JP2004006614A - Nitriding method, semiconductor device and its manufacture, substrate processing device, and substrate processing method - Google Patents

Nitriding method, semiconductor device and its manufacture, substrate processing device, and substrate processing method Download PDF

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a nitriding method for minimizing film increase and stably nitriding an extremely thin oxide film or oxynitride film whose film thickness is 0.4 nm or less. <P>SOLUTION: A nitrogen radical is formed by high frequency plasma, the formed nitrogen radical is supplied on a gas flow flowing along the surface of the oxide film or the oxynitride film formed by an ultraviolet light excitation radical on a substrate, and the film surface is nitrided. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体装置に係り、特に高誘電体膜を有する、超微細化高速半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
今日の超高速半導体装置では、微細化プロセスの進歩とともに、0.1μm以下のゲート長が可能になりつつある。一般に微細化とともに半導体装置の動作速度は向上するが、このように非常に微細化された半導体装置では、ゲート絶縁膜の膜厚を、微細化によるゲート長の短縮に伴って、スケーリング則に従って減少させる必要がある。
【0003】
【従来の技術】
しかしゲート長が0.1μm以下になると、ゲート絶縁膜の厚さも、従来の熱酸化膜を使った場合、1〜2nm、あるいはそれ以下に設定する必要があるが、このように非常に薄いゲート絶縁膜ではトンネル電流が増大し、その結果ゲートリーク電流が増大する問題を回避することができない。
【0004】
このような事情で従来より、比誘電率が熱酸化膜のものよりもはるかに大きく、このため実際の膜厚が大きくてもSiO膜に換算した場合の膜厚が小さいTaやAl,ZrO,HfO、さらにはZrSiOあるいはHfSiOのような高誘電体材料(いわゆるhigh−K材料)をゲート絶縁膜に対して適用することが提案されている。このような高誘電体材料を使うことにより、ゲート長が0.1μm以下と、非常に短い超高速半導体装置においても10nm程度の物理的膜厚のゲート絶縁膜を使うことができ、トンネル効果によるゲートリーク電流を抑制することができる。
【0005】
例えば従来よりTa膜はTa(OCおよびOを気相原料としたCVD法により形成できることが知られている。典型的な場合、CVDプロセスは減圧環境下、約480°C、あるいはそれ以上の温度で実行される。このようにして形成されたTa膜は、さらに酸素雰囲気中において熱処理され、その結果、膜中の酸素欠損が解消され、また膜自体が結晶化する。このようにして結晶化されたTa膜は大きな比誘電率を示す。
【0006】
チャネル領域中のキャリアモビリティーを向上させる観点からは、高誘電体ゲート酸化膜とシリコン基板との間に、1nm以下、好ましくは0.8nm以下の厚さのきわめて薄いベース酸化膜を介在させるのが好ましい。ベース酸化膜は非常に薄い必要があり、厚さが厚いと高誘電体膜をゲート絶縁膜に使った効果が相殺される。一方、かかる非常に薄いベース酸化膜は、シリコン基板表面を一様に覆う必要があり、また界面準位等の欠陥を形成しないことが要求される。
【0007】
従来より、薄いゲート酸化膜はシリコン基板の急速熱酸化(RTO)処理により形成されるのが一般的であるが、熱酸化膜を所望の1nm以下の厚さに形成しようとすると、膜形成時の処理温度を低下させる必要がある。しかし、このように低温で形成された熱酸化膜は界面準位等の欠陥を含みやすく、高誘電体ゲート酸化膜のベース酸化膜としては不適当である。
【0008】
図1は高誘電体ゲート絶縁膜を有する高速半導体装置100の概略的な構成を、示す。
【0009】
図1を参照するに、半導体装置100はシリコン基板1上に形成されており、シリコン基板1上には薄いベース酸化膜2を介して、Ta,Al,ZrO,HfO,ZrSiO,HfSiO等の高誘電体ゲート絶縁膜3が形成され、さらに前記高誘電体ゲート絶縁膜3上にはゲート電極4が形成されている。
【0010】
図1の半導体装置100では、前記ベース酸化膜層2の表面部分に、シリコン基板1とベース酸化膜2との間の界面の平坦性が保たれるような範囲で窒素(N)がドープされ、酸窒化膜2Aが形成されている。シリコン酸化膜よりも比誘電率の大きい酸窒化膜2Aをベース酸化膜2中に形成することにより、ベース酸化膜2の熱酸化膜換算膜厚をさらに減少させることが可能になる。
【0011】
先にも説明したように、かかる高速半導体装置100では前記ベース酸化膜2の厚さは可能な限り薄いのが好ましい。
【0012】
【特許文献1】特開2002−100627号公報
【特許文献2】特開平7−196303号公報
【特許文献3】特開平8−85861号公報
【非特許文献1】Z. H. Lu, et al., Appl. Phys, Lett. 71, pp.2764,1997
【非特許文献2】G. Lucovisky, et al., Appl. Phys. Lett. 74, pp.2005, 1999
【非特許文献3】Watanabe, K., J. Appl. Phys. 90, pp.4701, 2001
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ベース酸化膜2を1nm以下、例えば0.8nm以下、さらには0.3〜0.4nm前後の厚さで一様に、かつ安定に形成するのは、従来より非常に困難であった。例えば膜厚が0.3〜0.4nmの場合、酸化膜は2〜3原子層分の膜厚しか有さないことになる。
【0014】
また、ベース酸化膜2上に形成される高誘電体ゲート絶縁膜3の機能を発現させるためには、堆積した高誘電体膜3を熱処理により結晶化し、また酸素欠損補償を行う必要があるが、このような熱処理を高誘電体膜3に対して行った場合、ベース酸化膜2の膜厚が増大してしまい、高誘電体ゲート絶縁膜3を使うことによるゲート絶縁膜の実効的な膜厚の減少が、実質的に相殺されてしまっていた。
【0015】
このような熱処理に伴うベース酸化膜2の膜厚の増大は、シリコン基板1とベース酸化膜2の界面における、酸素原子およびシリコン原子の相互拡散、およびこれに伴うシリケート遷移層の形成、あるいはシリコン基板中への酸素の侵入によるベース酸化膜2の成長の可能性を示唆している。このようなベース酸化膜2の熱処理に伴う膜厚増大の問題は、特にベース酸化膜2の膜厚が、ベース酸化膜として望ましい数原子層以下の膜厚まで低減された場合、非常に深刻な問題になる。
【0016】
このような事情から、本発明の発明者は、ベース酸化膜の形成に、低いラジカル密度のもとで高品質の酸化膜が低い成膜速度で形成できる紫外光励起酸素ラジカル(UVOラジカル)基板処理装置を使うことを先に提案した。
【0017】
図2は、従来のUVOラジカル基板処理装置10の概略的な構成を示す。
【0018】
図2を参照するに、基板処理装置10は被処理基板12を減圧環境下で保持する処理容器11を有し、前記被処理基板12はヒータ11aを有する保持台11A上に保持される。さらに前記処理容器11中には前記保持台11A上の被処理基板12に対向するようにシャワーヘッド11Bが設けられ、前記シャワーヘッド21Bには酸素ガス,O,NO,NOあるいはこれらの混合物よりなる酸化ガスが供給される。
【0019】
前記シャワーヘッド11Bは石英など紫外光に対して透明な材料より形成され、さらに前記処理容器11には石英などの紫外光を透過させる窓11Cが前記保持台11A上の被処理基板12を露出するように形成される。また前記窓11Cの外側には前記窓11Cの面に沿って移動可能な紫外光源13が形成される。
【0020】
図2の処理容器11中にシリコン基板を前記被処理基板12として導入し、処理容器11の内部を排気・減圧した後酸素などの酸化ガスを導入し、前記紫外光源13を駆動して前記酸化ガス中に活性なO*などのラジカルを形成する。かかる紫外線活性化ラジカルは露出されたシリコン基板12の表面を酸化し、その結果前記シリコン基板12の表面に0.5〜0.8nm程度の非常に薄い酸化膜が形成される。
【0021】
図2の基板処理装置10では、前記紫外光源13を前記光学窓11Cに沿って移動させることにより、前記酸化膜を一様な厚さに形成することができる。
【0022】
このようにして形成された酸化膜は紫外線活性化酸化処理で形成されているため、Zhang他(Zhang, J−Y, et al., Appl. Phys. Lett. 71 (20), 17 November 1997, pp.2964−2966)が報告しているように界面準位等の欠陥が少なく、高誘電体ゲート絶縁膜の下のベース酸化膜として好適である。
【0023】
先にも説明したように、高誘電体ゲート絶縁膜の下のベース酸化膜は非常に薄い必要があり、UVOラジカル基板処理装置を使って、0.8nm程度の厚さのベース酸化膜が実現されている。しかし、シリコン基板上にこれよりも薄いベース酸化膜を形成しようとすると膜厚制御が困難になり、一様な厚さのベース酸化膜を精度よく形成することは、従来非常に困難であった。
【0024】
ところで従来より、原子間結合価数が大きく、いわば「剛性の高い」シリコン単結晶基板表面に直接に、原子間結合価数の小さい、いわば「剛性の低い」金属酸化膜を形成すると、シリコン基板と金属酸化膜の界面が力学的に不安定になり欠陥を発生させる可能性が指摘されており(例えばG. Lucovisky, et al., Appl. Phys. Lett. 74, pp.2005, 1999)、この問題を回避するために、シリコン基板と金属酸化膜との界面に窒素を1原子層分導入した酸窒化層を遷移層として形成することが提案されている。また、高誘電体ゲート絶縁膜のベース酸化膜として、このように酸窒化膜を形成することは、高誘電体ゲート絶縁膜中の金属元素あるいは酸素とシリコン基板を構成するシリコンとの相互拡散を抑制したり、電極からのドーパントの拡散を抑制するのにも有効であると考えられる。
【0025】
このような酸窒化層を形成するにあたり、酸化膜表面をマイクロ波励起リモートプラズマにより窒化する技術が提案されている。しかし、このようなマイクロ波を使った窒化工程では、一般に1.33×10−1〜1.33×10−4Pa(10−3〜10−6Torr)程度の非常に高い真空度が要求される。このような非常に高い真空度で窒化処理を行う場合には、処理容器中に残存する酸素や水分などの微量の不純物の影響が無視できなくなり、窒化処理の際に酸化反応を生じ、酸化膜を増膜させてしまうおそれがある。このように酸窒化処理の際に酸化膜が増膜してしまうと、高誘電体ゲート絶縁膜を使う効果は相殺されてしまう。
【0026】
従来より、このように非常に薄い酸窒化膜を安定に、再現性良く、しかも通常の半導体プロセスで使われる程度の容易に到達可能な真空度で、しかも酸化による増膜を伴うことなく窒化するのは、非常に困難であった。
【0027】
そこで本発明は上記の課題を解決した、新規で有用な基板処理方法および基板処理装置を提供することを概括的課題とする。
【0028】
本発明のより具体的な課題は、基板上に非常に薄い絶縁膜を形成する基板処理方法、かかる絶縁膜を使った半導体装置、およびその製造方法を提供することにある。
【0029】
本発明の他の課題は、シリコン基板表面に非常に薄い、典型的には2〜4原子層分以下の厚さの酸化膜を安定に形成し、さらにこれを窒化して酸窒化膜を形成することのできる基板処理方法および基板処理装置を提供することにある。
【0030】
本発明の他の課題は、シリコン基板表面に非常に薄い、典型的には2〜4原子層分以下の厚さの酸窒化膜を形成し、さらにこれを窒化してより窒素濃度の高い酸窒化膜を所望の厚さに形成することのできる基板処理装置を提供することにある。
【0031】
本発明の他の課題は、シリコン基板表面に非常に薄い、典型的には2〜4原子層分以下の厚さの酸化膜あるいは窒化膜を安定に形成し、さらにこれを安定に窒化できる基板処理装置を含んだ、クラスタ型の基板処理システムを提供することにある。
【0032】
本発明の他の課題は、シリコン基板上に、非常に薄い酸窒化膜を、直接に、安定して、再現性良く形成できる基板処理方法を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を、
請求項1に記載したように、
高周波プラズマにより窒素ラジカルを形成する工程と、
酸素を含む絶縁膜表面に前記窒素ラジカルを供給し、前記絶縁膜表面を窒化する工程とを特徴とする、絶縁膜の窒化方法により、または
請求項2に記載したように、
前記絶縁膜は酸化膜であることを特徴とする請求項1記載の絶縁膜の窒化方法により、または。
【0034】
請求項3に記載したように、
前記酸化膜は0.4nm以下の膜厚を有することを特徴とする請求項2記載の絶縁膜の窒化方法により、または
請求項4に記載したように、
前記絶縁膜は酸窒化膜であることを特徴とする請求項1記載の絶縁膜の窒化方法により、または
請求項5に記載したように、
前記窒素ラジカルは、前記絶縁膜の表面に沿って流れるように形成されたガスの流れに乗って供給されることを特徴とする請求項1〜4のうち、いずれか一項記載の絶縁膜の窒化方法により、または
請求項6に記載したように、
前記ガスの流れは、前記絶縁膜が形成された被処理基板の第1の側から、径方向上で対向する第2の側へと流れることを特徴とする請求項5記載の絶縁膜の窒化方法により、または
請求項7に記載したように、
前記被処理基板の前記第2の側において前記ガスの流れは排気されることを特徴とする請求項6記載の絶縁膜の窒化方法により、または
請求項8に記載したように、
前記窒素ラジカルを形成する工程は、高周波プラズマにより窒素ガスを励起する工程と、窒素ガスの励起に伴って発生した窒素イオンを、拡散板あるいはイオンフィルタにより除去する工程を含むことを特徴とする請求項1〜7のうち、いずれか一項記載の絶縁膜の窒化方法により、または
請求項9に記載したように、
前記高周波プラズマは、窒素ガスを約400kHzの周波数で励起することにより形成されることを特徴とする請求項1〜8のうち、いずれか一項記載の絶縁膜の窒化方法により、または
請求項10に記載したように、
前記絶縁膜表面を窒化する工程は、0.67Pa〜1.33kPaの範囲の圧力で実行されることを特徴とする請求項1〜9のうち、いずれか一項記載の酸化膜の窒化方法により、または
請求項11に記載したように、
前記絶縁膜表面に窒素ラジカルを供給する工程に先立って、前記絶縁膜が保持されるプロセス空間を、前記絶縁膜表面の窒化工程で使われるよりも低い圧力にパージする工程を含むことを特徴とする請求項1〜10のうち、いずれか一項記載の絶縁膜の窒化方法により、または
請求項12に記載したように、
前記パージ工程は、前記プロセス空間を、1.33×10−1〜1.33×10−4Paの圧力まで排気することを特徴とする請求項11記載の絶縁膜の窒化方法により、または
請求項13に記載したように、
前記絶縁膜は、約0.4nmの膜厚を有することを特徴とする請求項1および4〜12のうち、いずれか一項記載の絶縁膜の窒化方法により、または
請求項14に記載したように、
前記絶縁膜は、シリコン基板表面を紫外光励起酸素ラジカルで処理することにより形成された酸化膜であることを特徴とする請求項1〜13のうち、いずれか一項記載の絶縁膜の窒化方法により、または
請求項15に記載したように、
シリコン基板表面に絶縁膜を形成する工程と、
高周波プラズマにより窒素ラジカルを形成する工程と、
前記絶縁膜表面に前記窒素ラジカルを供給し、前記絶縁膜表面を窒化する工程と、
前記表面を窒化処理された絶縁膜上に高誘電体膜を形成する工程とを含むことを特徴とする、半導体装置の製造方法により、または
請求項16に記載したように、
前記絶縁膜は酸化膜であることを特徴とする請求項15記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項17に記載したように、
前記酸化膜は0.4nm以下の膜厚を有することを特徴とする請求項16記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項18に記載したように、
前記絶縁膜は酸窒化膜であることを特徴とする請求項15記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項19に記載したように、
前記窒素ラジカルは、前記絶縁膜の表面に沿って流れるように形成されたガスの流れに乗って供給されることを特徴とする請求項15〜18のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項20に記載したように、
前記ガスの流れは、前記絶縁膜が形成された前記シリコン基板の第1の側から、径方向上で対向する第2の側へと流れることを特徴とする請求項19記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項21に記載したように、
前記シリコン基板の前記第2の側において前記ガスの流れは排気されることを特徴とする請求項20記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項22に記載したように、
前記窒素ラジカルを形成する工程は、高周波プラズマにより窒素ガスを励起する工程と、窒素ガスの励起に伴って発生した窒素イオンをイオンフィルタにより除去する工程を含むことを特徴とする請求項15〜21のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項23に記載したように、
前記高周波プラズマは、窒素ガスを約400kHzの周波数で励起することにより形成されることを特徴とする請求項15〜22のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項24に記載したように、
前記絶縁膜表面を窒化する工程は、0.67Pa〜1.33kPaの範囲の圧力で実行されることを特徴とする請求項15〜23のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項25に記載したように、
前記絶縁膜表面に窒素ラジカルを供給する工程に先立って、前記絶縁膜が保持されるプロセス空間を、前記絶縁膜表面の窒化工程で使われるよりも低い圧力にパージする工程を含むことを特徴とする請求項15〜24のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項26に記載したように、
前記パージ工程は、前記プロセス空間を、1.33×10−1〜1.33×10−4Paの圧力まで排気することを特徴とする請求項25記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項27に記載したように、
前記絶縁膜は、約0.4nmの膜厚を有することを特徴とする請求項15〜26のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項28に記載したように、
前記絶縁膜を形成する工程は、シリコン基板表面を紫外光励起酸素ラジカルで処理する工程を含むことを特徴とする請求項15〜27のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項29に記載したように、
前記絶縁膜の形成工程と、前記絶縁膜の窒化工程とは、同一の処理装置内において、途中で前記シリコン基板を大気に露出することなく、連続して実行されることを特徴とする請求項15〜28のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項30に記載したように、
前記絶縁膜の形成工程と、前記絶縁膜の窒化工程とは、同一の処理装置内において、途中で前記シリコン基板を大気に露出することなく、連続して実行され、前記絶縁膜の形成工程と前記絶縁膜の窒化工程との間には、前記絶縁膜が保持されるプロセス空間をパージする工程が、0〜4回行われることを特徴とする請求項15〜24のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項31に記載したように、
高周波プラズマにより窒素ラジカルを形成する窒素ラジカル形成部と、
絶縁膜を形成された被処理基板を保持する処理容器とよりなり、
前記処理容器は、前記窒素ラジカル形成部から前記窒素ラジカルを供給され、前記絶縁膜表面に前記窒素ラジカルを供給することにより前記絶縁膜表面を窒化することを特徴とする基板処理装置により、または
請求項32に記載したように、
前記処理容器は前記窒素ラジカル形成部を側面上に有し、前記絶縁膜の表面に沿って流れるようにガスの流れを形成し、前記窒素ラジカルを、前記絶縁膜の表面に沿って流れるように形成されたガスの流れに乗って前記絶縁膜の表面に供給することを特徴とする請求項31記載の絶縁膜の基板処理装置により、または
請求項33に記載したように、
前記ガスの流れは、前記処理容器内を、前記絶縁膜が形成された被処理基板の第1の側から、径方向上で対向する第2の側へと流れることを特徴とする請求項32記載の基板処理装置により、または
請求項34に記載したように、
前記前記処理容器は、被処理基板の前記第2の側において排気されることを特徴とする請求項33記載の基板処理装置により、または
請求項35に記載したように、
前記ラジカル形成部は、ガス通路と、前記ガス通路の一部に形成され、前記ガス通路を通過する窒素ガスをプラズマ励起する高周波プラズマ形成部とを含むことを特徴とする請求項31〜34のうち、いずれか一項記載の基板処理装置により、または
請求項36に記載したように、
前記高周波プラズマ形成部は、窒素ガスを約400kHzの周波数でプラズマ励起することを特徴とする請求項35記載の基板処理装置により、または
請求項37に記載したように、
前記処理容器には、前記処理容器内部を前記絶縁膜表面の窒化工程で使われるよりも低い圧力に減圧可能な排気系が結合されていることを特徴とする請求項31〜36のうち、いずれか一項記載の基板処理装置により、または
請求項38に記載したように、
処理空間を画成し、前記処理空間中に被処理基板を保持する保持台を備えた処理容器と、
前記処理容器上、前記保持台に対して第1の端部の側に設けられた第1のラジカル源と、
前記処理容器上、前記保持台に対して前記第1の端部の側に設けられた第2のラジカル源と、
前記処理容器上、前記保持台に対して前記第1の端部に対向する第2の端部の側に設けられ、前記処理空間を第1の処理圧に排気する第1の排気経路と、
前記処理容器上、前記保持台に対して前記第2の端部の側に、前記処理空間を第2の処理圧に排気する第2の排気経路とよりなる基板処理装置により、または
請求項39に記載したように、
前記第1の排気路は、前記第1のラジカル源が駆動されている場合に駆動され、前記第2の排気路は、前記第2のラジカル源が駆動されている場合に駆動されることを特徴とする請求項38記載の基板処理装置により、または
請求項40に記載したように、
前記第1のラジカル源は、前記処理容器中に供給された酸素ガスを励起する紫外光源を含み、前記第2のラジカル源は、窒素ガスを供給されてこれを励起するリモートプラズマ源よりなることを特徴とする請求項38または39記載の基板処理装置。
【0035】
請求項41に記載したように、
前記第1のラジカル源は、酸素ガスを前記保持台上の被処理基板の表面に沿って流すノズルを含み、前記紫外光源は、前記ノズルと被処理基板との間の位置に設けられ、光学窓を介して前記ノズルから放出される酸素ガスを活性化することを特徴とする請求項40記載の基板処理装置により、または
請求項42に記載したように、
前記第1の排気経路は、ターボ分子ポンプを含むことを特徴とする請求項40または41記載の基板処理装置。
【0036】
請求項43に記載したように、
前記第2の排気経路は、メカニカルブースターポンプを含むことを特徴とする請求項40〜42のうち、いずれか一項記載の基板処理装置により、または
請求項44に記載したように、
前記ターボ分子ポンプは、メカニカルブースターポンプによりブーストされることを特徴とする請求項42記載の基板処理装置により、または
請求項45に記載したように、
前記処理容器は前記第2の端部に基板搬入・搬出口を有することを特徴とする請求項39〜44のうち、いずれか一項記載の基板処理装置により、または
請求項46に記載したように、
前記第1および第2の排気経路は前記処理容器中、前記第2の端部近傍に形成された排気口を介して前記処理空間を排気することを特徴とする請求項39〜45記載の基板処理装置により、または
請求項47に記載したように、
前記第1の排気経路は、前記処理容器の前記第2の端部近傍に、前記排気口を介して前記処理空間に結合されたターボ分子ポンプを含むことを特徴とする請求項46記載の基板処理装置により、または
請求項48に記載したように、
前記保持台は回動自在に設けられ、さらに前記保持台を回動させる回動機構が設けられていることを特徴とする請求項38〜47のうち、いずれか一項記載の基板処理装置により、または
請求項49に記載したように、
処理空間を画成し、前記処理空間中に被処理基板を保持する保持台を備えた処理容器と、
前記処理容器上に設けられた第1のラジカル源と、
前記処理容器上に設けられた第2のラジカル源と、
前記処理容器上に設けられ、前記処理空間を第1の処理圧に排気する第1の排気経路と、
前記処理容器上に設けられ、前記処理空間を第2の処理圧に排気する第2の排気経路とよりなり、
前記第1の排気経路は、前記第1のラジカル源に対して、前記保持台上の被処理基板を挟んで反対の側において前記処理空間を排気するように設けられ、前記第2の排気路は、前記第2のラジカル源に対して、前記保持台上の被処理基板を挟んで反対の側において前記処理空間を排気するように設けられることを特徴とする基板処理装置により、または
請求項50に記載したように、
基板搬送室と、
前記基板搬送室に結合された複数の処理室とよりなるクラスタ型基板処理装置において、前記複数の処理室の一つが、
第1の端部に前記基板搬送室に結合された基板搬入・搬出口を有し、対向する第2の端部に第1のラジカル源を有し、内部にプロセス空間を画成する処理容器と、
前記プロセス空間中、前記第1の端部と第2の端部との間において回動自在に設けられ、被処理基板を保持する基板保持台と、
前記プロセス空間中、前記第1の端部と前記基板保持台との間に設けられ、前記プロセス空間に、第1の処理ガスを導入する第1の処理ガス導入部と、
前記第1のラジカル源に第2の処理ガスを導入する第2の処理ガス導入部と、
前記処理容器上に、前記第1の処理ガス導入部と前記基板保持台との間において前記第1の処理ガスを活性化するように設けられた第2のラジカル源と、
前記プロセス空間中、前記基板保持台よりも前記第1の端部に近い部分に設けられた第1の排気口と、
前記プロセス空間中、前記基板保持台よりも前記第2の端部に近い部分に設けられた第2の排気口と、
前記第1の排気口に結合され、前記プロセス空間を第1の処理圧に排気する第1のポンプと、
前記第2の排気口に結合され、前記プロセス空間を第2の、より低い処理圧に排気する第2のポンプとを備え、
前記第2のポンプは、前記処理容器の第2の端部近傍に配設されることを特徴とするクラスタ型基板処理装置により、または
請求項51に記載したように、
シリコン基板と、
前記シリコン基板上に形成された2〜4原子層の厚さの絶縁膜とを含むことを特徴とする半導体装置により、または
請求項52に記載したように、
前記絶縁膜は、2〜4原子層の範囲で一様な膜厚を有することを特徴とする請求項51記載の半導体装置により、または
請求項53に記載したように、
前記絶縁膜はシリコン酸化膜よりなることを特徴とする請求項51または52記載の半導体装置により、または
請求項54に記載したように、
前記絶縁膜はシリコン酸窒化膜よりなることを特徴とする請求項51または52記載の半導体装置により、または
請求項55に記載したように、
さらに前記絶縁膜上に形成された高誘電体膜と、前記高誘電体膜上に形成されたゲート電極とを含むことを特徴とする請求項51〜54のうち、いずれか一項記載の半導体装置により、または
請求項56に記載したように、
シリコン基板と、
前記シリコン基板上に形成された絶縁膜とよりなる半導体装置において、
前記絶縁膜は、シリコン基板上に形成された1〜4原子層の厚さの酸化膜を窒化して形成されることを特徴とする半導体装置により、または
請求項57に記載したように、
シリコン基板表面に、133〜133×10−4mPaの範囲の分圧を有する酸素ラジカルを使った酸化処理により酸化膜を形成する工程を特徴とする基板処理方法により、または
請求項58に記載したように、
前記酸化処理工程の継続時間は、約5分間以下であることを特徴とする請求項57記載の基板処理方法により、または
請求項59に記載したように、
前記酸化処理工程は、紫外線励起酸素ラジカルの存在下において、波長が172nmの紫外線のパワーを紫外光源直下の領域において5〜50mW/cmの範囲に設定し、酸素分圧を133mPa〜133Paの範囲に設定して実行されることを特徴とする請求項57または58記載の基板処理方法により、または
請求項60に記載したように、
シリコン基板表面にベース酸化膜を形成する工程と、
前記ベース酸化膜上に高誘電体膜を形成する工程と、
前記高誘電体膜上にゲート電極層を形成する工程とよりなる半導体装置の製造方法において、
前記ベース酸化膜を形成する工程は、前記シリコン基板表面に、分圧が133〜133×10−4mPaの範囲となる濃度の酸素ラジカルを使った酸化処理により酸化膜を形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法により、または
請求項61に記載したように、
前記酸化処理工程の継続時間は、約5分間以下であることを特徴とする請求項60記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項62に記載したように、
前記酸化処理工程は、紫外線励起酸素ラジカルの存在下において、波長が172nmの紫外線のパワーを、紫外光源直下の領域において5〜50mW/cmの範囲に設定し、酸素分圧を133mPa〜133Paの範囲に設定して実行されることを特徴とする請求項60または61記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項63に記載したように、
シリコン基板表面にNOガスを供給する工程と、
前記NOガスを紫外光により励起し、前記シリコン基板表面に酸窒化膜を形成する工程とよりなることを特徴とする、基板処理方法により、または
請求項64に記載したように、
前記紫外光は、約172nmの波長を有することを特徴とする請求項63記載の基板処理方法により、または
請求項65に記載したように、
前記紫外光は、キセノンを封入した誘電体バリア放電管により形成されることを特徴とする請求項63または64記載の基板処理方法により、または
請求項66に記載したように、
前記酸窒化膜は、約0.5nmの厚さに形成されることを特徴とする請求項63記載の基板処理方法により、または
請求項67に記載したように、
前記酸窒化膜を形成する工程は、約450℃の基板温度において実行されることを特徴とする請求項63記載の基板処理方法により、または
請求項68に記載したように、
前記窒化膜を形成する工程は200秒間以下であることを特徴とする請求項63〜67のうち、いずれか一項記載の基板処理方法により、または
請求項69に記載したように、
前記酸窒化膜を形成する工程は、1.33〜1.33×10Paの範囲の処理圧において実行されることを特徴とする請求項63〜68のうち、いずれか一項記載の基板処理方法により、または
請求項70に記載したように、
前記NOガスを供給する工程は、前記シリコン基板の昇温を開始するよりも前に開始されることを特徴とする請求項63〜69のうち、いずれか一項記載の基板処理方法により、または
請求項71に記載したように、
前記酸窒化膜形成工程に先立って、前記シリコン基板表面の自然酸化膜を除去する工程を行なうことを特徴とする請求項63〜70のうち、いずれか一項記載の基板処理方法により、または
請求項72に記載したように、
シリコン基板表面にNOガスを供給し、前記NOガスを紫外光で励起することにより、前記シリコン基板表面に酸窒化膜を形成する工程と、
前記酸窒化膜上に、高誘電体膜を形成する工程と、
前記高誘電体膜上にゲート電極を形成する工程とよりなることを特徴とする半導体装置の製造方法により、または
請求項73に記載したように、
前記紫外光は、172nmの波長を有することを特徴とする請求項72記載の半導体装置の製造方法により、解決する。
【0037】
【発明の実施の形態】
[第1実施例]
図3は、図1のシリコン基板1上に非常に薄いベース酸化膜2を、酸窒化膜2Aを含めて形成するための、本発明の第1実施例による基板処理装置20の概略的構成を示す。
【0038】
図3を参照するに、基板処理装置20は、ヒータ22Aを備えプロセス位置と基板搬入・搬出位置との間を上下動自在に設けられた基板保持台22を収納し、前記基板保持台22と共にプロセス空間21Bを画成する処理容器21を備えており、前記基板保持台22は駆動機構22Cにより回動される。なお、前記処理容器21の内壁面は石英ガラスよりなる内部ライナ21Gにより覆われており、これにより、露出金属面からの被処理基板の金属汚染を1×1010原子/cm以下のレベルに抑制している。
【0039】
また前記基板保持台22と駆動機構22Cとの結合部には磁気シール28が形成され、磁気シール28は真空環境に保持される磁気シール室22Bと大気環境中に形成される駆動機構22Cとを分離している。磁気シール28は液体であるため、前記基板保持台22は回動自在に保持される。
【0040】
図示の状態では、前記基板保持台22はプロセス位置にあり、下側に被処理基板の搬入・搬出のための搬入・搬出室21Cが形成されている。前記処理容器21はゲートバルブ27Aを介して基板搬送ユニット27に結合されており、前記基板保持台22が搬入・搬出21C中に下降した状態において、前記ゲートバルブ27Aを介して基板搬送ユニット27から被処理基板Wが基板保持台22上に搬送され、また処理済みの基板Wが基板保持台22から基板搬送ユニット27に搬送される。
【0041】
図3の基板処理装置20では、前記処理容器21のゲートバルブ27Aに近い部分に排気口21Aが形成されており、前記排気口21Aにはバルブ23AおよびAPC(自動圧力制御装置)24Bを介してターボ分子ポンプ23Bが結合されている。前記ターボ分子ポンプ23Bには、さらにドライポンプおよびメカニカルブースターポンプを結合して構成したポンプ24がバルブ23Cを介して結合されており、前記ターボ分子ポンプ23Bおよびドライポンプ24を駆動することにより、前記プロセス空間21Bの圧力を1.33×10−1〜1.33×10−4Pa(10−3〜10−6Torr)まで減圧することが可能になる
一方、前記排気口21Aはバルブ24AおよびAPC24Bを介して直接にもポンプ24に結合されており、前記バルブ24Aを開放することにより、前記プロセス空間は、前記ポンプ24により1.33Pa〜1.33kPa(0.01〜10Torr)の圧力まで減圧される。
【0042】
前記処理容器21には、被処理基板Wを隔てて前記排気口21Aと対向する側に酸素ガスを供給される処理ガス供給ノズル21Dが設けられており、前記処理ガス供給ノズル21Dに供給された酸素ガスは、前記プロセス空間21B中を前記被処理基板Wの表面に沿って流れ、前記排気口21Aから排気される。
【0043】
このように前記処理ガス供給ノズル21Dから供給された処理ガスを活性化し酸素ラジカルを生成させるため、図3の基板処理装置20では前記処理容器21上,前記処理ガス供給ノズル21Dと被処理基板Wとの間の領域に対応して石英窓25Aを有する紫外光源25が設けられる。すなわち前記紫外光源25を駆動することにより前記処理ガス供給ノズル21Dからプロセス空間21Bに導入された酸素ガスが活性化され、その結果形成された酸素ラジカルが前記被処理基板Wの表面に沿って流れる。これにより、前記被処理基板Wの表面に、1nm以下の膜厚の、特に2〜3原子層分の厚さに相当する約0.4nmの膜厚のラジカル酸化膜を形成することが可能になる。
【0044】
また前記処理容器21には前記被処理基板Wに対して排気口21Aと対向する側にリモートプラズマ源26が形成されている。そこで前記リモートプラズマ源26にArなどの不活性ガスと共に窒素ガスを供給し、これをプラズマにより活性化することにより、窒素ラジカルを形成することが可能である。このようにして形成された窒素ラジカルは前記被処理基板Wの表面に沿って流れ、基板表面を窒化する。なお、リモートプラズマ源26に窒素の代わりに酸素を導入することで、基板表面を酸化することも可能である。
【0045】
図3の基板処理装置20では、さらに前記搬入・搬出室21Cを窒素ガスによりパージするパージライン21cが設けられ、さらに前記磁気シール室22Bを窒素ガスによりパージするパージライン22bおよびその排気ライン22cが設けられている。
【0046】
より詳細に説明すると、前記排気ライン22cにはバルブ29Aを介してターボ分子ポンプ29Bが結合され、前記ターボ分子ポンプ29Bはバルブ29Cを介してポンプ24に結合されている。また、前記排気ライン22cはポンプ24とバルブ29Dを介しても直接に結合されており、これにより磁気シール室22Bを様々な圧力に保持することが可能になる。
【0047】
前記搬入・搬出室21Cはポンプ24によりバルブ24Cを介して排気され、あるいはターボ分子ポンプ23Bによりバルブ23Dを介して排気される。前記プロセス空間21B中において汚染が生じるのを回避するために、前記搬入・搬出室21Cはプロセス空間21Bよりも低圧に維持され、また前記磁気シール室22Bは差動排気されることで前記搬入・搬出室21Cよりもさらに低圧に維持される。
【0048】
以下に、図3の基板処理装置20を使って行う被処理基板W表面の紫外光ラジカル酸化処理、およびその後に行われるリモートプラズマラジカル窒化処理について説明する。
紫外光ラジカル酸化(UV−O )処理
 図4(A),(B)は、それぞれ図3の基板処理装置20を使って被処理基板Wのラジカル酸化を行う場合を示す側面図および平面図である。
【0049】
図4(A)を参照するに、前記プロセス空間21B中には処理ガス供給ノズル21Dから酸素ガスが供給され、被処理基板Wの表面に沿って流れた後、排気口21A,APC23D,ターボ分子ポンプ23Bおよびポンプ24を通って排気される。ターボ分子ポンプ23BおよびAPC23Dを使うことにより、前記プロセス空間21Bの到達真空度が、基板Wの酸素ラジカルによる酸化に必要な10−3〜10−6Torrの範囲に設定される。
【0050】
これと同時に、好ましくは172nmの波長の紫外光を発生する紫外光源25を駆動することにより、このようにして形成された酸素ガス流中に酸素ラジカルが形成される。形成された酸素ラジカルは前記被処理基板Wの表面に沿って流れる際に、回動している基板表面を酸化する。このような被処理基板Wの紫外光励起酸素ラジカルによる酸化(以下UV−O処理)により、シリコン基板表面に1nm以下の膜厚の非常に薄い酸化膜、特に2〜3原子層に相当する約0.4nmの膜厚の酸化膜を、安定に再現性良く形成することが可能になる。
【0051】
図4(B)は図4(A)の構成の平面図を示す。
【0052】
図4(B)を参照するに、紫外光源25は酸素ガス流の方向に交差する方向に延在する管状の光源であり、ターボ分子ポンプ23Bが排気口21Aを介してプロセス空間21Bを排気するのがわかる。一方、前記排気口21Aから直接にポンプ24に至る、図4(B)中に点線で示した排気経路は、バルブ24Aを閉鎖することにより遮断されている。
【0053】
図4(B)の平面図よりわかるように、ターボ分子ポンプ23Bは、基板搬送ユニット27を避けて、処理容器21の横に突出するような形で配置されている。
【0054】
図5は、図3の基板処理装置20において図4(A),(B)の工程によりシリコン基板表面にシリコン酸化膜を、基板温度を450℃に設定し、紫外光照射強度および酸素ガス流量あるいは酸素分圧を様々に変化させながら形成した場合の、膜厚と酸化時間との関係を示す。ただし図5の実験ではラジカル酸化に先立ってシリコン基板表面の自然酸化膜を除去し、また場合によっては基板表面に残留する炭素を紫外光励起窒素ラジカル中において除去し、さらにAr雰囲気中、約950℃における高温熱処理を行うことにより、基板表面を平坦化している。また前記紫外光源24Bとしては、波長が172nmのエキシマランプを使った。
【0055】
図5を参照するに、系列1のデータは、紫外光照射パワーを紫外光源24Bの窓面における基準パワー(50mW/cm)の5%に設定し、プロセス圧を665mPa(5mTorr),酸素ガス流量を30SCCMに設定した場合の酸化時間と酸化膜厚との関係を、系列2のデータは紫外光パワーをゼロに設定し、プロセス圧を133Pa(1Torr),酸素ガス流量を3SLMに設定した場合の酸化時間と酸化膜厚との関係を示す。
【0056】
また系列3のデータは紫外光パワーをゼロに設定し、プロセス圧を2.66Pa(20mTorr),酸素ガス流量を150SCCMに設定した場合の酸化時間と酸化膜厚との関係を示し、系列4のデータは紫外光照射パワーを100%、すなわち前記基準パワーに設定し、プロセス圧を2.66Pa(20mTorr),酸素ガス流量を150SCCMに設定した場合の酸化時間と酸化膜厚との関係を示す。
【0057】
さらに系列5のデータは紫外光照射パワーを基準パワーの20%に設定し、プロセス圧を2.66Pa(20mTorr),酸素ガス流量を150SCCMに設定した場合の酸化時間と酸化膜圧との関係を示し、系列6のデータは、紫外光照射パワーを基準照射パワーの20%に設定し、プロセス圧を約67Pa(0.5Torr)、酸素ガス流量を0.5SLMに設定した場合の酸化時間と酸化膜厚との関係を示す。
【0058】
さらに系列7のデータは、紫外光照射パワーを基準パワーの20%に設定し、プロセス圧を665Pa(5Torr)に、酸素ガス流量を2SLMに設定した場合の酸化時間と酸化膜厚との関係を、系列8のデータは、紫外光照射パワーを基準パワーの5%に設定し、プロセス圧を2.66Pa(20mTorr),酸素ガス流量を150SCCMに設定した場合の酸化時間と酸化膜厚との関係を示す。
【0059】
図5の実験において、酸化膜の膜厚はXPS法により求めているが、このように1nmを下回る非常に薄い酸化膜の膜厚を求める統一された方法は、現時点では存在しない。
【0060】
そこで本発明の発明者は、図6に示す観測されたSi2p軌道のXPSスペクトルに対してバックグラウンド補正および3/2と1/2スピン状態の分離補正を行い、その結果得られた図7に示すSi2p 3/2XPSスペクトルをもとに、Lu他(Z. H. Lu, et al., Appl. Phys, Lett. 71 (1997), pp.2764)の教示に従って、式(1)に示す式および係数を使って酸化膜の膜厚dを求めた。
d=λsinα・ln[IX+/(βI0+)+1]        (1)
λ=2.96
β=0.75
ただし式(1)においてαは図6に示すXPSスペクトルの検出角であり、図示の例では30°に設定されている。また数1中、IX+は酸化膜に対応するスペクトルピークの積分強度(I1++I2++I3++I4+)であり、図7中、102〜104eVのエネルギ領域において見られるピークに対応している。一方、I0+は100eV近傍のエネルギ領域に対応した、シリコン基板に起因するスペクトルピークの積分強度に対応する。
【0061】
再び図5を参照するに、紫外光照射パワー、従って形成される酸素ラジカル密度が小さい場合(系列1,2,3,8)には、最初は酸化膜の酸化膜厚が0nmであったものが、酸化時間と共に酸化膜厚が徐々に増加し続けるのに対し、紫外光照射パワーを基準パワーの20%以上に設定した系列4,5,6,7では、図8に概略的に示すように酸化膜成長が成長開始後、およそ0.4nmの膜厚に到達した時点で停留し、ある程度の停留時間が経過した後、急激に成長が再開されるのが認められる。
【0062】
図5あるいは図8の関係は、シリコン基板表面の酸化処理において、0.4nm前後の膜厚の非常に薄い酸化膜を、安定して形成できることを意味している。また、図5に見られるように、かかる停留時間がある程度継続することから、形成される酸化膜は、一様な厚さを有することがわかる。すなわち、本発明によれば、約0.4nmの厚さの酸化膜をシリコン基板上に、一様な厚さに形成することが可能になる。
【0063】
図9(A),(B)は、かかるシリコン基板上への薄い酸化膜の形成過程を概略的に示す。これらの図では、シリコン(100)基板上の構造を極めて単純化していることに注意すべきである。
【0064】
図9(A)を参照するに、シリコン基板表面には、シリコン原子1個あたり2個の酸素原子が結合し、1原子層の酸素層が形成されている。この代表的な状態では、基板表面のシリコン原子は基板内部の2つのシリコン原子と基板表面の二つの酸素原子により配位され、サブオキサイドを形成している。
【0065】
これに対し、図9(B)の状態ではシリコン基板最上部のシリコン原子は4つの酸素原子により配位されており、安定なSi4+の状態をとる。これが理由で、図9(A)の状態では速やかに酸化が進み、図9(B)の状態になって酸化が停留するものと考えられる。図9(B)の状態における酸化膜の厚さは約0.4nmであり、これは図5において観測される停留状態における酸化膜厚と良く一致する。
【0066】
図7のXPSスペクトルにおいて、酸化膜厚が0.1nmあるいは0.2nmの場合に101〜104eVのエネルギ範囲において見られる低いピークが図9(A)のサブオキサイドに対応し、酸化膜厚が0.3nmを超えた場合にこのエネルギ領域に表れるピークがSi4+に起因するもので、1原子層を超える酸化膜の形成を表しているものと考えられる。
【0067】
図75(A)は、シリコン基板上に形成されたシリコン酸化膜の生XPSスペクトルおよびそのケミカルシフトを、一方図75(B)は、シリコン酸化膜のXPS膜厚、すなわちXPS分析により求められた膜厚と、図74(A)のケミカルシフトとの関係を示す。
【0068】
図75(A),(B)を参照するに、XPS膜厚の値が増加するにつれてケミカルシフトの大きさも増大するが、XPS膜厚が0.3nmから0.4nmの間に到達したところでケミカルシフトの値がシリコン酸化膜本来の値である4eVに到達し、この点でケミカルシフトに飽和が始まるのがわかる。先にも述べたように、このように非常に薄い酸化膜の膜厚は測定装置の違い、あるいは先の式(1)で使われる定数λあるいはβの値により変化する可能性がある。そこで、本発明で以上に説明してきた0.4nmの膜厚を、図75(A),(B)の関係から、酸化膜のケミカルシフトが約4eVとなる最小の停留膜厚と定義することも可能である。
【0069】
このような0.4nmの膜厚における酸化膜厚の停留現象は、図4(A),(B)のUV−Oラジカル酸化プロセスに限定されるものではなく、同様に薄い酸化膜が精度よく形成できる酸化膜形成方法であれば、同じように見られるものであると考えられる。
【0070】
図9(B)の状態からさらに酸化を継続すると、酸化膜の厚さは再び増大する。
【0071】
図10は、このように図3の基板処理装置を使った図4(A),(B)のUV−O酸化プロセスにより形成された酸化膜上に厚さが0.4nmのZrSiO膜と電極膜とを形成し(後で説明する図11(B)を参照)、得られた積層構造に対して求めた熱酸化膜換算膜厚Teqとリーク電流Igとの関係を示す。ただし、図10のリーク電流特性は、前記電極膜とシリコン基板との間にフラットバンド電圧Vfbを基準に、Vfb−0.8Vの電圧を印加した状態で測定している。比較のため、図10中には熱酸化膜のリーク電流特性をも示してある。また図示している換算膜厚は、酸化膜とZrSiO膜を合わせた構造についてのものである。
【0072】
図10を参照するに、酸化膜を省略した場合、すなわち酸化膜の膜厚が0nmの場合にはリーク電流密度が熱酸化膜のリーク電流密度を超えており、また熱酸化膜換算膜厚Teqも約1.7nm程度の比較的大きな値になることがわかる。
【0073】
これに対し、酸化膜の膜厚を0nmから0.4nmまで増大させると、熱酸化膜換算膜厚Teqの値が減少をはじめるのがわかる。このような状態では酸化膜がシリコン基板とZrSiO膜との間に介在することになり、物理膜厚は実際には増大するはずなのに換算膜厚Teqは減少しているが、これはシリコン基板上にZrSiO膜を直接に形成した場合、図11(A)に示すようにZrのシリコン基板中への拡散あるいはSiのZrSiO膜中への拡散が大規模に生じ、シリコン基板とZrSiO膜との間に厚い界面層が形成されていることを示唆している。これに対し、図11(B)に示すように厚さが0.4nmの酸化膜を介在させることにより、このような界面層の形成が抑制され、結果として換算膜厚が減少するものと考えられる。これに伴って、リーク電流の値も酸化膜の厚さと共に減少するのがわかる。ただし図11(A),(B)は、このようにして形成された試料の概略的な断面を示しており、シリコン基板41上に酸化膜42が形成され、酸化膜42上にZrSiO膜43が形成されている構造を示している。
【0074】
一方、前記酸化膜の膜厚が0.4nmを超えると、熱酸化膜換算膜厚の値は再び増大をはじめる。酸化膜の膜厚が0.4nmを超えた範囲においては、膜厚の増大と共にリーク電流の値も減少しており、換算膜厚の増大は酸化膜の物理膜厚の増大に起因するものであると考えられる。
【0075】
このように、図5で観測された酸化膜の成長が停留する0.4nm付近の膜厚は、酸化膜と高誘電体膜とよりなる系の換算膜厚の最小値に対応しており、図9(B)に示す安定な酸化膜により、Zr等の金属元素のシリコン基板中への拡散が効果的に阻止されること、またこれ以上酸化膜の厚さを増大させても、金属元素の拡散阻止効果はそれほど高まらないことがわかる。
【0076】
さらに0.4nmの厚さの酸化膜を使った場合のリーク電流の値は、対応する厚さの熱酸化膜のリーク電流値よりも二桁ほど小さく、このような構造の絶縁膜をMOSトランジスタのゲート絶縁膜に使うことにより、ゲートリーク電流を最小化できることがわかる。
【0077】
また、図5あるいは図8で説明した酸化膜成長の0.4nmにおける停留現象の結果、図12(A)に示すようにシリコン基板41上に形成された酸化膜42に当初膜厚の変化ないし凹凸が存在していても、酸化膜成長の際に膜厚の増大が図12(B)に示すように0.4nmの近傍において停留するため、停留期間内で酸化膜成長を継続することにより、図12(C)に示す非常に平坦な、一様な膜厚の酸化膜42を得ることができる。
【0078】
先にも説明したように、非常に薄い酸化膜に対しては、現状では統一された膜厚測定方法が存在しない。このため、図12(C)の酸化膜42の膜厚値自体は、測定方法で異なる可能性がある。しかし、先に説明した理由から、酸化膜成長に停留が生じる厚さは、2原子層分の厚さであることがわかっており、従って、好ましい酸化膜42の膜厚は、約2原子層分の厚さであると考えられる。この好ましい厚さには、2原子層分の厚さが酸化膜42全体にわたり確保されるように、部分的に3原子層分の厚さの領域が形成されている場合も含まれる。すなわち、好ましい酸化膜42の厚さは、実際には2〜3原子層の範囲であると考えられる。
リモートプラズマラジカル窒化(RF−N )処理
 図13は、図3の基板処理装置20において使われるリモートプラズマ源26の構成を示す。
【0079】
図13を参照するに、リモートプラズマ源26は、内部にガス循環通路26aとこれに連通したガス入り口26bおよびガス出口26cを形成された、典型的にはアルミニウムよりなるブロック26Aを含み、前記ブロック26Aの一部にはフェライトコア26Bが形成されている。
【0080】
前記ガス循環通路26aおよびガス入り口26b、ガス出口26cの内面にはフッ素樹脂コーティング26dが施され、前記フェライトコア26Bに巻回されたコイルに垂直に周波数が400kHzの高周波(RF)パワーを供給することにより、前記ガス循環通路26a内にプラズマ26Cが形成される。
【0081】
プラズマ26Cの励起に伴って、前記ガス循環通路26a中には窒素ラジカルおよび窒素イオンが形成されるが、直進性の強い窒素イオンは前記循環通路26aを循環する際に消滅し、前記ガス出口26cからは主に窒素ラジカルN*が放出される。さらに図13の構成では前記ガス出口26cに接地されたイオンフィルタ26eを設けることにより、窒素イオンをはじめとする荷電粒子が除去され、前記処理空間21Bには窒素ラジカルのみが供給される。また、前記イオンフィルタ26eを接地させない場合においても、前記イオンフィルタ26eの構造は拡散板として作用するため、十分に窒素イオンをはじめとする荷電粒子を除去することができる。なお、大量のNラジカルを必要とするプロセスを実行する場合においては、イオンフィルタ26eでのNラジカルの衝突による消滅を防ぐため、イオンフィルタ26eを取り外す場合もある。
【0082】
図14(A)は、図13のリモートプラズマ源26により形成されるイオンの数と電子エネルギの関係を、図14(B)に示す標準的な高周波プラズマ源および図14(C)に示す標準的なマイクロ波プラズマ源の場合と比較して示す。
【0083】
図14(A)を参照するに、マイクロ波によりプラズマを励起した場合には窒素分子のイオン化が促進され、多量の窒素イオンが形成されることになる。これに対し500kHz以下の高周波(RF)パワーによりプラズマを励起した場合には、形成される窒素イオンの数が大幅に減少する。
【0084】
しかし、高周波プラズマの場合、電子エネルギの高いイオンの比率が大きくなるため、基板にダメージを生じさせる欠点がある。しかし、図13のような構成にすると、直進性の強い窒素イオンはガス循環通路26a内で消滅し、Nラジカルのみを選択的に処理容器中に導入することが可能になる。
【0085】
なお、先にも説明したように、図14(B),14(C)はそれぞれ標準的な高周波プラズマ源および標準的なマイクロ波プラズマ源の構成を示す。
【0086】
図14(B)を参照するに、石英ライナ426dで覆われたプラズマ室426D中には上部のガス導入口426bよりプロセスガスを導入し、これを高周波励起することにより前記プラズマ室426D中にプラズマ426Cを形成する。
【0087】
前記プラズマ426Cに伴って形成された窒素イオンおよび窒素ラジカルは下側の処理室に導入され、プラズマ窒化が行われる。しかし、このような構成のプラズマ源では、直進性の強い窒素イオンを完全に除去するのは、トラップ426cを設けたとしても、困難である。
【0088】
図14(C)のマイクロ波プラズマ源も同様であり、プラズマ励起にマイクロ波が使われる点が相違しているだけである。従って、図14(C)のマイクロ波プラズマ源においても、直進性の強い窒素イオンをラジカルから分離して除去するのはトラップを設けたとしても、困難である。
【0089】
このように、図13に示すラジカル源を使うことにより、図14(A)に点線で示すイオン分布が得られ、イオン数を減らした理想的なリモートプラズマ窒化を行うことが可能になる。
【0090】
マイクロ波によりプラズマ処理を行う場合には、図15に示すように1.33×10−3〜1.33×10−6Pa(10−1〜10−4Torr)の高真空が必要になるが、高周波プラズマ処理は、13.3Pa〜1.33kPa(0.1〜10Torr)の比較的高い圧力で実行可能である。
【0091】
次に、リモートプラズマプロセスに適当なプラズマ励起周波数およびプロセス圧について考察する。
【0092】
図73は、プラズマ励起周波数とプラズマ着火圧力範囲との関係を示す。
【0093】
図73を参照するに、プラズマ着火圧力範囲は使われるプラズマ励起周波数により変化し、例えばプラズマ励起周波数が400kHzの場合、1.33Pa〜1.33kPa(0.01〜10Torr)の範囲に、またプラズマ励起周波数が2.45GHzの場合、13.3mPa〜1.33kPa(0.1mTorr〜0.01Torr)の範囲になることがわかる。
【0094】
ここで好ましいプロセス圧について考察するに、プロセス圧が低すぎると処理容器中に導入された窒素ラジカルは拡散してしまい、例えば図3の基板処理装置20において基板Wを回転させてもラジカル源に近い基板周辺部のみが窒化される等、窒化処理に不均一が生じる。このようなことから、図3の基板処理装置20において図13のリモートラジカル源26を使った場合、均一な窒化処理を行うためにはラジカル流をある程度制御できる必要があり、このためには処理容器21中における処理圧を、図73中にラインAで示す0.01Torr(1.33Pa)以上の値に制御する必要がある。一方、前記処理容器21中における処理圧が高過ぎると窒素ラジカルは衝突により消滅してしまうため、前記処理容器21中における処理圧は、図73中にラインBで示す3Torr(399Pa)以下の値に制御する必要がある。
【0095】
次に好ましいプラズマ励起周波数について考察するに、プラズマ励起周波数がラインCで示す4kHz未満になるとイオンが大きく加速され、高エネルギイオンによる基板のダメージが増大するため、プラズマ励起周波数は4kHz以上に設定するのが好ましい。一方、プラズマ励起周波数が図73中ラインDで示す13.56MHzを超えると大流量でのプラズマ処理が困難になるため、プラズマ励起周波数は13.56MHzを超えないように設定するのが好ましい。
【0096】
結局、図3の基板処理装置20において図13のラジカル源26を使って行うラジカル窒化処理においては、プロセス圧と周波数を、図73中、ラインA〜Dで画成される斜線で示した領域内に設定するのが好ましい。本発明では代表的なプラズマ励起周波数として約400kHzの周波数を使うが、これは上記の範囲を含むものである。特に40kHz〜4MHzの範囲では、実質的の同一なプラズマプロセスが実現できる。
【0097】
以下の表1は、マイクロ波によりプラズマを励起する場合と、高周波(RF)パワーによりプラズマを励起する場合との間での、イオン化エネルギ変換効率、放電可能圧力範囲、プラズマ消費電力、プロセスガス流量の比較を示す。
【0098】
【表1】

Figure 2004006614
表1を参照するに、イオン化エネルギ変換効率は、マイクロ波励起の場合に約1×10−2程度であるのに対し、RF励起の場合、約1×10−7まで減少しており、また放電可能圧力はマイクロ波励起の場合0.1mTorr〜0.1Torr(133mPa〜13.3Pa)程度であるのに対し、RF励起の場合には、0.1〜100Torr(13.3Pa〜13.3kPa)程度であることがわかる。これに伴い、プラズマ消費電力はRF励起の場合の方がマイクロ波励起の場合よりも大きく、プロセスガス流量は、RF励起の場合の方がマイクロ波励起の場合よりもはるかに大きくなっている。
【0099】
図3の基板処理装置では、酸化膜の窒化処理を窒素イオンではなく窒素ラジカルN*で行っており、このため励起される窒素イオンの数は少ない方が好ましい。また被処理基板に加えられるダメージを最小化する観点からも、励起される窒素イオンの数は少ないのが好ましい。さらに図3の基板処理装置では、励起される窒素ラジカルの数も少なく、高誘電体ゲート絶縁膜下の非常に薄い、せいぜい2〜3原子層程度の厚さしかないベース酸化膜を窒化するのに好適である。このような高周波プラズマ励起窒素ラジカルを使って行う酸化膜の窒化処理を、以下ではRF−N処理と称する。
【0100】
先にも説明したように、図13のリモートプラズマラジカル源26を使うことにより、図3の基板処理装置20において大流量のプロセスガスを処理容器21中に導入することが可能になるため、このようなRF−N処理では結果的に基板表面における窒素濃度分布が均一な優れた窒化処理が可能になる。
【0101】
プロセスガス流量を増大させた場合、窒化される領域はプロセスガス流量が少ない場合と異なり、図3におけるプラズマ源26と排気口21Aを結ぶ基板中心軸近傍の領域に限定され、しかもArガスと窒素ガスの流量を合計したプロセスガス流量を制御することにより、基板上での前記窒化領域の、前記排気口21Aの方向への延在量を調整することができる。そこで前記延在量を最適化した上で被処理基板Wを回転させることにより、基板表面上における窒素濃度の均一性が向上する。なお、図3の構成ではArガスを窒素ガスに添加していることで窒素ラジカルの寿命が長くなっている効果も考えられ、Arガスの添加が本発明のRF−N処理における面内均一性を向上させている可能性もある。
【0102】
またマイクロ波プラズマを使った窒化処理においても、大きなガス流量での窒化処理が可能であれば、リモートプラズマ窒化処理において到達される面内均一性と同程度の面内均一性を実現できる可能性がある。
【0103】
図16(A),(B)は、それぞれ図3の基板処理装置20を使って被処理基板Wのラジカル窒化(RF−N処理)を行う場合を示す側面図および平面図である。
【0104】
図16(A),(B)を参照するに、リモートプラズマラジカル源26にはArガスと窒素ガスが供給され、プラズマを数100kHzの周波数で高周波励起することにより窒素ラジカルが形成される。形成された窒素ラジカルは前記被処理基板Wの表面に沿って流れ、前記排気口21Aおよびポンプ24を介して排気される。その結果前記プロセス空間21Bは、基板Wのラジカル窒化に適当な、1.33Pa〜1.33kPa(0.01〜10Torr)の範囲のプロセス圧に設定される。特に6.65〜133Pa(0.05〜1.0Torr)の圧力範囲を使うのが好ましい。このようにして形成された窒素ラジカルは、前記被処理基板Wの表面に沿って流れる際に、被処理基板Wの表面を窒化する。
【0105】
図16(A),(B)の窒化工程では、窒化工程に先立つパージ工程では前記バルブ23Aおよび23Cが開放され、バルブ24Aが閉鎖されることで前記処理空間21Bの圧力が1.33×10−1〜1.33×10−4Paの圧力まで減圧され、処理空間21B中に残留している酸素や水分がパージされるが、その後の窒化処理ではバルブ23Aおよび23Cは閉鎖され、ターボ分子ポンプ23Bはプロセス空間21Bの排気経路には含まれない。
【0106】
このように、図3の基板処理装置20を使うことにより、被処理基板Wの表面に非常に薄い酸化膜を形成し、その酸化膜表面をさらに窒化することが可能になる。
【0107】
図17(A)は、図3の基板処理装置20によりシリコン基板上に熱酸化処理により2.0nmの厚さに形成された酸化膜を、図13のRFリモートプラズマ源26を使って、表2に示す条件でRF−N処理を行った場合の前記酸化膜中における窒素濃度分布を示し、図17(B)は、同じ酸化膜中における窒素濃度分布と酸素濃度分布との関係を示す。
【0108】
【表2】
Figure 2004006614
表2を参照するに、基板処理装置20を使ったRF−N処理の際には、前記処理空間21B中に窒素を50SCCMの流量で、またArを2SLMの流量で供給し、窒化処理は1Torr(133Pa)の圧力下で行われるが、窒化処理開始前に一旦処理空間21Bの内圧を10−6Torr(1.33×10−4Pa)程度まで減圧し、内部に残留している酸素あるいは水分を十分にパージしている。このため、前記1Torr程度の圧力で行われる窒化処理(RF−N処理)の際には、前記処理空間21B中において残留酸素はArおよび窒素により希釈されており、残留酸素濃度、従って残留酸素の熱力学的な活動度は非常に小さくなっている。
【0109】
これに対し、マイクロ波プラズマを使った窒化処理では、窒化処理の際の処理圧力がパージ圧と同程度であり、従ってプラズマ雰囲気中において残留酸素は高い熱力学的な活動度を有するものと考えられる。
【0110】
図17(A)を参照するに、マイクロ波励起プラズマにより窒化した場合には酸化膜中に導入される窒素の濃度は限られており、酸化膜の窒化は実質的に進行していないことがわかる。これに対し本実施例のようにRF励起プラズマにより窒化した場合には、酸化膜中において窒素濃度が深さと共に直線的に変化し、表面近傍では20%近い濃度に達していることがわかる。
【0111】
図18は、XPS(X線分光スペクトル)を使って行う図17(A)の測定の原理を示す。
【0112】
図18を参照するに、シリコン基板11上に酸化膜12を形成された試料には所定の角度で斜めにX線が照射され、励起されたX線スペクトルを検出器DET1,DET2により、様々な角度で検出する。その際、例えば90°の深い検出角に設定された検出器DET1では励起X線の酸化膜12内における行路が短く、従って前記検出器DET1で検出されるX線スペクトルには酸化膜12の下部の情報を多く含まれるに対し、浅い検出角に設定された検出器DET2では、励起X線の酸化膜12中における行路が長く、従って、検出器DET2は主に酸化膜12の表面近傍の情報を検出する。
【0113】
図17(B)は、前記酸化膜中における窒素濃度と酸素濃度との関係を示す。ただし図17(B)中、酸素濃度はO1s軌道に対応するX線強度により表されている。
【0114】
図17(B)を参照するに、酸化膜の窒化を本発明のようにRFリモートプラズマを使ったRF−N処理で行った場合には、窒素濃度の増大に伴って酸素濃度が減少しており、酸化膜中において窒素原子が酸素原子を置換えていることがわかる。これに対し、酸化膜の窒化をマイクロ波プラズマで行った場合には、このような置換関係は見られず、窒素濃度と共に酸素濃度が低下する関係は見られない。また特に図17(B)においては、マイクロ波窒化により5〜6%の窒素を導入した例においては酸素濃度の増加が見られており、これは窒化と共に酸化膜の増膜が起こることを示唆している。このようなマイクロ波窒化に伴う酸素濃度の増加は、マイクロ波窒化が高真空中において行われ、従って処理空間中に残留する酸素あるいは水分が高周波リモートプラズマ窒化の場合のようにArガスや窒素ガスにより希釈されることがなく、雰囲気中において高い活動度を有することによるものと考えられる。
【0115】
図19は、図3の基板処理装置20において酸化膜を4Å(0.4nm)および7Å(0.7nm)の厚さに形成し、これを前記リモートプラズマ源26を使った図16(A),(B)のRF−N処理により窒化した場合の窒化時間と膜中の窒素濃度との関係を示す。また図20は、図19の窒化処理に伴う窒素の酸化膜膜表面への偏析の様子を示す。なお図19,20には、酸化膜を急速熱酸化処理により5Å(0.5nm)および7Å(0.7nm)の厚さに形成した場合をも示している。
【0116】
図19を参照するに、膜中の窒素濃度は、いずれの酸化膜であっても窒化処理時間と共に上昇するが、特にUV−O酸化により形成された2原子層分に対応する0.4nmの膜厚を有する酸化膜の場合に、あるいはこれに近い0.5nmの膜厚を有する熱酸化膜の場合には、酸化膜が薄いため、同一の成膜条件において窒素濃度が高くなる。
【0117】
図20は図18において検出器DET1およびDET2をそれぞれ30°および90°の検出角に設定して窒素濃度を検出した結果を示す。
【0118】
図20よりわかるように、図20の縦軸は30°の検出角で得られる膜表面に偏析している窒素原子からのX線スペクトル強度を、90°の検出角で得られる膜全体に分散している窒素原子からのX線スペクトル強度の値で割ったものになっており、これを窒素偏析率と定義する。この値が1以上の場合には、表面への窒素の偏析が生じている。
【0119】
図20を参照するに、酸化膜が前記UV−O処理により7Åの膜厚に形成されたものの場合,窒素偏析率が1以上となり、窒素原子は当初表面に偏析し、図1の酸窒化膜12Aのような状態が実現されているものと考えられる。また、90秒間のRF−N処理を行った後では、膜中にほぼ一様に分布していることがわかる。また他の膜でも、90秒間のRF−N処理で、窒素原子の膜中の分布はほぼ一様になることがわかる。
【0120】
図21の実験では、図3の基板処理装置20において、前記UV−O処理および以下RF−N処理を、10枚のウェハ(ウェハ#1〜ウェハ#10)について繰り返し実行した。
【0121】
図21は、このようにして得られた酸窒化膜のウェハ毎の膜厚変動を示す。ただし図21の結果は、図3の構成において前記紫外光源25を駆動して行うUV−O酸化処理の際、XPS測定により求めた酸化膜の膜厚が0.4nmになるように酸化膜を形成し、次いでこのようにして形成された酸化膜を、前記リモートプラズマ源26を駆動して行うRF−N処理により、窒素原子を約4%含む酸窒化膜に変換した場合についてのものである。
【0122】
図21を参照するに、縦軸は、このようにして得られた酸窒化膜についてエリプソメトリにより求めた膜厚を示すが、図21よりわかるように得られた膜厚はほぼ8Å(0.8nm)で、一定していることがわかる。
【0123】
図22は、図3の基板処理装置20により膜厚が0.4nmの酸化膜をシリコン基板上に紫外光源25を使ったUV−O処理により形成した後、これをリモートプラズマ源26によりRF−N処理した場合の、窒化による膜厚増を調べた結果を示す。
【0124】
図22を参照するに、当初(RF−N処理を行う前)膜厚が約0.38nmであった酸化膜は、前記RF−N処理により4〜7%の窒素原子を導入された時点で膜厚が約0.5nmまで増大しているのがわかる。一方、RF−N処理により窒素原子を約15%導入した場合には膜厚は約1.3nmまで増大しており、この場合には導入された窒素原子が酸化膜を通過してシリコン基板中に侵入し、窒化膜を形成しているものと考えられる。
【0125】
図22中には、厚さが0.4nmの酸化膜中に窒素を一層分だけ導入した理想的なモデル構造についての窒素濃度と膜厚との関係を▲で示している。
【0126】
図22を参照するに、この理想的なモデル構造では、窒素原子導入後の膜厚が約0.5nmとなり、その場合の膜厚の増加は約0.1nm,窒素濃度は約12%となる。
【0127】
このモデルを基準とすると、図3の基板処理装置20により酸化膜の窒化を行う場合、膜厚増は同程度の0.1〜0.2nmに抑制するのが好ましいことが結論される。またその際に膜中に取り込まれる窒素原子の量は、最大で12%程度になると見積もられる。
【0128】
図23(A),(B)は、図3の基板処理装置20によりシリコン基板W上に酸化膜を、シリコン基板Wを駆動機構22Cにより回転させながら2nmの厚さに形成し、形成された酸窒化膜の窒素濃度分布および膜厚分布を測定した結果を示す。ただし図23(A),(B)の実験は、2nmの厚さに酸化膜を形成されたシリコン基板を回転させながら、133Paの圧力下、450℃の基板温度でArガスを2SLM、窒素ガスを50sccmの流量供給しながら行っている。図23(A)中、基板表面のうち窒素が濃集している部分が明るく示されている。また図23(B)には、エリプソメトリで求めた酸窒化膜の膜厚とXPS分析で求めた窒素濃度とが示されている。
【0129】
図23(A),(B)の結果は、図3の基板処理装置20においてこのように基板Wを回転させ、さらにArガスおよび窒素ガスの流量を最適化することにより、非対称なラジカル流が生じる基板処理装置20においても、基板Wの表面全体にわたり、ほぼ一様な窒素分布を実現することができることを示している。
【0130】
図24は先に説明した図22に対応する図であり、図25のフローチャートに示すようなUV−O処理(ステップS1)により形成された酸化膜に対してRF−N処理(ステップS2)を行って得られた酸窒化膜中の窒素濃度とXPS法により測定した膜厚との関係を示す。ただし図24では、前記RF−N処理に先立つ酸化膜の初期膜厚を様々に変化させている。
【0131】
図24を参照するに、●は、酸化膜初期膜厚が0.4nmである場合のXPS膜厚と膜中窒素濃度との関係を示し、前記図22中に●で示した場合に対応するが、図24の実験では、このようにして得られた酸窒化膜中の窒素濃度は、膜厚が約0.8nmまでの範囲であれば、XPS膜厚と共に直線的に増大することがわかる。
【0132】
これに対し、図中■で示した例は、酸化膜初期膜厚を0.3nmとした場合に対応するが、やはり得られた酸窒化膜中に窒素濃度はXPS膜厚と共に、酸化膜初期膜厚が0.4nmの場合とほぼ同一の勾配で、直線的に増大することがわかる。
【0133】
そこで、このような酸窒化膜を先に図1で示したような高誘電体ゲート絶縁膜3下のベース酸化膜2として使う場合、前記ベース酸化膜2中に窒素を導入することでシリコン基板1の酸化は抑制されるものの、図24の関係から、窒素濃度が高すぎると、得られた酸窒化膜の物理膜厚が増大してしまい、高誘電体ゲート絶縁膜3を使う効果が相殺されてしまうことがわかる。
【0134】
そこで、このようにUV−O処理により形成された酸化膜(以下UV−O酸化膜と称する)をRF−N処理して形成された酸窒化膜中に20%以上の濃度で窒素を導入しようとすると、前記UV−O酸化膜の初期膜厚は0.4nmよりも小であるのが必要であることがわかる。すなわち、このように高濃度の窒素を導入した酸窒化膜を高誘電体ゲート絶縁膜のベース酸化膜として使う場合には、前記UV−O酸化膜の初期膜厚を0.4nmよりも小さく設定する必要がある。
【0135】
図26(A)〜(C)は、UV−O処理によりシリコン基板1上に酸化膜2を形成し、さらに形成された酸化膜2上に高誘電体膜3としてHfO膜を形成した場合の、Si基板1上に形成された構造についてXPS法により求められたSi2p軌道のスペクトルを示す。ただし図26(A)は前記酸化膜2を形成した状態でのスペクトルを、図26(B)は前記酸化膜2上にHfO膜を形成した状態でのスペクトルを、さらに図26(C)は、このようにして形成されたHfO膜を熱処理した場合のスペクトルを示す。また図26(A)〜(C)の各々に対して対応する概略的素子構造を示す。ただし図26(A)〜(C)中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0136】
図26(A)〜(C)を参照するに、図26(A)の状態でSi2p軌道のスペクトルピークAの他に、ケミカルシフトしたSi2p軌道の低いスペクトルピークBが観測されるが、図26(B)の状態でピークBの強度は増大し、特に図26(C)の熱処理を行った後の状態では、ピークBの強度はピークAの強度に匹敵するまで増大するのがわかる。
【0137】
前記ピークBに対応するケミカルシフトは、基板1や酸化膜2中のSi原子がHfO膜からの酸素原子と結合することで生じるものであり、Si2p軌道スペクトルのケミカルシフトの原因が全てシリコン基板1の界面反応にあると仮定すると、前記ピークBの面積から、図26(C)の熱処理工程に伴う酸化膜2の増膜の程度を見積もることができる。
【0138】
図27は、様々な初期膜厚の酸化膜上にHfO膜を形成し、さらに熱処理を行った場合について、HfO膜形成前と熱処理後で酸化膜2の膜厚の変化を評価した結果を示す。ただし図27中、横軸は図26(A)に対応するHfO膜形成前の酸化膜初期膜厚を、縦軸は図26(C)に対応する熱処理後の酸化膜膜厚を示す。
【0139】
図27より、例えばUV−O酸化膜の初期膜厚が0.4nmを超えたところで最終膜厚の減少あるいは停留が起こっているのがわかる。そこで、この増膜の停留がシリコン基板表面における界面反応の抑制に対応すると考えると、ZrSiO膜を形成する先の実施例では酸化膜2の膜厚が0.4nmの場合に膜形成が停留するためこの膜厚が最適となっていたが、高誘電体膜を熱処理する場合、このようなシリコン基板表面における界面反応の抑制の観点から、酸化膜2の最適値が0.4nmよりもさらに厚いところに存在している可能性もある。
【0140】
このように、界面反応の程度は高誘電体膜の種類あるいはその反応性、後続の熱処理の程度などで変化するため、界面反応を抑制するためには、界面膜とし0.4nmよりも厚い膜が必要になる場合もある。勿論、高誘電体ゲート絶縁膜全体のプロセスは、界面反応が最小になるように設計すべきであり、またベース酸化膜2の膜厚は、理想的には0.4nmであるべきである。結論として、ベース酸化膜2は、2〜4原子層の範囲の膜厚を有するのが好ましく、2〜3原子層の範囲の膜厚を有するのがより好ましく、2原子層の膜厚を有するのが最も好ましい。
[第2実施例]
図28(A)は、図3の基板処理装置20を使って行う、本発明の第2実施例によるシリコン基板表面への酸窒化膜の形成工程を示すフローチャート、図28(B)は、図3の基板処理装置20においてシリコン基板表面に酸化膜を形成した後、基板を大気中に取り出し、さらに基板を前記基板処理装置20の処理容器21に戻し、前記酸化膜をRF−N処理して酸窒化膜を形成する、図28(A)の工程に対する比較例による酸窒化膜の形成工程を示すフローチャートである。
【0141】
最初に図28(B)の比較例を参照するに、ステップ21において図3の基板処理装置20中において被処理基板W表面に、先に説明したUV−O処理工程により紫外光励起酸素ラジカルを使ってシリコン酸化膜を形成し、次にステップ22において前記被処理基板Wを処理容器21の外にいったん搬出した後、前記処理容器21内部を高真空状態に排気し、再び被処理基板Wを処理容器21中に戻す。さらにステップ23において先に説明したRF励起窒素ラジカルを使ったRF−N処理を行い、前記シリコン酸化膜をシリコン酸窒化膜に変換する。
【0142】
図28(B)の工程では、ステップ22において前記処理容器21内部が高真空状態に排気されるため、ステップ23におけるRF−N処理工程において酸素による汚染がなく、酸化による酸窒化膜の増膜が最小限に抑制されると考えられる。
【0143】
これに対し図28(A)の工程では、基板処理スループットを向上させるためステップ21に対応するステップ11のUV−O処理工程を終えた被処理基板Wは、そのまま前記処理容器21中に保持され、ステップ12のパージ工程の後、ステップ23に対応したRF励起窒素ラジカルを使ったRF−N処理工程13により、前記シリコン酸化膜がシリコン酸窒化膜に変換される。
【0144】
図29(A)は、図28(A)の工程により形成された酸窒化膜のXPS法により求められた膜厚と、図28(B)の工程により形成された酸窒化膜のXPS法により求められた膜厚とを比較して示す。ただし図29(A)中、横軸は図28(A)のステップ13あるいは図28(B)のステップ23における窒化時間を示している。図29(A)中、■は図28(A)のプロセスを、◆は図28(B)のプロセスを表す。
【0145】
図29(A)を参照するに、窒化処理の進行と共に酸窒化膜の膜厚も増大するが、図28(A)のプロセスと図28(B)のプロセスとで実質的な差は認められず、図28(A)の工程においても、十分な酸素パージが実現されていることがわかる。
【0146】
図29(B)は、このようにして酸窒化膜中に取り込まれた窒素原子の濃度を、図28(A)のプロセスと図28(B)のプロセスとで比較して示す。ただし図29(B)中、横軸は図28(A)のステップ13あるいは図28(B)のステップ23における窒化時間を示している。図29(B)中、■は図28(A)のプロセスを、◆は図28(B)のプロセスを示す。
【0147】
図29(B)を参照するに、酸窒化膜中に取り込まれる窒素原子の濃度は図28(A)のプロセスでも図28(B)のプロセスでも実質的に差がなく、図29(A)に見られる増膜は、酸窒化膜中への窒素の導入に起因するものであると解釈される。
【0148】
次に本発明の発明者は図3の基板処理装置20を使い、紫外光源25の代わりにリモートプラズマ源26により酸素ラジカルを発生させて酸化膜を形成し(以下、RF−O処理と称する)、RF−O処理により形成された酸化膜を前記リモートプラズマ源26により発生された窒素ラジカルを使ったRF−N処理により窒化することにより酸窒化膜を形成する実験を行った。
【0149】
図30(A)の実験ではステップ31において前記リモートプラズマ源26にArガスと酸素ガスを導入してRF−O処理を行ない、ステップ32において前記処理容器21を高真空状態にパージした後、Arで処理容器21を4回パージし、さらにステップ33において前記リモートプラズマ源26を使ったRF−N処理を行っている。
【0150】
これに対し、図30(B)の実験ではステップ41において前記ステップ31と同様に前記リモートプラズマ源26にArとOを導入してRF−O処理を行ない、その後ステップ42において被処理基板Wを処理容器21の外に搬出する。この状態で前記処理容器21内部を高真空状態に排気した後、被処理基板Wを処理容器21に戻し、さらにステップ43において前記ステップ33と同様なRF−N処理を行う。
【0151】
図31(A)は、このようにして図30(A)のプロセスにより形成された酸窒化膜のXPS法で求めた膜厚を、図30(B)のプロセスにより形成された酸窒化膜のXPS法で求めた膜厚と比較して示す。ただし図31(A)中、■は図30(A)のプロセスに対応し、◆は図30(B)のプロセスに対応する。
【0152】
図31(A)を参照するに、被処理基板W上に前記酸化膜を前記リモートプラズマ源26によるRF−O処理により形成した場合には、図30(A)のプロセスを使うと実質的な増膜が生じることがわかる。
【0153】
図31(B)は、図30(A)のプロセスにより形成された酸窒化膜中の窒素原子の濃度を、図30(B)のプロセスにより形成された酸窒化膜中の窒素原子の濃度と比較して示す。ただし図31(B)中、■は図30(A)のプロセスに対応し、◆は図30(B)のプロセスに対応する。
【0154】
図31(B)を参照するに、図30(A)のプロセスにより形成された酸窒化膜中の窒素濃度は図30(B)のプロセスにより形成された酸窒化膜中の窒素濃度よりも低く、図31(A)に見られる図30(A)のプロセスにおいて生じる増膜は、主に残留酸素により生じていることがわかる。かかる残留酸素はおそらく前記リモートラジカル源26中に存在し、図30(A)の窒化処理ステップ33において窒素ラジカルが形成されると同時に酸素ラジカルを形成し、酸窒化膜の酸化反応を促進するものであると考えられる。
【0155】
このようなことから、図25のフローチャートに示すように被処理基板表面に非常に薄い酸化膜を形成し、これをRF−N処理して酸窒化膜を形成する場合には、図3で説明した基板処理装置20を使い、しかも最初の酸化膜の形成を、紫外光励起された酸素ラジカルを使ったUV−O処理により行うのが好ましいことがわかる。
[第3実施例]
図32は、本発明の第3実施例による酸窒化膜の形成工程を示すフローチャートである。ただし図32中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0156】
図32を参照するに、本実施例による酸窒化膜の形成工程は先に図28(A)で説明した工程と類似しているが、ステップ12における処理容器21のパージ工程におけるArガスを使ったパージ回数を0〜4回の間で様々に変化させている。各々のArパージ処理は、前記処理容器21中にArガスを流す工程と、さらに処理容器21を高真空状態に排気する工程とにより構成される。
【0157】
図33(A)は、図32のステップ12の工程において行ったArパージ処理の回数と、ステップ13の工程で得られた酸窒化膜のエリプソメトリにより求められた膜厚との関係を示す。
【0158】
図33(A)を参照するに、酸窒化膜の膜厚はArパージの回数にかかわらず、約1.4nmで、一定であることがわかる。
【0159】
これに対し図33(B)は、図30(A)の工程において、ステップ32のArパージ処理の回数を様々に変化させた場合に得られた酸窒化膜の膜厚を示す。
【0160】
図33(B)を参照するに、酸窒化膜の膜厚はパージ回数と共にわずかではあるが減少しており、ステップ32のパージ処理が酸窒化膜の酸化による増膜を抑制するのに必要であることを示している。
【0161】
図33(A),(B)の結果は、図30(A)のプロセスによる酸窒化膜の形成を行う場合、ステップ12のパージ工程は必ずしも必要でなく、またこの工程を省略しても、得られる酸窒化膜に増膜は実質的に生じないことを意味している。
[第4実施例]
ところで先にも説明したように、図24よりUV−O酸化膜のRF−N処理による窒化を行った場合には、窒素濃度が20%の場合、得られる酸窒化膜の膜厚は0.8nm程度になるのが避けられない。これよりも酸窒化膜の膜厚を減少させようとすると、UV−O酸化膜から出発する限り、初期膜厚を0.2あるいは0.1nm程度、あるいはそれ以下まで減少させる必要がある。
【0162】
本実施例では初期膜として、先に説明したUV−O酸化膜の代わりに図3の基板処理装置20において前記ガスノズル21DからNOガスを導入し、紫外光励起を行うことにより原子状酸素と原子状窒素を励起し、励起された原子状酸素と原子状窒素とにより酸窒化処理(以下UV−NO処理と称する)を行う。このようにして得られた酸窒化膜、すなわちUV−NO膜は、初期状態ですでに窒素を含んでおり、これをさらにRF−N処理することにより、膜厚を最小限に抑制しつつ、高い濃度の窒素を膜中に導入することができる。
【0163】
図34は、NO分子の様々な励起状態におけるポテンシャルカーブを示す(例えばJ.S.Chang他、「電離気体の原子・分子過程」東京電機大学出版局,1982年を参照)。
【0164】
NO分子の紫外光による光遷移では、基底状態から励起状態AΣ,BΠr,CΠ,DΣ,EΣへの遷移に伴う吸収帯の存在が知られており、それぞれ227nm,218nm,192nm,188nm,165nm以下の光波長で遷移が可能である。
【0165】
一方、原子状酸素(OP)と原子状窒素(N)を励起可能な波長域は、図34から192nmと145nmの間であることがわかる。すなわち、145nm以上の光波長でNO分子を励起することにより、原子状酸素と原子状の窒素とを発生させることが可能である。一方、光波長が前記145nmよりも短くなるとラジカル酸素(OD)が励起されはじめるので、基板処理の際に酸化反応が主体になると考えられる。
【0166】
このような事情で、図3の基板処理装置20において前記紫外光源25として波長が192〜145nmの範囲の紫外光源を使うことにより、所望のUV−NO膜を初期膜として形成することができる。
【0167】
図35は、このようなUV−NO処理に引き続きRF−N処理を行う本実施例による基板処理工程の概要を示す。
【0168】
図35を参照するに、ステップ51においてシリコン基板表面が前記UV−NO処理により窒化され、酸窒化膜が形成される。
【0169】
さらにステップ52において前記酸窒化膜がRF−N処理され、先に形成された酸窒化膜がさらに窒化され、高い窒素濃度の酸窒化膜が得られる。
【0170】
以下の表3は、図35のステップ51および52について処理条件の例を示す。ただし表3中、ステップ51については、先に説明したUV−O処理(図25のステップ1)の条件も、合わせて示す。
【0171】
【表3】
Figure 2004006614
さらに以下の表4は、前記ステップS51およびS52の許容プロセス条件を示す。表3と同様に、表4においても、ステップS51においては前記UV−O処理とUV−NO処理の双方について許容プロセス条件を示している。
【0172】
【表4】
Figure 2004006614
表3および表4より、前記UV−O処理は0.02〜5Torr(0.0266〜665Pa)の圧力範囲で300〜750℃の温度範囲において、また前記UV−NO処理は0.01〜5Torr(0.0133〜665Pa)の圧力範囲で300〜750℃の温度範囲において行うことができる。
【0173】
一方、前記RF窒化処理は、10−3〜10Torr(0.133Pa〜1.33kPa)の圧力範囲で、300〜700℃の温度範囲において行うことができる。特に0.67Pa〜13.3kPaの範囲が好ましい。
【0174】
ここで再び先に説明した図24を参照するに、図中▲および▼は、図35のプロセスにより形成した酸窒化膜中の窒素濃度の膜厚との関係を示す。
【0175】
図24を参照するに、酸窒化膜は前記UV−NO処理により形成された直後においても10%程度の窒素を含んでおり、従ってこれに対して図35のステップS52のRF−N処理工程を行うことにより、より高い窒素濃度の酸窒化膜を形成することができる。その際、図中▲で示したデータはUV−NO処理による成膜直後の膜厚が0.5nmの場合を、また▼で示したデータをUV−NO処理による成膜直後の膜厚が0.4nmの場合を示しているが、特に▼で示した膜の場合には、RF−N処理を行うことにより、XPS法で測定した膜厚が0.6nm以下であっても20%の窒素濃度を実現できることがわかる。
【0176】
図36は、先の実施例においてUV−O処理に引き続きRF−N処理を行って得られた酸窒化膜に対して、膜中の窒素原子の1s状態での束縛エネルギをXPS法により求めた結果を、先に説明したUV−NO処理を行って形成した酸窒化膜に対する結果、およびその他の方法により形成された酸窒化膜に対する結果と共に示す。ただし図36中、縦軸はXPSスペクトルの半値幅(FWHM)を、横軸はN1s原子の束縛エネルギを示す。
【0177】
図36を参照するに、特に高い束縛エネルギを有する酸窒化膜は、図37(A)に示すような窒素原子の最隣接位置をSi原子が占有し、また窒素原子の第2隣接位置を酸素が占有する場合に対応し、一方、低い束縛エネルギを有する酸窒化膜は、図37(B)に示すような、窒素原子の最隣接位置をSi原子が占有し、第2隣接位置もSi原子が占有する場合に対応すると考えられる。なお、両者の束縛エネルギの差は0.6eV程度であり、図36の横軸の分布と一致する。
【0178】
図37(A)を参照するに、この状態では窒素原子は酸化膜内に含まれており、例えば図1に示すように、酸化膜の内部あるいは表面近傍に窒素原子が存在している状態に対応する。これに対し図37(B)において点線で囲んだ一または複数の席のSiが図中に矢印で示すように酸素により置換された状態が、酸窒化膜中においてシリコン基板と酸窒化膜との界面近傍に窒素原子が濃集した状態に対応する。
【0179】
図36を見ると、UV−O酸化膜をRF−N処理した酸窒化膜では、束縛エネルギは比較的低エネルギ側にある約397.6eVから高エネルギ側である約398.1eVまで広範囲に分散しており、またピーク半値幅の値も大きいことから、膜中において図37(A)の状態と図37(B)の状態とが混合していることが推定される。
【0180】
一方、UV−NO処理のみを行った酸窒化膜では、束縛エネルギは約397.5eVから約397.9eVの低エネルギ側に分散しており、またピーク半値幅の値もより小さくなっていることから、膜中において図37(A)の状態と図37(B)の状態とが混合していることは同じであるが、図37(B)の状態が多少優勢になっていると推定される。すなわち、この場合には酸窒化膜中における窒素原子の分布は、よりシリコン基板に近い側にシフトしていると考えられる。
【0181】
図36中には、さらに熱酸化膜をRF−N処理して形成した酸窒化膜(RTO/RFN)、熱酸化膜をマイクロ波プラズマ窒化処理して形成した酸窒化膜(SPA)およびシリコン基板を熱酸窒化処理して形成した酸窒化膜(RTNO)についての結果が示されている。
【0182】
酸窒化膜RTO/RFNおよびSPAについては、観測されるN1s状態の束縛エネルギが比較的大きく、図37(A)の状態が優勢になっていると考えられる。これに対し、酸窒化膜RTNOにおいては観測されるN1s状態の束縛エネルギは397.4eV近傍に集中しており、これは酸窒化膜中の窒素原子がシリコン基板との界面近傍に濃集していることを示していると考えられる。
【0183】
このように、本発明によるUV−O酸化膜をRF−N処理する酸窒化膜の形成方法によれば、酸窒化膜中に、膜表面の側により濃集した、しかし比較的一様な窒素原子の分布を実現することが可能である。一方、既存の酸化膜をRF窒化処理した場合、図36中のUVO/RFNあるいはRTO/RFN、あるいはSPAの結果からもわかるように窒素原子は主に膜の表面付近に分布すると考えられる。このことから、図36に示すUV−NO処理を行って形成した酸窒化膜をさらにRF窒化処理した場合には、窒素原子を酸窒化膜のシリコン基板との界面から表面までの間に、ほぼ一様に分布させることが可能になると考えられる。
[第5実施例]
ところで、図1の高誘電体ゲート絶縁膜を有する半導体装置を製造する場合には、このような基板処理装置20で形成されたベース酸化膜2上に高誘電体膜3を形成する必要がある。
【0184】
高誘電体膜3は典型的にはCVD法により形成され、例えばZrO膜を形成する場合にはZrClやその他のZrを含む気相原料を使い、これを酸化することによりZrO膜を堆積させる。
【0185】
このような高誘電体膜3の形成は、図16(A),(B)のラジカル酸化膜の窒化工程に引き続いて、被処理基板を外気に触れさせることなく行うことが好ましく、このため図3の基板処理装置20はCVD室を含んだクラスタ型の基板処理装置中に組み込むのが望ましい。
【0186】
図38は、本発明の第5実施例によるこのようなクラスタ型基板処理装置30の概略的な構成を示す。
【0187】
図38を参照するに、クラスタ型基板処理装置30は、被処理基板Wを出し入れするカセットモジュール31A,31Bと、前記カセットモジュール31A,31Bにそれぞれのゲートバルブを介して結合された基板搬送室32とを含み、前記基板搬送室32には、さらに基板洗浄室33,ベース膜形成室34,CVD室35および熱処理室36が結合される。
【0188】
そこでカセットモジュール31Aあるいは31Bから基板搬送室32に導入された被処理基板Wはまず基板洗浄室33に送られ、自然酸化膜および有機物汚染を除去される。次いで被処理基板Wは基板搬送室32を介してベース酸化膜形成室34に送られ、前記ベース酸化膜12および窒化膜12Aが形成される。
【0189】
その後、被処理基板Wは基板搬送室32を通ってCVD室35に送られて高誘電体膜13が形成され、さらに熱処理室36に送られて結晶化および酸素欠損補償がなされる。熱処理室36における処理の後、被処理基板Wは基板搬送室32を通ってカセットモジュール31Aあるいは31Bに送られる。
【0190】
ところで、各々の処理室33〜36には協働する様々な装置類が設けられており、その結果、処理室はそれ自体の他に、図38中に破線で示す面積を必要とする。その際、処理室のうち、基板搬送室32に面する側の部分は、他の処理室との間隔が狭く、利用可能なスペースが限られていることがわかる。
【0191】
そこで、このようなクラスタ型の基板処理装置30において図3の基板処理装置20を使おうとすると、処理容器21が基板搬送ユニット27の代わりに基板搬送室32に結合されることになるが、その場合、図4(B)あるいは図16(B)に示されている、処理容器21の基板搬送室32に近い側において側方に突出するターボ分子ポンプ23Bが隣接する処理室と干渉してしまう問題が生じる。
【0192】
ターボ分子ポンプ23Bは処理容器21の減圧を速やかに行うために排気口21Aの近傍に設ける必要があるが、基板搬送室32の下には搬送ロボットなど、様々な装置が設けられており、これに利用できるスペースは存在しない。また、処理容器21の下には基板回転機構22Cをはじめとする様々な装置が設けられており、やはりターボ分子ポンプ23Bを設けるスペースは得られない。
【0193】
図39(A),(B)は、本発明の第5実施例による基板処理装置40の構成を示す、それぞれ側面図および平面図である。ただし図39(A),(B)中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0194】
図39(A),(B)を参照するに、基板処理装置40はターボ分子ポンプ23Bを、図38のようなクラスタ型基板処理装置を構成した場合にスペースの余裕が得られる処理容器21の外側、すなわち前記基板搬送ユニット27と反対の側に配置する。これに伴い、前記処理容器21には前記ターボ分子ポンプ23Bに協働する排気口21Eが、前記基板搬送室と反対の側に形成される。さらに酸素ラジカルが前記被処理基板Wの表面を通って前記排気口21Eに流れるように、酸素を導入する処理ガスノズル21Dおよび紫外光源25が、被処理基板Wよりも前記基板搬送室27に近い側に設けられる。
【0195】
前記ターボ分子ポンプ23Bは前記処理容器21の下部に垂直な向きで、すなわち吸気口と排気口とが上下に配列するような向きで、バルブ23Aを介して結合されており、前記ターボ分子ポンプ23Bの排気口は、前記処理容器21の排気口21Aからバルブ24Aを経て前記ポンプ24に至る排気ラインに、バルブ24Aの後ろで結合されている。
【0196】
基板処理装置40はターボ分子ポンプ23Bが外側、すなわち基板搬送ユニット27と反対の側に形成配置されるため、図38のようなクラスタ型の基板処理装置を構成しても、ターボ分子ポンプ23Bが隣接する処理室と干渉する問題は生じない。
【0197】
図40(A),(B)は、前記基板処理装置40を使ってベース酸化膜12を形成する工程を示す。
【0198】
図40(A),(B)を参照するに、ベース酸化膜形成工程ではバルブ23Aおよび23Cが開放され、バルブ24Aが閉鎖される。その結果、前記プロセス空間23Bは前記排気口21Eにおいてターボ分子ポンプ23Bにより1.33×10−1〜1.33×10−4Pa(10−3〜10−6Torr)の高真空状態に減圧され、この状態で前記処理ガスノズル21Dから酸素ガスがプロセス空間21Bに導入される。さらに前記被処理基板Wを基板回転機構22Cにより回転させながら紫外光源25を適当なエネルギで駆動することにより、形成された酸素ラジカルが基板表面に沿って排気口21Eへと流れ、基板表面を一様に酸化する。これにより、1nm以下、特に2〜3原子層の膜厚に対応する約0.4nmの膜厚を有する非常に薄いシリコン酸化膜を、シリコン基板表面に一様に再現性良く安定に形成することが可能になる。もちろん、厚さが1nmを超えるシリコン酸化膜を形成することも可能である。
【0199】
図41(A),(B)は、本実施例の基板処理装置40を使い、図40(A),(B)の工程の後、形成されたベース酸化膜2の表面を窒化し、酸窒化膜2Aを形成する工程を示す。
【0200】
図41(A),(B)を参照するに、窒化工程では前記バルブ23Aおよび23Cが閉鎖され、バルブ24Aが開放される。これによりターボ分子ポンプ23Bは排気系から遮断され、前記プロセス空間21Bは前記ポンプ24により、直接に排気され、1.33Pa〜1.33kPa(0.01〜10Torr)の圧力に減圧される。
【0201】
この状態で前記リモートプラズマ源26にArガスと窒素ガスとを供給し、さらにこれを高周波励起することにより、窒素ラジカルが形成される。形成された窒素ラジカルは、前記被処理基板Wの表面に沿って排気口21Aへと流れ、その際に回転している被処理基板Wの表面を一様に窒化する。このような窒化により、図1に示すベース酸化膜2の表面は酸窒化膜2Aに変換される。
【0202】
本実施例の基板処理装置40を、図38に示すクラスタ型基板処理装置において処理室34に使うことにより、このようにして形成された酸窒化膜2Aを含むベース酸化膜2上に、引き続いてZrO,HfO,Ta,ZrSiO,HfSiO,Alなどの高誘電体膜13を形成することが可能になる。
【0203】
なお以上の説明では、基板処理装置40を使って非常に薄いベース酸化膜を形成する例を説明したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、シリコン基板あるいはシリコン層上に高品質の酸化膜、窒化膜あるいは酸窒化膜を、所望の膜厚に形成するのに適用することが可能である。
[第6実施例]
以上の実施例では、図3の基板処理装置20を使って図1に示す半導体装置100におけるベース酸化膜2を0.4nm前後の膜厚に形成し、しかもその表面に酸窒化膜2Aを形成する技術を説明したが、前記基板処理装置20により厚い酸窒化膜を形成し、これにより図42に示す半導体装置200のように、ゲート絶縁膜3Aを形成することも可能である。
【0204】
図42を参照するに、半導体装置200では図1の高誘電体膜ゲート絶縁膜3は使われず、ゲート絶縁膜3A上に直接にゲート電極4が形成される。図42中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0205】
図42の半導体装置200では高誘電体膜3を使う必要がなく、従来の半導体プロセス技術で扱われている酸窒化膜によりゲート絶縁膜が形成できるため、半導体装置の製造が容易になる。一方、図42の半導体装置200では、先に図3で説明した基板処理装置20を使って酸窒化膜よりなる前記ゲート絶縁膜3Aを、酸化膜換算膜厚にして1.0nm程度もしくはそれ以上の膜厚、すなわち1.6nm程度の物理膜厚に形成する必要がある。
【0206】
図43は、本実施例による厚い酸窒化膜の形成工程を示す図である。
【0207】
図43を参照するに、ステップ61において紫外光励起酸素ラジカルによるシリコン基板表面のUV−O処理を行った後、形成された酸化膜がステップ62においてRF−N処理により窒化処理され、酸窒化膜が形成されるが、本実施例においてはステップ61および62の工程を750℃の比較的高い温度で実行し、所望の膜厚を実現している。なおステップ61とステップ62の間のパージ工程は、先の図32の実験の結果に鑑み、省略している。
【0208】
図44は、図43のステップ61におけるUV−O処理工程で得られたシリコン酸化膜の、シリコン基板表面における膜厚分布を示す。ただし図44の膜厚は、分光エリプソメトリにより測定している。
【0209】
図44を参照するに、シリコン酸化膜は400Pa(3Torr)の圧力下、750℃の基板温度において基板を回転させながら形成されており、膜厚の分散値σが0.72%の、非常に均一な酸化膜が形成されているのがわかる。
【0210】
図45(A)〜(C)は、図44の酸化膜を図43のステップ62におけるリモートプラズマ窒化処理工程の処理条件と、得られた酸窒化膜の膜厚分布を示す。
【0211】
図45(A)を参照するに、プラズマ窒化処理は26.6kPa(200mTorr)の圧力下、750℃の基板温度で、窒素ガス流量とArガス流量とを図示の範囲で変化させることで実行された。図45(A)中、ラインAはプラズマが着火する窒素ガス流量の上限を、またラインBおよびCは、図3の基板処理装置20の圧力制御可能範囲を示す。
【0212】
図45(B)の中央に示すように、Arガス流量と窒素ガス流量をラインD上に乗るように選択した場合、膜中の窒素濃度分布、すなわち酸窒化膜の膜厚分布は一様で、膜厚の分散値σとして非常に小さい、0.7%程度の値を達成できることがわかる。
【0213】
これに対し、Arガス流量と窒素ガス流量とを前記ラインDから外れた位置に設定した場合、図45(B)の左側に示すように基板の周辺部において窒素濃度が増大する、あるいは図45(B)の右側に示すように基板の中央部において窒素濃度が増大する分布が生じ、膜厚分布の分散値σが増大するのがわかる。
【0214】
すなわち、図45(A)のラインDの右側と左側で酸窒化膜中の窒素濃度分布、従って膜厚分布がそれぞれ凸と凹になるのに対し、窒素ガス流量とArガス流量とを前記ラインD上に乗るように選択した場合、平坦な酸窒化膜の膜厚分布が得られる。
【0215】
図74は、基板温度750℃における前記RF−N処理の均一性とプロセス圧との関係を示す。ただし図74中、横軸はRF−N処理の際のプロセス圧を、縦軸が、窒化処理した酸窒化膜の基板中心部での膜厚を、基板周辺部での膜厚で割り算した値を示す。従って、図74中の縦軸が1の場合に優れた面内均一性が達成されている。また図74中の縦軸が1より大の場合には得られた酸窒化膜は凸の膜厚分布を、1より小の場合には凹の膜厚分布を有している。
【0216】
図74中、▲はArガス流量を800SCCMに、また窒素ガス流量を1150SCCMに設定した場合を、■はArガス流量を1150SCCMに、また窒素ガス流量を1150SCCMに設定した場合を、◆はArガス流量を1600SCCMに、また窒素ガス流量を1400SCCMに設定した場合を示す。従って、Arガス流量と窒素ガス流量とを合計したプロセスガスの総流量は▲,■,◆の順で増大する。
【0217】
図74を参照するに、総流量を固定した条件下で圧力を変化させると、低圧側で膜厚分布が凹から凸に変化し、さらに凹に戻ることがわかる。また、いずれの総流量においても、均一な膜厚の酸窒化膜が得られるプロセス圧が2箇所存在することがわかる。また総流量が増大するにつれて、図74の曲線は高圧力側に移動するのがわかる。このように、本発明のRF−N処理において処理の均一性を実現するには、Arガスと窒素ガスの総流量を調節する方法の他に、プロセス圧を調整する方法も可能である。
【0218】
先の図45(A)におけるラインDは図74における▲の点に対応するが、図74の関係から存在が推測されるもう一つの最適点は圧力が低すぎるため、実際には存在しない。この最適点を使う場合には、大きな排気負荷に対応した能力の大きいポンプを使う必要がある。
【0219】
図45(C)は、図45(A)の前記ラインD上にArガス流量および窒素ガス流量を制御した場合の、様々なArガス流量と得られる酸窒化膜の膜厚との関係を示す。図45(C)においても、分光エリプソメトリにより測定した膜厚を示している。
【0220】
図45(C)を参照するに、Arガス流量、従って窒素ガス流量が増大するにつれて酸窒化膜の膜厚が増大しており、これは図45(A)あるいは図45(B)に示した酸窒化膜の膜厚が、膜中の窒素濃度を反映したものであることを示している。
【0221】
図46(A)〜(D)は、温度750℃,圧力200mTorrの条件下で行った、図44の酸化膜のRF−N処理における窒化過程のカイネティックスを示す。ただし図46(A)はXPS法で求めた酸窒化膜の膜厚と窒化処理時間の関係を、図46(B)は酸窒化膜中に取り込まれる窒素原子の濃度と窒化処理時間の関係を、図46(C)はXPS法で求めた酸窒化膜におけるO1s信号ピークの面積と窒化処理時間の関係を、さらに図46(D)はXPS法で求めた酸窒化膜由来のSi2p信号のピーク面積と窒化処理時間の関係を、初期酸化膜の膜厚を単色光エリプソメータで測定した値で1.0nmに設定した場合、1.2nmに設定した場合、および1.3nmに設定した場合について示す。ただしXPSによる測定値ではそれぞれ0.8nm,1.0nm,1.3nm程度の値になっている。
【0222】
図46(A)〜(D)を参照するに、酸窒化膜の膜厚や窒素濃度は、初期膜厚が上記のいずれであっても窒化時間と共に増大する傾向を示すが、O1s信号およびSi2p信号の窒化処理時間に対する変化は、酸化膜の初期膜厚により異なっているのがわかる。
【0223】
より具体的には、初期膜厚が1.3nmの酸化膜のRF−N処理では、O1s信号が窒化処理時間と共に減少しており、窒化の過程で酸素が脱離していることを示している。一方、初期膜厚が1.0nmの酸化膜のRF−N処理では、観測されるO1s信号の強度が余り変化してない。これは、窒素原子の導入により離脱した酸素原子が、膜厚が1.0nm程度の薄い酸化膜では膜内を拡散し、シリコン基板との界面に析出し、かかる界面において酸化膜の再成長を生じていることを示唆している。
【0224】
また初期膜厚が1.3nmの酸化膜のRF−N処理では、酸化膜の初期膜厚が大きいため、脱離した酸素原子がシリコン基板と酸化膜との界面に到達できず、酸窒化膜の外に逃げているものと考えられる。
【0225】
図46(D)のSi2p信号について見ると、Si2p信号は初期膜厚が1.3nmの酸化膜では窒化処理開始後30秒まで余り変化しないのがわかる。これは、酸化膜中に導入された窒素原子が膜内で酸素原子と置換しており、酸化膜とシリコン基板との界面までは到達していないことを示していると考えられる。一方、初期膜厚が1.0nmの酸化膜では窒化処理の開始と共にSi2p信号が増加しており、先に述べたシリコン基板と酸化膜との界面における酸素の析出、およびこれに伴う酸化膜の再成長が生じていると考えられる。
【0226】
図47(A)〜(D)は図43のプロセスにおいて、均一性を犠牲にしてより窒化反応が促進される条件で酸化膜のRF−N処理を行った場合の結果を示す。より具体的には、図47(A)〜(D)の実験では処理圧を400mTorrに設定した。窒化反応の促進と均一性を両立させるためには、より大きな排気負荷のとれる大きなポンプをポンプ24として使用し、またより出力大きいラジカル源をリモートラジカル源26として使用する必要がある。これは、先に説明したプロセス圧を制御する場合と本質的に同じことである。
【0227】
図47(A)〜(D)を参照するに、このように処理圧を増大させ窒化処理を促進するように設定された条件下では、初期膜厚が1.0nmの薄い酸化膜であってもRF−N処理の開始と共に図47(C)よりわかるようにO1s信号の強度が減少しており、また図47(D)よりわかるように、初期膜厚が1.3nmの酸化膜でもSi2p信号の強度が窒化処理の最初から単調に増加しているのがわかる。これは図47(A)〜(D)の実験では窒化処理が促進されるため、短時間で図44(A)〜(D)の場合の窒化濃度に相当する量の窒素を導入され、窒素原子が酸化膜とシリコン基板との界面に到達していることを示している。このように窒化処理が促進される条件で窒化処理を行うと、窒化処理時間を短縮できる反面、窒化時間を最適に制御しないと導入された窒素原子が界面に届いてしまう可能性がある。
【0228】
図48(A)は、図46(A)〜(D)および図47(A)〜(D)の結果より推測される、酸化膜のRF−Nプロセスによる窒化工程のメカニズムを概略的に示した図である。ただし図48(A)中、図42に対応した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0229】
図48(A)を参照するに、RF−N処理の条件が適当であれば、導入される窒素原子は酸化膜の表面近傍に濃集し、窒素原子がシリコン基板1と酸窒化膜3Aとの界面近傍に侵入して界面準位を形成する問題が抑制できる。Watanabe, K., et al., J. Appl. Phys. 90 pp.4701 (2001) を参照。
【0230】
一方、かかるRF−N処理の条件が不適当で窒化反応が進行しすぎると、図48(B)に示すように窒素原子がシリコン基板1と酸窒化膜3Aとの界面にまで到達してしまい、界面準位が発生する恐れがある。このため、図43のステップ62の工程は、30秒以内に終了させることが望ましい。
【0231】
そこで、本実施例では図3の基板処理装置20において、被処理基板Wの毎分当たりの回転数を20回に設定し、基板Wが30秒間のRF−N処理の間に10回転させている。
【0232】
図49(A),(B)は、このようにして初期膜厚が1.0nmのUV−O酸化膜を回転させながら30秒間窒化処理した場合の、基板の中心部(C),中間部(M)および周辺部(E)におけるSi,NおよびO原子の深さ方向への濃度プロファイルをSIMS分析により求めた結果を示す。ただし図49(B)は図49(A)の酸窒化膜表面近傍を拡大して示す図である。
【0233】
図49(A),(B)を参照するに、窒素濃度のピークは酸窒化膜13Aの表面から0.5nm程度の深さに位置しており、また優れた面内均一性が達成されていることがわかる。シリコン基板1と酸窒化膜3Aとの界面近傍における窒素原子の濃集は認められない。
【0234】
図50(A),(B)は、初期膜厚が1.3nmのUV−O酸化膜を同様にしてRF−N処理により窒化した場合の、膜中におけるSi,NおよびO原子の深さ方向への濃度プロファイルを示す。
【0235】
この場合にも、図49(A),(B)と同様な結果が得られているのがわかる。
[第7実施例]
図51は、本発明の第7実施例による基板処理装置320の構成を示す。
【0236】
図51を参照するに、基板処理装置320は被処理基板322を保持する保持台321Aを有する処理容器321を含み、前記処理容器321中には前記保持台321A上の被処理基板322に対向して石英等の紫外光を透過させる材料よりなるシャワーヘッド321Bが設けられる。前記処理容器321は排気口321Cを介して排気され、一方前記シャワーヘッド321Bに外部のガス源から酸素などの酸化性ガスが供給される。
【0237】
前記処理容器321にはさらに前記シャワーヘッド321Bの上方に前記シャワーヘッド321Bおよびその下の被処理基板322を露出するように、石英などの紫外線を透過する材料よりなる光学窓321Dが形成されている。前記保持台321A中には前記被処理基板322を加熱するヒータ321aが設けられている。
【0238】
さらに前記処理容器321上には、前記光学窓321Dに対応して設けられた結合部323を介して紫外光露光装置324が設けられている。
【0239】
前記紫外光露光装置324は、前記光学窓321Dに対応した石英光学窓324Aと、前記石英光学窓324Aおよび光学窓321Dを介して紫外光を前記被処理基板322上に照射する紫外光源324Bとを含み、前記紫外光源324Bはロボット324Cにより図51中に矢印で示すように、前記光学窓324Aに平行な方向に移動が可能に保持されている。図示の例では、前記紫外光源324Bは、前記移動方向に対して略直角に延在するように設けられた線状の光源よりなる。かかる線状の光源としては、例えば波長が172nmのエキシマランプを使うことができる。
【0240】
また図51の構成では、前記紫外光源324Bにより形成された紫外線が前記光学窓321Dを介して前記処理容器321中に導入されるに先立って空気中の酸素により吸収されてしまうのを回避するため、前記結合部323には外部のガス源(図示せず)よりNなどの不活性ガスがライン323Aを介して供給され、前記不活性ガスは前記紫外光露光装置324の光学窓324Aの取り付け部に形成された隙間を通って前記紫外光露光装置324中の空間324Dに流入する。
【0241】
さらに前記紫外光源の駆動に伴い、前記紫外光源324Bの直下に大気中の酸素が巻き込まれ流入するのを抑制するため、紫外光源324Bの両側面に遮蔽板324Fを設け、さらに前記遮蔽板324Fの下において、前記紫外光源324Bに対向する光学窓324Aと遮蔽板324Fとの間に形成される高さがせいぜい1mm程度の狭い領域に、ライン324bを介してNなどの不活性ガスが供給される。この領域には、前記ライン323Aからの不活性ガスも供給され、その結果、この領域において紫外光を吸収する酸素が効果的に排除される。
【0242】
前記遮蔽板324F下の領域を通過した不活性ガスは前記空間324Dに流れ出し、さらに前記紫外光露光装置324中に形成された排気口324Eを通って外部に排出される。
【0243】
図51の基板処理装置では、前記紫外光露光装置324において前記ロボット324Cにより前記紫外光源324Bの移動・走査を制御することができ、その結果、前記被処理基板322の表面にUV−O処理により酸化膜を形成する際に、紫外線露光照射量を制御することにより膜厚の分布を制御することが可能になる。前記ロボット324Cはコンピュータなどの制御装置325により制御される。また、前記制御装置325は前記紫外光源324Bの駆動をも制御する。
【0244】
図52(A)〜(C)は図51の基板処理装置320を使い、様々な条件下で酸化膜をシリコン基板上に形成した場合の、得られた酸化膜のエリプソメトリにより求めた膜厚分布をÅ単位で示す。ただし図52(A)〜(C)において、被処理基板322としては8インチのシリコン基板が、表面自然酸化膜を後で説明する表面前処理工程により除去した状態で使われている。また図52(A)〜(C)の各々において、前記処理容器331中の内圧は約0.7kPa(5Torr)に設定され、基板温度は300°Cに設定されている。
【0245】
図示の結果は、前記処理容器321中に酸素ガスを1SLMの流量で5分間供給した場合のもので、図52(A)は紫外光の照射を行わなかった場合を、また図52(B),(C)は前記紫外光源324Bにより、光源直下で30mW/cmの照度の紫外光を照射した場合を示す。図52(B)は、前記紫外光源324Bを410mmの範囲で、すなわち前記被処理基板322の全面が一様に露光されるように一様に走査した場合を示す。
【0246】
図52(A)を参照するに、紫外光照射を行わなかった場合はシリコン基板表面に形成される酸化膜の厚さは0.2〜0.3nm程度であり、実質的な膜形成は生じていないのに対し、図52(B)の場合には前記シリコン基板表面に約0.8nmの酸化膜が形成されているのがわかる。さらに図52(B)の場合には、前記紫外光源24Bを400mmの範囲で一様に走査したにもかかわらず、前記8インチシリコン基板322の中央部において形成された酸化膜の膜厚が減少しているのがわかる。その結果、前記シリコン基板上に形成された酸化膜の膜厚変動は分散値で2.72%と比較的大きい値になっているが、これは使用した基板処理装置320に固有の特性を反映しているものと考えられる。
【0247】
これに対し図52(C)は、前記シリコン基板322の中央部付近で100mmの限られた範囲で前記紫外光源324Bを走査した場合の酸化膜の膜厚分布を示す。
【0248】
図52(C)を参照するに、このようにして形成された酸化膜の膜厚は0.92〜0.93nmの範囲に収まり、膜厚変動は分散値で1.35%まで減少しているのがわかる。
【0249】
図53は、図52(A)〜(C)の実験において、前記処理容器321中に導入される酸素ガスの流量を様々に変化させた場合について、紫外線露光時間と形成される酸化膜の厚さとの関係を求めた結果を示す。
【0250】
図53よりわかるように、形成される酸化膜の膜厚は酸素ガス流量にはほとんど依存せず、1分間を経過すると約1nmの値で飽和することがわかる。一方、露光時間が1分間より短い場合には、膜厚は露光時間共に増大する。図53は、図51の基板処理装置320を使ったシリコン基板表面へのベース酸化膜となる薄い酸化膜の形成工程はごく短時間で十分であることを示している。
【0251】
図54(A)〜(E)は図51の基板処理装置320中において前記処理容器内圧を約0.7kPa(5Torr)、基板温度を450°Cに設定し、酸素ガスを1SLMの流量で供給しながら前記紫外光源24Bを100mmの範囲で走査した場合に得られる酸化膜の膜厚分布をÅ単位で示す。簡単のため、シリコン基板は矩形形状で示してある。
【0252】
このうち図54(A)は前記走査を、基板中心を基点に、±50mmの範囲で行った場合を示すが、図54(A)の例では基板中心からy軸方向上上方に向かって、またx軸方向上右方に向かって前記酸化膜の膜厚が増大する傾向が存在するのがわかる。この場合の酸化膜の膜厚変動は分散値で3.73%となっている。
【0253】
これに対して図54(B)は、前記走査の基点を基板中心からy軸方向上下方に向かって12.5mmずらした場合の酸化膜の膜厚分布を、同じくÅ単位で示す。図54(B)よりわかるように、酸化膜の膜厚変動は分散値で3.07%まで減少している。
【0254】
さらに図54(C)は、前記走査の基点を基板中心からy軸方向下方に25.0mmずらした場合の酸化膜の膜厚分布をÅ単位で示す。図54(C)よりわかるように、酸化膜の膜厚変動は図54(B)の場合と同じで3.07%となっている。
【0255】
これに対し、図54(D)は、前記走査の基点を基板中心からy軸方向下方に37.5mmずらした場合の酸化膜の膜厚分布をÅ単位で示す。図54(D)よりわかるように、この場合酸化膜の膜厚変動は2.70%まで減少している。
【0256】
一方、図54(E)に示すように前記走査の基点を基板中心からy軸方向下方に50.0mmずらした場合には、前記酸化膜の膜厚変動は5.08%まで増大している。
【0257】
このことから、図51の基板処理装置320においては、前記紫外線源324Bの走査の基点を基板に対して最適化することでも、被処理基板322上に形成される酸化膜の膜厚変動を最小化できることが結論される。
【0258】
次に図55(A)〜(E)は、図51の基板処理装置320において前記紫外線源324Bの走査距離を100mmとし、走査の基点を被処理基板322の中心からy軸方向下方に37.5mmずらした位置に設定し、照度をそれぞれ3mW/cm、6mW/cm、12mW/cm、18mW/cmおよび24mW/cmに設定して酸化膜を形成した場合の膜厚分布をÅ単位で示している。
【0259】
図55(A)〜(E)を参照するに、膜厚のばらつきは図55(A)の照射量を3mW/cmに設定した場合が最も小さく、照射量が増大するにつれて膜厚のばらつきも増大しているのがわかる。
【0260】
図55(A)〜(E)の結果は、図51の基板処理装置320において、紫外線源324Bの照度を最適化することによっても、得られる酸化膜の膜厚のばらつきを最小化できることを示している。
【0261】
図56(A),(B)は比較対照例を示し、図56(A)は図55(A)〜(E)と同一条件下において、紫外光照射を行わずに酸化膜を形成した場合を、また図56(B)は従来の急速熱酸化(RTO)処理により酸化膜を形成した場合を示すが、このいずれの場合においても4%を超える膜厚変動が観測されることがわかる。
【0262】
図57,58は、上記の結果を踏まえた、図51の基板処理装置320における基板処理方法の最適条件を探索するフローチャートである。このうち、図57は最適走査領域の探索を行うフローチャートであり、図58は最適照度の探索を行うフローチャートである。
【0263】
図57を参照するに、最初にステップ71において被処理基板上の任意の領域が指定され、次にステップ72において前記基板処理装置320中に被処理基板322を導入し、前記紫外光源324Bを前記被処理基板322上の指定された領域において走査させ、酸化膜を形成する。さらに、前記ステップ71およびステップ72を繰り返すことにより、各繰り返し毎に、新たな被処理基板322上に前記領域をずらした状態で酸化膜を形成する。
【0264】
さらにステップ73において各実験で得られた酸化膜の膜厚分布を評価し、ステップ74において膜厚変動が最小となる最適走査領域を見出す。
【0265】
図57の最適走査条件を探索の後、図58に示す最適照射条件の探索が行われる。
【0266】
図58を参照するに、最初にステップ81において図57の手順により探索された最適走査領域が指定され、次にステップ82において紫外光源224Bの駆動エネルギが指定される。さらにステップ83において前記基板処理装置320中に被処理基板322を導入し、前記紫外光源324Bを前記被処理基板322上の指定された最適領域において、ステップ312により指定された駆動エネルギで走査させ、酸化膜を形成する。さらに、前記ステップ312およびステップ313を繰り返すことにより、各繰り返し毎に、新たな被処理基板322上に前記駆動エネルギをずらした状態で酸化膜を形成する。
【0267】
さらにステップ314において各実験で得られた酸化膜の膜厚分布を評価し、膜厚変動が最小となる紫外光源324Bの最適駆動エネルギを見出す。さらにステップ315において、かかる最適駆動エネルギにおいて膜形成がなされるように、前記基板処理装置320の紫外光源324Bを制御するプログラムを決定する。
【0268】
このようにして決定されたプログラムに従って前記制御装置325は前記ロボット324Cおよび紫外光源324Bを動作させ、その結果、前記紫外光源324Bは最適な基板領域を最適な駆動エネルギで走査し、その結果、前記前記被処理基板324上に0.3〜1.5nm、好ましくは1nm以下、より好ましくは0.8nm以下、例えば0.4nmの厚さの、非常に薄い、しかも膜厚の一様なラジカル酸化膜が、先の実施例と同様にして形成される。
【0269】
先に説明したのと同様に、このような図51の基板処理装置320を使ったUV−O処理によるシリコン基板表面上への酸化膜の形成の際においても、形成された酸化膜の膜厚が0.4nmあるいは2〜3原子層の範囲において膜成長の停留減少が生じ、このため、この厚さのシリコン酸化膜は安定に、再現性良く形成することができる。そこで、このようにして形成された酸化膜を高誘電体膜と組み合わせることにより、ゲート絶縁膜の実効的な膜厚が薄く、非常に微細化された高速MOSトランジスタを実現することが可能になる。
【0270】
なお、本実施例では酸化膜はUV−O処理により形成された酸化膜としたが、酸化膜はこのような酸化膜に限定されるものではなく、低いラジカル密度で精密に酸化を行える酸化方法で形成された酸化膜であれば、どのようなものであってもよい。
[第8実施例]
図59は、本発明の第8実施例によるMOSトランジスタ340の構成を示す。
【0271】
図59を参照するに、シリコン基板341上には2〜3原子層分の厚さのシリコン酸化膜よりなるベース酸化膜342が形成されており、前記ベース酸化膜342上にはZrO,HfO,Ta,Al,ZrSiO,HfSiOなどの、いわゆる高誘電体膜343が形成されている。さらに前記高誘電体膜343上には、ポリシリコンあるいはその他の金属よりなるゲート電極344が形成されている。また、図示は省略するが、前記シリコン基板341中には、前記ゲート電極344の両側に拡散領域が形成されている。
【0272】
図60は、図59のMOSトランジスタを製造するのに使われるクラスタ型の基板処理システム350の構成を示す。
【0273】
図60を参照するに、前記基板処理システム350はクラスタ型の処理装置であり、基板搬入/搬出のためのロードロック室351と、基板表面の自然酸化膜および炭素汚染を除去する前処理室352と、図51の基板処理装置320よりなるUV−O処理室353と、基板上にTa、Al,ZrO、HfO,ZrSiO,HfSiO等の高誘電体膜を堆積堆積するCVD処理室354と、基板を冷却する冷却室355とを真空搬送室356で連結した構成を有し、前記真空搬送室356中には搬送アーム(図示せず)が設けられている。
【0274】
動作時には、前記ロードロック室351に導入された被処理基板は経路(1)に沿って前記前処理室352に導入され、自然酸化膜および炭素汚染が除去される。前記前処理室352で自然酸化膜を除去された被処理基板352は経路(2)に沿って前記UV−O処理室353に導入され、図51の基板処理装置320により、図59に示すベース酸化膜342が、2〜3原子層の一様な膜厚に形成される。
【0275】
さらに、前記UV−O処理室353においてベース酸化膜342を形成された被処理基板は経路(3)に沿ってCVD処理室354に導入され、前記ベース酸化膜上に図59に示す高誘電体ゲート絶縁膜344が形成される。
【0276】
さらに前記被処理基板は前記CVD処理室354から経路(4)に沿って冷却室355に移され、前記冷却室355で冷却された後、経路(5)に沿ってロードロック室351に戻され、外部に搬出される。
【0277】
なお、図60の基板処理システム350において、さらにシリコン基板の平坦化処理を、Ar雰囲気中、高温熱処理により行う前処理室を別に設けてもよい。
【0278】
図61は、UV−O処理室53において行われるラジカル酸化処理の条件を説明する図である。
【0279】
図61を参照するに、横軸は図51の処理容器321中に紫外光源324Bにより励起される酸素ラジカルのTorr単位で表した分圧を対数スケールで示し、一方縦軸は、プロセス開始後、図8に示す停留現象が生じるようになるまでのプロセス時間、および停留現象が消滅するまでのプロセス時間を、同じく対数スケールで示す。横軸の酸素ラジカル分圧は酸素ラジカル密度に対応しており、前記紫外光源324Bの駆動パワーないし紫外光照射強度と紫外光波長とにより決定される。
【0280】
以下に、紫外光照射強度とラジカル密度との関係を、172nmの紫外光波長を使った場合の例について説明する。
【0281】
図51の基板処理装置320、すなわち図60の基板処理システム350の処理室353において、100%駆動状態で窓面直下の紫外光照度が50mW/cmとなる紫外光源を前記紫外光源324Bとして使い、プロセス圧を0.02Torr(2.66Pa)に維持したまま150SCCMの流量の酸素ガスを処理容器321中に流した場合、紫外光源324Bは4.34×1016/cm・秒のフォトンフラックスを形成する。前記光源23が幅2cm幅の管状ランプであり、このランプにより20cm径のシリコンウェハを照射した場合を考えると、シリコンウェハ表面における平均的なフォトンフラックスの値は、前記フォトンフラックス値の約1/10の、4.34×1015cm−となる。
【0282】
一方、波長が172nmの紫外光に対する酸素分子の吸収断面積は6×10−19cmであることが知られているので、式I/I=exp(−σnx)で与えられるプロセス雰囲気中における紫外光の透過率は、0.9916と求められる。ただし、ここでプロセス圧力は0.02Torr(2.66Pa)とし、プロセス雰囲気中における気体分子密度nは7.05×1014cm−3、紫外光は処理容器23中を、20cmの距離を進むものとした。
【0283】
そこで、紫外光が処理容器321中において20cmの距離を進む間にプロセス雰囲気により吸収される量に対応するラジカル量は、単位面積単位時間あたり、前記フォトンフラックス値4.34×1015/cmに比率0.0084を乗じて、3.65×1013/cm・秒となり、これと同じ割合で、酸素ラジカルが処理容器23中に形成される。
【0284】
一方、処理容器321中における酸素ガスのフラックスは、シャワーヘッド21Bの面積を314cmとすると、標準状態体積換算で7.98×10−3cc/cm・秒となる。これは分子数に換算すると、2.138×1017/cm・秒となる。そこで、フラックス比の値、3.65×1013/2.138×1017=1.71×10−4から、0.02Torr(2.66Pa)のプロセス圧の下で発生する酸素ラジカルの分圧は、3.42×10−6Torr(=1.71×10−4×0.02)となる。
【0285】
このように、光強度100%、酸素ガス流量150SCCM,プロセス圧(=処理容器内圧)0.02Torr(2.66Pa)の場合に前記処理容器321中に形成される酸素ラジカル濃度は、約3.42×10−6Torr(4.54×10−4Pa)となることがわかる。同様な手続により、他の様々な条件について、ラジカル密度を計算することが可能である。
【0286】
図61はラジカル密度、すなわちラジカル分圧と、基板処理開始後、先に説明した図5の停留現象が生じる期間との関係を示す。
【0287】
図61を参照するに、処理容器321中のラジカル密度が高い場合、図5の場合と同様に停留現象はプロセス開始後すぐに発生するのに対し、ラジカル密度が低い場合には、プロセス開始後、長い時間が経過した後で生じる。これは、ラジカル密度が高い場合、酸化膜の成膜速度が大きく、短時間で0.4nmの停留膜厚に達するのに対し、ラジカル密度が低い場合、酸化膜の成膜速度が小さく、0.4nmの停留膜厚に達するのに長い時間を要する事情に対応している。
【0288】
同様に、停留現象が発生してから消滅するまでの停留時間もラジカル密度によって変化し、ラジカル密度が高い場合には停留時間も減少し、一方ラジカル密度が低い場合には停留時間は増大する。
【0289】
実際の半導体装置の製造工程を考えると、停留現象が発生するまでのプロセス時間が長すぎると半導体装置の製造スループットが低下するので、ラジカル密度にはおのずから下限が存在する。また停留現象が継続する時間が短すぎると、2〜3あるいは2〜4原子層の好ましい膜厚の酸化膜を安定に形成できなくなるため、ラジカル密度には、おのずから上限が存在する。
【0290】
図61は、ラジカル酸化処理を172nmの波長の紫外光を使い、基板酸化を450℃で行う場合についての例を示しているが、この関係から、ラジカル分圧の下限は許容プロセス時間を5分間(300秒)以下として、1×10−4mTorr(133×10−7Pa)、ラジカル分圧の上限は、必要停留時間をおよそ100秒間以上として、1mTorr(133×10−3Pa)になることがわかる。また、これに対応した紫外光照射パワーは、光源23の窓直下において5〜50mW/cmとなる。
【0291】
図61では、停留現象の発生と消滅とを表す二本の直線の間隔は、ラジカル分圧が増大するにつれて増大しているように見えるが、図61の縦軸および横軸は対数でプロットされているため、前記間隔に対応した停留時間の値は、ラジカル分圧と共に実際には減少している。
【0292】
上記UV−O処理の際、酸素ガス分圧は6.65×10−3Pa〜133Pa(0.05〜1000mTorr)、より好ましくは1.33〜13.3Pa(10〜100mTorr)の範囲に設定するのが好ましい。
【0293】
なお図51の基板処理装置320を使ったラジカル酸化を、他の波長の紫外光を使って行うことも可能である。この場合、雰囲気ガスによる紫外光の吸収を考えると、基板処理装置320の処理容器321内において前記1×10−4mTorr(1.33×10−2mPa)以上1mTorr(133mPa)以下のラジカル密度を実現しようとすると、紫外光源324Bの駆動エネルギあるいは雰囲気ガス組成を変化させる必要がある。
【0294】
例えば波長が146nmの紫外光源を前記紫外光源324Bとして使う場合には、波長が172nmの場合よりも25倍大きい光吸収を考慮して、雰囲気中の酸素分圧を0.05〜50mTorr(6.7mPa〜6.7Pa)の範囲に設定する。
【0295】
なお、このようにして形成された2〜3原子層分の厚さの酸化膜を窒素ラジカルにより窒化し、酸窒化膜に変換することも可能である。このようにして形成された酸窒化膜は比誘電率がシリコン酸化膜よりも大きいため、MOSトランジスタのゲート絶縁膜の熱酸化膜換算膜厚をさらに減少させることが可能になる。
[第9実施例]
以下、本発明の第9実施例について説明する。
【0296】
本実施例においては図51の基板処理装置320を使い、シリコン基板表面に、先に説明したのと同様なUV−NOラジカル処理により、直接に酸窒化膜を形成する。なお、同様な結果は、先に説明した図3の基板処理装置20においても得られる。
【0297】
図62(A)は、図51の基板処理装置320を使ってシリコン基板上に0.4nmの厚さに形成した酸化膜を、引き続き図51の基板処理装置320において、前記シャワーヘッド321BにNOガスを供給することにより酸窒化した場合の、エリプソメトリにより求めた膜厚分布を示す。また以下の表5は、図62(A)の基板において中心部および周辺部の実際の膜厚を、先に説明したXPS法において検出角を90°に設定し分解能を下げた測定でSiOとSi4+に相当するピークの比から簡便に求めた結果を示す。ただし酸窒化処理は、NOガスを前記シャワーヘッド321Bに200SCCMの流量で供給し、前記処理容器321の内圧を3.99Pa(0.03Torr)に維持しながら、紫外光源24Bを前記基準強度で3分間駆動することにより、行っている。基板温度は450℃に設定している。
【0298】
【表5】
Figure 2004006614
図62(A)および表5を参照するに、酸窒化処理後における膜厚は、基板中心部および周辺部のいずれにおいても0.43〜0.49nmであり、当初の膜厚である約0.4nmからほとんど変化していないことがわかる。また、このようにして処理された酸化膜について、XPS分析により窒素の検出を試みたが、窒素原子からのシグナルは検出されなかった。これは、上記の酸窒化処理では、前記酸化膜の窒化は全く進行していないことを意味している。
【0299】
図62(B)は、同様な条件でシリコン基板表面に酸化膜を0.7nmの厚さに形成した場合の、エリプソメトリで求めた酸窒化処理後の膜厚分布を、また以下の表6は、XPS法で検出角を90°に設定して求めた実際の膜厚を、基板中心部および周辺部について示す。
【0300】
【表6】
Figure 2004006614
図62(B)および表6を参照するに、この場合にも酸窒化処理後における膜厚は、基板中心部および周辺部のいずれにおいても0.69〜0.68nmであり、当初の膜厚である約0.7nmからほとんど変化していないことがわかる。このようにして処理された酸化膜について、XPS分析により窒素の検出を試みたが、窒素原子からのシグナルは検出されなかった。
【0301】
表6の結果および先の表5の結果から、シリコン基板表面に既に形成されている酸化膜のUVラジカルNO処理による酸窒化処理では、酸化膜の膜厚がいかに小さくても、膜中に窒素を導入することはできないことがわかる。
【0302】
これに対し、図63(A)は、図51の基板処理装置320において、自然酸化膜を除去したシリコン基板を直接にUVラジカルNO処理した場合にシリコン基板表面に形成された膜について、エリプソメトリにより求めた膜厚分布を、また表3は、このようにして得られた膜の、基板中心部および周辺部における膜厚を、XPS法により検出角を90°に設定して求めた結果を示す。ただし図63(A)の実験では、図51の基板処理装置320においてシャワーヘッド321BにNOガスを200SCCMの流量で供給し、処理容器321の内圧を先の場合と同様に3.99Pa(0.03Torr)に維持しながら、紫外光源324Bを前記基準強度で3分間駆動することにより、行っている。基板温度は450℃に設定している。
【0303】
図63(A)を参照するに、シリコン基板表面にはほぼ一様な膜厚の膜が形成されており、表7より、その膜厚は、基板中心部においても周辺部においても、約0.5nm程度であることがわかる。
【0304】
【表7】
Figure 2004006614
また図63(B)は、前記酸窒化処理を、NOガスの流量を1SLMに設定し、665Pa(5Torr)の圧力下、紫外光源24Bを前記基準強度で1分間駆動して行った場合の、エリプソメトリによる膜厚分布を示す。さらに以下の表8は、このようにして得られた膜について、基板中心部および周辺部において、検出角を90°に設定して行なったXPS法による膜厚測定の結果を示す。
【0305】
【表8】
Figure 2004006614
図63(B)を参照するに、この場合にも基板表面における形成された膜の膜厚分布はほぼ一様であることがわかり、表8より、その膜厚は、基板中心部においても周辺部においても、約0.5nmであることがわかる。
【0306】
以下の表9は、図63(A)の実験により得られた膜について、XPS法により元素分析を行なった結果を示す。
【0307】
【表9】
Figure 2004006614
表9を参照するに、このようにして形成された膜では、O1s軌道に対応するシグナル、N1s軌道に対応するシグナル、およびSi2p軌道に対応するシグナルが観測され、検出角を90°に設定した測定では、基板中心部において酸素原子濃度が67.23%、窒素原子濃度が11.18%、シリコン原子濃度が21.59%であることが確認された。また基板周辺部においても、酸素原子濃度が66.88%、窒素原子濃度が9.13%,シリコン原子濃度が24.23%であるのが確認された。すなわち、このようにして形成された膜は、窒素を含んだ酸窒化膜であることが確認された。
【0308】
同様に、以下の表10は、図63(B)の実験により得られた膜について、XPS法により元素分析を行なった結果を示す。
【0309】
【表10】
Figure 2004006614
表10を参照するに、このようにして形成された膜においても、O1s軌道に対応するシグナル、N1s起動に対応するシグナル、およびSi2p軌道に対応するシグナルが観測され、検出角を90°に設定した測定では、基板中心部において酸素原子濃度が67.3%、窒素原子濃度が11.66%、シリコン原子濃度が21.24%であることが確認された。また基板周辺部においても、酸素原子濃度が67.2%、窒素原子濃度が11.44%,シリコン原子濃度が21.37%であり、膜中の組成が先の表5の場合よりも均一になっているのが確認された。すなわち、この場合にも組成が一様な酸窒化膜がシリコン基板表面に形成されている。
【0310】
ところで前記表10においてXPSスペクトルの検出角を30°に設定して行なった測定では、基板中心部および周辺部とも、窒素濃度が90°の検出角で測定した場合よりもやや減少しているのが見られる。検出角を浅く設定した測定では、酸窒化膜の下部において放出された光電子によるシグナルは膜中を斜めに通過する際に減衰を受けるので、主に膜上部の組成が検出されると考えられる。従って、この表10の結果は、このようにして形成された酸窒化膜中において、窒素原子は、シリコン基板との界面近傍において比較的濃集していることを示している。同様な傾向は、表9の基板中心部での分析結果においても見られている。
【0311】
次に、このようなシリコン基板表面のUV−NO処理による酸窒化膜形成のカイネティックスについて説明する。
【0312】
図64(A),(B)は、図3の基板処理装置320において、前記シャワーヘッド321BにNOガスを200SCCMの流量で供給し、処理圧力を3.99Pa(20mTorr)に維持しながら450℃において前記紫外光源324Bを前記基準パワーで駆動し、駆動時間を様々に変化させた場合における、酸窒化膜の膜厚および膜中の窒素濃度をそれぞれ示す。
【0313】
図64(A)を参照するに、前記酸窒化膜の膜厚は時間とともに増大するが、約0.5nmの膜厚に達した時点で、先に図5および8で説明したのと同様な膜成長の停留現象が生じていることがわかる。また図64(A)中には、このような窒化処理の際に前記紫外光源324Bを駆動しなかった場合をも記号○示している。この場合には、図64(A)からわかるように、酸窒化膜の成長は全く生じていない。
【0314】
一方、図64(B)からは、酸窒化処理を開始した直後においてはXPS分析の検出角を30°に設定した場合の窒素濃度が、検出角を90°に設定した場合よりも小さく現れ、窒素原子は酸窒化膜とシリコン基板との界面近傍に濃集していることがわかる。また図64(B)からは、酸窒化処理を継続することにより、この膜厚方向における窒素分布の不均一は徐々に解消することがわかる。
【0315】
図64(B)の結果は、窒化処理開始直後には窒素濃度の高い酸窒化膜が形成されるが、時間とともに膜中の窒素濃度が減少しており、膜成長機構が時間と共に、徐々に酸化反応主体に移行していることがわかる。処理開始から約200秒後には、窒素濃度の膜厚方向への不均一は解消している。
【0316】
図65(A),(B)は、それぞれ図64(A),(B)に対応する図であり、前記酸窒化処理を、前記紫外光源324Bの駆動パワーを前記基準パワーの20%に設定して行なった場合を示すが、先の図64(A),(B)と同様な結果が得られている。すなわち、膜成長の停留現象が、酸窒化膜の膜厚が約0.5nmに達した時点で生じており、また膜成長の初期には高い窒素濃度の酸窒化膜が形成され、窒素原子が酸窒化膜とシリコン基板との界面近傍に濃集していることがわかる。
【0317】
これに対し図66(A),(B)は、シリコン基板表面の同様な酸窒化処理を、基板温度を550℃に設定して実行した場合の膜厚と処理時間の関係、および膜中における窒素濃度の分布と処理時間の関係とをそれぞれ示す。
【0318】
まず図66(B)を参照するに、XPS分析の際の検出角を90°に設定した場合でも30°に設定した場合でも、膜中に取り込まれている窒素原子の濃度は図64(B)あるいは図65(B)の場合よりも実質的に少なく、従って形成されている酸窒化膜は、より酸化膜に近い組成を有していることがわかる。これは、おそらく酸窒化処理の際の基板温度を550℃に設定したため、処理容器321中に残存する酸素による酸化作用が促進されたことに起因するものと考えられる。
【0319】
また図66(A)では形成された酸窒化膜が酸化膜により近い組成を有しているため、膜成長の停留が、図5および図8で説明した酸化膜の膜成長停留現象が生じる0.4nmにより近い、0.46nm前後の膜厚において生じているものと考えられる。
【0320】
なお、本実施例では酸窒化膜の膜厚を、先に説明した式(1)およびこれに付随するパラメータを使って求めているが、これは酸化膜について導かれた式であり、酸窒化膜の場合、光電子の脱出深さの効果により、膜厚値が多少大きく算出されている可能性がある。いずれにせよ、本発明で形成される酸窒化膜は、2原子層程度に制御された膜厚を有するものと考えられる。
【0321】
図51の基板処理装置320をシリコン基板の酸窒化処理に適用する場合には、紫外光源324Bとしては、先に図34で行ったのと同様な考察から、192〜145nmの波長範囲の紫外光を形成できる光源を使うのが好ましい。
【0322】
図51の基板処理装置320を枚葉式の半導体製造プロセスに適用することを考えると、このような光源324Bは随時点灯および消灯が可能なものであるのが好ましい。現在、このような随時点灯および消灯が可能で、しかも鋭いスペクトルを有する紫外光源として、波長が308nm、222nm、172nm、146nm、および126nmのエキシマランプが、商業的に入手可能である。このうち、上記の条件を満たすランプは波長が172nmのものと146nmのものに限られる。このうち、波長が146nmのエキシマランプは13nm程度の半値幅を有し、このためスペクトルの一部が145nm以下となり、ランプの状態や個体差如何によっては、酸素ラジカルの励起が生じないとも限らない。このようなことから、図51の基板処理装置320にて紫外光源324Bとして市販のエキシマランプを使う場合には、172nmの波長のものを使うのが好ましい。
【0323】
図67は、このような172nmの紫外光を発生するエキシマランプ(誘電体バリア放電管)341の概略的構成を示す(特開平7−196303号公報あるいは特開平8−85861号公報を参照)。
【0324】
図67を参照するにエキシマランプ341は、内側石英管342と外側石英管343とを含む二重円筒形容器を有し、前記内側石英管342と外側石英管343との間の空間347には、Xeガスが33.25kPa(250Torr)の圧力で封入されている。さらに前記内側石英管342の内側面にはアルミニウム薄膜電極345が形成されており、さらに前記外側石英管345の外側にはメッシュ状の電極344が形成されている。また前記空間347の軸方向端部にはゲッタ室348が形成されており、前記ゲッタ室348にはゲッタ346が設けられている。前記エキシマランプ341は、前記電極344と電極345との間に電源350により交流電圧を印加することにより、自在に点灯・消灯を制御することができる。
【0325】
このようなエキシマランプとしては、例えばウシオ電機より市販されている形式UER20−172のもの、あるいはホヤ・ショットより市販されている形式HES1703Sのものを使うことができる。
【0326】
勿論、前記紫外光源は上記のエキシマランプに限定されるものではなく、他に低圧水銀ランプや、場合によってはエキシマレーザを使うことも可能である。
[第10実施例]
次に、本発明の第10実施例となるUV−NO処理による酸窒化膜のウェハ面内均一成膜処理について説明する。
【0327】
先の表7を再び参照するに、処理圧3.99pa(0.03torr)、UV光パワー100%の条件下で成膜された酸窒化膜では、膜厚はウェハ中心と周辺でほぼ同じ値を示すものの、表9に示した窒素濃度には2at%程度の差が存在し、窒素濃度分布が不均一であることを示している。表9の結果は、UV−NO処理による酸窒化膜形成においては膜厚と窒素濃度の均一性を両立させる事が重要な課題であることを示している。
【0328】
図68(A)は、上に述べた条件と同一条件で、ただし酸窒化時間を1分30秒に設定して形成した酸窒化膜について、エリプソメータによる測定で得た膜厚分布を示す。一方図68(B)は、酸窒化膜を全く同じ条件で、ただし紫外線ランプを往復運動させながら形成した場合の膜厚分布を示す。図68(A),(B)では、ウェハ面内の測定点数が17点に増やされている。なお、図68(B)の実験における紫外線ランプの往復運動は、紫外線ランプを一方のウェハ端から200mm離れた他方のウェハ端まで、60mm/秒の速度で移動させ、折り返し点で0.1秒間停止させ、さらにウェハ中央でも1秒間停止させるシーケンスで行っている。
【0329】
図68(A)と図68(B)を比較するに、図68(B)の実験では前述の紫外線ランプの往復運動シーケンスを採用することにより、図68(A)の実験よりも膜厚分布がより均一になっていることが認められる。
【0330】
正確を期するため、図68(A)および68(B)の試料についてXPS法により膜厚を測定した結果を、それぞれ表11および表12に示す。ただし表11および表12において周辺部の測定は2点で行っている。また窒素濃度についても図68(A)の試料に対応する測定結果を表13に、また図68(B)の試料に対応する測定結果を表14に示している。
【0331】
【表11】
Figure 2004006614
【0332】
【表12】
Figure 2004006614
【0333】
【表13】
Figure 2004006614
【0334】
【表14】
Figure 2004006614
これらの結果を比較すると、紫外線ランプを往復運動させることにより、ウェハ中心部と周辺部とで均一な膜厚での成膜が可能になり、また窒素濃度についても均一な分布が実現できていることがわかる。以上の結果は、紫外線ランプを往復運動させることにより、ウェハ面内での紫外線照射量が均一化されることを示している。
[第11実施例]
図69(A)は、本発明の第9〜10実施例で使われるNOガスの導入シーケンスを、温度プロファイルTと共に示す。
【0335】
図69(A)を参照するに、被処理基板322の処理容器321への搬入と同時に基板322の昇温が開始されるが、このシーケンスでは、昇温の初期段階においては処理容器321中に窒素ガスが導入されており、所定の保持温度に達した段階でNOガスに切替えられる。さらに前記処理容器321中において前記NOガスの濃度が所定値に達した状態で紫外光源324Bが所定時間駆動され、先に説明したUV−NO処理が行われる。
【0336】
その後、前記紫外光源324Bはオフされ、さらにNOガスの供給が遮断され、基板温度Tが室温まで降下した段階で基板322が前記処理容器321から搬出される。
【0337】
これに対し図69(B)は、図69(A)のシーケンスに代わって図51の基板処理装置320において使われる、本発明の第11実施例によるNOガス導入シーケンスを示す。
【0338】
図69(B)を参照するに、本実施例においても被処理基板322の処理容器321への搬入と同時に基板322の昇温が開始されるが、本実施例においては前記基板322の搬入と同時にNOガスの導入が開始され、基板温度Tが所定値に達した時点で前記紫外光源324Bが所定時間駆動され、所望のUV−NO処理が行われる。
【0339】
その後、前記紫外光源324Bはオフされ、さらにNOガスの供給が遮断され、基板温度Tが室温まで降下した段階で基板322が前記処理容器321から搬出される。
【0340】
図70(A)および(B)は、図69(A)および(B)のNOガス導入シーケンスを使った場合の、それぞれ処理温度と酸窒化膜厚および処理温度と酸窒化膜中の窒素濃度の関係を示す。ただし図70(A),(B)中、●は図69(A)のNO導入シーケンスを使った場合を、○は図69(B)のNO導入シーケンスを使った場合を示す。
【0341】
図70(A)を参照するに、基板処理温度が500℃以下の場合には図69(B)のNO導入シーケンスを使っても、また図69(B)のNO導入シーケンスを使っても、形成される酸窒化膜の膜厚に実質的な差は生じないが、基板処理温度が500℃を超えると、図69(B)のシーケンスを使った場合に得られる酸窒化膜の膜厚が増大することがわかる。
【0342】
この結果を図70(B)の膜中窒素濃度の値と比較すると、基板処理温度が500℃を超えた場合、図69(B)のNO導入シーケンスを使うことで膜中の窒素原子濃度が大幅に増大しており、図70(A)に見られる酸窒化膜の膜厚増大は、主に酸窒化膜中に導入された窒素原子により生じるものであることがわかる。
【0343】
このように、処理に先立って処理容器中にNOガスを導入することで、UV−NO処理により多量の窒素原子を酸窒化膜中に導入することが可能になる。
【0344】
なお、図69(A),(B)のNOガス導入シーケンスは、図3の基板処理装置20においても使うことができ、同様な効果が得られる。
[第12実施例]
図71(A)〜図72(E)は、本発明の第12実施例による半導体装置の製造工程を示す。
【0345】
図71(A)を参照するに、不純物元素をイオン注入して形成された拡散領域331aおよび331bを有するシリコン基板331の表面331cが、絶縁膜335および336に形成された開口部337において露出される。
【0346】
前記露出表面331cは自然酸化膜を除去され、さらに図51の基板処理装置320中において、先に説明した条件下において、波長が172nmの紫外光によりUV−NO処理を施される。その結果図71(B)に示すように前記シリコン基板331の表面には、先に説明した成膜停留現象により、膜厚が約0.5nmのSiON膜332が一様に形成される。
【0347】
次に図71(C)の工程において前記SiON膜332上にはCVD法により、ZrSiOやHfSiO,あるいはZrOやHfO,Ta、Alなどの高誘電体膜333が堆積される。
【0348】
さらに図72(D)の工程においてこのようにして形成された高誘電体膜333上に金属電極層334を堆積し、これを図72(E)の工程においてエッチバックすることにより金属ゲート電極334Gを形成する。
【0349】
本実施例において、図71(A)のUV−NO酸窒化工程は、550℃を超えない温度で行なうのが好ましく、その際の処理圧力は1.33〜1.33×10Paの範囲に設定するのが好ましい。
[第13実施例]
ところで、エリプソメトリによりウェハ表面に形成された非常に薄い膜の膜厚を測定する場合には、測定中にウェハ表面に吸着する有機分子などにより、見かけ上大きな膜厚値が得られてしまうことがある。特に多点測定においては、測定が終了するまでにこのような事情で測定値が変化しやすく、正確な均一性を出す事が困難である。
【0350】
このような事情に鑑み、本発明の発明者は膜厚の均一性について正確を期するため膜厚測定方法の改善を行った。
【0351】
より具体的に説明すると、本発明者による改善では、成膜装置の基板搬入口から、エリプソメータのウェハ載置部までの経路の全体を、有機分子を取り除くケミカルフィルターのダウン・フロー下に配置した。このような構成を使うと、測定に使われる雰囲気下にウェハを3時間放置しても、膜厚の見かけの増加は0.02nm(0.2Å)程度に抑える事が可能である。
【0352】
このようなエリプソメータを使った場合、ウェハ面上の49点において膜厚測定を行うのに要する測定時間は約10分であり、この間の見かけの膜厚増加は0.001nm(0.01Å)程度と見積もられている。また測定装置の能力は、定点での繰り返し測定の際の再現性で見ると、分散値σにして0.006nm(0.06Å)であることが確認されている。
【0353】
図76は、このような測定環境下において、上記の成膜条件で径が200mmのウェハ上に、先に説明したUV−NO処理により成膜した、膜厚が0.5nmの酸窒化膜の膜厚を49点測定した結果を示す。
【0354】
図76を参照するに、面内膜厚の分散値σは0.65%、すなわち膜厚に換算すれば0.0065nm(0.065Å)程度であり、膜厚のばらつきは、測定限界に匹敵する程度まで減少していることがわかる。これは、径が200mmウェハの面内で実質的に全く一様な酸窒化膜が得られていることを示している。
【0355】
また、先に述べたUV−O処理による酸化膜で同様な測定を行うと、膜厚が0.4nmの酸化膜の場合で膜厚の分散値σが0.7%程度の、非常に優れた均一性が得られていることが確認されている。
【0356】
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、本発明は上記の特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
【0357】
【発明の効果】
請求項1〜37記載の本発明によれば、高周波プラズマ励起された窒素ラジカルを使って、非常に薄い酸化膜表面を安定に、再現性良く窒化して酸窒化膜を形成することが可能になる。また本発明によれば、高周波プラズマ励起された窒素ラジカルを使って、非常に薄い酸窒化膜表面を安定に、再現性良く窒化して窒素濃度の高い酸窒化膜を所望の膜厚に形成することが可能になる。特に高周波プラズマを使うことにより窒化処理が比較的高い処理圧力でなされるため、はじめに処理容器内を十分に減圧しておくことにより、処理容器内の残存酸素あるいはその他の不純物ガス成分は窒化処理の際にはプラズマガスにより希釈され、残存酸素による余計な酸化や、これに伴う酸窒化膜の増膜の問題を効果的に抑制することができる。特に本発明によれば、高誘電率ゲート絶縁膜の下に形成される非常に薄いベース酸化膜を窒化することが可能で、その結果、かかるベース酸化膜上に高誘電体ゲート絶縁膜を形成した場合に、シリコン基板と高誘電体ゲート絶縁膜との間における金属元素およびシリコンの相互拡散、およびこれに伴う遷移層の形成を抑制することができる。
【0358】
またこのような非常に膜厚が薄いことが要求される酸化膜あるいは酸窒化膜などの絶縁膜の窒化処理では、窒素原子の導入に伴う絶縁膜の増膜が避けられないが、本発明では窒化処理前の絶縁膜の膜厚を2〜4原子層分か、それよりも薄く設定することにより、窒化処理後の絶縁膜、すなわち酸窒化膜の膜厚を非常に薄くすることが可能である。
【0359】
さらに請求項38〜50記載の本発明によれば、同一の基板処理装置においてシリコン基板の紫外光励起ラジカル酸化処理と、かかる紫外光励起ラジカル酸化処理により形成された酸化膜の高周波リモートプラズマを使ったラジカル窒化処理とを、連続して行うことが可能になる。紫外光励起ラジカル酸化処理と高周波リモートプラズマラジカル窒化処理とは処理圧力が大きく異なるが、本発明の基板処理装置では処理容器に2つの排気経路を設けることにより、これらの処理を同一の処理容器にて行うことを可能にしている。特に本発明によれば、高誘電率ゲート絶縁膜の下に形成される非常に薄いベース酸化膜を窒化することが可能で、その結果、かかるベース酸化膜上に高誘電体ゲート絶縁膜を形成した場合に、シリコン基板と高誘電体ゲート絶縁膜との間における金属元素およびシリコンの相互拡散、およびこれに伴う遷移層の形成を抑制することができる。また本発明によれば、処理容器中における第1および第2の排気経路の位置を、処理容器内に高真空を実現するのに必要なターボ分子ポンプが処理容器の外端部に位置するように設定することにより、前記基板処理装置を、その内端部において基板搬送路に結合し、クラスタ型の基板処理装置を容易に構築することが可能になる。
【0360】
また請求項51〜62記載の本発明によれば、シリコン基板と高誘電体ゲート絶縁膜との間に設けられるベース酸化膜として効果的な非常に薄い酸化膜を、シリコン基板表面のラジカル酸化において酸化膜の膜厚が2〜4原子層分の厚さに達した際に発現する膜成長の停留効果を利用して、一様な厚さに、かつ再現性良く形成することが可能になる。
【0361】
さらに請求項63〜73記載の本発明によれば、NO雰囲気を紫外光励起することにより、シリコン基板表面に、直接に酸窒化膜を形成することが可能になる。その際、特に紫外光波長を145nmよりも長く192nm以下、例えば172nmに設定することにより酸化作用を抑制でき、高い窒素濃度の酸窒化膜を形成することが可能になる。このような酸窒化膜は成膜時に、2原子層分の厚さに対応する約0.5nmの膜厚において成膜の停留を生じ、従ってこの膜厚の酸窒化膜を安定に、再現性良く形成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高誘電体ゲート絶縁膜を有する半導体装置装置の構成を示す図である。
【図2】従来のUV−Oラジカル基板処理装置の構成を示す図である。
【図3】本発明の第1実施例による基板処理装置の構成を説明する図である。
【図4】(A),(B)は、図3の基板処理装置を使って行われる基板の酸化処理を示すそれぞれ側面図および平面図である。
【図5】図3の基板処理装置を使って行なわれる基板の酸化処理工程を示す図である。
【図6】本発明で使われるXPSによる膜厚測定方法を示す図である。
【図7】本発明で使われるXPSによる膜厚測定方法を示す別の図である。
【図8】図3の基板処理装置により酸化膜を形成する際に観測される酸化膜厚成長の停留現象を概略的に示す図である。
【図9】(A),(B)は、シリコン基板表面における酸化膜形成過程を示す図である。
【図10】本発明の第1実施例において得られた酸化膜のリーク電流特性を示す図である。
【図11】(A),(B)は、図10のリーク電流特性の原因を説明する図である。
【図12】(A)〜(C)は、図3の基板処理装置において生じる酸化膜形成工程を示す図である。
【図13】図3の基板処理装置において使われるリモートプラズマ源の構成を示す図である。
【図14】(A)〜(C)はそれぞれ、RFリモートプラズマとマイクロ波プラズマの特性を比較する図、および標準的なリモートプラズマ源およびマイクロ波プラズマ源の構成を示す図である。
【図15】RFリモートプラズマとマイクロ波プラズマの特性を比較する別の図である。
【図16】(A),(B)は、図3の基板処理装置を使って行われる酸化膜の窒化処理を示すそれぞれ側面図および平面図である。
【図17】(A),(B)は、RFリモートプラズマで窒化された酸化膜中の窒素濃度と膜厚の関係を、窒化をマイクロ波プラズマで行なった場合と比較して示す図である。
【図18】本発明で使われるXPSの概略を示す図である。
【図19】酸化膜のリモートプラズマによる窒化時間と膜中窒素濃度との関係を示す図である。
【図20】酸化膜の窒化時間と、窒素の膜内分布との関係を示す図である。
【図21】酸化膜の窒化処理により形成された酸窒化膜のウェハごとの膜厚変動を示す図である。
【図22】本発明の第1実施例による酸化膜の窒化処理に伴う膜厚増を示す図である。
【図23】(A),(B)は、図3の基板処理装置において実現される窒化処理の面内均一性を示す図である。
【図24】UV−O酸化膜あるいはUV−NO酸窒化膜のRF窒化処理に伴う増膜と膜中窒素濃度との関係を示す図である。
【図25】UV−O酸化膜のRF窒化処理を示すフローチャートである。
【図26】(A)〜(C)は、本発明の第1実施例で得られた酸窒化膜上への高誘電体膜形成に伴いSi2p軌道のXPSスペクトルに現れるケミカルシフトを示す図である。
【図27】本発明の第1実施例で得られた酸窒化膜に生じる増膜を、高誘電体膜形成の前後で比較して示す図である。
【図28】(A),(B)は、本発明の第2実施例による基板処理方法を示すフローチャートである。
【図29】(A),(B)は、図28(A),(B)の工程により形成された酸窒化膜の膜厚と膜中窒素濃度をそれぞれ示す図である。
【図30】(A),(B)は、本発明第2実施例の比較例による基板処理方法を示すフローチャートである。
【図31】(A),(B)は、図30(A),(B)の工程により形成された酸窒化膜の膜厚と膜中窒素濃度をそれぞれ示す図である。
【図32】本発明の第3実施例による基板処理方法を示すフローチャートである。
【図33】(A),(B)は、本発明第3実施例の基板処理方法により形成された酸窒化膜の膜厚と、比較例による酸窒化膜の膜厚とを示す図である。
【図34】NO分子の様々な励起状態におけるポテンシャルカーブを示す図である。
【図35】本発明の第4実施例による、UV−NO酸化膜のRF窒化処理を示すフローチャートである。
【図36】図35のプロセスで得られた酸窒化膜中の窒素原子の分布を示す図である。
【図37】(A),(B)は、酸窒化膜中における窒素原子の分布状態の例を示す図である。
【図38】図3の基板処理装置を使ってクラスタ型基板処理システムを構成した場合の問題点を説明する図である。
【図39】(A),(B)は、本発明の第5実施例によるクラスタ型基板処理システムの構成を示す図である。
【図40】(A),(B)は、図39の基板処理システムによる基板の酸化処理を示す図である。
【図41】(A),(B)は、図39の基板処理システムによる基板の窒化処理を示す図である。
【図42】本発明の第6実施例による半導体装置の構成を示す図である。
【図43】本発明の第6実施例による基板処理方法を示すフローチャートである。
【図44】本発明の第6実施例で使われる初期酸化膜の膜厚分布を説明する図である。
【図45】(A)〜(C)は、本発明の第6実施例により形成される酸窒化膜の膜厚分布を説明する図である。
【図46】(A)〜(D)は、本発明の第6実施例による酸窒化膜形成プロセスのカイネティックスを説明する図である。
【図47】(A)〜(D)は、本発明の第6実施例による酸窒化膜形成プロセスのカイネティックスを説明する別の図である。
【図48】(A),(B)は、本発明の第6実施例による酸窒化膜形成における、酸化膜の窒素ドープメカニズムを示す図である。
【図49】(A),(B)は、本発明の第6実施例により形成された酸窒化膜中の窒素原子の分布を、酸素原子およびSi原子の分布と共に示す図である。
【図50】(A),(B)は、本発明の第6実施例により形成された酸窒化膜中の窒素原子の分布を、酸素原子およびSi原子の分布と共に示す別の図である。
【図51】本発明の第7実施例で使われる基板処理装置の構成を示す図である。
【図52】(A)〜(C)は、図51の基板処理装置を使って形成した酸化膜の膜厚分布を示す図である。
【図53】図51の基板処理装置を使って形成した酸化膜について、処理時間と膜厚との関係を示す図である。
【図54】(A)〜(E)は、図51の基板処理装置を使って形成した酸化膜の膜厚分布を示す別の図である。
【図55】(A)〜(E)は、図51の基板処理装置を使って形成した酸化膜の膜厚分布を示すさらに別の図である。
【図56】(A),(B)は、比較対照例による酸化膜の膜厚分布を示す図である。
【図57】図51の基板処理装置の最適走査領域決定手順を示すフローチャートである。
【図58】図51の基板処理装置の最適光源駆動エネルギ決定手順を示すフローチャートである。
【図59】本発明の第8実施例による半導体装置の構成を示す図である。
【図60】本発明の第8実施例において使われるクラスタ型基板処理システムの構成を示す図である。
【図61】本発明の第8実施例で使われるプロセス条件を確定する図である。
【図62】(A),(B)は、本発明の第9実施例において、シリコン基板表面に形成された酸化膜をUV−NO窒化処理した場合の膜厚分布を示す図である。
【図63】(A),(B)は、本発明の第9実施例において、シリコン基板表面にUV−NO窒化処理により直接に酸窒化膜を形成した場合の膜厚分布を示す図である。
【図64】(A),(B)は、本発明の第9実施例による、UV−NO窒化処理によるシリコン基板表面上への酸窒化膜形成のカイネティックスを示す図である。
【図65】(A),(B)は、本発明の第9実施例による、UV−NO窒化処理によるシリコン基板表面上への酸窒化膜形成のカイネティックスを示す別の図である。
【図66】(A),(B)は、本発明の第9実施例による、UV−NO窒化処理によるシリコン基板表面上への酸窒化膜形成のカイネティックスを示すさらに別の図である。
【図67】紫外光源の例を示す図である。
【図68】本発明の第10実施例による基板処理工程により得られた酸窒化膜の膜厚分布を示す図である。
【図69】(A),(B)は、本発明の第11実施例によるNOガス導入シーケンスを示す図である。
【図70】(A),(B)は、図69(A),(B)のNOガス導入シーケンスを使って形成された酸窒化膜の膜厚および膜中窒素濃度を示す図である。
【図71】(A)〜(C)は、本発明の第12実施例による半導体装置の製造工程を説明する図(その1)である。
【図72】(D),(E)は、本発明の第12実施例による半導体装置の製造工程を説明する図(その2)である。
【図73】本発明の第1実施例における好ましいRF−N処理条件を示す図である。
【図74】本発明の第6実施例におけるプロセス条件と膜厚分布との関係を示す図である。
【図75】(A),(B)は、それぞれシリコン酸化膜のXPSスペクトル、およびXPSスペクトルに現れるケミカルシフトと膜厚との関係を示す図である。
【図76】径が200mmのウェハ上にUV−NO処理により形成された酸窒化膜の膜厚分布を改良されたエリプソメトリにより測定した結果を示す図である。
【符号の説明】
100,200 半導体装置
1 シリコン基板
2 ベース酸化膜
2A,332,342 ベース酸化膜,窒化膜
3,333,343 高誘電体膜
331a,331b 拡散領域
10,20,40 基板処理装置
11,21,321 処理容器
11A,22,321A 基板保持台
11B,321B シャワーヘッド
11a,321a ヒータ
11C,321D 光学窓
12,322 被処理基板
13,324B 紫外光源
21A,21E 排気口
21B プロセス空間
21C 基板搬入・搬出室
21G 石英ライナ
21c,22b,22c パージライン
21D ガスノズル
22A ヒータ
22B 磁気シール槽
22C 基板回転機構
23A,23C,23D,24A,24C,29A,29C,29D バルブ
23B,29B ターボ分子ポンプ
24 ドライポンプ
25 紫外光源
25A 光学窓
26 リモートプラズマ源
26A ブロック
26B フェライトコア
26C プラズマ
26a ガス循環通路
26b ガス入り口
26c ガス出口
26d コーティング
26e イオンフィルタ
27 基板搬送ユニット
27A ゲートバルブ
28 磁気シール
30 クラスタ型基板処理装置
31A,31B カセットモジュール
32 基板搬送室
33 洗浄室
34 酸化・窒化室
35 CVD室
36 熱処理室
41 シリコン基板
42 酸化膜
43 ZrSiO
321B’ 酸素ガス供給ライン
321C 排気口
323 結合部
323A,324b,324c 不活性ガス供給ライン
324 紫外光露光装置
324A 光学窓
324C ロボット
324D 空間
324E 排気口
324F 遮蔽板
325 制御装置
331,341 シリコン基板
350 クラスタ型基板処理装置
351 ロードロック
352 前処理室
353 UVOラジカル酸化処理室
354 CVD室
355 冷却室
356 基板搬送室
426C プラズマ
426D プラズマ室
426b ガス導入口
426c トラップ
426d 石英ライナ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a semiconductor device, and more particularly to a method for manufacturing an ultra-miniaturized high-speed semiconductor device having a high dielectric film.
[0002]
In today's ultrahigh-speed semiconductor devices, a gate length of 0.1 μm or less is becoming possible with the progress of the miniaturization process. In general, the operating speed of a semiconductor device increases with miniaturization.However, in such a very miniaturized semiconductor device, the thickness of the gate insulating film is reduced according to a scaling rule as the gate length is reduced by miniaturization. Need to be done.
[0003]
[Prior art]
However, when the gate length is 0.1 μm or less, the thickness of the gate insulating film must be set to 1 to 2 nm or less when a conventional thermal oxide film is used. In the insulating film, a problem that a tunnel current increases and a gate leakage current increases as a result cannot be avoided.
[0004]
Under such circumstances, the relative dielectric constant is much higher than that of the thermal oxide film, and therefore, even if the actual film thickness is large,2Ta with small film thickness when converted to film2O5And Al2O3, ZrO2, HfO2And ZrSiO4Or HfSiO4It has been proposed to apply such a high dielectric material (so-called high-K material) to the gate insulating film. By using such a high-dielectric material, a gate insulating film having a physical thickness of about 10 nm can be used even in an ultra-high-speed semiconductor device having a gate length of 0.1 μm or less, which is extremely short. Gate leak current can be suppressed.
[0005]
For example, Ta2O5The film is Ta (OC2H5)5And O2It is known that it can be formed by a CVD method using as a gaseous material. Typically, the CVD process is performed in a vacuum environment at a temperature of about 480 ° C. or higher. Ta formed in this manner2O5The film is further heat-treated in an oxygen atmosphere, so that oxygen deficiency in the film is eliminated and the film itself is crystallized. Ta crystallized in this manner2O5The film shows a large relative permittivity.
[0006]
From the viewpoint of improving carrier mobility in the channel region, an extremely thin base oxide film having a thickness of 1 nm or less, preferably 0.8 nm or less is interposed between the high dielectric gate oxide film and the silicon substrate. preferable. The base oxide film needs to be very thin, and if the thickness is large, the effect of using the high dielectric film as the gate insulating film is offset. On the other hand, such a very thin base oxide film needs to uniformly cover the surface of the silicon substrate, and is required not to form defects such as interface states.
[0007]
Conventionally, a thin gate oxide film is generally formed by rapid thermal oxidation (RTO) treatment of a silicon substrate. However, if a thermal oxide film is formed to a desired thickness of 1 nm or less, it is difficult to form a thin gate oxide film. It is necessary to lower the processing temperature. However, a thermal oxide film formed at such a low temperature tends to include defects such as interface states, and is not suitable as a base oxide film of a high dielectric gate oxide film.
[0008]
FIG. 1 shows a schematic configuration of a high-speed semiconductor device 100 having a high dielectric gate insulating film.
[0009]
Referring to FIG. 1, a semiconductor device 100 is formed on a silicon substrate 1, and a Ta base is formed on the silicon substrate 1 via a thin base oxide film 2.2O5, Al2O3, ZrO2, HfO2, ZrSiO4, HfSiO4A high dielectric gate insulating film 3 is formed, and a gate electrode 4 is formed on the high dielectric gate insulating film 3.
[0010]
In the semiconductor device 100 of FIG. 1, nitrogen (N) is doped into the surface portion of the base oxide film layer 2 within a range where the flatness of the interface between the silicon substrate 1 and the base oxide film 2 is maintained. , An oxynitride film 2A is formed. By forming the oxynitride film 2A having a larger relative dielectric constant than the silicon oxide film in the base oxide film 2, the equivalent oxide thickness of the base oxide film 2 can be further reduced.
[0011]
As described above, in the high-speed semiconductor device 100, the thickness of the base oxide film 2 is preferably as small as possible.
[0012]
[Patent Document 1] JP-A-2002-100267
[Patent Document 2] JP-A-7-196303
[Patent Document 3] JP-A-8-85861
[Non-Patent Document 1] H. Lu, et al. , {Appl. Phys, Lett. $ 71, $ pp. 2764, 1997
[Non-Patent Document 2] {Lucovsky, et al. , {Appl. {Phys. {Lett. $ 74, $ pp. 2005, $ 1999
[Non-Patent Document 3] Watanabe, K. , @J. {Appl. {Phys. $ 90, $ pp. 4701, $ 2001
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
However, it has been much more difficult to form the base oxide film 2 uniformly and stably with a thickness of 1 nm or less, for example, 0.8 nm or less, and further, about 0.3 to 0.4 nm. . For example, when the film thickness is 0.3 to 0.4 nm, the oxide film has a film thickness of only 2 to 3 atomic layers.
[0014]
In order to exhibit the function of the high dielectric gate insulating film 3 formed on the base oxide film 2, it is necessary to crystallize the deposited high dielectric film 3 by heat treatment and to compensate for oxygen deficiency. When such a heat treatment is performed on the high dielectric film 3, the thickness of the base oxide film 2 increases, and the effective gate insulating film is formed by using the high dielectric gate insulating film 3. The reduction in thickness was essentially offset.
[0015]
Such an increase in the thickness of the base oxide film 2 due to the heat treatment may be caused by the interdiffusion of oxygen atoms and silicon atoms at the interface between the silicon substrate 1 and the base oxide film 2 and the formation of a silicate transition layer due to the interdiffusion. This suggests the possibility of growth of the base oxide film 2 due to intrusion of oxygen into the substrate. Such a problem of an increase in the film thickness due to the heat treatment of the base oxide film 2 becomes very serious particularly when the film thickness of the base oxide film 2 is reduced to a thickness of several atomic layers or less, which is desirable as the base oxide film. It becomes a problem.
[0016]
Under such circumstances, the inventor of the present invention has proposed that a UV-excited oxygen radical (UVO) capable of forming a high-quality oxide film at a low film formation rate under a low radical density is used for forming a base oxide film.2The use of a (radical) substrate processing apparatus was previously proposed.
[0017]
FIG. 2 shows a conventional UVO21 shows a schematic configuration of a radical substrate processing apparatus 10.
[0018]
Referring to FIG. 2, the substrate processing apparatus 10 includes a processing container 11 for holding a substrate 12 under reduced pressure, and the substrate 12 is held on a holding table 11A having a heater 11a. Further, a shower head 11B is provided in the processing container 11 so as to face the substrate 12 to be processed on the holding table 11A.3, N2An oxidizing gas composed of O, NO or a mixture thereof is supplied.
[0019]
The shower head 11B is formed of a material that is transparent to ultraviolet light such as quartz, and a window 11C for transmitting ultraviolet light such as quartz in the processing container 11 exposes the substrate 12 to be processed on the holding table 11A. It is formed as follows. Further, an ultraviolet light source 13 movable along the surface of the window 11C is formed outside the window 11C.
[0020]
A silicon substrate is introduced into the processing container 11 of FIG. 2 as the substrate to be processed 12, the inside of the processing container 11 is evacuated and decompressed, and then an oxidizing gas such as oxygen is introduced. Form active radicals such as O * in the gas. Such UV-activated radicals oxidize the exposed surface of the silicon substrate 12, and as a result, a very thin oxide film of about 0.5 to 0.8 nm is formed on the surface of the silicon substrate 12.
[0021]
In the substrate processing apparatus 10 of FIG. 2, the oxide film can be formed to have a uniform thickness by moving the ultraviolet light source 13 along the optical window 11C.
[0022]
Since the oxide film thus formed is formed by an ultraviolet-activated oxidation treatment, Zhang et al. (Zhang, JY, et al., Appl. Phys .. Let. 71 (20), 17 November 1997, pp. 2964-2966), it has few defects such as interface states and is suitable as a base oxide film under a high dielectric gate insulating film.
[0023]
As previously described, the base oxide underneath the high-k gate dielectric must be very thin;2Using a radical substrate processing apparatus, a base oxide film having a thickness of about 0.8 nm has been realized. However, if a thinner base oxide film is to be formed on a silicon substrate, it becomes difficult to control the film thickness, and it has conventionally been very difficult to form a uniform thickness base oxide film with high accuracy. .
[0024]
By the way, conventionally, when a metal oxide film having a small interatomic valency, ie, a so-called “low rigidity” metal oxide film is formed directly on the surface of a silicon single crystal substrate having a large interatomic valency, so to speak, It has been pointed out that there is a possibility that the interface between the metal oxide film and the metal oxide film becomes mechanically unstable to generate defects (for example, G. @Lucovsky, @ et @ al., @Appl. @Phys. @Let. In order to avoid this problem, it has been proposed to form an oxynitride layer in which one atomic layer of nitrogen is introduced at the interface between the silicon substrate and the metal oxide film as a transition layer. In addition, forming the oxynitride film as the base oxide film of the high dielectric gate insulating film in this way prevents the interdiffusion between the metal element or oxygen in the high dielectric gate insulating film and silicon constituting the silicon substrate. It is considered to be effective for suppressing the diffusion of the dopant from the electrode.
[0025]
In forming such an oxynitride layer, a technique has been proposed in which the surface of an oxide film is nitrided by microwave-excited remote plasma. However, in such a nitriding process using microwaves, 1.33 × 10-1~ 1.33 × 10-4Pa (10-3-10-6A very high degree of vacuum of about Torr) is required. When nitriding is performed at such a very high degree of vacuum, the effects of trace impurities such as oxygen and moisture remaining in the processing vessel cannot be ignored, and an oxidation reaction occurs during the nitriding process, resulting in an oxide film. May be increased. If the oxide film is increased during the oxynitriding process, the effect of using the high dielectric gate insulating film is offset.
[0026]
Conventionally, such an extremely thin oxynitride film is stably and reproducibly nitrided at a vacuum degree which can be easily reached, which is used in a normal semiconductor process, and without increasing the film thickness by oxidation. It was very difficult.
[0027]
Accordingly, it is a general object of the present invention to provide a new and useful substrate processing method and apparatus which solve the above-mentioned problems.
[0028]
A more specific object of the present invention is to provide a substrate processing method for forming an extremely thin insulating film on a substrate, a semiconductor device using such an insulating film, and a method for manufacturing the same.
[0029]
Another object of the present invention is to stably form an extremely thin oxide film having a thickness of typically 2 to 4 atomic layers or less on the surface of a silicon substrate, and further form an oxynitride film by nitriding the oxide film. It is an object of the present invention to provide a substrate processing method and a substrate processing apparatus that can perform the processing.
[0030]
Another object of the present invention is to form an extremely thin oxynitride film, typically 2 to 4 atomic layers or less in thickness, on a silicon substrate surface, and then nitridate the oxynitride film to form an oxide with a higher nitrogen concentration. An object of the present invention is to provide a substrate processing apparatus capable of forming a nitride film to a desired thickness.
[0031]
Another object of the present invention is to stably form an extremely thin oxide film or nitride film having a thickness of typically 2 to 4 atomic layers or less on the surface of a silicon substrate and further stably nitride the oxide or nitride film. An object of the present invention is to provide a cluster type substrate processing system including a processing apparatus.
[0032]
Another object of the present invention is to provide a substrate processing method capable of forming a very thin oxynitride film directly and stably on a silicon substrate with good reproducibility.
[0033]
[Means for Solving the Problems]
The present invention solves the above problems,
As described in claim 1,
Forming nitrogen radicals by high-frequency plasma;
Supplying the nitrogen radicals to the surface of the insulating film containing oxygen, and nitriding the surface of the insulating film.
As described in claim 2,
The method according to claim 1, wherein the insulating film is an oxide film.
[0034]
As described in claim 3,
3. The method according to claim 2, wherein the oxide film has a thickness of 0.4 nm or less.
As described in claim 4,
The method according to claim 1, wherein the insulating film is an oxynitride film.
As described in claim 5,
5. The insulating film according to claim 1, wherein the nitrogen radicals are supplied along with a flow of a gas formed to flow along a surface of the insulating film. 6. By nitriding method, or
As described in claim 6,
6. The insulating film according to claim 5, wherein the flow of the gas flows from a first side of the substrate on which the insulating film is formed to a second side that is radially opposed. By way or
As described in claim 7,
The method according to claim 6, wherein the flow of the gas is exhausted on the second side of the substrate to be processed.
As described in claim 8,
The step of forming nitrogen radicals includes a step of exciting nitrogen gas by high-frequency plasma, and a step of removing nitrogen ions generated by the excitation of the nitrogen gas by a diffusion plate or an ion filter. Item 1 to 7, by the method of nitriding an insulating film according to any one of, or
As described in claim 9,
The method according to claim 1, wherein the high-frequency plasma is formed by exciting nitrogen gas at a frequency of about 400 kHz.
As described in claim 10,
10. The method according to claim 1, wherein the step of nitriding the surface of the insulating film is performed at a pressure in a range of 0.67 Pa to 1.33 kPa. Or
As described in claim 11,
Prior to the step of supplying nitrogen radicals to the surface of the insulating film, the method further includes a step of purging a process space in which the insulating film is held to a pressure lower than that used in a nitriding step of the surface of the insulating film. The method for nitriding an insulating film according to any one of claims 1 to 10, or
As described in claim 12,
In the purging step, the process space is set to 1.33 × 10-1~ 1.33 × 10-4Evacuating to a pressure of Pa, by the method of nitriding an insulating film according to claim 11, or
As described in claim 13,
The method according to any one of claims 1 and 4 to 12, wherein the insulating film has a thickness of about 0.4 nm, or
As described in claim 14,
The method according to claim 1, wherein the insulating film is an oxide film formed by treating a silicon substrate surface with ultraviolet light excited oxygen radicals. Or
As described in claim 15,
Forming an insulating film on the silicon substrate surface;
Forming nitrogen radicals by high-frequency plasma;
Supplying the nitrogen radicals to the insulating film surface, and nitriding the insulating film surface;
Forming a high-dielectric film on the insulating film whose surface has been nitrided.
As described in claim 16,
The method according to claim 15, wherein the insulating film is an oxide film.
As described in claim 17,
17. The method according to claim 16, wherein the oxide film has a thickness of 0.4 nm or less.
As described in claim 18,
The method according to claim 15, wherein the insulating film is an oxynitride film.
As described in claim 19,
19. The semiconductor device according to claim 15, wherein the nitrogen radicals are supplied along with a flow of a gas formed to flow along a surface of the insulating film. By manufacturing method or
As described in claim 20,
20. The manufacturing of a semiconductor device according to claim 19, wherein the flow of the gas flows from a first side of the silicon substrate on which the insulating film is formed to a second side radially opposed to the first side. By way or
As described in claim 21,
21. The method according to claim 20, wherein the flow of the gas is exhausted on the second side of the silicon substrate.
As described in claim 22,
22. The method according to claim 15, wherein the step of forming nitrogen radicals includes a step of exciting nitrogen gas by high-frequency plasma and a step of removing nitrogen ions generated by the excitation of the nitrogen gas by an ion filter. A method for manufacturing a semiconductor device according to any one of the above, or
As described in claim 23,
The method according to any one of claims 15 to 22, wherein the high-frequency plasma is formed by exciting a nitrogen gas at a frequency of about 400 kHz.
As described in claim 24,
24. The method according to claim 15, wherein the step of nitriding the surface of the insulating film is performed at a pressure in a range of 0.67 Pa to 1.33 kPa. Or
As described in claim 25,
Prior to the step of supplying nitrogen radicals to the surface of the insulating film, the method further includes a step of purging a process space in which the insulating film is held to a pressure lower than that used in a nitriding step of the surface of the insulating film. The method for manufacturing a semiconductor device according to any one of claims 15 to 24,
As described in claim 26,
In the purging step, the process space is set to 1.33 × 10-1~ 1.33 × 10-4The method of manufacturing a semiconductor device according to claim 25, wherein the gas is exhausted to a pressure of Pa.
As described in claim 27,
27. The method according to claim 15, wherein the insulating film has a thickness of about 0.4 nm.
As described in claim 28,
The method of manufacturing a semiconductor device according to any one of claims 15 to 27, wherein the step of forming the insulating film includes a step of treating the surface of a silicon substrate with ultraviolet light excited oxygen radicals.
As described in claim 29,
2. The method according to claim 1, wherein the step of forming the insulating film and the step of nitriding the insulating film are performed continuously in the same processing apparatus without exposing the silicon substrate to the air in the middle. The method for manufacturing a semiconductor device according to any one of 15 to 28, or
As described in claim 30,
The step of forming the insulating film and the step of nitriding the insulating film are continuously performed without exposing the silicon substrate to the air in the same processing apparatus, and performing the step of forming the insulating film. The step of purging a process space in which the insulating film is held is performed 0 to 4 times between the step of nitriding the insulating film and the step of nitriding the insulating film. The method of manufacturing a semiconductor device according to
As described in claim 31,
A nitrogen radical forming unit that forms nitrogen radicals by high-frequency plasma;
A processing container for holding the substrate to be processed on which the insulating film is formed,
A substrate processing apparatus, wherein the processing container is supplied with the nitrogen radicals from the nitrogen radical forming unit, and supplies the nitrogen radicals to the insulating film surface to nitride the insulating film surface, or
As described in claim 32,
The processing container has the nitrogen radical forming portion on a side surface, forms a gas flow so as to flow along the surface of the insulating film, and allows the nitrogen radical to flow along the surface of the insulating film. The substrate processing apparatus for an insulating film according to claim 31, wherein the substrate is supplied to the surface of the insulating film while riding on a flow of the formed gas, or
As described in claim 33,
33. The gas flow, wherein the gas flows from the first side of the substrate on which the insulating film is formed to the second side radially opposite to the inside of the processing container. By the described substrate processing equipment, or
As described in claim 34,
The substrate processing apparatus according to claim 33, wherein the processing container is exhausted on the second side of the substrate to be processed, or
As described in claim 35,
35. The radical generator according to claim 31, wherein the radical forming unit includes a gas passage, and a high-frequency plasma forming unit formed in a part of the gas passage and plasma-exciting a nitrogen gas passing through the gas passage. Out of which, by the substrate processing apparatus according to any one of the above, or
As described in claim 36,
36. The substrate processing apparatus according to claim 35, wherein the high-frequency plasma generator excites nitrogen gas at a frequency of about 400 kHz.
As described in claim 37,
37. The processing container according to claim 31, wherein an exhaust system capable of reducing the pressure inside the processing container to a pressure lower than that used in a nitriding step of the insulating film surface is connected to the processing container. By the substrate processing apparatus according to any one of the above, or
As described in claim 38,
A processing container that defines a processing space and includes a holding table that holds a substrate to be processed in the processing space,
A first radical source provided on the processing container on a first end side with respect to the holding table;
A second radical source provided on the processing container on the side of the first end with respect to the holding table;
A first exhaust path that is provided on the processing container on a side of a second end opposite to the first end with respect to the holding table, and exhausts the processing space to a first processing pressure;
A substrate processing apparatus comprising a second exhaust path for exhausting the processing space to a second processing pressure on the processing container, on the side of the second end with respect to the holding table, or
As described in claim 39,
The first exhaust path is driven when the first radical source is driven, and the second exhaust path is driven when the second radical source is driven. The substrate processing apparatus according to claim 38, or
As described in claim 40,
The first radical source includes an ultraviolet light source that excites oxygen gas supplied into the processing container, and the second radical source includes a remote plasma source that is supplied with nitrogen gas and excites the nitrogen gas. The substrate processing apparatus according to claim 38 or 39, wherein:
[0035]
As described in claim 41,
The first radical source includes a nozzle for flowing oxygen gas along the surface of the substrate to be processed on the holding table, and the ultraviolet light source is provided at a position between the nozzle and the substrate to be processed, and 41. The substrate processing apparatus according to claim 40, wherein an oxygen gas released from the nozzle through a window is activated, or
As described in claim 42,
42. The substrate processing apparatus according to claim 40, wherein the first exhaust path includes a turbo molecular pump.
[0036]
As described in claim 43,
43. The substrate processing apparatus according to claim 40, wherein the second exhaust path includes a mechanical booster pump.
As described in claim 44,
The substrate processing apparatus according to claim 42, wherein the turbo-molecular pump is boosted by a mechanical booster pump, or
As described in claim 45,
The substrate processing apparatus according to any one of claims 39 to 44, wherein the processing container has a substrate loading / unloading port at the second end.
As described in claim 46,
46. The substrate according to claim 39, wherein the first and second exhaust paths exhaust the processing space through an exhaust port formed near the second end in the processing container. By processing equipment or
As described in claim 47,
47. The substrate of claim 46, wherein the first exhaust path includes a turbo-molecular pump coupled to the processing space via the exhaust port near the second end of the processing vessel. By processing equipment or
As described in claim 48,
The substrate processing apparatus according to any one of claims 38 to 47, wherein the holding table is provided rotatably, and a rotation mechanism that rotates the holding table is further provided. Or
As described in claim 49,
A processing container that defines a processing space and includes a holding table that holds a substrate to be processed in the processing space,
A first radical source provided on the processing vessel;
A second radical source provided on the processing vessel;
A first exhaust path provided on the processing container and exhausting the processing space to a first processing pressure;
A second exhaust path that is provided on the processing container and exhausts the processing space to a second processing pressure;
The first exhaust path is provided so as to exhaust the processing space on the opposite side of the first radical source across the substrate to be processed on the holding table, and the second exhaust path Is provided to exhaust the processing space on the opposite side of the second radical source across the substrate to be processed on the holding table, or
As set forth in claim 50,
A substrate transfer chamber,
In a cluster-type substrate processing apparatus including a plurality of processing chambers coupled to the substrate transfer chamber, one of the plurality of processing chambers,
A processing vessel having a substrate loading / unloading port coupled to the substrate transfer chamber at a first end, a first radical source at a second opposed end, and defining a process space therein; When,
A substrate holder that is rotatably provided between the first end and the second end in the process space and that holds a substrate to be processed;
A first processing gas introduction unit that is provided between the first end and the substrate holder in the process space and that introduces a first processing gas into the process space;
A second processing gas introduction unit that introduces a second processing gas into the first radical source;
A second radical source provided on the processing container to activate the first processing gas between the first processing gas introduction unit and the substrate holder;
A first exhaust port provided at a portion closer to the first end than the substrate holding table in the process space;
A second exhaust port provided at a portion closer to the second end than the substrate holding table in the process space;
A first pump coupled to the first exhaust port and evacuating the process space to a first processing pressure;
A second pump coupled to the second exhaust port and evacuating the process space to a second, lower processing pressure;
The cluster type substrate processing apparatus, wherein the second pump is disposed near a second end of the processing container, or
As described in claim 51,
A silicon substrate,
A semiconductor device comprising: an insulating film having a thickness of 2 to 4 atomic layers formed on the silicon substrate; or
As described in claim 52,
52. The semiconductor device according to claim 51, wherein the insulating film has a uniform thickness in a range of 2 to 4 atomic layers.
As described in claim 53,
53. The semiconductor device according to claim 51, wherein the insulating film is made of a silicon oxide film.
As described in claim 54,
53. The semiconductor device according to claim 51, wherein the insulating film is made of a silicon oxynitride film.
As described in claim 55,
The semiconductor according to any one of claims 51 to 54, further comprising a high dielectric film formed on the insulating film, and a gate electrode formed on the high dielectric film. By device or
As described in claim 56,
A silicon substrate,
In a semiconductor device comprising an insulating film formed on the silicon substrate,
A semiconductor device, wherein the insulating film is formed by nitriding an oxide film having a thickness of 1 to 4 atomic layers formed on a silicon substrate, or
As described in claim 57,
133-133 × 10 on the silicon substrate surface-4a substrate treatment method characterized by forming an oxide film by oxidation treatment using oxygen radicals having a partial pressure in the range of mPa, or
As described in claim 58,
58. The method of claim 57, wherein the duration of the oxidation step is about 5 minutes or less.
As described in claim 59,
In the oxidation treatment step, in the presence of ultraviolet excited oxygen radicals, the power of ultraviolet light having a wavelength of 172 nm is increased to 5 to 50 mW / cm in a region immediately below the ultraviolet light source.2The method is performed by setting the oxygen partial pressure in a range of 133 mPa to 133 Pa, or by the substrate processing method according to claim 57 or 58, or
As described in claim 60,
Forming a base oxide film on the silicon substrate surface;
Forming a high dielectric film on the base oxide film;
Forming a gate electrode layer on the high dielectric film.
The step of forming the base oxide film includes a step of forming a partial pressure of 133 to 133 × 10 on the surface of the silicon substrate.-4a method for manufacturing a semiconductor device, comprising a step of forming an oxide film by an oxidation treatment using an oxygen radical having a concentration in a range of mPa; or
As described in claim 61,
61. The method of claim 60, wherein a duration of the oxidation process is about 5 minutes or less.
As described in claim 62,
In the oxidation treatment step, in the presence of ultraviolet excited oxygen radicals, the power of ultraviolet light having a wavelength of 172 nm is increased by 5 to 50 mW / cm in a region immediately below the ultraviolet light source.263. The method according to claim 60, wherein the step is performed by setting the oxygen partial pressure to a range of 133 mPa to 133 Pa.
As described in claim 63,
Supplying a NO gas to the silicon substrate surface;
A step of exciting the NO gas by ultraviolet light, and forming an oxynitride film on the surface of the silicon substrate.
As described in claim 64,
64. The method of claim 63, wherein the ultraviolet light has a wavelength of about 172 nm, or
As described in claim 65,
65. The substrate processing method according to claim 63 or 64, wherein the ultraviolet light is formed by a dielectric barrier discharge tube enclosing xenon, or
As described in claim 66,
64. The method of claim 63, wherein the oxynitride film is formed to a thickness of about 0.5 nm.
As described in claim 67,
64. The method of claim 63, wherein forming the oxynitride film is performed at a substrate temperature of about 450 <0> C.
As described in claim 68,
68. The substrate processing method according to claim 63, wherein the step of forming the nitride film is performed for 200 seconds or less.
As described in claim 69,
The step of forming the oxynitride film is performed at 1.33 to 1.33 × 103The substrate processing method according to any one of claims 63 to 68, which is performed at a processing pressure in a range of Pa, or
As described in claim 70,
The substrate supply method according to any one of claims 63 to 69, wherein the step of supplying the NO gas is started before starting the temperature rise of the silicon substrate, or
As described in claim 71,
71. The substrate processing method according to any one of claims 63 to 70, wherein, prior to the oxynitride film forming step, a step of removing a natural oxide film on the surface of the silicon substrate is performed.
As described in claim 72,
Supplying NO gas to the silicon substrate surface and exciting the NO gas with ultraviolet light to form an oxynitride film on the silicon substrate surface;
Forming a high dielectric film on the oxynitride film;
Forming a gate electrode on the high dielectric film, a method of manufacturing a semiconductor device, or
As described in claim 73,
73. The method according to claim 72, wherein the ultraviolet light has a wavelength of 172 nm.
[0037]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
[First embodiment]
FIG. 3 shows a schematic configuration of a substrate processing apparatus 20 according to the first embodiment of the present invention for forming an extremely thin base oxide film 2 including an oxynitride film 2A on the silicon substrate 1 of FIG. Show.
[0038]
Referring to FIG. 3, the substrate processing apparatus 20 houses a substrate holding table 22 provided with a heater 22 </ b> A and provided to be vertically movable between a process position and a substrate loading / unloading position. The apparatus includes a processing vessel 21 defining a process space 21B, and the substrate holding table 22 is rotated by a driving mechanism 22C. The inner wall surface of the processing vessel 21 is covered with an inner liner 21G made of quartz glass, thereby preventing metal contamination of the substrate to be processed from the exposed metal surface by 1 × 10 2.10Atom / cm2It has been suppressed to the following levels.
[0039]
A magnetic seal 28 is formed at the joint between the substrate holding table 22 and the driving mechanism 22C. The magnetic seal 28 connects the magnetic sealing chamber 22B held in a vacuum environment and the driving mechanism 22C formed in the atmospheric environment. Are separated. Since the magnetic seal 28 is a liquid, the substrate holder 22 is rotatably held.
[0040]
In the illustrated state, the substrate holding table 22 is at the process position, and a loading / unloading chamber 21C for loading / unloading the substrate to be processed is formed below. The processing container 21 is connected to the substrate transfer unit 27 via a gate valve 27A. When the substrate holding table 22 is lowered during loading / unloading 21C, the processing container 21 is connected to the substrate transfer unit 27 via the gate valve 27A. The substrate W to be processed is transported onto the substrate holder 22, and the processed substrate W is transported from the substrate holder 22 to the substrate transport unit 27.
[0041]
In the substrate processing apparatus 20 of FIG. 3, an exhaust port 21A is formed in a portion of the processing container 21 near the gate valve 27A, and the exhaust port 21A is provided via a valve 23A and an APC (automatic pressure control device) 24B. The turbo molecular pump 23B is connected. The turbo molecular pump 23B is further connected with a pump 24 configured by combining a dry pump and a mechanical booster pump via a valve 23C. By driving the turbo molecular pump 23B and the dry pump 24, the turbo molecular pump 23B The pressure in the process space 21B is 1.33 × 10-1~ 1.33 × 10-4Pa (10-3-10-6Torr)
On the other hand, the exhaust port 21A is also directly connected to the pump 24 via the valve 24A and the APC 24B. When the valve 24A is opened, the process space is reduced to 1.33 to 1.33 kPa by the pump 24. (0.01 to 10 Torr).
[0042]
The processing vessel 21 is provided with a processing gas supply nozzle 21D to which oxygen gas is supplied on a side facing the exhaust port 21A across the substrate W to be processed, and is supplied to the processing gas supply nozzle 21D. The oxygen gas flows in the process space 21B along the surface of the substrate W to be processed, and is exhausted from the exhaust port 21A.
[0043]
As described above, in order to activate the processing gas supplied from the processing gas supply nozzle 21D to generate oxygen radicals, the substrate processing apparatus 20 shown in FIG. An ultraviolet light source 25 having a quartz window 25A is provided corresponding to a region between the two. That is, by driving the ultraviolet light source 25, the oxygen gas introduced from the processing gas supply nozzle 21D into the process space 21B is activated, and the oxygen radicals formed as a result flow along the surface of the substrate W to be processed. . This makes it possible to form a radical oxide film having a thickness of 1 nm or less, particularly a thickness of about 0.4 nm corresponding to a thickness of 2 to 3 atomic layers, on the surface of the substrate W to be processed. Become.
[0044]
Further, a remote plasma source 26 is formed in the processing container 21 on the side of the substrate W facing the exhaust port 21A. Therefore, a nitrogen radical can be formed by supplying a nitrogen gas together with an inert gas such as Ar to the remote plasma source 26 and activating the nitrogen gas with the plasma. The nitrogen radicals thus formed flow along the surface of the substrate W to be processed, and nitride the substrate surface. Note that the substrate surface can be oxidized by introducing oxygen instead of nitrogen into the remote plasma source 26.
[0045]
In the substrate processing apparatus 20 of FIG. 3, a purge line 21c for purging the loading / unloading chamber 21C with nitrogen gas is further provided, and a purge line 22b for purging the magnetic seal chamber 22B with nitrogen gas and an exhaust line 22c thereof are provided. Is provided.
[0046]
More specifically, a turbo-molecular pump 29B is connected to the exhaust line 22c via a valve 29A, and the turbo-molecular pump 29B is connected to the pump 24 via a valve 29C. Further, the exhaust line 22c is directly connected to the pump 24 via a valve 29D, so that the magnetic seal chamber 22B can be maintained at various pressures.
[0047]
The loading / unloading chamber 21C is exhausted by a pump 24 via a valve 24C or exhausted by a turbo molecular pump 23B via a valve 23D. In order to avoid the occurrence of contamination in the process space 21B, the loading / unloading chamber 21C is maintained at a lower pressure than the process space 21B, and the magnetic sealing chamber 22B is differentially evacuated so that the loading / unloading is performed. The pressure is kept lower than that of the discharge chamber 21C.
[0048]
Hereinafter, the ultraviolet radical oxidation treatment of the surface of the substrate W to be processed performed by using the substrate processing apparatus 20 of FIG. 3 and the remote plasma radical nitridation treatment performed thereafter will be described.
Ultraviolet radical oxidation (UV-O 2 )processing
FIGS. 4A and 4B are a side view and a plan view, respectively, showing a case where the substrate W to be processed is subjected to radical oxidation using the substrate processing apparatus 20 of FIG.
[0049]
Referring to FIG. 4A, an oxygen gas is supplied into the process space 21B from a processing gas supply nozzle 21D, flows along the surface of the substrate W to be processed, and then exhaust ports 21A, APCs 23D, turbo molecules. Air is exhausted through the pump 23B and the pump 24. By using the turbo molecular pump 23B and the APC 23D, the ultimate vacuum degree of the process space 21B can be reduced to a value required for oxidation of the substrate W by oxygen radicals.-3-10-6It is set in the range of Torr.
[0050]
At the same time, by driving the ultraviolet light source 25, which preferably generates ultraviolet light having a wavelength of 172 nm, oxygen radicals are formed in the oxygen gas flow thus formed. The formed oxygen radicals oxidize the rotating substrate surface when flowing along the surface of the substrate W to be processed. Oxidation (hereinafter referred to as UV-O) of the substrate W to be processed by ultraviolet light excited oxygen radicals.2Processing), a very thin oxide film having a thickness of 1 nm or less, particularly an oxide film having a thickness of about 0.4 nm corresponding to a few atomic layers, can be stably formed with good reproducibility on the surface of the silicon substrate. Will be possible.
[0051]
FIG. 4B is a plan view of the configuration of FIG.
[0052]
Referring to FIG. 4B, the ultraviolet light source 25 is a tubular light source extending in a direction intersecting the direction of the oxygen gas flow, and the turbo molecular pump 23B exhausts the process space 21B through the exhaust port 21A. I understand. On the other hand, the exhaust path directly from the exhaust port 21A to the pump 24 and shown by a dotted line in FIG. 4B is shut off by closing the valve 24A.
[0053]
As can be seen from the plan view of FIG. 4B, the turbo molecular pump 23B is arranged so as to protrude to the side of the processing container 21, avoiding the substrate transfer unit 27.
[0054]
FIG. 5 shows a substrate processing apparatus 20 shown in FIG. 3, in which a silicon oxide film is formed on the surface of the silicon substrate by the steps shown in FIGS. Alternatively, it shows the relationship between the film thickness and the oxidation time when formed while changing the oxygen partial pressure in various ways. However, in the experiment of FIG. 5, the natural oxide film on the silicon substrate surface was removed prior to radical oxidation, and in some cases, carbon remaining on the substrate surface was removed in ultraviolet-excited nitrogen radicals. The substrate surface is flattened by performing the high-temperature heat treatment in. An excimer lamp having a wavelength of 172 nm was used as the ultraviolet light source 24B.
[0055]
Referring to FIG. 5, the data of series 1 indicates that the ultraviolet light irradiation power is set to the reference power (50 mW / cm) at the window surface of the ultraviolet light source 24B.2) Is set to 5%, the process pressure is set to 665 mPa (5 mTorr), and the oxygen gas flow rate is set to 30 SCCM. The relationship between the oxidation time and the oxide film thickness is shown. 4 shows the relationship between the oxidation time and the oxide film thickness when the process pressure is set to 133 Pa (1 Torr) and the oxygen gas flow rate is set to 3 SLM.
[0056]
The data in series 3 shows the relationship between the oxidation time and the oxide film thickness when the ultraviolet light power was set to zero, the process pressure was set to 2.66 Pa (20 mTorr), and the oxygen gas flow rate was set to 150 SCCM. The data shows the relationship between the oxidation time and the oxide film thickness when the ultraviolet light irradiation power is set to 100%, that is, the reference power, the process pressure is set to 2.66 Pa (20 mTorr), and the oxygen gas flow rate is set to 150 SCCM.
[0057]
Further, the data of series 5 shows the relationship between the oxidation time and the oxide film pressure when the ultraviolet light irradiation power is set to 20% of the reference power, the process pressure is set to 2.66 Pa (20 mTorr), and the oxygen gas flow rate is set to 150 SCCM. The data in series 6 shows the oxidation time and oxidation when the ultraviolet light irradiation power was set to 20% of the reference irradiation power, the process pressure was set to about 67 Pa (0.5 Torr), and the oxygen gas flow rate was set to 0.5 SLM. The relationship with the film thickness is shown.
[0058]
Further, the data in series 7 shows the relationship between the oxidation time and the oxide film thickness when the ultraviolet light irradiation power is set to 20% of the reference power, the process pressure is set to 665 Pa (5 Torr), and the oxygen gas flow rate is set to 2 SLM. The data in series 8 show the relationship between the oxidation time and the oxide film thickness when the ultraviolet light irradiation power is set to 5% of the reference power, the process pressure is set to 2.66 Pa (20 mTorr), and the oxygen gas flow rate is set to 150 SCCM. Is shown.
[0059]
In the experiment of FIG. 5, the thickness of the oxide film is obtained by the XPS method, but there is no unified method for obtaining the thickness of the oxide film which is extremely thin below 1 nm.
[0060]
Therefore, the inventor of the present invention has been observing the observed Si shown in FIG.2pThe background correction and the separation correction of the 3/2 and 1/2 spin states were performed on the orbital XPS spectrum, and the resulting Si shown in FIG. 7 was obtained.2p 3/2Based on the XPS spectrum, using the equation and coefficients shown in Equation (1) according to the teachings of Lu et al. (Z. H. Lu, et al., Appl. Phys, Let. Thus, the thickness d of the oxide film was obtained.
d = λ sin α · ln [IX +/ (ΒI0+) +1] (1)
λ = 2.96
β = 0.75
However, in Expression (1), α is the detection angle of the XPS spectrum shown in FIG. 6, and is set to 30 ° in the illustrated example. Also, in Equation 1, IX +Is the integrated intensity of the spectral peak corresponding to the oxide film (I1++ I2++ I3++ I4+), And corresponds to the peak seen in the energy region of 102 to 104 eV in FIG. On the other hand, I0+Corresponds to the integrated intensity of the spectrum peak due to the silicon substrate corresponding to the energy region near 100 eV.
[0061]
Referring again to FIG. 5, when the ultraviolet light irradiation power, and thus the oxygen radical density formed is small (series 1, 2, 3, 8), the oxide film thickness of the oxide film was initially 0 nm. However, while the oxide film thickness gradually increases with the oxidation time, in the series 4, 5, 6, and 7 in which the ultraviolet light irradiation power is set to 20% or more of the reference power, as schematically shown in FIG. It is observed that the oxide film growth stops after reaching a film thickness of about 0.4 nm after the start of growth, and the growth is rapidly restarted after a certain stop time has elapsed.
[0062]
The relationship shown in FIG. 5 or FIG. 8 means that an extremely thin oxide film having a thickness of about 0.4 nm can be formed stably in the oxidation treatment of the silicon substrate surface. In addition, as shown in FIG. 5, since the dwell time continues to some extent, it can be seen that the formed oxide film has a uniform thickness. That is, according to the present invention, an oxide film having a thickness of about 0.4 nm can be formed on a silicon substrate to a uniform thickness.
[0063]
FIGS. 9A and 9B schematically show a process of forming a thin oxide film on such a silicon substrate. It should be noted that in these figures, the structure on the silicon (100) substrate is greatly simplified.
[0064]
Referring to FIG. 9A, two oxygen atoms are bonded to one silicon atom on the surface of the silicon substrate to form an oxygen layer of one atomic layer. In this typical state, the silicon atoms on the substrate surface are coordinated by two silicon atoms inside the substrate and two oxygen atoms on the substrate surface to form a suboxide.
[0065]
On the other hand, in the state of FIG. 9B, the silicon atom at the top of the silicon substrate is coordinated by four oxygen atoms, and stable silicon4+Take the state of. For this reason, it is considered that oxidation progresses rapidly in the state of FIG. 9A, and the oxidation stops in the state of FIG. 9B. The thickness of the oxide film in the state of FIG. 9B is about 0.4 nm, which is in good agreement with the oxide film thickness in the stationary state observed in FIG.
[0066]
In the XPS spectrum of FIG. 7, when the oxide film thickness is 0.1 nm or 0.2 nm, a low peak observed in the energy range of 101 to 104 eV corresponds to the suboxide of FIG. 0.3 nm, the peak appearing in this energy region is Si4+This is considered to indicate the formation of an oxide film exceeding one atomic layer.
[0067]
FIG. 75 (A) shows the raw XPS spectrum of a silicon oxide film formed on a silicon substrate and its chemical shift, while FIG. 75 (B) shows the XPS film thickness of the silicon oxide film, that is, obtained by XPS analysis. 74 shows the relationship between the film thickness and the chemical shift in FIG.
[0068]
Referring to FIGS. 75 (A) and (B), as the value of the XPS film thickness increases, the magnitude of the chemical shift also increases. When the XPS film thickness reaches between 0.3 nm and 0.4 nm, the chemical shift increases. It can be seen that the value of the shift reaches 4 eV, which is the original value of the silicon oxide film, at which point the chemical shift begins to saturate. As described above, the thickness of such an extremely thin oxide film may vary depending on the difference in the measuring device or the value of the constant λ or β used in the above equation (1). Therefore, the film thickness of 0.4 nm described above in the present invention is defined as the minimum non-stationary film thickness at which the chemical shift of the oxide film becomes about 4 eV from the relationship between FIGS. 75 (A) and 75 (B). Is also possible.
[0069]
Such a stationary phenomenon of the oxide film thickness at a film thickness of 0.4 nm is caused by the UV-O in FIGS. 4A and 4B.2The present invention is not limited to the radical oxidation process, and it is considered that a similar method can be used if an oxide film forming method capable of forming a thin oxide film with high accuracy.
[0070]
When the oxidation is further continued from the state of FIG. 9B, the thickness of the oxide film increases again.
[0071]
FIG. 10 shows the UV-O of FIGS. 4A and 4B using the substrate processing apparatus of FIG.20.4 nm thick ZrSiO on oxide film formed by oxidation processxA film and an electrode film are formed (see FIG. 11B described later), and a relationship between a thermal oxide film equivalent thickness Teq and a leak current Ig obtained for the obtained laminated structure is shown. However, the leak current characteristic in FIG. 10 is measured in a state where a voltage of Vfb-0.8 V is applied between the electrode film and the silicon substrate with reference to the flat band voltage Vfb. For comparison, FIG. 10 also shows the leakage current characteristics of the thermal oxide film. The converted film thicknesses shown in the figure are the oxide film and the ZrSiOxIt is about the structure which combined the film.
[0072]
Referring to FIG. 10, when the oxide film is omitted, that is, when the thickness of the oxide film is 0 nm, the leak current density exceeds the leak current density of the thermal oxide film. Is also a relatively large value of about 1.7 nm.
[0073]
On the other hand, when the thickness of the oxide film is increased from 0 nm to 0.4 nm, the value of the thermal oxide film equivalent thickness Teq starts to decrease. In such a state, the oxide film is made of a silicon substrate and ZrSiO.xAlthough the physical film thickness is supposed to actually increase, the reduced film thickness Teq is reduced.xWhen the film is formed directly, as shown in FIG. 11A, Zr is diffused into a silicon substrate or ZrSiOxDiffusion into the film occurs on a large scale, and the silicon substrate and ZrSiOxThis suggests that a thick interfacial layer has been formed between the film and the film. On the other hand, by interposing an oxide film having a thickness of 0.4 nm as shown in FIG. 11B, the formation of such an interface layer is suppressed, and as a result, the reduced film thickness is considered to be reduced. Can be Accordingly, it can be seen that the value of the leak current decreases with the thickness of the oxide film. 11 (A) and 11 (B) show schematic cross sections of the sample thus formed. An oxide film 42 is formed on a silicon substrate 41, and ZrSiO 2 is formed on the oxide film 42.xThe structure in which the film 43 is formed is shown.
[0074]
On the other hand, when the thickness of the oxide film exceeds 0.4 nm, the value of the thermal oxide film equivalent thickness starts to increase again. In the range where the thickness of the oxide film exceeds 0.4 nm, the value of the leak current decreases with the increase in the film thickness. The increase in the converted film thickness is due to the increase in the physical film thickness of the oxide film. It is believed that there is.
[0075]
As described above, the film thickness in the vicinity of 0.4 nm at which the growth of the oxide film stops observed in FIG. 5 corresponds to the minimum value of the reduced film thickness of the system including the oxide film and the high dielectric film, The diffusion of the metal element such as Zr into the silicon substrate is effectively prevented by the stable oxide film shown in FIG. 9B, and even if the thickness of the oxide film is further increased, It can be seen that the diffusion inhibiting effect of is not so high.
[0076]
Furthermore, the value of the leak current when using an oxide film having a thickness of 0.4 nm is about two orders of magnitude smaller than the value of the leak current of the corresponding thermal oxide film. It can be seen that the gate leakage current can be minimized by using the gate insulating film.
[0077]
Further, as a result of the stopping phenomenon at 0.4 nm of the oxide film growth described with reference to FIG. 5 or FIG. 8, as shown in FIG. Even if there are irregularities, the increase in the film thickness during the oxide film growth stops at around 0.4 nm as shown in FIG. 12B, so that the oxide film growth is continued during the stop period. An oxide film 42 having a very flat and uniform thickness as shown in FIG.
[0078]
As described above, there is no unified thickness measurement method at present for an extremely thin oxide film. Therefore, the thickness value of the oxide film 42 in FIG. 12C may be different depending on the measurement method. However, for the reasons explained above, it has been found that the thickness at which oxide film growth stops is the thickness of two atomic layers, and therefore, the preferred thickness of the oxide film 42 is about two atomic layers. Is considered to be a minute thick. This preferable thickness includes a case where a region having a thickness of three atomic layers is formed partially so as to secure a thickness of two atomic layers over the entire oxide film 42. That is, it is considered that the preferable thickness of the oxide film 42 is actually in the range of 2 to 3 atomic layers.
Remote plasma radical nitriding (RF-N 2 )processing
FIG. 13 shows a configuration of a remote plasma source 26 used in the substrate processing apparatus 20 of FIG.
[0079]
Referring to FIG. 13, the remote plasma source 26 includes a block 26A, typically made of aluminum, in which a gas circulation passage 26a and a gas inlet 26b and a gas outlet 26c communicating with the gas circulation passage 26a are formed. A ferrite core 26B is formed in a part of 26A.
[0080]
The inner surfaces of the gas circulation passage 26a, the gas inlet 26b, and the gas outlet 26c are coated with a fluororesin coating 26d to supply high frequency (RF) power having a frequency of 400 kHz to the coil wound around the ferrite core 26B. Thus, a plasma 26C is formed in the gas circulation passage 26a.
[0081]
With the excitation of the plasma 26C, nitrogen radicals and nitrogen ions are formed in the gas circulation passage 26a. However, the nitrogen ions having strong linearity disappear when circulating in the circulation passage 26a, and the gas outlet 26c From the nitrogen radical N2* Is released. Further, in the configuration of FIG. 13, by providing an ion filter 26e grounded to the gas outlet 26c, charged particles including nitrogen ions are removed, and only nitrogen radicals are supplied to the processing space 21B. Further, even when the ion filter 26e is not grounded, the structure of the ion filter 26e functions as a diffusion plate, so that charged particles including nitrogen ions can be sufficiently removed. Note that a large amount of N2When performing a process that requires radicals, the N2The ion filter 26e may be removed in order to prevent the radical filter from disappearing due to radical collision.
[0082]
FIG. 14A shows the relationship between the number of ions formed by the remote plasma source 26 in FIG. 13 and the electron energy, using the standard high-frequency plasma source shown in FIG. 14B and the standard shown in FIG. This is shown in comparison with a typical microwave plasma source.
[0083]
Referring to FIG. 14A, when plasma is excited by microwaves, ionization of nitrogen molecules is promoted and a large amount of nitrogen ions are formed. On the other hand, when the plasma is excited by a high frequency (RF) power of 500 kHz or less, the number of formed nitrogen ions is greatly reduced.
[0084]
However, in the case of high-frequency plasma, the ratio of ions having a high electron energy becomes large, so that there is a disadvantage that the substrate is damaged. However, with the configuration as shown in FIG. 13, the nitrogen ions having strong straightness disappear in the gas circulation passage 26a, and2Only radicals can be selectively introduced into the processing vessel.
[0085]
As described above, FIGS. 14B and 14C show the configurations of a standard high-frequency plasma source and a standard microwave plasma source, respectively.
[0086]
Referring to FIG. 14B, a process gas is introduced into a plasma chamber 426D covered with a quartz liner 426d from an upper gas inlet 426b, and the process gas is excited at a high frequency to generate a plasma in the plasma chamber 426D. 426C is formed.
[0087]
Nitrogen ions and nitrogen radicals formed with the plasma 426C are introduced into a lower processing chamber, and plasma nitridation is performed. However, in the plasma source having such a configuration, it is difficult to completely remove the nitrogen ions having strong linearity even if the trap 426c is provided.
[0088]
The microwave plasma source of FIG. 14C is the same, except that the microwave is used for plasma excitation. Therefore, even in the microwave plasma source of FIG. 14C, it is difficult to separate nitrogen ions having strong linearity from radicals and remove them even if a trap is provided.
[0089]
As described above, by using the radical source shown in FIG. 13, an ion distribution shown by a dotted line in FIG. 14A is obtained, and ideal remote plasma nitriding with a reduced number of ions can be performed.
[0090]
In the case of performing the plasma processing by microwave, 1.33 × 10 3 as shown in FIG.-3~ 1.33 × 10-6Pa (10-1-10-4Although high vacuum of Torr is required, high frequency plasma processing can be performed at a relatively high pressure of 13.3 Pa to 1.33 kPa (0.1 to 10 Torr).
[0091]
Next, a plasma excitation frequency and a process pressure suitable for the remote plasma process will be considered.
[0092]
FIG. 73 shows the relationship between the plasma excitation frequency and the plasma ignition pressure range.
[0093]
Referring to FIG. 73, the plasma ignition pressure range changes depending on the plasma excitation frequency used. For example, when the plasma excitation frequency is 400 kHz, the plasma ignition pressure range is 1.33 to 1.33 kPa (0.01 to 10 Torr). It can be seen that when the excitation frequency is 2.45 GHz, the range is 13.3 mPa to 1.33 kPa (0.1 mTorr to 0.01 Torr).
[0094]
Here, considering the preferable process pressure, if the process pressure is too low, the nitrogen radicals introduced into the processing vessel diffuse, and for example, even if the substrate W is rotated in the substrate processing apparatus 20 of FIG. Non-uniformity occurs in the nitridation process, for example, only the near substrate periphery is nitrided. For this reason, when the remote radical source 26 shown in FIG. 13 is used in the substrate processing apparatus 20 shown in FIG. 3, it is necessary to control the radical flow to some extent in order to perform a uniform nitriding process. The processing pressure in the container 21 needs to be controlled to a value equal to or higher than 0.01 Torr (1.33 Pa) indicated by the line A in FIG. On the other hand, if the processing pressure in the processing container 21 is too high, the nitrogen radicals will be extinguished by collision, so that the processing pressure in the processing container 21 is a value of 3 Torr (399 Pa) or less shown by the line B in FIG. Need to be controlled.
[0095]
Next, considering a preferable plasma excitation frequency, when the plasma excitation frequency is lower than 4 kHz shown by the line C, ions are greatly accelerated, and damage of the substrate by high energy ions is increased. Therefore, the plasma excitation frequency is set to 4 kHz or more. Is preferred. On the other hand, if the plasma excitation frequency exceeds 13.56 MHz indicated by line D in FIG. 73, it becomes difficult to perform plasma processing at a large flow rate. Therefore, it is preferable to set the plasma excitation frequency so as not to exceed 13.56 MHz.
[0096]
As a result, in the radical nitriding process performed by using the radical source 26 of FIG. 13 in the substrate processing apparatus 20 of FIG. 3, the process pressure and the frequency are indicated by hatched regions defined by lines A to D in FIG. It is preferable to set within. In the present invention, a frequency of about 400 kHz is used as a typical plasma excitation frequency, which includes the above range. Particularly in the range of 40 kHz to 4 MHz, substantially the same plasma process can be realized.
[0097]
Table 1 below shows ionization energy conversion efficiency, dischargeable pressure range, plasma power consumption, and process gas flow rate between the case where plasma is excited by microwaves and the case where plasma is excited by radio frequency (RF) power. 2 shows a comparison.
[0098]
[Table 1]
Figure 2004006614
Referring to Table 1, the ionization energy conversion efficiency was about 1 × 10 for microwave excitation.-2In the case of RF excitation, about 1 × 10-7The dischargeable pressure is about 0.1 mTorr to 0.1 Torr (133 mPa to 13.3 Pa) in the case of microwave excitation, whereas the dischargeable pressure is about 0.1 to 100 Torr ( It can be seen that the pressure is about 13.3 Pa to 13.3 kPa). Accordingly, the plasma power consumption is larger in the case of RF excitation than in the case of microwave excitation, and the process gas flow rate is much larger in the case of RF excitation than in the case of microwave excitation.
[0099]
In the substrate processing apparatus of FIG. 3, the nitridation of the oxide film is performed not by nitrogen ions but by nitrogen radicals N.2*, And it is therefore preferable that the number of nitrogen ions to be excited is small. Also, from the viewpoint of minimizing damage to the substrate to be processed, it is preferable that the number of excited nitrogen ions is small. Further, in the substrate processing apparatus of FIG. 3, the number of nitrogen radicals to be excited is small, and a very thin base oxide film having a thickness of at most about 2 to 3 atomic layers under the high dielectric gate insulating film is nitrided. It is suitable for. The nitridation of an oxide film using such high-frequency plasma-excited nitrogen radicals will be described below by RF-N2Called processing.
[0100]
As described above, by using the remote plasma radical source 26 in FIG. 13, a large flow rate of process gas can be introduced into the processing vessel 21 in the substrate processing apparatus 20 in FIG. RF-N like2As a result of the treatment, an excellent nitriding treatment with a uniform nitrogen concentration distribution on the substrate surface can be performed.
[0101]
When the flow rate of the process gas is increased, the region to be nitrided is different from the case where the flow rate of the process gas is small, and is limited to a region near the central axis of the substrate connecting the plasma source 26 and the exhaust port 21A in FIG. By controlling the process gas flow rate that is the sum of the gas flow rates, the amount of extension of the nitriding region on the substrate in the direction of the exhaust port 21A can be adjusted. Therefore, by rotating the substrate W after optimizing the extension amount, the uniformity of the nitrogen concentration on the substrate surface is improved. In addition, in the configuration of FIG. 3, the effect that the life of nitrogen radicals is prolonged by adding Ar gas to nitrogen gas is also considered, and the addition of Ar gas is performed by the RF-N of the present invention.2There is a possibility that the in-plane uniformity in the processing is improved.
[0102]
Also, in nitriding using microwave plasma, if nitriding with a large gas flow rate is possible, it is possible to achieve in-plane uniformity similar to that achieved by remote plasma nitriding. There is.
[0103]
FIGS. 16A and 16B show radical nitriding (RF-N) of a substrate W to be processed using the substrate processing apparatus 20 of FIG.2(Processing)) is a side view and a plan view showing the case of performing (processing).
[0104]
Referring to FIGS. 16A and 16B, an Ar gas and a nitrogen gas are supplied to the remote plasma radical source 26, and nitrogen radicals are formed by exciting the plasma at a high frequency of several hundred kHz. The formed nitrogen radicals flow along the surface of the target substrate W and are exhausted through the exhaust port 21A and the pump 24. As a result, the process space 21B is set to a process pressure in a range of 1.33 Pa to 1.33 kPa (0.01 to 10 Torr) suitable for radical nitridation of the substrate W. In particular, it is preferable to use a pressure range of 6.65 to 133 Pa (0.05 to 1.0 Torr). The nitrogen radicals thus formed, when flowing along the surface of the target substrate W, nitridate the surface of the target substrate W.
[0105]
In the nitriding process of FIGS. 16A and 16B, in the purging process prior to the nitriding process, the valves 23A and 23C are opened and the valve 24A is closed, so that the pressure in the processing space 21B is 1.33 × 10 3.-1~ 1.33 × 10-4The pressure is reduced to a pressure of Pa, and oxygen and moisture remaining in the processing space 21B are purged. However, in the subsequent nitriding process, the valves 23A and 23C are closed, and the turbo molecular pump 23B is connected to the exhaust path of the process space 21B. Is not included.
[0106]
As described above, by using the substrate processing apparatus 20 of FIG. 3, it is possible to form an extremely thin oxide film on the surface of the substrate W to be processed, and to further nitride the oxide film surface.
[0107]
FIG. 17A shows an oxide film formed on a silicon substrate to a thickness of 2.0 nm by a thermal oxidation process using the substrate processing apparatus 20 shown in FIG. 3 by using the RF remote plasma source 26 shown in FIG. RF-N under the conditions shown in 22FIG. 17B shows a nitrogen concentration distribution in the oxide film when the processing is performed, and FIG. 17B shows a relationship between the nitrogen concentration distribution and the oxygen concentration distribution in the same oxide film.
[0108]
[Table 2]
Figure 2004006614
Referring to Table 2, RF-N using the substrate processing apparatus 20 was used.2During the processing, nitrogen is supplied into the processing space 21B at a flow rate of 50 SCCM and Ar is supplied at a flow rate of 2 SLM, and the nitriding treatment is performed under a pressure of 1 Torr (133 Pa). The internal pressure of the processing space 21B is set to 10-6Torr (1.33 × 10-4The pressure is reduced to about Pa), and oxygen or moisture remaining inside is sufficiently purged. Therefore, the nitriding treatment (RF-N2During the treatment, the residual oxygen is diluted with Ar and nitrogen in the treatment space 21B, and the concentration of the residual oxygen, and therefore, the thermodynamic activity of the residual oxygen is very small.
[0109]
On the other hand, in the nitriding treatment using microwave plasma, the treatment pressure during the nitridation treatment is almost the same as the purge pressure, and therefore, it is considered that the residual oxygen has high thermodynamic activity in the plasma atmosphere. Can be
[0110]
Referring to FIG. 17A, when nitriding is performed by microwave excitation plasma, the concentration of nitrogen introduced into the oxide film is limited, and nitridation of the oxide film does not substantially proceed. Understand. On the other hand, when nitriding by RF excitation plasma as in the present embodiment, it can be seen that the nitrogen concentration in the oxide film changes linearly with the depth, reaching nearly 20% near the surface.
[0111]
FIG. 18 illustrates the principle of the measurement in FIG. 17A performed using XPS (X-ray spectroscopy).
[0112]
As shown in FIG. 18, a sample in which an oxide film 12 is formed on a silicon substrate 11 is irradiated with X-rays obliquely at a predetermined angle, and the excited X-ray spectra are detected by detectors DET1 and DET2. Detect by angle. At this time, for example, in the detector DET1 set at a deep detection angle of 90 °, the path of the excited X-rays in the oxide film 12 is short, so that the X-ray spectrum detected by the detector DET1 has a lower portion under the oxide film 12. In the detector DET2 set at a shallow detection angle, the path of the excited X-rays in the oxide film 12 is long, and therefore, the detector DET2 mainly includes information near the surface of the oxide film 12. Is detected.
[0113]
FIG. 17B shows the relationship between the nitrogen concentration and the oxygen concentration in the oxide film. However, in FIG. 17B, the oxygen concentration is O1sIt is represented by the X-ray intensity corresponding to the orbit.
[0114]
Referring to FIG. 17 (B), the nitriding of the oxide film is performed by using the RF-N2In the case of performing the treatment, the oxygen concentration decreases with an increase in the nitrogen concentration, and it can be seen that the nitrogen atoms replace the oxygen atoms in the oxide film. On the other hand, when the nitriding of the oxide film is performed by microwave plasma, such a substitution relationship is not seen, and a relationship in which the oxygen concentration decreases with the nitrogen concentration is not seen. In particular, in FIG. 17B, an increase in the oxygen concentration is observed in the example in which 5 to 6% of nitrogen is introduced by microwave nitridation, which suggests that the oxide film increases with nitridation. are doing. Such an increase in oxygen concentration due to microwave nitridation is caused by the fact that microwave nitridation is performed in a high vacuum, so that oxygen or moisture remaining in the processing space is reduced by Ar gas or nitrogen gas as in high-frequency remote plasma nitridation. This is considered to be due to having high activity in the atmosphere without being diluted.
[0115]
FIG. 19 shows an example in which an oxide film is formed to a thickness of 4 ° (0.4 nm) and 7 ° (0.7 nm) in the substrate processing apparatus 20 of FIG. 3 and is formed by using the remote plasma source 26 in FIG. , (B) RF-N2The relationship between the nitriding time and the nitrogen concentration in the film when nitriding by the treatment is shown. FIG. 20 shows the segregation of nitrogen on the oxide film surface due to the nitriding treatment of FIG. 19 and 20 also show the case where the oxide film is formed to a thickness of 5 ° (0.5 nm) and 7 ° (0.7 nm) by rapid thermal oxidation.
[0116]
Referring to FIG. 19, the nitrogen concentration in the film increases with the nitriding treatment time for any oxide film.2In the case of an oxide film having a thickness of 0.4 nm corresponding to two atomic layers formed by oxidation, or in the case of a thermal oxide film having a thickness of 0.5 nm close thereto, the oxide film is thin. Therefore, the nitrogen concentration increases under the same film forming conditions.
[0117]
FIG. 20 shows the results of detecting the nitrogen concentration by setting the detectors DET1 and DET2 to the detection angles of 30 ° and 90 ° in FIG. 18, respectively.
[0118]
As can be seen from FIG. 20, the vertical axis in FIG. 20 shows that the X-ray spectrum intensity from the nitrogen atoms segregated on the film surface obtained at the detection angle of 30 ° is dispersed over the entire film obtained at the detection angle of 90 °. It is obtained by dividing by the value of the X-ray spectrum intensity from the nitrogen atom, which is defined as the nitrogen segregation rate. When this value is 1 or more, segregation of nitrogen on the surface occurs.
[0119]
Referring to FIG. 20, the oxide film is made of the UV-O2In the case of a film formed to a thickness of 7 ° by the treatment, the nitrogen segregation rate becomes 1 or more, and nitrogen atoms are initially segregated on the surface, and a state like the oxynitride film 12A in FIG. 1 is considered to be realized. . RF-N for 90 seconds2It can be seen that after the treatment, the film is almost uniformly distributed in the film. For other films, RF-N for 90 seconds2It can be seen that the distribution of nitrogen atoms in the film becomes substantially uniform by the treatment.
[0120]
In the experiment of FIG. 21, in the substrate processing apparatus 20 of FIG.2Processing and below RF-N2The processing was repeatedly executed for ten wafers (wafer # 1 to wafer # 10).
[0121]
FIG. 21 shows a variation in film thickness of the oxynitride film obtained in this manner for each wafer. However, the result in FIG. 21 is based on the UV-O2At the time of the oxidation treatment, an oxide film is formed so that the thickness of the oxide film obtained by the XPS measurement becomes 0.4 nm, and then the oxide film thus formed is driven by driving the remote plasma source 26. RF-N to do2This is a case in which the film is converted into an oxynitride film containing about 4% of nitrogen atoms by the treatment.
[0122]
Referring to FIG. 21, the ordinate indicates the film thickness obtained by ellipsometry for the oxynitride film obtained in this manner. As can be seen from FIG. 21, the obtained film thickness is approximately 8 ° (0. 8 nm).
[0123]
FIG. 22 shows that an oxide film having a thickness of 0.4 nm is formed on a silicon substrate by UV-O using an ultraviolet light source 25 by the substrate processing apparatus 20 of FIG.2After being formed by the processing, the RF-N2The result of examining the increase in film thickness due to nitriding in the case of the treatment is shown.
[0124]
Referring to FIG. 22, initially (RF-N2Before the treatment) the oxide film having a thickness of about 0.38 nm2It can be seen that the film thickness has increased to about 0.5 nm when 4 to 7% of nitrogen atoms have been introduced by the treatment. On the other hand, RF-N2When about 15% of nitrogen atoms are introduced by the treatment, the film thickness increases to about 1.3 nm. In this case, the introduced nitrogen atoms pass through the oxide film and penetrate into the silicon substrate, and the nitrided It is considered that a film was formed.
[0125]
In FIG. 22, the relationship between the nitrogen concentration and the film thickness in an ideal model structure in which nitrogen is introduced into the oxide film having a thickness of 0.4 nm by one layer is shown by で.
[0126]
Referring to FIG. 22, in this ideal model structure, the film thickness after the introduction of nitrogen atoms is about 0.5 nm, in which case the film thickness increases by about 0.1 nm and the nitrogen concentration becomes about 12%. .
[0127]
Based on this model, it can be concluded that when nitriding the oxide film by the substrate processing apparatus 20 of FIG. 3, it is preferable to suppress the increase in film thickness to about 0.1 to 0.2 nm. At that time, the amount of nitrogen atoms taken into the film is estimated to be about 12% at the maximum.
[0128]
FIGS. 23A and 23B show an oxide film formed on the silicon substrate W by the substrate processing apparatus 20 of FIG. 3 to a thickness of 2 nm while rotating the silicon substrate W by the driving mechanism 22C. The results of measuring the nitrogen concentration distribution and the film thickness distribution of the oxynitride film are shown. However, in the experiments of FIGS. 23A and 23B, while rotating a silicon substrate on which an oxide film is formed to a thickness of 2 nm, 2 SLM of Ar gas and nitrogen gas at a substrate temperature of 450 ° C. under a pressure of 133 Pa. While supplying a flow rate of 50 sccm. In FIG. 23A, a portion of the substrate surface where nitrogen is concentrated is shown brightly. FIG. 23B shows the thickness of the oxynitride film obtained by ellipsometry and the nitrogen concentration obtained by XPS analysis.
[0129]
The results of FIGS. 23A and 23B show that the asymmetric radical flow is generated by rotating the substrate W in the substrate processing apparatus 20 of FIG. 3 and further optimizing the flow rates of the Ar gas and the nitrogen gas. This shows that the resulting substrate processing apparatus 20 can also realize a substantially uniform nitrogen distribution over the entire surface of the substrate W.
[0130]
FIG. 24 is a diagram corresponding to FIG. 22 described above, and shows UV-O as shown in the flowchart of FIG.2RF-N is applied to the oxide film formed by the process (step S1).2The relationship between the nitrogen concentration in the oxynitride film obtained by performing the process (step S2) and the film thickness measured by the XPS method is shown. However, in FIG. 24, the RF-N2The initial thickness of the oxide film prior to the processing is varied in various ways.
[0131]
Referring to FIG. 24, the closed circles indicate the relationship between the XPS film thickness and the nitrogen concentration in the film when the initial thickness of the oxide film is 0.4 nm, and corresponds to the case indicated by the closed circles in FIG. However, in the experiment of FIG. 24, it is found that the nitrogen concentration in the oxynitride film thus obtained increases linearly with the XPS film thickness when the film thickness is in the range up to about 0.8 nm. .
[0132]
On the other hand, the example indicated by ■ in the figure corresponds to the case where the initial thickness of the oxide film is set to 0.3 nm. However, the nitrogen concentration in the obtained oxynitride film together with the XPS film thickness also increases. It can be seen that the thickness increases linearly with almost the same gradient as when the film thickness is 0.4 nm.
[0133]
Therefore, when such an oxynitride film is used as the base oxide film 2 under the high dielectric gate insulating film 3 as shown in FIG. Although the oxidation of 1 is suppressed, from the relationship shown in FIG. 24, if the nitrogen concentration is too high, the physical thickness of the obtained oxynitride film increases, and the effect of using the high dielectric gate insulating film 3 is offset. It is understood that it is done.
[0134]
So, like this, UV-O2Oxide film (hereinafter referred to as UV-O)2RF-N)2When trying to introduce nitrogen at a concentration of 20% or more into the oxynitride film formed by the treatment, the UV-O2It can be seen that the initial thickness of the oxide film needs to be smaller than 0.4 nm. That is, when the oxynitride film into which such a high concentration of nitrogen is introduced is used as the base oxide film of the high dielectric gate insulating film, the UV-O2It is necessary to set the initial thickness of the oxide film to be smaller than 0.4 nm.
[0135]
FIGS. 26 (A) to 26 (C) show UV-O2An oxide film 2 is formed on a silicon substrate 1 by a treatment, and HfO is formed on the formed oxide film 2 as a high dielectric film 3.2When a film is formed, the structure formed on the Si substrate 1 is determined by the XPS method.2pShow the spectrum of the orbit. 26 (A) shows the spectrum in the state where the oxide film 2 is formed, and FIG. 26 (B) shows the HfO2FIG. 26C shows the spectrum in the state where the film is formed, and FIG.24 shows a spectrum when the film is heat-treated. 26A to 26C show schematic element structures corresponding to each of FIGS. 26 (A) to 26 (C), the same reference numerals are given to the parts described above, and the description will be omitted.
[0136]
Referring to FIGS. 26A to 26C, Si in the state of FIG.2pIn addition to the orbital spectral peak A, the chemically shifted Si2pAlthough the spectrum peak B having a low orbit is observed, the intensity of the peak B increases in the state of FIG. 26B, and particularly in the state after the heat treatment of FIG. It can be seen that the intensity increases until it becomes comparable to the intensity of A.
[0137]
The chemical shift corresponding to the peak B is such that Si atoms in the substrate 1 and the oxide film 2 are HfO2It is generated by bonding with oxygen atoms from the film,2pAssuming that all the chemical shifts in the orbital spectrum are caused by the interface reaction of the silicon substrate 1, it is possible to estimate the degree of the increase in the thickness of the oxide film 2 due to the heat treatment step of FIG. it can.
[0138]
FIG. 27 shows HfO on oxide films of various initial thicknesses.2When a film is formed and heat treatment is performed, HfO2The results of evaluating the change in the thickness of the oxide film 2 before the film formation and after the heat treatment are shown. However, in FIG. 27, the horizontal axis is HfO corresponding to FIG.2The vertical axis represents the oxide film thickness after the heat treatment corresponding to FIG.
[0139]
From FIG. 27, for example, UV-O2It can be seen that when the initial film thickness of the oxide film exceeds 0.4 nm, the final film thickness decreases or stops. Therefore, if it is considered that this increase in film thickness corresponds to suppression of the interface reaction on the silicon substrate surface, ZrSiO4In the previous embodiment in which the film is formed, the film formation stops when the oxide film 2 has a thickness of 0.4 nm, so that this film thickness is optimal. From the viewpoint of suppressing the interfacial reaction on the surface of the silicon substrate, there is a possibility that the optimum value of the oxide film 2 exists at a place thicker than 0.4 nm.
[0140]
As described above, the degree of the interfacial reaction varies depending on the type of the high dielectric film, its reactivity, the degree of the subsequent heat treatment, and the like. May be required. Of course, the process of the entire high dielectric gate insulating film should be designed so that the interface reaction is minimized, and the thickness of the base oxide film 2 should ideally be 0.4 nm. In conclusion, the base oxide film 2 preferably has a thickness in the range of 2 to 4 atomic layers, more preferably has a thickness in the range of 2 to 3 atomic layers, and has a thickness of 2 atomic layers. Is most preferred.
[Second embodiment]
FIG. 28A is a flowchart showing a process of forming an oxynitride film on the surface of a silicon substrate according to the second embodiment of the present invention, which is performed by using the substrate processing apparatus 20 of FIG. 3, and FIG. 3, after forming an oxide film on the silicon substrate surface in the substrate processing apparatus 20, the substrate is taken out into the atmosphere, the substrate is returned to the processing vessel 21 of the substrate processing apparatus 20, and the oxide film is removed by RF-N.2FIG. 29 is a flowchart showing a process of forming an oxynitride film according to a comparative example with respect to the process of FIG.
[0141]
First, referring to the comparative example of FIG. 28B, in step 21, the surface of the substrate W to be processed in the substrate processing apparatus 20 of FIG.2A silicon oxide film is formed by using a UV-excited oxygen radical in the processing step, and then, after the substrate W is once carried out of the processing container 21 in step 22, the inside of the processing container 21 is evacuated to a high vacuum state. Then, the target substrate W is returned into the processing container 21 again. Further, in step 23, the RF-N using the RF-excited nitrogen radical described above is used.2A process is performed to convert the silicon oxide film into a silicon oxynitride film.
[0142]
In the process of FIG. 28B, since the inside of the processing chamber 21 is evacuated to a high vacuum state in step 22, the RF-N2It is considered that there is no contamination by oxygen in the processing step, and the increase in the thickness of the oxynitride film due to oxidation is minimized.
[0143]
On the other hand, in the process of FIG. 28A, in order to improve the substrate processing throughput, the UV-O2The substrate W after the processing step is held in the processing container 21 as it is, and after the purging step of step 12, the RF-N using the RF excited nitrogen radical corresponding to step 232Through the processing step 13, the silicon oxide film is converted into a silicon oxynitride film.
[0144]
FIG. 29A shows the thickness of the oxynitride film formed in the step of FIG. 28A obtained by the XPS method and the thickness of the oxynitride film formed in the step of FIG. The results are shown in comparison with the obtained film thickness. However, in FIG. 29A, the horizontal axis indicates the nitriding time in step 13 in FIG. 28A or step 23 in FIG. 28B. In FIG. 29A, ■ indicates the process of FIG. 28A, and ◆ indicates the process of FIG. 28B.
[0145]
Referring to FIG. 29A, the thickness of the oxynitride film increases with the progress of the nitriding treatment, but a substantial difference is observed between the process of FIG. 28A and the process of FIG. That is, it can be seen that a sufficient oxygen purge was also realized in the process of FIG.
[0146]
FIG. 29B shows the concentration of nitrogen atoms taken into the oxynitride film in the process of FIG. 28A and the process of FIG. 28B. However, in FIG. 29B, the horizontal axis indicates the nitriding time in step 13 of FIG. 28A or step 23 of FIG. 28B. In FIG. 29B, ■ indicates the process of FIG. 28A, and ◆ indicates the process of FIG. 28B.
[0147]
Referring to FIG. 29B, there is substantially no difference in the concentration of nitrogen atoms taken into the oxynitride film between the process of FIG. 28A and the process of FIG. Is understood to be due to the introduction of nitrogen into the oxynitride film.
[0148]
Next, the inventor of the present invention uses the substrate processing apparatus 20 of FIG. 3 to generate oxygen radicals by a remote plasma source 26 instead of the ultraviolet light source 25 to form an oxide film (hereinafter referred to as RF-O).2RF-O2The oxide film formed by the treatment is converted into an RF-N using nitrogen radicals generated by the remote plasma source 26.2An experiment was performed to form an oxynitride film by nitriding by the treatment.
[0149]
In the experiment of FIG. 30A, in step 31, Ar gas and oxygen gas are introduced into the remote plasma source 26 to perform RF-O.2The process is performed, and after purging the processing container 21 to a high vacuum state in step 32, the processing container 21 is purged four times with Ar. Further, in step 33, the RF-N using the remote plasma source 26 is used.2Processing is in progress.
[0150]
On the other hand, in the experiment of FIG. 30B, Ar and O are applied to the remote plasma source 26 in step 41 as in step 31.2RF-O2The processing is performed, and thereafter, in step 42, the substrate to be processed W is carried out of the processing container 21. In this state, after the inside of the processing container 21 is evacuated to a high vacuum state, the substrate W to be processed is returned to the processing container 21, and in step 43, the same RF-N2Perform processing.
[0151]
FIG. 31A shows the film thickness of the oxynitride film formed by the process of FIG. 30A obtained by the XPS method, which is obtained by the process of FIG. 30B. The results are shown in comparison with the film thickness obtained by the XPS method. However, in FIG. 31A, ■ corresponds to the process of FIG. 30A, and ◆ corresponds to the process of FIG.
[0152]
Referring to FIG. 31A, the oxide film is formed on the substrate W to be processed by RF-O by the remote plasma source 26.2It can be seen that when the film is formed by the treatment, a substantial film increase occurs when the process of FIG.
[0153]
FIG. 31B shows the concentration of nitrogen atoms in the oxynitride film formed by the process of FIG. 30A and the concentration of nitrogen atoms in the oxynitride film formed by the process of FIG. Shown in comparison. However, in FIG. 31B, ■ corresponds to the process of FIG. 30A, and ◆ corresponds to the process of FIG. 30B.
[0154]
Referring to FIG. 31B, the nitrogen concentration in the oxynitride film formed by the process of FIG. 30A is lower than the nitrogen concentration in the oxynitride film formed by the process of FIG. It can be seen that the film increase in the process of FIG. 30A shown in FIG. 31A is mainly caused by residual oxygen. Such residual oxygen is probably present in the remote radical source 26 and forms oxygen radicals at the same time as nitrogen radicals are formed in the nitriding step 33 of FIG. 30A, thereby promoting the oxidation reaction of the oxynitride film. It is considered to be.
[0155]
For this reason, as shown in the flowchart of FIG. 25, an extremely thin oxide film is formed on the surface of the substrate to be processed, and this is formed by RF-N.2In the case of forming an oxynitride film by processing, the substrate processing apparatus 20 described with reference to FIG. 3 is used, and the first oxide film is formed by UV-O using oxygen radicals excited by ultraviolet light.2It is understood that it is preferable to perform the treatment.
[Third embodiment]
FIG. 32 is a flowchart showing a process of forming an oxynitride film according to the third embodiment of the present invention. However, in FIG. 32, the parts described above are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted.
[0156]
Referring to FIG. 32, the process of forming the oxynitride film according to the present embodiment is similar to the process described above with reference to FIG. 28A, but using Ar gas in the purging process of the processing chamber 21 in Step 12. The number of purges is varied between 0 and 4 times. Each of the Ar purging processes includes a step of flowing Ar gas into the processing container 21 and a step of evacuating the processing container 21 to a high vacuum state.
[0157]
FIG. 33A shows the relationship between the number of times of the Ar purge process performed in the step 12 of FIG. 32 and the film thickness of the oxynitride film obtained in the step 13 obtained by ellipsometry.
[0158]
Referring to FIG. 33A, it can be seen that the thickness of the oxynitride film is constant at about 1.4 nm regardless of the number of times of the Ar purge.
[0159]
On the other hand, FIG. 33B shows the thickness of the oxynitride film obtained when the number of times of the Ar purge process in step 32 is variously changed in the process of FIG. 30A.
[0160]
Referring to FIG. 33 (B), the thickness of the oxynitride film decreases slightly with the number of purges, and the purging in step 32 is necessary to suppress the increase in the thickness of the oxynitride film due to oxidation. It indicates that there is.
[0161]
The results of FIGS. 33 (A) and (B) show that the purging step of step 12 is not necessarily required when the oxynitride film is formed by the process of FIG. 30 (A), and that this step can be omitted. This means that substantially no film increase occurs in the obtained oxynitride film.
[Fourth embodiment]
By the way, as described above, FIG.2RF-N of oxide film2When nitriding by the treatment is performed, when the nitrogen concentration is 20%, the thickness of the obtained oxynitride film is inevitably about 0.8 nm. If the thickness of the oxynitride film is reduced more than this, UV-O2Starting from an oxide film, it is necessary to reduce the initial film thickness to about 0.2 or 0.1 nm or less.
[0162]
In the present embodiment, the above-described UV-O2In the substrate processing apparatus 20 shown in FIG. 3, NO gas is introduced from the gas nozzle 21D instead of the oxide film, and atomic oxygen and atomic nitrogen are excited by performing ultraviolet light excitation, and the excited atomic oxygen and atomic nitrogen are excited. To perform an oxynitriding process (hereinafter referred to as UV-NO process). The oxynitride film thus obtained, that is, the UV-NO film already contains nitrogen in the initial state.2By performing the treatment, a high concentration of nitrogen can be introduced into the film while the film thickness is suppressed to a minimum.
[0163]
FIG. 34 shows potential curves of NO molecules in various excited states (see, for example, JS Chang et al., “Atomic and molecular processes of ionized gas”, Tokyo Denki University Press, 1982).
[0164]
In the light transition of the NO molecule by ultraviolet light, the excited state A2Σ+, B2Πr, C2Π, D2Σ+, E2Σ+It is known that there is an absorption band accompanying the transition to, and transition is possible at light wavelengths of 227 nm, 218 nm, 192 nm, 188 nm, and 165 nm or less, respectively.
[0165]
On the other hand, atomic oxygen (O3P) and atomic nitrogen (N4S0) Can be seen from FIG. 34 to be between 192 nm and 145 nm. That is, by exciting NO molecules with a light wavelength of 145 nm or more, it is possible to generate atomic oxygen and atomic nitrogen. On the other hand, when the light wavelength is shorter than 145 nm, radical oxygen (O1Since D) starts to be excited, it is considered that an oxidation reaction mainly takes place during substrate processing.
[0166]
Under such circumstances, a desired UV-NO film can be formed as an initial film by using an ultraviolet light source having a wavelength in the range of 192 to 145 nm as the ultraviolet light source 25 in the substrate processing apparatus 20 of FIG.
[0167]
FIG. 35 shows that the UV-NO process is followed by the RF-N process.2An outline of a substrate processing step according to the present embodiment for performing processing will be described.
[0168]
Referring to FIG. 35, in step 51, the surface of the silicon substrate is nitrided by the UV-NO process to form an oxynitride film.
[0169]
Further, in step 52, the oxynitride film is RF-N2The oxynitride film that has been processed and formed earlier is further nitrided, and an oxynitride film with a high nitrogen concentration is obtained.
[0170]
Table 3 below shows an example of processing conditions for steps 51 and 52 of FIG. However, in Table 3, the step 51 is the same as the UV-O described above.2The conditions of the process (step 1 in FIG. 25) are also shown.
[0171]
[Table 3]
Figure 2004006614
Further, Table 4 below shows allowable process conditions of the steps S51 and S52. As in Table 3, also in Table 4, in step S51, the UV-O2The allowable process conditions are shown for both the treatment and the UV-NO treatment.
[0172]
[Table 4]
Figure 2004006614
From Tables 3 and 4, the UV-O2The treatment is performed at a pressure range of 0.02 to 5 Torr (0.0266 to 665 Pa) at a temperature range of 300 to 750 ° C., and the UV-NO treatment is performed at a pressure range of 0.01 to 5 Torr (0.0133 to 665 Pa). It can be performed in a temperature range of 300 to 750 ° C.
[0173]
On the other hand, the RF nitridation-3It can be performed in a pressure range of 10 to 10 Torr (0.133 Pa to 1.33 kPa) and a temperature range of 300 to 700 ° C. Particularly, a range of 0.67 Pa to 13.3 kPa is preferable.
[0174]
Here, referring again to FIG. 24 described above, ▲ and 中 in the drawing show the relationship between the nitrogen concentration in the oxynitride film formed by the process of FIG. 35 and the film thickness.
[0175]
Referring to FIG. 24, the oxynitride film contains about 10% of nitrogen even immediately after being formed by the UV-NO processing, and accordingly, the RF-N in step S52 in FIG.2By performing the treatment process, an oxynitride film with a higher nitrogen concentration can be formed. In this case, the data indicated by ▲ in the figure indicates the case where the film thickness immediately after the film formation by the UV-NO treatment is 0.5 nm, and the data indicated by ▼ indicates the data when the film thickness immediately after the film formation by the UV-NO treatment is 0 nm. Although the case of .4 nm is shown, especially in the case of the film indicated by ▼, RF-N2It can be seen that by performing the treatment, a nitrogen concentration of 20% can be realized even if the film thickness measured by the XPS method is 0.6 nm or less.
[0176]
FIG. 36 shows UV-O in the previous embodiment.2RF-N following processing2For the oxynitride film obtained by the treatment, the binding energy of the nitrogen atoms in the film in the 1 s state was determined by the XPS method, and the result obtained by performing the UV-NO treatment described above was used. The results are shown together with the results for the film and the results for the oxynitride film formed by other methods. In FIG. 36, the vertical axis represents the full width at half maximum (FWHM) of the XPS spectrum, and the horizontal axis represents NW.1sIndicates the binding energy of an atom.
[0177]
Referring to FIG. 36, in the oxynitride film having a particularly high binding energy, the Si atom occupies the nearest position of the nitrogen atom as shown in FIG. In the oxynitride film having a low binding energy, on the other hand, the Si atom occupies the nearest position of the nitrogen atom and the Si atom also occupies the second adjacent position as shown in FIG. Is occupied. The difference between the binding energies is about 0.6 eV, which matches the distribution on the horizontal axis in FIG.
[0178]
Referring to FIG. 37A, in this state, nitrogen atoms are contained in the oxide film. For example, as shown in FIG. 1, nitrogen atoms are present inside or near the surface of the oxide film. Corresponding. On the other hand, the state where one or a plurality of Sis surrounded by a dotted line in FIG. 37B is replaced by oxygen as shown by an arrow in the drawing is the difference between the silicon substrate and the oxynitride film in the oxynitride film. This corresponds to a state where nitrogen atoms are concentrated near the interface.
[0179]
Looking at FIG. 36, the UV-O2RF-N oxide film2In the treated oxynitride film, the binding energy is widely dispersed from about 397.6 eV on the relatively low energy side to about 398.1 eV on the high energy side, and the value of the peak half width is large. It is estimated that the state of FIG. 37A and the state of FIG. 37B are mixed in the film.
[0180]
On the other hand, in the oxynitride film subjected to only the UV-NO treatment, the binding energy is dispersed on the low energy side from about 397.5 eV to about 397.9 eV, and the value of the peak half width is smaller. From the above, it is presumed that the state of FIG. 37A and the state of FIG. 37B are mixed in the film, but the state of FIG. 37B is somewhat dominant. You. That is, in this case, it is considered that the distribution of nitrogen atoms in the oxynitride film is shifted closer to the silicon substrate.
[0181]
In FIG. 36, a thermal oxide film is further formed by RF-N2Oxynitride film (RTO / RFN) formed by processing, oxynitride film (SPA) formed by microwave plasma nitriding of thermal oxide film, and oxynitride film (RTNO) formed by thermal oxynitriding of silicon substrate ) Are shown.
[0182]
Regarding the oxynitride films RTO / RFN and SPA, the observed binding energy in the N1s state is relatively large, and it is considered that the state in FIG. 37A is dominant. On the other hand, the binding energy of the N1s state observed in the oxynitride film RTNO is concentrated near 397.4 eV. This is because nitrogen atoms in the oxynitride film are concentrated near the interface with the silicon substrate. It is considered to indicate that
[0183]
Thus, the UV-O according to the present invention2RF-N oxide film2According to the method of forming the oxynitride film to be treated, it is possible to realize a relatively more concentrated but relatively uniform distribution of nitrogen atoms in the oxynitride film on the film surface side. On the other hand, when the existing oxide film is RF-nitrided, UVO in FIG.2As can be seen from the results of / RFN, RTO / RFN, and SPA, it is considered that nitrogen atoms are mainly distributed near the surface of the film. Therefore, when the oxynitride film formed by performing the UV-NO process shown in FIG. 36 is further subjected to the RF nitridation process, nitrogen atoms are substantially transferred from the interface between the oxynitride film and the silicon substrate to the surface. It is thought that it can be distributed uniformly.
[Fifth embodiment]
Incidentally, when manufacturing the semiconductor device having the high dielectric gate insulating film of FIG. 1, it is necessary to form the high dielectric film 3 on the base oxide film 2 formed by such a substrate processing apparatus 20. .
[0184]
The high dielectric film 3 is typically formed by a CVD method, for example, ZrO.2When forming a film, ZrCl4And other gaseous materials containing Zr, which are oxidized to produce ZrO2Deposit the film.
[0185]
The formation of such a high dielectric film 3 is preferably performed without exposing the substrate to be processed to the outside air following the nitriding step of the radical oxide film shown in FIGS. 16A and 16B. The third substrate processing apparatus 20 is desirably incorporated in a cluster type substrate processing apparatus including a CVD chamber.
[0186]
FIG. 38 shows a schematic configuration of such a cluster type substrate processing apparatus 30 according to the fifth embodiment of the present invention.
[0187]
Referring to FIG. 38, a cluster type substrate processing apparatus 30 includes cassette modules 31A and 31B for taking in and out a substrate W to be processed, and a substrate transfer chamber 32 coupled to the cassette modules 31A and 31B via respective gate valves. The substrate transfer chamber 32 further includes a substrate cleaning chamber 33, a base film forming chamber 34, a CVD chamber 35, and a heat treatment chamber 36.
[0188]
Then, the substrate W to be processed introduced from the cassette module 31A or 31B into the substrate transfer chamber 32 is first sent to the substrate cleaning chamber 33, where a natural oxide film and organic matter contamination are removed. Next, the substrate W to be processed is sent to the base oxide film forming chamber 34 via the substrate transfer chamber 32, and the base oxide film 12 and the nitride film 12A are formed.
[0189]
Thereafter, the substrate W to be processed is sent to the CVD chamber 35 through the substrate transfer chamber 32, where the high dielectric film 13 is formed, and further sent to the heat treatment chamber 36 where crystallization and oxygen deficiency compensation are performed. After the processing in the heat treatment chamber 36, the substrate to be processed W is sent to the cassette module 31A or 31B through the substrate transfer chamber 32.
[0190]
By the way, various apparatuses cooperating with each other are provided in each of the processing chambers 33 to 36. As a result, the processing chamber requires an area shown by a broken line in FIG. 38 in addition to itself. At this time, it can be seen that the portion of the processing chamber on the side facing the substrate transfer chamber 32 has a narrow space with other processing chambers, and the available space is limited.
[0191]
Therefore, when the substrate processing apparatus 20 of FIG. 3 is used in such a cluster type substrate processing apparatus 30, the processing container 21 is coupled to the substrate transfer chamber 32 instead of the substrate transfer unit 27. In this case, the turbo molecular pump 23B protruding laterally on the side closer to the substrate transfer chamber 32 of the processing chamber 21 shown in FIG. 4B or 16B interferes with the adjacent processing chamber. Problems arise.
[0192]
The turbo molecular pump 23B needs to be provided near the exhaust port 21A in order to quickly decompress the processing vessel 21, but various devices such as a transfer robot are provided below the substrate transfer chamber 32. There is no space available for In addition, various devices such as a substrate rotating mechanism 22C are provided below the processing container 21, and a space for providing the turbo molecular pump 23B cannot be obtained.
[0193]
FIGS. 39A and 39B are a side view and a plan view, respectively, showing a configuration of a substrate processing apparatus 40 according to a fifth embodiment of the present invention. 39 (A) and 39 (B), the same reference numerals are given to the previously described portions, and description thereof will be omitted.
[0194]
Referring to FIGS. 39A and 39B, the substrate processing apparatus 40 includes a turbo molecular pump 23B and a processing container 21 having a sufficient space when a cluster type substrate processing apparatus as shown in FIG. 38 is configured. It is arranged outside, that is, on the side opposite to the substrate transfer unit 27. Accordingly, an exhaust port 21E cooperating with the turbo molecular pump 23B is formed in the processing container 21 on the side opposite to the substrate transfer chamber. Further, the processing gas nozzle 21D for introducing oxygen and the ultraviolet light source 25 are positioned closer to the substrate transfer chamber 27 than the substrate W to be processed so that oxygen radicals flow to the exhaust port 21E through the surface of the substrate W to be processed. Is provided.
[0195]
The turbo-molecular pump 23B is coupled via a valve 23A in a direction perpendicular to the lower part of the processing vessel 21, that is, in a direction in which an intake port and an exhaust port are vertically arranged. Is connected to the exhaust line from the exhaust port 21A of the processing container 21 to the pump 24 via the valve 24A after the valve 24A.
[0196]
In the substrate processing apparatus 40, since the turbo molecular pump 23B is formed and arranged on the outside, that is, on the side opposite to the substrate transfer unit 27, even if a cluster type substrate processing apparatus as shown in FIG. There is no problem of interference with the adjacent processing chamber.
[0197]
FIGS. 40A and 40B show a process of forming the base oxide film 12 using the substrate processing apparatus 40. FIG.
[0198]
Referring to FIGS. 40A and 40B, in the base oxide film forming step, valves 23A and 23C are opened and valve 24A is closed. As a result, the process space 23B is 1.33 × 10 3 at the exhaust port 21E by the turbo molecular pump 23B.-1~ 1.33 × 10-4Pa (10-3-10-6The pressure is reduced to a high vacuum state of (Torr), and in this state, oxygen gas is introduced into the process space 21B from the processing gas nozzle 21D. Further, by driving the ultraviolet light source 25 with appropriate energy while rotating the substrate W to be processed by the substrate rotating mechanism 22C, the formed oxygen radicals flow along the substrate surface to the exhaust port 21E, and the substrate surface is flushed. Oxidation. As a result, an extremely thin silicon oxide film having a thickness of about 0.4 nm corresponding to a thickness of 1 nm or less, particularly a thickness of 2 to 3 atomic layers, can be uniformly and stably formed on the silicon substrate surface. Becomes possible. Of course, a silicon oxide film having a thickness exceeding 1 nm can be formed.
[0199]
FIGS. 41A and 41B show that the surface of the formed base oxide film 2 is nitrided after the process of FIGS. 40A and 40B using the substrate processing apparatus 40 of this embodiment. The step of forming the nitride film 2A is shown.
[0200]
Referring to FIGS. 41A and 41B, in the nitriding step, the valves 23A and 23C are closed and the valve 24A is opened. As a result, the turbo molecular pump 23B is shut off from the exhaust system, and the process space 21B is directly exhausted by the pump 24 and reduced to a pressure of 1.33 Pa to 1.33 kPa (0.01 to 10 Torr).
[0201]
In this state, an Ar gas and a nitrogen gas are supplied to the remote plasma source 26, and further, high-frequency excitation thereof is performed to form nitrogen radicals. The formed nitrogen radicals flow to the exhaust port 21A along the surface of the substrate W to be processed, and uniformly nitride the surface of the substrate W rotating at that time. By such nitriding, the surface of base oxide film 2 shown in FIG. 1 is converted to oxynitride film 2A.
[0202]
By using the substrate processing apparatus 40 of the present embodiment in the processing chamber 34 in the cluster type substrate processing apparatus shown in FIG. 38, the substrate processing apparatus 40 is continuously formed on the base oxide film 2 including the oxynitride film 2A thus formed. ZrO2, HfO2, Ta2O5, ZrSiO4, HfSiO4, Al2O3It is possible to form a high dielectric film 13 such as
[0203]
In the above description, an example in which a very thin base oxide film is formed using the substrate processing apparatus 40 has been described. However, the present invention is not limited to such a specific embodiment, and the present invention is not limited to such a specific embodiment. It is possible to apply a high-quality oxide film, nitride film or oxynitride film to a desired film thickness.
[Sixth embodiment]
In the above embodiment, the base oxide film 2 of the semiconductor device 100 shown in FIG. 1 is formed to a thickness of about 0.4 nm using the substrate processing apparatus 20 of FIG. 3, and the oxynitride film 2A is formed on the surface thereof. Although the technique described above has been described, it is also possible to form a thick oxynitride film by the substrate processing apparatus 20 and thereby form the gate insulating film 3A as in the semiconductor device 200 shown in FIG.
[0204]
Referring to FIG. 42, in the semiconductor device 200, the gate insulating film 3 of FIG. 1 is not used, and the gate electrode 4 is formed directly on the gate insulating film 3A. In FIG. 42, the parts described above are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted.
[0205]
In the semiconductor device 200 shown in FIG. 42, it is not necessary to use the high dielectric film 3 and the gate insulating film can be formed by the oxynitride film used in the conventional semiconductor process technology, so that the semiconductor device can be easily manufactured. On the other hand, in the semiconductor device 200 of FIG. 42, the gate insulating film 3A made of an oxynitride film is changed to about 1.0 nm or more in terms of an oxide film using the substrate processing apparatus 20 described above with reference to FIG. , That is, a physical thickness of about 1.6 nm.
[0206]
FIG. 43 is a diagram showing a step of forming a thick oxynitride film according to the present embodiment.
[0207]
Referring to FIG. 43, in step 61, UV-O on the silicon substrate surface due to ultraviolet light-excited oxygen radicals2After performing the processing, the formed oxide film is subjected to RF-N2In the present embodiment, the steps 61 and 62 are performed at a relatively high temperature of 750 ° C. to achieve a desired film thickness. The purging process between step 61 and step 62 is omitted in view of the result of the experiment shown in FIG.
[0208]
FIG. 44 shows the UV-O in step 61 of FIG.23 shows a film thickness distribution of a silicon oxide film obtained in a processing step on a silicon substrate surface. However, the film thickness in FIG. 44 is measured by spectroscopic ellipsometry.
[0209]
Referring to FIG. 44, the silicon oxide film is formed while rotating the substrate at a substrate temperature of 750 ° C. under a pressure of 400 Pa (3 Torr). It can be seen that a uniform oxide film is formed.
[0210]
FIGS. 45A to 45C show the processing conditions of the oxide film of FIG. 44 in the remote plasma nitriding step in step 62 of FIG. 43 and the thickness distribution of the obtained oxynitride film.
[0211]
Referring to FIG. 45 (A), the plasma nitriding process is performed at a substrate temperature of 750 ° C. under a pressure of 26.6 kPa (200 mTorr) by changing the nitrogen gas flow rate and the Ar gas flow rate in the range shown in the drawing. Was. In FIG. 45 (A), line A indicates the upper limit of the nitrogen gas flow rate at which the plasma is ignited, and lines B and C indicate the pressure controllable range of the substrate processing apparatus 20 of FIG.
[0212]
As shown in the center of FIG. 45B, when the Ar gas flow rate and the nitrogen gas flow rate are selected to be on the line D, the nitrogen concentration distribution in the film, that is, the film thickness distribution of the oxynitride film is uniform. It can be seen that a very small value of about 0.7% can be achieved as the film thickness dispersion value σ.
[0213]
On the other hand, when the Ar gas flow rate and the nitrogen gas flow rate are set at positions deviated from the line D, the nitrogen concentration increases in the peripheral portion of the substrate as shown on the left side of FIG. As shown on the right side of (B), a distribution in which the nitrogen concentration increases in the central portion of the substrate occurs, and the variance σ of the film thickness distribution increases.
[0214]
That is, while the nitrogen concentration distribution in the oxynitride film, that is, the film thickness distribution becomes convex and concave on the right and left sides of the line D in FIG. 45A, respectively, the nitrogen gas flow rate and the Ar gas flow rate When it is selected to ride on D, a flat film thickness distribution of the oxynitride film is obtained.
[0215]
FIG. 74 shows the RF-N at a substrate temperature of 750 ° C.24 shows the relationship between processing uniformity and process pressure. However, in FIG. 74, the horizontal axis is RF-N2The vertical axis indicates the process pressure during the treatment, and the vertical axis indicates the value obtained by dividing the thickness of the nitrided oxynitride film at the central portion of the substrate by the film thickness at the peripheral portion of the substrate. Therefore, when the vertical axis in FIG. 74 is 1, excellent in-plane uniformity is achieved. When the vertical axis in FIG. 74 is larger than 1, the obtained oxynitride film has a convex film thickness distribution, and when the vertical axis is smaller than 1, it has a concave film thickness distribution.
[0216]
In FIG. 74, ▲ indicates the case where the Ar gas flow rate was set to 800 SCCM and the nitrogen gas flow rate was set to 1150 SCCM, ■ indicates the case where the Ar gas flow rate was set to 1150 SCCM, and the nitrogen gas flow rate was set to 1150 SCCM. The case where the flow rate is set to 1600 SCCM and the nitrogen gas flow rate is set to 1400 SCCM is shown. Therefore, the total flow rate of the process gas, which is the sum of the Ar gas flow rate and the nitrogen gas flow rate, increases in the order of ▲, ■, and ◆.
[0219]
Referring to FIG. 74, when the pressure is changed under the condition that the total flow rate is fixed, it is understood that the film thickness distribution changes from concave to convex on the low pressure side, and then returns to concave. It can also be seen that there are two process pressures at which a uniform thickness oxynitride film can be obtained at any total flow rate. It can also be seen that the curve in FIG. 74 moves toward the high pressure side as the total flow rate increases. Thus, the RF-N of the present invention2In order to realize the uniformity of the processing in the processing, a method of adjusting the process pressure is also possible besides the method of adjusting the total flow rate of the Ar gas and the nitrogen gas.
[0218]
The line D in FIG. 45A corresponds to the point indicated by ▲ in FIG. 74, but the other optimal point whose existence is presumed from the relationship in FIG. 74 does not actually exist because the pressure is too low. If this optimum point is used, it is necessary to use a pump having a large capacity corresponding to a large exhaust load.
[0219]
FIG. 45C shows the relationship between various Ar gas flow rates and the thickness of the resulting oxynitride film when the Ar gas flow rate and the nitrogen gas flow rate are controlled on the line D in FIG. 45A. . FIG. 45C also shows the film thickness measured by spectroscopic ellipsometry.
[0220]
Referring to FIG. 45 (C), the thickness of the oxynitride film increases as the flow rate of Ar gas, and hence the flow rate of nitrogen gas, increases, which is shown in FIG. 45 (A) or FIG. 45 (B). This indicates that the thickness of the oxynitride film reflects the nitrogen concentration in the film.
[0221]
FIGS. 46A to 46D show RF-N of the oxide film of FIG. 44 performed at a temperature of 750 ° C. and a pressure of 200 mTorr.24 shows the kinetics of the nitriding process in the treatment. 46A shows the relationship between the thickness of the oxynitride film obtained by the XPS method and the nitriding time, and FIG. 46B shows the relationship between the concentration of nitrogen atoms taken into the oxynitride film and the nitriding time. FIG. 46 (C) shows O 2 in the oxynitride film obtained by the XPS method.1sFIG. 46D shows the relationship between the area of the signal peak and the nitriding time, and FIG.2pThe relationship between the peak area of the signal and the nitriding time was set to 1.0 nm, 1.2 nm, and 1.3 nm when the thickness of the initial oxide film was measured by a monochromatic ellipsometer. The case is shown. However, the values measured by XPS are about 0.8 nm, 1.0 nm, and 1.3 nm, respectively.
[0222]
Referring to FIGS. 46A to 46D, the thickness and the nitrogen concentration of the oxynitride film tend to increase with the nitriding time regardless of the initial film thickness.1sSignal and Si2pIt can be seen that the change of the signal with respect to the nitriding time varies depending on the initial thickness of the oxide film.
[0223]
More specifically, RF-N of an oxide film having an initial film thickness of 1.3 nm is used.2In processing, O1sThe signal decreases with the nitridation time, indicating that oxygen is desorbed during the nitridation process. On the other hand, RF-N of an oxide film having an initial film thickness of 1.0 nm was used.2In processing, the observed O1sThe signal strength has not changed much. This is because oxygen atoms released by the introduction of nitrogen atoms diffuse in the thin oxide film having a thickness of about 1.0 nm and precipitate at the interface with the silicon substrate. At this interface, the oxide film regrows. Suggests that it is occurring.
[0224]
RF-N of an oxide film having an initial film thickness of 1.3 nm2In the treatment, it is considered that the released oxygen atoms cannot reach the interface between the silicon substrate and the oxide film and escape to the outside of the oxynitride film because the initial thickness of the oxide film is large.
[0225]
Si of FIG.2pLooking at the signals, Si2pIt can be seen that the signal does not change very much until 30 seconds after the start of the nitriding treatment in the case of an oxide film having an initial film thickness of 1.3 nm. This is considered to indicate that nitrogen atoms introduced into the oxide film have been replaced with oxygen atoms in the film, and have not reached the interface between the oxide film and the silicon substrate. On the other hand, for an oxide film having an initial film thickness of 1.0 nm, Si2pIt is considered that the number of signals has increased, and that the above-described precipitation of oxygen at the interface between the silicon substrate and the oxide film and the regrowth of the oxide film have occurred.
[0226]
FIGS. 47A to 47D show RF-N of the oxide film in the process of FIG. 43 under the condition that the nitriding reaction is further promoted at the expense of uniformity.2This shows the result when processing is performed. More specifically, in the experiments of FIGS. 47A to 47D, the processing pressure was set to 400 mTorr. In order to achieve both the promotion of the nitriding reaction and the uniformity, it is necessary to use a large pump capable of providing a larger exhaust load as the pump 24 and a radical source having a larger output as the remote radical source 26. This is essentially the same as controlling the process pressure described above.
[0227]
As shown in FIGS. 47A to 47D, under the conditions set to increase the processing pressure and promote the nitriding treatment, the initial oxide film has a thin thickness of 1.0 nm. Also RF-N2As can be seen from FIG.1sThe signal intensity is reduced, and as can be seen from FIG. 47 (D), even if the oxide film has an initial2pIt can be seen that the signal intensity monotonically increases from the beginning of the nitriding process. This is because the nitriding treatment is promoted in the experiments of FIGS. 47A to 47D, so that an amount of nitrogen corresponding to the nitriding concentration in the case of FIGS. This indicates that the atoms have reached the interface between the oxide film and the silicon substrate. If the nitriding treatment is performed under such conditions that the nitriding treatment is accelerated, the nitriding treatment time can be shortened, but if the nitriding time is not optimally controlled, the introduced nitrogen atoms may reach the interface.
[0228]
FIG. 48A shows RF-N of the oxide film estimated from the results of FIGS. 46A to 46D and FIGS. 47A to 47D.2FIG. 3 is a diagram schematically showing a mechanism of a nitriding step by a process. However, in FIG. 48A, portions corresponding to FIG. 42 are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted.
[0229]
Referring to FIG. 48A, RF-N2If the processing conditions are appropriate, the introduced nitrogen atoms concentrate near the surface of the oxide film, and the nitrogen atoms penetrate into the vicinity of the interface between the silicon substrate 1 and the oxynitride film 3A to form an interface state. Problems can be suppressed. Watanabe, @K. , {Et} al. , @J. {Appl. {Phys. {90} pp. 4701 {2001}.
[0230]
On the other hand, such RF-N2If the processing conditions are inappropriate and the nitridation reaction proceeds too much, the nitrogen atoms reach the interface between the silicon substrate 1 and the oxynitride film 3A as shown in FIG. There is a risk of doing. For this reason, it is desirable that the process of step 62 in FIG. 43 be completed within 30 seconds.
[0231]
Therefore, in this embodiment, in the substrate processing apparatus 20 of FIG. 3, the number of rotations of the substrate W to be processed per minute is set to 20 and the substrate W2It is rotated 10 times during processing.
[0232]
FIGS. 49A and 49B show a UV-O having an initial film thickness of 1.0 nm.2SIMS shows the concentration profiles in the depth direction of Si, N, and O atoms in the central part (C), the intermediate part (M), and the peripheral part (E) of the substrate when the nitriding treatment is performed for 30 seconds while rotating the oxide film. The results obtained by analysis are shown. Note that FIG. 49B is an enlarged view showing the vicinity of the surface of the oxynitride film in FIG. 49A.
[0233]
Referring to FIGS. 49 (A) and (B), the peak of the nitrogen concentration is located at a depth of about 0.5 nm from the surface of oxynitride film 13A, and excellent in-plane uniformity is achieved. You can see that there is. No concentration of nitrogen atoms near the interface between the silicon substrate 1 and the oxynitride film 3A is observed.
[0234]
FIGS. 50A and 50B show UV-O having an initial film thickness of 1.3 nm.2RF-N24 shows a concentration profile in the depth direction of Si, N, and O atoms in a film when nitrided by a process.
[0235]
Also in this case, it can be seen that results similar to those shown in FIGS. 49 (A) and (B) are obtained.
[Seventh embodiment]
FIG. 51 shows a configuration of a substrate processing apparatus 320 according to the seventh embodiment of the present invention.
[0236]
Referring to FIG. 51, the substrate processing apparatus 320 includes a processing container 321 having a holding table 321A for holding a processing substrate 322, and the processing container 321 faces the processing substrate 322 on the holding table 321A. A shower head 321B made of a material that transmits ultraviolet light, such as quartz, is provided. The processing container 321 is exhausted through an exhaust port 321C, while an oxidizing gas such as oxygen is supplied to the shower head 321B from an external gas source.
[0237]
The processing container 321 is further provided with an optical window 321D made of a material that transmits ultraviolet light such as quartz so as to expose the shower head 321B and the substrate 322 under the shower head 321B above the shower head 321B. . A heater 321a for heating the substrate to be processed 322 is provided in the holding table 321A.
[0238]
Further, an ultraviolet light exposure device 324 is provided on the processing container 321 via a coupling portion 323 provided corresponding to the optical window 321D.
[0239]
The ultraviolet light exposure device 324 includes a quartz optical window 324A corresponding to the optical window 321D, and an ultraviolet light source 324B that irradiates ultraviolet light onto the substrate 322 through the quartz optical window 324A and the optical window 321D. The ultraviolet light source 324B is held by a robot 324C so as to be movable in a direction parallel to the optical window 324A as indicated by an arrow in FIG. In the illustrated example, the ultraviolet light source 324B is a linear light source provided to extend substantially perpendicular to the moving direction. As such a linear light source, for example, an excimer lamp having a wavelength of 172 nm can be used.
[0240]
In addition, in the configuration of FIG. 51, in order to prevent ultraviolet rays formed by the ultraviolet light source 324B from being absorbed by oxygen in the air prior to being introduced into the processing container 321 via the optical window 321D. The coupling portion 323 receives N from an external gas source (not shown).2An inert gas such as is supplied through a line 323A, and the inert gas passes through a gap formed in a mounting portion of the optical window 324A of the ultraviolet light exposure device 324 and a space 324D in the ultraviolet light exposure device 324. Flows into.
[0241]
Further, with the driving of the ultraviolet light source, shielding plates 324F are provided on both side surfaces of the ultraviolet light source 324B in order to prevent the oxygen in the atmosphere from being caught and flowing just below the ultraviolet light source 324B. Below, a line 324b is used to connect a line 324b to a narrow region having a height of at most about 1 mm formed between the optical window 324A facing the ultraviolet light source 324B and the shielding plate 324F.2An inert gas such as is supplied. This region is also supplied with the inert gas from the line 323A, so that oxygen absorbing ultraviolet light is effectively eliminated in this region.
[0242]
The inert gas that has passed through the area below the shielding plate 324F flows into the space 324D, and is further discharged to the outside through an exhaust port 324E formed in the ultraviolet light exposure device 324.
[0243]
In the substrate processing apparatus of FIG. 51, the movement and scanning of the ultraviolet light source 324B can be controlled by the robot 324C in the ultraviolet light exposure apparatus 324. As a result, the UV-O2When forming an oxide film by the treatment, it is possible to control the distribution of the film thickness by controlling the irradiation amount of the ultraviolet light exposure. The robot 324C is controlled by a control device 325 such as a computer. The control device 325 also controls the driving of the ultraviolet light source 324B.
[0244]
FIGS. 52A to 52C show film thicknesses obtained by ellipsometry of the obtained oxide film when an oxide film is formed on a silicon substrate under various conditions using the substrate processing apparatus 320 of FIG. The distribution is shown in Å units. However, in FIGS. 52A to 52C, an 8-inch silicon substrate is used as the substrate to be processed 322 in a state where a surface natural oxide film has been removed by a surface pretreatment step described later. In each of FIGS. 52A to 52C, the internal pressure in the processing container 331 is set to about 0.7 kPa (5 Torr), and the substrate temperature is set to 300 ° C.
[0245]
The results shown are those obtained when oxygen gas was supplied into the processing vessel 321 at a flow rate of 1 SLM for 5 minutes. FIG. 52 (A) shows the case where irradiation with ultraviolet light was not performed, and FIG. 52 (B) , (C) are 30 mW / cm directly below the light source by the ultraviolet light source 324B.2Illumination of ultraviolet light is shown. FIG. 52B shows a case where the ultraviolet light source 324B is uniformly scanned in a range of 410 mm, that is, the entire surface of the substrate 322 is uniformly exposed.
[0246]
Referring to FIG. 52A, when ultraviolet light irradiation is not performed, the thickness of the oxide film formed on the silicon substrate surface is about 0.2 to 0.3 nm, and substantial film formation does not occur. On the other hand, in the case of FIG. 52B, an oxide film of about 0.8 nm is formed on the surface of the silicon substrate. Further, in the case of FIG. 52 (B), the thickness of the oxide film formed at the central portion of the 8-inch silicon substrate 322 decreases even though the ultraviolet light source 24B is uniformly scanned in a range of 400 mm. You can see that it is doing. As a result, the variation in the thickness of the oxide film formed on the silicon substrate has a relatively large dispersion value of 2.72%, which reflects a characteristic unique to the substrate processing apparatus 320 used. It is thought that it is doing.
[0247]
On the other hand, FIG. 52 (C) shows the thickness distribution of the oxide film when the ultraviolet light source 324B is scanned within a limited range of 100 mm near the center of the silicon substrate 322.
[0248]
Referring to FIG. 52 (C), the thickness of the oxide film thus formed falls within the range of 0.92 to 0.93 nm, and the variation in the film thickness decreases to 1.35% in the dispersion value. You can see that
[0249]
FIG. 53 shows the ultraviolet exposure time and the thickness of the formed oxide film when the flow rate of the oxygen gas introduced into the processing vessel 321 is variously changed in the experiments of FIGS. 52 (A) to 52 (C). The result of obtaining the relationship with
[0250]
As can be seen from FIG. 53, the thickness of the formed oxide film hardly depends on the flow rate of the oxygen gas, and is saturated at a value of about 1 nm after one minute. On the other hand, when the exposure time is shorter than 1 minute, the film thickness increases with the exposure time. FIG. 53 shows that the process of forming a thin oxide film serving as a base oxide film on the surface of a silicon substrate using the substrate processing apparatus 320 of FIG. 51 can be performed in a very short time.
[0251]
FIGS. 54 (A) to 54 (E) show that in the substrate processing apparatus 320 of FIG. 51, the internal pressure of the processing container is set to about 0.7 kPa (5 Torr), the substrate temperature is set to 450 ° C., and oxygen gas is supplied at a flow rate of 1 SLM. Meanwhile, the thickness distribution of the oxide film obtained when the ultraviolet light source 24B is scanned in the range of 100 mm is shown in Δ units. For simplicity, the silicon substrate is shown in a rectangular shape.
[0252]
54A shows the case where the scanning is performed within a range of ± 50 mm from the center of the substrate as a base point. In the example of FIG. It can also be seen that there is a tendency for the thickness of the oxide film to increase toward the upper right in the x-axis direction. In this case, the variation in the thickness of the oxide film is 3.73% as a dispersion value.
[0253]
On the other hand, FIG. 54B shows the film thickness distribution of the oxide film in the case where the base point of the scanning is shifted 12.5 mm downward and upward in the y-axis direction from the center of the substrate, similarly in units of Å. As can be seen from FIG. 54B, the variation in the thickness of the oxide film is reduced to 3.07% in the dispersion value.
[0254]
Further, FIG. 54 (C) shows the thickness distribution of the oxide film in the case of shifting the base point of the scanning by 25.0 mm downward from the center of the substrate in the y-axis direction in Å units. As can be seen from FIG. 54C, the variation in the thickness of the oxide film is 3.07%, which is the same as in FIG. 54B.
[0255]
On the other hand, FIG. 54 (D) shows the thickness distribution of the oxide film in the case of shifting the base point of the scanning by 37.5 mm downward from the center of the substrate in the y-axis direction in units of Å. As can be seen from FIG. 54D, in this case, the variation in the thickness of the oxide film is reduced to 2.70%.
[0256]
On the other hand, as shown in FIG. 54 (E), when the scanning base point is shifted by 50.0 mm downward from the center of the substrate in the y-axis direction, the thickness variation of the oxide film increases to 5.08%. .
[0257]
For this reason, in the substrate processing apparatus 320 of FIG. 51, by optimizing the scanning base of the ultraviolet light source 324B with respect to the substrate, the variation in the thickness of the oxide film formed on the substrate 322 to be processed can be minimized. It can be concluded that
[0258]
Next, FIGS. 55A to 55E show that in the substrate processing apparatus 320 shown in FIG. 51, the scanning distance of the ultraviolet light source 324B is set to 100 mm, and the base point of the scanning is 37. Set at a position shifted by 5 mm, and set the illuminance to 3 mW / cm2, 6mW / cm2, 12mW / cm2, 18mW / cm2And 24mW / cm2The thickness distribution in the case where an oxide film is formed by setting to is shown in Δ units.
[0259]
Referring to FIGS. 55A to 55E, the variation in the film thickness is caused by the irradiation amount shown in FIG. 55A of 3 mW / cm.2It can be seen that the variation in the film thickness increases as the irradiation amount increases.
[0260]
The results of FIGS. 55A to 55E show that in the substrate processing apparatus 320 of FIG. 51, the variation in the thickness of the obtained oxide film can also be minimized by optimizing the illuminance of the ultraviolet light source 324B. ing.
[0261]
FIGS. 56 (A) and (B) show comparative examples, and FIG. 56 (A) shows a case where an oxide film is formed without performing ultraviolet light irradiation under the same conditions as in FIGS. 55 (A) to 55 (E). FIG. 56 (B) shows a case where an oxide film is formed by a conventional rapid thermal oxidation (RTO) treatment. It can be seen that a variation in film thickness of more than 4% is observed in each case.
[0262]
FIGS. 57 and 58 are flowcharts for searching for the optimum conditions of the substrate processing method in the substrate processing apparatus 320 of FIG. 51 based on the above results. Among them, FIG. 57 is a flowchart for searching for the optimal scanning area, and FIG. 58 is a flowchart for searching for the optimal illuminance.
[0263]
Referring to FIG. 57, first, an arbitrary area on the substrate to be processed is specified in step 71, and then, in step 72, the substrate to be processed 322 is introduced into the substrate processing apparatus 320, and the ultraviolet light source 324B is Scanning is performed in a designated area on the substrate to be processed 322 to form an oxide film. Further, by repeating the steps 71 and 72, an oxide film is formed on a new substrate to be processed 322 in a state where the region is shifted at each repetition.
[0264]
Further, in step 73, the film thickness distribution of the oxide film obtained in each experiment is evaluated, and in step 74, the optimum scanning region in which the film thickness variation is minimized is found.
[0265]
After searching for the optimum scanning condition in FIG. 57, a search for the optimum irradiation condition shown in FIG. 58 is performed.
[0266]
Referring to FIG. 58, first, at step 81, the optimum scanning area searched by the procedure of FIG. 57 is designated, and then, at step 82, the driving energy of the ultraviolet light source 224B is designated. Further, in step 83, the substrate to be processed 322 is introduced into the substrate processing apparatus 320, and the ultraviolet light source 324B is scanned in the specified optimum area on the substrate to be processed 322 with the driving energy specified in step 312, An oxide film is formed. Further, by repeating the steps 312 and 313, an oxide film is formed on a new substrate 322 with the driving energy shifted at each repetition.
[0267]
Further, in step 314, the film thickness distribution of the oxide film obtained in each experiment is evaluated, and the optimum driving energy of the ultraviolet light source 324B that minimizes the film thickness variation is found. Further, in step 315, a program for controlling the ultraviolet light source 324B of the substrate processing apparatus 320 is determined so that the film is formed at the optimum driving energy.
[0268]
The control device 325 operates the robot 324C and the ultraviolet light source 324B according to the program determined in this way, and as a result, the ultraviolet light source 324B scans an optimal substrate area with an optimal driving energy, and as a result, A very thin and uniform radical oxidation having a thickness of 0.3 to 1.5 nm, preferably 1 nm or less, more preferably 0.8 nm or less, for example, 0.4 nm on the substrate 324 to be processed. A film is formed in the same manner as in the previous embodiment.
[0269]
As described above, UV-O using the substrate processing apparatus 320 of FIG.2When an oxide film is formed on the surface of the silicon substrate by the treatment, the growth of the oxide film stops and decreases when the thickness of the formed oxide film is 0.4 nm or in the range of 2 to 3 atomic layers. A silicon oxide film having a thickness can be formed stably and with good reproducibility. Therefore, by combining the oxide film thus formed with a high dielectric film, it is possible to realize a highly miniaturized high-speed MOS transistor in which the effective thickness of the gate insulating film is small. .
[0270]
In this embodiment, the oxide film is made of UV-O2Although an oxide film formed by the treatment was used, the oxide film is not limited to such an oxide film, and any oxide film formed by an oxidation method capable of precisely performing oxidation with a low radical density can be used. It may be something.
[Eighth embodiment]
FIG. 59 shows a configuration of a MOS transistor 340 according to the eighth embodiment of the present invention.
[0271]
Referring to FIG. 59, a base oxide film 342 made of a silicon oxide film having a thickness of 2 to 3 atomic layers is formed on a silicon substrate 341, and ZrO 2 is formed on the base oxide film 342.2, HfO2, Ta2O5, Al2O3, ZrSiO4, HfSiO4A so-called high dielectric film 343 is formed. Further, on the high dielectric film 343, a gate electrode 344 made of polysilicon or other metal is formed. Although not shown, diffusion regions are formed in the silicon substrate 341 on both sides of the gate electrode 344.
[0272]
FIG. 60 shows a configuration of a cluster type substrate processing system 350 used for manufacturing the MOS transistor of FIG.
[0273]
Referring to FIG. 60, the substrate processing system 350 is a cluster-type processing apparatus, and includes a load lock chamber 351 for loading / unloading a substrate, and a pretreatment chamber 352 for removing a natural oxide film and carbon contamination on the substrate surface. And UV-O comprising the substrate processing apparatus 320 of FIG.2Processing chamber 353 and Ta on substrate2O5, Al2O3, ZrO2, HfO2, ZrSiO4, HfSiO4And a cooling chamber 355 for cooling the substrate are connected by a vacuum transfer chamber 356, and a transfer arm (not shown) is provided in the vacuum transfer chamber 356. Z) is provided.
[0274]
In operation, the substrate to be processed introduced into the load lock chamber 351 is introduced into the pretreatment chamber 352 along the path (1), and a natural oxide film and carbon contamination are removed. The substrate to be processed 352 from which the natural oxide film has been removed in the pre-processing chamber 352 passes through the UV-O along the path (2).2After being introduced into the processing chamber 353, the base oxide film 342 shown in FIG. 59 is formed to have a uniform thickness of 2 to 3 atomic layers by the substrate processing apparatus 320 shown in FIG.
[0275]
Further, the UV-O2The substrate to be processed having the base oxide film 342 formed in the processing chamber 353 is introduced into the CVD processing chamber 354 along the path (3), and the high dielectric gate insulating film 344 shown in FIG. 59 is formed on the base oxide film. Is done.
[0276]
Further, the substrate to be processed is moved from the CVD processing chamber 354 to the cooling chamber 355 along the path (4), cooled in the cooling chamber 355, and then returned to the load lock chamber 351 along the path (5). , Is carried out.
[0277]
In the substrate processing system 350 shown in FIG. 60, a pretreatment chamber in which the silicon substrate is planarized by high-temperature heat treatment in an Ar atmosphere may be provided separately.
[0278]
FIG. 61 shows UV-O2FIG. 3 is a diagram illustrating conditions of a radical oxidation process performed in a processing chamber 53.
[0279]
Referring to FIG. 61, the horizontal axis represents the partial pressure in Torr of oxygen radicals excited by the ultraviolet light source 324B in the processing vessel 321 of FIG. 51 on a logarithmic scale, while the vertical axis represents the process after the start of the process. The process time until the stationary phenomenon shown in FIG. 8 starts to occur and the process time until the stationary phenomenon disappears are also shown on a logarithmic scale. The oxygen radical partial pressure on the horizontal axis corresponds to the oxygen radical density, and is determined by the driving power of the ultraviolet light source 324B or the ultraviolet light irradiation intensity and the ultraviolet light wavelength.
[0280]
Hereinafter, the relationship between the ultraviolet light irradiation intensity and the radical density will be described using an example in which an ultraviolet light wavelength of 172 nm is used.
[0281]
In the substrate processing apparatus 320 shown in FIG. 51, that is, in the processing chamber 353 of the substrate processing system 350 shown in FIG.2Is used as the above-mentioned ultraviolet light source 324B, and when the process pressure is maintained at 0.02 Torr (2.66 Pa) and oxygen gas at a flow rate of 150 SCCM is flowed into the processing vessel 321, the ultraviolet light source 324B becomes 4.34. × 1016/ Cm2Form a second photon flux. Considering the case where the light source 23 is a tubular lamp having a width of 2 cm and irradiating a silicon wafer having a diameter of 20 cm with this lamp, the average photon flux value on the silicon wafer surface is about 1/1 / of the photon flux value. 10, 4.34 × 10Fifteencm-2It becomes.
[0282]
On the other hand, the absorption cross section of oxygen molecules for ultraviolet light having a wavelength of 172 nm is 6 × 10-19cm2It is known that the formula I / I0The transmittance of ultraviolet light in a process atmosphere given by = exp (-σnx) is determined to be 0.9916. Here, the process pressure is 0.02 Torr (2.66 Pa), and the gas molecule density n in the process atmosphere is 7.05 × 1014cm-3The ultraviolet light traveled a distance of 20 cm in the processing container 23.
[0283]
Therefore, the amount of radicals corresponding to the amount of ultraviolet light absorbed by the process atmosphere while traveling a distance of 20 cm in the processing container 321 is calculated based on the photon flux value of 4.34 × 10 3 per unit area per unit time.Fifteen/ Cm2Multiplied by the ratio of 0.0084 to 3.65 × 1013/ Cm2Seconds, and oxygen radicals are formed in the processing vessel 23 at the same rate.
[0284]
On the other hand, the flux of oxygen gas in the processing container 321 causes the area of the shower head 21B to be 314 cm.2Then, in terms of standard state volume, 7.98 × 10-3cc / cm2-Seconds. This is 2.138 × 1017/ Cm2-Seconds. Therefore, the value of the flux ratio, 3.65 × 1013/2.138×1017= 1.71 x 10-4From the above, the partial pressure of oxygen radicals generated under a process pressure of 0.02 Torr (2.66 Pa) is 3.42 × 10-6Torr (= 1.71 × 10-4× 0.02).
[0285]
As described above, when the light intensity is 100%, the oxygen gas flow rate is 150 SCCM, and the process pressure (= processing vessel internal pressure) is 0.02 Torr (2.66 Pa), the concentration of oxygen radicals formed in the processing vessel 321 is about 3. 42 × 10-6Torr (4.54 × 10-4Pa). By a similar procedure, it is possible to calculate the radical density for various other conditions.
[0286]
FIG. 61 shows the relationship between the radical density, that is, the radical partial pressure, and the period after the start of the substrate processing, in which the above-described stationary phenomenon in FIG. 5 occurs.
[0287]
Referring to FIG. 61, when the radical density in the processing container 321 is high, the stagnation phenomenon occurs immediately after the start of the process as in the case of FIG. Occurs after a long time. This is because, when the radical density is high, the oxide film formation rate is high and reaches a non-deposited film thickness of 0.4 nm in a short time, whereas when the radical density is low, the oxide film deposition rate is low, This corresponds to a situation where it takes a long time to reach a non-retaining film thickness of 0.4 nm.
[0288]
Similarly, the dwell time from the occurrence of the dwell phenomenon to its disappearance also varies depending on the radical density. The dwell time decreases when the radical density is high, and increases when the radical density is low.
[0289]
Considering the actual manufacturing process of a semiconductor device, if the process time until the stop phenomenon occurs is too long, the manufacturing throughput of the semiconductor device is reduced. Therefore, the radical density naturally has a lower limit. If the time during which the stagnation phenomenon continues is too short, an oxide film having a preferable thickness of 2 to 3 or 2 to 4 atomic layers cannot be formed stably, and therefore the radical density naturally has an upper limit.
[0290]
FIG. 61 shows an example in which the substrate is oxidized at 450 ° C. using ultraviolet light having a wavelength of 172 nm for the radical oxidation treatment. From this relationship, the lower limit of the radical partial pressure is set to the allowable process time of 5 minutes. (300 seconds) or less and 1 × 10-4mTorr (133 × 10-7Pa), the upper limit of the radical partial pressure is 1 mTorr (133 × 10-3Pa). The corresponding ultraviolet light irradiation power is 5 to 50 mW / cm just below the window of the light source 23.2It becomes.
[0291]
In FIG. 61, the interval between the two straight lines representing the occurrence and disappearance of the stagnant phenomenon appears to increase as the radical partial pressure increases, but the vertical and horizontal axes in FIG. 61 are plotted logarithmically. Therefore, the value of the dwell time corresponding to the interval actually decreases with the radical partial pressure.
[0292]
UV-O above2During the process, the oxygen gas partial pressure is 6.65 × 10-3The pressure is preferably set in the range of Pa to 133 Pa (0.05 to 1000 mTorr), more preferably 1.33 to 13.3 Pa (10 to 100 mTorr).
[0293]
Note that radical oxidation using the substrate processing apparatus 320 in FIG. 51 can be performed using ultraviolet light of another wavelength. In this case, considering the absorption of ultraviolet light by the atmospheric gas, the 1 × 10-4mTorr (1.33 × 10-2In order to realize a radical density of not less than mPa) and not more than 1 mTorr (133 mPa), it is necessary to change the driving energy of the ultraviolet light source 324B or the composition of the atmosphere gas.
[0294]
For example, when an ultraviolet light source having a wavelength of 146 nm is used as the ultraviolet light source 324B, the oxygen partial pressure in the atmosphere is set to 0.05 to 50 mTorr (6. 7 mPa to 6.7 Pa).
[0295]
The oxide film having a thickness of 2 to 3 atomic layers formed as described above can be nitrided by nitrogen radicals and converted to an oxynitride film. Since the oxynitride film thus formed has a higher dielectric constant than the silicon oxide film, the equivalent oxide thickness of the gate insulating film of the MOS transistor can be further reduced.
[Ninth embodiment]
Hereinafter, a ninth embodiment of the present invention will be described.
[0296]
In this embodiment, an oxynitride film is directly formed on the surface of a silicon substrate by the same UV-NO radical treatment as described above using the substrate processing apparatus 320 shown in FIG. A similar result can be obtained in the substrate processing apparatus 20 of FIG. 3 described above.
[0297]
FIG. 62A shows an oxide film formed to a thickness of 0.4 nm on a silicon substrate using the substrate processing apparatus 320 of FIG. 51, and then, in the substrate processing apparatus 320 of FIG. 4 shows a film thickness distribution obtained by ellipsometry when oxynitriding by supplying a gas. Table 5 below shows that the actual film thickness at the center and the periphery in the substrate of FIG. 62A was measured by setting the detection angle to 90 ° in the XPS method described above and lowering the resolution to obtain SiO 2.+And Si4+Shows the results obtained simply from the ratio of the peaks corresponding to. However, in the oxynitriding process, the NO light is supplied to the shower head 321B at a flow rate of 200 SCCM, and while maintaining the internal pressure of the processing container 321 at 3.99 Pa (0.03 Torr), the ultraviolet light source 24B is set at the above-described reference intensity. Go by driving for minutes. The substrate temperature is set at 450 ° C.
[0298]
[Table 5]
Figure 2004006614
Referring to FIG. 62 (A) and Table 5, the film thickness after the oxynitriding treatment is 0.43 to 0.49 nm in both the central part and the peripheral part of the substrate, and the initial film thickness is about 0%. It can be seen that there is almost no change from 0.4 nm. Further, for the oxide film thus treated, an attempt was made to detect nitrogen by XPS analysis, but no signal from a nitrogen atom was detected. This means that the nitriding of the oxide film has not progressed at all in the oxynitriding process.
[0299]
FIG. 62 (B) shows the film thickness distribution after oxynitriding obtained by ellipsometry when an oxide film was formed to a thickness of 0.7 nm on the silicon substrate surface under the same conditions. Shows the actual film thickness obtained by setting the detection angle to 90 ° by the XPS method for the central portion and the peripheral portion of the substrate.
[0300]
[Table 6]
Figure 2004006614
Referring to FIG. 62 (B) and Table 6, in this case as well, the film thickness after the oxynitriding treatment is 0.69 to 0.68 nm in both the central part and the peripheral part of the substrate. It can be seen that there is almost no change from about 0.7 nm. An attempt was made to detect nitrogen in the oxide film thus treated by XPS analysis, but no signal from a nitrogen atom was detected.
[0301]
From the results in Table 6 and the results in Table 5 above, in the oxynitriding of the oxide film already formed on the silicon substrate surface by the UV radical NO treatment, no matter how small the thickness of the oxide film, the nitrogen Can not be introduced.
[0302]
On the other hand, FIG. 63A shows an ellipsometry of a film formed on the silicon substrate surface when the silicon substrate from which the natural oxide film has been removed is directly subjected to UV radical NO treatment in the substrate processing apparatus 320 of FIG. Table 3 shows the results obtained by setting the detection angle to 90 ° by the XPS method for the film thickness at the center and the periphery of the substrate of the film thus obtained. Show. However, in the experiment of FIG. 63A, in the substrate processing apparatus 320 of FIG. 51, NO gas is supplied to the shower head 321B at a flow rate of 200 SCCM, and the internal pressure of the processing container 321 is set to 3.99 Pa (0. This is performed by driving the ultraviolet light source 324B at the reference intensity for 3 minutes while maintaining the pressure at 03 Torr). The substrate temperature is set at 450 ° C.
[0303]
Referring to FIG. 63 (A), a film having a substantially uniform thickness is formed on the surface of the silicon substrate. According to Table 7, the film thickness is about 0 at both the central portion and the peripheral portion of the substrate. It turns out that it is about 0.5 nm.
[0304]
[Table 7]
Figure 2004006614
FIG. 63 (B) shows the case where the oxynitriding treatment was performed by setting the flow rate of the NO gas to 1 SLM and driving the ultraviolet light source 24B under the pressure of 665 Pa (5 Torr) at the reference intensity for 1 minute. 3 shows a film thickness distribution by ellipsometry. Further, Table 8 below shows the results of the film thickness measurement by the XPS method performed on the film obtained in this way at the central portion and the peripheral portion of the substrate at a detection angle of 90 °.
[0305]
[Table 8]
Figure 2004006614
Referring to FIG. 63 (B), it can be seen that the film thickness distribution of the film formed on the substrate surface is almost uniform in this case as well. It can be seen that the thickness is also about 0.5 nm in the part.
[0306]
Table 9 below shows the results of elemental analysis performed by the XPS method on the film obtained by the experiment in FIG.
[0307]
[Table 9]
Figure 2004006614
Referring to Table 9, in the film thus formed, O1sSignal corresponding to the orbit, N1sSignal corresponding to the orbit, and Si2pA signal corresponding to the orbit was observed, and in the measurement with the detection angle set to 90 °, the oxygen atom concentration was 67.23%, the nitrogen atom concentration was 11.18%, and the silicon atom concentration was 21.59% at the center of the substrate. Was confirmed. Also at the peripheral portion of the substrate, it was confirmed that the oxygen atom concentration was 66.88%, the nitrogen atom concentration was 9.13%, and the silicon atom concentration was 24.23%. That is, it was confirmed that the film thus formed was an oxynitride film containing nitrogen.
[0308]
Similarly, Table 10 below shows the results of elemental analysis performed by the XPS method on the film obtained by the experiment in FIG.
[0309]
[Table 10]
Figure 2004006614
Referring to Table 10, even in the film thus formed, O1sSignal corresponding to the orbit, N1sSignal corresponding to activation, and Si2pA signal corresponding to the orbit was observed, and in the measurement with the detection angle set to 90 °, the oxygen atom concentration was 67.3%, the nitrogen atom concentration was 11.66%, and the silicon atom concentration was 21.24% at the center of the substrate. Was confirmed. Also in the peripheral portion of the substrate, the oxygen atom concentration was 67.2%, the nitrogen atom concentration was 11.44%, and the silicon atom concentration was 21.37%, and the composition in the film was more uniform than in the case of Table 5 above. Has been confirmed. That is, also in this case, an oxynitride film having a uniform composition is formed on the surface of the silicon substrate.
[0310]
By the way, in Table 10 above, in the measurement performed with the detection angle of the XPS spectrum set to 30 °, the nitrogen concentration at both the central part and the peripheral part of the substrate was slightly smaller than that when measured at the detection angle of 90 °. Can be seen. In the measurement where the detection angle is set to be shallow, the signal due to the photoelectrons emitted at the lower part of the oxynitride film is attenuated when obliquely passing through the film. Therefore, the results in Table 10 show that in the oxynitride film thus formed, nitrogen atoms are relatively concentrated near the interface with the silicon substrate. A similar tendency is observed in the analysis results at the center of the substrate in Table 9.
[0311]
Next, the kinetics of forming an oxynitride film on the silicon substrate surface by UV-NO processing will be described.
[0312]
FIGS. 64A and 64B show 450 ° C. in the substrate processing apparatus 320 of FIG. 3 while supplying NO gas to the shower head 321B at a flow rate of 200 SCCM and maintaining the processing pressure at 3.99 Pa (20 mTorr). 5 shows the thickness of the oxynitride film and the nitrogen concentration in the film when the ultraviolet light source 324B is driven at the reference power and the driving time is variously changed.
[0313]
Referring to FIG. 64 (A), the thickness of the oxynitride film increases with time. When the thickness of the oxynitride film reaches about 0.5 nm, the thickness is similar to that described with reference to FIGS. It can be seen that a stop phenomenon of the film growth has occurred. In FIG. 64 (A), the symbol ○ indicates the case where the ultraviolet light source 324B was not driven during such a nitriding treatment. In this case, as can be seen from FIG. 64A, no growth of the oxynitride film has occurred.
[0314]
On the other hand, from FIG. 64 (B), immediately after the start of the oxynitriding process, the nitrogen concentration when the detection angle of the XPS analysis is set to 30 ° appears smaller than that when the detection angle is set to 90 °, It can be seen that nitrogen atoms are concentrated near the interface between the oxynitride film and the silicon substrate. From FIG. 64B, it can be seen that the non-uniformity of the nitrogen distribution in the film thickness direction is gradually eliminated by continuing the oxynitriding treatment.
[0315]
The result in FIG. 64B shows that an oxynitride film having a high nitrogen concentration is formed immediately after the start of the nitriding treatment, but the nitrogen concentration in the film decreases with time, and the film growth mechanism gradually decreases with time. It turns out that it has shifted to the oxidation reaction main body. About 200 seconds after the start of the treatment, the non-uniformity of the nitrogen concentration in the film thickness direction has been eliminated.
[0316]
FIGS. 65A and 65B correspond to FIGS. 64A and 64B, respectively. In the oxynitriding process, the driving power of the ultraviolet light source 324B is set to 20% of the reference power. In this case, the same results as those shown in FIGS. 64A and 64B are obtained. That is, the stopping phenomenon of the film growth occurs when the thickness of the oxynitride film reaches about 0.5 nm, and an oxynitride film having a high nitrogen concentration is formed at the beginning of the film growth, and the nitrogen atoms are reduced. It can be seen that it is concentrated near the interface between the oxynitride film and the silicon substrate.
[0317]
On the other hand, FIGS. 66A and 66B show the relationship between the film thickness and the processing time when the similar oxynitriding treatment of the silicon substrate surface is performed with the substrate temperature set to 550 ° C. The relationship between the nitrogen concentration distribution and the processing time is shown.
[0318]
First, referring to FIG. 66 (B), the concentration of nitrogen atoms incorporated in the film is shown in FIG. 64 (B) regardless of whether the detection angle in the XPS analysis is set to 90 ° or 30 °. ) Or substantially less than in the case of FIG. 65 (B), and thus it can be seen that the formed oxynitride film has a composition closer to the oxide film. This is probably due to the fact that the substrate temperature at the time of the oxynitriding treatment was set to 550 ° C., so that the oxidation action by the oxygen remaining in the processing container 321 was promoted.
[0319]
In FIG. 66A, since the formed oxynitride film has a composition closer to the oxide film, the stop of the film growth is caused by the stop of the film growth of the oxide film described with reference to FIGS. It is considered that this occurs at a film thickness of about 0.46 nm, which is closer to 0.4 nm.
[0320]
In this embodiment, the thickness of the oxynitride film is obtained by using the above-described equation (1) and the parameters associated therewith. However, this is an equation derived for the oxide film. In the case of a film, the film thickness value may be calculated to be slightly larger due to the effect of the escape depth of photoelectrons. In any case, it is considered that the oxynitride film formed in the present invention has a thickness controlled to about 2 atomic layers.
[0321]
When the substrate processing apparatus 320 shown in FIG. 51 is applied to the oxynitriding of a silicon substrate, the ultraviolet light source 324B may be formed of ultraviolet light having a wavelength range of 192 to 145 nm based on the same considerations as performed in FIG. It is preferable to use a light source capable of forming
[0322]
Considering that the substrate processing apparatus 320 of FIG. 51 is applied to a single-wafer-type semiconductor manufacturing process, it is preferable that such a light source 324B can be turned on and off at any time. At present, excimer lamps having wavelengths of 308 nm, 222 nm, 172 nm, 146 nm, and 126 nm are commercially available as ultraviolet light sources that can be turned on and off at any time and have a sharp spectrum. Among them, lamps satisfying the above conditions are limited to those having a wavelength of 172 nm and 146 nm. Among them, an excimer lamp having a wavelength of 146 nm has a half-width of about 13 nm, and therefore, a part of the spectrum becomes 145 nm or less. Depending on the state of the lamp and individual differences, it is not always the case that oxygen radicals are not excited. . For this reason, when a commercially available excimer lamp is used as the ultraviolet light source 324B in the substrate processing apparatus 320 of FIG. 51, it is preferable to use one having a wavelength of 172 nm.
[0323]
FIG. 67 shows a schematic configuration of an excimer lamp (dielectric barrier discharge tube) 341 that generates such 172 nm ultraviolet light (see JP-A-7-196303 or JP-A-8-85861).
[0324]
Referring to FIG. 67, the excimer lamp 341 has a double cylindrical container including an inner quartz tube 342 and an outer quartz tube 343, and a space 347 between the inner quartz tube 342 and the outer quartz tube 343 is provided. , Xe gas are sealed at a pressure of 33.25 kPa (250 Torr). Further, an aluminum thin-film electrode 345 is formed on the inner side surface of the inner quartz tube 342, and a mesh-shaped electrode 344 is formed outside the outer quartz tube 345. A getter chamber 348 is formed at an axial end of the space 347, and a getter 346 is provided in the getter chamber 348. The excimer lamp 341 can be freely turned on and off by applying an AC voltage between the electrode 344 and the electrode 345 by the power supply 350.
[0325]
As such an excimer lamp, for example, a type UER20-172 available from Ushio Inc. or a type HES1703S available from Hoya Shott can be used.
[0326]
Of course, the ultraviolet light source is not limited to the above-described excimer lamp, and it is also possible to use a low-pressure mercury lamp or an excimer laser in some cases.
[Tenth embodiment]
Next, a description will be given of an in-wafer uniform film forming process of an oxynitride film by UV-NO processing according to a tenth embodiment of the present invention.
[0327]
Referring again to Table 7 above, in the oxynitride film formed under the conditions of the processing pressure of 3.99 pa (0.03 torr) and the UV light power of 100%, the film thickness is substantially the same at the center and the periphery of the wafer. However, there is a difference of about 2 at% in the nitrogen concentration shown in Table 9, indicating that the nitrogen concentration distribution is non-uniform. The results in Table 9 show that in forming an oxynitride film by UV-NO treatment, it is an important issue to achieve both film thickness and uniformity of nitrogen concentration.
[0328]
FIG. 68A shows a film thickness distribution obtained by an ellipsometer measurement on an oxynitride film formed under the same conditions as described above except that the oxynitridation time is set to 1 minute 30 seconds. On the other hand, FIG. 68 (B) shows the film thickness distribution when the oxynitride film is formed under exactly the same conditions, but with reciprocating ultraviolet lamps. In FIGS. 68A and 68B, the number of measurement points in the wafer surface has been increased to 17 points. The reciprocating motion of the ultraviolet lamp in the experiment of FIG. 68 (B) is performed by moving the ultraviolet lamp at a speed of 60 mm / sec from one wafer edge to the other wafer edge at a distance of 200 mm from the other wafer edge at a turning point for 0.1 second. This is performed in a sequence in which the wafer is stopped and the wafer is stopped for one second at the center of the wafer.
[0329]
68 (A) and FIG. 68 (B), the experiment shown in FIG. 68 (B) adopts the above-described reciprocating motion sequence of the ultraviolet lamp, so that the film thickness distribution is larger than that in the experiment of FIG. 68 (A). Is more uniform.
[0330]
Tables 11 and 12 show the results of measuring the film thickness of the samples of FIGS. 68 (A) and 68 (B) by the XPS method for accuracy. However, in Tables 11 and 12, the peripheral portion was measured at two points. Regarding the nitrogen concentration, Table 13 shows the measurement results corresponding to the sample in FIG. 68A, and Table 14 shows the measurement results corresponding to the sample in FIG.
[0331]
[Table 11]
Figure 2004006614
[0332]
[Table 12]
Figure 2004006614
[0333]
[Table 13]
Figure 2004006614
[0334]
[Table 14]
Figure 2004006614
Comparing these results, by reciprocating the ultraviolet lamp, it is possible to form a film having a uniform film thickness at the central portion and the peripheral portion of the wafer, and it is possible to realize a uniform distribution of the nitrogen concentration. You can see that. The above results show that the reciprocating movement of the ultraviolet lamp makes the amount of ultraviolet irradiation uniform on the wafer surface.
[Eleventh embodiment]
FIG. 69A shows an introduction sequence of the NO gas used in the ninth to tenth embodiments of the present invention, together with the temperature profile T.
[0335]
Referring to FIG. 69 (A), the temperature of the substrate 322 is started at the same time when the substrate to be processed 322 is carried into the processing container 321. In this sequence, the temperature in the processing container 321 is initially increased. Nitrogen gas has been introduced, and is switched to NO gas when a predetermined holding temperature is reached. Further, in a state where the concentration of the NO gas has reached a predetermined value in the processing container 321, the ultraviolet light source 324 </ b> B is driven for a predetermined time, and the above-described UV-NO processing is performed.
[0336]
Thereafter, the ultraviolet light source 324B is turned off, the supply of NO gas is shut off, and the substrate 322 is unloaded from the processing vessel 321 when the substrate temperature T has dropped to room temperature.
[0337]
On the other hand, FIG. 69 (B) shows a NO gas introduction sequence according to the eleventh embodiment of the present invention which is used in the substrate processing apparatus 320 of FIG. 51 instead of the sequence of FIG. 69 (A).
[0338]
Referring to FIG. 69 (B), in this embodiment, the temperature of the substrate 322 is started simultaneously with the loading of the substrate 322 into the processing vessel 321 in this embodiment. At the same time, the introduction of NO gas is started, and when the substrate temperature T reaches a predetermined value, the ultraviolet light source 324B is driven for a predetermined time to perform a desired UV-NO process.
[0339]
Thereafter, the ultraviolet light source 324B is turned off, the supply of NO gas is shut off, and the substrate 322 is unloaded from the processing vessel 321 when the substrate temperature T has dropped to room temperature.
[0340]
FIGS. 70A and 70B show the processing temperature, the oxynitride film thickness, the processing temperature, and the nitrogen concentration in the oxynitride film, respectively, when the NO gas introduction sequence of FIGS. 69A and 69B is used. Shows the relationship. However, in FIGS. 70A and 70B, ● shows the case where the NO introduction sequence of FIG. 69 (A) is used, and ○ shows the case where the NO introduction sequence of FIG. 69 (B) is used.
[0341]
Referring to FIG. 70A, when the substrate processing temperature is 500 ° C. or less, the NO introduction sequence shown in FIG. 69B or the NO introduction sequence shown in FIG. Although there is no substantial difference in the thickness of the formed oxynitride film, when the substrate processing temperature exceeds 500 ° C., the thickness of the oxynitride film obtained by using the sequence of FIG. It can be seen that it increases.
[0342]
Comparing this result with the value of the nitrogen concentration in the film in FIG. 70B, when the substrate processing temperature exceeds 500 ° C., the nitrogen atom concentration in the film is reduced by using the NO introduction sequence in FIG. 69B. 70A. The increase in the thickness of the oxynitride film shown in FIG. 70A is mainly caused by nitrogen atoms introduced into the oxynitride film.
[0343]
Thus, by introducing the NO gas into the processing container prior to the processing, a large amount of nitrogen atoms can be introduced into the oxynitride film by the UV-NO processing.
[0344]
The NO gas introduction sequence shown in FIGS. 69A and 69B can be used in the substrate processing apparatus 20 shown in FIG. 3, and the same effect can be obtained.
[Twelfth embodiment]
FIGS. 71 (A) to 72 (E) show a process of manufacturing a semiconductor device according to the twelfth embodiment of the present invention.
[0345]
Referring to FIG. 71A, surface 331c of silicon substrate 331 having diffusion regions 331a and 331b formed by ion-implanting an impurity element is exposed at openings 337 formed in insulating films 335 and 336. You.
[0346]
The exposed surface 331c is subjected to the removal of the natural oxide film, and is further subjected to UV-NO treatment with ultraviolet light having a wavelength of 172 nm in the substrate processing apparatus 320 of FIG. 51 under the conditions described above. As a result, as shown in FIG. 71 (B), a SiON film 332 having a thickness of about 0.5 nm is uniformly formed on the surface of the silicon substrate 331 by the above-described film deposition stop phenomenon.
[0347]
Next, in the step of FIG. 71 (C), ZrSiO is formed on the SiON film 332 by the CVD method.xAnd HfSiOx, Or ZrO2And HfO2, Ta2O5, Al2O3A high dielectric film 333 such as is deposited.
[0348]
Further, a metal electrode layer 334 is deposited on the high dielectric film 333 thus formed in the step of FIG. 72 (D), and this is etched back in the step of FIG. 72 (E) to form a metal gate electrode 334G. To form
[0349]
In this embodiment, the UV-NO oxynitriding step in FIG. 71A is preferably performed at a temperature not exceeding 550 ° C., and the processing pressure at that time is 1.33 to 1.33 × 10 33It is preferable to set in the range of Pa.
[Thirteenth embodiment]
By the way, when measuring the film thickness of a very thin film formed on the wafer surface by ellipsometry, an apparently large film thickness value may be obtained due to organic molecules adsorbed on the wafer surface during the measurement. There is. In particular, in a multi-point measurement, the measurement value tends to change due to such circumstances until the measurement is completed, and it is difficult to obtain accurate uniformity.
[0350]
In view of such circumstances, the inventor of the present invention has improved a method of measuring a film thickness in order to ensure the uniformity of the film thickness.
[0351]
More specifically, in the improvement by the present inventor, the entire path from the substrate entrance of the film forming apparatus to the wafer mounting part of the ellipsometer is arranged under the down flow of the chemical filter for removing organic molecules. . With such a configuration, the apparent increase in film thickness can be suppressed to about 0.02 nm (0.2 °) even when the wafer is left for 3 hours in an atmosphere used for measurement.
[0352]
When such an ellipsometer is used, the measurement time required to measure the film thickness at 49 points on the wafer surface is about 10 minutes, and the apparent increase in the film thickness during this period is about 0.001 nm (0.01 °). It is estimated. In addition, it has been confirmed that the capability of the measuring apparatus is 0.006 nm (0.06 °) in terms of the dispersion value σ when viewed from the reproducibility at the time of repeated measurement at a fixed point.
[0353]
FIG. 76 shows a 0.5-nm-thick oxynitride film formed by the above-described UV-NO process on a wafer having a diameter of 200 mm under the above-described film-forming conditions under such a measurement environment. The results of measuring the film thickness at 49 points are shown.
[0354]
Referring to FIG. 76, the dispersion value σ of the in-plane film thickness is 0.65%, that is, approximately 0.0065 nm (0.065 °) in terms of film thickness, and the variation of the film thickness is comparable to the measurement limit. It can be seen that it has decreased to the extent that it does. This indicates that a substantially completely uniform oxynitride film was obtained in the plane of the wafer having a diameter of 200 mm.
[0355]
In addition, the UV-O mentioned above2When the same measurement is performed on the oxide film obtained by the treatment, it is found that a very excellent uniformity is obtained, in which the dispersion value σ of the film thickness is about 0.7% when the oxide film has a thickness of 0.4 nm. Has been confirmed.
[0356]
As described above, the present invention has been described with reference to the preferred embodiments. However, the present invention is not limited to the above-described specific embodiments, and various modifications and changes can be made within the scope of the claims.
[0357]
【The invention's effect】
According to the present invention, an extremely thin oxide film surface can be stably and reproducibly nitrided to form an oxynitride film using nitrogen radicals excited by high-frequency plasma. Become. Further, according to the present invention, a very thin oxynitride film surface is stably and reproducibly nitrided to form an oxynitride film having a high nitrogen concentration to a desired thickness by using nitrogen radicals excited by high frequency plasma. It becomes possible. In particular, since the nitriding treatment is performed at a relatively high processing pressure by using high-frequency plasma, by first sufficiently reducing the pressure in the processing vessel, residual oxygen or other impurity gas components in the processing vessel can be reduced by the nitriding treatment. In such a case, it is diluted by the plasma gas, and it is possible to effectively suppress unnecessary oxidation due to residual oxygen and the accompanying problem of increasing the thickness of the oxynitride film. In particular, according to the present invention, a very thin base oxide film formed under a high-k gate insulating film can be nitrided, and as a result, a high-k gate insulating film can be formed on the base oxide film. In this case, the interdiffusion of the metal element and silicon between the silicon substrate and the high-dielectric gate insulating film and the formation of a transition layer due to this can be suppressed.
[0358]
In addition, in the nitridation treatment of an insulating film such as an oxide film or an oxynitride film, which is required to have a very small film thickness, an increase in the thickness of the insulating film due to the introduction of nitrogen atoms is inevitable. By setting the thickness of the insulating film before the nitriding treatment to be equal to or less than 2 to 4 atomic layers, the thickness of the insulating film after the nitriding treatment, that is, the thickness of the oxynitride film can be extremely reduced. is there.
[0359]
Further, according to the present invention, ultraviolet-excited radical oxidation of a silicon substrate in the same substrate processing apparatus and radicals using high-frequency remote plasma of an oxide film formed by the ultraviolet-excited radical oxidation are performed. The nitriding treatment can be performed continuously. Although the processing pressure is significantly different between the ultraviolet light excited radical oxidation treatment and the high-frequency remote plasma radical nitridation treatment, the substrate treatment apparatus of the present invention provides two exhaust paths in the treatment vessel so that these treatments can be performed in the same treatment vessel. It is possible to do. In particular, according to the present invention, a very thin base oxide film formed under a high-k gate insulating film can be nitrided, and as a result, a high-k gate insulating film can be formed on the base oxide film. In this case, the interdiffusion of the metal element and silicon between the silicon substrate and the high-dielectric gate insulating film and the formation of a transition layer due to this can be suppressed. Further, according to the present invention, the positions of the first and second exhaust paths in the processing container are set such that the turbo-molecular pump required for realizing a high vacuum in the processing container is located at the outer end of the processing container. With this setting, the substrate processing apparatus can be connected to the substrate transport path at the inner end thereof, and a cluster-type substrate processing apparatus can be easily constructed.
[0360]
According to the present invention, an extremely thin oxide film effective as a base oxide film provided between a silicon substrate and a high dielectric gate insulating film is formed by radical oxidation of the silicon substrate surface. It is possible to form a uniform thickness and high reproducibility by utilizing the stopping effect of the film growth that is developed when the thickness of the oxide film reaches the thickness of 2 to 4 atomic layers. .
[0361]
Further, according to the present invention, it is possible to form an oxynitride film directly on the surface of the silicon substrate by exciting the NO atmosphere with ultraviolet light. In this case, in particular, by setting the ultraviolet light wavelength to be longer than 145 nm and equal to or less than 192 nm, for example, 172 nm, the oxidizing action can be suppressed, and an oxynitride film having a high nitrogen concentration can be formed. In such an oxynitride film, when the film is formed, the film formation stops at a film thickness of about 0.5 nm corresponding to the thickness of two atomic layers. It becomes possible to form well.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a configuration of a semiconductor device having a high dielectric gate insulating film.
FIG. 2 Conventional UV-O2FIG. 3 is a diagram illustrating a configuration of a radical substrate processing apparatus.
FIG. 3 is a diagram illustrating a configuration of a substrate processing apparatus according to a first embodiment of the present invention.
FIGS. 4A and 4B are a side view and a plan view, respectively, showing a substrate oxidation process performed using the substrate processing apparatus of FIG. 3;
FIG. 5 is a view showing a substrate oxidation treatment step performed using the substrate processing apparatus of FIG. 3;
FIG. 6 is a view showing a method of measuring a film thickness by XPS used in the present invention.
FIG. 7 is another diagram showing a method of measuring a film thickness by XPS used in the present invention.
FIG. 8 is a diagram schematically showing a stop phenomenon of oxide film thickness growth observed when an oxide film is formed by the substrate processing apparatus of FIG. 3;
FIGS. 9A and 9B are diagrams showing a process of forming an oxide film on the surface of a silicon substrate.
FIG. 10 is a view showing a leakage current characteristic of an oxide film obtained in the first embodiment of the present invention.
FIGS. 11A and 11B are diagrams for explaining the cause of the leak current characteristic in FIG. 10;
FIGS. 12A to 12C are diagrams showing an oxide film forming step occurring in the substrate processing apparatus of FIG. 3;
FIG. 13 is a diagram showing a configuration of a remote plasma source used in the substrate processing apparatus of FIG.
14A to 14C are diagrams for comparing characteristics of RF remote plasma and microwave plasma, and diagrams showing configurations of a standard remote plasma source and a microwave plasma source, respectively.
FIG. 15 is another diagram comparing characteristics of RF remote plasma and microwave plasma.
FIGS. 16A and 16B are a side view and a plan view, respectively, showing an oxide film nitriding process performed by using the substrate processing apparatus of FIG.
FIGS. 17A and 17B are diagrams showing a relationship between a nitrogen concentration and a film thickness in an oxide film nitrided by RF remote plasma in comparison with a case where nitriding is performed by microwave plasma; .
FIG. 18 is a diagram showing an outline of XPS used in the present invention.
FIG. 19 is a diagram showing a relationship between nitriding time of an oxide film by remote plasma and nitrogen concentration in the film.
FIG. 20 is a diagram showing the relationship between the nitriding time of an oxide film and the distribution of nitrogen in the film.
FIG. 21 is a diagram showing a variation in film thickness of each oxynitride film formed by nitriding an oxide film for each wafer.
FIG. 22 is a diagram showing an increase in film thickness due to nitriding of an oxide film according to the first embodiment of the present invention.
FIGS. 23A and 23B are diagrams showing in-plane uniformity of a nitriding process realized in the substrate processing apparatus of FIG. 3;
FIG. 24: UV-O2FIG. 4 is a diagram showing a relationship between an increase in film thickness due to RF nitridation of an oxide film or a UV-NO oxynitride film and a nitrogen concentration in the film.
FIG. 25: UV-O25 is a flowchart showing an RF nitriding process of an oxide film.
FIGS. 26 (A) to (C) show the results of forming a high dielectric film on an oxynitride film obtained in the first embodiment of the present invention.2pIt is a figure which shows the chemical shift which appears in the XPS spectrum of an orbit.
FIG. 27 is a diagram showing, in comparison, before and after formation of a high dielectric film, an increase in the thickness of the oxynitride film obtained in the first embodiment of the present invention.
FIGS. 28A and 28B are flowcharts showing a substrate processing method according to a second embodiment of the present invention.
FIGS. 29A and 29B are diagrams showing the film thickness and the nitrogen concentration in the oxynitride film formed by the steps of FIGS. 28A and 28B, respectively.
FIGS. 30A and 30B are flowcharts showing a substrate processing method according to a comparative example of the second embodiment of the present invention.
FIGS. 31A and 31B are diagrams showing the film thickness and the nitrogen concentration in the oxynitride film formed by the steps of FIGS. 30A and 30B, respectively.
FIG. 32 is a flowchart illustrating a substrate processing method according to a third embodiment of the present invention.
FIGS. 33A and 33B are diagrams showing the thickness of the oxynitride film formed by the substrate processing method of the third embodiment of the present invention and the thickness of the oxynitride film according to the comparative example. .
FIG. 34 is a diagram showing potential curves of NO molecules in various excited states.
FIG. 35 is a flowchart illustrating RF nitridation of a UV-NO oxide film according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 36 is a diagram showing a distribution of nitrogen atoms in the oxynitride film obtained by the process of FIG. 35;
FIGS. 37A and 37B are diagrams illustrating an example of a distribution state of nitrogen atoms in an oxynitride film.
FIG. 38 is a diagram illustrating a problem when a cluster-type substrate processing system is configured using the substrate processing apparatus of FIG. 3;
FIGS. 39A and 39B are diagrams showing a configuration of a cluster type substrate processing system according to a fifth embodiment of the present invention.
40 (A) and (B) are diagrams showing an oxidation process of a substrate by the substrate processing system of FIG. 39.
FIGS. 41A and 41B are diagrams showing a nitriding process of a substrate by the substrate processing system of FIG. 39;
FIG. 42 is a diagram showing a configuration of a semiconductor device according to a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 43 is a flowchart illustrating a substrate processing method according to a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 44 is a view for explaining a film thickness distribution of an initial oxide film used in a sixth embodiment of the present invention.
FIGS. 45A to 45C are diagrams illustrating a film thickness distribution of an oxynitride film formed according to a sixth embodiment of the present invention.
FIGS. 46A to 46D are diagrams illustrating the kinetics of the oxynitride film forming process according to the sixth embodiment of the present invention.
FIGS. 47A to 47D are other views for explaining the kinetics of the oxynitride film forming process according to the sixth embodiment of the present invention.
FIGS. 48A and 48B are views showing a nitrogen doping mechanism of an oxide film in forming an oxynitride film according to a sixth embodiment of the present invention.
FIGS. 49A and 49B are views showing the distribution of nitrogen atoms in the oxynitride film formed according to the sixth embodiment of the present invention, together with the distribution of oxygen atoms and Si atoms.
FIGS. 50A and 50B are other views showing the distribution of nitrogen atoms in the oxynitride film formed according to the sixth embodiment of the present invention, together with the distribution of oxygen atoms and Si atoms.
FIG. 51 is a view showing a configuration of a substrate processing apparatus used in a seventh embodiment of the present invention.
52 (A) to 52 (C) are diagrams each showing a film thickness distribution of an oxide film formed using the substrate processing apparatus of FIG. 51.
FIG. 53 is a view showing a relationship between a processing time and a film thickness of an oxide film formed using the substrate processing apparatus of FIG. 51.
FIGS. 54 (A) to 54 (E) are other views showing a film thickness distribution of an oxide film formed using the substrate processing apparatus of FIG. 51.
FIGS. 55 (A) to (E) are still other views showing the film thickness distribution of the oxide film formed by using the substrate processing apparatus of FIG. 51.
FIGS. 56A and 56B are diagrams showing a film thickness distribution of an oxide film according to a comparative example.
FIG. 57 is a flowchart showing an optimal scanning area determination procedure of the substrate processing apparatus of FIG. 51.
FIG. 58 is a flowchart showing a procedure for determining an optimum light source driving energy of the substrate processing apparatus of FIG. 51.
FIG. 59 is a diagram showing a configuration of a semiconductor device according to an eighth embodiment of the present invention.
FIG. 60 is a diagram showing a configuration of a cluster type substrate processing system used in an eighth embodiment of the present invention.
FIG. 61 is a diagram for determining process conditions used in an eighth embodiment of the present invention.
FIGS. 62A and 62B are diagrams showing a film thickness distribution when an oxide film formed on the surface of a silicon substrate is subjected to UV-NO nitridation in a ninth embodiment of the present invention.
FIGS. 63 (A) and (B) are diagrams showing a film thickness distribution when an oxynitride film is directly formed on a silicon substrate surface by UV-NO nitridation in the ninth embodiment of the present invention. .
FIGS. 64A and 64B are diagrams showing the kinetics of forming an oxynitride film on a silicon substrate surface by UV-NO nitridation according to a ninth embodiment of the present invention.
FIGS. 65 (A) and (B) are other views showing the kinetics of forming an oxynitride film on a silicon substrate surface by UV-NO nitridation according to the ninth embodiment of the present invention.
FIGS. 66 (A) and (B) are still another views showing the kinetics of forming an oxynitride film on a silicon substrate surface by UV-NO nitridation according to the ninth embodiment of the present invention; FIGS. .
FIG. 67 is a diagram illustrating an example of an ultraviolet light source.
FIG. 68 is a view showing a film thickness distribution of an oxynitride film obtained by a substrate processing step according to a tenth embodiment of the present invention.
FIGS. 69 (A) and (B) are diagrams showing an NO gas introduction sequence according to an eleventh embodiment of the present invention.
FIGS. 70A and 70B are diagrams showing the film thickness and the nitrogen concentration in the oxynitride film formed using the NO gas introduction sequence of FIGS. 69A and 69B.
FIGS. 71 (A) to (C) are diagrams (part 1) for explaining the steps of manufacturing a semiconductor device according to the twelfth embodiment of the present invention; FIGS.
FIGS. 72 (D) and (E) are views (No. 2) for explaining the steps of manufacturing a semiconductor device according to the twelfth embodiment of the present invention; FIGS.
FIG. 73 is a preferable RF-N according to the first embodiment of the present invention.2It is a figure showing a processing condition.
FIG. 74 is a view showing the relationship between process conditions and film thickness distribution in a sixth embodiment of the present invention.
FIGS. 75A and 75B are diagrams respectively showing an XPS spectrum of a silicon oxide film and a relationship between a chemical shift appearing in the XPS spectrum and a film thickness.
FIG. 76 is a view showing the result of measuring the thickness distribution of an oxynitride film formed by a UV-NO process on a wafer having a diameter of 200 mm by improved ellipsometry.
[Explanation of symbols]
100,200 semiconductor device
1 silicon substrate
2 Base oxide film
2A, 332, 342 base oxide film, nitride film
3,333,343 High dielectric film
331a, 331b diffusion region
10, 20, 40 ° substrate processing equipment
11, 21, 321 processing container
11A, 22, 321A substrate holder
11B, 321B @ shower head
11a, 321a heater
11C, 321D optical window
12,322 substrate to be processed
13,324B UV light source
21A, 21E Exhaust port
21B Process space
21C Substrate loading / unloading room
21G quartz liner
21c, 22b, 22c @ purge line
21D gas nozzle
22A heater
22B magnetic seal tank
22C substrate rotation mechanism
23A, 23C, 23D, 24A, 24C, 29A, 29C, 29D Valve
23B, 29B Turbo molecular pump
24 dry pump
25 UV light source
25A optical window
26 remote plasma source
26A block
26B ferrite core
26C plasma
26a Gas circulation passage
26b gas inlet
26c @ gas outlet
26d coating
26e @ ion filter
27 substrate transfer unit
27A Gate valve
28 ° magnetic seal
30 cluster type substrate processing equipment
31A, 31B cassette module
32 substrate transfer chamber
33 washing room
34 oxidation / nitridation chamber
35 CVD room
36 heat treatment room
41 silicon substrate
42 oxide film
43 ZrSiOxfilm
321B 'oxygen gas supply line
321C exhaust port
323 joint
323A, 324b, 324c @ inert gas supply line
324 UV exposure equipment
324A optical window
324C robot
324D space
324E exhaust port
324F shielding plate
325 control device
331,341 silicon substrate
350 cluster type substrate processing equipment
351 road lock
352 pretreatment room
353 UVO2Radical oxidation chamber
354 CVD room
355 cooling room
356 substrate transfer chamber
426C @ plasma
426D @ plasma chamber
426b Gas inlet
426c trap
426d quartz liner

Claims (73)

高周波プラズマにより窒素ラジカルを形成する工程と、
酸素を含む絶縁膜表面に前記窒素ラジカルを供給し、前記絶縁膜表面を窒化する工程とを特徴とする、絶縁膜の窒化方法。
Forming nitrogen radicals by high-frequency plasma;
Supplying the nitrogen radicals to the surface of the insulating film containing oxygen and nitriding the surface of the insulating film.
前記絶縁膜は酸化膜であることを特徴とする請求項1記載の絶縁膜の窒化方法。2. The method according to claim 1, wherein the insulating film is an oxide film. 前記酸化膜は0.4nm以下の膜厚を有することを特徴とする請求項2記載の絶縁膜の窒化方法。3. The method according to claim 2, wherein the oxide film has a thickness of 0.4 nm or less. 前記絶縁膜は酸窒化膜であることを特徴とする請求項1記載の絶縁膜の窒化方法。2. The method according to claim 1, wherein the insulating film is an oxynitride film. 前記窒素ラジカルは、前記絶縁膜の表面に沿って流れるように形成されたガスの流れに乗って供給されることを特徴とする請求項1〜4のうち、いずれか一項記載の絶縁膜の窒化方法。5. The insulating film according to claim 1, wherein the nitrogen radicals are supplied along with a flow of a gas formed to flow along a surface of the insulating film. 6. Nitriding method. 前記ガスの流れは、前記絶縁膜が形成された被処理基板の第1の側から、径方向上で対向する第2の側へと流れることを特徴とする請求項5記載の絶縁膜の窒化方法。6. The insulating film according to claim 5, wherein the flow of the gas flows from a first side of the substrate on which the insulating film is formed to a second side that is radially opposed. Method. 前記被処理基板の前記第2の側において前記ガスの流れは排気されることを特徴とする請求項6記載の絶縁膜の窒化方法。7. The method according to claim 6, wherein the flow of the gas is exhausted on the second side of the substrate to be processed. 前記窒素ラジカルを形成する工程は、高周波プラズマにより窒素ガスを励起する工程と、窒素ガスの励起に伴って発生した窒素イオンを、拡散板あるいはイオンフィルタにより除去する工程を含むことを特徴とする請求項1〜7のうち、いずれか一項記載の絶縁膜の窒化方法。The step of forming nitrogen radicals includes a step of exciting nitrogen gas by high-frequency plasma, and a step of removing nitrogen ions generated by the excitation of the nitrogen gas by a diffusion plate or an ion filter. Item 8. The method for nitriding an insulating film according to any one of Items 1 to 7. 前記高周波プラズマは、窒素ガスを約400kHzの周波数で励起することにより形成されることを特徴とする請求項1〜8のうち、いずれか一項記載の絶縁膜の窒化方法。9. The method according to claim 1, wherein the high-frequency plasma is formed by exciting a nitrogen gas at a frequency of about 400 kHz. 前記絶縁膜表面を窒化する工程は、0.67Pa〜1.33kPaの範囲の圧力で実行されることを特徴とする請求項1〜9のうち、いずれか一項記載の酸化膜の窒化方法。10. The method according to claim 1, wherein the step of nitriding the surface of the insulating film is performed at a pressure in a range of 0.67 Pa to 1.33 kPa. 前記絶縁膜表面に窒素ラジカルを供給する工程に先立って、前記絶縁膜が保持されるプロセス空間を、前記絶縁膜表面の窒化工程で使われるよりも低い圧力にパージする工程を含むことを特徴とする請求項1〜10のうち、いずれか一項記載の絶縁膜の窒化方法。Prior to the step of supplying nitrogen radicals to the surface of the insulating film, the method further includes a step of purging a process space in which the insulating film is held to a pressure lower than that used in a nitriding step of the surface of the insulating film. The method for nitriding an insulating film according to claim 1. 前記パージ工程は、前記プロセス空間を、1.33×10−1〜1.33×10−4Paの圧力まで排気することを特徴とする請求項11記載の絶縁膜の窒化方法。The purge step, the process space, 1.33 × 10 -1 ~1.33 × 10 -4 Pa claim 11 nitriding method of the insulating film, wherein the evacuated to a pressure of. 前記絶縁膜は、約0.4nmの膜厚を有することを特徴とする請求項1および4〜12のうち、いずれか一項記載の絶縁膜の窒化方法。13. The method according to claim 1, wherein the insulating film has a thickness of about 0.4 nm. 前記絶縁膜は、シリコン基板表面を紫外光励起酸素ラジカルで処理することにより形成された酸化膜であることを特徴とする請求項1〜13のうち、いずれか一項記載の絶縁膜の窒化方法。The method according to claim 1, wherein the insulating film is an oxide film formed by treating a surface of a silicon substrate with ultraviolet light-excited oxygen radicals. シリコン基板表面に絶縁膜を形成する工程と、
高周波プラズマにより窒素ラジカルを形成する工程と、
前記絶縁膜表面に前記窒素ラジカルを供給し、前記絶縁膜表面を窒化する工程と、
前記表面を窒化処理された絶縁膜上に高誘電体膜を形成する工程とを含むことを特徴とする、半導体装置の製造方法。
Forming an insulating film on the silicon substrate surface;
Forming nitrogen radicals by high-frequency plasma;
Supplying the nitrogen radicals to the insulating film surface, and nitriding the insulating film surface;
Forming a high dielectric film on the insulating film whose surface has been nitrided.
前記絶縁膜は酸化膜であることを特徴とする請求項15記載の半導体装置の製造方法。The method according to claim 15, wherein the insulating film is an oxide film. 前記酸化膜は0.4nm以下の膜厚を有することを特徴とする請求項16記載の半導体装置の製造方法。17. The method according to claim 16, wherein the oxide film has a thickness of 0.4 nm or less. 前記絶縁膜は酸窒化膜であることを特徴とする請求項15記載の半導体装置の製造方法。The method according to claim 15, wherein the insulating film is an oxynitride film. 前記窒素ラジカルは、前記絶縁膜の表面に沿って流れるように形成されたガスの流れに乗って供給されることを特徴とする請求項15〜18のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。19. The semiconductor device according to claim 15, wherein the nitrogen radicals are supplied along with a flow of a gas formed to flow along a surface of the insulating film. Production method. 前記ガスの流れは、前記絶縁膜が形成された前記シリコン基板の第1の側から、径方向上で対向する第2の側へと流れることを特徴とする請求項19記載の半導体装置の製造方法。20. The manufacturing of a semiconductor device according to claim 19, wherein the flow of the gas flows from a first side of the silicon substrate on which the insulating film is formed to a second side radially opposed to the first side. Method. 前記シリコン基板の前記第2の側において前記ガスの流れは排気されることを特徴とする請求項20記載の半導体装置の製造方法。21. The method according to claim 20, wherein the flow of the gas is exhausted on the second side of the silicon substrate. 前記窒素ラジカルを形成する工程は、高周波プラズマにより窒素ガスを励起する工程と、窒素ガスの励起に伴って発生した窒素イオンをイオンフィルタにより除去する工程を含むことを特徴とする請求項15〜21のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。22. The method according to claim 15, wherein the step of forming nitrogen radicals includes a step of exciting nitrogen gas by high-frequency plasma and a step of removing nitrogen ions generated by the excitation of the nitrogen gas by an ion filter. 13. The method of manufacturing a semiconductor device according to claim 1. 前記高周波プラズマは、窒素ガスを約400kHzの周波数で励起することにより形成されることを特徴とする請求項15〜22のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。23. The method according to claim 15, wherein the high-frequency plasma is formed by exciting nitrogen gas at a frequency of about 400 kHz. 前記絶縁膜表面を窒化する工程は、0.67Pa〜1.33kPaの範囲の圧力で実行されることを特徴とする請求項15〜23のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。The method of manufacturing a semiconductor device according to any one of claims 15 to 23, wherein the step of nitriding the surface of the insulating film is performed at a pressure in a range of 0.67 Pa to 1.33 kPa. 前記絶縁膜表面に窒素ラジカルを供給する工程に先立って、前記絶縁膜が保持されるプロセス空間を、前記絶縁膜表面の窒化工程で使われるよりも低い圧力にパージする工程を含むことを特徴とする請求項15〜24のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。Prior to the step of supplying nitrogen radicals to the surface of the insulating film, the method further includes a step of purging a process space in which the insulating film is held to a pressure lower than that used in a nitriding step of the surface of the insulating film. The method of manufacturing a semiconductor device according to claim 15, wherein 前記パージ工程は、前記プロセス空間を、1.33×10−1〜1.33×10−4Paの圧力まで排気することを特徴とする請求項25記載の半導体装置の製造方法。The method of manufacturing a semiconductor device according to claim 25, wherein in the purging step, the process space is evacuated to a pressure of 1.33 × 10 −1 to 1.33 × 10 −4 Pa. 前記絶縁膜は、約0.4nmの膜厚を有することを特徴とする請求項15〜26のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。The method according to any one of claims 15 to 26, wherein the insulating film has a thickness of about 0.4 nm. 前記絶縁膜を形成する工程は、シリコン基板表面を紫外光励起酸素ラジカルで処理する工程を含むことを特徴とする請求項15〜27のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。28. The method of manufacturing a semiconductor device according to claim 15, wherein the step of forming the insulating film includes a step of treating the surface of the silicon substrate with ultraviolet light excited oxygen radicals. 前記絶縁膜の形成工程と前記絶縁膜の窒化工程とは、同一の処理装置内において、途中で前記シリコン基板を大気に露出することなく、連続して実行されることを特徴とする請求項15〜28のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。16. The method according to claim 15, wherein the step of forming the insulating film and the step of nitriding the insulating film are performed continuously in the same processing apparatus without exposing the silicon substrate to the air in the middle. 29. The method of manufacturing a semiconductor device according to claim 28. 前記絶縁膜の形成工程と、前記絶縁膜の窒化工程とは、同一の処理装置内において、途中で前記シリコン基板を大気に露出することなく、連続して実行され、前記絶縁膜の形成工程と前記絶縁膜の窒化工程との間には、前記絶縁膜が保持されるプロセス空間をパージする工程が、0〜4回行われることを特徴とする請求項15〜24のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。The step of forming the insulating film and the step of nitriding the insulating film are continuously performed without exposing the silicon substrate to the air in the same processing apparatus, and performing the step of forming the insulating film. The step of purging a process space in which the insulating film is held is performed 0 to 4 times between the step of nitriding the insulating film and the step of nitriding the insulating film. The manufacturing method of the semiconductor device described in the above. 高周波プラズマにより窒素ラジカルを形成する窒素ラジカル形成部と、
絶縁膜を形成された被処理基板を保持する処理容器とよりなり、
前記処理容器は、前記窒素ラジカル形成部から前記窒素ラジカルを供給され、前記絶縁膜表面に前記窒素ラジカルを供給することにより前記絶縁膜表面を窒化することを特徴とする基板処理装置。
A nitrogen radical forming unit that forms nitrogen radicals by high-frequency plasma;
A processing container for holding the substrate to be processed on which the insulating film is formed,
The substrate processing apparatus, wherein the processing container is supplied with the nitrogen radicals from the nitrogen radical forming unit, and supplies the nitrogen radicals to the surface of the insulating film to nitride the surface of the insulating film.
前記処理容器は前記窒素ラジカル形成部を側面上に有し、前記絶縁膜の表面に沿って流れるようにガスの流れを形成し、前記窒素ラジカルを、前記絶縁膜の表面に沿って流れるように形成されたガスの流れに乗って前記絶縁膜の表面に供給することを特徴とする請求項31記載の絶縁膜の基板処理装置。The processing container has the nitrogen radical forming portion on a side surface, forms a gas flow so as to flow along the surface of the insulating film, and allows the nitrogen radical to flow along the surface of the insulating film. 32. The apparatus for processing an insulating film substrate according to claim 31, wherein the substrate is supplied to the surface of the insulating film while riding on a flow of the formed gas. 前記ガスの流れは、前記処理容器内を、前記絶縁膜が形成された被処理基板の第1の側から、径方向上で対向する第2の側へと流れることを特徴とする請求項32記載の基板処理装置。33. The gas flow, wherein the gas flows from the first side of the substrate on which the insulating film is formed to the second side radially opposite to the inside of the processing container. The substrate processing apparatus according to any one of the preceding claims. 前記前記処理容器は、被処理基板の前記第2の側において排気されることを特徴とする請求項33記載の基板処理装置。34. The substrate processing apparatus according to claim 33, wherein the processing container is evacuated on the second side of the substrate to be processed. 前記ラジカル形成部は、ガス通路と、前記ガス通路の一部に形成され、前記ガス通路を通過する窒素ガスをプラズマ励起する高周波プラズマ形成部とを含むことを特徴とする請求項31〜34のうち、いずれか一項記載の基板処理装置。35. The radical generator according to claim 31, wherein the radical forming unit includes a gas passage, and a high-frequency plasma forming unit formed in a part of the gas passage and plasma-exciting a nitrogen gas passing through the gas passage. The substrate processing apparatus according to any one of the preceding claims. 前記高周波プラズマ形成部は、窒素ガスを約400kHzの周波数でプラズマ励起することを特徴とする請求項35記載の基板処理装置。36. The substrate processing apparatus according to claim 35, wherein the high-frequency plasma forming unit performs plasma excitation of nitrogen gas at a frequency of about 400 kHz. 前記処理容器には、前記処理容器内部を前記絶縁膜表面の窒化工程で使われるよりも低い圧力に減圧可能な排気系が結合されていることを特徴とする請求項31〜36のうち、いずれか一項記載の基板処理装置。37. The processing container according to claim 31, wherein an exhaust system capable of reducing the pressure inside the processing container to a pressure lower than that used in a nitriding step of the insulating film surface is connected to the processing container. The substrate processing apparatus according to claim 1. 処理空間を画成し、前記処理空間中に被処理基板を保持する保持台を備えた処理容器と、
前記処理容器上、前記保持台に対して第1の端部の側に設けられた第1のラジカル源と、
前記処理容器上、前記保持台に対して前記第1の端部の側に設けられた第2のラジカル源と、
前記処理容器上、前記保持台に対して前記第1の端部に対向する第2の端部の側に設けられ、前記処理空間を第1の処理圧に排気する第1の排気経路と、
前記処理容器上、前記保持台に対して前記第2の端部の側に、前記処理空間を第2の処理圧に排気する第2の排気経路とよりなる基板処理装置。
A processing container that defines a processing space and includes a holding table that holds a substrate to be processed in the processing space,
A first radical source provided on the processing container on a first end side with respect to the holding table;
A second radical source provided on the processing container on the side of the first end with respect to the holding table;
A first exhaust path that is provided on the processing container on a side of a second end opposite to the first end with respect to the holding table, and exhausts the processing space to a first processing pressure;
A substrate processing apparatus comprising: a second exhaust path that exhausts the processing space to a second processing pressure on the processing container and on the side of the second end with respect to the holding table.
前記第1の排気路は、前記第1のラジカル源が駆動されている場合に駆動され、前記第2の排気路は、前記第2のラジカル源が駆動されている場合に駆動されることを特徴とする請求項38記載の基板処理装置。The first exhaust path is driven when the first radical source is driven, and the second exhaust path is driven when the second radical source is driven. 39. The substrate processing apparatus according to claim 38, wherein: 前記第1のラジカル源は、前記処理容器中に供給された酸素ガスを励起する紫外光源を含み、前記第2のラジカル源は、窒素ガスを供給されてこれを励起するリモートプラズマ源よりなることを特徴とする請求項38または39記載の基板処理装置。The first radical source includes an ultraviolet light source that excites oxygen gas supplied into the processing container, and the second radical source includes a remote plasma source that is supplied with nitrogen gas and excites the nitrogen gas. The substrate processing apparatus according to claim 38 or 39, wherein: 前記第1のラジカル源は、酸素ガスを前記保持台上の被処理基板の表面に沿って流すノズルを含み、前記紫外光源は、前記ノズルと被処理基板との間の位置に設けられ、光学窓を介して前記ノズルから放出される酸素ガスを活性化することを特徴とする請求項40記載の基板処理装置。The first radical source includes a nozzle for flowing oxygen gas along the surface of the substrate to be processed on the holding table, and the ultraviolet light source is provided at a position between the nozzle and the substrate to be processed, and 41. The substrate processing apparatus according to claim 40, wherein the oxygen gas released from the nozzle through a window is activated. 前記第1の排気経路は、ターボ分子ポンプを含むことを特徴とする請求項38〜41のうち、いずれか一項記載の基板処理装置。42. The substrate processing apparatus according to claim 38, wherein the first exhaust path includes a turbo molecular pump. 前記第2の排気経路は、メカニカルブースターポンプを含むことを特徴とする請求項38〜42のうち、いずれか一項記載の基板処理装置。43. The substrate processing apparatus according to claim 38, wherein the second exhaust path includes a mechanical booster pump. 前記ターボ分子ポンプは、メカニカルブースターポンプによりブーストされることを特徴とする請求項42記載の基板処理装置。43. The substrate processing apparatus according to claim 42, wherein the turbo molecular pump is boosted by a mechanical booster pump. 前記処理容器は前記第2の端部に基板搬入・搬出口を有することを特徴とする請求項38〜44のうち、いずれか一項記載の基板処理装置。The substrate processing apparatus according to any one of claims 38 to 44, wherein the processing container has a substrate loading / unloading port at the second end. 前記第1および第2の排気経路は前記処理容器中、前記第2の端部近傍に形成された排気口を介して前記処理空間を排気することを特徴とする請求項38〜45記載の基板処理装置。46. The substrate according to claim 38, wherein the first and second exhaust paths exhaust the processing space through an exhaust port formed near the second end in the processing container. Processing equipment. 前記第1の排気経路は、前記排気口を介して前記処理空間に結合されたターボ分子ポンプを含むことを特徴とする請求項46記載の基板処理装置。47. The substrate processing apparatus according to claim 46, wherein the first exhaust path includes a turbo-molecular pump coupled to the processing space via the exhaust port. 前記保持台は回動自在に設けられ、さらに前記保持台を回動させる回動機構が設けられていることを特徴とする請求項38〜47のうち、いずれか一項記載の基板処理装置。The substrate processing apparatus according to any one of claims 38 to 47, wherein the holding table is rotatably provided, and a rotation mechanism that rotates the holding table is further provided. 処理空間を画成し、前記処理空間中に被処理基板を保持する保持台を備えた処理容器と、
前記処理容器上に設けられた第1のラジカル源と、
前記処理容器上に設けられた第2のラジカル源と、
前記処理容器上に設けられ、前記処理空間を第1の処理圧に排気する第1の排気経路と、
前記処理容器上に設けられ、前記処理空間を第2の処理圧に排気する第2の排気経路とよりなり、
前記第1の排気経路は、前記第1のラジカル源に対して、前記保持台上の被処理基板を挟んで反対の側において前記処理空間を排気するように設けられ、前記第2の排気路は、前記第2のラジカル源に対して、前記保持台上の被処理基板を挟んで反対の側において前記処理空間を排気するように設けられることを特徴とする基板処理装置。
A processing container that defines a processing space and includes a holding table that holds a substrate to be processed in the processing space,
A first radical source provided on the processing vessel;
A second radical source provided on the processing vessel;
A first exhaust path provided on the processing container and exhausting the processing space to a first processing pressure;
A second exhaust path that is provided on the processing container and exhausts the processing space to a second processing pressure;
The first exhaust path is provided to exhaust the processing space on the opposite side of the first radical source with the substrate to be processed on the holding table interposed therebetween, and the second exhaust path Is provided to exhaust the processing space on the opposite side of the second radical source with the substrate to be processed on the holding table interposed therebetween.
基板搬送室と、
前記基板搬送室に結合された複数の処理室とよりなるクラスタ型基板処理装置において、前記複数の処理室の一つが、
第1の端部に前記基板搬送室に結合された基板搬入・搬出口を有し、対向する第2の端部に第1のラジカル源を有し、内部にプロセス空間を画成する処理容器と、
前記プロセス空間中、前記第1の端部と第2の端部との間において回動自在に設けられ、被処理基板を保持する基板保持台と、
前記プロセス空間中、前記第1の端部と前記基板保持台との間に設けられ、前記プロセス空間に、第1の処理ガスを導入する第1の処理ガス導入部と、
前記第1のラジカル源に第2の処理ガスを導入する第2の処理ガス導入部と、
前記処理容器上に、前記第1の処理ガス導入部と前記基板保持台との間において前記第1の処理ガスを活性化するように設けられた第2のラジカル源と、
前記プロセス空間中、前記基板保持台よりも前記第1の端部に近い部分に設けられた第1の排気口と、
前記プロセス空間中、前記基板保持台よりも前記第2の端部に近い部分に設けられた第2の排気口と、
前記第1の排気口に結合され、前記プロセス空間を第1の処理圧に排気する第1のポンプと、
前記第2の排気口に結合され、前記プロセス空間を第2の、より低い処理圧に排気する第2のポンプとを備え、
前記第2のポンプは、前記処理容器の第2の端部近傍に配設されることを特徴とするクラスタ型基板処理装置。
A substrate transfer chamber,
In a cluster-type substrate processing apparatus including a plurality of processing chambers coupled to the substrate transfer chamber, one of the plurality of processing chambers,
A processing vessel having a substrate loading / unloading port coupled to the substrate transfer chamber at a first end, a first radical source at a second opposed end, and defining a process space therein; When,
A substrate holder that is rotatably provided between the first end and the second end in the process space and that holds a substrate to be processed;
A first processing gas introduction unit that is provided between the first end and the substrate holder in the process space and that introduces a first processing gas into the process space;
A second processing gas introduction unit that introduces a second processing gas into the first radical source;
A second radical source provided on the processing container to activate the first processing gas between the first processing gas introduction unit and the substrate holder;
A first exhaust port provided at a portion closer to the first end than the substrate holding table in the process space;
A second exhaust port provided at a portion closer to the second end than the substrate holding table in the process space;
A first pump coupled to the first exhaust port and evacuating the process space to a first processing pressure;
A second pump coupled to the second exhaust port and evacuating the process space to a second, lower processing pressure;
The cluster type substrate processing apparatus, wherein the second pump is disposed near a second end of the processing container.
シリコン基板と、
前記シリコン基板上に形成された2〜4原子層の厚さの絶縁膜とを含むことを特徴とする半導体装置。
A silicon substrate,
And an insulating film having a thickness of 2 to 4 atomic layers formed on the silicon substrate.
前記絶縁膜は、2〜4原子層の範囲で一様な膜厚を有することを特徴とする請求項51記載の半導体装置。The semiconductor device according to claim 51, wherein the insulating film has a uniform thickness in a range of 2 to 4 atomic layers. 前記絶縁膜はシリコン酸化膜よりなることを特徴とする請求項51または52記載の半導体装置。53. The semiconductor device according to claim 51, wherein the insulating film is made of a silicon oxide film. 前記絶縁膜はシリコン酸窒化膜よりなることを特徴とする請求項51または52記載の半導体装置。53. The semiconductor device according to claim 51, wherein the insulating film is made of a silicon oxynitride film. さらに前記絶縁膜上に形成された高誘電体膜と、前記高誘電体膜上に形成されたゲート電極とを含むことを特徴とする請求項51〜54のうち、いずれか一項記載の半導体装置。The semiconductor according to any one of claims 51 to 54, further comprising a high dielectric film formed on the insulating film, and a gate electrode formed on the high dielectric film. apparatus. シリコン基板と、
前記シリコン基板上に形成された絶縁膜とよりなる半導体装置において、
前記絶縁膜は、シリコン基板上に形成された1〜4原子層の厚さの酸化膜を窒化して形成されることを特徴とする半導体装置。
A silicon substrate,
In a semiconductor device comprising an insulating film formed on the silicon substrate,
The semiconductor device according to claim 1, wherein the insulating film is formed by nitriding an oxide film having a thickness of 1 to 4 atomic layers formed on a silicon substrate.
シリコン基板表面に、133〜133×10−4mPaの範囲の分圧を有する酸素ラジカルを使った酸化処理により酸化膜を形成する工程を特徴とする基板処理方法。A substrate processing method, comprising: forming an oxide film on a surface of a silicon substrate by an oxidation process using an oxygen radical having a partial pressure in a range of 133 to 133 × 10 −4 mPa. 前記酸化処理工程の継続時間は、約5分間以下であることを特徴とする請求項57記載の基板処理方法。The method of claim 57, wherein a duration of the oxidation process is about 5 minutes or less. 前記酸化処理工程は、紫外線励起酸素ラジカルの存在下において、波長が172nmの紫外線のパワーを紫外光源直下の領域において5〜50mW/cmの範囲に設定し、酸素分圧を133mPa〜133Paの範囲に設定して実行されることを特徴とする請求項57または58記載の基板処理方法。In the oxidation treatment step, in the presence of ultraviolet-excited oxygen radicals, the power of ultraviolet light having a wavelength of 172 nm is set in a range of 5 to 50 mW / cm 2 in a region immediately below the ultraviolet light source, and the oxygen partial pressure is in a range of 133 mPa to 133 Pa. 59. The substrate processing method according to claim 57, wherein the method is performed by setting the following. シリコン基板表面にベース酸化膜を形成する工程と、
前記ベース酸化膜上に高誘電体膜を形成する工程と、
前記高誘電体膜上にゲート電極層を形成する工程とよりなる半導体装置の製造方法において、
前記ベース酸化膜を形成する工程は、前記シリコン基板表面に、分圧が133〜133×10−4mPaの範囲となる濃度の酸素ラジカルを使った酸化処理により酸化膜を形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
Forming a base oxide film on the silicon substrate surface;
Forming a high dielectric film on the base oxide film;
Forming a gate electrode layer on the high dielectric film.
The step of forming the base oxide film includes a step of forming an oxide film on the surface of the silicon substrate by an oxidation treatment using oxygen radicals having a partial pressure in a range of 133 to 133 × 10 −4 mPa. A method for manufacturing a semiconductor device, comprising:
前記酸化処理工程の継続時間は、約5分間以下であることを特徴とする請求項60記載の半導体装置の製造方法。The method of claim 60, wherein a duration of the oxidation process is about 5 minutes or less. 前記酸化処理工程は、紫外線励起酸素ラジカルの存在下において、波長が172nmの紫外線のパワーを、紫外光源直下の領域において5〜50mW/cmの範囲に設定し、酸素分圧を133mPa〜133Paの範囲に設定して実行されることを特徴とする請求項60または61記載の半導体装置の製造方法。In the oxidation treatment step, in the presence of ultraviolet-excited oxygen radicals, the power of ultraviolet light having a wavelength of 172 nm is set in a range of 5 to 50 mW / cm 2 in a region immediately below the ultraviolet light source, and the oxygen partial pressure is set to 133 mPa to 133 Pa. 62. The method for manufacturing a semiconductor device according to claim 60, wherein the method is performed by setting a range. シリコン基板表面にNOガスを供給する工程と、
前記NOガスを紫外光により励起し、前記シリコン基板表面に酸窒化膜を形成する工程とよりなることを特徴とする、基板処理方法。
Supplying a NO gas to the silicon substrate surface;
A step of exciting the NO gas with ultraviolet light to form an oxynitride film on the surface of the silicon substrate.
前記紫外光は、約172nmの波長を有することを特徴とする請求項63記載の基板処理方法。The method of claim 63, wherein the ultraviolet light has a wavelength of about 172nm. 前記紫外光は、キセノンを封入した誘電体バリア放電管により形成されることを特徴とする請求項63または64記載の基板処理方法。65. The substrate processing method according to claim 63, wherein the ultraviolet light is formed by a dielectric barrier discharge tube in which xenon is sealed. 前記酸窒化膜は、約0.5nmの厚さに形成されることを特徴とする請求項63記載の基板処理方法。64. The method of claim 63, wherein the oxynitride film is formed to a thickness of about 0.5 nm. 前記酸窒化膜を形成する工程は、約450℃の基板温度において実行されることを特徴とする請求項63記載の基板処理方法。The method of claim 63, wherein the step of forming the oxynitride film is performed at a substrate temperature of about 450 ° C. 前記窒化膜を形成する工程は200秒間以下であることを特徴とする請求項63〜67のうち、いずれか一項記載の基板処理方法。68. The substrate processing method according to claim 63, wherein the step of forming the nitride film is performed for 200 seconds or less. 前記酸窒化膜を形成する工程は、1.33〜1.33×10Paの範囲の処理圧において実行されることを特徴とする請求項63〜68のうち、いずれか一項記載の基板処理方法。69. The substrate according to claim 63, wherein the step of forming the oxynitride film is performed at a processing pressure in a range of 1.33 to 1.33 × 10 3 Pa. Processing method. 前記NOガスを供給する工程は、前記シリコン基板の昇温を開始するよりも前に開始されることを特徴とする請求項63〜69のうち、いずれか一項記載の基板処理方法。70. The substrate processing method according to claim 63, wherein the step of supplying the NO gas is started before starting to raise the temperature of the silicon substrate. 前記酸窒化膜形成工程に先立って、前記シリコン基板表面の自然酸化膜を除去する工程を行なうことを特徴とする請求項63〜70のうち、いずれか一項記載の基板処理方法。71. The substrate processing method according to claim 63, wherein a step of removing a natural oxide film on the surface of the silicon substrate is performed prior to the step of forming an oxynitride film. シリコン基板表面にNOガスを供給し、前記NOガスを紫外光で励起することにより、前記シリコン基板表面に酸窒化膜を形成する工程と、
前記酸窒化膜上に、高誘電体膜を形成する工程と、
前記高誘電体膜上にゲート電極を形成する工程とよりなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
Supplying NO gas to the silicon substrate surface and exciting the NO gas with ultraviolet light to form an oxynitride film on the silicon substrate surface;
Forming a high dielectric film on the oxynitride film;
Forming a gate electrode on the high dielectric film.
前記紫外光は、172nmの波長を有することを特徴とする請求項72記載の半導体装置の製造方法。The method of manufacturing a semiconductor device according to claim 72, wherein the ultraviolet light has a wavelength of 172 nm.
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