JP2004022468A - 直流高電圧電源装置 - Google Patents

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Masaaki Kajiyama
梶山 雅章
Hitoshi Matsuegawa
松江川 人史
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Abstract

【課題】装置を大型化することなく、高い直流高電圧が効率的に得られるようにした直流高電圧電源装置を提供する。
【解決手段】昇圧回路14の高電位部周辺をカバーするコロナシールドカバーを複数17a,17bに分割し、昇圧回路の高電位取出部21と高電圧直流出力の供給先24との間に直列接続する保護抵抗19a,19bの一部を、分割したコロナシールドカバー17a,17b間に接続して配置した。ここで、コロナシールドカバーは、分割後のカバー断面がリング状をなして、相互に対面するように略等間隔に配置されていることが好ましい。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は直流高電圧電源装置に係り、特に電子線照射装置、または粒子線加速装置等の用途に好適な1000〜5000kV程度の直流高電圧を発生することができる直流高電圧電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば火力発電所等において、燃焼排ガス中から大気汚染物質を除去するために燃焼排ガスに電子線を照射する技術が知られている。このような用途の電子線照射装置では、例えば800kVの直流高電圧を加速管に与え、電子線を大気中に放出して燃焼排ガスに照射するようにしたものである。照射対象が水のような液体になると透過能力が1000〜5000kV程度の加速電圧を必要とする。
【0003】
このような電子線照射装置には、1000〜5000kVの直流高電圧を発生する電源装置が必要であり、整流昇圧回路としてコッククロフト回路が用いられるのが一般的である。コッククロフト回路は、コンデンサと整流素子とを組み合わせて多段直列接続した整流昇圧回路であり、その一端をトランスの二次巻線で駆動し、反対端より直流高電圧を取り出すようにしたものである。即ち、コッククロフト回路によればトランスの二次巻線に形成される交流電圧が半波ごとに整流され、コンデンサと整流素子とを組み合わせた多段直列回路により整流電圧が順次加算され、多段直列回路の最終段より直流高電圧が取り出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
昇圧回路の最終段より取り出された直流高電圧は、加速管の高電圧入力部に保護抵抗(インピーダンス)を介して供給される。この保護抵抗は、加速管内で地絡が生じた場合にそのサージ電流で昇圧回路の整流素子等に損傷が生じないようにするための、サージ電流抑制用に設けられたものである。また、昇圧回路の最高電位部周辺には、これをカバーするコロナシールドカバーが配置され、接地部である金属製の圧力容器に対して高電位部周辺からの電位傾度を緩やかにするようになっている。従って、上記保護抵抗は、昇圧回路の最高電位部に接続されて、上記コロナシールドカバーの内部に収容されるという形で配置されている。ここで、例えば3000kV級の直流高電圧電源においては、最高電位部周辺からの電位傾度を緩やかにするため300〜500mm程度の大きな曲率半径を有するコロナシールドカバーが用いられている。そして、コロナシールドカバーは電気的には保護抵抗から絶縁分離して配置されている。
【0005】
ところで、保護抵抗は、例えば加速管が地絡した状態では1000〜5000kV級の直流高電圧が印加されることになり、例えば20〜100kΩ程度の抵抗器を用いると、直径が50〜60mmφ程度のセラミック円筒形抵抗器でその長さが全体で1〜3m程度必要となる。従って、この抵抗器を分割して、昇圧回路の最高電位取出部と高電圧直流出力の供給先である加速管との間に接続し、且つ上述したコロナシールドカバーとの間に絶縁耐圧を確保するようにして配置する必要がある。このため、保護抵抗の配置スペースとコロナシールドカバーとの間には絶縁設計上ある程度のスペースが必要であり、昇圧回路の最高電位部周辺で、コロナシールドカバーを含めてそのサイズが大型化するという問題があった。
【0006】
本発明は上述した事情に鑑みて為されたもので、装置を大型化することなく、高い直流高電圧が効率的に得られるようにした直流高電圧電源装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の直流高電圧電源装置は、直流昇圧回路の高電位部周辺をカバーするコロナシールドカバーを複数に分割し、前記昇圧回路の高電位取出部と高電圧直流出力の供給先との間に直列接続する保護抵抗の一部を、前記分割したコロナシールドカバー間に接続して配置したことを特徴とする。ここで、前記コロナシールドカバーを、分割後のカバー断面がリング状をなして、相互に対面するように略等間隔に配置されていることが好ましい。
【0008】
上述した本発明によれば、コロナシールドカバーを分割して、その間にサージ抑制用保護抵抗の一部分を接続するようにしたものである。分割後のコロナシールドカバーに保護抵抗の一部を接続するので、保護抵抗とコロナシールドカバー間の絶縁耐圧確保のためのスペースが不要となり、これによりコロナシールドカバーの高さを低減できる。なお、分割したコロナシールドカバー間に絶縁耐圧確保のためのスペースが必要となるが、分割したコロナシールドカバーは断面が相互にリング状をなして、相互に対面するように略等間隔に配置されていることから、その間隔を比較的狭くすることができ、上述したコロナシールドカバーの高さの低減を阻害するものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態の直流高電圧電源装置を備えた電子線照射装置を示す。この装置は、圧力容器11の内部に1000〜5000kV程度の直流高電圧を発生する直流高電圧電源装置13と、その直流高電圧が供給される加速管15とが収容されている。直流高電圧電源装置13は、昇圧回路14と、その出力段の直流電圧出力端子21と加速管頂部の直流電圧入力端子24との間に接続された保護抵抗19a,19bと、昇圧回路14の頂部を覆う分割されたアルミ等の導電材によるコロナシールドカバー17a,17bを備えている。分割されたコロナシールドカバー17a,17b間に保護抵抗19bが接続されている。
【0011】
昇圧回路14は、図示しない変圧器の交流電圧を整流・昇圧するコッククロフト回路により、1000〜5000kVの直流高電圧が得られるように構成されている。昇圧回路14の高電位部周辺には、コロナシールドカバー17a,17bが配置され、昇圧回路14の最高直流電位部と圧力容器11との間に形成される電位分布の電位傾度を緩やかにする。即ち、最高電位取出部周辺の導体等の突状部に伴なう電位傾度を緩やかにすることで、電源装置全体としての絶縁耐圧を高めるようになっている。昇圧回路14の最高電位取出部と高電圧直流出力の供給先である加速管頂部との間にサージ電流抑制用に直列接続した保護抵抗19a,19bが接続されている。容器11内には、SFガス等の絶縁ガスが充填され、十分な絶縁性が確保されている。
【0012】
図2および図3は、直流電源回路の直流電圧出力端子と加速管頂部の直流電圧入力端子との間の保護抵抗の接続およびその配置を示し、図2は本発明の一実施形態であり、図3は比較例として従来例を示す。本発明の一実施形態では、コロナシールドカバーは、上述したように2分割され、上部17aと下部17bとから構成されている。
【0013】
即ち、半球面状のコロナシールドカバーを水平面に沿って切断したような状態で、上側のお椀を逆に伏せたような状態のカバー上部17aと、リング状のカバー下部17bとに分割する。分割後のカバー断面がリング状をなして、相互に対面するように等間隔に配置されている。カバー上部17aとカバー下部17bとは同一球面上に位置していることが好ましい。これにより、短絡事故等の存在しない通常運転時は、両カバー部は略同電位となり、一体としてのコロナシールドカバーと同等の機能を果たすことができる。
【0014】
昇圧回路14の出力段の直流電圧出力端子21とコロナシールドカバー(下部)17bの接続端子22aとの間にサージ電流抑制用保護抵抗の一部である抵抗19aが接続されている。カバー下部17bの接続端子22bとカバー上部17aの接続端子23aとの間には、保護抵抗19bが接続されている。そして、カバー上部17aの接続端子23aと導通した中央の接続部23bと加速管頂部の直流電圧入力端子24との間は、導体25により直接接続されている。なお、この部分には導体に替えて保護抵抗の一部を接続するようにしても良い。また、接続端子22aと22bとの間も導体により接続され、電気的な損失が生じないようにしている。
【0015】
図3に示す従来の構造と対比すると、従来例における保護抵抗19a,19bとコロナシールドカバー17との間の絶縁耐圧確保のための寸法A,Bがゼロとなっていることが分かる。これにより、従来のコロナシールドカバー17の高さが1m程度必要であったものが、本発明ではコロナシールドカバー17a,17bの高さを60〜70cm程度に低くすることができる。
【0016】
次に、この保護抵抗およびコロナシールドカバーの絶縁設計について説明する。この保護抵抗19a,19bは、加速管が地絡を起こしたときに、即ち、加速管の直流電圧入力部24が接地状態となった際に直流昇圧回路14に流れるサージ電流を抑制するためのものである。従って、加速管15が地絡した際には、保護抵抗に例えば1000〜5000kV程度の直流高電圧が印加される。従って、保護抵抗は2000kV級の場合には、全体として2m程度の長さが必要である。上述したように2本の抵抗19a,19bの直列接続によりこれを実現すると、その直径が50〜60mmφ程度のセラミック抵抗となり、1本当たりの長さが1mとなる。そして、加速管15が地絡した際に、例えば2000kVの直流電圧が供給されている場合には、それぞれの抵抗が1000kV程度の電圧を分担することとなる。このため、2本の保護抵抗19a,19bは、図2(b)に示すように互いに離隔した位置に配置される。なお、保護抵抗自体は、セラミック抵抗器が用いられている。係る抵抗器によれば、所要の絶縁耐圧が得られると共に、例えば、1本20kΩ程度の所要の抵抗値が得られ、地絡事故等に際してサージ電流の発生を十分に抑制することができる。
【0017】
加速管の地絡等によりコロナシールドカバー上部17aが接地電位となった場合には、リング状のコロナシールドカバー下部17bには上記2本の保護抵抗19a,19bの分圧より例えば1000kV程度の電圧が印加される。従って、カバー上部17aとカバー下部17bとの間の十分な絶縁耐圧の確保が必要である。しかしながら、この場合には、カバー上部17aとカバー下部17bとの間は円周方向に均一なギャップを有し、且つ両方の断面がリング状をなしていて、相互に対面するように配置され、この間に均一に分布した電界が形成される。このため、分割したカバー17aと17bとの間隔dは、通常の凸状電極の場合と異なり、大幅に低減する。即ち、カバー17aと17bとの間隔は従来の保護抵抗19a,19bとカバー17との間隔に比較して狭い距離とすることが可能である。
【0018】
この実施形態においては、カバー17aと17bとの間に地絡時の絶縁確保のため離隔スペースdを設けたが、このスペースはコロナシールドカバーの機能を損なうものではない。何故ならば、通常の動作時にはその動作電流に伴う保護抵抗部分による電位降下は極めて小さく、実質上カバー17aと17bとは同電位である。このため、例えば接地状態の圧力容器に対する電位分布としては、カバー17aもカバー17bも等電位面上に存在し、コロナシールドカバーの高電位部に対する電位傾度を緩やかにするという機能を阻害するものではない。
【0019】
なお、この実施形態においては、コロナシールドカバーを2分割する例について述べたが、3分割以上にしても良い。また、同様に保護抵抗を2本に分割する例について説明したが、3本以上に分割して、コロナシールドカバー17aと加速管24の直流高電圧入力端子間にもう一本の保護抵抗を配置するようにしてもよい。もちろん、コロナシールドカバーを3分割以上とした場合には、それぞれの分割要素間に保護抵抗を1本ずつ接続することが好ましい。
【0020】
なお、上記実施形態は本発明の実施例の一態様を述べたもので、本発明の趣旨を逸脱することなく種々の変形実施例が可能なことは勿論である。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の直流高電圧電源においては、直流高電圧出力部周辺に設けられるコロナシールドカバーを分割して、保護抵抗の一部をこれに接続するようにしたものである。これにより、従来必要とされていた保護抵抗とコロナシールドカバー間の絶縁耐圧確保のための距離をなくすことができ、コロナシールドカバーの高さを低減し、直流高電圧電源装置を小型コンパクト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の直流高電圧電源装置を示す図である。
【図2】図1の要部である保護抵抗の配置部分を示す、(a)は縦断面図であり、(b)は平面図である。
【図3】比較例としての従来技術における保護抵抗の配置部分を示す、(a)は縦断面図であり、(b)は平面図である。
【符号の説明】
11   圧力容器
13   直流高電圧電源
14   昇圧回路
15   加速管
17,17a,17b   コロナシールドカバー
19a,19b   保護抵抗
21   昇圧回路の高電圧出力端子
22a,22b,23a,23b   接続部
24   加速管の高電圧入力端子

Claims (2)

  1. 直流昇圧回路の高電位部周辺をカバーするコロナシールドカバーを複数に分割し、前記昇圧回路の高電位取出部と高電圧直流出力の供給先との間に直列接続する保護抵抗の一部を、前記分割したコロナシールドカバー間に接続して、前記カバー内部に配置したことを特徴とする直流高電圧電源装置。
  2. 前記コロナシールドカバーを、分割後のカバー断面がリング状をなして、相互に対面するように略等間隔に配置されていることを特徴とする請求項1記載の直流高電圧電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014013645A1 (ja) * 2012-07-18 2014-01-23 株式会社リガク 非破壊検査用の工業用x線発生装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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