JP2004030615A - プリンタ制御装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクの消費量に基づいて残量を管理するプリンタにおけるインク残量管理の精度を向上させる。
【解決手段】印刷ジョブをプリンタに対して発行する場合、まず、プリンタに対してインクの残量警告を含むステータス情報を要求する(S1008)。ステータス情報を得ると、インク交換の可能性が示されているか判定し、示されていれば利用者にインク交換の内容の入力を促す表示を行う。それに対してインク交換を行った旨の入力がされた場合には(S1019−YES)、改めて現在のプリンタのステータス情報を判定し(S1020)、インク交換の可能性が示されていればプリンタに対して、インク残量に関する情報を初期化するためのコマンドを送信する(S1021)。
【選択図】図2
【解決手段】印刷ジョブをプリンタに対して発行する場合、まず、プリンタに対してインクの残量警告を含むステータス情報を要求する(S1008)。ステータス情報を得ると、インク交換の可能性が示されているか判定し、示されていれば利用者にインク交換の内容の入力を促す表示を行う。それに対してインク交換を行った旨の入力がされた場合には(S1019−YES)、改めて現在のプリンタのステータス情報を判定し(S1020)、インク交換の可能性が示されていればプリンタに対して、インク残量に関する情報を初期化するためのコマンドを送信する(S1021)。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばプリンタとプリンタに対して印字データを送信するホストコンピュータ等のプリンタ制御装置及び方法に関し、特にプリンタのインク残量の管理に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェットプリンタにおいてインクの残量を計測し、利用者にインク交換を行うタイミングを適切に知らせるための方法として、各インクタンクの使用開始時からのインクの総使用量を記録し、この総使用量があらかじめインクタンクに充填された総インク量に近くなると、利用者にインク交換を促す方法が知られている。また、逆にあらかじめインクタンクに充填された総インク量に基づいた初期値からインクの使用量を減算していき、その値が一定の値を下回ったら、利用者にインク交換を促す方法も知られている。これらの方法は、インク残量を直接計測するためのセンサ等を必要としないため、インクジェットプリンタの中でも比較的安価な機種において多く用いられている。この方式で正しくインク使用量を監視するためには、利用者がインク交換を行ったときに、インク使用量のカウンタが正しく初期化されることが必要である。
【0003】
インク使用量のカウンタを初期化する方法としては、次のような方法が知られている。すなわち、プリンタでインクタンクの交換操作を監視し、インクタンクの交換操作が行われたら、インクタンクが新しいものに交換されたと見なしてインク使用量のカウンタを自動的に初期化する方法である(特許文献等1参照)。
【0004】
また、別の方法として、インク交換の操作を行った後、利用者があらかじめ定められたカウンタ初期化のための操作を行うことで、インク使用量のカウンタを初期化する方法もある(特許文献等2参照)。この際、操作を容易にするために、プリンタと接続されたホストコンピュータの画面上にインク使用量のカウンタを初期化するためのGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)を設け、このGUI上のボタン操作によって、インク使用量を初期化するためのコマンドがプリンタに転送され、このコマンドによってカウンタを初期化するように構成する場合もある。
【0005】
【特許文献1】
特開平09−30006号公報
【特許文献2】
特開平8−224891号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの方法には次のような問題点があった。すなわち、インクタンクの交換操作を検知して自動的にカウンタを初期化する方法では、交換が検知された場合に、自動的にインク使用量のカウンタが初期化されてしまうため、一旦取り外した使用中のインクタンクを再度取り付けた場合のように実際のインク残量が変化していない場合にもインク使用量のカウンタが初期化されてしまい、カウンタがそのインクタンクのインク使用量を正しく反映しなくなってしまうという問題があった。更に、この問題を回避するために、インクタンクに個々のインクタンクを識別するためのマイクロチップを設けるものもあるが、これもコストがかさむという問題があった。
【0007】
また、インク交換の操作を行った後、利用者がインク使用量のカウンタ初期化の操作を行う方法では、利用者がカウンタ初期化の操作を正しく行わなかった場合に、カウンタがインク使用量を正しく反映しなくなってしまうという問題があった。
【0008】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、インク使用量からその残量に関する情報を得るプリンタにおけるインク残量に関する情報の初期化を容易かつ確実に行うことが可能なプリンタ制御装置及び方法を提供することを目的とする。
【0009】
更に、一台のプリンタに対して複数のプリンタ制御装置が接続され、複数のプリンタ制御装置からそれぞれ独立にインク残量に関する情報を初期化する操作が行われた場合にも、インクの残量に関する情報を正確に維持できなくなるという問題を解消したプリンタ制御装置及び方法を提供することも目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は次のような構成を備える。
【0011】
色材の使用量に基づいて該色材の残量に関する情報を更新して記憶し、該情報および色材交換の可能性を示す情報を含むステータス情報を要求に応じて出力し、前記色材の残量に関する情報および前記色材交換の可能性を示す情報を要求に応じて初期化するプリンタに接続されたプリンタ制御装置であって、
前記プリンタにステータス情報の送信を要求し、前記プリンタからステータス情報を受信するステータス受信手段と、
前記ステータス受信手段によって受信したステータス情報において前記色材交換の可能性が示されている場合には、利用者に色材交換操作の内容を入力するよう指示する確認手段と、
前記確認手段による指示に対して色材交換操作を行ったことが入力された場合に、前記プリンタに対して、色材の残量に関する情報および前記色材交換の可能性を示す情報を初期化させるためのコマンドを送信するコマンド送信手段とを備える。
【0012】
この構成により、色材の使用量に基づいてその残量に関する情報を管理するプリンタについて、色材の交換時に必要な、その残量に関する情報の初期化が容易かつ確実に行えるようになるという効果がある。
【0013】
更に好ましくは、前記確認手段は、色材の消費を伴う印字データを前記プリンタへ送信することが要求された場合に、利用者に、色材交換操作の内容の入力を指示する。
【0014】
この構成により、色材の消費を伴わない操作を行う場合に利用者が交換した色材に関する入力を行わなければならないという煩雑さを回避できるという効果がある。
【0015】
更に好ましくは、前記コマンド送信手段は、前記確認手段による指示に対して色材交換操作を行ったことが入力された場合には、前記ステータス受信手段により前記プリンタからステータス情報を受信し、当該ステータス情報において色材交換の可能性が示されていれば、前記プリンタに対して、色材の残量に関する情報および前記色材交換の可能性を示す情報を初期化させるためのコマンドを送信する。
【0016】
この構成により、複数のプリンタ制御装置から同時期に色材の残量に関する情報の初期化のための操作が行われた場合にも、プリンタに対して色材の残量に関する情報を初期化するためのコマンドが何度も送信されることを回避し、プリンタの色材の残量に関する情報が不正に初期化されることを回避できるという効果がある。
【0017】
更に好ましくは、前記色材は複数の色成分の色材を含み、前記確認手段は、色材交換操作の内容として、交換された色材の種類の入力を指示し、前記コマンド送信手段は、入力された種類の色材についての残量に関する情報を初期化させるためのコマンドを送信する。
【0018】
この構成により、交換された色材についてその残量に関する情報を初期化することができ、残量の管理を正確に行うことができる。
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
[第1実施形態]
以下、図1ないし図10について本発明の第1の実施形態によるプリンタ制御装置の構成及び動作を詳細に説明する。
【0020】
図1は本実施形態のシステム構成を示すブロック図である。図2は本実施形態におけるプリンタ制御装置であるホストコンピュータ1001のデータ転送処理を制御するデータ転送制御プログラムの処理動作を表すフローチャートである。図3はホストコンピュータ1001からプリンタ2001に対してステータス要求設定を行うために送信するステータス要求設定コマンドの例である。図4はプリンタ2001からホストコンピュータ1001に対して送信される、プリンタ2001のステータスを表すステータス情報の例である。図4の例では、プリンタ2001でユーザによるインク交換の可能性がある操作が検知されていることが示されている。図5はプリンタ2001からホストコンピュータ1001に対して送信される、プリンタ2001のステータスを表すステータス情報の例であって、プリンタ2001でユーザによるインク交換の可能性がある操作が検知されていない状態を示す。図6はホストコンピュータ1001上で動作するデータ転送制御プログラムがプリンタとの通信が正常に行えない場合に表示するダイアログボックスの表示例である。図7はホストコンピュータ1001上で動作するデータ転送制御プログラムがプリンタ2001へジョブデータを転送しようとするときに、プリンタ2001がインク交換の可能性がある操作を検知したステータスを示している場合に表示する、インク交換操作の確認のダイアログボックスの表示例である。図8は図7に示したダイアログボックスでユーザが実際にインク交換を行ったことを示す操作(「はい」ボタンの押下)を行った場合に、図7のダイアログボックスに続けて表示する、交換したインクタンクの種類を指定するためのダイアログボックスの表示例である。図9は図8で示したダイアログボックスでユーザがインクタンクの種類を選択して、「OK」ボタンを押下した場合に、ジョブのデータに先立ってプリンタ2001へ送信する、インク残量情報をリセットし、インク交換操作の有無の情報をインク交換操作が行われていないことを表すものに変更するよう指示するコマンドの例である。図10は、図7で示したダイアログボックスでユーザが実際にはインク交換を行わなかったことを示す操作(「いいえ」ボタンの押下)を行った場合に、ジョブのデータに先立ってプリンタ2001へ送信する、インク残量情報はリセットせずインク交換操作の有無の情報のみをインク交換操作が行われていないことを表すものに変更するよう指示するコマンドの例である。
【0021】
図1中、本実施形態のシステムにおけるホストコンピュータ1001は、後述するハードディスク内のアプリケーションプログラム等によって生成された文字、図形、およびイメージの混在するデータを、同じハードディスク内のプリンタ制御プログラムによって印字データに変換し、データ転送制御プログラムを介してプリンタ2001に画像出力する。
【0022】
CPU1002はホストコンピュータ本体1100の制御を行う。RAM1003は、ホストコンピュータ1001内で動作するプログラムがロードされたり、プログラムが動作中にワークメモリとして使用される。ハードディスク1004は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムをはじめとするプリンタ制御プログラムやデータ転送制御プログラム等の各種のプログラムのほか、各プログラムが動作する際に必要なデータ等が格納されている。
【0023】
ハードディスクコントローラ1005は、ハードディスク1004のデータやプログラムの読み書きの制御を行う。データ入出力コントローラ1006は、上述のプリンタ制御プログラムで生成されたプリンタ用のコマンドやデータをプリンタ側へ転送したり、逆にプリンタ側から送られてきたデータを受信して一時的に保持する。データ入出力コントローラ1006は、双方向のデータ通信インタフェースによってプリンタ2001と接続され、プリンタ2001との間でデータの送受信を行う。
【0024】
ROM1007には、ホストコンピュータ1001上で各種プログラムを実行したり、各種コントローラの制御を行うなどの様々な基本動作のためのプログラムおよびデータ等が格納されている。キーボードコントローラ1008は、ホストコンピュータ1001に接続されたキーボード1010からのキー入力を制御する。マウスコントローラ1012は、ホストコンピュータ1001に接続されたマウス1013からの入力を制御する。CRTコントローラ1009はディスプレイ用のCRT1011への表示を制御する。
【0025】
また、図1中、本実施形態のシステムにおけるプリンタ2001は、ホストコンピュータ1001から印字データを受け取り、これを記録用紙上に画像記録する。プリンタ2001はまた、ホストコンピュータ1001に対してプリンタ2001のプリンタステータスデータを送信するものである。
【0026】
データ入出力コントローラ2002は、プリンタ2001に対してホストコンピュータ1001から転送された印字データなどを受信したり、該プリンタ側からの情報をホストコンピュータ1001へ転送する。CPU2003はプリンタ本体の制御を行う。プログラムROM2004は、ホストコンピュータ1001から受信した印字データを出力するなどの一連のプリンタ動作を行うためのプログラムを格納している。
【0027】
フレームメモリ2005は、プログラムROM2004内のプログラムによって生成された画像パターンを保持する。ワークメモリ2006は、イメージデータの描画処理をはじめとして画像記録の各種の処理およびホストコンピュータ1001との通信処理において使用される。画像記録部2007は、フレームメモリ2005に保持した画像パターンをインク等の色材により用紙上に記録する。EEPROM2008はプリンタ2001の電源をオフにした状態でも保持されるべき情報を記憶する。EEPROM2008には、プリンタの印刷枚数の累計などのメンテナンス情報のほか、各インクのインク残量に関する情報、インク交換操作の有無の情報が記録される。
【0028】
CPU2003はカラー画像記録部2007のインクタンクに対する利用者のアクセスを、カラー画像記録部2007からの割り込み信号により認識することが可能であり、インクタンクへのアクセスを認識した場合には、前述のEEPROM2008上の所定の領域に設けたインク交換操作情報として、インクタンクの交換の可能性がある操作が行われたことを表す内容を記録する。この記録されたインク交換操作情報の内容は、ホストコンピュータ1001から送信されるインク情報初期化コマンドによって、インク残量に関する情報(インク残量情報)が初期化され、インク交換操作の有無を示すインク交換操作情報が、インク交換操作が行われていないことを表す内容に変更される。したがってインク情報初期化コマンドにより内容が変更されるまでは、インク交換操作情報は、インクタンク交換の可能性がある操作が行われたことを示す内容のまま保持される。例えばインクタンク交換時に開かれるカバーの開閉を検知するためのセンサをプリンタが備えていれば、そのカバーが開かれたことをプリンタが検知した場合に、インク交換の可能性がある操作が行われた旨の内容をインク交換操作情報として記録する。このほか、例えば印字ヘッドを搭載するキャリッジをインクタンク交換のために待避位置へと移動させるためのボタン操作等がされた場合に、インクタンク交換の可能性がある操作が行われたことを表す内容を、インク交換操作情報として記録することもできる。
【0029】
プリンタ2001では、画像記録部2007による画像記録や、クリーニング処理によってインクが消費された場合に、その消費量をもとにインク残量を計算して、前述のEEPROM2008の所定の領域にインク残量情報として記録する。このインク残量情報は、各色のインクについて、初期化された状態(未使用の状態)を0とし、その後のインク使用量を加算して更新していく。各色のインクについて、インク残量が少なくなったことを警告するしきい値があらかじめ設けられており、前記加算され更新されるインク残量情報の示す値が、このしきい値を超えた場合は、インク残量警告状態として、ステータス情報に反映させる。インク残量情報は、ホストコンピュータ1001から送信されるインク情報初期化コマンドによって初期化される。
【0030】
さらに、このプリンタ2001はプリンタのステータス情報をホストコンピュータへ送信する機能をサポートしている。プリンタ2001は、ホストコンピュータからステータス情報の送信要求があった際には、プリンタで発生しているエラーや警告の有無と、エラーや警告が発生している場合にはその種類、プリンタでインクタンク交換の可能性がある操作が行われたかを示すインク交換操作情報をホストコンピュータに対して送信する。警告の種類には、例えばインク残量が一定の水準まで低下したインク残量警告状態が含まれる。
【0031】
図1のデータ入出力コントローラ1006は、プリンタ2001に対してステータス情報の送信を要求し、送信されたステータス情報を受信するステータス受信手段を構成する。また、データ入出力コントローラ1006は、EEPROM2008に記録されたインク残量に関するインク残量情報を初期化するとともにインク交換操作の有無を表すインク交換操作情報をインク交換操作が行われていないことを表す内容に変更することを指示するためのインク情報初期化コマンドをプリンタ2001に対して送信するコマンド送信手段を構成する。CPU1002、キーボードコントローラ1008、CRTコントローラ1009、キーボード1010、CRT1011、マウスコントローラ1012、マウス1013は、ステータス受信手段によって受信したプリンタのインクタンク交換操作の有無を示すステータス情報に基づいて、インク交換操作が行われたことを表すステータス情報が通知された場合には利用者に実際のインク交換操作の内容を入力するよう促すインク交換確認手段を構成する。プリンタのインクタンク交換操作の有無を示すステータス情報は、プリンタ2001のEEPROM2008に格納されたインク交換操作情報に基づいてプリンタ2001から送信されたステータス情報である。
【0032】
(処理動作の説明)
図2から図10を用いて本実施形態におけるプリンタ制御装置の処理動作について説明する。
【0033】
まず、図2を用いてホストコンピュータ1001上で動作するデータ転送制御プログラムの動作を説明する。図2はホストコンピュータ1001上で動作するデータ転送制御プログラムの処理動作を示すフローチャートである。ホストコンピュータ1001上での印刷処理は、一般にアプリケーションプログラムで作成した文書あるいは画像等のデータをプリンタドライバと呼ばれるプログラムが印字データに変換し、この印字データをオペレーティングシステムが提供するプリントスプーラがスプールする。プリントスプーラはデータ転送制御プログラムを起動して、印字データをプリンタに転送するよう指示する。データ転送制御プログラムは、プリンタとの通信が正しく行われ、プリンタの機種が、転送しようとする印字データで想定されているプリンタ機種と一致しているかを確認するため、プリンタのデバイスIDを受信する。さらに、プリンタからプリンタのエラー、警告の有無とその種類を表すステータスを取得し、問題が無い場合にはプリンタへ印字データを転送し、問題がある場合にはユーザの支持を仰ぐ。プリンタドライバおよびプリントスプーラの動作は本実施形態とは直接関係ないため、説明を省略する。
【0034】
図2において、データ転送制御プログラムは、プリントスプーラによってRAM1003上にロードされ呼び出されると、まず初期化の処理を行う(S1001)。ここでは、プログラムで使用するメモリ領域の確保や変数の初期化を行う。
【0035】
ステップS1002では、プリントスプーラからの終了要求が無いかを判断し、終了要求がある場合には、ステップS1003に進んで終了処理を行い、終了する。ステップS1003の終了処理は、プログラムで使用したメモリ領域の開放を行う。
【0036】
プリントスプーラからの終了要求が無い場合、ステップS1004へ進む。プリントスプーラからジョブ開始とデータ転送の指示(関数呼び出し)が行われる場合には、ステップS1005へ進む。それ以外の場合には、プリントスプーラからの終了要求とジョブ開始の指示のいずれかがあるまで、ステップS1002からステップS1004の処理を繰り返す。
【0037】
プリントスプーラからジョブ開始とデータ転送の指示があった場合はステップS1005へ進み、ジョブ開始とデータ転送の指示で指定されたポートをオープンし、プリンタからデバイスIDを取得する(ステップS1006)。デバイスIDには、そのプリンタの機種を示す情報が含まれており、この情報をもとに接続されているプリンタとデータ転送制御プログラムがサポートするプリンタ機種とが一致しているかを判断できる。
【0038】
ステップS1007では、デバイスIDが正しく取得でき、取得してデバイスIDに含まれるプリンタ機種情報とデータ転送制御プログラムがサポートするプリンタ機種とが一致しているかを判断する。デバイスIDが正しく取得でき、かつ、機種が一致していると判断した場合は、ステップS1008へ進む。デバイスIDが取得できないか、あるいは機種が不一致であると判断した場合は、ステップS1012へ進む。
【0039】
ステップS1012では、プリンタとの通信が正しく行えないことを示すダイアログボックスを表示する。この表示はプリントスプーラが行い、データ転送制御プログラムはプリントスプーラからのデータ転送を指示する関数呼び出しに対してエラーの応答を行った場合に、このダイアログボックスが表示されるようになっている。ダイアログボックスは図6に示すようなものであり、利用者は「再試行」または「キャンセル」のボタンを押下することが可能である。「再試行」のボタンが押下された場合、プリントスプーラは再度データ転送制御プログラムに対してデータ転送を指示する関数呼び出しを行うので、データ転送制御プログラムはステップS1006からの処理を行う。また、利用者が前記ダイアログボックスに対して何も入力を行わないまま一定時間が経過した場合も、「再試行」のボタンが押下された場合と同様の処理が行われる。前記ダイアログボックスに対して「キャンセル」ボタンが押下された場合は、プリントスプーラはジョブキャンセルの処理を行う。この際、プリントスプーラはデータ転送制御プログラムに対してジョブ終了を指示する関数呼び出しを行うため、データ転送制御プログラムはポートのクローズ処理等、ジョブ終了のための処理を行ったあと、ステップS1002へ進み、終了要求か新たなジョブ開始の要求が行われるのを待つ。
【0040】
ステップS1008では、プリンタ2001に対してステータス要求コマンドを送信し、送信が成功した場合にはプリンタからのステータス受信処理を開始する。ステータス要求コマンドは例えば図3に示すような内容を有する。図3に示すコマンドは、ステータス要求コマンドであることを示すエスケープシーケンス(1Bh,”S”,”T”,”S”)に続いて、その後のコマンドサイズを表す2バイトの情報(0016h)と、プリンタ2001に対してステータスを要求するコマンド(REQ)および要求するステータス情報の種類とを含む。図3のコマンド例では、エラー情報(ERR)、警告情報(WRN)、インク交換操作情報(CHG)、ページ情報(PAG)を送信するよう要求している。このステータス要求コマンドを受信したプリンタ2001は、その後、プリンタ2001の電源がオフにされるか、別のステータス要求コマンドによって指示されるまで、ホストコンピュータ1001からのステータス送信要求があるたびに、ステータス要求コマンドで指定されたステータス情報を送信するよう動作する。ホストコンピュータはステータス要求コマンドを送信した後、必要に応じてプリンタにステータス送信の要求を行い、ステータスを取得する。
【0041】
ステップS1008でステータス要求コマンドの送信に失敗した場合や、ステータス要求コマンドは送信したがその後プリンタからステータス情報が取得できず、プリンタ2001側で正しくステータス要求コマンドが処理されていない可能性がある場合には、ステップS1012へ進む。ステップS1012以降の処理は、前述のとおりである。
【0042】
ステップS1010では、ステップS1008でプリンタ2001に対して送信したステータス要求コマンドに対して受信したステータス情報を解析する処理を行う。プリンタ2001から送信されるステータス情報は例えば図4や図5に示すようなものである。ステータス情報は、先頭に送信されるステータス情報全体のバイト数を示す長さ情報2バイトを持ち、そのあとに実際のステータスを表す情報が続くようになっている。図4および図5の例では、エラー情報(ERR)と警告情報(WRN)はエラー及び警告が発生していないことを示す「0」となっている。また、ページ情報(PAG)はプリンタが印刷処理を行っていないことを示す「0」となっている。また、インク交換操作情報(CHG)は、図4の例ではインク交換操作が行われた可能性があることを示す「1」となっており、図5の例ではインク交換操作が行われた可能性がないことを示す「0」となっている。
【0043】
ステップS1011では、ステップS1010で解析した結果、インク交換操作情報(CHG)の内容が、インク交換操作が行われた可能性を示す値(「1」)であればステップS1018へ、インク交換操作が行われた可能性がないことを示す値(「0」)であればステップS1015へ進む。
【0044】
ステップS1018以降は、以前のジョブから今回のジョブまでの間にプリンタ2001でインク交換の操作が行われた可能性がある場合の処理である。この場合、データ転送制御プログラムはプリンタ2001へ印刷ジョブのデータを転送し始める前に、実際にインク交換の操作が行われたかを利用者に問い合わせる。そしてインク交換の操作が実際に行われた場合には、交換されたインクの残量に関する情報を初期化するよう指示するコマンドをプリンタ2001に送信してから印刷ジョブのデータを転送するよう制御する。
【0045】
そこで、ステップS1018では、まず図7に示すようなダイアログボックスを表示して利用者の入力を受け付ける。ダイアログボックスはインク交換が行われた可能性があることを利用者に示し、実際にインク交換の操作を行ったかどうかの入力を求める。
【0046】
ステップS1019では、図7及び図8のダイアログボックスに対する利用者による入力を判定する。利用者が図7のダイアログボックスで「いいえ」ボタンを選択した場合には、インク交換は行われていないとみなして、ステップS1022へ処理を進める。一方、利用者がこのダイアログボックスで「はい」ボタンを選択した場合には、図7のダイアログボックスを消去して図8に示すダイアログボックスを新たに表示する。この表示は、図2においてはステップ1019において行われることになる。
【0047】
図8のダイアログボックスは、交換したインクタンクの種類を指定するためのチェックボックスを備える。利用者が交換したインクタンクを選択して「OK」ボタンを選択することで、どのインクタンクを交換したかを入力できる。表示直後の図8のダイアログボックスは、いずれのチェックボックスも選択されていない状態であり、また、チェックボックスが選択されていない状態では「OK」ボタンが選択できないようになっている。
【0048】
図8において「OK」ボタンが選択された場合はステップS1020へ処理を進める。一方「キャンセル」ボタンが選択された場合には、ダイアログボックスを消去して、再度図7に示すダイアログボックスを表示する。
【0049】
ステップS1020では、まずあらためてプリンタ2001のステータス情報を獲得し、取得が成功したならその内容を解析する。そして、このプリンタ2001から取得した最新のステータス情報に含まれるインク交換操作情報の値を確認する。インク交換操作情報がインク交換が行われた可能性があることを示している場合、すなわちCHGコマンドの応答が「1」の場合には、ステップS1021へ進む。一方、インク交換操作情報がインク交換が行われた可能性がないことを示している場合、すなわちCHGコマンドの応答が「0」の場合には、ステップS1015へ進む。
【0050】
ステップS1020においてステータス情報をあらためて取得するのは、プリンタが複数のホストコンピュータから制御される場合を考慮しているためである。このような場合、プリンタ2001を利用するホストコンピュータは、すべて図2の手順でインク残量を管理している。或るホストコンピュータが図2の手順を実行して、後述のステップS1021の処理によってインク残量に関する情報を初期化するよう指示するインク情報初期化コマンドをプリンタ2001に送信し、その後に続けて行われるジョブデータ送信によってプリンタ2001は印刷等の処理を行ってインクを消費しているものとする。この場合、別のホストコンピュータが並行して図2の手順を実行していると、そのコンピュータからプリンタ2001に対して、改めてインク残量に関する情報を初期化するよう指示するコマンドが送信されてしまう。この結果、先のホストコンピュータからの印刷ジョブによる消費分を反映したインク残量がインク残量情報としてプリンタ2001のEEPROM2008に記録されているにも関わらず、後のコンピュータからの初期化コマンドによりその情報が消去されてしまう。ステップS1020は、そのようなインク残量初期化コマンドの二重送信を避けるための処理である。なおステップS1020では、ステータス情報の取得に失敗した場合にも、ステップS1015に分岐する。
【0051】
ステップS1021では、プリンタ2001へのジョブデータ送信に先立って、プリンタ2001のインク残量に関する情報(インク残量情報)を初期化するとともに、インク交換がされたことの可能性を示す情報(インク交換操作情報)をインク交換が行われていないことを表す内容(すなわち0)に変更するよう指示するコマンドをプリンタ2001に送信する。このインク情報初期化コマンドは、ステップS1019で表示した図8に示すダイアログに対する利用者の入力に基づいて発行されるものであり、例えば図9に示すような形式を持つ。図9のインク情報初期化コマンドは、制御コマンドであることを示すエスケープシーケンス(1Bh,”C”,”M”,”D”)に続いて、その後のコマンドサイズを表す2バイトの情報と、ブラックインクタンク(BK)とカラーインクタンク(CL)に関するインク残量に関する情報をリセットするよう指示するコマンド(RST)からなっている。プリンタ2001はこのコマンドを受信すると、指定されたインクタンクのインク残量情報をリセットし、新しいインクタンクのインク残量を表す状態にするとともに、インク交換捜査情報をインク交換が行われていないことを示す内容に変更する。
【0052】
ステップS1022では、プリンタ2001へのジョブデータ送信に先立って、プリンタ2001のインク交換がされたことの可能性を示す情報(インク交換操作情報)を、インク交換が行われていないことを表す内容(すなわち0)に変更するよう指示するコマンドをプリンタ2001に送信する。このインク交換操作情報初期化コマンドは、例えば図10に示すような形式を持つ。
【0053】
図10のインク交換操作情報初期化コマンドは、制御コマンドであることを表すエスケープシーケンス(1Bh,“C”,“M”,“D”)に続いて、その後のコマンドサイズを表す2バイトの情報と、どのインクタンクのインク残量に関する情報もリセットせず、インク交換操作情報のみをインク交換が行われていないことを表す状態に変更するよう指示するコマンド(RST=0)からなっている。プリンタ2001はこのコマンドを受信すると、インク残量情報はリセットせず、インク交換操作情報のみをインク交換が行われていないことを表す状態にする。
【0054】
ステップS1015では、プリントスプーラからプリンタへの送信を指示された印刷ジョブのデータをプリンタ2001へ送信し、また、プリンタ2001のステータス情報を取得する処理を行う。ステップS1016では、データ転送制御プログラムはプリントスプーラからのデータ送信の指示があるか判定し、指示がある限りこの処理(S1015)を繰り返す。ジョブ終了の指示があれば、プリンタ2001から受信するステータス情報によりプリンタでの処理が完了したことを確認した上で、ステップS1017へ進む。プリンタでの処理が終了したことの確認は、前述のPAGステータスにより判断して行う。
【0055】
ステップS1017では、使用したポートをクローズする処理を行って、一連のジョブの処理を完了する。その後は、ステップS1002以降の処理を、プリントスプーラからの終了要求があるまで繰り返す。
【0056】
以上のように、上記一連の処理をホストコンピュータ1001でのデータ転送処理時に行うことにより、インク使用量の累計からインク残量の情報を得る方式のプリンタとホストコンピュータとからなる印刷システムにおいて、インク交換の操作が行われた場合のインク残量に関する情報のリセット処理を容易かつ確実に行うことができる。
【0057】
更に、この印刷システムにおいて、一台のプリンタに対して複数のホストコンピュータが接続され、複数のホストコンピュータからそれぞれ独立にインク残量に関する情報をリセットするための操作が行われた場合にも、このリセット処理が何度も行われて情報が正しいインク残量を反映しなくなるといった問題が発生しないように処理できる。
【0058】
[実施形態の変形例]
(1)本実施形態では、インク使用量に基づいてその残量を検知するプリンタを利用するシステムを説明したが、プリンタとしては、液体状の色材であるインクを利用するインクジェットプリンタなどのほか、色材としてトナーを用いる電子写真式のプリンタや、インクリボンを用いるプリンタについても、実施形態のプリンタと同様の原理で色材の残量を検知している限り本発明を適用できる。
(2)本実施形態ではプリンタがカラープリンタであるものとしている。しかし、モノクロプリンタであっても本発明を適用できる。この場合、図8の入力画面は不要となるために、図7の画面において「はい」が選択されたなら、図8の画面を表示することなくそのままステップS1019からステップS1020へと分岐する。
(3)図8の画面では、選択できるのは「ブラックインクタンク」あるいは「カラーインクタンク」である。ここで表示されるのは、プリンタが個々に残量を管理するインクとなる。図8の例は、YMCのカラーインクタンクをまとめたカートリッジとブラックインクタンクとを利用し、それぞれについて残量を管理するプリンタについてのものである。したがって、YMCKの各色について残量を管理するプリンタについては、YMCK各色についてチェックボックスを表示し、交換したタンクを選択させる。図2のステップS1021では、選択された色のインクについての残量を初期化するためコマンドが発行される。
【0059】
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0060】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
【0061】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体およびプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0062】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0063】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、色材の使用量に基づいてその残量に関する情報を管理するプリンタについて、色材の交換時に必要な、その残量に関する情報の初期化が容易かつ確実に行えるようになるという効果がある。
【0065】
また請求項2の発明によれば、色材の消費を伴わない操作を行う場合に利用者が交換した色材に関する入力を行わなければならないという煩雑さを回避できるという効果がある。
【0066】
また請求項3の発明によれば、複数のプリンタ制御装置から同時期に色材の残量に関する情報の初期化のための操作が行われた場合にも、プリンタに対して色材の残量に関する情報を初期化するためのコマンドが何度も送信されることを回避し、プリンタの色材の残量に関する情報が不正に初期化されることを回避できるという効果がある。
【0067】
また請求項4の発明によれば、交換された色材についてその残量に関する情報を初期化することができ、残量の管理を正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るホストコンピュータ及びプリンタからなるシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態に係るホストコンピュータ上で動作するデータ転送制御プログラムの処理動作を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施の形態に係るホストコンピュータ上で動作するデータ転送制御プログラムがプリンタへ転送するステータス要求コマンドの例を表す図である。
【図4】第1の実施の形態に係るプリンタが送信し、ホストコンピュータが受信する、プリンタのステータス情報の例を表す図である。
【図5】第1の実施の形態に係るプリンタがホストコンピュータに対して送信する、プリンタのステータス情報の例を表す図である。
【図6】第1の実施の形態に係るホストコンピュータで動作するデータ転送制御プログラムが表示する、通信エラーのダイアログボックスの表示例を表す図である。
【図7】第1の実施の形態に係るホストコンピュータで動作するデータ転送制御プログラムが表示する、インク交換操作の確認ダイアログボックスの表示例を表す図である。
【図8】第1の実施の形態に係るホストコンピュータで動作するデータ転送制御プログラムが表示する、インク交換操作の確認ダイアログボックスの表示例を表す図である。
【図9】第1の実施の形態に係るホストコンピュータがプリンタに対して送信する、プリンタのインク残量に関する情報を初期化し、インク交換操作の有無の情報をインク交換操作が行われていないことを表すものに変更するよう指示するコマンドの例を表す図である。
【図10】第1の実施の形態に係るホストコンピュータがプリンタに対して送信する、プリンタのインク残量に関する情報は初期化せず、インク交換操作の有無の情報のみをインク交換操作が行われていないことを表すものに変更するよう指示するコマンドの例を表す図である。
【符号の説明】
1001 ホストコンピュータ
1002 CPU
1003 RAM
1004 ハードディスク
1006 データ入出力コントローラ(ホストコンピュータ)
1007 ROM
1008 キーボードコントローラ
1009 CRTコントローラ
1010 キーボード
1011 CRT
1012 マウスコントローラ
1013 マウス
2001 プリンタ
2002 データ入出力コントローラ(プリンタ)
2003 プリンタCPU
2004 プログラムROM
2005 フレームメモリ
2006 ワークメモリ
2007 画像記録部
2008 EEPROM
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばプリンタとプリンタに対して印字データを送信するホストコンピュータ等のプリンタ制御装置及び方法に関し、特にプリンタのインク残量の管理に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェットプリンタにおいてインクの残量を計測し、利用者にインク交換を行うタイミングを適切に知らせるための方法として、各インクタンクの使用開始時からのインクの総使用量を記録し、この総使用量があらかじめインクタンクに充填された総インク量に近くなると、利用者にインク交換を促す方法が知られている。また、逆にあらかじめインクタンクに充填された総インク量に基づいた初期値からインクの使用量を減算していき、その値が一定の値を下回ったら、利用者にインク交換を促す方法も知られている。これらの方法は、インク残量を直接計測するためのセンサ等を必要としないため、インクジェットプリンタの中でも比較的安価な機種において多く用いられている。この方式で正しくインク使用量を監視するためには、利用者がインク交換を行ったときに、インク使用量のカウンタが正しく初期化されることが必要である。
【0003】
インク使用量のカウンタを初期化する方法としては、次のような方法が知られている。すなわち、プリンタでインクタンクの交換操作を監視し、インクタンクの交換操作が行われたら、インクタンクが新しいものに交換されたと見なしてインク使用量のカウンタを自動的に初期化する方法である(特許文献等1参照)。
【0004】
また、別の方法として、インク交換の操作を行った後、利用者があらかじめ定められたカウンタ初期化のための操作を行うことで、インク使用量のカウンタを初期化する方法もある(特許文献等2参照)。この際、操作を容易にするために、プリンタと接続されたホストコンピュータの画面上にインク使用量のカウンタを初期化するためのGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)を設け、このGUI上のボタン操作によって、インク使用量を初期化するためのコマンドがプリンタに転送され、このコマンドによってカウンタを初期化するように構成する場合もある。
【0005】
【特許文献1】
特開平09−30006号公報
【特許文献2】
特開平8−224891号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの方法には次のような問題点があった。すなわち、インクタンクの交換操作を検知して自動的にカウンタを初期化する方法では、交換が検知された場合に、自動的にインク使用量のカウンタが初期化されてしまうため、一旦取り外した使用中のインクタンクを再度取り付けた場合のように実際のインク残量が変化していない場合にもインク使用量のカウンタが初期化されてしまい、カウンタがそのインクタンクのインク使用量を正しく反映しなくなってしまうという問題があった。更に、この問題を回避するために、インクタンクに個々のインクタンクを識別するためのマイクロチップを設けるものもあるが、これもコストがかさむという問題があった。
【0007】
また、インク交換の操作を行った後、利用者がインク使用量のカウンタ初期化の操作を行う方法では、利用者がカウンタ初期化の操作を正しく行わなかった場合に、カウンタがインク使用量を正しく反映しなくなってしまうという問題があった。
【0008】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、インク使用量からその残量に関する情報を得るプリンタにおけるインク残量に関する情報の初期化を容易かつ確実に行うことが可能なプリンタ制御装置及び方法を提供することを目的とする。
【0009】
更に、一台のプリンタに対して複数のプリンタ制御装置が接続され、複数のプリンタ制御装置からそれぞれ独立にインク残量に関する情報を初期化する操作が行われた場合にも、インクの残量に関する情報を正確に維持できなくなるという問題を解消したプリンタ制御装置及び方法を提供することも目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は次のような構成を備える。
【0011】
色材の使用量に基づいて該色材の残量に関する情報を更新して記憶し、該情報および色材交換の可能性を示す情報を含むステータス情報を要求に応じて出力し、前記色材の残量に関する情報および前記色材交換の可能性を示す情報を要求に応じて初期化するプリンタに接続されたプリンタ制御装置であって、
前記プリンタにステータス情報の送信を要求し、前記プリンタからステータス情報を受信するステータス受信手段と、
前記ステータス受信手段によって受信したステータス情報において前記色材交換の可能性が示されている場合には、利用者に色材交換操作の内容を入力するよう指示する確認手段と、
前記確認手段による指示に対して色材交換操作を行ったことが入力された場合に、前記プリンタに対して、色材の残量に関する情報および前記色材交換の可能性を示す情報を初期化させるためのコマンドを送信するコマンド送信手段とを備える。
【0012】
この構成により、色材の使用量に基づいてその残量に関する情報を管理するプリンタについて、色材の交換時に必要な、その残量に関する情報の初期化が容易かつ確実に行えるようになるという効果がある。
【0013】
更に好ましくは、前記確認手段は、色材の消費を伴う印字データを前記プリンタへ送信することが要求された場合に、利用者に、色材交換操作の内容の入力を指示する。
【0014】
この構成により、色材の消費を伴わない操作を行う場合に利用者が交換した色材に関する入力を行わなければならないという煩雑さを回避できるという効果がある。
【0015】
更に好ましくは、前記コマンド送信手段は、前記確認手段による指示に対して色材交換操作を行ったことが入力された場合には、前記ステータス受信手段により前記プリンタからステータス情報を受信し、当該ステータス情報において色材交換の可能性が示されていれば、前記プリンタに対して、色材の残量に関する情報および前記色材交換の可能性を示す情報を初期化させるためのコマンドを送信する。
【0016】
この構成により、複数のプリンタ制御装置から同時期に色材の残量に関する情報の初期化のための操作が行われた場合にも、プリンタに対して色材の残量に関する情報を初期化するためのコマンドが何度も送信されることを回避し、プリンタの色材の残量に関する情報が不正に初期化されることを回避できるという効果がある。
【0017】
更に好ましくは、前記色材は複数の色成分の色材を含み、前記確認手段は、色材交換操作の内容として、交換された色材の種類の入力を指示し、前記コマンド送信手段は、入力された種類の色材についての残量に関する情報を初期化させるためのコマンドを送信する。
【0018】
この構成により、交換された色材についてその残量に関する情報を初期化することができ、残量の管理を正確に行うことができる。
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
[第1実施形態]
以下、図1ないし図10について本発明の第1の実施形態によるプリンタ制御装置の構成及び動作を詳細に説明する。
【0020】
図1は本実施形態のシステム構成を示すブロック図である。図2は本実施形態におけるプリンタ制御装置であるホストコンピュータ1001のデータ転送処理を制御するデータ転送制御プログラムの処理動作を表すフローチャートである。図3はホストコンピュータ1001からプリンタ2001に対してステータス要求設定を行うために送信するステータス要求設定コマンドの例である。図4はプリンタ2001からホストコンピュータ1001に対して送信される、プリンタ2001のステータスを表すステータス情報の例である。図4の例では、プリンタ2001でユーザによるインク交換の可能性がある操作が検知されていることが示されている。図5はプリンタ2001からホストコンピュータ1001に対して送信される、プリンタ2001のステータスを表すステータス情報の例であって、プリンタ2001でユーザによるインク交換の可能性がある操作が検知されていない状態を示す。図6はホストコンピュータ1001上で動作するデータ転送制御プログラムがプリンタとの通信が正常に行えない場合に表示するダイアログボックスの表示例である。図7はホストコンピュータ1001上で動作するデータ転送制御プログラムがプリンタ2001へジョブデータを転送しようとするときに、プリンタ2001がインク交換の可能性がある操作を検知したステータスを示している場合に表示する、インク交換操作の確認のダイアログボックスの表示例である。図8は図7に示したダイアログボックスでユーザが実際にインク交換を行ったことを示す操作(「はい」ボタンの押下)を行った場合に、図7のダイアログボックスに続けて表示する、交換したインクタンクの種類を指定するためのダイアログボックスの表示例である。図9は図8で示したダイアログボックスでユーザがインクタンクの種類を選択して、「OK」ボタンを押下した場合に、ジョブのデータに先立ってプリンタ2001へ送信する、インク残量情報をリセットし、インク交換操作の有無の情報をインク交換操作が行われていないことを表すものに変更するよう指示するコマンドの例である。図10は、図7で示したダイアログボックスでユーザが実際にはインク交換を行わなかったことを示す操作(「いいえ」ボタンの押下)を行った場合に、ジョブのデータに先立ってプリンタ2001へ送信する、インク残量情報はリセットせずインク交換操作の有無の情報のみをインク交換操作が行われていないことを表すものに変更するよう指示するコマンドの例である。
【0021】
図1中、本実施形態のシステムにおけるホストコンピュータ1001は、後述するハードディスク内のアプリケーションプログラム等によって生成された文字、図形、およびイメージの混在するデータを、同じハードディスク内のプリンタ制御プログラムによって印字データに変換し、データ転送制御プログラムを介してプリンタ2001に画像出力する。
【0022】
CPU1002はホストコンピュータ本体1100の制御を行う。RAM1003は、ホストコンピュータ1001内で動作するプログラムがロードされたり、プログラムが動作中にワークメモリとして使用される。ハードディスク1004は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムをはじめとするプリンタ制御プログラムやデータ転送制御プログラム等の各種のプログラムのほか、各プログラムが動作する際に必要なデータ等が格納されている。
【0023】
ハードディスクコントローラ1005は、ハードディスク1004のデータやプログラムの読み書きの制御を行う。データ入出力コントローラ1006は、上述のプリンタ制御プログラムで生成されたプリンタ用のコマンドやデータをプリンタ側へ転送したり、逆にプリンタ側から送られてきたデータを受信して一時的に保持する。データ入出力コントローラ1006は、双方向のデータ通信インタフェースによってプリンタ2001と接続され、プリンタ2001との間でデータの送受信を行う。
【0024】
ROM1007には、ホストコンピュータ1001上で各種プログラムを実行したり、各種コントローラの制御を行うなどの様々な基本動作のためのプログラムおよびデータ等が格納されている。キーボードコントローラ1008は、ホストコンピュータ1001に接続されたキーボード1010からのキー入力を制御する。マウスコントローラ1012は、ホストコンピュータ1001に接続されたマウス1013からの入力を制御する。CRTコントローラ1009はディスプレイ用のCRT1011への表示を制御する。
【0025】
また、図1中、本実施形態のシステムにおけるプリンタ2001は、ホストコンピュータ1001から印字データを受け取り、これを記録用紙上に画像記録する。プリンタ2001はまた、ホストコンピュータ1001に対してプリンタ2001のプリンタステータスデータを送信するものである。
【0026】
データ入出力コントローラ2002は、プリンタ2001に対してホストコンピュータ1001から転送された印字データなどを受信したり、該プリンタ側からの情報をホストコンピュータ1001へ転送する。CPU2003はプリンタ本体の制御を行う。プログラムROM2004は、ホストコンピュータ1001から受信した印字データを出力するなどの一連のプリンタ動作を行うためのプログラムを格納している。
【0027】
フレームメモリ2005は、プログラムROM2004内のプログラムによって生成された画像パターンを保持する。ワークメモリ2006は、イメージデータの描画処理をはじめとして画像記録の各種の処理およびホストコンピュータ1001との通信処理において使用される。画像記録部2007は、フレームメモリ2005に保持した画像パターンをインク等の色材により用紙上に記録する。EEPROM2008はプリンタ2001の電源をオフにした状態でも保持されるべき情報を記憶する。EEPROM2008には、プリンタの印刷枚数の累計などのメンテナンス情報のほか、各インクのインク残量に関する情報、インク交換操作の有無の情報が記録される。
【0028】
CPU2003はカラー画像記録部2007のインクタンクに対する利用者のアクセスを、カラー画像記録部2007からの割り込み信号により認識することが可能であり、インクタンクへのアクセスを認識した場合には、前述のEEPROM2008上の所定の領域に設けたインク交換操作情報として、インクタンクの交換の可能性がある操作が行われたことを表す内容を記録する。この記録されたインク交換操作情報の内容は、ホストコンピュータ1001から送信されるインク情報初期化コマンドによって、インク残量に関する情報(インク残量情報)が初期化され、インク交換操作の有無を示すインク交換操作情報が、インク交換操作が行われていないことを表す内容に変更される。したがってインク情報初期化コマンドにより内容が変更されるまでは、インク交換操作情報は、インクタンク交換の可能性がある操作が行われたことを示す内容のまま保持される。例えばインクタンク交換時に開かれるカバーの開閉を検知するためのセンサをプリンタが備えていれば、そのカバーが開かれたことをプリンタが検知した場合に、インク交換の可能性がある操作が行われた旨の内容をインク交換操作情報として記録する。このほか、例えば印字ヘッドを搭載するキャリッジをインクタンク交換のために待避位置へと移動させるためのボタン操作等がされた場合に、インクタンク交換の可能性がある操作が行われたことを表す内容を、インク交換操作情報として記録することもできる。
【0029】
プリンタ2001では、画像記録部2007による画像記録や、クリーニング処理によってインクが消費された場合に、その消費量をもとにインク残量を計算して、前述のEEPROM2008の所定の領域にインク残量情報として記録する。このインク残量情報は、各色のインクについて、初期化された状態(未使用の状態)を0とし、その後のインク使用量を加算して更新していく。各色のインクについて、インク残量が少なくなったことを警告するしきい値があらかじめ設けられており、前記加算され更新されるインク残量情報の示す値が、このしきい値を超えた場合は、インク残量警告状態として、ステータス情報に反映させる。インク残量情報は、ホストコンピュータ1001から送信されるインク情報初期化コマンドによって初期化される。
【0030】
さらに、このプリンタ2001はプリンタのステータス情報をホストコンピュータへ送信する機能をサポートしている。プリンタ2001は、ホストコンピュータからステータス情報の送信要求があった際には、プリンタで発生しているエラーや警告の有無と、エラーや警告が発生している場合にはその種類、プリンタでインクタンク交換の可能性がある操作が行われたかを示すインク交換操作情報をホストコンピュータに対して送信する。警告の種類には、例えばインク残量が一定の水準まで低下したインク残量警告状態が含まれる。
【0031】
図1のデータ入出力コントローラ1006は、プリンタ2001に対してステータス情報の送信を要求し、送信されたステータス情報を受信するステータス受信手段を構成する。また、データ入出力コントローラ1006は、EEPROM2008に記録されたインク残量に関するインク残量情報を初期化するとともにインク交換操作の有無を表すインク交換操作情報をインク交換操作が行われていないことを表す内容に変更することを指示するためのインク情報初期化コマンドをプリンタ2001に対して送信するコマンド送信手段を構成する。CPU1002、キーボードコントローラ1008、CRTコントローラ1009、キーボード1010、CRT1011、マウスコントローラ1012、マウス1013は、ステータス受信手段によって受信したプリンタのインクタンク交換操作の有無を示すステータス情報に基づいて、インク交換操作が行われたことを表すステータス情報が通知された場合には利用者に実際のインク交換操作の内容を入力するよう促すインク交換確認手段を構成する。プリンタのインクタンク交換操作の有無を示すステータス情報は、プリンタ2001のEEPROM2008に格納されたインク交換操作情報に基づいてプリンタ2001から送信されたステータス情報である。
【0032】
(処理動作の説明)
図2から図10を用いて本実施形態におけるプリンタ制御装置の処理動作について説明する。
【0033】
まず、図2を用いてホストコンピュータ1001上で動作するデータ転送制御プログラムの動作を説明する。図2はホストコンピュータ1001上で動作するデータ転送制御プログラムの処理動作を示すフローチャートである。ホストコンピュータ1001上での印刷処理は、一般にアプリケーションプログラムで作成した文書あるいは画像等のデータをプリンタドライバと呼ばれるプログラムが印字データに変換し、この印字データをオペレーティングシステムが提供するプリントスプーラがスプールする。プリントスプーラはデータ転送制御プログラムを起動して、印字データをプリンタに転送するよう指示する。データ転送制御プログラムは、プリンタとの通信が正しく行われ、プリンタの機種が、転送しようとする印字データで想定されているプリンタ機種と一致しているかを確認するため、プリンタのデバイスIDを受信する。さらに、プリンタからプリンタのエラー、警告の有無とその種類を表すステータスを取得し、問題が無い場合にはプリンタへ印字データを転送し、問題がある場合にはユーザの支持を仰ぐ。プリンタドライバおよびプリントスプーラの動作は本実施形態とは直接関係ないため、説明を省略する。
【0034】
図2において、データ転送制御プログラムは、プリントスプーラによってRAM1003上にロードされ呼び出されると、まず初期化の処理を行う(S1001)。ここでは、プログラムで使用するメモリ領域の確保や変数の初期化を行う。
【0035】
ステップS1002では、プリントスプーラからの終了要求が無いかを判断し、終了要求がある場合には、ステップS1003に進んで終了処理を行い、終了する。ステップS1003の終了処理は、プログラムで使用したメモリ領域の開放を行う。
【0036】
プリントスプーラからの終了要求が無い場合、ステップS1004へ進む。プリントスプーラからジョブ開始とデータ転送の指示(関数呼び出し)が行われる場合には、ステップS1005へ進む。それ以外の場合には、プリントスプーラからの終了要求とジョブ開始の指示のいずれかがあるまで、ステップS1002からステップS1004の処理を繰り返す。
【0037】
プリントスプーラからジョブ開始とデータ転送の指示があった場合はステップS1005へ進み、ジョブ開始とデータ転送の指示で指定されたポートをオープンし、プリンタからデバイスIDを取得する(ステップS1006)。デバイスIDには、そのプリンタの機種を示す情報が含まれており、この情報をもとに接続されているプリンタとデータ転送制御プログラムがサポートするプリンタ機種とが一致しているかを判断できる。
【0038】
ステップS1007では、デバイスIDが正しく取得でき、取得してデバイスIDに含まれるプリンタ機種情報とデータ転送制御プログラムがサポートするプリンタ機種とが一致しているかを判断する。デバイスIDが正しく取得でき、かつ、機種が一致していると判断した場合は、ステップS1008へ進む。デバイスIDが取得できないか、あるいは機種が不一致であると判断した場合は、ステップS1012へ進む。
【0039】
ステップS1012では、プリンタとの通信が正しく行えないことを示すダイアログボックスを表示する。この表示はプリントスプーラが行い、データ転送制御プログラムはプリントスプーラからのデータ転送を指示する関数呼び出しに対してエラーの応答を行った場合に、このダイアログボックスが表示されるようになっている。ダイアログボックスは図6に示すようなものであり、利用者は「再試行」または「キャンセル」のボタンを押下することが可能である。「再試行」のボタンが押下された場合、プリントスプーラは再度データ転送制御プログラムに対してデータ転送を指示する関数呼び出しを行うので、データ転送制御プログラムはステップS1006からの処理を行う。また、利用者が前記ダイアログボックスに対して何も入力を行わないまま一定時間が経過した場合も、「再試行」のボタンが押下された場合と同様の処理が行われる。前記ダイアログボックスに対して「キャンセル」ボタンが押下された場合は、プリントスプーラはジョブキャンセルの処理を行う。この際、プリントスプーラはデータ転送制御プログラムに対してジョブ終了を指示する関数呼び出しを行うため、データ転送制御プログラムはポートのクローズ処理等、ジョブ終了のための処理を行ったあと、ステップS1002へ進み、終了要求か新たなジョブ開始の要求が行われるのを待つ。
【0040】
ステップS1008では、プリンタ2001に対してステータス要求コマンドを送信し、送信が成功した場合にはプリンタからのステータス受信処理を開始する。ステータス要求コマンドは例えば図3に示すような内容を有する。図3に示すコマンドは、ステータス要求コマンドであることを示すエスケープシーケンス(1Bh,”S”,”T”,”S”)に続いて、その後のコマンドサイズを表す2バイトの情報(0016h)と、プリンタ2001に対してステータスを要求するコマンド(REQ)および要求するステータス情報の種類とを含む。図3のコマンド例では、エラー情報(ERR)、警告情報(WRN)、インク交換操作情報(CHG)、ページ情報(PAG)を送信するよう要求している。このステータス要求コマンドを受信したプリンタ2001は、その後、プリンタ2001の電源がオフにされるか、別のステータス要求コマンドによって指示されるまで、ホストコンピュータ1001からのステータス送信要求があるたびに、ステータス要求コマンドで指定されたステータス情報を送信するよう動作する。ホストコンピュータはステータス要求コマンドを送信した後、必要に応じてプリンタにステータス送信の要求を行い、ステータスを取得する。
【0041】
ステップS1008でステータス要求コマンドの送信に失敗した場合や、ステータス要求コマンドは送信したがその後プリンタからステータス情報が取得できず、プリンタ2001側で正しくステータス要求コマンドが処理されていない可能性がある場合には、ステップS1012へ進む。ステップS1012以降の処理は、前述のとおりである。
【0042】
ステップS1010では、ステップS1008でプリンタ2001に対して送信したステータス要求コマンドに対して受信したステータス情報を解析する処理を行う。プリンタ2001から送信されるステータス情報は例えば図4や図5に示すようなものである。ステータス情報は、先頭に送信されるステータス情報全体のバイト数を示す長さ情報2バイトを持ち、そのあとに実際のステータスを表す情報が続くようになっている。図4および図5の例では、エラー情報(ERR)と警告情報(WRN)はエラー及び警告が発生していないことを示す「0」となっている。また、ページ情報(PAG)はプリンタが印刷処理を行っていないことを示す「0」となっている。また、インク交換操作情報(CHG)は、図4の例ではインク交換操作が行われた可能性があることを示す「1」となっており、図5の例ではインク交換操作が行われた可能性がないことを示す「0」となっている。
【0043】
ステップS1011では、ステップS1010で解析した結果、インク交換操作情報(CHG)の内容が、インク交換操作が行われた可能性を示す値(「1」)であればステップS1018へ、インク交換操作が行われた可能性がないことを示す値(「0」)であればステップS1015へ進む。
【0044】
ステップS1018以降は、以前のジョブから今回のジョブまでの間にプリンタ2001でインク交換の操作が行われた可能性がある場合の処理である。この場合、データ転送制御プログラムはプリンタ2001へ印刷ジョブのデータを転送し始める前に、実際にインク交換の操作が行われたかを利用者に問い合わせる。そしてインク交換の操作が実際に行われた場合には、交換されたインクの残量に関する情報を初期化するよう指示するコマンドをプリンタ2001に送信してから印刷ジョブのデータを転送するよう制御する。
【0045】
そこで、ステップS1018では、まず図7に示すようなダイアログボックスを表示して利用者の入力を受け付ける。ダイアログボックスはインク交換が行われた可能性があることを利用者に示し、実際にインク交換の操作を行ったかどうかの入力を求める。
【0046】
ステップS1019では、図7及び図8のダイアログボックスに対する利用者による入力を判定する。利用者が図7のダイアログボックスで「いいえ」ボタンを選択した場合には、インク交換は行われていないとみなして、ステップS1022へ処理を進める。一方、利用者がこのダイアログボックスで「はい」ボタンを選択した場合には、図7のダイアログボックスを消去して図8に示すダイアログボックスを新たに表示する。この表示は、図2においてはステップ1019において行われることになる。
【0047】
図8のダイアログボックスは、交換したインクタンクの種類を指定するためのチェックボックスを備える。利用者が交換したインクタンクを選択して「OK」ボタンを選択することで、どのインクタンクを交換したかを入力できる。表示直後の図8のダイアログボックスは、いずれのチェックボックスも選択されていない状態であり、また、チェックボックスが選択されていない状態では「OK」ボタンが選択できないようになっている。
【0048】
図8において「OK」ボタンが選択された場合はステップS1020へ処理を進める。一方「キャンセル」ボタンが選択された場合には、ダイアログボックスを消去して、再度図7に示すダイアログボックスを表示する。
【0049】
ステップS1020では、まずあらためてプリンタ2001のステータス情報を獲得し、取得が成功したならその内容を解析する。そして、このプリンタ2001から取得した最新のステータス情報に含まれるインク交換操作情報の値を確認する。インク交換操作情報がインク交換が行われた可能性があることを示している場合、すなわちCHGコマンドの応答が「1」の場合には、ステップS1021へ進む。一方、インク交換操作情報がインク交換が行われた可能性がないことを示している場合、すなわちCHGコマンドの応答が「0」の場合には、ステップS1015へ進む。
【0050】
ステップS1020においてステータス情報をあらためて取得するのは、プリンタが複数のホストコンピュータから制御される場合を考慮しているためである。このような場合、プリンタ2001を利用するホストコンピュータは、すべて図2の手順でインク残量を管理している。或るホストコンピュータが図2の手順を実行して、後述のステップS1021の処理によってインク残量に関する情報を初期化するよう指示するインク情報初期化コマンドをプリンタ2001に送信し、その後に続けて行われるジョブデータ送信によってプリンタ2001は印刷等の処理を行ってインクを消費しているものとする。この場合、別のホストコンピュータが並行して図2の手順を実行していると、そのコンピュータからプリンタ2001に対して、改めてインク残量に関する情報を初期化するよう指示するコマンドが送信されてしまう。この結果、先のホストコンピュータからの印刷ジョブによる消費分を反映したインク残量がインク残量情報としてプリンタ2001のEEPROM2008に記録されているにも関わらず、後のコンピュータからの初期化コマンドによりその情報が消去されてしまう。ステップS1020は、そのようなインク残量初期化コマンドの二重送信を避けるための処理である。なおステップS1020では、ステータス情報の取得に失敗した場合にも、ステップS1015に分岐する。
【0051】
ステップS1021では、プリンタ2001へのジョブデータ送信に先立って、プリンタ2001のインク残量に関する情報(インク残量情報)を初期化するとともに、インク交換がされたことの可能性を示す情報(インク交換操作情報)をインク交換が行われていないことを表す内容(すなわち0)に変更するよう指示するコマンドをプリンタ2001に送信する。このインク情報初期化コマンドは、ステップS1019で表示した図8に示すダイアログに対する利用者の入力に基づいて発行されるものであり、例えば図9に示すような形式を持つ。図9のインク情報初期化コマンドは、制御コマンドであることを示すエスケープシーケンス(1Bh,”C”,”M”,”D”)に続いて、その後のコマンドサイズを表す2バイトの情報と、ブラックインクタンク(BK)とカラーインクタンク(CL)に関するインク残量に関する情報をリセットするよう指示するコマンド(RST)からなっている。プリンタ2001はこのコマンドを受信すると、指定されたインクタンクのインク残量情報をリセットし、新しいインクタンクのインク残量を表す状態にするとともに、インク交換捜査情報をインク交換が行われていないことを示す内容に変更する。
【0052】
ステップS1022では、プリンタ2001へのジョブデータ送信に先立って、プリンタ2001のインク交換がされたことの可能性を示す情報(インク交換操作情報)を、インク交換が行われていないことを表す内容(すなわち0)に変更するよう指示するコマンドをプリンタ2001に送信する。このインク交換操作情報初期化コマンドは、例えば図10に示すような形式を持つ。
【0053】
図10のインク交換操作情報初期化コマンドは、制御コマンドであることを表すエスケープシーケンス(1Bh,“C”,“M”,“D”)に続いて、その後のコマンドサイズを表す2バイトの情報と、どのインクタンクのインク残量に関する情報もリセットせず、インク交換操作情報のみをインク交換が行われていないことを表す状態に変更するよう指示するコマンド(RST=0)からなっている。プリンタ2001はこのコマンドを受信すると、インク残量情報はリセットせず、インク交換操作情報のみをインク交換が行われていないことを表す状態にする。
【0054】
ステップS1015では、プリントスプーラからプリンタへの送信を指示された印刷ジョブのデータをプリンタ2001へ送信し、また、プリンタ2001のステータス情報を取得する処理を行う。ステップS1016では、データ転送制御プログラムはプリントスプーラからのデータ送信の指示があるか判定し、指示がある限りこの処理(S1015)を繰り返す。ジョブ終了の指示があれば、プリンタ2001から受信するステータス情報によりプリンタでの処理が完了したことを確認した上で、ステップS1017へ進む。プリンタでの処理が終了したことの確認は、前述のPAGステータスにより判断して行う。
【0055】
ステップS1017では、使用したポートをクローズする処理を行って、一連のジョブの処理を完了する。その後は、ステップS1002以降の処理を、プリントスプーラからの終了要求があるまで繰り返す。
【0056】
以上のように、上記一連の処理をホストコンピュータ1001でのデータ転送処理時に行うことにより、インク使用量の累計からインク残量の情報を得る方式のプリンタとホストコンピュータとからなる印刷システムにおいて、インク交換の操作が行われた場合のインク残量に関する情報のリセット処理を容易かつ確実に行うことができる。
【0057】
更に、この印刷システムにおいて、一台のプリンタに対して複数のホストコンピュータが接続され、複数のホストコンピュータからそれぞれ独立にインク残量に関する情報をリセットするための操作が行われた場合にも、このリセット処理が何度も行われて情報が正しいインク残量を反映しなくなるといった問題が発生しないように処理できる。
【0058】
[実施形態の変形例]
(1)本実施形態では、インク使用量に基づいてその残量を検知するプリンタを利用するシステムを説明したが、プリンタとしては、液体状の色材であるインクを利用するインクジェットプリンタなどのほか、色材としてトナーを用いる電子写真式のプリンタや、インクリボンを用いるプリンタについても、実施形態のプリンタと同様の原理で色材の残量を検知している限り本発明を適用できる。
(2)本実施形態ではプリンタがカラープリンタであるものとしている。しかし、モノクロプリンタであっても本発明を適用できる。この場合、図8の入力画面は不要となるために、図7の画面において「はい」が選択されたなら、図8の画面を表示することなくそのままステップS1019からステップS1020へと分岐する。
(3)図8の画面では、選択できるのは「ブラックインクタンク」あるいは「カラーインクタンク」である。ここで表示されるのは、プリンタが個々に残量を管理するインクとなる。図8の例は、YMCのカラーインクタンクをまとめたカートリッジとブラックインクタンクとを利用し、それぞれについて残量を管理するプリンタについてのものである。したがって、YMCKの各色について残量を管理するプリンタについては、YMCK各色についてチェックボックスを表示し、交換したタンクを選択させる。図2のステップS1021では、選択された色のインクについての残量を初期化するためコマンドが発行される。
【0059】
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0060】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
【0061】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体およびプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0062】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0063】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、色材の使用量に基づいてその残量に関する情報を管理するプリンタについて、色材の交換時に必要な、その残量に関する情報の初期化が容易かつ確実に行えるようになるという効果がある。
【0065】
また請求項2の発明によれば、色材の消費を伴わない操作を行う場合に利用者が交換した色材に関する入力を行わなければならないという煩雑さを回避できるという効果がある。
【0066】
また請求項3の発明によれば、複数のプリンタ制御装置から同時期に色材の残量に関する情報の初期化のための操作が行われた場合にも、プリンタに対して色材の残量に関する情報を初期化するためのコマンドが何度も送信されることを回避し、プリンタの色材の残量に関する情報が不正に初期化されることを回避できるという効果がある。
【0067】
また請求項4の発明によれば、交換された色材についてその残量に関する情報を初期化することができ、残量の管理を正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るホストコンピュータ及びプリンタからなるシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態に係るホストコンピュータ上で動作するデータ転送制御プログラムの処理動作を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施の形態に係るホストコンピュータ上で動作するデータ転送制御プログラムがプリンタへ転送するステータス要求コマンドの例を表す図である。
【図4】第1の実施の形態に係るプリンタが送信し、ホストコンピュータが受信する、プリンタのステータス情報の例を表す図である。
【図5】第1の実施の形態に係るプリンタがホストコンピュータに対して送信する、プリンタのステータス情報の例を表す図である。
【図6】第1の実施の形態に係るホストコンピュータで動作するデータ転送制御プログラムが表示する、通信エラーのダイアログボックスの表示例を表す図である。
【図7】第1の実施の形態に係るホストコンピュータで動作するデータ転送制御プログラムが表示する、インク交換操作の確認ダイアログボックスの表示例を表す図である。
【図8】第1の実施の形態に係るホストコンピュータで動作するデータ転送制御プログラムが表示する、インク交換操作の確認ダイアログボックスの表示例を表す図である。
【図9】第1の実施の形態に係るホストコンピュータがプリンタに対して送信する、プリンタのインク残量に関する情報を初期化し、インク交換操作の有無の情報をインク交換操作が行われていないことを表すものに変更するよう指示するコマンドの例を表す図である。
【図10】第1の実施の形態に係るホストコンピュータがプリンタに対して送信する、プリンタのインク残量に関する情報は初期化せず、インク交換操作の有無の情報のみをインク交換操作が行われていないことを表すものに変更するよう指示するコマンドの例を表す図である。
【符号の説明】
1001 ホストコンピュータ
1002 CPU
1003 RAM
1004 ハードディスク
1006 データ入出力コントローラ(ホストコンピュータ)
1007 ROM
1008 キーボードコントローラ
1009 CRTコントローラ
1010 キーボード
1011 CRT
1012 マウスコントローラ
1013 マウス
2001 プリンタ
2002 データ入出力コントローラ(プリンタ)
2003 プリンタCPU
2004 プログラムROM
2005 フレームメモリ
2006 ワークメモリ
2007 画像記録部
2008 EEPROM
Claims (10)
- 色材の使用量に基づいて該色材の残量に関する情報を更新して記憶し、該情報および色材交換の可能性を示す情報を含むステータス情報を要求に応じて出力し、前記色材の残量に関する情報および前記色材交換の可能性を示す情報を要求に応じて初期化するプリンタに接続されたプリンタ制御装置であって、
前記プリンタにステータス情報の送信を要求し、前記プリンタからステータス情報を受信するステータス受信手段と、
前記ステータス受信手段によって受信したステータス情報において前記色材交換の可能性が示されている場合には、利用者に色材交換操作の内容を入力するよう指示する確認手段と、
前記確認手段による指示に対して色材交換操作を行ったことが入力された場合に、前記プリンタに対して、色材の残量に関する情報および前記色材交換の可能性を示す情報を初期化させるためのコマンドを送信するコマンド送信手段と
を備えることを特徴とするプリンタ制御装置。 - 前記確認手段は、色材の消費を伴う印字データを前記プリンタへ送信することが要求された場合に、利用者に、色材交換操作の内容の入力を指示することを特徴とする請求項1記載のプリンタ制御装置。
- 前記コマンド送信手段は、前記確認手段による指示に対して色材交換操作を行ったことが入力された場合には、前記ステータス受信手段により前記プリンタからステータス情報を受信し、当該ステータス情報において色材交換の可能性が示されていれば、前記プリンタに対して、色材の残量に関する情報および前記色材交換の可能性を示す情報を初期化させるためのコマンドを送信することを特徴とする請求項1記載のプリンタ制御装置。
- 前記色材は複数の色成分の色材を含み、前記確認手段は、色材交換操作の内容として、交換された色材の種類の入力を指示し、前記コマンド送信手段は、入力された種類の色材についての残量に関する情報を初期化させるためのコマンドを送信することを特徴とする請求項1記載のプリンタ制御装置。
- コンピュータにより実行可能なプログラムであって、
色材の使用量に基づいて該色材の残量に関する情報を更新して記憶し、該情報および色材交換の可能性を示す情報を含むステータス情報を要求に応じて出力し、前記色材の残量に関する情報および前記色材交換の可能性を示す情報を要求に応じて初期化するプリンタに接続されたコンピュータを、
前記プリンタにステータス情報の送信を要求し、前記プリンタからステータス情報を受信するステータス受信手段と、
前記ステータス受信手段によって受信したステータス情報において前記色材交換の可能性が示されている場合には、利用者に色材交換操作の内容を入力するよう指示する確認手段と、
前記確認手段による指示に対して色材交換操作を行ったことが入力された場合に、前記プリンタに対して、色材の残量に関する情報および前記色材交換の可能性を示す情報を初期化させるためのコマンドを送信するコマンド送信手段と
として機能させることを特徴とするプログラム。 - 前記確認手段は、色材の消費を伴う印字データを前記プリンタへ送信することが要求された場合に、利用者に、色材交換操作の内容の入力を指示することを特徴とする請求項5記載のプログラム。
- 前記コマンド送信手段は、前記確認手段による指示に対して色材交換操作を行ったことが入力された場合には、前記ステータス受信手段により前記プリンタからステータス情報を受信し、当該ステータス情報において色材交換の可能性が示されていれば、前記プリンタに対して、色材の残量に関する情報および前記色材交換の可能性を示す情報を初期化させるためのコマンドを送信することを特徴とする請求項5記載のプログラム。
- 前記色材は複数の色成分の色材を含み、前記確認手段は、色材交換操作の内容として、交換された色材の種類の入力を指示し、前記コマンド送信手段は、入力された種類の色材についての残量に関する情報を初期化させるためのコマンドを送信することを特徴とする請求項5記載のプログラム。
- 請求項5乃至8のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピュータ可読記録媒体。
- 色材の使用量に基づいて該色材の残量に関する情報を更新して記憶し、該情報および色材交換の可能性を示す情報を含むステータス情報を要求に応じて出力し、前記色材の残量に関する情報および前記色材交換の可能性を示す情報を要求に応じて初期化するプリンタに対して、ステータス情報の送信を要求し、前記プリンタからステータス情報を受信するステータス受信工程と、前記ステータス受信手段によって受信したステータス情報において前記色材交換の可能性が示されている場合には、利用者に色材交換操作の内容を入力するよう指示する確認工程と、
前記確認工程による指示に対して色材交換操作を行ったことが入力された場合に、前記プリンタに対して、色材の残量に関する情報および前記色材交換の可能性を示す情報を初期化させるためのコマンドを送信するコマンド送信工程と
を備えることを特徴とするプリンタ制御方法。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (2)
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JP2003127290A JP2004030615A (ja) | 2002-05-09 | 2003-05-02 | プリンタ制御装置及び方法 |
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JP2004030615A true JP2004030615A (ja) | 2004-01-29 |
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JP2003127290A Withdrawn JP2004030615A (ja) | 2002-05-09 | 2003-05-02 | プリンタ制御装置及び方法 |
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-
2003
- 2003-05-02 JP JP2003127290A patent/JP2004030615A/ja not_active Withdrawn
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