【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカメラなどに組み込まれ自動焦点調整などに用いられる測距装置に関する。詳しくは、対象物に対して光束を投光する発光素子と、対象物から反射して戻ってくる光量を受光し、その光量に応じた検出信号を出力する受光素子を含み、検出信号に基づいて対象物までの距離を測定する光量検出式測距装置に関する。更に詳しくは、あらかじめ発光素子から投光する光束の光量を調整する光量調整技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は、従来の光量検出式測距装置を組み込んだカメラの一例を示す模式的な斜視図である。カメラ25はボディ26の前面にレンズ鏡筒27を備えている。ボディ26には投光部1及び受光部2を備えた光量検出式測距装置が取り付けられている。投光部1は、光軸方向に位置する対象物に対して光束を投光する。受光部2は、対象物から反射して戻って来る光束を受光し、その光量に応じた検出信号を出力する。光量検出式測距装置は、受光部2から出力された検出信号に基づいて、対象物までの距離を判定するものであり、対象物からの反射光量が距離の二乗に反比例する関係を利用して測距を行なっている。
【0003】
図11は、従来の光学式測距装置の具体的な構成を示す模式図である。投光部1及び受光部2は保持枠30に組み付けられている。この保持枠30が、回路基板4aに搭載されている。回路基板4aが図10に示したカメラ25のボディ26内に組み付けられる。投光部1は、保持枠30の前面に取り付けられた投光用のレンズ1bと、レンズ1bに対して赤外線などの光束を放射する発光素子1aとで構成されている。一方、受光部2は、保持枠30の前面に取り付けられ対象物から反射した光束を集光するレンズ2bと、このレンズ2bに対面配置したフォトダイオードなどの受光素子2aとで構成されている。受光素子2aは、受光した光量に応じた電流量の検出信号を出力する。回路基板4aに組み付けられた回路部は、この検出信号を処理して測距を行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の光量検出式測距装置は、遠距離側と近距離側で2段に距離を判別する方式が多用されている。すなわち、光量検出式測距装置の回路部は、コンパレータを備えており、検出信号を所定の参照レベルと比較処理して、対象物が遠距離側にあるか近距離側にあるかを判定している。しかしながら、近年カメラの多様化に伴い、コストやサイズの面で優位な光量検出式測距装置の多段化が望まれている。光量検出式測距装置を多段化した場合、従来に比べ測距精度が高くなるので、その分誤差要因を抑える必要がある。その為、あらかじめ発光素子が投光する光量のキャリブレーションを行なうことが有効である。
【0005】
発光素子としては通常赤外発光ダイオードが用いられる。その発光量を制御する為には、発光ダイオードと直列に抵抗を挿入して、駆動電流を調整することが考えられる。通常、この目的で抵抗値を可変調節可能なボリュームが用いられる。しかしながら、実装に有利なチップ型のボリュームでは微調節ができない為、発光量を高精度で調整することが困難である。チップ型のボリューム(可変抵抗)に代えて、抵抗値の異なるチップ抵抗を複数用意し、この中から最適な抵抗値のチップを組み付けることも考えられる。しかしながら、設定可能な抵抗値の段数が増えると、調整に多大な時間が必要となり、解決すべき課題となっている。
【0006】
又、発光量を最適に調節する為には、キャリブレーションを繰り返し行なって精度を高めることが有効である。しかしながら、測定回数を増やすと工数が掛かり、解決すべき課題となっている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した従来の技術の課題に鑑み、本発明は光量検出式測距装置の投光量を効率よく短時間で調整することを目的とする。係る目的を達成するために以下の手段を講じた。即ち、対象物に対して光束を投光する発光素子を含む投光部と、あらかじめ投光する光束の光量を調整する光量調整部と、該対象物から反射して戻って来る光束を受光しその光量に応じた検出信号を出力する受光部と、該検出信号に基づいて該対象物までの距離を判定する回路部とからなる光量検出式測距装置において、前記光量調整部は、該発光素子に対して直列接続され該発光素子に流れる電流を規制して光量の一次調整を行なう可変直列抵抗と、該発光素子に対して並列接続され該発光素子に流れる電流の分流路を形成して光量の二次調整を行なう可変並列抵抗とからなることを特徴とする。好ましくは、前記可変直列抵抗及び可変並列抵抗は、抵抗値を段階的に設定可能である。
【0008】
又本発明は、対象物に対して光束を投光する発光素子を含む投光部と、あらかじめ投光する光束の光量を調整するために多段的に選択可能な抵抗を含む光量調整部と、該対象物から反射して戻って来る光束を受光しその光量に応じた検出信号を出力する受光部と、該検出信号に基づいて該対象物までの距離を遠と近とで二値判定する回路部とからなる光量検出式測距装置における光量調整方法であって、選択された抵抗で二値判定を複数回数繰り返して判定結果を求め、該判定結果に応じて抵抗の選択を変えて再び判定結果を求め、これを繰り返して仮に抵抗を設定する仮調整手順と、仮設定された抵抗で二値判定を該複数回数より多い回数繰り返して判定結果を求め、該判定結果に応じて抵抗の選択を変えて本設定を行なう本調整手順とを行なうことを特徴とする。好ましくは、仮調整手順で行なう二値判定を繰り返す前記複数回数は、本調整手順で行なう二値判定の繰り返し回数の20%以下である。
【0009】
本発明の第一面によれば、光量の一次調整を行なう可変直列抵抗と光量の二次調整を行なう可変並列抵抗とを組み合わせることで、少ない段数で光量を精度よく調整できる。可変直列抵抗及び可変並列抵抗は、抵抗値を段階的に設定可能であり、例えば半田スイッチで適宜抵抗値を選択できる。この場合、可変直列抵抗と可変並列抵抗を組み合わせることで、全体の抵抗数を削減できる。
【0010】
本発明の第二面によれば、比較的少ない測定回数で抵抗値を仮に設定する仮調整手順と、比較的多い測定回数で抵抗値を決定する本調整手順とを組み合わせている。これにより、全体の測定回数を削減でき、調整時間の短縮化につながる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る光量検出式測距装置の構成並びに作用を説明する為の模式図である。(A)に示す様に、本光量検出式測距装置は、基本的な構成として、投光部1と受光部2と回路部3とで構成されている。これらの物理的な構成は、図11に示した通りである。投光部1は赤外線発光ダイオードやレンズなどを含み、対象物0に対して光束を投光する。受光部2はレンズ及びフォトダイオードなどの受光素子を含み、対象物0から反射して戻って来る光束を受光する。尚レンズは使用する素子の集光機能を用い、使用光量によってはレンズは省略することもある。受光素子は、受光した光量に応じた検出信号を例えば電流レベルで出力する。回路部3は、受光部2から出力された検出信号に基づいて、対象物0までの距離を多段的に測定する。
【0012】
回路部3は、光量判定回路4と参照レベル設定回路5と制御回路6とで構成されている。光量判定回路4は単一のコンパレータを含み、光量に応じた検出信号のレベルを所定の参照レベルと比較して、光量を二値判定する。参照レベル設定回路5は、あらかじめ距離に応じて多段に設定した複数の参照レベルを切り換え可能に供給する。制御回路6は、参照レベル設定回路5を制御して一回の測定につき参照レベルを切り換えながら複数回の二値判定を行ない、その結果に基づいて対象物0までの距離を特定する。
【0013】
本光量検出式測距装置は、更に光量調整部11を備えている。光量調整部11はあらかじめ投光部1の発光素子から投光する光束の光量を調整する。具体的な構成が(B)に示されている。図示する様に、本実施形態では発光素子1aが赤外発光LEDで構成されている。発光素子1aの陽極は負荷抵抗rを介して電源電位VDDに接続されている。発光素子1aの陰極は駆動トランジスタTrを介して接地ラインGNDに接続されている。トランジスタTrのベースには、(A)に示した制御回路6から駆動信号IREDが送られ、発光素子1aがパルス発光するようになっている。発光素子1aと並列に電位安定化の為キャパシタCが接続されている。
【0014】
発光素子1aに流れる駆動電流を制御して発光量を調整する為、光量調整部11が組み込まれている。図示する様に、この光量調整部11は、可変直列抵抗Rと可変並列抵抗R’とで構成されている。可変直列抵抗Rは発光素子1aに対して直列接続され、発光素子1aに流れる電流を規制して光量の一次調整を行なう。可変並列抵抗R’は発光素子1aに対して並列接続され、発光素子1aに流れる電流の分流路を形成して光量の二次調整を行なう。この様に可変直列抵抗Rと可変並列抵抗R’を組み合わせることにより、少ない段数で発光素子1aの駆動電流を精度よく調節できる。駆動電流と発光量は比例している為、本光量調整回路11は効率的に発光量を調整することができる。可変直列抵抗R及び可変並列抵抗R’は共に、抵抗値を段階的に設定可能なボリュームを用いることができる。あるいは半田スイッチで抵抗値を設定可能な可変抵抗を用いることもできる。
【0015】
本発明の他の面によれば、少ない測定回数で効率よく可変抵抗R,R’の設定を行なう為、仮調整手順と本調整手順を組み合わせている。仮調整手順では、選択された抵抗で二値判定を比較的少ない回数繰り返して判定結果を求め、この判定結果に応じて抵抗の選択を変えて再び判定結果を求め、これを繰り返して仮に抵抗を設定する。続く本調整手順では、仮に設定された抵抗で二値判定を比較的多い回数繰り返して判定結果を求め、この判定結果に応じて抵抗の選択を変えて本設定を行なう。仮調整手順で行なう二値判定の繰り返し回数は、本調整手順で行なう二値判定の繰り返し回数の20%以下である。この様に、仮調整手順と本調整手順を組み合わせることにより、全体の判定回数を削減でき調整時間の短縮化につながる。
【0016】
図2は、本発明に係る光量検出式測距装置の具体的な構成例を示す回路図である。図示する様に、本光量検出式測距装置は、赤外光を被写体に向け投光する赤外線LED(IRED)1aと、被写体からの反射光を受け対応する検出信号を出力するフォトダイオード(PD)2aとを含んでいる。LED1aとフォトダイオード2aは光量検出式測距ICに接続されている。このICは、8個の端子IRED,CH,PD,VCC,CTRL,OUT,VR,GNDを備えている。赤外線LED1aは駆動トランジスタTrを介して端子IREDに接続し、フォトダイオード2aは端子PDに接続している。端子CHにはコンデンサが接続している。端子VCCには電源電圧が供給され、端子GNDは接地される。端子CTRLには制御回路を構成するCPU6が接続されている。又出力端子OUTにもCPU6が接続されている。加えて端子VRには外部の電流設定回路5bが接続される。
【0017】
光量検出式測距ICは、内部にヘッドアンプ12、定常光引き抜き回路13、電流電圧変換回路14、同じく電流電圧変換回路15、タイミング回路16、定電流回路5a、コンパレータ4などが集積形成されている。コンパレータ4は前述した光量判定回路を構成しており、その出力はトランジスタのバッファを介して出力端子OUTからCPU6側に接続される。又、定電流回路5aと電流設定回路5bは端子VRで接続されており、合わせて前述した参照レベル設定回路5を構成している。
【0018】
定常光引き抜き回路13は、フォトダイオード2aから受光電流IO+ISを受け、定常光引抜きによりバックグランド成分IOを除いて、有効信号成分ISを抽出する。尚、バックグランド成分IOはあらかじめ赤外線LED1aを発光しない状態で測定することができる。有効信号成分ISはヘッドアンプ12で増幅された後、コンバータ14で電圧信号に変換されて、コンパレータ4の正入力端子に供給される。尚、バックグランド成分IOはトランジスタTR1を介して、定常光引き抜き回路13により取り除かれる。
【0019】
簡易的な定電流回路5aはトランジスタTR2とダイオードD1で構成されている。TR2のベース電圧を固定とし、エミッタ抵抗REで電流設定を行なっている。尚、定電流回路はより精度を上げる為、オペアンプなどを用いた構成としてもよい。エミッタ抵抗REは電流設定回路5b側に設けられている。
【0020】
コンパレータ4は、定電流回路5aから出力された設定電流IDと、光電流ISを比較するもので、その出力はH/Lの二値となる。尚、本例では、光電流ISはコンバータ14で対応する電圧に変換され、設定電流IDも対応するコンバータ15で電圧に変換されている。コンパレータ4は両電圧を比較して、その大小により出力が二値を取る。
【0021】
外部のエミッタ抵抗REは端子VRより接続され、定電流回路5aでは1/REに比例した電流設定が行なわれる。エミッタ抵抗REは4本の抵抗素子RE1〜RE4を並列接続し、各抵抗にスイッチを設け、CPU6によりその接続を切り換え制御できる。4本の抵抗RE4〜RE1の抵抗値は1:2:4:8に設定されており、いわゆる二進4ビット構成に対応している。RE1は最下位ビットに対応し、RE4は最上位ビットに対応している。4ビット構成の抵抗素子を適宜組み合わせることで、最大で24=16通りの電流設定を行なえる。場合によっては、図示の様に最下位ビットに対応したRE1を常時接続とし、実質的に3ビット構成で23=8通りの電流レベルを設定する様にしてもよい。
【0022】
尚、赤外光LED1aはタイミング回路16によりバッファB及びトランジスタTrを介してパルス通電される。赤外光LED1aはコンデンサCによる電源バックアップを行なっている。上述した光量検出式測距ICの各部分は、タイミング回路16によって動作制御されている。
【0023】
LED1aには抵抗R0,R1,R2,R1’,R2’がそれぞれ半田スイッチなどを介して選択可能に接続されており、光量調整部11を構成している。光量調整部11は、フォトダイオード2a側の光電流が設定値となる様に複数の抵抗の接続を組み合わせる。この調整は、通常組立段階で1回行なえばよい為、複数の抵抗は調整段階で半田スイッチなどにより適宜選択接続される。
【0024】
光量調整部11は、可変直列抵抗Rと可変並列抵抗R’とで構成されている。可変直列抵抗Rは、直列抵抗素子群R0,R1及びR2とで構成されている。可変並列抵抗R’は、並列抵抗素子群R1’,R2’で構成されている。直列抵抗素子群R0,R1,R2のうち、R1及びR2はLED1aに対して半田スイッチで選択可能に直列接続され、LED1aに流れる電流を規制して、光量の一次調整を行なう。並列抵抗素子群R1’,R2’はLED1aに対して半田スイッチで選択可能に並列接続され、LED1aに流れる電流の分流路を形成して、光量の二次調整を行なう。この様に、抵抗素子R1,R2,R1’,R2’で合計4個の抵抗素子群の組み合わせにより、24=16段階の抵抗設定が可能になる。これにより、LED1aの発光量を16段階で精度よく調整可能である。このキャリブレーションに要する抵抗素子の個数は直列抵抗と並列抵抗を組み合わせることで4個となっており、従来に比較すれば少ない個数で済む。
【0025】
図3は、距離段差設定の具体例を示す表図である。測距段差の設定に当たっては、撮影レンズの設定段差による結像のボケ量が、一定になる様に設定することが理想である。カメラの自動焦点調整においては、投光量能力から見て最遠判別点が決まる為、最遠点については上記法則に乗らないこともある。この場合、撮影頻度から見て常用距離域のピント重視で設定をアレンジすることが好ましい。一般的に、レンズ設定段は、レンズ被写体深度に対応して過焦点系列を基本に設定している。ここで、過焦点はH=f2/Δ・Fで与えられる。尚Δは許容錯乱円径を示し、fはレンズ焦点距離を表わし、FはレンズのF値を表わしている。例えば、Δ=0.03mm,f=31mm,F=4の時、H=8mとなる。ここで、過焦点系列は、H,H/2,H/3・・・H/nで表わされる。この系列は(1/距離)が等差となる関係にある。従って上記系列によらず(1/距離)を等差にすることで段差に併う上記錯乱円径を均等にし、測定距離域でボケ量を均等にする事ができる。本方式に従って任意の段数の設定が可能である。本例ではこれに対応して、段数は▲1▼〜▲7▼の様に決まる。前述した様に過焦点Hに対応した0番目の段は、反射光量が微弱である為、精度が悪く、実用的でない。そこで本実施例では、設定段を▲1▼〜▲7▼とし、8段階で測距を行なっている。
【0026】
図3の表図は、各段に対応した理論上の光電流値も挙げてある。前述した様に、反射光量は距離の二乗に反比例する。通常フォトダイオードから出力される光電流は受光量に比例しているので、結局光電流も距離の二乗に反比例することになる。▲1▼段の光電流を1とすると、▲2▼段の光電流は2.25となり、▲3▼段では光電流は4となる。以下最終の▲7▼段では光電流が16となる。最終の▲7▼段の光電流を100%とした時の比率を、図3の表図の1番右側に光電流比として挙げてある。▲7▼段を100%とすると、▲1▼段は6.3%であり、大きな差がある。
【0027】
図4は、図3に示した距離と光電流との関係を表わしたグラフである。縦軸に逆数メモリで距離(m)を取り、横軸に光量比(%)を取ってある。このグラフに対し、図3で設定した各段▲1▼〜▲7▼を縦棒で入れてある。尚、実線で表わした距離/光量比の特性カーブの上下に位置する点線は、一段分のずれを許容する距離幅を表わしている。
【0028】
図2に示した実施形態では、端子VRに入力される参照レベルを7段階で切り換えながら測距を繰り返し、最終的に対象物までの距離を自動的に測定している。この自動測距(AF)を実行するためのアルゴリズムを図5及び図6のフローチャートに示す。図3及び図4を参照して説明した様に、本実施形態では参照レベルVRを7段階に切り換えて測距を行なっている。この測距結果に従って、レンズ設定が遠距離から近距離まで8段階に亘って行なわれる。
【0029】
まず図5のステップS1に示す様に、VR設定を中間の第3段とする。続いてステップS2で測距を行ない、AFデータを得る。ステップS3で、AFデータに基づき対象物の距離を遠近二値判定する。遠と判定された場合には図6のフローチャートに進む。逆に近と判定された場合には、ステップS4に進みVR設定をより近側の第5段に切り換える。続いてステップS5で測距を行ない、AFデータを得る。ステップS6でAFデータに基づき遠近二値判定を行なう。遠の場合にはステップS16に分岐する一方、近の場合にはステップS7に進み、更にVR設定を近側の第6段とする。ステップS8で測距を行ない、再びAFデータを得る。ステップS9でAFデータに基づき対象物の遠近二値判定を行なう。遠の場合にはステップS15に分岐する一方、近の場合にはステップS10に進み、更にVR設定を近側の第7段とする。ステップS11で測距を行ないAFデータを得る。ステップS12でAFデータに基づき遠近二値判定を行なう。ここで近と出た場合にはこれが最終判定となって、ステップS13に進みレンズ設定を最も近距離側の第8段とする。逆にステップS12で遠と判定された場合にはステップS14に分岐し、レンズ設定を第8段より1段だけ遠距離側の第7段とする。又ステップS9で遠と判定された場合には、ステップS15に分岐しレンズ設定を第6段とする。又ステップS6で遠と判定された場合には、ステップS16に分岐しVR設定を第4段とする。続いてステップS17で測距を行ないAFデータを得る。ステップS18でこのAFデータに基づき遠近二値判定を行なう。近と判定された場合にはステップS19に進みレンズ設定を第5段とする。遠と判定された場合にはステップS20に進みレンズ設定を第4段とする。
【0030】
図5に示したフローチャートのステップS3で遠と判定された場合には、図6のステップS21に進み、VR設定を第3段から遠側の第1段に切り換える。続いてステップS22で測距を行ない、ステップS23で遠近判定を行なう。近と判定された場合にはステップS24で再度測距を行ない、ステップS25に進みAFデータの判定を行なう。ここで再び近と判定された場合には、ステップS26に進みVR設定を1段階近側に切り換えて第2段とする。続いてステップS27で測距を行なった後、ステップS28でAFデータの判定を行なう。ここで近と判定された場合にはステップS29で再度測距を行なった後ステップS30でAFデータの判定を行なう。ここで近と判定された場合にはこれを確定データとしてステップS31に進みレンズ設定を第3段とする。逆にステップS30で遠と判定された場合にはステップS32に進み再度測距を行なった後ステップS33でAFデータの判定を行なう。ここで近と判定された場合にはステップS31に進みレンズ設定を第3段とする。逆にステップS33で遠と判定された場合にはステップS36に進みレンズ設定を第2段とする。又ステップS28で遠と判定された場合にはステップS34に分岐し再度測距を行なった後、ステップS35でAFデータの判定を行なう。ここで近と判定された場合にはステップS32に進む一方、遠と判定された場合にはステップS36で最終的にレンズ設定を第2段とする。又ステップS25で遠と判定された場合には、ステップS37に分岐し再度測距を行なった後、ステップS38でAFデータの判定を行なう。ここで近と判定された場合にはステップS26に合流する。
【0031】
ステップS23で遠と判定された場合には、ステップS39に進みVR設定を第1段としたまま測距を行なって、ステップS40にてAFデータの判定を行なう。ここで近と判定された場合にはステップS37に進む一方、遠と判定された場合にはステップS41に分岐する。ここでVR設定を最も遠い側の第0段とし、ステップS42で測距を行なう。ステップS43でAFデータの判定を行ない、近と出た場合にはステップS44に進む。ここで再度測距を行なった後、ステップS45でAFデータの判定を行ない、近と出た場合には最終的にステップS46でレンズ設定を第1段とする。ステップS45で遠と判定された場合にはステップS47に分岐し再度測距を行なった後、ステップS48でAFデータの判定を行なう。ここで近と判定された場合にはステップS46に合流し、レンズ設定を第1段とする。ステップS43で遠と判定された場合には、ステップS49に分岐し再度測距を行なった後、ステップS50でAFデータの判定を行なう。ここで近と判定された場合にはステップS47に進み再度測距を行なった後ステップS48でAFデータの判定を行なう。ここで遠と判定された場合にはステップS51に分岐し最終的にレンズ設定を最も遠い第0段とする。ステップS43で遠と判定された場合にはステップS49に進み測距を再度行なった後、ステップS50でAFデータの判定を行なう。ここで遠と判定された場合にはステップS51に進みレンズ設定を第0段とする。
【0032】
図5及び図6を参照して対象物に対する測距のアルゴリズム(手順)を説明した。更に、図7〜図9を参照して発光素子の光量調整アルゴリズムを説明する。図7のフローチャートに示す様に、光量調整は、仮調整手順と本調整手順を組み合わせて行なう。前述した様に、仮調整手順は、最初に選択された抵抗で二値判定を比較的少ない回数(例えば6回)繰り返して判定結果を求め、この判定結果に応じて抵抗の選択を変えて再び二値判定結果を求め、これを繰り返して仮に抵抗を設定する。本調整手順では、仮に設定された抵抗で判定を比較的多い回数(例えば50回)繰り返して判定結果を求め、この判定結果に応じて抵抗の選択を最適化し本設定を行なう。
【0033】
図8は仮調整手順を示すフローチャートである。まずステップT1で、レジスタSW及びSTOCKを共に0にリセットする。続いてステップT2で、レジスタSWを図示の初期値に設定する。レジスタSWは16ビット構成で、16段階に分かれた調整用抵抗設定を表わしている。図示の例では、ステップT2でまず抵抗値レベルをほぼ中央の段に設定している。続いてステップT3に進み、設定された抵抗レベルで遠近二値判定を6回繰り返す。例えば、あらかじめ2.78mの距離に配された表面反射率が36%の対象物を6回測距し、それぞれ判定結果を求める。この設定は、LEDの発光量が最適な時、遠近の二値判定度数が半々に分かれる様に決められている。
【0034】
続いてステップT4に進み、判定結果に従い、分岐する。本例では、近と判定された度数Nに基づき、以後の処理を分岐している。Nが2、3、4の場合には、レジスタSWに格納された現在の抵抗レベル設定がほぼ妥当であるとして仮設定され、そのまま処理はリターンされる。一方N=0の場合にはステップT5に進みレジスタSWを1ビットだけ右シフトさせて、抵抗レベルを切り換える。続いてステップT6でSW=0か否かを判定する。SW=0でなければ、切り換えられた抵抗レベル設定は有効であるので、ステップT3に進み6回判定を再度行なう。逆にSW=0の場合には極限値を超えているので、ステップT7で設定不能(NGMAX)と判断する。同様にN=6の場合、ステップT8に分岐しレジスタSWの設定を1ビットだけ左シフトする。ステップT9でSW=0か否かを判定する。SWが0でない時にはステップT3に戻り、更新されたSW設定で6回判定を行なう。逆にSW=0の場合には抵抗設定が最小レベルを超えてしまったのでステップT10で設定不能(NGMIN)と判断する。
【0035】
ステップT4の判定結果がN=1の場合には、ステップT11に分岐しレジスタSWとレジスタSTOCKのANDを取って、その結果をアキュムレータAに格納する。ステップT12でアキュムレータAの値が0か否かを判定する。最初にステップT11に分岐した場合には、レジスタSTOCKが0にリセットされている状態なので、SWとSTOCKのANDを取った結果は0となり、処理はステップT13に進む。ここで、SWとSTOCKのORを取り、STOCKに格納する。この処理により、STOCKには現在のSWの値が格納されることになる。その後ステップT14に進みSWのビット1を1つだけ右シフトし、抵抗レベル設定を更新する。ステップT15に進み更新されたSWが0か否かを判定する。0の場合にはレベル設定が最大レベルを超えているので不能と判断する。SWが0でない場合には、ステップT3に戻り、更新されたSW設定で再び6回判定を行なう。この様にSWの設定をシフトしながら6回判定を繰り返すうち、再びステップT4でN=1と判定され、ステップT11に分岐してくる場合がある。ここでSWとSTOCKのANDを再び取り、アキュムレータAに格納する。先に格納したSTOCKのレベル設定と現在の抵抗レベル設定が一致した場合には、続くステップT12でAが0でないと判断され、ルーチンはリターンする。すなわち、STOCKに格納された先のレベル設定が再び再現された場合には、これを以って仮の抵抗値に決める。同様に、ステップT4でN=5と判定された場合にも、ステップT16〜T20を介して、N=1の場合と同様な処理が行なわれ最終的に仮のレベル設定が終了する。
【0036】
図9は本調整手順のアルゴリズムを示すフローチャートである。まずステップT21で仮設定された抵抗レベルを用いて、遠近判定を50回繰り返す。これにより、遠近二値データからなるAFデータが50個蓄積される。ステップT22でAFデータの評価を行なう。ここで近と判定された頻度を表わすNが6〜44の場合には、仮設定が妥当として、これを本設定としルーチンをリターンする。一方Nが5以下の場合には、ステップT23に進みレジスタSWの設定を1ビットだけ右シフトする。この後ステップT24でSWが0か否かを判定する。SWが0の場合にはNGMAXとして処理を打ち切る。逆にSWが0でない場合には、ステップT21に戻り更新された抵抗レベル設定で50回判定を行なう。同様に、Nが45以上の場合、ステップT25に進みレジスタSWを左シフトして抵抗レベル設定を更新し、再度ステップT21で50回判定を行なう。この様にして、ステップT22の判定結果Nが6〜44の間に入ると、その時点での抵抗レベルを本設定して、リターンする。以上より明らかなように、この様な仮調整手順を設けることで、仮調整手順で行なう二値判定の繰り返し回数(実施例では6回)が本調整手順で行なう二値判定の繰り返し回数(実施例では50回)の20%以下に設定され、全体の判定回数の削減が図られている。
【0037】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明の第一面によれば、可変直列抵抗と可変並列抵抗を組み合わせることで、光量の調整レベルを多段化でき、定量的な調整が可能になる。又、可変直列抵抗と可変並列抵抗を組み合わせることで、抵抗の素子数を削減できる。本発明の第二面によれば、判定回数を節約した仮調整手順と十分な判定回数の本調整手順とを組み合わせることで、全体の判定回数を削減化でき、その結果調整時間を短くすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光量検出式測距装置の構成を示す模式図である。
【図2】本発明に係る光量検出式測距装置の具体的な構成例を示す回路図である。
【図3】距離段の設定例を示す表図である。
【図4】距離と光量比との関係を示すグラフである。
【図5】測距アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図6】測距アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図7】光量調整手順を示すフローチャートである。
【図8】仮調整手順を示すフローチャートである。
【図9】本調整手順を示すフローチャートである。
【図10】従来の光量検出式測距装置を組み込んだカメラを示す模式的な斜視図である。
【図11】従来の光量検出式測距装置の一例を示す模式的な斜視図である。
【符号の説明】
1・・・投光部、2・・・受光部、3・・・回路部、4・・・光量判定回路、5・・・参照レベル設定回路、6・・・制御回路、11・・・光量調整部、R・・・可変直列抵抗、R’・・・可変並列抵抗[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a distance measuring device incorporated in a camera or the like and used for automatic focus adjustment and the like. Specifically, the light emitting device includes a light emitting element for projecting a light beam to the object, and a light receiving element for receiving a light amount reflected from the object and returning, and outputting a detection signal corresponding to the light amount, based on the detection signal. And a light amount detection type distance measuring device for measuring a distance to a target object. More specifically, the present invention relates to a light amount adjustment technique for adjusting the light amount of a light beam projected from a light emitting element in advance.
[0002]
[Prior art]
FIG. 10 is a schematic perspective view showing an example of a camera incorporating a conventional light amount detection type distance measuring device. The camera 25 has a lens barrel 27 on the front of a body 26. A light amount detection type distance measuring device having a light projecting unit 1 and a light receiving unit 2 is attached to the body 26. The light projecting unit 1 projects a light beam to an object located in the optical axis direction. The light receiving section 2 receives a light beam reflected from the object and returned, and outputs a detection signal corresponding to the light amount. The light amount detection type distance measuring device determines a distance to an object based on a detection signal output from the light receiving unit 2 and uses a relationship in which the amount of reflected light from the object is inversely proportional to the square of the distance. Distance measurement.
[0003]
FIG. 11 is a schematic diagram showing a specific configuration of a conventional optical distance measuring device. The light emitting unit 1 and the light receiving unit 2 are assembled to a holding frame 30. The holding frame 30 is mounted on the circuit board 4a. The circuit board 4a is assembled in the body 26 of the camera 25 shown in FIG. The light projecting unit 1 includes a light projecting lens 1b mounted on the front surface of the holding frame 30, and a light emitting element 1a that emits a light beam such as infrared rays to the lens 1b. On the other hand, the light receiving unit 2 includes a lens 2b attached to the front surface of the holding frame 30 and condensing a light beam reflected from the object, and a light receiving element 2a such as a photodiode facing the lens 2b. The light receiving element 2a outputs a detection signal of a current amount according to the received light amount. The circuit unit mounted on the circuit board 4a processes the detection signal to measure the distance.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
2. Description of the Related Art Conventional light amount detection type distance measuring devices often use a method of determining a distance in two steps on a long distance side and a short distance side. That is, the circuit section of the light amount detection type distance measuring device includes a comparator, compares the detection signal with a predetermined reference level, and determines whether the object is on the long distance side or the short distance side. ing. However, with the diversification of cameras in recent years, it has been desired to increase the number of stages of the light amount detection type distance measuring device which is superior in cost and size. In the case where the number of light detection type distance measuring devices is increased, the distance measuring accuracy becomes higher than in the past, so that it is necessary to suppress the error factor. Therefore, it is effective to calibrate the amount of light emitted from the light emitting element in advance.
[0005]
Usually, an infrared light emitting diode is used as the light emitting element. In order to control the amount of light emission, it is conceivable to adjust the drive current by inserting a resistor in series with the light emitting diode. Usually, a volume that can variably adjust the resistance value is used for this purpose. However, fine adjustment cannot be performed with a chip-type volume that is advantageous for mounting, and it is difficult to adjust the light emission amount with high accuracy. Instead of a chip-type volume (variable resistor), a plurality of chip resistors having different resistance values may be prepared, and a chip having an optimum resistance value may be assembled from these. However, if the number of resistance values that can be set increases, a large amount of time is required for adjustment, which is a problem to be solved.
[0006]
In order to optimally adjust the light emission amount, it is effective to repeat the calibration to increase the accuracy. However, increasing the number of measurements increases the man-hour, which is a problem to be solved.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
SUMMARY OF THE INVENTION In view of the above-described problems of the related art, it is an object of the present invention to efficiently adjust the amount of light projected by a light amount detection type distance measuring device in a short time. The following measures have been taken to achieve this objective. That is, a light projecting unit including a light emitting element for projecting a light beam to an object, a light amount adjusting unit for adjusting the light amount of the light beam to be projected in advance, and receiving a light beam reflected and returned from the object. In the light amount detection type distance measuring device including a light receiving unit that outputs a detection signal corresponding to the light amount and a circuit unit that determines a distance to the object based on the detection signal, the light amount adjustment unit includes the light emission unit. A variable series resistor connected in series to the element and regulating the current flowing through the light emitting element to perform primary adjustment of the amount of light; and forming a branch for the current flowing through the light emitting element and connected in parallel to the light emitting element. And a variable parallel resistor for performing a secondary adjustment of the light quantity. Preferably, the variable series resistance and the variable parallel resistance can set a resistance value stepwise.
[0008]
Further, the present invention is a light emitting unit including a light emitting element that emits a light beam to the object, a light amount adjusting unit including a resistor that can be selected in multiple stages in advance to adjust the light amount of the light beam to be projected, A light-receiving unit that receives a light flux reflected back from the object and outputs a detection signal corresponding to the amount of light; and a binary determination of a distance to the object based on the detection signal based on the distance to the object. A light amount adjustment method in a light amount detection type distance measuring device comprising a circuit unit, wherein a binary determination is repeated a plurality of times with a selected resistor to obtain a determination result, and the selection of a resistor is changed again according to the determination result. A determination result is obtained, and a temporary adjustment procedure of temporarily setting the resistance by repeating this, and a determination result is obtained by repeating the binary determination with the temporarily set resistance more than the plurality of times to obtain a determination result, and the resistance is determined according to the determination result. Change the selection and make this setting. And wherein the Nau. Preferably, the plurality of times of repeating the binary determination performed in the temporary adjustment procedure is 20% or less of the number of times of the binary determination performed in the present adjustment procedure.
[0009]
According to the first aspect of the present invention, by combining a variable series resistor for performing primary adjustment of the light amount and a variable parallel resistor for performing secondary adjustment of the light amount, the light amount can be accurately adjusted with a small number of stages. The resistance value of the variable series resistance and the variable parallel resistance can be set stepwise, and the resistance value can be appropriately selected by, for example, a solder switch. In this case, the total number of resistors can be reduced by combining the variable series resistors and the variable parallel resistors.
[0010]
According to the second aspect of the present invention, the temporary adjustment procedure for temporarily setting the resistance value with a relatively small number of measurements and the main adjustment procedure for determining the resistance value with a relatively large number of measurements are combined. As a result, the total number of measurements can be reduced, leading to a reduction in adjustment time.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic diagram for explaining the configuration and operation of a light quantity detection type distance measuring apparatus according to the present invention. As shown in FIG. 1A, the present light amount detection type distance measuring device is basically composed of a light projecting unit 1, a light receiving unit 2, and a circuit unit 3. These physical configurations are as shown in FIG. The light projecting unit 1 includes an infrared light emitting diode, a lens, and the like, and projects a light beam to the object 0. The light receiving unit 2 includes a light receiving element such as a lens and a photodiode, and receives a light beam reflected from the object 0 and returned. Note that the lens uses the light collecting function of the element used, and the lens may be omitted depending on the amount of light used. The light receiving element outputs a detection signal corresponding to the amount of received light, for example, at a current level. The circuit unit 3 measures the distance to the object 0 in multiple steps based on the detection signal output from the light receiving unit 2.
[0012]
The circuit unit 3 includes a light amount determination circuit 4, a reference level setting circuit 5, and a control circuit 6. The light amount determination circuit 4 includes a single comparator, compares the level of a detection signal corresponding to the light amount with a predetermined reference level, and makes a binary determination on the light amount. The reference level setting circuit 5 switchesably supplies a plurality of reference levels set in advance in multiple stages according to the distance. The control circuit 6 controls the reference level setting circuit 5 to perform a plurality of binary judgments while switching the reference level for each measurement, and specifies the distance to the object 0 based on the result.
[0013]
The present light amount detection type distance measuring apparatus further includes a light amount adjustment unit 11. The light amount adjusting unit 11 adjusts the light amount of the light beam emitted from the light emitting element of the light emitting unit 1 in advance. A specific configuration is shown in FIG. As illustrated, in the present embodiment, the light emitting element 1a is configured by an infrared light emitting LED. The anode of the light emitting element 1a is connected to the power supply potential VDD via the load resistor r. The cathode of the light emitting element 1a is connected to the ground line GND via the drive transistor Tr. The drive signal IRED is sent from the control circuit 6 shown in FIG. 2A to the base of the transistor Tr, and the light emitting element 1a emits a pulse. A capacitor C is connected in parallel with the light emitting element 1a for stabilizing the potential.
[0014]
In order to adjust the amount of light emission by controlling the drive current flowing through the light emitting element 1a, a light amount adjustment unit 11 is incorporated. As shown in the figure, the light amount adjustment unit 11 is configured by a variable series resistor R and a variable parallel resistor R ′. The variable series resistor R is connected in series to the light emitting element 1a, and regulates a current flowing through the light emitting element 1a to perform primary adjustment of a light amount. The variable parallel resistor R 'is connected in parallel to the light emitting element 1a, and forms a branch for the current flowing through the light emitting element 1a to perform secondary adjustment of the light amount. By combining the variable series resistor R and the variable parallel resistor R ′ in this manner, the drive current of the light emitting element 1a can be adjusted with high accuracy with a small number of stages. Since the drive current and the light emission amount are proportional, the light amount adjustment circuit 11 can efficiently adjust the light emission amount. For both the variable series resistance R and the variable parallel resistance R ′, a volume whose resistance value can be set stepwise can be used. Alternatively, a variable resistor whose resistance value can be set by a solder switch can be used.
[0015]
According to another aspect of the present invention, the temporary adjustment procedure and the main adjustment procedure are combined in order to efficiently set the variable resistors R and R 'with a small number of measurements. In the temporary adjustment procedure, the binary decision is repeated a relatively small number of times with the selected resistor to obtain a decision result, the selection of the resistor is changed according to the decision result, the decision result is obtained again, and this is repeated to temporarily determine the resistor. Set. In the subsequent adjustment procedure, the binary determination is repeated a relatively large number of times with the provisionally set resistor to obtain a determination result, and the resistor selection is changed in accordance with the determination result to make the final setting. The number of repetitions of the binary determination performed in the temporary adjustment procedure is 20% or less of the number of repetitions of the binary determination performed in the main adjustment procedure. In this way, by combining the temporary adjustment procedure and the main adjustment procedure, the number of overall determinations can be reduced, leading to a reduction in adjustment time.
[0016]
FIG. 2 is a circuit diagram showing a specific configuration example of the light quantity detection type distance measuring apparatus according to the present invention. As shown in the figure, the present light amount detection type distance measuring device includes an infrared LED (IRED) 1a for projecting infrared light toward a subject, and a photodiode (PD) for receiving reflected light from the subject and outputting a corresponding detection signal. ) 2a. The LED 1a and the photodiode 2a are connected to a light quantity detection type ranging IC. This IC has eight terminals IRED, CH, PD, VCC, CTRL, OUT, VR, and GND. The infrared LED 1a is connected to a terminal IRED via a drive transistor Tr, and the photodiode 2a is connected to a terminal PD. A capacitor is connected to the terminal CH. The power supply voltage is supplied to the terminal VCC, and the terminal GND is grounded. The CPU 6 constituting a control circuit is connected to the terminal CTRL. The CPU 6 is also connected to the output terminal OUT. In addition, an external current setting circuit 5b is connected to the terminal VR.
[0017]
The light quantity detection type ranging IC has a head amplifier 12, a steady light extraction circuit 13, a current-to-voltage conversion circuit 14, a current-to-voltage conversion circuit 15, a timing circuit 16, a constant current circuit 5a, a comparator 4, and the like. I have. The comparator 4 constitutes the light amount determination circuit described above, and its output is connected from the output terminal OUT to the CPU 6 via a transistor buffer. The constant current circuit 5a and the current setting circuit 5b are connected by a terminal VR, and together form the above-described reference level setting circuit 5.
[0018]
The steady light extraction circuit 13 receives the received light current IO + IS from the photodiode 2a, and extracts the effective signal component IS by removing the background component IO by the steady light extraction. The background component IO can be measured in advance without emitting the infrared LED 1a. After the effective signal component IS is amplified by the head amplifier 12, it is converted into a voltage signal by the converter 14 and supplied to the positive input terminal of the comparator 4. The background component IO is removed by the steady light extraction circuit 13 via the transistor TR1.
[0019]
The simple constant current circuit 5a includes a transistor TR2 and a diode D1. The base voltage of TR2 is fixed, and the current is set by the emitter resistor RE. Note that the constant current circuit may be configured to use an operational amplifier or the like in order to further increase the accuracy. The emitter resistor RE is provided on the current setting circuit 5b side.
[0020]
The comparator 4 compares the set current ID output from the constant current circuit 5a with the photocurrent IS, and its output is a binary value of H / L. In this example, the photocurrent IS is converted to a corresponding voltage by the converter 14, and the set current ID is also converted to a voltage by the corresponding converter 15. The comparator 4 compares the two voltages, and the output takes a binary value depending on the magnitude.
[0021]
The external emitter resistor RE is connected from the terminal VR, and the constant current circuit 5a sets a current proportional to 1 / RE. The emitter resistor RE is formed by connecting four resistance elements RE1 to RE4 in parallel, providing a switch for each resistor, and switching the connection by the CPU 6. The resistance values of the four resistors RE4 to RE1 are set to 1: 2: 4: 8, which corresponds to a so-called binary 4-bit configuration. RE1 corresponds to the least significant bit, and RE4 corresponds to the most significant bit. By appropriately combining resistance elements of a 4-bit configuration, a maximum of 2 4 = 16 current settings can be made. In some cases, as shown in the figure, RE1 corresponding to the least significant bit is always connected, and has a substantially 3-bit configuration. 3 = 8 current levels may be set.
[0022]
The infrared LED 1a is energized by the timing circuit 16 through the buffer B and the transistor Tr. The infrared LED 1a performs power backup by the capacitor C. The operation of each part of the above-described light quantity detection type distance measuring IC is controlled by a timing circuit 16.
[0023]
The resistors R0, R1, R2, R1 ', and R2' are connected to the LED 1a in a selectable manner via solder switches and the like, and constitute the light amount adjusting unit 11. The light amount adjustment unit 11 combines the connections of a plurality of resistors so that the photocurrent on the photodiode 2a side becomes a set value. Normally, this adjustment only needs to be performed once in the assembling stage, so that a plurality of resistors are appropriately selected and connected by a solder switch or the like in the adjusting stage.
[0024]
The light amount adjustment unit 11 is configured by a variable series resistor R and a variable parallel resistor R ′. The variable series resistance R is composed of series resistance element groups R0, R1, and R2. The variable parallel resistance R 'is composed of parallel resistance element groups R1' and R2 '. Of the series resistance element groups R0, R1, R2, R1 and R2 are connected in series to the LED 1a so as to be selectable by a solder switch, and regulate the current flowing through the LED 1a to perform primary adjustment of the light amount. The parallel resistance element groups R1 'and R2' are connected in parallel to the LED 1a so as to be selectable by a solder switch, form a branch for the current flowing through the LED 1a, and perform secondary adjustment of the light amount. As described above, the combination of the resistance elements R1, R2, R1 ', and R2' for a total of four resistance element groups makes 2 4 = 16 levels of resistance setting are possible. As a result, the light emission amount of the LED 1a can be accurately adjusted in 16 steps. The number of resistance elements required for this calibration is four by combining the series resistance and the parallel resistance, and a smaller number is required as compared with the related art.
[0025]
FIG. 3 is a table showing a specific example of the distance step setting. In setting the distance measurement step, it is ideal to set such that the amount of blurring of the image due to the setting step of the photographing lens becomes constant. In the automatic focus adjustment of the camera, since the farthest determination point is determined from the projection light amount ability, the farthest point may not follow the above rule. In this case, it is preferable to arrange the settings with emphasis on focusing on the ordinary distance range in view of the shooting frequency. In general, the lens setting stage basically sets a hyperfocal sequence in accordance with the depth of a lens subject. Here, the hyperfocus is H = f 2 / Δ · F. Here, Δ indicates the permissible circle of confusion, f indicates the focal length of the lens, and F indicates the F value of the lens. For example, when Δ = 0.03 mm, f = 31 mm, and F = 4, H = 8 m. Here, the hyperfocus sequence is represented by H, H / 2, H / 3... H / n. This series has a relation that (1 / distance) is equal. Accordingly, by making (1 / distance) equal regardless of the series, the diameter of the circle of confusion associated with the step can be made uniform, and the blur amount can be made uniform in the measurement distance range. An arbitrary number of stages can be set according to this method. In the present embodiment, the number of stages is determined as shown in (1) to (7). As described above, the 0th stage corresponding to the hyperfocal point H is not practical because the reflected light amount is weak and the accuracy is poor. Therefore, in this embodiment, the setting stage is set at (1) to (7), and distance measurement is performed in eight stages.
[0026]
The table in FIG. 3 also lists theoretical photocurrent values corresponding to each stage. As described above, the amount of reflected light is inversely proportional to the square of the distance. Normally, the photocurrent output from the photodiode is proportional to the amount of received light, so that the photocurrent is also inversely proportional to the square of the distance. Assuming that the photocurrent of step (1) is 1, the photocurrent of step (2) is 2.25, and the photocurrent of step (3) is 4. Hereinafter, the photocurrent is 16 in the final stage (7). The ratio when the photocurrent of the final stage (7) is 100% is listed as the photocurrent ratio on the rightmost side of the table in FIG. Assuming that step (7) is 100%, step (1) is 6.3%, which is a large difference.
[0027]
FIG. 4 is a graph showing the relationship between the distance and the photocurrent shown in FIG. The vertical axis represents the distance (m) in the reciprocal memory, and the horizontal axis represents the light amount ratio (%). In this graph, the columns (1) to (7) set in FIG. 3 are plotted with vertical bars. Dotted lines above and below the characteristic curve of the distance / light amount ratio represented by the solid line represent a distance width that allows a shift of one step.
[0028]
In the embodiment shown in FIG. 2, distance measurement is repeated while switching the reference level input to the terminal VR in seven steps, and finally the distance to the object is automatically measured. The algorithm for executing the automatic ranging (AF) is shown in the flowcharts of FIGS. As described with reference to FIGS. 3 and 4, in the present embodiment, the distance measurement is performed by switching the reference level VR to seven levels. According to the distance measurement result, the lens setting is performed in eight steps from a long distance to a short distance.
[0029]
First, as shown in step S1 of FIG. 5, the VR setting is set to an intermediate third stage. Subsequently, in step S2, distance measurement is performed to obtain AF data. In step S3, the distance of the target object is determined as binary in perspective based on the AF data. If it is determined that the distance is far, the process proceeds to the flowchart of FIG. On the other hand, if it is determined that the VR is near, the process proceeds to step S4, and the VR setting is switched to the fifth stage on the closer side. Subsequently, in step S5, distance measurement is performed to obtain AF data. In step S6, a perspective binary determination is performed based on the AF data. If it is far, the process branches to step S16. If it is near, the process proceeds to step S7, and the VR setting is set to the sixth stage on the near side. In step S8, distance measurement is performed, and AF data is obtained again. In step S9, binary determination of the perspective of the object is performed based on the AF data. If it is far, the process branches to step S15, while if it is near, the process proceeds to step S10, and the VR setting is set to the seventh stage on the near side. At step S11, AF data is obtained by performing distance measurement. In step S12, a perspective binary determination is performed based on the AF data. If it is determined that the distance is near here, this is the final determination, and the process proceeds to step S13, where the lens setting is set to the eighth stage on the closest distance side. Conversely, if it is determined in step S12 that the distance is far, the process branches to step S14, and the lens setting is set to the seventh step one step farther than the eighth step. If it is determined in step S9 that the object is far, the process branches to step S15, and the lens setting is set to the sixth stage. If it is determined that the distance is far in step S6, the process branches to step S16, and the VR setting is set to the fourth stage. Subsequently, in step S17, AF is performed by performing distance measurement. In step S18, a perspective binary determination is performed based on the AF data. If it is determined that the distance is close, the process proceeds to step S19, and the lens setting is set to the fifth stage. If it is determined that the distance is far, the process proceeds to step S20, and the lens setting is set to the fourth stage.
[0030]
If it is determined in step S3 in the flowchart shown in FIG. 5 that the distance is far, the process proceeds to step S21 in FIG. 6, and the VR setting is switched from the third step to the first step on the far side. Subsequently, distance measurement is performed in step S22, and perspective determination is performed in step S23. If it is determined that the distance is close, distance measurement is performed again in step S24, and the flow advances to step S25 to determine AF data. Here, if it is determined that the vehicle is near again, the process proceeds to step S26, and the VR setting is switched to the near side by one step to set the second stage. Subsequently, after measuring the distance in step S27, the AF data is determined in step S28. If it is determined that the distance is close, the distance measurement is performed again in step S29, and then the AF data is determined in step S30. Here, if it is determined that the lens is close, the process proceeds to step S31 using this as final data, and the lens setting is set to the third stage. Conversely, if it is determined in step S30 that the distance is far, the process proceeds to step S32, where the distance measurement is performed again, and then the AF data is determined in step S33. Here, if it is determined that the distance is close, the process proceeds to step S31, and the lens setting is set to the third stage. Conversely, if it is determined in step S33 that the distance is far, the process proceeds to step S36, and the lens setting is set to the second stage. If it is determined that the distance is far in step S28, the flow branches to step S34 to perform distance measurement again, and then the AF data is determined in step S35. Here, when it is determined that the distance is near, the process proceeds to step S32, and when it is determined that the distance is far, the lens setting is finally set to the second stage in step S36. If it is determined in step S25 that the distance is far, the process branches to step S37 to perform distance measurement again, and then determines the AF data in step S38. Here, if it is determined that it is close, the process merges to step S26.
[0031]
If it is determined in step S23 that the distance is far, the process proceeds to step S39, the distance is measured while the VR setting is set to the first step, and the AF data is determined in step S40. Here, if it is determined to be near, the process proceeds to step S37, while if it is determined to be far, the process branches to step S41. Here, the VR setting is set to the farthest 0th stage, and distance measurement is performed in step S42. The AF data is determined in step S43, and if it is close, the process proceeds to step S44. Here, after the distance measurement is performed again, the AF data is determined in step S45. If the distance is close, finally the lens setting is set to the first stage in step S46. If it is determined in step S45 that the distance is far, the process branches to step S47 to perform distance measurement again, and then determines the AF data in step S48. If it is determined that the lens is close, the process merges to step S46, and the lens setting is set to the first stage. If it is determined in step S43 that the distance is far, the process branches to step S49 to perform the distance measurement again, and then determines the AF data in step S50. If it is determined that the distance is close, the process proceeds to step S47, the distance is measured again, and then the AF data is determined in step S48. If it is determined that the lens is far, the flow branches to step S51, and the lens setting is finally set to the furthest 0th stage. If it is determined in step S43 that the distance is far, the process proceeds to step S49, and the distance measurement is performed again. Then, in step S50, the AF data is determined. If it is determined that the distance is far, the process proceeds to step S51, and the lens setting is set to the 0th stage.
[0032]
The algorithm (procedure) of ranging for an object has been described with reference to FIGS. Further, an algorithm for adjusting the light amount of the light emitting element will be described with reference to FIGS. As shown in the flowchart of FIG. 7, the light amount adjustment is performed by combining the temporary adjustment procedure and the main adjustment procedure. As described above, in the temporary adjustment procedure, the binary decision is repeated a relatively small number of times (for example, six times) with the resistor selected first to obtain a decision result, and the resistor selection is changed according to the decision result to re-execute. The binary determination result is obtained, and this is repeated to temporarily set the resistance. In this adjustment procedure, the determination is repeated a relatively large number of times (for example, 50 times) with the provisionally set resistance to obtain the determination result, and the selection of the resistance is optimized in accordance with the determination result and the main setting is performed.
[0033]
FIG. 8 is a flowchart showing the temporary adjustment procedure. First, in step T1, both the registers SW and STOCK are reset to 0. Subsequently, in step T2, the register SW is set to the illustrated initial value. The register SW has a 16-bit configuration, and represents an adjustment resistance setting divided into 16 stages. In the example shown in the figure, first, the resistance value level is set substantially at the center in step T2. Subsequently, the process proceeds to step T3, in which the distance binary determination is repeated six times at the set resistance level. For example, distance measurement is performed six times on an object whose surface reflectivity is 36%, which is arranged in advance at a distance of 2.78 m, and a determination result is obtained for each object. This setting is determined so that when the light emission amount of the LED is optimal, the near and near binary judgment frequency is divided in half.
[0034]
Subsequently, the process proceeds to step T4, and branches according to the determination result. In this example, the subsequent processing is branched based on the frequency N determined to be close. If N is 2, 3, or 4, the current resistance level setting stored in the register SW is provisionally set as substantially appropriate, and the process returns as it is. On the other hand, if N = 0, the process proceeds to step T5 where the register SW is shifted rightward by one bit to switch the resistance level. Subsequently, at step T6, it is determined whether or not SW = 0. If SW = 0, the switched resistance level setting is valid, so the process proceeds to step T3, and the determination is repeated six times. Conversely, if SW = 0, it exceeds the limit value, so it is determined in step T7 that the setting cannot be made (NGMAX). Similarly, if N = 6, the process branches to step T8 and shifts the setting of the register SW left by one bit. At step T9, it is determined whether or not SW = 0. When the SW is not 0, the process returns to step T3, and the determination is performed six times with the updated SW setting. Conversely, if SW = 0, the resistance setting has exceeded the minimum level, so it is determined in step T10 that the setting cannot be made (NGMIN).
[0035]
If the decision result in the step T4 is N = 1, the process branches to a step T11, where the AND of the register SW and the register STOCK is obtained, and the result is stored in the accumulator A. At step T12, it is determined whether or not the value of the accumulator A is 0. When the process first branches to step T11, since the register STOCK is reset to 0, the result of ANDing SW and STOCK becomes 0, and the process proceeds to step T13. Here, the OR of SW and STOCK is taken and stored in STOCK. By this processing, the current SW value is stored in STOCK. Thereafter, the process proceeds to step T14, where the bit 1 of the SW is shifted right by one, and the resistance level setting is updated. Proceeding to step T15, it is determined whether or not the updated SW is 0. If the value is 0, the level setting exceeds the maximum level, so it is determined that the level setting is impossible. If the SW is not 0, the process returns to step T3, and the determination is performed again six times with the updated SW setting. While the determination is repeated six times while shifting the setting of SW in this manner, N = 1 may be determined again in step T4, and the process may branch to step T11. Here, AND of SW and STOCK is taken again and stored in accumulator A. If the previously stored STOCK level setting matches the current resistance level setting, it is determined in step T12 that A is not 0, and the routine returns. That is, when the previous level setting stored in STOCK is reproduced again, a temporary resistance value is determined based on this. Similarly, when it is determined that N = 5 in step T4, the same processing as in the case of N = 1 is performed through steps T16 to T20, and the provisional level setting is finally completed.
[0036]
FIG. 9 is a flowchart showing the algorithm of this adjustment procedure. First, the distance determination is repeated 50 times using the resistance level provisionally set in step T21. As a result, 50 AF data consisting of the perspective data are accumulated. At step T22, the AF data is evaluated. Here, if N representing the frequency determined to be close is 6 to 44, the temporary setting is regarded as valid, this is set as the final setting, and the routine is returned. On the other hand, if N is 5 or less, the process proceeds to step T23, where the setting of the register SW is shifted right by one bit. Thereafter, it is determined whether or not SW is 0 in step T24. If SW is 0, the process is terminated as NGMAX. On the other hand, if SW is not 0, the process returns to step T21 to perform determination 50 times with the updated resistance level setting. Similarly, if N is 45 or more, the process proceeds to step T25, where the register SW is shifted left to update the resistance level setting, and the determination is performed 50 times again in step T21. In this way, when the determination result N in step T22 falls between 6 and 44, the resistance level at that time is permanently set and the routine returns. As is clear from the above, by providing such a temporary adjustment procedure, the number of repetitions of the binary determination performed in the temporary adjustment procedure (six times in the embodiment) becomes the number of repetitions of the binary determination performed in the present adjustment procedure (implement (In the example, 50 times) is set to 20% or less, thereby reducing the number of times of determination as a whole.
[0037]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, by combining the variable series resistance and the variable parallel resistance, the adjustment level of the light amount can be multi-stage, and the quantitative adjustment can be performed. Also, by combining the variable series resistance and the variable parallel resistance, the number of resistance elements can be reduced. According to the second aspect of the present invention, by combining the temporary adjustment procedure that saves the number of determinations and the main adjustment procedure that has a sufficient number of determinations, the number of overall determinations can be reduced, and as a result, the adjustment time can be reduced. Is possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram showing a configuration of a light quantity detection type distance measuring apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is a circuit diagram illustrating a specific configuration example of a light quantity detection type distance measuring apparatus according to the present invention.
FIG. 3 is a table showing an example of setting a distance step.
FIG. 4 is a graph showing a relationship between a distance and a light amount ratio.
FIG. 5 is a flowchart illustrating a ranging algorithm.
FIG. 6 is a flowchart illustrating a ranging algorithm.
FIG. 7 is a flowchart illustrating a light amount adjustment procedure.
FIG. 8 is a flowchart showing a temporary adjustment procedure.
FIG. 9 is a flowchart illustrating a main adjustment procedure.
FIG. 10 is a schematic perspective view showing a camera incorporating a conventional light amount detection type distance measuring device.
FIG. 11 is a schematic perspective view showing an example of a conventional light quantity detection type distance measuring apparatus.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Light projection part, 2 ... Light receiving part, 3 ... Circuit part, 4 ... Light quantity judgment circuit, 5 ... Reference level setting circuit, 6 ... Control circuit, 11 ... Light intensity adjustment unit, R: variable series resistance, R ': variable parallel resistance