【0001】
【発明の属する技術分野】
木製家具や建具の製造あるいは内装工事などでは、ビスや釘の頭を座孔の内部に位置させ、座孔の表面に木栓を嵌め込んで隠すような細工が施されることがある。この発明は、このような場合に使用する木栓、その他の木栓を容易に削り出すことができる錐に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、座孔を塞ぐ木栓に限らず、木栓は棒材から木工旋盤あるいは手作業で円柱状に削り出して使用していた。したがって、電動ドリルやボール盤を使用して必要に応じて一定寸法の木栓を簡単に削り出すことができるような錐はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
木製家具や建具、内装工事などで座孔に嵌め込んで釘の頭などを隠す場合、従来は、木工旋盤などで削り出した丸棒を予め準備しておき、適宜切断して使用するか、必要に応じて棒状の木材から削り出して使用していたため、非常に手数を要する欠点があった。このような実情に鑑み、本発明はその場の必要に応じて、板材から容易に木栓を削り出すことができる錐を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は円形断面である錐の主体部1の一部を切除することによって、主体部1の先方部分に断面形状が割円や円弧といった円形断面の一部の形状である刃体部2を形成する。そして、刃体部2の先端外周面をテーパ状に形成するとともに中心孔3を穿設することによって刃体部2の先端に円弧形状の切り刃4を形成する。上記、錐を回転させて板材に切り込むことによって、円弧形状の切り刃4で中心孔3の直径と同じ直径の木栓が削り出される。
【0005】
このとき、刃体部2に穿設する中心孔3が直円形孔であると、削り出される木栓は直円柱状となり、中心孔3が先端から基方に向けて小径となるテーパ状であると削り出される木栓がテーパ状となる。
被切削物に対する切り始めは、先端に位置する円弧形状の切り刃4の切っ先4aによって行われるが、錐を押し進める過程においては先端外周面をテーパ状に形成した刃体部2の回転方向前端の内側縁6及び外側縁7が切り刃となって切り溝を切り広げる状態で切り出しが進行する。したがって、刃体部2の回転方向前端の内側縁6及び外側縁7の双方もしくはいずれか一方を刃先角が鋭角である切り刃としておくことにより、切削を円滑に進めることができる。
【0006】
その他、主体部1の先方に形成する刃体部2は一箇所であってもよいが、複数箇所とすることもできる。このとき、一部の刃体部2の回転方向前端内側縁6と、他の刃体部2の回転方向前端外側縁7を刃先角が鋭角である切り刃としておくと、木栓の外表面と削り出す板材の内側面の両方を鋭利な切り刃で切削することになり、きれいな表面の木栓を能率的に切り出すことが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る木栓錐の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態を示す木栓錐全体の正面図、図2はその側面図である。
【0008】
図1及び図2に示す実施形態の木栓錐は、円柱状の主体部1の中間位置から先方の部分を側方から抉り込むように切除して断面略半円(具体的には半円よりも大きく抉り、下端部は半円を残している)の刃体部2を形成し、先端部分の外周面を先細りのテーパ状に形成するとともに、中心孔3(具体的には半円)を穿設することにより円弧状の切り刃4を形成している。円弧状の切り刃4は回転方向の先端が切っ先4aとなっているとともに、図2に示すように切り刃4を傾斜させることによって逃げ角β1を確保している。換言すれば、切っ先4a部分を鋭角の切り刃角α1の切り刃としている。また、主体部1の上端部にはドリルやボール盤に装着するための軸部5を一体に形成している。
【0009】
上記構成の錐を用いて、例えば板材Aの表面に錐の先端を当てて回転させると、切り刃4の切っ先4aで円形の切り込みが開始され、錐を先方に押し進めることによって図4に示すように切り刃4の内方に円柱状の木栓Bが切り出される。このとき、切り刃4の切っ先4aで切り込まれた切り溝を、図3に示すように刃体部2の回転方向の前端面で切り広げることによって切削が進行する。すなわち、図3に示すように回転方向前端の内周縁6及び外周縁7が切り刃となって切り込みが進行する。
【0010】
図1及び図2に示す実施形態では、図3に示すように刃体部2の断面形状を半円弧状としているが、半円よりも小さな円弧状あるいは、図9に示すように半円よりも大きなものであってもよい。このとき、円弧角度が大きければ切り込みが安定する一方、円弧角度が小さければ切り出された木栓Bが刃体部2に保持されずに取り出し易い傾向がある。したがって、刃体部2の断面形状は、概ね半円弧状程度であることが好ましい。
【0011】
また、図1及び図2に示す実施形態では、刃体部2の中心孔3を直円形状としている。そのため、切り込みによって削り出される木栓Bは直円柱状であって、木栓Bの外表面の切削は実質的には切っ先4aによる切り込みで完了している。したがって、刃体部2の回転方向前端面のうち、外側縁7のみが切り溝を切り広げる作用を行なう。そのため、図9に示す実施形態では回転方向前端面の内方を切除することにより逃げ角β2を確保し、外側縁7を鋭角の切り刃角α2として切り込みが円滑に行われるようにしている。もっとも、きれいな切削面が必要なのは、木栓表面であるため図3に示すように、内側縁6及び外側縁7の両方を直角の切り刃としてもよい。
【0012】
図5、図6に示す実施形態は、刃体部2に穿設する中心孔3を上方に向けて小径となるテーパ角度γのテーパ孔としたものである。この実施形態では、図6に示すように、切っ先4aによって切り込まれた板材の切り溝を、回転方向前端面の内側縁6と外側縁7の両方で切り広げることにより、テーパ状の木栓Bが削り出される。この場合、刃体部2前端面の内側縁6と外側縁7は図3に示すように直角であってもよいが、良好な切削面が要求されるのは木栓Bの表面であるから、図7に示すように刃体部前端面に逃げ角β3をとり、内側縁6を切り刃角α3である鋭角の切り刃とし、木栓Bの表面をできるだけ良好な状態に削れるようにすることができる。この場合、外側縁7は鈍角の切り刃となるため切削力に劣ることになるが、外側縁7による切削面は良好な切削状態が要求されるわけではないので、切り込みが行なわれさえすれば許容することができる。
【0013】
図7に示す状態では、外側縁による切削条件がよくないことは上記したとおりである。そこで図8に示すように、内側縁に逃げ角β3をとるとともに外側縁7にも逃げ角β2をとることができる。すなわち、刃体部2の回転方向前端面は、図8に示すように内側縁6と外側縁7の中間位置が凹む形状となる。これにより、外側縁7による切削が円滑に行なわれるとともに、内側縁6によって木栓表面をきれいな状態で正確に削ることができる。
【0014】
図1ないし図9に示す木栓錐は、いずれも円柱状の主体部1の先方に一つの刃体部2を形成するものである。しかしながら、刃体部2は図10及び図11に示すように、2以上の複数で構成するものであってもよい。図10及び図11では、比較的大きな円弧角度の刃体部としているが、小さな円弧角度の刃体部とすることもできる。また、図示例では二つの刃体部を形成しているが、3以上の刃体部を形成することも可能である。
【0015】
このように、2以上の刃体部2を形成するものでは、刃体部2の回転方向前端面が複数存在するため、図11に示すように一つの刃体部前端面の内側縁6と、他の刃体部前端面の外側縁7を鋭角の切り刃とすることができる。このようにすれば、加工が困難な図8に示す形態と同様の効果のある刃体部を容易に形成することができることになる。換言すれば、テーパ状のきれいな木栓Bを能率的に削り出すことができる。
【0016】
以上述べた、本発明に係る木栓錐は木工製品の釘孔隠し用の木栓などを製造するために利用することができるものである。このような木栓は、従来別の材料から旋盤などで削り出した栓を利用していたため、作業が非能率的であるとともに、木栓表面は製品の板材表面の木目と一致しない(例えば板目の木工製品表面に、木材の横断面状態の木栓表面が現れる)ため、製品表面にどうしても不自然な木栓が現れるものであった。しかしながら、本発明による木栓錐で削り出した木栓を埋め込めば、板目の製品表面に板目の木栓表面が現れるようにすることができる。特に、作業現場において製品の板材と同じ板材、例えば切れ端などから木栓を削り出すようにすれば、製品表面と全く同じ板目もしくは質感で釘孔などを埋めることができることになる。これにより、木工製品の表面で釘孔を埋めた木栓が全く目立たないものとなり、木工製品の品質を向上させることができる。
【0017】
本発明に係る木栓錐は、上記したように目隠しのために釘孔に埋める木栓だけでなく、任意の木栓、例えば節穴その他板に開いた孔を埋めるための木栓などを削り出すために使用することができる。そして、本発明に係る木栓錐で削り出した木栓は常に同じ直径の均質なものが削り出されることになる。
【0018】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明木栓錐によれば、一定寸法の木栓を簡単に削り出すことができ、ビス孔や釘孔を隠すための木栓を必要に応じてその都度調達することができる。この木栓は、端面が板目となるものを削り出すことができ、木工製品などの釘孔に嵌めこんだとき、目立たない製品表面に仕上げることが可能となる効果がある。
【0019】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、削り出す木栓をテーパ状とし板材の孔にかしめ状態で埋め込むことができる木栓とすることができる。
【0020】
請求項3記載の発明によれば、木栓を切りだす際にその切り込みを円滑に行なわせることができる。そして、刃体部の回転方向前端の内側縁を鋭角の切り刃とした場合は、木栓表面をきれいに加工することができ、刃体部の回転方向前端の外側縁を鋭角の切り刃とした場合は、切り込みを能率的に行なうことができる。
【0021】
請求項4記載の発明によれば、木栓の外表面をきれいに切削するとともに、切り込みを円滑に行なわせ、きれいな表面の木栓を能率的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明木栓錐全体の正面図、
【図2】図1に示す木栓錐の側面図、
【図3】図1に示す木栓錐であって切削の作業状態を示す刃体部の横断面図、
【図4】図1の木栓錐による切削の作業状態を示す刃体部分のみの拡大縦断面図、
【図5】別の実施形態を示す木栓錐の下半部のみの正面図、
【図6】図5に示す実施形態の木栓錐による切削の作業状態を示す刃体部分のみの拡大縦断面図、
【図7】刃体部の回転方向前端面の内側縁及び外側縁の刃先形状の一例を示す刃体部の横断面図、
【図8】刃体部の回転方向前端面の内側縁及び外側縁の刃先形状の別の一例を示す刃体部の横断面図、
【図9】刃体部の回転方向前端面の内側縁及び外側縁の刃先形状のさらに別の一例を示す刃体部の横断面図、
【図10】二つの刃体部で構成する木栓錐の一例を示す側面図、
【図11】図10に示す木栓錐の刃体部分の拡大横断面図。
【符号の説明】
1…主体部、 2…刃体部、 3…中心孔、 4…切り刃、 4a…切っ先、 5…軸部、 6…内側縁、 7…外側縁、 A…板材、 B…木栓。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
In the manufacture of wooden furniture and fittings or interior construction work, there is a case in which a screw or nail head is positioned inside a seat hole, and a work such as fitting a wooden plug on the surface of the seat hole and hiding it is performed. The present invention relates to a cone which can be used for such a case and which can easily cut out a wooden plug.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, not only a wooden plug for closing a seat hole but also a wooden plug is used by shaving it from a bar into a cylindrical shape by a woodworking lathe or manually. Therefore, there has been no drill that can easily cut a wooden plug of a certain size as required using an electric drill or a drilling machine.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
When concealing the head of a nail by fitting it into a seat hole in wooden furniture, fittings, interior work, etc., conventionally, a round bar cut out with a wood lathe etc. is prepared in advance and cut or used as appropriate, Since the bar-shaped lumber was cut and used as needed, there was a disadvantage that it required a lot of trouble. In view of such circumstances, an object of the present invention is to provide a drill that can easily cut a wooden plug from a plate material as needed on the spot.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention cuts off a part of the main part 1 of a cone having a circular cross section, thereby forming a part of a circular cross section such as a split circle or an arc in a forward part of the main part 1. Is formed. The outer peripheral surface of the distal end of the blade body 2 is formed in a tapered shape, and a center hole 3 is formed to form an arc-shaped cutting blade 4 at the distal end of the blade body 2. By cutting the plate by rotating the cone, a wooden plug having the same diameter as the diameter of the center hole 3 is cut by the arc-shaped cutting blade 4.
[0005]
At this time, if the center hole 3 drilled in the blade body portion 2 is a right circular hole, the wooden plug to be cut has a right cylindrical shape, and the center hole 3 has a tapered shape in which the diameter decreases from the tip toward the base. If there is, the cut wooden tap will be tapered.
The start of cutting of the workpiece is performed by the cutting edge 4a of the arc-shaped cutting blade 4 located at the tip. In the process of pushing the cone, the front end in the rotation direction of the blade body 2 having a tapered outer peripheral surface at the tip. The cutting proceeds in a state where the inner edge 6 and the outer edge 7 serve as cutting blades to widen the kerf. Therefore, by setting both or either one of the inner edge 6 and the outer edge 7 at the front end in the rotation direction of the blade body portion 2 as a cutting edge having a sharp edge angle, cutting can proceed smoothly.
[0006]
In addition, the blade portion 2 formed on the front side of the main body portion 1 may be provided at one place, but may be provided at a plurality of places. At this time, when the rotation-direction front end inner edge 6 of some of the blade body portions 2 and the rotation-direction front end outer edge 7 of the other blade body portions 2 are set as cutting blades having a sharp edge angle, the outer surface of the wooden plug Therefore, both the inner surface of the plate material to be cut and the inner surface of the plate material to be cut are cut with a sharp cutting blade, so that a wooden plug with a clean surface can be efficiently cut out.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a preferred embodiment of a wooden cone according to the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is a front view of an entire wooden cone, showing an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a side view thereof.
[0008]
1 and FIG. 2, the wooden cone is cut from a middle portion of the cylindrical main body 1 so as to be cut in from the side and cut into a substantially semicircular cross section (specifically, a semicircular shape). The blade body 2 has a greater depth than the bottom and a lower end portion remains a semicircle. The outer peripheral surface of the tip portion is formed in a tapered shape, and the center hole 3 (specifically, a semicircle) is formed. Are formed to form the arc-shaped cutting blade 4. With arc-shaped cutting edge 4 the tip of the rotational direction is the cutting edge 4a, it has secured clearance angle beta 1 by tilting the blades 4 changes as shown in FIG. In other words, it has a cutting edge 4a portions and acute cutting edge angle alpha 1 of the cutting blade. In addition, a shaft portion 5 for mounting on a drill or a drilling machine is integrally formed at an upper end portion of the main body portion 1.
[0009]
When the tip of the cone is rotated by, for example, applying the tip of the cone to the surface of the plate material A using the cone having the above configuration, a circular incision is started at the cutting edge 4a of the cutting blade 4, and by pushing the cone forward, as shown in FIG. Then, a cylindrical plug B is cut inward of the cutting blade 4. At this time, the cutting proceeds by widening the cutting groove cut by the cutting edge 4a of the cutting blade 4 at the front end face in the rotation direction of the blade body portion 2 as shown in FIG. That is, as shown in FIG. 3, the inner peripheral edge 6 and the outer peripheral edge 7 at the front end in the rotation direction become cutting blades, and the cutting proceeds.
[0010]
In the embodiment shown in FIGS. 1 and 2, the cross-sectional shape of the blade body portion 2 is a semi-circular shape as shown in FIG. 3, but an arc shape smaller than a semi-circle or a semi-circular shape as shown in FIG. May also be large. At this time, if the arc angle is large, the cutting is stable, while if the arc angle is small, the cut-out wooden plug B tends to be easily taken out without being held by the blade body portion 2. Therefore, it is preferable that the cross-sectional shape of the blade body portion 2 is approximately a semicircular arc shape.
[0011]
In the embodiment shown in FIGS. 1 and 2, the center hole 3 of the blade body portion 2 has a right circular shape. Therefore, the wooden plug B cut out by the cut has a right cylindrical shape, and the cutting of the outer surface of the wooden plug B is substantially completed by the cut by the cutting edge 4a. Therefore, only the outer edge 7 of the front end face in the rotation direction of the blade body portion 2 acts to cut and widen the kerf. Therefore, in the embodiment shown in FIG. 9, a clearance angle β 2 is secured by cutting off the inside of the front end face in the rotation direction, and the outer edge 7 is set to an acute cutting edge angle α 2 so that the cutting is smoothly performed. I have. However, since a clean cutting surface is required on the surface of the wooden plug, both the inner edge 6 and the outer edge 7 may be formed as right-angled cutting edges as shown in FIG.
[0012]
In the embodiment shown in FIGS. 5 and 6, the center hole 3 formed in the blade body portion 2 is a tapered hole having a taper angle γ having a small diameter facing upward. In this embodiment, as shown in FIG. 6, the cut groove of the plate material cut by the cutting edge 4a is cut open at both the inner edge 6 and the outer edge 7 of the front end face in the rotation direction, thereby forming a tapered wood plug. B is cut out. In this case, the inner edge 6 and the outer edge 7 of the front end face of the blade body 2 may be at a right angle as shown in FIG. 3, but a good cutting surface is required for the surface of the wooden plug B. As shown in FIG. 7, a clearance angle β 3 is formed on the front end face of the blade body portion, the inner edge 6 is a sharp cutting edge having a cutting edge angle α 3 , so that the surface of the wooden plug B can be cut as good as possible. Can be In this case, since the outer edge 7 becomes an obtuse cutting edge, the cutting force is inferior, but the cutting surface formed by the outer edge 7 does not necessarily require a good cutting state. Can be tolerated.
[0013]
As described above, in the state shown in FIG. 7, the cutting conditions by the outer edge are not good. Therefore, as shown in FIG. 8, the clearance angle β 3 can be set at the inner edge and the clearance angle β 2 can be set at the outer edge 7. That is, the front end face in the rotation direction of the blade body portion 2 has a shape in which the intermediate position between the inner edge 6 and the outer edge 7 is depressed as shown in FIG. Thereby, the cutting by the outer edge 7 is performed smoothly, and the surface of the wooden plug can be accurately and accurately cut by the inner edge 6.
[0014]
Each of the wooden cones shown in FIG. 1 to FIG. 9 has one blade 2 formed in front of a cylindrical main body 1. However, as shown in FIG. 10 and FIG. 11, the blade body 2 may be configured by two or more. In FIGS. 10 and 11, the blade body portion has a relatively large arc angle, but may have a small arc angle. In the illustrated example, two blade bodies are formed, but three or more blade bodies can be formed.
[0015]
As described above, in the case where two or more blade body portions 2 are formed, since there are a plurality of front end surfaces in the rotation direction of the blade body portion 2, as shown in FIG. The outer edge 7 of the other blade body front end face can be a sharp-edged cutting blade. In this way, it is possible to easily form a blade body having the same effect as the embodiment shown in FIG. 8, which is difficult to machine. In other words, it is possible to efficiently cut a clean tapered wood plug B.
[0016]
As described above, the wooden cone according to the present invention can be used for manufacturing a wooden plug for hiding nail holes of a woodwork product. In the case of such a wooden plug, a plug cut from another material using a lathe or the like has been conventionally used, so that the operation is inefficient and the wooden plug surface does not match the grain of the plate material surface of the product (for example, Because of the appearance of the wood plug in the cross section of the wood on the surface of the woodwork product, an unnatural wood plug appeared on the product surface. However, by embedding a wooden plug cut with the wooden cone according to the present invention, the surface of the wooden plug can appear on the product surface of the wooden plate. In particular, if a wooden plug is cut out from the same plate material as the plate material of the product, for example, a cut end at the work site, the nail hole or the like can be filled with the same grain or texture as the product surface. As a result, the wood plug in which the nail hole is filled on the surface of the woodwork product is completely inconspicuous, and the quality of the woodwork product can be improved.
[0017]
The wooden cone according to the present invention cuts not only a wooden plug to be filled in a nail hole for blindfolding as described above, but also an arbitrary wooden plug, for example, a wooden plug to fill a hole opened in a board or other plate. Can be used for Then, the wood plug cut with the wood cone according to the present invention is always a uniform one having the same diameter.
[0018]
【The invention's effect】
According to the wooden cone of the present invention described in claim 1, a wooden plug of a certain size can be easily cut out, and a wooden plug for hiding a screw hole or a nail hole can be procured as needed. it can. This wooden plug has an effect that it is possible to cut out a plate whose end face becomes a grain, and when it is fitted into a nail hole of a woodwork product or the like, it is possible to finish the surface of the product to be inconspicuous.
[0019]
According to the second aspect of the invention, in addition to the effect of the first aspect, the wooden plug to be cut can be tapered and can be embedded in the hole of the plate material in a caulked state.
[0020]
According to the third aspect of the present invention, when a wooden plug is cut out, the cut can be smoothly performed. And, when the inner edge of the rotation direction front end of the blade body portion is an acute-angled cutting blade, the surface of the wooden plug can be neatly processed, and the outer edge of the rotation direction front end of the blade body portion is an acute-angled cutting blade. In this case, cutting can be performed efficiently.
[0021]
According to the fourth aspect of the present invention, the outer surface of the wooden plug can be cut cleanly, and the cut can be smoothly performed, so that a wooden plug with a clean surface can be efficiently manufactured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of the entire wooden cone of the present invention;
FIG. 2 is a side view of the wooden cone shown in FIG. 1;
FIG. 3 is a cross-sectional view of the blade body portion of the wooden cone shown in FIG. 1 and showing a cutting operation state;
FIG. 4 is an enlarged vertical sectional view of only a blade portion showing a cutting operation state by the wood cone of FIG. 1;
FIG. 5 is a front view of only the lower half of the wooden cone showing another embodiment,
FIG. 6 is an enlarged vertical sectional view of only a blade portion showing a working state of cutting with the wooden cone in the embodiment shown in FIG. 5;
FIG. 7 is a cross-sectional view of the blade body showing an example of the shape of the cutting edge of the inner edge and the outer edge of the rotation direction front end face of the blade body;
FIG. 8 is a cross-sectional view of the blade body showing another example of the shape of the cutting edge of the inner edge and the outer edge of the rotation direction front end face of the blade body;
FIG. 9 is a cross-sectional view of the blade body showing still another example of the shape of the cutting edge at the inner edge and the outer edge of the front end face in the rotation direction of the blade;
FIG. 10 is a side view showing an example of a wooden cone formed by two blade bodies;
FIG. 11 is an enlarged cross-sectional view of a blade portion of the wooden cone shown in FIG. 10;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Main body part, 2 ... Blade body part, 3 ... Center hole, 4 ... Cutting blade, 4a ... Cutting point, 5 ... Shaft part, 6 ... Inner edge, 7 ... Outer edge, A ... Plate material, B ... Wood plug.