JP2004037023A - Lead blast furnace - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に用いられる廃バッテリ等から得られる鉛含有材料を再生して金属鉛を回収するための鉛の溶解炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉛は、自動車のバッテリ等の蓄電池に広く使用されており、使用済みの蓄電池に含まれる鉛含有材料は、従来鉛製錬プロセスを利用して処理されている。すなわち、使用済み電池中から鉛含有材料を取り出し、この鉛含有材料を還元剤であるコークス及び溶剤としての鉄と共に溶解炉に投入して金属鉛を溶解して回収している。
【0003】
この典型的な例が、特開2000−54039号公報に記載された発明である。この発明では、図5及び図6に示したような溶解炉を使用する。ここで、図5は、従来の溶解炉の断面図であり、図6は、図5における装入口付近の要部拡大断面図である。
この溶解炉は、鉛含有材料、コークス及び溶剤からなる荷106の装入口104と、荷106を溶解還元する炉胴部101と、炉胴部101の下部に取り付けられ、送風管113からの空気を炉内に送風する羽口102と、炉胴部101の下部に配設され溶解物を溜める炉床103とを有し、羽口102付近は高温となるため炉壁は水冷ジャケット107とされる。羽口102から吹き込まれた空気は炉胴部101の荷106を昇温、還元しながら、SO2及び鉛含有ダストとを含んだ炉内ガスとなり煙道111から排出される。
【0004】
図6を参照すると、装入口104は、2個の孔104,104とし、各孔104,104には、装入エプロン105,105が付設される。さらに、装入口104各孔の上方には、装入経路変更装置109が配設される。装入経路変更装置109の一端には、回転軸112が取り付けられ、さらにエアシリンダ等の回転付与手段が付設されて、装入経路変更装置109を回転可能とする。
【0005】
装入経路変更装置109の上方には、荷106を搬送するためのコンベア110が配設される。コンベア110により搬送された荷106は、装入経路変更装置109を介し、装入口104,104の一方の孔に装入される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特開2000−54039号公報に記載の発明においては、装入口104は常時開口しているために、鉛含有ダストやSO2を多量に含んだ還元性の炉内ガスが、装入口104及びコンベア110が設置された通路を介して外部に漏れ出し、環境を汚染する。また、炉内ガスは、前記したように鉛含有ダストを多量に含んでいるので、炉内ガスの外部への漏れにより、鉛の回収率が低下する。さらに、炉内ガスが装入口104から漏れることにより、溶解炉中の保有熱量が低下して、棚つり、荷下がり不良、金属鉛、スラグの排出不良等、種々の操業トラブルを引き起こす。
【0007】
また、特開2000−54039号公報に記載された発明では、炉内において、荷106の高さを均一とするために、2つの装入口104,104を設け、荷106を投入する際に、装入経路変更装置109を回転し、2つの装入口104,104に交互に荷106を投入することが行われていた。
【0008】
しかし、この方法では、炉内において何らかの原因で荷106の高さにバラツキが発生した場合に、そのバラツキを積極的に解消することはできなかった。そのため、炉内の荷106の高さが低い箇所において、吹き抜けが発生し易いという問題点があった。
【0009】
さらに、特開2000−54039号公報に記載の発明は、荷106として、スラグの融点を下げるために、溶剤として鉄以外に石灰と珪石が投入される。このため、発生するスラグの量が増加するという問題点があった。
【0010】
本発明は、このような問題点に鑑みなされたものであり、炉内ガスの外部への漏れ及び発生するスラグの量を極力低減するとともに、炉内において、荷の高さにバラツキが発生した場合に、それを積極的に解消することができる鉛の溶解炉を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記した課題を解決するために次のように構成した。
請求項1に記載の発明は、鉛含有材料とコークスと鉄とからなる荷を投入口から溶解炉中に投入し、前記溶解炉下部の羽口から空気を供給しながら前記荷を加熱することにより、前記鉛含有材料を還元して金属鉛を得る鉛の溶解炉において、前記投入口には、前記荷が投入される際に開くシャッタが設けられており、このシャッタが開いている間は、前記羽口からの空気の供給を停止することを特徴とする鉛の溶解炉である。
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、荷を溶解炉内に投入する投入口にシャッタを設けた。荷の投入時以外は、このシャッタは閉じているので、溶解作業中に投入口から炉内ガスが外部に漏れることを防ぐことができる。
【0013】
また、投入口に設けられたシャッタは荷を投入する場合にのみ開かれ、さらにこのときには、羽口からの空気の供給が停止されるので、荷の投入時にシャッタが開いたとしても、羽口に新たな空気の供給がなされないので、炉内ガスの発生が抑えられ、投入口から外部への炉内ガスの漏れを極力低減することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、前記溶解炉の前記荷の落下経路中に、前記溶解炉の筒内を横断する軸により軸支され、垂直方向に延出する分散板が設けられており、この分散板は、前記軸を回転中心として傾斜角度が変更できることを特徴とする請求項1に記載の鉛の溶解炉である。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、投入口から投入される荷の落下経路中に、傾斜角度を変更できる分散板を設けたので、荷を投入する際に、この分散板の傾斜角度を変更すれば、荷の落下経路を変化させ、荷を炉内の任意の位置に落下させることができる。これにより、炉内における荷の高さの場所によるバラツキを解消することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、前記溶解炉が、前記溶解炉中における前記荷の高さの場所によるバラツキを測定するために複数の差指を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の鉛の溶解炉である。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、溶解炉に、複数の差指を設けたので、炉内における荷の高さの場所によるバラツキを、複数の差指の測定値を比較することで評価することができる。
【0018】
請求項4に記載の発明は、前記複数の差指により測定された前記溶解炉中における前記荷の高さの場所によるバラツキに応じて、前記分散板の前記傾斜角度を変更することで、前記投入口から投入される前記荷の落下経路を変更するように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の鉛の溶解炉である。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、複数の差指により、炉内における荷の高さのバラツキを測定し、荷が低い部分に集中的に荷が供給されるように、分散板の傾斜角度を変えて荷の落下経路を変更するので、従来の技術に比べて、より積極的に、炉内における荷の高さのバラツキを解消することができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、前記羽口から供給される空気に酸素を添加することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の鉛の溶解炉である。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、羽口から供給する空気に酸素を添加して酸素濃度を高めたので、荷に含まれるコークスの単位質量あたりの燃焼効率を増加させることができるので、炉の保有熱量が増大して、融点が高いスラグをも炉外に排出することができ、溶剤として鉄以外の材料を使用する必要が無くなる。これにより、スラグの量を減少することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を適宜図面を参照して説明する。
図1は、本発明の溶解炉の縦断面図であり、図2は、本発明の溶解炉の横断面図であり、図3、図4は本発明の溶解炉の機能ブロック図である。
【0023】
図1及び図2を参照すると、本発明の溶解炉は、断面が略楕円形の筒状であり、荷Cが堆積する筒部1と、この筒部1の上部側面に設けられた開口であり、荷Cが投入される投入口2と、投入口2を開閉するシャッタ3と、この投入口2の直下であって荷Cの落下経路中に、筒部1の短手方向に沿って、筒部1を横断するように設けられた軸4aにより軸支される分散板4と、を備える。
【0024】
さらに、本発明の溶解炉は、筒部1の下部に、筒部1を取り囲むように設けられた、溶解炉内に空気を供給するための羽口5と、筒部1の底部を形成し、溶融された金属鉛やスラグが溜まる炉床6と、筒部1の頂上付近に設けられた滑車8を介して筒部1内部に吊り下げられるワイヤ7aとこのワイヤ7aの先端に懸垂された錘7bとからなり、筒部1内部に堆積する荷Cの高さを測定するための2つの差指7L,7Rと、を備える。
【0025】
尚、投入口2は、筒部1から分岐する投入管9に接続しており、投入管9中には、荷Cを搬送するためのコンベア、スキップ等からなる搬送装置10が設置されている。
【0026】
また、筒部1の上端開口は、煙道11と接続されており、荷Cが加熱されることで発生する炉内ガスは、この煙道11を流通し、脱硫などの無害化処理を経た後に外部に放出される。
【0027】
また、羽口5は、空気を圧縮するためのコンプレッサ(不図示)及び酸素貯蔵タンク5b(図3)と接続されており、羽口5から供給される空気に、任意の割合で酸素を添加することが可能である。
【0028】
また、差指7L,7Rのワイヤ7aを、筒部1内部から外部へと導出するための開口部(不図示)から炉内ガスが漏れ出さないように、この開口部は集塵ボックス15で覆われており、集塵ボックス15内部は集塵されている。
【0029】
続いて、図3、図4を用いて、本発明の溶解炉の作用について説明する。
【0030】
まず、投入口2と羽口5との作用について説明する。
図3を参照すると、投入管9の投入口2近傍には、荷Cの搬入を検知するためのセンサSが設けられており、センサSで検知された荷Cの搬入情報は、シャッタ開閉コントローラ12に送信される。シャッタ開閉コントローラ12は、荷Cが投入口2近傍に搬入されたという情報を受けると、シャッタ3を開閉するためのシャッタ開閉装置13に対して、シャッタ3を開放しろとの指令を送信する。さらに、シャッタ開閉コントローラ12は、羽口5,5に取り付けられた可動バルブ5a,5aに対して、筒部1への空気の供給を遮断しろとの閉弁指令を送信する。
尚、筒部1への空気の供給はシャッタ開閉コントローラ12からの指令により、送風機の回転数を増減することにより制御してもよいし、送風機出口風管にダンパを設け、このダンパをシャッタ開閉コントローラ12からの指令により開閉することで制御してもよい。
【0031】
これにより、荷Cが、投入口2から筒部1に投入される際には、シャッタ3が開き、羽口5,5からは空気の供給が停止した状態となる。よって、筒部1に存在する荷Cから炉内ガスの発生が抑えられ、荷Cの投入時に、炉内ガスの投入口2から外部への漏洩を低減することができる。前記したように、炉内ガスには大量の含鉛ダストが含まれているので、炉内ガスの漏れを防ぐことにより、金属鉛の回収率を従来法に比べて高くすることができる。また、荷Cの投入時以外は、投入口2はシャッタ3により閉じられた状態であるので、溶解炉中の保有熱量が低下せず、棚つり、荷下がり不良、金属鉛、スラグの排出不良等、の操業トラブルや、「コークスの原単位の悪化」を回避することができる。
【0032】
荷Cの投入が終了すると、センサSが、投入口2近傍に荷Cが存在しないことをシャッタ開閉コントローラ12に送信し、シャッタ開閉コントローラ12は、シャッタ開閉装置13に対して、シャッタ3を閉鎖しろとの指令を送信し、シャッタ3は閉じられる。また、シャッタ開閉コントローラ12は、可動バルブ5a,5aに対し筒部1への空気の供給を開始しろとの指令を送信し、可動バルブ5a,5aが開弁し、空気供給が再開され、筒部1内部に堆積した荷Cの還元溶解が進行し、炉床6へ金属鉛が蓄積する。
【0033】
続いて、分散板4及び差指7L,7Rの作用について図3及び図4を参照して説明する。
本発明の溶解炉においては、差指7L,7Rは、筒部1の中心軸に対して対称な位置で、筒部1の断面長軸に沿って2個設けられている(図1)。差指7L,7Rは、筒部1内部の荷Cの高さを測定するものであり、錘7bが筒部1内部の荷Cに到達すると、ワイヤ7aの弛みをテンションメータ(不図示)が検知して停止し、ワイヤ7aの繰り出し長さを回転計7cにより計測することで、筒部1内部の荷Cの高さを測定する。
【0034】
尚、差指7L,7Rの個数は2個に限定されるものではなく、3個以上の差指を設けてもよい。このようにすることにより、より正確に筒部1における荷Cの高さのバラツキを評価することができる。
【0035】
差指7L,7Rにより計測された筒部1の荷Cの高さは、分散板コントローラ14に送信され、分散板コントローラ14中で、差指7Lと差指7Rが測定した荷Cの高さが比較され、荷Cの筒部1内部での場所による高さのバラツキが評価される。
【0036】
分散板コントローラ14において、荷Cの高さのバラツキが検知されると、分散板コントローラ14は、分散板4を傾斜させるモータ4bに対して指令を送信し、荷Cの高さが低い部分に集中的に荷Cを投入できるように、分散板4の傾斜角度を変更させる。
【0037】
図4においては、筒部1内部において、荷Cに高さのバラツキが発生しており、投入口2の左側に存在する荷Cの方が右側よりも低くなっている。この状態は、差指7L,7Rにより測定され、分散板コントローラ14がモータ4bに対して指令を送り、投入口2の直下に存在する分散板4を時計方向に回転して傾斜させ、筒部1の左側に集中的に荷Cが投入されるように配置する。
【0038】
分散板4をこのような配置とすることにより、投入口2から投入される荷Cは、集中的に筒部1の左側に投入されるので、筒部1内部における荷Cの高さのバラツキが解消される。
【0039】
また、分散板コントローラ14は、荷Cの高さのバラツキが発生していない場面においては、投入口2から荷Cが投入される度に、分散板4の傾斜角度を左右に交互に変更して、筒部1に均等に荷Cを供給する。
【0040】
このように本発明の溶解炉においては、筒部1内部における荷Cの高さのバラツキが検知されると、分散板4を適宜傾斜させることで、荷Cの落下経路を変更し、筒部1内において荷Cの高さが低い方に荷Cを集中的に投入するので、筒部1における荷Cの高さのバラツキが解消され、吹き抜けを有効に防止することができる。
【0041】
続いて、図3を参照して、羽口5から筒部1に供給される空気への酸素添加について説明する。
羽口5は、その経路中に酸素貯蔵タンク5bを有しており、羽口5から筒部1に供給される空気に、任意の割合で酸素を添加することが可能である。
【0042】
羽口5から筒部1に供給される空気に酸素を添加することで、荷Cに含まれるコークスの単位質量あたりの燃焼効率が増加し、炉の保有熱量が増大して、融点が高いスラグをも炉外に排出することができる。このため、従来スラグの融点を低下するために添加されていた珪石、石灰等を添加する必要が無くなり、発生するスラグの量を減少することができる。
【0043】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、この実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の技術的思想を具現化する種々の変更が可能である。
【0044】
【実施例】
(実験例1〜3)
使用済みバッテリを切断し、硫酸、プラスチックを分離除去した鉛含有材料と、コークス及び粒銑鉄とを混合して、図3に示した溶解炉中に荷Cとして投入した。
この際、適宜、差指7L,7Rを使用して、筒部1における荷Cの高さのバラツキを測定し、高さのバラツキが無いときには、荷Cの投入の度に分散板4の傾斜角度を左右に交互に変更して、また、高さのバラツキが発生した際には、分散板4の傾斜角度を制御して、荷Cの高さが低い部分に集中的に荷Cを供給するようにして、筒部1に均等な高さで荷Cが投入されるようにした。
そして、羽口5から所定量の酸素を添加した空気を筒部1内部に供給して金属鉛を回収した。
その結果を表1に示す。
【0045】
尚、本実験において、投入口2は、荷Cの投入時以外はシャッタ3により閉鎖されており、シャッタ3が開放されたときには、羽口5からの空気供給が停止されていたので、荷Cの投入時に投入口2を介しての炉内ガスの漏れは見られなかった。
【0046】
(実験例4〜6)
分散板4を使用しない以外は、実験例1〜3と同様にして、金属鉛の回収を行った。
その結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
注)ここで、回収率は、水分を含んだ状態の鉛含有材料の投入量に対する純度を考慮しない金属鉛の回収量の比率である。
【0048】
表1より、分散板4を使用して、筒部1内部における荷Cの高さを均一にしながら処理を行うことにより、金属鉛の回収率を高めることができた。
また、羽口5から筒部1に供給する空気中への酸素の添加量を多くすることにより、一日に処理できる鉛含有材料の量が増加した。
【0049】
【発明の効果】
本発明は、以下のような顕著な効果を奏する。
本発明の鉛の溶解炉は、投入口に設けられたシャッタが、荷を炉内に投入する際にのみ開き、これと同時に、羽口から炉内への供給を停止するので、炉内ガスの投入口からの漏れを低減することができる。これにより、金属鉛の回収率を高めることができるとともに、棚つり、荷下がり不良、金属鉛、スラグの排出不良等の操業トラブルを回避することができる(請求項1)。
【0050】
本発明の鉛の溶解炉は、荷の落下経路中に、傾斜角度を変更できる分散板を設けたので、炉内において荷の高さにバラツキが発生したときに、分散板を稼動することで、荷を炉内の任意の位置に集中的に投入でき、荷の高さのバラツキを解消することができる。これにより、吹き抜けの発生を抑制できる(請求項2)。
本発明の鉛の溶解炉は、複数の差指を備えているので、炉内における荷の高さのバラツキを測定することができる(請求項3)。
【0051】
本発明の鉛の溶解炉は、複数の差指により評価された炉内における荷の高さのバラツキに応じて、分散板の傾斜角度を変更し、荷の高さが低い部分に集中的に荷を投入できるので、荷の高さのバラツキを解消することができる。これにより、吹き抜けの発生を抑制できる(請求項4)。
【0052】
本発明の鉛の溶解炉は、羽口から供給される空気に酸素を添加しているので、コークスの燃焼効率が高まり、単位時間あたりの鉛含有材料の処理量を増加することができる。また、炉内の保有熱量が高まるので、溶剤として鉄以外の材料を使用する必要が無くなり、スラグの発生量が減少する(請求項5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶解炉の縦断面図である。
【図2】本発明の溶解炉の横断面図である。
【図3】本発明の溶解炉の機能ブロック図である。
【図4】本発明の溶解炉の機能ブロック図である。
【図5】従来の溶解炉の断面図である。
【図6】図5における装入口付近の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 筒部
2 投入口
3 シャッタ
4 分散板
4a 軸
4b モータ
5 羽口
5a 可動バルブ
5b 酸素貯蔵タンク
6 炉床
7L,7R 差指
7a ワイヤ
7b 錘
7c 回転計
8 滑車
9 投入管
10 搬送装置
11 煙道
12 シャッタ開閉コントローラ
13 シャッタ開閉装置
14 分散板コントローラ
15 集塵ボックス
C 荷
S センサ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a lead melting furnace for regenerating lead-containing materials obtained from waste batteries used in automobiles and recovering metallic lead.
[0002]
[Prior art]
Lead is widely used in storage batteries such as automobile batteries, and lead-containing materials contained in used storage batteries are conventionally treated using a lead smelting process. That is, a lead-containing material is taken out of a used battery, and the lead-containing material is put into a melting furnace together with coke as a reducing agent and iron as a solvent to dissolve and recover metallic lead.
[0003]
A typical example of this is the invention described in JP-A-2000-54039. In the present invention, a melting furnace as shown in FIGS. 5 and 6 is used. Here, FIG. 5 is a cross-sectional view of a conventional melting furnace, and FIG. 6 is an enlarged cross-sectional view of a main part near a charging port in FIG.
This melting furnace is provided with an
[0004]
Referring to FIG. 6, the
[0005]
Above the charging
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the invention described in JP-A-2000-54039, since the
[0007]
Further, in the invention described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-54039, in order to make the height of the
[0008]
However, according to this method, if the height of the
[0009]
Further, in the invention described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-54039, lime and silica stone other than iron are added as the
[0010]
The present invention has been made in view of such a problem, and minimizes leakage of gas in the furnace to the outside and the amount of slag generated as much as possible. In this case, it is an object to provide a lead melting furnace capable of solving the problem positively.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is configured as follows in order to solve the above-mentioned problem.
According to the first aspect of the present invention, a load composed of a lead-containing material, coke, and iron is charged into a melting furnace through a charging port, and the load is heated while air is supplied from a tuyere below the melting furnace. Thus, in a lead melting furnace for obtaining metallic lead by reducing the lead-containing material, the input port is provided with a shutter that opens when the load is input, and while the shutter is open, A lead melting furnace characterized in that the supply of air from the tuyere is stopped.
[0012]
According to the first aspect of the present invention, the shutter is provided at the inlet for charging the load into the melting furnace. Since the shutter is closed except during loading of the load, it is possible to prevent the gas in the furnace from leaking from the charging port to the outside during the melting operation.
[0013]
Further, the shutter provided at the charging port is opened only when a load is loaded, and at this time, the supply of air from the tuyere is stopped. Since no new air is supplied to the furnace, generation of furnace gas is suppressed, and leakage of furnace gas from the inlet to the outside can be reduced as much as possible.
[0014]
The invention according to
[0015]
According to the second aspect of the present invention, since the dispersion plate capable of changing the inclination angle is provided in the falling path of the load supplied from the input port, the inclination angle of the dispersion plate is set when the load is supplied. If changed, the load falling path can be changed, and the load can be dropped to an arbitrary position in the furnace. As a result, it is possible to eliminate variations due to the height of the load in the furnace.
[0016]
The invention according to
[0017]
According to the third aspect of the present invention, since a plurality of index fingers are provided in the melting furnace, the variation due to the location of the load height in the furnace is evaluated by comparing the measured values of the plurality of index fingers. can do.
[0018]
The invention according to
[0019]
According to the invention as set forth in
[0020]
The invention according to
[0021]
According to the invention described in
[0022]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings as appropriate.
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of the melting furnace of the present invention, FIG. 2 is a transverse sectional view of the melting furnace of the present invention, and FIGS. 3 and 4 are functional block diagrams of the melting furnace of the present invention.
[0023]
Referring to FIG. 1 and FIG. 2, the melting furnace of the present invention has a cylindrical shape having a substantially elliptical cross section, and includes a cylindrical portion 1 on which a load C is deposited and an opening provided on an upper side surface of the cylindrical portion 1. There is a
[0024]
Further, the melting furnace of the present invention has a
[0025]
In addition, the charging
[0026]
The upper end opening of the cylindrical portion 1 is connected to a
[0027]
The
[0028]
In order to prevent the gas inside the furnace from leaking from an opening (not shown) for leading out the
[0029]
Next, the operation of the melting furnace of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0030]
First, the operation of the
Referring to FIG. 3, a sensor S for detecting the loading of the load C is provided near the
The supply of air to the cylinder 1 may be controlled by increasing or decreasing the rotation speed of the blower in accordance with a command from the shutter opening /
[0031]
As a result, when the load C is inserted into the cylindrical portion 1 from the
[0032]
When the loading of the load C is completed, the sensor S transmits to the shutter opening /
[0033]
Next, the operation of the
In the melting furnace of the present invention, two
[0034]
Note that the number of the
[0035]
The height of the load C of the cylindrical portion 1 measured by the
[0036]
When the
[0037]
In FIG. 4, the load C has a variation in height inside the cylindrical portion 1, and the load C existing on the left side of the
[0038]
By arranging the dispersing
[0039]
Further, in a scene where the height of the load C does not vary, the
[0040]
As described above, in the melting furnace of the present invention, when a variation in the height of the load C inside the cylindrical portion 1 is detected, the falling path of the load C is changed by appropriately inclining the
[0041]
Subsequently, the addition of oxygen to the air supplied from the
The
[0042]
By adding oxygen to the air supplied from the
[0043]
Although the embodiment of the present invention has been described above, the present invention is not limited to this embodiment, and various modifications that embody the technical idea of the present invention are possible.
[0044]
【Example】
(Experimental examples 1 to 3)
The used battery was cut, and a lead-containing material from which sulfuric acid and plastic were separated and removed, coke and pig iron were mixed and charged as a load C into the melting furnace shown in FIG.
At this time, the dispersion of the height of the load C in the cylindrical portion 1 is measured using the
Then, air to which a predetermined amount of oxygen was added was supplied from the
Table 1 shows the results.
[0045]
In this experiment, the
[0046]
(Experimental Examples 4 to 6)
Metal lead was recovered in the same manner as in Experimental Examples 1 to 3, except that the
Table 1 shows the results.
[0047]
[Table 1]
Note) Here, the recovery rate is the ratio of the recovery amount of metallic lead without considering the purity to the input amount of lead-containing material containing water.
[0048]
As shown in Table 1, by using the
In addition, by increasing the amount of oxygen added to the air supplied from the
[0049]
【The invention's effect】
The present invention has the following remarkable effects.
In the lead melting furnace of the present invention, the shutter provided at the charging port opens only when loading a load into the furnace, and at the same time, stops the supply from the tuyere to the furnace. Leakage from the charging port can be reduced. As a result, the recovery rate of lead metal can be increased, and operation troubles such as shelf hanging, unloading failure, and failure to discharge metal lead and slag can be avoided (claim 1).
[0050]
In the lead melting furnace of the present invention, a dispersion plate capable of changing the inclination angle is provided in the falling path of the load, so that when the height of the load varies in the furnace, the dispersion plate is operated. In addition, the load can be intensively put into an arbitrary position in the furnace, and the variation in the height of the load can be eliminated. Thereby, occurrence of blow-by can be suppressed (claim 2).
Since the lead melting furnace of the present invention is provided with a plurality of index fingers, it is possible to measure variations in the height of the load in the furnace (claim 3).
[0051]
The lead melting furnace of the present invention changes the inclination angle of the dispersion plate in accordance with the variation in the height of the load in the furnace evaluated by a plurality of fingers, and concentrates on the portion where the load height is low. Since the load can be supplied, variations in the height of the load can be eliminated. Thereby, occurrence of blow-by can be suppressed (claim 4).
[0052]
In the lead melting furnace of the present invention, since oxygen is added to the air supplied from the tuyere, the combustion efficiency of coke is increased, and the throughput of the lead-containing material per unit time can be increased. In addition, since the amount of heat retained in the furnace is increased, it is not necessary to use a material other than iron as a solvent, and the amount of slag generated is reduced (claim 5).
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a melting furnace of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of the melting furnace of the present invention.
FIG. 3 is a functional block diagram of the melting furnace of the present invention.
FIG. 4 is a functional block diagram of the melting furnace of the present invention.
FIG. 5 is a sectional view of a conventional melting furnace.
FIG. 6 is an enlarged sectional view of a main part near a charging port in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (5)
前記投入口には、前記荷が投入される際に開くシャッタが設けられており、このシャッタが開いている間は、前記羽口からの空気の供給を停止することを特徴とする鉛の溶解炉。A load composed of a lead-containing material, coke, and iron is charged into a melting furnace from an input port, and the load is heated while supplying air from a tuyere below the melting furnace, thereby reducing the lead-containing material. In a lead melting furnace to obtain metallic lead,
The inlet is provided with a shutter that opens when the load is loaded, and the supply of air from the tuyere is stopped while the shutter is open. Furnace.
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