JP2004021943A - 電子抽選方法、電子抽選プログラム及び電子抽選システム - Google Patents
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Abstract
【課題】各参加者が任意に登録する文字列を抽選の結果に影響させ、抽選の公平性を実現する電子抽選方法を提供する。
【解決手段】主催者が主催者管理端末30から予め設定した主催者文字列(抽選開始まで非公開かつ変更不可)と、抽選情報を登録した際に電子抽選サーバ20が自動的に設定したサーバ文字列(抽選開始まで非公開)と、各参加者がユーザ端末10から設定した参加者文字列との3つの文字列により当選番号となる文字列を決定する。また、抽選処理終了後に参加者文字列と、主催者文字列と、サーバ文字列との3つの文字列をユーザ端末10上の各参加者に公開し、抽選処理が行われる前に公開した抽選方法とつき合わせ、各参加者自身が任意の文字列を変更して抽選のプロセスを再現することで、当選結果の正当性を検証する。
【選択図】 図1
【解決手段】主催者が主催者管理端末30から予め設定した主催者文字列(抽選開始まで非公開かつ変更不可)と、抽選情報を登録した際に電子抽選サーバ20が自動的に設定したサーバ文字列(抽選開始まで非公開)と、各参加者がユーザ端末10から設定した参加者文字列との3つの文字列により当選番号となる文字列を決定する。また、抽選処理終了後に参加者文字列と、主催者文字列と、サーバ文字列との3つの文字列をユーザ端末10上の各参加者に公開し、抽選処理が行われる前に公開した抽選方法とつき合わせ、各参加者自身が任意の文字列を変更して抽選のプロセスを再現することで、当選結果の正当性を検証する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信端末とサーバとがネットワークを介して接続された通信システムを用いて抽選を行う電子抽選方法、電子抽選プログラム及び電子抽選システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話等のインターネットを利用して、データ通信を行うインターネット端末が多様化し、様々な情報が双方向で行き交っている。このインターネット端末を介してホームページ上にアクセスした参加者を対象とする懸賞サービスが提供されている。この懸賞サービスにおいて、抽選を用いて当選者を決定する電子抽選方法がある。
【0003】
従来の電子抽選方法は、各参加者が抽選に参加しても、通信端末上に参加情報が表示されるだけであった。このため抽選を行った際、どのような抽選方法で抽選が行われたのかを、各参加者が把握できない場合が多々あり、各参加者が抽選に対する不信感を招きやすいという問題があった。
【0004】
上記問題を解決し公平な電子抽選を実現可能とする従来例1として、特開2001−229425号公報の「電子くじシステム」が提案されている。この公報には、コンピュータネットワークを用いて、不特定多数の参加者に任意のくじ画像ファイルのみを配布して、その後、当選番号を抽選することで、安全かつ公平な抽選を行う個人情報不要の電子くじシステムが開示されている。
【0005】
また、従来例2として、特開平10−207971号公報の「電子抽選方法及び電子抽選システムならびに電子抽選プログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体」が提案されている。この公報には、親サブシステムと複数の子サブシステムとの双方の乱数選択により抽選結果が求まることで、公平な電子抽選を可能にする発明が開示されている。
【0006】
上記従来例2の電子抽選方法について図5及び図6を参照しながら詳細に説明する。図5に電子抽選のシステム構成を示し、図6に親サブシステムと子サブシステムとの構成を示す。
【0007】
図5に示す電子抽選システムは、親サブシステム101と、複数の子サブシステム201(i)と、親サブシステム101と複数の子サブシステム201(i)とを相互に接続する通信チャンネル301(i)とを有した構成をとる。
【0008】
図6に示すように、親サブシステム101は乱数発生手段102と、初期設定手段103と、初期値封印手段104と、設定公表手段105と、応答受信手段106と、応答正規化手段107と、結果演算手段108と、結果公表手段109とを有して構成される。また、子サブシステム201(i)は、乱数発生手段202と、設定受信手段203と、応答作成手段204と、応答送信手段205と、結果受信手段206と、結果検証手段207とを有して構成される。
【0009】
上記構成された電子抽選システムに親サブシステム101用の抽選プログラムをコンピュータにより読み込むことで、親サブシステム101上に、乱数発生手段102と、初期設定手段103と、初期値封印手段104と、設定公表手段105と、応答受信手段106と、応答正規化手段107と、結果演算手段108と、結果公表手段109とを実現する。また、子サブシステム201(i)用の抽選プログラムをコンピュータにより読み込むことで、子サブシステム201(i)上に、乱数発生手段202と、設定受信手段203と、応答作成手段204と、応答送信手段205と、結果受信手段206と、結果検証手段207とを実現する。
【0010】
まず、親サブシステム101は乱数発生手段102により乱数を発生し、該発生した乱数を初期設定手段103により初期値に決定する。次に、初期値封印手段104は封印関数を用いて初期値に決定した乱数を封印し、該封印した初期値を設定公表手段105により初期設定情報として複数の子サブシステム201(i)に事前に公表する。
【0011】
抽選に参加する各子サブシステム201(i)は、設定受信手段203にて初期設定情報を受信すると、乱数発生手段202により乱数を発生し、該発生した乱数を応答として親サブシステム101に送信する。応答を受信した親サブシステム101は、抽選結果を決定するための結果演算関数を用いて抽選結果を求める。この結果演算関数は、各子サブシステム201(i)から応答として受信した乱数と親サブシステム101で初期値に決定した乱数とに応じて決定される。
【0012】
次に、親サブシステム101で求めた抽選結果と、各子サブシステム201(i)から応答として受信した乱数と、親サブシステム101で発生した乱数とを複数の子サブシステム201(i)に公表する。各子サブシステム201(i)は、各子サブシステム201(i)で発生した乱数と親サブシステム101で発生した乱数とに結果演算関数を作用すると抽選結果になることを確認する。
【0013】
以上の処理により、親サブシステム101が発生した乱数と子サブシステム201(i)が発生した乱数とにより抽選結果が求められる。また、抽選処理の際、親サブシステム101が発生した乱数は封印された形で公表されるため、各子サブシステム201(i)は自分の応答を決める際に親サブシステム101が発生した乱数を知り得ることはない。また、親サブシステム101は子サブシステム201(i)の応答によって上記乱数を変更することができない。また、電子抽選を行った際、当選者の発表が参加者に開示され、どのような抽選方法を用いて当選番号が決定されたのかを参加者が把握することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した従来例2は、抽選結果を決定する文字列を乱数発生手段により発生した乱数とすることで公平な抽選を可能にしているが、乱数を上記文字列に設定するため、参加者は自分で任意の文字列を設定することができない。
【0015】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、抽選結果を決定する文字列を各参加者が任意に設定し、かつ抽選の公平性を実現する電子抽選方法、電子抽選プログラム及び電子抽選システムを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、請求項1記載の電子抽選方法は、電子抽選の主催者が管理する主催者管理端末と、電子抽選に参加する各参加者の各参加者端末と、電子抽選サーバとがネットワークを介して接続されたシステムにおいて、電子抽選を行う電子抽選方法であって、電子抽選サーバにおいて、電子抽選の当選文字列を決定する抽選方法を、各参加者端末に公開する抽選方法公開工程と、抽選方法公開工程により公開した抽選方法を基に各参加者端末から送信される参加者文字列と、主催者管理端末から送信される主催者文字列と、電子抽選サーバにて設定されるサーバ文字列とを、抽選方法公開工程により公開した抽選方法に代入して当選文字列を決定する抽選処理工程と、抽選処理工程により決定される当選文字列と、抽選処理工程で用いた主催者文字列とサーバ文字列と参加者文字列とを各参加者端末に公開する文字列公開工程と、文字列公開工程により公開した文字列を基に各参加者端末から送信される新たな参加者文字列と、抽選処理工程で用いた主催者文字列とサーバ文字列とを、抽選処理工程で用いた抽選方法に代入して、抽選処理を再現するための新たな当選文字列を決定する抽選処理再現工程と、抽選処理再現工程により決定される新たな当選文字列と抽選処理再現工程で用いた新たな参加者文字列とを各参加者端末に公開する再現公開工程と、を有することを特徴とする。
【0017】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電子抽選方法において、電子抽選サーバにおいて、抽選処理工程で用いられる主催者文字列を各参加者が抽選開始まで参照不可、かつ、抽選処理工程で用いられる主催者文字列を主催者が1度設定した後は変更不可とする主催者文字列封印工程を有することを特徴とする。
【0018】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の電子抽選方法において、電子抽選サーバにおいて、抽選処理工程で用いられるサーバ文字列を各参加者及び主催者が抽選開始まで参照不可とするサーバ文字列封印工程を有することを特徴とする。
【0019】
請求項4記載の発明は、電子抽選の主催者が管理する主催者管理端末と、電子抽選に参加する各参加者の各参加者端末と、電子抽選サーバとがネットワークを介して接続されたシステムにおいて、電子抽選を行う電子抽選方法であって、主催者管理端末から設定される主催者文字列と、電子抽選サーバが設定するサーバ文字列と、各参加者端末から設定される参加者文字列との3つの文字列により当選番号を決定する演算関数を電子抽選サーバにおいて、各参加者端末に公開する抽選方法公開工程と、当選文字列を決定する任意のサーバ文字列を電子抽選サーバにおいて設定するサーバ文字列設定工程と、サーバ文字列設定工程により設定されるサーバ文字列を、封印関数を用いて封印し電子抽選サーバに格納するサーバ文字列格納工程と、当選文字列を決定する任意の主催者文字列を主催者端末において設定する主催者文字列設定工程と、主催者文字列設定工程により設定される主催者文字列を変更不可として電子抽選サーバに格納する主催者文字列格納工程と、当選文字列を決定する任意の参加者文字列を各参加者端末において設定する参加者文字列設定工程と、参加者文字列設定工程により設定される参加者文字列を電子抽選サーバに格納する参加者文字列格納工程と、該格納されるサーバ文字列と主催者文字列と参加者文字列とを、当選文字列を決定する演算関数に代入して当選番号となる当選文字列を電子抽選サーバにおいて決定する抽選結果演算工程と、抽選結果演算工程により決定される当選文字列と、抽選結果演算工程で用いたサーバ文字列と主催者文字列と参加者文字列とを各参加者端末に公表する公表工程と、公表工程により公表される文字列を、各参加者端末に提示して任意の新たな参加者文字列を各参加者端末において設定する新参加者文字列設定工程と、新参加者文字列設定工程により設定される新たな参加者文字列を電子抽選サーバに格納する新参加者文字列格納工程と、新参加者文字列格納工程に格納される新たな参加者文字列と、抽選結果演算工程で用いたサーバ文字列と主催者文字列とを、抽選結果演算工程で用いた演算関数に代入して新たな当選文字列を決定し、抽選結果演算工程までの処理を電子抽選サーバにおいて再現する模擬抽選演算工程と、模擬抽選演算工程により決定される新たな当選文字列と、模擬抽選演算工程で用いた新たな参加者文字列とを各参加者端末に公表する模擬抽選公表工程と、を有することを特徴とする。
【0020】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の電子抽選方法において、サーバ文字列設定工程は、電子抽選サーバが乱数を発生し、該発生した乱数をサーバ文字列に設定することを特徴とする。
【0021】
請求項6記載の発明は、請求項4記載の電子抽選方法において、各参加者端末において、公表工程の後に、抽選方法公開工程により公開された演算関数と、公表工程により公表された当選文字列とサーバ文字列と主催者文字列と参加者文字列とを用いて抽選結果演算工程の検証を行うことを特徴とする。
【0022】
請求項7記載の発明は、請求項4記載の電子抽選方法において、各参加者端末において、模擬抽選公表工程の後に、抽選方法公開工程により公開された演算関数と、模擬抽選公表工程により公表された新たな当選文字列と新たな参加者文字列と、公表工程により公表されたサーバ文字列と主催者文字列とを用いて模擬抽選演算工程の検証を行うことを特徴とする。
【0023】
請求項8記載の発明は、電子抽選の主催者が管理する主催者管理端末と、電子抽選に参加する各参加者の各参加者端末と、電子抽選サーバとがネットワークを介して接続されたシステムにおいて、電子抽選を行う電子抽選プログラムであって、電子抽選サーバにおいて、主催者管理端末から設定される主催者文字列と、電子抽選サーバが設定するサーバ文字列と、各参加者端末から設定される参加者文字列との3つの文字列により当選番号を決定する演算関数を各参加者端末に公開する抽選方法公開処理と、当選文字列を決定する任意のサーバ文字列を設定するサーバ文字列設定処理と、サーバ文字列設定処理により設定するサーバ文字列を封印して格納するサーバ文字列格納処理と、当選文字列を決定する任意の主催者文字列が主催者管理端末から入力された際に主催者文字列を変更不可として封印し格納する主催者文字列格納処理と、当選文字列を決定する任意の参加者文字列が各参加者端末から入力された際に参加者文字列を格納する参加者文字列格納処理と、格納したサーバ文字列と主催者文字列と参加者文字列とを、抽選方法公開処理により公開した演算関数に代入して当選番号となる当選文字列を決定する抽選結果演算処理と、抽選結果演算処理により決定した当選文字列と、抽選結果演算処理で用いたサーバ文字列と主催者文字列と参加者文字列とを各参加者端末に公表する公表処理と、公表処理により公表された文字列を基に各参加者端末から設定された新たな参加者文字列と、抽選結果演算処理で用いたサーバ文字列と主催者文字列とを、抽選結果演算処理に用いた演算関数に代入して新たな当選文字列を決定する模擬抽選演算処理と、模擬抽選演算処理により決定した新たな当選文字列と、模擬抽演算処理で用いた新たな参加者文字列とを各参加者端末に公表する模擬抽選公表処理と、を実行させることを特徴とする。
【0024】
請求項9記載の発明は、電子抽選の主催者が管理する主催者管理端末と、電子抽選に参加する各参加者の各参加者端末と、電子抽選サーバとがネットワークを介して接続された電子抽選システムであって、電子抽選サーバにおいて、主催者管理端末から設定される主催者文字列と、電子抽選サーバが設定するサーバ文字列と、各参加者端末から設定される参加者文字列との3つの文字列により当選番号を決定する演算関数を各参加者端末に公開する抽選方法公開手段と、当選文字列を決定する任意のサーバ文字列を設定するサーバ文字列設定手段と、サーバ文字列設定手段により設定されるサーバ文字列を封印して格納するサーバ文字列格納手段と、当選文字列を決定する任意の主催者文字列が主催者管理端末から入力された際に主催者文字列を変更不可として封印し格納する主催者文字列格納手段と、当選文字列を決定する任意の参加者文字列が各参加者端末から入力された際に参加者文字列を格納する参加者文字列格納手段と、サーバ文字列と主催者文字列と参加者文字列とを演算関数に代入して当選番号となる当選文字列を決定する抽選結果演算手段と、抽選結果演算手段により決定した当選文字列と、抽選結果演算手段で用いたサーバ文字列と主催者文字列と参加者文字列とを各参加者端末に公表する文字列公表手段と、文字列公表手段により公表された文字列を基に各参加者端末から設定された新たな参加者文字列と、抽選結果演算手段で用いたサーバ文字列と主催者文字列とを、抽選結果演算手段で用いた演算関数に代入して新たな当選文字列を決定する模擬抽選手段と、模擬抽選手段により決定した新たな当選文字列と、模擬抽選手段で用いた新たな参加者文字列とを各参加者端末に公表する模擬抽選公表手段と、を有し、主催者管理端末において、当選文字列を決定する任意の主催者文字列を設定し電子抽選サーバに入力する入力手段を有し、各参加者端末において、当選番号を決定する任意の参加者文字列を設定し電子抽選サーバに入力する入力手段と、サーバ文字列と主催者文字列と参加者文字列と当選文字列と演算関数とを用いて抽選結果演算手段の検証を行う抽選検証手段と、サーバ文字列と主催者文字列と新たな参加者文字列と新たな当選文字列と演算関数とを用いて模擬抽選手段の検証を行う模擬抽選検証手段と、を有することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の電子抽選方法、電子抽選プログラム及び電子抽選システムにおける実施の形態について詳細に説明する。
【0026】
本発明にかかる抽選システムの構成は図1に示すように、複数のユーザ端末10と、電子抽選サーバ20と、主催者管理端末30とがインターネット通信網等の通信ネットワーク100を介して接続する構成をとる。なお、電子抽選サーバ20と主催者管理端末30とは専用回線により接続することも可能である。
【0027】
次に、図2及び図3を参照しながらユーザ端末10、電子抽選サーバ20、主催者管理端末30の構成を説明する。図2に主催者管理端末30と電子抽選サーバ20とが接続した構成を示し、図3にユーザ端末10と電子抽選サーバ20とが接続した構成を示す。
【0028】
ユーザ端末10は、設定手段11と、表示手段12と、情報格納手段13と、送信手段14と、受信手段15と、制御手段16とを有して構成される。
抽選サーバ20は、設定手段21と、情報格納手段23と、送信手段24と、受信手段25と、制御手段26とを有して構成される。
主催者管理端末30は、設定手段31と、表示手段32と、情報格納手段33と、送信手段34と、受信手段35と、制御手段36とを有して構成される。以下、各ブロックの処理動作について説明する。
【0029】
まず、処理動作の説明に用いられる用語について説明する。
案内情報とは、懸賞サービス等の案内を各参加者に公表するための情報である。
抽選情報とは、電子抽選に関する情報を各参加者に公表するための情報である。
主催者文字列とは、主催者が設定する任意の文字列である。この主催者文字列は、当選番号となる文字列を決定する際に用いられる。
サーバ文字列とは、サーバが設定する任意の文字列である。このサーバ文字列は、当選番号となる文字列を決定する際に用いられる。
参加者文字列とは、参加者が設定する任意の文字列である。この参加者文字列は、当選番号となる文字列を決定する際に用いられる。
申込情報とは、懸賞に参加するために必要な懸賞サービス等の情報である。例えば、会員番号、メールアドレス、氏名等の参加者を識別する個人情報が挙げられる。
当選情報とは、電子抽選により決定される抽選結果となる情報である。例えば、当選者、当選番号等が挙げられる。
検証情報とは、抽選結果を検証するために必要な情報である。例えば、サーバ文字列、主催者文字列、参加者文字列、等が挙げられる。
抽選参加通知は、電子抽選に参加したことを通知する情報である。
【0030】
主催者管理端末30の具備する各ブロックの処理動作について説明する。
設定手段31は、案内情報と、抽選情報と、主催者文字列とを設定する。送信手段34は、案内情報と、抽選情報と、主催者文字列とを電子抽選サーバ20にネットワーク100を介して送信する。受信手段35は、電子抽選サーバ20が送信した当選情報を受信する。
【0031】
制御手段36は、主催者管理端末30での電子抽選処理の制御を行う。情報格納手段33は、設定手段31により設定した情報(案内情報、抽選情報、主催者文字列)および電子抽選サーバ20から送信される情報(当選情報等の電子抽選処理に用いられた情報)を格納する。表示手段32は、当選情報等を表示する。
【0032】
次に、ユーザ端末10の具備する各ブロックの処理動作について説明する。
設定手段11は、申込情報と、参加者文字列とを設定する。送信手段14は、申込情報と、参加者文字列と、案内情報と抽選情報との取得要求と、当選情報の取得要求と、検証情報の取得要求と、模擬抽選の実行要求とを電子抽選サーバ20にネットワーク100を介して送信する。
【0033】
受信手段15は、電子抽選サーバ20から送信される、案内情報と、抽選情報と、懸賞サービスに登録したことを示す抽選参加通知と、検証情報と、当選情報と、模擬抽選の当選情報とを受信する。
【0034】
表示手段12は、案内情報と、抽選情報と、懸賞サービスに登録したことを示す抽選参加通知と、検証情報と、当選情報と、模擬抽選の当選情報とを表示する。
【0035】
制御手段16は、ユーザ端末10における電子抽選処理の制御を行う。情報格納手段13は、設定手段11により設定した情報(申込情報、参加者文字列)および電子抽選サーバ20から送信された情報(案内情報、抽選情報、抽選参加通知、検証情報、当選情報、模擬抽選の当選情報)を格納する。
【0036】
次に、電子抽選サーバ20の具備する各ブロックの処理動作について説明する。
設定手段21は、サーバ文字列を設定する。サーバ文字列の設定方法例を以下に説明する。まず、設定手段21に乱数発生手段(図示しない)を設け、主催者管理端末30が送信した抽選情報を情報格納手段23に格納した際に、乱数発生手段により乱数を発生する。該発生した乱数をサーバ文字列として設定する。
【0037】
情報格納手段23は、主催者管理端末30から送信される情報(案内情報、抽選情報、主催者文字列)およびユーザ端末10から送信される情報(申込情報、参加者文字列)、および電子抽選サーバ20が設定する情報(サーバ文字列等の電子抽選処理に用いられる情報)を格納する。
【0038】
制御手段26は、主催者文字列またはサーバ文字列を参加者および主催者に抽選開始まで参照を禁止させる。参照を禁止させる方法としては2つの方法が挙げられる。第1の方法としては、フラグ制御、パスワード等を用いることで主催者文字列またはサーバ文字列の参照を禁止させる方法が挙げられる。また、第2の方法としては、封印関数を用いて主催者文字列またはサーバ文字列を封印することで主催者文字列またはサーバ文字列の参照を禁止させる方法が挙げられる。
【0039】
また、制御手段26は、情報格納手段23に格納した主催者文字列とサーバ文字列と全参加者の文字列とを基に当選番号となる文字列を決定する。また、情報格納手段23に格納した主催者文字列とサーバ文字列と変更した新たな全参加者文字列とを基に模擬抽選における当選番号となる文字列を決定する。なお模擬抽選とは、当選番号となる文字列を決定するプロセスを再現するための抽選処理である。
【0040】
送信手段24は、案内情報と抽選情報と、当選情報と、検証情報と、模擬抽選の当選情報とをユーザ端末10に送信する。また、当選情報を主催者管理端末30に送信する。
【0041】
受信手段25は、主催者管理端末30が送信した、案内情報と、抽選情報と、主催者文字列とを受信する。また、ユーザ端末10が送信した、申込情報と、参加者文字列と、検証情報の取得要求と、模擬抽選の実行要求とを受信する。
【0042】
上記構成からなる本実施形態の目的は、電子抽選サーバが、参加者文字列とサーバ文字列と主催者文字列とを用いて、当選番号となる文字列を決定するプロセスを再現する模擬抽選処理を行い、一度確定した当選番号となる文字列の正当性を検証することである。
【0043】
上記目的を達成するために本実施形態は、主催者が設定する主催者文字列と、電子抽選サーバが設定するサーバ文字列と、各参加者が設定する参加者文字列との3つの文字列により当選番号を決定する抽選方法を電子抽選サーバに設定し各参加者に公開する。各参加者は、当選番号を決定するために用いる参加者文字列を電子抽選サーバに入力する。そして、電子抽選サーバは、参加者文字列と、主催者文字列と、サーバ文字列とを基に当選番号となる文字列を決定し、該決定した当選番号となる文字列と、参加者文字列と主催者文字列とサーバ文字列とを各参加者に公開する。各参加者は公開された抽選方法と、参加者文字列と主催者文字列とサーバ文字列と当選番号となる文字列とを参照して、新たな参加者文字列を設定する。電子抽選サーバは、各参加者により設定された新たな参加者文字列と、上記当選番号となる文字列を決定した際の抽選方法と主催者文字列とサーバ文字列とにより、新たな当選番号となる文字列を決定することで、当選番号となる文字列を決定した際のプロセスを再現する模擬抽選処理が可能となる。
【0044】
次に図4を参照して、本実施形態による電子抽選処理の動作処理について詳細に説明する。
【0045】
主催者は、主催者管理端末30の具備する設定手段11により案内情報と抽選情報とを設定する。該設定した案内情報と抽選情報とは送信手段14によりネットワーク100を介して電子抽選サーバ20に送信する(ステップS1)。なお、抽選情報としては、当選番号を決定するために用いる文字列を封印するための封印関数f、抽選結果を算出するための抽選結果演算関数A、正規化方法、抽選方法等が挙げられる。
【0046】
次に、電子抽選サーバ20は、受信した案内情報と抽選情報とを抽選サーバ20の具備する情報格納手段23に格納する(ステップS2)。また、電子抽選サーバ20は、情報格納手段23に案内情報と抽選情報とが格納されたのを契機として、設定手段21の具備する乱数発生手段(図示しない)により乱数を発生し、該発生した乱数を任意の文字列x(サーバ文字列)として設定する(ステップS3)。
【0047】
なお、上記設定したサーバ文字列xは、制御手段26により抽選開始まで(全参加者の文字列が登録されるまで)封印し非公開とする。封印する方法としては、文字列を封印するための封印関数fを用いてサーバ文字列xをf(x)として封印する方法が挙げられる。この制御手段26により封印したf(x)を情報格納手段23に格納する(ステップS4)。
【0048】
次に、主催者は、主催者管理端末30の具備する設定手段11により主催者文字列yを設定する。該設定した主催者文字列yは送信手段14によりネットワーク100を介して電子抽選サーバ20に送信する(ステップS5)。主催者文字列yを受信した電子抽選サーバ20は、情報格納手段23に主催者文字列yを格納する(ステップS6)。格納する方法としては、情報格納手段23に主催者文字列yを格納する主催者文字列格納手段(図示しない)を設け、該主催者文字列格納手段に、主催者文字列yを格納する方法が挙げられる。なお、主催者文字列yは、一度格納した後は、主催者文字列yの変更を禁止させる。また、主催者文字列yの参照を参加者に禁止させる。
【0049】
参照を禁止させる方法としては、設定手段31により設定した封印関数fを用いて主催者文字列yをf(y)として封印する方法が挙げられる。
【0050】
参加者は、ユーザ端末10の具備する送信手段14により、案内情報と抽選情報との取得要求を電子抽選サーバ20にネットワーク100を介して送信する(ステップS7)。
【0051】
案内情報と抽選情報との取得要求を受信した電子抽選サーバ20は、情報格納手段23に格納した案内情報と抽選情報とを取得してユーザ端末10に送信する。参加者は、ユーザ端末10が受信した案内情報と抽選情報とを、ユーザ端末10の具備する表示手段12に表示することで参照する(ステップS8)。この抽選情報には、抽選結果を算出するための抽選結果演算関数A、抽選方法が公開されている。
【0052】
電子抽選に参加する参加者は、ユーザ端末10の具備する設定手段11により申込情報と参加者文字列z1とを設定する。該設定した申込情報と参加者文字列z1とは送信手段14によりネットワーク100を介して電子抽選サーバ20に送信する(ステップS9)。
【0053】
申込情報と参加者文字列z1とを受信した電子抽選サーバ20は、情報格納手段23に参加者文字列z1を格納し、抽選参加通知をユーザ端末10に送信する。なお、申込情報は、参加者文字列z1により申込情報が識別できるように、参加者文字列z1と申込情報とを対応させて情報格納手段23に格納する(ステップS10)。
【0054】
各参加者により設定された参加者文字列z(i)(iは任意の自然数)が電子抽選サーバに格納された時点(抽選案内情報で通知した抽選日時以降)で、電子抽選サーバ20の具備する制御手段26により、サーバ文字列xと主催者文字列yと全参加者文字列z(i)とを抽選結果演算関数Aに入力し、当選番号となる文字列A(x,y,z(i))を決定する(ステップS11)。
【0055】
決定した当選番号となる文字列A(x,y,z(i))は、電子抽選サーバ20の具備する情報格納手段23に格納する。この当選番号となる文字列A(x,y,z(i))は、各参加者からの当選番号取得要求により公開する(ステップS12)。なお、当選番号となる文字列A(x,y,z(i))と共に当選者を公開することも可能である。
【0056】
当選番号が決定した時点で電子抽選サーバ20は、各参加者に非公開としたサーバ文字列xと主催者文字列yとを公開する(ステップS13)。各参加者は、電子抽選サーバ20の情報格納手段23に格納した、サーバ文字列xと、主催者文字列yと、全参加者の参加者文字列z(i)とをネットワーク100を介して取得して参照することで、電子抽選の結果を検証する(ステップS14)。
【0057】
検証する点としては、参加者自らが設定した文字列が記載されていること、サーバ文字列xに封印関数fを作用させるとf(x)となること、主催者文字列yに封印関数fを作用させるとf(y)となること、正規化したサーバ文字列x、主催者文字列y、参加者文字列z(i)に結果演算関数Aを作用させると確かに抽選結果A(x,y,z(i))になることである。
【0058】
次に、参加者は、抽選処理に用いられた全参加者文字列z(i)を参照して任意の新たな参加者字列z’1を設定する。設定した新たな参加者文字列z’1は電子抽選サーバ20に送信する(ステップS15)。電子抽選サーバ20は新たな参加者文字列z’1を用いて抽選結果検証のための模擬抽選を行う(ステップS16)。模擬抽選の抽選処理は、ステップS11と同様な抽選処理を用いて行う。
【0059】
但し模擬抽選において、主催者文字列yおよびサーバ文字列xは参加者に公開されている。参加者により再び設定した新たな参加者文字列z’1とサーバ文字列xと主催者文字列yとを結果演算関数Aに作用させて、模擬当選文字列にあたる模擬抽選結果A(x,y,z’(i))を得る(模擬抽選処理)。
【0060】
模擬抽選で得た模擬当選文字列A(x,y,z’(i))を検証要求のあった参加者のユーザ端末10に送信する(ステップS17)。参加者は送信された模擬抽選結果をもとにユーザ端末10において正当性を検証する(ステップS18)。検証としては、参加者が設定した新たな参加者文字列z’1が記載されていること、サーバ文字列x、主催者文字列y、新たな参加者文字列z’(i)に結果演算関数Aを作用させると確かに抽選結果A(x,y,z’(i))になることである。
【0061】
以上の処理により、主催者が予め設定した主催者文字列(抽選開始まで非公開、かつ変更不可)と、抽選情報を登録した際に電子抽選サーバが自動的に設定したサーバ文字列(抽選開始まで誰も参照できない)と、各参加者が登録した参加者文字列との3つの要素により当選番号となる文字列を決定する。なお、抽選方法は事前に参加者に公開し、また主催者が予め設定した文字列を非公開、変更不可とすることで抽選の公平性を実現することができる。
【0062】
また、抽選結果を決定するための文字列に、各参加者が任意に設定する参加者文字列を採用することで、参加者が当選番号を予想して任意の文字列を設定することができる。
【0063】
また、抽選終了後に3つの要素の文字列を公開し、事前に公開した抽選方法を参加者自身がつき合わせることにより、当選番号となる文字列を決定するための抽選プロセスを再現する処理(模擬抽選)を行うことが可能となり、抽選の正当性を証明できる。
【0064】
なお、上記処理動作をプログラムとして設定し、ユーザ端末10、電子抽選サーバ20及び主催者管端末30に読み込ませることにより同様な電子抽選処理を実現することが可能となる。
【0065】
なお、本発明の電子抽選方法、電子抽選プログラム及び電子抽選システムは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨に逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。例えば電子抽選サーバ20の具備する情報格納手段23は、電子抽選サーバ20の外部記憶装置として具備することにより情報を格納することも可能である。また、抽選参加通知は、各参加者が設定した参加者文字列z(i)または新たな参加者文字列z’(i)を含んだ情報とすることも可能である。これにより、参加者自身が設定した文字列を認識することができる。
【0066】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明における電子抽選方法、電子抽選プログラム及び電子抽選システムは、主催者が予め設定した文字列である主催者文字列(抽選開始まで非公開、かつ変更不可)と、抽選情報を登録した際に電子抽選サーバが自動的に設定した文字列であるサーバ文字列(抽選開始まで誰も参照できない)と、各参加者が設定した任意の文字列である参加者文字列との3つの文字列により当選番号となる文字列を決定することで抽選の公平性を実現することができる。
【0067】
また、抽選処理終了後に参加者文字列と、主催者文字列と、サーバ文字列との3つの文字列を各参加者に公開し、抽選処理が行われる前に公開した抽選方法とつき合わせることで、各参加者自身が参加者文字列を変更して新たな参加者文字列を設定し、該設定した新たな参加者文字列を基に新たな文字列を決定することで、当選番号となる文字列を決定した際の抽選処理のプロセスを再現することができ、当選結果の正当性を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるシステム構成例を示す図である。
【図2】図1における主催者管理端末30および電子抽選サーバ20の構成例を示すブロック図である。
【図3】図1におけるユーザ端末10および電子抽選サーバ20の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明にかかる抽選処理の動作を示すシーケンスチャートである。
【図5】従来における抽選システムの全体構成例を示すブロック図である。
【図6】従来における図5の親サブシステム101および子サブシステム201(i)の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 ユーザ端末
11,21,31 設定手段
12,32 表示手段
13,23,33 情報格納手段
14,24,34 送信手段
15,25,35 受信手段
16,26,36 制御手段
20 電子抽選サーバ
30 主催者管理端末
100 ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信端末とサーバとがネットワークを介して接続された通信システムを用いて抽選を行う電子抽選方法、電子抽選プログラム及び電子抽選システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話等のインターネットを利用して、データ通信を行うインターネット端末が多様化し、様々な情報が双方向で行き交っている。このインターネット端末を介してホームページ上にアクセスした参加者を対象とする懸賞サービスが提供されている。この懸賞サービスにおいて、抽選を用いて当選者を決定する電子抽選方法がある。
【0003】
従来の電子抽選方法は、各参加者が抽選に参加しても、通信端末上に参加情報が表示されるだけであった。このため抽選を行った際、どのような抽選方法で抽選が行われたのかを、各参加者が把握できない場合が多々あり、各参加者が抽選に対する不信感を招きやすいという問題があった。
【0004】
上記問題を解決し公平な電子抽選を実現可能とする従来例1として、特開2001−229425号公報の「電子くじシステム」が提案されている。この公報には、コンピュータネットワークを用いて、不特定多数の参加者に任意のくじ画像ファイルのみを配布して、その後、当選番号を抽選することで、安全かつ公平な抽選を行う個人情報不要の電子くじシステムが開示されている。
【0005】
また、従来例2として、特開平10−207971号公報の「電子抽選方法及び電子抽選システムならびに電子抽選プログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体」が提案されている。この公報には、親サブシステムと複数の子サブシステムとの双方の乱数選択により抽選結果が求まることで、公平な電子抽選を可能にする発明が開示されている。
【0006】
上記従来例2の電子抽選方法について図5及び図6を参照しながら詳細に説明する。図5に電子抽選のシステム構成を示し、図6に親サブシステムと子サブシステムとの構成を示す。
【0007】
図5に示す電子抽選システムは、親サブシステム101と、複数の子サブシステム201(i)と、親サブシステム101と複数の子サブシステム201(i)とを相互に接続する通信チャンネル301(i)とを有した構成をとる。
【0008】
図6に示すように、親サブシステム101は乱数発生手段102と、初期設定手段103と、初期値封印手段104と、設定公表手段105と、応答受信手段106と、応答正規化手段107と、結果演算手段108と、結果公表手段109とを有して構成される。また、子サブシステム201(i)は、乱数発生手段202と、設定受信手段203と、応答作成手段204と、応答送信手段205と、結果受信手段206と、結果検証手段207とを有して構成される。
【0009】
上記構成された電子抽選システムに親サブシステム101用の抽選プログラムをコンピュータにより読み込むことで、親サブシステム101上に、乱数発生手段102と、初期設定手段103と、初期値封印手段104と、設定公表手段105と、応答受信手段106と、応答正規化手段107と、結果演算手段108と、結果公表手段109とを実現する。また、子サブシステム201(i)用の抽選プログラムをコンピュータにより読み込むことで、子サブシステム201(i)上に、乱数発生手段202と、設定受信手段203と、応答作成手段204と、応答送信手段205と、結果受信手段206と、結果検証手段207とを実現する。
【0010】
まず、親サブシステム101は乱数発生手段102により乱数を発生し、該発生した乱数を初期設定手段103により初期値に決定する。次に、初期値封印手段104は封印関数を用いて初期値に決定した乱数を封印し、該封印した初期値を設定公表手段105により初期設定情報として複数の子サブシステム201(i)に事前に公表する。
【0011】
抽選に参加する各子サブシステム201(i)は、設定受信手段203にて初期設定情報を受信すると、乱数発生手段202により乱数を発生し、該発生した乱数を応答として親サブシステム101に送信する。応答を受信した親サブシステム101は、抽選結果を決定するための結果演算関数を用いて抽選結果を求める。この結果演算関数は、各子サブシステム201(i)から応答として受信した乱数と親サブシステム101で初期値に決定した乱数とに応じて決定される。
【0012】
次に、親サブシステム101で求めた抽選結果と、各子サブシステム201(i)から応答として受信した乱数と、親サブシステム101で発生した乱数とを複数の子サブシステム201(i)に公表する。各子サブシステム201(i)は、各子サブシステム201(i)で発生した乱数と親サブシステム101で発生した乱数とに結果演算関数を作用すると抽選結果になることを確認する。
【0013】
以上の処理により、親サブシステム101が発生した乱数と子サブシステム201(i)が発生した乱数とにより抽選結果が求められる。また、抽選処理の際、親サブシステム101が発生した乱数は封印された形で公表されるため、各子サブシステム201(i)は自分の応答を決める際に親サブシステム101が発生した乱数を知り得ることはない。また、親サブシステム101は子サブシステム201(i)の応答によって上記乱数を変更することができない。また、電子抽選を行った際、当選者の発表が参加者に開示され、どのような抽選方法を用いて当選番号が決定されたのかを参加者が把握することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した従来例2は、抽選結果を決定する文字列を乱数発生手段により発生した乱数とすることで公平な抽選を可能にしているが、乱数を上記文字列に設定するため、参加者は自分で任意の文字列を設定することができない。
【0015】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、抽選結果を決定する文字列を各参加者が任意に設定し、かつ抽選の公平性を実現する電子抽選方法、電子抽選プログラム及び電子抽選システムを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、請求項1記載の電子抽選方法は、電子抽選の主催者が管理する主催者管理端末と、電子抽選に参加する各参加者の各参加者端末と、電子抽選サーバとがネットワークを介して接続されたシステムにおいて、電子抽選を行う電子抽選方法であって、電子抽選サーバにおいて、電子抽選の当選文字列を決定する抽選方法を、各参加者端末に公開する抽選方法公開工程と、抽選方法公開工程により公開した抽選方法を基に各参加者端末から送信される参加者文字列と、主催者管理端末から送信される主催者文字列と、電子抽選サーバにて設定されるサーバ文字列とを、抽選方法公開工程により公開した抽選方法に代入して当選文字列を決定する抽選処理工程と、抽選処理工程により決定される当選文字列と、抽選処理工程で用いた主催者文字列とサーバ文字列と参加者文字列とを各参加者端末に公開する文字列公開工程と、文字列公開工程により公開した文字列を基に各参加者端末から送信される新たな参加者文字列と、抽選処理工程で用いた主催者文字列とサーバ文字列とを、抽選処理工程で用いた抽選方法に代入して、抽選処理を再現するための新たな当選文字列を決定する抽選処理再現工程と、抽選処理再現工程により決定される新たな当選文字列と抽選処理再現工程で用いた新たな参加者文字列とを各参加者端末に公開する再現公開工程と、を有することを特徴とする。
【0017】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電子抽選方法において、電子抽選サーバにおいて、抽選処理工程で用いられる主催者文字列を各参加者が抽選開始まで参照不可、かつ、抽選処理工程で用いられる主催者文字列を主催者が1度設定した後は変更不可とする主催者文字列封印工程を有することを特徴とする。
【0018】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の電子抽選方法において、電子抽選サーバにおいて、抽選処理工程で用いられるサーバ文字列を各参加者及び主催者が抽選開始まで参照不可とするサーバ文字列封印工程を有することを特徴とする。
【0019】
請求項4記載の発明は、電子抽選の主催者が管理する主催者管理端末と、電子抽選に参加する各参加者の各参加者端末と、電子抽選サーバとがネットワークを介して接続されたシステムにおいて、電子抽選を行う電子抽選方法であって、主催者管理端末から設定される主催者文字列と、電子抽選サーバが設定するサーバ文字列と、各参加者端末から設定される参加者文字列との3つの文字列により当選番号を決定する演算関数を電子抽選サーバにおいて、各参加者端末に公開する抽選方法公開工程と、当選文字列を決定する任意のサーバ文字列を電子抽選サーバにおいて設定するサーバ文字列設定工程と、サーバ文字列設定工程により設定されるサーバ文字列を、封印関数を用いて封印し電子抽選サーバに格納するサーバ文字列格納工程と、当選文字列を決定する任意の主催者文字列を主催者端末において設定する主催者文字列設定工程と、主催者文字列設定工程により設定される主催者文字列を変更不可として電子抽選サーバに格納する主催者文字列格納工程と、当選文字列を決定する任意の参加者文字列を各参加者端末において設定する参加者文字列設定工程と、参加者文字列設定工程により設定される参加者文字列を電子抽選サーバに格納する参加者文字列格納工程と、該格納されるサーバ文字列と主催者文字列と参加者文字列とを、当選文字列を決定する演算関数に代入して当選番号となる当選文字列を電子抽選サーバにおいて決定する抽選結果演算工程と、抽選結果演算工程により決定される当選文字列と、抽選結果演算工程で用いたサーバ文字列と主催者文字列と参加者文字列とを各参加者端末に公表する公表工程と、公表工程により公表される文字列を、各参加者端末に提示して任意の新たな参加者文字列を各参加者端末において設定する新参加者文字列設定工程と、新参加者文字列設定工程により設定される新たな参加者文字列を電子抽選サーバに格納する新参加者文字列格納工程と、新参加者文字列格納工程に格納される新たな参加者文字列と、抽選結果演算工程で用いたサーバ文字列と主催者文字列とを、抽選結果演算工程で用いた演算関数に代入して新たな当選文字列を決定し、抽選結果演算工程までの処理を電子抽選サーバにおいて再現する模擬抽選演算工程と、模擬抽選演算工程により決定される新たな当選文字列と、模擬抽選演算工程で用いた新たな参加者文字列とを各参加者端末に公表する模擬抽選公表工程と、を有することを特徴とする。
【0020】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の電子抽選方法において、サーバ文字列設定工程は、電子抽選サーバが乱数を発生し、該発生した乱数をサーバ文字列に設定することを特徴とする。
【0021】
請求項6記載の発明は、請求項4記載の電子抽選方法において、各参加者端末において、公表工程の後に、抽選方法公開工程により公開された演算関数と、公表工程により公表された当選文字列とサーバ文字列と主催者文字列と参加者文字列とを用いて抽選結果演算工程の検証を行うことを特徴とする。
【0022】
請求項7記載の発明は、請求項4記載の電子抽選方法において、各参加者端末において、模擬抽選公表工程の後に、抽選方法公開工程により公開された演算関数と、模擬抽選公表工程により公表された新たな当選文字列と新たな参加者文字列と、公表工程により公表されたサーバ文字列と主催者文字列とを用いて模擬抽選演算工程の検証を行うことを特徴とする。
【0023】
請求項8記載の発明は、電子抽選の主催者が管理する主催者管理端末と、電子抽選に参加する各参加者の各参加者端末と、電子抽選サーバとがネットワークを介して接続されたシステムにおいて、電子抽選を行う電子抽選プログラムであって、電子抽選サーバにおいて、主催者管理端末から設定される主催者文字列と、電子抽選サーバが設定するサーバ文字列と、各参加者端末から設定される参加者文字列との3つの文字列により当選番号を決定する演算関数を各参加者端末に公開する抽選方法公開処理と、当選文字列を決定する任意のサーバ文字列を設定するサーバ文字列設定処理と、サーバ文字列設定処理により設定するサーバ文字列を封印して格納するサーバ文字列格納処理と、当選文字列を決定する任意の主催者文字列が主催者管理端末から入力された際に主催者文字列を変更不可として封印し格納する主催者文字列格納処理と、当選文字列を決定する任意の参加者文字列が各参加者端末から入力された際に参加者文字列を格納する参加者文字列格納処理と、格納したサーバ文字列と主催者文字列と参加者文字列とを、抽選方法公開処理により公開した演算関数に代入して当選番号となる当選文字列を決定する抽選結果演算処理と、抽選結果演算処理により決定した当選文字列と、抽選結果演算処理で用いたサーバ文字列と主催者文字列と参加者文字列とを各参加者端末に公表する公表処理と、公表処理により公表された文字列を基に各参加者端末から設定された新たな参加者文字列と、抽選結果演算処理で用いたサーバ文字列と主催者文字列とを、抽選結果演算処理に用いた演算関数に代入して新たな当選文字列を決定する模擬抽選演算処理と、模擬抽選演算処理により決定した新たな当選文字列と、模擬抽演算処理で用いた新たな参加者文字列とを各参加者端末に公表する模擬抽選公表処理と、を実行させることを特徴とする。
【0024】
請求項9記載の発明は、電子抽選の主催者が管理する主催者管理端末と、電子抽選に参加する各参加者の各参加者端末と、電子抽選サーバとがネットワークを介して接続された電子抽選システムであって、電子抽選サーバにおいて、主催者管理端末から設定される主催者文字列と、電子抽選サーバが設定するサーバ文字列と、各参加者端末から設定される参加者文字列との3つの文字列により当選番号を決定する演算関数を各参加者端末に公開する抽選方法公開手段と、当選文字列を決定する任意のサーバ文字列を設定するサーバ文字列設定手段と、サーバ文字列設定手段により設定されるサーバ文字列を封印して格納するサーバ文字列格納手段と、当選文字列を決定する任意の主催者文字列が主催者管理端末から入力された際に主催者文字列を変更不可として封印し格納する主催者文字列格納手段と、当選文字列を決定する任意の参加者文字列が各参加者端末から入力された際に参加者文字列を格納する参加者文字列格納手段と、サーバ文字列と主催者文字列と参加者文字列とを演算関数に代入して当選番号となる当選文字列を決定する抽選結果演算手段と、抽選結果演算手段により決定した当選文字列と、抽選結果演算手段で用いたサーバ文字列と主催者文字列と参加者文字列とを各参加者端末に公表する文字列公表手段と、文字列公表手段により公表された文字列を基に各参加者端末から設定された新たな参加者文字列と、抽選結果演算手段で用いたサーバ文字列と主催者文字列とを、抽選結果演算手段で用いた演算関数に代入して新たな当選文字列を決定する模擬抽選手段と、模擬抽選手段により決定した新たな当選文字列と、模擬抽選手段で用いた新たな参加者文字列とを各参加者端末に公表する模擬抽選公表手段と、を有し、主催者管理端末において、当選文字列を決定する任意の主催者文字列を設定し電子抽選サーバに入力する入力手段を有し、各参加者端末において、当選番号を決定する任意の参加者文字列を設定し電子抽選サーバに入力する入力手段と、サーバ文字列と主催者文字列と参加者文字列と当選文字列と演算関数とを用いて抽選結果演算手段の検証を行う抽選検証手段と、サーバ文字列と主催者文字列と新たな参加者文字列と新たな当選文字列と演算関数とを用いて模擬抽選手段の検証を行う模擬抽選検証手段と、を有することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の電子抽選方法、電子抽選プログラム及び電子抽選システムにおける実施の形態について詳細に説明する。
【0026】
本発明にかかる抽選システムの構成は図1に示すように、複数のユーザ端末10と、電子抽選サーバ20と、主催者管理端末30とがインターネット通信網等の通信ネットワーク100を介して接続する構成をとる。なお、電子抽選サーバ20と主催者管理端末30とは専用回線により接続することも可能である。
【0027】
次に、図2及び図3を参照しながらユーザ端末10、電子抽選サーバ20、主催者管理端末30の構成を説明する。図2に主催者管理端末30と電子抽選サーバ20とが接続した構成を示し、図3にユーザ端末10と電子抽選サーバ20とが接続した構成を示す。
【0028】
ユーザ端末10は、設定手段11と、表示手段12と、情報格納手段13と、送信手段14と、受信手段15と、制御手段16とを有して構成される。
抽選サーバ20は、設定手段21と、情報格納手段23と、送信手段24と、受信手段25と、制御手段26とを有して構成される。
主催者管理端末30は、設定手段31と、表示手段32と、情報格納手段33と、送信手段34と、受信手段35と、制御手段36とを有して構成される。以下、各ブロックの処理動作について説明する。
【0029】
まず、処理動作の説明に用いられる用語について説明する。
案内情報とは、懸賞サービス等の案内を各参加者に公表するための情報である。
抽選情報とは、電子抽選に関する情報を各参加者に公表するための情報である。
主催者文字列とは、主催者が設定する任意の文字列である。この主催者文字列は、当選番号となる文字列を決定する際に用いられる。
サーバ文字列とは、サーバが設定する任意の文字列である。このサーバ文字列は、当選番号となる文字列を決定する際に用いられる。
参加者文字列とは、参加者が設定する任意の文字列である。この参加者文字列は、当選番号となる文字列を決定する際に用いられる。
申込情報とは、懸賞に参加するために必要な懸賞サービス等の情報である。例えば、会員番号、メールアドレス、氏名等の参加者を識別する個人情報が挙げられる。
当選情報とは、電子抽選により決定される抽選結果となる情報である。例えば、当選者、当選番号等が挙げられる。
検証情報とは、抽選結果を検証するために必要な情報である。例えば、サーバ文字列、主催者文字列、参加者文字列、等が挙げられる。
抽選参加通知は、電子抽選に参加したことを通知する情報である。
【0030】
主催者管理端末30の具備する各ブロックの処理動作について説明する。
設定手段31は、案内情報と、抽選情報と、主催者文字列とを設定する。送信手段34は、案内情報と、抽選情報と、主催者文字列とを電子抽選サーバ20にネットワーク100を介して送信する。受信手段35は、電子抽選サーバ20が送信した当選情報を受信する。
【0031】
制御手段36は、主催者管理端末30での電子抽選処理の制御を行う。情報格納手段33は、設定手段31により設定した情報(案内情報、抽選情報、主催者文字列)および電子抽選サーバ20から送信される情報(当選情報等の電子抽選処理に用いられた情報)を格納する。表示手段32は、当選情報等を表示する。
【0032】
次に、ユーザ端末10の具備する各ブロックの処理動作について説明する。
設定手段11は、申込情報と、参加者文字列とを設定する。送信手段14は、申込情報と、参加者文字列と、案内情報と抽選情報との取得要求と、当選情報の取得要求と、検証情報の取得要求と、模擬抽選の実行要求とを電子抽選サーバ20にネットワーク100を介して送信する。
【0033】
受信手段15は、電子抽選サーバ20から送信される、案内情報と、抽選情報と、懸賞サービスに登録したことを示す抽選参加通知と、検証情報と、当選情報と、模擬抽選の当選情報とを受信する。
【0034】
表示手段12は、案内情報と、抽選情報と、懸賞サービスに登録したことを示す抽選参加通知と、検証情報と、当選情報と、模擬抽選の当選情報とを表示する。
【0035】
制御手段16は、ユーザ端末10における電子抽選処理の制御を行う。情報格納手段13は、設定手段11により設定した情報(申込情報、参加者文字列)および電子抽選サーバ20から送信された情報(案内情報、抽選情報、抽選参加通知、検証情報、当選情報、模擬抽選の当選情報)を格納する。
【0036】
次に、電子抽選サーバ20の具備する各ブロックの処理動作について説明する。
設定手段21は、サーバ文字列を設定する。サーバ文字列の設定方法例を以下に説明する。まず、設定手段21に乱数発生手段(図示しない)を設け、主催者管理端末30が送信した抽選情報を情報格納手段23に格納した際に、乱数発生手段により乱数を発生する。該発生した乱数をサーバ文字列として設定する。
【0037】
情報格納手段23は、主催者管理端末30から送信される情報(案内情報、抽選情報、主催者文字列)およびユーザ端末10から送信される情報(申込情報、参加者文字列)、および電子抽選サーバ20が設定する情報(サーバ文字列等の電子抽選処理に用いられる情報)を格納する。
【0038】
制御手段26は、主催者文字列またはサーバ文字列を参加者および主催者に抽選開始まで参照を禁止させる。参照を禁止させる方法としては2つの方法が挙げられる。第1の方法としては、フラグ制御、パスワード等を用いることで主催者文字列またはサーバ文字列の参照を禁止させる方法が挙げられる。また、第2の方法としては、封印関数を用いて主催者文字列またはサーバ文字列を封印することで主催者文字列またはサーバ文字列の参照を禁止させる方法が挙げられる。
【0039】
また、制御手段26は、情報格納手段23に格納した主催者文字列とサーバ文字列と全参加者の文字列とを基に当選番号となる文字列を決定する。また、情報格納手段23に格納した主催者文字列とサーバ文字列と変更した新たな全参加者文字列とを基に模擬抽選における当選番号となる文字列を決定する。なお模擬抽選とは、当選番号となる文字列を決定するプロセスを再現するための抽選処理である。
【0040】
送信手段24は、案内情報と抽選情報と、当選情報と、検証情報と、模擬抽選の当選情報とをユーザ端末10に送信する。また、当選情報を主催者管理端末30に送信する。
【0041】
受信手段25は、主催者管理端末30が送信した、案内情報と、抽選情報と、主催者文字列とを受信する。また、ユーザ端末10が送信した、申込情報と、参加者文字列と、検証情報の取得要求と、模擬抽選の実行要求とを受信する。
【0042】
上記構成からなる本実施形態の目的は、電子抽選サーバが、参加者文字列とサーバ文字列と主催者文字列とを用いて、当選番号となる文字列を決定するプロセスを再現する模擬抽選処理を行い、一度確定した当選番号となる文字列の正当性を検証することである。
【0043】
上記目的を達成するために本実施形態は、主催者が設定する主催者文字列と、電子抽選サーバが設定するサーバ文字列と、各参加者が設定する参加者文字列との3つの文字列により当選番号を決定する抽選方法を電子抽選サーバに設定し各参加者に公開する。各参加者は、当選番号を決定するために用いる参加者文字列を電子抽選サーバに入力する。そして、電子抽選サーバは、参加者文字列と、主催者文字列と、サーバ文字列とを基に当選番号となる文字列を決定し、該決定した当選番号となる文字列と、参加者文字列と主催者文字列とサーバ文字列とを各参加者に公開する。各参加者は公開された抽選方法と、参加者文字列と主催者文字列とサーバ文字列と当選番号となる文字列とを参照して、新たな参加者文字列を設定する。電子抽選サーバは、各参加者により設定された新たな参加者文字列と、上記当選番号となる文字列を決定した際の抽選方法と主催者文字列とサーバ文字列とにより、新たな当選番号となる文字列を決定することで、当選番号となる文字列を決定した際のプロセスを再現する模擬抽選処理が可能となる。
【0044】
次に図4を参照して、本実施形態による電子抽選処理の動作処理について詳細に説明する。
【0045】
主催者は、主催者管理端末30の具備する設定手段11により案内情報と抽選情報とを設定する。該設定した案内情報と抽選情報とは送信手段14によりネットワーク100を介して電子抽選サーバ20に送信する(ステップS1)。なお、抽選情報としては、当選番号を決定するために用いる文字列を封印するための封印関数f、抽選結果を算出するための抽選結果演算関数A、正規化方法、抽選方法等が挙げられる。
【0046】
次に、電子抽選サーバ20は、受信した案内情報と抽選情報とを抽選サーバ20の具備する情報格納手段23に格納する(ステップS2)。また、電子抽選サーバ20は、情報格納手段23に案内情報と抽選情報とが格納されたのを契機として、設定手段21の具備する乱数発生手段(図示しない)により乱数を発生し、該発生した乱数を任意の文字列x(サーバ文字列)として設定する(ステップS3)。
【0047】
なお、上記設定したサーバ文字列xは、制御手段26により抽選開始まで(全参加者の文字列が登録されるまで)封印し非公開とする。封印する方法としては、文字列を封印するための封印関数fを用いてサーバ文字列xをf(x)として封印する方法が挙げられる。この制御手段26により封印したf(x)を情報格納手段23に格納する(ステップS4)。
【0048】
次に、主催者は、主催者管理端末30の具備する設定手段11により主催者文字列yを設定する。該設定した主催者文字列yは送信手段14によりネットワーク100を介して電子抽選サーバ20に送信する(ステップS5)。主催者文字列yを受信した電子抽選サーバ20は、情報格納手段23に主催者文字列yを格納する(ステップS6)。格納する方法としては、情報格納手段23に主催者文字列yを格納する主催者文字列格納手段(図示しない)を設け、該主催者文字列格納手段に、主催者文字列yを格納する方法が挙げられる。なお、主催者文字列yは、一度格納した後は、主催者文字列yの変更を禁止させる。また、主催者文字列yの参照を参加者に禁止させる。
【0049】
参照を禁止させる方法としては、設定手段31により設定した封印関数fを用いて主催者文字列yをf(y)として封印する方法が挙げられる。
【0050】
参加者は、ユーザ端末10の具備する送信手段14により、案内情報と抽選情報との取得要求を電子抽選サーバ20にネットワーク100を介して送信する(ステップS7)。
【0051】
案内情報と抽選情報との取得要求を受信した電子抽選サーバ20は、情報格納手段23に格納した案内情報と抽選情報とを取得してユーザ端末10に送信する。参加者は、ユーザ端末10が受信した案内情報と抽選情報とを、ユーザ端末10の具備する表示手段12に表示することで参照する(ステップS8)。この抽選情報には、抽選結果を算出するための抽選結果演算関数A、抽選方法が公開されている。
【0052】
電子抽選に参加する参加者は、ユーザ端末10の具備する設定手段11により申込情報と参加者文字列z1とを設定する。該設定した申込情報と参加者文字列z1とは送信手段14によりネットワーク100を介して電子抽選サーバ20に送信する(ステップS9)。
【0053】
申込情報と参加者文字列z1とを受信した電子抽選サーバ20は、情報格納手段23に参加者文字列z1を格納し、抽選参加通知をユーザ端末10に送信する。なお、申込情報は、参加者文字列z1により申込情報が識別できるように、参加者文字列z1と申込情報とを対応させて情報格納手段23に格納する(ステップS10)。
【0054】
各参加者により設定された参加者文字列z(i)(iは任意の自然数)が電子抽選サーバに格納された時点(抽選案内情報で通知した抽選日時以降)で、電子抽選サーバ20の具備する制御手段26により、サーバ文字列xと主催者文字列yと全参加者文字列z(i)とを抽選結果演算関数Aに入力し、当選番号となる文字列A(x,y,z(i))を決定する(ステップS11)。
【0055】
決定した当選番号となる文字列A(x,y,z(i))は、電子抽選サーバ20の具備する情報格納手段23に格納する。この当選番号となる文字列A(x,y,z(i))は、各参加者からの当選番号取得要求により公開する(ステップS12)。なお、当選番号となる文字列A(x,y,z(i))と共に当選者を公開することも可能である。
【0056】
当選番号が決定した時点で電子抽選サーバ20は、各参加者に非公開としたサーバ文字列xと主催者文字列yとを公開する(ステップS13)。各参加者は、電子抽選サーバ20の情報格納手段23に格納した、サーバ文字列xと、主催者文字列yと、全参加者の参加者文字列z(i)とをネットワーク100を介して取得して参照することで、電子抽選の結果を検証する(ステップS14)。
【0057】
検証する点としては、参加者自らが設定した文字列が記載されていること、サーバ文字列xに封印関数fを作用させるとf(x)となること、主催者文字列yに封印関数fを作用させるとf(y)となること、正規化したサーバ文字列x、主催者文字列y、参加者文字列z(i)に結果演算関数Aを作用させると確かに抽選結果A(x,y,z(i))になることである。
【0058】
次に、参加者は、抽選処理に用いられた全参加者文字列z(i)を参照して任意の新たな参加者字列z’1を設定する。設定した新たな参加者文字列z’1は電子抽選サーバ20に送信する(ステップS15)。電子抽選サーバ20は新たな参加者文字列z’1を用いて抽選結果検証のための模擬抽選を行う(ステップS16)。模擬抽選の抽選処理は、ステップS11と同様な抽選処理を用いて行う。
【0059】
但し模擬抽選において、主催者文字列yおよびサーバ文字列xは参加者に公開されている。参加者により再び設定した新たな参加者文字列z’1とサーバ文字列xと主催者文字列yとを結果演算関数Aに作用させて、模擬当選文字列にあたる模擬抽選結果A(x,y,z’(i))を得る(模擬抽選処理)。
【0060】
模擬抽選で得た模擬当選文字列A(x,y,z’(i))を検証要求のあった参加者のユーザ端末10に送信する(ステップS17)。参加者は送信された模擬抽選結果をもとにユーザ端末10において正当性を検証する(ステップS18)。検証としては、参加者が設定した新たな参加者文字列z’1が記載されていること、サーバ文字列x、主催者文字列y、新たな参加者文字列z’(i)に結果演算関数Aを作用させると確かに抽選結果A(x,y,z’(i))になることである。
【0061】
以上の処理により、主催者が予め設定した主催者文字列(抽選開始まで非公開、かつ変更不可)と、抽選情報を登録した際に電子抽選サーバが自動的に設定したサーバ文字列(抽選開始まで誰も参照できない)と、各参加者が登録した参加者文字列との3つの要素により当選番号となる文字列を決定する。なお、抽選方法は事前に参加者に公開し、また主催者が予め設定した文字列を非公開、変更不可とすることで抽選の公平性を実現することができる。
【0062】
また、抽選結果を決定するための文字列に、各参加者が任意に設定する参加者文字列を採用することで、参加者が当選番号を予想して任意の文字列を設定することができる。
【0063】
また、抽選終了後に3つの要素の文字列を公開し、事前に公開した抽選方法を参加者自身がつき合わせることにより、当選番号となる文字列を決定するための抽選プロセスを再現する処理(模擬抽選)を行うことが可能となり、抽選の正当性を証明できる。
【0064】
なお、上記処理動作をプログラムとして設定し、ユーザ端末10、電子抽選サーバ20及び主催者管端末30に読み込ませることにより同様な電子抽選処理を実現することが可能となる。
【0065】
なお、本発明の電子抽選方法、電子抽選プログラム及び電子抽選システムは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨に逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。例えば電子抽選サーバ20の具備する情報格納手段23は、電子抽選サーバ20の外部記憶装置として具備することにより情報を格納することも可能である。また、抽選参加通知は、各参加者が設定した参加者文字列z(i)または新たな参加者文字列z’(i)を含んだ情報とすることも可能である。これにより、参加者自身が設定した文字列を認識することができる。
【0066】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明における電子抽選方法、電子抽選プログラム及び電子抽選システムは、主催者が予め設定した文字列である主催者文字列(抽選開始まで非公開、かつ変更不可)と、抽選情報を登録した際に電子抽選サーバが自動的に設定した文字列であるサーバ文字列(抽選開始まで誰も参照できない)と、各参加者が設定した任意の文字列である参加者文字列との3つの文字列により当選番号となる文字列を決定することで抽選の公平性を実現することができる。
【0067】
また、抽選処理終了後に参加者文字列と、主催者文字列と、サーバ文字列との3つの文字列を各参加者に公開し、抽選処理が行われる前に公開した抽選方法とつき合わせることで、各参加者自身が参加者文字列を変更して新たな参加者文字列を設定し、該設定した新たな参加者文字列を基に新たな文字列を決定することで、当選番号となる文字列を決定した際の抽選処理のプロセスを再現することができ、当選結果の正当性を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるシステム構成例を示す図である。
【図2】図1における主催者管理端末30および電子抽選サーバ20の構成例を示すブロック図である。
【図3】図1におけるユーザ端末10および電子抽選サーバ20の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明にかかる抽選処理の動作を示すシーケンスチャートである。
【図5】従来における抽選システムの全体構成例を示すブロック図である。
【図6】従来における図5の親サブシステム101および子サブシステム201(i)の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 ユーザ端末
11,21,31 設定手段
12,32 表示手段
13,23,33 情報格納手段
14,24,34 送信手段
15,25,35 受信手段
16,26,36 制御手段
20 電子抽選サーバ
30 主催者管理端末
100 ネットワーク
Claims (9)
- 電子抽選の主催者が管理する主催者管理端末と、電子抽選に参加する各参加者の各参加者端末と、電子抽選サーバとがネットワークを介して接続されたシステムにおいて、電子抽選を行う電子抽選方法であって、
前記電子抽選サーバにおいて、
電子抽選の当選文字列を決定する抽選方法を、前記各参加者端末に公開する抽選方法公開工程と、
前記抽選方法公開工程により公開した抽選方法を基に前記各参加者端末から送信される参加者文字列と、前記主催者管理端末から送信される主催者文字列と、前記電子抽選サーバにて設定されるサーバ文字列とを、前記抽選方法公開工程により公開した抽選方法に代入して当選文字列を決定する抽選処理工程と、
前記抽選処理工程により決定される当選文字列と、前記抽選処理工程で用いた前記主催者文字列と前記サーバ文字列と前記参加者文字列とを前記各参加者端末に公開する文字列公開工程と、
前記文字列公開工程により公開した文字列を基に前記各参加者端末から送信される新たな参加者文字列と、前記抽選処理工程で用いた主催者文字列とサーバ文字列とを、前記抽選処理工程で用いた前記抽選方法に代入して、前記抽選処理を再現するための新たな当選文字列を決定する抽選処理再現工程と、
前記抽選処理再現工程により決定される新たな当選文字列と前記抽選処理再現工程で用いた新たな参加者文字列とを前記各参加者端末に公開する再現公開工程と、
を有することを特徴とする電子抽選方法。 - 前記電子抽選サーバにおいて、
前記抽選処理工程で用いられる前記主催者文字列を前記各参加者が抽選開始まで参照不可、かつ、前記抽選処理工程で用いられる前記主催者文字列を前記主催者が1度設定した後は変更不可とする主催者文字列封印工程を有することを特徴とする請求項1記載の電子抽選方法。 - 前記電子抽選サーバにおいて、
前記抽選処理工程で用いられる前記サーバ文字列を前記各参加者及び前記主催者が抽選開始まで参照不可とするサーバ文字列封印工程を有することを特徴とする請求項1または2記載の電子抽選方法。 - 電子抽選の主催者が管理する主催者管理端末と、電子抽選に参加する各参加者の各参加者端末と、電子抽選サーバとがネットワークを介して接続されたシステムにおいて、電子抽選を行う電子抽選方法であって、
前記主催者管理端末から設定される主催者文字列と、前記電子抽選サーバが設定するサーバ文字列と、前記各参加者端末から設定される参加者文字列との3つの文字列により当選番号を決定する演算関数を前記電子抽選サーバにおいて、前記各参加者端末に公開する抽選方法公開工程と、
当選文字列を決定する任意のサーバ文字列を前記電子抽選サーバにおいて設定するサーバ文字列設定工程と、
前記サーバ文字列設定工程により設定されるサーバ文字列を、封印関数を用いて封印し前記電子抽選サーバに格納するサーバ文字列格納工程と、
当選文字列を決定する任意の主催者文字列を前記主催者端末において設定する主催者文字列設定工程と、
前記主催者文字列設定工程により設定される主催者文字列を変更不可として前記電子抽選サーバに格納する主催者文字列格納工程と、
当選文字列を決定する任意の参加者文字列を前記各参加者端末において設定する参加者文字列設定工程と、
前記参加者文字列設定工程により設定される参加者文字列を前記電子抽選サーバに格納する参加者文字列格納工程と、
前記格納されるサーバ文字列と主催者文字列と参加者文字列とを、当選文字列を決定する演算関数に代入して当選番号となる当選文字列を前記電子抽選サーバにおいて決定する抽選結果演算工程と、
前記抽選結果演算工程により決定される当選文字列と、前記抽選結果演算工程で用いた前記サーバ文字列と前記主催者文字列と前記参加者文字列とを前記各参加者端末に公表する公表工程と、
前記公表工程により公表される文字列を、前記各参加者端末に提示して任意の新たな参加者文字列を前記各参加者端末において設定する新参加者文字列設定工程と、
前記新参加者文字列設定工程により設定される新たな参加者文字列を前記電子抽選サーバに格納する新参加者文字列格納工程と、
前記新参加者文字列格納工程に格納される新たな参加者文字列と、前記抽選結果演算工程で用いた前記サーバ文字列と前記主催者文字列とを、前記抽選結果演算工程で用いた演算関数に代入して新たな当選文字列を決定し、前記抽選結果演算工程までの処理を前記電子抽選サーバにおいて再現する模擬抽選演算工程と、前記模擬抽選演算工程により決定される新たな当選文字列と、前記模擬抽選演算工程で用いた新たな参加者文字列とを前記各参加者端末に公表する模擬抽選公表工程と、
を有することを特徴とする電子抽選方法。 - 前記サーバ文字列設定工程は、
前記電子抽選サーバが乱数を発生し、該発生した乱数をサーバ文字列に設定することを特徴とする請求項4記載の電子抽選方法。 - 前記各参加者端末において、前記公表工程の後に、前記抽選方法公開工程により公開された演算関数と、前記公表工程により公表された当選文字列とサーバ文字列と主催者文字列と参加者文字列とを用いて前記抽選結果演算工程の検証を行うことを特徴とする請求項4記載の電子抽選方法。
- 前記各参加者端末において、前記模擬抽選公表工程の後に、前記抽選方法公開工程により公開された演算関数と、前記模擬抽選公表工程により公表された新たな当選文字列と新たな参加者文字列と、前記公表工程により公表されたサーバ文字列と主催者文字列とを用いて前記模擬抽選演算工程の検証を行うことを特徴とする請求項4記載の電子抽選方法。
- 電子抽選の主催者が管理する主催者管理端末と、電子抽選に参加する各参加者の各参加者端末と、電子抽選サーバとがネットワークを介して接続されたシステムにおいて、電子抽選を行う電子抽選プログラムであって、
前記電子抽選サーバにおいて、
前記主催者管理端末から設定される主催者文字列と、前記電子抽選サーバが設定するサーバ文字列と、前記各参加者端末から設定される参加者文字列との3つの文字列により当選番号を決定する演算関数を前記各参加者端末に公開する抽選方法公開処理と、
当選文字列を決定する任意のサーバ文字列を設定するサーバ文字列設定処理と、
前記サーバ文字列設定処理により設定するサーバ文字列を封印して格納するサーバ文字列格納処理と、
当選文字列を決定する任意の主催者文字列が前記主催者管理端末から入力された際に前記主催者文字列を変更不可として封印し格納する主催者文字列格納処理と、
当選文字列を決定する任意の参加者文字列が前記各参加者端末から入力された際に前記参加者文字列を格納する参加者文字列格納処理と、
前記格納したサーバ文字列と主催者文字列と参加者文字列とを、前記抽選方法公開処理により公開した演算関数に代入して当選番号となる当選文字列を決定する抽選結果演算処理と、
前記抽選結果演算処理により決定した当選文字列と、前記抽選結果演算処理で用いたサーバ文字列と主催者文字列と参加者文字列とを前記各参加者端末に公表する公表処理と、
前記公表処理により公表された文字列を基に前記各参加者端末から設定された新たな参加者文字列と、前記抽選結果演算処理で用いた前記サーバ文字列と前記主催者文字列とを、前記抽選結果演算処理に用いた演算関数に代入して新たな当選文字列を決定する模擬抽選演算処理と、
前記模擬抽選演算処理により決定した新たな当選文字列と、前記模擬抽演算処理で用いた新たな参加者文字列とを前記各参加者端末に公表する模擬抽選公表処理と、
を実行させることを特徴とする電子抽選プログラム。 - 電子抽選の主催者が管理する主催者管理端末と、電子抽選に参加する各参加者の各参加者端末と、電子抽選サーバとがネットワークを介して接続された電子抽選システムであって、
前記電子抽選サーバにおいて、
前記主催者管理端末から設定される主催者文字列と、前記電子抽選サーバが設定するサーバ文字列と、前記各参加者端末から設定される参加者文字列との3つの文字列により当選番号を決定する演算関数を前記各参加者端末に公開する抽選方法公開手段と、
当選文字列を決定する任意のサーバ文字列を設定するサーバ文字列設定手段と、
前記サーバ文字列設定手段により設定されるサーバ文字列を封印して格納するサーバ文字列格納手段と、
当選文字列を決定する任意の主催者文字列が前記主催者管理端末から入力された際に前記主催者文字列を変更不可として封印し格納する主催者文字列格納手段と、
当選文字列を決定する任意の参加者文字列が前記各参加者端末から入力された際に前記参加者文字列を格納する参加者文字列格納手段と、
前記サーバ文字列と前記主催者文字列と前記参加者文字列とを前記演算関数に代入して当選番号となる当選文字列を決定する抽選結果演算手段と、
前記抽選結果演算手段により決定した当選文字列と、前記抽選結果演算手段で用いた前記サーバ文字列と前記主催者文字列と前記参加者文字列とを前記各参加者端末に公表する文字列公表手段と、
前記文字列公表手段により公表された文字列を基に前記各参加者端末から設定された新たな参加者文字列と、前記抽選結果演算手段で用いた前記サーバ文字列と前記主催者文字列とを、前記抽選結果演算手段で用いた前記演算関数に代入して新たな当選文字列を決定する模擬抽選手段と、
前記模擬抽選手段により決定した新たな当選文字列と、前記模擬抽選手段で用いた前記新たな参加者文字列とを前記各参加者端末に公表する模擬抽選公表手段と、
を有し、
前記主催者管理端末において、
当選文字列を決定する任意の主催者文字列を設定し前記電子抽選サーバに入力する入力手段を有し、
前記各参加者端末において、
当選番号を決定する任意の参加者文字列を設定し前記電子抽選サーバに入力する入力手段と、
前記サーバ文字列と前記主催者文字列と前記参加者文字列と前記当選文字列と前記演算関数とを用いて前記抽選結果演算手段の検証を行う抽選検証手段と、
前記サーバ文字列と前記主催者文字列と前記新たな参加者文字列と前記新たな当選文字列と前記演算関数とを用いて前記模擬抽選手段の検証を行う模擬抽選検証手段と、
を有することを特徴とする電子抽選システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002180512A JP2004021943A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 電子抽選方法、電子抽選プログラム及び電子抽選システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002180512A JP2004021943A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 電子抽選方法、電子抽選プログラム及び電子抽選システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004021943A true JP2004021943A (ja) | 2004-01-22 |
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ID=31177613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002180512A Pending JP2004021943A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 電子抽選方法、電子抽選プログラム及び電子抽選システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004021943A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005352681A (ja) * | 2004-06-09 | 2005-12-22 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 抽選方法、抽選サーバ、抽選申込者端末、抽選サーバプログラム、抽選申込者端末プログラム、記録媒体 |
CN115083062A (zh) * | 2022-07-22 | 2022-09-20 | 阿里健康科技(杭州)有限公司 | 信息处理方法、信息发送方法、计算机设备及存储介质 |
-
2002
- 2002-06-20 JP JP2002180512A patent/JP2004021943A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN115083062A (zh) * | 2022-07-22 | 2022-09-20 | 阿里健康科技(杭州)有限公司 | 信息处理方法、信息发送方法、计算机设备及存储介质 |
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