JP2003525961A - 漂白組成物 - Google Patents

漂白組成物

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JP2003525961A JP2000581137A JP2000581137A JP2003525961A JP 2003525961 A JP2003525961 A JP 2003525961A JP 2000581137 A JP2000581137 A JP 2000581137A JP 2000581137 A JP2000581137 A JP 2000581137A JP 2003525961 A JP2003525961 A JP 2003525961A
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composition
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、前形成されたペルオキシカルボン酸および少なくとも2つの界面活性剤を含有する界面活性剤系を含む漂白組成物で漂白することに関する。これらの組成物は、色彩および布地に安全である一方で、改善された漂白性能をもたらすのに適している。さらに、本発明の組成物は、長期保存に対して化学的および物理的に安定である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は、硬質表面、並びに布地(fabrics)、衣類、カーペットなどの種々
の表面、但しこれらに限定されるものではない、を漂白するのに使用できる漂白
組成物に関するものである。
【0002】 発明の背景 布地および硬質表面上の着色を漂白するのに適した、従来の液体水性漂白組成
物は、ハロゲン系漂白剤、特に次亜塩素酸塩漂白剤をベースにしている。ハロゲ
ン系漂白剤は、極めて有効な漂白剤であるが、これらの漂白剤には、消費者にハ
ロゲン含有製品を選択するのを、時に思いとどまらせるような多数の欠点がある
。たとえば、ハロゲン系漂白剤、特に塩素系漂白剤は、使用中および使用後に、
(たとえば、消費者の手および/または前記漂白剤で処理された表面において)
一部の消費者が不快に感じるような刺激臭を発する。
【0003】 さらに、ハロゲン系漂白剤含有組成物(典型的には、次亜塩素酸塩)は、布地
に対して比較的侵食性であり、比較的高い濃度で使用したり、および/または繰
り返し使用することによって損傷を与え得ることが当該分野で知られている。特
に、消費者が、布地自体への損傷(たとえば、引張強度の低下)または布地の色
彩濃度への損傷に気づくことがある。色彩および布地への損傷は、過酸化水素な
どの比較的刺激性の少ない酸素系漂白剤を使用することにより最小限にできるが
、このような過酸素系漂白剤の漂白性能はハロゲン系漂白剤よりかなり劣る。そ
のため、活性化剤(すなわち、過酸素系の漂白性能を高める化合物)を含む液体
水性活性化過酸素系漂白剤含有組成物が、開発されている。
【0004】 従って、本発明の目的は、洗濯用途および/またはいかなる家事用途(たとえ
ば、硬質表面の漂白/消毒)に使用する場合であっても、有効な漂白性能をもた
らすだけでなく、処理表面(たとえば、布地自体および/または布地の色彩など
)に対して安全である漂白組成物を提供することにある。
【0005】 また、漂白組成物を調製する場合に直面する他の問題点は、長期保存によって
、化学的および物理的に不安定になる傾向がある点である。従って、本発明のさ
らなる目的は、長期保存に対して化学的および物理的に安定であり、有効な漂白
性能をもたらす漂白組成物を提供することにある。
【0006】 本発明の組成物は、いずれの洗濯用途、たとえば、洗濯用洗剤または洗濯用添
加剤、ならびに洗濯前処理剤として使用する場合にも有用であり得る。本発明の
組成物の特有の利点は、これらの漂白組成物が、異なるタイプの布地[天然布地
(たとえば、綿製布地およびリネンなど)、合成布地(たとえば、合成ポリマー
繊維(ポリアミド−エラスタンなど)製の布地)、さらには天然繊維および合成
繊維の双方で製造された布地を含む]の漂白に適している点にある。たとえば、
衣類ラベル上の警告および次亜塩素酸塩含有組成物などの商業的に入手可能な漂
白組成物のラベル上の警告からも明らかなように、漂白剤を合成繊維に使用する
のを禁止する慣習上の偏見にも拘わらず、本発明の漂白組成物は合成繊維に使用
できる。
【0007】 本発明の漂白組成物の別の利点は、前記組成物が、種々の条件下で、すなわち
、硬水および軟水中で、さらには希釈しない(neat)または希釈して使用する場
合であっても、使用できる点にある。より詳細には、本発明の液体水性組成物が
、いずれの用途、特に慣用の洗濯用途において、希釈された形態で使用する場合
に好適であることを見出した。事実、本発明の組成物は、希釈時に[一般的には
、20ml/L以上(組成:水)の希釈レベルで]酸性度が低下する(たとえば
、pH約1.5〜約6.5以上まで)。本発明の組成物は、希釈しない形態にお
いても有効な漂白性能をもたらすが、驚くべきことに、希釈形態では漂白性能が
さらに促進される。事実、この「pHジャンプ」効果によって、長期保存に対し
て物理的および化学的に安定であり、かつ希釈された使用条件下で顕著な漂白性
能をもたらす酸性の液体水性組成物(すなわち、pH7以下、好ましくは3以下
、さらに好ましくは2以下)の調製が可能となる。
【0008】 本発明の組成物のさらに別の利点は、前記組成物が、酵素着色および/または
脂着色などの種々の着色に対して、有効な着色除去性能も示す点にある。
【0009】 本発明の要旨 本発明は、前形成されたペルオキシカルボン酸および少なくとも2つの界面活
性剤を含有する界面活性剤系を含む漂白組成物を提供するものである。
【0010】 さらに、本発明は、表面を漂白する方法、および前記組成物の使用方法も含ま
れる。
【0011】 発明の詳細な説明 漂白組成物 本発明の組成物は、固体や気体ではなく、好ましくは液体の組成物である。本
明細書で使用する「液体」とは、「ペースト状」組成物を含む。本発明の液体組
成物は、漂白組成物の、好ましくは10〜99重量%、さらに好ましくは50重
量%〜98重量%のレベルで水を含む水性組成物である。本発明の液体組成物は
、7以下のpHを有する。本発明の組成物のpHは、好ましくは0.1〜6.5
、さらに好ましくは0.5〜5、よりさらに好ましくは2〜4である。酸性pH
域に本発明の組成物を調製することは、本発明の組成物の化学的安定性にとって
重要なことである。組成物のpHは、好ましくは、使用する過酸のpKa以下で
ある。pHを酸性にすることで、保存時に酸性媒体中で不安定な高反応性種の形
成を制御/制限し、組成物の長期保存安定性に寄与すると考えられる。
【0012】 組成物のpHは、当業者に公知のいずれの酸またはアルカリ種によって調整し
てもよい。本発明で使用するのに適した酸性種の例としては、クエン酸などの有
機酸、硫酸、スルホン酸および/またはメタンスルホン酸などの無機酸などが挙
げられる。アルカリ種の例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、およ
び/または炭酸ナトリウムが挙げられる。
【0013】 本発明の漂白性能は、種々のタイプの漂白可能な着色に対しての、以下の試験
方法により評価できる。
【0014】 希釈条件下での汚れた布地に対する漂白性能を評価するための適切な試験方法
を、以下に示す:本発明の組成物を、典型的には1〜100ml/L、好ましく
は20ml/L(組成:水)の希釈レベルに水で希釈し、次いで汚れた布地をこ
れに20分間〜6時間浸して、次いで濯ぐ。あるいは、漂白組成物を、典型的に
は1〜100ml/L(組成:水)の希釈レベルで洗濯機中で使用してもよい。
前記洗濯機中で、汚れた布地を、30〜70℃の温度で10〜100分洗濯し、
次いで濯ぐ。比較テストとして、参照組成物を同様に処理する。たとえば、紅茶
、コーヒーなどで汚れた布地/巻き布(swatches)は、E.M.C.Co.Inc..から商業
的に入手可能なものであってもよい。
【0015】 次いで、漂白性能を、本発明の組成物で処理した汚れた布地と、参照組成物(
たとえば、漂白剤を含んでいないか、または異なる漂白剤を含む以外は同一の組
成物)で処理した汚れた布地とを並べて比較することによって評価する。視覚的
格付けを使用し、0〜4の範囲で、パネルユニット(psu)における差を割り当
ててもよい。
【0016】 本発明の組成物の利点は、長期保存時に物理的および化学的に安定である点で
ある。
【0017】 本発明の組成物の化学的安定性は、組成物を製造した後、所定の保存期間で有
効酸素(AvO)濃度を測定することによって評価してもよい。本明細書におい
て、「化学的安定」とは、過酸を含む本発明の組成物が、25℃で一ヶ月間のA
vO欠損が15%を超えない、好ましくは10%を超えないことを意味する。
【0018】 過酸含有組成物の時間毎の有効酸素(AvO)欠損は、硫酸第一鉄アンモニウ
ムを含む溶液で還元後、過マンガン酸カリウムで滴定することにより測定できる
。この安定性の試験方法は、当業界で周知であり、たとえば、Interoxから商業
的に入手可能なCuroxR(商品名)のテクニカルインフォメーションシートに報告
されている。あるいは、過硫酸塩濃度を、過酸に関する文献(F.Di Furiaら、過
酸の測定用ガス液体クロマトグラフィー法(Gas-liquid Chromatography Method
for Determination of Peracids), Analyst, Vol 113、1988年5月、793-795頁
)に記載のクロマトグラフィー法を用いて測定してもよい。
【0019】 本明細書において「物理的に安定」とは、50℃、7日間で、本発明の組成物
中に相分離が起きないことを意味する。
【0020】前形成されたペルオキシカルボン酸 本発明の漂白組成物は、前形成されたペルオキシカルボン酸(以下、過酸とい
う)を含む。本発明の好ましい態様では、過酸は、下記一般式を有する。
【0021】
【化3】
【0022】 (式中、Rは少なくとも1個の炭素原子を有する直鎖または分枝アルキル鎖であ
り、Xはアルキル(特に、1〜24の炭素原子を有するアルキル鎖)、アリール
、ハロゲン、エステル、エーテル、アミン、アミド、置換フタルアミノ、イミド
、ヒドロキシド、スルフィド、スルフェート、スルホネート、カルボキシル、複
素環、ニトレート、ニトロ、アルデヒド、ホスホネート、ホスホン酸またはこれ
らの混合物からなる群から選択された置換基あるいは水素である)
【0023】 より詳細には、R基は、好ましくは2〜24の炭素原子を含む。あるいは、R
基は、アリール、ハロゲン、エステル、エーテル、アミン、アミド、置換フタル
アミノ、イミド、ヒドロキシド、スルフィド、スルフェート、スルホネート、カ
ルボキシル、複素環、ニトレート、ニトロ、アルデヒド、ケトンまたはこれらの
混合物からなる群から選択された置換基を含む1以上の側鎖を有する分枝アルキ
ル鎖であってもよい。
【0024】 好ましい過酸において、上記一般式のX基はフタルイミド基である。ゆえに、
特に好ましい過酸は、下記一般式を有する過酸である:
【0025】
【化4】
【0026】 (式中、RはC1−20アルキル基であり、A、B、CおよびDは、独立して、
アルキル、ヒドロキシル、ニトロ、ハロゲン、アミン、アンモニウム、シアニド
、カルボキシル、スルフェート、スルホネート、アルデヒドおよびこれらの混合
物からなる群から個々に選択された置換基あるいは水素のいずれかである)
【0027】 本発明の好ましい態様において、Rは、3〜12の炭素原子、さらに好ましく
は5〜9の炭素原子を有するアルキル基である。好ましい置換基A、B、Cおよ
びDは、1〜5の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキル基であるが、さら
に好ましくは水素である。
【0028】 好ましい過酸は、フタロイルアミドペルオキシヘキサン酸(フタロイルアミド
ペルオキシカプロン酸としても知られている)、フタロイルアミドペルオキシヘ
プタン酸、フタロイルアミドペルオキシオクタン酸、フタロイルアミドペルオキ
シノナン酸、フタロイルアミドペルオキシデカン酸およびこれらの混合物からな
る群から選択される。
【0029】 さらに好ましい過酸は、下記一般式を有するいずれかである:
【0030】
【化5】
【0031】 (式中、RはC1−4アルキルから選択され、およびnは1〜5の整数を示す)
【0032】 本発明の特に好ましい態様は、過酸が、RがCH2であり、nが5であるよう
な前記式を有する、すなわち、フタロイルアミドペルオキシカプロン酸、または
PAP(フタルイミドペルオキシへキサン酸)である。
【0033】 過酸は、好ましくは実質的に水不溶性固体またはウェットケーク(wetcake)
として使用され、商品名EurocoとしてAusimontから入手可能である。
【0034】 過酸は、組成物の、0.1%〜10%、さらに好ましくは0.5%〜8%、お
よび最も好ましくは1%〜6%のレベルで存在していてもよい。あるいは、過酸
は、たとえば、10%〜40%、さらに好ましくは15%〜30%、最も好まし
くは20%〜25%より多いレベルで存在していてもよい。
【0035】界面活性剤 本発明の組成物は、少なくとも2つの界面活性剤の界面活性剤系を含んでいる
。前記界面活性剤は、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン
性界面活性剤、双性イオン界面活性剤、および/または両性界面活性剤からなる
群から選択される。
【0036】 本発明の好ましい態様において、界面活性剤系は2つのアニオン性界面活性剤
を含む。
【0037】 本発明の組成物に使用するのに適切なアニオン性界面活性剤には、式ROSO 3 Mで表される水溶性の塩または酸が含まれる。式中、Rは好ましくはC10−C2 4 の炭化水素基、好ましくはC10−C20のアルキル成分を有するアルキルまたは
ヒドロキシアルキル、さらに好ましくはC12−C18のアルキルまたはヒドロキシ
アルキルであり、Mは、Hまたはカチオン[たとえば、アルカリ金属カチオン(
たとえば、ナトリウム、カリウム、リチウム)、あるいはアンモニウムカチオン
または置換アンモニウムカチオン(たとえば、メチル−、ジメチル−およびトリ
メチルアンモニウムカチオン)および第4級アンモニウムカチオン(たとえば、
テトラメチルアンモニウム、およびジメチルピペリジニウムカチオン)、ならび
にエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンおよびこれらの混合物など
のアルキルアミンから誘導された第4級アンモニウムカチオン]などである。典
型的には、C12-16のアルキル鎖は、低洗浄温度(たとえば、約50℃以下)に
好適であり、C16-18のアルキル鎖は、高温洗浄温度(たとえば、約50℃を超
える温度)に好適である。
【0038】 本発明で使用するのに適切な他のアニオン性界面活性剤は、式RO(A)mSO3 Mで表される水溶性の塩または酸である。式中、Rは、非置換C10−C24アルキ
ルまたはC10−C24アルキル成分を有するヒドロキシアルキル基、好ましくはC 12 −C20アルキルまたはヒドロキシアルキル、さらに好ましくはC12−C18アル
キルまたはヒドロキシアルキルであり、Aはエトキシまたはプロポキシ単位であ
り、mは0より大きい(典型的には、約0.5〜約6、さらに好ましくは約0.
5〜約3)、Mは、H、あるいはカチオン、たとえば、金属カチオン(たとえば
、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムなど)、アンモ
ニウムカチオンまたは置換アンモニウムカチオンである。本発明では、アルキル
エトキシル化スルフェート、ならびにアルキルプロポキシル化スルフェートの使
用をも意図している。置換アンモニウムカチオンの具体的な例としては、メチル
−、ジメチル−、およびトリメチル−アンモニウムカチオンおよび第4級アンモ
ニウムカチオン[たとえば、テトラメチルアンモニウムカチオン、ジメチルピペ
リジニウムカチオン、およびアルカノールアミン(たとえば、エチルアミン、ジ
エチルアミン、トリエチルアミン、これらの混合物など)から誘導されたカチオ
ン]などが挙げられる。好適な界面活性剤は、C12−C18アルキルポリエトキシ
レート(1.0)スルフェート(C12−C18E(1.0)M)、C12−C18アル
キルポリエトキシレート(2.25)スルフェート(C12−C18E(2.25)
M)、C12−C18アルキルポリエトキシレート(3.0)スルフェート(C12
18E(3.0)M)、およびC12−C18アルキルポリエトキシレート(4.0
)スルフェート(C12−C18E(4.0)M)であり、ここで、Mはナトリウム
およびカリウムから適宜選択される。
【0039】 本発明で使用するのに特に適切な他のアニオン性界面活性剤としては、式RS
3Mで表される水溶性の塩または酸からなるアルキルスルホネートが挙げられ
る。式中、RはC6−C22直鎖または分枝鎖、飽和または不飽和アルキル基、好
ましくはC12−C18アルキル基、さらに好ましくはC14−C16アルキル基であり
、Mは、H、またはカチオン[たとえば、アルカリ金属カチオン(たとえば、ナ
トリウム、カリウム、リチウム)、あるいはアンモニウムカチオンまたは置換ア
ンモニウムカチオン(たとえば、メチル−、ジメチル−およびトリメチルアンモ
ニウムカチオン)および第4級アンモニウムカチオン(たとえば、テトラメチル
アンモニウムカチオン、およびジメチルピペリジニウムカチオン)、ならびにエ
チルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンおよびこれらの混合物などのア
ルキルアミンから誘導された第4級アンモニウムカチオンなど]である。
【0040】 本発明で使用するのに適切なアルキルアリールスルホネートには、式RSO3
Mで表される水溶性の塩または酸である。式中、Rは、C6−C22直鎖または分
枝鎖、飽和または不飽和アルキル基、好ましくはC12−C18アルキル基、さらに
好ましくはC14−C16アルキル基で置換されたアリール基、好ましくはベンジル
であり、Mは、H、またはカチオン[たとえば、アルカリ金属カチオン(たとえ
ば、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムなど)、ある
いはアンモニウムカチオンまたは置換アンモニウムカチオン(たとえば、メチル
−、ジメチル−およびトリメチルアンモニウムカチオン)および第4級アンモニ
ウムカチオン(たとえば、テトラメチルアンモニウムカチオン、およびジメチル
ピペリジニウムカチオン)、ならびにエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチ
ルアミンおよびこれらの混合物などのアルキルアミンから誘導された第4級アン
モニウムカチオン]などである。
【0041】 本発明で使用されるアルキルスルホネートおよびアルキルアリールスルホネー
トには、第1級または第2級アルキルスルホネート、ならびに第1級または第2
級アルキルアリールスルホネートが含まれる。本明細書において「第2級C6−
C22アルキルまたはC6−C22アルキルアリールスルホネート」とは、前述
の式において、SO3Mまたはアリール−SO3M基が、アルキル鎖の2つの炭
素原子間にあるアルキル鎖の炭素原子(第2級炭素原子)に結合していることを
意味している。
【0042】 たとえば、C14−C16アルキルスルホネート塩は、ヘキスト社(Hoechst
)から商品名Hostapur(登録商標)SASとして商業的に入手可能であり、C8−
アルキルスルホン酸ナトリウム塩は、Witco SAから商品名Witconate NAS 8(登
録商標)として商業的に入手可能である。商業的に入手可能なアルキルアリール
スルホネートの例としては、Su.Ma製のラウリルアリールスルホネート(Lauryl
aryl sulphonate)がある。特に好ましいアルキルアリールスルホネートは、Alb
right & Wilsonから商品名Nansa(登録商標)として入手可能なアルキルベンゼ
ンスルホネートが商業的に入手可能である。
【0043】 本発明では、洗浄目的に有用な他のアニオン性界面活性剤を使用してもよい。
これらには、石鹸、C8−C24オレフィンスルホネート、(たとえば、英国特許
第1,082,179号明細書に記載されているような)クエン酸アルカリ土類金属塩の
熱分解生成物のスルホン化によって調製されたスルホン化ポリカルボン酸、C8
−C24アルキルポリグリコールエーテルスルフェート(10モルまでのエチレン
オキシドを含む)の塩(たとえば、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、なら
びにモノ−、ジ−およびトリエタノールアミン塩などの置換アンモニウム塩を含
む);C14-16メチルエステルスルホネートなどのアルキルエステルスルホネー
ト;アシルグリセロールスルホネート、脂肪族オレイルグリセロールスルフェー
ト、アルキルフェノールエチレンオキシドエーテルスルフェート、パラフィンス
ルホネート、アルキルホスフェート、アシルイセチオネートなどのイセチオネー
ト、N−アシルタウレート、アルキルスクシナメート、スルホスクシネート、ス
ルホスクシネートのモノエステル(特に、飽和および不飽和C12−C18モノエス
テル)、スルホスクシネートのジエステル(特に、飽和および不飽和C6−C14
ジエステル)、アルキルポリグルコシド(後述するノニオン系非スルフェート化
化合物)のスルフェートなどのアルキル多糖類のスルフェート、分枝第1級アル
キルスルフェート、式RO(CH2CH2O)kCH2COO−M+(式中、RはC8
20アルキル、kは0〜10の整数、Mは可溶性塩形成カチオンである)で表さ
れるアルキルポリエトキシカルボキシレートが挙げられる。樹脂酸および水素化
樹脂酸(たとえば、ロジン、水素化ロジン)も好適であり、樹脂酸および水素化
樹脂酸は、トール油に存在するか、あるいはトール油から誘導される。さらなる
例示は、Schwartz、PerryおよびBerch著「界面活性剤および洗浄剤(Surface Ac
tive Agents and Detergents)」(Vol. IおよびII)に記載されている。このよう
な種々の界面活性剤は、一般的に、米国特許第3,929,678号(1975年12月30日発
行、Laughlinら、第23欄58行〜第29欄23行)(この文献は本明細書中に援用する
)にも開示されている。
【0044】 本発明で使用するのに特に適切な他のアニオン性界面活性剤は、アルキル鎖中
に4〜24、好ましくは8〜18、さらに好ましくは8〜16の炭素原子を有す
るアルキルカルボキシレートおよびアルキルアルコキシカルボキシレートである
。前記アルコキシは、プロポキシおよび/またはエトキシ、好ましくはエトキシ
であり、アルコキシ度が0.5〜20、好ましくは5〜15である。本発明で使
用される好ましいアルキルアルコキシカルボキシレートは、Kao Chemical Gbmh
から商品名Akyposoft(登録商標)100NVとして商業的に入手可能なラウレス(la
ureth)11カルボン酸ナトリウム(すなわち、RO(C24O)10−CH2COO
Na、式中RはC12−C14)である。
【0045】 本発明で使用するのに適切な両性界面活性剤には、式R123NO(式中、
各R1、R2およびR3は、独立して、1〜30の炭素原子を有する飽和置換ま
たは非置換、直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖である)を有するアミンオキシドが
含まれる。本発明に使用される好ましいアミンオキシドは、以下の式R123
NO(式中、R1は1〜30、好ましくは6〜20、さらに好ましくは8〜16
、最も好ましくは8〜12の炭素原子を含む炭化水素鎖であり、R2およびR3
は、独立して、1〜4の炭素原子、好ましくは1〜3の炭素原子を有する置換ま
たは非置換、直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖であり、さらに好ましくはメチル基
である)を有するアミンオキシドである。R1は、飽和、置換または非置換、直
鎖または分枝鎖の炭化水素鎖であってもよい。本発明で使用される好適なアミン
オキシドは、たとえば、天然ブレンドのC8−C10アミンオキシド、並びにHo
echstから商業的に入手可能なC12−C16アミンオキシドである。
【0046】 本発明で使用するのに適切な双性イオン性界面活性剤は、比較的広い範囲のp
H域で、同一分子内にカチオン親水性基(すなわち、第4級アンモニウム基)と
アニオン親水性基との両方を含む。典型的なアニオン親水性基は、スルフェート
、ホスホネートなどの他の基も使用できるが、カルボキシレート、およびスルホ
ネートである。本発明で使用される双性イオン界面活性剤は:
【0047】
【化6】
【0048】 (式中、R1は疎水性基であり;R2は水素、C1−C6アルキル、ヒドロキシアル
キルまたは他の置換C1−C6アルキル基であり;R3は、R2と結合してNと共に
環構造を形成してもよいC1−C6アルキル、ヒドロキシアルキルまたは他の置換
1−C6アルキル基であるか、あるいはC1−C6カルボン酸基またはC1−C6
ルホネート基であり;R4は、カチオン性窒素原子と親水性基とを結合する部位
であり、典型的には、1〜10の炭素原子を有するアルキレン、ヒドロキシアル
キレンまたはポリアルコキシ基であり;およびXはカルボキシレート基またはス
ルホネート基である親水性基である)である。
【0049】 好ましい疎水性基R1は、アミド基、エステル基などの結合性基を含んでいて
もよい脂肪族または芳香族、飽和または不飽和、置換または非置換炭化水素鎖で
ある。さらに好ましいR1は、1〜24、好ましくは8〜18、さらに好ましく
は10〜16の炭素原子を含むアルキル基である。これらの単純アルキル基は、
コストおよび安定性の点から好ましい。しかし、疎水性基R1は、式Ra−C(O)
−NH−(C(Rb)2)mで表されるアミド基であってもよい。式中、Raは、脂肪族
または芳香族、飽和または不飽和、置換または非置換炭化水素鎖、好ましくは8
〜20、好ましくは18まで、さらに好ましくは16までの炭素原子を有するア
ルキル基である。Rbは、水素およびヒドロキシル基からなる群から選択される
。mは1〜4、好ましくは2〜3、さらに好ましくは3であり、いずれの(C(R b )2)部位もヒドロキシル基が1つ以下である。
【0050】 好ましいR2は、水素、またはC1−C3アルキル、さらに好ましくはメチルで
ある。好ましいR3は、C1−C4カルボン酸基またはC1−C4スルホネート基で
あるか、C1−C3アルキル、さらに好ましくはメチルである。好ましいR4は、(
CH2)n(式中、nは1〜10、好ましくは1〜6、さらに好ましくは1〜3の
整数である)である。
【0051】 ベタイン/スルホベタインの慣用の例は、米国特許第2,082,275号、同第2,702
,279号および同第2,255,082号に記載されている。これらの文献は、本明細書に
援用する。
【0052】 特に適切なアルキルジメチルベタインの例としては、ココナッツ−ジメチルベ
タイン、ラウリルジメチルベタイン、デシルジメチルベタイン、2−(N−デシ
ル−N,N−ジメチル−アンモニア)アセテート、2−(N−ココ N,N−ジ
メチルアンモニオ)アセテート、ミリスチルジメチルベタイン、パルミチルジメ
チルベタイン、セチルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタインが挙げら
れる。たとえば、ココナッツジメチルベタインは、商品名Amonyl 265(登録商標
)としてSeppicから商業的に入手可能である。ラウリルベタインは、商品名Empi
gen BB/L(登録商標)としてAlbright & Wilsonから商業的に入手可能である。
【0053】 アミドベタインの例としては、ココアミドエチルベタイン、ココアミドプロピ
ルベタイン、またはC10−C14脂肪族アシルアミドプロピレン(ヒドロプロ
ピレン)スルホベタインが挙げられる。たとえば、C10−C14脂肪族アシル
アミドプロピレン(ヒドロプロピレン)スルホベタインは、商品名「Varion CAS
(登録商標)sulfobetaine」としてSherex Companyから商業的に入手可能である
【0054】 ベタインのさらなる例としては、商品名Mirataine H2C-HA(登録商標)として
Rhone-Poulencから商業的に入手可能であるラウリル−イミノ−ジプロピオネー
トである。
【0055】 本発明で使用するのに適切なカチオン性界面活性剤には、第4級アンモニウム
、ホスホニウム、イミダゾリウムおよびスルホニウム化合物の誘導体が含まれる
。本発明で使用するのに好ましいカチオン性界面活性剤は、第4級アンモニウム
化合物である。この化合物において、窒素原子に結合した1つまたは2つの炭化
水素基は、6〜30の炭素原子、好ましくは10〜25の炭素原子、さらに好ま
しくは12〜20の炭素原子を有する飽和直鎖または分枝鎖アルキル基であり、
窒素原子に結合する他の炭化水素基(すなわち、1つの炭化水素基が前述の長鎖
炭化水素基である場合は3つ、あるいは2つの炭化水素基が前述の長鎖炭化水素
基である場合は2つ)は、独立して、1〜4の炭素原子、好ましくは1〜3の炭
素原子を有する置換または非置換、直鎖または分枝アルキル鎖、さらに好ましく
はメチル基である。本発明で使用するのに適切な好ましい第4級アンモニウム化
合物は、非塩化/非ハロゲン第4級アンモニウム化合物である。前記第4級アン
モニウム化合物に使用される対イオンは、いずれの過硫酸塩とも相容性であり、
かつメチルスルフェートまたはメチルスルホネートなどからなる群から選択され
る。
【0056】 本発明の組成物に使用するのに特に好ましい第4級アンモニウム化合物は、ミ
リスチルトリメチルスルフェート、セチルトリメチルスルフェートおよび/また
はタロウトリメチルスルフェートなどのトリメチル第4級アンモニウム化合物で
ある。このようなトリメチル第4級アンモニウム化合物は、Hoechstから、また
は商品名EMPIGEN CM(登録商標)としてAlbright & Wilsonから商業的に入手可
能である。
【0057】 ノニオン性界面活性剤のうち、アルコキシル化ノニオン性界面活性剤、特にエ
トキシル化ノニオン性界面活性剤が、本発明で使用するのに適している。本発明
で使用するのに特に好ましいノニオン性界面活性剤は、過硫酸塩に対し改善され
た安定性をもつ故にキャップされた(capped)アルコキシル化ノニオン性界面活
性剤である。
【0058】 本発明で使用するのに適切なキャップされたアルコキシル化ノニオン性界面活
性剤は、下記式で表される:
【0059】
【化7】
【0060】 (式中、R1はC8−C24直鎖または分枝鎖アルキルまたはアルケニル基、アリ
ール基、アルカリール基であり、好ましくは、R1はC8−C18アルキルまたはア
ルケニル基であり、さらに好ましくはC10−C15アルキルまたはアルケニル基、
よりさらに好ましくはC10−C15アルキル基であり; R2は、C1−C10直鎖または分枝鎖アルキル基、好ましくはC2−C10直鎖ま
たは分枝鎖アルキル基であり; R3は、C1−C10アルキルまたはアルケニル基、好ましくはC1−C5アルキル
基、さらに好ましくはメチルであり; nおよびmは、独立して、1〜20、好ましくは1〜10、さらに好ましくは
1〜5の範囲の整数である;またはこれらの混合物である)
【0061】 これらの界面活性剤は、BASF製の商品名Plurafac(登録商標)、HOECHST製の
商品名Genapol(登録商標)またはICI製の商品名Symperonic(登録商標)として
商業的に入手可能である。前記式の好ましいキャップされたノニオン性アルコキ
シル化界面活性剤は、Hoechst製の商品名Genapol(登録商標)L 2.5 NRおよびBA
SF製の商品名Plurafac(登録商標)として商業的に入手可能なものである。
【0062】 特に好ましい界面活性剤は、アルキルスルフェート、アルキルスルホネート、
アルキルエトキシスルフェート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルカル
ボキシレート、アルキルエトキシカルボキシレートおよびこれらの混合物からな
る群から選択されるものである。さらに好適な界面活性剤系は、アルキルスルホ
ネートおよびアルキルエトキシスルフェートからなる。
【0063】 2つの界面活性剤の比率は、特に2つの界面活性剤がアルキルスルホネート:
アルキルエトキシスルフェートの場合は、好ましくは4:1〜1:4、さらに好
ましくは2:1〜1:2、最も好ましくは1:1である。
【0064】 典型的には、本発明の組成物は、好ましくは組成物の、0.01重量%〜30
重量%、好ましくは0.1重量%〜15重量%、さらに好ましくは10重量%未
満、最も好ましくは0.2重量%〜5重量%のレベルで界面活性剤系を含む。
【0065】任意成分 本発明の組成物は、界面活性剤、キレート化剤、ラジカルスカベンジャー、酸
化防止剤、安定剤、ビルダー、汚れ沈殿防止ポリマー(soil suspending polyme
r)、ポリマー系汚れ離散剤(polymeric soil release agents)、pHコントロ
ール剤、色素転移抑制剤、溶媒、起泡制御剤(suds controlling agents)、起
泡増進剤(suds booster)、光沢剤、香料、顔料、色素などの種々の他の任意成
分を含んでいてもよい。
【0066】沈殿防止剤 本発明の組成物は、沈殿防止剤を好ましくは含み得る。沈殿防止剤は、特にの
組成物の固体粒子成分を沈殿防止するために本発明の組成物に添加される成分で
ある。本発明に関しては、沈殿防止剤は、過酸が固体として存在する場合、過酸
を沈殿防止するのに特に有用である。
【0067】 適当な沈殿防止剤は、当業界で知られているものである。沈殿防止剤の例は、
ガムタイプポリマー類(例えば、キサンタンガム)、ポリビニルアルコールおよ
びその誘導体、セルロースおよびその誘導体、およびポリカルボキシレートポリ
マー類である。
【0068】 本発明の特に好ましい態様において、沈殿防止剤は、ガムタイプポリマーまた
はポリカルボキシレートポリマーを含む。これらの沈殿防止剤の特に好ましい例
示は、それぞれキサンタンガムおよび架橋ポリカルボキシレートポリマーである
【0069】 ガムタイプポリマーは、多糖ヒドロコロイド、キサンタンガム、グアーガム、
スクシノグルカンガム、セルロース、上記いずれかの誘導体およびこれらの混合
物からなる群から選択され得る。本発明の好ましい面において、ガムタイプポリ
マーは、キサンタンガムまたはそれらの誘導体である。
【0070】 ガムタイプポリマーは、好ましくは0.01%〜10%、さらに好ましくは0
.1%〜3%のレベルで存在する。
【0071】 ポリカルボキシレートポリマーは、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、
リンゴ酸、無水マレイン酸から選択されたモノマー単位のホモまたはコポリマー
であることができる。好ましいポリカルボキシレートポリマーは、BF Goodrich
からのCarbopolである。適切なポリマーは、10,000〜100,000,0
00、さらに好ましくは1,000,000〜10,000,000の範囲の分
子量を有する。
【0072】 架橋ポリカルボキシレートポリマーは、好ましくは0.01%〜2%、さらに
好ましくは0.01%〜1%、最も好ましくは0.1%〜0.8%のレベルで存
在する。
【0073】 別の態様において、沈殿防止剤は、少なくとも2つのポリマーの組み合わせを
含む。この態様において、第1のポリマーは、ガムタイプポリマーであり、第2
のポリマーは、架橋ポリカルボキシレートポリマーである。本組成物は、追加的
にさらにポリマーを含んでもよい。
【0074】 ガムタイプポリマーと架橋ポリカルボキシレートポリマーとの比率は、100
:1〜1:100、さらに好ましくは1:10〜10:1である。
【0075】キレート化剤 本発明の組成物は、好ましい任意成分としてキレート化剤を含んでいてもよい
。適切なキレート化剤は、ホスホネートキレート化剤、アミノカルボキシレート
キレート化剤、他のカルボキシレートキレート化剤、多官能置換芳香族キレート
化剤、エチレンジアミンN,N’−ジコハク酸、またはそれらの混合物からなる
群から選択された1種などの当業者に公知のいずれのキレート化剤であってもよ
い。
【0076】 キレート化剤が存在は、組成物の化学的安定性をさらに高めるのに寄与する。
キレート化剤は、本発明の組成物のイオン強度を増加させ、種々の表面に対する
着色除去および漂白性能を増加させるので、本発明の組成物に所望される。
【0077】 本発明で使用するのに適切なホスホネートキレート化剤は、アルカリ金属エタ
ン1−ヒドロキシジホスホネート(HEDP)、アルキレンポリ(アルキレンホ
スホネート)、並びにアミノアミノトリ(メチレンホスホン酸)(ATMP)を
含むアミノホスホネート化合物、ニトリロトリメチレンホスホネート(NTP)
、エチレンジアミンテトラメチレンホスホネート、およびジエチレントリアミン
ペンタメチレンホスホネート(DTPMP)が挙げられる。ホスホネート化合物
は、それらの酸官能基の一部または全てが酸の形態で存在していもよく、種々の
カチオンの塩として存在していてもよい。本発明で使用される好ましいホスホネ
ートキレート化剤は、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネート(DT
PMP)およびエタン1−ヒドロキシジホスホネート(HEDP)である。この
ようなホスホネートキレート化剤は、商品名DEQUEST(登録商標)としてMonsant
oから商業的に入手可能である。
【0078】 多官能置換芳香族キレート化剤もまた、本発明の組成物に有用であり得る。米
国特許第3,812,044号(1974年5月21日発行、Connorら)を参照されたい。酸形態
タイプの好ましい化合物は、1,2−ジヒドロキシ−3,5−ジスルホベンゼン
などのジヒドロキシジスルホベンゼンである。
【0079】 本発明で使用するのに好ましい生分解性キレート化剤は、エチレンジアミンN
,N´−ジコハク酸、またはそれらのアルカリ金属塩、アルカリ性土類金属塩、
アンモニウム塩、置換アンモニウム塩、あるいはこれらの混合物である。エチレ
ンジアミンN,N´−ジコハク酸、特に(S,S)異性体は、米国特許第4,704,
233号(1987年11月3日発行、HartmanおよびPerkins)に広範に記載されている。
エチレンジアミンN,N´−ジコハク酸は、たとえば、商品名ssEDDS(登
録商標)としてPalmer Research Laboratoriesから商業的に入手可能である。
【0080】 本発明で使用される適切なアミノカルボキシレートは、エチレンジアミンテト
ラアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテート、ジエチレントリアミン
ペンタアセテート(DTPA)、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリア
セテート、ニトリロトリ−アセテート、エチレンジアミンテトラプロピオネート
、トリエチレンテトラアミンヘキサ−アセテート、エタノール−ジグリシン、プ
ロピレンジアミンテトラ酢酸(PDTA)、およびメチルグリシンジ−酢酸(M
GDA)(双方は、酸の形態であってもよく、アルカリ金属塩、アンモニウム塩
または置換アンモニウム塩の形態であってもよい)が挙げられる。本発明で使用
される特に適切なアミノカルボキシレートは、ジエチレントリアミンペンタ酢酸
、プロピレンジアミンテトラ酢酸(PDTA)(たとえば、商品名Trilon FS(
登録商標)としてBASFから商業的に入手可能)、およびメチルグリシンジ酢酸(
MGDA)である。
【0081】 さらに本発明で使用されるカルボキシレートキレート化剤は、サリチル酸、ア
スパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、マロン酸またはこれらの混合物が挙げ
られる。
【0082】 本発明に使用される他のキレート化剤は、下記式で表される:
【0083】
【化8】
【0084】 (式中、R1、R2、R3およびR4は、独立して、−H、アルキル、アルコキシ、
アリール、アリールオキシ、−Cl、−Br、−NO2、−C(O)R’、およ
びSO2R”(式中、R’は、−H、−OH、アルキル、アルコキシ、アリール
およびアリールオキシからなる群から選択され;R”は、アルキル、アルコキシ
、アリールおよびアリールオキシからなる群から選択される)からなる群から選
択され;R5、R6、R7およびR8は、独立して、−Hおよびアルキルからなる群
から選択される)
【0085】 本発明で使用される特に好ましいキレート化剤は、アミノアミノトリ(メチレ
ンホスホン酸)、ジ−エチレン−トリアミノ−ペンタ酢酸、ジエチレントリアミ
ンペンタメチレンホスホネート、1−ヒドロキシエタンジホスホネート、エチレ
ンジアミンN,N’−ジコハク酸およびこれらの混合物である。
【0086】 典型的には、本発明の組成物は、組成物全体の、5重量%まで、好ましくは0
.01重量%〜1.5重量%、さらに好ましくは0.01重量%〜0.5重量%
のキレート化剤もしくはその混合物を含む。
【0087】ラジカルスカベンジャー 本発明の組成物は、ラジカルスカベンジャーまたはそれらの混合物を含んでい
てもよい。
【0088】 本発明に使用される適切なラジカルスカベンジャーには、よく知られた置換モ
ノおよびジヒドロキシベンゼンおよびそれらの類似体、アルキルおよびアリール
カルボキシレートおよびそれらの混合物が含まれる。本発明で使用するのに好ま
しいこのようなラジカルスカベンジャーには、ジ−tert−ブチルヒドロキシ
トルエン(BHT)、ヒドロキノン、ジ−tert−ブチルヒドロキノン、モノ
−tert−ブチルヒドロキノン、tert−ブチル−ヒドロキシアニソール、
安息香酸、トルイル酸、カテコール、t−ブチルカテコール、ベンジルアミン、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)
ブタン、没食子酸n−プロピルまたはそれらの混合物が含まれ、さらに好ましい
ものは、ジ−tert−ブチルヒドロキシトルエンである。没食子酸n−プロピ
ルのようなラジカルスカベンジャーは、商品名Nipanox S1(登録商標)としてNi
pa Laboratoriesから商業的に入手可能である。
【0089】 ラジカルスカベンジャーを使用する場合には、本発明では典型的に組成物全体
の、10重量%まで、好ましくは0.001重量%〜0.5重量%の量で存在す
る。
【0090】 ラジカルスカベンジャーの存在は、本発明の漂白組成物の化学的安定性、並び
に本発明の組成物の安全特性(プロフィール)にも寄与し得る。
【0091】起泡制御剤 本発明の組成物は、好ましい任意成分として、さらに、2−アルキルアルカノ
ールまたはそれらの混合物などの起泡制御剤を含んでいてもよい。本発明の使用
するのに特に適したものは、6〜16、好ましくは8〜12の炭素原子および末
端ヒドロキシル基を含むアルキル鎖を有する2−アルキルアルカノール類である
。前記アルキル鎖は、1〜10、好ましくは2〜8、さらに好ましくは3〜6個
の炭素原子を含むアルキル鎖でα位が置換されている。このような好適な化合物
は、たとえば、商品名Isofol(登録商標)12(2−ブチルオクタノール)または
商品名Isofol(登録商標)16(2−ヘキシルデカノール)などの商品名Isofol(
登録商標)シリーズが商業的に入手可能である。
【0092】 他の起泡制御剤は、約8〜約24、好ましくは約10〜約20の炭素原子を含
む脂肪酸のアルカリ金属塩(たとえば、ナトリウムまたはカリウム)またはこれ
ら脂肪酸の石鹸であってもよい。
【0093】 脂肪酸は石鹸を製造するのに使用されるものも含めて、たとえば、植物または
動物から誘導されたグリセリド(たとえば、パーム油、ココヤシ油、ババス油、
大豆油、ヒマシ油、タロウ(獣脂)、鯨油、魚油、タロウ(獣脂)、グリース、
ラードおよびこれらの混合物)などの天然原料から得ることができる。脂肪酸は
、合成的に(たとえば、石油ストックの酸化により、またはフィッシャー−トロ
プッシュ法により)製造することもできる。
【0094】 アルカリ金属石鹸は、脂肪および油脂の直接けん化、あるいは別の製造工程で
調製された遊離の脂肪酸を中和することにより製造できる。特に有用な石鹸は、
ココヤシ油およびタロウ(獣脂)から誘導された脂肪酸混合物のナトリウムおよ
びカリウム塩(すなわち、ナトリウムおよびカリウムタロウならびにココヤシ石
鹸)である。
【0095】 本明細書中において、「タロウ(獣脂)」という用語は、典型的にC14が2
.5%、C16が29%、C18が23%、パルミトレイン酸が2%、オレイン
酸が41.5%、およびリノール酸が3%(最初に挙げた3つの脂肪酸は飽和脂
肪酸である)のおおよその炭素鎖長分布を有する脂肪酸混合物に関して使用され
る。同様の分布を有する他の混合物、たとえば、種々の動物性タロウ(獣脂)お
よびラードから誘導された脂肪酸なども「タロウ(獣脂)」という用語に含まれ
る。タロウ(獣脂)は、硬化(すわなち、水素化)され、不飽和脂肪酸部位の一
部または全てが、飽和脂肪酸部位に変換されていてもよい。
【0096】 本明細書中で「ココヤシ」という用語を使用する場合、この用語は、典型的に
、約C8が8%、C10が7%、C12が48%、C14が17%、C16が9
%、C18が2%、オレイン酸が7%、およびリノール酸が2%(最初に挙げた
6つの脂肪酸は飽和脂肪酸である)のおおよその炭素鎖長分布を有する脂肪酸混
合物のことをいう。同様の炭素鎖長分布を有する他の原料、たとえば、パーム核
油およびババス油なども「ココヤシ油」という用語に含まれる。
【0097】 他の適切な起泡制御剤としては、シリコーンおよびシリカ−シリコーン混合物
が例示できる。シリコーンは、一般的に、アルキル化ポリシロキサン材料に代表
される。一方、シリカは、通常、種々のタイプのシリカエアロゲル、キセロゲル
、および疎水性シリカによって例示される微粉砕形態で使用される。これらの材
料は、粒子として含まれ、起泡制御剤が、水溶性または水分散性で、実質的に非
表面活性洗浄剤不浸透性キャリアとして、有利に離散するように含まれている。
あるいは起泡制御剤は、液体キャリア中に溶解または分散させ、1以上の他成分
にスプレーすることによって適用してもよい。
【0098】 好ましいシリコーン起泡制御剤は、米国特許第3,933,672号(Bartollotaら)
に開示されている。特に有用な他の起泡制御剤は、ドイツ特許出願DTOS 2 646 1
26(1977年4月28日公開)に記載されている自己乳化シリコーン起泡制御剤であ
る。このような化合物の例は、Dow Coringから商業的に入手可能なシロキサン−
グリコールコポリマーであるDC-544である。
【0099】 特に好ましいシリコーン起泡制御剤は、同時係続中のヨーロッパ特許出願番号
92201649.8に記載されている。前記組成物は、Aerosil(登録商標)などの非孔
質フュームドシリカと組み合わせたシリコーン/シリカ混合物を含むことができ
る。
【0100】 特に好ましい起泡制御剤は、シリコーン油および2−アルキルアルカノールの
混合物を含む起泡制御剤系である。
【0101】 典型的には、本発明の組成物は、組成物全体の、4重量%まで、好ましくは0
.1重量%〜1.5重量%、最も好ましくは0.1重量%〜0.8重量%の起泡
制御剤またはそれらの混合物を含んでいてもよい。
【0102】安定剤 本発明の組成物は、さらに、式HO−CR’R’’−OH(式中、R’および
R’’は、独立して、HあるいはC2−C10の炭化水素鎖および/または炭化
水素環である)で表わされるアルコールを、組成物全体の、10重量%まで、好
ましくは2重量%〜4重量%含んでいてもよい。前記式の好ましいアルコールは
、プロパンジオールである。事実、本発明者らは、概してこれらの一般的なアル
コール、特にプロパンジオールが、組成物の化学的安定性も改善することを見出
した。
【0103】 無機安定剤などの他の安定剤を、本発明で使用してもよい。無機安定剤の例と
しては、スズ酸ナトリウム、公知のトリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナト
リウムおよびオルトリン酸ナトリウムなどの種々のアルカリ金属ホスフェートが
挙げられる。
【0104】汚れ沈殿防止ポリマー 本発明の組成物は、任意成分として、汚れ沈殿防止ポリアミンポリマーまたは
それらの混合物をさらに含んでいてもよい。本発明では、当業者に公知のいずれ
の汚れ沈殿防止ポリアミンポリマーが使用できる。本発明で使用するのに特に好
適なポリアミンポリマーとしては、ポリアルコキシル化ポリアミンである。この
ような材料は、繰り返し単位:
【0105】
【化9】
【0106】 (Rは、通常、2〜6の炭素原子を有する炭化水素基である;R1は、C1−C20 炭化水素であってもよい;アルコキシ基は、エトキシ、プロポキシなどであり、
yは2〜30であり、最も好ましくは10〜20である;nは少なくとも2の整
数であり、好ましくは2−20、最も好ましくは3−5である;X-は、第4級
化反応から得られたハライドまたはメチルスルフェートなどのアニオンである)
を有する実験的構造を有する分子として、便宜上、表わされる。
【0107】 本発明で使用される最も好ましいポリアミンは、いわゆるエトキシル化ポリエ
チレンアミン、すなわち、下記一般式を有するエチレンオキシドとエチレンイミ
ンとの重合反応生成物である:
【0108】
【化10】
【0109】 (式中、yは2〜30である) 本発明に使用される特に好ましいものは、エトキシル化ポリエチレンアミン、
特に、エトキシル化テトラエチレンペンタアミンおよび第4級化エトキシル化ヘ
キサメチレンジアミンである
【0110】 汚れ沈殿防止ポリアミンポリマーは、本発明の利点に貢献する、すなわち、前
記汚れ沈殿防止ポリアミンポリマーを、特に本明細書中で記載されている洗濯前
処理条件下で、ジアシルペルオキシドの上に添加すると、前記ポリマーを含む組
成物の着色除去性能をさらに改善する。事実、前記ポリマーは、脂着色、酵素着
色、粘土/泥汚れ、並びに漂白可能な着色などの種々の着色に対する着色除去性
能を改善できる。
【0111】 典型的には、前記組成物には、このような汚れ沈殿防止ポリアミンポリマーま
たはそれらの混合物が、組成物全体の、10重量%まで、好ましくは0.1重量
%〜5重量%、さらに好ましくは0.3重量%〜2重量%含まれる。
【0112】 本発明の組成物は、当業者に公知の他のポリマー系汚れ離散剤も含んでいても
よい。このようなポリマー系汚れ離散剤は、ポリエステルおよびナイロンなどの
疎水性繊維の表面を親水性化する親水性セグメントと、洗浄および濯ぎサイクル
が完了するまでの間、疎水性繊維上に沈着して、繊維上に留まり、それによって
、親水性セグメントのアンカーとして働く疎水性セグメントとの両方を有するこ
とによって特徴づけられている。これにより、汚れ離散剤による処理後の着色が
、後の洗浄手順において容易に洗浄できる。
【0113】 本発明で特に有用なポリマー系汚れ離散剤は、下記(a)または(b)または
(a)と(b)との組合わせをもつ汚れ離散剤であり、ここに(a)は下記(i
)または(ii)または(iii)から本質的になる1種以上のノニオン性親水
性成分を含み、すなわち、(i)少なくとも2の重合度を有するポリオキシエチ
レンセグメント、または(ii)オキシプロピレンまたは2〜10の重合度を有
するポリオキシプロピレンセグメント(なお、この親水性セグメントは、その両
末端でエーテル結合によって隣接部位と結合しない限り、いずれのオキシプロピ
レン単位も含んでいない)、または(iii)オキシエチレン単位と1〜約30
のオキシプロピレン単位とを含むオキシアルキレン単位の混合物であって、慣用
のポリエステル合成繊維表面上に汚れ離散剤が沈着した場合に、前記オキシアル
キレン単位の混合物からなる親水性成分が、前記繊維表面の親水性を増加させる
のに充分な大きさの親水性をもつのに充分量のオキシエチレン単位を含み、この
親水性セグメントは、好ましくは、少なくとも約25%のオキシエチレン単位、
さらに好ましくは、少なくとも約50%のオキシエチレン単位を含み、特にこの
ような成分は約20〜30のオキシプロピレン単位を有する1種以上のノニオン
性親水性成分; (b)は下記(i)、(ii)、(iii)または(iv)からなる1種以上
の疎水性成分を含み、すなわち、(i)C3オキシアルキレンテレフタレートセ
グメント(なお、この疎水性成分は、オキシエチレンテレフタレートも含む場合
には、オキシエチレンテレフタレート単位:C3オキシアルキレンテレフタレー
ト単位との比率は、約2:1以下である)、(ii)C4−C6アルキレンセグメ
ントまたはオキシC4−C6アルキレンセグメントまたはこれらの混合物、(ii
i)少なくとも2の重合度を有するポリ(ビニルエステル)セグメント、好まし
くはポリビニルアセテート)、または(iv)C1−C4アルキルエーテル置換基
またはC4ヒドロキシアルキルエーテル置換基、またはこれらの混合物(ここで
、前記置換基は、C1−C4アルキルエーテルセルロース誘導体、またはC4ヒド
ロキシアルキルエーテルセルロース誘導体、またはそれらの混合物の形態で存在
し、このようなセルロース誘導体は、両親媒性であるため、それらのセルロース
誘導体は慣用のポリエステル合成繊維表面上に沈着するのに充分な量のC1−C4 アルキルエーテルおよび/またはC4ヒドロキシアルキルエーテル単位を有し、
かつ、一旦慣用の合成繊維表面に結合すると、繊維表面の親水性を増加させるの
に十分な量のヒドロキシルを残留させている)1種以上の疎水性成分、あるいは
(a)および(b)の組み合わせを有する汚れ離散剤である。
【0114】 典型的には、(a)(i)のポリオキシエチレンセグメントは、約1〜約20
0の重合度を有し、より高い重合度のものを使用してもよいが、好ましくは3〜
約150、さらに好ましくは6〜約100の重合度を有している。適切なオキシ
4−C6アルキレン疎水性セグメントには、たとえば、式MO3S(CH2n
CH2CH2O−[式中、Mはナトリウムであり、nは4〜6の整数である;米国
特許第4,721,580号(1988年1月26日発行、Gosselink)に開示されている]など
の末端キャップ化ポリマー系汚れ離散剤が含まれるが、これに限定されるもので
はない。
【0115】 本発明に有用なポリマー系汚れ離散剤はまた、ヒドロキシエーテルセルロース
ポリマーなどのセルロース誘導体、エチレンテレフタレートまたはプロピレンテ
レフタレートとポリエチレンオキシドテレフタレートまたはポリプロピレンオキ
シドテレフタレートとのコポリマーブロックなどを含む。このような離散剤は、
商業的に入手可能であり、METHOCEL(DOW)などのセルロースヒドロキシエーテル
を含む。本発明に使用されるセルロース系汚れ離散剤はまた、C1−C4アルキル
セルロースおよびC4ヒドロキシアルキルセルロース(米国特許第4,000,093号、
1976年12月28日発行、Nicolらを参照)からなる群から選択されたものを含む。
【0116】 ポリ(ビニルエステル)疎水性セグメントに特徴づけられる汚れ離散剤には、
ポリ(ビニルエステル)、たとえば、C1-C6ビニルエステル、好ましくはポリ
(ビニルアセテート)が、ポリアルキレンオキシド主鎖(たとえば、ポリエチレ
ンオキシド主鎖)にグラフトしたグラフトコポリマーが含まれる。ヨーロッパ特
許出願第0 219 048号(1987年4月22日公開、Kudら)を参照されたい。このよう
な種類の商業的に入手可能な汚れ離散剤には、SOKALANタイプの材料、たとえば
、BASF(西ドイツ国)から入手可能なSOKALAN HP-22が含まれる。
【0117】 好ましい汚れ離散剤の1つのタイプは、エチレンテレフタレートおよびポリエ
チレンオキシド(PEO)テレフタレートのランダムブロックを有するコポリマ
ーである。このポリマー系汚れ離散剤の分子量は、約25,000〜約55,0
00の範囲である。米国特許第3,959,230号(1976年5月25日発行、Hays)および
米国特許第3,893,929号(1975年7月8日発行、Basadur)を参照されたい。
【0118】 他の好ましいポリマー系汚れ離散剤のもう一つのタイプは、エチレンテレフタ
レート単位の繰り返し単位を有するポリエステルであり、このポリエステルは、
エチレンテレフタレート単位(10−15重量%)と、平均分子量300−5,
000のポリオキシエチレングリコールから誘導されたポリオキシエチレンテレ
フタレート単位(90−80重量%)とを含む。このポリマーの例としては、商
業的に入手可能なZELCON 5126(Dupont製)およびMILEASE T(ICI製)が挙げら
れる。米国特許第4,702,857号(1987年10月27日発行、Gosselink)もまた参照さ
れたい。
【0119】 他の好ましいポリマー系汚れ離散剤は、テレフタロイル繰り返し単位およびオ
キシアルキレンオキシ繰り返し単位のオリゴマーエステル主鎖と、前記主鎖に共
有結合した末端部位とで構成された実質的に直鎖エステルオリゴマーのスルホン
化生成物である。これらの汚れ離散剤は、米国特許第4,968,451号(1990年11月6
日発行、J.J ScheibelおよびE.P.Gosselink)に詳細に記載されている。他の適
切なポリマー系汚れ離散剤には、米国特許第4,711,730号(1987年12月8日発行、
Gosselinkら)に記載のテレフタレートポリエステル、米国特許第4,721,580号(
1988年1月26日発行、Gosselink)に記載のアニオン性末端キャップ化オリゴマー
エステルおよび米国特許第4,702,857号(1987年10月27日発行、Gosselink)に記
載のブロックポリエステルオリゴマー化合物が含まれる。
【0120】 好ましいポリマー系汚れ離散剤にはまた、米国特許第4,877,896号(1989年10
月31日発行、Maldonadoら)に開示されているアニオン性、特にスルホアロイル
末端キャップ化テレフタレートエステル汚れ離散剤が含まれる。
【0121】 さらに別の好ましい汚れ離散剤は、テレフタロイル単位、スルホイソテレフタ
ロイル単位、オキシエチレンオキシ単位およびオキシ−1,2−プロピレン単位
の繰り返し単位を有するオリゴマーである。前記繰り返し単位は、オリゴマーの
主鎖を形成し、好ましくは変性されたイセチオネート末端キャップにより停止さ
れている。このタイプの特に好ましい汚れ離散剤は、約1つのスルホイソフタロ
イル単位、5つのテレフタロイル単位、約1.7〜約1.8の比のオキシエチレ
ンオキシおよびオキシ−1,2−プロピレンオキシ単位、ならびに2−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)−エタンスルホン酸ナトリウムの2つの末端キャップ化単位
を含む。前記汚れ離散剤はまた、オリゴマーの、約0.5重量%〜約20重量%
の結晶化遅延安定剤(crystalline-reducing stabilizer)も含み、この安定剤
は、好ましくはキシレンスルホネート、クメンスルホネート、トルエンスルホネ
ートおよびこれらの混合物からなる群から選択される。米国特許第5,415,807号
(1995年5月16日発行、Gosselinkら)を参照されたい。
【0122】 利用する場合には、汚れ離散剤は、一般的に、本発明の洗剤および漂白組成物
の、0.01重量%〜10.0重量%、典型的には0.1重量%〜5重量%、好
ましくは0.2重量%〜3.0重量%含まれている。
【0123】色素転移抑制剤 本発明の組成物はまた、クリーニング工程中、染色された表面から他の表面へ
の色素の転移を抑制するのに有効な1以上の材料を含んでいてもよい。一般的に
、このような色素転移抑制剤には、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミン
N−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコ
ポリマー、マンガンフタロシアニン、ペルオキシダーゼ、およびそれらの混合物
が含まれる。使用する場合には、これらの抑制剤は、典型的には組成物の、0.
01重量%〜10重量%、好ましくは0.01重量%〜5重量%、さらに好まし
くは0.05重量%〜2重量%の量で含まれる。
【0124】 より詳細には、本発明で使用するのに好ましいポリアミンN−オキシドポリマ
ーは、以下の構造式:R−Ax−Pを有する単位を含んでいる;式中、Pは重合
可能単位であり、この重合可能単位にN−O基が結合し得るか、またはN−O基
が重合可能単位の一部を形成するか、あるいはN−O基が双方の単位と結合し得
る;Aは以下の構造の一つである:−NC(O)−、−C(O)O−、−S−、
−O−、−N=;xは0または1であり;およびRは、脂肪族基、エトキシル化
脂肪族基、芳香族基、複素環基または脂環基、あるいはこれらのいずれかの組み
合わせであり、前記基にはN−O基の窒素原子が結合し得るか、またはN−O基
が前記基の一部である。好ましいポリアミンN−オキシドは、Rがピリジン、ピ
ロール、イミダゾール、ピロリジン、ピペリジンおよびそれらの誘導体などの複
素環式基であるものである。
【0125】 前記N−O基は、下記一般構造式で表される:
【0126】
【化11】
【0127】 (式中、R1、R2、R3は脂肪族基、芳香族基、複素環基、脂環基、またはこれ
らの組み合わせである;x、yおよびzは、0または1であり;N−O基の窒素
原子は前記基のいずれかと結合するか、あるいは前記基の一部を形成する。ポリ
アミンN−オキシドのアミンオキシド単位は、pKa<10であり、好ましくは
pKa<7、さらに好ましくはpKa<6である)
【0128】 形成されたアミンオキシドポリマーが水溶性であり、かつ色素転移抑制能を有
する限り、いずれのポリマー主鎖を使用し得る。適切なポリマー主鎖の例として
は、ポリビニル、ポリアルキレン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、
ポリイミド、ポリアクリレート、およびこれらの混合物である。これらのポリマ
ーには、一方のモノマータイプが、アミンN−オキシドであり、他方のモノマー
タイプが、N−オキシドであるランダムまたはブロックコポリマーが含まれる。
アミンN−オキシドポリマーは、典型的には、アミンとアミンN−オキシドとの
比率が10:1〜1:1,000,000である。しかし、ポリアミンオキシド
ポリマー中に存在するアミンオキシド基の数は、適切な共重合または適切なN酸
化度によって異なっていてもよい。ポリアミンオキシドは、ほぼ全ての重合度で
得ることができる。典型的には、平均分子量は、500〜1,000,000、
さらに好ましくは1,000〜500,000、最も好ましくは5,000〜1
00,000の範囲である。材料の好ましい種類は、「PVNO」といわれるも
のである。本発明の洗浄および漂白組成物に有用な最も好ましいポリアミンN−
オキシドは、平均分子量が約50,000であり、アミンとアミンN−オキシド
との比率が約1:4であるポリ(4−ビニルピリジンN−オキシド)である。
【0129】 本発明で使用するのに好ましいのは、N−ビニルピロリドンポリマーとN−ビ
ニルイミダゾールポリマーとのコポリマー(「PVPVI」の種類をいう)でも
ある。好ましくは、PVPVIは、5,000〜1,000,000、さらに好
ましくは5,000〜200,000、最も好ましくは10,000〜20,0
00の平均分子量の範囲を有する(平均分子量の範囲は、Barthら、Chemical An
alysis, Vol 113,「Modern Methods of Polymer Characterization」(この文献
の開示は本明細書で援用する)に記載されている光散乱法により測定できる。)
。PVPVIコポリマーは、典型的には、N−ビニルイミダゾールとN−ビニル
ピロリドンとのモル比が、1:1〜0.2:1、さらに好ましくは0.8:1〜
0.3:1、最も好ましくは0.6:1〜0.4:1である。これらのコポリマ
ーは、直鎖または分枝鎖のいずれであってもよい。
【0130】 本発明の組成物は、平均分子量5,000〜400,000,好ましくは5,
000〜200,000,さらに好ましくは5,000〜50,000を有する
ポリビニルピロリドン(「PVP」)を使用してもまたよい。
【0131】 PVP類は、洗剤分野の当業者に公知である。たとえば、EP-A-262,897および
EP-A-256,696(本明細書において援用する)を参照されたい。PVPを含む組成
物は、500〜100,000、好ましくは1,000〜10,000の平均分
子量を有するポリエチレングリコール(「PEG」)も含んでもまたよい。好ま
しくは、PEGとPVPとの比率は、洗浄溶液中のppm基準で、2:1〜50
:1、さらに好ましくは3:1〜10:1である。
【0132】起泡増進剤 高い泡立ちを所望する場合には、C10−C16アルカノールアミドなどの起泡増
進剤を、典型的には、1%−10%のレベルで組成物に含むことができる。C10 −C14のモノエタノールアミドおよびジエタノールアミドは、このような起泡増
進剤の典型的な種類である。このような起泡増進剤は、アミンオキシド、ベタイ
ン、およびスルタインなどの高起泡補助界面活性剤と共に、使用するのが有利で
ある。所望ならば、MgCl2、MgSO4などの可溶性マグネシウム塩などを、
たとえば、0.1%−2%のレベルで添加し、さらなる起泡およびグリース除去
性能を向上させてもよい。
【0133】光沢剤 布地処理または洗濯に使用するために作られた場合に、当業者に公知のいずれ
の光学光沢剤、蛍光増白剤、または他の光沢剤や増白剤を、典型的には、本発明
の組成物の、0.05重量%〜1.2重量%のレベルで本発明の組成物に組み入
れることができる。本発明に有用な商業的な光学光沢剤は、たとえば、スチルベ
ン、ピラゾリン、クマリン、カルボン酸、メチンシアニン、ジベンゾチオフェン
−5、5−ジオキシド、アゾール、5−および6−員環の複素環式光沢剤の誘導
体を含む(しかし、これらに必ずしも限定されない)サブグループに分類され得
る。なお、このようなリストは例示であり、これらに限定されるものではない。
このような光沢剤の例としては、「The Production and Application of Fluore
scent Brightening Agents」 M. Zahradnik, John Wiley & Sons発行、ニューヨ
ーク(1982)に開示されている。
【0134】 本発明の組成物に有用な光学光沢剤の具体的な例としては、米国特許第4,790,
856号(1988年12月13日発行、Wixon)に開示されている光沢剤である。これらの
光沢剤には、Verona製PHORWHITEシリーズの光沢剤が含まれる。この文献に開示
されいてる他の光沢剤には、Ciba-Geigyから入手可能なTinopal UNPA、Tinopal
CBSおよびTinopal 5BM Tinopal PLC;イタリアのHilton-Davisから入手可能なAr
tic White CCおよびArtic White CWD;2−(4−スチリル−フェニル)−2H
−ナフトール[1,2−d]トリアゾール;4,4´−ビス−(1,2,3−ト
リアゾール−2−イル)−スチルベン;4,4´−ビス(スチリル)ビスフェニ
ル;およびアミノクマリンが含まれる。これらの光沢剤の具体的な例としては、
4−メチル−7−ジエチルアミノクマリン;1,2−ビス(−ベンズイミダゾー
ル−2−イル)エチレン;2,5−ビス(ベンズオキサゾール−2−イル)チオ
フェン;2−スチリル−ナフト[1,2−d]オキサゾール;および2−(スチ
ルベン−4−イル)−2H−ナフト−[1,2−d]トリアゾールが含まれる。
米国特許第3,646,015号(1972年2月29日発行、Hamilton)を参照されたい。本発
明において、典型的にはアニオン性光沢剤が好ましい。
【0135】pHコントロール剤 組成物のpHを調整するために、有機酸または無機酸、アルカノールアミンな
どを含む種々の適切な手段が使用できる。組成物の物理的安定性を損なうことな
く、エマルジョン粘度を調整する付加的な効果を有するので、アルカノールアミ
ン、特にモノエタノールアミンを使用するのが有利である。
【0136】少量成分 本発明の組成物は、顔料または染料および香料などの少量成分を含んでいても
よい。
【0137】表面処理方法 本発明において、本発明の液体水性組成物は、処理すべき表面と接触しなけれ
ばならない。
【0138】 「表面」とは、本明細書中でいずれの無生物表面を含む意味である。これらの
無生物表面は、たとえば、キッチン、浴室などの家または車のインテリアに典型
的に見出される硬質表面(たとえば、タイル、壁、床、クロム、ガラス、平滑ビ
ニル、任意のプラスチック、プラスチック処理木質材、テーブルトップ、シンク
(流し)、調理台、皿、衛生器具(たとえば、シンク、シャワー、シャワーカー
テン、洗面器、水洗便所など)、ならびに布地(たとえば、衣類、カーテン、ド
レープ、ベッドリネン、バスリネン、テーブルクロス、寝袋、テント、布張り家
具など)、およびカーペットなどを含むが、これらに限定されない。無生物表面
はまた、家庭電化製品(たとえば、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、自動乾燥機、オー
ブン、電子レンジ、食器洗浄機などを含むがこれらに限定されない)なども含む
【0139】 「表面を処理する」とは、本明細書中で、本発明の組成物が過酸化合物または
それらの混合物をベースとする漂白系を含み、かつ適宜本発明の組成物が、界面
活性剤または他の慣用のクリーニング剤を含んでいてもよいので、前記表面を漂
白および/または消毒し、かつ適宜クリーニングすることを意味する。
【0140】 従って、本発明は、処理方法、特に無生物表面として布地を漂白する方法をも
包含する。このような方法では、本発明の組成物を、処理すべき布地と接触させ
る。
【0141】 前記接触は、本明細書で定義される液体漂白組成物を、布地の濯ぎの前に、ま
たは洗浄および濯ぎの前に、希釈せずに布地に適用する、いわゆる「前処理方式
」が、本明細書中で定義される液体漂白組成物をまず、水を含む容器中で希釈し
、濯ぎの前に、布地を容器中につけるおよび浸漬させる「浸漬方式」、あるいは
本明細書中で定義される液体漂白組成物を、典型的な洗濯用洗剤の溶解または分
散によって形成された洗濯液の上部に添加する「洗濯方式」のいずれかで行われ
る。いずれの場合においても、布地を前記組成物と接触させた後、前記組成物が
完全に乾燥する前に、濯ぐことが肝要である。
【0142】 本発明の表面、特に布地を漂白する方法は、効果的な漂白性能、ならびに効果
的な着色除去性能をもたらす。
【0143】 本発明の組成物は、好ましくは、液体の形態で布地に接触させる。実際に、「
液体の形態」とは、本発明の液体組成物が、希釈されていない形態、または希釈
された形態を意味する。
【0144】 本発明の組成物は、洗濯操作において、通常、希釈形態で使用される。「希釈
形態で」とは、布地漂白用本発明組成物が、使用者によって、好ましくは水で希
釈され得ることを意味する。このような希釈は、手作業の洗濯用途において、並
びに洗濯機中で行う他の手段などによって行われ得る。前記組成物は、500倍
まで、好ましくは5〜200倍、さらに好ましくは10〜80倍に希釈され得る
【0145】 より詳細には、本発明の布地漂白方法は、本発明の漂白組成物を、希釈形態で
、前記布地に最初に接触させる工程、次いで、前記布地を漂白するのに十分な時
間(一般的には、1〜60分間、好ましくは5〜30分間)布地を前記組成物に
接触させたままにしておく工程、および水で前記布地を濯ぐ工程を包含する。前
記布地が、洗濯されるべきならば、すなわち、少なくとも1種の界面活性化剤を
含む従来の洗剤組成物を用いて洗濯されるべきならば、前記布地と、本発明の漂
白組成物および前記洗剤組成物とを同時に接触させることにより、前記布地の漂
白と共に洗濯を行うか、あるいは洗濯は、前記布地を漂白する前または後に行っ
てもよい。従って、本発明方法は、前記布地を前記漂白組成物と接触させる工程
の前、および/または前記布地を前記漂白組成物と接触させる工程中に、および
/または前記布地を前記漂白組成物と接触させた後で、かつ濯ぎの工程の前に、
および/または濯ぎの工程の後に、布地を漂白し、必要に応じて少なくとも1種
の表面活性化剤を含む洗剤組成物を用いて布地を洗濯することもできる。
【0146】 本発明の別の態様において、布地を漂白する方法は、本発明の液体漂白組成物
を、希釈しない形態で、前記布地を漂白するのに十分な時間(一般的には、5秒
〜30分間、好ましくは1〜10分間)布地を前記漂白組成物に接触させたまま
で放置しておく工程、および水で前記布地を濯ぐ工程を包含する。前記布地が、
洗濯されるべきならば、すなわち、少なくとも1種の界面活性化剤を含む従来の
洗剤組成物を用いて洗濯されるべきならば、洗濯は前記布地を漂白する前または
後に行ってもよい。有利なことに、本発明は、漂白剤含有組成物を布地に希釈し
ない状態で使用するのを禁止する慣習上の偏見にもかかわらず、色彩および布地
自体にも安全であるとともに、希釈しない状態で、漂白すべき布地に適用できる
液体漂白組成物を提供する。
【0147】 あるいは、本明細書中で前述した希釈しない漂白方法(前処理剤用途)の後に
、水による濯ぎ工程および/または従来の液体または粉末洗剤を用いる慣用の洗
濯工程を行う代わりに、漂白前処理操作を、バケツ(手洗い操作)または洗濯機
のいずれかの中で、本明細書中で前述した希釈漂白方法に従って行ってもよい。
【0148】 本発明では、慣用の洗濯洗剤組成物で布地を洗濯した後、漂白方法を行うのが
好ましい。事実、洗剤組成物で布地を洗濯した後で、本発明の組成物で布地を漂
白すると(典型的には、希釈漂白方法)、布地を最初に漂白してから洗濯した場
合に比べて、優れた白さを提供でき、かつより少ないエネルギーや洗剤で着色を
除去できる。
【0149】 本発明の他の態様には、無生物表面として、硬質表面を処理する方法もまた含
まれる。このような方法においては、本明細書で定義される組成物を、被処理硬
質表面に接触させる。従って、本発明は、本明細書で定義される組成物を、硬質
表面、好ましくはその汚れた部分のみに適用する工程、かつ必要に応じて、前記
硬質表面を濯ぐ工程を包含する、硬質表面処理方法もまた含まれる。
【0150】 本発明の硬質表面処理方法においては、本明細書で定義される組成物を、希釈
しない形態または希釈形態(典型的には、200倍までの水、好ましくは80〜
2倍の水、さらに好ましくは60〜2倍の水で希釈した形態)で、処理すべき表
面に適用し得る。
【0151】 硬質表面漂白/消毒組成物として使用する場合、本発明の組成物は、容易に、
濯ぎ落とされ、かつ処理表面上に良好な光沢特性をもたらす。
【0152】 「硬質表面」とは、前述の硬質表面、並びに皿などのいずれの硬質表面とも解
される。
【0153】液体組成物の充填形態 想定される最終用途に応じて、本発明の組成物を、ロールオン、スポンジ、ブ
ラシまたはスプレーを備えたボトルおよび慣用のボトルなどの種々の容器に充填
してもよい。
【0154】 さらに、本発明を以下の実施例で説明する。 実施例 下記に記載された成分を下記の割合で混合して組成物を調製した(特に断りの
ない限り重量%である)。
【0155】
【表1】
【0156】 アルキルスルホネートは、Witco ASから入手可能なWitkonate NAS 8(登録商
標)である。 アルキル−3−エトキシ硫酸ナトリウムは、Albright & Wilsonから商業的に
入手可能である。 BHTは、ジ−tert−ブチルヒドロキシトルエンである。 1−ヒドロキシエタンジホスホネート(HEDP)は、Dequest(登録商標)シリ
ーズとしてMonsantoから商業的に入手可能である。 PAPは、商品名Euroco(登録商標)としてAusimontから入手可能なフタルイミ
ドペルオキシヘキサン酸である。 Carbopol(登録商標)ETD 2623および2991は、BFGoodrichから入手可能なポリ
マーである。
【0157】 上記組成物の全ては、布地を漂白するまたは硬質表面を処理するのに使用する
場合、希釈しない状態でも、特に希釈状態であってもこの両方において、優れた
漂白性能、並びに良好な着色除去性能を示す
【0158】 これらの組成物は、物理的および化学的に安定であり、すなわち、25℃で一
ヶ月間の保存後に、15%を超えたAvO欠損をしない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 1/29 C11D 1/29 3/395 3/395 D06F 35/00 D06F 35/00 Z D06L 3/02 D06L 3/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ディ カプア,グローリア イタリア国、00040 アルデア/ローマ、 ヴィア、コローネ、ボレアーレ 131 (72)発明者 ドレスコ,ピエール アントワン イタリア国、00165 ローマ、ヴィア、サ ン、シルヴェリオ 23 (72)発明者 シャッラ,ステファノ イタリア国、00128 ローマ、ヴィア、エ ッフェ、ビ、ラストレッリ 81 Fターム(参考) 3B155 AA11 BB14 GA13 GA25 4H003 AB03 AB05 AB14 AB19 AB27 AB31 DA01 DA05 EA21 EB04 EB09 EB10 EB24 EB30 EB42 EB46 EE06 FA08 FA15 FA16 FA28 FA42

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前形成されたペルオキシカルボン酸および少なくとも2つの
    界面活性剤を含有する界面活性剤系を含む漂白組成物。
  2. 【請求項2】 前形成されたペルオキシカルボン酸が、下記一般式を有する
    、請求項1記載の漂白組成物。 【化1】 (式中、RはC1−20のアルキル基で、A、B、CおよびDは、アルキル、
    ヒドロキシル、ニトロ、ハロゲン、アミン、アンモニウム、シアニド、カルボキ
    シル、スルフェート、スルホネート、アルデヒドまたはこれらの混合物からなる
    群から独立して選択される置換基あるいは水素のいずれかである)
  3. 【請求項3】 前形成されたペルオキシカルボン酸が、下記一般式を有する
    、請求項1または2記載の漂白組成物。 【化2】 (式中、RはC1−4のアルキルであり、nは1〜5の整数である)
  4. 【請求項4】 前形成されたペルオキシカルボン酸において、RがCH2
    、nが5である、請求項3記載の漂白組成物。
  5. 【請求項5】 界面活性剤が、アニオン性、ノニオン性、両性、双性イオン
    、カチオン性界面活性剤およびこれらの混合物からなる群から選択される請求項
    1記載の漂白組成物。
  6. 【請求項6】 界面活性剤系が、2つのアニオン性界面活性剤を含む請求項
    1ないし5のいずれか1項記載の漂白組成物。
  7. 【請求項7】 界面活性剤系が、組成物の10重量%未満のレベルで存在す
    る請求項1ないし6のいずれか1項記載の漂白組成物。
  8. 【請求項8】 界面活性剤が、アルキルスルフェート、アルキルスルホネー
    ト、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルエトキシスルフェート、アルキル
    カルボキシレート、アルキルエトキシカルボキシレートおよびこれらの混合物か
    ら選択される請求項1ないし7のいずれか1項記載の漂白組成物。
  9. 【請求項9】 2つの界面活性剤は、第1界面活性剤がアルキルスルホネー
    トであり、第2界面活性剤がアルキルエトキシスルフェートである請求項1ない
    し8のいずれか1項記載の漂白組成物。
  10. 【請求項10】 漂白組成物のpHが7より低く、好ましくは0.1〜6.
    5、より好ましくは3〜4.5を有する請求項1ないし9のいずれか1項記載の
    漂白組成物。
  11. 【請求項11】 漂白組成物が、沈殿防止剤を追加的に含有する請求項1な
    いし10のいずれか1項記載の漂白組成物。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれか1項記載の漂白組成物を用
    いて表面、好ましくは布地を漂白する、漂白方法。
  13. 【請求項13】 前形成されたペルオキシカルボン酸および少なくとも2つ
    の界面活性剤を含有する界面活性剤系を含む漂白組成物を表面、好ましくは布地
    の漂白に使用する、前形成されたペルオキシカルボン酸および少なくとも2つの
    界面活性剤を含有する界面活性剤系を含む漂白組成物の使用方法。
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