JP2004023171A - メールサーバ及び電子メール処理制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】送信元の意図したタイミングで相手先に電子メールを届けることができるメールサーバとそのプログラムを提供する。
【解決手段】メールサーバ2は、受信した電子メールを他のメールサーバ3へ配信するサーバであって、電子メールを受信する毎に、配信日時指定の有無を判別し、その指定がある場合には、その電子メールをいったん記憶手段2cに蓄積し、その後は、記憶手段2cに蓄積した電子メールについて配信日時を参照して、その配信日時になったときに、該当する電子メールを他のメールサーバ3に自動配信する制御手段2bを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】メールサーバ2は、受信した電子メールを他のメールサーバ3へ配信するサーバであって、電子メールを受信する毎に、配信日時指定の有無を判別し、その指定がある場合には、その電子メールをいったん記憶手段2cに蓄積し、その後は、記憶手段2cに蓄積した電子メールについて配信日時を参照して、その配信日時になったときに、該当する電子メールを他のメールサーバ3に自動配信する制御手段2bを備えている。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メールの配信タイミングを送信側の意図によりコントロールできるメールサーバ及び電子メール処理制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子メールの送信方式として、SMTPサーバとPOPサーバとを順次介在させて受信クライアント側に電子メールを届けるものが知られている。
【0003】
この種の電子メールは、複数のサーバを経由することや、ネットワークの負荷状態により、受信側に到達するまでに遅延が生じることがある。そのため、同一のメール文書を複数の相手先に送信した場合でも、これらの相手先が同一タイミングで受信できるとは限らない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
電子メール文書には、ある期日以降に、複数の相手に同時公開したいものがあるが、上記従来の電子メール送信方式では、このような送信側の意図をそのまま実現できるものではない。
【0005】
また、相手先ごとに送信タイミングがずれた場合は、なおさら同時公開することはできない。
【0006】
本発明は、このような問題を解決すべく提案されたもので、その目的は、送信元の意図したタイミングで相手先に電子メールを届けることができるメールサーバとそのプログラムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載のメールサーバは、受信した電子メールを他のメールサーバへ配信するサーバであって、電子メールを受信する毎に、配信日時指定の有無を判別し、その指定がある場合には、その電子メールをいったん記憶手段に蓄積し、その後は、記憶手段に蓄積した電子メールについて配信日時を参照して、その配信日時になったときに、該当する電子メールを他のメールサーバに自動配信する制御手段を備えている。
【0008】
すなわち、本発明は、SMTPサーバが電子メールを配信する日時を、送信側の指示により指定できるようにしたもので、日時指定ができるため、特に複数の相手先への送信の場合にタイミングが相手先ごとにずれたときでも、SMTPサーバ側で時間調整され、複数の相手先間の最終的な公開時間のずれを少なくすることができる。
【0009】
請求項2では、受信した電子メールをメールボックスに蓄積するサーバであって、電子メールを受信する毎に、配信日時指定の有無を判別し、その指定がある場合には、その電子メールを配信することなくいったん記憶手段に蓄積し、その後は、記憶手段に蓄積した電子メールについての配信日時を参照して、その配信日時になったときには、該当する電子メールを記憶手段からメールボックスへ移動させる制御手段を備えている。
【0010】
すなわち、本発明は、受信側で、POP、IMAPサーバから電子メールを受信することが可能になる日時を、送信側の指示により指定できるようにしたもので、日時指定ができるため、ネットワークの負荷などで受信側の各メールサーバ(POP、IMAPサーバ)に到達した時刻がずれた場合でも、それぞれで時間調整がなされ、公開時間のずれを少なくすることができる。
【0011】
請求項3では、指定する配信日時は、電子メールのヘッダまたは本文中に組み込まれていることを特徴とする。
【0012】
請求項4では、制御手段は、所定様式で送信されたコマンドメールを受け付けた後、上記記憶手段に記憶された電子メールの中から受信したコマンドメールに対応した電子メールの有無を判別し、対応する電子メールがある場合には、コマンドメールで指示された所定の処理を行なうことを特徴とする。
【0013】
すなわち、送信側は、すでに送信してしまった電子メール文書に対して所定の処理を行なうことができる。例えば、所定の処理として、電子メールの削除、指定日時を変更などができるため、早めに準備した電子メール文書を忘れないうちに送っておいても、それを後に変更、削除することができ、送信クライアントにとって、サーバの記憶手段を変更可能な一時記憶として利用することができる。
【0014】
請求項5では、制御手段は、受信した電子メールのサイズが所定値をオーバーしている場合には、電子メールを蓄積することなく発信元へ返信することを特徴とする。
【0015】
請求項6に記載のプログラムは、受信した電子メールを他のメールサーバへ配信するメールサーバで稼働する電子メール処理制御プログラムであって、次のステップを実行する。
【0016】
すなわち、電子メールを受信する毎に、配信日時指定の有無を判別するステップと、配信日時の指定がある場合には、その電子メールを記憶手段に蓄積するステップとを実行し、その一方で、記憶手段に蓄積された電子メールが指定日時に達したかどうかを常時監視し、指定日時に達しているものがあれば、その電子メールを、他のメールサーバに自動配信するステップを実行する。
【0017】
請求項7では、受信した電子メールをメールボックスに蓄積するメールサーバで稼働する電子メール処理制御プログラムであって、次のステップを実行する。
【0018】
すなわち、電子メールを受信する毎に、配信日時指定の有無を判別するステップと、配信日時の指定がある場合には、その電子メールを、メールボックス以外の記憶手段に蓄積するステップとを実行し、その一方で、記憶手段に保存された電子メールが、指定日時に達したかどうかを常時監視し、指定日時に達しているものがあれば、その電子メールを記憶手段からメールボックスへ移動させるステップを実行する。
【0019】
請求項8では、所定様式で送信されてきたコマンドメールを受信するステップと、記憶手段を参照して、受信したコマンドメールに対応する電子メールの有無を判別するステップと、対応する電子メールがある場合には、コマンドメールで指示された所定の処理を行なうステップとを、さらに備えている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面とともに説明する。
【0021】
図1は、本発明のSMTP用メールサーバの要部構成の一例を示す図である。
【0022】
メールサーバ2は、通信端末機1や他のメールサーバ3と電子メールの送受信を行なうための通信手段2aと、CPU等で構成された制御手段2bと、記憶手段2cとを少なくとも備えている。
【0023】
このメールサーバ2は、送信側の通信端末機1から電子メールを受信すると、これを他のメールサーバ3へ配信するSTMPサーバとしての基本機能を有しているほか、電子メールに配信日時指定がある場合に、その電子メールをいったん記憶手段2cに保存して、その時刻に達したときに自動配信を行なう機能を有している。
【0024】
また図2は、本発明のPOP(IMAP)用メールサーバの要部構成例を示す図である。
【0025】
メールサーバ12は、他のメールサーバ11や通信端末機13と電子メールの送受信を行なうための通信手段12aと、CPU等で構成された制御手段12bと、記憶手段12cと、メールボックス12dを少なくとも備えている。
【0026】
このメールサーバ12は、送信側のSMTPメールサーバ11から電子メールを受信すると、これを送信先の通信端末機13へ送信するためのメールボックスへの保存を行なうPOP(IMAP)サーバとしての基本機能を有しているほか、電子メールに配信日時指定がある場合に、その電子メールをいったん記憶手段12cに保存して、その時刻に達したときにメールボックス12dに移動する機能を有している。
【0027】
図3には、電子メール受信時に作動するプログラムの基本動作を、図4には、所定周期で記憶手段を常時監視するようにしたプログラムの基本動作を示している。
【0028】
電子メールを受信すると、電子メールの日時指定の有無を判別し、日時指定があり、かつ、現在日時がその指定日時に達していない場合には、その電子メールのサイズが所定値以下であれば記憶手段2c、12cに電子メールを蓄積し、電子メールのサイズが所定値オーバーであれば送信元へ返信する(図3のステップ101〜106)。日時指定がない場合または現在日時が指定日時を越えている場合は、送信先に配信する(図3のステップ102、103、107)。なお、SMTP用のメールサーバ2の場合は配信を行なうが、POP用のメールサーバ12の場合は、配信する代わりにメールボックス12dへ保存する(ステップ107)。
【0029】
次に、常時監視プログラムについて説明する。
【0030】
記憶手段2c、12cに電子メールが蓄積されているときには、指定日時をオーバーしているかどうかを判断し、オーバーしている場合は、その電子メールを配信する(図4のステップ201〜203)。これらの処理を記憶手段2c、12cに蓄積されている全ての電子メールについて実行する(ステップ204)。なお、SMTP用のメールサーバ2の場合は配信を行なうが、POP用のメールサーバ12の場合は、配信する代わりに記憶手段2c、12cに蓄積された電子メールをメールボックス12dへ移動する(ステップ203)。
【0031】
図5(a)〜(c)には、指定日時の3種類の様式の例を示している。
【0032】
(a)では「Toフィールド」A、(b)では「ヘッダ(X−)」Bで日時を指定できるようにしており、(c)では、本文中にコマンドを挿入して指定できるようにしている。
【0033】
このように、送受信間での簡単な取り決めにより日時指定ができるため、送信側の意図する公開日時で相手先に送ることができ、特に複数の相手先への送信の場合にネットワークの状態に関係なく、メールサーバ2、12側で時間調整され、最終的な公開時間のずれを極力少なくすることができる。
【0034】
また、このメールサーバ2、12では、記憶手段2c、12cに蓄積された電子メールに対する所定の処理を指示するコマンドメールを受け付けて、そのコマンドで指定された処理を実行する。
【0035】
具体的には、図6のフローチャートで示すように、コマンドメールを受信すると、このコマンドに対応する電子メールの蓄積の有無を判別するステップと、そのコマンドで指定された所定の処理を行なうステップとを順次実行する(図6のステップ301〜309)。なお、対応する電子メールの特定は、電子メールヘッダのメッセージIDを利用することによって行なう。
【0036】
この例においては、所定の処理として、電子メールの削除、指定日時や送信先の変更およびその他処理を示している。その他処理には、例えば、本文の差し替え処理や添付文書の差し替え処理などが含まれる。
【0037】
具体的には、例えば電子メール削除を、図5(a)に対応する「Toフィールド」で指示する場合は、
To: ”(delete=(2002/07/01)&(09:30:00−10:00:00))”<ifax2@sample>
となる。上記の場合、削除するメールを時間帯で指示するようにしているが、サブジェクトで指示してもよいし、時間帯とサブジェクトを組み合わせたものでもよい。また、図5(b)、(c)に対応する「ヘッダ(X−)」や本文で指示するようにしてもよい。
【0038】
このように、送信側にとっては、すでに送信してしまった電子メールに対する変更が可能であるため、単なる日時指定だけではなく、送信クライアントにとって、メールサーバ2、12を変更可能な一時記憶として利用することができる。
【0039】
図7には、上記のSMTP用メールサーバ2と、インターネットファクシミリ装置Fとをネットワーク上に配置したシステムのシステム関連図を示している。
【0040】
ここでは、インターネットファクシミリ装置Fが日時指定の電子メールの送信元となる場合を示している。すなわち、インターネットファクシミリ装置Fで日時指定された電子メールは送信側のSMTP用メールサーバ2でいったん蓄積され、指定された日時となったときに、受信側のメールサーバ(POP)3を介して、送信先装置Pに送信される。
【0041】
また図8には、上記のPOP用メールサーバ12と、インターネットファクシミリ装置Fとをネットワーク上に配置したシステムのシステム関連図を示している。
【0042】
ここでは、インターネットファクシミリ装置Fが日時指定の電子メールの送信先となる場合を示している。すなわち、送信元装置Sで日時指定された電子メールは送信側のメールサーバ(SMTP)11を介して受信側のPOP用メールサーバ12に送信され、そこでいったん蓄積され、指定された日時となったときに、インターネットファクシミリ装置Fで電子メールを受信することが可能となる。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明からも理解できるように、請求項1に記載のメールサーバは、指定された日時にしたがい他のメールサーバに自動配信するようにしているので、指定日時以前には公開したくない情報を、相手先に公開することなく事前に送信しておくことができる。特に複数の相手先への送信の場合にタイミングが相手先ごとにずれたときでも、メールサーバ側で時間調整され、最終的な公開時間のずれを少なくすることができる。
【0044】
請求項2では、指定された日時にしたがい送信先装置に配信するようにしているので、送信クライアントは、指定日時まで公開したくない情報を事前に送信しておくことができる。特に複数の相手先への送信の場合に、ネットワークの負荷などで受信側の各メールサーバ(POP、IMAPサーバ)に到達した時刻がずれた場合でも、各メールサーバでそれぞれ時間調整がなされ、公開時間のずれを最小限に抑えることができる。
【0045】
請求項3では、指定日時を電子メールのヘッダまたは本文中に組み込めるようにしているので、送受信間のこのような簡単な取り決めにより電子メールの日時指定送信が実現できる。
【0046】
請求項4では、蓄積された電子メールに対する所定の処理を指示するコマンドメールを受け付けた後、コマンドメールで指示された処理を実行するようにしているので、送信済みの電子メールに対する変更、削除等が可能となる。すなわち、送信クライアントにとって、単なる日時指定だけではなくメールサーバを電子メールの変更可能な一時記憶として利用することができる。
【0047】
請求項5では、受信した電子メールのサイズが所定値を超えるときは電子メールを受け付けないようにしているので、メールサーバの記憶手段のオーバーフローを防止することができる。
【0048】
請求項6〜8に記載の電子メール処理制御プログラムは、日時指定の判別、記憶手段への蓄積、および記憶手段の常時監視等の各種ステップを実行するようにしているので、上記と同様の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のSMTP用メールサーバの要部構成例を示す図である。
【図2】本発明のPOP(IMAP)用メールサーバの要部構成例を示す図である。
【図3】電子メール受信時に作動するプログラムの基本動作を示すフローチャートである。
【図4】所定周期で記憶手段を常時監視するようにしたプログラムの基本動作を示すフローチャートである。
【図5】(a)〜(c)は、指定日時の3種類の様式例を示す図である。
【図6】コマンドメール受信時の基本動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明のSMTP用メールサーバを用いて電子メールを送受信できるようにしたインターネットファクシミリ装置の接続例を示す図である。
【図8】本発明のPOP(IMAP)用メールサーバを用いて電子メールを送受信できるようにしたインターネットファクシミリ装置の接続例を示す図である。
【符号の説明】
2・・・メールサーバ(SMTP用)
12・・・メールサーバ(POP、IMAP用)
2b、12b・・・制御手段
2c、12c・・・記憶手段
12d・・・メールボックス
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メールの配信タイミングを送信側の意図によりコントロールできるメールサーバ及び電子メール処理制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子メールの送信方式として、SMTPサーバとPOPサーバとを順次介在させて受信クライアント側に電子メールを届けるものが知られている。
【0003】
この種の電子メールは、複数のサーバを経由することや、ネットワークの負荷状態により、受信側に到達するまでに遅延が生じることがある。そのため、同一のメール文書を複数の相手先に送信した場合でも、これらの相手先が同一タイミングで受信できるとは限らない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
電子メール文書には、ある期日以降に、複数の相手に同時公開したいものがあるが、上記従来の電子メール送信方式では、このような送信側の意図をそのまま実現できるものではない。
【0005】
また、相手先ごとに送信タイミングがずれた場合は、なおさら同時公開することはできない。
【0006】
本発明は、このような問題を解決すべく提案されたもので、その目的は、送信元の意図したタイミングで相手先に電子メールを届けることができるメールサーバとそのプログラムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載のメールサーバは、受信した電子メールを他のメールサーバへ配信するサーバであって、電子メールを受信する毎に、配信日時指定の有無を判別し、その指定がある場合には、その電子メールをいったん記憶手段に蓄積し、その後は、記憶手段に蓄積した電子メールについて配信日時を参照して、その配信日時になったときに、該当する電子メールを他のメールサーバに自動配信する制御手段を備えている。
【0008】
すなわち、本発明は、SMTPサーバが電子メールを配信する日時を、送信側の指示により指定できるようにしたもので、日時指定ができるため、特に複数の相手先への送信の場合にタイミングが相手先ごとにずれたときでも、SMTPサーバ側で時間調整され、複数の相手先間の最終的な公開時間のずれを少なくすることができる。
【0009】
請求項2では、受信した電子メールをメールボックスに蓄積するサーバであって、電子メールを受信する毎に、配信日時指定の有無を判別し、その指定がある場合には、その電子メールを配信することなくいったん記憶手段に蓄積し、その後は、記憶手段に蓄積した電子メールについての配信日時を参照して、その配信日時になったときには、該当する電子メールを記憶手段からメールボックスへ移動させる制御手段を備えている。
【0010】
すなわち、本発明は、受信側で、POP、IMAPサーバから電子メールを受信することが可能になる日時を、送信側の指示により指定できるようにしたもので、日時指定ができるため、ネットワークの負荷などで受信側の各メールサーバ(POP、IMAPサーバ)に到達した時刻がずれた場合でも、それぞれで時間調整がなされ、公開時間のずれを少なくすることができる。
【0011】
請求項3では、指定する配信日時は、電子メールのヘッダまたは本文中に組み込まれていることを特徴とする。
【0012】
請求項4では、制御手段は、所定様式で送信されたコマンドメールを受け付けた後、上記記憶手段に記憶された電子メールの中から受信したコマンドメールに対応した電子メールの有無を判別し、対応する電子メールがある場合には、コマンドメールで指示された所定の処理を行なうことを特徴とする。
【0013】
すなわち、送信側は、すでに送信してしまった電子メール文書に対して所定の処理を行なうことができる。例えば、所定の処理として、電子メールの削除、指定日時を変更などができるため、早めに準備した電子メール文書を忘れないうちに送っておいても、それを後に変更、削除することができ、送信クライアントにとって、サーバの記憶手段を変更可能な一時記憶として利用することができる。
【0014】
請求項5では、制御手段は、受信した電子メールのサイズが所定値をオーバーしている場合には、電子メールを蓄積することなく発信元へ返信することを特徴とする。
【0015】
請求項6に記載のプログラムは、受信した電子メールを他のメールサーバへ配信するメールサーバで稼働する電子メール処理制御プログラムであって、次のステップを実行する。
【0016】
すなわち、電子メールを受信する毎に、配信日時指定の有無を判別するステップと、配信日時の指定がある場合には、その電子メールを記憶手段に蓄積するステップとを実行し、その一方で、記憶手段に蓄積された電子メールが指定日時に達したかどうかを常時監視し、指定日時に達しているものがあれば、その電子メールを、他のメールサーバに自動配信するステップを実行する。
【0017】
請求項7では、受信した電子メールをメールボックスに蓄積するメールサーバで稼働する電子メール処理制御プログラムであって、次のステップを実行する。
【0018】
すなわち、電子メールを受信する毎に、配信日時指定の有無を判別するステップと、配信日時の指定がある場合には、その電子メールを、メールボックス以外の記憶手段に蓄積するステップとを実行し、その一方で、記憶手段に保存された電子メールが、指定日時に達したかどうかを常時監視し、指定日時に達しているものがあれば、その電子メールを記憶手段からメールボックスへ移動させるステップを実行する。
【0019】
請求項8では、所定様式で送信されてきたコマンドメールを受信するステップと、記憶手段を参照して、受信したコマンドメールに対応する電子メールの有無を判別するステップと、対応する電子メールがある場合には、コマンドメールで指示された所定の処理を行なうステップとを、さらに備えている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面とともに説明する。
【0021】
図1は、本発明のSMTP用メールサーバの要部構成の一例を示す図である。
【0022】
メールサーバ2は、通信端末機1や他のメールサーバ3と電子メールの送受信を行なうための通信手段2aと、CPU等で構成された制御手段2bと、記憶手段2cとを少なくとも備えている。
【0023】
このメールサーバ2は、送信側の通信端末機1から電子メールを受信すると、これを他のメールサーバ3へ配信するSTMPサーバとしての基本機能を有しているほか、電子メールに配信日時指定がある場合に、その電子メールをいったん記憶手段2cに保存して、その時刻に達したときに自動配信を行なう機能を有している。
【0024】
また図2は、本発明のPOP(IMAP)用メールサーバの要部構成例を示す図である。
【0025】
メールサーバ12は、他のメールサーバ11や通信端末機13と電子メールの送受信を行なうための通信手段12aと、CPU等で構成された制御手段12bと、記憶手段12cと、メールボックス12dを少なくとも備えている。
【0026】
このメールサーバ12は、送信側のSMTPメールサーバ11から電子メールを受信すると、これを送信先の通信端末機13へ送信するためのメールボックスへの保存を行なうPOP(IMAP)サーバとしての基本機能を有しているほか、電子メールに配信日時指定がある場合に、その電子メールをいったん記憶手段12cに保存して、その時刻に達したときにメールボックス12dに移動する機能を有している。
【0027】
図3には、電子メール受信時に作動するプログラムの基本動作を、図4には、所定周期で記憶手段を常時監視するようにしたプログラムの基本動作を示している。
【0028】
電子メールを受信すると、電子メールの日時指定の有無を判別し、日時指定があり、かつ、現在日時がその指定日時に達していない場合には、その電子メールのサイズが所定値以下であれば記憶手段2c、12cに電子メールを蓄積し、電子メールのサイズが所定値オーバーであれば送信元へ返信する(図3のステップ101〜106)。日時指定がない場合または現在日時が指定日時を越えている場合は、送信先に配信する(図3のステップ102、103、107)。なお、SMTP用のメールサーバ2の場合は配信を行なうが、POP用のメールサーバ12の場合は、配信する代わりにメールボックス12dへ保存する(ステップ107)。
【0029】
次に、常時監視プログラムについて説明する。
【0030】
記憶手段2c、12cに電子メールが蓄積されているときには、指定日時をオーバーしているかどうかを判断し、オーバーしている場合は、その電子メールを配信する(図4のステップ201〜203)。これらの処理を記憶手段2c、12cに蓄積されている全ての電子メールについて実行する(ステップ204)。なお、SMTP用のメールサーバ2の場合は配信を行なうが、POP用のメールサーバ12の場合は、配信する代わりに記憶手段2c、12cに蓄積された電子メールをメールボックス12dへ移動する(ステップ203)。
【0031】
図5(a)〜(c)には、指定日時の3種類の様式の例を示している。
【0032】
(a)では「Toフィールド」A、(b)では「ヘッダ(X−)」Bで日時を指定できるようにしており、(c)では、本文中にコマンドを挿入して指定できるようにしている。
【0033】
このように、送受信間での簡単な取り決めにより日時指定ができるため、送信側の意図する公開日時で相手先に送ることができ、特に複数の相手先への送信の場合にネットワークの状態に関係なく、メールサーバ2、12側で時間調整され、最終的な公開時間のずれを極力少なくすることができる。
【0034】
また、このメールサーバ2、12では、記憶手段2c、12cに蓄積された電子メールに対する所定の処理を指示するコマンドメールを受け付けて、そのコマンドで指定された処理を実行する。
【0035】
具体的には、図6のフローチャートで示すように、コマンドメールを受信すると、このコマンドに対応する電子メールの蓄積の有無を判別するステップと、そのコマンドで指定された所定の処理を行なうステップとを順次実行する(図6のステップ301〜309)。なお、対応する電子メールの特定は、電子メールヘッダのメッセージIDを利用することによって行なう。
【0036】
この例においては、所定の処理として、電子メールの削除、指定日時や送信先の変更およびその他処理を示している。その他処理には、例えば、本文の差し替え処理や添付文書の差し替え処理などが含まれる。
【0037】
具体的には、例えば電子メール削除を、図5(a)に対応する「Toフィールド」で指示する場合は、
To: ”(delete=(2002/07/01)&(09:30:00−10:00:00))”<ifax2@sample>
となる。上記の場合、削除するメールを時間帯で指示するようにしているが、サブジェクトで指示してもよいし、時間帯とサブジェクトを組み合わせたものでもよい。また、図5(b)、(c)に対応する「ヘッダ(X−)」や本文で指示するようにしてもよい。
【0038】
このように、送信側にとっては、すでに送信してしまった電子メールに対する変更が可能であるため、単なる日時指定だけではなく、送信クライアントにとって、メールサーバ2、12を変更可能な一時記憶として利用することができる。
【0039】
図7には、上記のSMTP用メールサーバ2と、インターネットファクシミリ装置Fとをネットワーク上に配置したシステムのシステム関連図を示している。
【0040】
ここでは、インターネットファクシミリ装置Fが日時指定の電子メールの送信元となる場合を示している。すなわち、インターネットファクシミリ装置Fで日時指定された電子メールは送信側のSMTP用メールサーバ2でいったん蓄積され、指定された日時となったときに、受信側のメールサーバ(POP)3を介して、送信先装置Pに送信される。
【0041】
また図8には、上記のPOP用メールサーバ12と、インターネットファクシミリ装置Fとをネットワーク上に配置したシステムのシステム関連図を示している。
【0042】
ここでは、インターネットファクシミリ装置Fが日時指定の電子メールの送信先となる場合を示している。すなわち、送信元装置Sで日時指定された電子メールは送信側のメールサーバ(SMTP)11を介して受信側のPOP用メールサーバ12に送信され、そこでいったん蓄積され、指定された日時となったときに、インターネットファクシミリ装置Fで電子メールを受信することが可能となる。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明からも理解できるように、請求項1に記載のメールサーバは、指定された日時にしたがい他のメールサーバに自動配信するようにしているので、指定日時以前には公開したくない情報を、相手先に公開することなく事前に送信しておくことができる。特に複数の相手先への送信の場合にタイミングが相手先ごとにずれたときでも、メールサーバ側で時間調整され、最終的な公開時間のずれを少なくすることができる。
【0044】
請求項2では、指定された日時にしたがい送信先装置に配信するようにしているので、送信クライアントは、指定日時まで公開したくない情報を事前に送信しておくことができる。特に複数の相手先への送信の場合に、ネットワークの負荷などで受信側の各メールサーバ(POP、IMAPサーバ)に到達した時刻がずれた場合でも、各メールサーバでそれぞれ時間調整がなされ、公開時間のずれを最小限に抑えることができる。
【0045】
請求項3では、指定日時を電子メールのヘッダまたは本文中に組み込めるようにしているので、送受信間のこのような簡単な取り決めにより電子メールの日時指定送信が実現できる。
【0046】
請求項4では、蓄積された電子メールに対する所定の処理を指示するコマンドメールを受け付けた後、コマンドメールで指示された処理を実行するようにしているので、送信済みの電子メールに対する変更、削除等が可能となる。すなわち、送信クライアントにとって、単なる日時指定だけではなくメールサーバを電子メールの変更可能な一時記憶として利用することができる。
【0047】
請求項5では、受信した電子メールのサイズが所定値を超えるときは電子メールを受け付けないようにしているので、メールサーバの記憶手段のオーバーフローを防止することができる。
【0048】
請求項6〜8に記載の電子メール処理制御プログラムは、日時指定の判別、記憶手段への蓄積、および記憶手段の常時監視等の各種ステップを実行するようにしているので、上記と同様の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のSMTP用メールサーバの要部構成例を示す図である。
【図2】本発明のPOP(IMAP)用メールサーバの要部構成例を示す図である。
【図3】電子メール受信時に作動するプログラムの基本動作を示すフローチャートである。
【図4】所定周期で記憶手段を常時監視するようにしたプログラムの基本動作を示すフローチャートである。
【図5】(a)〜(c)は、指定日時の3種類の様式例を示す図である。
【図6】コマンドメール受信時の基本動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明のSMTP用メールサーバを用いて電子メールを送受信できるようにしたインターネットファクシミリ装置の接続例を示す図である。
【図8】本発明のPOP(IMAP)用メールサーバを用いて電子メールを送受信できるようにしたインターネットファクシミリ装置の接続例を示す図である。
【符号の説明】
2・・・メールサーバ(SMTP用)
12・・・メールサーバ(POP、IMAP用)
2b、12b・・・制御手段
2c、12c・・・記憶手段
12d・・・メールボックス
Claims (8)
- 受信した電子メールを他のメールサーバへ配信するメールサーバにおいて、電子メールを受信する毎に、配信日時指定の有無を判別し、その指定がある場合には、その電子メールをいったん記憶手段に蓄積し、その後は、記憶手段に蓄積した電子メールについて配信日時を参照して、その配信日時になったときに、該当する電子メールを他のメールサーバに自動配信する制御手段を備えている、メールサーバ。
- 受信した電子メールを公開のためにメールボックスに蓄積するメールサーバにおいて、電子メールを受信する毎に、配信日時指定の有無を判別し、その指定がある場合には、その電子メールを配信することなくいったん記憶手段に蓄積し、その後は、記憶手段に蓄積した電子メールについての配信日時を参照して、その配信日時になったときには、該当する電子メールを記憶手段からメールボックスへ移動させる制御手段を備えている、メールサーバ。
- 請求項1または2において、
上記配信日時は、電子メールのヘッダまたは本文中に組み込まれて指定されることを特徴とする、メールサーバ。 - 請求項1または2において、
上記制御手段は、
所定様式で送信されたコマンドメールを受け付けた後、上記記憶手段に記憶された電子メールの中から受信したコマンドメールに対応した電子メールの有無を判別し、対応する電子メールがある場合には、コマンドメールで指示された所定の処理を行なうことを特徴とする、メールサーバ。 - 請求項1または2において、
上記制御手段は、
受信した電子メールのサイズが所定値をオーバーしている場合には、電子メールを蓄積することなく発信元へ返信することを特徴とする、メールサーバ。 - 受信した電子メールを他のメールサーバへ配信するため、メールサーバ側で稼働させる電子メール処理制御プログラムであって、
電子メールを受信する毎に、配信日時指定の有無を判別するステップと、配信日時の指定がある場合には、その電子メールを記憶手段に蓄積するステップと、上記記憶手段に蓄積された電子メールが指定日時に達したかどうかを常時監視し、指定日時に達しているものがあれば、その電子メールを、他のメールサーバに自動配信するステップとを備えている、電子メール処理制御プログラム。 - 受信した電子メールを公開のためのメールボックスに蓄積するため、メールサーバ側で稼働させる電子メール処理制御プログラムであって、
電子メールを受信する毎に、配信日時指定の有無を判別するステップと、配信日時の指定がある場合には、その電子メールを、メールボックス以外の記憶手段に蓄積するステップと、上記記憶手段に保存された電子メールが、指定日時に達したかどうかを常時監視し、指定日時に達しているものがあれば、その電子メールを上記記憶手段からメールボックスへ移動させるステップとを備えている、電子メール処理制御プログラム。 - 請求項6または7において、
所定様式で送信されてきたコマンドメールを受信するステップと、上記記憶手段を参照して、受信したコマンドメールに対応する電子メールの有無を判別するステップと、対応する電子メールがある場合には、コマンドメールで指示された所定の処理を行なうステップとを、さらに備えている、電子メール処理制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002171745A JP2004023171A (ja) | 2002-06-12 | 2002-06-12 | メールサーバ及び電子メール処理制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002171745A JP2004023171A (ja) | 2002-06-12 | 2002-06-12 | メールサーバ及び電子メール処理制御プログラム |
Publications (1)
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---|---|
JP2004023171A true JP2004023171A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31171519
Family Applications (1)
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JP2002171745A Pending JP2004023171A (ja) | 2002-06-12 | 2002-06-12 | メールサーバ及び電子メール処理制御プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004023171A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007238640A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-20 | Sk Kaken Co Ltd | 塗料組成物 |
-
2002
- 2002-06-12 JP JP2002171745A patent/JP2004023171A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007238640A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-20 | Sk Kaken Co Ltd | 塗料組成物 |
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