【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は樹脂曲り管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より熱可塑性樹脂の樹脂曲り管が各種用途に用いられている。
例えば自動車の燃料輸送管としてこの種樹脂曲り管が金属管と組み合わせて用いられている。
これはエンジン,燃料タンク及びそれらの連絡路等に配された各種機器類等の間に振動による相対的な動きが発生するため、これを可撓性の樹脂曲り管にて吸収するためである。
【0003】
図7はその一例を示している。
この例は自動車における燃料タンク内の燃料をエンジン側に輸送・供給する燃料輸送管の一例を示したもので、この燃料輸送管200の場合、その大部分を金属管206にて構成して、これを車体に取り付け固定する一方、一部を可撓性の樹脂曲り管202にて構成し、その樹脂曲り管202の一端側を車体側の金属管206に、また他端側をエンジン204側又は燃料タンク208側の金属管210に接続して、かかる樹脂曲り管202を介してそれらを中継し連絡するようになしている。
尚この樹脂曲り管202はあくまで一例を示したものに過ぎないものであって、従来その他各種形態のものが各種用途に用いられている。
【0004】
従来この種の樹脂曲り管202は、図8に示しているように熱可塑性樹脂の直管状の素材管202Aを押出成形等にて用意し、これを断面コ字形状の全体拘束型214に嵌め込んで形状拘束した上、それら全体を加熱炉216内に入れて、例えば150〜160℃で20〜30分間加熱して曲げ形状を付与し、しかる後これらを加熱炉216から取り出して冷却した上、図9に示しているように樹脂曲り管202を全体拘束型214から外すといった手順で製造していた。
【0005】
しかしながらこの製造方法の場合、設備としての加熱炉216が必要であるとともに、その加熱炉216が広い設置スペースを占有する問題があり、更に加熱炉216による加熱の際に多量の熱エネルギーを消費するといった問題がある。
【0006】
またこの製造方法の場合、樹脂曲り管202の製品形状,寸法,種類等が異なるごとに専用の全体拘束型214が必要である外、同一種類の製品を多数製造する必要がある場合(一般的にはそうである)、各製品ごとに多数の全体拘束型214が必要で、多くの種類の製品を生産するに際しては極めて多くの全体拘束型214が必要となる。
加えてこの製造方法は多品種少量生産,更には異種製品を同一ラインで同時的に製造する混流生産が難しいといった問題もあった。
【0007】
更にまたこの製造方法の場合、全体拘束型214そのものがかなりの熱容量を有しており(全体拘束型214は例えばアルミで構成されている)、且つこれを加熱炉216で所定温度まで昇温させる必要があるため、加熱炉216中での加熱に長時間を要し、またこれらを加熱炉216から取り出して冷却する際にも相当の長時間を要し、このことが樹脂曲り管202の製造時間の短縮化を阻む要因となっていた。
また3〜4mの長尺の樹脂曲り管の製造に際しては大型の全体拘束型214及び大型の加熱炉が必要であり、設備コストも高いものとなってしまう。
【0008】
また全体拘束型214への直管状の素材管202Aの嵌込・セット作業及び加熱処理後における全体拘束型214からの樹脂曲り管202の取出作業を、作業者がいちいち人手で行わなければならず、製品としての樹脂曲り管202を得るための工程数,作業量が多い問題の外、人手による作業が必要であることから樹脂曲り管202の生産の自動化を図ることが難しく、生産能率が低いといった問題があった。
【0009】
結果的にこの製造方法の場合樹脂曲り管の生産コストが高いものになってしまう。
その他この製造方法の本質的な欠点として、図9に示しているように直管状の素材管202Aに対し曲げ成形を行った後でないと、これを相手部材に接続するための接続具218を樹脂曲り管202に挿入固着できないといった問題があった。
予めこれら接続具218を直管状の素材管202Aに挿入固着しておくと、その後の加熱炉216内部での加熱によって接続具218(この接続具218は通常樹脂が用いられている)が変形を起こしてしまうからである。
【0010】
即ちこの製造方法の場合、加熱炉216による加熱によって曲げ形状を付与した後でないと接続具218の挿入固着を行うことができず、而してこの場合樹脂曲り管が3次元的に複雑に曲った形状であると、接続具218を樹脂曲り管の端部に挿入固着する作業を自動化することが難しくなる。
そしてこのことがまた樹脂曲り管の製造の自動化を阻む大きな要因ともなっていた。
【0011】
そこで本出願人は先の特許願(特開2002−103441)において、素材管を長手方向に移動させつつ予定した被加工部を曲げ成形部の外周部に沿って強制湾曲させる工程と、強制湾曲させた被加工部の外周側と内周側との両方向から熱風を吹き付け、これを軟化させて塑性変形させる工程と、その後において被加工部に冷風を吹き付けてこれを冷却硬化させる工程とを備えた樹脂曲り管の製造方法を提案した。
【0012】
図10〜図13はその一例を示している。
図10において、220は図12に詳しく示しているように平面形状が略扇形状をなし且つ外周部に沿って嵌入溝222を有する曲げ成形部としての曲げローラで、224−1,224−2はそれぞれ曲げローラ220を間にして互いに対向して配置された第1の熱風吹付装置及び第2の熱風吹付装置であり、それぞれ先端部にノズル226を備えている。
【0013】
図10において、228−1はノズル230を備えた第1の冷風吹付装置であり、また図11において228−2はノズル230を備えた第2の冷風吹付装置である。
ここで第1の冷風吹付装置228−1は、待機状態において第1の熱風吹付装置224−1の横方向に位置しており、且つ横向きのシリンダ232によって図10中左右方向に進退可能とされている。
【0014】
また図11に示す第2の冷風吹付装置228−2は、待機状態において第2の熱風吹付装置224−2の下方に位置しており、且つ縦向きのシリンダ234によって図中上下方向に進退可能とされている。
ここで図10の第1の熱風吹付装置224−1と第1の冷風吹付装置228−1とは一体で図中矢印方向に回転するようになっており、また第2の熱風吹付装置224−2と図11の第2の冷風吹付装置228−2とは図10中矢印で示す方向に一体で回転するようになっている。
【0015】
図11に示しているように、第1の熱風吹付装置224−1と第1の冷風吹付装置228−1とは、ともに支柱236によって旋回アーム240上に支持されており、また第2の熱風吹付装置224−2と第2の冷風吹付装置228−2とは、支柱238によって旋回アーム240上に支持されている。
更に、図11に示しているように第1の熱風吹付装置224−1と第2の熱風吹付装置224−2とは、シリンダ242によるレバー244の回転運動によって、図11の実線で示す水平姿勢と破線で示す斜め上向きの姿勢とに姿勢変更するようになっている。
【0016】
図11に示しているように、曲げローラ220の回転軸246はチェーン248にて回転駆動されるようになっており、また曲げローラ220の回転軸246は、中間軸250を介して旋回アーム240の軸252に連結されており、曲げローラ220が90°回転する間に、旋回アーム240がその半分の45°回転するようになっている。
【0017】
図13は本例の製造方法の要部工程を示したもので、この製造方法の場合、直管状の素材管202Aの被加工部を曲げローラ220の回転運動を伴ってその外周部に沿って強制湾曲させ、且つこれを曲げローラ220の嵌入溝222に嵌入させた状態とする。
この曲げローラ220の回転運動の際、第1の熱風吹付装置224−1,第2の熱風吹付装置224−2及び第1の冷風吹付装置228−1,第2の冷風吹付装置228−2が、曲げローラ220の回転運動と連動してその半分の角度、即ち曲げローラ220の90°の回転運動に対し45°回転運動し、図13(A)に示す状態となる。
【0018】
そしてそれら一対の熱風吹付装置224−1と224−2とが先端のノズル226から素材管202Aの被加工部に対し、外周側と内周側とから熱風を吹き付け、これによって被加工部を加熱軟化させて塑性変形させる。
その後熱風吹付けを終わった第1の熱風吹付装置224−1及び第2の熱風吹付装置224−2は、図11の破線で示すように斜め上向きの姿勢となって退避し、これとともに第1の冷風吹付装置228−1が横向きのシリンダ232によって横向きに前進移動し、また第2の冷風吹付装置228−2が縦向きのシリンダ234によって上昇移動して、図13(B)に示すようにそれぞれ被加工部に対し水平向きに対向した状態となる。
そしてその状態でノズル230から冷風を被加工部に吹き付けて、塑性変形した被加工部を冷却硬化させる。
【0019】
この先願の製造方法の場合、必要な部分を部分的に曲げ成形して全体の曲げ形状を付与できることから、従来のようにその全体を所定の曲り形状に拘束する全体拘束型214が不要であり、従ってまたこれを加熱炉216に入れて全体加熱し、更にその後において全体を冷却するといったことも不要で、更に人手作業による全体拘束型214への素材管202Aの嵌込・セット作業、更には加熱後の樹脂曲り管202の取出作業を不要化でき、曲り管の製造を容易に自動化することができる。
これによりその生産性を大幅に高めることができ、樹脂曲り管の生産コストを安くすることができる。
【0020】
更にまた同一の曲げローラ220を用いて各種形状を付与することができるため、従来のように樹脂曲り管202の種類や形状,寸法等に応じて極めて多数の専用の全体拘束型214を用意しておくといった必要がなくなり、加えて多品種少量生産を容易に実現し得て混流生産も容易となる。
【0021】
またこの製造方法は、被加工部を曲げローラ220を用いて且つ熱風の吹付けによって部分的に曲げ成形し、全体として所望の曲げ形状を有する樹脂曲り管202を得るもので、曲げ成形に際して素材管202A全体を加熱する必要がない。
従って予め直管状の素材管202Aの少なくとも一端に接続具218を挿入固着しておき、その状態で所望の被加工部を曲げ成形することが可能であるなどの各種の利点を有している。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら図10〜図13の製造方法の場合、熱風吹付装置224−1,224−2が、曲げローラ220の外周部に沿って強制湾曲させた被加工部に対し、所定距離離れた位置から熱風吹付けを行うため、その際にノズル226から吹き出した熱風が周りの空気を巻き込んでしまい、その結果ノズル226から吹き出した熱風が被加工部に吹き付けられるまでに温度降下してしまい、熱効率が悪く熱エネルギー損失が大である問題があった。
【0023】
またこれに伴って必要な熱風の吹出し量が多くなってしまい、空気消費量が多いといった問題があった。
また同様に冷風吹付装置228−1,228−2も被加工部に対し所定距離離れた位置から冷風を吹き付けるため、必要な冷風の吹出し量が多くなり、同じく空気消費量が多くなる問題があり、これらのことが曲げ加工費を押し上げる要因となっていた。
【0024】
更にこの製造方法の場合、一対の熱風吹付装置224−1,224−2及び一対の冷風吹付装置228−1と228−2が必要で、それらが広いスペースを占有する問題の外、更にそれらを待機位置と作用位置との間で移動させる移動機構が必要であり、必然的に実施装置の構成が複雑となって装置コストが増大する問題があった。
【0025】
また熱風吹付け後に冷風吹付けを行うべく熱風吹付装置224−1,224−2から冷風吹付装置228−1,228−2への移動交換の時間が必要である問題があり、しかもそれら熱風吹付装置224−1,224−2と冷風吹付装置228−1,228−2との移動交換のための動きを早くすることができず(慣性力が働くため)、更にはまた一対の熱風吹付装置224−1,224−2及び一対の冷風吹付装置228−1,228−2を待機位置から作用位置へ移動させる際にもその動きを早くすることができないことから、全体として曲げ加工のためのサイクルタイムが必然的に長くなって、このことが生産能率を低下させる要因となる問題があった。
【0026】
またそれら熱風吹付装置224−1,224−2及び冷風吹付装置228−1,228−2と装置本体との干渉を避ける必要があるため、被加工部の曲げ角度を大きく取ることが難しいといった問題があるなど種々の不都合があることが判明した。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本発明の樹脂曲り管の製造方法はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、熱可塑性樹脂の層を少なくとも1層有する素材管の被加工部を、曲げ成形部の湾曲する外周部に沿って強制湾曲させるとともに、該外周部に沿って設けた、外周端面が開放形状をなす嵌入溝に嵌入させ、その嵌入状態で該被加工部に熱風の吹付けを行って該被加工部を軟化及び塑性変形させ、その後に該被加工部への冷風の吹付けを行って曲り形状を付与する樹脂曲り管の製造方法において、前記嵌入溝の内面に連通して開口する風口を前記曲げ成形部に設けるとともに、外気に触れないで該風口に連通する風通路を設け、該風通路を通じて供給した熱風を前記風口から前記被加工部に吹き付けて該被加工部を加熱することを特徴とする。
【0028】
請求項2のものは、請求項1において前記風口として、前記嵌入溝の溝底面の第1風口と、溝外周側の第2風口とを設けてあることを特徴とする。
【0029】
請求項3のものは、請求項2において、前記嵌入溝の溝底面に沿って該嵌入溝内の前記被加工部との間に隙間形成する凹溝を前記第1風口と連通する状態で周方向に連続して設け、該第1風口から吹き出した熱風を該凹溝に流し、前記被加工部の内周側の面に作用させることを特徴とする。
【0030】
請求項4のものは、請求項2,3の何れかにおいて、前記第2風口の更に外周側に内向きの顎部を設けることで該顎部の内側に、該第2風口に連通し、該第2風口からの熱風の流れを前記嵌入溝内の前記被加工部の外周側の面に向う流れに案内する案内路が設けてあることを特徴とする。
【0031】
請求項5のものは、請求項4において、前記案内路を周方向に連続して設け、前記第2風口からの熱風を周方向に流し、前記被加工部の外周側の面に作用させることを特徴とする。
【0032】
請求項6のものは、請求項1〜5の何れかにおいて、前記熱風の吹き出し後において、前記風口若しくは前記嵌入溝内に連通して開口する状態で別に設けた冷風用の風口を通じて前記嵌入溝内の被加工部に向けて冷風を吹き付け、該被加工部を冷却硬化させることを特徴とする。
【0033】
請求項7のものは、請求項1〜6の何れかにおいて、前記曲げ成形部を回転可能に設けてあることを特徴とする。
【0034】
【作用及び発明の効果】
上記のように本発明は、嵌入溝の内面に連通して開口する風口を曲げ成形部に設けるとともに、外気に触れないでその風口に連通する風通路を設け、その風通路を通じて供給した熱風を風口から被加工部に吹き付けてこれを加熱し軟化させ、曲げ成形部の外周湾曲形状に沿って塑性変形させるもので、本発明の製造方法では、曲げ加工を施すべき素材管の被加工部に対して直近位置から熱風の吹付けを行うことができる。
【0035】
従って図10〜図13に示す先願の製造方法のように、被加工部への熱風の吹付けに際して周りの空気を巻き込み、それらを混入させた状態で被加工部に当ててしまう不都合を生じず、風口から吹き出した熱風を直ちに且つ実質的に殆ど温度降下させることなく高温で被加工部に吹き付けることができ、効率高く被加工部を加熱し軟化及び塑性変形させることができる。
【0036】
これにより被加工部を短時間で軟化及び塑性変形させることができ、曲げ加工のための所要時間を短くすることができ、或いは必要な熱エネルギーを大幅に節減することができるとともに、吹付けに必要な熱風の吹出し量も少なくすることができるため空気の消費量も少なくでき、加工費を低減することができる。
【0037】
また先願の製造方法のように大掛りな熱風吹付装置は本発明の製造方法によれば不要化でき、これにより熱風吹付装置が広いスペースを占有する問題を解決することができるとともに、熱風吹付装置を待機位置と作用位置との間で移動させる移動機構も不要となし得て実施装置の構成を簡素化でき、装置コストを低減することができる。
【0038】
また熱風吹付装置を待機位置から作用位置まで移動させる時間が無駄時間となって生産のサイクルタイムが長くなる問題も解決することができる。
【0039】
次に請求項2は上記風口として嵌入溝の溝底面の第1風口と溝外周側の第2風口とを設け、それらから熱風を吹き出すもので、このようにすることで、嵌入溝内の被加工部に対し内周側の面と外周側の面との両方とから熱風を吹き付けることができ、被加工部を均一に加熱し得てこれを良好に曲げ変形させることができる。
【0040】
この場合において、嵌入溝の溝底面に沿って被加工部との間に隙間形成する凹溝を第1風口と連通する状態で周方向に連続して設け、第1風口から吹き出した熱風を凹溝に沿って流しつつ被加工部の内周側の面に作用させることができる(請求項3)。
このようにすることで第1風口から吹き出した熱風を速やかに凹溝に沿って周方向に分散させることができるとともに、被加工部の内周側の面を周方向において均等に加熱することが可能となる。
【0041】
請求項4は、第2風口の更に外周側の位置に内向きの顎部を設けてその顎部の内側に、第2風口からの熱風の流れを被加工部の外周側の面に向う流れに案内する案内路を設けたもので、このようにすれば第2風口からの熱風が嵌入溝の外に逃げてしまうのを効果的に抑制して、熱風を効率的に被加工部の外周側の面に吹き付けることができ、被加工部の外周側の面を効率的に加熱することができる。
【0042】
この場合においてその案内路を周方向に連続して設け、第2風口からの熱風を周方向に流しつつ被加工部の外周側の面に作用させることができる(請求項5)。
このようにすることで第2風口からの熱風を速やかに周方向に分散させて熱風の滞留を防止できるとともに、被加工部の外周側の面を周方向において均等に加熱軟化させることが可能となる。
【0043】
これらの場合において第1風口及び第2風口を周方向に所定間隔で複数設けておき、それら第1風口を上記凹溝に、また第2風口を上記案内路に連通させておくことができる。
【0044】
本発明においては、上記熱風の吹き出し後において、上記の風口若しくはこれとは別に設けた冷風用の風口を通じて嵌入溝内の被加工部に冷風を吹き付け、塑性変形後の被加工部を冷却硬化させることができる(請求項6)。
この請求項6の製造方法によれば、熱風の吹付けのみならず冷風の吹付けを被加工部の直近位置で行うことができ、従って必要な冷風の吹出し量を少なくすることができ、即ち空気消費量を少なくすることができるとともに、図10〜図13に示す先願の製造方法における冷風吹付装置を省略することが可能となる。
【0045】
そして冷風吹付装置を省略できることで冷風吹付装置が広いスペースを占有する問題を解決でき、また冷風吹付装置を待機位置と作用位置との間で移動させる機構も不要化できて、実施装置の構成を簡素化することができ、またこれに伴って装置に要するコストを低減することができる。
【0046】
更にまた被加工部を曲げ加工するに際し、熱風吹付装置と冷風吹付装置とを交替させるといったことも必要でなく、熱風吹付けから冷風吹付けへの切替を短時間で速やかに行うことができ、曲げ加工のための所要時間を短縮化することができる。
そしてこのことによって樹脂曲り管の製造コストをより低減することが可能となる。
【0047】
本発明においてはまた、曲げ成形部を回転可能に設けておき、その曲げ成形部の回転運動に伴って被加工部を強制湾曲させるようになすことができる(請求項7)。
このようにすることで素材管を一定方向に前進送りしつつ所要部分を良好に曲げ加工することが可能となる。
【0048】
本発明では、上記風通路として主通路とその主通路からの風を上記風口に導入する導入通路とを設けておき、その導入通路を熱風と冷風の共通の通路として構成しておくとともに、主通路については熱風専用の主通路と冷風専用の主通路とを設けておくことができる。
このように冷風専用の主通路を設けておいて、これを通じて冷風を供給するようになした場合、熱風と冷風の共通の主通路を通じて冷風を供給する場合のように、供給した冷風が先に供給した熱風による加熱の残熱で温められてしまって、被加工部に対する冷却効率が低下するのを良好に回避することが可能となる。
【0049】
本発明はまた、上記曲げ成形部を回転可能となした場合において、その回転体の内部に風通路を回転体と一体回転するように設けておく一方、風供給口を位置固定に設けておいて、その風供給口と風通路とを周方向に延びる環状路を通じて連通状態となしておくことができる。
このようにすることで、固定位置から熱風或いは冷風を供給しつつ、曲げ成形部を回転させながら風口から被加工部に対し熱風或いは冷風を吹き付けるようになすことが可能となる。
【0050】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は熱可塑性樹脂から成る樹脂曲り管で、11はその樹脂曲り管10の各端部に挿入固着された接続具である。ここで接続具11は樹脂製とされている。
【0051】
図2〜図4はこの樹脂曲り管10を製造する際に用いられる曲げ加工装置の具体的構成を示している。
図2において、13は曲げ成形部12を備えた回転体で保持部14により回転可能に保持されている。
回転体13にはスプロケット16が固設されていてそこにチェーン(図示省略)が巻き掛けられ、かかるチェーンを介して回転体13が回転駆動されるようになっている。
【0052】
18は熱風供給管,冷風供給管の接続部材で、供給口20,22を有しており、その供給口20に熱風供給管が、また供給口22に冷風供給管が接続されるようになっている。
この接続部材18には、供給口20,22に連通する環状の連通路24,26が内部に設けられている。
【0053】
回転体13のボデー28内部には風通路として熱風専用の主通路30と、冷風専用の主通路32とが設けられている。
熱風専用の主通路30は環状の連通路24に連通しており、また冷風専用の主通路32は同じく環状の連通路26に連通している。
従ってこれら主通路30,32の何れも、回転体13の回転時に常に熱風の供給口20,冷風の供給口22に連通した状態に保持される。
【0054】
図2(A)及び図4に示しているように、主通路30はその上部が3つの分岐通路33,34,36に分岐している。
これら3つの分岐通路33,34,36は何れもその先端がその外側の環状路38で開口している。
即ち熱風専用の主通路30は分岐通路33,34,36において環状路38に連通している。
【0055】
一方冷風専用の主通路32もまた、その上部が3つの分岐通路40,42,44に分岐しており、それぞれの先端が環状路38で開口している。
即ち冷風専用の主通路32もまた、分岐通路40,42,44において環状路38に連通している。
尚、これら分岐通路33,34,36,40,42,44及び環状路38も風通路の一部を成すものである。
【0056】
上記曲げ成形部12は、図3に示しているようにリング状をなす本体46と、その本体46の図中上,下面に重合状態で固定されたプレート48で構成されている。
図4(B)に詳しく示しているように、この曲げ成形部12には断面が図中横向きのU字状をなし且つ周方向に連続した環状の且つ外周端面が開放形状をなす嵌入溝50が設けられており、そこに素材管10Aの被加工部52が開放側から嵌入させられるようになっている。
【0057】
曲げ成形部12には、嵌入溝50における溝底面の位置に且つその溝底面に沿って周方向に所定間隔で複数の第1風口54が設けられており、それら第1風口54が導入通路(風通路)56,環状路38を介して上記の熱風専用の主通路30又は冷風専用の主通路32に連通させられている。
尚、曲げ成形部12には溝底面に沿って凹溝57が周方向に連続して形成されており、この凹溝57によって嵌入溝50内の被加工部52と第1風口54との間に所定の隙間が形成されるようになっている。
ここで凹溝57は、上記複数の第1風口54の何れにも連通している。
【0058】
曲げ成形部12にはまた、溝外周側の位置において図4(B)中上,下に第2風口58が周方向に所定間隔ごとに複数設けられており、それらが導入通路(風通路)60,環状路38を介して上記の熱風専用又は冷風専用の主通路30又は32に連通させられている。
【0059】
曲げ成形部12は、第2風口58の外周側の位置において溝内方に向う顎部62を備えており、その顎部62の内側に、第2風口58からの熱風又は冷風の流れを被加工部52の外周側の面に向う流れに案内する案内路64が形成されている。
ここで案内路64は周方向に連続した環状路を成している。
尚、図5に示しているように曲げ成形部12における第1風口54及び第2風口58は、それぞれ角度α(ここでは210°)の範囲に亘って設けられている。
【0060】
尚この例において、回転体13及び接続部材18をステンレス製となし、また熱風及び冷風の通路内面に断熱コーティングを施すなどして、熱風ないし冷風の熱ロスを可及的に少なくしておくことができる。
【0061】
本例の製造方法では、例えば直管状の熱可塑性樹脂の素材管10Aを押出成形などにて用意し、そしてその両端部に図1に示す樹脂製の接続具11を挿入固着する。
その上で素材管10Aを軸方向に前進送りし、そして所定の被加工部52が曲げ成形部12の位置に来たところで回転体13を回転駆動して被加工部52を曲げ成形部12の外周部に沿って強制湾曲させ、且つこれを嵌入溝50内部に嵌入させた状態とする。
【0062】
その状態で供給口20から供給した熱風を主通路30,分岐通路33,34,36,環状路38を経て溝底面の第1風口54と溝外周側の第2風口58とから吹き出させる。
ここで第1風口54から吹き出された熱風は凹溝57に沿って周方向に分散しつつ嵌入溝50内の被加工部52の内周側の面に作用しこれを加熱する。
また一方第2風口58から吹き出された熱風は、案内路64で内向きの流れとなって、嵌入溝50内の被加工部52の外周側の面に作用し、これを加熱する。
【0063】
ここにおいて被加工部52はそれら第1風口54,第2風口58から吹き出された熱風による加熱によって軟化し、所定の曲り形状に塑性変形する。
このようにして被加工部52が所定の曲り形状に塑性変形したところで熱風の吹付けを停止し、続いて供給口22から冷風を主通路32を通じて供給する。
【0064】
主通路32を流れた冷風は分岐通路40,42,44を経て図2の環状路38に流れ込み、その後その環状路38に連通した導入通路56,60を経て、第1風口54と第2風口58とから吹き出され、上記熱風の吹付けと同様にして冷風が嵌入溝50内の被加工部52の内周側の面と外周側の面とに作用し、軟化状態の被加工部52を冷却して硬化させる。
【0065】
以上のように本例の製造方法によれば、素材管10Aの被加工部52に対し直近位置から熱風の吹付けを行うことができる。
従って被加工部52への熱風の吹付けに際して周りの空気を巻き込み、それらを混入させた状態で被加工部52に当ててしまう不都合を生じず、吹き出した熱風を実質的にそのまま殆ど温度降下させることなく高温で被加工部52に作用させることができ、効率高く被加工部52を加熱して軟化及び塑性変形させることができる。
【0066】
これにより被加工部52を短時間で軟化及び塑性変形させることができ、曲げ加工のための所要時間を短くすることができる。
或いは必要な熱エネルギーを節減することができ、また吹付けに必要な熱風の量も少なくし得て、空気の消費量も少なくすることができ、加工費を低減することができる。
【0067】
また先願の方法のように大掛りな熱風吹付装置は不要であるため、その熱風吹付装置が広いスペースを占有する問題も生じず、従ってまた熱風吹付装置を待機位置と作用位置との間で移動する移動機構も不要であり、装置の構成を簡素化でき必要な装置コストを低減することができる。
また熱風吹付装置を待機位置から作用位置まで移動させる時間が無駄時間となって生産のサイクルタイムが長くなる問題も解決することができる。
【0068】
また本例の製造方法では、溝底面の第1風口54と溝外周側の第2風口58とを設けて、それらから熱風を被加工部52に吹き付けるようにしていることから、被加工部52を内周側の面及び外周側の面ともに均一に加熱し得て、これを良好に曲げ変形させることができる。
【0069】
更にまた、本例では溝底面に沿って凹溝57を設け、その凹溝57によって第1風口54と被加工部52との間に隙間形成しているため、第1風口54から吹き出した熱風を凹溝57に沿って周方向に回しながら被加工部52の内周側の面に作用させることができる。
即ち第1風口54からの熱風を速やかに周方向に分散させつつ、被加工部52の内周側の面に作用させ得、以って被加工部52の内周側の面を周方向において均等に加熱することが可能となる。
【0070】
一方外周側の第2風口58から吹き出した熱風は、案内路64によって被加工部52の外周側の面に向う流れに向きが変化させられる。従って第2風口58からの熱風が溝の外に逃げてしまうのが抑制され、かかる第2風口58からの熱風もまた効率的に被加工部52の外周側の面に作用せしめられて、その外周側の面を効率的に加熱することができる。
またその案内路64は周方向に連続していて複数の第2風口58に連通しているため、各第2風口58からの熱風を周方向に速やかに分散させた上で被加工部52の外周側の面に作用させることができる。
【0071】
本例の製造方法ではまた、熱風の吹き出し後において同じ第1風口54,第2風口58から冷風を吹き出して塑性変形後の軟化状態の被加工部52に作用させるようにしており、その際に冷風を直近位置から被加工部52に吹き付けることができる。
従ってこの製造方法によれば、冷風の吹出し量も少なくすることができ、冷風吹付けに際して空気が無駄に消費される問題を解決することができる。
【0072】
またこの製造方法によれば、冷風吹付装置を省略することができ、従ってその冷風吹付装置が広いスペースを占有する問題及びその冷風吹付装置を待機位置と作用位置との間で移動させる機構を不要化でき、装置構成を更に簡素化することができる。
【0073】
また被加工部52を曲げ加工するに際し、熱風吹付装置と冷風吹付装置とを移動交換させる必要もなく、従って熱風吹付けから冷風吹付けへの切替を短時間で速やかに行うことができ、曲げ加工のための所要時間を更に短縮化することができる。
そしてこのことによって樹脂曲り管10の製造コストをより低減することができる。
【0074】
因みに図10〜図13に示す先願の製造方法の場合、被加工部52の曲げ(1曲げ)に要する時間が32秒であったのが、本例によれば26秒に短縮することができた。
また図10〜図13に示す先願の製造方法の場合、例えば被加工部52の内周側の面に対し熱風を吹き付ける際の熱源の温度が350℃で必要な熱風の量が560NL(ノルマルリットル)であり、また外周側の面に対して熱風を吹き付ける際の熱源の温度は390℃で必要な熱風の量が360NLであったのが、本例の製造方法によれば何れも熱源の温度は250℃でよく、また必要な熱風の量も250NLと少なく、熱効率を大幅に向上させ得ることを確認した。
【0075】
また先願の方法では可能な曲げ角度がせいぜい120°程度であったのが、本例の製造方法では熱風吹付装置や冷風吹付装置と装置本体との干渉の問題を生じないため、図5に示しているように曲げ角度190°〜210°程度までの曲げ加工が可能である。
【0076】
本例では、回転体13内部に熱風専用の主通路30とは別途に冷風専用の主通路32を設けていることから、熱風供給により加熱された状態にある通路を通じて冷風を供給することで冷風が温められてしまい、被加工部52に対する冷却効率が低くなってしまう不都合を回避することができる。
【0077】
更にまた本例では回転体13の回転運動に伴って素材管10Aを強制湾曲することができるため、素材管10Aを一定の方向に前進送りしながら被加工部52に所定の曲り形状を付与することが可能となる。
【0078】
図6は本発明の他の実施例を示している。
この例は第1風口54に連通する導入通路56と第2風口58に連通する導入通路60とを、導入通路56から上下に分岐した連絡通路66で連絡し、導入通路56に流入した熱風又は冷風を第1風口54と第2風口58とから被加工部52に向けて吹き出させるようにするとともに、その導入通路56を雌ねじ孔となして、そこに雄ねじを外周面に有する栓体68をねじ込み、導入通路56を閉鎖可能となした例である。
【0079】
このようにしておけば、例えば角度α=210°の範囲に亘って第1風口54,第2風口58を設けておいた場合であっても、例えば被加工部52の曲げ角度をこれよりも小さくしたい場合、図6(C)に示すように不必要な第1風口54,第2風口58を、導入通路56に栓体68をねじ込んで閉鎖しておくことで、被加工部52に対し必要な部分に対してのみ熱風及び冷風の吹付けを行うことができ、多くの熱風や冷風が無駄に失われてしまう不利を避けることができる。
【0080】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例方法の適用対象である樹脂曲り管の一例を示す図である。
【図2】本例の製造方法を実施するための曲げ加工装置を示す図である。
【図3】図2の要部を各部材に分解して示す図である。
【図4】図2の曲げ成形部の要部拡大図である。
【図5】同実施例方法の利点の説明図である。
【図6】本発明の他の実施例方法を実施するための曲げ加工装置の要部を示す図である。
【図7】樹脂曲り管の用途の一例を説明する説明図である。
【図8】樹脂曲り管の従来の製造方法の要部工程を示す図である。
【図9】図8に続く工程の説明図である。
【図10】本願の先願に係る製造方法の実施装置の平面構成図である。
【図11】図10の装置の正面構成図である。
【図12】図10及び図11における曲げ成形部を示す図である。
【図13】図10〜図12の装置を用いた先願の製造方法の要部工程の説明図である。
【符号の説明】
10 樹脂曲り管
10A 素材管
12 曲げ成形部
30,32 主通路(風通路)
33,34,36,40,42,44 分岐通路(風通路)
38 環状路(風通路)
50 嵌入溝
52 被加工部
54 第1風口
56,60 導入通路(風通路)
57 凹溝
58 第2風口
62 顎部
64 案内路
66 連絡通路(風通路)[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for manufacturing a bent resin tube.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART Conventionally, a bent resin tube made of a thermoplastic resin has been used for various applications.
For example, a resin bent pipe of this kind is used in combination with a metal pipe as a fuel transport pipe of an automobile.
This is because a relative movement due to vibration occurs between the engine, the fuel tank, and various devices arranged in the communication path between the engine and the fuel tank, and this is absorbed by a flexible resin bent pipe. .
[0003]
FIG. 7 shows an example.
This example shows an example of a fuel transport pipe for transporting and supplying fuel in a fuel tank of an automobile to an engine side. In the case of the fuel transport pipe 200, most of the fuel transport pipe 200 is configured by a metal pipe 206. While this is fixed to the vehicle body, a part thereof is constituted by a flexible resin bent tube 202, one end of the resin bent tube 202 is connected to the metal tube 206 on the vehicle body side, and the other end is connected to the engine 204. Alternatively, they are connected to the metal pipe 210 on the fuel tank 208 side, and are relayed and communicated via the resin bent pipe 202.
The bent resin tube 202 is merely an example, and various other forms are conventionally used for various purposes.
[0004]
Conventionally, as shown in FIG. 8, a resin-bent tube 202 of this type is prepared by extruding a straight tubular material tube 202A made of a thermoplastic resin and fitting it into an overall constraint mold 214 having a U-shaped cross section. After they were constrained and shaped, the whole was put into a heating furnace 216 and heated at, for example, 150 to 160 ° C. for 20 to 30 minutes to give a bent shape, and then these were taken out of the heating furnace 216 and cooled. As shown in FIG. 9, the resin bending tube 202 is removed from the entire constraining mold 214.
[0005]
However, in the case of this manufacturing method, a heating furnace 216 as equipment is required, and there is a problem that the heating furnace 216 occupies a large installation space. Further, a large amount of heat energy is consumed when heating by the heating furnace 216. There is a problem.
[0006]
In addition, in the case of this manufacturing method, a dedicated overall constraining mold 214 is required every time the product shape, dimensions, type, and the like of the resin bent tube 202 are different, and a large number of products of the same type need to be manufactured (generally). However, a large number of overall constraint types 214 are required for each product, and an extremely large number of overall constraint types 214 are required to produce many types of products.
In addition, this manufacturing method has a problem that it is difficult to produce a large variety of products in a small amount, and it is difficult to carry out mixed production in which different products are simultaneously produced on the same line.
[0007]
Furthermore, in the case of this manufacturing method, the whole constraining mold 214 itself has a considerable heat capacity (the whole constraining mold 214 is made of, for example, aluminum), and is heated to a predetermined temperature in the heating furnace 216. Because of the necessity, heating in the heating furnace 216 requires a long time, and taking out of the heating furnace 216 and cooling it requires a considerably long time. This was a factor that hindered time reduction.
Also, when manufacturing a long resin bent tube having a length of 3 to 4 m, a large overall constraining die 214 and a large heating furnace are required, and the equipment cost is also high.
[0008]
In addition, the worker must manually insert and set the straight tubular material tube 202A into the entire constraining die 214 and take out the resin bent tube 202 from the entire constraining die 214 after the heat treatment. In addition to the problem of a large number of steps and a large amount of work for obtaining the resin bent tube 202 as a product, it is difficult to automate the production of the resin bent tube 202 due to the necessity of manual operation, and the production efficiency is low. There was a problem.
[0009]
As a result, in the case of this manufacturing method, the production cost of the bent resin pipe becomes high.
Another essential drawback of this manufacturing method is that a connecting member 218 for connecting the straight tube 202A to a mating member must be formed of resin before bending the straight tube 202A as shown in FIG. There was a problem that it could not be inserted and fixed in the bent tube 202.
If these connectors 218 are inserted and fixed in advance in the straight tubular material tube 202A, the connectors 218 (which are usually made of resin) are deformed by the subsequent heating inside the heating furnace 216. Because it will wake up.
[0010]
That is, in the case of this manufacturing method, the connecting fixture 218 cannot be inserted and fixed unless the bent shape is imparted by heating with the heating furnace 216. In this case, the resin bent tube is bent three-dimensionally and complicatedly. With such a shape, it becomes difficult to automate the operation of inserting and fixing the connection tool 218 to the end of the bent resin pipe.
This has also been a major factor that has hindered the automation of the manufacture of bent resin pipes.
[0011]
In view of the above, the applicant of the present invention has disclosed in the prior patent application (Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-103441) a step of forcibly bending a predetermined processed portion along the outer peripheral portion of a bent portion while moving a material pipe in a longitudinal direction; A process of blowing hot air from both the outer peripheral side and the inner peripheral side of the processed part, softening it and plastically deforming the same, and then cooling the hardened part by blowing cool air onto the processed part. A method of manufacturing a bent resin tube was proposed.
[0012]
10 to 13 show one example thereof.
In FIG. 10, reference numeral 220 denotes a bending roller as a bending portion having a substantially fan-shaped planar shape and having a fitting groove 222 along the outer peripheral portion, as shown in detail in FIG. Are a first hot-air blowing device and a second hot-air blowing device which are arranged to face each other with a bending roller 220 interposed therebetween, and each of them has a nozzle 226 at a tip portion.
[0013]
In FIG. 10, reference numeral 228-1 denotes a first cold air blowing device provided with a nozzle 230, and in FIG. 11, reference numeral 228-2 denotes a second cold air blowing device provided with a nozzle 230.
Here, the first cold air blowing device 228-1 is located in the standby state in the lateral direction of the first hot air blowing device 224-1, and is capable of moving forward and backward in FIG. ing.
[0014]
Also, the second cold air blowing device 228-2 shown in FIG. 11 is located below the second hot air blowing device 224-2 in the standby state, and can be moved up and down in the figure by the vertical cylinder 234. It has been.
Here, the first hot air blowing device 224-1 and the first cold air blowing device 228-1 of FIG. 10 are integrally rotated in the direction of the arrow in the figure, and the second hot air blowing device 224- 2 and the second cool air blowing device 228-2 in FIG. 11 are integrally rotated in a direction indicated by an arrow in FIG.
[0015]
As shown in FIG. 11, the first hot air blowing device 224-1 and the first cold air blowing device 228-1 are both supported on the turning arm 240 by a support post 236, and the second hot air blowing device 224-1 The blowing device 224-2 and the second cool air blowing device 228-2 are supported on the turning arm 240 by a support 238.
Further, as shown in FIG. 11, the first hot-air blowing device 224-1 and the second hot-air blowing device 224-2 are caused to rotate horizontally by the rotation of the lever 244 by the cylinder 242. And the posture is changed to an obliquely upward posture indicated by a broken line.
[0016]
As shown in FIG. 11, the rotating shaft 246 of the bending roller 220 is driven to rotate by a chain 248, and the rotating shaft 246 of the bending roller 220 The pivot arm 240 is rotated by half of 45 ° while the bending roller 220 is rotated by 90 °.
[0017]
FIG. 13 shows the main steps of the manufacturing method of this example. In the case of this manufacturing method, the portion to be processed of the straight tubular raw material tube 202A is moved along the outer peripheral portion thereof with the rotating motion of the bending roller 220. The bending roller 220 is forcibly bent, and this is fitted into the fitting groove 222 of the bending roller 220.
When the bending roller 220 rotates, the first hot air blowing device 224-1, the second hot air blowing device 224-2, the first cold air blowing device 228-1, and the second cold air blowing device 228-2 are operated. The rotation of the bending roller 220 is rotated by 45 ° with respect to the rotation of the bending roller 220 by half the angle, that is, the rotation of the bending roller 220 by 90 °, and the state shown in FIG.
[0018]
Then, the pair of hot air blowing devices 224-1 and 224-2 blow hot air from the outer peripheral side and the inner peripheral side to the processing portion of the material pipe 202A from the nozzle 226 at the tip, thereby heating the processing portion. It is softened and plastically deformed.
Then, the first hot-air blowing device 224-1 and the second hot-air blowing device 224-2, which have finished the hot-air blowing, retreat in an obliquely upward position as shown by the broken line in FIG. As shown in FIG. 13B, the cold air blowing device 228-1 moves forward by the horizontal cylinder 232, and the second cold air blowing device 228-2 moves upward by the vertical cylinder 234. Each is in a state of being horizontally opposed to the workpiece.
Then, in this state, cold air is blown from the nozzle 230 to the workpiece to cool and harden the plastically deformed workpiece.
[0019]
In the case of the manufacturing method of the prior application, since a necessary portion can be partially bent and formed to give the entire bent shape, the entire constraining die 214 for constraining the entire portion to a predetermined bent shape as in the related art is unnecessary. Therefore, it is not necessary to put the material tube 202A in the heating furnace 216 to heat the entirety, and thereafter to cool the entirety. The operation of removing the bent resin tube 202 after heating can be made unnecessary, and the manufacture of the bent tube can be easily automated.
As a result, the productivity can be greatly increased, and the production cost of the bent resin pipe can be reduced.
[0020]
Furthermore, since various shapes can be imparted by using the same bending roller 220, an extremely large number of exclusive whole constraining dies 214 are prepared according to the type, shape, dimensions, and the like of the resin bent tube 202 as in the related art. In addition, it is not necessary to perform such operations, and in addition, it is possible to easily realize high-mix low-volume production, and also facilitate mixed production.
[0021]
Further, in this manufacturing method, a portion to be processed is partially bent by using a bending roller 220 and by blowing hot air to obtain a resin bent tube 202 having a desired bent shape as a whole. There is no need to heat the entire tube 202A.
Therefore, the connector 218 has various advantages such as being able to insert and fix the connecting member 218 to at least one end of the straight tubular material tube 202A in advance, and to bend a desired portion to be processed in that state.
[0022]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case of the manufacturing method of FIGS. 10 to 13, the hot air blowing devices 224-1 and 224-2 heat the workpiece to be forcibly curved along the outer peripheral portion of the bending roller 220 from a position away from the predetermined distance. Since the wind blowing is performed, the hot air blown out from the nozzle 226 at that time entrains the surrounding air, and as a result, the temperature drops until the hot air blown out from the nozzle 226 is blown to the workpiece, resulting in poor thermal efficiency. There was a problem that heat energy loss was large.
[0023]
Along with this, there is a problem that the required amount of hot air blowout increases and the air consumption increases.
Similarly, since the cool air blowing devices 228-1 and 228-2 blow the cool air from a position away from the workpiece by a predetermined distance, the required amount of the cool air to be blown increases, and the amount of air consumption also increases. However, these factors have increased the bending cost.
[0024]
Further, in the case of this manufacturing method, a pair of hot air blowing devices 224-1 and 224-2 and a pair of cold air blowing devices 228-1 and 228-2 are required. A moving mechanism for moving between the standby position and the operation position is required, and there is a problem that the configuration of the apparatus is inevitably complicated and the apparatus cost is increased.
[0025]
In addition, there is a problem that a time for moving and replacing the hot air blowing devices 224-1 and 224-2 from the hot air blowing devices 224-1 and 224-2 to the cold air blowing devices 228-1 and 228-2 is required to perform the cold air blowing after the hot air blowing. The movements for moving and exchanging between the devices 224-1 and 224-2 and the cold air blowing devices 228-1 and 228-2 cannot be accelerated (because inertial force acts), and furthermore, a pair of hot air blowing devices is used. When the 224-1 and 224-2 and the pair of cold air blowing devices 228-1 and 228-2 are moved from the standby position to the operation position, the movement cannot be accelerated. There is a problem that the cycle time is inevitably increased, which causes a reduction in production efficiency.
[0026]
In addition, since it is necessary to avoid interference between the hot air blowing devices 224-1 and 224-2 and the cold air blowing devices 228-1 and 228-2 and the main body of the device, it is difficult to obtain a large bending angle of a portion to be processed. It was found that there were various inconveniences.
[0027]
[Means for Solving the Problems]
The method for manufacturing a bent resin tube of the present invention has been devised to solve such a problem.
According to the first aspect of the present invention, the to-be-processed portion of the material pipe having at least one layer of the thermoplastic resin is forcibly bent along the curved outer peripheral portion of the bent portion and along the outer peripheral portion. Provided, the outer peripheral end face is fitted into the fitting groove having an open shape, and in the fitted state, the processing portion is blown with hot air to soften and plastically deform the processing portion, and then to the processing portion. In the method of manufacturing a resin bent tube for imparting a bent shape by spraying cold air, the bent port is provided in the bent portion so as to communicate with the inner surface of the fitting groove, and the wind port is not exposed to outside air. An air passage communicating with the air passage is provided, and hot air supplied through the air passage is blown from the air port to the processed portion to heat the processed portion.
[0028]
A second aspect of the present invention is characterized in that, in the first aspect, as the air port, a first air port on the bottom surface of the fitting groove and a second air port on the outer peripheral side of the groove are provided.
[0029]
According to a third aspect of the present invention, in the second aspect, a concave groove formed along the groove bottom surface of the fitting groove and the processing target portion in the fitting groove communicates with the first air port. The hot air blown out from the first air port is caused to flow through the concave groove to act on the inner peripheral surface of the processed portion.
[0030]
According to a fourth aspect, in any one of the second and third aspects, an inward jaw is further provided on an outer peripheral side of the second air port, so that the inside of the jaw communicates with the second air port, A guide path is provided for guiding the flow of the hot air from the second wind port to the flow in the fitting groove toward the surface on the outer peripheral side of the processed portion.
[0031]
According to a fifth aspect, in the fourth aspect, the guide path is provided continuously in the circumferential direction, and the hot air from the second air port flows in the circumferential direction to act on the outer peripheral surface of the processed portion. It is characterized by.
[0032]
According to a sixth aspect of the present invention, in accordance with any one of the first to fifth aspects, after the hot air is blown out, the fitting groove is provided through a cooling air port provided separately so as to communicate with the air port or the fitting groove. It is characterized in that cold air is blown toward the processed portion inside to cool and harden the processed portion.
[0033]
According to a seventh aspect, in any one of the first to sixth aspects, the bending portion is rotatably provided.
[0034]
[Action and effect of the invention]
As described above, the present invention provides a wind opening communicating with the inner surface of the fitting groove in the bent portion, and an air passage communicating with the air opening without touching the outside air, and supplying hot air supplied through the air passage. The material to be processed is softened by being blown from the air port to the part to be processed and heated and softened, and is plastically deformed along the outer peripheral curved shape of the bent part.In the manufacturing method of the present invention, the part to be processed of the material pipe to be subjected to bending is formed. On the other hand, the hot air can be blown from the nearest position.
[0035]
Therefore, as in the manufacturing method of the prior application shown in FIGS. 10 to 13, there is a disadvantage that the surrounding air is involved when the hot air is blown to the processing portion and the mixed air is applied to the processing portion in a mixed state. In addition, the hot air blown out from the air port can be blown to the workpiece at a high temperature immediately and substantially without substantially lowering the temperature, so that the workpiece can be efficiently heated and softened and plastically deformed.
[0036]
As a result, the work piece can be softened and plastically deformed in a short time, the time required for bending can be shortened, or the necessary heat energy can be greatly reduced, and the Since the required amount of hot air to be blown can be reduced, the amount of air consumption can be reduced, and the processing cost can be reduced.
[0037]
Further, a large-scale hot-air blowing device as in the manufacturing method of the prior application can be made unnecessary according to the manufacturing method of the present invention, thereby solving the problem that the hot-air blowing device occupies a large space. A moving mechanism for moving the apparatus between the standby position and the operation position may not be necessary, so that the configuration of the embodiment apparatus can be simplified, and the apparatus cost can be reduced.
[0038]
Further, it is possible to solve the problem that the time required to move the hot air blowing device from the standby position to the operation position is a waste time and the production cycle time is lengthened.
[0039]
Next, claim 2 provides a first vent on the bottom of the groove of the fitting groove and a second vent on the outer peripheral side of the groove as the above-mentioned vent, and blows out hot air from them. Hot air can be blown from both the inner peripheral surface and the outer peripheral surface to the processed portion, and the processed portion can be uniformly heated and bendably deformed.
[0040]
In this case, a concave groove which forms a gap between the fitting portion and the portion to be processed along the bottom surface of the fitting groove is provided continuously in the circumferential direction in a state communicating with the first air port, and the hot air blown out from the first air port is concaved. It can act on the inner peripheral surface of the processed part while flowing along the groove (claim 3).
By doing so, the hot air blown out from the first air port can be quickly dispersed in the circumferential direction along the concave groove, and the inner peripheral surface of the processed portion can be uniformly heated in the circumferential direction. It becomes possible.
[0041]
According to a fourth aspect of the present invention, an inward jaw is provided at a further outer peripheral position of the second air port, and a flow of hot air from the second air port toward the outer peripheral surface of the workpiece is provided inside the jaw. In this way, it is possible to effectively suppress the escape of the hot air from the second air vent to the outside of the fitting groove, and to efficiently prevent the hot air from flowing to the outer periphery of the portion to be processed. Side surface, and the outer peripheral surface of the processed portion can be efficiently heated.
[0042]
In this case, the guide path is provided continuously in the circumferential direction, and the hot air from the second wind port can be caused to act on the outer peripheral surface of the processed portion while flowing in the circumferential direction.
By doing so, it is possible to quickly disperse the hot air from the second wind port in the circumferential direction to prevent stagnation of the hot air, and to heat and soften the outer peripheral surface of the processed portion uniformly in the circumferential direction. Become.
[0043]
In these cases, a plurality of first air ports and second air ports are provided at predetermined intervals in the circumferential direction, and the first air ports can be communicated with the concave grooves, and the second air ports can be communicated with the guide path.
[0044]
In the present invention, after the hot air is blown out, the cold air is blown to the processing portion in the fitting groove through the air port or the cold air port provided separately therefrom to cool and harden the processing portion after the plastic deformation. (Claim 6).
According to the manufacturing method of the sixth aspect, not only the blowing of the hot air but also the blowing of the cool air can be performed at a position immediately near the workpiece, and therefore, the required amount of the cool air to be blown can be reduced. The air consumption can be reduced, and it is possible to omit the cold air blowing device in the manufacturing method of the prior application shown in FIGS.
[0045]
And since the cold air blowing device can be omitted, the problem that the cold air blowing device occupies a large space can be solved, and a mechanism for moving the cold air blowing device between the standby position and the operation position can be eliminated, and the configuration of the embodiment device is reduced. The simplification can be achieved, and the cost required for the apparatus can be reduced accordingly.
[0046]
Further, when bending the workpiece, it is not necessary to alternate the hot air blowing device and the cold air blowing device, and the switching from the hot air blowing to the cold air blowing can be quickly performed in a short time, The time required for bending can be reduced.
This makes it possible to further reduce the manufacturing cost of the bent resin pipe.
[0047]
In the present invention, the bent portion can be provided rotatably, and the portion to be processed can be forcibly bent with the rotation of the bent portion (claim 7).
By doing so, it is possible to satisfactorily bend a required portion while advancing the material pipe in a certain direction.
[0048]
In the present invention, a main passage and an introduction passage for introducing wind from the main passage to the air outlet are provided as the air passage, and the introduction passage is configured as a common passage for hot air and cold air. As the passage, a main passage dedicated to hot air and a main passage dedicated to cold air can be provided.
In this way, when the main passage dedicated to the cool air is provided, and the cool air is supplied through the main passage, the supplied cool air is supplied first as in the case of supplying the cool air through the common main passage of the hot air and the cool air. It is possible to satisfactorily avoid a decrease in cooling efficiency with respect to the processed portion due to being heated by residual heat generated by the supplied hot air.
[0049]
According to the present invention, when the bending section is made rotatable, an air passage is provided inside the rotating body so as to rotate integrally with the rotating body, while a wind supply port is provided at a fixed position. Thus, the air supply port and the air passage can be in communication with each other through an annular passage extending in the circumferential direction.
By doing so, it becomes possible to blow hot air or cold air from the air port onto the workpiece while rotating the bending part while supplying hot air or cold air from the fixed position.
[0050]
【Example】
Next, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
In FIG. 1, reference numeral 10 denotes a bent resin tube made of a thermoplastic resin, and reference numeral 11 denotes a connector inserted and fixed to each end of the bent resin tube 10. Here, the connection tool 11 is made of resin.
[0051]
FIGS. 2 to 4 show a specific configuration of a bending apparatus used when manufacturing the resin bent pipe 10.
In FIG. 2, reference numeral 13 denotes a rotating body having a bending section 12, which is rotatably held by a holding section 14.
A sprocket 16 is fixed to the rotating body 13, and a chain (not shown) is wound around the sprocket 16, and the rotating body 13 is driven to rotate via the chain.
[0052]
Reference numeral 18 denotes a connecting member between the hot air supply pipe and the cold air supply pipe, which has supply ports 20 and 22. The hot air supply pipe is connected to the supply port 20, and the cold air supply pipe is connected to the supply port 22. ing.
The connecting member 18 has annular communication paths 24 and 26 communicating with the supply ports 20 and 22 therein.
[0053]
Inside the body 28 of the rotating body 13, a main passage 30 exclusively for hot air and a main passage 32 exclusively for cold air are provided as air passages.
The main passage 30 dedicated to hot air communicates with the annular communication passage 24, and the main passage 32 dedicated to cool air also communicates with the annular communication passage 26.
Therefore, each of the main passages 30 and 32 is always kept in a state of communicating with the hot air supply port 20 and the cool air supply port 22 when the rotating body 13 rotates.
[0054]
As shown in FIGS. 2A and 4, the upper portion of the main passage 30 is branched into three branch passages 33, 34, and 36.
Each of the three branch passages 33, 34, and 36 has its distal end opened in an outer annular passage 38.
That is, the main passage 30 dedicated to hot air communicates with the annular passage 38 at the branch passages 33, 34, 36.
[0055]
On the other hand, the main passage 32 dedicated to the cool air also has an upper part branched into three branch passages 40, 42, and 44, each of which is open at an annular path 38.
That is, the main passage 32 dedicated to the cool air also communicates with the annular passage 38 at the branch passages 40, 42, 44.
The branch passages 33, 34, 36, 40, 42, 44 and the annular passage 38 also form a part of the air passage.
[0056]
As shown in FIG. 3, the bent portion 12 includes a ring-shaped main body 46, and a plate 48 fixed to the upper and lower surfaces of the main body 46 in the figure in a superposed state.
As shown in detail in FIG. 4 (B), the bent formed portion 12 has a U-shaped cross section in the horizontal direction in the figure, and is an annular groove continuous in the circumferential direction and the outer peripheral end face of which is open. Is provided, and the processed portion 52 of the material pipe 10A is fitted from the open side.
[0057]
The bent portion 12 is provided with a plurality of first air ports 54 at predetermined intervals in the circumferential direction at positions of the groove bottom surfaces of the fitting grooves 50 and along the groove bottom surfaces. The main passage 30 dedicated to hot air or the main passage 32 dedicated to cold air is communicated with the main passage 30 dedicated to hot air or the cooling air through the annular passage 38.
A groove 57 is formed in the bent portion 12 so as to be continuous in the circumferential direction along the groove bottom surface. The groove 57 allows the portion between the processing portion 52 in the fitting groove 50 and the first air port 54 to be formed. , A predetermined gap is formed.
Here, the concave groove 57 communicates with any of the plurality of first air ports 54.
[0058]
In the bent portion 12, a plurality of second air ports 58 are provided at upper and lower positions in FIG. 4B at predetermined intervals in the circumferential direction at positions on the outer peripheral side of the groove, and these are introduced passages (wind passages). 60, the annular passage 38 communicates with the main passage 30 or 32 dedicated to hot air or cold air.
[0059]
The bent portion 12 includes a jaw 62 that faces inward of the groove at a position on the outer peripheral side of the second air outlet 58, and receives a flow of hot air or cold air from the second air outlet 58 inside the jaw 62. A guide path 64 for guiding the flow toward the outer peripheral surface of the processing section 52 is formed.
Here, the guide path 64 forms an annular path that is continuous in the circumferential direction.
In addition, as shown in FIG. 5, the first air port 54 and the second air port 58 in the bent portion 12 are respectively provided over a range of an angle α (here, 210 °).
[0060]
In this example, the rotating body 13 and the connecting member 18 are made of stainless steel, and the heat loss of hot air or cold air is reduced as much as possible by applying heat insulating coating to the inner surface of the passage for hot air and cold air. Can be.
[0061]
In the manufacturing method of the present embodiment, for example, a straight thermoplastic resin tube 10A is prepared by extrusion molding or the like, and resin connecting tools 11 shown in FIG. 1 are inserted and fixed to both ends thereof.
Then, the raw material tube 10A is advanced in the axial direction, and when the predetermined workpiece 52 reaches the position of the bending section 12, the rotating body 13 is driven to rotate to rotate the processing section 52 of the bending section 12. It is forcibly bent along the outer peripheral portion and is fitted into the fitting groove 50.
[0062]
In this state, the hot air supplied from the supply port 20 is blown out from the first air port 54 on the bottom surface of the groove and the second air port 58 on the outer peripheral side of the groove via the main passage 30, the branch passages 33, 34, 36, and the annular passage 38.
Here, the hot air blown out from the first air port 54 acts on the inner peripheral surface of the workpiece 52 in the fitting groove 50 while being distributed in the circumferential direction along the concave groove 57 and heats it.
On the other hand, the hot air blown out from the second air port 58 flows inward in the guide path 64 and acts on the outer peripheral surface of the workpiece 52 in the fitting groove 50 to heat it.
[0063]
Here, the processed portion 52 is softened by heating by the hot air blown from the first air port 54 and the second air port 58, and is plastically deformed into a predetermined bent shape.
In this way, when the workpiece 52 is plastically deformed into a predetermined bent shape, the blowing of the hot air is stopped, and then the cool air is supplied from the supply port 22 through the main passage 32.
[0064]
The cool air flowing through the main passage 32 flows into the annular passage 38 of FIG. 2 through the branch passages 40, 42, and 44, and then passes through the introduction passages 56 and 60 communicating with the annular passage 38, and then the first air port 54 and the second air port. 58, the cold air acts on the inner peripheral surface and the outer peripheral surface of the processed portion 52 in the fitting groove 50 in the same manner as the above-described hot air blowing, and the softened processed portion 52 is formed. Cool and cure.
[0065]
As described above, according to the manufacturing method of the present example, it is possible to blow hot air from a position immediately adjacent to the processed portion 52 of the material pipe 10A.
Therefore, there is no inconvenience that the surrounding air is involved in blowing the hot air onto the processing target portion 52 and the mixed air is applied to the processing target portion 52 in a mixed state, and the temperature of the blown out hot air is substantially reduced as it is. It is possible to act on the workpiece 52 at a high temperature without causing the workpiece 52 to be efficiently heated and softened and plastically deformed.
[0066]
As a result, the workpiece 52 can be softened and plastically deformed in a short time, and the time required for bending can be shortened.
Alternatively, the required heat energy can be reduced, the amount of hot air required for spraying can be reduced, the amount of air consumption can be reduced, and the processing cost can be reduced.
[0067]
Further, since a large-scale hot air blowing device as in the method of the prior application is not required, there is no problem that the hot air blowing device occupies a large space, and therefore, the hot air blowing device is moved between the standby position and the operation position. There is no need for a moving mechanism to move, so that the configuration of the device can be simplified and the required device cost can be reduced.
Further, it is possible to solve the problem that the time required to move the hot air blowing device from the standby position to the operation position is a waste time and the production cycle time is lengthened.
[0068]
Further, in the manufacturing method of the present example, the first air port 54 on the bottom of the groove and the second air port 58 on the outer peripheral side of the groove are provided, and hot air is blown from the first air port 54 to the processing section 52. Can be uniformly heated on both the inner peripheral surface and the outer peripheral surface, and can be flexibly deformed.
[0069]
Furthermore, in this example, a concave groove 57 is provided along the groove bottom surface, and a gap is formed between the first air port 54 and the processed portion 52 by the concave groove 57, so that the hot air blown out from the first air port 54 Can be made to act on the inner peripheral surface of the workpiece 52 while rotating the groove in the circumferential direction along the concave groove 57.
In other words, the hot air from the first air port 54 can be quickly dispersed in the circumferential direction while acting on the inner peripheral surface of the processed portion 52, so that the inner peripheral surface of the processed portion 52 is moved in the circumferential direction. It becomes possible to heat evenly.
[0070]
On the other hand, the direction of the hot air blown out from the second air port 58 on the outer peripheral side is changed by the guide path 64 into a flow toward the outer peripheral surface of the workpiece 52. Therefore, the escape of the hot air from the second air port 58 to the outside of the groove is suppressed, and the hot air from the second air port 58 is also efficiently applied to the outer peripheral surface of the processed portion 52, and The outer peripheral surface can be efficiently heated.
Since the guide path 64 is continuous in the circumferential direction and communicates with the plurality of second air ports 58, the hot air from each of the second air ports 58 is quickly dispersed in the circumferential direction, and It can act on the outer peripheral surface.
[0071]
In the manufacturing method of this example, after the hot air is blown out, the cold air is blown out from the same first air port 54 and the second air port 58 to act on the workpiece 52 in the softened state after the plastic deformation. Cold air can be blown to the workpiece 52 from the nearest position.
Therefore, according to this manufacturing method, it is possible to reduce the blowing amount of the cool air, and it is possible to solve the problem that the air is wasted when blowing the cool air.
[0072]
Further, according to this manufacturing method, the cold air blowing device can be omitted, so that the cold air blowing device occupies a large space and a mechanism for moving the cold air blowing device between the standby position and the operation position is unnecessary. And the device configuration can be further simplified.
[0073]
Further, in bending the workpiece 52, it is not necessary to move and exchange the hot air blowing device and the cold air blowing device. Therefore, the switching from the hot air blowing to the cold air blowing can be performed quickly and quickly. The time required for processing can be further reduced.
Thus, the manufacturing cost of the bent resin pipe 10 can be further reduced.
[0074]
Incidentally, in the case of the manufacturing method of the prior application shown in FIGS. 10 to 13, the time required for bending (one bending) of the workpiece 52 is 32 seconds, but according to this example, it can be reduced to 26 seconds. did it.
In the case of the manufacturing method of the prior application shown in FIGS. 10 to 13, for example, the temperature of the heat source at the time of blowing hot air to the inner peripheral surface of the workpiece 52 is 350 ° C., and the required amount of hot air is 560 NL (normal). Liter), and the temperature of the heat source at the time of blowing the hot air to the outer peripheral surface was 390 ° C., and the required amount of the hot air was 360 NL. The temperature may be 250 ° C., and the required amount of hot air is as small as 250 NL, confirming that the thermal efficiency can be greatly improved.
[0075]
In the method of the prior application, the possible bending angle was at most about 120 °. However, in the manufacturing method of this example, the problem of interference between the hot air blowing device or the cold air blowing device and the device body did not occur. As shown in the figure, bending at a bending angle of about 190 ° to 210 ° is possible.
[0076]
In this example, since the main passage 32 dedicated to the cool air is provided separately from the main passage 30 dedicated to the hot air inside the rotating body 13, the cool air is supplied through the passage heated by the supply of the hot air. Can be prevented from being disadvantageously heated and the cooling efficiency for the workpiece 52 is reduced.
[0077]
Furthermore, in this example, since the material tube 10A can be forcibly bent with the rotation of the rotating body 13, the material tube 10A is given a predetermined curved shape while being forwardly moved in a certain direction. It becomes possible.
[0078]
FIG. 6 shows another embodiment of the present invention.
In this example, the introduction passage 56 communicating with the first air outlet 54 and the introduction passage 60 communicating with the second air outlet 58 are connected by a communication passage 66 branched vertically from the introduction passage 56, and the hot air flowing into the introduction passage 56 or A cool air is blown out from the first air port 54 and the second air port 58 toward the workpiece 52, and the introduction passage 56 is formed as a female screw hole, and a plug 68 having a male screw on the outer peripheral surface is formed therein. This is an example in which the screw-in and introduction passage 56 can be closed.
[0079]
By doing so, for example, even when the first air port 54 and the second air port 58 are provided over the range of the angle α = 210 °, for example, the bending angle of the processed portion 52 is set to be larger than this. When it is desired to reduce the size, as shown in FIG. 6C, unnecessary first air ports 54 and second air ports 58 are closed by screwing a plug 68 into the introduction passage 56, so that the processing target part 52 can be prevented. Hot air and cold air can be blown only to necessary parts, and the disadvantage that a large amount of hot air or cold air is wasted can be avoided.
[0080]
Although the embodiment of the present invention has been described in detail, this is merely an example, and the present invention can be implemented in various modified forms without departing from the gist thereof.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing an example of a bent resin pipe to which a method according to an embodiment of the present invention is applied.
FIG. 2 is a diagram showing a bending apparatus for performing the manufacturing method of the present embodiment.
FIG. 3 is an exploded view showing a main part of FIG. 2 into respective members.
FIG. 4 is an enlarged view of a main part of a bending section of FIG. 2;
FIG. 5 is an explanatory diagram of advantages of the method of the embodiment.
FIG. 6 is a view showing a main part of a bending apparatus for carrying out a method of another embodiment of the present invention.
FIG. 7 is an explanatory diagram illustrating an example of an application of a bent resin tube.
FIG. 8 is a view showing main steps of a conventional method for manufacturing a bent resin pipe.
FIG. 9 is an explanatory diagram of a step following FIG. 8;
FIG. 10 is a plan view of an apparatus for implementing a manufacturing method according to the prior application of the present application.
FIG. 11 is a front view of the apparatus shown in FIG. 10;
FIG. 12 is a diagram showing a bent portion in FIGS. 10 and 11;
FIG. 13 is an explanatory diagram of main steps of a manufacturing method of the prior application using the apparatus of FIGS. 10 to 12;
[Explanation of symbols]
10 Resin bent pipe
10A material tube
12 Bending part
30, 32 main passage (wind passage)
33, 34, 36, 40, 42, 44 Branch passage (wind passage)
38 Ring Road (Wind Passage)
50 fitting groove
52 Workpiece
54 First Wind
56, 60 Introductory passage (wind passage)
57 Groove
58 Second Wind Exit
62 jaw
64 Guideway
66 Communication passage (wind passage)