JP2004005925A - マテリアル記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】関連するマテリアルを劣化させるリスクを生じることなく、メタデータを関連するマテリアルと同じ記録媒体に記録する。
【解決手段】データ再生順を有するデータマテリアルの記録媒体において、記録媒体にデータ再生順に記録されているデータマテリアルは、当該記録媒体の異なる部分に記録されているダミーデータマテリアルに関連付けられ、ダミーデータマテリアルには、データマテリアルを識別するメタデータがウォータマークとしてエンコードされる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マテリアルの記録に関する。マテリアルは、ビデオマテリアル、オーディオマテリアル、データマテリアルのいずれであってもよい。
【0002】
以下、ビデオマテリアルを用いて本発明を説明するが、本発明は、ビデオマテリアル以外のマテリアルにも適用することができる。例えば、本発明はオーディオマテリアルにも適用してもよい。また、本発明は、オーディオマテリアル以外のデータマテリアルに適用してもよい。更に、本発明は、オーディオマテリアル、ビデオマテリアル、データマテリアルのうちの1つ以上を成分として含むマテリアルに適用してもよい。
【0003】
【従来の技術】
ビデオ信号に「ウォータマーク」を埋め込むことによりビデオ信号を識別する技術が知られている。ウォータマークは、エンコードされた信号(coded signal:以下、エンコード信号という。)であり、このエンコード信号が表示画像において不可視又は実質的に不可視となるように、ビデオ信号に埋め込まれる。エンコード信号は、ビデオ信号から検出することができ、このエンコード信号を検出することにより、例えば著作権の侵害を発見することができる。ここで、ウォータマークは、例えば編集したり、特殊効果を適用したり、マテリアルを更に処理することによって、故意又は過失で破損又は除去されることがある。更に、ビデオ信号にウォータマークを適用することにより、僅かではあるが、ビデオ信号に知覚可能な劣化が生じることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、マテリアルを取り扱い、マテリアルに識別子を付し、マテリアルを利用するための有効な手法として、マテリアルにいわゆるメタデータを関連付ける技術が広く用いられている。例えば、英国特許出願公開第2361136号明細書では、メタデータは、例えばSMPTE固有マテリアル識別子(Unique Material Identifier:以下、UMIDという。)等のマテリアル識別子によってマテリアルにリンクされたエントリとしてデータベースに格納されている。UMID自体は、ウォータマークとしてマテリアルに埋め込まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る記録媒体は、データ再生順序を有するデータマテリアルの記録媒体において、記録媒体にデータ再生順に記録されているデータマテリアルは、記録媒体の異なる部分に記録されているダミーデータマテリアルに関連付けられ、ダミーデータマテリアルには、データマテリアルを識別するメタデータがウォータマークとしてエンコードされている。
【0006】
これにより、関連するマテリアルを劣化させるリスクを生じることなく、メタデータを関連するマテリアルと同じ記録媒体に記録することができる。本発明は、特に、テープ状記録媒体に適用することができるが、他の種類の線形記録媒体又はデータを再生順に記録する他の媒体(例えば、ビデオディスク)にも適用することができる。ダミーデータの一部(例えば、ビデオマテリアルを記録する場合、テストパターン、ブラックアンドバースト信号(black and burst)、テキストマテリアル等)が記録媒体に記録され、メタデータは、ウォータマークとして、ダミーデータマテリアルに埋め込まれる。
【0007】
データマテリアルとダミーデータマテリアルは、好ましくは、再生順に、実質的に連続する部分に記録される。例えば、テープ状記録媒体の場合、これは、テープ上の実質的に隣接する異なる部分を意味する。
【0008】
メタデータは、好ましくは、少なくともマテリアル識別コードを含む。マテリアル識別コードは、特に、メタデータ及び/又はデータマテリアルを外部データソース又はリファレンスにリンクさせるのに有用である。更に、好ましくは、データマテリアルは、データグループ(例えば、ビデオマテリアルの場合、フレーム又はフィールド等の画像)として記録され、各データグループがそのデータグループと対応するマテリアル識別コードを有するメタデータとを関連付けるマテリアル識別コードを有し、このマテリアル識別コードにより、データマテリアルをダミーデータマテリアル内のウォータマークが付されたメタデータにリンクさせることができる。
【0009】
ダミーデータは、所定量の有用なデータを実際に含んでいてもよい。例えば、ダミーデータは、タイトルデータ(titling data)、ショットリスト(shot lists)等であってもよい。ダミーデータとしては、タイトル又はショットリストを表す英数字データを用いてもよく、英数字データの視覚的表現を用いてもよい。また、ウォータマークを用いて、ダミーデータに更なるデータを埋め込んでもよく、ここで、更なるデータは、同じ英数字データであってもよく、関連する英数字データであってもよく、他のデータであってもよい。例えば、ダミーデータは、ショットリスト等のリストのアウトラインの視覚的表現であってもよく、このアウトラインは、ウォータマークとして埋め込まれたデータであってもよい。
【0010】
この方法を用いれば、大量のペイロードデータをダミーデータに埋め込むこともできる。この方法により、ウォータマークが付加されたピクチャにウォータマークが影響を与えてはならないという一般的には非常に厳しい要件を満たすことができる。通常、より多くのデータペイロードを含むウォータマークは、より少ないペイロードデータを含むウォータマークより視認されやすい。そこで、本発明の具体例では、大量のデータペイロード(例えば、ショットリスト)を伝えるために、その効果が視認されやすいという意味で「劣った(poor)」ウォータマークを用いている。このようなウォータマークをダミーデータに埋め込むことにより、記録されている他のマテリアルが劣化することを回避できる。
【0011】
本発明の他の様々な特徴は、添付の請求の範囲において定義されている。
【0012】
【発明の実施の形態】
概観
図1に示すように、ダミーデータ生成器880は、ウォータマークを付すべきデータマテリアルを生成する。ダミーデータは、タイトルデータ(titling data)、メニューデータ、カラーバー等のテスト信号データ、又は単にブラックのビデオ画像等の無意味なマテリアル(null material)を表すデータであってもよい。例えば、タイトルデータを使用する場合、タイトル生成器790は、データベース792(現在のビデオマテリアルに関する書誌的事項(bibliographic details)を格納している)から適切な情報を読み出し、英数字タイトル情報(alphanumeric titling information)の視覚的表現(visual representation)を生成し、このタイトル情報をダミーデータ生成器880に供給する(勿論、このような場合、ダミーデータ生成器880は、このタイトル情報をそのままダミーデータとして出力してもよい)。
【0013】
ウォータマーク生成器882は、ダミーデータマテリアルにウォータマークを挿入又は適用する。このウォータマークについては、後のウォータマークの章で詳しく述べる。本発明の好ましい具体例においては、ウォータマークは、固有マテリアル識別子(Unique Material Identifier:以下、UMIDという。)に基づいて生成される。UMIDは、UMID生成器886が必要に応じてデータベース792からデータを読み出して生成される。UMIDについては、後のUMIDの章で詳しく述べる。本発明の好ましい具体例においては、UMIDに基づくウォータマークによりマテリアルが識別される。更に、ウォータマークにより、マテリアルの所有者を識別してもよい。UMIDは、1フレーム単位の精度でマテリアルを識別することができる。このため、本発明の好ましい具体例においては、ウォータマークは、各フレームを固有に識別するように、各フレーム毎に埋め込まれる。他の具体例においては、UMIDのインスタンス番号フィールド(instance number field)を、マテリアルの使用が許可された異なるユーザを区別するための「フィンガプリント(fingerprints)」として用いる。
【0014】
ウォータマークが付されたダミーデータマテリアルは、データフォーマット器(data formatter)888に供給され、データフォーマット器888は、ダミーデータマテリアルのフォーマットを記録媒体820への記録に適したフォーマットに変換する。記録媒体820は、テープ状記録媒体、光ディスク、磁気ディスク、マテリアルを記憶するために構成されたランダムアクセスメモリ等、データを再生順(replay order)に記録する媒体である。実際には、いかなる種類の物理的媒体を用いても、マテリアルを再生順に記録することができる。複雑な又はマルチパスの再生順序(multi−path replay order)を有するDVD等の媒体であっても、マテリアルを再生順に記録できる媒体とみなすことができる。
【0015】
データフォーマット器888には、ビデオソース822からビデオマテリアルも供給されている。ビデオソース822は、カメラ、ビデオテープレコーダ、ビデオサーバ及び他のあらゆる適切なソースのうちのいずれであってもよい。UMID生成器886によって生成されたUMIDは、ダミーデータのコンテンツではなく、ビデオソース822からのビデオマテリアルのコンテンツを表している。換言すれば、メニュー、タイトル、テスト信号データを提供する等、ダミーデータが有することのできる機能とは別に、ダミーデータは、この観点において、単にウォータマークによって表されるUMID又は他のデータを表現するためのデータとしても機能する。
【0016】
データフォーマット器888は、ウォータマークが付されたダミーデータマテリアルと、ビデオソース822からのビデオマテリアルとを(再生順に関して)インターリーブする。このインターリーブ処理は、後に図2a〜図2cを用いて説明するように、異なる様々な手法で実行することができる。インターリーブされたビデオデータとウォータマークが付されたダミーデータは、適切な再生順で記録媒体820に記録される。
【0017】
データベース792は、マテリアルに関連し、UMIDによってマテリアルにリンクされたメタデータを格納していてもよい。データベース792に格納することができるメタデータの具体例については、後のメタデータの章で詳しく述べる。
【0018】
ダミーデータは、所定量の有用なデータを実際に含んでいてもよい。ダミーデータは、例えば、タイトルデータ(titling data)やショットリスト(shot lists)等であってもよい。ダミーデータとしては、タイトル又はショットリストを表す英数字データを用いてもよく、英数字データの視覚的表現を用いてもよい。また、ウォータマークを用いて、ダミーデータに更なるデータを埋め込んでもよく、ここで、更なるデータは、同じ英数字データであってもよく、関連する英数字データであってもよく、他のデータであってもよい。例えば、ダミーデータは、ショットリスト等のリストのアウトラインの視覚的表現であってもよく、このアウトラインは、ウォータマークとして埋め込まれたデータであってもよい。このため、図1では、タイトル生成器790からウォータマーク生成器882にデータが直接供給されることを意味する破線が示されており、これにより、タイトルデータ(又は他のデータ)をウォータマークの一部として埋め込むことができる。
【0019】
この手法を用いれば、大量のペイロードデータをダミーデータに埋め込むこともできる。この手法により、ウォータマークが付加されたピクチャにウォータマークが影響を与えてはならないという一般的には非常に厳しい要件を緩和することができる。通常、より多くのデータペイロードを含むウォータマークは、より少ないペイロードデータを含むウォータマークよりも視認されやすい。そこで、本発明の具体例では、大量のデータペイロード(例えば、ショットリスト)を伝えるために、その効果が視認されやすいという意味で「劣った(poor)」ウォータマークを用いている。このようなウォータマークをダミーデータに埋め込むことにより、記録されている他のマテリアルが劣化することを回避できる。記録媒体における、ウォータマークが付されたダミーデータの構成の具体例を図2a〜図2cに示す。なお、これらの図は、例えばテープ状記録媒体等の特定の種類の記録媒体を表しているものではない。すなわち、これらの図は、単に、紙面左から右に線形のデータ再生順序を表しているにすぎない。勿論、これに代えて、上述のように、より複雑な非線形の再生順序(例えば、DVDを用いて実現できる)を用いてもよい。以下の説明は、このような複雑な構成にも同様に適用できるものであるが、図2a〜図2cでは、図を明瞭にするために、単純な線形の再生順のみを示している。
【0020】
図2a〜図2cにおいて、「WM」のラベルは、上述のようにしてウォータマークが付された記録マテリアルの部分を示している。テープ状記録媒体の端部では、テープ状記録媒体のテンションを適切に調整することが難しく、また、テープ状記録媒体に破損が生じやすいため、このようなテープ状記録媒体の端部においては、データが破損又は劣化しやすいという問題があるため、図2aに示すように、テープ状記録媒体の最初の部分にはデータを記録しないという手法は、周知の手法である。このため、図2aに示す具体例では、記録媒体の最初のアイテムとして、ウォータマークが付されたブラックダミー信号部分(black dummy signal portion)100が記録されている。
【0021】
図2bに示す具体例では、テスト信号110(例えば、カラーバー等)がビデオマテリアルが記録されている部分に再生順にインターリーブされている。
【0022】
図2cは、更なる2つの(独立した)可能な構成を示しており、すなわち、この具体例では、記録されたマテリアルの再生順における最初の位置にウォータマークが付されたタイトルデータ又はメニューデータ120を記録し、記録されたマテリアルの再生順における最後の位置にウォータマークが付された識別部分130(例えば、ブラック信号)を記録している。このように、識別部分130を再生順の最後に記録することにより、識別部分130は、ビデオマテリアルの通常の再生及び使用時には邪魔にならず、且つ、マテリアルを識別する必要が生じた場合に利用することができる。
【0023】
ウォータマーク処理(図3及び図4)
デジタル形式で記録され、保存され、及び配信される情報、特にビデオ情報の量は、年々増加する傾向にある。デジタルデータは、コピーが容易であり、データに含まれる作品の著作権が不正なコピーによって侵害されやすいという問題がある。したがって、著作権者は、コピーに対する適切な保護がなければ、又は作品の著作権の所在を明示し、不正なコピーを禁止することを主張することができなければ、自らの作品をデジタル形式で使用可能にしたり、配布することは望まない。
【0024】
このような問題を解決する手法との1つとして、デジタルウォータマークがある。デジタルウォータマークにより、デジタル作品にコードを埋め込むことができ、このコードには、例えば所有者、配信者、及び/又は認証コード等の情報を含ませることができる。デジタルウォータマークは、例えば暗号化等の他の保護対策とともに用いることができる。
【0025】
デジタルウォータマーク(以下、単にウォータマークという)は、例えば、所有者や配信者を明瞭に識別し、及び/又はフィンガプリント(fingerprinting)と呼ばれる技術により、認証コードを提供する固有のデータである必要がある。更に、ウォータマーク自体が画像、音声、映像等のデジタル作品であってもよい。ウォータマークには、作品が自由にコピーできるか、全くコピーできないか、限られた回数のみコピーできるかといった情報を含ませることもできる。
【0026】
ウォータマークは、認証されていない個人によっては検出できず、改竄できず、除去できないものであることが望ましい。更に、ウォータマークは、目に見える影響を与えることにより作品を劣化させるようなものであってはならない。その一方で、ウォータマークは、所有者及び/又は配信者を識別するために、認証された個人が容易に理解できるものである必要がある。
【0027】
ウォータマークは、基底にあるデジタル作品に容易に埋め込むことができるものである必要がある。また、埋込技術は、データを記録している間にウォータマークを容易に埋め込み、ソースにおいて作品にウォータマークを付し、これによりウォータマークが付されていない作品が使用される可能性を最小限にするものであることが望ましい。
【0028】
ウォータマークは、不正なコピーを作成しようとする第三者によっては除去又はその性能を劣化させられないように、強固(ロバスト:robust)であることが望ましい。認証されていない第三者が強固なウォータマークを除去しようとすれば、データが著しく劣化し、データを表示できなくなる。例えばビデオデータのように、データが冗長な情報を多く含むような場合、強固なウォータマークも、例えばフレームの抜取り(frame dropping)等の攻撃を受けやすくなる。したがって、強固なウォータマークは、好ましくは、このような攻撃からデータを保護し、例えば、フレーム毎に変化し、及びデータに適用されているエラー訂正/再生技術を利用するものであってもよい。
【0029】
これに代えて、ウォータマークは、不正なコピーが作成された場合、容易に破損されるような脆弱な(fragile)ものであってもよい。
【0030】
この一方で、ウォータマークは、正当な権限を有するものが必要に応じて元に戻せる又は除去できるものであることが望ましい。ウォータマークの除去は、例えば、ポストプロダクション段階において、基底にある作品にウォータマークが与える累積的な効果を低減する必要がある場合等に行われる。更に、異なるソースからの情報を同時に編集するような場合、編集された作品に異なるウォータマークを付すことが望まれる場合もある。
【0031】
エンドユーザの機器は、保護されている作品がコピーできないように、ウォータマークを認識するように構成することができる。これに代えて、エンドユーザの機器は、特定の所有者から、特定の配信者を介して配信された作品又は特定の認証コードを含んでいる作品のみを再生できるように構成してもよい。
【0032】
ウォータマークは、例えばウォータマークが付されていないデータと比較することにより抽出することができ、これにより信頼性が確立される。
【0033】
以下、ウォータマークをデジタル作品のデータフィールドに埋め込む2つの手法について詳細に説明する。第1の手法は、ウォータマークを空間領域に埋め込む手法であり、第2の手法は、ウォータマークを周波数領域に埋め込む手法である。
【0034】
空間領域ウォータマーク
この処理は、概略的に言えば、所定のデータビットをウォータマークのビットに置き換えることによりウォータマークが付されたデータを生成する処理を要件とする。ウォータマークの存在は、ウォータマークが付されたデータに逆の操作を加えることによって検出することができる。
【0035】
一手法として、疑似ランダム的に選択されたビットの重要ではないビットを、ウォータマークを表すビットで置換することにより、ウォータマークをデータに埋め込む手法がある。しかしながら、このようなウォータマークは、データの最下位ビットを処理することにより破壊されやすい。また、ウォータマークを表す幾何学的パターンをデータに挿入する手法もある。しかしながら、このようなウォータマークは、データを幾何学的に処理することにより破壊されやすい。更に、量子化雑音に似た情報をウォータマークとして埋め込む手法もある。この手法については、図3を用いて後述するが、この詳細については、ケー・タナカ(K Tanaka)他著、「ディザ処理されたマルチレベル画像への秘密情報の埋込み(Embedding Secret Information into a Dithered Multi−Level Image)」、IEEE軍事通信学会(IEEE Military Communications Conference)、1990年、p.216−220、及びケー・ミツイ(K Mitsui)著、「ビデオステグノグラフィ(Video Steganography)」、IMA知的所有権会報(IMA Intellectual Property Proceedings)、1994年、第1巻、p.187−296にも開示されている。しかしながら、このようなウォータマークは、特にデータの再量子化等の信号処理によって破壊されやすい。
【0036】
図3に示す具体例では、ソース650は、例えばデジタルビデオ信号等のデジタルデータ信号652を生成する。ソース650には、ウォータマーク挿入器(watermark inserter)700が接続されており、ウォータマーク挿入器700には、デジタルデータ信号652が供給される。ウォータマーク挿入器700は、再量子化雑音に類似するウォータマークをデジタルデータ信号652に付加することにより、ウォータマークが付されたデータ705を生成する。ウォータマーク挿入器700には、データ記録装置670が接続されており、データ記録装置670は、ウォータマークが付されたデータ705を記録する。
【0037】
更なる手法として、n対の画像点(a,b)をランダムに選択し、aの明度(brightness)を1増加させ、bの明度を1減少させてもよい。画像の所定の統計的特性(statistical property)が満たされたとすると、n対の画像点の差は、2nとなる。
【0038】
これに代えて、データ信号が少なくとも2つの成分(例えば、MPEG、PAL又はNTSCにおける[Y,UV])を含む場合、これらの成分の値を通常では生じない組合せにすることにより、ウォータマークを埋め込んでもよい。更に、2つの画像フィールドを含むビデオデータにウォータマークを埋め込む場合、正のウォータマーク(positive watermark)を第1の画像フィールドに埋め込み、負のウォータマーク(negative watermark)を第2の画像フィールドに埋め込んでもよい。ウォータマークが付された画像フィールドが再生されると、フィールドのインタレースに起因するマスキング効果により、ウォータマークの視認性が著しく低下する。
【0039】
周波数領域ウォータマーク
この処理は、概略的に言えば、ウォータマークを付すべきデータの周波数スペクトル画像(frequency spectral image)を生成する処理を要件とする。ウォータマークは、周波数スペクトル画像の所定の成分に埋め込まれる。この処理の後、ウォータマークが付された周波数スペクトル画像を逆変換し、ウォータマークが付されたデータを生成する。ウォータマークは、ウォータマークが付されたデータに対して、上述とは逆の処理を施すことにより抽出することができる。
【0040】
一手法においては、データを複数のブロックに分割し、これらの各ブロックに対して離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform:以下、DCTという。)を施す。その後、ブロックの所定の周波数係数を調整する。ブロックのサブセットを疑似ランダム的に選択し、これらの各ブロックにおいて、所定の周波数のサブセットの係数の相対値がデータビットをエンコードするように、これらのブロック係数を調整してもよい。この相対値の分散(variance)及び所定の周波数のサブセットは、ウォータマークが知覚されないように選択される。しかしながら、このようなウォータマークは、雑音又は更なる処理によって破損されやすい。
【0041】
これに代えて、全ての周波数係数の値を小さく調整することにより、ウォータマークをエンコードする手法もある。この手法については、図4を用いて後述するが、この詳細については、欧州特許出願公開第0766468号明細書にも開示されている。この手法は、ウォータマークが破損されにくいという利点を有しているが、全体的な雑音レベルが上がってしまうという問題がある。
【0042】
図4に示す具体例では、ソース650は、デジタルビデオ信号等のデジタルデータ信号652を生成する。ソース650には、周波数変換器655が接続されており、周波数変換器655には、デジタルデータ信号652が供給される。周波数変換器655は、例えば離散コサイン変換又は高速フーリエ変換により、デジタルデータ信号652を周波数スペクトルデータ657に変換する。周波数変換器655には、ウォータマーク挿入器660が接続されており、ウォータマーク挿入器660には、周波数スペクトルデータ657が供給される。ウォータマーク挿入器660は、周波数スペクトルデータ657の各係数を調整することによりウォータマーク663を埋め込み、ウォータマークが付された周波数スペクトルデータ664を生成する。ウォータマーク挿入器660には、逆周波数変換器665が接続されており、逆周波数変換器665には、ウォータマークが付された周波数スペクトルデータ664が供給される。逆周波数変換器665は、ウォータマークが付された周波数スペクトルデータ664をウォータマークが付されたデータ667に変換する。逆周波数変換器665には、データ記録装置670が接続されており、データ記録装置670は、ウォータマークが付されたデータ667を記録する。
【0043】
更なる手法として、人間の視覚及び聴覚におけるいわゆるマスキング効果を利用して、特定の周波数の係数の変化を大きくする手法もある。マスキング効果とは、データ内のある領域が、データ内の他の知覚的により顕著な領域によって隠される効果をいう。しかしながら、この手法では、ウォータマークを付す前に、データ内における上述のような領域を特定する必要があり、したがって、埋込処理が複雑になる。
【0044】
更なる手法として、デジタルデータを圧縮し、圧縮されたデータの動きベクトルのx座標及びy座標にウォータマークを埋め込む手法もある。これにより、圧縮後にウォータマークを埋め込むことができ、したがって、より強固な処理を行えるという利点がある。
【0045】
ウォータマークに関する公知の論文
・「ステグノグラフィの限界について(On the limits of steganography)」通信における選択された領域に関するIEEEジャーナル、著作権及びプライバシー保護に関する特別な問題(IEEE Journal on Selected Areas in Communications (J−SAC), Special Issue on Copyright & Privacy Protection)1998年5月、第16巻、第4号、p.474−481
・「著作権保護のための画像への強固なラベルの埋込(Embedding Robust Labels into Images for Copyright Protection)」、1995年、XP000571967
・「著作権保護のための静止画像への強固なウォータマークの付与(Robust Watermarking of Still Images for Copyright Protection)」、1997年、XP002118119
・「画像、音声、映像に対する安全なスペクトル拡散ウォータマーキング法(Secure Spread Spectrum Watermarking for Images, Audio and Video)」、画像処理に関するIEEE国際会議会報(IEEE International Conference on ImageProcessing (ICIP’96))、1996年、第3巻、p.243〜246
・「オブジェクトに基づくトランスペアレントなビデオウォータマーキング法(Object−based Transparent Video Watermarking)」、IEEE信号処理ソサイエティ1997電子工学会議マルチメディア信号処理研究会(Electronic Proceedings of the IEEE Signal Processing Society 1997, Workshop on Multimedia Signal Processing)、1997年6月
・「MPEG符号化ビデオデータに対するウォータマーキング法:公正な所有権の保護を目指して(Watermarking Methods for MPEG Encoded Video: Towards Resolving Rightful Ownership)」技術レポート、米国イリノイ州アーバナ−シャンペイン、イリノイ大学、1997年12月、第UIUCDCS−R−97−2032号
・「マルチメディアセキュリティ及び著作権保護(Multimedia Security and Copyright Protection)」技術レポート、米国イリノイ州アーバナ−シャンペイン、イリノイ大学、第UIUCDCS−R−98−2058号、1998年9月(要約のみ)
特許出願
・欧州特許出願公開第0766468号明細書「マルチメディアデータにスペクトル拡散ウォータマークを挿入する方法及びシステム(Method and System for Inserting a Spread Spectrum Watermark into Multimedia Data)」、日本電気株式会社、1996年
・国際公開第96/41468号パンフレット「ビデオフィンガプリントを用いた、様々な記録媒体に対するコピー保護方法及び装置(Method and Apparatus for Copy Protection for Various Recording Media Using a Video Fingerprint)」、マクロビジョン(Macrovision)、1995年
・欧州特許出願公開第0562787号明細書「画像コーディング方法及び装置(Image Coding Method and Apparatus)」、キャノン株式会社(Canon)、1993年
・米国特許第5960081号明細書「ビデオシーケンスへのデジタル署名の埋込(Embedding a Digital Signature in a Video Sequence)」、クレー・リサーチ社(Cray Research)、1999年
・国際公開第99/63443号パンフレット「デジタルデータに画像、音声、映像のウォータマークを埋め込む方法(Methods for Embedding Image, Audio and Video Watermarks in Digital Data)」、データマーク・テクノロジ社(Datamark Technologies)、1998年
・国際公開第99/22480号パンフレット「デジタル画像データへのウォータマーキング方法(Watermarking of Digital Image Data)」、コロンビア大学(Columbia University)、1998年
・国際公開第99/48290号パンフレット「デジタルマテリアルのコピー保護のためのコピー保護スキーム(WO 99/48290 ”Copy Protection Schemes for Copy Protection Digital Material)」、フィリップス社(Philips)、1999年
・国際公開第99/18723号パンフレット「ビデオ録画においてコピーを1回に制限するウォータマーキング方法及び装置(Method and Apparatus for a Copy−Once Watermark for Video Recording)」、ディグマーク社(Digmarc)、1998年
・国際公開第99/37513号パンフレット「不可視デジタルウォータマーク(Invisible Digital Watermarks)」、テルストラ社(Telstra)、1998年・国際公開第97/2206号パンフレット「ビデオ信号及び/又はオーディオ信号のマーキング(Marking a Video and/or Audio Signal)」、フィリップス(Philips)、1996年
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UMID(図5及び図6)
UMIDは、参考文献[2]に開示されている。図5は、いわゆる拡張UMID(extended UMID)を示している。この拡張UMIDは、基本UMID用の前半の32バイトと、シグネチャメタデータ(signature metadata)用の後半の32バイトとを有する。
【0046】
前半の32バイトに格納される基本UMIDは、以下の成分からなる。
・この第1セットをSMPTE UMIDとして識別するための12バイトの汎用ラベル(universal label)。この汎用ラベルは、UMIDが識別するマテリアルの種類を定義するとともに、グローバル的にユニークなマテリアル番号とローカル的にユニークなインスタンス番号を生成する方法も定義する。
・UMIDの残りの長さを定める1バイトの長さ値(length value)。
・同じマテリアル番号を持つ異なるマテリアルインスタンスを区別するのに用いられる3バイトのインスタンス番号。
・各クリップを識別するのに用いられる16バイトのマテリアル番号。各マテリアル番号は同じマテリアルの関連したインスタンスに対しては同じである。
【0047】
後半の32バイトのシグネチャメタデータは、拡張UMIDを形成するために用いられるパックされたメタデータ項目の組により構成される。拡張UMIDは、基本UMIDと、その直後に設けられたシグネチャメタデータからなり、シグネチャメタデータは、以下の成分からなる。
・コンテンツユニット(content unit)が生成された日時を示す8バイトの日時コード。
・コンテンツユニット作成時の空間座標を定める12バイトの値。
・国、団体、ユーザの各コードを登録する4バイトのコードの3グループ。
【0048】
基本UMID及び拡張UMIDの各成分を順に定義する。
【0049】
「12バイトの汎用ラベル」
UMIDの最初の12バイトは、表1に定義される登録されたストリング値によりUMIDを識別するものである。
【0050】
【表1】
Figure 2004005925
【0051】
表1中の16進数の値は変更してもよい。これらの値は一例である。また、第1〜第12バイトは、表中に示すもの以外の指定であってよい。表1に示す具体例では、第4バイトは、第5〜第12バイトがSMPTEに合致するデータフォーマットに関することを示す。第5バイトは、第6〜第10バイトが「ディクショナリ」データに関することを示す。第6バイトは、このようなデータが第7〜第10バイトにより定義される「メタデータ」であることを示す。第7バイトは、第9及び第10バイトにより定義されるメタデータを含むディクショナリの一部を示す。第8バイトは、ディクショナリのバージョンを示す。第9バイトはデータのクラスを示し、第10バイトはそのクラスにおける特定アイテムを示す。
【0052】
この具体例においては、第1〜第10バイトは、予め割り当てられた固定値である。第11バイトは変数である。したがって、図6及び上述の表1に示すように、UMIDのラベルの第1〜第10バイトは固定である。したがって、これらのバイトは、第1〜第10バイトを表す1バイトのタイプコード(type code)Tにより置き換えることができる。タイプコードTの後には長さコード(lengthcode)Lが設けられる。これに続いて、一方が表1の第11バイトであるとともに他方が表1の第12バイトである2バイトと、インスタンス番号(3バイト)と、マテリアル番号(16バイト)が設けられる。また、任意であるが、マテリアル番号の後に拡張UMIDのシグネチャメタデータ及び/又は他のメタデータを設けてもよい。
【0053】
UMIDタイプ(第11バイト)は、以下ように4つの異なるデータタイプをそれぞれ識別するための4つの値を有している。
「01h」=ピクチャマテリアルのUMID
「02h」=オーディオマテリアルのUMID
「03h」=データマテリアルのUMID
「04h」=グループマテリアル(例えば、関連する内容の組合せ)のUMID12バイトのラベルの最後の(第12)バイトは、マテリアル及びインスタンス番号を生成する方法を識別する。このバイトは、上位4ニブル(top nibble)と下位ニブル(bottom nibble)に分割され、上位ニブルがマテリアル番号の生成方法を定義するとともに、下位ニブルがインスタンス番号の生成方法を定義する。
【0054】
「長さ(length)」
長さを表すLengthの値は、基本UMIDの場合「13h」であり、拡張UMIDの場合「33h」である。
【0055】
「インスタンス番号(instance number)」
インスタンス番号は、規格で定められた幾つかの手法のうちのいずれにより生成されるユニークな3バイトの番号である。インスタンス番号により、あるクリップの特定の「インスタンス」と外部の関連するメタデータとのリンクが得られる。このインスタンス番号がないと、全てのマテリアルが、マテリアルのいずれのインスタンスにも、また、それに関連するメタデータにもリンクされてしまう。
【0056】
新たなクリップの生成には、ゼロのインスタンス番号とともに新たなマテリアル番号を生成する必要がある。したがって、ゼロでないインスタンス番号は、関連するクリップがソースマテリアルではないことを示す。インスタンス番号は、主に、あるクリップの特定のインスタンスに関する関連メタデータを識別するのに使用される。
【0057】
「マテリアル番号(instance number)」
16バイトのマテリアル番号は、規格で定められた幾つかの手法のうちのいずれかにより生成されるゼロでない番号である。この番号は、6バイトの登録ポートID番号、時間、乱数発生器に依存している。
【0058】
「シグネチャメタデータ(signature metadata)」
シグネチャメタデータの成分は、いずれも、有意義な値を入れることができない場合には、0で埋めることができる。0で埋められた成分はいずれも、下流のデコーダに対してその成分が有効でないことを明確に示すために、全体的に0で埋められる。
【0059】
「日時フォーマット(the time−date format)」
日時フォーマットは8バイトであり、汎用タイムコード(universal time code:以下、UTCという。)に基づく時間成分である。時刻は、要素の種類に応じて、AES3の32ビットオーディオサンプルクロック及びSMPTE12Mのいずれかにより定義される。
【0060】
後半の4バイトは、SMPTE309Mにおいて規定されている修正ユリウスデータ(modified Julian data:以下、MJDという。)に基づいて日付を定義する。MDJは、西暦1858年11月17日の夜の12時から999,999日間を数え上げるものであり、これにより西暦4597年までの日付を表すことができる。
【0061】
「空間座標フォーマット(the spatial co−ordinate format)」
空間座標値は、以下のように定義される3つの成分からなる。
【0062】
・高度:99,999,999メートルまでを特定する8桁の10進数。
【0063】
・経度:東経/西経180.00000度(少数第5位まで有効)を特定する8桁の10進数。
【0064】
・緯度:北緯/南緯90.00000度(少数第5位まで有効)を特定する8桁の10進数。
【0065】
高度の値は、地球の中心からの値をメートルで表したものなので、平均海水面より低い高度も表すことができる。
【0066】
なお、空間座標はほとんどのクリップについて静的であるが、全ての場合にあてはまるわけではない。乗り物に取り付けたカメラ等の移動ソースから取り込まれたマテリアルの場合、空間座標値が変化することもある。
【0067】
「国コード(country code)」
国コードは、ISO3166において規定されている短縮型の4バイトの英数字文字列により表される。登録されていない国は、SMPTE登録機関(SMPTE Registration Authority)により英数字文字列の登録を得ることができる。
【0068】
「団体コード」
団体コードは、SMPTEに登録された短縮形の4バイトの英数字文字列である。団体コードは、それらの登録された国コードに関してのみ意味を有するものであり、団体コードは異なる国において同じ値を有することができる。
【0069】
「ユーザコード」
ユーザコードは、各団体によってローカル的に割り当てられ、グローバル的には登録されてはいない4バイトの英数字文字列である。ユーザコードは、それらの登録された団体コード及び国コードに関してのみ定義され、ユーザコードは異なる団体及び国において同じ値を有することができる。
【0070】
「フリーランスオペレータ」
フリーランスオペレータは、国コードとして自らが居住する国の国コードを使用することができ、及び例えば合わせて8バイトとなる団体コードとユーザコードを使用でき、これをSMPTEに登録することができる。これらのフリーランスコードは、「〜」シンボル(ISO8859文字番号7Eh)から始まり、登録された7桁の英数字文字列がこれに続く。
【0071】
上述の説明からわかるように、UMIDは、ビデオマテリアルのみではなく、オーディオマテリアル、データマテリアル及びマテリアルのグループを識別するためにも用いることができる。
【0072】
メタデータ(図7)
以下、番組の制作中に生成されるメタデータの種類と、メタデータを組織化する手法を例示的に説明する。
【0073】
組織化されたメタデータの構造の具体例を図7に示す。この構造には、それぞれがメタデータを含む複数のフィールドを有する複数のテーブルが設けられている。これらのテーブルは、それぞれの共通フィールドにより相互に関連付けられ、これにより関係構造(relational structure)が実現されている。更に、この構造では、同じテーブルにおいて複数のインスタンスを設けてもよく、これによりそのテーブルが表すオブジェクトの複数のインスタンスが表現される。フィールドは、所定の手法によりフォーマットしてもよい。また、フィールドのサイズも予め定めてもよい。サイズの例としては、2バイトを表す「Int」、4バイトを表す「Long Int」、8バイトを表す「Double」等がある。これに代えて、フィールドサイズは、例えば、8個、10個、16個、32個、128個、255個のキャラクタ等、そのフィールド内に含まれるキャラクタの数を参照して定義してもよい。
【0074】
この構造をより詳しく説明する。この構造は、番組テーブル(Programme Table)を有している。番組テーブルは、番組ID(Programme ID:以下、PIDという。)、タイトル、作業タイトル(Working Title)、概要(Synopsis)、アスペクト比、ディレクタID、ピクチャスタンプ(Picturestamp)等を含んでいる。番組テーブルには、ジャンルテーブル、キーワードテーブル、台本テーブル(Script Table)、関係者テーブル(People Table)、スケジュールテーブル、複数の媒体オブジェクトテーブルが関連付けられている。
【0075】
ジャンルテーブルは、番組テーブルのジャンルIDフィールドに関連付けられたジャンルIDとジャンル記述(Genre Description)とを含む複数のフィールドを有する。
【0076】
キーワードテーブルは、番組テーブルの番組IDフィールドに関連付けられた番組IDと、キーワードIDと、キーワードとを含む複数のフィールドを有する。
【0077】
台本テーブルは、台本ID、台本名、台本の種類、文書のフォーマット、パス、作製日付、原作者、バージョン、最終変更、変更者、番組IDに関連したPID、及び覚書(Notes)を含む複数のフィールドを有する。関係者テーブルは、画像を含む複数のフィールドを有する。
【0078】
関係者テーブルは、複数の個人テーブル(Individual Table)及びグループテーブル(Group Table)に関連付けられている。各個人テーブルは、画像を含む複数のフィールドを有する。各グループテーブルも、画像を含む複数のフィールドを有する。各個人テーブルは、制作スタッフテーブル又は出演者テーブルのいずれかに関連付けられている。
【0079】
制作スタッフテーブルは、制作スタッフID、姓、名、契約ID(Contract ID)、代理人、代理人ID、電子メールアドレス、住所、電話番号、職務ID、覚書、アレルギ、誕生日(Date of Birth:DOB)、国民保険番号(National Insurance Number)、銀行ID(Bank ID)、ピクチャスタンプを含む複数のフィールドを有する。
【0080】
出演者テーブルは、キャストID、姓、名、配役、契約ID(Contract ID)、代理人、代理人ID、組合番号(Equity Number)、電子メールアドレス、住所、電話番号、誕生日、銀行ID(Bank ID)、ピクチャスタンプを含む複数のフィールドを有している。制作スタッフテーブルと、出演者テーブルは、銀行詳細テーブル(Bank Details Table)及び代理人テーブルに関連付けられている。
【0081】
銀行詳細テーブルは、制作スタッフテーブルの銀行IDフィールド及び出演者テーブルの銀行IDフィールドに関連付けられた銀行IDと、支店コード(Sort
Code)と、口座番号と、口座名とを含む複数のフィールドを有する。
【0082】
代理人テーブルは、制作スタッフテーブルの代理人IDフィールド及び出演者テーブルの代理人IDフィールドに関連付けられた代理人IDと、名称又は氏名、住所、電話番号、ホームページアドレス、電子メールアドレス、ピクチャスタンプを含む複数のフィールドを有する。制作スタッフテーブルは、職務テーブルにも関連付けられている。
【0083】
職務テーブルは、制作スタッフテーブルの職務IDフィールドに関連付けられた職務ID、役割(function)、覚書、ピクチャスタンプを含む複数のフィールドを有する。各グループテーブルは、組織テーブル(Organization Table)に関連付けられている。
【0084】
組織テーブルは、組織ID、名称、種類、住所、契約ID、連絡先名(Contact Name)、連絡先電話番号、ホームページ、ピクチャスタンプを含む複数のフィールドを有している。
【0085】
各媒体オブジェクトテーブルは、媒体オブジェクトID、説明、ピクチャスタンプ、PID、フォーマット、スケジュールID、台本ID、マスタIDを含む複数のフィールドを有している。媒体オブジェクトテーブルには、関係者テーブル、マスタテーブル、スケジュールテーブル、ストーリーボード(絵コンテ)テーブル、台本テーブル、及び複数の場面テーブル(Shot Table)が関連付けられている。
【0086】
マスタテーブルは、媒体オブジェクトテーブルのマスタIDフィールドに関連付けられているマスタID、タイトル、基本UMID、EDL ID、テープID、期間、ピクチャスタンプを含む複数のフィールドを有する。
【0087】
スケジュールテーブルは、スケジュールID、スケジュール名、文書フォーマット、パス、作成日、原作者、開始日、終了日、バージョン、最終変更、変更者、覚書、及び番組IDに関連するPIDを含む複数のフィールドを有する。
【0088】
契約テーブルは、制作スタッフテーブル、出演者テーブル、及び組織テーブルの契約IDフィールドに関連する契約ID、効力発生日、レート、仕事タイトル、効力消滅日、詳細を含む複数のフィールドを有している。
【0089】
ストーリーボードテーブルは、場面テーブルのストーリーボードIDに関連するストーリーボードID、説明、原作者、パス、媒体IDを含む複数のフィールドを有する。
【0090】
各場面テーブルは、場面ID、PID、媒体ID、タイトル、場所(Location)ID、覚書、ピクチャスタンプ、台本ID、スケジュールID、説明を含む複数のフィールドを有する。各場面テーブルには、関係者テーブル、スケジュールテーブル、台本テーブル、場所テーブル及び複数のテイクテーブルが関連付けられている。
【0091】
場所テーブルは、場面テーブルの場所IDフィールドに関連付けられた場所ID、GPS、住所、説明、名称、時間単価、道順(Directions)、連絡先名称、連絡先住所、連絡先電話番号、ピクチャスタンプを含む複数のフィールドを有する。
【0092】
各テイクテーブルは、基本UMID、テイク番号、場面ID、媒体ID、タイムコードIN、タイムコードOUT、標識メタデータ(Sign Metadata)、テープID、カメラID、ヘッド時間(Head Hours)、映像技師(Videographer)、INスタンプ、OUTスタンプ、レンズID、オートID(AUTOID)、インジェストID(ingest ID)、覚書を含む複数のフィールドを有する。テイクテーブルには、テープテーブル、タスクテーブル、カメラテーブル、レンズテーブル、インジェストテーブル、テイク注釈テーブルが関連付けられている。
【0093】
インジェストテーブルは、テイクテーブルのインジェストIDに関連付けられたインジェストIDと説明を含む複数のフィールドを有する。
【0094】
テープテーブルは、テイクテーブルのテープIDフィールドに関連付けられたテープID、PID、フォーマット、最大期間(Max Duration)、第1用途(First Usage)、最大削除箇所(Max Erasures)、現在削除箇所(Current Erasure)、推定到着時刻(estimated time of arrival: ETA)、最終削除日付、ピクチャスタンプを含む複数のフィールドを有する。
【0095】
タスクテーブルは、タスクID、PID、それぞれテイクテーブルの媒体IDフィールド及び場面フィールドに関連付けられた媒体ID及び場面ID、タイトル、タスクノート、分配リスト、CCリストを含む複数のフィールドを有する。タスクテーブルには、計画場面テーブル(Planned Shot Table)が関連付けられている。
【0096】
計画場面テーブルは、計画場面ID、それぞれタスクテーブルのPID、媒体ID、及び場面IDに関連付けられたPID、媒体ID、場面ID、ディレクタ、場面タイトル、場所、覚書、説明、映像技師、期限日、番組タイトル、媒体タイトル、アスペクト比、フォーマットを含む複数のフィールドを有する。
【0097】
カメラテーブルは、テイクテーブルのカメラIDフィールドに関連付けられたカメラID、製造業者、型番、フォーマット、シリアル番号、ヘッド時間、レンズID、覚書、連絡先名、連絡先住所、連絡先電話番号、ピクチャスタンプを含む複数のフィールドを有する。
【0098】
レンズテーブルは、テイクテーブルのレンズIDフィールドに関連付けられたレンズID、製造業者、型番、シリアル番号、連絡先名、連絡先住所、連絡先電話番号、ピクチャスタンプを含む複数のフィールドを有する。
【0099】
各注釈テーブルは、テイク注釈ID、基本UMID、タイムコード、シャッタースピード、絞り、ズーム、ガンマ、ショットID、フィルタホイール(FilterWheel)、詳細、ゲインを含む複数のフィールドを有する。各テイク注釈テーブルには、ショットマーカテーブルが関連付けられている。
【0100】
ショットマーカテーブルは、テイク注釈テーブルのショットマーカIDに関連付けられたショットマーカIDと説明を含む複数のフィールドを有する。
【0101】
以上、ビデオマテリアルの具体例とともに本発明を説明したが、本発明は、ビデオマテリアル、オーディオマテリアル、データマテリアルのいずれか、又はこれらの組合せにも同様に適用することができる。
【0102】
UMIDの長さは、例えば32バイト又は64バイトであってもよい。ウォータマークは、データベースに格納されたUMIDに関連付けられた、より短い識別子を含んでいてもよい。すなわち、ウォータマークに含まれるコードは、マテリアルを間接的に識別するコードであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくシステムのブロック図である。
【図2】図2a〜図2cは、記録されたマテリアルにおけるウォータマークが付されたダミーデータの可能な配列を示す図である。
【図3】ウォータマーク埋込装置の構成を示すブロック図である。
【図4】ウォータマーク埋込装置の構成を示すブロック図である。
【図5】マテリアル識別子のデータ構造を示す図である。
【図6】マテリアル識別子のデータ構造を示す図である。
【図7】メタデータデータベースのデータ構造を示す図である。

Claims (21)

  1. データ再生順序を有するデータマテリアルの記録媒体において、
    当該記録媒体にデータ再生順に記録されているデータマテリアルは、当該記録媒体の異なる部分に記録されているダミーデータマテリアルに関連付けられ、該ダミーデータマテリアルには、該データマテリアルを識別するメタデータがウォータマークとしてエンコードされている記録媒体。
  2. 上記データマテリアル及びダミーデータマテリアルは、データ再生順に、実質的に連続する部分に記録されていることを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
  3. 上記メタデータは、少なくともマテリアル識別コードを含むことを特徴とする請求項1又は2記載の記録媒体。
  4. 上記データマテリアルは、データグループとして記録され、各データグループは、マテリアル識別コードに関連付けられ、対応するマテリアル識別コードを含むメタデータを有することを特徴とする請求項3記載の記録媒体。
  5. 当該記録媒体は、線形アクセス媒体であることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の記録媒体。
  6. 当該記録媒体は、テープ状記録媒体であることを特徴とする請求項5記載の記録媒体。
  7. 上記データマテリアルは、少なくともビデオマテリアルを含むことを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の記録媒体。
  8. 上記各データグループは、ビデオ画像を表すデータを含むことを特徴とする請求項4に従属する請求項7記載の記録媒体。
  9. 上記ダミーデータマテリアルは、ダミービデオマテリアルを含むことを特徴とする請求項7又は8記載の記録媒体。
  10. 上記ダミービデオマテリアルは、上記データマテリアルに関連する英数字を表す1つ以上の画像を含むことを特徴とする請求項9記載の記録媒体。
  11. 上記ダミービデオマテリアルは、上記メタデータのアイテムを挿入することができるアウトライン表示を含むことを特徴とする請求項10記載の記録媒体。
  12. 上記ダミービデオマテリアルは、1つ以上のビデオテストパターンを含むことを特徴とする請求項9記載の記録媒体。
  13. データ再生順序を有するデータマテリアルの記録装置において、
    記録されるデータマテリアルに関連付けられたダミーデータマテリアルに、該データマテリアルを識別するメタデータをウォータマークとしてエンコードするエンコード手段と、
    上記データマテリアル及びダミービデオマテリアルをデータ再生順に、記録媒体の異なる部分に記録する記録手段とを備える記録装置。
  14. 添付の図面を参照して以下に説明する記録媒体に実質的に等しい記録媒体。
  15. 添付の図面を参照して以下に説明する記録装置に実質的に等しい記録装置。
  16. データ再生順序を有するデータマテリアルの記録方法において、
    記録されるデータマテリアルに関連付けられたダミーデータマテリアルに、該データマテリアルを識別するメタデータをウォータマークとしてエンコードするステップと、
    上記データマテリアル及びダミービデオマテリアルをデータ再生順に、記録媒体の異なる部分に記録するステップとを有する記録装置。
  17. 添付の図面を参照して以下に説明する記録方法に実質的に等しい記録方法。
  18. 請求項16又は17記載の記録方法を実現するプログラムコードを含むコンピュータソフトウェア。
  19. 請求項18記載のコンピュータソフトウェアを提供する媒体。
  20. 当該媒体は、記録媒体であることを特徴とする請求項19記載の媒体。
  21. 当該媒体は、伝送媒体であることを特徴とする請求項19記載の媒体。
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