JP2003532797A - アルミニウム、アルミ合金及びアルミ化合物に対するバイオロジカル作用改善方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 アルミニウム、アルミ合金、アルミ化合物のバイオロジカル作用の改善並びに毒性中和方法が開示されている。この方法は、対象アルミ製品に対して電磁波を照射するものであり、アルミ製品に食品及び飲料保存特性を付与し、アルミ廃棄物の毒性を中和させる。この照射電磁波は複数の周波数の、１Ｈｚから３００ＧＨｚの範囲の周波数領域をカバーする電磁波スペクトルのものであり、パルス形態または間断形態で照射される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本発明は、アルミニウム、アルミ合金及びアルミニウムを含有した化合物で提
供される製品のバイオロジカル作用を改善し、毒性を中和させる電子または電気
機械技術を利用した方法に関する。この方法は、これら製品に対して、１Ｈｚか
ら３００ＧＨｚの電磁スペクトルの電磁波周波数範囲の多周波数電磁波をパルス
形態または間断形態で照射するものである。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】

アルミは米国や欧州で大量に製造され、消費されている。１９６３年には米国
内で約１１５億個の飲料用アルミ缶が製造された。１９８５年には米国内で７０
０億個のアルミ缶が製造された。全ての飲料は様々な保存料を含有している。最
も普通に使用される保存料はリン酸である。リン酸はアルミ缶壁からアルミイオ
ンを放出させる。従って、アルミ缶入り飲料は消費者にアルミ成分を飲用させて
いることになる。加えて、多数の食品は種々な化合物形態のアルミニウムを少量
づつ、甘味料、小麦粉内、プロセスチーズ、ベーキングパウダー、食品改良剤、
保存剤、食品凝固防止剤等の形態で含有している。よって消費者はさらにアルミ
を摂取することになる。アルミ缶、食品と接触状態のアルミホイル、及び鍋類並
びに薬剤中のアルミニウム（例えば、制酸剤）は人体内でのアルミの蓄積を引き
起こしている。先進国の大多数の住人の最低アルミ摂取量は１日当り３０から５
０ｍｌである。よって、人体内でのアルミの蓄積は危険な毒性レベルに達し得る
。

【０００３】 アルミニウムは脳へのコリンやドパロミンの吸収を妨害するとして有害である
と考えられている。両方の物質は神経伝達刺激中に放出される重要な成分であり
、筋肉や様々な腺に信号を伝達する役割を担う。脳内でのアルミイオンの存在は
思考力、判断力及び記憶力に悪影響を及ぼす。さらに、アルミイオンはアセチロ
コリン代謝に関与する酵素を変質させ、思考プロセスと運動とのコーディネーシ
ョンを阻害し、運動失調を引き起こす。さらに、アルツハイマー症候群や老人性
退化現象も引き起こされる（バンクス、Ｗ他の「アルミニウムは血液の浸透性を
増大させる-札付ＤＳＩＰとベータエンドルフィンへの脳障壁や老人性及び四肢
虚弱性痴呆症の原因か」ランセット、２６巻、１１月、１９８３年、１２２７ペ
ージ；ゲスト他の「ナトリウム-カリウム-活性アデノシントリホスファテーゼ活
性及びラットの脳シナプトゾームへのクロリン摂取に対するアルミニウムの影響
」生化学薬理学、２９巻、１９８０年、１４１ページ；ウォング、Ｐ.Ｃ.他の「
ラットのシナプトソマル膜のホスポリピッドのメチル化に対するアルミニウムの
影響」生化学薬理学、３０巻、１９８１年、１７０４ページ；シンプロン、Ｊ他
の「アルミニウムで生産される神経原線維変性でのコリン性酵素」脳研究、１９
７巻、１９８０年、２６９〜２７４ページ参照）。また、アルミは骨病、肺炎性
線維症、肝疾患等にも関与する。今日までアルミ、アルミ合金及びアルミ化合物
の毒性を消費者によって使用される前に抑える方法は存在していない。ただアル
ミ毒性からの防御法のみが研究されているが、これらは、例えば、リサイクル、
廃棄物のバイオロジカルクリーニング、特殊肥料化、フィルター使用等に限定さ
れている。最後に、アルミの毒性から人体を保護する目的でのマグネシウムとの
ケロイド形態でのカルシウム、レクチンタブレット形態での大蒜及びビタミンＢ
、Ｂ６、Ｂ１２複合体の摂取も必要であろう。

【０００４】 食品や飲料の保存は冷蔵、放射線照射、化学保存剤あるいは低温減菌処理等で
行われている。しかし、食品や飲料をさらに良好に保存するアルミ、アルミ合金
、アルミ化合物のバイオロジカル作用の増進の方法は存在しなかった。

【０００５】 本発明の目的は、アルミ、アルミ合金、アルミ化合物が環境及び生体に対して
与える有害な影響の解消、並びに食品及び飲料のさらなる保存性の提供である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本発明の方法を利用して、アルミ、アルミ合金、アルミ化合物のバイオロジカ
ル作用並びに毒性の中和の改善が達成され、アルミ製品に食品及び飲料保存特性
を付与し、アルミ製品及び産業廃棄物やアルミ処理廃棄製品の毒性が中和される
。この効果はアルミ製品に対して、電子または電気機械装置で発生させた１Ｈｚ
から３００ＧＨｚの電磁スペクトル範囲の周波数の電磁波をパルス形態または間
断形態で照射することで提供される。

【０００７】 本発明の方法は全てのアルミ、アルミ合金、アルミ化合物に対して適用でき、
消費者向け、産業向けの両方に対して有効である。

【０００８】 この方法の１つの利点は、広範な産業利用性があり、アルミ製品、アルミ合金
、アルミ化合物製造並びに最終製品製造のための現存の産業及び製造設備の変更
が不要であることである。

【０００９】 本方法の別の利点は、包装後の製品に対しても利用でき、倉庫内等に保管した
状態でも活用できることである、 本方法の別な利点は安価に利用できることである。人手も要しない。

【００１０】 本方法の別な利点は、電磁波発生源と対象製品との間に、接地状態の導電性材
料以外の段ボール、コンクリート、金属等の遮蔽物が存在していても有効に利用
できることである。

【００１１】 さらに、本方法の利点は、バイオロジカル作用の改善とアルミの毒性の減少開
始は本方法の適用直後から始り、必要な適用時間は短く、数時間程度で効果が提
供される。例えば、１立方メートルのアルミ製品は２０時間程度で有効に処理さ
れる。

【００１２】 本方法の適用後には、処理されたアルミで包装された食品や飲料には改善され
た保存性が付与される。これら食品や飲料の保存特性は現存の保存処理を妨害せ
ず、付加的に提供することもできる。

【００１３】

【発明の実施の形態】

本発明は添付図面を利用した非限定実施例に基いて以下でさらに詳細に解説さ
れている。添付図面は本発明の適用形態の１例を図示している。

【００１４】 本発明の１適用形態を解説する。アルミ製品、アルミ合金、アルミ化合物（１
）及び/又は液体あるいは固体アルミ廃棄物（２）は通常の保管場所に通常の包
装状態あるいは搬送準備状態にて通常温度で保管されている。対象アルミ製品/
廃棄物の近くには電子または電気機械装置（３）が配備されている。この装置は
複数の周波数の電磁波を発生させる。電磁波発生装置（３）からは電磁波アンテ
ナ（５）を連結する電線（４）が延び出ている。電磁波は対象製品/廃棄物（１
、２）に向けられて照射される。電磁波アンテナ（５）は電磁波発生装置（３）
と一体型であっても、電線（４）で連結された別体であっても構わない。

【００１５】 本方法を適用するには、複数の周波数の電磁波（６）を発生させる電子または
電気機械装置（３）を使用する。この電磁波発生装置（３）は１Ｈｚから３００
ＧＨｚのスペクトル範囲の周波数を発生させる。

【００１６】 １Ｈｚから３００ＧＨｚの電磁波スペクトルの電磁波（６）は連続的であって
はならない。すなわち、パルス式または間断式あるいはそれら両方でなければな
らない。１Ｈｚから３００ＧＨｚの全体でも、その領域の一部の周波数のもので
あって、例えば、４０μ秒程度のパルス長であり、一定のポーズ（休止）が介在
してさらに４０μ秒間発生するようなものである。また、１Ｈｚから３００ＧＨ
ｚの全体あるいはその一部であって、４０μ秒間照射後に２μ秒休止し、４０μ
秒照射するようなものの反復形態であってもよい。

【００１７】 １Ｈｚから３００ＧＨｚの電磁波（６）はどのような照射時間、休止時間の組
み合わせでも構わない。

【００１８】 本方法に使用される電磁波（６）はＦＭ、ＡＭ、パルスコードモジュレーショ
ン等のモジュレーションされているものでも、いなくともよい。

【００１９】 本方法は複数の異なる周波数の電磁波を発生させるようにプログラムされた複
数の電磁波（６）照射源を同一場所で使用するとさらにその効果が高まる。

【００２０】 例えば、電磁波周波数範囲５０Ｈｚから１００ＫＨｚの電磁波（６）を照射さ
せるトランスミッターと、１０ＭＨｚから１０００ＭＨｚの電磁波を照射させる
トランシミッターと、９００ＭＨｚから１００ＧＨｚの周波数の電磁波を照射さ
せるトランスミッターとで成る装置が有効である。

【００２１】 また、１Ｈｚから３００ＧＨｚの電磁波スペクトルをカバーする電磁波発生源
（６）を利用することもできる。

【００２２】 電磁波発生装置は基本的に３ユニットで成る。第１ユニットは調整式サイクル
を備えた正方波のオシレータを含んでおり、出力部で調整により３μ秒電磁波を
発生して２μ秒休止する正方電磁波を発生させ、供給コレクターとして使用され
るトランジスタを含んだ第２ユニットをガイドし、第２ユニットから第３ユニッ
トのための電圧を得る。第３ユニットは４００ｍワットの出力、９ＭＨｚ周波数
のパワーオシレータを含んでいる。フリーなオシレータの照射周波数は供給電圧
安定装置に接続されているので、第２ユニットからの供給を中断させることで操
作時に周波数ドリフトを発生させることができ、電圧が低下すると周波数が増加
し、電圧が増大すると周波数が減少する。よって、その信号によりモジュレート
された電圧で作動するオシレータで第１ユニットと第２ユニットを創出させ、電
磁波周波数の幅広い間断状態が得られる。スペクトル分析器を使用して、この回
路でカバーされる電磁波スペクトルの周波数範囲が５ＫＨｚから１５００ＧＨｚ
であるパルスが得られる。

【００２３】 本方法は、アルミ製品、アルミ合金、アルミ化合物のバイオロジカル作用を大
幅に改善させ、最終製品を無害なものとにし、食料品や飲料の保存性を高める。
また、本方法の利用で、アルミ産業の廃棄物の毒性を中和させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の適用形態の１例を図示している。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ， ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，Ｓ Ｎ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ( ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，Ｔ Ｍ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＵ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，Ｃ Ａ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＭ，ＥＥ，ＧＤ，ＧＥ ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＰ， ＫＲ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＧ，Ｍ Ｋ，ＭＮ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＳＧ，ＳＩ ，ＳＫ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ， ＺＡ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】アルミニウム、アルミ合金あるいはアルミ化合物を含んだアルミ
   製品（１）のバイオロジカル作用を改善し、毒性を中和し、アルミ製品（１）に
   食品及び飲料の保存特性を付与し、同時にアルミ廃棄物（２）の毒性を中和する
   方法であって、該アルミ製品（１）と該アルミ廃棄物（２）に対して、電子また
   は電気機械装置（３）で発生される複数の周波数の電磁波（６）を照射するもの
   であり、該電磁波（６）は１Ｈｚから３００ＧＨｚの電磁波スペクトル範囲のも
   のであり、パルス形態あるいは間断形態、またはそれらに両方の形態であること
   を特徴とする方法。
2. 【請求項２】電磁波（６）の発生方法は１Ｈｚから３００ＧＨｚの周波数範囲
   をカバーするスペクトル領域の電磁波を発生させるものであることを特徴とする
   請求項１記載の方法。
3. 【請求項３】電磁波（６）は１Ｈｚから３００ＧＨｚの電磁波スペクトルの周
   波数範囲の電磁波と、該電磁波（６）の調波との組み合わせであることを特徴と
   する請求項１または２に記載の方法。
4. 【請求項４】電磁波（６）の全てあるいは一部はモジュレーションされたもの
   であるか、あるいはモジュレーションされていないものであることを特徴とする
   請求項１から３のいずれかに記載の方法。
5. 【請求項５】電磁波（６）のパルス波または間断波は不変あるいは可変なもの
   であることを特徴とする請求項１から４のいずれかに記載の方法。
6. 【請求項６】電磁波（６）を同時的に複数方向に照射し、あるいは同一方向に
   照射しないことを特徴とする請求項１から５のいずれかに記載の方法。
7. 【請求項７】電磁波（６）は同一または異なるパワーの同一または異なる周波
   数である複数の電磁波であることを特徴とする請求項１から６のいずれかに記載
   の方法。