【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、流し台や洗面台等のキャビネットに設けられる点検口を塞ぐために用いられる蓋体の着脱を容易に行うことができる点検口への蓋体の取付方法及び該取付方法に用いられる取付具に関する。
【０００２】
【従来の技術】
周知のように、流し台や洗面台などのキャビネットの背板には、該キャビネットが設置される建物側に配置されてなる設備との間で給水管や給湯管、排水管の接続工事を行い、或は、その点検、補修を行うための点検口が開設されている。
【０００３】
このような点検口の形成例を、図１１に示す洗面台キャビネット１を例にとり説明すると、該洗面台キャビネット１は、略箱形で、上面に洗面ボール３や混合水栓２を設け、また、その前面には、開閉扉４をその一端で開閉自在に軸支し、洗面ボール３の下方に収納部５を形成している。
【０００４】
このように構成されてなる洗面台キャビネット１は、建物内の所定位置に設置して使用されるものであるが、その際には、混合水栓２に接続された配管（図示せず）や洗面ボール３と連通した排水管３ａなどを建物側に設けられた給水管や給湯管、排水管（いずれも図示せず）と接続する。この接続は、通常、洗面台キャビネット１を所定の位置に配置した後、その後方で行うので、洗面台キャビネット１の背板１０には、この作業を行ったり、或は、設置後の点検を行うための点検口１０ａを設けている。そして、この背板１０の前面には、洗面台キャビネット１の収納部５側から着脱が行えるように蓋体１１を取り付け、点検口１０ａを閉じている。
【０００５】
この点検口１０ａは、従来、キャビネット９の背板１０に形成され、この背板１０の四隅部を、ねじ１２を介して蓋体１１で固定し閉塞している。そして、設置工事や点検の際には、このねじ１２を緩めて背板１０から蓋体１１を取り外し、キャビネット９の後方に位置する配管の接続部を点検口１０ａから操作できるように構成されている。また、接続、点検、補修作業の終了後は、点検口１０ａの前面に元のように蓋体１１をねじ１２で固定するように構成されていた。
【０００６】
このような構成からなる上記従来の点検口１０ａを開閉する蓋体１１の取付方法にあっては、一般的にキャビネット９の背板１０が比較的薄く形成されているため、ねじ１２による螺合力が弱く、その保持が不十分であった。そのため、従来では、図１２に示すように、上記背板１０の裏側にねじ１２をねじ込むための補強部材１３を取り付けているのが現状である。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のねじ１２を用いた蓋体１１の取付方法にあっては、背板１０の裏側にねじ１２をねじ込むための補強部材１３を取り付ける必要があるため、流し台や洗面台などのキャビネット９を製作する際に、この補強部材１３を取り付けなければならないため、かかる作業が非常に煩雑であり、コスト高となる、という問題を有していた。
【０００８】
また、この従来のねじ１２を用いた蓋体１１の取付方法にあっては、該蓋体１１の着脱を、キャビネット９の内奥部の狭小で、かつ、薄暗いスペースにおいて、ねじ１２の着脱操作をドライバーなどの工具を用いて行わなくてはならず、しかも、蓋体１１の取り付けの際には、背板１０に設けられたねじ穴との位置合わせも必要となるため、該取付作業が非常に困難であると共に、作業時間も多く要するという問題も有していた。
【０００９】
加えて、この従来のねじ１２を用いた蓋体１１の取付方法にあっては、ねじ１２の着脱を繰り返すうちに、ねじ１２とねじ穴との螺合強度が緩くなり、蓋体１１が不用意に脱落する虞があるという問題も有していた。
【００１０】
この発明は、かかる現状に鑑み創案されたものであって、その目的とするところは、点検口を開閉する蓋体の着脱作業を、補強材や特別な工具を用いることなく簡単に行なうことができ、蓋体の取付強度を経時安定的に保持することができ、しかも、構造が簡単で廉価に提供することができる点検口への蓋体の取付方法及び該取付方法に用いられる取付具を提供しようとするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項１に記載の発明に係る点検口の蓋の取付方法では、板体に形成された点検口のＬ字状に形成された各隅部に嵌合される溝部を有するレール部と、このレール部と一体に形成され点検口を塞ぐ蓋体の裏面側が当接自在な奥行側係止体と、上記蓋体を嵌合係止自在な間隔寸法を有して上記奥行側係止体と対設された手前側係止体と、を有して構成されてなる取付具を点検口の少なくとも２箇所の隅部に装着した後、該取付具の手前側係止体と奥行側係止体との間に蓋体のコーナー部を嵌合係止して、点検口を蓋体で閉塞するように構成したことを特徴とするものである。
【００１２】
また、この発明にあっては、上記目的を達成する他の手段として、請求項２に記載したように、前記取付具の手前側係止体を、可撓性を有する線状体で形成し、該線状体は、蓋体を嵌合係止する際には、取付具のレール部に沿う形状に変形自在であり、かつ、蓋体が取付具に装着されセットされた際には、上記線状体は、蓋体の中心方向に湾曲状に突出変形するように構成し、上記蓋体の着脱作業時に、上記線状体を変形させることを、上記点検口を蓋体で閉塞するように構成したことを特徴とするものである。
【００１３】
そして、上記各取付方法に用いられる取付具は、請求項３に記載したように、板体に形成された点検口のＬ字状に形成された各隅部に嵌合される溝部を有するレール部と、このレール部と一体に形成され点検口を塞ぐ蓋体の裏面側が当接自在な奥行側係止体と、上記蓋体を嵌合係止自在な間隔寸法を有して上記奥行側係止体と対設された手前側係止体と、を有して構成されていることを特徴とするものである。
【００１４】
この場合、前記奥行側係止体と手前側係止体は、請求項４に記載したように、夫々１／４円形の板体で形成すると共に、該手前側係止体を上記奥行側係止体よりも小さく形成することで、蓋体の着脱作業を容易に行なうように構成するのが望ましい。
【００１５】
また、前記取付具の手前側係止体を、請求項５に記載したように、可撓性を有する線状体で形成し、該線状体は、蓋体を嵌合係止する際には、取付具のレール部に沿う形状に変形自在であり、かつ、蓋体が取付具に装着されセットされた際には、上記線状体は、蓋体の中心方向に湾曲状に突出変形するように構成することで、蓋体の着脱作業をより簡単に行なうことができる。
【００１６】
さらに、この発明にあっては、前記取付具の奥行側係止体と手前側係止体を、請求項６に記載したように、前記レール部と平行に配設して構成することで、蓋体を背板と面一に保持することができる。
【００１７】
また、蓋体を背板の前面側で保持するタイプのものに本発明を適用する場合には、請求項７に記載したように、前記取付具の奥行側係止体と手前側係止体を、前記レール部より手前側に配設して構成したことを特徴とするものである。
【００１８】
【発明の実施の形態】
【００１９】
以下、添付図面に示す実施の形態例に基き、この発明を詳細に説明する。
【００２０】
図１乃至図３は、この発明の実施の第１形態例に係る取付方法による点検口１０ａの蓋体１１の取付例を示しており、適用される洗面台等のキャビネットは、従来例で示したものと同様であるので、図面には、従来例（図６及び図７）で用いた符号と同一の符号を付して、その詳細な説明をここでは省略する。
【００２１】
本形態例に係る取付方法では、背板１０に形成された点検口１０ａのＬ字状に形成された各隅部に嵌合されるＬ字状に形成された溝部８Ｂを有するレール部８Ａと、このレール部８Ａと一体に形成され点検口１０ａを塞ぐ蓋体１１の裏面側が当接自在な奥行側係止体８Ｃと、上記蓋体１１を嵌合係止自在な間隔寸法８Ｄを有して上記奥行側係止体８Ｃと対設された手前側係止体８Ｅと、を有して構成されてなる合成樹脂製或は金属製で形成された取付具８を、図３に示すように、点検口１０ａの下側両隅部に装着した後、該取付具８の手前側係止体８Ｅと奥行側係止体８Ｃとの間に上記蓋体１１のコーナー部１１Ａ，１１Ｂを嵌合し係止させて、点検口１０ａを蓋体１１で閉塞するように構成されている。
【００２２】
上記、取付具８のレール部８Ａは、断面形状が略凹状に形成されており、その内径寸法は、点検口１０ａの厚さ寸法と略同じ寸法に形成されている。
【００２３】
また、上記取付具８の奥行側係止体８Ｃと手前側係止体８Ｅは、図１からも明らかなように、夫々１／４円形の板体で形成されていると共に、該手前側係止体８Ｅを上記奥行側係止体８Ｃよりも小さく、具体的には、蓋体１１の挿脱作業を容易に行なうことができ、しかも、蓋体１１を装着した後には、該蓋体１１を確実に係止保持できる大きさに形成されている。
【００２４】
尚、図２に示すように、この形態例では、蓋体１１の上辺部を本取付具８とは異なる取付具１８で保持するように構成されており、該取付具１８は、例えば、側面形状が略Ｈ字状に構成されたものが用いられる。また、蓋体１１も、この形態例では、点検口１０ａに嵌合される大きさに形成されている。
【００２５】
次に、この点検口１０ａを蓋体１１で塞ぐ場合の取付方法について説明すると、まず、点検口１０ａの上辺部に取付具１８，１８を嵌合係止させ、また、点検口１０ａの下側両隅部に取付具８，８のレール部８Ａを嵌合して取り付ける。
【００２６】
次に、蓋体１１の下辺両端部１１Ａ，１１Ｂを両取付具８の奥行側係止体８Ｃと手前側係止体８Ｅとの間に差込み、嵌合保持させると共に、蓋板１１の上辺部を取付具１８，１８の下凹溝に差込み、嵌合保持させることで、点検口１０ａを蓋体１１で閉じることができる。勿論、蓋体１１を取り外す場合には、上記取付手順と逆の手順で蓋体１１を容易に取り外すことができる。
【００２７】
尚、上記取付方法では、取付具８，８を点検口１０ａの下辺両端部に取り付け、他方の取付具１８，１８を点検口１０ａの上辺部に嵌合係止した場合を例にとり説明したが、この発明にあってはこれに限定されるものではなく、上記取付方法とは逆に、図４に示すように、取付具８，８を点検口１０ａの上辺部に取り付け、他方の取付具１８，１８を点検口１０ａの下辺両端部に嵌合係止するように構成してもよい。
【００２８】
図５は、蓋板１１を背板の手前側で保持するタイプの取付方法に用いられる本発明の第２形態例に係る取付方法に用いられる取付具８を示しており、この形態例では、前記レール部８Ａの手前側に、垂直片部８Ｆと水平片部８Ｇとで正面形状が略Ｌ字状に形成されてなる棚部を形成し、該棚部に前記奥行側係止体８Ｃと手前側係止体８Ｅを配設し、該奥行側係止体８Ｃと手前側係止体８Ｅとの間に蓋板１１の両端部を差込み保持するように構成したものである。
【００２９】
図６乃至図９は、この発明の第３形態例に係る取付方法に用いられる取付具８を示しており、この形態例では、手前側係止体８Ｅ１が第２形態例に係る取付具８と異なる他は、他の構成は第２形態例と同様に構成されているので、図面には第２形態例と同一の符号を付して、その詳細な説明をここでは省略する。
【００３０】
即ち、この形態例に係る取付具８の手前側係止体８Ｅ１は、バネ材或は合成樹脂材等の可撓性を有する線状体で形成されており、該線状体で形成された手前側係止体８Ｅ１は、蓋体１１を嵌合係止する際には、図７に示すように、取付具８のレール部８Ａに沿う略Ｃ字状に変形するので、蓋体１１のコーナー部を、図９に示すように、点検口１０ａの四隅部に装着された各取付具８の奥行側係止体８Ｃに当接するように容易に押し込めることができ、かつ、蓋体１１が取付具８に装着され上記状態にセットされた際には、上記手前側係止体８Ｅ１を、蓋体１１の中心方向に湾曲状に突出変形するように、即ち、略逆Ｃ字状に変形させることで、蓋体１１を脱落しないように係止することができるので、蓋体１１の着脱作業を非常に簡単に行なうことができる。
【００３１】
図１０は、上記第３形態例に係る取付具８の変形例（第４形態例）を示しており、第３形態例では、蓋板１１が、図８に示すように、点検口１０ａと略同じ大きさに形成されている場合に用いられる構造からなる取付具８を示しているが、本形態例では、蓋板１１が点検口１０ａよりも大きく形成されている場合に用いられる取付具８を示しており、この形態例では、垂直片部８Ｆをレール部８Ａの自由端部と同じ位置となるように形成し、該垂直片部８Ｆの下端部から水平片部８Ｇを連設した他は、他の構成・作用は第３形態例の取付具８と同様であるので、図面には第３形態例で用いた符号と同一の符号を付して、その詳細な説明をここでは省略する。
【００３２】
尚、上記形態例では、洗面台の背板に形成した点検口１０ａに蓋体１１を取り付けるようにした例を示したが、本発明方法で、あるいは本発明の取付具を用いて蓋体が取り付けられる点検口１０ａは、板体に形成されたものであればよく、洗面台の他、流し台や風呂などの点検口であってもよい。
【００３３】
またさらに、上記各形態例では、本発明方法で取り付けられる蓋体１１として板状のものを示したが、この蓋体１１には排水管などの挿通孔などが形成されたもの（図示せず）を用いることもできる。
【００３４】
【発明の効果】
この発明に係る点検口への蓋体の取付方法及び該取付方法に用いられる取付具は、以上のように構成されているので、蓋体の着脱作業を極めて容易かつ短時間に行え、洗面台や流し台を設置する際の配管接続工事やその後のメンテナンスが行い易くなる。
【００３５】
また、本発明方法に用いられる取付具は、ドライバー等の工具を用いることなく、簡単に蓋板に取り付けることができ、しかも、構成が簡易なので、廉価に提供することができる。
【００３６】
また、点検口の周囲にねじ止め用の補強部材を取り付けたりする必要が無くなるので、点検口を設けた製品の生産性が向上すると共に、そのコストダウンを図ることができる等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施の第１形態例に係る点検口への蓋体の取付例に用いられる取付具の斜視図である。
【図２】同取付具を用いた蓋体の取付例を示す斜視図である。
【図３】同取付具の点検口への取付状態を示す要部斜視図である。
【図４】同取付具を用いた蓋体の他の取付例を示す斜視図である。
【図５】この発明の実施の第２形態例に係る点検口への蓋体の取付例に用いられる取付具の斜視図である。
【図６】この発明の実施の第３形態例に係る点検口への蓋体の取付例に用いられる取付具の斜視図である。
【図７】同取付具を点検口に装着した状態を示す要部斜視図である。
【図８】同取付具を点検口に装着した状態を示す断面図である。
【図９】同取付具を用いて蓋体を保持した状態を示す正面図である。
【図１０】この発明の実施の第４形態例に係る点検口への蓋体の取付例に用いられる取付具の断面図である。
【図１１】従来例の洗面台キャビネットの正面側斜視図である。
【図１２】図１１の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
８ 取付具
８Ａ レール部
８Ｂ 溝
８Ｃ 奥行側係止体
８Ｅ 手前側係止体
８Ｅ１ 線状体からなる手前側係止体
８Ｆ 垂直片部
８Ｇ 水平片部
１０ 背板
１０ａ 点検口
１１ 蓋体[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of attaching a lid to an inspection port that can easily attach and detach a lid used to close an inspection port provided in a cabinet such as a sink or a washstand, and a fixture used in the attachment method. About.
[0002]
[Prior art]
As is well known, on the back plate of a cabinet such as a sink or a wash basin, a water supply pipe, a hot water supply pipe, and a connection work of a drain pipe are performed with equipment arranged on the building side where the cabinet is installed, Alternatively, an inspection opening for performing the inspection and repair is provided.
[0003]
An example of forming such an inspection port will be described with reference to a wash basin cabinet 1 shown in FIG. 11 as an example. The wash basin cabinet 1 is substantially box-shaped, provided with a wash bowl 3 and a mixing faucet 2 on the upper surface, and On the front surface, an opening / closing door 4 is pivotally supported at one end so as to be freely opened and closed, and a storage portion 5 is formed below the washbasin ball 3.
[0004]
The wash basin cabinet 1 configured as described above is used by being installed at a predetermined position in a building. In this case, a pipe (not shown) connected to the mixing faucet 2 and A drain pipe 3a and the like communicating with the wash bowl 3 are connected to a water supply pipe, a hot water supply pipe, and a drain pipe (all not shown) provided on the building side. This connection is usually made after the wash basin cabinet 1 is placed at a predetermined position, and thereafter, the work is performed on the back plate 10 of the wash basin cabinet 1 or inspection after installation is performed. An inspection port 10a for performing the inspection is provided. A lid 11 is attached to the front surface of the back plate 10 so that the lid 11 can be attached to and detached from the storage section 5 of the sink cabinet 1, and the inspection port 10a is closed.
[0005]
Conventionally, the inspection opening 10a is formed in the back plate 10 of the cabinet 9, and four corners of the back plate 10 are fixed and closed by screws 11 via screws 12. At the time of installation work and inspection, the screw 12 is loosened and the lid 11 is removed from the back plate 10 so that the pipe connection located at the rear of the cabinet 9 can be operated from the inspection port 10a. I have. After the connection, inspection, and repair work are completed, the lid 11 is fixed to the front surface of the inspection port 10a with the screw 12 as before.
[0006]
In the above-described conventional mounting method of the lid 11 that opens and closes the inspection port 10a, since the back plate 10 of the cabinet 9 is generally formed to be relatively thin, the screwing force by the screw 12 is generally used. Was weak and its retention was insufficient. Therefore, conventionally, as shown in FIG. 12, a reinforcing member 13 for screwing the screw 12 is attached to the back side of the back plate 10 at present.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional method of mounting the lid 11 using the screws 12, it is necessary to mount the reinforcing member 13 for screwing the screws 12 to the back side of the back plate 10, so that cabinets such as sinks and washstands are required. Since the reinforcing member 13 has to be attached when manufacturing No. 9, there has been a problem that such an operation is very complicated and costly.
[0008]
In addition, in this conventional method of attaching the lid 11 using the screw 12, the attachment and detachment of the lid 11 is performed in a small and dim space inside the cabinet 9 by attaching and detaching the screw 12. Must be performed using a tool such as a screwdriver, and when the lid 11 is attached, it is necessary to align the screw with the screw hole provided on the back plate 10. It is very difficult and requires a long working time.
[0009]
In addition, in the conventional mounting method of the lid 11 using the screw 12, as the screw 12 is repeatedly attached and detached, the screwing strength between the screw 12 and the screw hole is loosened, and the lid 11 is not fitted. There is also a problem that there is a risk of falling off easily.
[0010]
The present invention has been made in view of the above situation, and an object of the present invention is to easily perform an attaching / detaching operation of a lid for opening and closing an inspection port without using a reinforcing material or a special tool. A method for mounting the lid to the inspection port, which can stably maintain the mounting strength of the lid over time, and can be provided at a low cost with a simple structure, and a mounting tool used for the mounting method. It is something to offer.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in the method for attaching a lid for an inspection port according to the first aspect of the present invention, a groove fitted to each of the L-shaped corners of the inspection port formed on the plate body. A depth-side locking member integrally formed with the rail portion and closing the inspection opening, the back side of the lid abutting freely, and a spacing dimension capable of fitting and locking the lid. After attaching a fixture comprising the above-mentioned depth-side latching body and a near-side latching body opposite to the front-side latching body to at least two corners of the inspection port, The corner portion of the lid is fitted and locked between the stop body and the depth side locking body, and the inspection port is closed by the lid.
[0012]
According to the present invention, as another means for achieving the above object, as described in claim 2, the front side locking body of the mounting tool is formed of a flexible linear body. The linear body can be deformed into a shape along the rail of the fixture when fitting and locking the lid, and when the lid is mounted and set on the fixture, The linear body is configured so as to protrude and deform in the shape of a curve in the center direction of the lid, and at the time of attaching / detaching the lid, the inspection port is closed by the lid to deform the linear body. It is characterized by having such a configuration.
[0013]
The mounting tool used in each of the mounting methods described above is a rail having a groove that is fitted to each of the L-shaped corners of the inspection opening formed in the plate body, as described in claim 3. Part, a depth side locking body formed integrally with the rail part and closing the inspection port, the back side of which is freely contactable, and the depth side having a spacing dimension capable of fitting and locking the lid. It is characterized by comprising a locking body and a front locking body opposite to the locking body.
[0014]
In this case, the depth-side locking body and the front-side locking body are each formed of a quarter-circular plate, and the front-side locking body is connected to the depth-side locking body. It is desirable that the lid be formed smaller than the stopper so that the attachment / detachment work of the lid can be easily performed.
[0015]
Further, the front-side locking body of the attachment is formed of a flexible linear body as described in claim 5, and the linear body is used when fitting and locking the lid. Can be deformed into a shape along the rail of the fixture, and when the lid is attached to the fixture and set, the linear body protrudes and deforms in a curved shape toward the center of the lid. By doing so, the attachment / detachment work of the lid can be performed more easily.
[0016]
Further, according to the present invention, as described in claim 6, the depth side locking body and the near side locking body of the mounting tool are arranged in parallel with the rail portion, and are configured. The lid can be held flush with the back plate.
[0017]
Further, when the present invention is applied to a type in which the lid is held on the front side of the back plate, as described in claim 7, a depth locking member and a near locking member of the attachment. Are arranged on the front side of the rail portion.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
[0019]
Hereinafter, the present invention will be described in detail based on an embodiment shown in the accompanying drawings.
[0020]
FIGS. 1 to 3 show an example of mounting the lid 11 of the inspection port 10a by the mounting method according to the first embodiment of the present invention, and a cabinet such as a wash basin is shown in a conventional example. Therefore, the drawings are denoted by the same reference numerals as those used in the conventional example (FIGS. 6 and 7), and detailed description thereof is omitted here.
[0021]
In the mounting method according to the present embodiment, the rail portion 8A having the L-shaped groove portion 8B fitted to each of the L-shaped corner portions of the inspection port 10a formed on the back plate 10 is provided. A depth-side locking member 8C formed integrally with the rail portion 8A and closing the inspection port 10a, the back surface of which is freely abuttable, and a spacing dimension 8D for fitting and locking the lid 11 are provided. As shown in FIG. 3, a mounting member 8 made of synthetic resin or metal, which is configured to include the above-described depth side locking body 8C and the near side locking body 8E provided opposite thereto, is provided. After being attached to the lower corners of the inspection opening 10a, the corners 11A and 11B of the lid 11 are fitted between the front locking member 8E and the depth locking member 8C of the fixture 8. The inspection opening 10 a is closed by the lid 11 by engaging and locking.
[0022]
The rail section 8A of the mounting fixture 8 is formed to have a substantially concave cross-sectional shape, and has an inner diameter dimension substantially the same as the thickness dimension of the inspection port 10a.
[0023]
Further, as is apparent from FIG. 1, the depth side locking body 8C and the front side locking body 8E of the mounting fixture 8 are each formed of a quarter circular plate body, and The stop body 8E is smaller than the above-mentioned depth side locking body 8C, and more specifically, the work of inserting and removing the cover 11 can be easily performed, and after the cover 11 is attached, the cover 11 Is formed in such a size that it can be securely locked and held.
[0024]
As shown in FIG. 2, in this embodiment, the upper side of the lid 11 is configured to be held by a mounting member 18 different from the main mounting member 8. What has a substantially H-shaped configuration is used. In this embodiment, the lid 11 is also formed to have a size that fits into the inspection port 10a.
[0025]
Next, a description will be given of a mounting method when the inspection opening 10a is closed with the lid 11. First, fittings 18 are fitted and locked to the upper side of the inspection opening 10a, and the lower side of the inspection opening 10a is also fitted. The rails 8A of the fixtures 8, 8 are fitted and attached to both corners.
[0026]
Next, lower end portions 11A and 11B of the lower side of the lid 11 are inserted between the depth side locking body 8C and the front side locking body 8E of the mounting fixtures 8 so as to be fitted and held. The inspection opening 10 a can be closed by the lid 11 by inserting the fitting into the lower concave groove of the fixture 18, 18 and holding the fitting. Of course, when removing the lid 11, the lid 11 can be easily removed in a procedure reverse to the above-described mounting procedure.
[0027]
In the above-described mounting method, an example has been described in which the attachments 8 and 8 are attached to both ends of the lower side of the inspection opening 10a, and the other attachments 18 and 18 are fitted and locked to the upper side of the inspection opening 10a. However, the present invention is not limited to this. Contrary to the above mounting method, as shown in FIG. 4, the mounting tools 8, 8 are mounted on the upper side of the inspection port 10a, and the other mounting tool is mounted. 18, 18 may be configured to be fitted and locked at both ends of the lower side of the inspection port 10a.
[0028]
FIG. 5 shows a mounting tool 8 used in a mounting method according to a second embodiment of the present invention used in a mounting method of a type in which the lid plate 11 is held on the near side of the back plate. On the front side of the rail portion 8A, a shelf portion having a substantially L-shaped front surface formed by a vertical piece portion 8F and a horizontal piece portion 8G is formed, and the depth side locking member 8C is formed on the shelf portion. A front locking member 8E is provided, and both ends of the cover plate 11 are inserted and held between the depth locking member 8C and the front locking member 8E.
[0029]
FIGS. 6 to 9 show a mounting tool 8 used in the mounting method according to the third embodiment of the present invention. In this embodiment, the near-side locking member 8E1 is attached to the mounting tool 8 according to the second embodiment. The other configuration is the same as that of the second embodiment, except for the differences. Therefore, the same reference numerals are given to the drawings as in the second embodiment, and the detailed description is omitted here.
[0030]
That is, the front side locking body 8E1 of the attachment 8 according to this embodiment is formed of a flexible linear body such as a spring material or a synthetic resin material, and is formed of the linear body. The front-side locking member 8E1 is deformed into a substantially C-shape along the rail portion 8A of the attachment 8 as shown in FIG. As shown in FIG. 9, the corners can be easily pushed into contact with the depth-side locking members 8C of the fittings 8 attached to the four corners of the inspection opening 10a, and the lid 11 is When attached to the fixture 8 and set in the above state, the near side locking body 8E1 is deformed so as to protrude in a curved shape toward the center of the lid 11, that is, is deformed into a substantially inverted C-shape. By doing so, the lid 11 can be locked so as not to fall off, so that the attachment / detachment work of the lid 11 can be performed very easily. It is possible.
[0031]
FIG. 10 shows a modification (fourth embodiment) of the fixture 8 according to the third embodiment, and in the third embodiment, the cover plate 11 is provided with an inspection port 10a as shown in FIG. Although the fixture 8 having the structure used when formed in substantially the same size is shown, in this embodiment, the fixture used when the cover plate 11 is formed larger than the inspection port 10a. In this embodiment, the vertical piece 8F is formed at the same position as the free end of the rail 8A, and the horizontal piece 8G is continuously provided from the lower end of the vertical piece 8F. Other configurations and operations are the same as those of the attachment 8 of the third embodiment, so the same reference numerals are used in the drawings as those used in the third embodiment, and a detailed description thereof will be given here. Omitted.
[0032]
In addition, in the said embodiment, although the example which attached the lid 11 to the inspection port 10a formed in the backboard of the wash basin was shown, the lid was made by the method of this invention or using the fixture of this invention. The inspection port 10a to be attached only needs to be formed in a plate body, and may be an inspection port such as a sink or a bath in addition to a wash basin.
[0033]
Further, in each of the above embodiments, a plate-like lid 11 is attached as the lid 11 attached by the method of the present invention, but the lid 11 is formed with an insertion hole such as a drain pipe (not shown). ) Can also be used.
[0034]
【The invention's effect】
Since the method for attaching the lid to the inspection port according to the present invention and the fixture used for the method are configured as described above, the attaching / detaching operation of the lid can be performed extremely easily and in a short time, Pipe installation work and subsequent maintenance when installing the sink are facilitated.
[0035]
Further, the fixture used in the method of the present invention can be easily attached to the cover plate without using a tool such as a screwdriver, and can be provided at a low cost because the configuration is simple.
[0036]
In addition, since there is no need to attach a reinforcing member for screwing around the inspection port, it is possible to improve the productivity of the product provided with the inspection port and to achieve excellent effects such as cost reduction. Play.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of an attachment used for an example of attaching a lid to an inspection port according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing an example of mounting a lid using the mounting tool.
FIG. 3 is a perspective view of an essential part showing a state of attachment of the attachment to an inspection port.
FIG. 4 is a perspective view showing another example of mounting the lid using the mounting tool.
FIG. 5 is a perspective view of an attachment used for an example of attaching a lid to an inspection port according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a perspective view of an attachment used for an example of attaching a lid to an inspection port according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a perspective view of a main part showing a state in which the attachment is attached to an inspection port.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a state where the attachment is attached to an inspection port.
FIG. 9 is a front view showing a state where the lid is held by using the attachment.
FIG. 10 is a cross-sectional view of an attachment used for an example of attaching a lid to an inspection port according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a front perspective view of a conventional sink cabinet.
FIG. 12 is an enlarged sectional view of a main part of FIG. 11;
[Explanation of symbols]
8 Mounting Tool 8A Rail 8B Groove 8C Depth-Side Locking Body 8E Front-Side Locking Body 8E1 Front-Side Locking Body 8F Consisting of a Linear Body
