JP2004021671A - ワークフローアプリケーション雛型生成システム及びワークフローアプリケーション雛型生成プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ワークフローと連携するワークフローアプリケーションのプログラムの雛型を自動的に生成する。
【解決手段】入力値解析手段21は入力装置10からワークフローと生成するアプリケーションの指定を受け取り、フレームワーク選択手段22がフレームワーク定義記憶部31からフレームワークを、ワークフロー解析手段23がワークフロー定義部32からそれぞれに該当する情報を取得し、これらの結果を元に、アプリケーション雛型生成手段24では、フレームワークから、ワークフローのアクティビティにより処理を分岐する変更を行い、ワークフローアプリケーションの雛型を生成する。
【選択図】 図1
【解決手段】入力値解析手段21は入力装置10からワークフローと生成するアプリケーションの指定を受け取り、フレームワーク選択手段22がフレームワーク定義記憶部31からフレームワークを、ワークフロー解析手段23がワークフロー定義部32からそれぞれに該当する情報を取得し、これらの結果を元に、アプリケーション雛型生成手段24では、フレームワークから、ワークフローのアクティビティにより処理を分岐する変更を行い、ワークフローアプリケーションの雛型を生成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークフローアプリケーション雛型生成システム及びワークフローアプリケーション雛型生成プログラムに関し、特にワークフローの構造を元に、アプリケーション全体の制御の枠組みが実装されたワークフローと連携するワークフローアプリケーションの雛型を自動的に生成するワークフローアプリケーション雛型生成システム及びワークフローアプリケーション雛型生成プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
組織における業務形態の1つとして、作成された文書を、各種担当者及び上司が順次、査閲、承認していく一連の処理が見られる。このような業務の連鎖はワークフローと呼ばれる。
【0003】
このようなワークフローをコンピュータ上で実現する場合、本来の文書に相当する部分をアプリケーションとして実装することにより、より利便性の高いシステムを構築することができる。
【0004】
このような目的で作成されたアプリケーションを特にワークフローアプリケーションと呼ぶ。また、ワークフローで行われる各々の作業の要素をアクティビティと呼ぶ。
【0005】
ワークフローアプリケーションは、各アクティビティ毎に異なるアプリケーションとして実装することも可能であるが、ワークフローの「ある業務を一連のアクティビティの連鎖で処理する」と言う特性から、同一ワークフローに対しては、操作画面やデータベースの操作などで、類似した処理が多くなる傾向がある。
【0006】
従って、複数のアクティビティに対応可能なワークフローアプリケーションを設計することで、類似処理の共用化による開発規模の削減と保守作業の軽減が期待できる。
【0007】
そのためには実行時にアクティビティを判別し、それに適した処理を呼び出すための処理をアプリケーションに実装する必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
第1の問題点は、ワークフローに含まれるアクティビティを判別する処理の実装は、アプリケーション開発にとって大きな負担となるということである。
【0009】
その理由は、アクティビティの判別処理は、ワークフローアプリケーションのプログラム中の随所で実装する必要があるためである。
【0010】
第2の問題点は、アクティビティの判定条件は、固定的な内容の生成では実現できないということである。
【0011】
その理由は、ワークフローやそこに含まれるアクティビティには様々な種類のものが存在するためである。
【0012】
第3の問題点は、ワークフローアプリケーションのプログラムは煩雑なものになる傾向があるということである。
【0013】
その理由は、本来、アプリケーションとは独立して動作するワークフローシステムから提供される参照手段は汎用的に設計されているため、利用に際して準備や後処理のためのプログラムが必要とされることが通例となっているためである。
【0014】
本発明の目的は、上記のような従来の課題を解決し、ワークフローと連携するワークフローアプリケーションの開発時に、アプリケーション全体の制御の枠組みが実装され、それにより、アプリケーション固有の処理の実装に注力できるワークフローアプリケーション雛型生成システム及びワークフローアプリケーション雛型生成プログラムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、ワークフローと連携するワークフローアプリケーションの雛型を自動生成するワークフローアプリケーション雛型生成システムにおいて、ワークフローアプリケーションの枠組みとして汎用的な機能と制御構造を予め定義したフレームワークに基づいて、入力されたワークフローの構成情報を利用して前記ワークフローアプリケーションの雛型を生成することを特徴とする。
【0016】
請求項2の本発明のワークフローアプリケーション雛型生成システムは、前記ワークフローの定義情報を格納するワークフロー定義記憶部と、前記ワークフローの構成に対応する複数の種類の前記フレームワークの定義を格納するフレームワーク定義記憶部と、入力されたワークフローに基づいて前記フレームワーク記憶部から所定のフレームワークを選択するフレームワーク選択手段と、入力されたワークフレームを、前記ワークフロー定義記憶部の定義情報によって解析して前記構成情報を取得するワークフロー解析手段と、選択した前記フレームワークを元に、取得した前記ワークフローの構成情報を使用して前記ワークフローアプリケーションの雛型を生成するアプリケーション雛型生成手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
請求項3の本発明のワークフローアプリケーション雛型生成システムは、前記フレームワークは、ワークフローアプリケーションが実行される運用環境の情報の取得や更新を含む処理を、フレームワークの機能として再定義した処理の集まりであるライブラリと、前記ワークフローアプリケーションの制御を行うプログラム制御部と、実行時に前記プログラム制御部から適宜呼び出され前記ワークフローに含まれる構成情報に対応する処理を行うフレームワークプログラムからなることを特徴とする。
【0018】
請求項4の本発明のワークフローアプリケーション雛型生成システムは、前記フレームワークプログラムは、前記ワークフローに含まれる構成情報の種別に応じて、対応する利用者によって定義されるプログラムを呼び出す仕組みに生成されることを特徴とする。
【0019】
請求項5の本発明のワークフローアプリケーション雛型生成システムは、前記ワークフローに含まれる構成情報のうち、必要に応じて不要なものを選別して除外する選別手段を備え、無駄な処理を含まない前記ワークフローアプリケーションの雛型を生成するようにしたことを特徴とする。
【0020】
請求項6の本発明は、コンピュータを制御して、ワークフローと連携するワークフローアプリケーションの雛型を自動生成するワークフローアプリケーション雛型生成プログラムにおいて、ワークフローアプリケーションの枠組みとして汎用的な機能と制御構造を予め定義したフレームワークに基づいて、入力されたワークフローの構成情報を利用して前記ワークフローアプリケーションの雛型を生成する機能を実行することを特徴とする。
【0021】
請求項7の本発明のワークフローアプリケーション雛型生成プログラムは、入力されたワークフローに基づいて、前記ワークフローの構成に対応する複数の種類の前記フレームワークの定義を格納するフレームワーク記憶部から所定のフレームワークを選択する機能と、入力されたワークフレームを、前記ワークフローの定義情報を格納するワークフロー定義記憶部の定義情報によって解析して前記構成情報を取得する機能と、選択した前記フレームワークを元に、取得した前記ワークフローの構成情報を使用して前記ワークフローアプリケーションの雛型を生成する機能とを有することを特徴とする。
【0022】
請求項8の本発明のワークフローアプリケーション雛型生成プログラムは、前記フレームワークは、ワークフローアプリケーションが実行される運用環境の情報の取得や更新を含む処理を、フレームワークの機能として再定義した処理の集まりであるライブラリと、前記ワークフローアプリケーションの制御を行うプログラム制御部と、実行時に前記プログラム制御部から適宜呼び出され前記ワークフローに含まれる構成情報に対応する処理を行うフレームワークプログラムからなることを特徴とする。
【0023】
請求項9の本発明のワークフローアプリケーション雛型生成プログラムは、前記フレームワークプログラムは、前記ワークフローに含まれる構成情報の種別に応じて、対応する利用者によって定義されるプログラムを呼び出す仕組みに生成されることを特徴とする。
【0024】
請求項10の本発明のワークフローアプリケーション雛型生成プログラムは、前記ワークフローに含まれる構成情報のうち、必要に応じて不要なものを選別する機能を有し、無駄な処理を含まない前記ワークフローアプリケーションの雛型を生成するようにしたことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態によるワークフローアプリケーション雛型生成システムは、キーボード等の入力装置10と、プログラム制御により動作するデータ処理装置20と、情報を記憶する記憶装置30とを備えて構成される。
【0026】
記憶装置30は、フレームワーク定義記憶部31と、ワークフロー定義記憶部32と、アプリケーション雛型記憶部33とを備えている。
【0027】
フレームワーク定義記憶部31は、生成するワークフローアプリケーション枠組みとして汎用的な機能と制御構造を予め定義したフレームワークを情報としてあらかじめ記憶している。このフレームワークは、ワークフローの種類に応じて構造の異なるものが複数用意されている。フレームワークの内容については、後述する。
【0028】
ワークフロー定義記憶部32は、入力されるワークフローを解析するためのワークフローの定義情報をあらかじめ記憶している。
【0029】
データ処理装置20は、入力値解析手段21と、フレームワーク選択手段22と、ワークフロー解析手段23と、アプリケーション雛型生成手段24とを備える。
【0030】
入力値解析手段21は、入力装置10から与えられた入力データに基づき生成するワークフローアプリケーションの種別と、対象となるワークフローの指定内容を判断する。
【0031】
フレームワーク選択手段22は、入力値解析手段21の処理結果をもとに、フレームワーク定義記憶部31に記憶されたフレームワーク定義を探索して選択する。
【0032】
ワークフロー解析手段23は、入力値解析手段21の処理結果をもとに、ワークフロー定義記憶部32に記憶されたワークフロー定義を探索して検索し、該当するワークフローの構造を解析する。
【0033】
アプリケーション雛型生成手段24は、ワークフロー解析手段23で取得したワークフローの情報と、フレームワーク選択手段22で取得したフレームワークの情報からワークフローアプリケーションの雛型を生成する。
【0034】
生成されたワークフローアプリケーションの雛型は、記憶装置30のアプリケーション雛型記憶部33に格納される。
【0035】
次いで、アクティビティのカテゴリと、カテゴリに属するアクションについて説明する。
【0036】
図2に出張報告に関するワークフローの例を示す。この出張報告ワークフローは、構成情報であるアクティビティとして、報告の作成A1、係長査閲A2、課長承認A3、部長承認A4とをそれぞれ含んでいる。
【0037】
ここで、カテゴリとは、アクティビティの処理の特性に基づく分類である。具体的には、起票、承認、査閲などの概念がカテゴリとして当てはまる。
【0038】
図3を参照すると、上記出張報告ワークフローは起票カテゴリAと査閲カテゴリBと承認カテゴリCに分けられ、起票カテゴリAが作成アクティビティA1を、査閲カテゴリBが係長査閲アクティビティA2を、承認カテゴリCが課長承認アクティビティA3と部長承認アクティビティA4をそれぞれ含んでいる。
【0039】
アクティビティのカテゴリ毎に、アクティビティ間の遷移を引き起こす働きかけが存在する。そのような働きかけをアクションと呼び、ワークフローの構成情報に含まれる。
【0040】
具体的には、次のアクティビティに作業を進める完了アクション、上流のアクティビティに作業を戻すための差し戻しアクション、承認を行う承認アクション、否認を行う否認アクション等がある。
【0041】
図4を参照すると、起票カテゴリAは完了アクションC1を、査閲カテゴリBは完了アクションC1と差し戻しアクションC2を、承認カテゴリCは承認アクションC3と否認アクションC4と差し戻しアクションC2をそれぞれ含む。
【0042】
さらに、生成するワークフローアプリケーション枠組みとして汎用的な機能と制御構造を予め定義するフレームワークの構成について説明する。図5は、本発明のフレームワークの構成を示す図である。
【0043】
図5を参照すると、フレームワークの構成は、運用環境操作ライブラリL1と、プログラム制御部M1と、フレームワークプログラムP1〜Pnとを含む。
【0044】
運用環境操作ライブラリL1は、ワークフローやアプリケーションが実行される運用環境の情報の取得や更新の処理を定義するプログラムを、利用者が簡便に利用できるように、フレームワークの機能として再定義した処理の集まりである。
【0045】
プログラム制御部M1は、フレームワークプログラムを制御してアプリケーション全体の制御を行う部分である。
【0046】
フレームワークプログラムP1〜Pnは、ワークフローに含まれるアクティビティとアクションを実行するプログラムであり、実行時にプログラム制御部M1から適宜呼び出されるプログラムである。
【0047】
図6、図7は、具体的なフレームワークの制御構造の例を表すフローチャートである。図6は、利用者の操作を伴わないフレームワークの定義、図7は、利用者の操作を伴う(利用者の入力を受け付ける)フレームワークの定義の例である。
【0048】
図6のC1、C2、C3と、図7のD1、D3、D4が、それぞれのフレームワークプログラムである。図7の入力受付処理D2については、フレームワークプログラムではないものとしている。例えば、入力受付処理D2をフレームワークプログラムに含めると、図7に示すフレームワークの定義とはまた別の定義内容となる。このように、生成するアプリケーションの種別(ウェブ上で実行されるアプリケーションや、クライアントサーバ環境上で実行されるアプリケーション等といった種別)により、フレームワークの定義には様々なものがある。
【0049】
次に、図1及び図8を参照して本実施の形態の動作について詳細に説明する。
【0050】
入力装置10から与えられた、アプリケーションの種別やワークフローの指定を含んだ入力値は、入力値解析手段21に供給される。
【0051】
入力値解析手段21は、入力値から生成するアプリケーションの種別と、ワークフローの指定内容を読み取る(ステップ801)。
【0052】
その結果から、フレームワーク定義記憶部31から対応するフレームワーク定義を、ワークフロー定義記憶部32からワークフロー定義をそれぞれ検索し取得する(ステップ802および803)。
【0053】
取得したワークフローの構造を解析し、ワークフローの構成情報であるアクティビティとそれらの属するカテゴリから、含まれるアクションの情報を抽出する(ステップ804)。
【0054】
これらの結果から、取得したフレームワークを元にアプリケーションの雛型を生成する(ステップ805)。
【0055】
このとき、各フレームワークプログラムは、アクティビティとアクションの種別を判別して、対応するプログラムを呼び出す仕組みとなるように実装される。このようなアクティビティとアクションに対応するプログラムを利用者定義プログラムと呼ぶ。
【0056】
利用者定義プログラムは、その名が示す通り、その内容を利用者がプログラムとして実装するためのもので、自動生成直後は処理記述の無い、何もしないプログラムである。この利用者定義プログラムは、フレームワークの運用環境操作ライブラリL1に用意されているプログラムの集まりを利用して実装することができる。
【0057】
利用者定義プログラムの内容を利用者が実装することで、独自のワークフローアプリケーションが完成する。
【0058】
次に、具体的な実施例を用いて本実施の形態の動作を説明する。
【0059】
この実施例では、図2に示すワークフローと図7に示したフレームワークに対応したアプリケーションの雛型を生成するものとする。また、カテゴリに属するアクションは図4で示すものと同じとする。
【0060】
ワークフローの構造を解析することにより、作成A1、係長査閲A2、課長承認A3、部長承認A4、の4つのアクティビティが得られる。これらが属するカテゴリは図3に示すように、起票カテゴリA、査閲カテゴリB、承認カテゴリCである。また、図4に示すように、このワークフローで考慮するアクションは、完了C1、差し戻しC2、承認C3、否認C4の4つとなる。
【0061】
フレームワークの、初期処理D1、入力内容のチェック処理D3、終了処理D4の各フレームワークプログラムは、これら4つのアクティビティによる分岐が行われる。さらに、それらの実行結果を受け、ワークフローへの働きかけを行う終了処理D4ではアクティビティによる分岐に加えてアクションによる分岐が行われる。なお、入力受け付け処理D2は、フレームワークプログラムからは除外しているので、分岐の対象とはならない。
【0062】
この場合、自動生成されるワークフローアプリケーション雛型の制御構造は図9のようになる。
【0063】
図9を参照すると、フレームワークの、初期処理D1、入力内容のチェック処理D3、終了処理D4に対応して、初期処理プログラムF1、入力内容のチェック処理プログラムF2、終了処理プログラムF3が生成されている。また、利用者定義プログラムとして、U1〜U16が生成されている。
【0064】
自動生成された雛型を元にワークフローアプリケーションを完成させるには、利用者定義プログラムの処理を実装する必要があるが、その負担は運用環境操作ライブラリL1を利用することにより軽減することができる。
【0065】
図10を参照すると、本発明の第2の実施の形態は、データ処理装置20が、図1に示された第1の実施の形態におけるデータ処理装置20の構成に加え、アクティビティ選別手段25を有する点で相違する。
【0066】
本実施の形態の動作を図面を参照して詳細に説明する。
【0067】
図11のステップ801〜804で示される本実施の形態における入力値解析手段21、フレームワーク選択手段22およびワークフロー解析手段23の動作は、第1の実施の形態の各手段21、22および23の動作と同一のため、説明は省略する。
【0068】
第1の実施の形態では、図9に示すように、フレームワークプログラムと、アクティビティ、アクションの組み合わせの全てに対して雛型が生成されていた。
【0069】
本実施の形態では雛型の生成前に、ワークフローの構成情報に含まれるアクティビティの中から、あらかじめ処理の実装の必要がないと判断されるものを選別することで除外できるようにする(ステップ901)。
【0070】
これにより、アプリケーションの雛型生成では、その除外したアクティビティに対応する処理は雛型に生成しないようにする(ステップ902)。これにより、アプリケーションの実装上の無駄を省く効果がある。
【0071】
次に、具体的な実施例について説明する。
【0072】
第1の実施の形態での具体例と同じ、図7に示したフレームワーク定義と、図2に示すワークフローに対応したアプリケーションの雛型を生成する。
【0073】
ただし、アクティビティ選別(ステップ901)では、課長承認A3、部長承認A4を除外する。図4より、ワークフローに対するアクションは、完了C1と差し戻しC2の2つとなる。
【0074】
その結果、アプリケーションの雛型生成(ステップ902)により得られるのは、図12に示すような構成の雛型となる。
【0075】
図12を参照すると、図9には存在した、U3、U4、U7、U8、U11、U12、U14、U15の各利用者定義プログラムと、その分岐の条件判定の生成が省略されていることが分かる。
【0076】
なお、本発明のワークフローアプリケーション雛型生成システムは、各機能をハードウェア的に実現することは勿論として、上記した各機能を実行するワークフローアプリケーション雛型生成プログラム(アプリケーション)500と600をコンピュータ処理装置のメモリにロードして実行することで実現することができる。このワークフローアプリケーション雛型生成プログラム500、600は、磁気ディスク、半導体メモリその他の記録媒体に格納され、その記録媒体からコンピュータ処理装置にロードされ、コンピュータ処理装置の動作を制御することにより、上述した各機能を実現する。
【0077】
以上好ましい実施の形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、以下に述べるような効果が得られる。
【0079】
第1の効果は、ワークフローと連携するワークフローアプリケーションの開発時に、そのアプリケーション固有の処理の実装に注力できることである。その理由は、生成される雛型には、既にワークフローアプリケーション全体の制御の枠組みが実装されているためである。
【0080】
第2の効果は、運用環境の情報を操作する煩雑な処理である利用者定義プログラムの実装に伴う利用者の負担を軽減できることである。その理由は、フレームワークから提供される、煩雑な処理を隠蔽した運用環境操作ライブラリを利用することで利用者定義プログラムを簡単に実装することができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】ワークフローとアクティビティの具体例を説明するための図である。
【図3】アクティビティとその属するカテゴリを示すための図である。
【図4】アクティビティとそれに属するアクションの具体例を示すための図である。
【図5】本発明のフレームワークの構成を示す図である。
【図6】具体的なフレームワークの制御の例を示すフローチャートである。
【図7】具体的なフレームワークの制御の例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態で自動生成されたワークフローアプリケーション雛型の制御構造を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態の構成を示すプロック図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施の形態で自動生成されたワークフローアプリケーション雛型の制御構造を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 入力装置
20 データ処理装置
30 記憶装置
21 入力値解析手段
22 フレームワーク選択手段
23 ワークフロー解析手段
24 アプリケーション雛型生成手段
31 フレームワーク定義記憶部
32 ワークフロー定義記憶部
33 アプリケーション雛型定義記憶部
L1 運用環境操作ライブラリ
M1 プログラム制御部
P1〜Pn フレームワークプログラム
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークフローアプリケーション雛型生成システム及びワークフローアプリケーション雛型生成プログラムに関し、特にワークフローの構造を元に、アプリケーション全体の制御の枠組みが実装されたワークフローと連携するワークフローアプリケーションの雛型を自動的に生成するワークフローアプリケーション雛型生成システム及びワークフローアプリケーション雛型生成プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
組織における業務形態の1つとして、作成された文書を、各種担当者及び上司が順次、査閲、承認していく一連の処理が見られる。このような業務の連鎖はワークフローと呼ばれる。
【0003】
このようなワークフローをコンピュータ上で実現する場合、本来の文書に相当する部分をアプリケーションとして実装することにより、より利便性の高いシステムを構築することができる。
【0004】
このような目的で作成されたアプリケーションを特にワークフローアプリケーションと呼ぶ。また、ワークフローで行われる各々の作業の要素をアクティビティと呼ぶ。
【0005】
ワークフローアプリケーションは、各アクティビティ毎に異なるアプリケーションとして実装することも可能であるが、ワークフローの「ある業務を一連のアクティビティの連鎖で処理する」と言う特性から、同一ワークフローに対しては、操作画面やデータベースの操作などで、類似した処理が多くなる傾向がある。
【0006】
従って、複数のアクティビティに対応可能なワークフローアプリケーションを設計することで、類似処理の共用化による開発規模の削減と保守作業の軽減が期待できる。
【0007】
そのためには実行時にアクティビティを判別し、それに適した処理を呼び出すための処理をアプリケーションに実装する必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
第1の問題点は、ワークフローに含まれるアクティビティを判別する処理の実装は、アプリケーション開発にとって大きな負担となるということである。
【0009】
その理由は、アクティビティの判別処理は、ワークフローアプリケーションのプログラム中の随所で実装する必要があるためである。
【0010】
第2の問題点は、アクティビティの判定条件は、固定的な内容の生成では実現できないということである。
【0011】
その理由は、ワークフローやそこに含まれるアクティビティには様々な種類のものが存在するためである。
【0012】
第3の問題点は、ワークフローアプリケーションのプログラムは煩雑なものになる傾向があるということである。
【0013】
その理由は、本来、アプリケーションとは独立して動作するワークフローシステムから提供される参照手段は汎用的に設計されているため、利用に際して準備や後処理のためのプログラムが必要とされることが通例となっているためである。
【0014】
本発明の目的は、上記のような従来の課題を解決し、ワークフローと連携するワークフローアプリケーションの開発時に、アプリケーション全体の制御の枠組みが実装され、それにより、アプリケーション固有の処理の実装に注力できるワークフローアプリケーション雛型生成システム及びワークフローアプリケーション雛型生成プログラムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、ワークフローと連携するワークフローアプリケーションの雛型を自動生成するワークフローアプリケーション雛型生成システムにおいて、ワークフローアプリケーションの枠組みとして汎用的な機能と制御構造を予め定義したフレームワークに基づいて、入力されたワークフローの構成情報を利用して前記ワークフローアプリケーションの雛型を生成することを特徴とする。
【0016】
請求項2の本発明のワークフローアプリケーション雛型生成システムは、前記ワークフローの定義情報を格納するワークフロー定義記憶部と、前記ワークフローの構成に対応する複数の種類の前記フレームワークの定義を格納するフレームワーク定義記憶部と、入力されたワークフローに基づいて前記フレームワーク記憶部から所定のフレームワークを選択するフレームワーク選択手段と、入力されたワークフレームを、前記ワークフロー定義記憶部の定義情報によって解析して前記構成情報を取得するワークフロー解析手段と、選択した前記フレームワークを元に、取得した前記ワークフローの構成情報を使用して前記ワークフローアプリケーションの雛型を生成するアプリケーション雛型生成手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
請求項3の本発明のワークフローアプリケーション雛型生成システムは、前記フレームワークは、ワークフローアプリケーションが実行される運用環境の情報の取得や更新を含む処理を、フレームワークの機能として再定義した処理の集まりであるライブラリと、前記ワークフローアプリケーションの制御を行うプログラム制御部と、実行時に前記プログラム制御部から適宜呼び出され前記ワークフローに含まれる構成情報に対応する処理を行うフレームワークプログラムからなることを特徴とする。
【0018】
請求項4の本発明のワークフローアプリケーション雛型生成システムは、前記フレームワークプログラムは、前記ワークフローに含まれる構成情報の種別に応じて、対応する利用者によって定義されるプログラムを呼び出す仕組みに生成されることを特徴とする。
【0019】
請求項5の本発明のワークフローアプリケーション雛型生成システムは、前記ワークフローに含まれる構成情報のうち、必要に応じて不要なものを選別して除外する選別手段を備え、無駄な処理を含まない前記ワークフローアプリケーションの雛型を生成するようにしたことを特徴とする。
【0020】
請求項6の本発明は、コンピュータを制御して、ワークフローと連携するワークフローアプリケーションの雛型を自動生成するワークフローアプリケーション雛型生成プログラムにおいて、ワークフローアプリケーションの枠組みとして汎用的な機能と制御構造を予め定義したフレームワークに基づいて、入力されたワークフローの構成情報を利用して前記ワークフローアプリケーションの雛型を生成する機能を実行することを特徴とする。
【0021】
請求項7の本発明のワークフローアプリケーション雛型生成プログラムは、入力されたワークフローに基づいて、前記ワークフローの構成に対応する複数の種類の前記フレームワークの定義を格納するフレームワーク記憶部から所定のフレームワークを選択する機能と、入力されたワークフレームを、前記ワークフローの定義情報を格納するワークフロー定義記憶部の定義情報によって解析して前記構成情報を取得する機能と、選択した前記フレームワークを元に、取得した前記ワークフローの構成情報を使用して前記ワークフローアプリケーションの雛型を生成する機能とを有することを特徴とする。
【0022】
請求項8の本発明のワークフローアプリケーション雛型生成プログラムは、前記フレームワークは、ワークフローアプリケーションが実行される運用環境の情報の取得や更新を含む処理を、フレームワークの機能として再定義した処理の集まりであるライブラリと、前記ワークフローアプリケーションの制御を行うプログラム制御部と、実行時に前記プログラム制御部から適宜呼び出され前記ワークフローに含まれる構成情報に対応する処理を行うフレームワークプログラムからなることを特徴とする。
【0023】
請求項9の本発明のワークフローアプリケーション雛型生成プログラムは、前記フレームワークプログラムは、前記ワークフローに含まれる構成情報の種別に応じて、対応する利用者によって定義されるプログラムを呼び出す仕組みに生成されることを特徴とする。
【0024】
請求項10の本発明のワークフローアプリケーション雛型生成プログラムは、前記ワークフローに含まれる構成情報のうち、必要に応じて不要なものを選別する機能を有し、無駄な処理を含まない前記ワークフローアプリケーションの雛型を生成するようにしたことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態によるワークフローアプリケーション雛型生成システムは、キーボード等の入力装置10と、プログラム制御により動作するデータ処理装置20と、情報を記憶する記憶装置30とを備えて構成される。
【0026】
記憶装置30は、フレームワーク定義記憶部31と、ワークフロー定義記憶部32と、アプリケーション雛型記憶部33とを備えている。
【0027】
フレームワーク定義記憶部31は、生成するワークフローアプリケーション枠組みとして汎用的な機能と制御構造を予め定義したフレームワークを情報としてあらかじめ記憶している。このフレームワークは、ワークフローの種類に応じて構造の異なるものが複数用意されている。フレームワークの内容については、後述する。
【0028】
ワークフロー定義記憶部32は、入力されるワークフローを解析するためのワークフローの定義情報をあらかじめ記憶している。
【0029】
データ処理装置20は、入力値解析手段21と、フレームワーク選択手段22と、ワークフロー解析手段23と、アプリケーション雛型生成手段24とを備える。
【0030】
入力値解析手段21は、入力装置10から与えられた入力データに基づき生成するワークフローアプリケーションの種別と、対象となるワークフローの指定内容を判断する。
【0031】
フレームワーク選択手段22は、入力値解析手段21の処理結果をもとに、フレームワーク定義記憶部31に記憶されたフレームワーク定義を探索して選択する。
【0032】
ワークフロー解析手段23は、入力値解析手段21の処理結果をもとに、ワークフロー定義記憶部32に記憶されたワークフロー定義を探索して検索し、該当するワークフローの構造を解析する。
【0033】
アプリケーション雛型生成手段24は、ワークフロー解析手段23で取得したワークフローの情報と、フレームワーク選択手段22で取得したフレームワークの情報からワークフローアプリケーションの雛型を生成する。
【0034】
生成されたワークフローアプリケーションの雛型は、記憶装置30のアプリケーション雛型記憶部33に格納される。
【0035】
次いで、アクティビティのカテゴリと、カテゴリに属するアクションについて説明する。
【0036】
図2に出張報告に関するワークフローの例を示す。この出張報告ワークフローは、構成情報であるアクティビティとして、報告の作成A1、係長査閲A2、課長承認A3、部長承認A4とをそれぞれ含んでいる。
【0037】
ここで、カテゴリとは、アクティビティの処理の特性に基づく分類である。具体的には、起票、承認、査閲などの概念がカテゴリとして当てはまる。
【0038】
図3を参照すると、上記出張報告ワークフローは起票カテゴリAと査閲カテゴリBと承認カテゴリCに分けられ、起票カテゴリAが作成アクティビティA1を、査閲カテゴリBが係長査閲アクティビティA2を、承認カテゴリCが課長承認アクティビティA3と部長承認アクティビティA4をそれぞれ含んでいる。
【0039】
アクティビティのカテゴリ毎に、アクティビティ間の遷移を引き起こす働きかけが存在する。そのような働きかけをアクションと呼び、ワークフローの構成情報に含まれる。
【0040】
具体的には、次のアクティビティに作業を進める完了アクション、上流のアクティビティに作業を戻すための差し戻しアクション、承認を行う承認アクション、否認を行う否認アクション等がある。
【0041】
図4を参照すると、起票カテゴリAは完了アクションC1を、査閲カテゴリBは完了アクションC1と差し戻しアクションC2を、承認カテゴリCは承認アクションC3と否認アクションC4と差し戻しアクションC2をそれぞれ含む。
【0042】
さらに、生成するワークフローアプリケーション枠組みとして汎用的な機能と制御構造を予め定義するフレームワークの構成について説明する。図5は、本発明のフレームワークの構成を示す図である。
【0043】
図5を参照すると、フレームワークの構成は、運用環境操作ライブラリL1と、プログラム制御部M1と、フレームワークプログラムP1〜Pnとを含む。
【0044】
運用環境操作ライブラリL1は、ワークフローやアプリケーションが実行される運用環境の情報の取得や更新の処理を定義するプログラムを、利用者が簡便に利用できるように、フレームワークの機能として再定義した処理の集まりである。
【0045】
プログラム制御部M1は、フレームワークプログラムを制御してアプリケーション全体の制御を行う部分である。
【0046】
フレームワークプログラムP1〜Pnは、ワークフローに含まれるアクティビティとアクションを実行するプログラムであり、実行時にプログラム制御部M1から適宜呼び出されるプログラムである。
【0047】
図6、図7は、具体的なフレームワークの制御構造の例を表すフローチャートである。図6は、利用者の操作を伴わないフレームワークの定義、図7は、利用者の操作を伴う(利用者の入力を受け付ける)フレームワークの定義の例である。
【0048】
図6のC1、C2、C3と、図7のD1、D3、D4が、それぞれのフレームワークプログラムである。図7の入力受付処理D2については、フレームワークプログラムではないものとしている。例えば、入力受付処理D2をフレームワークプログラムに含めると、図7に示すフレームワークの定義とはまた別の定義内容となる。このように、生成するアプリケーションの種別(ウェブ上で実行されるアプリケーションや、クライアントサーバ環境上で実行されるアプリケーション等といった種別)により、フレームワークの定義には様々なものがある。
【0049】
次に、図1及び図8を参照して本実施の形態の動作について詳細に説明する。
【0050】
入力装置10から与えられた、アプリケーションの種別やワークフローの指定を含んだ入力値は、入力値解析手段21に供給される。
【0051】
入力値解析手段21は、入力値から生成するアプリケーションの種別と、ワークフローの指定内容を読み取る(ステップ801)。
【0052】
その結果から、フレームワーク定義記憶部31から対応するフレームワーク定義を、ワークフロー定義記憶部32からワークフロー定義をそれぞれ検索し取得する(ステップ802および803)。
【0053】
取得したワークフローの構造を解析し、ワークフローの構成情報であるアクティビティとそれらの属するカテゴリから、含まれるアクションの情報を抽出する(ステップ804)。
【0054】
これらの結果から、取得したフレームワークを元にアプリケーションの雛型を生成する(ステップ805)。
【0055】
このとき、各フレームワークプログラムは、アクティビティとアクションの種別を判別して、対応するプログラムを呼び出す仕組みとなるように実装される。このようなアクティビティとアクションに対応するプログラムを利用者定義プログラムと呼ぶ。
【0056】
利用者定義プログラムは、その名が示す通り、その内容を利用者がプログラムとして実装するためのもので、自動生成直後は処理記述の無い、何もしないプログラムである。この利用者定義プログラムは、フレームワークの運用環境操作ライブラリL1に用意されているプログラムの集まりを利用して実装することができる。
【0057】
利用者定義プログラムの内容を利用者が実装することで、独自のワークフローアプリケーションが完成する。
【0058】
次に、具体的な実施例を用いて本実施の形態の動作を説明する。
【0059】
この実施例では、図2に示すワークフローと図7に示したフレームワークに対応したアプリケーションの雛型を生成するものとする。また、カテゴリに属するアクションは図4で示すものと同じとする。
【0060】
ワークフローの構造を解析することにより、作成A1、係長査閲A2、課長承認A3、部長承認A4、の4つのアクティビティが得られる。これらが属するカテゴリは図3に示すように、起票カテゴリA、査閲カテゴリB、承認カテゴリCである。また、図4に示すように、このワークフローで考慮するアクションは、完了C1、差し戻しC2、承認C3、否認C4の4つとなる。
【0061】
フレームワークの、初期処理D1、入力内容のチェック処理D3、終了処理D4の各フレームワークプログラムは、これら4つのアクティビティによる分岐が行われる。さらに、それらの実行結果を受け、ワークフローへの働きかけを行う終了処理D4ではアクティビティによる分岐に加えてアクションによる分岐が行われる。なお、入力受け付け処理D2は、フレームワークプログラムからは除外しているので、分岐の対象とはならない。
【0062】
この場合、自動生成されるワークフローアプリケーション雛型の制御構造は図9のようになる。
【0063】
図9を参照すると、フレームワークの、初期処理D1、入力内容のチェック処理D3、終了処理D4に対応して、初期処理プログラムF1、入力内容のチェック処理プログラムF2、終了処理プログラムF3が生成されている。また、利用者定義プログラムとして、U1〜U16が生成されている。
【0064】
自動生成された雛型を元にワークフローアプリケーションを完成させるには、利用者定義プログラムの処理を実装する必要があるが、その負担は運用環境操作ライブラリL1を利用することにより軽減することができる。
【0065】
図10を参照すると、本発明の第2の実施の形態は、データ処理装置20が、図1に示された第1の実施の形態におけるデータ処理装置20の構成に加え、アクティビティ選別手段25を有する点で相違する。
【0066】
本実施の形態の動作を図面を参照して詳細に説明する。
【0067】
図11のステップ801〜804で示される本実施の形態における入力値解析手段21、フレームワーク選択手段22およびワークフロー解析手段23の動作は、第1の実施の形態の各手段21、22および23の動作と同一のため、説明は省略する。
【0068】
第1の実施の形態では、図9に示すように、フレームワークプログラムと、アクティビティ、アクションの組み合わせの全てに対して雛型が生成されていた。
【0069】
本実施の形態では雛型の生成前に、ワークフローの構成情報に含まれるアクティビティの中から、あらかじめ処理の実装の必要がないと判断されるものを選別することで除外できるようにする(ステップ901)。
【0070】
これにより、アプリケーションの雛型生成では、その除外したアクティビティに対応する処理は雛型に生成しないようにする(ステップ902)。これにより、アプリケーションの実装上の無駄を省く効果がある。
【0071】
次に、具体的な実施例について説明する。
【0072】
第1の実施の形態での具体例と同じ、図7に示したフレームワーク定義と、図2に示すワークフローに対応したアプリケーションの雛型を生成する。
【0073】
ただし、アクティビティ選別(ステップ901)では、課長承認A3、部長承認A4を除外する。図4より、ワークフローに対するアクションは、完了C1と差し戻しC2の2つとなる。
【0074】
その結果、アプリケーションの雛型生成(ステップ902)により得られるのは、図12に示すような構成の雛型となる。
【0075】
図12を参照すると、図9には存在した、U3、U4、U7、U8、U11、U12、U14、U15の各利用者定義プログラムと、その分岐の条件判定の生成が省略されていることが分かる。
【0076】
なお、本発明のワークフローアプリケーション雛型生成システムは、各機能をハードウェア的に実現することは勿論として、上記した各機能を実行するワークフローアプリケーション雛型生成プログラム(アプリケーション)500と600をコンピュータ処理装置のメモリにロードして実行することで実現することができる。このワークフローアプリケーション雛型生成プログラム500、600は、磁気ディスク、半導体メモリその他の記録媒体に格納され、その記録媒体からコンピュータ処理装置にロードされ、コンピュータ処理装置の動作を制御することにより、上述した各機能を実現する。
【0077】
以上好ましい実施の形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、以下に述べるような効果が得られる。
【0079】
第1の効果は、ワークフローと連携するワークフローアプリケーションの開発時に、そのアプリケーション固有の処理の実装に注力できることである。その理由は、生成される雛型には、既にワークフローアプリケーション全体の制御の枠組みが実装されているためである。
【0080】
第2の効果は、運用環境の情報を操作する煩雑な処理である利用者定義プログラムの実装に伴う利用者の負担を軽減できることである。その理由は、フレームワークから提供される、煩雑な処理を隠蔽した運用環境操作ライブラリを利用することで利用者定義プログラムを簡単に実装することができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】ワークフローとアクティビティの具体例を説明するための図である。
【図3】アクティビティとその属するカテゴリを示すための図である。
【図4】アクティビティとそれに属するアクションの具体例を示すための図である。
【図5】本発明のフレームワークの構成を示す図である。
【図6】具体的なフレームワークの制御の例を示すフローチャートである。
【図7】具体的なフレームワークの制御の例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態で自動生成されたワークフローアプリケーション雛型の制御構造を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態の構成を示すプロック図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施の形態で自動生成されたワークフローアプリケーション雛型の制御構造を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 入力装置
20 データ処理装置
30 記憶装置
21 入力値解析手段
22 フレームワーク選択手段
23 ワークフロー解析手段
24 アプリケーション雛型生成手段
31 フレームワーク定義記憶部
32 ワークフロー定義記憶部
33 アプリケーション雛型定義記憶部
L1 運用環境操作ライブラリ
M1 プログラム制御部
P1〜Pn フレームワークプログラム
Claims (10)
- ワークフローと連携するワークフローアプリケーションの雛型を自動生成するワークフローアプリケーション雛型生成システムにおいて、
ワークフローアプリケーションの枠組みとして汎用的な機能と制御構造を予め定義したフレームワークに基づいて、入力されたワークフローの構成情報を利用して前記ワークフローアプリケーションの雛型を生成することを特徴とするワークフローアプリケーション雛型生成システム。 - 前記ワークフローの定義情報を格納するワークフロー定義記憶部と、
前記ワークフローの構成に対応する複数の種類の前記フレームワークの定義を格納するフレームワーク定義記憶部と、
入力されたワークフローに基づいて前記フレームワーク記憶部から所定のフレームワークを選択するフレームワーク選択手段と、
入力されたワークフレームを、前記ワークフロー定義記憶部の定義情報によって解析して前記構成情報を取得するワークフロー解析手段と、
選択した前記フレームワークを元に、取得した前記ワークフローの構成情報を使用して前記ワークフローアプリケーションの雛型を生成するアプリケーション雛型生成手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載のワークフローアプリケーション雛型生成システム。 - 前記フレームワークは、ワークフローアプリケーションが実行される運用環境の情報の取得や更新を含む処理を、フレームワークの機能として再定義した処理の集まりであるライブラリと、前記ワークフローアプリケーションの制御を行うプログラム制御部と、実行時に前記プログラム制御部から適宜呼び出され前記ワークフローに含まれる構成情報に対応する処理を行うフレームワークプログラムからなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のワークフローアプリケーション雛型生成システム。
- 前記フレームワークプログラムは、前記ワークフローに含まれる構成情報の種別に応じて、対応する利用者によって定義されるプログラムを呼び出す仕組みに生成されることを特徴とする請求項3に記載のワークフローアプリケーション雛型生成システム。
- 前記ワークフローに含まれる構成情報のうち、必要に応じて不要なものを選別して除外する選別手段を備え、
無駄な処理を含まない前記ワークフローアプリケーションの雛型を生成するようにしたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のワークフローアプリケーション雛型生成システム。 - コンピュータを制御して、ワークフローと連携するワークフローアプリケーションの雛型を自動生成するワークフローアプリケーション雛型生成プログラムにおいて、
ワークフローアプリケーションの枠組みとして汎用的な機能と制御構造を予め定義したフレームワークに基づいて、入力されたワークフローの構成情報を利用して前記ワークフローアプリケーションの雛型を生成する機能を実行することを特徴とするワークフローアプリケーション雛型生成プログラム。 - 入力されたワークフローに基づいて、前記ワークフローの構成に対応する複数の種類の前記フレームワークの定義を格納するフレームワーク記憶部から所定のフレームワークを選択する機能と、
入力されたワークフレームを、前記ワークフローの定義情報を格納するワークフロー定義記憶部の定義情報によって解析して前記構成情報を取得する機能と、
選択した前記フレームワークを元に、取得した前記ワークフローの構成情報を使用して前記ワークフローアプリケーションの雛型を生成する機能とを有することを特徴とする請求項6に記載のワークフローアプリケーション雛型生成プログラム。 - 前記フレームワークは、ワークフローアプリケーションが実行される運用環境の情報の取得や更新を含む処理を、フレームワークの機能として再定義した処理の集まりであるライブラリと、前記ワークフローアプリケーションの制御を行うプログラム制御部と、実行時に前記プログラム制御部から適宜呼び出され前記ワークフローに含まれる構成情報に対応する処理を行うフレームワークプログラムからなることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のワークフローアプリケーション雛型生成プログラム。
- 前記フレームワークプログラムは、前記ワークフローに含まれる構成情報の種別に応じて、対応する利用者によって定義されるプログラムを呼び出す仕組みに生成されることを特徴とする請求項8に記載のワークフローアプリケーション雛型生成プログラム。
- 前記ワークフローに含まれる構成情報のうち、必要に応じて不要なものを選別する機能を有し、
無駄な処理を含まない前記ワークフローアプリケーションの雛型を生成するようにしたことを特徴とする請求項6から請求項9の何れか一項に記載のワークフローアプリケーション雛型生成プログラム。
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