JP2004012619A - フォトマスクの検査方法及びその検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】検査工程におけるフォトマスクの搬送作業を低減できるようにすると共に、露光波長の異なるフォトマスクを同一のシミュレータを用いて簡単、かつ迅速に検査できるようにする。
【解決手段】欠陥部を有するレベンソン型の位相シフトマスク(PSM)を検査する方法であって、この欠陥部及び該欠陥部周辺のPSM上を段差測定装置で走査して段差データを取得する工程と、この段差データと、当該PSMの露光条件とを3次元電磁場シミュレータに入力して、当該PSMを透過する光の強度分布データを取得する工程とを備えたものである。フォトマスクをシミュレータにセットすることなく光の強度分布データを取得できると共に、露光波長を任意に入力設定できる。
【選択図】 図1
【解決手段】欠陥部を有するレベンソン型の位相シフトマスク(PSM)を検査する方法であって、この欠陥部及び該欠陥部周辺のPSM上を段差測定装置で走査して段差データを取得する工程と、この段差データと、当該PSMの露光条件とを3次元電磁場シミュレータに入力して、当該PSMを透過する光の強度分布データを取得する工程とを備えたものである。フォトマスクをシミュレータにセットすることなく光の強度分布データを取得できると共に、露光波長を任意に入力設定できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、レベンソン型の位相シフトマスクに適用して好適なフォトマスクの検査方法及びその検査装置に関するものである。詳しくは、欠陥部を有するフォトマスクを検査する際に、このフォトマスクの表面を段差測定装置で走査して段差データを取得すると共に、この段差データとフォトマスクの露光条件とを3次元電磁場シミュレータに入力して、フォトマスクを透過する光の強度分布データを取得することによって、フォトマスクのシミュレータへのセット作業を省けるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体集積回路における高集積化、微細化はますます進展しつつあり、ウェハ上に形成される回路パターンの微細化が急速に進んでいる。これに伴って、石英ブランクスに部分的に段差部を設けて光の位相を変調させるレベンソン型の位相シフトマスク(alternating−PSM:Phase Shift Mask)が回路パターンの形成に使用されつつある。
【0003】
このレベンソン型の位相シフトマスク(以下で、単にPSMともいう)の凹部(以下で、シフタともいう)は、例えば、石英製ブランクスに選択的にドライエッチングが施されて形成される。そのため、PSMのシフタ上には突起等の欠陥が生じ易い。PSMの検査工程では、このシフタ上での欠陥の有無が欠陥検査装置によって検査されている。
【0004】
図6は従来例に係るレベンソン型PSMの検査例を示すフローチャートである。まず始めに、周知の欠陥検査装置にPSMをセットして、このPSMのシフタ上での欠陥の有無を検査する(ステップC1)。ステップC1でシフタ上に欠陥が検出されない場合には、検査を終了する。また、シフタ上に欠陥が検出された場合には、AIMS(Aerial Image Measurement Software)等の光強度シミュレーションを使用して、このPSMを透過する光の強度分布データ(以下で、光強度分布データともいう)を求める(ステップC2)。
【0005】
このステップC2の光強度シミュレーションでは、まず始めに、実際のパターン転写で使用する露光波長の光源を有する光強度シミュレータ(シミュレーション装置)にPSMをセットする。次に、このシミュレータに露光条件(開口率NA、絞りσ)を入力する。すると、このPSMを透過する光の強度分布データを得ることができる。
【0006】
次に、この光強度分布データを、半導体ウェハ上に形成される転写パターンの形状予測データに変換処理する。この変換処理を含む光強度シミュレーションについては、公開特許公報(特開平10−103932)等に記載されている通りである。
【0007】
そして、この転写パターンの形状予測データから、シフタ上の欠陥がフォトマスクのパターン転写特性に影響するか否かを検査する(ステップC3)。ステップC3で、ウェハへのパターン転写に影響がないと判定した場合には、そのまま検査を終了する。
【0008】
また、光強度シミュレータ等の結果からシフタ上の欠陥がパターン転写に影響すると判定した場合には、AFM(Atomic Force Microscope:原子間力顕微鏡)等の段差測定装置にPSMをセットする(ステップC4)。そして、このPSMの表面をAFMで走査し欠陥情報を得て、検査を終了する。
【0009】
この検査終了後に、図6のステップC4で得た欠陥情報に基づいて、シフタ上の欠陥を修正する。なお、図6のステップC2では、光強度シミュレータに代わって、実際にウェハへの転写実験(以下で、実転写実験ともいう)を行ってみる方法も行われている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来方式に係るフォトマスクの検査方法によれば、シフタ上に欠陥が検出された場合には、光強度シミュレーション(AIMS)装置にPSMをセットして、この欠陥が半導体ウェハへのパターン転写に影響するかどうかを検査していた。そして、この欠陥が半導体ウェハへのパターン転写に影響する場合には、このPSMを段差測定装置(AFM)にセットして欠陥情報を得ていた。
【0011】
このため、図6に示した検査工程では、欠陥検査装置から光強度シミュレータにPSMを搬送し、さらにこの光強度シミュレータから段差測定装置にPSMを搬送していたので、搬送作業に手間と時間がかかり、検査工程のスループットが低いという問題があった。また、この搬送作業によってPSMに異物が付着するおそれがあった。
【0012】
さらに、光強度シミュレータには特定の露光波長を有した光源が取り付けられているので、PSMの露光波長を振った場合に光強度分布データが得られなかった。このため、例えばKrF波長(248nm)からArF波長(193nm)へ短波長化(リソグラフィの世代交代)が進んだ場合に、光強度シミュレータの光源を取り替える必要があり、設備投資コストが増大してしまうという問題があった。
【0013】
そこで、この発明はこのような問題を解決したものであって、フォトマスクの搬送作業を低減できるようにすると共に、露光波長の異なるフォトマスクを同一のシミュレータを用いて簡単、かつ迅速に検査できるようにしたフォトマスクの検査方法及びその検査装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述した課題は、欠陥部を有するフォトマスクを検査する方法であって、この欠陥部及び該欠陥部周辺のフォトマスク上を段差測定装置で走査して段差データを取得する工程と、この段差データと、当該フォトマスクの露光条件とを3次元電磁場シミュレータに入力して、当該フォトマスクを透過する光の強度分布データを取得する工程とを備えたことを特徴とするフォトマスクの検査方法によって解決される。
【0015】
本発明に係るフォトマスクの検査方法によれば、フォトマスクをシミュレータにセットすることなく光の強度分布データを取得できるので、検査工程におけるフォトマスクの搬送作業を低減できる。また、露光波長を任意に入力設定できるので、露光波長の異なるフォトマスクを同一のシミュレータを用いて簡単、かつ迅速に検査できる。
【0016】
また、本発明に係るフォトマスクの検査装置は、欠陥部を有するフォトマスクを検査する装置であって、この欠陥部及び該欠陥部周辺のフォトマスク上を走査して段差データを取得する段差測定装置と、この段差測定装置によって取得された段差データを格納する段差データ格納部と、この段差データ格納部に格納された段差データと、当該フォトマスクの露光条件とに基づいて3次元電磁場シミュレーションを行い、当該フォトマスクを透過する光の強度分布データを出力する3次元電磁場シミュレータとを備えたことを特徴とするものである。
【0017】
本発明に係るフォトマスクの検査装置によれば、上述したフォトマスクの検査方法が応用されるので、検査工程におけるフォトマスクの搬送作業を低減できる。また露光波長に対応した光源が不要なので、設備投資コストの低減にも貢献できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、この発明に係るフォトマスクの検査方法及びその検査装置について、詳しく説明する。図1は、本発明の実施形態に係るレベンソン型PSMの検査例を示すフローチャートである。
【0019】
この実施形態では、欠陥部を有するフォトマスクを検査する際に、欠陥部及び該欠陥部周辺のフォトマスク上を段差測定装置で走査して段差データを取得し、この段差データと、当該フォトマスクの露光条件とを3次元電磁場シミュレータに入力して、フォトマスクを透過する光の強度分布データを取得し、フォトマスクの搬送作業を低減できるようにすると共に、露光波長の異なるフォトマスクを同一のシミュレータを用いて簡単、かつ迅速に検査できるようにしたものである。
【0020】
まず始めに、KrF波長(248nm)に対応したレベンソン型のPSM(フォトマスクの一例)の検査方法について説明する。
【0021】
図1のステップA1で、周知の欠陥検査装置にPSMをセットし、このPSMのシフタ上を検査する。ここでPSMのシフタ上に欠陥が検出されない場合には、検査を終了する。また、PSMのシフタ上で欠陥が検出された場合には、ステップA2に進む。
【0022】
次に、ステップA2で、このPSMをAFM(段差測定装置の一例)にセットする。そして、検出された欠陥部とこの欠陥部周辺のPSMの表面をAFMで走査して、欠陥部の周辺パターン(以下で、欠陥周辺パターンともいう)や、欠陥部のサイズや形状(以下で、欠陥情報ともいう)を段差データとして取得する。
【0023】
次に、ステップA3で、AFMによって得られた段差データを3次元電磁場シミュレータ用のパラメータに変換処理し、段差パラメータとする。もちろん、この段差パラメータは、上述した欠陥周辺パターンや、欠陥情報を含むものである。
【0024】
また、段差データと同様に、このPSMにおける石英ブランクス(以下で、Qzともいう)の掘り込み量と、このPSMの露光条件とを3次元電磁場シミュレータ用のパラメータに変換処理し、露光パラメータと、Qz掘り込みパラメータとする。
【0025】
この露光条件(露光パラメータ)は、露光光源の波長と、開口率NAと、絞りσとを含むものである。ここでは、KrFエキシマレーザを露光用の光源とする場合を例にしているので、入力する露光光源の波長は248nmである。また、Qzの掘り込み量(Qz掘り込みパラメータ)は、露光用の光の位相差が例えば180°になる量とすると、KrFエキシマレーザを光源とする場合は244nmである。
【0026】
次に、ステップA4で、上述した段差パラメータと、露光パラメータと、Qz掘り込みパラメータとを3次元電磁場シミュレータに入力して、PSMの欠陥部及び欠陥部周辺の光強度分布データを得る。
【0027】
この3次元電磁場シミュレータとは、例えばPanoramic Technology社製の3DElectromagnetic Simulation Softwareを組み込んだ情報処理装置である。この情報処理装置内で行われる3次元電磁場シミュレーションは、主にテレビ放送波の電場や、テレビアンテナの受信量等を算出するために用いられてきた演算処理法である。
【0028】
この3次元電磁場シミュレーションを半導体分野、特に、PSMにおける光強度分布データの算出に応用することで、AIMSと同等の光強度分布データを得ることができる。また、この3次元電磁場シミュレータは、AIMSと比べて、実際にPSMを用いることなくデータのみでシミュレーションできるので、PSMをAIMS等の装置にセットする必要がないという利点を有している。さらに、この3次元電磁場シミュレータは、AIMSと比べて、KrFエキシマレーザ等の特定の光源を必要とせず、任意の露光波長を入力設定するようになされている。このため、露光波長の異なるPSMを同一装置でシミュレーションできるという利点を有している。
【0029】
次に、ステップA5で、このPSMのシミュレーション結果(光強度分布データ)に対して、検査基準用のデータ(以下で、基準データともいう)を用意する。
【0030】
図2は基準データの作成例を示すフローチャートである。図2のステップB1で、まず始めに、PSM設計用の描画データを用意する。次に、ステップB2で、欠陥部及びその周辺のマスクパターンデータを描画データから取得する。そして、このマスクパターンデータと、Qzの掘り込み量と、実際のパターン転写に用いる露光条件とを3次元電磁場シミュレータ用のパラメータに変換処理する。
【0031】
このステップB2での露光条件とは、露光光源の波長と、NA(開口率)と、σ(絞り)等である。また、Qz掘り込み条件とは、KrFエキシマレーザから照射される光の位相差が180°になる量である。これらは、図1のステップA3と同じ値である。
【0032】
そして、ステップB3で、パラメータに変換処理されたマスクパターンデータと、Qzの掘り込み量と、露光条件とを上述した3次元電磁場シミュレータに入力して、比較検査の基準となる光分布強度データ(基準データ)を取得する。これにより、基準データの作成作業を完了する。
【0033】
その後、図1のステップA6で、ステップA5で取得した基準データと、ステップA4で取得したPSMのシミュレーション結果とを比較処理して、PSMのシフタ上の欠陥部がウェハ(所定の基板の一例)へのパターンの転写に影響があるか否かを検査する。
【0034】
図3A及びBはPSM10Aの構成例を示す断面図及び平面図である。図3A及びBに示すPSM10Aは、シフタ12A上に欠陥のないマスク像であり、設計用の描画データ等から得られたものである。図3Cは、このPSM10Aを3次元電磁場シミュレーションして得た比較検証用の光強度分布(基準データ)20Aの平面図である。
【0035】
図4A及びBはPSM10Bの構成例を示す断面図及び平面図である。図4A及びBに示すPSM10Bは、シフタ12B上に欠陥部14を有するマスク像であり、AFMによる段差データ等から得られたものである。図4Cは、この欠陥部を有するPSM10Bを3次元電磁場シミュレーションして得た光強度分布20Bの平面図である。
【0036】
ステップA6(図1参照)での検査方法は、例えば、図3Cに示す比較検証用の光強度分布20A間の幅をL1とし、図4Cに示す光強度分布20B間の幅をL2としたとき、L1とL2の差がL1の5%未満ならばPSM10Bを合格(欠陥部の修正が不要)とし、5%以上なら不合格(欠陥部の修正が必要)とする。このようにして、図1に示すPSMの検査工程を終了する。
【0037】
図4A及びBに示したPSM10Bが不合格と判定された場合には、AFMで得た欠陥情報に基づいて、シフタ12B上の欠陥部14を除去する修正を行う。この修正作業は、例えばFIB(Focused Ion Beam)を用いて行う。
【0038】
尚、ステップA6での検査は、例えば基準データとシミュレーション結果とを、それぞれ半導体ウェハ(半導体基板の一例)上に形成される転写パターンの形状予測データに変換処理し、変換後のデータを比較することで行っても良い。
【0039】
次に、本発明の実施形態に係るフォトマスク検査装置100について説明する。図5は、本発明の実施形態に係るフォトマスク検査装置100の構成例を示すブロック図である。このフォトマスク検査装置100は、上述したPSMの検査方法を実現する装置である。
【0040】
図5に示すように、このフォトマスク検査装置100は、欠陥部とその周辺のPSM10B(図4参照)上を走査して段差データを取得するAFM(測定装置の一例)51を備えている。また、このフォトマスク検査装置100は、AFM51によって取得された段差データを格納する段差データ格納部(段差データ格納部の一例)53を備えている。この段差データ格納部53は、例えばRAM(Random Access Memory)であり、入力(書き込み)と出力(読み出し)とが可能になされている。
【0041】
さらに、このフォトマスク検査装置100は、PSM10Bのマスクパターンデータ(設計データの一例)を格納するマスクパラメータ格納部55を備えている。このマスクパラメータ格納部55は、例えばRAMや、HD(Hard Disk)である。
【0042】
また、このフォトマスク検査装置100は、上述した露光条件と、Qz掘り込み量等を格納するプロセスパラメータ格納部54を備えている。このプロセスパラメータ格納部54は、例えばRAMである。
【0043】
そして、このフォトマスク検査装置100は、3次元電磁場シミュレータ57を備えている。図5に示すように、この3次元電磁場シミュレータ57は、マスクパラメータ格納部55と接続し、かつ段差データ格納部53とも接続するようになされている。これにより、マスクパターンデータをマスクパラメータに変換し、かつ段差データを段差パラメータに変換して3次元電磁場シミュレータ57に入力することができる。また、図5に示すように、この3次元電磁場シミュレータ57は、プロセスパラメータ格納部54とも接続するようになされている。これにより、露光条件と、Qz掘り込み量とを、それぞれ露光パラメータとQz堀り込みパラメータとに変換して、3次元電磁場シミュレータ57に入力することができる。
【0044】
そして、この3次元電磁場シミュレータ57では、このQz掘り込みパラメータと、露光パラメータと、段差パラメータとに基づいて3次元電磁場シミュレーションが行われ、PSM10B(図4参照)の光強度分布データが作成される。また、この3次元電磁場シミュレータ57では、Qz掘り込みパラメータと、露光パラメータと、マスクパラメータとに基づいて3次元電磁場シミュレーションが行われ、PSM10A(図3参照)の光強度分布データ(基準データ)が作成される。この光強度分布データの作成と、基準データの作成は同一のタイミングで、又は別々のタイミングで実行される。
【0045】
さらに、このフォトマスク検査装置100は、3次元電磁場シミュレータ57で作成されたPSM10Bの光強度分布データを格納する光強度データ格納部59を備えている。この光強度データ格納部59は、例えばRAMである。また、図5に示すように、このフォトマスク検査装置100は、3次元電磁場シミュレータ57から出力された基準データを格納する基準データ格納部61を備えている。この基準データ格納部61は、例えばRAMである。
【0046】
そして、このフォトマスク検査装置100は、基準データ格納部61に格納された基準データと、光強度データ格納部59に格納された光強度分布データとを比較検査する比較検査部63を備えている。この比較検査部63では、例えば図3に示したPSM10Aと、図4に示したPSM10Bとの比較検査が行われる。
【0047】
即ち、この比較検査部63では、これらの基準データ格納部61に格納された基準データ20A(図3C参照)と光強度データ格納部59に格納された光強度分布データ20B(図4C参照)の欠陥によるエラー量に基づいて、PSM10Bのパターン転写特性を検査する。
【0048】
また、このフォトマスク検査装置100は、比較検査部63での比較検査情報を格納する検査情報格納部65を備えている。この検査情報格納部65は、例えばRAMである。
【0049】
さらに、このフォトマスク検査装置100は、この検査情報格納部65に格納された比較検査情報を外部に向けて表示する表示部67を備えている。この表示部67は、例えば、PSM10Bの検査結果が合格である場合には、「OK」の文字を表示するようになされている。また、この表示部67は、PSM10Bの検査結果が不合格である場合には、「NG」の文字を表示するようになされている。作業者はこの表示部を確認することで、PSM30Bの検査結果を知ることができる。
【0050】
このフォトマスク検査装置100では、上述した各処理部と格納部(図5の鎖線で囲む範囲)とで検査部50を構成している。また、フォトマスク検査装置100は、この検査部50の各処理部と格納部とに所定の制御信号を送出して、情報処理動作と、書き込み動作と、読み出し動作とを制御し、かつその状態を管理するコントロール部70と、このコントロール部70に接続されたROM(ReadOnly Memory)72とを備えている。ROM72には、このフォトマスク検査装置100全体の処理プログラムが格納されている。
【0051】
このフォトマスク検査装置100の使用方法は次の通りである。まず始めに、予め、このPSM10Bの描画データから得られたマスクパターンデータをマスクパラメータ格納部55に入力しておく。また、露光条件と、Qz掘り込み量とを、プロセスパラメータ格納部54に入力しておく。
【0052】
次に、図1のステップA1で、PSM10B(図4参照)のシフタ上に欠陥部を欠陥検出装置で検出した場合に、この欠陥検出装置から、図5に示したフォトマスク検査装置100までPSM10Bを搬送する。そして、このフォトマスク検査装置100のAFM51にPSM10Bをセットする。すると、このAFM51によってPSB10Bの欠陥情報を含む段差データが取得され、この段差データが段差データ格納部53に格納される。
【0053】
次に、この段差データ格納部53に格納された段差データが、段差パラメータに変換されて3次元電磁場シミュレータ57に入力される。このように、フォトマスク検査装置100では、AFM51で測定された段差データをリアルタイムで3次元電磁場シミュレータ57に入力できるので、検査の効率をより一層高めることができる。
【0054】
また、プロセスパラメータ格納部54に格納された露光条件とQz掘り込み量とが、それぞれ露光パラメータとQz掘り込みパラメータとに変換されて3次元電磁場シミュレータに入力される。これにより、3次元電磁場シミュレータ57でシミュレーションが実行され、光強度データ格納部59にPSM10Bの光強度分布データが格納される。
【0055】
一方、AFM51によって測定された欠陥情報に基づいて、欠陥部及びその周辺のマスクパターンデータが抽出され、マスクパラメータに変換される。そして、このマスクパラメータが3次元電磁場シミュレータ57に入力される。これにより、3次元電磁場シミュレータ57で、マスクパラメータと、露光パラメータと、Qz掘り込みパラメータとに基づいてシミュレーションが実行され、基準データが作成される。作成された基準データは、基準データ格納部61に格納される。
【0056】
次に、この基準データと、光強度分布データとが比較検査部63に入力される。そして、この比較検査部63で、光強度分布パターン20A及び20B(図3C及び図4C参照)の欠陥によるエラー量の比較検査が行われる。その後、この比較検査の結果が、比較検査情報格納部65に格納されると共に、表示部67に表示される。もちろん、この比較検査情報格納部65に格納された情報を電子情報として外部に出力しても良い。
【0057】
このように、本発明に係るレベンソン型PSMの検査方法とその検査装置によれば、欠陥部を有するPSM10Bを検査する際に、欠陥部14及び該欠陥部周辺のPSM上をAFM51で走査して段差パラメータを取得した後、この段差パラメータと、当該PSM10Bの露光パラメータとを3次元電磁場シミュレータ57に入力して、当該PSM10Bを透過する光の強度分布データを取得するようになされる。
【0058】
従って、PSM10BをAIMS等の装置にセットすることなく光の強度分布データを取得できるので、検査工程におけるPSM10Bの搬送作業を低減できる。これにより、検査工程のスループットを向上でき、かつPSM10Bへの異物の付着を抑制できる。また、露光波長を任意に入力設定できるので、露光波長の異なるPSMを同一の3次元電磁場シミュレータを用いて簡単、かつ迅速に検査できる。それゆえ、検査コストの低減に貢献できる。
【0059】
尚、この実施形態では、KrF波長(248nm)に対応したalternating−PSMを検査する場合について説明したが、これに限られることはない。例えば、ArF波長(193nm)に対応したalternating−PSMを検査する場合にも適用できる。この場合には、ArF波長(193nm)と、ArF波長で例えば位相差が180°になるQzの掘り込み量(171nm)とを3次元電磁場シミュレーションに入力すれば良い。これにより、AIMSや、ウェハへの実転写実験と同等の検査結果を得ることができる。
【0060】
また、ステップA6の合否判定では、比較検証用の基準データL1と、欠陥周辺パターンの光強度分布データL2との差が、L1の5%未満ならば合格とし、5%以上なら不合格とする方法について説明したが、これに限られることはない。例えば、合否ラインを5%ではなく、3%としても良い。この合否の判定は任意に設定することができる。
【0061】
さらに、この実施形態では、基準データを3次元電磁場シミュレーションによって作成する場合について説明したが、この基準データの作成は3次元電磁場シミュレーションに限られることはない。例えば、欠陥のないPSMを用いて実転写実験を行うことによって基準データを作成しても良い。この場合には、実転写実験によって作成した基準データを基準データ格納部61に外部入力し、格納しておく。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るフォトマスクの検査方法によれば、欠陥部を有するフォトマスクを検査する際に、欠陥部及び該欠陥部周辺のフォトマスク上を段差測定装置で走査して段差データを取得した後、この段差データと、当該フォトマスクの露光条件とを3次元電磁場シミュレータに入力して、当該フォトマスクを透過する光の強度分布データを取得するようになされる。
【0063】
この構成によって、フォトマスクをシミュレータにセットすることなく光の強度分布データを取得できるので、検査工程におけるフォトマスクの搬送作業を低減できる。従って、検査工程のスループットを向上でき、かつフォトマスクへの異物の付着を抑制できる。また、露光波長を任意に入力設定できるので、露光波長の異なるフォトマスクを同一のシミュレータを用いて簡単、かつ迅速に検査できる。それゆえ、検査コストの低減に貢献できる。
【0064】
また、本発明に係るフォトマスクの検査装置によれば、欠陥部を有するフォトマスクの段差データと、当該フォトマスクの露光条件とに基づいて3次元電磁場シミュレーションを行い、当該フォトマスクを透過する光の強度分布データを出力する3次元電磁場シミュレータを備えたものである。
【0065】
従って、フォトマスクをシミュレータにセットすることなく光の強度分布データを取得できるので、検査工程におけるフォトマスクの搬送作業を低減できる。さらに、露光波長に対応した光源が不要なので、設備投資コストの低減にも貢献できる。
【0066】
この発明は、レベンソン型の位相シフトマスクに検査工程に適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るレベンソン型PSMの検査例を示すフローチャート(メインルーチン)である。
【図2】基準データの作成例を示すフローチャート(サブルーチン)である。
【図3】A〜CはPSM10Aのパターン転写特性を示す概念図である。
【図4】A〜CはPSM10Bのパターン転写特性を示す概念図である。
【図5】本発明の実施形態に係るフォトマスク検査装置100の構成例を示すブロック図である。
【図6】従来例に係るレベンソン型PSMの検査例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10B・・・レベンソン型PSM(フォトマスクの一例)、51・・・AFM(段差測定装置の一例)、57・・・3次元電磁場シミュレータ、59・・・光強度データ格納部、61・・・基準データ格納部、100・・・フォトマスク検査装置
【発明の属する技術分野】
この発明は、レベンソン型の位相シフトマスクに適用して好適なフォトマスクの検査方法及びその検査装置に関するものである。詳しくは、欠陥部を有するフォトマスクを検査する際に、このフォトマスクの表面を段差測定装置で走査して段差データを取得すると共に、この段差データとフォトマスクの露光条件とを3次元電磁場シミュレータに入力して、フォトマスクを透過する光の強度分布データを取得することによって、フォトマスクのシミュレータへのセット作業を省けるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体集積回路における高集積化、微細化はますます進展しつつあり、ウェハ上に形成される回路パターンの微細化が急速に進んでいる。これに伴って、石英ブランクスに部分的に段差部を設けて光の位相を変調させるレベンソン型の位相シフトマスク(alternating−PSM:Phase Shift Mask)が回路パターンの形成に使用されつつある。
【0003】
このレベンソン型の位相シフトマスク(以下で、単にPSMともいう)の凹部(以下で、シフタともいう)は、例えば、石英製ブランクスに選択的にドライエッチングが施されて形成される。そのため、PSMのシフタ上には突起等の欠陥が生じ易い。PSMの検査工程では、このシフタ上での欠陥の有無が欠陥検査装置によって検査されている。
【0004】
図6は従来例に係るレベンソン型PSMの検査例を示すフローチャートである。まず始めに、周知の欠陥検査装置にPSMをセットして、このPSMのシフタ上での欠陥の有無を検査する(ステップC1)。ステップC1でシフタ上に欠陥が検出されない場合には、検査を終了する。また、シフタ上に欠陥が検出された場合には、AIMS(Aerial Image Measurement Software)等の光強度シミュレーションを使用して、このPSMを透過する光の強度分布データ(以下で、光強度分布データともいう)を求める(ステップC2)。
【0005】
このステップC2の光強度シミュレーションでは、まず始めに、実際のパターン転写で使用する露光波長の光源を有する光強度シミュレータ(シミュレーション装置)にPSMをセットする。次に、このシミュレータに露光条件(開口率NA、絞りσ)を入力する。すると、このPSMを透過する光の強度分布データを得ることができる。
【0006】
次に、この光強度分布データを、半導体ウェハ上に形成される転写パターンの形状予測データに変換処理する。この変換処理を含む光強度シミュレーションについては、公開特許公報(特開平10−103932)等に記載されている通りである。
【0007】
そして、この転写パターンの形状予測データから、シフタ上の欠陥がフォトマスクのパターン転写特性に影響するか否かを検査する(ステップC3)。ステップC3で、ウェハへのパターン転写に影響がないと判定した場合には、そのまま検査を終了する。
【0008】
また、光強度シミュレータ等の結果からシフタ上の欠陥がパターン転写に影響すると判定した場合には、AFM(Atomic Force Microscope:原子間力顕微鏡)等の段差測定装置にPSMをセットする(ステップC4)。そして、このPSMの表面をAFMで走査し欠陥情報を得て、検査を終了する。
【0009】
この検査終了後に、図6のステップC4で得た欠陥情報に基づいて、シフタ上の欠陥を修正する。なお、図6のステップC2では、光強度シミュレータに代わって、実際にウェハへの転写実験(以下で、実転写実験ともいう)を行ってみる方法も行われている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来方式に係るフォトマスクの検査方法によれば、シフタ上に欠陥が検出された場合には、光強度シミュレーション(AIMS)装置にPSMをセットして、この欠陥が半導体ウェハへのパターン転写に影響するかどうかを検査していた。そして、この欠陥が半導体ウェハへのパターン転写に影響する場合には、このPSMを段差測定装置(AFM)にセットして欠陥情報を得ていた。
【0011】
このため、図6に示した検査工程では、欠陥検査装置から光強度シミュレータにPSMを搬送し、さらにこの光強度シミュレータから段差測定装置にPSMを搬送していたので、搬送作業に手間と時間がかかり、検査工程のスループットが低いという問題があった。また、この搬送作業によってPSMに異物が付着するおそれがあった。
【0012】
さらに、光強度シミュレータには特定の露光波長を有した光源が取り付けられているので、PSMの露光波長を振った場合に光強度分布データが得られなかった。このため、例えばKrF波長(248nm)からArF波長(193nm)へ短波長化(リソグラフィの世代交代)が進んだ場合に、光強度シミュレータの光源を取り替える必要があり、設備投資コストが増大してしまうという問題があった。
【0013】
そこで、この発明はこのような問題を解決したものであって、フォトマスクの搬送作業を低減できるようにすると共に、露光波長の異なるフォトマスクを同一のシミュレータを用いて簡単、かつ迅速に検査できるようにしたフォトマスクの検査方法及びその検査装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述した課題は、欠陥部を有するフォトマスクを検査する方法であって、この欠陥部及び該欠陥部周辺のフォトマスク上を段差測定装置で走査して段差データを取得する工程と、この段差データと、当該フォトマスクの露光条件とを3次元電磁場シミュレータに入力して、当該フォトマスクを透過する光の強度分布データを取得する工程とを備えたことを特徴とするフォトマスクの検査方法によって解決される。
【0015】
本発明に係るフォトマスクの検査方法によれば、フォトマスクをシミュレータにセットすることなく光の強度分布データを取得できるので、検査工程におけるフォトマスクの搬送作業を低減できる。また、露光波長を任意に入力設定できるので、露光波長の異なるフォトマスクを同一のシミュレータを用いて簡単、かつ迅速に検査できる。
【0016】
また、本発明に係るフォトマスクの検査装置は、欠陥部を有するフォトマスクを検査する装置であって、この欠陥部及び該欠陥部周辺のフォトマスク上を走査して段差データを取得する段差測定装置と、この段差測定装置によって取得された段差データを格納する段差データ格納部と、この段差データ格納部に格納された段差データと、当該フォトマスクの露光条件とに基づいて3次元電磁場シミュレーションを行い、当該フォトマスクを透過する光の強度分布データを出力する3次元電磁場シミュレータとを備えたことを特徴とするものである。
【0017】
本発明に係るフォトマスクの検査装置によれば、上述したフォトマスクの検査方法が応用されるので、検査工程におけるフォトマスクの搬送作業を低減できる。また露光波長に対応した光源が不要なので、設備投資コストの低減にも貢献できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、この発明に係るフォトマスクの検査方法及びその検査装置について、詳しく説明する。図1は、本発明の実施形態に係るレベンソン型PSMの検査例を示すフローチャートである。
【0019】
この実施形態では、欠陥部を有するフォトマスクを検査する際に、欠陥部及び該欠陥部周辺のフォトマスク上を段差測定装置で走査して段差データを取得し、この段差データと、当該フォトマスクの露光条件とを3次元電磁場シミュレータに入力して、フォトマスクを透過する光の強度分布データを取得し、フォトマスクの搬送作業を低減できるようにすると共に、露光波長の異なるフォトマスクを同一のシミュレータを用いて簡単、かつ迅速に検査できるようにしたものである。
【0020】
まず始めに、KrF波長(248nm)に対応したレベンソン型のPSM(フォトマスクの一例)の検査方法について説明する。
【0021】
図1のステップA1で、周知の欠陥検査装置にPSMをセットし、このPSMのシフタ上を検査する。ここでPSMのシフタ上に欠陥が検出されない場合には、検査を終了する。また、PSMのシフタ上で欠陥が検出された場合には、ステップA2に進む。
【0022】
次に、ステップA2で、このPSMをAFM(段差測定装置の一例)にセットする。そして、検出された欠陥部とこの欠陥部周辺のPSMの表面をAFMで走査して、欠陥部の周辺パターン(以下で、欠陥周辺パターンともいう)や、欠陥部のサイズや形状(以下で、欠陥情報ともいう)を段差データとして取得する。
【0023】
次に、ステップA3で、AFMによって得られた段差データを3次元電磁場シミュレータ用のパラメータに変換処理し、段差パラメータとする。もちろん、この段差パラメータは、上述した欠陥周辺パターンや、欠陥情報を含むものである。
【0024】
また、段差データと同様に、このPSMにおける石英ブランクス(以下で、Qzともいう)の掘り込み量と、このPSMの露光条件とを3次元電磁場シミュレータ用のパラメータに変換処理し、露光パラメータと、Qz掘り込みパラメータとする。
【0025】
この露光条件(露光パラメータ)は、露光光源の波長と、開口率NAと、絞りσとを含むものである。ここでは、KrFエキシマレーザを露光用の光源とする場合を例にしているので、入力する露光光源の波長は248nmである。また、Qzの掘り込み量(Qz掘り込みパラメータ)は、露光用の光の位相差が例えば180°になる量とすると、KrFエキシマレーザを光源とする場合は244nmである。
【0026】
次に、ステップA4で、上述した段差パラメータと、露光パラメータと、Qz掘り込みパラメータとを3次元電磁場シミュレータに入力して、PSMの欠陥部及び欠陥部周辺の光強度分布データを得る。
【0027】
この3次元電磁場シミュレータとは、例えばPanoramic Technology社製の3DElectromagnetic Simulation Softwareを組み込んだ情報処理装置である。この情報処理装置内で行われる3次元電磁場シミュレーションは、主にテレビ放送波の電場や、テレビアンテナの受信量等を算出するために用いられてきた演算処理法である。
【0028】
この3次元電磁場シミュレーションを半導体分野、特に、PSMにおける光強度分布データの算出に応用することで、AIMSと同等の光強度分布データを得ることができる。また、この3次元電磁場シミュレータは、AIMSと比べて、実際にPSMを用いることなくデータのみでシミュレーションできるので、PSMをAIMS等の装置にセットする必要がないという利点を有している。さらに、この3次元電磁場シミュレータは、AIMSと比べて、KrFエキシマレーザ等の特定の光源を必要とせず、任意の露光波長を入力設定するようになされている。このため、露光波長の異なるPSMを同一装置でシミュレーションできるという利点を有している。
【0029】
次に、ステップA5で、このPSMのシミュレーション結果(光強度分布データ)に対して、検査基準用のデータ(以下で、基準データともいう)を用意する。
【0030】
図2は基準データの作成例を示すフローチャートである。図2のステップB1で、まず始めに、PSM設計用の描画データを用意する。次に、ステップB2で、欠陥部及びその周辺のマスクパターンデータを描画データから取得する。そして、このマスクパターンデータと、Qzの掘り込み量と、実際のパターン転写に用いる露光条件とを3次元電磁場シミュレータ用のパラメータに変換処理する。
【0031】
このステップB2での露光条件とは、露光光源の波長と、NA(開口率)と、σ(絞り)等である。また、Qz掘り込み条件とは、KrFエキシマレーザから照射される光の位相差が180°になる量である。これらは、図1のステップA3と同じ値である。
【0032】
そして、ステップB3で、パラメータに変換処理されたマスクパターンデータと、Qzの掘り込み量と、露光条件とを上述した3次元電磁場シミュレータに入力して、比較検査の基準となる光分布強度データ(基準データ)を取得する。これにより、基準データの作成作業を完了する。
【0033】
その後、図1のステップA6で、ステップA5で取得した基準データと、ステップA4で取得したPSMのシミュレーション結果とを比較処理して、PSMのシフタ上の欠陥部がウェハ(所定の基板の一例)へのパターンの転写に影響があるか否かを検査する。
【0034】
図3A及びBはPSM10Aの構成例を示す断面図及び平面図である。図3A及びBに示すPSM10Aは、シフタ12A上に欠陥のないマスク像であり、設計用の描画データ等から得られたものである。図3Cは、このPSM10Aを3次元電磁場シミュレーションして得た比較検証用の光強度分布(基準データ)20Aの平面図である。
【0035】
図4A及びBはPSM10Bの構成例を示す断面図及び平面図である。図4A及びBに示すPSM10Bは、シフタ12B上に欠陥部14を有するマスク像であり、AFMによる段差データ等から得られたものである。図4Cは、この欠陥部を有するPSM10Bを3次元電磁場シミュレーションして得た光強度分布20Bの平面図である。
【0036】
ステップA6(図1参照)での検査方法は、例えば、図3Cに示す比較検証用の光強度分布20A間の幅をL1とし、図4Cに示す光強度分布20B間の幅をL2としたとき、L1とL2の差がL1の5%未満ならばPSM10Bを合格(欠陥部の修正が不要)とし、5%以上なら不合格(欠陥部の修正が必要)とする。このようにして、図1に示すPSMの検査工程を終了する。
【0037】
図4A及びBに示したPSM10Bが不合格と判定された場合には、AFMで得た欠陥情報に基づいて、シフタ12B上の欠陥部14を除去する修正を行う。この修正作業は、例えばFIB(Focused Ion Beam)を用いて行う。
【0038】
尚、ステップA6での検査は、例えば基準データとシミュレーション結果とを、それぞれ半導体ウェハ(半導体基板の一例)上に形成される転写パターンの形状予測データに変換処理し、変換後のデータを比較することで行っても良い。
【0039】
次に、本発明の実施形態に係るフォトマスク検査装置100について説明する。図5は、本発明の実施形態に係るフォトマスク検査装置100の構成例を示すブロック図である。このフォトマスク検査装置100は、上述したPSMの検査方法を実現する装置である。
【0040】
図5に示すように、このフォトマスク検査装置100は、欠陥部とその周辺のPSM10B(図4参照)上を走査して段差データを取得するAFM(測定装置の一例)51を備えている。また、このフォトマスク検査装置100は、AFM51によって取得された段差データを格納する段差データ格納部(段差データ格納部の一例)53を備えている。この段差データ格納部53は、例えばRAM(Random Access Memory)であり、入力(書き込み)と出力(読み出し)とが可能になされている。
【0041】
さらに、このフォトマスク検査装置100は、PSM10Bのマスクパターンデータ(設計データの一例)を格納するマスクパラメータ格納部55を備えている。このマスクパラメータ格納部55は、例えばRAMや、HD(Hard Disk)である。
【0042】
また、このフォトマスク検査装置100は、上述した露光条件と、Qz掘り込み量等を格納するプロセスパラメータ格納部54を備えている。このプロセスパラメータ格納部54は、例えばRAMである。
【0043】
そして、このフォトマスク検査装置100は、3次元電磁場シミュレータ57を備えている。図5に示すように、この3次元電磁場シミュレータ57は、マスクパラメータ格納部55と接続し、かつ段差データ格納部53とも接続するようになされている。これにより、マスクパターンデータをマスクパラメータに変換し、かつ段差データを段差パラメータに変換して3次元電磁場シミュレータ57に入力することができる。また、図5に示すように、この3次元電磁場シミュレータ57は、プロセスパラメータ格納部54とも接続するようになされている。これにより、露光条件と、Qz掘り込み量とを、それぞれ露光パラメータとQz堀り込みパラメータとに変換して、3次元電磁場シミュレータ57に入力することができる。
【0044】
そして、この3次元電磁場シミュレータ57では、このQz掘り込みパラメータと、露光パラメータと、段差パラメータとに基づいて3次元電磁場シミュレーションが行われ、PSM10B(図4参照)の光強度分布データが作成される。また、この3次元電磁場シミュレータ57では、Qz掘り込みパラメータと、露光パラメータと、マスクパラメータとに基づいて3次元電磁場シミュレーションが行われ、PSM10A(図3参照)の光強度分布データ(基準データ)が作成される。この光強度分布データの作成と、基準データの作成は同一のタイミングで、又は別々のタイミングで実行される。
【0045】
さらに、このフォトマスク検査装置100は、3次元電磁場シミュレータ57で作成されたPSM10Bの光強度分布データを格納する光強度データ格納部59を備えている。この光強度データ格納部59は、例えばRAMである。また、図5に示すように、このフォトマスク検査装置100は、3次元電磁場シミュレータ57から出力された基準データを格納する基準データ格納部61を備えている。この基準データ格納部61は、例えばRAMである。
【0046】
そして、このフォトマスク検査装置100は、基準データ格納部61に格納された基準データと、光強度データ格納部59に格納された光強度分布データとを比較検査する比較検査部63を備えている。この比較検査部63では、例えば図3に示したPSM10Aと、図4に示したPSM10Bとの比較検査が行われる。
【0047】
即ち、この比較検査部63では、これらの基準データ格納部61に格納された基準データ20A(図3C参照)と光強度データ格納部59に格納された光強度分布データ20B(図4C参照)の欠陥によるエラー量に基づいて、PSM10Bのパターン転写特性を検査する。
【0048】
また、このフォトマスク検査装置100は、比較検査部63での比較検査情報を格納する検査情報格納部65を備えている。この検査情報格納部65は、例えばRAMである。
【0049】
さらに、このフォトマスク検査装置100は、この検査情報格納部65に格納された比較検査情報を外部に向けて表示する表示部67を備えている。この表示部67は、例えば、PSM10Bの検査結果が合格である場合には、「OK」の文字を表示するようになされている。また、この表示部67は、PSM10Bの検査結果が不合格である場合には、「NG」の文字を表示するようになされている。作業者はこの表示部を確認することで、PSM30Bの検査結果を知ることができる。
【0050】
このフォトマスク検査装置100では、上述した各処理部と格納部(図5の鎖線で囲む範囲)とで検査部50を構成している。また、フォトマスク検査装置100は、この検査部50の各処理部と格納部とに所定の制御信号を送出して、情報処理動作と、書き込み動作と、読み出し動作とを制御し、かつその状態を管理するコントロール部70と、このコントロール部70に接続されたROM(ReadOnly Memory)72とを備えている。ROM72には、このフォトマスク検査装置100全体の処理プログラムが格納されている。
【0051】
このフォトマスク検査装置100の使用方法は次の通りである。まず始めに、予め、このPSM10Bの描画データから得られたマスクパターンデータをマスクパラメータ格納部55に入力しておく。また、露光条件と、Qz掘り込み量とを、プロセスパラメータ格納部54に入力しておく。
【0052】
次に、図1のステップA1で、PSM10B(図4参照)のシフタ上に欠陥部を欠陥検出装置で検出した場合に、この欠陥検出装置から、図5に示したフォトマスク検査装置100までPSM10Bを搬送する。そして、このフォトマスク検査装置100のAFM51にPSM10Bをセットする。すると、このAFM51によってPSB10Bの欠陥情報を含む段差データが取得され、この段差データが段差データ格納部53に格納される。
【0053】
次に、この段差データ格納部53に格納された段差データが、段差パラメータに変換されて3次元電磁場シミュレータ57に入力される。このように、フォトマスク検査装置100では、AFM51で測定された段差データをリアルタイムで3次元電磁場シミュレータ57に入力できるので、検査の効率をより一層高めることができる。
【0054】
また、プロセスパラメータ格納部54に格納された露光条件とQz掘り込み量とが、それぞれ露光パラメータとQz掘り込みパラメータとに変換されて3次元電磁場シミュレータに入力される。これにより、3次元電磁場シミュレータ57でシミュレーションが実行され、光強度データ格納部59にPSM10Bの光強度分布データが格納される。
【0055】
一方、AFM51によって測定された欠陥情報に基づいて、欠陥部及びその周辺のマスクパターンデータが抽出され、マスクパラメータに変換される。そして、このマスクパラメータが3次元電磁場シミュレータ57に入力される。これにより、3次元電磁場シミュレータ57で、マスクパラメータと、露光パラメータと、Qz掘り込みパラメータとに基づいてシミュレーションが実行され、基準データが作成される。作成された基準データは、基準データ格納部61に格納される。
【0056】
次に、この基準データと、光強度分布データとが比較検査部63に入力される。そして、この比較検査部63で、光強度分布パターン20A及び20B(図3C及び図4C参照)の欠陥によるエラー量の比較検査が行われる。その後、この比較検査の結果が、比較検査情報格納部65に格納されると共に、表示部67に表示される。もちろん、この比較検査情報格納部65に格納された情報を電子情報として外部に出力しても良い。
【0057】
このように、本発明に係るレベンソン型PSMの検査方法とその検査装置によれば、欠陥部を有するPSM10Bを検査する際に、欠陥部14及び該欠陥部周辺のPSM上をAFM51で走査して段差パラメータを取得した後、この段差パラメータと、当該PSM10Bの露光パラメータとを3次元電磁場シミュレータ57に入力して、当該PSM10Bを透過する光の強度分布データを取得するようになされる。
【0058】
従って、PSM10BをAIMS等の装置にセットすることなく光の強度分布データを取得できるので、検査工程におけるPSM10Bの搬送作業を低減できる。これにより、検査工程のスループットを向上でき、かつPSM10Bへの異物の付着を抑制できる。また、露光波長を任意に入力設定できるので、露光波長の異なるPSMを同一の3次元電磁場シミュレータを用いて簡単、かつ迅速に検査できる。それゆえ、検査コストの低減に貢献できる。
【0059】
尚、この実施形態では、KrF波長(248nm)に対応したalternating−PSMを検査する場合について説明したが、これに限られることはない。例えば、ArF波長(193nm)に対応したalternating−PSMを検査する場合にも適用できる。この場合には、ArF波長(193nm)と、ArF波長で例えば位相差が180°になるQzの掘り込み量(171nm)とを3次元電磁場シミュレーションに入力すれば良い。これにより、AIMSや、ウェハへの実転写実験と同等の検査結果を得ることができる。
【0060】
また、ステップA6の合否判定では、比較検証用の基準データL1と、欠陥周辺パターンの光強度分布データL2との差が、L1の5%未満ならば合格とし、5%以上なら不合格とする方法について説明したが、これに限られることはない。例えば、合否ラインを5%ではなく、3%としても良い。この合否の判定は任意に設定することができる。
【0061】
さらに、この実施形態では、基準データを3次元電磁場シミュレーションによって作成する場合について説明したが、この基準データの作成は3次元電磁場シミュレーションに限られることはない。例えば、欠陥のないPSMを用いて実転写実験を行うことによって基準データを作成しても良い。この場合には、実転写実験によって作成した基準データを基準データ格納部61に外部入力し、格納しておく。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るフォトマスクの検査方法によれば、欠陥部を有するフォトマスクを検査する際に、欠陥部及び該欠陥部周辺のフォトマスク上を段差測定装置で走査して段差データを取得した後、この段差データと、当該フォトマスクの露光条件とを3次元電磁場シミュレータに入力して、当該フォトマスクを透過する光の強度分布データを取得するようになされる。
【0063】
この構成によって、フォトマスクをシミュレータにセットすることなく光の強度分布データを取得できるので、検査工程におけるフォトマスクの搬送作業を低減できる。従って、検査工程のスループットを向上でき、かつフォトマスクへの異物の付着を抑制できる。また、露光波長を任意に入力設定できるので、露光波長の異なるフォトマスクを同一のシミュレータを用いて簡単、かつ迅速に検査できる。それゆえ、検査コストの低減に貢献できる。
【0064】
また、本発明に係るフォトマスクの検査装置によれば、欠陥部を有するフォトマスクの段差データと、当該フォトマスクの露光条件とに基づいて3次元電磁場シミュレーションを行い、当該フォトマスクを透過する光の強度分布データを出力する3次元電磁場シミュレータを備えたものである。
【0065】
従って、フォトマスクをシミュレータにセットすることなく光の強度分布データを取得できるので、検査工程におけるフォトマスクの搬送作業を低減できる。さらに、露光波長に対応した光源が不要なので、設備投資コストの低減にも貢献できる。
【0066】
この発明は、レベンソン型の位相シフトマスクに検査工程に適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るレベンソン型PSMの検査例を示すフローチャート(メインルーチン)である。
【図2】基準データの作成例を示すフローチャート(サブルーチン)である。
【図3】A〜CはPSM10Aのパターン転写特性を示す概念図である。
【図4】A〜CはPSM10Bのパターン転写特性を示す概念図である。
【図5】本発明の実施形態に係るフォトマスク検査装置100の構成例を示すブロック図である。
【図6】従来例に係るレベンソン型PSMの検査例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10B・・・レベンソン型PSM(フォトマスクの一例)、51・・・AFM(段差測定装置の一例)、57・・・3次元電磁場シミュレータ、59・・・光強度データ格納部、61・・・基準データ格納部、100・・・フォトマスク検査装置
Claims (8)
- 欠陥部を有するフォトマスクを検査する方法であって、
前記欠陥部及び該欠陥部周辺のフォトマスク上を段差測定装置で走査して段差データを取得する工程と、
前記段差データと、当該フォトマスクの露光条件とを3次元電磁場シミュレータに入力して、当該フォトマスクを透過する光の強度分布データを取得する工程とを備えたことを特徴とするフォトマスクの検査方法。 - 前記3次元電磁場シミュレータに当該フォトマスクの設計データと、前記露光条件とを入力して検査基準用のデータを取得する工程と、
前記検査基準用のデータと前記光の強度分布データとを比較して、前記欠陥部のパターン転写特性への影響を検査する工程とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のフォトマスクの検査方法。 - 前記検査の結果に基づいて、前記欠陥部の修正が必要か否かを判定することを特徴とする請求項2に記載のフォトマスクの検査方法。
- 前記光の強度分布データを、半導体基板上に形成される転写パターンの形状予測データに変換処理することを特徴とする請求項1に記載のフォトマスクの検査方法。
- 欠陥部を有するフォトマスクを検査する装置であって、
前記欠陥部及び該欠陥部周辺のフォトマスク上を走査して段差データを取得する段差測定装置と、
前記段差測定装置によって取得された段差データを格納する段差データ格納部と、
前記段差データ格納部に格納された段差データと、当該フォトマスクの露光条件とに基づいて3次元電磁場シミュレーションを行い、当該フォトマスクを透過する光の強度分布データを出力する3次元電磁場シミュレータとを備えたことを特徴とするフォトマスクの検査装置。 - 前記3次元電磁場シミュレータは、当該フォトマスクの設計データと、前記露光条件とに基づいて3次元電磁場シミュレーションを行い、検査基準用のデータを出力することを特徴とする請求項5に記載のフォトマスクの検査装置。
- 前記3次元電磁場シミュレータから出力された光の強度分布データを格納する光強度データ格納部と、
前記3次元電磁場シミュレータから出力された検査基準用のデータを格納する基準データ格納部と、
前記データ格納部に格納された光強度データと、前記基準データ格納部に格納された検査基準用のデータとを比較して、前記欠陥部のパターン転写特性への影響を検査する比較検査部とを備えたことを特徴とする請求項6に記載のフォトマスクの検査装置。 - 前記段差測定装置は、原子間力顕微鏡であることを特徴とする請求項5に記載のフォトマスクの検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002163201A JP2004012619A (ja) | 2002-06-04 | 2002-06-04 | フォトマスクの検査方法及びその検査装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008016607A (ja) * | 2006-07-05 | 2008-01-24 | Nuflare Technology Inc | 描画装置、及び描画装置におけるエラー検出方法 |
JP2012203074A (ja) * | 2011-03-24 | 2012-10-22 | Hoya Corp | マスクブランクの欠陥分析方法 |
WO2020073391A1 (zh) * | 2018-10-08 | 2020-04-16 | 惠科股份有限公司 | 一种光罩和显示面板的制作方法 |
-
2002
- 2002-06-04 JP JP2002163201A patent/JP2004012619A/ja active Pending
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