JP2003530002A - インパルス無線システムにおいて多重相関器受信機を用いるシステムおよび方法 - Google Patents

インパルス無線システムにおいて多重相関器受信機を用いるシステムおよび方法

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ウィリアム ディー. ジュニア ウェルチ,
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Abstract

(57)【要約】 チャネルのインパルス応答を正確に測定する、複合相関器受信機を用いその結果スキャニング受信機をイネーブルにするTM−UWBシステム。測定は、システムの最大通信範囲を出て行われる。従って、超広帯域伝播波形のキャプチャリングのみならず、データシンボル統計上の情報もまた得られる。さらに、複合相関器はパルスの収集する取得をイネーブルにし、従って、より早い取得、トラッキングを実行し、様々な変調スキームのロックおよびイネーブルを維持する。一旦、トラッキング相関器が入力信号と同期してロックされると、スキャニング相関器はトラッキングポイントに関連する精密な時間遅延において受信した波形をサンプリングすることが出来る。波形をサンプリングしている間、時間遅延を連続して増加させることにより、波形の完全な時間較正画像を得ることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、一般的には、無線通信に関し、さらに詳細には、重要なシステム改
善のために、インパルス無線システムにおける多重相関器を用いるシステムおよ
び方法に関する。
【0002】 (本発明および従来技術の背景) 時間変調超広帯域(TM−UWB)、すなわち、先進の広帯域RF技術は、パ
ルスの比較的高速繰り返し周波数における短い幅のガウシアンの単発パルスを用
いる。通常、パルス時間は1ns未満で、かつパルス繰り返し周波数は1MHz
を超える。パルス間隔は固定でなく、乱数列または疑似乱数列を用いてコード化
された時間である。この時間ホッピングは時間および周波数領域の両方において
信号をランダム化する。さらに、この時間ホッピングは符号分割チャネル化を可
能にし、帯域妨害を分離する機能がある。
【0003】 パルス位置変調は情報をパルス列にコード化するのに用いられる。例えば、2
進変調方式は単発分のパルス幅の前半(名目上相対的に)4分1を[0]ビット
およびパルス幅の後半4分1を[1]ビットとして表現し伝送できる。1ビット
またはデータ符号は、通常、多数のパルスの上に拡散される。受信機は、相互相
関技術(積算されるアナログ掛け算から成る整合フィルタ)を用いて、直接に各
RF単発サイクルをベースバンドの信号に変換する。相関器の出力(また相関値
として参照される)は、ノイズ成分をプラスした受信パルスの到着時刻の推定量
である。多数の相関値はノイズに対抗するためにコヒーレントに結合され得る。
【0004】 時間変調超広帯域の無線において、処理利得は2つのメカニズムを通して達成
される。第1のメカニズムは信号の低デューティサイクルである。この相関器は
あるデューティサイクルの処理利得を提供し、例えば、100ns毎に平均した
、500psの伝送パルスは200または23dBのデューティサイクル処理利
得を有する。第2の処理利得の源は相関サンプル数のコヒーレント加算から生じ
、例えば、1000個のパルスをコヒーレントに結合することは1000または
30dBの加算利得を生じさせる。従って、全処理利得はデューティサイクル処
理利得およびパルスの集積利得の和となる。
【0005】 一般に、周波数ダイバーシティは高い多重経路環境において通信リンク性能を
改善することは認められているが、超広帯域および従来のアプローチ、例えば、
周波数ホッピングおよび直接スペクトラム拡散方式間の決定的な比較を可能にす
る充分なデータが存在しない。
【0006】 スペクトラムアナライザなどの伝統的機器では、意味のある距離において、超
広帯域の信号は、雰囲気ノイズより小さくかつ位相情報が利用できないため、超
広帯域の信号の計測において使用上限定される。従って、従来のスペクトラム拡
散信号の伝播を評価するためになされた多大な仕事とともに、超広帯域の伝播デ
ータを捕獲するために、特別な機器システムが要求される。
【0007】 今までは、建屋内で伝播を計測するために同期トリガーされたデジタルサンプ
リングオシロスコープ計測システム、すなわち、この超広帯域の信号がノイズの
中に埋もれてない場合に機能するアプローチが用いられていた。雰囲気の信号レ
ベルが大きい場合、オシロスコープに所望の信号に同期トリガーができないこと
がデータ集録を妨げる。従って、より広範囲でかつ大きいバックランド信号が存
在する市街環境、例えば、携帯電話およびテレビジョン放射において超広帯域の
信号を捕獲する、これと同じ機器アプローチを用いることは不可能である。
【0008】 明らかに、周波数と時間領域の二重性は、存在する周波数領域の伝播計測値が
時間領域に変換され得ることを意味する。不幸にも、存在する狭帯計測の帯域お
よび位相情報の損失がサブナノ秒の拡張処理の試験を妨げる。これらの制限が狭
帯のデータを用いた時間変調超広帯域の信号のための決定的チャネルモデルの開
発を妨げる。従って、時間変調超広帯域における有用なチャネルモデルを作るた
めには、極端な時間の高分解能が絶対条件である。
【0009】 時間変調超広帯域RFにおける有用なチャネルモデルはつぎのことを記述する
。 1) 最も大きい受信パルスを基礎にした大雑把な1/R減衰特性。 2) 時間的に分解可能なパルス(経路)の数、それらの時間および相関後振幅
分布(遅延拡散に関連する、時間分散)。 3) 移動距離の関数としての伝播経路の変数(コヒーレントな帯域および時間
に関連する、妨害による経路減衰)。
【0010】 さらに、地理範囲システムを構築する任意の試みの正確さを推定することを利
用した、到着の絶対時間および種々のエラー検出と修正アルゴリズムの効果を推
定する目的でノイズの特性を捕獲することは価値がある。
【0011】 従って、伝統的な機器と同期トリガーされたデジタルサンプリングスコープ機
器の両方の限界を克服し、前述な特性を提供する強い要望が存在する。 (発明の要旨) 簡単に述べると、本発明は多重相関器受信機を用いるTM−UWBシステムで
ある。多重相関器受信機の利用は走査受信機などのデバイスを可能にさせ、この
走査受信機は精確にチャネルのインパルス応答を計測し、そしてここにおける計
測は最大通信範囲のシステムを構築することを可能にする。このように、超広帯
域伝播波形のみならずデータ符号の統計情報も捕獲する。この測定機器から集録
されたデータは、チャネルモデルを生成し、ロッキングアルゴニズムの選択を導
き、ノイズを特定し、エラー修正技法を解析し、および地理範囲機能を学習する
ことに用いられ得る。
【0012】 さらに、多重相関器受信機はパルスのレイク(rake)集録およびより高速
の集録を可能にし、ロックおよび種々の変調方式を維持することの実行を追跡す
る。多重相関器を利用して可能にさせたこれらの新変調方法を用いることによっ
て、受信されたパルスについての増加された情報が確定され得る。このことによ
って、情報伝送速度が極度に改善される将来性が与えられる。従って、受信機に
おいて多重相関器を用いるインパルス無線システムを提供することが本発明の目
的である。
【0013】 本発明の他の目的は、受信機において多重相関器を用いるインパルス無線シス
テムを提供し、走査受信機を可能にすることである。 本発明のさらに他の目的は、受信機において多重相関器を用いるインパルス無線
システムを提供し、インパルス無線の高速集録を可能にすることである。 本発明のさらに他の目的は、受信機において多重相関器を用いるインパルス無線
システムを提供し、レイキイング(raking)技術を用いたインパルス無線
の高速集録を可能にすることである。 本発明のさらに他の目的は、受信機において多重相関器を用いるインパルス無線
システムを提供し、インパルス無線多重相関器のトラッキングを可能にすること
である。
【0014】 本発明のさらに他の目的は、受信機において多重相関器を用いるインパルス無
線システムを提供し、種々の変調技術を可能にすることである。
【0015】 本発明は、付随する図面を参照して記述される。この図面において、同様の参
照符号は、同一または機能上類似する要素を示している。さらに、参照符号の左
最上桁は、その参照符号が最初に現われる図面を識別する。
【0016】 (実施形態の詳細な説明) (発明の概要) 次に、本発明の好適な実施形態を示す添付の図面を参照して本発明をより詳細
に説明する。しかしながら、本発明は、本明細書中に示される実施形態に限定さ
れるようには意図されておらず、むしろ、これら実施形態は、この開示内容が十
分かつ完全であり、当業者に本発明の範囲を十分に伝えるように設けられている
。図面中同様の番号は同様の要素を示す。
【0017】 通信技術における最近の進歩によって、インパルス無線通信システム(以後、
インパルス無線と呼ぶ)と呼ばれる革命的な超広帯域技術(UWB)の出現が可
能となった。本発明のインパルス無線の利点をよりよく理解するために、インパ
ルス無線の概略を以下に示す。インパルス無線については、最初に、Larry
W. Fullertonに付与された米国特許第4,641,317号(1
987年2月3日発行)、米国特許第4,813,057号(1989年3月1
4日発行)、米国特許第4,979,186号(1990年12月18日発行)
および米国特許第5,363,108号(1994年11月8日発行)を含む一
連の特許に詳細に記載されている。インパルス無線特許の次の世代は、Full
ertonらに付与された米国特許第5,677,927号(1997年10月
14日発行)、米国特許第5,687,169号(1997年11月11日発行
)および米国特許第5,832,035号(1998年11月3日発行)を含む
【0018】 背景として、インパルス無線システムの種々の用途が、「System an
d Method for Intrusion Detection Usi
ng a Time Domain Radar Array」と称する米国特
許出願第09/332,502号(アトーニドケット第1659.072000
0号)、および、「Wide Area Time Domain Radar
Array」と称する米国特許出願第09/332,503号(アトーニドケ
ット第1659.0670000号)に記載されており、これら特許出願はいず
れも1999年6月14日に出願され、本発明の譲渡人に譲渡されている。
【0019】 (インパルス無線の基本) この章は、技術の基本に関し、インパルス無線の概念の導入ならびに通信理論
の他の関連する局面を読み手に提供する。この章は、波形、パルス列、エネルギ
ー平滑およびチャネル化のコード化、変調、受信および復調、干渉抵抗、処理利
得、容量、マルチパスおよび伝搬、距離測定、および、これらの概念の定性的か
つ定量的特徴に関するサブセクションを含む。このセクションは、読み手が本発
明を理解するのを助けるために設けられているのであって、本発明の範囲を制限
するために用いられるべきではないことを理解されたい。
【0020】 インパルス無線は、短く、低デューティサイクルのパルスに基づく無線システ
ムを指す。理想的なインパルス無線波形は、短いガウス単一サイクルである。そ
の名前が示すとおり、この波形は、所望の中心周波数において無線周波数(RF
)エネルギーの1サイクルに達しようとする。実現例および他の特別な制限に起
因して、この波形は、実際には、所与のアプリケーションに対して有意に変更可
能である。十分な帯域幅を有する波形の多くは、ある程度有効とされるガウス形
状に近づく。
【0021】 インパルス無線は、AM、時間シフト(パルス位置とも呼ぶ)、および、M−
aryバージョンを含む多くの種類の変調を用い得る。時間シフト法は、単純で
あり、望ましいとされる出力利点を有する。本明細書中、時間シフト法は、例示
として用いられる。
【0022】 インパルス無線通信において、パルス間隔は、2つの成分(すなわち、情報成
分および擬似ランダムコード成分)によって1パルスずつを基本として変更可能
である。一般に、従来の拡散スペクトルシステムは、擬似ランダムコードを用い
て、比較的広帯域幅の周波数にわたって、通常の狭帯域幅の情報信号を拡散する
。従来の拡散スペクトル受信機は、これらの信号を相関させて、元の情報信号を
取り出す。従来の拡散スペクトルシステムとは異なり、インパルス無線通信の擬
似ランダムコードは、エネルギー拡散を必要としない。これは、単一サイクルの
パルスそのものが、固有の広帯域幅を有するからである。その代わり、擬似ラン
ダムコードは、チャネル化、その周波数ドメインにおけるエネルギー平滑化、干
渉に対する耐性、および、すぐ近くの受信機と干渉する可能性を低減するために
用いられる。
【0023】 インパルス無線受信機は、典型的には、相互相関器フロントエンドを有する直
接変換受信機である。この受信機では、フロントエンドが、コヒーレントに単一
サイクルパルスからなる電磁パルス列を1つの段でベースバンド信号に変換する
。ベースバンド信号は、インパルス無線通信システムの基本情報信号である。増
幅器のドリフトおよび低周波数ノイズの影響を低下させるために、ベースバンド
信号とともに副搬送波を含めるようにすることが、望ましくあり得る場合がある
ことが分かっている。または、典型的に実現される副搬送波は、データレートよ
りも早いレートで既知のパターンにしたがって変調方向を変える。この同じパタ
ーンは、処理を逆にし、検出される直前で元のデータパターンを回復するために
用いられる。この方法によって、段を結合する交流電流(AC)、または、検出
プロセスから直流(DC)のドリフトおよびエラーをなくす等価な信号処理が可
能になる。この方法は、Fullertonらの米国特許第5,677,927
号に詳細に記載されている。
【0024】 時間シフト変調を利用するインパルス無線通信において、各データビットの典
型的な時間位置は、周期的タイミング信号の多くのパルスを変調する。これによ
り、1つのデータビットごとに同一の形状のパルス列を含む、変調され、コード
化されたタイミング信号を生成する。インパルス無線受信機は、複数のパルスを
積分して、伝送された情報を回復する。
【0025】 (波形) インパルス無線は、短く、低デューティサイクルパルスに基づく無線システム
を指す。もっとも広帯域幅の実施形態では、得られる波形は、中心周波数におい
て、1パルス当り1サイクルに達する。より狭帯域幅の実施形態では、各パルス
は、帯域外放射または帯域内スペクトル平坦性、または、時間ドメインピーク出
力またはバーストオフ時間減衰等の所望の特性を満たすべく、帯域幅を制御する
ために、通常いくつかのスペクトル形状を有するバーストサイクルからなる。
【0026】 システム解析を目的とすれば、理想的な意味で所望の波形をモデル化し、詳細
な設計ガイダンスに関して、最適な挙動へと導く考え方を提供することが好都合
である。有用とされるこのような波形モデルの1つは、図1Aに示されるガウス
単一サイクルである。この波形は、段階関数によって生成された、超広帯域幅の
アンテナへと伝送されるパルスを表す。ピーク値が1となるように規格化した基
本的な式は、以下の式である:
【0027】
【数1】 ここで、σは時間スケーリングパラメータであり、 tは時間であり、 fmono(t)は波形電圧であり、 eは自然対数である。
【0028】 上記波形の周波数ドメインスペクトルは、図1Bに示される。対応する式は、
【0029】
【数2】 である。
【0030】 中心周波数(f)、または、ピークスペクトル周波数の密度は、
【0031】
【数3】 である。
【0032】 これらのパルス、または、バーストサイクルは、上記参照した特許に記載され
る方法、または、当業者に公知の他の方法によって生成され得る。任意の実際の
実現例は、いくつかの理想的な数学モデルから派生する。実際、この理想からの
派生物は、有意であり得、やはり許容可能な性能を有するシステムを生成し得る
。このことは、特に、正確な波形を生成するのが困難とされるマイクロ波の実現
例に当てはまる。これらの数学モデルは、理想的な動作の説明を目的として提供
されているのであって、本発明を制限するようには意図されない。実際、所与の
帯域幅を適切に満たし、かつ、所与のアプリケーションの場合には適切なオン/
オフ減衰比を有する任意のバーストサイクルが、本発明の目的にかなう。
【0033】 (パルス列) インパルス無線システムは、1パルス当り1つ以上のデータビットを伝送し得
るが、インパルス無線システムは、より典型的には、データビットごとに1つの
パルスではなくパルス列を用いる。以下の例示的なシステムにおいて詳細に説明
されるように、インパルス無線送信機は、情報ビットごとにパルス列を生成し、
出力する。
【0034】 本発明者によって構築されたプロトタイプは、1秒当り0.7〜10メガパル
ス(Mpps:1メガパルスは10パルスである)を含むパルス繰り返し周波
数を有する。図2Aおよび2Bは、コード化されていない、未変調の0.5ナノ
秒(ns)パルス102を有する典型的な10Mppsシステムの出力の例であ
る。図2Aは、このパルスシーケンス102の時間ドメイン表示を示す。図2A
の波形のスペクトル中心において60MHZを示す図2Bは、周波数ドメインに
おけるパルス列の結果、10Mppsパルス繰り返し速度の周波数において、間
隔のあいた線204のセットを含むスペクトルが生成されることを示す。フルス
ペクトルを示す場合、線スペクトルの包絡線は、図1Bの1つのパルススペクト
ル104の曲線に従う。この単純なコード化されていない場合、パルス列の出力
は、約200の櫛状の線にわたって拡散する。したがって、櫛状の各線は、総出
力のうち微小部分に相当し、帯域幅を共有する受信機に対する干渉問題がかなり
軽減される。
【0035】 図2Aからも明らかであるように、インパルス無線システムは、典型的には、
極めて低い平均デューティサイクルを有しており、その結果、平均出力は、ピー
ク出力よりもはるかに低くなる。本実施例における信号のデューティサイクルは
、100nsの間隔につき0.5nsパルスに基づいて、0.5%である。
【0036】 (エネルギー平滑およびチャネル化のコード化) 高パルスレートシステムの場合、櫛状の線を生成することによって達成される
スペクトルをより細かく拡散する必要があり得る。これは、公称位置に比べて各
パルスを擬似ランダムに位置付けすることによって為され得る。
【0037】 図3は、周波数ドメインにおけるエネルギー分布の擬似ノイズ(PN)コード
ディザーの衝突を示すプロットである(擬似ノイズ(すなわち、PN)コードは
、パルスシーケンスにおける各パルスの擬似ランダム位置を規定する時間位置の
セットである)。図2Bと比較して、図3は、PNコードを用いた場合の衝突に
よって、櫛状の線構造が破壊され、エネルギーがより均一に拡散されることを示
す。この構造は、典型的には、用いられる特定のコードに特徴がある微妙な変更
例を有する。
【0038】 PNコードはまた、インパルス無線を用いて独立した通信チャネルを確立する
方法を提供する。PNコードは、1つのコードを用いるパルス列が、任意の1デ
ータビット時間中に別のコードを用いるパルス列と、1または2のパルス位置よ
りも多くのパルス位置においてめったに衝突しないように、低相互相関を有する
ように設計され得る。データビットが数百のパルスを含み得るので、このことは
、不要なチャネルが大きく減衰することを表す。
【0039】 (変調) 波形の任意の局面は、情報を伝えるように変調され得る。振幅変調、位相変調
、周波数変調、時間シフト変調、これらのM−ary変形が提案されている。ア
ナログおよびデジタルの両方の形式が実現されている。これらのうちデジタル時
間シフト変調は、種々の利点を有することが示されており、相関受信機アーキテ
クチャを用いて容易に実現され得る。
【0040】 デジタル時間シフト変調は、情報信号に応答して、さらなる量(つまり、PN
コードディザーに加えて)だけコード化された時間位置をシフトさせることによ
って実現され得る。この量は、典型的には、PNコードシフトに比べて極めて小
さい。中心周波数2GHzを有する10Mppsシステムでは、例えば、PNコ
ードは、100nsの範囲にわたってパルス位置の変更を命令し得る。一方、情
報変調は、150psだけパルス位置をずらし得るのみである。
【0041】 したがって、n個のパルスのパルス列では、各パルスは、個々のコード遅延量
と変調量とを合わせた量によって、各時間に基づくクロック位置から異なる量だ
け遅延されている。ここで、nは、所与のデータシンボルデジタルビットに関連
するパルス数である。
【0042】 変調は、さらに、スペクトルを平滑化し、得られるスペクトルの構造を最小に
する。
【0043】 (繰り返しおよび復調) はっきりしていることは、限られたエリア内に大多数のインパルス無線ユーザ
が存在する場合、相互干渉が生じる可能性がある。さらに、PNコード化が上記
干渉を最小にする一方で、ユーザ数が増えるにつれて、一方のユーザのシーケン
スからの個々のパルスを他方のユーザのシーケンスからのパルスと同時に受信す
る可能性が増す。インパルス無線は、部分的にはこれらの環境で行うことができ
る。なぜなら、これらインパルス無線は、各パルスの受信に依存しないからであ
る。インパルス無線受信機は、統計的なサンプリングおよび多くのパルスの組み
合わせを用いて、伝送された情報を回復する、(RFレベルにおける)相関同期
受信機能を実行する。
【0044】 インパルス無線受信機は、典型的には、1〜1000またはそれ以上のパルス
を積分して、復調された出力を生成する。受信機が積分する範囲の最適パルス数
は、パルスレート、ビットレート、干渉レベル、および、レンジを含む複数の変
数に依存している。
【0045】 (干渉耐性) チャネル化およびエネルギー平滑化の他に、PNコード化によって、他のイン
パルス無線送信機を含むすべての無線通信システムからの干渉に対するインパル
ス無線の耐性は極めて高くなる。このことは、インパルス信号によって占有され
た帯域幅内の任意の他の信号が、インパルス無線と干渉する可能性がある場合に
重要となる。現在、インパルスシステムに利用可能な割り当て済みの帯域幅が存
在しないので、これらのシステムは、悪影響を受けることなく、他の従来の無線
システムとともにスペクトルを共有する必要がある。PNコードは、インパルス
システムが、意図したインパルス伝送と他からの干渉している伝送とを区別する
ことを容易にする。図4は、インパルス無線信号404上に重なる狭帯域幅のシ
ヌソイド干渉信号402の結果を示す。インパルス無線受信機では、相互相関へ
の入力は、狭帯域幅信号402と、受信された超広帯域幅のインパルス無線信号
404とを含む。この入力は、PNディザーテンプレート信号406とともに、
相互相関器によってサンプリングされる。PNコード化を行うことなく、相互相
関は、干渉信号402がインパルス無線受信機へ大きな干渉を引き起こし得ると
いう規則によって、干渉信号402をサンプリングする。しかしながら、伝送さ
れたインパルス信号が、PNコードディザーによってエンコードされる(そして
、インパルス無線受信機のテンプレート信号406が、その同一のPNコードデ
ィザーで同期化される)際、相関は、擬似ランダムに、干渉信号をサンプリング
する。干渉信号からのサンプルは、非干渉的に付加し、積分されたサンプル数の
平方根にしたがってほぼ増加する。一方、インパルス無線サンプルは、干渉的に
付加し、積分されたサンプル数にしたがって一次的に増加する。したがって、多
くのパルスにわたって積分することによて、干渉の衝突が克服される。
【0046】 (処理利得) インパルス無線は、大きな処理利得のために、干渉に対する耐性がある。典型
的な拡散スペクトルシステムについて、広帯域幅通信を用いた場合のチャネル干
渉の減少量を計る処理利得の定義は、チャネルの帯域幅対情報信号のビットレー
トの比である。例えば、10kHzの情報の帯域幅と10MHZのチャネル帯域
幅とを有する直接シーケンス拡散スペクトルシステムは、1000または30d
Bの処理利得を生成する。しかしながら、インパルス無線システムを用いれば、
さらに大きな処理利得が得られる。同じ10KHzの情報の帯域幅が、2GHz
をはるかに超えるチャネル帯域幅にわたって拡散される場合、理論的な処理利得
は、200,000または53dBである。
【0047】 (容量) 信号対ノイズ変数を用いれば、理論的に、数千の同時に生じる音声チャネルが
、例外的な処理利得の結果として、インパルス無線システムに利用可能となるこ
とが示されている。これは、例外的に広く拡散している帯域幅に起因する。
【0048】 単純なユーザ分布の場合、受信機から等しい出力距離にあるN人のユーザが干
渉している際、これらの他のユーザの結果として、合計干渉信号対ノイズ比は、
以下の式によって説明され得る。
【0049】
【数4】 ここで、V totは、受信機における合計干渉信号対ノイズ比のばらつきであ
り、 Nは、干渉しているユーザ数であり、 σは、1つのパルス相互相関を有する干渉信号のうちの1つから得られる信号
対ノイズ比のばらつきであり、 Zは、変調を回復するために、受信機が積分するパルス数である。
【0050】 この関係は、同時に発生するユーザ数が増加するにつれて、リンク品質が徐々
に低下することを示唆している。これはまた、積分利得の利点も示す。同じ干渉
レベルでサポートされ得るユーザ数は、積分されたパルス数の平方根だけ増加す
る。
【0051】 (マルチパスおよび伝搬) インパルス無線の顕著な利点の1つは、マルチパスフェージング効果に対する
耐性である。従来の狭帯域幅システムは、レイリーフェージングプロセスによる
マルチパスの影響を受ける。このプロセスでは、多くの遅延した反射による信号
が、外見上ランダムな相対位相にしたがって、受信機アンテナで結合する。この
結果、所与の位置に至る特定の伝搬に依存して、加算または相殺する可能性があ
る。この状況は、直接パス信号がマルチパス信号に比べて弱い場合に生じる。こ
の直接パス信号は、無線システムの潜在カバレッジの主要部分を表す。可動シス
テムでは、この結果、伝送距離を変数として、信号強度の変動が大きくなる。こ
の場合、マルチパス信号の変動する混合の結果、数フィートの伝送ごとに信号強
度が変動する。
【0052】 しかしながら、インパルス無線は、これらの影響に対して実質的に耐性があり
得る。遅延したマルチパス反射から到達するインパルスは、典型的には、相関時
間外に達するので、無視され得る。このプロセスを、図5Aおよび5Bを参照し
て、詳細に説明する。図5Aには、3つの伝搬パスが示されている。送信機と受
信機との間の直線距離を表す直接パスが、最も短い。パス1は、直接パスに極め
て近い、かすめマルチパス反射を表す。パス2は、遠いマルチパス反射を表す。
また、同じ時間遅延を有する反射について、他の可能性のある位置を表す楕円形
(または、空間における楕円体)のトレースを示す。
【0053】 図5Bは、このマルチパス伝搬構成から受信された波形の時間ドメインプロッ
トを表す。この図は、図1Aに示される3つのダブレットパルスを含む。直接パ
ス信号は基準信号であり、最も短い伝搬時間を表す。パス1の信号は、わずかに
遅延されており、実際には重なって、この遅延値における信号強度を促進する。
反射波の方向が逆になることに留意されたい。パス2の信号は、波形が直接パス
信号から完全に分離するに十分遅延されている。相関器のテンプレート信号が、
直接パス信号に位置付けられている場合、パス2の信号は応答を生成しない。極
めて近い反射器から得られるマルチパス信号のみが、直接パス信号を受信すると
何らかの影響を受けることが分かり得る。1/4波(1/4波とは、2GHz中
心周波数において約1.5インチ、すなわち3.5cmである)未満遅延したマ
ルチパス信号は、直接パス信号を減衰し得るマルチパス信号のみである。この領
域は、狭帯域幅システム設計者になじみのある第1フレネルゾーンに等価である
。しかしながら、インパルス無線は、より高いフレネルゾーンではもはやヌルを
有さない。マルチパスから極めて高い可変の減衰を避ける能力によって、インパ
ルス無線の有意な性能の利点が提供される。
【0054】 図5Aは、建物内部のような典型的な多重路状態を示す。この建物内部では、
多くの反射器5A04、5A05および多重伝搬経路5A02、5A01が存在
する。この図では、送信機TX5A06が多重伝搬経路5A02、5A04に沿
って伝搬する信号を受信機RX5A08に送信し、多重反射信号がアンテナで組
み合わせられる。
【0055】 図5Bは、多重反射経路および多重伝搬経路5A01、5A02から生成する
典型的な受信合成パルス波形を示す。この図では、直接経路信号5A01が、受
信された第1パルス信号として示される。多重反射信号(「多重経路信号」また
は「多重経路」)は図示されるように残留応答を含む。
【0056】 図5C、図5D、および図5Eは、3つの異なる多重経路環境において、TM
-UWB送信機からの受信信号を示す。これらの図は、実際の信号プロットでは
ないが、典型的な信号プロットに近い手書きのプロットである。図5Cは、非常
に低い多重経路環境における受信信号を示す。これは、受信機アンテナが部屋の
中央にあり、受信機から1メータである建物内に発生し得る。また、これは、反
射を生成する物体がない開いた領域において、ある距離(例えば100メートル
)から受信された信号を表す。この条件では、優勢なパルスは第1に受信された
パルスであり、多重経路反射は弱すぎて重要ではない。図5Dは、中間多重経路
環境を示す。これは、建物内の1つの部屋から次の部屋までの応答を近似する。
直接経路信号の振幅は、図5Cの振幅よりも小さく、いくつかの反射信号は、有
意な振幅からなる(プロットを規格化するためにスケールが拡大されていること
に留意されたい)。図5Eは、多数の部屋を介する伝搬、建物内の角から角、船
の金属製貨物倉、金属製貨物トレーラ内部、または複合運送コンテナ等の分離的
な多重経路環境における応答を近似する。このシナリオでは、主経路信号は図5
Dの信号よりも弱い(プロットを標準化するためにスケールが再度拡大されてい
ることに留意されたい)。この条件では、直接経路信号出力は、反射からの全信
号経路出力に対して小さい。
【0057】 本発明によるインパルス無線受信機は、信号を受信し、直接経路信号または十
分な信号雑音比を有する任意の多重経路信号ピークのいずれかを用いて情報を復
調し得る。従って、インパルス無線受信機は、多くの到達する信号の中から最も
強い応答を選択し得る。信号が所与の位置でゼロを相殺し生成するために、かな
り起こりにくいシナリオだが、12回の反射が反射経路を遮断する間、同時かつ
正確に相殺しなければならない。受信機による時間分解能(resolutio
n)および選択と共に多重経路信号の時間分離は、信号の相殺を実質的に除去す
る時間ダイバーシティのタイプを許容する。多重相関器レーキ受信機では、さら
なる信号雑音性能のために多重信号ピークから信号出力を収集することによって
さらに改善される。
【0058】 図5Aのシステムは狭帯域システムであり、遅延はデータビット時間と比較し
て小さく、受信された信号は、多数の正弦波のランダムな振幅および位相の和で
ある。理想化された限界では、その結果生じる包絡線状振幅は、以下のようなレ
イリー確率分布に従うことが示される。
【0059】
【数5】 ここで、rは組み合わされた多重信号の包絡線状振幅であり、2σは、組み合
わされた多重経路信号の平方自乗平均である。図5Fにおいて、時間の10%の
信号が、減衰された16dBよりも大きい。これは、16dBフェードマージン
が90%リンク有効性を提供するために必要とされる。10〜40dBのフェー
ドマージンも値は、必要な信頼性に応じて、様々な狭帯域システムに対して提案
されてきた。この特徴は多くの研究の課題であり、アンテナおよび周波数ダイバ
ーシティ等の技術によって部分的に改善され得るが、これらの技術は、さらなる
複雑性およびコストを生じる。
【0060】 家庭内部、事務所、倉庫、自動車、トレーラ、運送用コンテナ、都市部の建物
の谷間(urban canyon)の外部、または他の状況のような高多重経
路環境において、伝搬は、本発明に従って、受信信号が主に散乱されたエネルギ
ー、インパルス無線によって行われ、狭帯域システムの特性を制限するレイリー
フェージングメカニズムを回避し得る。高い多重経路環境5G00における送信
および受信システムに関して図5Gおよび図5Hに示され、送信機5G06は、
多重経路5G02を形成する反射器5G03から反射する信号によって受信機5
G08に送信する。直接経路は、垂直軸が信号強度(ボルト)、水平軸が時間(
ナノ秒)を表す軸を用いて5H02でグラフィカルに図示される信号によって5
G01として図示される。多重信号は、5H04においてグラフィカルに図示さ
れる。
【0061】 (距離測定) 位置決めするために重要なインパルスシステムは、波形内に不明瞭なサイクル
がないために、極度に微小な最小識別距離までの距離を測定し得る。一方で狭帯
域システムは、変調包絡線に限定され、サイクル間振幅差がリンクまたはシステ
ムノイズによってマスクされるほど小さいために、どのRFサイクルが各データ
ビットに関連付けられるかを正確に容易に区別できない。インパルス無線波形は
、多サイクルアンビギティを有さないため、これは波長より短い波形位置の正(
positive)決定(潜在的に、システムのノイズフロア(noise f
loor)まで下がる)を可能にする。この時間位置測定は、伝搬遅延を測定す
るように使用されてリンク距離を決定し得る。一旦、リンク距離がわかれば、時
間基準を同等に高精度に変換する。本発明の発明者らは、センチメートル距離の
分解能に対する電位を示すシステムを構築している。この分解能は、約30ps
の時間伝達分解能に等しい。例えば、「Ultrawide−Band Pos
ition Determination System and Metho
d」と題された、1998年3月23日に出願された、同一出願人に譲受された
同時継続出願09/045,929号、および「System and Met
hod for Distance Measurement by Inph
ase and Quadrature Signals in a Radi
o system」と題された1998年5月26日に出願された09/083
,993号を参照のこと。
【0062】 上述の方法に加えて、時分割多重接続アルゴリズムおよび時間ドメインパケッ
ト無線に加えてインパルス無線技術は、無線ネットワーク内で幾何位置決定能力
を達成し得る。この幾何位置決定法は、各ペアの無線間で全二重交換の必要性な
しで、無線のネットワーク内で生じる測距を可能にする。
【0063】 図9Aは、4つのスロットTDMAネットワーク90Aの例を示す。伝送され
ていない全無線の送信を開始する。第1の無線92Aが入来する場合、無線は電
流ネットワークトラフィックを傾聴するために停止する。適切な遅延の後、無線
が出力し、他のトラフィックが聞こえず、図9Bに92Bとして示される第1の
スロットを制御する。オンラインの間、無線は、周期的に無線が所有するスロッ
ト1を示す情報の識別を含む交換(hello)要求を送信する。ネットワーク
がadhocとみなされるが、第1のTDMAを有する無線はいくつかの固有の
信頼性を有する。
【0064】 無線B(94A)は、次に出力し、ネットワークトラフィックの傾聴を開始す
る。無線A(92A)は、第1のスロットで伝送されることを留意されたい。無
線B(94A)は、スロット2(94B)を獲得し、スロット2つ目の位置2(
94B)において交換リクエストを伝送する。無線Aのスロットが利用可能にな
るとすぐに、交換リクエストは、無線A(92A)との交換を促進する。無線A
は、2断片の情報の獲得を生じるパケットを伝送する。無線A(92A)は、即
時承認のための要求を含むSYNCパケットを送信し、したがって、無線B(9
4A)は、無線Aのスロット時間の間に応答する許可が与えられる。無線B(9
4A)は、SYNC ACKパケットを交互に伝送する。次いで、無線A(92
A)は、無線B(94A)までの距離を計算し、距離に対する同期化クロックを
適切に調整し、距離に対して調整された現在の時間を無線B(94A)に送信す
る。無線A(92A)の点において、クロックが無線B(94A)と同期化する
。これが発生すれば、任意の時間の無線A(92A)が伝送し、無線B(94A
)は、全二重交換なしで無線A(92A)までの距離を計算することが可能にな
る。また、任意の時間の無線B(94A)が伝送し、無線A(94A)は無線B
(94A)までの距離を計算することが可能になる。
【0065】 ネットワーク上で、周期SYNCパケットを通って無線C(98A)および無
線D(96A)まで、クロック同期化は、無線の全ネットワークにわたって維持
される。無線A(92A)、無線B(94A)、無線C(98A)、および無線
D(96A)を想定すると、スロット時間92B、94B、96B、および98
Bの即時開始においてパケットを伝送する。このシステムは、ネットワーク上の
全無線が、無線がパケット伝送した場合はいつでも、ネットワーク上の任意の他
の無線までの距離を即時に計算することを可能にする。
【0066】 (従来のトランシーバインプリメンテーション) (送信機) 1副搬送波チャネルを有するインパルス無線通信システムのインパルス無線ト
ランスミッタ602の例示的な実施形態は、図6を参照して説明される。
【0067】 トランスミッタ602は、時間基準604を備え、時間基準は周期的タイミン
グ信号606を生成する。典型的には、時間基準604は、高いタイミング精度
および低いジッターをピコ秒(ps)のオーダーで有する電圧制御発振器(VC
O)を備える。VCO中央周波数を調整する電圧制御は、較正の際に、送信機の
公称パルス反復率を規定するために用いられる所望の中央周波数に設定される。
周期的タイミング信号606は、精密タイミング発生器608に供給される。
【0068】 精密タイミング発生器608は、同期化信号610をコードソース612に供
給し、内部に生成された副搬送信号(選択可能)および情報信号616と共にコ
ードソース出力614を利用して変調され、符号化されたタイミング信号618
を生成する。
【0069】 コードソース612は、コード信号614として、適切なPINコードを格納
するため、およびPNコードを出力するために、ランダムアクセスメモリ(RA
M)、読み出し専用メモリ(ROM)等の格納デバイスを含む。あるいは、最大
長さシフトレジスタまたは他の演算手段が用いられてPNコードを生成し得る。
【0070】 情報ソース620は、情報信号616を精密タイミング発生器608に供給す
る。情報信号616は、音声、データ、イメージ等のデジタルビット、アナログ
信号、または複合信号を含む情報のタイプであり得る。
【0071】 パルス発生器622は、変調され、符号化されたタイミング信号618をトリ
ガーとして用いて出力パルスを生成する。出力パルスは、伝送アンテナ624に
伝送線626を介して送信される。出力パルスは、伝送アンテナ624によって
伝搬する電磁パルスに変換される。本発明の実施形態では、電磁パルスは、放出
された信号を呼び出し、図7に示されるように、無線周波数の具現化物で空気な
どの伝搬媒体インパルス無線受信機702に伝搬する。好適な実施形態では、放
出された信号は、図1Aに示されるような単一サイクルパルスに近い広帯域また
は超広帯域である。しかし、放出された信号は、これらのパルスをフィルタリン
グすることによって、スペクトル状に修正され得る。通常このフィルタリングは
、各単一サイクルパルスに、時間領域においてより多くのゼロ交差(より多くの
サイクル)を有させる。この場合、インパルス無線受信機は、同一の単一波形の
効率的な変換のために、交差相関器におけるテンプレート信号として同様な波形
を使用し得る。
【0072】 (受信機) インパルス無線通信システムのためのインパルス無線受信機702(以後、受
信機と呼ぶ)の例示的実施形態を、図7を参照して説明する。より詳細には、図
7に示されるシステムは、デジタルデータの受信するためのものであり、1以上
のパルスが各データビットに対して伝達される。
【0073】 受信機702は、伝搬されたインパルス無線信号706を受信するための受信
アンテナ704を含む。受信アンテナ704から受信された信号708は、交差
相関器またはサンプラー710に結合されてベースバンド出力712を生成する
。交差相関器またはサンプラー710は、信号をノイズ比に最適化するために必
要な任意のフィルタと共に多機能および統合機能を含む。
【0074】 また、受信機702は、精密タイミング発生器714を含み、精密タイミング
発生器714は、周期的なタイミング信号716を受信機時間基準718から受
信する。この時間基準718は、受信信号708をロックオンするためにロック
ループが必要な場合、時間、周波数、位相が調整可能であり、制御可能である。
精密タイミング発生器714は、同期化信号720をコードソース722に供給
し、コード制御信号724をコードソース722から受信する。精密タイミング
発生器714は、周期的タイミング信号716およびコード制御信号724を利
用してコード化タイミング信号726を生成する。テンプレート発生器728は
、このコード化タイミング信号726によってトリガーされ、理想的に受信信号
708の各パルスに実質的に等しい波形を有するテンプレート信号パルス730
の列を生成する。所与の信号を受信するためのコードは、発信送信機602によ
って利用されるコードと同じであり、伝搬された信号706を生成する。このよ
うに、テンプレートパルス列730のタイミングは、受信信号パルス列708の
タイミングに一致し、受信信号708が相関器710において同期的にサンプリ
ングされることを可能にする。理想的に相関器710は、短時間積分器が後に続
く逓倍器を含み、パルス間隔にわたって逓倍器の積を加算する。相関器およびサ
ンプリングプロセスのさらなる例および詳細は、上記の同一出願人に譲受され同
一出願人である「Baseband Signal Converter De
vice for a Wideband Impulse Radio Re
civer」と題された、1999年6月16日に出願された同時継続中の米国
特許出願第09/356,384号に見出される。
【0075】 また、相関器710の出力は、ベースバンド信号712を呼び出し、副搬送波
復調器732に接続される。副搬送波復調器732は、副搬送波から副搬送波情
報信号を復調する。選択可能な副搬送波プロセスの目的は、それが使用された場
合、DC(ゼロ周波数)から情報信号を移動させて、低周波数ノイズおよびオフ
セットに対する免疫(immunity)を改善することである。次いで、副搬
送波復調器732の出力は、パルス加算ステージ734においてフィルタリング
または統合される。パルス加算ステージ734は、単一データビットを含むパル
ス信号の多数の和を表す出力を生成する。次いで、パルス加算ステージ734の
出力は、検出器ステージ738における公称ゼロ(または基準)信号出力と比較
されて、元の情報信号616の評価を表す出力信号739を決定する。
【0076】 またベースバンド信号712は、ローパスフィルタ742(また、ロックルー
プフィルタ742と呼ばれる)に入力する。ローパスフィルタ742、時間基準
718、精密タイミング発生器714、テンプレートジェネレータ728、およ
び相関器710を有する制御ループが使用されて、フィルタリングされたエラー
信号744を生成する。フィルタリングされたエラー信号744は、調整可能な
時間基準718への調整を提供して、受信信号708の位置にに対して、周期的
タイミング信号726の位置を計時する。
【0077】 受信機の実現では、実質的な節減(economy)が、送信機602および
受信機702のいくつかの機能のいくつかの部分または全ての部分によって達成
され得る。これらの部分のいくつかは、時間基準718、精密タイミング発生器
714、コードソース722、アンテナ704等を含む。
【0078】 図8A、図8B、および図9は、交差相関プロセスおよび相関関数を示す。図
8Aは、テンプレート信号の波形を示す。図8Bはいくつかの可能な時間オフセ
ットのセットにおいて受信インパルス無線信号の波形を示す。図9は、図8Bの
各時間オフセットに対する相関器(逓倍器および短時間積分器)の出力を示す。
従って、図9のグラフは、時間の関数である波形ではなく、時間オフセットの関
数を示す。すなわち、受信された任意の所与のパルスに対して、このグラフ上で
適応可能な対応する点が1つだけ存在する。このパルスを受信するために使用さ
れたテンプレート信号の時間オフセットに対応する点である。
【0079】 副搬送波および精密タイミングのさらなる例および詳細は、「Ultrawi
de−band communication system and met
hod」と題された特許5,677,927および「Precision Ti
ming Generator System and Method」と題さ
れた、1998年9月3日に出願された同一出願人に譲受された同時継続出願0
9/146,524号に見出され得る。
【0080】 (新規な送信機インプリメンテーション) 精密、低ノイズ同期プログラム可能時間遅延集積回路の開発に伴い、カスタマ
イズされた時間変調超広帯域システムの構築を実現可能にする。このシステムは
、伝搬の測定、より正確な解析および多重相関器を利用してより多くの入来波形
の捕捉を可能にする。図10は、多重相関器走査受信機に関するブロック図を参
照符号1000で示す。図11は、対応するインパルス無線送信機を参照符号1
100で示す。このインプリメンテーションでは、送信機は、500ps(谷か
らピークまで測定)超広帯域パルスを10MHzパルス反復周波数で放出する。
図12は、垂直軸上の振幅1204および水平軸上の時間1202を有する信号
伝達されたパルスを走査する場合、走査受信機の出力を示す。この測定は、受信
アンテナ、相関プロセス、および伝達パルスがフィルタリングされ、放出を1G
Hz未満に低減するフィルタリング衝撃を示す。
【0081】 本発明の実施形態は、2つのタイミングシステム1015および1085によ
って制御される2つの相関器1020、1030を含む走査受信機を示す。しか
し、任意の数の相関器が特定の相関結果を達成するために使用され得る。1つの
相関器はトラッキング相関器1020であり、これは受信パルス列に同期化し受
信パルス列をトラッキングすることが可能になるまで相関器の内部符号化テンプ
レートに位相を変化させる。伝達パルス反復周波数と受信機の内部パルス周波数
との間の任意のオフセットは、相関ロックループにおけるエラー電圧として検出
される。TM−UWBにおいて使用される場合、相関ロックループは、「Fas
t Locking Mechanism for Channelized
Ultrawide−Band Communications」と題された米
国特許出願第5,832,035号に十分に説明される。相関ロックループはイ
ンパルス無線信号の取得およびこれのロックを提供する。
【0082】 相関ロックループにおけるエラーは、擬似ランダム時間ホッピングワード10
80における周波数オフセットを合成することによって補正される。この調整は
、受信機のクロックが受信信号の約20psのRMS内にあることを確実にする
【0083】 一旦、トラッキング相関器1020が同期化され、入来信号にロックされると
、走査相関器1030はトラッキングポイントに対して正確な時間遅延における
受信波形をサンプリングし得る。波形をサンプリングする間、時間遅延を連続的
に増加させることによって、波形の完全な時間較正された画像が収集され得る。
また、走査相関器1030は、相関器をトラッキングする前に走査し得、従って
、トラッキング相関器は、相関器を走査する事に関し遅延される。従って、図1
2の波形情報(振幅1024を表すY軸および相関器時間遅延1202を表すX
軸)正確に確認され得る。
【0084】 波形データがキャプチャーされるのと同時に、トラッキング相関器1020か
らのサンプルは、さらに収集される。トラッキング相関器からのサンプルは、符
号決定ロジックによって処理される以前に統合された復調データ符号を表す。走
査型相関器1030およびトラッキング相関器1020からのサンプルはペアで
収集されるので、波形サンプルセットのイベントは、データ符号セットのイベン
トと時間相関される。
【0085】 本実施形態において、任意の制御手段が利用され得ることが理解されるが、シ
ステムおよびデータ格納の制御は、走査型受信機1000に外部から接続される
パーソナルコンピュータおよびこれと類似のものによって提供される。いくつか
のパラメータは、波形をキャプチャーする場合に変更され得る。走査型相関器1
030は特定の複数パルスのある時間位置に留まることができ、そしてベースバ
ンドプロセッサ1050がサンプルを統合してノイズによる歪みを最小にするこ
とを可能にする。3.052psの小さいサンプル時間ステップは特定され得る
が、より通常のステップサイズは約60psである。波形キャプチャーの開始に
対してトラッキングポイント前後13msまでの遅延時間が特定され得る。
【0086】 本発明において機能的および専用的にも、次にやって来るインパルスRF信号
は超広帯域アンテナ1010を介して受信される。この信号はパワースプリッタ
1025で分離され、ここではこの信号は所望の複数の相関器の中に分離される
。この場合には2つ相関器(トラッキング相関器1020および走査型相関器1
030)が存在する。このトラッキング相関器1020は基準クロック1035
によって駆動されるプログラマブル同期時間遅延1015によってトリガーされ
る。走査型相関器1030は基準クロック1035で駆動され得るプログラマブ
ル同期時間遅延1085によってトリガーされる。トラッキング相関器の出力は
アナログからデジタルへの変換器1040を通過し、このデジタル信号はベース
バンドプロセッサ1050に通される。さらに、走査型相関器1030の出力は
、ベースバンドプロセッサ1050の入力のためにアナログからデジタルへの変
換器1045を通過する。
【0087】 図11は、多重相関器インパルス無線受信機1000によって受信されるRF
パルスの伝送のためのひとつの可能性のあるインパルス無線送信機1100を示
す。ベースバンド信号プロセッサ1106はPN遅延ワード1107を同期型プ
ログラマブル時間遅延1110に送り、そしてこれは基準クロック1108によ
って駆動される。同期型プログラマブル時間遅延1110の出力は超広帯域アン
テナによって伝送するためにパルス発生器1104に通される。
【0088】 相関回路の構成によって規定される多数の異なるRFフロントエンドのオプシ
ョンが存在する。相関機能は一つのRF入力および3つの独立にトリガーされる
相関器回路を有するカスタムシリコンゲルマニウムモノシック集積回路の中で実
装され得る。1つのオプションは、トラッキングおよび走査機能の両方のための
1つの集積回路を用いて、両機能に1つのRF入力を提供する。もう1つのオプ
ションは、トラッキングおよび走査機能のために個別の集積回路を用いて、トラ
ッキングおよび走査のために独立したRF入力および、従って、個別のアンテナ
を提供する。トラッキングチャネルアンテナの場所を固定化することは、走査チ
ャネルのための固定時間基準を生じさせて、アンテナアレイの性能が評価される
ことが可能になる。
【0089】 波形データと並列にデータ符号をキャプチャーする走査型受信機1000の能
力は伝播学習のみならず完全なリンク割り当ての解析ツールとして用いられるこ
とを可能にさせる。
【0090】 伝播ツールとして、走査型受信機1000は無線リンク通信範囲内の任意の2
つの場所間での環境インパルス応答を計測するのに用いられ得る。アプリケーシ
ョンの特定要求と結びつけて、この応答データは信号収集およびトラッキングア
ルゴリズムの選択を導き得る。重要な多重経路の効果を持つ環境に対して、それ
は、レイク受信アプリケーションに追加の相関器の僅かな値の評価を可能にする
。ここで用いられているように、レイク受信機は収集およびロックを改善するた
めに複数の相関器を同時に利用することを意味する。さらに、計測が行われる場
所が近接に位置している場合、すなわち、このアンテナが走査間の1パルス幅よ
りも小さく移動した場合、個々の経路は振幅の揺らぎから解析され得る。
【0091】 データキャプチャーは常にビットエラーテストパターンの同位相での開始と同
期されるので、ユーザはこのビットシーケンスの先験的な知識を有し、そして期
待データ符合と実際の受信符号を比較できる。このことがビットエラーの特徴付
けを可能にし、エラー検出および修正技法の選択を導くことを可能にする。
【0092】 トラッキングチャネルからキャプチャーされたシンボルデータはこのトラッキ
ング位置における信号対ノイズ比を計算するのに用いられ得る。走査チャネルは
トラッキングチャネルに対して時間的に較正されているので、走査された波形上
のトラッキング位置の場所が知られる。波形上の実際のトラッキング位置と他の
潜在的なトラッキング位置との振幅比はすべての他の経路に対して達成できるS
NRを決定するのに用いられ得る。これは評価されるべき多重信号経路のコヒー
レント(rake)結合の利益を可能にする。
【0093】 図13は、250ポイント走査に対するトラッキング相関器の出力を示す。Y
軸1302は2進カウンタによって表現される電圧の振幅であり、そしてX軸1
310はサンプルポイントの数である。この場合、ゼロビット(zero bi
ts)平均値1312およびワンズビット(ones bit)平均値1304
の両方はゼロしきい値1308から離れた標準偏差の少なくとも4倍となるため
、チャネルにおけるノイズが殆どない。走査相関器がひとつのポイントに時間に
合って留まっている時、トラッキングチャネルのサンプルのそれぞれが存在する
。従って、各トラッキング相関器サンプルは、走査間の外部雰囲気ノイズの測定
である。ノイズ特性1318の「ones」平均値は1316に示され、そして
「zeros」の平均値は1314に示される。
【0094】 波形の変化を決定することの重要性を図示する図14および15は2つの異な
った組み込み走査(in−building scans)におけるインパルス
応答計測を示す。図14は、第1の走査が一つの壁(金属スタッドを覆ったシー
トロック)を介した約4mの範囲のもとでのもので、2進カウンタによった表現
された電圧振幅のY軸1402および相関器遅延時間を表現しているX軸140
4を有する。
【0095】 図15は第2の走査のものであり、再び、類似の構造の5つの壁(すなわち、
金属スタッドを覆ったシートロック)を介した21mの範囲のもとで、2進カウ
ンタによった表現された電圧振幅のY軸1502および相関器遅延時間を表現し
ているX軸1504を有している。これらの走査からこの遅延拡散および信号経
路の数と品質の推定量を評価することが可能になる。
【0096】 上述したように、本発明の走査およびトラッキング多重相関器構成は経路特性
を確定できる。図16は、異なった距離の3つの最良の経路、1606、160
8および1610のパワー変動を表し、そして振幅を表現するY軸1602およ
び範囲を表現するX軸1604を有する。さらに、変更できるタップ付レイク受
信機でもって得られる10個の最大相関値のコヒーレントの合計1612が示さ
れる。「+」符号は、変更できるタップ付レイク受信機でもって得られる上から
10個の相関値のコヒーレント合計を示している。
【0097】 図17は、変化できる位置のテスト環境において、3つの最良相関の到着時間
(走査開始からの相対時間)を示す。Y軸1702は到着時間を表し、そしてX
軸1704は場所の数を表す。場所の数はテスト環境における異なったテスト位
置に対応している。最大(すなわち、最良またはもっとも強い)相関は「O」1
706としてマークされ、第2の最大は「+」1708としてマークされ、そし
て第3の最大は「*」1704としてマークされている。この図から、時々最も
強い相関は最も早い到着信号ではなく、例えば、第3の最良相関後の3ナノ秒で
生じた最も強い相関である、第3の場所であることが理解され得る。トラッキン
グ相関器に加えた走査型相関器を提供することによって、最良の相関時間が確定
され得る。
【0098】 上述のように、この多重相関器受信機は与えられた受信機においてタイミング
発生器および相関器の数に関し、大きな柔軟性を有し得る。この決定は設計因子
のベースになる。図18は8個の相関器を示す概略ブロック図であり、この相関
器の一つが図19で示されるようにパルサーとして用いられ得る。この設計では
、1つの送信チャネル、1つの走査チャネルおよび6個の受信チャネルを有する
8個のチャネルが存在する。インパルス無線信号はアンテナ1802によって受
信され、そしてこの信号はパワースプリッタ1804に通され、そしてこの後R
F信号は複数の相関器1812、1810、1808、1806(この場合7)
に通される。相関器1Aおよび1Bは1812で送信と走査機能を提供し、相関
器2Aおよび2Bは1810で2つの受信チャネルを提供し、相関器3Aおよび
3Bは1808で2つの追加の受信チャネルを提供し、相関器4Aおよび4Bは
1808でさらなる2つの受信チャネルを提供する。
【0099】 各相関器の出力はベースバンド1、1814またはベースバンド2、1816
を通り、そしてこれらはカスケードポート(または信号情報を通過させるために
ベースバンド間の任意の他のインタフェース)を介して接続され得る。ベースバ
ンド1814および1816の出力は、その後、プロセッサ1818に送られる
【0100】 図19は、さらに詳細に、デジタルインパルス無線アーキテクチャ内の相関器
の構成を述べている。点線1904は図18のブロック1812、1810、1
808、そして1806の中に含まれる要素を示す。発振器1948は相関器1
902をトリガーし、そして相関器1922をトリガーするタイマー1932を
制御するマスタータイマー1930を駆動する。さらにそれは相関器1924を
トリガーするタイマー1934をトリガーし、相関器1926をトリガーするタ
イマー1936をトリガーし、そして相関器1928をトリガーするタイマー1
938をトリガーする。
【0101】 バス制御1950は、タイマー1930−1938間のアドレス1974およ
びデータ1976の情報、プロセッサ1952およびベースバンド1954を制
御する。ベースバンドに含まれる機能は、収集1956(検出1958および確
認1960の両方)、データ変調と復調1972、トラッキング1964、リン
クモニタリング1966およびアナログ・デジタル変換1968である。データ
ソース/リンク1962はデータ変調および復調1972とインタフェースされ
る。相関器1902、1922、1924および1926はADC1968を経
由してベースバンド1954と通信する前にサンプルホールドプロセスを行うこ
とができる。リンクモニターは、信号品質を決定するために、信号対ノイズ比お
よび/またはビットエラー比率をモニターする。ビットエラー比率または信号対
ノイズ比が所定の基準より下になると、他の収集およびロックが要求される。ア
ンテナ1946の源から始まる相関器によって受信される信号は、その後、受信
モードの送信/受信スイッチ1944、低ノイズ増幅器/フィルタ1942、可
変減衰器1940そして最後に各相関器に接続される増幅器1906、1908
、1910、および1920を経由して通過する。
【0102】 無線が送信モードの場合、タイマー1930−1938は直接パルサー192
8に接続し、そしてこのパルサーは送信/受信スイッチ1944を経由してアン
テナ1946を通ってパルスを放出する。
【0103】 図20は設計の柔軟性を示し、ここでは個別のタイマー構成が用いられる。こ
の場合、個別のタイマーは所定の相関器に関係なく、むしろタイミングマスター
2002が相関器2004をトリガーし、そして遅延2008の後に、さらに相
関器2006をトリガーする。従って、本質的には、相関器2006は相関器2
004のスレーブになり得る。マスタータイマー2002によって駆動される別
のタイマー2012が相関器2010をトリガーし、そしてまた、再び別の遅延
2016の後に、相関器2014をトリガーする。最後のタイマー2018は、
送受信装置が送信機として作動する場合、パルサー2020を駆動し得る。この
図の残りは、以下の説明によって対応されるように、図19と類似する。
【0104】 送信/受信スイッチ2044が受信モードの場合、インパルス無線アンテナ2
022はRFパルスを受信し、そしてその後、それらは低ノイズ増幅器/フィル
タ2026に通過する。RF信号は、可変減衰器2028を通った後、増幅器2
030−2036を通って相関器2004、2006、2010および2014
内を通る。相関器トリガータイミングは相関器2004の遅延2008に従うス
レーブである相関器2006に関して前述したことに従い、そして相関器201
0の遅延2016に従うスレーブである相関器2014に従う。さらに、上述の
構成は、図解のために、予想される任意の多数の構成の内の1つに過ぎない。
【0105】 各相関器において相関が起こった後、相関されたアナログ信号は追加のサンプ
ルホールドを行い、そしてベースバンド2044の中に配置されているアナログ
・デジタル変換器2058を通る。図19のインパルス無線と同様に、ベースバ
ンドはリンクモニタリング2056、トラッキング2054そしてデータ変調と
復調2064を提供する。このベースバンドは、さらに、検出2048および確
認2050の収集2046機能を備える。データソース/リンク2052は、ま
た、ベースバンド2044に接続される。
【0106】 再び、図19の多重相関インパルス無線アーキテクチャと同様に、バス制御1
040はマスタータイマー2002、タイマー2012、タイマー2018、プ
ロセッサ2042およびベースバンド2044への入出力のアドレスおよびデー
タを制御する。ベースバンドに対するタイミングは、2066で示されるように
、発振器2038によって駆動されるマスタータイマー2002によって供給さ
れる。
【0107】 インパルス無線が送信モードの場合、従って、発振器2038はパルサー20
20をトリガーするタイマー2018を駆動するマスタータイマー2002を駆
動し、そしてこのパルサー2020は送信/受信スイッチ2024を経由してR
Fパルスをアンテナ2022に送る。
【0108】 図21は、多重相関器受信機のさらなる別個の構成であり、そしてここでスレ
ーブ相関器が用いられ、そしてその間の遅延を持った、マスター相関器と同様の
タイマーによって駆動される。ここにおいてマスタータイマー2002は相関器
2004をトリガーする。相関器2008は遅延2006を経由して相関器20
04のスレーブとされる。さらに、相関器2012は遅延2010を経由して相
関器2004のスレーブとされる。相関器2014はマスタータイマー2002
によって駆動されるスレーブタイマー2016によってトリガーされる。相関器
2020は遅延2018を経由して、相関器2020によってトリガーされかつ
スレーブにされる。図の残りの物は図19および図20の中にも残っている。示
されたように、相関器の数、それらが先行かまたは後続の相関器のスレーブにさ
れるかされないか、タイマーの数およびそれらがスレーブにされるかどうかはす
べて、決定されるパラメータおよび所望される結果に従って、構築される設計オ
プションである。
【0109】 本発明の特定の実施形態が記述されたが、しかしながら、特に前述の教示と照
らし合わせて改変が当業者によってなされ得るので、本発明がこれに限定されな
いことが理解される。従って、本発明の意図および範囲を具現するこれらの特徴
および改善を包含するような任意の改変を網羅することは付随する特許の範囲に
よって予想される。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 図1Aは、代表的ガウシアンの単発波形を時間領域で示す。
【図1B】 図1Bは、図1Aのガウシアンの単発波形の周波数領域の振幅を示す。
【図2A】 図2Aは、図1Aのパルスで構成されるパルス列を示す。
【図2B】 図2Bは、図2Aの波形の周波数領域の振幅を示す。
【図3】 図3は、時間符号化パルスのシーケンスの周波数領域の振幅を示す。
【図4】 図4は、通常の受信信号および干渉信号を示す。
【図5A】 図5Aは、多重経路の受信信号を生じさせる通常の幾何学的構成を示す。
【図5B】 図5Bは、多重経路の信号の例を時間領域で示す。
【図5C】 図5Cは、種々の多重経路の環境での信号のプロットを示す。
【図5D】 図5Dは、種々の多重経路の環境での信号のプロットを示す。
【図5E】 図5Eは、種々の多重経路の環境での信号のプロットを示す。
【図5F】 図5Fは、多重経路の環境でのインパルスでない無線伝送に関連するレイリー
減衰曲線を示す。
【図5G】 図5Gは、送信機から受信機への複数の反射板を有した複数の多重経路を示す
【図5H】 図5Hは、直接経路および多重経路環境における電圧で示す信号強度対時間を
グラフとして表す。
【図6】 図6は、代表的なインパルス無線送信機の機能図を示す。
【図7】 図7は、代表的なインパルス無線受信機の機能図を示す。
【図8A】 図8Aは、相関器への入力における代表的な受信パルス信号を示す。
【図8B】 図8Bは、相関プロセスにおける代表的なインパルス信号のシーケンスを示す
【図8C】 図8Cは、種々の潜在性のテンプレート時間位置の関数の結果の潜在的軌跡を
示す。
【図9A】 図9Aは、インパルス無線TDMAにリンクされたネットワークの4つのノー
ドおよび各ノード間の既知の距離を示す。
【図9B】 図9Bは、4つのノードのインパルス無線TDMAネットワークに関連する4
つの時間スロットを示す。
【図10】 図10は、本発明の実施形態に従う、送信機および多重相関器の走査受信機の
ブロック図を示す。
【図11】 図11は、対応するインパルス無線送信機を示す。
【図12】 図12は、送信機と受信機の間に4mの分離およびこの間に介在するシートロ
ックと金属スタッドの壁を有する空間のインパルス応答である。
【図13】 図13は、250の走査点に対するトラッキング相関器の出力を示す。
【図14】 図14は、室内走査のインパルス応答計測を示し、1つの壁(金属スタッドの
上にシートロック)を介し約4mの範囲の第1の走査である。
【図15】 図15は、室内走査のインパルス応答計測を示し、類似の構造の5つの壁を介
した、21m範囲の第2の走査である。
【図16】 図16は、各場所において取られたデータの内、3つの最大の相関値の振幅対
範囲を示す。符号「+」は変数タップのレイク受信機設計から得られ得る、上部
から10個の相関値のコヒーレントの合計を明示する。
【図17】 図17は、各場所において取られたデータの内、3つの最大の相関値の到着時
間を示す。最大の相関値は「o]でマークされ、第2の最大のものは「+」、お
よび第3の最大のものは「*」でマークされる。
【図18】 図18は、8個の相関器受信機を概観するブロック図である。
【図19】 図19は、デジタルインパルス無線アーキテクチャ内の相関器の構造をさらに
詳細に示す。
【図20】 図20は、多重相関器受信機に用いられる個々のタイマーの構成を示す。
【図21】 図21は、多重相関器受信機のさらに他の明示の構成であり、その中でスレー
ブ相関器はその間の遅延時間をもったマスター相関器と同様に用いられそして同
じタイマーで駆動される。
【手続補正書】
【提出日】平成14年10月4日(2002.10.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図1A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図5G】
【図5H】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ジョンソン, ティモシー エイ. アメリカ合衆国 アラバマ 35760, ニ ュー ホープ, オールド ガーリー パ イク 958 (72)発明者 フラートン, ラリー ダブリュー. アメリカ合衆国 アラバマ 35741, ブ ラウンズボロ, ウィンブルドン ロード 120 (72)発明者 コウィー, イバン エイ. アメリカ合衆国 アラバマ 35758, マ ディソン, イーストビュー ドライブ 418 (72)発明者 ウェルチ, ウィリアム ディー. ジュ ニア アメリカ合衆国 アラバマ 35806, ハ ンツビル, デラニー ロード 509 Fターム(参考) 5K022 AA03 AA24 5K052 AA01 BB02 CC06 DD03 EE38 FF32

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インパルス無線受信機であって、 タイミング信号を提供する時間ベースと、 該タイミング信号を用いてタイミングトリガー信号を生成する複数のタイミン
    グジェネレータと、 該タイミングトリガー信号を用いてテンプレート信号を生成する、該複数のタ
    イミングジェネレータに対応する少なくとも1つのテンプレートジェネレータと
    、 受信したインパルス無線信号と該テンプレート信号とを相関させて相関器出力
    信号を生成する、該複数のタイミングジェネレータによってトリガーされる少な
    くとも1つの相関器と を備えるインパルス無線受信機。
  2. 【請求項2】 インパルス無線受信機であって、 タイミング信号を提供する時間ベースと、 該タイミング信号を用いてタイミングトリガー信号を生成する複数のタイミン
    グジェネレータと、 該タイミングトリガー信号を用いてテンプレート信号を生成する、該複数のタ
    イミングジェネレータに対応する複数のテンプレートジェネレータと、 受信したインパルス無線信号と該テンプレート信号とを相関させて相関器出力
    信号を生成する、該複数のタイミングジェネレータによってトリガーされる複数
    の相関器と を備えるインパルス無線受信機。
  3. 【請求項3】 前記複数のタイミングジェネレータは、少なくとも1つのマ
    スタータイミングジェネレータと、該マスタータイミングジェネレータと関係す
    る少なくとも1つのスレーブタイミングジェネレータとを備える、請求項2に記
    載のインパルス無線受信機。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも1つのマスタータイミングジェネレータは少
    なくとも1つの相関器をトリガーし、前記少なくとも1つのスレーブタイミング
    ジェネレータは少なくとも1つのさらなる相関器をトリガーする、請求項3に記
    載のインパルス無線受信機。
  5. 【請求項5】 前記複数のタイマーの内の1つは前記複数のまたは前記相関
    器の内の1つをトリガーし、少なくとも前記複数の相関器の内の第2の相関器は
    、同じタイマーにより遅延してトリガーされる、請求項2に記載のインパルス無
    線受信機。
  6. 【請求項6】 前記遅延は連続的に大きくなる、請求項5に記載のインパル
    ス無線受信機。
  7. 【請求項7】 広帯域RFパルスを受信する超広帯域アンテナをさらに備え
    る、請求項2に記載のインパルス無線受信機。
  8. 【請求項8】 前記アンテナと通信する低ノイズ増幅器をさらに備える、請
    求項7に記載のインパルス無線受信機。
  9. 【請求項9】 相関の前に前記RFパルスに従って動作する可変減衰器をさ
    らに備える、請求項6に記載のインパルス無線受信機。
  10. 【請求項10】 相関の前に前記RFパルスに従って動作する、前記複数の
    相関器と通信する少なくとも1つの増幅器をさらに備える、請求項6に記載のイ
    ンパルス無線受信機。
  11. 【請求項11】 前記複数のタイマーと接続して動作可能なベースバンド信
    号プロセッサをさらに備える、請求項2に記載のインパルス無線受信機。
  12. 【請求項12】 前記インパルス無線受信機内でアドレスおよびデータ情報
    を通信する制御バスをさらに備える、請求項2に記載のインパルス無線受信機。
  13. 【請求項13】 前記複数のタイマーおよび前記ベースバンドプロセッサと
    前記制御バスを介して通信する取得手段をさらに備える、請求項2に記載のイン
    パルス無線受信機。
  14. 【請求項14】 前記複数のタイマーおよび前記ベースバンドプロセッサと
    前記制御バスを介して通信するリンク監視手段をさらに備える、請求項2に記載
    のインパルス無線受信機。
  15. 【請求項15】 前記複数の相関器からアナログ信号を受信し、該アナログ
    信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器をさらに備え、前記複
    数のタイマーおよび前記ベースバンドプロセッサと前記制御バスを介して通信す
    る、請求項2に記載のインパルス無線受信機。
  16. 【請求項16】 前記データ変調および復調手段と通信するデータソースを
    さらに備える、請求項2に記載のインパルス無線受信機。
  17. 【請求項17】 RFインパルス波形伝播分析の方法であって、 インパルス無線RF信号を受信するステップと、 少なくとも1つのトラッキング相関器を使用して、該受信したインパルス無線
    RF信号をロックオンしてトラッキングポイントにおいてトラッキングするステ
    ップと、 少なくとも1つのスキャニング相関器を使用して、該トラッキングポイントに
    関連する精密な時間遅延において該受信した波形をスキャニングおよびサンプリ
    ングするステップと を包含するRFインパルス波形伝播分析の方法。
  18. 【請求項18】 少なくとも1つのスキャニング相関器を使用して、前記ト
    ラッキングポイントに関連する精密な時間遅延において前記受信した波形をスキ
    ャニングおよびサンプリングする前記ステップにおいて、該トラッキングポイン
    トと関連する別の時間遅延では複数のスキャニング相関器をそれぞれ使用する、
    請求項17に記載のRFインパルス波形伝播分析の方法。
  19. 【請求項19】 前記波形をスキャニングする間のステップの前記時間遅延
    は連続的に増加する、請求項17に記載のRFインパルス波形伝播分析の方法。
  20. 【請求項20】 少なくとも1つのスキャニング受信機を使用して、前記ト
    ラッキングポイントに関連する精密な時間遅延において前記受信した波形をスキ
    ャニングおよびサンプリングする前記ステップにおいて、対応するスキャニング
    相関器と関連する別の時間遅延では複数のスキャニング受信機をそれぞれ使用す
    る、請求項17に記載のRFインパルス波形伝播分析の方法。
  21. 【請求項21】 前記少なくとも1つのトラッキング相関器による相関の前
    に前記RF信号を増幅するステップをさらに包含する、請求項17に記載のRF
    インパルス波形伝播分析の方法。
  22. 【請求項22】 前記少なくとも1つのスキャニング相関器による相関の前
    に前記RF信号を増幅するステップをさらに包含する、請求項17に記載のRF
    インパルス波形伝播分析の方法。
  23. 【請求項23】 前記スキャニングおよびトラッキング相関器による相関の
    前に前記RF信号を増幅するステップをさらに包含する、請求項17に記載のR
    Fインパルス波形伝播分析の方法。
  24. 【請求項24】 複数のタイマー、ベースバンドプロセッサ、取得手段、デ
    ータ変調および復調手段、トラッキング手段およびリンク監視手段の間でアドレ
    スおよびデータ情報を、制御バスを用いて制御するステップをさらに包含する、
    請求項17に記載のRFインパルス波形伝播分析の方法。
  25. 【請求項25】 取得手段を用いて信号を取得するステップをさらに包含す
    る、請求項17に記載のRFインパルス波形伝播分析の方法。
  26. 【請求項26】 データ変調およびデータ復調手段を用いてデータを変調お
    よび復調するステップをさらに包含する、請求項17に記載のRFインパルス波
    形伝播分析の方法。
  27. 【請求項27】 リンク監視手段を用いてリンクを監視するステップをさら
    に包含する、請求項17に記載のRFインパルス波形伝播分析の方法。
  28. 【請求項28】 可変減衰器によって、前記少なくとも1つのスキャニング
    およびトラッキング相関器による相関の前に前記RF信号を減衰するステップを
    さらに包含する、請求項17に記載のRFインパルス波形伝播分析の方法。
  29. 【請求項29】 前記少なくとも1つのスキャニングおよびトラッキング相
    関器による相関の前に前記RF信号をフィルタリングおよび低ノイズ増幅するス
    テップをさらに包含する、請求項17に記載のRFインパルス波形伝播分析の方
    法。
  30. 【請求項30】 RFインパルス波形伝播分析のための装置であって、 タイミング信号を提供する手段と、 該タイミング信号を用いてタイミングトリガー信号を生成する複数のタイミン
    グ生成手段と、 該タイミングトリガー信号を用いてテンプレート信号を生成する、複数の該タ
    イミング信号を提供する手段に対応する複数のテンプレート生成手段と、 受信したインパルス無線信号と該テンプレート信号とを相関させて相関器出力
    信号を生成する、該複数のタイミング生成手段によってトリガーされる複数のパ
    ルス相関手段と を備えるRFインパルス波形伝播分析のための装置。
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