JP2003531417A - 多次元分析を用いた意思決定支援システムと方法 - Google Patents

多次元分析を用いた意思決定支援システムと方法

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JP2003531417A JP2001550597A JP2001550597A JP2003531417A JP 2003531417 A JP2003531417 A JP 2003531417A JP 2001550597 A JP2001550597 A JP 2001550597A JP 2001550597 A JP2001550597 A JP 2001550597A JP 2003531417 A JP2003531417 A JP 2003531417A
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アンダーソン,エリック・ウィリアム
ディンズモア,マーク・スティーブン
マナシオ,ユージーン・リチャード
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ジーイー・ファイナンシャル・アシュアランス・ホールディングス・インク
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多次元分析を用いて金融商品のアンダーライトとマーケティングとパッケージングに関して意思決定をアシストする。 【解決手段】 本発明によれば、システムに提供されるデータに基づいて、長期介護保険に対する実際及び予想される結果を判断することや、保険契約者によって支払われてきた保険料の総額や保険契約の結果として払いだされる保険金の総額(および、既存保険金請求の進行中の義務履行に関連する予想されるコスト)を指定通りに収集、計算し、ユーザに表示することができる。また、例えば、保険契約者が支払う保険料の予想総額やその契約による保険金の支払予想総額も、収集、計算、表示できる。その他、契約管理データ、保険数理データ、人口統計データ、保険金データ等を処理することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明は一般的に、意思決定支援システムに関し、特に、多次元での分析と意
思決定支援が可能な金融商品に対する意思決定支援システムに関する。
【0002】
【発明の背景】
様々なビジネスやその他の公的な状況や私的な状況で、リスク評価/分析シス
テムが利用される。一般的に、このようなシステムを利用することによって、特
定の変数とそれに関連するリスク要因間の既知の相関度に基づいて、様々なデー
タやそれらの関連や提案されたアクションに関する決定事項を分析し支援するこ
とができる。この相関度は、提案されたアクションやアクションセットに関連す
るリスクを評価する際に役立つことが多く、アクションをおこすべきか、また、
アクションに関するリスクをどのように配分すべきかを決定することができる。
【0003】 長期介護保険契約等の保険契約に関するリスクは実例の1つである。一般的に
長期介護(LTC)保険契約は、保険料を支払う見返りに、一個人が老化や病気
や何らかの事故の結果として、老人ホーム等の施設に拘束されることになった場
合に給付金を提供するものである。このような保険に関する「リスク」とは、そ
の他のほとんどの保険契約も同様であるが、保険業者の立場から見ると契約に基
づいて一被保険者からなされる保険金支払請求の可能性である。これらの「リス
ク」は、個人毎(即ち、それぞれの契約毎)に、もしくは集団として、あるいは
その両方で評価される。
【0004】 LTC契約では一般的に、メディケアやメディギャップやその他の従来型の健
康保険プラン等の既存の保険を補うために高齢者にとってメリットがある。何故
ならば、老人ホーム滞在費や継続在宅医療看護費用やそれに関連する経費に対し
て支払いがなされるためである。長期介護保険は、最近になって保険業者から提
供されてた比較的新しい商品である。それに加えて、これらの保険契約に基づい
て発生する保険金請求は、長い年月を経て発生する場合もある。例えば、被保険
者が当初50歳で保険を購入し、30年後のその人が80歳になるまで第一回目
の保険金請求が行われないかもしれない。その結果、現在、LPC保険契約では
、保険業者が将来発生する可能性のある実請求額と予想請求額を求める際に保険
業者を支援するための利用可能な実務知識が乏しいという問題がある。
【0005】 リスク評価を行って、金融商品や、その金融商品を資産として保持するビジネ
スの申し入れ購入価格を決定したり、その支援を行うこともできる。LTC保険
契約の例では、保険業者は、ビジネスの売却もしくはその反対に関する別の保険
業者もしくはサードバーティと1つ以上の保険契約の売買を行いたいことがある
。保険業者が契約を売ってリスクを分散させたい場合がある。また、ある保険業
者が別の保険業者のビジネスを買いたい場合もある。資産の一部または全てがL
TC保険契約からなる場合は特に、これらの取引きに値段をつけることは困難で
あることがある。何故ならば、前述したように、利用可能な予想の支払い要求と
実要求に関する情報は限定されているからである。
【0006】 また、それらに関連する困難さがLTC保険契約(その他の新たな金融商品も
同様)にはある。それは、保険業者や潜在的な保険業者が、顧客とのLTC保険
契約のマーケティングに関する情報や経験が不足しているからである。保険業者
は、LTC契約の売買や売買の申し込みの対象を、契約の購入に関心のある顧客
にしたいことがある。さらに、保険業者は、特定の商品を提供することによって
保険業者が最高の相対的収益性の得られる顧客だけに商品を売ることを望むこと
がある。LTC保険契約に関する情報が不足しているため、このようなマーケテ
ィングを行うことは難しい。
【0007】 これらとそれ以外にも問題が存在する。
【0008】
【発明の簡潔な概要】
本発明の目的は、従来のシステムと方法でのこれらの問題とその他の問題を克
服することである。
【0009】 本発明の別の目的は、1つ以上のデータソースに基づいて意思決定支援を行な
うシステムと方法を提供することである。
【0010】 本発明のさらに別の目的は、様々な金融商品に関して提案された様々なアクシ
ョンに関する収益性の分析ツールを、保険業者やその他の金融商品売買申し込み
者に提供することである。
【0011】 本発明のさらに別の目的は、様々な金融商品に関するマーケティングやその他
のビジネス活動の分析と最適化を行うツールを、保険業者やその他の金融商品売
買申し込み者に提供することである。
【0012】 本発明のさらに別の目的は、保険商品に関するアンダーライト・ルールを最適
化するシステムと方法を保険業者に提供することである。
【0013】 本発明のさらに別の目的は、保険商品やその他の金融商品に関する多次元分析
能力をシステムユーザに提供することである。
【0014】 本発明の別の目的は、その金融商品に関する様々な入力データに基づいて、金
融商品の価値を反映する正確な情報を提供するシステムと方法を提供することで
ある。
【0015】 本発明の別の目的は、保険契約に関して、実際の結果や予想結果や実際の結果
と予想結果の比率を計算するシステムと方法を提供することであり、その結果、
ロバストで柔軟性があり役に立つデータ分析が可能となる。
【0016】 本発明の別の目的は、実際の結果と期待結果と、保険契約に関する実際の結果
と期待結果の比率を計算するシステムと方法を提供することによって、ロバスト
で柔軟性があり役に立つデータ分析を行うことである。
【0017】 本発明の別の目的は、保険契約に関する正味現在価値と入手価格と死亡率と減
率等の測定値と測定基準を計算するシステムと方法を提供することである。
【0018】 本発明のこれらとその他の目的は、本発明の様々な実施形態に基づいて達成さ
れる。金融商品のアンダーライトとマーケティングと包装に関する意思決定を支
援するためにデータに関する問い合わせと分析を行うシステムと方法を提供する
。さらに特定の一実施形態では、本願で開示されるシステムと方法によって、シ
ステムに提供されるデータに基づいて長期介護保険での実際の結果と予想結果を
判断することができる。このデータには、例えば、契約管理データや保険数理デ
ータや人口統計データや支払請求データが含まれてもよい。保険契約での実際の
結果、例えば、保険契約者が支払った保険料の総額や契約の結果として払い出さ
れた保険金(および進行中の既存の支払請求の満足度に関する予想コスト)は、
指定どおりに集められ計算されてユーザに示される。保険契約での予想結果、例
えば、保険契約者が支払う保険料の予想総額や契約上払い出されることになる支
払請求予想額も収集され計算され示される。実際の結果と予想結果を比較するこ
とができ、この中には予想結果と実際の結果の比率を計算することが含まれる。
【0019】 ユーザが選択した要素、例えば、年齢と婚姻区分と職業内での範囲もしくは数
値によって結果を区分化することもできる。これらの結果から、様々な分析計算
を実行してもよく、これには、1つ以上の契約に関する利益の正味現在価値の計
算が含まれる。分析計算によって、契約の売買を目的とする契約の現在値を判断
するだけでなく、LTC契約で支払われる適正保険料を包含できるアンダーライ
ト・ルールを決定することが支援される。
【0020】 本発明の別の実施形態によれば、分析計算を利用することによって、1つ以上
の保険契約、例えば、LTC保険契約の収益性を判断することもできる。分析計
算を選択することによって、1つ以上の保険契約に関する利益の正味現在価値(
例えば、契約に関する保険料の正味現在価値と、支払請求と経費の正味現在価値
との差)を判断することができる。これらの値を利用して、ユーザは、1つ以上
の保険契約に対して、即ち契約のオーナーの全資産または一部に対して支払われ
る適正な価格を決定することができる。
【0021】 本発明の別の一実施形態によれば、LTC契約の売買や売買の申し込みの対象
を、契約の購入に関心のある顧客にすることを支援するために、対象売買システ
ムを提供することができる。さらに、本発明のシステムは、特定の商品を提供す
ることによって保険業者が最高の収益を得そうな顧客だけに商品を売買する支援
を行うことができる。
【0022】 本発明にはその他の目的やメリットがある。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明は、長期介護保険契約に関する問い合わせと分析と意思決定支援を行う
システムと方法について説明される。それにもかかわらず、本技術の熟練者であ
れば、本願で開示されるシステムの態様と方法を、その他の金融商品と提供品と
、特に長年にわたって供給される金融商品のデータ分析に関するその他のアプリ
ケーションに適用することができる。
【0024】 図1は、本発明の好適な一実施形態の意思決定支援システム50の模式図であ
る。図1に示した要素に加えて、さらに別のデータソースやさらに別のレポート
能力を備えるその他の要素があってもよい。意思決定支援システム(DSS)5
0は、本発明の意思決定支援に関する処理機能だけでなく、DSS50の集中管
理を担う意思決定支援プロセッサ(DSP)60を備えることが好ましい。また
、DSS50に関する様々なデータソースも含まれることが好ましい。例えば、
図1に示すように、DSS50は、契約管理サブシステム62と保険数理ソース
データ64と人口統計ソースデータ66と支払請求サブシステム68を包含する
ことができる。
【0025】 これらの各ソースデータは一つの実施形態を意図するものであって、ここでは
、DSS50のユーザは、保険契約やそれに関連する金融商品についての意思決
定支援を求める。本発明の教唆に基づいて、本発明の範囲や精神を逸脱すること
なくその他の状況で、さらに別のもしくは代替えの入力ソースと別の計算を使っ
て意思決定支援を実現することができる。
【0026】 また、DSS50は、ユーザがDSP60を介してDSS50と対話できるよ
うな1台以上のユーザ端末70を備えることもできる。ユーザ端末70は、パー
ソナルコンピュータや端末やブラウザアプリケーション等の従来のデバイスでも
よく、また、ユーザが問い合わせを行って意思決定支援出力データを閲覧するこ
とも含まれるデータ入力と閲覧のための周知のデバイス、例えば、キーボードや
タッチスクリーンやローラボールやマウスやポインタやその他のデバイスを介し
てユーザの入力情報を受け付けてもよい。入力データを選択し、制約条件や問い
合わせを導入して、意思決定支援性能を起動し処理するプロセスによって、グラ
フィカルユーザインタフェース(GUI)がユーザ端末70にいるユーザを導く
ことが好ましい。
【0027】 DSS50に包含されるその他の要素には、意思決定支援出力の一部または全
てを制御するように働くレポート生成プロセス72が含まれてもよく、これによ
って、それを個人や組織が利用することができる。また、通知サブシステム78
があってもよい。通知サブシステム78は、時間経過に伴う意思決定支援出力に
基づいて、1つ以上の組織の所定の個人に自動的に通知する。例えば、DSS5
0が、1つ以上のビジネス慣行を変更すべきであることと、(以下で説明される
)その変更によるメリットをユーザに示す場合に、通知サブシステム78は、変
更とそのメリットを示す、指定された者(例えば、アンダーライターや上級管理
者やマーケティング担当者)に対するEメールメッセージを自動的に生成するこ
とができる。別の可能性は、通知サブシステム78を以下のように構成すること
である。即ち、組織内で入手可能な商品の一部または全てに対する正味現在価値
、即ち利益について、Eメールやイントラネット/インターネット郵便やそれ以
外の方法で周期的に、上級管理者やその他の特定の者に通知する。また、DSS
50は、データ、例えば、記憶された問い合わせや出力データやソースデータや
、計算に関するその他のデータを保持できる独立したデータ記憶装置76を備え
ていてもよい。データ記憶装置76は、従来の記憶デバイス、例えば、コンピュ
ータメモリや磁気/光ディスク、即ちCD−ROMや、テープツーテープリール
やその他のデータ記憶装置を備えていてもよい。
【0028】 LTC保険契約の状況では、意思決定支援を行うために役に立つ、即ち必要な
ソース入力データには、例えば、契約管理サブシステム62を介して入手できる
データが含まれていてもよい。このシステムは、メインフレームによって動作す
る独立システムでもよく、また、クライアント/サーバ環境だが(例えば、LA
NやWAN等の)専用回線を介して、もしくはイントラネットやインターネット
接続によってDSP60と通信するものであってもよい。別の方法では、本願で
開示される各データソースからのデータを、ダウンロードやファイル転送によっ
て、もしくは、必要なデータをDSS50が入手できるその他の手段によって周
期的に利用できるようにしてもよい。契約管理サブシステム62は、図1に示す
複数のユーザ端末を備えてもよい。契約管理サブシステム62は、多くの様々な
者が加入する多くの様々な種類の契約に関する保険契約データを備えてもよい。
例えば、特定の者が加入する個人LTC契約の場合は、被保険者の名前と住所と
その他の連絡先情報、受取人の名前と住所とその他の連絡先情報、契約加入日、
契約が有効であるために必要な保険料支払い額と回数、支払請求に関するルール
(例えば、免責金額、給付期間、除外期間、支払い可能な最大支払請求総額)を
含む契約に基づいて入手可能な給付金、保険料支払い状況、および契約の開始と
保守に関するその他の情報を包含するデータが契約記録に含まれていてもよい。
【0029】 保険数理ソースデータ64は、1ファイルまたは複数のファイルのセットとし
て利用可能であるか、もしくは、独立の保険数理サブシステムを介して入手可能
であってもよい。また、このデータソースを介して利用可能な必要なデータを、
複数の方法、例えば、インターネットや直接接続や周期的な抜き取り等のうちの
1つの方法でDSP60に伝達してもよい。ユーザが保険数理データを格納し、
操作し、閲覧し、転送できるユーザ端末があってもよい。本発明のLTCの実施
形態に関連する保険数理ソースデータ要素64を介して存在可能な保険数理デー
タには、寿命推定値と、様々な年齢で長期介護を利用した場合の予想コストの確
率と、長期介護の支払請求事象の予想コストと継続期間が含まれる。本発明の一
実施形態によれば、保険数理ソースデータ64から、経費テーブルと保険料テー
ブルと利率テーブルと、様々なLTC保険契約に関する予想結果テーブルを構成
することができる。経費テーブルは、契約を維持するための毎年の経費等の固定
コストと、保険料に基づく手数料等の変動保険料コストと、支払請求経費等の変
動給付金コストを備えることができる。本発明の一実施形態によれば、以前の問
い合わせで利用可能な適切な経費テーブルがない場合は、ユーザは問い合わせに
基づいて経費テーブルを生成することができる。後で検索するために経費テーブ
ルを退避させることができる。本発明の一実施形態によれば、新商品や経費の変
化やその他の情報を考慮して、以前退避された経費テーブルを更新することがで
きる。経費テーブルを操作するその他の方法を利用してもよい。
【0030】 予想テーブルには、以前の問い合わせに基づく所定の期間中の予想保険料や、
所定の期間中の予想支払請求や、(保険契約者の死亡や保険料支払い不履行によ
る)予想される失効等の予想値に関する情報とその他の予想情報が含まれる。本
発明の一実施形態によれば、以前の問い合わせで利用可能な適切な予想テーブル
がない場合は、ユーザは問い合わせに基づいて予想テーブルを生成することがで
きる。後で検索するために予想テーブルを退避させることができる。本発明の一
実施形態によれば、新商品や新たな経費や、保険料や利率の変更やその他の情報
を考慮して、以前退避した予想テーブルを更新することができる。予想テーブル
を操作するためにその他の方法を利用してもよい。
【0031】 保険料テーブルには、以前の問い合わせに基づく所定の期間中の予想保険料等
の保険料値や保険料の変更や、保険料に関して支払われる手数料や、その他の保
険料の情報が含まれる。本発明の一実施形態によれば、以前の問い合わせで利用
可能な適切な予想テーブルがない場合は、ユーザは問い合わせに基づいて保険料
テーブルを生成することができる。後で検索を行うために、保険料テーブルを退
避させることができる。本発明の一実施形態によれば、新商品や保険料の変更や
その他の情報を考慮して以前退避した保険料テーブルを更新することができる。
保険料テーブルを操作するために他の方法を利用することもできる。
【0032】 利率テーブルには、以前の問い合わせに基づく実際の利率等の利率の値に関す
る情報や利率の変更やその他の保険料の情報が含まる。本発明の一実施形態によ
れば、以前の問い合わせで利用可能な適切な利率テーブルがない場合は、ユーザ
は問い合わせに基づいて利率テーブルを生成することができる。後で検索を行う
ために、利率テーブルを退避させることができる。本発明の一実施形態によれば
、新商品や利率の変更やその他の情報を考慮して、以前退避した利率テーブルを
更新することができる。利率テーブルを操作するためにその他の方法を利用する
こともできる。
【0033】 また、本発明のDSS50に関連する人口統計ソースデータ66を備えること
もできる。このリソースを介して入手可能な情報の種類は非常に多様であって、
本発明の教唆に基づく意思決定支援に役立つ情報を備えることができる。例えば
、人口統計データには、職業別人数と地域別人数と所得水準と性別情報と地域別
医療費情報と、人々を記述するほとんど無制限な数のデータセットとその人々に
関する様々な特徴が含まれる。保険契約者だけを分離して、DSS50にとって
利用可能な人口統計データを提供することもできる。以下で説明されるが、人口
統計ソースデータ66を介して入手可能な人口統計データは、特に以下で説明さ
れる勧誘意思決定支援態様に関する本発明の意思決定支援能力を支援するもので
ある。
【0034】 また、特に本発明の保険商品の実施形態では、DSS50がデータソース、例
えば、支払請求サブシステム68を備えていてもよい。この状況では、支払請求
サブシステムは、未払いの保険契約に関してなされる支払請求に関する様々な情
報を維持する保険業者や保険商品供給会社によって運営される独立のシステムで
あってもよい。LTC保険契約の場合、支払請求サブシステム68は、関連する
全契約と、それらの各々についてかかるコストのもとでなされた過去の支払請求
を反映するデータを備えることができる。以下でわかるように、このデータは、
本発明の収益性意志決定支援性能とアンダーライト・ルールについて特に重要で
ある。
【0035】 図2は、本発明の全プロセスフローを示すフローチャートである。この図の中
で示される工程の一部はユーザによって実行され、また、一部は、本発明のシス
テムによって実行される。ユーザが本発明のシステムの利用を決定した時点で、
ユーザはDSS50にログオンして、ユーザIDやパスワードやその他の識別情
報を提供するように要求されることがある。LTC保険の実施形態に関する本発
明のシステムのユーザには、例えば、アンダーライターや保険数理士やマーケテ
ィング/セールス担当者や上級管理者や、組織が提供する商品に関心や関係のあ
る者が含まれる。
【0036】 このプロセスの工程10では、ユーザは、DSS50にとって利用可能なデー
タ分野に対してなされる問い合わせを明確にして選択する。図1に示すように問
い合わせはユーザ端末70を介して構築されて提供されてもよい。ユーザは問い
合わせを「進行中」におこなって明確にするか、さもなければ、ユーザは、記憶
された一連の問い合わせをアクセスして、記憶された1つ以上の問い合わせを実
行用に選択してもよい。例えば、保険数理士がデータ分野の問い合わせをおこな
って、カンザス州のLTC保険に申し込みをおこない承認された保険契約者を選
択することを望むことがある。問い合わせは、ユーザが利用可能なプルダウンメ
ニューやその他の入力スクリーンを介しておこなってもよい。本発明の好適な一
実施形態によれば、これは唯一の実施形態ではないが、カリフォルニア州パロア
ルトにあるWhiteLight社から入手可能なWhiteLight OL
APアプリケーションバージョン1.53によって、ユーザインタフェースが駆
動される。また、本発明に関する混合して複雑な問い合わせがなされることがあ
る。例えば、ユーザによって範囲や複数の制約条件が指定される場合がある。
【0037】 工程10で、ユーザが問い合わせを指定して実行すると、本発明のシステムは
工程12に進み、そこでは、問い合わせから得られるデータを収集する。この例
では、ユーザがカンザスで開始した全ての契約に対する問い合わせを行うと、D
SP60は問い合わせに応答するために必要なデータ収集をおこなうために、契
約管理サブシステム62をアクセスする。契約管理サブシステム62からの応答
には、カンザスで契約を申し込んだ者全員に対する全契約データが含まれる。一
旦それらの記録が検索されると、DSP60は契約データに関連するデータをそ
の他のデータソースから検索する。例えば、カンザスでの申し込みに基づいて3
0,000件の契約を検索する場合は、DSP60は、30,000件の保険契
約のそれぞれに関する人口統計情報を獲得するために、各契約に対して、人口統
計ソースデータ66にも問い合わせを行う。一例として、問い合わせによって各
保険契約者に対する婚姻区分が返され、そのデータは問い合わせに対する一括返
答に包含されることもある。さらに、最初の問い合わせから結果として出た30
,000件の保険契約のそれぞれでなされる支払い請求を反映したデータを獲得
・収集するために、DSP60が支払請求サブシステム68との交信を発生させ
ることがある。
【0038】 データベースの問い合わせは、本技術で周知の技術や規格で実現可能であるが
、本発明の好適な一実施形態では、WhiteLightアプリケーションがS
QL問い合わせを生成して、それらをデータベース管理システム(DBMS)、
例えば、カリフォルニア州レッドウッドシティのOracle社によって利用可
能となったDBMSへ送る。さらに、本発明の好適な一実施形態では、暫定的な
問い合わせ結果をディスクドライブ等の永久記憶装置でよいデータ記憶装置に記
憶したり、RAM等の一時記憶装置に記憶してもよい。
【0039】 本発明のプロセスの工程14では、DSP60は、問い合わせ結果を複数の要
素へ区分化する。この議論のために、データを複数の要素に区分化することは、
各々が1つの要素として周知である1つ以上の独立変数に基づいてデータが分割
されることを意味することを理解されたい。従って、この工程は、要素を選択し
、各要素に関する範囲、即ち複数の値を確立することが含まれる。
【0040】 ここで、カンザス州でLTC保険に申し込んで承認された保険契約者全員にユ
ーザが問い合わせを行うという上述の例に戻って、さらに、選択された区分化要
素は、婚姻区分と発行年齢(契約が発行されたときの保険契約者の年齢)と世帯
収入と給付年限(長期介護保険金の支払われる期間)であると仮定する。これら
の要素はそれぞれ以下のように区分化される。 −婚姻区分−数値による(例えば、既婚、独身) −発行年齢−ユーザの選択範囲による(例えば、40歳未満、40−45歳、4
6−50歳、51−55歳等) −世帯収入−ユーザの選択範囲による(例えば、3万ドル未満、3万−4万ドル
、4万−5万ドル、5万ドルより多い) −給付年限−保険契約者に提供されたオプションに基づく値による(例えば、
2年、4年、6年、終身) 以上リストアップされた要素に加えて、その他の多くの要素をユーザは指定す
ることができる。本発明のシステムでは、範囲は前もって記憶されているもので
も、ユーザによって「進行中」に生成されるものでも、その両方を組み合わせた
ものでもよい。この例に関して続けて、ユーザが上述の各要素を区分化したいと
仮定する。ユーザはグラフィカルユーザインタフェースを介して、所望の要素や
各要素に対する区分化オプションを指定する。ほとんどの場合、ユーザは、要素
の全ての可能な値について、もしくは、要素の全ての可能な範囲について各要素
に分解されたデータの閲覧を求める。しかしながら、その代わりに、ユーザは、
特定の要素の可能な値のサブセット、即ち範囲のみに閲覧結果を限定すると決め
ることもできる。後者の場合は、例えば、ユーザは単純に、婚姻区分の要素に関
する既婚の保険契約者を閲覧したいのかもしれない。
【0041】 一旦工程14で区分化の指定が完了すると、本発明のプロセスは工程16に進
み、そこでは、選択された査定額が計算される。選択された査定額はユーザに指
定された通りに計算される。工程16の第1の局面は、基本的な加法査定額(即
ち、合計できる査定額)を決定することに関する。例えば、実際の保険金のドル
額は加法査定額を表すが、これは、各契約に基づく支払い請求のドル総額は、そ
の他のもの一緒にまとめられる場合もあるからである。これを行うために、DS
P60は、問い合わせ結果内の全契約を調べて、「類似の」契約に関連する支払
請求額を「バケット」に入れる。このようにして、保険金支払い査定額は、指定
された全要素に対して同じ値や範囲の各契約の支払請求額を総計することによっ
て決定される。例えば、既婚で40歳から45歳の間で世帯収入が4万ドルから
5万ドルの個人が加入した契約が30個あれば、これらの契約の全てが同一のバ
ケットに入れられ、これらの30個の契約に基づく支払請求額が合計され、この
値は指定された要素の値や範囲での保険金支払い査定額を表すものである。合計
された加法査定額だけでなく、加法査定額の一部には、関連のデータベース中に
単純に元の形式のままで存在させる代わりに、計算を必要とするものもある。例
えば、実際に支払われた保険額(前述したように、既存の支払請求に基づいて支
払われた金額の合計)はデータベースから直接検索されるが、予想支払請求額(
即ち、商品の値づけ時での独自の保険数理上の前提に基づく予想支払請求額)等
の査定額と、実際に見込まれる支払請求額(即ち、現存の支払請求の未払い部分
)は、加法の工程より前に計算を必要とすることがある。
【0042】 工程16の第2の局面は、得られた査定額の計算に関する。実際の支払請求額
(例えば、実際に支払われた保険金+実際の予想支払請求額)/予想支払請求額
の比率は得られた査定額の一例である。この場合、DSP60は複数の加法査定
額について計算を行う。実際の支払請求額/予想支払請求額の比率は、一例とし
て、実際の支払請求総額を予想支払請求総額で割ることによって「バケット」毎
に計算される。実際/予想の比率(A/E比率)は独自の保険商品値付け推定の
正確さを反映するので、保険商品に関しては特に役に立つ査定額である。1より
大きいA/E比率は、当初の予測よりも支払請求額が大きいことを示し、一方、
1より小さいA/E比率は、当初予想されたよりも支払請求額が小さいことを示
す。各バケットに対して、実際の支払請求額/予想支払請求額の比率を計算して
もよい。当業者であれば理解していることであるが、多くの種類の関数に基づく
様々な演算が、計算で規定されることがある。これらの査定額はそれぞれ、シス
テムコンフィギュレーションによってか、もしくは事前のシステム利用によって
前もって決めることができ、ユーザが「進行中」に作成することもできる。
【0043】 選択された査定額の計算工程が完了した時点で、本発明のプロセスは工程18
に進み、そこでは、ユーザ・オプションとして、査定額が「平滑化」される。工
程18はオプションであって、本発明の好適なプロセスに基づいて必ずしも実行
されるとは限らないことを理解されたい。特定のバケットが統計的に信頼できる
ものと考えるにはデータポイントが十分ではない場合は、ユーザは、オプション
として所定のアルゴリズムと関数を使うか、もしくは査定額データを手動で編集
することによって統計的に信頼できないと考えられるバケットに関して選択され
た査定額を変更することによって、結果として得られるデータトレンドは一貫性
があり均一になる。
【0044】 一例としてA/E比率から成る査定額を選択した場合に契約存続期間で査定額
を分析しようとすると、長い存続期間ほど契約が少なくなるので、後の存続期間
になる程統計的信頼度が低下する傾向がある。平滑化処理では、実値のデータの
信頼度が低下するにつれて予想値により大きな重み値を徐々に与えることによっ
て、この結果に対抗している。
【0045】 一旦選択された査定額が計算され、オプションとして平滑化されると、本プロ
セスは、意思決定支援を行う工程20に進む。一般的な問題として、意思決定支
援を行う工程20では、以下で詳細に説明される多くの点でユーザに役立つ意思
決定支援査定額を生成するために、関連するデータソース66から提供される保
険数理ソースデータと併せて選択された査定額(既に平滑化されている場合もあ
る)を利用する。
【0046】 LTC保険商品の状況では、各バケットに集められた契約に関する利益の正味
現在価値(NPV)を計算することによって、ユーザに価値のある情報が得られ
る。例えば、利益のNPVは、当事者毎に契約をグループ分けするために販売価
格を決定する際に重要である。さらに、契約の特定のサブセットの利益のNPV
は、進行中の契約の値付けを行う際の保険数理処理に役立つ。また、アンダーラ
イターは、どの応募者が契約にとって最良の候補者であるのか、また、アンダー
ライトの決定を行う際にどの要因を強調するのかについて評価するために、NP
Vデータを利用することがある。さらに別の例では、マーケティング/セールス
機能では、特定の商品や商品セットに対するマーケティング戦略と最も収益性の
高い目標対象者を決定する際に、NPV情報を評価する。
【0047】 バケット単位のLTC契約に関する利益のNPVを、以下のような意思決定支
援プロセスの一部として計算してもよい。利益のNPVは、保険料のNPVから
支払請求額と経費のNPVを引いたものとして定義される。保険料のNPVを決
定するために、本システムは利子と減率と推定死亡率を利用して将来の予測保険
料フローを割り引いて、現在の値を求める。また、その他の要因も、ユーザとシ
ステムコンフィギュレーションによって決定された通りに考慮できる。従って、
各バケットに対する総額保険料フローは、上述したように評価され割り引かれる
ので、各バケットに関して(即ち、特定の特徴セットを共有する各契約に関して
)保険料のNPVが算出される。
【0048】 バケット毎に支払請求額のNPVを決定するために、保険数理ソースデータ6
4の中にある利子や失効や想定死亡率を利用して経験的に見積もられた実支払請
求額が割り引かれる。その他の推定方法を利用してもよい。前述の経験的に見積
もられた実支払請求額は、予想支払請求額に平滑化されたA/E比率を掛けて算
出される。経費のNPVは、(利子と失効と死亡率とその他の潜在的推定値の分
分を(保険数理ソースデータ64中にある)経費から割り引くことによって算出
される。
【0049】 「ビジネスミックス」の形態でさらに別の意思決定支援能力を提供することも
できる。一旦、バケットが調べられてその各々にNPVが関連づけられると、様
々なビジネスの運用を調整したり、その調整を考慮することが望ましい。DSS
50を利用して、ユーザは、ビジネスミックス(即ち、各バケットのドルの保険
料や保険契約者のパーセント)に関して提案されたビジネス運用の変更による結
果を推定することができる。このように、例えば、アンダーライターは本発明の
性能を利用して、契約希望者に対するダイレクトワードリコール(DWR)やそ
の他の医学テスト結果に関するアンダーライト・ガイドラインの変更による結果
を推定することができる。言い換えれば、アンダーライターはスコアに基づいて
区分化を行う。この区分化と本発明のシステムの処理性能の結果として、アンダ
ーライターは経験から、DWRスコアが特定の値の人は支払請求リスクが非常に
高いことがわかる。従って、アンダーライターは、特定のDWRスコアを有する
人を拒絶するようにアンダーライト・ガイドラインを変更することを提案するこ
とができる。本発明の教唆に基づいてアンダーライト・ガイドラインがそのよう
に変更されると、DSS50はその結果としての総収益性を計算することができ
る。
【0050】 ビジネスミックスを変更することによって最終的な複合NPVを増加させるこ
とを目標に、各バケットに入る契約のパーセントに基づいて各バケットに重み付
けを行うことによって複合NPVの計算を可能にするように、バケット毎のNP
Vに基づく計算が行われる。ビジネスミックスから特定のバケットの人員を削除
するかもしくは減らすことによって、複合NPVは上昇し、ビジネス運用の変更
が有益でありそうなことを示す。しかしながら、例えば、低DWRスコアを持つ
保険契約者の割合を削除もしくは減らすと、複合NPVは理論上減少する。これ
は、より高いDWRスコアを有する個人に関して(保険数理ソースデータ64で
特定される)マーケティングコストが非常に高くなると判断される場合に起こる
ことがある。「ビジネスミックス」の推定性能の別の例としては、予測される所
望のビジネスミックスに基づいた獲得コストとその結果の複合NPV等の要因に
基づいてどのバケットを目標とするかを判断する際にマーケティング販売担当者
が利用することがある。
【0051】 図3は、本発明の一実施形態に基づいて結果の表示を行うグラフィカルユーザ
インタフェース100を示す。当業者であればわかっていることであるが、本発
明のシステムのメリットと機能を維持しながら、多くの多様なGUIを利用する
ことができる。グラフィカルユーザインタフェース100は、Windows(
TM)環境に関するツールバーなどのツールバー102を備えることができる。
ツールバー102によって、ユーザは、ファイルを保存したり、画面を印刷した
り、フォントを拡大したり、一般的にWindowsに基づくシステムや類似の
オペレーティングシステムやプログラミング環境に関する機能を実施することが
できる。
【0052】 グラフィカルユーザインタフェース100は、計算用オプションツールバー1
04を備えることができる。本発明の一実施形態に基づいて、ユーザは計算用オ
プションツールバー104によって、グラフィカルユーザインタフェース100
上に表示される情報を操作することができる。これには、機能の指定や、新しい
要素や関連する可能な値や範囲の指定や変更が含まれる。システムデフォルトや
ユーザの好みに関する選択を含んでいてもよい。GUI100は、要素/値/範
囲選択ウィンドウ108を備えることができる。このウィンドウによって、ユー
ザは、要素やそれに関係する所望の値を選択した結果、どのバケットを表示する
かを決定することができる。情報表示部106は、ユーザが選択した情報を表示
する。単なる一例として、ユーザは様々なビジネス区分に関する情報の表示を選
択することができる。図3の例で説明したが、ユーザは、保険契約者の婚姻区分
や最大支払い日数を選択し、この2つの属性によってA/E比率がどのくらい影
響を受けるかを求めることができる。特に、ユーザの選択から発生する各バケッ
トに対するA/E比率を表示することができる。一例として、情報表示部106
は、まとめられた全ての婚姻区分に対して、730日の給付金支払い期間に対す
るA/E比率は0.77であり、同期間での独身の保険契約者に対するA/E比
率は1.08であることを示している。この例では、離婚した保険契約者にとっ
て利用できる情報は無い。本発明の一実施形態に基づいて、ユーザは、情報の欠
落に気付くと、離婚した保険契約者に関する情報を獲得する手段をとってもよい
。ビジネスのその他の区分を選択してリビューしてもよい。婚姻区分欄の「U」
は、有効な人口統計データに基づく婚姻区分は不明であるという「不明(Unk
nown)」を表す。
【0053】 好適な一実施形態の要素/値/範囲選択バー(DVRSバー)108は以下の
ように動作する。DVRS108の内部には、1つ以上の要素が個々のボタンバ
ーまたは同様のアイコン上に表されている。図3の例では、契約アプリケーショ
ンの状態、発行年齢、最高給付金支払い期間(EP)、性別の4つの要素が表さ
れている。他のものも利用可能であって、例えば、水平スクロールの特性を利用
してさらに別の要素を表すボタン示すことによって、その他のボタンをアクセス
してもよい。各ボタンバーは、ユーザが表示させたい数値や数値セットや範囲や
範囲のセットをユーザが選択可能なプルダウンメニューを含んでいてもよい。図
3の例では、ユーザは、ボタンバーが示した4つの要素の各々に対して「全て(
ALL)」の資格を与えるものを選択した。従って、表示106のグリッド内に
反映されるデータには、全状態と全発行年齢と全職業と全性別に対して収集され
るデータが含まれる。データは、婚姻区分とEPに基づいて分類される。別の例
としては、発行年齢ボタンに関するプルダウンメニューを利用してユーザが30
−34の範囲を選択する。その結果、この場合では、表示ウィンドウ106には
横軸に沿ってEPを表示し、縦軸に沿って婚姻区分の表示を続けることが望まし
い。しかしながら、グリッドに表されるデータは、契約発行の時点で30歳から
34歳だった人が加入した契約のみを反映するように変更される。そのデータは
、できれば全状態と全職業と全性別に対して収集された状態で維持されることが
好ましい。また、グリッドに表示された数値を調整するために、ボタンバーを利
用して複数の範囲や数値を選択することも可能である。例えば、ユーザがプルダ
ウンメニューを利用し、また、おそらく複数ボタンを選択するコントロールキー
を利用して30−34と35−39の年齢範囲を選択してもよい。その結果、表
示106のグリッドには、契約発行の時点で30歳から39歳だった人が加入し
た契約を表すデータが反映される。
【0054】 データ表示操作にはその他の可能もある。例えば、「ドラッグアンドドロップ
」を利用してグリッド内に表示される要素を変更してもよい。一例として、全性
別要素が縦軸上でドラッグアンドドロップされたならば、表示106は以下のよ
うに変更される。二本の縦軸が存在し、第一の縦軸には「全性別」とラベルがつ
けられ、第二の縦軸には「全婚姻区分」とラベルがつけられ、横軸に沿って性別
と婚姻区分の全ての組み合わせから成る合計8本の列が表される。そのグリッド
では、性別と婚姻区分と除外期間(EP)の組み合わせに対して表示されるA/
Eの支払請求額を具体的に見ることができる。
【0055】 様々な情報をレビューして分析することによって、ユーザは、ユーザが表示の
選択を行った結果の各バケットに関する査定額を閲覧し評価することができる。
ユーザは情報を分析して、例えば、1つ以上の契約に対して集金された保険料の
総額や、1つ以上の契約に対して集金されると予想される保険料の総額や、1つ
以上の契約で現在支払われた経費の総額や、1つ以上の契約で支払われると予想
される経費の総額を決定してもよい。この情報の分析によって、例えば、LTC
保険契約に関する給付保険金を含む経費を相殺するのに十分な保険料が集金され
ているかどうかを、ユーザは判断することができる。ユーザは、既存の保険契約
者に対する保険料の増額や、将来の保険契約者に対する保険料の増額や、LTC
保険契約に関する経費の減額を選択することができる。前述した経費とは、給付
保険金や手数料や加工費であってもよい。
【0056】 図4は、LTC保険商品の収益性を職業毎に表示するグラフィカルユーザイン
タフェース300を示したものである。グラフィカルユーザインタフェース30
0は、Windows(TM)環境に関連するツールバーなどのツールバー30
2を含む。ツールバー302によって、ユーザはファイルを記憶したり、画面を
印刷したり、フォントを拡大したり、このような環境で一般的に利用可能な機能
を実行することができる。
【0057】 グラフィカルユーザインタフェース300は、計算用オプションツールバー3
04を含んでいてもよい。本発明の一実施形態によれば、ユーザは、グラフィカ
ルユーザインタフェース300に表示された情報を計算用オプションツールバー
304によって操作することができる。図4の例に示すように、ユーザは、職業
や収益性毎に特定の商品やビジネス区分を閲覧することを選択すると、保険契約
者の職業にしたがって特定の商品に対する保険料でどのような利益が得られてい
るかを判断することができる。図4の例では、ユーザは、男性の保険契約者に対
するNPVを職業毎に閲覧するように選択することができる。ユーザは、「自営
業/その他」のカテゴリーは(利益がマイナスのNPVに基づいて)保険業者に
とって損失となり、「学生」のカテゴリーは30ドルの最高のNPVを有し、そ
の結果、最も利益があることがわかる。この情報にしたがって、ユーザは、「学
生」カテゴリーの顧客により強力なマーケティング努力を向けるべきであり、「
自営業/その他」カテゴリーの顧客に向けられるマーケティング努力を減らすべ
きであると判断できる。本発明の別の一実施形態では、ユーザの観察によって、
この情報に関するさらに別の要因が分析され、調査と意志決定の精度を上げるこ
とができる。図3の例のように、DVRSバー308上のボタンは、上述したよ
うに、データの選択を限定するか、もしくは、ドラッグアンドドロップされた場
合は、その他の要素を含むように表示の拡張をおこなうためのものでよい。
【0058】 図5は、ビジネスミックスの変更結果をユーザが評価できる本発明の特徴を図
示したものである。図5に示すように、左側の表(現在のビジネスミックス)で
は、DWRスコアが1か2か3の個人によって保持される契約は現在のところ存
在せず、その契約をアンダーライトした時点でDWRスコアが4の個人によって
5%の未払いの契約がある。さらに、15%の契約は、DWRスコアが5に対す
るもので、25%はDWRスコアが6に対するものであって、以下同様である。
このビジネスミックスによれば、複合NPVは56.75である。本発明のシス
テムは、各DWRスコアに対して重み付けされたNPVの平均値を作成すること
によって、この数字を計算する。ここで、ユーザが、アンダーライトの運用を変
更したときの利益を推定し、右側の表(提案)に示されるビジネスミックスにな
ることを望むと仮定すると、その人は、本発明のシステムとの対話によってそれ
を実行して、パーセンテージを変えることができる。図5に示すように、ビジネ
スミックスが変更された結果、より高いDWRスコアの個人に関する契約が増え
れば、複合NPVは現在の複合NPVに対して上昇する。このことによってユー
ザは、提案された変更に関して期待される収益性の増加を評価することができる
【0059】 本発明の特定の一実施形態にしたがって、上述のシステムの機能は、コンピュ
ータシステムにあるソフトウェアプログラムセットとして実現可能である。シス
テムはネットワーク上で動作し、共通のデータベースを共有する他のシステムと
接続されていてもよい。その他のハードウェア構成を備えてもよい。
【0060】 当業者であれば、本願で開示される本発明の仕様と実施を考慮することによっ
て、本発明のその他の実施形態や利用法や利点が明らかとなるであろう。例えば
、上述の本発明は容易に修正可能であって、その他の金融商品、例えば、抵当や
ローンや長期身体傷害保険や労働者傷害補償保険や医療過誤保険やその他の金融
商品に対して同様の可能性を提供することもできる。また、本発明のマーケティ
ングの目標を絞る態様に特に関連するインターネット商品やサービスなどのその
他の商品やサービスについて本発明を利用することができる。本明細書と複数の
例は、単なる模範的なものとして考えるべきである。本発明が意図する範囲は、
本願に添付された請求項によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の好適な一実施形態に基づく、本発明のシステムの基礎的な要
素の模式図である。
【図2】 図2は、本発明の好適な一実施形態に基づく高レベルプロセス全体を示すフロ
ーチャートである。
【図3】 図3は、本発明の好適な一実施形態に基づく保険契約に関する支払請求額の実
際値対予想値の計算結果を表示する本発明に関して利用可能な模範的グラフィカ
ルユーザインタフェースである。
【図4】 図4は、本発明の好適な一実施形態に基づく保険契約に関する市場分析結果を
表示する本発明に関連して利用可能な模範的なグラフィカルユーザインタフェー
スである。
【図5】 図5は、本発明の模範的な一実施形態で、本発明の教唆に基づく期待ビジネス
ミックスの変化を評価するための計算に関連する模範的なデータを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ ,VN,YU,ZW (72)発明者 マナシオ,ユージーン・リチャード アメリカ合衆国、94949、カリフォルニア 州、ナバト、アラメダ・ド・ラ・ロマ、 428番

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ領域に基づき意思決定支援を行う方法であって、 ユーザから問い合わせを受けとる工程と、 前記問い合わせに応じて、前記データ領域のサブセットを選択する工程と、 前記ユーザから要素選択情報を受けとる工程と、 前記要素選択に応じて、前記データ領域の前記サブセットを要素化する工程と
    、 前記ユーザから所望の査定額選択情報を受けとる工程と、 前記所望の査定額選択情報に応じて、前記所望の査定額を計算し、前記所望の
    査定額を体系化して複数のバケットに入れる工程と、 前記所望の査定額に基づいて意思決定支援を行う工程を備える方法。
  2. 【請求項2】 前記記録は長期介護保険契約を備える、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記所望の査定額を計算する工程後に、査定額を平滑化する
    工程をさらに備える、請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 前記要素のそれぞれは、少なくとも1つの値、もしくは、少
    なくとも1つの範囲に関連する、請求項1の方法。
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