JP2004034540A

JP2004034540A - Polyolefin-based resin film excellent in easily tearing property and flexibility

Info

Publication number: JP2004034540A
Application number: JP2002195811A
Authority: JP
Inventors: Kazumoto Imai; 今井　一元; Naonobu Oda; 小田　尚伸
Original assignee: Toyobo Co Ltd
Current assignee: Toyobo Co Ltd
Priority date: 2002-07-04
Filing date: 2002-07-04
Publication date: 2004-02-05

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a polyolefin-based resin film excellent in easily tearing properties and flexibility. <P>SOLUTION: This polyolefin-based resin film has a tensile impact strength of 0.07J/mm<SP>2</SP>to 0.25J/mm<SP>2</SP>in the longitudinal direction and is excellent in tearing properties, tear direction properties, manual cuttability and dispenser cuttability, and flexibility. The polyolefin-based resin film useful for packaging foods, medicaments or the like or as a base material for a tape, can be economically provided. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、引裂き性及び引裂きの方向性を有するポリオレフィン系樹脂フィルムに関するものであり、更に詳しくは、食品や医薬品等の包装用またはテープ用の基材として用いられるフィルムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
フィルムにより包装された商品は使用時に開封する必要があり、一般には手で引裂くことが多く、易開封性の要求は高まっている。通常、包装には二軸延伸ポリプロピレンフィルムを用いるが、該フィルムは開封用切り口から方向性を持って引裂くのが困難であり、液体や粉体を包装した場合、切り口が袋全体におよんで内容物が漏洩したり、内容物が飛散する等の難点があった。また、粘着テープはその使用される用途、分野等により種々の特性が要求されるが、特に手やディスペンサーの切断刃で容易に切断されることが重要な特性となる。容易に切断されない場合には刃物等を用いなければならないため、作業を中断しなければならない。更に、片手で被着物を押さえながら貼付する場合、粘着テープをディスペンサーにより片手で容易に切断できることが望ましい。
【０００３】
そこで、フィルムの切断性を改良するために、以前からポリプロピレン系ポリマーに石油樹脂系ポリマーをブレンドしたシートを延伸してテープ用基材として使用することが知られている。また、引裂きの方向性を有するフィルムとしては一軸延伸ホモポリプロピレンフィルムや、一軸延伸線状低密度ポリエチレンフィルム等が知られている。
【０００４】
しかしながら、従来のポリプロピレン系ポリマーに石油樹脂系ポリマーをブレンドしたシートを延伸してテープ用基材としたフィルムは、切断性は改良できるが、直進性に劣りまっすぐに切断することが困難であった。また、一軸延伸ホモポリプロピレンフィルムは、引裂きの方向性を持っているが柔軟性に乏しく、テープ用基材として用いるのは困難であった。また、一軸延伸線状低密度ポリエチレンフィルムは、腰が弱く、屋外等で使用する場合には引裂き性が悪化する等の難点がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は引裂き性及び引裂きの方向性、手切れ性及びディスペンサーカット性に優れ、かつ柔軟性を有する樹脂フィルムを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、長手方向の引張衝撃強度が０．０７Ｊ／ｍｍ^２以上０．２５Ｊ／ｍｍ^２以下であることを特徴とするポリオレフィン系樹脂フィルムが、引裂き性及び引裂きの方向性、手切れ性及びディスペンサーカット性に優れ、かつ柔軟性を有することを見出し、本発明を完成させた。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明は、長手方向の引張衝撃強度が０．０７Ｊ／ｍｍ^２以上０．２５Ｊ／ｍｍ^２以下であることを特徴とするポリオレフィン系樹脂フィルムに関するものである。これにより、引裂き性及び引裂きの方向性、手切れ性及びディスペンサーカット性に優れ、かつ柔軟性を有するポリオレフィン系樹脂フィルム、更に詳しくは、食品や医薬品等の包装用またはテープ用の基材として有用であるポリオレフィン系樹脂フィルムを経済的に提供できるものである。
【０００８】
本発明におけるポリオレフィン系樹脂フィルムの長手方向の引張衝撃強度は０．０７Ｊ／ｍｍ^２以上０．２５Ｊ／ｍｍ^２以下であり、好ましくは０．０９Ｊ／ｍｍ^２以上０．２０Ｊ／ｍｍ^２以下である。引張衝撃強度が０．０７Ｊ／ｍｍ^２未満の場合には引裂き性及び引裂きの方向性、手切れ性が過大となり、包装袋を落下させた場合等に包装袋が破けることがあり、また、粘着テープとして用いた場合にはテープを解く際に切断してしまうことがある。また、引張衝撃強度が０．２５Ｊ／ｍｍ^２を超える場合は引裂き性及び引裂きの方向性、手切れ性に劣り、開封が困難になったり、テープとした場合のディスペンサーカット性が失われたりする。
【０００９】
本発明におけるポリオレフィン系樹脂フィルムは、実質的に横一軸延伸フィルムであることが好ましい。これにより、ポリオレフィン系樹脂フィルムは特に横方向の引裂き性及び引裂きの方向性に優れるようになるため、横方向にまっすぐ引裂くことができる。
【００１０】
本発明におけるポリオレフィン系樹脂フィルムの、長手方向の引張伸度は５００％以上であることが好ましく、６００％以上であることがより好ましい。引張伸度はフィルムの柔軟性を示す尺度の一つであり、引張伸度が５００％未満の場合にはフィルムの耐衝撃性が劣り、包装袋が破れやすくなる。また、粘着テープの場合には被着物の凹凸に追従することができず、テープの浮きが生じるやすくなる。
【００１１】
更に、本発明のポリオレフィン系樹脂フィルムは横方向に２〜１５倍延伸されてなることが好ましく、６〜１０倍延伸されてなることがより好ましい。延伸倍率が２倍未満の場合、充分な分子配向が得られないために横方向の引裂き性及び引裂きの方向性が得られないので、延伸（横）方向にまっすぐ引裂くことができず、目的とする手切れ性が得られにくい。また、１５倍を超えて延伸することは困難を伴い、かつ、低温時の柔軟性が低下しやすい。
【００１２】
本発明におけるポリオレフィン系樹脂フィルムは、主としてポリオレフィン系樹脂からなる層を少なくとも有する。本発明におけるポリオレフィン系樹脂としては、融点１５０℃以上のプロピレンを主体とした重合体が好ましいが、これに限定されるものではなく、例えばホモポリプロピレン、プロピレンとプロピレン以外のα−オレフィンとの共重合体、ポリプロピレンとポリエチレンの混合物、あるいはこれらから選ばれた２種類以上の混合物等が挙げられ、中でもプロピレンとプロピレン以外のα−オレフィンとの共重合体であることが好ましい。
【００１３】
本発明において、上記α−オレフィンとしては、例えばエチレン、ブテン−１、ペンテン−１、４−メチルペンテン−１、ヘキセン−１、オクテン−１等が挙げられ、これらの混合物を用いても良い。
【００１４】
本発明におけるポリオレフィン系樹脂は、２３０℃におけるメルトフローレートが１ｇ／１０分以上１０ｇ／１０分以下であることが好ましく、２ｇ／１０分以上７ｇ／１０分以下であることがより好ましい。メルトフローレートが１ｇ／１０分未満である場合、押し出し性が低下するため、外観や光沢の悪くなり、フィルムとしての商品価値が低下しやすい。また、メルトフローレートが１０ｇ／１０分以上である場合、樹脂の耐衝撃性が不足し、柔軟性が低下しやすい。
【００１５】
尚、本発明のポリオレフィン系樹脂フィルムは、ポリプロピレン系重合体の機械的もしくは熱的性質を低下させない程度に、必要に応じて低分子量熱可塑性樹脂等の他の重合体、帯電防止剤、滑剤、ブロッキング防止剤等を含有させても構わない。
【００１６】
上記低分子量熱可塑性樹脂成分としては、例えば、天然または合成ワックス、炭化水素樹脂、ロジン、ダンマル、フェノール樹脂、塩素化脂肪族炭化水素ワックス、塩素化多核芳香族炭化水素等が挙げられる。
【００１７】
また、上記帯電防止剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アルキルジエタノールアミン、ヒドロキシアルキルモノエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルジエタノールアマイド、アルキルスルホン酸塩、アルキルホスフェート、テトラアルキルアンモニウム塩、アルキルベタイン、アルキルイミダゾリウムベタイン等が挙げられる。
【００１８】
更に、本発明におけるポリオレフィン系樹脂フィルムには、上記以外にもアミン系、キノリン系、ヒドロキノン系、フェノール系、亜燐酸エステル系等の酸化防止剤、サリチル酸誘導体、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系等の紫外線吸収剤等も配合することができる。
【００１９】
本発明のポリオレフィン系樹脂フィルムの製造方法は特に限定されず、公知のフィルム製膜法によって得ることができる。以下に、本発明フィルムの製造法について説明するが、本発明を限定するものではない。
【００２０】
まず、所定のポリオレフィン系樹脂を押出し機に供給し、融点以上の温度で溶融押し出しし、口金より押し出し冷却固化させて未延伸フィルムまたはシートを成形する。
【００２１】
上記未延伸フィルムまたはシートを、横方向に好ましくは２〜１５倍、より好ましくは６〜１０倍延伸して、延伸フィルムを得る。延伸方法は特に限定されないが、好ましくは９０℃〜１７５℃、より好ましくは１２０℃〜１６０℃でテンター延伸法により横延伸することが好ましい。
【００２２】
尚、フィルムの縦方向には実質的に延伸しないのが好ましいが、縦方向に３倍以下であれば、引裂きの方向性が失われない程度に延伸しても構わない。
【００２３】
上記延伸フィルムは、熱寸法安定性を与えるために、１００℃〜１６５℃で１〜６０秒間熱処理することが望ましい。この熱処理においては、必要に応じて弛緩処理を施しても良い。また、フィルム表面にコロナ処理等の表面処理を施しても構わない。
【００２４】
本発明におけるポリオレフィン系樹脂フィルムの厚みは５μｍ〜１００μｍであることが好ましく、より好ましくは１５μｍ〜６０μｍである。また、本発明の作用を阻害しない範囲で、他層を有しても構わない。
【００２５】
本発明において、長手方向の引張衝撃強度が０．０７Ｊ／ｍｍ^２以上０．２５Ｊ／ｍｍ^２以下であることを特徴とするポリオレフィン系樹脂フィルムを得ることにより、引裂き性及び引裂きの方向性、手切れ性及びディスペンサーカット性に優れ、かつ柔軟性を有する、すなわち、易開封性と耐破袋性を兼ね備えた包装袋またはテープ用の基材として有用なポリオレフィン系樹脂フィルムを得ることができる。また、引裂きの方向性に優れるため、まっすぐ引裂くことができ、開封口やテープの切断面が斜めになりにくくなる。
【００２６】
本発明において、上記物性は、フィルムの組成、製膜方法、延伸条件等を適宜選択することによって得ることができる。
【００２７】
【実施例】
以下、実施例、比較例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
実施例１
アイソタクチックポリプロピレン７８重量部とエチレン９ｍｏｌ％を含有するエチレンプロピレンブロックコポリマー２２重量部の混合物に対しシリカ０．３重量部を添加したものを押し出し機で溶融押し出しし、３２０μｍの未延伸フィルムを得た。次いで１６５℃で横方向に８倍延伸し、３％の緩和率を与えながら１５５℃で３秒間熱処理し、厚さ４０μｍのフィルムを得た。
【００２８】
実施例２
アイソタクチックポリプロピレン７０重量部とエチレン９ｍｏｌ％を含有するエチレンプロピレンブロックコポリマー３０重量部を用いた以外は、実施例１と同様にして、厚さ４０μｍのフィルムを得た。
【００２９】
比較例１
アイソタクチックポリプロピレン９５重量部とエチレン９ｍｏｌ％を含有するエチレンプロピレンブロックコポリマー５重量部を用いた以外は、実施例１と同様にして厚さ４０μｍのフィルムを得た。
【００３０】
比較例２
エチレン９ｍｏｌ％を含有するエチレンプロピレンブロックコポリマーのみを用いた以外は、実施例１と同様にして厚さ４０μｍのフィルムを得た。
【００３１】
比較例３
１３０℃で縦方向に４．５倍、次いで１６５℃で横方向に８倍延伸した後、３％の緩和率を与えながら１５５℃で３秒間熱処理した以外は、実施例１と同様にして厚さ４０μｍのフィルムを得た。
【００３２】
実施例１〜２、比較例１〜３で得られたフィルムに対して、以下の試験により評価を行なった。
（ａ）引張衝撃強度：長手方向が１００ｍｍ、幅方向が１０ｍｍとなるようにフィルムを切出して試験片とし、中央部分の厚みを測定した。東洋精機社製「ユニバーサル　インパクト　テスター」を用いて、該試験片の一方をクロスヘッドに、他方をハンマーにねじれや緩みのないように取付け、フルスケールを１Ｊとして、２３℃、６５％ＲＨにおける切断に要した仕事量を測定した。尚、仕事量は８点測定し、最高値と最低値を除いた６点の平均値を求めたものを採用し、また、引張衝撃強度は下記の式を用いて求めた。
引張衝撃強度（Ｊ／ｍｍ^２）＝仕事量（Ｊ）／フィルムの断面積（ｍｍ^２）
【００３３】
（ｂ）引張伸度：長手方向が１００ｍｍ、幅方向が１５ｍｍとなるようにフィルムを切出し、試験片とした。島津製作所社製「オートグラフ」を用い、該試験片の両端をチャック間距離が５０ｍｍとなるように取付け、引張速度２００ｍｍ／分として、２３℃、６５％ＲＨにおいて引張伸度を測定した。
【００３４】
（ｃ）手切れ性：指先でフィルムを引裂いた際の横方向への引裂き具合を、下記の基準により評価した。尚、評価は４０℃にて行なった。
○：簡単に引裂けた
△：爪を立て、力を入れれば引裂けた
×：フィルムが粘り強く、引裂けなかった
【００３５】
（ｄ）引裂きの直進性：フィルムの端部から縦方向に開封用切り口を５ｍｍ入れ、引裂きの力方向角度を縦方向に対して６０°以内の角度で角度を変えて引裂き、下記の基準により評価した。
○：引裂きの力方向を変えても、横方向にほぼ一直線に引き裂けた
△：引裂きの力方向が横方向から外れると一直線に引裂けなかった
×：横方向に方向性を持って引裂けなかった
【００３６】
（ｅ）柔軟性：フィルムに粘着剤を塗布したものを作成し、該フィルムを、長手方向が２００ｍｍ、幅方向が２５ｍｍになるように切り出し、直径１００ｍｍの球体に貼り付けた際の剥がれ具合を、下記の基準により評価した。尚、評価は２３℃にて行なった。
○：端部が剥がれることなく全面が貼り付いた
△：端部の極一部に浮きが見られた
×：浮きがひどく、押さえても付着しなかった
【００３７】
以上の実施例、比較例で得られたフィルムについて、上記試験（ａ）〜（ｅ）の結果を表１に示す。
【００３８】
【表１】

【００３９】
表１より、実施例に示す本発明によるポリオレフィン系樹脂フィルムは、引裂き性、引裂きの方向性、柔軟性がすべて良好であるのに対し、比較例に示すポリオレフィン系樹脂フィルムは引裂きの方向性、手切れ性、柔軟性が悪く、包装用またはテープ用の基材として用いた場合に不都合な結果を招くことが明らかになった。
【００４０】
【発明の効果】
本発明は、長手方向の引張衝撃強度が０．０７Ｊ／ｍｍ^２以上０．２５Ｊ／ｍｍ^２以下であることを特徴とするポリオレフィン系樹脂フィルムである。これにより、引裂き性及び引裂きの方向性、手切れ性及びディスペンサーカット性に優れ、かつ柔軟性を有する包装用または粘着テープ用の基材として有用なポリオレフィン系樹脂フィルムを得ることができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a polyolefin-based resin film having tearability and tear directionality, and more particularly, to a film used as a base material for packaging or tape for foods, pharmaceuticals, and the like.
[0002]
[Prior art]
Products packaged with a film need to be opened at the time of use, and are generally often torn by hand, and the demand for easy opening is increasing. Usually, a biaxially oriented polypropylene film is used for packaging, but it is difficult to tear the film with directionality from the opening for opening, and when packaging liquid or powder, the opening extends to the entire bag. There were difficulties such as leakage of contents and scattering of contents. Further, the adhesive tape is required to have various characteristics depending on the use, field and the like in which the adhesive tape is used, and it is particularly important that the pressure-sensitive adhesive tape is easily cut with a hand or a cutting blade of a dispenser. If the cutting is not easy, the work must be interrupted because a blade or the like must be used. Further, in the case where the adhesive tape is attached while holding the adherend with one hand, it is desirable that the adhesive tape can be easily cut with one hand by a dispenser.
[0003]
Therefore, in order to improve the cuttability of a film, it has been known that a sheet in which a petroleum resin-based polymer is blended with a polypropylene-based polymer is stretched and used as a tape base. Further, as a film having a tearing directionality, a uniaxially stretched homopolypropylene film, a uniaxially stretched linear low-density polyethylene film, and the like are known.
[0004]
However, a conventional film made of a polypropylene-based polymer blended with a petroleum resin-based polymer as a base material for a tape can be improved in cutability, but it is inferior in straightness and difficult to cut straight. . Further, the uniaxially stretched homopolypropylene film has tearing directionality but lacks flexibility, and has been difficult to use as a tape base material. In addition, the uniaxially stretched linear low-density polyethylene film has weaknesses such as low stiffness and poor tearability when used outdoors or the like.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a resin film which is excellent in tearability, tear directionality, hand cutting property and dispenser cut property, and has flexibility.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have found that a polyolefin-based resin film having a tensile impact strength in the longitudinal direction of 0.07 J / mm ² or more and 0.25 J / mm ² or less has tearability, tearing directionality, and hand tear. The present invention was found to be excellent in properties and dispenser cut properties and to have flexibility, and completed the present invention.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The present invention relates to a polyolefin-based resin film having a tensile impact strength in the longitudinal direction of 0.07 J / mm ² or more and 0.25 J / mm ² or less. Thereby, the polyolefin resin film having excellent tearability and tear directionality, hand cutting property and dispenser cutability, and having flexibility, and more specifically, is useful as a base material for packaging or tape of foods, pharmaceuticals, etc. Can be provided economically.
[0008]
The tensile impact strength in the longitudinal direction of the polyolefin-based resin film in the present invention is 0.07 J / mm ² or more and 0.25 J / mm ² or less, and preferably 0.09 J / mm ² or more and 0.20 J / mm ² or less. . If the tensile impact strength is less than 0.07 J / mm ² , the tearing property, the directionality of the tearing, and the hand-cutting property become excessive, and the packaging bag may be broken when the packaging bag is dropped. When used as an adhesive tape, the tape may be cut when it is unraveled. Further, when the tensile impact strength exceeds 0.25 J / mm ² , the tearing property, the directionality of the tearing, and the hand-cutting property are inferior, the opening becomes difficult, and the dispenser-cutting property of a tape is lost. .
[0009]
The polyolefin-based resin film in the present invention is preferably a substantially uniaxially stretched horizontal film. Thereby, the polyolefin-based resin film becomes particularly excellent in the tearing property in the lateral direction and the directionality of the tearing, so that the film can be torn straight in the lateral direction.
[0010]
The tensile elongation in the longitudinal direction of the polyolefin-based resin film in the present invention is preferably 500% or more, and more preferably 600% or more. Tensile elongation is one of the measures indicating the flexibility of a film. When the tensile elongation is less than 500%, the impact resistance of the film is poor, and the packaging bag is easily broken. Further, in the case of an adhesive tape, the tape cannot follow irregularities of the adherend, and the tape is likely to float.
[0011]
Furthermore, the polyolefin resin film of the present invention is preferably stretched 2 to 15 times in the transverse direction, and more preferably stretched 6 to 10 times. When the stretching ratio is less than 2 times, sufficient molecular orientation cannot be obtained, so that the transverse tearing property and the directionality of the tear cannot be obtained, so that it is impossible to tear straight in the stretching (lateral) direction. Is difficult to obtain. Further, it is difficult to stretch the film beyond 15 times, and the flexibility at a low temperature tends to decrease.
[0012]
The polyolefin-based resin film in the present invention has at least a layer mainly composed of a polyolefin-based resin. The polyolefin-based resin in the present invention is preferably a polymer mainly composed of propylene having a melting point of 150 ° C. or higher, but is not limited thereto. For example, homopolypropylene, copolymer of propylene and α-olefin other than propylene. And a mixture of polypropylene and polyethylene, or a mixture of two or more kinds selected from these, and among them, a copolymer of propylene and an α-olefin other than propylene is preferable.
[0013]
In the present invention, examples of the α-olefin include ethylene, butene-1, pentene-1, 4-methylpentene-1, hexene-1, octene-1, and the like, and a mixture thereof may be used.
[0014]
The polyolefin-based resin in the present invention preferably has a melt flow rate at 230 ° C. of 1 g / 10 min or more and 10 g / 10 min or less, more preferably 2 g / 10 min or more and 7 g / 10 min or less. When the melt flow rate is less than 1 g / 10 minutes, the extrudability is reduced, so that the appearance and gloss are deteriorated, and the commercial value of the film is likely to be reduced. Further, when the melt flow rate is 10 g / 10 minutes or more, the impact resistance of the resin is insufficient, and the flexibility tends to decrease.
[0015]
Incidentally, the polyolefin-based resin film of the present invention, to the extent that the mechanical or thermal properties of the polypropylene-based polymer are not reduced, other polymers such as a low-molecular-weight thermoplastic resin as necessary, an antistatic agent, a lubricant, An anti-blocking agent and the like may be contained.
[0016]
Examples of the low-molecular-weight thermoplastic resin component include natural or synthetic waxes, hydrocarbon resins, rosin, dammar, phenolic resins, chlorinated aliphatic hydrocarbon waxes, and chlorinated polynuclear aromatic hydrocarbons.
[0017]
Examples of the antistatic agent include glycerin fatty acid ester, polyoxyethylene alkyl ether, polyoxyethylene alkylphenyl ether, alkyldiethanolamine, hydroxyalkylmonoethanolamine, polyoxyethylenealkylamine, alkyldiethanolamide, and alkylsulfonic acid. Salts, alkyl phosphates, tetraalkyl ammonium salts, alkyl betaines, alkyl imidazolium betaines and the like.
[0018]
Further, in addition to the above, the polyolefin-based resin film of the present invention includes amine-based, quinoline-based, hydroquinone-based, phenol-based, phosphite-based antioxidants, salicylic acid derivatives, benzophenone-based, benzotriazole-based, and hindered amine-based. And the like can also be blended.
[0019]
The method for producing the polyolefin resin film of the present invention is not particularly limited, and it can be obtained by a known film forming method. Hereinafter, a method for producing the film of the present invention will be described, but the present invention is not limited thereto.
[0020]
First, a predetermined polyolefin-based resin is supplied to an extruder, melt-extruded at a temperature equal to or higher than the melting point, extruded from a die, and cooled and solidified to form an unstretched film or sheet.
[0021]
The unstretched film or sheet is stretched in the transverse direction, preferably 2 to 15 times, more preferably 6 to 10 times, to obtain a stretched film. The stretching method is not particularly limited, but it is preferable to perform transverse stretching by a tenter stretching method at preferably 90 ° C to 175 ° C, more preferably 120 ° C to 160 ° C.
[0022]
It is preferable that the film is not substantially stretched in the longitudinal direction, but if it is three times or less in the longitudinal direction, the film may be stretched to such an extent that the directionality of the tear is not lost.
[0023]
The stretched film is desirably heat-treated at 100 ° C to 165 ° C for 1 to 60 seconds in order to provide thermal dimensional stability. In this heat treatment, a relaxation treatment may be performed as necessary. Further, the film surface may be subjected to a surface treatment such as a corona treatment.
[0024]
The thickness of the polyolefin-based resin film in the present invention is preferably from 5 μm to 100 μm, and more preferably from 15 μm to 60 μm. Further, another layer may be provided as long as the function of the present invention is not impaired.
[0025]
In the present invention, by obtaining a polyolefin-based resin film having a tensile impact strength in the longitudinal direction of 0.07 J / mm ² or more and 0.25 J / mm ² or less, tearability, directionality of tearing, and hand It is possible to obtain a polyolefin-based resin film which is excellent in cutting property and dispenser cut property and has flexibility, that is, useful as a base material for a packaging bag or a tape having both easy-opening properties and breakage resistance. In addition, since the tearing direction is excellent, the tearing can be performed straight, and the opening and the cut surface of the tape are less likely to be inclined.
[0026]
In the present invention, the above physical properties can be obtained by appropriately selecting the composition of the film, the film forming method, the stretching conditions, and the like.
[0027]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to Examples and Comparative Examples, but the present invention is not limited to these Examples.
Example 1
A mixture of 78 parts by weight of isotactic polypropylene and 22 parts by weight of an ethylene propylene block copolymer containing 9 mol% of ethylene and 0.3 parts by weight of silica was melt-extruded with an extruder to obtain an unstretched film of 320 μm. Was. Next, the film was stretched 8 times in the transverse direction at 165 ° C., and heat-treated at 155 ° C. for 3 seconds while giving a relaxation rate of 3% to obtain a film having a thickness of 40 μm.
[0028]
Example 2
A film having a thickness of 40 μm was obtained in the same manner as in Example 1, except that 70 parts by weight of isotactic polypropylene and 30 parts by weight of an ethylene propylene block copolymer containing 9 mol% of ethylene were used.
[0029]
Comparative Example 1
A film having a thickness of 40 μm was obtained in the same manner as in Example 1 except that 95 parts by weight of isotactic polypropylene and 5 parts by weight of an ethylene propylene block copolymer containing 9 mol% of ethylene were used.
[0030]
Comparative Example 2
A film having a thickness of 40 μm was obtained in the same manner as in Example 1, except that only the ethylene propylene block copolymer containing 9 mol% of ethylene was used.
[0031]
Comparative Example 3
After stretching 4.5 times in the machine direction at 130 ° C. and then 8 times in the transverse direction at 165 ° C., heat-treated at 155 ° C. for 3 seconds while giving a 3% relaxation rate, and the thickness was increased in the same manner as in Example 1. A film having a thickness of 40 μm was obtained.
[0032]
The films obtained in Examples 1 and 2 and Comparative Examples 1 to 3 were evaluated by the following tests.
(A) Tensile impact strength: A film was cut out so as to have a longitudinal direction of 100 mm and a width direction of 10 mm to obtain a test piece, and the thickness of the central portion was measured. Using a “Universal Impact Tester” manufactured by Toyo Seiki Co., Ltd., attach one of the test pieces to the crosshead and the other to the hammer without twisting or loosening, and cut at 23 ° C. and 65% RH at a full scale of 1J. The amount of work required was measured. The work was measured at eight points, and the average value of the six points excluding the maximum and minimum values was used. The tensile impact strength was calculated using the following equation.
Tensile impact strength (J / mm ² ) = Work (J) / Cross-sectional area of film (mm ² )
[0033]
(B) Tensile elongation: A film was cut out so as to have a length of 100 mm and a width of 15 mm to obtain a test piece. Using an "Autograph" manufactured by Shimadzu Corporation, both ends of the test piece were attached so that the distance between the chucks became 50 mm, and the tensile elongation was measured at 23 ° C. and 65% RH at a tensile speed of 200 mm / min.
[0034]
(C) Hand tearability: The degree of tearing in the lateral direction when tearing the film with a fingertip was evaluated according to the following criteria. The evaluation was performed at 40 ° C.
：: easily torn △: torn with a nail up and force applied ×: film was sticky and did not tear [0035]
(D) Straightness of tear: tearing is made by inserting a 5 mm opening cut in the longitudinal direction from the edge of the film, changing the angle of the force direction of the tear within 60 ° with respect to the longitudinal direction, and tearing according to the following criteria. evaluated.
：: Even when the force direction of the tear was changed, the film was torn almost linearly in the lateral direction. △: When the force direction of the tear deviated from the lateral direction, the film did not tear in a straight line. ×: The film was not torn in the lateral direction. [0036]
(E) Flexibility: A film prepared by applying a pressure-sensitive adhesive to a film is prepared, the film is cut out so as to have a length of 200 mm and a width of 25 mm, and the film is peeled off when attached to a sphere having a diameter of 100 mm. Was evaluated according to the following criteria. The evaluation was performed at 23 ° C.
：: The entire surface was stuck without peeling off the end. △: Float was observed at a very small part of the end. ×: Float was severe and did not adhere even when pressed.
Table 1 shows the results of the tests (a) to (e) for the films obtained in the above Examples and Comparative Examples.
[0038]
[Table 1]

[0039]
From Table 1, the polyolefin-based resin film according to the present invention shown in the examples has good tearability, tear directionality, and flexibility, while the polyolefin-based resin film shown in Comparative Example has tear directionality, It has been found that it has poor hand-cutting properties and flexibility, and causes inconvenient results when used as a substrate for packaging or tape.
[0040]
【The invention's effect】
The present invention is a polyolefin-based resin film characterized in that the tensile impact strength in the longitudinal direction is 0.07 J / mm ² or more and 0.25 J / mm ² or less. This makes it possible to obtain a polyolefin-based resin film which is excellent in tearability and tear directionality, hand-cutting properties and dispenser cutability, and which is useful as a flexible base material for packaging or adhesive tape.

Claims

A polyolefin resin film having a tensile impact strength in the longitudinal direction of 0.07 J / mm ² or more and 0.25 J / mm ² or less.

The polyolefin-based resin film according to claim 1, wherein the polyolefin-based resin film is a substantially uniaxially stretched film.

The polyolefin resin film according to claim 1, wherein the tensile elongation in the longitudinal direction is 500% or more.

The polyolefin resin film according to any one of claims 1 to 3, wherein the polyolefin resin film is stretched 2 to 15 times in a transverse direction.

The polyolefin-based resin film according to any one of claims 1 to 4, further comprising a resin layer mainly composed of a copolymer of propylene and an α-olefin other than propylene.