【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、脱臭フィルターを備えた内装部品に係り、特に、脱臭フィルターを手軽に交換できるとともに、廉価に取り付けることができる脱臭フィルターを備えた内装部品に関する。
【０００２】
【従来の技術】
通常、自動車室内には、車室内特有の臭いを消臭、あるいは脱臭するために、一般には、リヤパーセルシェルフの上などに載置型の脱臭剤、あるいは消臭剤が設置されることが多い。
【０００３】
しかし、これら載置型の脱臭剤等では、設置スペースをとり、室内美観の妨げになるとともに、走行中の振動や急発進、急カーブ等でリヤパーセル上を移動し、側壁トリム等にぶつかり、トリム部品に損傷を与えることが危惧されている。
【０００４】
上記載置型の脱臭剤の他に、自動車室内に設けられる脱臭フィルターとしては、特に、高級車等では、図６に示すように、エアコンダクト１のエアコン吹出口２の手前側に活性炭フィルター３を設けた構成のものが知られている。この活性炭フィルター３は、ＰＥＴ不織布３ａの間に活性炭３ｂを挟み込んだ構成である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来、乗用車等に設けられる脱臭剤としては、リヤパーセル上に載置する載置型の脱臭剤では、収容スペースが必要であり、かつ自動車の急発進、急カーブ等で前後、左右方向に移動し易く、かつ美観の妨げになるという問題点があった。
【０００６】
また、図６に示すように、エアコンダクト１の先端側に活性炭フィルター３を設けるタイプでは、交換がしにくく、かつコストも高く、しかも車両の稼動時でないと活性炭フィルター３の機能が期待できないという問題点がある。
【０００７】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、設置スペースを必要とせず、ドアの開け閉めの際の空気の流れを利用でき、車両が稼動しなくても脱臭効果が期待できるように、脱臭フィルターを内装部品のエアアウトレット設置箇所に取り付けることに着目し、更に、交換が簡単かつ手軽に行なえ、優れた脱臭効果が得られる脱臭フィルターを備えた内装部品を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願発明は、車体パネルの室内側に装着され、かつエアアウトレットを備えた内装部品であって、この内装部品のトリム本体におけるエアアウトレット対応箇所の裏面に脱臭フィルターを着脱自在に装着したことを特徴とする。
【０００９】
ここで、内装部品としては、車体パネルの室内面側に装着され、かつエアアウトレットを備えた部品全般が対象となる。例えば、ドアトリム、リヤサイドトリム、ラゲージサイドトリム、リヤパーセルシェルフ等が挙げられる。
【００１０】
また、脱臭フィルターとしては、脱臭剤の両面を軽量で廉価な紙材でサンドイッチ状に保持し、この紙材の外周に沿って外周枠で保持することにより構成されている。
【００１１】
そして、脱臭剤としては、車内の臭い（トルエン等の溶剤系）を脱臭するには、活性炭が適し、脂肪酸を吸着するには、アパタイトが適している。従って、活性炭５〜１００ｇ／ｍ２ 、アパタイト５〜１００ｇ／ｍ２ の面密度で使用すれば良く、紙材の秤量としては、５０〜１００ｇ／ｍ２ のものが使用できる。
【００１２】
次いで、上記脱臭フィルターをトリム本体の裏面に着脱自在に装着する手段としては、脱臭フィルターの幅寸法にほぼ等しい距離を隔てたサポートメンバーをトリム本体裏面に一対設け、このサポートメンバーで脱臭フィルターの両側縁をガイドしながら保持すれば良い。このサポートメンバーとしては、長尺状のサポートレールでも、サポート片をスポット的に上下に設けた構成でも良い。
【００１３】
更に、ドアトリムやリヤサイドトリム等の内装部品においては、トリム本体の下側裏面に取り付けられる側突パットを利用して、側突パットの上面に差込み用溝部を切欠き形成し、この差込み用溝部をレールとして脱臭フィルターをスライド装着するようにしても良い。
【００１４】
以上の構成から明らかなように、本発明に係る脱臭フィルターを備えた内装部品によれば、脱臭フィルターを着脱自在にトリム本体裏面に装着するという構成であるため、使用後は臭いを吸着させたものを取り外し、新規な脱臭フィルターと交換するか、あるいは車外で振ることで吸着させたものを落として再装着することで、脱臭効果を長期に亘り持続させることができる。
【００１５】
そして、脱臭フィルター設置箇所はエアアウトレットの対応部位であるため、ドアの開け閉めの際に生じる空気の流れを有効に利用でき、また、車内の振動を利用して臭いの粒子を吸着することができるため、車両が稼動しなくても脱臭効果が期待できる。
【００１６】
また、脱臭剤を紙材でサンドイッチ状に保持する構成を採用すれば、活性炭の粒径が細かくなり、吸着面積を増加させることができ、このことにより、同一の発生濃度に対し、活性炭等、脱臭剤の使用量が少なくなり、また、紙材は目が細かいため、脱臭剤の脱落を有効に防止でき、かつ紙材も低目付けで済み、低コストとなる。従って、低コストで優れた脱臭機能が得られることになる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る脱臭フィルターを備えた内装部品の好適な実施の形態について、ドアトリムを例示し、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【００１８】
図１乃至図４は本発明に係る脱臭フィルターを備えた内装部品を適用したドアトリムの第１実施形態を示すもので、図１はドアトリムの正面図、図２は同ドアトリムの構成を示す断面図、図３は脱臭フィルターの構成を示す断面図、図４は同脱臭フィルターをドアトリム本体に取り付ける作業手順を示す説明図である。
【００１９】
また、図５は本発明に係る脱臭フィルターを備えた内装部品を適用したドアトリムの第２実施形態の構成を示す断面図である。
【００２０】
図１乃至図４において、本発明の第１実施形態について説明する。図１，図２において、本発明の特徴は、ドアトリム１０の裏面側に脱臭フィルター２０が着脱自在に装着されることが特徴である。
【００２１】
更に詳しくは、ドアトリム１０は、適度の保形性とドアパネルへの取付剛性を備え、所望の曲面形状に成形されたドアトリム本体１１の裏面に脱臭フィルター２０は装着されるが、ドアトリム本体１１の中央部には、室内側に膨出するアームレスト１２が形成され、このアームレスト１２の下側に備品を収容できるポケット開口１３が開設され、ポケット開口１３の背面側には、合成樹脂成形体からなるポケットバックカバー１４が装着され、所望のポケット収容スペースを形成している。また、ドアトリム本体１１のフロント下部側には、スピーカグリル１５が形成されている。
【００２２】
このドアトリム本体１１は、ポリプロピレン（以下、ＰＰという）樹脂等、汎用の合成樹脂の射出成形体、あるいはモールドプレス成形体から構成され、所望ならば、樹脂芯材の表面に不織布やクロス、あるいは樹脂シート等の表皮がラミネートされていても良い。
【００２３】
ところで、本発明に係るドアトリム１０は、脱臭フィルター２０を着脱自在に装着した脱臭フィルター２０を備えたドアトリム１０であることから、脱臭フィルター２０の装着部分に対応するドアトリム本体１１には、エアアウトレットとして機能する多数の通気孔１６が開設されており、例えば、この通気孔１６は、径が１φに設定されている。
【００２４】
一方、ドアトリム本体１１の裏面に取り付けられる脱臭フィルター２０は、図２，図３に示すように、表裏の紙材２１間に脱臭剤２２が挟み込まれ、更に、紙材２１の外周縁に沿ってＰＰ樹脂からなる外周枠２３により保持されている。
【００２５】
上記紙材２１は、秤量が５０〜１００ｇ／ｍ２ のものが使用されている。また、脱臭剤２２としては、活性炭５〜１００ｇ／ｍ２ ＋アパタイト５〜１００ｇ／ｍ２ が使用され、活性炭は、車内の臭い（トルエン等の溶剤系）を脱臭するのに適し、かつアパタイトは脂肪酸を吸着するのに適している。
【００２６】
次に、この脱臭フィルター２０をドアトリム本体１１の裏面に装着する構造について説明する。図２，図４に示すように、ドアトリム本体１１の裏面側には、下部側にポケットバックカバー１４が装着されており、その上部にサポートメンバー１７が４箇所に設けられている。
【００２７】
このサポートメンバー１７は、一定間隔をおいた４箇所に形成され、上下のサポートメンバー１７は、それぞれ先端縁が対峙するフック状に設けられ、図４中脱臭フィルター２０を矢印方向に装着する際、各サポートメンバー１７がレール機能をもつように構成されている。
【００２８】
上記サポートメンバー１７をフック状にドアトリム本体１１に一体形成するためには、ドアトリム本体１１の成形型にスライドコアを用いれば、アンダーカット形状のサポートメンバー１７を簡単に成形できる。尚、１７ａは、脱臭フィルター２０をスライド操作するときのストッパーを示す。
【００２９】
このように、本発明を適用したドアトリム１０は、脱臭フィルター２０を着脱自在にスライド装着するという構成であるため、一定期間経過した後、臭いを吸着させた脱臭フィルター２０をドアトリム本体１１の裏面側から取り外し、新規な脱臭フィルター２０に交換すれば良く、あるいは使用済みの脱臭フィルター２０を取り外し、車外で振ることで吸着させた臭いのもとを落として、再装着、再利用をすることもできる。従って、簡単な取替え操作で常に所望の脱臭機能を付与できる。
【００３０】
更に、ドアトリム１０の通気孔１６等のエアアウトレット部分に脱臭フィルター２０が装着されるため、ドアの開け閉めの際に生じる空気の流れを有効に利用できるとともに、車外の振動を利用して、臭いの粒子を吸着させることができ、車両を稼動させなくても、優れた脱臭機能が得られることから、エアコンダクトに設ける場合と比較して、脱臭機能に優れていることが理解できる。
【００３１】
また、紙材２１で脱臭剤２２を挟むことで、活性炭等、脱臭剤２２の粒径が細かくなり、吸着面積を増加させることができ、脱臭剤２２の使用量が少なくても、優れた脱臭機能が得られるとともに、紙材２１は目が細かく、脱臭剤２２の落下を有効に防止できるため、低目付けで済み、不織布等に比べ、廉価な紙材２１であるため、低コストの脱臭フィルター２０を使用できる。尚、サポートメンバー１７としては、横方向に伸びる上下一対のサポートレールを使用することもできる。
【００３２】
次いで、図５は本発明を適用したドアトリム１０の第２実施形態を示すもので、この第２実施形態では、脱臭フィルター２０の保持構造を変更している。その他の構成は、第１実施形態と同一であるので、同一部分には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【００３３】
この第２実施形態においては、ドアトリム本体１１の裏面下部側に側突パット１８が固着されている。この側突パット１８としては、硬質ウレタンフォーム、発泡ビーズ成形体等、側突時における衝撃吸収性能に優れた素材が使用されている。そして、側突パット１８の上面でドアトリム本体１１と近接する部分に差込み用溝部１８ａが切欠き形成されている。
【００３４】
従って、この差込み用溝部１８ａに沿って脱臭フィルター２０の下部側をスライド装着することで、脱臭フィルター２０の上縁がフリー状態で側突パット１８に脱臭フィルター２０を保持させることができる。そして、この第２実施形態では、サポートメンバー１７を廃止することができるため、ドアトリム本体１１の成形金型の加工コストを引き下げることができる。
【００３５】
以上説明した実施形態は、本発明をドアトリム１０に適用したものであるが、ドアトリム１０以外の部品、例えば、リヤサイドトリム、ラゲージサイドトリム、リヤパーセルシェルフ等の各種内装部品に適用することができる。その場合においても、各種内装部品におけるエアアウトレット対応箇所の裏面側に着脱自在に装着すれば良い。
【００３６】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係る脱臭フィルターを備えた内装部品は、トリム本体におけるエアアウトレット対応箇所の裏面に脱臭フィルターを着脱自在にスライド装着するという構成であるため、使用済みの脱臭フィルターを簡単に取り外し、新規な脱臭フィルターや清掃した脱臭フィルターの新たな再装着が容易に行なえる。そして、ドアの開け閉めの際に生じる空気の流れ、あるいは車内の振動を利用して臭いの粒子を有効に吸着することができ、車両が稼動していなくても効果があるなど、優れた脱臭効果が得られる。
【００３７】
更に、脱臭剤を紙材で挟み込み、外周枠で保持するという構成を採用すれば、低コストで低目付けの紙材を使用し、かつ脱臭剤の粒径を細かくできるとともに、使用量も少なくて済み、優れた脱臭機能が得られることから、低コストで優れた脱臭機能が得られるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る脱臭フィルターを備えた内装部品を適用したドアトリムの第１実施形態を示す正面図である。
【図２】図１中ＩＩ−ＩＩ線断面図である。
【図３】図１に示すドアトリムにおける脱臭フィルターの構成を示す断面図である。
【図４】図１に示すドアトリムにおける脱臭フィルターの取付作業手順を示す説明図である。
【図５】本発明に係る脱臭フィルターを備えた内装部品を適用したドアトリムの第２実施形態の構成を示す断面図である。
【図６】従来のエアコンダクトに活性炭フィルターを設けた従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
１０ ドアトリム
１１ ドアトリム本体
１２ アームレスト
１３ ポケット開口
１４ ポケットバックカバー
１５ スピーカグリル
１６ 通気孔
１７ サポートメンバー
１７ａ ストッパー
１８ 側突パット
１８ａ 差込み用溝部
２０ 脱臭フィルター
２１ 紙材
２２ 脱臭剤
２３ 外周枠[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an interior component having a deodorizing filter, and more particularly to an interior component having a deodorizing filter that can be easily replaced and installed at a low cost.
[0002]
[Prior art]
In general, in order to deodorize or deodorize the odor peculiar to the interior of a vehicle, a mounted deodorant or a deodorant is often installed on a rear parcel shelf or the like.
[0003]
However, these mounted deodorants take up installation space, hinder the aesthetics of the room, move on the rear parcel due to vibrations, sudden starts, sharp curves, etc. during running, hit the side wall trim etc., and trim parts It is feared that it will cause damage.
[0004]
As a deodorizing filter provided in an automobile cabin, in addition to the above-mentioned stationary deodorizing agent, particularly in a luxury car or the like, an activated carbon filter 3 is provided in front of an air conditioner outlet 2 of an air conditioner duct 1 as shown in FIG. A configuration provided is known. The activated carbon filter 3 has a configuration in which activated carbon 3b is sandwiched between PET nonwoven fabrics 3a.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, conventionally, as a deodorant provided in a passenger car or the like, a mounting type deodorant placed on a rear parcel requires a storage space, and a car starts suddenly, a sharp curve, etc. There is a problem that it is easy to move and hinders aesthetics.
[0006]
Further, as shown in FIG. 6, in the type in which the activated carbon filter 3 is provided at the tip end side of the air conditioner duct 1, it is difficult to replace and the cost is high, and the function of the activated carbon filter 3 cannot be expected unless the vehicle is in operation. There is a problem.
[0007]
The present invention has been made in view of such circumstances, does not require an installation space, can utilize the flow of air when opening and closing the door, and can expect a deodorizing effect even when the vehicle does not operate. In addition, focusing on attaching the deodorizing filter to the air outlet installation location of the interior parts, furthermore, it is intended to provide an interior part with a deodorizing filter that can be easily and easily replaced and obtains an excellent deodorizing effect. I do.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention is directed to an interior component that is mounted on the indoor side of a vehicle body panel and has an air outlet, and a deodorizing filter is provided on a back surface of a portion corresponding to the air outlet in a trim main body of the interior component. It is characterized by being detachably mounted.
[0009]
Here, as the interior parts, all the parts that are mounted on the indoor surface side of the vehicle body panel and have an air outlet are targeted. For example, a door trim, a rear side trim, a luggage side trim, a rear parcel shelf, and the like can be given.
[0010]
Further, the deodorizing filter is configured by holding both surfaces of the deodorizing agent in a sandwich shape with a lightweight and inexpensive paper material, and holding the deodorant with an outer peripheral frame along the outer periphery of the paper material.
[0011]
As a deodorant, activated carbon is suitable for deodorizing the odor (solvent system such as toluene) in a vehicle, and apatite is suitable for adsorbing fatty acids. Therefore, the activated carbon 5 to 100 g / m 2, may be used in the surface density of the apatite 5 to 100 g / m 2, as the basis weight of paper material, can be used. For 50 to 100 g / m 2.
[0012]
Next, as means for detachably attaching the deodorizing filter to the back surface of the trim main body, a pair of support members separated by a distance substantially equal to the width dimension of the deodorizing filter are provided on the rear surface of the trim main body. What is necessary is just to hold | maintain, guiding an edge. The support member may be a long support rail or a configuration in which support pieces are provided vertically above and below a spot.
[0013]
Further, in interior parts such as door trims and rear side trims, a notch groove is formed in the upper surface of the side protrusion pad by using a side protrusion pad attached to the lower back surface of the trim body, and the insertion groove portion is formed. A deodorizing filter may be slide-mounted as a rail.
[0014]
As is clear from the above configuration, according to the interior component provided with the deodorizing filter according to the present invention, since the deodorizing filter is detachably mounted on the back surface of the trim main body, the odor is absorbed after use. The deodorizing effect can be maintained for a long time by removing the object and replacing it with a new deodorizing filter, or dropping the adsorbed one by shaking it outside the vehicle and reattaching it.
[0015]
And since the deodorizing filter is installed at the location corresponding to the air outlet, the air flow generated when opening and closing the door can be used effectively, and the odor particles can be adsorbed using the vibration inside the car. As a result, a deodorizing effect can be expected even when the vehicle does not operate.
[0016]
In addition, if a configuration in which the deodorant is held in a sandwich shape with paper is adopted, the particle size of the activated carbon can be reduced, and the adsorption area can be increased. Thus, for the same generated concentration, activated carbon, etc. Since the amount of the deodorant used is small, and the paper material is fine, the falling off of the deodorant can be effectively prevented, and the paper material can be reduced in weight and cost can be reduced. Therefore, an excellent deodorizing function can be obtained at low cost.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION Hereinafter, a preferred embodiment of an interior component having a deodorizing filter according to the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings, exemplifying a door trim.
[0018]
1 to 4 show a first embodiment of a door trim to which an interior component provided with a deodorizing filter according to the present invention is applied. FIG. 1 is a front view of the door trim, and FIG. 2 is a cross-sectional view showing a configuration of the door trim. FIG. 3 is a cross-sectional view showing the configuration of the deodorizing filter, and FIG. 4 is an explanatory view showing the operation procedure for attaching the deodorizing filter to the door trim body.
[0019]
FIG. 5 is a cross-sectional view showing the configuration of a second embodiment of a door trim to which an interior component provided with a deodorizing filter according to the present invention is applied.
[0020]
1 to 4, a first embodiment of the present invention will be described. 1 and 2, a feature of the present invention is that a deodorizing filter 20 is detachably mounted on the back side of the door trim 10.
[0021]
More specifically, the door trim 10 has an appropriate shape-retaining property and mounting rigidity to the door panel, and the deodorizing filter 20 is attached to the back surface of the door trim body 11 formed into a desired curved shape. An armrest 12 swelling toward the indoor side is formed in the portion, and a pocket opening 13 for accommodating equipment is opened below the armrest 12, and a pocket made of a synthetic resin molded body is provided on the back side of the pocket opening 13. The back cover 14 is attached to form a desired pocket accommodation space. Further, a speaker grill 15 is formed on a lower front side of the door trim main body 11.
[0022]
The door trim main body 11 is made of an injection molded article or a molded press molded article of a general-purpose synthetic resin such as a polypropylene (hereinafter, referred to as PP) resin, and if desired, a nonwoven fabric, cloth, or resin A skin such as a sheet may be laminated.
[0023]
By the way, since the door trim 10 according to the present invention is the door trim 10 including the deodorizing filter 20 to which the deodorizing filter 20 is detachably mounted, the door trim main body 11 corresponding to the mounting portion of the deodorizing filter 20 has an air outlet. A large number of functioning ventilation holes 16 are provided, and for example, the diameter of the ventilation holes 16 is set to 1φ.
[0024]
On the other hand, as shown in FIGS. 2 and 3, the deodorizing filter 20 attached to the back surface of the door trim main body 11 has the deodorizing agent 22 sandwiched between the front and back paper materials 21 and further along the outer peripheral edge of the paper material 21. It is held by an outer peripheral frame 23 made of PP resin.
[0025]
The paper material 21 has a weighing of 50 to 100 g / m 2 . Activated carbon 5 to 100 g / m 2 + apatite 5 to 100 g / m 2 is used as the deodorant 22. Activated carbon is suitable for deodorizing odors (solvent system such as toluene) in a car, and apatite is used for deodorizing. Suitable for adsorbing fatty acids.
[0026]
Next, a structure in which the deodorizing filter 20 is mounted on the back surface of the door trim main body 11 will be described. As shown in FIGS. 2 and 4, on the back side of the door trim main body 11, a pocket back cover 14 is mounted on the lower side, and support members 17 are provided at four places on the upper side.
[0027]
The support members 17 are formed at four places at regular intervals, and the upper and lower support members 17 are provided in a hook shape with their leading edges facing each other. When the deodorizing filter 20 in FIG. Each support member 17 is configured to have a rail function.
[0028]
In order to form the support member 17 integrally with the door trim main body 11 in a hook shape, an undercut-shaped support member 17 can be easily formed by using a slide core as a molding die of the door trim main body 11. Reference numeral 17a denotes a stopper when the deodorizing filter 20 is slid.
[0029]
As described above, since the door trim 10 to which the present invention is applied has a configuration in which the deodorizing filter 20 is detachably slid and mounted, after a certain period of time, the deodorizing filter 20 to which the odor has been adsorbed is placed on the back side of the door trim body 11. , And replace it with a new deodorizing filter 20, or remove the used deodorizing filter 20 and shake it outside the car to remove the source of adsorbed odor, and then re-install and reuse it . Therefore, a desired deodorizing function can always be provided by a simple replacement operation.
[0030]
Further, since the deodorizing filter 20 is attached to the air outlet portion such as the vent hole 16 of the door trim 10, the air flow generated when the door is opened and closed can be effectively used, and the odor due to the vibration outside the vehicle can be utilized. Particles can be adsorbed, and an excellent deodorizing function can be obtained without operating the vehicle. Therefore, it can be understood that the deodorizing function is superior to that provided in an air conditioning duct.
[0031]
Further, by sandwiching the deodorant 22 between the paper materials 21, the particle size of the deodorant 22, such as activated carbon, becomes fine, the adsorption area can be increased, and even if the amount of the deodorant 22 used is small, excellent deodorization can be achieved. In addition to providing the function, the paper material 21 is fine and the drop of the deodorant 22 can be effectively prevented, so that the weight of the paper material 21 can be reduced. 20 can be used. Note that, as the support member 17, a pair of upper and lower support rails extending in the lateral direction can be used.
[0032]
Next, FIG. 5 shows a second embodiment of the door trim 10 to which the present invention is applied. In the second embodiment, the holding structure of the deodorizing filter 20 is changed. Other configurations are the same as those of the first embodiment, and therefore, the same portions are denoted by the same reference numerals and detailed description thereof will be omitted.
[0033]
In the second embodiment, a side projection pad 18 is fixed to a lower portion of the rear surface of the door trim main body 11. As the side collision pad 18, a material excellent in impact absorption performance at the time of a side collision, such as a hard urethane foam or a foamed bead molding, is used. An insertion groove 18a is formed in a portion of the upper surface of the side collision pad 18 close to the door trim main body 11 by notching.
[0034]
Therefore, by slidingly mounting the lower part of the deodorizing filter 20 along the insertion groove 18a, the deodorizing filter 20 can be held by the side collision pad 18 with the upper edge of the deodorizing filter 20 in a free state. In the second embodiment, since the support member 17 can be eliminated, the processing cost of the molding die for the door trim main body 11 can be reduced.
[0035]
In the embodiment described above, the present invention is applied to the door trim 10, but can be applied to components other than the door trim 10, for example, various interior components such as a rear side trim, a luggage side trim, and a rear parcel shelf. Even in that case, it may be detachably mounted on the back side of the air outlet corresponding portion in various interior parts.
[0036]
【The invention's effect】
As described above, the interior component provided with the deodorizing filter according to the present invention has a configuration in which the deodorizing filter is detachably slidably mounted on the rear surface of the trim body at a location corresponding to the air outlet. The new deodorizing filter and the cleaned deodorizing filter can be easily re-installed. Excellent deodorization, such as being able to effectively adsorb odor particles using the air flow generated when the door is opened and closed or the vibration inside the vehicle, which is effective even when the vehicle is not operating. The effect is obtained.
[0037]
Furthermore, by adopting a configuration in which the deodorant is sandwiched between paper materials and held by the outer peripheral frame, a low-cost, low-weight paper material can be used, and the particle size of the deodorant can be reduced, and the amount used is small. In addition, since an excellent deodorizing function can be obtained, there is an effect that an excellent deodorizing function can be obtained at low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a first embodiment of a door trim to which an interior component provided with a deodorizing filter according to the present invention is applied.
FIG. 2 is a sectional view taken along line II-II in FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a configuration of a deodorizing filter in the door trim shown in FIG.
FIG. 4 is an explanatory view showing a procedure for mounting a deodorizing filter in the door trim shown in FIG. 1;
FIG. 5 is a sectional view showing a configuration of a second embodiment of a door trim to which an interior component provided with a deodorizing filter according to the present invention is applied.
FIG. 6 is an explanatory view showing a conventional example in which an activated carbon filter is provided in a conventional air conditioner duct.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Door trim 11 Door trim main body 12 Armrest 13 Pocket opening 14 Pocket back cover 15 Speaker grill 16 Vent hole 17 Support member 17a Stopper 18 Side projection pad 18a Insertion groove 20 Deodorizing filter 21 Paper 22 Deodorant 23 Outer frame
