JP2004015885A - ケーブル把持金具及びケーブル把持方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ケーブルの布設作業時において把持金具のナットやワッシャ等の部材を取り外すことなく、且つケーブルを迅速且つ容易に把持することができ、その結果高信頼性のケーブル把持を得ることができるケーブル把持金具及びケーブル把持方法を提供すること。
【解決手段】(1)半円状金属板バンドとボルト穴切欠部付半円状金属板バンドとを互いに向かい合わせて円形のケーブル把持部を構築して成るケーブル把持金具。(2)設置面に所定間隔をおいて2本の上下段固定用ボルトを立設した後、その2本の上下段固定用ボルトの下部へ半円バンド固定用下側ナットを螺合し、次に前記2本の上下段固定用ボルトを介して半円状金属板バンドを装着し、次にその装着した半円状金属板バンドの内周面内へケーブルを入れ、次に前記2本の上下段固定用ボルトを介してボルト穴切欠部付半円状金属板バンドを装着し、然る後前記2本の上下段固定用ボルトの上端から半円バンド固定用上側ナットを螺合することにより円形のケーブル把持部を構築することを特徴とするケーブル把持方法。
【選択図】 図1
【解決手段】(1)半円状金属板バンドとボルト穴切欠部付半円状金属板バンドとを互いに向かい合わせて円形のケーブル把持部を構築して成るケーブル把持金具。(2)設置面に所定間隔をおいて2本の上下段固定用ボルトを立設した後、その2本の上下段固定用ボルトの下部へ半円バンド固定用下側ナットを螺合し、次に前記2本の上下段固定用ボルトを介して半円状金属板バンドを装着し、次にその装着した半円状金属板バンドの内周面内へケーブルを入れ、次に前記2本の上下段固定用ボルトを介してボルト穴切欠部付半円状金属板バンドを装着し、然る後前記2本の上下段固定用ボルトの上端から半円バンド固定用上側ナットを螺合することにより円形のケーブル把持部を構築することを特徴とするケーブル把持方法。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はケーブル把持金具及びケーブル把持方法に関するものである。更に詳述すれば本発明は外径が太い断面が円形の通信ケーブル、例えば放送局舎敷地内布設用同軸ケーブルの2本を縦二段に把持布設することができるケーブル把持金具及びケーブル把持方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電力ケーブルや通信ケーブル等のケーブルは外径が太く、且つ重量も大きい。このような外径が太く、且つ重量が大きいケーブルはその諸特性を完全に発揮させるため整然と布設することが重要である。
【0003】
放送局舎の敷地内に布設する同軸ケーブルはその2本を縦2段に所定間隔をおいて整然と布設する必要がある。
【0004】
図4は従来のケーブル把持金具を用いて2本の同軸ケーブルを布設する方法を示した説明図であって、その(イ)は正面説明図、(ロ)は上部側のみを分解して示した正面説明図、(ハ)は上面説明図である。
【0005】
図4において1は設置面、2はベース固定用ボルト、3はベース固定用下側ナット、4はベース固定用ワッシャ、5はベース固定用上側ナット、6は第1段下半円バンド固定用下側ナット、7は第1段下半円バンド固定用上側ワッシャ、8は第1段下半円バンド、8aは第1段下半円バンド端子板部、8bは第1段下半円バンド凹溝固定部、9は第1段上半円バンド、9aは第1段上半円バンド端子板部、10は凹溝固定ナット、11は上下段固定用ボルト、12は第1段下半円バンド固定用下側ナット、13は第1段下半円バンド固定用下側ワッシャ、14は第1段下半円バンド固定用上側ナット、15は第2段下半円バンド、15aは第2段下半円バンド端子板部、16は第2段上半円バンド、16aは第2段上半円バンド端子板部、17は第2段下半円バンド固定用下側ナット、18は第2段下半円バンド固定用上側ワッシャ、19は第2段下半円バンド固定用上側ナット、20は把持するケーブル、例えば同軸ケーブルである。
【0006】
図4において従来のケーブル把持金具とは、第1段下半円バンド8と第1段上半円バンド9とから成る第1段把持部、第2段下半円バンド15と第2段上半円バンド16と成る第2段把持部である。
【0007】
これらのうち第1段下半円バンド8はその底部に第1段下半円バンド凹溝固定部8bが設けられており、且つこの第1段下半円バンド凹溝固定部8bの中心には図示しないがボルト穴が開口されている断面が半円形状の金属板バンドである。
【0008】
また、第1段上半円バンド9は上下2分割方式の半円形状の金属板バンドである。更に、第2段下半円バンド15と第2段上半円バンド16とは上下2分割方式の半円形状の金属板バンドである。そしてこれら半円形状の金属板バンドの両端にはそれぞれ端子板部が設けられており、それら端子板部には図示しないがそれぞれボルト穴が開口されている。これらこれら半円形状の金属板バンドはそれらのボルト穴を介して上下段固定用ボルト11へ装着され、螺合、固定できるようになっている。
【0009】
次に、この従来のケーブル把持金具を用いてケーブル把持手順について説明する。
【0010】
まず、設置面1にベース固定用ボルト2がベース固定用下側ナット3とベース固定用上側ナット4とベース固定用ワッシャ5とにより立設、固定する。
【0011】
次に、その立設、固定したベース固定用ボルト2の上部に第1段下半円バンド固定用下側ナット6を螺合してからその第1段下半円バンド固定用下側ナット6上に第1段下半円バンド固定用上側ワッシャ7を入れ、それからその第1段下半円バンド固定用上側ワッシャ7上に第1段下半円バンド8を載せ、最後にその第1段下半円バンド8の底部にある第1段下半円バンド凹溝固定部8b内に垂直方向に突き出させたベース固定用ボルト2の上部に凹溝固定ナット10を螺合、固定する。
【0012】
次に、そのベース固定用ボルト2の上部に固定した第1段下半円バンド8の上部側にある第1段下半円バンド端子板部8a、8aの図示しないボルト穴に上下段固定用ボルト11、11を通し,それからそれら上下段固定用ボルト11、11の下端部に第1段下半円バンド固定用下側ナット12、12と第1段下半円バンド固定用下側ワッシャ13,13とを用いて第1段下半円バンド端子板部8a、8aへ螺合、固定する。
【0013】
次に、このように固定した第1段下半円バンド8の内周面内に図4(ロ)に示すように把持するケーブル20を静かに下ろす。
【0014】
次に、第1段上半円バンド9をその下部側にある第1段上半円バンド端子板部9a、9aの図示しないボルト穴を介して上下段固定用ボルト11、11を通して第1段下半円バンド8の上へ静かに落とす。
【0015】
次に、それら上下段固定用ボルト11、11の上端部から第1段下半円バンド固定用上側ナット14、14を下方まで螺合することにより第1段上半円バンド9と第1段下半円バンド8とを一体化させて第1段把持部を構築し、それによってその第1段把持部内にケーブル20を強固に把持する。
【0016】
次に、その上下段固定用ボルト11、11の上端部から第2段下半円バンド固定用下側ナット17、17をその上下段固定用ボルト11、11の上部側の所定位置まで螺合する。
【0017】
次に、それら上下段固定用ボルト11、11の上端部から第2段下半円バンド15をその下側にある第2段下半円バンド端子板部15a、15aの図示しないボルト穴を介して通し、先に螺合した第2段下半円バンド固定用下側ナット17、17上に落下させる。
【0018】
次に、このように固定した第2段下半円バンド15の内周面内に図示しないがケーブル20を静かに下ろす。
【0019】
次に、上下段固定用ボルト11、11の上端部から第2段上半円バンド16、16をその下部側にある第2段上半円バンド端子板部16a、16aの図示しないボルト穴を介して通して先に螺合した第2段下半円バンド15、15上へ落下させる。
【0020】
最後に、同じくその上下段固定用ボルト11、11の上端部から第2段下半円バンド固定用上側ワッシャ18、18を下方へ落下させ、それから同じくその上下段固定用ボルト11、11の上端部から第2段下半円バンド固定用上側ナット19、19を螺合することにより第2段下半円バンド15と第2段上半円バンド16とを一体化して第2段把持部を構築すると共にその第2段把持部内にケーブル20を強固に把持する。
【0021】
このようにして従来のケーブル把持金具では第1段上半円バンド9と第1段下半円バンド8とから成る第1段ケーブル把持部と、第2段下半円バンド15と第2段上半円バンド16とから成る第2段ケーブル把持部とが得られる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来のケーブル把持金具を用いてケーブル20を布設するときには、次のような厄介な作業手順を行う必要があった。
【0023】
まず、指定された布設場所の設置面1にベース固定用ボルト2をベース固定用下側ナット3、ベース固定用ワッシャ4及びベース固定用上側ナット5を用いて立設、固定する。
【0024】
次に、その立設、固定したベース固定用ボルト2の上部に第1段下半円バンド固定用下側ナット6を螺合する。
【0025】
次に、それら第1段下半円バンド固定用下側ナット6上に第1段下半円バンド固定用上側ワッシャ7を入れ、それからその第1段下半円バンド固定用上側ワッシャ7上に第1段下半円バンド8を載せ、最後にその第1段下半円バンド8の底部にある第1段下半円バンド凹溝固定部8b内に垂直方向に突き出させたベース固定用ボルト2の上部に凹溝固定ナット10を螺合、固定することにより第1段下半円バンド8を固定する。
【0026】
次に、予め工場の生産段階で中間組み立てしておいた第1段ケーブル把持部の第1段上半円バンド9と、第2段ケーブル把持部の第2段下半円バンド15と、第2段上半円バンド16とから成る中間組立品の大半を解体する。これの解体作業はまず第2段下半円バンド固定用上側ナット19、第2段下半円バンド固定用上側ワッシャ18、第2段下半円バンド固定用下側ナット17を順次緩めて取り外し、次に第2段上半円バンド16と第2段下半円バンド15とを取り外し、更に第1段上半円バンド9も取り外すという厄介なものである。
【0027】
次に、先に布設現地で固定した第1段下半円バンド8の内側へ把持するケーブル20を静かに下ろし、それから一旦解体しておいた第1段上半円バンド9を装着する。
【0028】
次に、上下段固定用ボルト11の上端部から一旦取り外しておいた第1段下半円バンド固定用上側ナット14を螺合することによりケーブル20を把持する。
【0029】
次に、上下段固定用ボルト11の上端部から一旦取り外しておいた第2段下半円バンド固定用下側ナット17を螺合し、それから一旦解体しておいた第2段下半円バンド15を装着し、更にその第2段下半円バンド15の内周面に把持するケーブル20を静かに下ろす。
【0030】
次に、そのケーブル20の上に一旦解体しておいた第2段上半円バンド16を下ろし、それから上下段固定用ボルト11の上端部から一旦取り外しておいた第2段下半円バンド固定用上側ワッシャ18を入れ、それから一旦取り外しておいた第2段下半円バンド固定用上側ナット19を螺合することによりケーブル20を把持する。
【0031】
このような訳で従来の把持金具の多くの部材をケーブルの布設時に取り外したり、解体する必要があり、その結果布設工数が多く掛かってしまうという難点があった。しかもこれらの多くの部材を外す際に、小さい部品を落下させたり、紛失したりする恐れもあった。
【0032】
本発明はかかる点に立って為されたものであって、その目的とするところは前記した従来技術の欠点を解消し、ケーブルの布設作業時において把持金具のナットやワッシャ等の部材を取り外すことなくケーブルを迅速、且つ容易に把持することができ、その結果高信頼性のケーブル把持を得ることができるケーブル把持金具及びケーブル把持方法を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨とするところは、次の2点にある。
(1)半円状金属板バンドとボルト穴切欠部付半円状金属板バンドとを互いに向かい合わせて円形のケーブル把持部を構築して成るケーブル把持金具。
(2)設置面に所定間隔をおいて2本の上下段固定用ボルトを立設した後、その2本の上下段固定用ボルトの下部へ半円バンド固定用下側ナットを螺合し、次に前記2本の上下段固定用ボルトを介して半円状金属板バンドを装着し、次にその装着した半円状金属板バンドの内周面内へケーブルを入れ、次に前記2本の上下段固定用ボルトを介してボルト穴切欠部付半円状金属板バンドを装着し、然る後前記2本の上下段固定用ボルトの上端から半円バンド固定用上側ナットを螺合することにより円形のケーブル把持部を構築することを特徴とするケーブル把持方法。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のケーブル把持金具の実施例及びケーブル把持方法について図面により説明する。
【0035】
図1は本発明のケーブル把持金具の一実施例及びケーブル把持方法の一実施例を示した斜視説明図である。
【0036】
また、図2は図1に示す第1段上側半円バンドの拡大図を示したものであって、(イ)はその拡大正面図、(ロ)はその拡大上面図である。
【0037】
図1及び図2において11は上下段固定用ボルト、12は第1段下半円バンド固定用下側ナット、13は第1段下半円バンド固定用下側ワッシャ、14は第1段下半円バンド固定用上側ナット、17は第2段下半円バンド固定用下側ナット、18は第2段下半円バンド固定用上側ワッシャ、19は第2段下半円バンド固定用上側ナット、20はケーブル、21は第1段下側半円バンド、21a、21aは端子板部、21c、21cはボルト穴、22は第1段上側半円バンド、22a、22aは端子板部、22cはボルト穴、22dは切欠ボルト穴、23は第2段下側半円バンド、23a、23aは端子板部、23cはボルト穴、23dは切欠ボルト穴、24は第2段上側半円バンド、24a、24aは端子板部、24cはボルト穴、24dは切欠ボルト穴である。
【0038】
図1及び図2から分かるように本発明の一実施例のケーブル把持金具は、下側金属板バンド21と第1段上側半円バンド22とから成る第1段把持金具と、第2段下側半円バンド23と第2段上側半円バンド24とから成る第2段把持金具とから構成される。
【0039】
第1段把持金具は半円状金属板から成り、且つその半円状両端部には外方へ突き出た端子板部21a、21aを有ししかもその端子板部21a、21aの中心位置にはボルト穴21c、21cが貫通、開口してある下側金属板バンド21と、半円状金属板から成り、且つその半円状両端部には外方へ突き出た端子板部22a、22aを有ししかもその一方側の端子板部22aの中心位置にはボルト穴22cが貫通、開口してあり、その他方側の端子板部22aの中心位置には切欠ボルト穴22dが貫通、開口してある第1段上側半円バンド22とから成っている。
【0040】
第2段把持金具は半円状金属板から成り、且つその半円状両端部には外方へ突き出た端子板部23a、23aを有ししかもその一方側の端子板部23aの中心位置にはボルト穴23cが貫通、開口してあり、その他方側の端子板部23aの中心位置には切欠ボルト穴23dが貫通、開口してある第2段下側半円バンド23と、半円状金属板から成り、且つその半円状両端部には外方へ突き出た端子板部24a、24aを有ししかもその一方側の端子板部24aの中心位置にはボルト穴24cが貫通、開口してあり、その他方側の端子板部24aの中心位置には切欠ボルト穴24dが貫通、開口してある第2段上側半円バンド24とから成っている。
【0041】
これらのうち最下部に固定される下側金属板バンド21はケーブル20の布設工事に際して取り外したり、再び取り付けたりすることをしない。これに対して第1段上側半円バンド22、第2段下側半円バンド23、第2段上側半円バンド24の3者はケーブル20の布設工事に際して取り外したり、再び取り付けたりする。このため第1段上側半円バンド22、第2段下側半円バンド23、第2段上側半円バンド24の3者の端子板部24a、24aのうちの他方側の端子板部22a、23a、24aの中心位置にはそれぞれ切欠ボルト穴22d、23d、24dが貫通、開口してある。
【0042】
さて、上記のような各構成部材を組み合わせて図1に示すような本発明のケーブル把持金具の一実施を構築した後、上下段固定用ボルト11に取り付けられている第1段下半円バンド固定用下側ワッシャ13、第1段下半円バンド固定用上側ナット14、第2段下半円バンド固定用上側ワッシャ18、第2段下半円バンド固定用上側ナット19を緩めたときには、第1段上側半円バンド22、第2段下側半円バンド23、第2段上側半円バンド24の3者は切欠ボルト穴22d、23d、24dのところを介して固定用ボルト11に対して左右に自由に回動することができる。当然、左右に自由に回動した第1段上側半円バンド22、第2段下側半円バンド23、第2段上側半円バンド24の3者には、切欠ボルト穴22d、23d、24dのところを介してケーブル20を自由に出し入れすることができる。
【0043】
このように第1段把持部及び第2段把持部にそれぞれケーブル20を装着してから上下段固定用ボルト11に取り付けられている第1段下半円バンド固定用下側ワッシャ13と第1段下半円バンド固定用上側ナット14等をねじ締めすることにより第1段把持部が構築され、そして第2段下半円バンド固定用上側ワッシャ18と第2段下半円バンド固定用上側ナット19等をねじ締めすることにより第2段把持部が構築される。
【0044】
このように本発明の一実施例のケーブル把持金具及びケーブル把持方法によれば、上下段固定用ボルト11に取り付けられている第1段下半円バンド固定用下側ワッシャ13、第1段下半円バンド固定用上側ナット14、第2段下半円バンド固定用上側ワッシャ18、第2段下半円バンド固定用上側ナット19等を取り外すことなく、単に緩めるだけでケーブル20を自由に出し入れすることができ、それによりケーブル20の布設工事性を顕著に向上することができると共にケーブル把持金具の落下事故、紛失事故等も皆無にでき、その結果布設したケーブルの信頼性を顕著に向上することができる。
【0045】
図3は本発明のケーブル把持金具の他の一実施例を示したものであって、その(イ)はその第2段上側半円バンドを示した斜視図,(ロ)はその第2段上側半円バンドと第2段下側半円バンドとから成る第2段把持部を示した斜視図である。 図3において25は第2段下側半円バンド、25a、25aは端子板部、25cはボルト穴、25fは突起部、26は第2段上側半円バンド、26a、26aは端子板部、26cはボルト穴、26dは切欠ボルト穴である。
【0046】
即ち、図3に示す本発明の他の一実施例のケーブル把持金具は本発明のケーブル把持金具の第2段把持部を構築するものであって、その特徴とするところは第2段下側半円バンド25の一方側の端子板部25aの側壁面側に設けられた突起部25fにある。つまりボルト穴26cを中心に第2段上側半円バンド26を回動させたとき、図3(口)に示すような突起部25fにより図示しないナットを締付けた状態下で上下段固定用ボルト11が抜ける方向ヘ第2段上側半円バンド26がずれることを防止することができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明のケーブル把持金具及びケーブル把持方法によれば上下段固定用ボルトに取り付けられている第1段下半円バンド固定用下側ワッシャ、第1段下半円バンド固定用上側ナット、第2段下半円バンド固定用上側ワッシャ、第2段下半円バンド固定用上側ナット等を取り外すことなく、単に緩めるだけでケーブルを自由に出し入れすることができ、それによってケーブルの布設工事を迅速、且つ容易に行うことができると共にケーブル把持金具の落下事故、紛失事故等も皆無にでき、更に布設ケーブルの信頼性を顕著に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブル把持金具の一実施例及びケーブル把持方法示した斜視説明図である。
【図2】図1に示す第1段上側半円バンドの拡大図を示したものであって、(イ)はその拡大正面図、(ロ)はその拡大上面図である。
【図3】図3は本発明のケーブル把持金具の他の一実施例を示したものであって、その(イ)はその第2段上側半円バンドを示した斜視図,(ロ)はその第2段上側半円バンドと第2段下側半円バンドとから成る第2段把持部を示した斜視図である。
【図4】図4は従来のケーブル把持金具を用いてケーブルを布設する様子を示した説明図であって、その(イ)は正面説明図、(ロ)は上部側のみを分解して示した正面説明図、(ハ)は上面説明図である。
【符号の説明】
1 設置面
2 ベース固定用ボルト
3 ベース固定用下側ナット
4 ベース固定用ワッシャ
5 ベース固定用上側ナット
6 第1段下半円バンド固定用下側ナット
7 第1段下半円バンド固定用上側ワッシャ
8 第1段下半円バンド
8a 第1段下半円バンド端子板部
8b 第1段下半円バンド凹溝固定部
9 第1段上半円バンド
9a 第1段上半円バンド端子板部
10 凹溝固定ナット
11 上下段固定用ボルト
12 第1段下半円バンド固定用下側ナット
13 第1段下半円バンド固定用下側ワッシャ
14 第1段下半円バンド固定用上側ナット
15 第2段下半円バンド
15a 第2段下半円バンド端子板部
16 第2段上半円バンド
16a 第2段上半円バンド端子板部
17 第2段下半円バンド固定用下側ナット
18 第2段下半円バンド固定用上側ワッシャ
19 第2段下半円バンド固定用上側ナット
20 把持するケーブル
21 第1段下側半円バンド
21a 端子板部
21c ボルト穴
22 第1段上側半円バンド
22a 端子板部
22c ボルト穴
22d 切欠ボルト穴
23 第2段下側半円バンド
23a 端子板部
23c ボルト穴
23d 切欠ボルト穴
24 第2段上側半円バンド
24a 端子板部
24c ボルト穴
24d 切欠ボルト穴
25 第2段下側半円バンド
25a 端子板部
25c ボルト穴
25f 突起部
26 第2段上側半円バンド
26a 端子板部
26c ボルト穴
26d 切欠ボルト穴
【発明の属する技術分野】
本発明はケーブル把持金具及びケーブル把持方法に関するものである。更に詳述すれば本発明は外径が太い断面が円形の通信ケーブル、例えば放送局舎敷地内布設用同軸ケーブルの2本を縦二段に把持布設することができるケーブル把持金具及びケーブル把持方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電力ケーブルや通信ケーブル等のケーブルは外径が太く、且つ重量も大きい。このような外径が太く、且つ重量が大きいケーブルはその諸特性を完全に発揮させるため整然と布設することが重要である。
【0003】
放送局舎の敷地内に布設する同軸ケーブルはその2本を縦2段に所定間隔をおいて整然と布設する必要がある。
【0004】
図4は従来のケーブル把持金具を用いて2本の同軸ケーブルを布設する方法を示した説明図であって、その(イ)は正面説明図、(ロ)は上部側のみを分解して示した正面説明図、(ハ)は上面説明図である。
【0005】
図4において1は設置面、2はベース固定用ボルト、3はベース固定用下側ナット、4はベース固定用ワッシャ、5はベース固定用上側ナット、6は第1段下半円バンド固定用下側ナット、7は第1段下半円バンド固定用上側ワッシャ、8は第1段下半円バンド、8aは第1段下半円バンド端子板部、8bは第1段下半円バンド凹溝固定部、9は第1段上半円バンド、9aは第1段上半円バンド端子板部、10は凹溝固定ナット、11は上下段固定用ボルト、12は第1段下半円バンド固定用下側ナット、13は第1段下半円バンド固定用下側ワッシャ、14は第1段下半円バンド固定用上側ナット、15は第2段下半円バンド、15aは第2段下半円バンド端子板部、16は第2段上半円バンド、16aは第2段上半円バンド端子板部、17は第2段下半円バンド固定用下側ナット、18は第2段下半円バンド固定用上側ワッシャ、19は第2段下半円バンド固定用上側ナット、20は把持するケーブル、例えば同軸ケーブルである。
【0006】
図4において従来のケーブル把持金具とは、第1段下半円バンド8と第1段上半円バンド9とから成る第1段把持部、第2段下半円バンド15と第2段上半円バンド16と成る第2段把持部である。
【0007】
これらのうち第1段下半円バンド8はその底部に第1段下半円バンド凹溝固定部8bが設けられており、且つこの第1段下半円バンド凹溝固定部8bの中心には図示しないがボルト穴が開口されている断面が半円形状の金属板バンドである。
【0008】
また、第1段上半円バンド9は上下2分割方式の半円形状の金属板バンドである。更に、第2段下半円バンド15と第2段上半円バンド16とは上下2分割方式の半円形状の金属板バンドである。そしてこれら半円形状の金属板バンドの両端にはそれぞれ端子板部が設けられており、それら端子板部には図示しないがそれぞれボルト穴が開口されている。これらこれら半円形状の金属板バンドはそれらのボルト穴を介して上下段固定用ボルト11へ装着され、螺合、固定できるようになっている。
【0009】
次に、この従来のケーブル把持金具を用いてケーブル把持手順について説明する。
【0010】
まず、設置面1にベース固定用ボルト2がベース固定用下側ナット3とベース固定用上側ナット4とベース固定用ワッシャ5とにより立設、固定する。
【0011】
次に、その立設、固定したベース固定用ボルト2の上部に第1段下半円バンド固定用下側ナット6を螺合してからその第1段下半円バンド固定用下側ナット6上に第1段下半円バンド固定用上側ワッシャ7を入れ、それからその第1段下半円バンド固定用上側ワッシャ7上に第1段下半円バンド8を載せ、最後にその第1段下半円バンド8の底部にある第1段下半円バンド凹溝固定部8b内に垂直方向に突き出させたベース固定用ボルト2の上部に凹溝固定ナット10を螺合、固定する。
【0012】
次に、そのベース固定用ボルト2の上部に固定した第1段下半円バンド8の上部側にある第1段下半円バンド端子板部8a、8aの図示しないボルト穴に上下段固定用ボルト11、11を通し,それからそれら上下段固定用ボルト11、11の下端部に第1段下半円バンド固定用下側ナット12、12と第1段下半円バンド固定用下側ワッシャ13,13とを用いて第1段下半円バンド端子板部8a、8aへ螺合、固定する。
【0013】
次に、このように固定した第1段下半円バンド8の内周面内に図4(ロ)に示すように把持するケーブル20を静かに下ろす。
【0014】
次に、第1段上半円バンド9をその下部側にある第1段上半円バンド端子板部9a、9aの図示しないボルト穴を介して上下段固定用ボルト11、11を通して第1段下半円バンド8の上へ静かに落とす。
【0015】
次に、それら上下段固定用ボルト11、11の上端部から第1段下半円バンド固定用上側ナット14、14を下方まで螺合することにより第1段上半円バンド9と第1段下半円バンド8とを一体化させて第1段把持部を構築し、それによってその第1段把持部内にケーブル20を強固に把持する。
【0016】
次に、その上下段固定用ボルト11、11の上端部から第2段下半円バンド固定用下側ナット17、17をその上下段固定用ボルト11、11の上部側の所定位置まで螺合する。
【0017】
次に、それら上下段固定用ボルト11、11の上端部から第2段下半円バンド15をその下側にある第2段下半円バンド端子板部15a、15aの図示しないボルト穴を介して通し、先に螺合した第2段下半円バンド固定用下側ナット17、17上に落下させる。
【0018】
次に、このように固定した第2段下半円バンド15の内周面内に図示しないがケーブル20を静かに下ろす。
【0019】
次に、上下段固定用ボルト11、11の上端部から第2段上半円バンド16、16をその下部側にある第2段上半円バンド端子板部16a、16aの図示しないボルト穴を介して通して先に螺合した第2段下半円バンド15、15上へ落下させる。
【0020】
最後に、同じくその上下段固定用ボルト11、11の上端部から第2段下半円バンド固定用上側ワッシャ18、18を下方へ落下させ、それから同じくその上下段固定用ボルト11、11の上端部から第2段下半円バンド固定用上側ナット19、19を螺合することにより第2段下半円バンド15と第2段上半円バンド16とを一体化して第2段把持部を構築すると共にその第2段把持部内にケーブル20を強固に把持する。
【0021】
このようにして従来のケーブル把持金具では第1段上半円バンド9と第1段下半円バンド8とから成る第1段ケーブル把持部と、第2段下半円バンド15と第2段上半円バンド16とから成る第2段ケーブル把持部とが得られる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来のケーブル把持金具を用いてケーブル20を布設するときには、次のような厄介な作業手順を行う必要があった。
【0023】
まず、指定された布設場所の設置面1にベース固定用ボルト2をベース固定用下側ナット3、ベース固定用ワッシャ4及びベース固定用上側ナット5を用いて立設、固定する。
【0024】
次に、その立設、固定したベース固定用ボルト2の上部に第1段下半円バンド固定用下側ナット6を螺合する。
【0025】
次に、それら第1段下半円バンド固定用下側ナット6上に第1段下半円バンド固定用上側ワッシャ7を入れ、それからその第1段下半円バンド固定用上側ワッシャ7上に第1段下半円バンド8を載せ、最後にその第1段下半円バンド8の底部にある第1段下半円バンド凹溝固定部8b内に垂直方向に突き出させたベース固定用ボルト2の上部に凹溝固定ナット10を螺合、固定することにより第1段下半円バンド8を固定する。
【0026】
次に、予め工場の生産段階で中間組み立てしておいた第1段ケーブル把持部の第1段上半円バンド9と、第2段ケーブル把持部の第2段下半円バンド15と、第2段上半円バンド16とから成る中間組立品の大半を解体する。これの解体作業はまず第2段下半円バンド固定用上側ナット19、第2段下半円バンド固定用上側ワッシャ18、第2段下半円バンド固定用下側ナット17を順次緩めて取り外し、次に第2段上半円バンド16と第2段下半円バンド15とを取り外し、更に第1段上半円バンド9も取り外すという厄介なものである。
【0027】
次に、先に布設現地で固定した第1段下半円バンド8の内側へ把持するケーブル20を静かに下ろし、それから一旦解体しておいた第1段上半円バンド9を装着する。
【0028】
次に、上下段固定用ボルト11の上端部から一旦取り外しておいた第1段下半円バンド固定用上側ナット14を螺合することによりケーブル20を把持する。
【0029】
次に、上下段固定用ボルト11の上端部から一旦取り外しておいた第2段下半円バンド固定用下側ナット17を螺合し、それから一旦解体しておいた第2段下半円バンド15を装着し、更にその第2段下半円バンド15の内周面に把持するケーブル20を静かに下ろす。
【0030】
次に、そのケーブル20の上に一旦解体しておいた第2段上半円バンド16を下ろし、それから上下段固定用ボルト11の上端部から一旦取り外しておいた第2段下半円バンド固定用上側ワッシャ18を入れ、それから一旦取り外しておいた第2段下半円バンド固定用上側ナット19を螺合することによりケーブル20を把持する。
【0031】
このような訳で従来の把持金具の多くの部材をケーブルの布設時に取り外したり、解体する必要があり、その結果布設工数が多く掛かってしまうという難点があった。しかもこれらの多くの部材を外す際に、小さい部品を落下させたり、紛失したりする恐れもあった。
【0032】
本発明はかかる点に立って為されたものであって、その目的とするところは前記した従来技術の欠点を解消し、ケーブルの布設作業時において把持金具のナットやワッシャ等の部材を取り外すことなくケーブルを迅速、且つ容易に把持することができ、その結果高信頼性のケーブル把持を得ることができるケーブル把持金具及びケーブル把持方法を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨とするところは、次の2点にある。
(1)半円状金属板バンドとボルト穴切欠部付半円状金属板バンドとを互いに向かい合わせて円形のケーブル把持部を構築して成るケーブル把持金具。
(2)設置面に所定間隔をおいて2本の上下段固定用ボルトを立設した後、その2本の上下段固定用ボルトの下部へ半円バンド固定用下側ナットを螺合し、次に前記2本の上下段固定用ボルトを介して半円状金属板バンドを装着し、次にその装着した半円状金属板バンドの内周面内へケーブルを入れ、次に前記2本の上下段固定用ボルトを介してボルト穴切欠部付半円状金属板バンドを装着し、然る後前記2本の上下段固定用ボルトの上端から半円バンド固定用上側ナットを螺合することにより円形のケーブル把持部を構築することを特徴とするケーブル把持方法。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のケーブル把持金具の実施例及びケーブル把持方法について図面により説明する。
【0035】
図1は本発明のケーブル把持金具の一実施例及びケーブル把持方法の一実施例を示した斜視説明図である。
【0036】
また、図2は図1に示す第1段上側半円バンドの拡大図を示したものであって、(イ)はその拡大正面図、(ロ)はその拡大上面図である。
【0037】
図1及び図2において11は上下段固定用ボルト、12は第1段下半円バンド固定用下側ナット、13は第1段下半円バンド固定用下側ワッシャ、14は第1段下半円バンド固定用上側ナット、17は第2段下半円バンド固定用下側ナット、18は第2段下半円バンド固定用上側ワッシャ、19は第2段下半円バンド固定用上側ナット、20はケーブル、21は第1段下側半円バンド、21a、21aは端子板部、21c、21cはボルト穴、22は第1段上側半円バンド、22a、22aは端子板部、22cはボルト穴、22dは切欠ボルト穴、23は第2段下側半円バンド、23a、23aは端子板部、23cはボルト穴、23dは切欠ボルト穴、24は第2段上側半円バンド、24a、24aは端子板部、24cはボルト穴、24dは切欠ボルト穴である。
【0038】
図1及び図2から分かるように本発明の一実施例のケーブル把持金具は、下側金属板バンド21と第1段上側半円バンド22とから成る第1段把持金具と、第2段下側半円バンド23と第2段上側半円バンド24とから成る第2段把持金具とから構成される。
【0039】
第1段把持金具は半円状金属板から成り、且つその半円状両端部には外方へ突き出た端子板部21a、21aを有ししかもその端子板部21a、21aの中心位置にはボルト穴21c、21cが貫通、開口してある下側金属板バンド21と、半円状金属板から成り、且つその半円状両端部には外方へ突き出た端子板部22a、22aを有ししかもその一方側の端子板部22aの中心位置にはボルト穴22cが貫通、開口してあり、その他方側の端子板部22aの中心位置には切欠ボルト穴22dが貫通、開口してある第1段上側半円バンド22とから成っている。
【0040】
第2段把持金具は半円状金属板から成り、且つその半円状両端部には外方へ突き出た端子板部23a、23aを有ししかもその一方側の端子板部23aの中心位置にはボルト穴23cが貫通、開口してあり、その他方側の端子板部23aの中心位置には切欠ボルト穴23dが貫通、開口してある第2段下側半円バンド23と、半円状金属板から成り、且つその半円状両端部には外方へ突き出た端子板部24a、24aを有ししかもその一方側の端子板部24aの中心位置にはボルト穴24cが貫通、開口してあり、その他方側の端子板部24aの中心位置には切欠ボルト穴24dが貫通、開口してある第2段上側半円バンド24とから成っている。
【0041】
これらのうち最下部に固定される下側金属板バンド21はケーブル20の布設工事に際して取り外したり、再び取り付けたりすることをしない。これに対して第1段上側半円バンド22、第2段下側半円バンド23、第2段上側半円バンド24の3者はケーブル20の布設工事に際して取り外したり、再び取り付けたりする。このため第1段上側半円バンド22、第2段下側半円バンド23、第2段上側半円バンド24の3者の端子板部24a、24aのうちの他方側の端子板部22a、23a、24aの中心位置にはそれぞれ切欠ボルト穴22d、23d、24dが貫通、開口してある。
【0042】
さて、上記のような各構成部材を組み合わせて図1に示すような本発明のケーブル把持金具の一実施を構築した後、上下段固定用ボルト11に取り付けられている第1段下半円バンド固定用下側ワッシャ13、第1段下半円バンド固定用上側ナット14、第2段下半円バンド固定用上側ワッシャ18、第2段下半円バンド固定用上側ナット19を緩めたときには、第1段上側半円バンド22、第2段下側半円バンド23、第2段上側半円バンド24の3者は切欠ボルト穴22d、23d、24dのところを介して固定用ボルト11に対して左右に自由に回動することができる。当然、左右に自由に回動した第1段上側半円バンド22、第2段下側半円バンド23、第2段上側半円バンド24の3者には、切欠ボルト穴22d、23d、24dのところを介してケーブル20を自由に出し入れすることができる。
【0043】
このように第1段把持部及び第2段把持部にそれぞれケーブル20を装着してから上下段固定用ボルト11に取り付けられている第1段下半円バンド固定用下側ワッシャ13と第1段下半円バンド固定用上側ナット14等をねじ締めすることにより第1段把持部が構築され、そして第2段下半円バンド固定用上側ワッシャ18と第2段下半円バンド固定用上側ナット19等をねじ締めすることにより第2段把持部が構築される。
【0044】
このように本発明の一実施例のケーブル把持金具及びケーブル把持方法によれば、上下段固定用ボルト11に取り付けられている第1段下半円バンド固定用下側ワッシャ13、第1段下半円バンド固定用上側ナット14、第2段下半円バンド固定用上側ワッシャ18、第2段下半円バンド固定用上側ナット19等を取り外すことなく、単に緩めるだけでケーブル20を自由に出し入れすることができ、それによりケーブル20の布設工事性を顕著に向上することができると共にケーブル把持金具の落下事故、紛失事故等も皆無にでき、その結果布設したケーブルの信頼性を顕著に向上することができる。
【0045】
図3は本発明のケーブル把持金具の他の一実施例を示したものであって、その(イ)はその第2段上側半円バンドを示した斜視図,(ロ)はその第2段上側半円バンドと第2段下側半円バンドとから成る第2段把持部を示した斜視図である。 図3において25は第2段下側半円バンド、25a、25aは端子板部、25cはボルト穴、25fは突起部、26は第2段上側半円バンド、26a、26aは端子板部、26cはボルト穴、26dは切欠ボルト穴である。
【0046】
即ち、図3に示す本発明の他の一実施例のケーブル把持金具は本発明のケーブル把持金具の第2段把持部を構築するものであって、その特徴とするところは第2段下側半円バンド25の一方側の端子板部25aの側壁面側に設けられた突起部25fにある。つまりボルト穴26cを中心に第2段上側半円バンド26を回動させたとき、図3(口)に示すような突起部25fにより図示しないナットを締付けた状態下で上下段固定用ボルト11が抜ける方向ヘ第2段上側半円バンド26がずれることを防止することができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明のケーブル把持金具及びケーブル把持方法によれば上下段固定用ボルトに取り付けられている第1段下半円バンド固定用下側ワッシャ、第1段下半円バンド固定用上側ナット、第2段下半円バンド固定用上側ワッシャ、第2段下半円バンド固定用上側ナット等を取り外すことなく、単に緩めるだけでケーブルを自由に出し入れすることができ、それによってケーブルの布設工事を迅速、且つ容易に行うことができると共にケーブル把持金具の落下事故、紛失事故等も皆無にでき、更に布設ケーブルの信頼性を顕著に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブル把持金具の一実施例及びケーブル把持方法示した斜視説明図である。
【図2】図1に示す第1段上側半円バンドの拡大図を示したものであって、(イ)はその拡大正面図、(ロ)はその拡大上面図である。
【図3】図3は本発明のケーブル把持金具の他の一実施例を示したものであって、その(イ)はその第2段上側半円バンドを示した斜視図,(ロ)はその第2段上側半円バンドと第2段下側半円バンドとから成る第2段把持部を示した斜視図である。
【図4】図4は従来のケーブル把持金具を用いてケーブルを布設する様子を示した説明図であって、その(イ)は正面説明図、(ロ)は上部側のみを分解して示した正面説明図、(ハ)は上面説明図である。
【符号の説明】
1 設置面
2 ベース固定用ボルト
3 ベース固定用下側ナット
4 ベース固定用ワッシャ
5 ベース固定用上側ナット
6 第1段下半円バンド固定用下側ナット
7 第1段下半円バンド固定用上側ワッシャ
8 第1段下半円バンド
8a 第1段下半円バンド端子板部
8b 第1段下半円バンド凹溝固定部
9 第1段上半円バンド
9a 第1段上半円バンド端子板部
10 凹溝固定ナット
11 上下段固定用ボルト
12 第1段下半円バンド固定用下側ナット
13 第1段下半円バンド固定用下側ワッシャ
14 第1段下半円バンド固定用上側ナット
15 第2段下半円バンド
15a 第2段下半円バンド端子板部
16 第2段上半円バンド
16a 第2段上半円バンド端子板部
17 第2段下半円バンド固定用下側ナット
18 第2段下半円バンド固定用上側ワッシャ
19 第2段下半円バンド固定用上側ナット
20 把持するケーブル
21 第1段下側半円バンド
21a 端子板部
21c ボルト穴
22 第1段上側半円バンド
22a 端子板部
22c ボルト穴
22d 切欠ボルト穴
23 第2段下側半円バンド
23a 端子板部
23c ボルト穴
23d 切欠ボルト穴
24 第2段上側半円バンド
24a 端子板部
24c ボルト穴
24d 切欠ボルト穴
25 第2段下側半円バンド
25a 端子板部
25c ボルト穴
25f 突起部
26 第2段上側半円バンド
26a 端子板部
26c ボルト穴
26d 切欠ボルト穴
Claims (2)
- 中間部分が半円状成形部分で、且つ該半円状成形部分の両端側がそれぞれ外方へ直線的に突き出た端子板部となっておりしかも前記両端側の端子板部の中心位置にそれぞれボルト穴が貫通、開口して成る半円状金属板バンドの二個を互いに向かい合わせて円形のケーブル把持部を構築して成るケーブル把持金具において、前記2個の半円状金属板バンドのうちの少なくとも一個はボルト穴に切欠部があるボルト穴切欠部付半円状金属板バンドであることを特徴とするケーブル把持金具。
- 設置面に所定間隔をおいて2本の上下段固定用ボルトを立設した後、該2本の上下段固定用ボルトの下部側にそれぞれ半円バンド固定用下側ナットを螺合し、次に前記2本の上下段固定用ボルトの上端部から中間部分が半円状成形部分で、且つ該半円状成形部分の両端側がそれぞれ外方へ直線的に突き出た端子板部となっておりしかも該端子板部の中心位置にそれぞれボルト穴が貫通、開口して成る半円状金属板バンドを装着し、次に該半円状金属板バンドの内周面内にケーブルを装着し、次に前記2本の上下段固定用ボルトの上端部から中間部分が半円状成形部分で、且つ該半円状成形部分の両端側がそれぞれ外方へ直線的に突き出た端子板部となっておりしかも前記両端側の端子板部の中心位置にそれぞれボルト穴が貫通、開口してあると共に該2個のボルト穴の少なくとも一方側のボルト穴に切欠部があるボルト穴切欠部付半円状金属板バンドを装着し、然る後前記2本の上下段固定用ボルトの上端部から半円バンド固定用上側ナットを螺合することにより円形のケーブル把持部を構築することを特徴とするケーブル把持方法。
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-
2002
- 2002-06-05 JP JP2002164034A patent/JP2004015885A/ja not_active Withdrawn
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