレカール17後、フィニツシュカール18を行いカール面がプレス加工されることにより蓋材で密封する場合の気密性が向上される。
【0049】
しかし、本実施例に係る電子レンジ用発熱紙カップ1は蓋材を設けることも任意である。
【0050】
底部材3に使用される紙基材は紙カップの用途あるいは大きさ又は形状等により紙基材の坪量は異なるが紙カップの成形適正上150g/m2 から370g/m2 の範囲が好ましい。
【0051】
また、底部材3は紙基材の片面あるいは両面に熱可塑性樹脂であるポリエチレンが多く使用され、押出し加工あるいはラミネート加工が行われ樹脂の厚さは紙カップの大きさあるいは用途等により異なるが15μ〜60μ程度が好ましい。
【0052】
また、胴部部材の基材であるカップ原紙は晒化学パルプを原料として長網の抄紙機かあるいは円網または短網の抄合せによる抄紙機で抄造される。
【0053】
本発明で使用されるカップ原紙は上記の晒化学パルプに非木材パルプであるケナフ、バガス等を配合することも可能である。また牛乳パックを再生した原紙も使用することができ、印刷適性、カール適性、剛度等を備えている。
【0054】
胴部材に使用される基材であるカップ原紙はカップの大きさあるいは形状、あるいは、収納する内容物等によってカップ原紙の坪量が異なるが150g/m2 〜450g/m2 程度の原紙が使用される。
【0055】
また、胴部材に使用される基材であるカップ原紙は耐水性をもたせることと、シーラントとして、片面あるいは両面に樹脂層が設けられている。樹脂層に使用される樹脂はカップの用途によってポリエチレンあるいはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートあるいはポリメチルペンテン等が押出し加工あるいはラミネート加工等で施される。
【0056】
樹脂層の厚さはカップの大きさあるいは用途または収納する内容物等により異なるが15μ〜50μ程度の樹脂層が設けられている。
【0057】
また、電子レンジ用発熱紙カップ1は商品のディスプレイ効果を高めるために胴部材の外側面に印刷が設けられる。印刷は樹脂加工前、あるいは樹脂加工が設けられているカップ原紙に印刷を施してもよい。
【0058】
印刷はグラビア印刷あるいはオフセット印刷、フレキソ印刷が用いられるが、ロットの大きさおよび用途あるいはデザイン等によって選択される。
【0059】
また、印刷適性はカップ原紙の表面平滑性、印刷光沢度、インク受理性、色相・明度等により綺麗に仕上がるかが決まるためにカップ原紙の平滑性とカール適性を重視して抄造されている。
【0060】
【実施例】
次に、本発明について実施例をあげて、さらに具体的に説明する。
底部材3の材料として、紙基材がカップ原紙220g/m2 の巻き取りしに両面に低密度ポリエチレン30μmを押出し加工を施し64mm幅にスリット加工を施した巻き取りしを作製し、図1に示すカップ成形機(PMC社製)底材巻出し部10に取付け、さらに胴部材2の材料として、紙基材がカップ原紙280g/m2 の巻き取り紙に両面に低密度ポリエチレン40μmを押出し加工を施し230mm幅にスリット加工を施した巻き取り紙を作製しカップ成形機(PMC社製)胴部材巻出し部6に取付け、さらに帯状部材としてポリエチレンテレフタレートの15μmのフイルムに直径50mm程度の発熱部材をピッチ57mm間隔に接合した巻き取り部材を図1に示すカップ成形機(PMC社製)の帯状部材巻出し部9に取付け図3に示す電子レンジ用発熱紙カップ1を作製した。
【0061】
作製した電子レンジ用発熱紙カップ1にポップコーン製造に必要なコーン粒、植物油、食塩等の材料を入れ蓋をせずに出力500Wの電子レンジを用いて電子レンジ加熱を行った。
【0062】
また、評価の対象品として底部の内側表面側から紙基材/発熱体/耐熱フイルムの構成からなる同じ大きさの紙カップに同等、同量の材料を入れ蓋をせずに出力500Wの電子レンジを用いて電子レンジ加熱を行った。
【0063】
その結果、本発明の電子レンジ用発熱紙カップ1は5分がほぼ最適加熱時間でポップコーンの50〜60%に焦げ目が付き、加熱時間が7分半で約80%に焦げ目がついた。
【0064】
他方、対象品のカップはポップコーンの15〜20%に焦げ目が見られ、7分半でも20〜40%程度の焦げ目が見られず、本発明の電子レンジ用発熱紙カップ1と焦げ目の発生率の差が歴然と見られた。
【0065】
また、本発明の電子レンジ用発熱紙カップ1は加熱時間が5分でもほどんと変化は見られず、多少薄茶色に変色したものが25%あった。
【0066】
しかし、対象品のカップは加熱時間が5分でがカップの底部が焼け焦げ指で押すと穴があいて使用に耐えない状態であった。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、紙カップの中に焦げ目を付ける収納物を入れ、電子レンジで加熱調理した時に、加熱により紙カップに焼け焦げ等を生じることなく、収納物に焦げ目が付けら、安心して使用出来き、また90%以上が紙素材を使用しているために焼却が可能な優れた電子レンジ用発熱紙カップを得ることがもできる。また、帯状の耐熱性フイルムに発熱体が糸底部周縁相当部を除く部分に設けられている入るために紙カップ成形機上で底部材の糸底形成部で糸底成形以前にホットエアーあるいは加熱シールまたは接着部材で底部材に帯状の耐熱性フイルムが的確に所定箇所に接合された後に糸底部が成形されるために紙カップの糸底部を除く内側底面に発熱体が設けられるとともに糸底部の成形性が向上し、また底部が強化され、且つ安定した電子レンジ用発熱紙カップを製造することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子レンジ用発熱紙カップの製造工程の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の電子レンジ用発熱紙カップの底部成形部一実施例を示す半断面図である。
【図3】本発明の電子レンジ用発熱紙カップ構成の一実施例を示す半断面図(a)および糸底部Sの拡大図である。
【図4】本発明の電子レンジ用発熱紙カップ底部帯状部材構成の一実施例を示す正面図(a)および図(a)のA−A′断面図(b)である。
【図5】従来の紙カップを示す半断面図(a)および糸底部Mの拡大図(b)である。
【図6】従来の電子レンジ用発熱紙カップの底部断面を示す断面図(a)(b)である。
【符号の説明】
1…電子レンジ用発熱紙カップ 2…胴部材
3…底部材 4…発熱体
5…帯状部材 6…胴部材巻出し部
7…ダイカッティング部 8…抜きカス排出部
9…帯状部材巻出し部 10…底部材巻出し部
11…トップカール成型部 12…カップ成型部
13…ボトムヒーター部 14…インカール部紙製容器
15…ローレットシール部 16…底部材排出部
17…プレカール部 18…フィニッシュカール部
19…底部成型部 20…ターンーバー
21…ターンバー 22…巻付けウィーング
23…ターンテーブル 24…咥え爪
25…雄型 26…雌型
27…絞り軸 28…押え板
29…絞りフランジ内径 30…カップ金型
31…絞り軸ストッパー 32…絞りフランジ
33…帯状基材 34…接着剤絞りフランジ
35…耐熱フイルム 36…底部打抜き部
37…発熱部材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to paper cup paper used in a microwave oven. More specifically, the present invention relates to a paper cup having a band-shaped sheet of a heating member layer.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, paper cups are roughly classified into drink cups, food cups, medical cups, and the like according to their uses, and cold drinks such as juices and carbonated drinks and hot drinks such as coffee are used as drink cups. In the past, cups made of paraffin wax were predominant for cold beverages, but now the inner surface is extruded or laminated with polyethylene resin, the outer surface is coated with a water-resistant overcoat agent, and the cup is formed by condensation. Paper cups have also been manufactured that are also effective in preventing stiffness degradation.
[0003]
In addition, paper cups, which are made of water-resistant paper and are provided with a polyethylene resin layer on both sides by extrusion or lamination to give a fine print and enhance the display effect of products, have become mainstream.
[0004]
For hot beverages, the inner surface is extruded or laminated with a polyethylene resin, the outer surface is a paper cup for printing only, and the inner and outer surfaces are extruded or laminated with a polyethylene resin for both the inner and outer surfaces.
[0005]
Depending on how cold beverage paper cups and hot beverage paper cups are used, there are two types, one for bending and one for manuals. The one for bending is used in vending machines, and the one for manuals is used as a paper cup for consumers sold in convenience stores and supermarkets. Is what is being done. Although the paper used for these cups varies depending on the size of the paper cup, 150 g / m 2 and 300 g / m 2 are used, polyethylene is about 14 to 60 μm, and the bottom is formed at the thread bottom.
[0006]
In addition, food cups include solid cups used for natto, jelly, etc., liquid cups for filling sake, juice, etc., ramen cups for ramen or miso soup, frozen dessert cups used for ice cream, etc., and snacks. Other cups filled with moisture-proof cups, jams, yogurt and the like used for foods and the like are used as food cups. In addition, an inspection cup used for urinalysis or the like is used as a medicine cup.
[0007]
In addition, while shifting from plastic containers to paper containers in terms of environmental and pollution issues, in paper cups, EPS (expandable polystyrene bead) cups, which are found in ramen cups, have also shifted to paper cups. Methods for providing a heat insulating effect are available in various fields, but there is a problem that the price is high.
[0008]
In addition, microwave-cooked foods using cups, mainly cooked foods, and cooked and cooked foods, and paper cups containing contents are directly cooked and cooked using microwave ovens. .
[0009]
In addition, Japanese Unexamined Utility Model Publication No. 9-64, Japanese Unexamined Utility Model Publication No. 7-44434, Japanese Unexamined Patent Application Publication No. 11-11541, Japanese Unexamined Patent Application Publication No. 11-11542, Japanese Unexamined Patent Application Publication No. -169910 and the like.
[0010]
JP-A-11-11541, JP-A-11-11542, JP-A-2001-169910, etc. using a paper cup to prevent scorching at the thread bottom of the paper cup during cooking in a microwave oven A microwave oven paper cup has been proposed in which a tape having an aluminum layer is adhered to the periphery of the yarn bottom to prevent the yarn bottom of the paper cup from burning when the cooked product in the paper cup is heated and cooked in a microwave oven.
[0011]
In addition, Japanese Utility Model Laid-Open No. 9-64 and Japanese Utility Model Laid-open No. 7-44473 disclose heat generation in a paper cup contrary to the descriptions in JP-A-11-11541, JP-A-11-11542 and JP-A-2001-169910. It has been proposed to provide a member to brown the contents in the paper cup.
[0012]
The paper cups described in Japanese Utility Model Laid-Open No. 9-64 and Japanese Utility Model Laid-Open No. 7-44734 have an electronic member attached to the bottom of the paper cup by labeling a member that generates heat in a microwave oven as shown in FIGS. There has been proposed a microwave paper cup (b) in which a heat generating member is applied to a portion other than the thread bottom portion of the range paper cup (a) and the bottom member, and a paper base material is provided on the heat generating member. I have.
[0013]
As shown in FIGS. 5A and 5B, in the microwave paper cup, the conventional paper cup body 40 in which the conventional paper cup body 40 has the configuration of the body member 41 and the bottom member 42 is bent downward at the outer peripheral portion of the bottom member 42. Then, a paper cup called a thread bottom portion 43 formed by folding the lower end portion of the body member 41 inward with the bent portion 44 therebetween, and bonding by heating and pressing is used.
[0014]
As shown in FIG. 6A, the conventional microwave paper cup 40 has a bottom formed in a thread bottom 43 state, and a heating label 45 is adhered to the outside of the bottom member 42 by an adhesive layer 46. The heating label is provided with a paper base layer 47 below the adhesive layer 46, a heating element 48 below the paper base layer 47, and a heat-resistant film 49 below the heating body. Consists of FIG. 6B shows a configuration in which a heating element 48 is provided at a position other than the outer peripheral portion of the bottom member 42 being bent downward when the bottom member 42 is manufactured, and is sandwiched between a paper base material 47 and a heat-resistant film 49. Consists of Further, in order to prevent the heating element 48 from entering the periphery of the yarn bottom when the yarn bottom 43 is formed by the main body 40 and the bottom member 42 and the yarn bottom 43 being heated by the heating element 48 and being damaged by microwave heating, only the inner flat surface of the bottom is used. A microwave paper cup has been proposed in which a heating element 48 is provided. However, any cooked product stored in the paper cup because the paper base 47 is provided on the heating element 48 has been proposed. Since the paper base material 47 reaches a high temperature before browning occurs, paper odor or the like may be generated, which may adversely affect stored cooked products.
[0015]
Further, before the cooked product in the paper cup is browned, the paper base material 6 or the periphery of the thread bottom may be scorched, and when pressed with a finger, a hole may be formed so as to endure use.
[0016]
In addition, the cooked food in the paper cup is browned with a microwave using a paper cup, and the appearance and touch feeling are improved, so that cooking with charcoal grilling other than microwave cooking or cooking with gas is troublesome. Due to the desire for an image of the product, a heat-generating cooking member sheet that browns the cooked food may be inserted into the paper cup.
[0017]
However, since the heating member sheet must be inserted into the bottom of the paper cup where the food is stored, the heating member sheet is inserted into the paper cup immediately before storing the food in the paper cup. There is a problem in that the number of work steps for inputting increases, and that it requires labor.
[0018]
Also, there is a case where the heat-cooking member sheet is forgotten to be put into the paper cup, or the heat-cooking member sheet is not inserted flat on the bottom surface, so that the cooking food filled in the cup is browned. There is a problem that can not be done.
[0019]
In addition, the heat-cooking member sheet to be put into the paper cup is processed into a predetermined size at the bottom of the cup, further wrapped into a predetermined number, and further packed into a box. In addition, many manual operations such as packaging and boxing work are unsanitary due to the increased number of manual operations, and there is a concern that foreign substances may be mixed.
[0020]
Further, similarly to the freshness preserving agent used for maintaining the freshness of the content filled in the paper cup, there is also a problem that the microwave cooking member sheet is mistakenly mixed with the cooked food and eaten. I have.
[0021]
[Problems to be solved by the invention]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above problems, and includes a conventional body member and a bottom member, and a paper cup in which a heat-generating member is joined to a belt-shaped member on the upper surface inside the bottom of a paper cup having a thread bottom. And a method for manufacturing the same.
[0022]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, first, the invention according to claim 1 of the present invention is a paper cup having at least a trunk member and a bottom member and having a thread bottom, wherein the bottom member having a thread bottom of the bottom member A heat-resistant belt-shaped sheet is formed on the entire surface of the material, and at least a portion of the inner upper surface of the heat-resistant belt-shaped sheet surface except for the bottom edge of the yarn bottom receives microwaves and generates heat, scorching the contents. A heating paper cup for a microwave oven provided with a heating element.
[0023]
Next, an invention according to claim 2 of the present invention is a paper cup having at least a trunk member and a bottom member, and having a yarn bottom, wherein the heat-resistant belt-shaped entire surface of the bottom member having the yarn bottom of the bottom member is provided. The heating element that receives microwaves and generates heat at least in part of the inner upper surface excluding the thread bottom periphery of the bottom member formed of a heat-resistant strip-shaped sheet and heat-resistant, and heats the stored material A heat-generating paper cup for a microwave oven, wherein the heat-generating paper cup is provided on a lower surface of a film and further joined to a heat-resistant band-like sheet by a heat-resistant adhesive layer on a lower surface of the heating element.
[0024]
Next, an invention according to claim 3 of the present invention is a method for manufacturing a paper cup having at least a trunk member and a bottom member and having a thread bottom, wherein the entire bottom member surface having the thread bottom of the bottom member is provided. A heating element on which a heat-resistant strip-shaped sheet is formed and at least a part of the inner upper surface of the bottom member formed of the heat-resistant strip-shaped sheet excluding the periphery of the thread bottom receives microwaves and generates heat, thereby browning the contents. Is provided with a heat-resistant film in the form of a band, and the heat-resistant body is formed on the inner upper surface excluding the periphery of the yarn bottom by joining the heat-resistant film in the form of a band to the bottom member on the paper cup forming machine before forming the yarn bottom forming portion of the bottom member. A method for producing a heating paper cup for a microwave oven, the method comprising:
[0025]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION A heating paper cup for a microwave oven and a method for manufacturing the same according to the present invention will be described in detail below in accordance with embodiments. FIG. 1 is a schematic diagram showing a schematic configuration for manufacturing a heat generating paper cup for a microwave oven according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a half-sectional view showing a bottom forming portion, and FIGS. FIG. 5 is an enlarged view showing a perspective view of a heating paper cup for a range and details of a thread bottom portion, and FIGS. 5A and 5B are a perspective view showing a conventional paper cup and an enlarged view showing details of a thread bottom portion.
[0026]
One example of the heating paper cup 1 for a microwave oven according to the present invention is shown in FIGS. 3A and 3B. After the belt-like member 5 to which the heating elements 4 are joined at appropriate intervals is joined to the bottom member 3, the bottom portion is formed. The outer peripheral portion of the material 3 is bent downward, and the lower end portion of the body member 2 is folded inward with the bent portion in between, and is joined by heat-press bonding.
[0027]
In addition, the bottom part forms a thread bottom part, and the heating element is provided only on the flat part of the bottom part. The shape, size, etc. of the heating element 4 are changed according to the cooked food to be stored or the purpose of cooking. Joined.
[0028]
As shown in FIG. 1, a heating paper cup 1 for a microwave oven according to the present invention is punched by a male and female mold to form a winding paper 6 having a body member 2 slit into a predetermined size into a shape of the body member 2. After being sent to the die cutting unit 7 by a roll feed method, and after punching, both end surfaces of the body member are subjected to cutting processing to discharge chips, and the punched body is discharged to the discharge unit 8, while the punched body is discharged. The member 2 is heated by a gas burner, an electric heater, or the like to the seam portion at both ends and the peripheral portion serving as the bottom while being held by the holding claws 24 of the tongue table portion 23.
[0029]
The body member 2 whose both end seam portions and the bottom end surface peripheral edge are heated by hot air are formed into a tubular shape by the mold wrapping wing 22 in the forming portion 12 and the body member 2 and the bottom member 3 are simultaneously formed. Hot air 13 is applied to the bottom portion, the lower end portion of the body member 2 is folded inward, and the bent portion of the bottom member 3 is joined and sandwiched by the incurled portion 14 by a concave ring or a roller and a blade system. Further, a knurl seal process is applied to the yarn bottom portion in order to further strongly join the bottom portion and the body portion with the knurl seal portion 15.
[0030]
Further, in the heating paper cup 1 for a microwave oven according to the present invention, the contents such as food for cooking are stored and curled to enhance the adhesiveness or adhesive strength between the lid material and the body when the content is sealed with the lid material. In the portion 11, the opening portion of the cup is pressed by the top curl portion 17 and the top finisher curl portion 18.
[0031]
The top pre-curl is processed by a pressing or rotating method using a concave mold, and this curl is also called a primary curl.
[0032]
In addition, a top finisher curl employs a method in which a concave mold is used to finish the top curl, and press molding is performed by heating.
[0033]
Further, the bottom member 3 is previously slit to a predetermined size in the same manner as the trunk member 2, is sent from the bottom member unwinding section 10 to the bottom forming section 19, is conveyed in the horizontal direction on the way, and the belt-shaped member 5 is The bottom member 3 is further conveyed in the vertical direction by the turn bar 21 together with the belt-shaped member immediately before the bottom member 19 is conveyed, and is inserted into the bottom member 19.
[0034]
Further, the belt-shaped members 5 provided with the heating elements 4 applied to the heating paper cup 1 for the microwave oven of the present invention at appropriate intervals are supplied to the belt-shaped member unwinding section 9, and the conveyance of the bottom member 3 is performed as described above. Is transported in a direction substantially perpendicular to the direction, is transported in the same direction as the transport direction of the bottom member 3 by the tumbler 20 on the transport of the bottom member 3, and is joined to the bottom member 3 at an appropriate position to form the bottom member 3 in the bottom forming section 19. It is punched and bent, and attached to the cup mold 30 of the cup forming part 12.
[0035]
Further, the bottom portion is formed by transferring the bottom member 3 of the bottom forming portion 19 to which the band-shaped member 5 is joined as shown in FIG. 2 onto the female die 26, and the male die 25 and the drawing shaft 27 advance in the female die 26 direction. The bottom member 3 is punched in a circular shape, and the male mold 25 stops at the tip of the drawing flange 32.
[0036]
Further, with the bottom member 3 punched out in a circular shape, the aperture shaft 27 advances to advance the inner diameter portion 29 of the aperture flange, and the outer peripheral portion of the bottom member 3 is bent downward and formed into an inverted dish shape. The bottom member 3 advances to the tip of the mold mandrel 30 with the crown mounted thereon, and the right end of the holding plate 28 is connected to the drawing shaft stopper 31 so that the bottom member 3 comes into contact with the mold mandrel 30 and the holding plate 28 Moves forward, and the bottom member 3 bent and formed in a reverse dish shape on the mold mandrel 30 is steadily fixed to the mold mandrel 30.
[0037]
The bottom member 3 bent into a reverse dish shape is fixed to the tip of the mold mandrel 30, and at the same time, the bottom member 3 bent into a reverse dish shape is sucked by the vacuum at the tip portion of the mold mandrel 30. Then, it is bonded to the body member 2 at the winding wing portion 22.
[0038]
The bottom member other than the circularly punched one is continuously discharged as a scrap 16 as shown in FIG.
[0039]
On the other hand, as for the body member 2, both ends of the rolled paper punched into a predetermined shape by the male mold and the female mold are cut, and the scraps are discharged in small cuts.
[0040]
Further, as shown in FIG. 4, the belt-shaped member 5 according to one embodiment of the present invention has a heat-resistant body 35 provided on one side of a heat-resistant film 35 at an appropriate position of a belt-shaped base material 33 and an adhesive layer 34 provided on the other. The heating member 37 is joined to the pressure-sensitive adhesive layer 34.
[0041]
The material of the heating element 4 is not particularly limited as long as it generates heat in a high frequency range. Generally, a thin film layer of a conductive metal such as aluminum formed by an evaporation method or the like, or a mixture of a conductive metal and another material is used. A thin film layer made of a magnetic material such as ferrite, and a thin film layer made of a ferroelectric material such as barium are generally known.
[0042]
As the thickness of the thin film layer forming the heating element 4, a thickness of 20 nm to 60 nm is often used. In an embodiment of the present invention, a heating element having a thickness of 20 nm to 40 nm is used.
[0043]
Further, as the heat-resistant adhesive of the pressure-sensitive adhesive layer 34, a heat-resistant resin adhesive containing, as a main component, a resin component composed of an epoxy compound, polyimide siloxane, and an epoxy curing agent is used.
[0044]
As the heat-resistant film 35, polypropylene (PP), polymethylpentene (TPX), polyethylene terephthalate (PET), or the like is used, but the heating element 28 receives microwaves from a microwave oven and generates heat of about 200 ° C., so that polyethylene terephthalate is used. It is desirable to use a film.
[0045]
A polyethylene terephthalate film having a thickness of about 12μ to 25μ can be used, but if the film becomes too thick, the body and the bottom are fixed during cup molding, and then the back surface of the bottom peripheral edge is brought into close contact with the inner surface of the body to form a substantially U-shaped cross section. The entire thickness of the belt-shaped member 5 is preferably within a range of 40 μm to 700 μm so that the length of the band-shaped member 5 to be fixedly formed on the body is reduced. When the thickness is 1000 μm or more, the cup mold 30 of the cup molding section 12 needs to be modified.
[0046]
The belt-shaped member 5 is made of polyethylene terephthalate resin like the heat-resistant film 33 used for the heating element 4, and has a single-sided sealant layer for bonding to the inner resin layer of the body member 2 or the inner surface of the bottom member 3. Or it is desirable to provide on both sides.
[0047]
The heating element 28 is desirably attached to a portion excluding the peripheral edge of the yarn bottom, and its size, shape, and the like are arbitrary. That is, the size and shape of the heating element can be arbitrarily set in consideration of the size and shape of the container, the material of the heating element 28, the required heating amount, and the like.
[0048]
Further, after the heat generating paper cup 1 for a microwave oven of the present invention is molded in the cup molding section 12 shown in FIG. 1, the top curl surface of the cup is pre-curl 17 in the top curl molding section 11 and then the finish curl 18 is performed. The airtightness when sealing with a lid material is improved by pressing.
[0049]
However, the heating paper cup 1 for a microwave oven according to the present embodiment may optionally be provided with a lid material.
[0050]
Although the basis weight of the paper base used for the bottom member 3 varies depending on the use of the paper cup, the size or the shape, etc., the range of 150 g / m 2 to 370 g / m 2 is preferable from the standpoint of proper forming of the paper cup.
[0051]
Polyethylene as a thermoplastic resin is often used for one or both sides of the paper base material for the bottom member 3, and extrusion or lamination is performed. The thickness of the resin varies depending on the size of the paper cup or the application, but is 15 μm or more. About 60μ is preferable.
[0052]
The base paper for the cup, which is the base material of the body member, is made from bleached chemical pulp as a raw material using a long net paper machine or a circular or short net paper machine.
[0053]
Non-wood pulp such as kenaf and bagasse can be added to the bleached chemical pulp of the cup base paper used in the present invention. Also, a base paper made by regenerating a milk pack can be used, and it has printing suitability, curl suitability, rigidity and the like.
[0054]
The size or shape of the cup base paper cup is a base material used for the body member, or, although the basis weight of the cup base paper are different uses 150g / m 2 ~450g / m 2 approximately of the base paper by the contents or the like for housing Is done.
[0055]
Further, the base paper for the cup, which is a base material used for the body member, has water resistance, and a resin layer is provided on one or both sides as a sealant. The resin used for the resin layer is formed by extrusion or lamination of polyethylene, polypropylene, polyethylene terephthalate, polymethylpentene, or the like depending on the use of the cup.
[0056]
Although the thickness of the resin layer varies depending on the size of the cup, the use, the contents to be stored, and the like, a resin layer of about 15 μm to 50 μm is provided.
[0057]
The heating paper cup 1 for a microwave oven is provided with printing on the outer surface of the body member in order to enhance the display effect of the product. The printing may be performed before the resin processing or on a base paper provided with the resin processing.
[0058]
As the printing, gravure printing, offset printing, or flexographic printing is used, and it is selected according to the size and application of the lot or the design.
[0059]
The printability is determined by considering the smoothness and the curl aptitude of the cup base paper, since whether or not the cup base paper is finished finely is determined by the surface smoothness of the cup base paper, print glossiness, ink acceptability, hue and lightness, and the like.
[0060]
【Example】
Next, the present invention will be described more specifically with reference to examples.
As a material of the bottom member 3, a paper base material was prepared by winding a cup base paper 220 g / m 2 , extruding low-density polyethylene 30 μm on both sides, and slitting to a width of 64 mm. Is attached to the bottom material unwinding section 10 of a cup molding machine (manufactured by PMC) shown in Fig. 7 and, as a material of the body member 2, a paper base is extruded with low-density polyethylene 40 µm on both sides on a roll of cup base paper 280 g / m 2. After processing, a wound paper having a slit width of 230 mm was prepared and attached to the unwinding portion 6 of the body member of a cup forming machine (manufactured by PMC). Further, as a belt-shaped member, a heat generation of about 50 mm in diameter was formed on a 15 μm polyethylene terephthalate film. The winding member in which the members were joined at a pitch of 57 mm was attached to the band-shaped member unwinding portion 9 of the cup forming machine (manufactured by PMC) shown in FIG. To produce a heat generating sheet cup 1 for electronic oven shown.
[0061]
Materials such as corn grains, vegetable oil, and salt required for popcorn production were put in the prepared heating paper cup 1 for a microwave oven, and the microwave oven was heated using a microwave oven with an output of 500 W without a lid.
[0062]
In addition, as a product to be evaluated, a microwave oven of the same size and the same amount of material as the paper cup composed of the paper base material / heating element / heat-resistant film was placed from the inside surface side of the bottom, and the same amount of material was put, and the output was 500 W without opening the lid. Was used to heat the microwave oven.
[0063]
As a result, in the heating paper cup 1 for a microwave oven of the present invention, 50 minutes to 60% of popcorn was scorched with an optimum heating time of 5 minutes, and about 80% in 7 and a half minutes of heating time.
[0064]
On the other hand, in the cup of the target product, brown spots were observed in 15 to 20% of the popcorn, and no burn spots of about 20 to 40% were observed even in 7 minutes and a half, and the generation rate of the hot paper cup 1 for a microwave oven according to the present invention was lower than that of the cup. The difference was clearly visible.
[0065]
The heating paper cup 1 for a microwave oven according to the present invention did not show much change even when the heating time was 5 minutes, and 25% of the heating paper cup 1 was slightly discolored to light brown.
[0066]
However, the cup of the target product had a heating time of 5 minutes, but the bottom of the cup was scorched and pressed when pressed with a finger, resulting in a hole that was unusable.
[0067]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, when the storage thing to which brown is put in a paper cup and it cooks by heating in a microwave oven, it does not cause a scorch etc. in a paper cup by heating, but the storage thing is browned, and it can be used safely. In addition, an excellent heat generating paper cup for a microwave oven which can be incinerated because 90% or more of the paper material is used can be obtained. In addition, the heating element is provided on the belt-shaped heat-resistant film except for the portion corresponding to the periphery of the yarn bottom, so that hot air or heat sealing or bonding is performed before forming the yarn bottom at the yarn bottom forming part of the bottom member on a paper cup molding machine. Since the bottom of the thread is formed after the belt-shaped heat-resistant film is accurately joined to the bottom member at the specified location, a heating element is provided on the inner bottom surface except the bottom of the paper cup, and the formability of the bottom of the thread is improved. In addition, a stable heating paper cup for a microwave oven having a reinforced bottom can be manufactured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram showing one embodiment of a manufacturing process of a heating paper cup for a microwave oven according to the present invention.
FIG. 2 is a half sectional view showing one embodiment of a bottom forming part of the heating paper cup for a microwave oven according to the present invention.
3A and 3B are a half sectional view and an enlarged view of a thread bottom portion S showing an embodiment of a configuration of a heating paper cup for a microwave oven according to the present invention.
FIGS. 4A and 4B are a front view and a sectional view taken along the line AA 'of FIG. 4A, respectively, showing an embodiment of the configuration of the band-shaped member at the bottom of the heating paper cup for a microwave oven according to the present invention.
5A is a half sectional view showing a conventional paper cup, and FIG. 5B is an enlarged view of a yarn bottom M.
6A and 6B are cross-sectional views showing a bottom cross-section of a conventional heating paper cup for a microwave oven.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Heating paper cup for microwave ovens 2 ... Trunk member 3 ... Bottom member 4 ... Heating element 5 ... Band-shaped member 6 ... Trunk member unwinding part 7 ... Die cutting part 8 ... Dust removal part 9 ... Strip-shaped member unwinding part 10 ... Bottom member unwinding section 11 Top curl forming section 12 Cup forming section 13 Bottom heater section 14 Incurling section paper container 15 Knurl seal section 16 Bottom member discharging section 17 Precurling section 18 Finish curl section 19 Bottom molded part 20 Turn bar 21 Turn bar 22 Winding 23 Turn table 24 Nail 25 Male 26 Female 27 Drawing shaft 28 Holding plate 29 Drawing flange inner diameter 30 Cup mold 31 … Aperture stop Over 32 ... stop flange 33 ... belt-like base 34 ... adhesive stop flange 35 ... heat film 36 ... bottom punched portion 37 ... heating member