JP2004012313A - 電力ケ―ブルの透過水分量測定方法 - Google Patents

電力ケ―ブルの透過水分量測定方法 Download PDF

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Masahiko Nakade
中出 雅彦
Atsushi Tanaka
田中 敦
Kimihiro Iwasaki
岩崎 公裕
Kohei Kawai
河合 光平
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Abstract

【課題】本発明は電力ケ−ブルの遮水層を透過する水分量を露点計により直接測定することにより、透過水分量を定量的に連続して正確に測定でき、測定の質が向上し、ケーブルの品質向上と信頼性の向上に寄与することができる電力ケ−ブルの透過水分量測定方法を提供する。
【解決手段】所定長に切断した遮水層を有する被測定電力ケーブルから、ケーブルコア部分を抜き取って透過水分量測定用試料とし、該試料内に露点計センサー部を配置すると共にその両端を密封し、露点計センサー部にて前記試料内の露点を測定することを特徴とする電力ケ―ブルの透過水分量測定方法である。
より具体的には、所定長に切断した遮水層を有する被測定電力ケーブルから、ケーブルコア部分を抜き取って透過水分量測定用試料とし、該試料内に露点計センサー部を配置すると共にその両端を密封して水槽内に収納し、試料内を露点の低い気体で置換して後、露点計センサー部にて前記試料内の露点を測定することを特徴とする電力ケ―ブルの透過水分量測定方法である。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遮水層(防水シース)を有する電力ケーブルの遮水性能を試験する電力ケ―ブルの透過水分量測定方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】
遮水層付電力ケ−ブルは、遮水層として金属箔とプラスチック層とをラミネートした遮水材を設けているので、外部からの水分をほとんど通さず、通しても非常に微小である。
しかしながら、特別高圧の電力ケーブル等における遮水層には、高い耐水性が要求される。即ち、長期に渡って電力ケーブル内への水分の侵入を阻止する性能が要求される。従って、電力ケーブルの完成後に、ケーブルの一部を切りとって、製品が遮水特性を満足しているかどうかの検査が行なわれる。
【0003】
このため、かかる検査方法として幾つかの方法が提案されている。
その1つの方法は電力ケーブルの検査方法で、遮水層の透過水分量を求めるため、吸湿機能のあるシリカゲルなどを電力ケーブルのコア部分を抜き取った試料内部に封入し、試料を水槽に貫通させた状態で例えば30日間水没させ、測定前後にシリカゲルの重量を測定する方法(以下シリカゲル法という)である。
【0004】
また、第2の方法は主に通信ケーブル等に使用される検査方法で、適当な長さに切断し両端を封止した被測定ケーブルを、水を満たした水槽中に浸漬し、該被測定ケーブルの中に収容されたケーブル芯の2本の導体に、測定用のリード線を電気的に接続して外部に引き出し、該リード線間の電気抵抗を高抵抗測定用計器で測定し、被測定ケーブル内部に水が侵入すると、その導体間の絶縁抵抗が低下する原理を応用して被測定ケーブルの遮水層の不良を検出する方法である。
【0005】
更に、第3の方法としては通信ケーブルや制御ケーブルに適用される検査方法で、特開平1−118745号公報に記載されているケーブルの透湿度測定装置を使用する方法である。この装置は、図2に示すように被測定ケーブル21を浸漬する水槽22と、この水槽22に収容された水23を所定温度に保持する温度制御部24と、前記水槽22に浸漬されたケーブル21の一端からキャリアガスを供給するガス供給部25と、前記ケーブルの他端から排出される前記キャリアガスの流量を測定する流量計26と、前記キャリアガスに含まれる水分量を測定する湿度計27とを備えた装置である。
この装置を使用して、ケーブル21の遮水層不良を検出するには、ガス供給部25からキャリアガスを被測定ケーブル21に通す。キャリアガスは被測定ケーブル21を通った後流量計26を通って湿度計27に入り外に排出される。そしてこのような状態を、例えば24時間継続させる。そして24時間後に、湿度計27の指針を読取ることで測定を完了する。
【0006】
しかしながら、前記第1の方法では、測定初期に試料内に存在する水分をシリカゲルが吸湿することで正確な通過水分量が測定出来ないことや、重量を測定している間にシリカゲルが吸湿し重量が変るので、正確な透過水分量を求めることが難しく又、測定途中の推移が測定できないなどの問題があった。
【0007】
また、第2の方法では、安定的な測定は可能であるが、定量的な測定を正確に行なうことはできない。即ち、この従来方法では、ケーブル内に水分が侵入した場合、これを抵抗測定器によって電気的に測定、いわゆる間接測定を行なうため、侵入した水分量の正確な測定を行なうことは不可能であった。
【0008】
更に、第3の方法では、キャリアガスを長時間流し続けなければならず、測定対象のケーブルの径が大きい電力ケーブルに適用する場合には大量のキャリアガスを必要とし、また、少量の水分の浸入はキャリアガスにより常時流されてしまうので精度の高い測定器を必要とする等、検査費用が高騰する問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来の問題点を解消し、試料内部の気体の露点を直接測定して、露点の変化量から連続的に正確な透過水分量の測定を行うことができる電力ケ―ブルの透過水分量測定方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、所定長に切断した遮水層を有する被測定電力ケーブルから、ケーブルコア部分を抜き取って透過水分量測定用試料とし、該試料内に露点計センサー部を配置すると共にその両端を密封し、露点計センサー部にて前記試料内の露点を測定することを特徴とする電力ケ―ブルの透過水分量測定方法である。
【0011】
本発明の請求項2に記載の発明は、所定長に切断した遮水層を有する被測定電力ケーブルから、ケーブルコア部分を抜き取って透過水分量測定用試料とし、該試料内に露点計センサー部を配置すると共にその両端を密封して水槽内に収納し、試料内を露点の低い気体で置換して後、露点計センサー部にて前記試料内の露点を測定することを特徴とする電力ケ―ブルの透過水分量測定方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示した実施形態につき説明する。
図1は本発明の一実施形態で、1は透過水分量を測定する透過水分量測定用試料で、該試料1は、製造した遮水層を有する被測定電力ケーブルから所定長の長さ切断し、ケーブルコア部分を抜き取ったものである。2は該試料1の両端を密封するキャップで、該キャップ2は金属製で試料1の両端にハンダ溶接で取り付けられている。
【0013】
3は露点測定装置で、該測定装置3は前記キャップ2に取り付けられ試料1内に配置された露点計センサー部4と露点計5とで構成されている。7はキャップ2に設けたバルブで、両端のキャップ2、2に設けた該バルブ7、7により試料1内部と外部とを連通している。8は水9を貯蔵した水槽で、該水槽8内に試料1を収納し、試料1を水中に浸漬している。なお、図1に示すように試料1が水槽8を貫通するように構成しても良い。
【0014】
次に、測定方法につき説明する。
電力ケーブル製品から所定長の長さの被測定ケーブルを切り出し、コア部分を抜き取り試料1とする。この試料1の一端に露点計センサー部4及びバルブ7を設けた金属製キャップ2を挿入し、該キャップ2と試料1の遮水層6とをハンダ付けして両者の接続部を密封する。次いで、試料1の他端にバルブ7を有する金属キャップ2をハンダ付して接続部を密閉する。両端を密封された試料1は水槽8に貫通し、その周囲を水9で満たす。
【0015】
測定開始時に、先ず両方のバルブ7、7を開放状態にして、一方のバルブ7から試料1の内部に露点の低い乾燥空気または窒素ガス等を注入しで試料1内を吹き流し、試料1内部を露点の低い気体で置換する。試料1内の気体の置換が終了したならば両方のバルブ7、7を閉め、試料1を水9に浸漬した状態で露点計センサー部4により遮水層を透過してくる水分量を経時的に直接測定する。
【0016】
即ち、試料1内部に遮水層6を透過して水分が浸入すれば、露点計センサー部4が水分を検出して露点計5に検出結果を出力し、水分の浸入がなければ露点計5には露点計センサー部4からの出力は増加しない。従って、露点計5に出力される数値から試料1の透過水分量を測定することができる。
なお、測定に先立ち、試料1を乾燥処理し、試料1に含まれる水分を除去することで測定誤差を低減させるが可能である。
【0017】
[実施例]
図1に示す構造の試料1を準備した。試料の長さは約0.6m、この試料を幅約0.3mの水槽8に貫通させた状態で、一方のバルブ7に乾燥窒素ガスのボンベに接続し、乾燥窒素ガスを注入して試料1内を吹き流し、露点計センサー部4で試料内の湿度が一定になるまで乾燥窒素ガスを吹き流し、試料1内部を露点の低い窒素ガスで置換した。試料1内のガスを乾燥窒素ガスで置換が終了した時点で両方のバルブ7、7を閉め、水分の透過量の測定を約30日間実施した。その結果、水分の浸入量を経時的(連続的)に正確に測定でき、透過水分量は0.031mg/日の測定値を得た。
【0018】
[比較例]
実施例と同一の試料を準備し、従来のシリカゲル法を用いて測定した。測定開始から30日間放置して水分の透過量、即ち、シリカゲルの重量増加を測定した。その結果は上記実施例と比較して、約30倍の相違があり、正確さに欠けていた。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、電力ケ−ブルの遮水層を透過する水分を露点計により直接測定するので、その透過水分量を定量的に連続して正確に測定することができ、その測定の精度が向上し、ケーブルの品質向上と信頼性の向上に寄与することができる等の優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電力ケーブルの透過水分量測定方法を実施する装置の一実施例を示す説明図である。
【図2】従来の電力ケーブルの透過水分量測定装置の一実施例を示す説明図である。
1  試料
2  キャップ
4  露点計センサー部
5  露点計
6  遮水層
7  バルブ
8  水槽

Claims (2)

  1. 所定長に切断した遮水層を有する被測定電力ケーブルから、ケーブルコア部分を抜き取って透過水分量測定用試料とし、該試料内に露点計センサー部を配置すると共にその両端を密封し、露点計センサー部にて前記試料内の露点を測定することを特徴とする電力ケ―ブルの透過水分量測定方法。
  2. 所定長に切断した遮水層を有する被測定電力ケーブルから、ケーブルコア部分を抜き取って透過水分量測定用試料とし、該試料内に露点計センサー部を配置すると共にその両端を密封して水槽内に収納し、試料内を露点の低い気体で置換して後、露点計センサー部にて前記試料内の露点を測定することを特徴とする電力ケ―ブルの透過水分量測定方法。
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