JP2004039386A - Trolley wire containing optical fiber - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トロリ線の異常検知用に光ファイバを内蔵した光ファイバ入りトロリ線に係り、特に、トロリ線本体にかかる歪みが直接的に光ファイバ芯線に加わらないようにした光ファイバ入りトロリ線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トロリ線は、そのトロリ線本体が銅又は銅合金からなるため導電性が良く、しかも、引張り荷重が大きく、耐摩耗性にも優れているので、電気鉄道等に多用されている。
【0003】
この種のトロリ線は、一定張力を負荷して架線使用されているが、その張力が高いほど電気車の走行速度を上げられる。しかし、トロリ線は、架設使用中にパンタグラフとの摺動による摩耗により、その断面積が減少し、トロリ線の破断荷重が減少していく為、トロリ線の摩耗管理は必要不可欠なものである。
【0004】
また、架線使用中のトロリ線には電気車に給電するための電流が流されており、この電流及びパンタグラフとの離線アーク等により、トロリ線は温度上昇をしてその引張り強度が局部的に低下する場合があり、最悪の場合は架線使用中にトロリ線が断線するという事故が発生する可能性がある。
【0005】
架設使用中のトロリ線の摩耗については、従来はレーザ等を用いた検出装置を列車に据え付け、深夜、電気車の運行がないときに、この電気車を走行させてトロリ線の摩耗状況を調査することが行なわれている。しかし、この方法では、昼間の電気車の運行中に発生した異常摩耗を検出することは出来ない。また、トロリ線内部の所定の位置に検知線(絶縁電線)を挿入して、トロリ線の摩耗が検知線まで達すると断線し、摩耗限界に達したことの信号を出力するトロリ線も使用されているが、やはり、この方法でも、昼間の電気車の運行中に発生した異常摩耗を検出することは出来ない。また、夜間に摩耗を検出した場合においても、すぐ、その位置を特定するまでの検出精度はなく、摩耗位置を人力で確認する必要がある。異常摩耗、局部摩耗の正確な位置検知は、現状のシステムでは不可能であるため、摩耗箇所の確認には人力となり時間を要する。
【0006】
また、トロリ線の過温度上昇による引張り強度の局部的な低下については、トロリ線本体の温度測定を長手方向に渡って行なう方法がないため、高温に曝された場合の引張り強度低下を検知することは不可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本出願人は、検知線として絶縁電線に替わって光ファイバを使用することを提案するものである。検知線として光ファイバを使用すると、トロリ線の摩耗限度検知あるいは引張り強度低下による異常伸びを、トロリ線内部に挿入した光ファイバの断線及び長手方向伸び歪み分布測定により検知することができる。そして、昼夜をとわず、24時間体制での異常管理、異常場所の正確な位置検知を可能とすることができる。
【0008】
そこで、本出願人は、光ファイバを挿入したトロリ線の開発を進めているが、光ファイバの挿入溝孔を従来の絶縁電線の挿入溝孔と同じ配置構造とした場合、トロリ線をドラムに対して横巻するドラム巻作業及びそのドラムからの延線作業において、トロリ線本体の曲げ延ばしに伴い光ファイバに約1.0%の伸び、圧縮ひずみが加わり、そこでほとんどの場合、光ファイバに大きな伝送ロスが生じ、延線後に光ファイバは使用不可能となる。
【0009】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、トロリ線本体にかかる歪みが直接的に光ファイバ芯線に加わらないようにした光ファイバ入りトロリ線を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、導体からなるトロリ線本体の内部に溝孔を設け、光ファイバ心線が金属管に収納された光ファイバケーブルを前記溝孔内に収納した光ファイバ入りトロリ線であって、前記光ファイバケーブルは、前記トロリ線本体の曲げ延ばしによる前記溝孔の変形に対するクリアランスを有するものである。
【0011】
前記光ファイバケーブルは、前記光ファイバ心線が前記金属管に対して余長を確保して前記金属管に収納されていてもよい。
【0012】
前記光ファイバケーブルは、前記光ファイバ心線がジェリー介在とともに前記金属管に収納されていてもよい。
【0013】
また、本発明は、導体からなるトロリ線本体の内部に溝孔を設け、光ファイバ心線が金属管に収納された光ファイバケーブルを前記溝孔内に収納した光ファイバ入りトロリ線であって、前記溝孔は、前記トロリ線本体の中央に配置されているものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0015】
第一の発明に係る光ファイバ入りトロリ線は、図1に示されるように、銅又は銅合金からなるトロリ線本体1の内部に長手方向に沿って溝孔2を設け、摩耗検知、温度検知、ひずみ検知用の光ファイバ心線5(図2参照)が金属管6に収納された光ファイバケーブル4を溝孔2内に収納した光ファイバ入りトロリ線であって、光ファイバケーブル4は、トロリ線本体1の曲げ延ばしによる溝孔2の変形(圧縮、伸びひずみ)に対するクリアランスを有する。
【0016】
また、光ファイバケーブル4は、図2に示されるように、ルース型光ファイバケーブル、即ち、光ファイバ心線5が金属管6に対して圧縮ひずみを吸収するための余長を確保して金属管6に収納されているものである。光ファイバ心線5は、ジェリー介在7とともに金属管6に収納されている。8は、金属管6を覆うポリエチレン被覆である。
【0017】
トロリ線本体1は、左右の上寄りにくびれを有し、このくびれより下半分を大弧面部9、上半分を小弧面部3という。この実施形態では、大弧面部9に2箇所、即ち、左右の中央に描いた中心線L1の右と左とに溝孔2が設けられている。それぞれの溝孔2に光ファイバケーブル4が挿入される。
【0018】
この溝孔2は、光ファイバケーブル収納位置がトロリ線本体1に許容される摩耗限度の位置にある。ここでは、溝孔2の位置を小弧面部3の頂点から9〜11mmの位置としている。また、トロリ線の中心線L1からは、3〜6mmの位置にしている。この位置に溝孔2を配置して光ファイバケーブル4を収納することにより、摩耗対策、即ち、光ファイバによる摩耗検知を行うことができる。
【0019】
溝孔2は、楕円の一部に三角をつないだような断面形状とし、その楕円の短径を約1.85mmとした。その溝孔2の楕円部分に外径約1.1φmmの光ファイバケーブル4を挿入した。光ファイバケーブル4は、光ファイバ心線5の外径を約0.4mmとし、内径0.7mm、外径0.9mmのステンレス管6内にジェリー7介在とともに収容した。また、ステンレス管6にポリエチレン8被覆を行い、外径約1.1φmmの光ファイバケーブル4とした。
【0020】
上記の光ファイバ入りトロリ線は、光ファイバ心線5が金属管6に対して圧縮ひずみを吸収するための余長を確保して金属管6に収納されている。具体的には、溝孔2の断面積に対する光ファイバケーブル4の占有面積を面積比で30〜50%にした(以下、占有面積は面積比で表す)。これにより、トロリ線本体1にかかる伸び、圧縮ひずみが光ファイバケーブル4に直接かかることを防ぐことができる。
【0021】
占有面積が30%以下の場合は、トロリ線本体1にかかるひずみによるファイバケーブル4の溝孔2内での動き得る長さ(可動域)が長くなる。すると、架線使用中にパンタグラフでの振動による光ファイバケーブル4の一方向への動きが大きくなり、長手方向の端末部での光ファイバケーブル4への負荷により、断線などの支障が発生する。
【0022】
一方、占有面積が50%以上の場合は、ドラム巻時、延線時におけるトロリ線本体1の圧縮ひずみが直接的に光ファイバケーブル4にかかるため、光ファイバ心線5にマイクロベンド(小曲り)現象が発生し、伝送損失が増大し使用不可能となる。
【0023】
また、上記の光ファイバ入りトロリ線は、光ファイバ心線5を金属管6内にジェリー介在7とともにルースに挿入されているので、光ファイバケーブル4にかかる伸び、圧縮ひずみが吸収可能となっている。
【0024】
金属管6の内部における光ファイバ心線5の占有面積は、金属管6の断面積に対し40%以下とする。
【0025】
占有面積が40%を超えると、光ファイバケーブル4にかかるひずみが光ファイバ心線5にもかかるため、ひずみ吸収が難しくなる。また、金属管6内にジェリー介在7を介在させることで占有面積が40%以下の状態でも、パンタグラフ等の振動によって、光ファイバ心線5が容易に移動しないようにしている。
【0026】
溝孔2の短径サイズと光ファイバケーブル4の最適寸法について、表1の各寸法で試作し検討を行った結果、占有面積=(光ファイバケーブル径/溝孔短径)2 とした場合、占有面積が約30〜50%において、伸び、圧縮ひずみをよく吸収することが実証された。表1によれば、溝孔短径1.85mmに対しては、光ファイバケーブルの最適径は、1.0〜1.35mmとなる。
【0027】
【表1】
【0028】
また、光ファイバケーブル4における光ファイバ心線5のサイズに対する金属管6の最適内径について表2の各寸法での試作検討を行った結果、金属管内径に対する光ファイバ心線径を占有面積で約40%以下にすることで、光ファイバケーブル4に加わったひずみに対しても十分に吸収することが実証された。表2によれば、0.7mmφの金属管内径に対し0.4mmの光ファイバ心線径が最適といえる。ただし、No.2の場合は、伝送ロスは小さく製造時におけるひずみ吸収は可能といえるが、トロリ線として使用するうえでの問題点が残る。つまり、金属管内での裕度が大きい為、架線使用時におけるトロリ線本体1の変化(温度上昇、局部摩耗)を読み取るまでの時間がかかりシステムの信頼性の低下を招く恐れがある。
【0029】
【表2】
【0030】
以上、説明したように、光ファイバ入りトロリ線は、溝孔2に対する光ファイバケーブル4のクリアランスを設け占有面積を30〜50%にすることで、製造時におけるトロリ線本体1のひずみを大幅に吸収することが可能である。
【0031】
光ファイバ心線5を金属管6内に収納したルース型ファイバと限定しない構造(例えば、光ファイバ心線5を直接溝孔2に収容した構造)でも、溝孔2に対する光ファイバの占有面積を30%の下限値に近づけることで、製造時(ドラム巻取時、延線時)および架線使用時における伸び、圧縮ひずみを吸収することが可能と容易に推測される。
【0032】
また、製造方法、トロリ線構造(溝孔位置)によっては、光ファイバケーブルにかかるひずみが異なる。溝孔位置をトロリ線本体1の中心線L1に近づけることでひずみが低減し、許容の占有率も50%以上でも少ないひずみのため、吸収が可能となる。
【0033】
詳しく述べると、トロリ線がドラムに巻き取られる場合、トロリ線本体1には、曲げによる伸び、圧縮ひずみが発生する。そのひずみは、トロリ線本体1の中心線L1から離れるほど大きくなり、断面積170mm2 のトロリ線本体1の外周では、約1.6%のひずみが加わる。ここで、ドラムでの巻取方法は横巻きである。横巻きとは、トロリ線本体1の中心線L1をドラムの軸と平行にした巻取方法である。従って、トロリ線本体1の中心線L1の位置ではひずみが最小となる。
【0034】
そこで、第二の発明に係る光ファイバ入りトロリ線は、図3に示されるように、銅又は銅合金からなるトロリ線本体1の内部に長手方向に沿って溝孔2を設け、摩耗検知、温度検知、ひずみ検知用の光ファイバ心線5が金属管6に収納された光ファイバケーブル4を溝孔2内に収納した光ファイバ入りトロリ線であって、溝孔2は、トロリ線本体1の左右の中央に描いた中心線L1上に配置されている。光ファイバケーブル4は、図2に示したものである。
【0035】
このトロリ線本体1は、下半分の大弧面部9に、長手方向に沿って1箇所の溝孔2が設けられている。この溝孔2は、光ファイバケーブル収納位置が摩耗限度の位置にあり、ここでは小弧面部3の頂点から約9〜11mmの位置としている。溝孔2は、ほぼ真円の一部に三角をつないだような断面形状であり、その円は、約2.0mmの直径を有している。最適な溝孔2の円部分の大きさは1.8〜2.5mmφである。1.8mmφよりも大きくしておけば、ダイスでの引抜加工が易しく、量産性に適する。また、2,5mmφを超えないようにすると、トロリ線本体断面積が大きく減少することがなく、強度面での問題がない。
【0036】
一方、円部分に挿入する光ファイバケーブル4の径を2.1mmφとして、約4.8%のかしめを加え、そのかしめ加工に耐えうるよう光ファイバ心線5外径を約0.7mmとし、内径1.5mm、外径1.7mmのステンレス管6内にジェリー介在7とともに収容した。また、ステンレス管6にポエチレン被覆8を0.2mm厚で施し、外径2.1mmφの光ファイバケーブル4とした。最適な光ファイバケーブル4のかしめしろは、0.1mm(約5%)以下であり、これならば光ファイバ心線5にひずみが発生することがない。
【0037】
また、ステンレス管内における光ファイバ心線の占有面積は、約30%以下が好ましく、これならば、光ファイバ心線にひずみが発生することがない。
【0038】
トロリ線本体1の中央に溝孔2を配置した構造は、大弧面部9からのかしめによって、溝孔2を形成する為、溝孔2の大きさと光ファイバケーブル4の径によっては、光ファイバケーブル4が落下する恐れもあるといえる。よって、溝孔2を形成するためのかしめ加工時において、光ファイバケーブル4を5%以下の割合で、断面積を減少させて挿入し、光ファイバケーブル4の落下を防いでいる。よって、この溝孔2に挿入する光ファイバケーブル4の構造として、光ファイバ心線5を金属管6内にジェリー介在7とともにルースに挿入することで、かしめ時における光ファイバ心線5への影響を少なくしている。
【0039】
溝孔2の円部分2.0mmφに対し、2,1mmφの光ファイバケーブル4を挿入すると、かしめしろによって、光ファイバケーブル4がトロリ線本体1と一体化することが確認できた。
【0040】
トロリ線は、トロリ線断面積減少が少なく、しかも加工性の点で優れていることが望ましい。表3の各寸法で試作し検討を行った結果、トロリ線断面積は160mm2 以上であることが望ましく、よって、最適溝孔径は1.8〜2.5mmφとなる。
【0041】
【表3】
【0042】
また、光ファイバケーブル4の金属管6の最適内径について表4の各寸法で試作し検討を行った結果、金属管内径に対する光ファイバ心線径を占有面積で約30%以下にすることで、光ファイバケーブル4に加わったかしめ圧に対しても十分に吸収することが実証された。
【0043】
【表4】
【0044】
図3に示した第二実施形態では、溝孔2をトロリ線本体1の大弧面部に設けたが、トロリ線の異常伸び、温度上昇を検知するだけにおいては、溝孔2は大弧面部に限定することなく、図4のように小弧面部3に設けることも可能である。
【0045】
ドラムでの巻取方法が横巻きとすると、第三実施形態のように、小弧面部に溝孔2を設けた場合においてもトロリ線のドラムへの巻取、延線作業時のトロリ線にかかる曲げひずみは、直接的には光ファイバケーブル4にかからず、延線後も許容ひずみ内となり、使用することが可能である。
【0046】
光ファイバ入りトロリ線を使用した検知システムは、トロリ線への通電による電磁誘導あるいは電気ノイズの影響あるいは架設環境条件の影響も受けることはなく、24時間体制でトロリ線の摩耗箇所、局部温度上昇箇所、異常伸び発生箇所を特定することが可能となる。
【0047】
本発明の構造によれば、製造時にかかる光ファイバケーブルへのひずみを軽減することが可能となり、トロリ線を架線した場合、光ファイバの特性を最大限に利用して、摩耗検知、温度検知、ひずみ検知を可能なシステムを構築できる。
【0048】
【発明の効果】
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
【0049】
(1)光ファイバケーブルがトロリ線本体の曲げ延ばしによる溝孔の変形に対するクリアランスを有するので、ドラム巻作業や延線作業における光ファイバケーブルへの歪み波及を防止することができる。
【0050】
(2)光ファイバ心線が金属管に対して余長を確保しているので、光ファイバケーブル(金属管)に歪みが生じても、光ファイバ心線には影響がない。
【0051】
(3)光ファイバ心線がジェリー介在とともに金属管に収納されているので、架線使用時の振動による光ファイバ心線の移動が抑制される。
【0052】
(4)溝孔がトロリ線本体の中央に配置されているので、横巻きしたときに歪みが小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を示す光ファイバ入りトロリ線の断面図である。
【図2】本発明の光ファイバ入りトロリ線に使用する光ファイバケーブルの断面図である。
【図3】本発明の第二実施形態を示す光ファイバ入りトロリ線の断面図である。
【図4】本発明の第三実施形態を示す光ファイバ入りトロリ線の断面図である。
【符号の説明】
1 トロリ線本体
2 溝孔
3 小弧面部
4 光ファイバケーブル
5 光ファイバ心線
6 金属管(ステンレス管)
7 ジェリー介在
9 大弧面部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE
[0002]
[Prior art]
The trolley wire is widely used in electric railways and the like because the trolley wire body is made of copper or a copper alloy and has good conductivity, and also has a large tensile load and excellent wear resistance.
[0003]
This type of trolley wire is used as an overhead wire with a constant tension applied thereto. The higher the tension, the higher the traveling speed of the electric vehicle can be. However, since the trolley wire wears due to sliding with the pantograph during erection, its cross-sectional area decreases and the rupture load of the trolley wire decreases. Therefore, wear control of the trolley wire is indispensable. .
[0004]
In addition, a current is supplied to the trolley wire while the overhead wire is being used to supply power to the electric vehicle, and the trolley wire rises in temperature due to this current and a break arc from the pantograph, and its tensile strength is locally reduced. In some cases, an accident may occur in which the trolley wire breaks during use of the overhead wire.
[0005]
Regarding the wear of the trolley wire during construction use, conventionally, a detection device using a laser or the like is installed on the train, and at night, when the electric car is not operating, the electric car is run to investigate the wear condition of the trolley wire Is being done. However, this method cannot detect abnormal wear that occurs during the operation of the electric vehicle in the daytime. In addition, a trolley wire that inserts a detection wire (insulated wire) into a predetermined position inside the trolley wire, breaks when the trolley wire wear reaches the detection wire, and outputs a signal indicating that the wear limit has been reached is also used. However, even with this method, it is impossible to detect abnormal wear occurring during the operation of the electric vehicle in the daytime. Further, even when wear is detected at night, there is no detection accuracy until the position is immediately specified, and it is necessary to manually confirm the wear position. Since accurate position detection of abnormal wear and local wear is impossible with the current system, confirmation of a worn portion requires human power and takes time.
[0006]
In addition, regarding a local decrease in tensile strength due to an excessive temperature rise of the trolley wire, since there is no method for measuring the temperature of the trolley wire body in the longitudinal direction, a decrease in tensile strength when exposed to high temperatures is detected. It is impossible.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The present applicant proposes to use an optical fiber instead of an insulated wire as a detection wire. When an optical fiber is used as the detection wire, it is possible to detect the wear limit of the trolley wire or detect abnormal elongation due to a decrease in tensile strength by measuring the disconnection of the optical fiber inserted inside the trolley wire and measuring the strain distribution in the longitudinal direction. Then, it is possible to perform abnormality management and accurate position detection of an abnormal place 24 hours a day, seven days a week.
[0008]
Therefore, the present applicant has been developing a trolley wire into which an optical fiber is inserted.However, when the insertion groove of the optical fiber has the same arrangement structure as the insertion groove of the conventional insulated wire, the trolley wire is connected to the drum. On the other hand, in the winding operation of the drum wound horizontally and the wire drawing operation from the drum, the optical fiber is stretched by about 1.0% due to the extension of the trolley wire and a compressive strain is applied. A large transmission loss occurs, and the optical fiber becomes unusable after the extension.
[0009]
Therefore, an object of the present invention is to solve the above-mentioned problem and to provide a trolley wire with an optical fiber in which the strain applied to the trolley wire main body is not directly applied to the optical fiber core wire.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a trolley wire body made of a conductor, in which a slot is provided, and an optical fiber cable in which an optical fiber core wire is housed in a metal tube is housed in an optical fiber cable housed in the slot. A trolley wire, wherein the optical fiber cable has clearance for deformation of the slot due to bending and extension of the trolley wire body.
[0011]
In the optical fiber cable, the optical fiber core wire may be accommodated in the metal tube while securing an extra length with respect to the metal tube.
[0012]
In the optical fiber cable, the optical fiber core may be housed in the metal tube together with jelly.
[0013]
Further, the present invention is a trolley wire containing an optical fiber in which a groove is provided inside a trolley wire main body made of a conductor, and an optical fiber cable in which an optical fiber core wire is housed in a metal tube is housed in the groove. The slot is arranged at the center of the trolley wire main body.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0015]
As shown in FIG. 1, a trolley wire with an optical fiber according to the first invention is provided with a
[0016]
As shown in FIG. 2, the
[0017]
The trolley wire
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
The above-mentioned trolley wire with an optical fiber is accommodated in the
[0021]
When the occupied area is 30% or less, the movable length (movable range) of the
[0022]
On the other hand, when the occupied area is 50% or more, the compressive strain of the trolley wire
[0023]
In addition, since the above-mentioned trolley wire with an optical fiber has the optical
[0024]
The area occupied by the
[0025]
If the occupied area exceeds 40%, the strain applied to the
[0026]
The short diameter of the
[0027]
[Table 1]
[0028]
In addition, as a result of a trial study of the optimum inner diameter of the
[0029]
[Table 2]
[0030]
As described above, in the trolley wire with an optical fiber, by providing a clearance of the
[0031]
Even in a structure that is not limited to a loose fiber in which the
[0032]
In addition, the strain applied to the optical fiber cable differs depending on the manufacturing method and the trolley wire structure (slot position). By bringing the slot position closer to the center line L1 of the trolley wire
[0033]
More specifically, when the trolley wire is wound around a drum, the trolley wire
[0034]
Therefore, in the trolley wire with an optical fiber according to the second invention, as shown in FIG. 3, a
[0035]
In the trolley wire
[0036]
On the other hand, the diameter of the
[0037]
Also, the area occupied by the optical fiber core in the stainless steel tube is preferably about 30% or less, so that no distortion occurs in the optical fiber core.
[0038]
In the structure in which the
[0039]
When the
[0040]
It is desirable that the trolley wire has a small reduction in the trolley wire cross-sectional area and is excellent in workability. As a result of trial manufacture and examination of each dimension shown in Table 3, the trolley wire cross-sectional area is desirably 160 mm 2 or more, and therefore, the optimum slot diameter is 1.8 to 2.5 mmφ.
[0041]
[Table 3]
[0042]
In addition, as a result of trial production and examination of the optimum inner diameter of the
[0043]
[Table 4]
[0044]
In the second embodiment shown in FIG. 3, the
[0045]
Assuming that the winding method with the drum is horizontal winding, as in the third embodiment, even when the
[0046]
The detection system using a trolley wire with an optical fiber is not affected by electromagnetic induction or electric noise due to energization of the trolley wire or the environmental conditions of the installation. It is possible to specify the location and the location where abnormal elongation occurs.
[0047]
According to the structure of the present invention, it is possible to reduce the strain on the optical fiber cable at the time of manufacturing, and when the trolley wire is wired, the characteristics of the optical fiber are utilized to the utmost, the wear detection, the temperature detection, A system capable of detecting strain can be constructed.
[0048]
【The invention's effect】
The present invention exhibits the following excellent effects.
[0049]
(1) Since the optical fiber cable has a clearance against the deformation of the slot due to the bending and extension of the trolley wire main body, it is possible to prevent distortion from spreading to the optical fiber cable in a drum winding operation or a wire drawing operation.
[0050]
(2) Since the optical fiber core has an extra length with respect to the metal tube, even if the optical fiber cable (metal tube) is distorted, the optical fiber core is not affected.
[0051]
(3) Since the optical fiber core is housed in the metal tube together with the jelly, movement of the optical fiber core due to vibration during use of the overhead wire is suppressed.
[0052]
(4) Since the slot is disposed at the center of the trolley wire main body, distortion is small when the wire is wound horizontally.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view of a trolley wire with an optical fiber showing a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a sectional view of an optical fiber cable used for a trolley wire containing an optical fiber of the present invention.
FIG. 3 is a sectional view of a trolley wire with an optical fiber showing a second embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a sectional view of a trolley wire with an optical fiber showing a third embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
7
Claims (4)
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- 2002-07-02 JP JP2002193421A patent/JP2004039386A/en active Pending
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