【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は移動式クレーンで用いられるペンダントロープをクレーン輸送時にインサートブームに固定できるようにしたペンダントロープ固定装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
クローラクレーンの如き移動式クレーンは、図３にその一例の概略を示す如く、下部走行体１上に、主巻ドラム、補巻ドラム、起伏ドラム（いずれも図示せず）を装備させた上部旋回体であるクレーン本体２を搭載し、該クレーン本体２上に、ブーム３の基端部を起伏可能に取り付け、該ブーム３の先端部にペンダントロープ４の一端を取り付けると共に、該ペンダントロープ４の他端をイコライザー５に取り付け、且つ該イコライザー５とクレーン本体２上に立設させたＡフレーム６のヨーク７との間に、起伏ドラムから繰り出された起伏ロープ８を掛け回し、該起伏ロープ８の巻き取り、繰り出しによってブーム３を起伏できるようにしてある。
【０００３】
上記の如き移動式クレーンでは、全体の高さや長さを抑えてトレーラーにより輸送することができるようにするために、通常、ブーム３を、基端側のインナーブーム９と先端側のアウターブーム１０との間に複数段（単段の場合もある）のインサートブーム（中継ぎブーム）１１をピン継手１２により着脱可能に配置してなる構成として、輸送時に、アウターブーム１０とインサートブーム１１を分解できるようにしてある。又、これに伴い、ペンダントロープ４も、各段のインサートブーム１１の長さに合せた長さのものをピン継手１３により順次着脱可能に連結して用いるようにしてあり、クレーン輸送時には、分解した各段のインサートブーム１１の背面（上面）にそれぞれペンダントロープ４を針金等により固縛して固定するようにしてある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、インサートブーム１１に針金を用いてペンダントロープ４を固定する場合、充分な強度を有する針金を使用する必要があるため、固縛作業及び撤去作業に多大な労力を要すると共に、インサートブーム１１上における足場の悪い場所での作業となることから、作業効率が悪く、しかも、固縛の仕方が不充分であると、輸送の途中で固縛が外れてペンダントロープ４が落下するおそれがあり、更に、針金による固縛では、インサートブーム１１の塗装に傷が付きやすいという問題もある。
【０００５】
そこで、本発明は、インサートブームに対するペンダントロープの固定作業及びその解除作業を、多大な労力を要することなく効率よく行うことができるようにし、又、インサートブームの塗装に傷を付けることがないようにしようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、インナーブームとアウターブームの間に着脱可能に配置するようにしてあるインサートブームの背面側の長手方向端部位置におけるブーム左右幅方向に固定ピンを備え、ペンダントロープ端のピン継手具に上記固定ピンを差し通してペンダントロープを固定できるようにした構成とする。
【０００７】
ペンダントロープ端のピン継手具に固定ピンを差し通すだけでペンダントロープを容易に固定でき、又、固定ピンを抜き取るだけでペンダントロープを容易に取り外すことができる。
【０００８】
又、固定ピンを、ブーム左右幅方向に所要間隔を隔てて相対峙するように取り付けたブラケットに支持させて備えた構成とすることにより、装置構成を簡単なものとすることができる。
【０００９】
更に、ブラケットを、インサートブームを構成する水平連結材にＵボルトで取り付けるようにした構成とすることにより、既存のクレーンに容易に適用でき、任意の位置に取り付けることができる。
【００１０】
更に又、固定ピンの抜け止めとして、固定ピンの両端部にリングピンを差し込むようにした構成とすることにより、固定ピンの抜く方向を選ばずに柔軟に作業を行うことができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【００１２】
図１（イ）（ロ）（ハ）は本発明の実施の一形態を示すもので、図３に示したと同様な構成としてある移動式クレーンにおいて、インナーブームとアウターブームとの間に着脱可能に配置するようにしてあるインサートブーム１１の背面部に、ペンダントロープ４を、ロープ端のピン継手具１３ａ，１３ｂを利用して固定できるようにする。
【００１３】
詳述すると、インサートブーム１１は、長手方向に延びる４本の主材１４とこれらを連結する連結材１５とによる骨組構造として、長手方向の一端部と他端部に、図３に示すピン継手１２となる二又状をなす凹型のピン継手具１２ａとプレート状をなす凸型のピン継手具１２ｂを取り付けて、該ピン継手具１２ａ，１２ｂを、隣接するブームの対応するピン継手具に係合させて継手ピンを差し込むことにより連結できるようにしてあり、一方、ペンダントロープ４は、インサートブーム１１の長さと対応する長さを有し、一端と他端に、図３に示すピン継手１３となる二又状をなす凹型のピン継手具１３ａとプレート状をなす凸型のピン継手具１３ｂを取り付けて、該ピン継手具１３ａ，１３ｂを隣接するペンダントロープ４等の対応するピン継手具に係合させて継手ピンを差し込むことにより連結できるようにしてある。
【００１４】
上記構成において、ペンダントロープ４の一端のピン継手具１３ａの部分について図１（ロ）（ハ）に拡大して示す如く、インサートブーム１１の背面側の長手方向一端部に位置する水平連結材１５の上に、ピン孔１６を有するブラケット１７を、上記水平連結材１５が延在する方向となるブーム左右幅方向に所要間隔を隔てて相対峙するように取り付け、且つ該両ブラケット１７のピン孔１６を貫通させて両端部を抜け止め保持できるようにした固定ピン１８を備えてなり、上記両ブラケット１７間にペンダントロープ４のピン継手具１３ａを配置して、該ピン継手具１３ａのピン孔１９に上記固定ピン１８を差し通すことによりペンダントロープ４を固定できるようにする。
【００１５】
上記ブラケット１７は、下端部側をＬ字状に折り曲げたベース部１７ａとし、該ベース部１７ａを水平連結材１５の上に置いて、水平連結材１５の下側から係合させたＵボルト２０の両端部をベース部１７ａに設けておいた貫通孔を通し、該Ｕボルト２０の両端部にナット２１を螺合させることにより、水平連結材１５に取り付けるようにしてある。又、上記固定ピン１８は、相対峙するブラケット１７の外側へ突出する個所に、径方向に貫通する孔２２を設け、該孔２２にリングピン２３を差し込むことにより、ブラケット１７に抜け止め保持されるようにしてある。
【００１６】
なお、ペンダントロープ４の他端のピン継手具１３ｂを固定する部分についても同様な構成としてある。２４はインサートブーム１１の背面端部位置に設けた足場板、２５はインサートブーム１１の背面の長手方向全長に設けた歩み板を示す。
【００１７】
移動式クレーンをトレーラーにより輸送する場合は、トレーラー上にインサートブーム１１を載置した後、長手方向両端部に位置する各ブラケット１７から固定ピン１８をそれぞれ抜き取った状態として、インサートブーム１１の背面上にペンダントロープ４を置き、一端のピン継手具１３ａを長手方向一端部に位置するブラケット１７間に位置させてから、抜き取っておいた固定ピン１８を、相対峙する一方のブラケット１７のピン孔１６、ピン継手具１３ａのピン孔１９、相対峙する他方のブラケット１７のピン孔１９に順次差し通し、しかる後、該固定ピン１８の両端部の孔２２にリングピン２３を差し込んで抜け止め保持させるようにする。又、同様に、ペンダントロープ４の他端のピン継手具１３ｂをインサートブーム１１の長手方向他端部に位置するブラケット１７に固定ピン１８で固定する。
【００１８】
移動式クレーンを輸送した後、組み立てる場合は、固定ピン１８からリングピン２３を取り外して、固定ピン１８をブラケット１７から抜き取るようにすれば、ペンダントロープ４の固定を容易に解除することができる。この際、リングピン２３は固定ピン１８の両端部に差し込んであるが、一方のリングピン２３を取り外せばブラケット１７から固定ピン１８を抜き取ることができるので、固定ピン１８を抜き取る方向を選ばずに柔軟に作業を行うことができる。
【００１９】
このように、インサートブーム１１に対するペンダントロープ４の固定作業及びその解除作業を、腕力や工具を用いることなく固定ピン１８の抜き差しにより行うことができるので、足場板２４や歩み板２５上での作業であっても、多大な労力を要することなく簡単に効率よく行うことができる。又、従来のように針金により固縛しないことから、固縛が外れてペンダントロープ４が落下したり、インサートブームの塗装を傷付けてしまうようなこともない。更に、固定ピン１８を差し通して保持するようにしたブラケット１７はＵボルト２０によって水平連結材１５に取り付けるようにしたことから、既存のクレーンに対しても容易に採用できるだけでなく、足場板２４や歩み板２５の配置状況に応じて任意の位置に取り付けたり、移動したり、不要になったときには簡単に撤去することができて有利である。
【００２０】
次に、図２はペンダントロープ４の別の固定要領を示すもので、ペンダントロープ４の一端部のピン継手具１３ａを、ピン孔１９が上下方向に向くように配置して、該ピン継手具１３ａの二又の間に固定ピン１８を差し通すようにし、更に、ピン孔１９に継手ピン２６を差し込むようにしたものである。
【００２１】
図２に示すようにすると、固定ピン１８又は継手ピン２６の着脱により、ペンダントロープ４の固定及び解除を行うことができると共に、継手ピン２６を他所に保管しておかなくても済むという利点がある。
【００２２】
なお、ブラケット１７の対峙間隔及び固定ピン１８の長さは、使用するペンダントロープ４の本数に合わせて任意に選定し得ること、又、実施の形態では、固定ピン１８の両端部にリングピン２３を差し込むようにした場合を示したが、いずれか一端部のみとして他端部はフランジ状等の頭部としてもよいこと、更に、固定ピン１８の抜け止めとしては、リングピン２３に限らず、通常のピンを用いるようにしてもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【００２３】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明の移動式クレーンのペンダントロープ固定装置によれば、次の如き優れた効果を発揮する。
（１）インナーブームとアウターブームの間に着脱可能に配置するようにしてあるインサートブームの背面側の長手方向端部位置におけるブーム左右幅方向に固定ピンを備え、ペンダントロープ端のピン継手具に上記固定ピンを差し通してペンダントロープを固定できるようにした構成としてあるので、ペンダントロープ端のピン継手具に対し固定ピンを抜き差しするだけでペンダントロープの固定及び解除を行うことができ、これにより、固定及び解除作業を、多大な労力を要することなく効率よく簡単に行うことができ、且つ従来のように針金による固縛を行わないことから、固縛外れによるロープ落下やインサートブームの塗装を傷付けてしまうこともない。
（２）固定ピンを、ブーム左右幅方向に所要間隔を隔てて相対峙するように取り付けたブラケットに支持させて備えた構成とすることにより、装置構成を簡単なものとすることができる。
（３）ブラケットを、インサートブームを構成する水平連結材にＵボルトで取り付けるようにした構成とすることにより、既存のクレーンに容易に適用できるだけでなく取付位置を任意に選定することができる。
（４）固定ピンの抜け止めとして、固定ピンの両端部にリングピンを差し込むようにした構成とすることにより、固定ピンの抜く方向を選ばずに柔軟に作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の移動式クレーンのペンダントロープ固定装置の実施の一形態を示すもので、（イ）は１つのインサートブームの概略平面図、（ロ）は（イ）のＡ−Ａ方向拡大矢視図、（ハ）は（ロ）のＢ−Ｂ方向矢視図である。
【図２】ペンダントロープの別の固定要領を示す図である。
【図３】移動式クレーンの一例を示す概略側面図である。
【符号の説明】
４ ペンダントロープ
９ インナーブーム
１０ アウターブーム
１１ インサートブーム
１７ ブラケット
１８ 固定ピン
１９ ピン孔
２０ Ｕボルト
２３ リングピン[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a pendant rope fixing device capable of fixing a pendant rope used in a mobile crane to an insert boom during transportation of the crane.
[0002]
[Prior art]
A mobile crane such as a crawler crane, as shown schematically in FIG. 3, has an upper swing with a main winding drum, auxiliary winding drum, and undulating drum (all not shown) mounted on a lower traveling body 1. The crane body 2 as a body is mounted, and the base end of the boom 3 is mounted on the crane body 2 so as to be able to undulate, and one end of a pendant rope 4 is attached to the tip of the boom 3. The other end is attached to the equalizer 5, and a hoisting rope 8 extended from a hoisting drum is hung between the equalizer 5 and the yoke 7 of the A frame 6 erected on the crane main body 2. The boom 3 can be raised and lowered by winding and unwinding.
[0003]
In the mobile crane as described above, the boom 3 is usually provided with the inner boom 9 on the proximal end and the outer boom 10 on the distal end so that the entire height and length can be transported by a trailer. The outer boom 10 and the insert boom 11 can be disassembled at the time of transportation as a configuration in which a plurality of (sometimes single-stage) insert booms (intermediate booms) 11 are detachably disposed by pin joints 12 between them. It is like that. Along with this, the pendant ropes 4 having a length corresponding to the length of the insert boom 11 of each stage are sequentially connected and detachably connected by the pin joints 13. The pendant ropes 4 are secured to the back (upper surface) of the insert booms 11 of the respective stages by using wires or the like.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the pendant rope 4 is fixed to the insert boom 11 by using a wire, it is necessary to use a wire having a sufficient strength. Since the work is performed in a place with poor scaffolding, the work efficiency is poor, and if the securing method is insufficient, the securing may be released during transportation and the pendant rope 4 may fall, Further, the securing by wire has a problem that the coating of the insert boom 11 is easily damaged.
[0005]
Therefore, the present invention enables the work of fixing the pendant rope to the insert boom and the work of releasing the pendant rope to be performed efficiently without requiring a great deal of labor, and also prevents the painting of the insert boom from being damaged. It is something to try.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention includes a fixing pin in a boom left-right width direction at a longitudinal end position on a back side of an insert boom that is detachably disposed between an inner boom and an outer boom. The pendant rope can be fixed by inserting the fixing pin into the pin joint at the end of the pendant rope.
[0007]
The pendant rope can be easily fixed simply by passing the fixing pin through the pin joint at the end of the pendant rope, and the pendant rope can be easily removed simply by removing the fixing pin.
[0008]
In addition, the configuration of the apparatus can be simplified by providing the fixing pins supported by brackets attached so as to face each other at a required interval in the boom lateral width direction.
[0009]
Furthermore, by using a structure in which the bracket is attached to the horizontal connecting member constituting the insert boom with a U-bolt, the bracket can be easily applied to an existing crane and can be attached to an arbitrary position.
[0010]
Further, by adopting a configuration in which ring pins are inserted into both ends of the fixing pin to prevent the fixing pin from coming off, work can be performed flexibly regardless of the direction in which the fixing pin is pulled out.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0012]
FIGS. 1 (a), 1 (b) and 1 (c) show an embodiment of the present invention. In a mobile crane having the same configuration as that shown in FIG. 3, it is detachable between an inner boom and an outer boom. The pendant rope 4 can be fixed to the back surface of the insert boom 11 which is arranged at a position using pin joints 13a and 13b at the ends of the rope.
[0013]
More specifically, the insert boom 11 has a frame structure composed of four main members 14 extending in the longitudinal direction and a connecting member 15 for connecting the four members, and has a pin joint shown in FIG. 12, a bifurcated concave pin joint 12a and a plate-shaped convex pin joint 12b are attached, and the pin joints 12a and 12b are connected to corresponding pin joints of an adjacent boom. The pendant rope 4 has a length corresponding to the length of the insert boom 11, and has a pin joint 13 shown in FIG. A bifurcated concave pin joint 13a and a plate-shaped convex pin joint 13b are attached, and the pin joints 13a and 13b are connected to the corresponding pins such as the pendant rope 4 or the like. Are engaged with the connector of are also available connection by inserting a fitting pin.
[0014]
In the above-described configuration, as shown in an enlarged manner in FIG. 1 (b) and (c) for the pin joint 13a at one end of the pendant rope 4, the horizontal connecting member 15 located at one longitudinal end on the back side of the insert boom 11 is shown. A bracket 17 having a pin hole 16 so as to face each other at a required interval in a lateral direction of the boom in a direction in which the horizontal connecting member 15 extends, and a pin hole of both brackets 17. A fixing pin 18 is provided to penetrate the bracket 16 so that both ends can be retained and retained. A pin joint 13a of the pendant rope 4 is disposed between the brackets 17 and a pin hole of the pin joint 13a is provided. The pendant rope 4 can be fixed by inserting the fixing pin 18 through 19.
[0015]
The bracket 17 has a base portion 17a whose lower end is bent into an L-shape, the base portion 17a is placed on the horizontal connecting member 15, and the U-bolt 20 is engaged with the horizontal connecting member 15 from below. Are attached to the horizontal connecting member 15 by passing both ends of the U-bolt 20 through through holes provided in the base portion 17a and screwing nuts 21 to both ends of the U-bolt 20. The fixing pin 18 is provided with a hole 22 penetrating in the radial direction at a position where the fixing pin 18 protrudes to the outside of the opposed bracket 17, and the ring pin 23 is inserted into the hole 22 so that the fixing pin 18 is retained and held by the bracket 17. It is so.
[0016]
In addition, the part which fixes the pin joint 13b of the other end of the pendant rope 4 has the same configuration. Reference numeral 24 denotes a scaffold plate provided at the end of the back surface of the insert boom 11, and reference numeral 25 denotes a step board provided on the entire back surface of the insert boom 11 in the longitudinal direction.
[0017]
When the mobile crane is transported by a trailer, the insert boom 11 is placed on the trailer, and then the fixing pins 18 are removed from the brackets 17 located at both ends in the longitudinal direction. After the pendant rope 4 is placed on the bracket 17 and the pin joint 13a at one end is positioned between the brackets 17 located at one end in the longitudinal direction, the fixing pin 18 that has been removed is inserted into the pin hole 16 of the bracket 17 facing the other. Then, the ring pin 23 is inserted into the pin hole 19 of the pin joint 13a and the pin hole 19 of the other opposed bracket 17 in order, and then the ring pin 23 is inserted into the holes 22 at both ends of the fixed pin 18 so as to be retained. To do. Similarly, the pin joint 13b at the other end of the pendant rope 4 is fixed to the bracket 17 located at the other end in the longitudinal direction of the insert boom 11 with the fixing pin 18.
[0018]
When assembling after transporting the mobile crane, the fixing of the pendant rope 4 can be easily released by removing the ring pin 23 from the fixing pin 18 and pulling out the fixing pin 18 from the bracket 17. At this time, the ring pins 23 are inserted into both ends of the fixing pins 18. However, if one of the ring pins 23 is removed, the fixing pins 18 can be removed from the bracket 17. Work can be performed flexibly.
[0019]
In this manner, the work of fixing the pendant rope 4 to the insert boom 11 and the work of releasing the pendant rope 4 can be performed by inserting and removing the fixing pin 18 without using an arm force or a tool, so that the work on the scaffold plate 24 or the step board 25 can be performed. However, it can be easily and efficiently performed without requiring much labor. Further, since it is not tied up with a wire as in the conventional case, there is no possibility that the lashing is released and the pendant rope 4 falls or the paint of the insert boom is damaged. Further, since the bracket 17 for inserting and holding the fixing pin 18 is attached to the horizontal connecting member 15 by the U-bolt 20, it can be easily applied to an existing crane, and can be easily used for an existing crane. This is advantageous because it can be attached to an arbitrary position, moved, or easily removed when it is no longer necessary according to the arrangement of the step board 25.
[0020]
Next, FIG. 2 shows another fixing procedure of the pendant rope 4, in which a pin joint 13a at one end of the pendant rope 4 is arranged so that the pin hole 19 faces in the vertical direction. The fixing pin 18 is inserted between the two forks 13a, and the joint pin 26 is inserted into the pin hole 19.
[0021]
2, the pendant rope 4 can be fixed and released by attaching and detaching the fixing pin 18 or the joint pin 26, and there is an advantage that the joint pin 26 does not have to be stored elsewhere. is there.
[0022]
The facing distance of the bracket 17 and the length of the fixing pin 18 can be arbitrarily selected according to the number of the pendant ropes 4 to be used. In the embodiment, ring pins 23 are provided at both ends of the fixing pin 18. Although the case where it was made to insert was shown, it is good also as either one end only and the other end may be a flange-shaped head etc. It is needless to say that ordinary pins may be used, and that various changes may be made without departing from the spirit of the present invention.
[0023]
【The invention's effect】
As described above, according to the pendant rope fixing device for a mobile crane of the present invention, the following excellent effects are exhibited.
(1) A pin joint at the end of the pendant rope is provided with a fixing pin in the width direction of the boom at the longitudinal end position on the back side of the insert boom which is detachably disposed between the inner boom and the outer boom. Since the pendant rope can be fixed by inserting the fixing pin, the pendant rope can be fixed and released only by inserting and removing the fixing pin from the pin joint at the end of the pendant rope. Since the fixing and releasing work can be performed efficiently and easily without requiring much labor, and the wire is not tied up as in the past, rope dropping due to tying-off and painting of insert boom can be performed. No damage.
(2) The configuration of the apparatus can be simplified by using a configuration in which the fixing pins are supported by brackets attached to face each other at a required interval in the boom left-right width direction.
(3) By using a structure in which the bracket is attached to the horizontal connecting member constituting the insert boom with a U-bolt, the bracket can be easily applied to an existing crane and an attachment position can be arbitrarily selected.
(4) By adopting a configuration in which ring pins are inserted into both ends of the fixing pin to prevent the fixing pin from coming off, work can be performed flexibly regardless of the direction in which the fixing pin is pulled out.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows an embodiment of a pendant rope fixing device for a mobile crane according to the present invention, in which (a) is a schematic plan view of one insert boom, and (b) is an AA direction of (a). FIG. 3C is an enlarged view taken in the direction of the arrow, and FIG.
FIG. 2 is a view showing another manner of fixing a pendant rope.
FIG. 3 is a schematic side view showing an example of a mobile crane.
[Explanation of symbols]
4 Pendant rope 9 Inner boom 10 Outer boom 11 Insert boom 17 Bracket 18 Fixing pin 19 Pin hole 20 U bolt 23 Ring pin
