JP2004012068A - 蓄熱システム - Google Patents

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    • Y02E60/14Thermal energy storage

Abstract

【課題】空調用等に適用する蓄熱システムにおいて、躯体蓄熱だけでは蓄熱容量が十分でなく、電力の夜間移行率が30%程度であり、また蓄熱された熱を、希望の時間帯に放熱させるようにコントロールすることは難しい。一方、水を熱媒体とする蓄熱システムでは、温水を貯留する比較的大型の蓄熱槽を必要とし、所要のスペースやコストが大きくなってしまうと共にポンプを連続的に運転しなければならない。
【解決手段】そこで本発明では、カプセル2内に潜熱蓄熱材3を封入して成る多数の蓄熱ボール1を、集熱側と放熱側に渡って移動経路6を介して移動可能に構成し、集熱側において潜熱蓄熱材に蓄熱を行った蓄熱ボールを放熱側に移動させて放熱させると共に、放熱側において放熱させた蓄熱ボールを集熱側に移動させて蓄熱を行わせる構成とした蓄熱システムを提案する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調や給湯等に利用する蓄熱システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建物の空調における省エネルギー化、夜間電力を利用したランニングコストの低減及び空調負荷のピークカット等を目的として、空調機を電力料金の単価が安い夜間に運転して、空調空気をボイドスラブ等の躯体に通して蓄熱を行い、この躯体に蓄熱された熱を空調時に放熱して空調に利用する躯体蓄熱を利用した空調システムが従来から種々提案されている。
【0003】
このような躯体蓄熱を利用した蓄熱システムにおいては、躯体の蓄熱量はスラブの厚さや断熱仕様等に影響され、条件によっては蓄熱量、従って放熱量が十分でなく空調運転での有効利用の時間が限られ、最も有効に利用できる時間帯での利用ができない場合もある。躯体蓄熱を利用した蓄熱システムにおいて躯体の蓄熱量を増大することを目的として、特開平11−108393号公報に記載の発明では、蓄熱を行う躯体に潜熱蓄熱材を配置している。
【0004】
一方、水を蓄熱媒体とする蓄熱システムがあり、このような蓄熱システムでは、蓄熱槽と放熱側との間にポンプによる循環経路を構成し、蓄熱槽に貯留した水をポンプにより放熱側に連続的に循環移動することにより、蓄熱槽内の水に蓄熱された熱を徐々に放熱側に移動して利用する構成である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のシステムにおいては、次のような課題がある。
まず前者の躯体蓄熱を利用した空調システムでは、次のような課題がある。
1.躯体蓄熱だけでは蓄熱容量が十分でなく、電力の夜間移行率が30%程度であるため、蓄熱容量の増大が望まれている。
2.潜熱蓄熱材を躯体に配置して蓄熱容量を増大する試みもあるが、蓄熱と放熱が同じ場所の躯体で行われる構成では、躯体と潜熱蓄熱材に蓄熱された熱を、希望の時間帯に放熱させるようにコントロールすることは難しく、例えば冷房期において、電力の平準化を目的とする場合には、午後の13〜16時により多くの放熱が必要になるのに対して、実際では、午前中に多く放熱されてしまって、午後の放熱量が少なくなってしまう。
【0006】
一方、水を熱媒体とする蓄熱システムでは、次のような課題がある。
1.温水を貯留する比較的大型の蓄熱槽を必要とし、所要のスペースやコストが大きくなってしまう。
2.熱の利用時には、水の移動手段であるポンプを連続的に運転しなければならない。
そこで、本発明はこのような課題を解決することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明では、カプセル内に潜熱蓄熱材を封入して成る多数の蓄熱ボールを、集熱側と放熱側に渡って移動経路を介して移動可能に構成し、集熱側において潜熱蓄熱材に蓄熱を行った蓄熱ボールを放熱側に移動させて放熱させると共に、放熱側において放熱させた蓄熱ボールを集熱側に移動させて蓄熱を行わせる構成の蓄熱システムを提案する。
【0008】
また本発明では、以上の構成において、移動経路は、空気配管により構成し、多数の蓄熱ボールを空気圧により移動させる構成とすることを提案する。
【0009】
また本発明では、以上の構成において、移動経路は、水配管により構成し、多数の蓄熱ボールを水圧により移動させる構成とすることを提案する。
【0010】
以上の本発明によれば、蓄熱は、潜熱蓄熱材を用いて行うため、水を蓄熱媒体とする場合と比較して単位容積あたりの蓄熱量が大きくなり、小さなスペースで所望量の熱を蓄熱することができる。
【0011】
そして、潜熱蓄熱材に蓄熱した熱は、蓄熱ボールを集熱側から移動経路を経て放熱側に移動させることにより、放熱側において利用することができる。また放熱側において蓄熱が利用された蓄熱ボールは、放熱側から移動経路を経て集熱側に移動させることにより、蓄熱を行わせることができる。
【0012】
このように本発明においては、潜熱蓄熱材の蓄熱側と放熱側とを異なった場所に配置することができるので、放熱側において潜熱蓄熱材から放熱する時点を、蓄熱ボールを移動させるタイミングで制御することができると共に、蓄熱側における潜熱蓄熱材への蓄熱を効率的に行うことができる。
【0013】
そして蓄熱ボールを移動させるための移動手段は、蓄熱ボールを、集熱側から放熱側に、及び放熱側から集熱側に移動する時にのみ動作させればよく、連続的に循環移動させる必要はないので、移動手段としてのブロワーやポンプを連続運転する必要がない。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の蓄熱システムの構成を概念的に示すもので、また図2は本発明の蓄熱システムに使用する蓄熱ボールを概念的に示すものである。
図1、図2において符号1は蓄熱ボールを示すものであり、この蓄熱ボール1は球状等のカプセル2内に潜熱蓄熱材3を封入して構成する。カプセル2は、高密度ポリエチレン等のプラスチックスや金属等の硬い材料で構成する他、不溶性の高分子膜等の弾性変形可能な材料により構成することもできる。また潜熱蓄熱材3は、次の例に示すように、用途、従って温度域に応じて適宜に選択することができる。
【0015】
Figure 2004012068
【0016】
次に図1において、符号4は集熱側に配置した集熱器、5は放熱側に配置した放熱器、6は集熱器4と放熱器5間に構成した、上記蓄熱ボール1の移動経路であり、また7は移動経路6を通して蓄熱ボール1を移動させるための移動手段である。尚、この例では移動経路6は、集熱器4から放熱器5への移動経路6aと、放熱器5から集熱器4への移動経路6bとから構成している。
【0017】
具体例を後述するように、移動経路6を空気配管により構成して、多数の蓄熱ボール1を空気圧により移動させる構成とすることができ、この場合はブロワ等の空気圧源が移動手段7となる。また移動経路6を水配管により構成して、多数の蓄熱ボール1を水圧により移動させる構成とすることができ、この場合はポンプが移動手段7となる。
【0018】
以上の構成において、図1に1点鎖線で示すように、多数の蓄熱ボール1を集熱器4に移動させておくことにより、集熱器4において蓄熱ボール1内の潜熱蓄熱材3に潜熱の形で蓄熱を行うことができる。
【0019】
集熱器4は、後に例示するように、熱源機により生成した熱(冷熱を含む)を蓄熱ボール1の潜熱蓄熱材3に与える構成としたり、太陽熱や地熱等の自然の熱を蓄熱ボール1の潜熱蓄熱材3に与える構成とすることができる。
【0020】
集熱器4においては、多数の蓄熱ボール1の内部に封入した潜熱蓄熱材3に潜熱の形で蓄熱を行うため、水を蓄熱媒体とする場合と比較して単位容積あたりの蓄熱量が大きくなり、小さなスペースで所望量の熱を蓄熱することができる。
【0021】
このように集熱器4において蓄熱が行われた蓄熱ボール1を、移動手段7の動作により移動経路6aを通して放熱器5に移動することにより、蓄熱ボール1の潜熱蓄熱材3に蓄熱された熱を放熱器5において放熱して、空調等に利用することができる。
【0022】
そして放熱器5において熱が利用された後に、蓄熱ボール1は、移動手段7の動作により移動経路6bを通して集熱器4に移動して、再び蓄熱を行うことができる。
【0023】
このように蓄熱ボール1は、その中の潜熱蓄熱材3に潜熱の状態で蓄熱された熱を、自体の移動により全て移動させることができるので、移動手段7は、蓄熱ボール1を、集熱器4から放熱器5へ、及び放熱器5から集熱器4へと移動する時にのみ動作させればよく、集熱器4と放熱器5との間を連続的に循環移動させる必要はないので、移動手段7としてのブロワーやポンプを連続運転する必要はない。また、このことから移動経路6は、必ずしも集熱器4から放熱器5への移動経路6aと、放熱器5から集熱器4への移動経路6bとから構成する必要はなく、一つの移動経路を兼用する構成とすることもできる。
【0024】
次に、図3は本発明に係る蓄熱システムの実施の形態を概念的に示す系統説明図である。
図3において、符号8は建物の床を構成する中空スラブであり、この中空スラブ8は多数の中空部9が平行に設けられている。また符号10は蓄熱ボールであり、この蓄熱ボール10は上述した蓄熱ボール1と同様にカプセル内に潜熱蓄熱材を封入した構成である。符号11は熱源機、12は蓄熱槽であり、熱源機11と蓄熱槽12との間に、熱媒体としての冷温水をポンプ13により循環させる冷温水循環経路14を構成している。蓄熱槽12は、冷温水と共に蓄熱ボール10を貯留可能な構成としており、この蓄熱槽12から上記中空スラブ8の中空部9の一方側に蓄熱ボール10を移動させる往き経路15aと、中空スラブ8の他方側から蓄熱槽12に蓄熱ボール10を移動させる戻り経路15bを構成しており、往き経路15aにポンプ16を設けている。
【0025】
以上の構成において、夜間には図中1点鎖線に示すように、蓄熱ボール10を全て蓄熱槽12内に移動させておき、この蓄熱槽12において熱源機11で生成した冷温水と熱交換させて蓄熱ボール10内の潜熱蓄熱材に蓄熱を行う。
【0026】
そして昼間の空調時においては、ポンプ16を運転して多数の蓄熱ボール10を往き経路15aを経て中空スラブ8の中空部9内に移動し、所定の蓄熱ボール10が中空部9内に移動したらポンプ16を停止する。
【0027】
このように中空スラブ8の中空部9内に留まった蓄熱ボール10は、内部の潜熱蓄熱材に潜熱として蓄熱されている熱を中空スラブ8に放熱し、こうして適宜の空調システムにおける建物の室内の空調負荷の低減を図ることができる。
【0028】
尚、以上の動作において、多数の蓄熱ボール10を中空スラブ8の中空部9内に移動させて、所定位置で停止させる機構としては、中空部9の出口側に蓄熱ボール10のみを停止させる網状等のストッパーを出入自在に設けた構成等、適宜の機構を適用することができる。
【0029】
以上の動作において蓄熱ボール10の潜熱蓄熱材に蓄熱されていた熱が放熱された時には、再びポンプ16を動作させて、中空スラブ8の中空部9内の多数の蓄熱ボール10を戻り経路15bを経て蓄熱槽12内に戻すと、ここで再び蓄熱を行うことができる。
【0030】
次に図4は、本発明に係る蓄熱システムの他の実施の形態を概念的に示す系統説明図である。
図4において、符号17は建物であり、18は室内等に設けた暖房用放熱器、19は屋根等に設けた太陽熱集熱器である。本発明においては、暖房用放熱器18と太陽熱集熱器19との間に、暖房用放熱器18から太陽熱集熱器19への経路20aと、太陽熱集熱器19から暖房用放熱器18への経路20bとから成る移動経路を構成し、これらの経路20a,20bにより暖房用放熱器18と太陽熱集熱器19との間に蓄熱ボール21を移動可能に構成している。この場合、移動経路20a,20bは空気配管により構成しており、多数の蓄熱ボール21を空気圧により移動させる構成としている。このために移動経路20aには空気圧源としてブロワ22を設置している。この蓄熱ボール21も上述の蓄熱ボール1と同様に、カプセルの内部に潜熱蓄熱材を封入したものである。
【0031】
以上の構成では、暖房期の昼間に蓄熱ボール21を太陽熱集熱器19に移動させておいて、蓄熱ボール21内の潜熱蓄熱材に太陽熱を集熱させる。そして潜熱蓄熱材に蓄熱された蓄熱ボール21を夕方に移動経路20bを経て暖房用放熱器18内に移動して、そこで放熱させて暖房に供する。
【0032】
この蓄熱システムでは、暖房用放熱器18と太陽熱集熱器19との間には高低差があるので、蓄熱ボール21を、暖房用放熱器18から太陽熱集熱器19へはブロワ22により移動経路20aを移動させ、太陽熱集熱器19から暖房用放熱器18へは重力による自然落下で移動させるように構成することもできる。
【0033】
次に、図5〜図9は本発明の蓄熱システムを構成する集熱器の実施の形態を示すものである。
符号23は集熱器30の本体を構成する扁平な箱体であり、この箱体23の対角線上の位置に、蓄熱ボール24の入口25と出口26を構成している。入口25側と出口26側には、
対向して平行に配置された導入路27と導出路28とを構成しており、これらの間に複数の平行な溝形移動路29を構成している。導入路27は入口25側が高くなるように若干傾斜させており、また導出路28は出口26側が低くなるように若干傾斜させている。一方、溝形移動路29は導出路28側と導入路27側の夫々に段を形成していると共に、導出路28側が導入路27側よりも低くなるように若干傾斜させている。
【0034】
以上の構成において、入口25から多数の蓄熱ボール24を順次導入すると、蓄熱ボール24は導入路27を低い側に転がって行き、その端部において溝形移動路29に落下すると共に、
後から転がって来て、前の蓄熱ボール24に邪魔をされた蓄熱ボール24は、より手前側の溝形移動路29に落下して、それらの溝形移動路29を転がって行く。
【0035】
このため、出口26側に適宜のストッパーを設けて蓄熱ボール24の導出を阻止している状態では、入口25から順次導入される多数の蓄熱ボール24が導入路27、導出路28及び溝形移動路29上に縦横に拡がった整列状態に支持され、この状態において、箱体23の上側又は下側から熱を供給して、蓄熱ボール24内の潜熱蓄熱材に効率的に蓄熱を行うことができる。
【0036】
こうして蓄熱が行われた後、上述したストッパー等を解除すると、箱体23内の多数の蓄熱ボール24は重力により転がり、出口26から出て、放熱側に移動される。
【0037】
次に図10は本発明の蓄熱システムを構成する集熱器の他の実施の形態を示すもので、この実施の形態は、図5〜図9に示した集熱器の複数を横方向に並列に接続して構成したものであり、夫々の集熱器の構成は同様であるので、符号は図5〜図9のものと同一とする。
即ち、この実施の形態では3台の集熱器30a、30b、30cの夫々の入口25を導入管31で接続すると共に夫々の出口26を導出管32で接続して構成している。
【0038】
この構成では、複数の集熱器を接続することにより、集熱面積を適宜調節することができる。
【0039】
以上の集熱器30の構成では、多数の蓄熱ボール24を自然落下により縦横に拡がった整列状態に支持することができるので、例えば空気圧により圧送した多数の蓄熱ボール24を一時貯留部に貯留した後、この一時貯留部から順次集熱器に供給するような構成とすることにより、効率的な蓄熱を行うことができる。この構成の集熱器は、例えば太陽熱集熱器として適している。
【0040】
尚、以上の集熱器30の構成は放熱器として適用することもできるものである。即ち、図11は上記集熱器30の構成と同様な構成により放熱器を構成した実施の形態を示すものであり、この放熱器33は、その本体を構成する扁平な箱体34が、上記集熱器30を構成する箱体23の上板を除いた構成である他は、導入路27、導出路28及びそれらの間の溝形移動路29の構成が同様であるので、図5〜図10と同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
この放熱器33は空調用の空気ダクト35内に設置されており、空気ダクト35を流れる空気は、箱体34により乱流となって、その内部に整列されている蓄熱ボール24と接触し、熱交換して蓄熱ボール24の潜熱蓄熱材に蓄熱されている熱を回収して、空調等に供される。
【0041】
このような空調用ダクト内に設置する構成は、集熱器に適用できることは勿論である。
【0042】
以上に説明した本発明に適用する蓄熱ボールの大きさは、用途等に応じて適宜設定でき、例えば、躯体蓄熱と併用する蓄熱システムや太陽熱を利用する蓄熱システムでは、100φ程度の大きさが考えられる。
【0043】
【発明の効果】
本発明は以上のとおりであるので、次のような効果がある。
a.蓄熱は、潜熱蓄熱材を用いて行うため、水を蓄熱媒体とする場合と比較して単位容積あたりの蓄熱量が大きくなり、小さなスペースで所望量の熱を蓄熱することができる。例えば、躯体にのみ蓄熱する方式では電力の夜間移行率が30%程度なのに対して、これに蓄熱ボール内の潜熱蓄熱材の潜熱蓄熱を併用することにより、夜間移行率を理想的な50%程度とすることができる。
b.潜熱蓄熱材の蓄熱側と放熱側とを異なった場所に配置することができるので、放熱側において潜熱蓄熱材から放熱する時点を、蓄熱ボールを移動させるタイミングで制御することができると共に、蓄熱側における潜熱蓄熱材への蓄熱を効率的に行うことができる。
c.蓄熱ボールを移動させるための移動手段は、蓄熱ボールを、集熱側から放熱側に、及び放熱側から集熱側に移動する時にのみ動作させればよく、連続的に循環移動させる必要はないので、移動手段としてのブロワーやポンプを連続運転する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蓄熱システムの構成を概念的に示す説明図である。
【図2】本発明の蓄熱システムに使用する蓄熱ボールを概念的に示す説明図である。
【図3】本発明に係る蓄熱システムの実施の形態を概念的に示す系統説明図である。
【図4】本発明に係る蓄熱システムの他の実施の形態を概念的に示す系統説明図である。
【図5】本発明の蓄熱システムを構成する集熱器の実施の形態を示す平面図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【図7】図5のB−B断面図である。
【図8】図5のC−C断面図である。
【図9】図5のD−D断面図である。
【図10】本発明の蓄熱システムを構成する集熱器の他の実施の形態を示す平面図である。
【図11】本発明の蓄熱システムを構成する放熱器の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1,10,21,24 蓄熱ボール
2          カプセル
3          潜熱蓄熱材
4          集熱器
5          放熱器
6(6a,6b)   移動経路
7          移動手段
8          中空スラブ
9          中空部
11         熱源機
12         蓄熱槽
13         ポンプ
14         冷温水循環経路
15a        往き経路
15b        戻り経路
16         ポンプ
17         建物
18         暖房用放熱器
19         太陽熱集熱器
20a,20b    経路
22         ブロワ
23,34      箱体
25         入口
26         出口
27         導入路
28         導出路
29         溝形移動路
30(30a,30b,30c) 集熱器
31         導入管
32         導出管
33         放熱器
35         空気ダクト

Claims (3)

  1. カプセル内に潜熱蓄熱材を封入して成る多数の蓄熱ボールを、集熱側と放熱側に渡って移動経路を介して移動可能に構成し、集熱側において潜熱蓄熱材に蓄熱を行った蓄熱ボールを放熱側に移動させて放熱させると共に、放熱側において放熱させた蓄熱ボールを集熱側に移動させて蓄熱を行わせる構成としたことを特徴とする蓄熱システム
  2. 移動経路は、空気配管により構成し、多数の蓄熱ボールを空気圧により移動させる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の蓄熱システム
  3. 移動経路は、水配管により構成し、多数の蓄熱ボールを水圧により移動させる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の蓄熱システム
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