JP2003523939A - マクロライド系抗感染剤 - Google Patents

マクロライド系抗感染剤

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JP2003523939A
JP2003523939A JP2000612315A JP2000612315A JP2003523939A JP 2003523939 A JP2003523939 A JP 2003523939A JP 2000612315 A JP2000612315 A JP 2000612315A JP 2000612315 A JP2000612315 A JP 2000612315A JP 2003523939 A JP2003523939 A JP 2003523939A
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ダニエル ティー. ダブリュー. チュ,
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コーサン バイオサイエンシーズ, インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 請求項1に記載の式(1)、(2)または(3)の化合物、またはその10,11−無水形態。特定の実施形態では、本発明は、被験体における感染を制御する方法に関し、この方法は、このような制御を必要とする被験体に、有効量の請求項1に記載の化合物またはその薬学的組成物を投与する工程を包含する。さらに別の実施形態では、本発明は、微生物による腐敗から物質を保存する方法に関し、この方法は、有効量の請求項1に記載の化合物を、この物質に提供する工程を包含する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、エリスロマイシン様抗生物質のレパートリーを拡大する抗菌化合物
に関する。より詳細には、本発明は、少なくともC−13位の置換基にて改変さ
れたエリスロノリド(erythronolide)核を含むマクロライド系抗
生物質に関する。
【0002】 (背景技術) 現在利用可能な既知の抗生物質化合物に対して耐性を獲得した漸増数の微生物
株は、公衆衛生に対する危険な脅威として認識されている。このような化合物の
使用が増えているので、広範な種々の微生物に基づく状態を処置するために利用
可能な選択を拡大するための必要性もまた存在する。抗菌化合物のより広範な選
択のための必要性は、ヒト感染の処置を超えて拡大し、そして食品および他の腐
敗し易い商品を保存する必要性にまで拡大する。新規抗生物質はまた、耐性植物
および耐性動物のために、ならびにそうでなければ微生物が引き起こす腐食に供
される物質に対する耐性を提供するために必須であり得る。
【0003】 従って、所望されない微生物活性に対する多面的防御を提供し得る、拡大した
武装(armament)化合物に対する明確な必要性が、存在する。
【0004】 WO98/09978(1998年3月12日に公開され、そして本明細書中
に参考として援用される)は、3位にクラジノース残基を欠き、かつマクロライ
ド環の9〜12位において種々の様式で誘導体化される、改変形態のエリスロマ
イシンを開示している。同様に、米国特許第5,570,510号(1998年
5月12日に発行され、そして本明細書中に参考として援用される)は、改変さ
れたエリスロマイシン誘導体を開示している。
【0005】 天然に存在するエリスロマイシンは、以下の構造:
【0006】
【化12】 を有し、ここでR’は、HもしくはOHであり得、そしてR”は、HもしくはC
3であり得る。
【0007】 上記の参照特許文献に開示される全ての化合物は、マクロライド環の13位に
エチル基を含む。本発明者らは、13位の置換基における変化が優れた抗菌活性
を有する多数の化合物を生じるということを見出した。
【0008】 (発明の開示) 本発明は、ネイティブ構造からの改変を含むエリスロノリド誘導体に関する。
本発明の全ての化合物は、少なくとも13位で改変される。
【0009】 従って、1つの局面において、本発明は、以下の式:
【0010】
【化13】 の化合物であって、ここで、 Raが、HもしくはOH、好ましくはOHであり; Rbが、Hもしくはハロゲンであり; Rcが、Hもしくは保護基であり; Rdが、メチル;非置換アルキル(3〜10C);置換アルキル(1〜10C
);置換アルケニル(2〜10C)もしくは非置換アルケニル(2〜10C);
置換アルキニル(2〜10C)もしくは非置換アルキニル(2〜10C);置換
アリール(4〜14C)もしくは非置換アリール(4〜14C);置換アリール
アルキル(5〜20C)もしくは非置換アリールアルキル(5〜20C);置換
アリールアルケニル(5〜20C)もしくは非置換アリールアルケニル(5〜2
0C);置換アリールアルキニル(5〜20C)もしくは非置換アリールアルキ
ニル(5〜20C);置換アミドアリールアルキル(5〜20C)もしくは非置
換アミドアリールアルキル(5〜20C);置換アミドアリールアルケニル(5
〜20C)もしくは非置換アミドアリールアルケニル(5〜20C);または置
換アミドアリールアルキニル(5〜20C)もしくは非置換アミドアリールアル
キニル(5〜20C)であり; Reが、Hもしくは保護基であるか、または一置換アミノカルボニルもしくは
二置換アミノカルボニルであり; Rfが、H;置換アルキル(1〜10C)もしくは非置換アルキル(1〜10
C);置換アルケニル(1〜10C)もしくは非置換アルケニル(1〜10C)
;置換アルキニル(1〜10C)もしくは非置換アルキニル(1〜10C);置
換アリール(4〜14C)もしくは非置換アリール(4〜14C);置換アリー
ルアルキル(5〜20C)(5〜20C)もしくは非置換アリールアルキル(5
〜20C)であるか;またはORfがHにより置換され得; ZおよびYの一方が、Hであり、そして他方が、OHもしくは保護OHである
か、またはアミノ、モノアルキルアミノもしくはジアルキルアミノ、保護アミノ
、またはアミノ複素環であるか、あるいは ZおよびYは、一緒になって、=O、=NOHもしくは誘導体化オキシムであ
る、化合物、またはその10,11−無水形態、あるいはそれらの任意の薬学的
に受容可能な塩、ならびにそれらの任意の立体異性体形態および立体異性体形態
の混合物に関する。
【0011】 別の局面において、本発明は、式(1)〜(3)の化合物を含む薬学的組成
物または保存用組成物、ならびにこれらの化合物を投与することによって感染性
疾患を処置する方法、またはこれらを提供することによって物質を保存する方法
に関する。
【0012】 本発明の化合物は、抗生物質活性を有するが、好ましくは、この化合物の10
,11無水形態を形成するための半合成中間体として有用であり、この無水形態
は、米国仮特許出願第60/140,175号(1999年6月18日出願)お
よび同第60/172,159号(1999年12月17日出願)、ならびに「
Macrolide Antiinfectives」と表題を付される米国特
許出願第 (代理人書類番号30062−203800)(2000年
4月14日出願)(これらは、参考として援用される)に記載されるように、エ
リスロノリド核を有し、かつエリスロノリド核のC10位とC11位との間に環
を有する化合物にさらに変換される。
【0013】 (本発明の実施形態) 本発明の化合物は、遺伝子操作される微生物に関する微生物学的プロセスと合
成化学技術とを組み合わせることによって従来通りに合成される。簡潔には、本
発明を実施する好ましい様式において、微生物宿主、好ましくは、それ自体マク
ロライド抗生物質を産生しない宿主が、改変された6−デオキシエリスロノリド
B(6−dEB)の産生のための組換え発現系とともに提供される。この発現系
は、いくつかの例において、第1モジュール中のケトシンターゼ部分の触媒ドメ
インにおける破壊によって変化されている。Rdがメチルである置換基に関して
、ケトシンターゼ部分の破壊されたドメインを有さない宿主細胞が、使用される
。6−dEBポリケチドシンターゼ(PKS)中のこの変化は、このPKSがそ
のネイティブな開始ユニットを利用し得ないことを生じ、それによって連続する
反応(この反応は、そうでなければネイティブに産生されるジケチドから、競合
することなく改変6−dEBを生じる)において初期の縮合生成物に合成ジケチ
ドチオエステルを含めることを可能にする。従って、得られるポリケチドへの組
み込みのために、合成ジケチドチオエステルを、組換え宿主に提供し得る。得ら
れるポリケチドへのこのジケチドの組み込みは、13位に、所望されるように選
択され得る置換基を有するポリケチドを生じる。合成ポリケチドチオエステルを
調製するための好ましい方法は、米国同時係属出願60/117,384号(1
999年1月27日出願)および同第09/492,733号(2000年1月
27日出願)(これらは、本明細書中に参考として援用される)に示されている
【0014】 第1モジュール(KS1)中に不活性化されたケトシンターゼ(KS)ドメイ
ンを含む6−dEB PKSの組換え形態およびこのPKSの発現系を含むよう
に改変された適切な生物は、PCT出願WO97/02358(1997年1月
28日公開)および同第WO99/03986(1999年1月28日公開)(
本明細書中に参考として援用される)に記載されている。
【0015】 マクロライド環に代替的な置換基を提供するさらなる操作は、米国特許出願第
09/073,538号(1998年5月6日出願)、同第60/129,73
1号(1999年4月16日出願)、および同第09/429,349号(19
99年10月28日出願)に開示されており、そしてそれらの全体において、本
明細書中に参考として援用する。
【0016】 次いで、改変PKSの発現から生じるポリケチドが、単離され、そして所望さ
れる場合には、組換え改変生物から精製され、そしてポリケチド後(postp
olyketide)改変(グリコシル化を含む)のための機能性を含むSac
charopolyspora erythraeaに供給される。他の改変と
しては、6位および/または12位での水酸化が挙げられる。次いで、生じた改
変エリスロマイシンが単離され、そして本発明の化合物を得るために化学的に改
変される。これらの改変を提供するための合成方法は、WO98/009978
および米国特許第5,750,510号(本明細書中上記に参照される)に記載
されている。
【0017】 本発明の化合物を合成するための一般的な方法は、図1に示される。
【0018】 得られる抗感染化合物は、一群の代表的な微生物に対する活性に関してインビ
トロおよびインビボで活性である。従って、本発明の化合物は、所望される抗生
物質活性のスペクトルを包含する特異性において十分な多様性を示す。
【0019】 感染性疾患の処置における使用について、本発明の化合物は、適切な組成物中
に処方される。この組成物は、代表的な賦形剤、この化合物が塩である場合には
薬学的に受容可能な対イオン、所望される場合にはさらなる添加剤(例えば、抗
酸化剤、緩衝液など)を含み、そして動物またはヒトに投与される。これらの化
合物に適切な処方物の型は、一般のマクロライド抗生物質についてのものと同様
である。処方物は、例えば、Remington’s Pharmaceuti
cal Sciences,Mack Publishing Co.(最新版
)に見出され得る。この化合物は、任意の所望の経路(注射、経口投与、経皮投
与、経粘膜投与または任意の組合せを含む)によって投与され得る。本発明の化
合物はまた、所望される場合には、さらなる活性成分とともに投与され得る。
【0020】 本発明の化合物は、上記に示される式(1)〜(3)の化合物、ならびに示さ
れるようなこれらの化合物の任意の立体異性体形態である。示される特定の立体
異性体は、上記に示されかつ本明細書中に例示される好ましい合成方法から生じ
るものである;しかし、PKSの発現系を改変することによって、またはジケチ
ドのキラリティを変化させることによって、または合成化学的な変換によって、
他の立体異性体もまた、調製され得る。さらなるキラル中心が、置換基(例えば
、RdおよびRf)に存在し得る。この立体異性体は、混合物として投与され得る
か、または個々の立体異性体は、当該分野で公知のように分離され、そして利用
され得る。
【0021】 式(1)〜(3)の化合物の特性は、置換基Ra〜Rf、YおよびZによって定
義される。これらの置換基の好ましい実施形態は、本明細書中以下に示される。
それらは、以下の定義される部分を含む: 「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを含み、そして最も
好ましくはフルオロである。
【0022】 「アルキル」とは、特定の数の炭素を含み、かつ1以上の適切なヘテロ原子を
含み得る、飽和した直鎖、分岐鎖または環式のヒドロカルビル部分をいう;同様
に、アルケニルおよびアルキニルとは、それぞれ、1以上の二重結合または1以
上の三重結合を含み、かつ1以上の適切なヘテロ原子を含む、直鎖もしくは分岐
または環式炭化水素の置換基をいう。
【0023】 「アリール」とは、1以上の適切なヘテロ原子(例えば、フェニル、ナフチル
、キノリル、またはフェナントリル)を含み得る芳香族置換基をいう。
【0024】 「アリールアルキル」、「アリールアルケニル」または「アリールアルキニル
」とは、アリール基が、それぞれ、アルキル、アルケニルまたはアルキニル連結
を通じて置換部分に連結されている置換基をいう。また、アリールアルキル、ア
リールアルケニルまたはアリールアルキニル基における炭素数は、特定される。
【0025】 「アミドアリールアルキル」、「アミドアリールアルケニル」または「アミド
アリールアルキニル」とは、アリール基が、それぞれ、アミドおよびアルキル、
アルケニルまたはアルキニル連結を通じて置換部分に連結されている置換基をい
う。また、アミドアリールアルキル、アミドアリールアルケニルまたはアミドア
リールアルキニル基における炭素数は、特定される。
【0026】 従って、「ヘテロアルキル」、「ヘテロアルケニル」、「ヘテロアルキニル」
、「ヘテロアリール」、「ヘテロアリールアルキル」などは、本明細書中で定義
される置換基の中に含まれる。適切なヘテロ原子としては、N、OおよびSが挙
げられる。
【0027】 前述の置換基の全てが、置換され得ないか、またはさらに置換され得る。代表
的な置換基としては、R、−OR、−SR、−NR2、−COR、−COOR、
−CONR2、−OOCR、−NRCOR、−OCONR2、−CN、−CF3
−NO2、−SOR、−SO2R、ハロゲン(ここで各Rは、独立してHであるか
、またははアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキル、
もしくは上記に定義されるこれらのヘテロ形態である)が挙げられる。さらに、
アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、アリールまたはヘテロアリールによ
って置換され得、このアリールまたはヘテロアリールはそれ自体、さらに置換さ
れ得る。アリールおよびヘテロアリールもまた、アルキル、アルケニルもしくは
アルキニルによって、またはさらなるアリールもしくはヘテロアリール部分によ
って置換され得る。
【0028】 「誘導体化オキシム」は、式=N−O−R(ここでRは、H以外であり、そし
てそうでなければ上記の定義の通りである)のオキシムである。
【0029】 ヒドロキシについての「保護基」としては、アシル基、シリル基などが挙げら
れる。適切な保護基は、Greene,T.W.ら、Protecting G
roups in Organic Synthesis(第2版),John
Wiley & Sons,Inc.(1991)(本明細書中に参考として
援用される)によって記載されている。
【0030】 本発明は、上記に定義される化合物のより好ましい実施形態を含む。Rdは、
好ましくは、ブチル、ペンチル、メトキシエトキシメチル、イソブチル、メチル
シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、エチルフェニル、3−(ベンジルオキシ
)プロピル、2−(ピリミジン−2−イルチオ)エチル、プロピル、フルオロエ
チル、クロロエチル、ビニル、3−ブテニル、もしくはアジドエチルであり、そ
してより好ましくは、プロピル、フルオロエチル、シクロエチル、ビニル、3−
ブテニルもしくはアジドエチルである。米国特許出願第60/117,384号
(1999年1月27日出願)および米国特許出願第09/492,733号(
2000年1月27日出願)(これらの両方は、本明細書中に参考として援用さ
れる)は、C−13位にて組み込まれ得る、種々のオリゴケチドチオエステル、
好ましくはジケチドチオエステルを記載している。本明細書中に記載されるよう
なジケチドチオエステルは、本発明の化合物に取り込まれ、それによってC−1
3位での好ましいRd基を決定する。
【0031】 別の好ましい実施形態において、Rfは、Hもしくは低級C1〜C3アルキル
であり、より好ましくはメチルである。Rfはまた、好ましくは、アリールアル
ケニルもしくはアリールアルキニル(例えば、3−アリールプロプ−2−エニル
もしくは3−アリールプロプ−2−イニル)である。好ましくは、好ましいアリ
ールアルケニルもしくはアリールアルキニルの実施形態におけるアリール基は、
3−キノリル、4−キノリル、5−キノリル、フェニル、4−フルオロフェニル
、4−クロロフェニル、4−メトキシフェニル、6−キノリル、6−キノキサリ
ル、6−アミノ−3−キノリル、もしくは4−イソキノリルである。
【0032】 (本発明の化合物の合成) 上記のように、本発明の化合物を得る任意のさらなる化学合成のための抗物質
出発物質は、好ましくは、KS1ノックアウトを含む、6−dEB PKSにつ
いての発現系を含むように改変された微生物に適切なジケチドを供給することに
よって、または13位にメチルを提供する宿主細胞に続いて、6−dEBの産生
を排除するように変更されたSaccharopolyspora eryth
raeaの組換え株に得られたポリケチドを供給することによって、調製される
。6位および12位の両方または12位のみのいずれかを水酸化し得る株が、調
製され得る。この場合において、−ORfは、−Hによって置換される。あるい
は、6位のみを水酸化する株が、調製され得る。組換えS.erythraea
株であるK40−67は、高レベルのエリスロマイシンAを産生するS.ery
thraea株を、不活性化KS1ドメインをコードする変異eryA1配列を
含むプラスミドで形質転換することによって得られる。相同組換えによって、得
られた形質転換体は、ここで、供給されたポリケチドに対する競合物として6−
dEBを産生し得ず、そして代わりに、Streptomycesまたは他のポ
リケチド産生形質転換体で作製された改変ポリケチドの6位および12位を水酸
化して、そしてその3位および5位をグリコシル化する。12位の水酸化のみを
有し、そして6位で水酸化されていないマクロライドが所望される(ORfが、
Hにより置換される)場合、S.erythraea株が、株K40−67にお
けるeryFヒドロキシラーゼ遺伝子を破壊することによって構築される。ある
いは、eryK遺伝子が、使用不能にされ得、ここで化合物(1)〜(3)(こ
こでRaがHである)の実施形態が、容易に産生され得る。
【0033】 エリスロマイシンの産生のためのグリコシル化反応は、天然に存在するエリス
ロマイシンに類似するジグリコシル化形態を生じる。式(3)の化合物が開始産
物から調製されるべきである場合、クラジノース(cladinose)環のヒ
ドロキシル基(3位に結合している)は、マクロライド置換基のその後の改変の
ために保護されることを必要とする。
【0034】 本発明の改変されたエリスロマイシンは、C−13位での改変に加えて、OR f が上記のようにHによって置換されない場合には、6位に−OH基を含み得る
。式(1)、(2)および(3)の化合物(ここで6位がORfである)を構築
するために、RcおよびReの1つの実施形態を形成する保護基を有する、式(3
)の化合物が、提供される。このような保護は、非プロトン性溶媒において、適
切な保護試薬(例えば、酢酸無水物、安息香酸無水物、ベンゾクロロホルメート
、ヘキサメチルジシラザンまたはトリアルキルシリルクロリド)を使用してもた
らされる。非プロトン性溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム
、テトラヒドロフラン、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド(DMS
O)、ジメチルホルムアミド(DMF)などが挙げられる。混合物もまた使用さ
れ得る。式(3)における両方の糖ヒドロキシルの保護は、同時にまたは連続し
て行われ得る。
【0035】 2つのグルコース残基の2’および4”ヒドロキシル基を保護することに加え
て、マクロライド環の9位のケト基もまた、保護されなければならない。代表的
には、これは、ケト基を誘導体化オキシムに変換することによってもたらされる
。式=NOR中のRについて特に好ましい実施形態としては、置換もしくは非置
換アルキル(1〜12C)、置換もしくは非置換アリール(6〜10C)、アル
キル(1〜12C)、置換もしくは非置換ヘテロアリール(6〜10C)、アル
キル(1〜12C)およびヘテロアルキル(例えば、式CR’2ORの置換基(
ここで各R’は、上記のRとして独立して具体化されることに加えて、他方と一
緒になり得、シクロアルキル環(3〜12C)を形成する)が挙げられる。好ま
しい誘導体化オキシムは、式=NOR(ここでRはイソプロポキシシクロヘキシ
ルである)のオキシムである。
【0036】 9−ケト基ならびに2’ヒドロキシルおよび4”ヒドロキシル(保護されてい
る)では、塩基の存在下でアルキル化剤とともに反応させることによって、式(
3)の化合物に対する前駆体中の6−ヒドロキシ基をアルキル化することが可能
である。アルキル化剤としては、アルキルハライドおよびスルホネートが挙げら
れる。例えば、アルキル化剤としては、メチルトシレート、2−フルオロエチル
ブロミド、シンナミルブロミド、クロトニルブロミド、アリルブロミド、プロパ
ルギルブロミドなどが挙げられ得る。アルキル化は、塩基(例えば、水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム、イソプロポキシドカリウム、t−ブトキシドカリウム
および非プロトン性溶媒)の存在下で行われる。
【0037】 メチル、アリルおよびエチルが、Rfについて特に好ましい。
【0038】 一旦、6−ヒドロキシルのアルキル化が終了すると、糖残基およびマクロライ
ド環は、脱保護され得る。グリコシド部分の脱保護は、Green,T.W.ら
、Protective Groups in Organic Synthe
sis(前出)によって記載されるように行われる。同様の条件は、誘導体化オ
キシムの=NOHへの変換を生じる。非誘導体化オキシムの形成が、脱保護と同
時に起こらない場合、オキシムへの変換は、別々に行われる。
【0039】 次いで、オキシムは、当該分野で公知の標準的な方法によって除去され、そし
てケト基に変換され得る。脱オキシム化剤としては、無機硫黄酸化物の化合物(
例えば、硫化水素ナトリウム、ピロ硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムなど)
が挙げられる。この場合において、プロトン性溶媒(例えば、水、メタノール、
エタノール、イソプロパノール、トリメチルシラノールおよびこれらの混合物)
が、使用される。一般に、脱オキシム化反応は、有機酸の存在下で行われる。
【0040】 式(3)の化合物が、以下にさらに記載されるような式(1)または(2)の
化合物に変換された後、このプロセスにおけるこの点で、またはその後に、6−
ヒドロキシルに導入された基が、さらに操作され得る。都合の良いことに、初期
の置換は、6−O−アリル(すなわち、O−CH2−CH=CH2)を提供し得る
。これは、6−O−プロピル化合物を得るために還元によってさらに誘導体化さ
れ得るか、または2,3−ジヒドロプロピル化合物を提供するために四酸化オス
ミウムで処理され得る。この化合物はさらに、各酸素原子でエステル化され得る
。O−アリル誘導体はまた、非プロトン性溶媒中でm−クロロペルオキシ安息香
酸で酸化されて、エポキシ化合物を提供し得、この化合物は、アミンまたはN−
含有へテロアリール化合物で開環されて、N−含有側鎖を有する化合物を提供し
得るか、あるいはWacker条件で酸化されて、置換基O−CH2−C(O)
−CH3を提供し得るか、あるいはオゾン化されて、アルデヒドを提供し得る。
次いで、このアルデヒドは、オキシムに変換され得るか、または適切なアミンと
反応され得、そして水素化ホウ素還元剤の存在下で還元されてアミンを提供し得
る。このオキシムはまた、非プロトン性溶媒中での脱水剤との反応によってニト
リルに変換され得る。O−アリル誘導体はまた、Heck条件(Pd(II)ま
たはPd(O)、リンおよびアミンまたは無機塩基)下でアリールハライドと反
応され、3−アリールプロプ−2−エニル誘導体を提供し得る。次いで、この誘
導体は、炭素上の水素およびパラジウムで還元され、3−アリールプロピル誘導
体を提供し得る。初期の置換基Rfが2−プロピンである場合には、同様の反応
が、側鎖における変化(アリール化を含む)を提供するために用いられ得る。
【0041】 クラジノース部分を初めに除去することによって、式(3)の化合物を式(1
)の化合物に変換するために、式(3)の化合物は、温和な水性酸で、または脱
グリコシル化酵素で処理される。適切な酸としては、アルコールの存在下での、
塩酸、硫酸、クロロ酢酸、トリフルオロ酢酸などが挙げられる。反応時間は、代
表的には、−10〜35℃の温度では、0.5〜24時間である。この反応の間
に、残っている糖の2’基は、上記に示されるように保護され、そして脱クラジ
ノース化(decladinizing)反応の後に脱保護される。次いで、マ
クロライド環の3位に得られたヒドロキシル基は、改変されたSwern酸化手
順を使用してケトンに酸化される。この手順において、酸化剤(例えば、N−ク
ロロスクシンイミド−ジメチルスルフィドまたはカルボジイミド−ジメチルスル
ホキシド)が使用される。代表的には、式(3)の化合物が、クロロ化(chl
orinated)溶媒(例えば、メチレンクロリド)において、予め形成され
たN−クロロスクシンイミドおよびジメチルスルフィド複合体に−10〜25℃
にて添加される。0.5〜4時間攪拌した後に、3級アミン(例えば、トリエチ
ルアミン)が、対応するケトンを生成するために添加され、次いで2’保護基が
除去される。
【0042】 マクロライドを2位でハロゲン化するために(Rbを、Hからハロゲンに変換
すること)、式(1)の化合物は、塩基および求電子性ハロゲン化試薬(例えば
、過臭素酸ピリジニウムまたはN−フルオロベンゼンスルホン酸)で処理される
。2位は、3ケト化合物が調製された後の任意の時間にハロゲン化され得る。
【0043】 C−13位での適切な置換基(例えば、ビニル、エテニル、ブテニルもしくは
アジド)が、さらに操作され得る。例えば、本発明の化合物のアミド酢酸塩は、
C−13位にアリールアミノアルキル基を生成するために、アリールアセチルク
ロリドを使用して誘導体化され得る。好ましくは、アジド基のC13誘導体は、
ケトライド(ketolide)が形成される前に生じる。エテニル基の誘導体
化は、ケトライドが形成される前または後のいずれかに生じる。
【0044】 式(2)の化合物を得るために、式(1)の脱グリコシル化反応から生じる化
合物が、脱水剤(例えば、カルボニルジイミダゾールおよび塩基)で処理される
【0045】 式(1)〜(3)の化合物(ここでZおよびYの一方がHであり、そして他方
がOHもしくは保護OHであるか、または上記のアミノ誘導体である)を調製す
るために、カルボニルまたはオキシムもしくは誘導体化オキシムのいずれかが、
適切な還元剤(例えば、水素化ホウ素ナトリウム、Raneyニッケル/H2
を使用して、またはシアノ水素化ホウ素ナトリウムおよびアミンの使用による還
元的アミン化を使用して還元される。置換アミンはまた、アルキル化によって得
られ得る。
【0046】 本発明の化合物の新規合成方法もまた、提供される。
【0047】 (例示的な実施形態) 式(1)、(2)および(3)の化合物は、それらの種々の置換基によって定
義される。表1は、本発明の範囲内の以下の化合物を例示している: 式(1)の化合物(ここでRaがHもしくはOHであり、RbがH、Clもしく
はFであり、RcがHである); 式(2)の化合物(ここでRaがHもしくはOHであり、そしてRcがHである
);および 式(3)の化合物(ここでRaがHもしくはOHであり、RcがHであり、そし
てReがHまたは遊離基a、b、c、もしくはdである:
【0048】
【表1】 (実施例) 以下の実施例は、本発明を例示することを意図しているが制限することを意図
してはいない。化合物番号および命名は、例示的スキーム1に見出される。
【0049】 これらの実施例において、本方法の第1の一般的な工程では、6−デオキシエ
リスロノリドB(6−dEB)誘導体化合物は、組換えStreptomyce
s宿主細胞の発酵によって調製される。
【0050】 15−メチル−6−デオキシエリスロノリドBおよび14,15−デヒドロ−
6−デオキシエリスロノリドBを生成する発酵は、合成ジケチド中間体が発酵細
胞に供給されることを必要とする。これらの合成ジケチドの調製は、実施例1に
記載される。これらの合成ジケチドは、DEBSのモジュール1のケトシンター
ゼドメインにおける変異に起因して、その天然基質(プロピオニルCoA)にて
作用し得ない6−デオキシエリスロノリドBシンターゼ(DEBS)の基質であ
る。この組換えDEBSは、Streptomyces coelicolor
CH999中のプラスミドpJRJ2によって提供される。S.coelic
olor CH999は、本明細書中に参考として援用される米国特許第5,6
72,491号に記載されている。ptpA遺伝子を含むように遺伝的に改変さ
れている、S.coelicolor CH999mp誘導体であるS.coe
licolor K39−02は、本明細書中に参考として援用される米国特許
出願第09/181,833号に記載されており、これもまた、この目的のため
に用いられ得る。
【0051】 プラスミドpJRJ2は、aryAI、aryAII、およびaryAIII
遺伝子をコードし;このプラスミドに含まれるeryAI遺伝子は、KS1ヌル
(null)変異を含む。KS1ヌル変異は、外因性基質が提供されない場合、
野生型遺伝子によって産生される6−デオキシエリスロノリドBの形成を妨げる
。プラスミドpJRJ2および新規な13置換エリスロマイシンを調製するプラ
スミドの使用のためのプロセスは、PCT公開番号99/03986および同第
97/02358、ならびに米国特許出願第08/675,817号(1996
年7月5日出願);同第08/896,323号(1997年7月17日出願)
;および同第09/311,756号(1999年5月14日出願)(これらの
各々は、本明細書中に参考として援用される)に記載されている。提供される外
因性基質は、この方法によって調製され得、そしてPCT特許出願番号PCT/
US00/02397および米国特許出願第09/492,733号(両方とも
、発明者G.Ashleyらにより2000年1月27日に出願され、そしてこ
れらの両方が、米国特許出願第60/117,384号(1999年1月27日
に出願)に対する優先権を主張する)(これらの各々が、本明細書中に参考とし
て援用される)に記載される化合物を含む。ery遺伝子以外のPKS遺伝子も
また、用いられ得る;適切な遺伝子は、米国特許出願第60/158,305号
(1999年10月8日出願)および同第09/428,517号(1999年
10月28日出願)ならびにPCT出願番号US99/24478(1999年
10月22日出願)(これらの各々は、本明細書中に参考として援用される)に
記載されるオレアンドリド(oleandolide)およびメガロマイシン(
megalomicin)PKS遺伝子を含むKS1ヌル変異を含む。
【0052】 14−ノル−6−デオキシエリスロノリドBを産生する発酵は、ジケチドの供
給を必要としない。なぜなら、この所望の化合物は、組換え宿主細胞Strep
tomyces coelicolor CH999/pCK7によって産生さ
れるからである。プラスミドpCK7は、米国特許第5,672,491号に記
載されており、そしてDEBS遺伝子を含む。プラスミドpCK7の誘導体であ
るpKOS011−26もまた、使用され得る。pKOS011−26および組
換えptpA遺伝子を含む宿主細胞は、S.coelicolor 27−26
/pKOS011−26である。これらの宿主細胞は、プロピオニルCoAおよ
びアセチルCoA(これらの両方は、DEBSに対する基質として作用する)の
取り込みに起因して、6−デオキシエリスロノリドBおよび14−ノル−6−デ
オキシエリスロノリドの両方を産生する。
【0053】 Streptomyces coelicolor CH999/pJRJ2
およびS.coelicolor CH999/pCK7の発酵は、実施例2に
記載される。この発酵から生じる6−デオキシエリスロノリド産物の単離は、分
離によって達成され得る。
【0054】 次いで、単離された産物は、本発明の他の有用な中間体化合物を作製するため
に、Saccharopolyspora erythraea株の発酵ブロス
に添加される。S.erythraea株は、生合成ならびに6−dEB誘導体
化合物の3位および5位への糖残基の結合を触媒する。これらの株はまた、機能
的なeryK遺伝子産物を含み、そしてそれにより、12位で6−dEB誘導体
化合物を水酸化する。この株は、機能的なeryF遺伝子産物が産生されるか否
かという点で異なる。そうである場合、産生される化合物は、6位で同様に水酸
化される。そうではない場合、6−デオキシエリスロマイシンA誘導体が、産生
される。これらのS.erythraea発酵は、発酵ブロスからのエリスロマ
イシンA誘導体化合物の単離とともに、実施例3に記載されている。
【0055】 次いで、単離された産物が、本発明の他の中間体化合物の化学合成における中
間体として使用される。6−ヒドロキシルを含むエリスロマイシンA誘導体中間
体について、実施例4〜6は、本発明の6−O−アルキル中間体を作製するため
に、化合物をアルキル化するプロセスを記載しており、そして実施例11は、6
−O−アリル中間体を作製するために、アリル化するためのプロセスを記載して
いる。これは、実施例14に示されるように2’および4”ヒドロキシル基の保
護ならびに9位の保護の際に、実施例15に示されるようにさらに誘導体化され
得る。これらの反応についての模式を、図3に示す。
【0056】 実施例7〜9は、式(1)の化合物および10,11−無水形態の対応する化
合物への式(3)の上記の化合物の変換を記載している。これは、図4に模式的
に示される。
【0057】 実施例10はまた、式(3)の10,11−無水化合物(しかし、ここでOR f が、Hによって置換されている)を作製するためのプロセスを示す。これらの
変換についての反応スキームは、図5に示される。
【0058】 実施例11における化合物は、実施例12および13に示されるように、それ
ぞれ、式(1)または(2)の化合物に変換され得る。
【0059】 実施例16は、2位のハロゲン化を例示する。
【0060】 実施例17は、図6に示されるように、15−アミドエリスロマイシンへの1
5−アジドエリスロマイシンAの変換を例示する。
【0061】 (実施例1) (ジケチドチオエステルの調製) 組換えStreptomyces宿主細胞に供給して、15−メチルおよび1
4,15−デヒドロ−6−デオキシエリスロノリドB中間体化合物を作製するた
めに使用されるN−アセチルシステアミンチオエステル(NAcS)を調製する
ために使用されるプロセスを、本実施例に記載する。以下に記載される合成プロ
トコルはまた、米国仮特許出願第60/117,384号(1999年1月27
日出願)および米国特許出願第09/492,733号(2000年1月27日
出願)(これらの両方は、本明細書中に参考として援用される)に記載されてい
る。
【0062】 従って、(2S,3R)−2−メチル−3−ヒドロキシヘキサノエートNAc
S(調製物E)(これは、15−メチル−6−デオキシエリスロノリドB中間体
を調製するために使用される)を、(4S)−N−[(2S,3R)−2−メチ
ル−3−ヒドロキシヘキサノイル]−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン(調
製物D)とN−アセチルシステアミン(調製物B)とを反応させることから調製
する。次いで、N−アセチルシステミンを、N,S−ジアセチルシステアミン(
調製物A)から調製する。(4S)−N−[(2S,3R)−2−メチル−3−
ヒドロキシヘキサノイル]−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン(調製物D)
を、(4S)−N−プロピオニル−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン(プロ
ピオニル−NOx;調製物C)から調製する。
【0063】 同様の様式において、(2S,3R)−2−メチル−3−ヒドロキシ−4−ペ
ンテノエートNAcS(調製物G)(これは、14,15−デヒドロ−6−デオ
キシエリスロノリドB中間体を調製するために使用される)を、(4S)−N−
[(2S,3R)−2−メチル−3−ヒドロキシ−4−ペンテノイル]−4−ベ
ンジル−2−オキサゾリジノン(調製物F)とN−アセチルシステアミン(調製
物B)とを反応させることから調製する。(4S)−N−[(2S,3R)−2
−メチル−3−ヒドロキシ−4−ペンテノイル]−4−ベンジル−2−オキサゾ
リジノン(調製物F)を、(4S)−N−プロピオニル−4−ベンジル−2−オ
キサゾリジノン(プロピオニル−NOx;調製物C)から調製する。
【0064】 A.N,S−ジアセチルシステアミン:塩酸システアミン(50.0g)を、
磁気攪拌子、2つの付属漏斗およびpH電極を取り付けた1Lの3つ首(3−n
eck)丸底フラスコに添加する。水(300mL)を添加して、そして攪拌し
た溶液を氷上にて冷却する。このpHを、8N KOHの添加により8.0に調
整する。酢酸無水物(125mL)を、1つの付属漏斗に置いて、8N KOH
(350mL)を、他の付属漏斗に置く。酢酸無水物を、システアミン溶液に滴
下して添加し、ここでこの反応物のpHを8+/−1に維持するように8N K
OHを添加する。酢酸無水物の添加の終了後に、1N HClを使用してpHを
7.0に調整して、そしてこの混合液を、氷上で75分間攪拌させる。固体Na
Clを、飽和になるまで添加して、そしてこの溶液を、400mL部のCH2
2を使用して4回抽出する。有機抽出物を合わせて、MgSO4で乾燥させ、ろ
過して、そして減圧下で濃縮して、68.9g(97%の収率)の淡黄色の油状
物を得る。これを、4℃で静置して結晶化させる。
【0065】 B.N−アセチルシステアミン:N,S−ジアセチルシステアミン(42.6
4g)を、磁気スターラーを取り付けた2L丸底フラスコに配置して、そして1
400mLの水に溶解する。このフラスコを、N2でパージして、そしてこの混
合液を氷浴中にて冷却する。水酸化カリウム(49,42g)を添加して、そし
てこの混合液を、不活性な大気下で氷上で2時間攪拌する。6N HClを使用
してpHを7に調整して、そして固体NaClを飽和するまで添加する。この混
合液を、500mL部のCH2Cl2で7回抽出する。有機抽出物を合わせて、M
gSO4で乾燥させ、ろ過して、そして減圧下で濃縮して、30.2g(96%
の収率)の淡黄色の油状物を得る。この物質を、使用直前に蒸留(bp 138
〜140℃/7mmHg)する。
【0066】 C.(4S)−N−プロピオニル−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン(プ
ロピオニル−NOx):500mLの付属漏斗および攪拌子を備え付けた乾燥3
つ首丸底フラスコに、20gの(4S)−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン
を充填して、セプタ(septa)で栓をして、そして窒素でフラッシュした。
無水THF(300mL)を、カニューレによって添加して、そして得られた溶
液を、ドライアイス/イソプロパノールの−78℃浴で冷却した。付属漏斗に、
78mLのn−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M)をカニューレによって充
填した。これを、反応にゆっくりとした流れにおいて添加した。蒸留したプロピ
オニルクロリド(bp77〜79℃)8.0mLを、シリンジを通して迅速に添
加した。この反応物を、ドライアイス/イソプロパノール浴中で、30分間攪拌
させた。
【0067】 この反応物を冷却浴から除去し、そして>0℃まで暖め、そして50mLの飽
和NH4Cl水溶液でクエンチした。この混合物を、ロータリーエバポレーター
でスラリーまで濃縮した。このスラリーを、250mL部分のエチルエーテルで
3回抽出した。有機抽出物を合わせ、そして各50mLの飽和NaHCO3水溶
液およびブラインで洗浄し、そしてMgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮
して黄色油状物を得た。この物質を放置して結晶化した。この結晶を、冷却した
(−20℃)ヘキサンで一度粉砕し、21.0g(収率80%)の白色結晶性物
質を得た。m.p.41〜43℃。
【0068】 APCI−MS:m/z=234(MH+)、178,117.1H−NMR
(360MHz、CDCl3):∂7.2−7.4(5H、m);4.67(1
H、m、H4);4.14−4.22(2H、m、H5);3.30(1H、d
d、J=3,13Hz、ベンジル);2.89−3.03(2H、m、H2’)
;2.77(1H、dd、J=9,13、ベンジル);1.20(3H、t、J
=7Hz、H2’)。
【0069】 D.(4S)−N−[(2S、3R)−2−メチル−3−ヒドロキシヘキサノ
イル]−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン:500mLの添加漏斗、低温温
度計、および攪拌棒を備えた、乾燥した2Lの三口丸底フラスコに、19.84
gのN−プロピオニル−オキサゾリジノンを充填し、セプタムでキャップし、そ
して窒素でフラッシュした。無水ジクロロメタン(100mL)をカニューレで
添加し、そして得られた溶液を、ドライアイス−イソプロパノール浴で−65℃
まで冷却した。この添加漏斗に、カニューレで100mLのジブチルボロントリ
フラート(ジクロロメタン中の1.0M)を充填し、これをこの反応にゆっくり
した流れで添加した。トリエチルアミン(15.6mL)をシリンジで滴下し、
この反応温度を−10℃未満に保った。次いで、この反応物を氷浴に移し、そし
て0℃で30分間攪拌した。この時間の後、この反応物をドライアイス−イソプ
ロパノール浴に戻し、そして−65℃まで冷却した。ブチルアルデヒド(8.6
mL)をシリンジで素早く添加し、そしてこの反応物を30分間攪拌した。
【0070】 この反応物を氷浴に移し、そして添加漏斗に100mLの1Mのリン酸水溶液
、pH7.0(このリン酸溶液は、等モル量の一−および二−塩基性リン酸カリ
ウムからなる)を充填した。このリン酸溶液を、反応温度を10℃未満に保つ間
に、できるだけ速く添加した。次いで、この添加漏斗に300mLのメタノール
を充填し、これを、反応温度を10℃未満に保つ間に、できるだけ速く添加した
。最後に、この添加漏斗に300mLの2:1 メタノール:30%過酸化水素
を充填した。これを、この温度を10℃未満に保つことを保証するために、滴下
した。添加の終了後に、この反応物を1時間攪拌した。次いで、この溶媒を、ロ
ータリーエバポレーターでスラリーが残るまで除去した。このスラリーを500
mL部分のエチルエーテルで4回抽出した。合わせた有機抽出物を、各250m
Lの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄した。次いで、この抽
出物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮してわずかに黄色の油状物を
得た。次いで、この物質を、2:1のヘキサン:酢酸エチルを使用してSiO2
上のクロマトグラフィーにかけ(生成物のRf=0.4)、22.0g(収率8
5%)の表題化合物を無色の油状物として得た。
【0071】 APCI−MS:m/z 306(MH+);1H−NMR(360MHz、
CDCl3):∂7.2−7.4(5H、m、フェニル);4.71(lH、m
、H4);4.17−4.25(2H、m、H5);3.96(1H、m、H3
’);3.77(1H、dq、J=2.5,7Hz、H2’);3.26(1H
、dd、J=4,13Hz、ベンジル);2.79(1H、dd、J=9,13
Hz、ベンジル);1.5−1.6(2H、m、H4’);1.3−1.5(2
H、m、H5’);1.27(3H、d、J=7Hz、2’−Me);0.94
(3H、t、J=7Hz、H6’)。
【0072】 E.(2S、3R)−2−メチル−3−ヒドロキシヘキサン酸N−アセチルシ
ステアミンチオエステル:N−アセチルシステアミンを、130℃/7mmHg
で蒸留して、室温で無色の液体を得た。500mLの添加漏斗および攪拌棒を備
えた、乾燥した1Lの三口丸底フラスコを、セプタムでキャプし、そして窒素で
フラッシュした。次いで、このフラスコに10.7mLのN−アセチルシステア
ミンをシリンジで充填し、そして400mLの無水THFをカニューレで充填し
た。この混合物を、MeOH/氷浴で冷却した。ブチルリチウム(ヘキサン中の
1.6Mの64mL)をシリンジで滴下し、白色沈殿の形成を生じた。30分間
攪拌した後、トリメチルアルミニウム(ヘキサン中の2.0Mの51mL)をシ
リンジで滴下した。この反応物は、トリメチルアルミニウムの添加後に透明にな
り、そしてさらに30分間攪拌した。この時間の間に、20.5g(0.068
mol)の(4S)−N−[(2S、3R)−2−メチル−3−ヒドロキシルヘ
キサノイル]−4−ベンジル−2−オキサゾリジノンを、窒素のブランケット下
に置き、そして100mLの無水THFに溶解させた;次いで、この溶液を、カ
ニューレでゆっくりした流れで反応に移した。得られた反応混合物は、黄緑色に
変化し、そして1時間攪拌した。薄層クロマトグラフィー分析で出発物質がもは
や見られなくなったとき(約1時間)に、この反応を終了した。
【0073】 この反応物を十分な飽和シュウ酸で処理して、pH試験紙で中性な反応物を得
た(約90mL)。次いで、この溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、白
色のスラリーを得た。このスラリーを250mL部分のエチルエーテルで6回抽
出した。この有機抽出物を合わせ、そしてブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥
させ、濾過し、そして濃縮してわずかに黄色の油状物を得た。このチオエステル
生成物を、1:1のヘキサン:EtOAcを使用して、SiO2上のフラッシュ
クロマトグラフィーで、4−ベンジル−2−オキサゾリジノンが溶出するまで精
製した。その時点で、この溶媒系を100%EtOAcに変え、純粋なジケチド
チオエステルの画分を得た。この生成物画分を合わせ、そして濃縮して14.9
g(収率89%)の表題化合物を得た。この化合物を、実施例2においてプロピ
ルジケチドチオエステルという。
【0074】 APCI−MS:m/z 248(MH+);1H−NMR(360MHz、
CDCl3):∂5.8(br s、1H);3.94(dt、1H)、3.4
6(m、2H)、3.03(dt、2H)、2.71(dq、1H)、1.97
(s、3H)、1.50(m、2H)、1.37(m、2H)、1.21(d、
3H)、0.94(t、3H)。
【0075】 F.(4S)−N−[(2S、3R)−2−メチル−3−ヒドロキシ−4−ペ
ンタノイル−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン:500mLの添加漏斗、低
温温度計、および攪拌棒を備えた、乾燥した2Lの三口丸底フラスコに、20.
0gのプロピオニルオキサゾリジノンAを充填し、セプタムでキャップし、そし
て窒素でフラッシュした。無水ジクロロメタン(100ml)を添加し、そして
得られた溶液を、メタノール/氷浴で−15℃まで冷却した。ジブチルボロント
リフラート(ジクロロメタン中の1.0Mの100mL)を、添加漏斗を介して
、この反応温度を3℃未満に保つようなゆっくりとした流れで添加した。シリン
ジでジイソプロピルエチルアミン(17.9mL)を滴下し、内部温度を再び3
℃未満に保った。次いで、この反応物を、ドライアイス−イソプロパノール浴を
用いて−65℃まで冷却した。アクロレインを、シリンジによって5分間にわた
って添加した。添加の完了後に、この反応物を30分間攪拌した。
【0076】 次いで、この反応物を氷浴に移し、そして添加漏斗に120mL(0.1mo
l)の1M リン酸水溶液、pH7.0(このリン酸溶液は、等モル量の一−お
よび二−塩基性リン酸塩からなる)を充填した。このリン酸溶液を、反応温度を
10℃未満に保つ間に、できるだけ速く添加した。次いで、この添加漏斗に40
0mLのメタノールを充填し、これを、反応温度を10℃未満に保つ間に、でき
るだけ速く添加した。最後に、この温度を10℃未満に保つための最初の滴下に
よって、この添加漏斗に400mLの2:1 メタノール:30%過酸化水素を
充填した。この反応物を1時間攪拌した。この溶媒を、ロータリーエバポレータ
ーを使用して除去し、スラリーが残った。このスラリーを500mL部分のエチ
ルエーテルで4回抽出した。この有機抽出物を合わせ、各250mLの飽和炭酸
水素ナトリウムおよびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そし
て濃縮してわずかに黄色の油状物を得た。ヘキサンでの粉砕で、結晶化を誘導し
た。ヘキサンの添加によるエーテルからの再結晶で、13.67g(収率55%
)の生成物を生じた。
【0077】 1H−NMR(360MHz、CDCl3):∂7.2−7.4(m、5H)
;5.86(ddd、1H)、5.35(dt、1H)、5.22(dt、1H
)、4.71(m、1H)、4.51(m、1H)、4.21(m、2H)、3
.89(dq、1H)、3.26(dd、1H)、2.80(dd、1H)、1
.25(d、3H)。
【0078】 G.(2S、3R)−2−メチル−3−ヒドロキシ−4−ペンタン酸N−アセ
チルシステアミンチオエステル:130℃/7mmHgでN−アセチルシステア
ミンを蒸留し、室温で無色の液体を得た。500mLの添加漏斗および攪拌棒を
備えた、乾燥した1Lの三口丸底フラスコを、セプタムでキャップし、そして窒
素でフラッシュした。次いで、このフラスコに7.5mLのN−アセチルシステ
アミンをシリンジで充填し、そして500mLの無水THFをカニューレで充填
した。次いで、この反応物をMeOH/氷浴で冷却した。ブチルリチウム(ヘキ
サン中の1.6Mの44mL)をシリンジで滴下した。n−BuLiを添加した
ときに、白色沈殿が形成した。30分間攪拌した後、35.5mL(0.071
mol)のトリメチルアルミニウム(ヘキサン中の2.0M)をシリンジで滴下
した。この反応物は、トリメチルアルミニウムの添加後に透明になり、そしてさ
らに30分間攪拌した。調製Fからの(4S)−N−[(2S、3R)−2−メ
チル−3−ヒドロキシ−4−ペンタノイル]−4−ベンジル−2−オキサゾリジ
ノン(13.6g)を、窒素のブランケット下に置き、50mLの無水THFに
溶解させ、次いでこの溶液を、反応にカニューレでゆっくりした流れで移した。
得られた反応混合物は黄緑色に変化し、そして1時間攪拌した。薄層クロマトグ
ラフィーでもはや出発物質が見られなくなったとき(約30分)に、この反応を
終了したと判断した。
【0079】 十分な飽和シュウ酸を添加し、pH試験紙で中性の反応物を得た(約60mL
)。次いで、この溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、白色のスラリーを
得た。このスラリーを、250mL部分のエチルエーテルで6回抽出した。この
有機抽出物を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そし
て濃縮してわずかに黄色の油状物を得た。次いで、このチオエステルをSiO2
上のフラッシュクロマトグラフィーで精製した。このカラムを、1:1のヘキサ
ン:酢酸エチルで、オキサゾリジノンの溶出まで行った。その時点で、溶出剤を
100%酢酸エチルに変え、純粋な生成物の画分を得た。この画分を合わせ、そ
して濃縮して7.7g(収率71%)の表題化合物生成物を得た。この生成物を
、実施例2においてビニルジケチドチオエステルという。
【0080】 1H−NMR(360MHz、CDCl3):∂5.82(ddd、1H)、
5.78(br s、1H)、5.32(dt、1H)、5.21(dt、1H
)、4.47(m、1H)、3.45(m、2H)、3.04(m、2H)、2
.81(dq、1H)、1.96(s、3H)、1.22(d、3H)。
【0081】 (実施例2) (エリスロノリドの調製) A.15−メチル−6−デオキシエリスロノリドB(化合物P、Ra=H、Rd =プロピル):Streptomyces coelicolor CH999
/pJRJ2は、1997年7月17日に出願された米国特許第出願第08/8
96,323および1996年7月5日に出願された同第08/675,817
に記載され、この各々は本明細書中において参考として援用される。プラスミド
pJRJ2は、DEBSの変異体形態をコードし、この中でモジュール1のケト
シンターゼドメイン(KS1)が、突然変異誘発を介して不活性化される(KS
1°)。このプラスミドを含み、実施例1の(2S、3R)−2−メチル−3−
ヒドロキシヘキサン酸−N−アセチルシステアミン(調製E、プロピルジケチド
)を給餌されたS.coelicolor菌株は、15−メチル−6−デオキシ
エリスロノリドBを生成する。
【0082】 CH999/pJRJ2作業(working)細胞バンクの1mLのバイア
ルを解凍し、そしてこのバイアルの内容物を250mLの出入り制御フラスコ(
baffled flask)中の50mLの接種培地1に添加する。このフラ
スコを30±1℃および175±25RPMに保持されたインキュベーター/シ
ェーカーに48±10時間配置した。次いで、この50mLの培養物を、500
mLの接種培地1を含む2.8Lの出入り制御フラスコに添加する。このフラス
コを、30±1℃および175±25RPMで48±10時間、インキュベータ
ー/シェーカーでインキュベートする。この500mLの培養物を、各々が50
0mLの接種培地1を含む10個の2.8Lの出入り制御フラスコに等しく分割
する。次いで、すべてのフラスコを、以前に記載したようにインキュベートする
【0083】 100Lの生産培地1を121℃で45分間滅菌することで、150Lの発酵
槽を調製する。インキュベートの後、10個全てのフラスコを、5Lの滅菌イン
キュベーションボトルに合わせ、そして無菌的に150Lの発酵槽に添加する。
この発酵槽を、2.5N H2SO4および2.5N NaOHの添加、攪拌速度
(500〜700RPM)、空気流速(10〜50LPM)、および/またはバ
ックプレッシャー制御(0.1〜0.4bar)による80%以上の溶存酸素空
気飽和により、30℃、pH6.5に制御する。消泡剤Bの50%溶液の断続的
な添加により、気泡を制御する。
【0084】 24±5時間で、(2S、3R)−2−メチル−3−ヒドロキシヘキサノイル
−N−アセチルシステアミン(プロピルジケチド、実施例1の調製E)を、最終
濃度1g/Lで添加した。プロピルジケチドを、1:4(ジケチド対DMSO)
の比でジメチルスルホキシドに可溶化し、次いで滅菌フィルター(0.2μm、
ナイロンフィルター)にかけることによって調製する。15−メチル−6−デオ
キシエリスロノリドB(15−メチル−6dEB)の生成を7日目に中断し、そ
して発酵槽を収集する。この発酵培養液を、Alpha Laval AS−2
6遠心機で、20,500gで遠心分離する。この生成物は、セントレート(c
entrate)中で優性であり;この遠心分離された細胞集団を処分する。
【0085】 このプロセスもまた、1000Lの発酵槽(作業容量700L)において完了
する。この接種プロセスは、150Lの発酵槽が接種培地1で充填され、そして
1000Lの発酵槽が生産培地1で充填されることを除いて、上記のプロセスと
同一である。この発酵槽を、2.5〜5N H2SO4および2.5〜5N Na
OHの添加、攪拌速度(140〜205RPM)、空気流速(100〜200L
PM)、および/またはバックプレッシャー制御(0.2〜0.5bar)によ
る70%以上の溶存酸素空気飽和により、30℃、pH6.5に制御する。必要
に応じた消泡剤Bの50%溶液の添加により、気泡を制御する。24±5時間で
、ラセミ2−メチル−3−ヒドロキシヘキサノイル−N−プロピオニルシステア
ミン(300グラム)を、1000Lの発酵槽に添加する。この発酵槽を、4.
6日目に、上記のような遠心分離で収集する。
【0086】 このプロセスで使用した培地は、以下を含む:
【0087】
【表2】 121℃での60分間のオートクレーブにより滅菌した。 滅菌後の添加: 1)100%DMSO中の50mg/mlチオストレプトンの1mL/L、滅菌
濾過。 2)100%消泡剤Bシリコンエマルジョン(J.T.Baker)の1mL/
L、オートクレーブ。 3)500g/Lグルコースの40mL、滅菌濾過。
【0088】
【表3】 発酵槽において、121℃で45分間滅菌した。 生産培地1についての滅菌後の添加: 1)100%DMSO中の50mg/mlチオストレプトンの1mL/L、滅菌
濾過。 2)100%消泡剤B(J.T.Baker)の1mL/L、オートクレーブ。
【0089】 遠心分離の後に、セントレートを濾過する。この濾液(約700L)を、20
LのHP20樹脂(Mitsubishi)を含むAmicon Moduli
neカラム(20×350cm)に通す。充填の間の流速は4L/分であり、圧
力は8psi未満まで低下した。樹脂の充填後、20Lの水、次いで40Lの3
0%メタノールで洗浄する。15−メチル−6dEBを、100%メタノールを
使用して溶出する。4つの12Lの画分を集め、画分2、3および4は検出可能
な15−メチル−6dEBの全てを含む。この15−メチル−6dEB生成物の
プールを36.7Lの水で希釈し、75Lの透明な溶液を得る。この溶液を、H
P20SS樹脂(Mitsubishi)を含む5LのAmicon Vant
age Column上に直接充填する。カラムの充填を、1L/分で行う。こ
のカラムを、20Lの65%メタノール、20Lの70%メタノール、20Lの
80%メタノール、そして最後に20Lの100%メタノールで溶出する。16
×5Lの総画分を集めた。80%の画分を最後の70%の画分と一緒に合わせ(
25L)、そして乾燥するまでエバポレートした。得られた残渣を1Lの100
%メタノールに溶解させ、濾過し、エバポレートし、そして40℃の真空オーブ
ンで乾燥させた。このプロセスで、93%の15−メチル−6dEBを含む33
gの固体生成物を生じる。
【0090】 B.14,15−デヒドロ−6−デオキシエリスロノリドB(化合物P、Ra
=H、Rd=アリル):このプラスミドを含み、実施例1の(2S、3R)−2
−メチル−3ヒドロキシ−4−ペンタン酸NAcシステアミンチオエステル(調
製G)を給餌されるS.coelicolor菌株は、15−メチル−6−デオ
キシエリスロノリドBを生成するための上記の調製Aに記載されるプロセスに従
って調製する場合に、14,15−デヒドロ−6−デオキシエリスロノリドBを
生成する。
【0091】 C.14−ノル−6−デオキシエリスロノリドB(化合物P、Ra=H,Rd
メチル):同様に、実施例2Aに記載されるプロセスに従って調製する場合、1
4−ノル−6−デオキシエリスロノリドBを、S.coelicolor CH
999/pCK7宿主を使用して、ジケチドチオエステルの使用なしで生成する
【0092】 (実施例3) (エリスロマイシンの調製) 実施例2、調製A〜Cにおいて生成される6−dEB誘導体化合物は、Sac
charopolyspora erythraeaの組換え菌株を使用して、
エリスロマイシン誘導体に変換される。6および12の両方の水酸基を有するエ
リスロマイシンの生成について、使用されるS.erythraea菌株は、K
40−67またはK39−14Vであった。エリスロマイシンAを高レベルで生
成し得るS.erythraea菌株を、不活性化KS1ドメインをコードする
変異されたeryA1配列を含むpWHM3誘導プラスミドで形質転換すること
によって、この菌株を作製した。相同組換えによって、得られた形質転換体は、
6−デオキシエリスロノリドBを生成不可能になる。従って、この給餌されるd
EBアナログは、6位での水酸化についての競合に供されない。12の水酸基の
みを有するエリスロマイシン誘導体の生成について、使用されるS.eryth
raea菌株はK39−07であった。この菌株は、eryFヒドロキシラーゼ
遺伝子の破壊によって菌株K40−67から構築され;これはアナログを6位で
水酸化する能力を破壊する。両方の菌株を、実質的に同様の以下に記載のような
条件下で発酵した。
【0093】 15−メチル−エリスロマイシンA:15−メチル−エリスロマイシンAを、
以下のプロトコルに従って生成する:K39−14V作業細胞バンクの1mLの
バイアルを解凍し、そしてこのバイアルの内容物を、出入り制御された250m
Lのフラスコ内の50mLの接種培地2に添加する。このフラスコを、34±1
℃および175±25RPMで保持したインキュベーター/シェーカーに48±
10時間配置する。次いで、この50mLの培養物を、500mLの接種培地2
を含む2.8Lの出入り制御フラスコに添加する。このフラスコを、34±1℃
および175±25RPMで48±10時間、インキュベーター/シェーカーで
インキュベートする。この500mLの培養物を、各々が500mLの接種培地
2を含む10個の2.8Lの出入り制御フラスコに等しく分割する。次いで、す
べてのフラスコを、以前に記載したようにインキュベートする。
【0094】 100Lの生産培地2を121℃で45分間滅菌することで、150Lの発酵
槽を調製する。インキュベートの後、10個全てのフラスコを、5Lの滅菌イン
キュベーションボトルに合わせ、そして無菌的に150Lの発酵槽に添加する。
この発酵槽を、2.5N H2SO4および2.5N NaOHの添加、攪拌速度
(500〜700RPM)、空気流速(10〜50LPM)、および/またはバ
ックプレッシャー制御(0.1〜0.4bar)による80%以上の溶存酸素空
気飽和により、34℃、pH7.0に制御する。消泡剤Bの50%溶液の添加に
より、気泡を制御する。
【0095】 15%のデキストリン(w/v)(58−60mL/時間)の供給を開始した
(24±5時間)。デキストリン溶液を、供給時間の間、連続的に混合した。2
4±5時間で25gの15−メチル−6dEB(実施例2の調製A)を、発酵槽
に加えた。この15−メチル−6dEBを、25gの15−メチル−6dEB(
100%のエタノール(400−600mL)中)に溶解し、そして濾過(0.
2μm,ナイロンフィルター)することによって調製した。15−メチル−6d
EBの15−メチル−エリスロマイシンAへの変換は、60±10時間後に生じ
、そして発酵槽から回収する。この発酵ブロスを、20,500g(Alpha
Laval AS−26遠心分離機)で遠心分離する。この産物は、主に中心
に存在する;遠心分離した細胞の塊は、廃棄する。
【0096】 このプロセスに使用する培地は、以下を含む: (接種培地2) 成分 g/L コーンスターチ 16.0 コーンデキストリン 10.0 大豆あらびき粉 15.0 CaCO3 4.0 コーンスティープリカー 5.0 (Corn steep liquior) 大豆油 6.0 NaCl 2.5 (NH42SO4 1.0。 60分間121℃のオートクレーブにより滅菌する。 滅菌後に以下を添加する: オートクレーブにかけた1mL/Lの100%AntifoarnB(J.T.
Baker)。
【0097】 (生産培地2) 成分 g/L コーンスターチ 17.5 コーンデキストリン(タイプ3) 16.0 大豆あらびき粉 16.5 CaCO3 4.0 コーンスティープリカー 6.0 大豆油 3.0 NaCl 3.5 (NH42SO4 1.0。 45分間121℃、発酵槽中で滅菌する。
【0098】 34gの標的分子を含む遠心分離した発酵ブロス(127L)を、18.3L
のHP2O吸着剤を通過させ、Amicon P350 Moduline 2
クロマトグラフィーカラムに充填した。4L/分の充填で、背圧が5psi未面
であることが分かる。充填に続き、この樹脂を20Lの脱イオン化水で洗浄し、
次いで、40Lの30%メタノールで洗浄した。15−メチル−エリスロマイシ
ンAを、54Lの100%メタノールを使用して溶出する。この生成物のプール
を、Buchiロータリーエバポレーター(R−152)を使用してエバポレー
トする。この固体を、最小量の100%メタノールに溶解し、濾過し、そして濾
液を乾固するまでエバポレートした。これにより、30重量%の15−メチル−
エリスロマイシンAを含む123gの物質を得た。80gの30%物質を、40
℃のアセトン(1L)で2回抽出する。このアセトン抽出物を、濾過し、そして
濾液を、20Lのロータリーエバポレーションフラスコの内側で乾燥させた。こ
の固体を、9:1のヘキサン:アセトン(40℃)で3回抽出した。この有機抽
出物を、プールし、そして乾固するまでエバポレートし、32gの15−メチル
−エリスロマイシンAの濃縮固体(68%)を得た。アセトン/ヘキサン抽出物
中の産物を、1Lのメタノールに溶解し、これに、等しい量の水を添加した。こ
のメタノール溶液を、HP20SS クロマトグラフィーカラム(Kontes
)に充填し、その後、50%メタノールで洗浄し、そして平衡化する。カラムの
寸法は、4.8x115cmであった。15−メチル−エリスロマイシンAを充
填したカラムは、11g/Lである。このカラムを、50%(0.8L)および
60%(8L)メタノール(水中)で洗浄する。標的分子の溶出を、70%(8
L)、80%(16L)−および85%(8L)のメタノール(水中)を使用し
て実施する。1L分画を、回収した。分画11−29を合わせて、エバポレート
し、そして減圧オーブンで乾燥し、23gの生成物を93%の純度で得た。
【0099】 この物質は、以下の例で記載される化学的誘導体化手順のための出発物質とし
て利用する。以下の化合物はまた、以下の方法によって生成する:14−ノルエ
リスロマイシンA(Rd=Me);14,15−デヒドロ−エリスロマイシンA
(Rd=アリル);14−ノル−6−デオキシ−エリスロマイシンA;14,1
5−デヒドロ−6−デオキシ−エリスロマイシンA;および15−メチル−6−
デオキシ−エリスロマイシンA。3−デスクラジノース(descladino
se)−3−オキソ−誘導体を生成するために使用する場合、このエリスロマイ
シンA誘導体は、エリスロマイシンC誘導体から分離されず;その代わり、化学
的誘導体化のために出発物質として、エリスロマイシンA化合物およびエリスロ
マイシンC化合物の混合物が、使用される。
【0100】 これらの生成物を、以下のように抽出し、そして精製した。
【0101】 一般に、発酵ブロスを、NaOHの添加によりpH8.0にし、そしてエタノ
ールを添加した(0.1L/Lブロス)。このブロスを、遠心分離により分類し
、そしてXAD−16樹脂(RohmおよびHaas)カラム(1kg XAD
/1g エリスロマイシンアナログ)に2−4mL/cm2−分の流速で充填す
る。この充填した樹脂を、2カラム容積の20%(v/v)エタノール(水中)
で洗浄し、そしてエリスロマイシンアナログを、アセトンを含む樹脂から溶出し
、1/2カラム容積の分画で回収する。エリスロマイシンアナログを含む分画を
、薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン 1:1)およびHPLC/
MSによって同定する。
【0102】 エリスロマイシンアナログを含むアセトン分画をプールし、そして揮発物を減
圧下で除去する。得られた水性混合物を、酢酸エチルで抽出する。この酢酸エチ
ル抽出物を、飽和NaH2CO3およびブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムま
たは硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で乾固するまで濃縮する。粗物
質を、ジクロロメタンに溶解し、そしてシリカゲルのパッド上に充填し、そして
、溶出物が黄色でなくなるまで、ジクロロメタン:メタノール(96:4 v/
v)で洗浄する。所望の物質は、ジクロロメタン:メタノール:トリエチルアミ
ン(94:4:2v/v)であり、分画を回収する。エリスロマイシンを含む分
画を、薄層クロマトグラフィーによって同定し、回収し、そして減圧下で濃縮す
る。この物質を、ジクロロメタン/ヘキサンで再結晶する。
【0103】 この一般手順を以下のように例示する。
【0104】 (i)14−ノルエリスロマイシン:1Lのエタノールを、10Lの発酵ブロ
スの各々に添加した。このブロスを遠心分離にかけ、そして上清を0.6LのX
AD(カラムの寸法17cmx6.5cm)に100mL/分の流速で通過させ
た。充填後、このカラムを、1.5Lの20%(v/v)エタノール(水)で洗
浄した。次いで、所望の物質を、アセトンで溶出した。この物質を含む分画を、
揮発物が除去されるまで減圧下で濃縮し、そして水性残渣を、酢酸エチルで抽出
した。この酢酸エチル層を、飽和重炭酸ナトリウム溶液、ブラインで洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮し、粗抽出物を得た。
【0105】 粗物質(0.6g)を、ジクロロメタン中に溶解し、そして直径6cmのガラ
スロート中の3cmのシリカゲルパッドを通じて重力により濾過させた。この物
質を、400mLのジクロロメタン、次いで400mLのジクロロメタン:メタ
ノール:トリエチルアミン(90:10:2 v/v)で溶出し、40mLの分
画を回収した。エリスロマイシンを含む分画を、薄層クロマトグラフィー(エー
テル:メタノール:NH4OH 90:8:2 v/v,Rf約0.35およびジ
クロロメタン:メタノール 95:5 v/v,Rf約0)によって同定し、減
圧下で濃縮した。この物質を、ジクロロメタン/ヘキサンで再結晶させた。
【0106】 (ii)15−メチル−エリスロマイシン:8Lのエタノールを、約 80L
の発酵槽ブロスに添加した。このブロスを遠心分離し、そして上清を、2.5L
のXADに230mL/分の流速で通過させた。充填後、このカラムを、1Lの
水および5Lの20%(v/v)エタノール(水中)で洗浄した。次いで、所望
の物質を、アセトンで抽出した。この物質を含む分画を、揮発物が除去されるま
で減圧下で濃縮し、そいて水性残渣を、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を
、飽和重炭酸ナトリウム溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧下で濃縮し、粗抽出物を得た。
【0107】 粗物質(8.3g)を、ジクロロメタン中に溶解し、そして直径9cmのガラ
スロート中の3cmのシリカゲルパッドを通じて重力により濾過させた。この物
質を、200mLのジクロロメタン、次いで600mLのジクロロメタン:メタ
ノール(96:4 v/v)、次いで900mLのジクロロメタン:メタノール
:トリエチルアミン(89:9:2 v/v)で溶出し、40mLの分画を回収
した。エリスロマイシンを含む分画を、薄層クロマトグラフィー(エーテル:メ
タノール:NH4OH 90:8:2 v/v,Rf約0.4およびジクロロメタ
ン:メタノール 95:5 v/v,Rf約0.05)によって同定し、減圧下
で濃縮した。この物質を、再結晶に適合する前に上記の手順に再び供した。
【0108】 (iii)14−ノル−6−デオキシ−エリスロマイシン:1Lのエタノール
を、210Lの発酵槽の各々に添加した。このブロスを、遠心分離にかけ、そし
て上清を、全部で約22Lを合わせた。次いで、この合わせたブロスを、1Lの
XAD(カラムの寸法 23.5cmx6.5cm(同上))に170mL/分
の流速で通過させた。充填後、このカラムを、2Lの20%(v/v)エタノー
ル(水中)で洗浄した。次いで、この所望の物質を、アセトンで溶出した。この
物質を含む分画を、揮発物が除去されるまで減圧下で濃縮し、そして水性残渣を
、酢酸エチルで抽出した。この酢酸エチル層を、飽和重炭酸ナトリウム溶液、ブ
ラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮し、粗抽出物
を得た。
【0109】 (iv)15−メチル−6−デオキシ−エリスロマイシン:1Lのエタノール
を、10Lのブロスを含む3つの発酵槽の各々に添加した。このブロスを遠心分
離にかけ、そして上清を、1.25LのXAD(カラムの寸法 40cmx6.
5cm)に130mL/分の流速で通過させる。次いで、このカラムを、3Lの
20%(v/v)エタノール(水中)で洗浄する。次いで、この所望の物質を、
アセトンで溶出する。この物質を含む分画を、揮発物が除去されるまで、減圧下
で濃縮し、そいて水性残渣を酢酸エチルで抽出した。この酢酸エチル層を、飽和
重炭酸ナトリウム溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして
減圧下で濃縮し、粗抽出物を得た。
【0110】 粗物質(2.8g)を、ジクロロメタンに溶解し、そして直径6cmのガラス
ロート中の3cmのシリカゲルパッドを通じて重力により濾過させた。この物質
を、400mLのジクロロメタン:メタノール(96:4 v/v)、次いで4
00mLのジクロロメタン:メタノール:トリエチルアミン(89:9:2 v
/v)で溶出し、40mLの分画を回収した。エリスロマイシンを含む分画を、
薄層クロマトグラフィー(エーテル:メタノール:NH4OH 90:8:2
v/v,およびジクロロメタン:メタノール 95:5 v/v)によって同定
し、そして減圧下で濃縮した。この物質は、シリカゲルクロマトグラフィーによ
るさらなる精製を必要とした。
【0111】 (実施例4) (6−O−メチル−14−ノルエリスロマイシンA,すなわち式(3)の合成
、ここで、Ra=OH,Rd=Me,Rf=Me,RC=H,Re=H,Z,Y=O
) A.14−ノルエリスロマイシンA9−オキシム:14−ノルエリスロマイシ
ンA(0.621g,80%純度),ヒドロキシルアミン(0.5mlの50%
水溶液)および酢酸(0.2ml)のイソプロパノール溶液(2ml)を、50
℃で22時間保持した。これを、クロロホルム/エタノール(3/2)で抽出し
、重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、そしてMgSO4で乾燥した。濾過し
、そして減圧下でエバポレートし、粗生成物(0.65g)を白色固体として得
、これを次の転換に直接使用した。
【0112】 B.14−ノルエリスロマイシンA−9−[O−(l−イソプロポキシシクロ
ヘキシル)]オキシム:上記の粗14−ノルエリスロマイシンA9−オキシム(
0.65g)および1,1−ジオキソプロポキシ−シクロヘキサノン(0.95
ml)の塩化メチレン溶液(2ml)を、ピリジニウムp−トルエンスルホネー
ト(PPTS)(0.333g)の塩化メチレン中溶液(2ml)に添加した。
一晩攪拌後、この混合物を抽出(クロロホルム/エタノール 3:2)し,洗浄
(NaHCO3−H2O,ブライン)し、そして乾燥(MgSO4)した。濾過し
、減圧下でエバポレートした後、この粗生成物を、トルエンおよびイソプロパノ
ールで繰り返し洗浄し、0.74gの生成物を得、これを、次に反応に直接使用
した。
【0113】 C.2’,4”−ビス−O−トリメチルシリル−14−ノルエリスロマイシン
A[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキシム:14−ノルエリス
ロマイシンA−9−[O−(l−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキシム(
0.74g)の塩化メチレン溶液(6ml)に、トリメチルシリルイミダゾール
(0.33ml)およびトリメチルシリルクロリド(0.18ml)の塩化メチ
レン溶液(2ml)をO℃で添加した。5分間の攪拌後、酢酸エチルを添加し、
洗浄(NaHCO3−H2O,ブライン)し、そして乾燥(MgSO4)した。シ
リカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(10:1 ヘキサン:アセトン,1
%トリエチルアミン)により、純粋な生成物を、白色固体として得た(0.50
g)。質量分析により、[M+H]+=1020だと分かった。
【0114】 D.6−O−メチル−2’,4”−ビス−O−トリメチルシリル−14−ノル
エリスロマイシンA−9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキ
シム:2’,4”−ビス−O−トリメチルシリルノル−14−エリスロマイシン
A−9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキシム(0.3g,
0.29mmol)の1:1メチルスルホキシド/テトラヒドロフラン(DMS
O/THF)溶液(1.4ml)を、0.3mlの2Mのメチルブロミドのエー
テル溶液で処理し、そして10℃まで冷却した。1Mのテトラ−ブトキシドカリ
ウムのTHF(0.6ml)およびDMSO(0.6ml)混合液を、シリンジ
ポンプを使用して、6時間かけて添加した。次いで、この反応物を、酢酸エチル
に希釈し、そして飽和NaHCO3、ブラインで洗浄し、そいてMgSO4で乾燥
した。濾過し、そいて減圧下でエバポレートして、粗生成物(0.29g)を白
色固体として得た。質量スペクトルによって、[M+H]+=1034だと分か
った。
【0115】 E.6−O−メチル−14−ノルエリスロマイシンA9−オキシム:6−O−
メチル−2’,4”−ビス−O−トリメチルシリルノルエリスロマイシンA−9
−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキシム(0.29g),酢
酸(3.6ml),アセトニトリル(6ml)および水(3ml)の混合物を、
周囲温度で4.5時間攪拌した。この混合物を、トルエンを使用して乾燥させ、
白色固体(0.24g)として粗生成物を得、これを、さらなる精製なしで次の
工程に直接使用した。
【0116】 F.6−O−メチル−14−ノルエリスロマイシンA:6−O−メチル−14
−ノルエリスロマイシンA9−オキシム(0.24g),ヒドロ亜硫酸ナトリウ
ム(0.45g,85%純度),水(3ml),エタノール(3ml)およびギ
酸(0.07ml)の混合物を、85℃で8時間保持した。この反応物を、1N
のNaOHを用いてpH8にし、そして.酢酸エチルで抽出した。この有機抽出
物を、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、そして濃縮して、粗生
成物を、白色固体(0.2g)として得た。質量分析により、[M+H]+=7
35だと分かった。
【0117】 (実施例5) (6−O−メチル−14,15−デヒドロエリスロマイシンA,すなわち式(
3)の合成、ここでRa=OH,Rd=−CH=CH2,Rc=Me) A.14,15−デヒドロエリスロマイシンA9−オキシム:14,15−デ
ヒドロエリスロマイシンA(1.984g,47%純度,1.2mmol)の2
−プロパノール懸濁液(6ml)を、1.97mLの50%水性ヒドロキシルア
ルニンで処理し、そして溶解するまで攪拌した。酢酸(0.62mL)を添加し
、この混合物を、25時間50℃で攪拌した。周囲温度まで冷却し、飽和NaH
CO3を添加し、そしてこの混合物を、減圧下で濃縮し、イソプロパノールを除
去した。得られた水性混合物を、250ml部のCHCl3で3回抽出した。こ
の有機抽出物を、合わせて、飽和NaHCO31、水、およびブラインで洗浄し
、次いで、MgSO4で乾燥し、濾過し、そして濃縮して0.92gの生成物を
得た。
【0118】 B.14,15−デヒドロエリスロマイシンA9−[O−(1−イソプロポキ
シシクロヘキシル)]オキシム:(A)(0.92g)のオキシムを、6.2m
lのCH2Cl2中に溶解し、そして1,1−ジオキソプロポキシシクロヘキサン
(1.23g)およびピリジニウムp−トルエンスルホネート(0.464gm
)で15時間周囲温度で処理した。この混合物を、160mLのCH2Cl2で希
釈し、次いで、飽和NaHCO3、水およびブラインで処理した。この有機層を
、MgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして、褐色シロップを得た
。シリカゲルのクロマトグラフィーをかけ(トルエン〜1:1 トルエン/アセ
トン+1%Et3Nの勾配)、0.998gの生成物を得た。
【0119】 C.2’,4”−ビス(O−トリメチルシリル)−14,15−デヒドロエリ
スロマイシンA9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキシム:
14,15−デヒドロエリスロマイシンA9−[O−(−イソプロポキシシクロ
ヘキシル)]オキシム(998mg,9.96)のCH2Cl2溶液(11.25
mL)を、不活性な大気下で氷で冷却し、そしてクロロトリメチルシラン(0.
24mL)および1−トリメチルシリルイミダゾール(0.44mL)の溶液で
処理した。30分後に、この反応物を、250mLの酢酸エチルで希釈し、次い
で、飽和NaHCO3、水およびブラインで洗浄した。この有機層を、MgSO4 で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして、1.002gの生成物を得た。
【0120】 D.2’,4”−ビス(O−トリメチルシリル)−O−メチル−14,15−
デヒドロエリスロマイシンA9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)
]オキシム:2’,4”−ビス−O−トリメチルシリル−14,15−デヒドロ
エリスロマイシンA9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキシ
ム(1.00g,20.7mmol)の1:1テトラヒドロフラン/メチルスル
ホキシド溶液(9.69mL)を、10℃まで冷却し、そして0.97mLの2
.0Mのメチルブロミド(エーテル中)を、不活性大気下で処理した。メチルス
ルホキシド(1.94mL)および1.0Mのカリウムテトラブトキシド(テト
ラヒドロフラン中)(1.94mL)を、ゆっくり添加した。この反応物を、薄
層クロマトグラフィー(シリカゲル,10:1トルエン/アセトン)でモニター
し、そして1.6モル等量の塩基の添加後、完了を判断した。この反応物を、2
00mLの酢酸エチルおよび70mLの飽和NaHCO3で希釈した。この混合
物を、分液ロートに移し、850mLの酢酸エチルおよび280mLの飽和Na
HCO3で希釈し、次いで水およびブラインで洗浄した。この有機層を、MgS
4で乾燥し、セライトに通して濾過し、そしてエバポレートして21.2gの
粗6−O−メチル−2’,4”−ビストリメチルシリル−14,15−デヒドロ
エリスロマイシンA9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキシ
ムを得た。これを、さらなる精製なしで取り扱った。
【0121】 E.6−O−メチル−14,15−デヒドロエリスロマイシンA9−オキシム
:6−O−メチル−2’,4”−ビス−O−トリメチルシリル−14,15−デ
ヒドロエリスロマイシンA9−[O−(l−イソプロポキシシクロヘキシル)]
オキシム(1.0g)の2:1アセトニトリル/水の溶液(9.8ml)を、5
.3mLの酢酸で処理し、そして、周囲温度で8時間攪拌した。この混合物を、
減圧下で濃縮し、トルエンの添加後に繰り返し濃縮し、0.797gの粗6−O
−メチル−14,15−デヒドロエリスロマイシンA9−オキシムを得た。
【0122】 F.6−O−メチル−14,15−デヒドロエリスロマイシンA:6−O−メ
チル−14,15−デヒドロエリスロマイシンA9−オキシム(0.797g)
およびヒドロ亜硫酸ナトリウム(85%,1.02g)の1:1エタノール/水
溶液(7.5mL)を、大気下に配置した。ギ酸(0.186mL)を滴下し、
そしてこの混合物を、80℃で3時間攪拌した。周囲温度まで冷却した後、この
反応物を、6NのNaOHでpH10に調整し、そして150ml部の酢酸エチ
ルで3回抽出した。この有機層を合わせて、次いで、飽和NaHCO3、水およ
びブラインで洗浄した。有機層を、MgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポ
レートし、さらなる転換に適した、0.68gの6−O−メチル−14,15−
デヒドロエリスロマイシンAを得た。
【0123】 (実施例6) (6−O−メチル−15−メチルエリスロマイシンA、すなわち、Ra=OH
、Rd=プロピル、Rf=Meである式(3)の合成) A.15−メチルエリスロマイシンA 9−オキシム:40mLの2−プロパ
ノール中の15−メチルエリスロマイシンA(20.0g、純度85%、22.
6mmol)の懸濁物を20.5mLの50%水性ヒドロキシルアミンで処理し
、そして溶解するまで攪拌した。酢酸(6.41mL)を添加し、そして混合物
を50℃にて15時間攪拌した。室温まで冷却した後、飽和NaHCO3を添加
し、そして混合物を減圧下で濃縮してイソプロパノールを除去した。得られた水
性混合物を250mLずつのCHCl3で3回抽出した。有機抽出物を合わせ、
飽和NaHCO3、水およびブラインで洗浄し、次いでMgSO4で乾燥し、濾過
し、そして濃縮して、20.5gの粗生成物を得た。LC/MSによる分析は、
EオキシムおよびZオキシムの94:6の混合物([M+H]+=764)を示
した。
【0124】 B.15−メチルエリスロマイシンA 9−[O−(1−イソプロポキシシク
ロヘキシル)]オキシム:上記からの粗オキシム(20.5g)を、55mLの
CH2Cl2に溶解し、そして1,1−ジイソプロポキシシクロヘキサン(27.
3mL)およびピリジニウムp−トルエンスルホネート(9.8g)で室温にて
15時間処理した。この混合物を、160mLのCH2Cl2で希釈し、次いで、
飽和NaHCO3、水およびブラインで逐次洗浄した。有機相を、MgSO4で乾
燥し、濾過し、そしてエバポレートして、褐色のシロップを得た。シリカゲルで
のクロマトグラフィー(2:1〜3:2のヘキサン/アセトン+1% Et3
の勾配)によって、18.0gの生成物を得た。
【0125】 C.2’,4”−ビス−O−トリメチルシリル−15−メチルエリスロマイシ
ンA 9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)オキシム:25mLの
CH2Cl2中の15−メチルエリスロマイシンA 9−[O−(1−イソプロポ
キシシクロヘキシル)]オキシム(9.00g、9.96mmol)の溶液を不
活性雰囲気下で氷上で冷却し、そして8mLのCH2Cl2中のクロロトリメチル
シラン(1.89mL)および1−トリメチルシリルイミダゾール(3.65m
L)の溶液で処理した。30分後、反応物を250mLの酢酸エチルで希釈し、
そして飽和NaHCO3、水およびブラインで逐次洗浄した。有機相を、MgS
4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートした。粗生成物をシリカゲルクロマ
トグラフィー(ヘキサンから10:1のヘキサン/アセトン+1% Et3Nの
勾配)によって精製して、7.8gの生成物を得た。
【0126】 D.6−O−メチル−2’,4”−ビス−O−トリメチルシリル−15−メチ
ルエリスロマイシンA 9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オ
キシム:41.4mLのテトラヒドロフラン中の2’,4”−ビス−O−トリメ
チルシリル−15−メチルエリスロマイシンA 9−[O−(1−イソプロポキ
シシクロヘキシル)]オキシム(21.7g、20.7mmol)の溶液を10
℃まで冷却し、そして不活性雰囲気下でエーテル中の41.4mLのメチルスル
ホキシドおよび20.7mLの2.0Mメチルブロミドで処理した。メチルスル
ホキシド(41.4mL)およびテトラヒドロフラン(41.4mL)中の1.
0M カリウムtert−ブトキシドの混合物を、1時間あたり約20mLの速
度で添加した。薄層クロマトグラフィー(シリカゲル、10:1のトルエン/ア
セトン)によって反応をモニターし、そして1.6モル当量の塩基の添加後に完
了したと判断された。反応物を、200mLの酢酸エチルおよび70mLの飽和
NaHCO3で希釈した。混合物を分液漏斗に移し、850mLの酢酸エチルお
よび280mLの飽和NaHCO3で希釈し、次いで、水およびブラインで逐次
洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、Celiteを通して濾過し、そして
エバポレートして、21.2gの粗6−O−メチル−2’,4”−ビス−O−ト
リメチルシリル−15−メチルエリスロマイシンA 9−[O−(1−イソプロ
ポキシシクロヘキシル)]オキシムを得た。これを、さらなる精製を伴わずに用
いた。
【0127】 E.6−O−メチル−15−メチルエリスロマイシンA 9−オキシム:11
0mLのアセトニトリル中の6−O−メチル−2’,4”−ビス−O−トリメチ
ルシリル−15−メチルエリスロマイシンA 9−[O−(1−イソプロポキシ
シクロヘキシル)]オキシム(21.2g)の溶液を55mLの水および67m
Lの酢酸で処理し、そして室温にて8時間攪拌した。混合物を減圧下で濃縮し、
次いで、トルエンの添加後に繰り返し濃縮して、19.7gの6−O−メチル−
15−メチルエリスロマイシンA 9−オキシムを得た。
【0128】 F.6−O−メチル−15−メチルエリスロマイシンA:280mLの1:1
のエタノール/水中の6−O−メチル−15メチルエリスロマイシンA 9−オ
キシム(19.7g)および亜ニチオン酸ナトリウム(85%、23.1g)の
溶液を、不活性雰囲気下に置いた。ギ酸(3.75mL)を滴下し、そして混合
物を80℃にて4.5時間攪拌した。室温になるまで冷却した後、反応物を飽和
NaHCO3で処理し、そして400mLずつの酢酸エチルで3回抽出した。有
機抽出物を合わせ、そして飽和NaHCO3、水およびブラインで逐次洗浄した
。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして、さらなる変
換に適した15.1gの6−O−メチル−15−メチルエリスロマイシンAを得
た。
【0129】 (実施例7) (5−O−(2’−アセチルデソサミニル)−10,11−アンヒドロ−3−
デオキシ−3−オキソ−6−O−メチル−14−ノルエリスロノリドA(無水形
態の式(1)、Ra=OH、Rd=Me、Rf=Me、Rc=Ac、Rb=H)の合
成) A.5−O−デソサミニル−6−O−メチル−14−ノルエリスロノリドA:
6−O−メチル−14−ノルエリスロマイシンA(77mg)、0.073ml
の12N HClおよび水(2ml)の混合物を、室温にて3時間攪拌した。混
合物を8N KOHでpH8にし、そして酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を
ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートした。残
渣をシリカゲル(3:1/ヘキサン:アセトン、1%トリエチルアミン)でのク
ロマトグラフィーにかけて、純粋な生成物を白色固体(42mg)として得た。
質量分析法は、[M+H+]=576を示す。
【0130】 B.5−O−(2’−アセチルデソサミニル)−6−O−メチル−14−ノル
エリスロノリドA:5−O−デソサミニル−6−O−メチル−14−ノルエリス
ロノリドA(73mg)、炭酸カリウム(20mg)、無水酢酸(14μl)お
よびアセトン(1ml)の混合物を室温にて18時間攪拌した。酢酸エチルを添
加し、水およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポ
レートした。残渣をシリカゲル(3:1/ヘキサン:アセトン、1%トリエチル
アミン)でのクロマトグラフィーにかけて、純粋な生成物(71mg)を白色固
体として得た。質量分析法は、[M+H+]=618を示す。
【0131】 C.5−O−2’−アセチルデソサミニル)−3−デオキシ−3−オキソ−6
−O−メチル−14−ノルエリスロノリドA(式(1)、Ra=OH、Rd=Me
、Rf=Me、Rb=H、Rc=Ac):ジクロロメタン(2ml)中の5−O−
(2’−アセチルデソサミニル)−6−O−メチル−14−ノルエリスロノリド
A(99mg)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボ
ジイミド(EDC)ヒドロクロリド(206mg)の溶液をDMSO(0.21
ml)で処理し、そして5℃まで冷却した。ジクロロメタン(2ml)中のピリ
ジニウムトリフルオロ酢酸(208mg)の溶液をシリンジポンプを通して4時
間添加した。次いで、酢酸エチルを添加し、飽和NaHCO3、水、ブラインで
洗浄し、そしてMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートした。残渣を
、シリカゲル(3:1/ヘキサン:アセトン、1%トリエチルアミン)でのクロ
マトグラフィーにかけて、純粋な生成物(94mg)を白色の固体として得た。
質量分析法は、[M+H+]=616を示す。
【0132】 D.5−O−2’−アセチルデソサミニル)−3−デオキシ−3−オキソ−1
1−O−メチルスルホニル−6−O−メチル−14−ノルエリスロノリドA:乾
燥ピリジン(1ml)中の5−O−(2’−アセチルデソサミニル)−3−デオ
キシ−3−オキソ−6−O−メチル−14−ノルエリスロノリドA(93mg)
の溶液に、メタンスルホニルクロリド(0.057ml)を5℃にて添加した。
5℃にて3時間後、反応物を室温まで温め、そしてさらに15時間保持した。混
合物を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO3(2×)、水(3×)、ブライン
で洗浄し、そしてMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートした。残渣
をシリカゲルでのクロマトグラフィー(2:1/ヘキサン:アセトン、1%トリ
エチルアミン)にかけて、純粋な生成物(72mg)を白色固体として得た。質
量分析法は、[M+H+]=695を示す。
【0133】 E.5−O−(2’−アセチルデソサミニル)−10,11−アンヒドロ−3
−デオキシ−3−オキソ−6−O−メチル−14−ノルエリスロノリドA:アセ
トン(1ml)中の5−O−(2’−アセチルデソサミニル)−3−デオキシ−
3−オキソ−11−O−メタンスルホニル−6−O−メチル−14−ノルエリス
ロノリドA(73mg)の溶液をジアザビシクロウンデセン(32μl)で室温
にて18時間処理した。混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO3、水、
ブラインで洗浄し、そしてMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートし
た。残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(2:1/ヘキサン:アセトン
、1%トリエチルアミン)にかけて、純粋な生成物(50mg)を白色固体とし
て得た。質量分析法は、[M+H+]=598を示す。13C−NMR(CDCl3 ,100MHz):δ207.02、204.50、169.63、168.7
2、142.52、139.40、101.87、80.61、80.02、7
7.14、72.66、71.48、69.09、63.56、51.35、5
0.56、47.12、40.61、39.73、37.36、30.36、2
1.32、21.06、20.96、20.67、18.45、14.34、1
3.89、13.55、13.45。
【0134】 (実施例8) (2’−O−ベンゾイル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−3−オキ
ソ−10,11−アンヒドロ−14,15−デヒドロエリスロマイシンA(無水
形態の式(1)、Ra=OH、Rd=アリル、Rf=Me、Rb=H、Rc=ベンゾ
イル)の合成) A.2’−O−ベンゾイル−6−O−メチル−14,15−デヒドロエリスロ
マイシンA:3.6mLのCH2Cl2中の6−O−メチル−14,15−デヒド
ロエリスロマイシンA(668mg)、無水安息香酸(385mg)およびトリ
エチルアミン(0.25mL)の溶液を2日間攪拌した。飽和NaHCO3の添
加後、混合物をCH2Cl2で3回抽出した。有機抽出物を合わせ、そしてエバポ
レートして乾燥させ、そして生成物をシリカクロマトグラフィー(90:9:1
のトルエン/アセトン/Et3N)で精製して、477mgの生成物を得た;L
C−MSは、[M+H]+=850.6を示す。
【0135】 B.2’−O−ベンゾイル−6−O−メチル−4”,11−ビス(O−メタン
スルホニル)−14,15−デヒドロエリスロマイシンA:2.39mLのピリ
ジン中の2’−O−ベンゾイル−6−O−メチル−14,15−デヒドロエリス
ロマイシンA(549mg)およびメタンスルホニルクロリド(0.50mL)
の溶液を24時間攪拌し、次いで、CH2Cl2および飽和NaHCO3で希釈し
た。混合物をCH2Cl2で3回抽出した。有機抽出物を合わせ、エバポレートし
て乾燥させ、そして生成物をシリカクロマトグラフィー(90:9:1のトルエ
ン/アセトン/Et3N)によって精製して、530mgの生成物を得た;LC
−MSは、[M+H]+=1006.5を示す。
【0136】 C.2’−O−ベンゾイル−6−O−メチル−4”−O−メタンスルホニル−
10,11−アンヒドロ−14,15−デヒドロエリスロマイシンA:0.19
5mLのアセトン中の2’−O−ベンゾイル−6−O−メチル−4”,11−ビ
ス(O−メタンスルホニル)14,15−デヒドロエリスロマイシンA(59m
g)およびジアザビシクロウンデセン(0.018mL)の混合物を24時間攪
拌し、次いで、減圧下で乾燥した。生成物をシリカクロマトグラフィー(90:
9:1のトルエン/アセトン/Et3N)で精製して、50mgの生成物を得た
;LC−MSは、[M+H]+=910.5を示す。
【0137】 D.2’−O−ベンゾイル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−10,
11−アンヒドロ−14,15−デヒドロエリスロマイシンA:2’−O−ベン
ゾイル−6−O−メチル−4”−O−メタンスルホニル−10,11−アンヒド
ロ−14,15−デヒドロエリスロマイシンA(337mg)、1.5mLのア
セトニトリルおよび6.9mLの3N HClの混合物を22時間攪拌した。ア
セトニトリルを減圧下で除去し、水性残渣のpHをNaOHの添加によって12
に調整し、そして生成物を4つの部分のCH2Cl2を用いて抽出した。合わせた
抽出物を乾燥し、そしてエバポレートした。生成物を、シリカクロマトグラフィ
ー(96:4のCH2Cl2/MeOHから95:4:1のCH2Cl2/MeOH
/Et3Nの勾配)によって精製して、197mg、[M+H]+=674.4を
得た。
【0138】 E.2’−O−ベンゾイル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−3−オ
キソ−10,11−アンヒドロ−14,15−デヒドロエリスロマイシンA:1
4.6mLのCH2Cl2(14.6mL)中での2’−O−ベンゾイル−6−O
−メチル−3−デスクラジノシル−10,11−アンヒドロ−14,15−デヒ
ドロエリスロマイシンA(226mg)およびDess−Martinペルオジ
ネート(periodinane)(427mg)の懸濁物を1時間攪拌した。
混合物を、CH2Cl2および飽和NaHCO3で希釈した。生成物を3つの部分
のCH2Cl2を用いて抽出し、そして抽出物を合わせ、乾燥し、そしてエバポレ
ートした。シリカゲルクロマトグラフィー(90:9:1 トルエン/アセトン
/Et3N)によって生成物168mgを得た。[M+H]+=672.4。13
−NMR(CDCl3,100MHz):δ 206.78、203(br)、
168.19、165.08、141.36、139.58、132.74、1
31.51、130.46、129.79、128.25、120.18、10
2.09、80.40、78.70、72.52、71.91、69.19、6
3.76、51.10、50.54、47.08、40.73、39.87、3
7.77、31.23、22.13、20.98、18.52、14.28、1
4.15、13.55。
【0139】 (実施例9) (5−O−(2’−アセチルデソサミニル)−10,11−アンヒドロ−3−
デオキシ−3−オキソ−6−O−メチル−15−メチルエリスロノリド(無水形
態の式(1);Ra=OH、Rd=プロピル、Rf=Me、Rb=H、Rc=Ac)
の合成) A.6−O−メチル−3−デスクラジノシル−15−メチルエリスロマイシン
A:6−O−メチル−15−メチルエリスロマイシンA(15.1g)および2
80mLの0.5N HClの混合物を室温にて3時間攪拌した。pHを6N
NaOHの添加によって9に調整し、そして得られる沈殿物を吸引濾過によって
回収し、水で洗浄し、そして乾燥した。濾液を400mLずつの酢酸エチルで3
回抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和NaHCO3、水およびブラインで逐次
洗浄し、次いで、MgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして、さら
なる生成物を得た。合わせた粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィーにか
けて、9.35gの純粋な6−O−メチル−3−デスクラジノシル−15−メチ
ルエリスロマイシンAを得た。ES−LC/MSは、[M+H]+=605を示
す。
【0140】 B.2’−O−アセチル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−15−メ
チルエリスロマイシンA:35mLの酢酸エチル中の無水酢酸(2.92mL)
の溶液を、40mLの酢酸エチル中の6−O−メチル−3−デスクラジノシル−
15−メチルエリスロマイシンA(9.35g)の溶液に滴下した。混合物を、
添加の完了後30分間攪拌し、次いで濃縮した。シリカゲルでのクロマトグラフ
ィー(2:1のヘキサン/アセトン)によって、8.35gの2’−O−アセチ
ル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−15−メチルエリスロマイシンA
が得られた。ES−LC/MSは、[M+H]==647を示す。
【0141】 C.2’−O−アセチル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−3−オキ
ソ−15−メチルエリスロマイシンA:64mLのジクロロメタンおよび15.
47mLのメチルスルホキシド中の2’−O−アセチル−6−O−メチル−3−
デスクラジノシル−15−メチルエリスロマイシンA(8.3g)および1−エ
チル−3−(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロリド(16.
51g)の溶液を不活性雰囲気に置き、そして氷上で冷却した。64mLのジク
ロロメタン中のピリジニウムトリフルオロ酢酸(16.63g)の溶液を、添加
が4時間で完了するような速度で添加し、そして反応を薄層クロマトグラフィー
によってモニターした。完全な反応が、73%のこの溶液の添加後に観察され、
それゆえ、次いでこの反応を、600mLの酢酸エチルおよび200mLの飽和
NaHCO3の添加によってクエンチした。有機層を回収し、そして飽和NaH
CO3、水およびブラインで逐次洗浄し、次いでMgSO4で乾燥し、濾過し、そ
してエバポレートして、8.4gの粗生成物を得た。シリカゲルでのクロマトグ
ラフィー(3:1のヘキサン/アセトン)によって、6.75gの2’−O−ア
セチル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−3−オキソ−15−メチルエ
リスロマイシンAを得た。ES−LC/MSは、[M+H]==645を示す。
【0142】 D.2’−O−アセチル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−3−オキ
ソ−11−O−メタンスルホニル−15−メチルエリスロマイシンA:メタンス
ルホニルクロリド(5.68mL)を、0℃にて35mLのピリジン中の2’−
O−アセチル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−3−オキソ−15−メ
チルエリスロマイシンA(6.73g)の溶液に滴下した。混合物を室温にし、
そして700mLの酢酸エチルおよび200mLの飽和NaHCO3の添加によ
ってクエンチした。有機層を回収し、そして飽和NaHCO3、水およびブライ
ンで逐次洗浄し、次いで、MgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートし
て、8.2gの粗生成物を得た。シリカゲルでのクロマトグラフィー(5:2の
ヘキサン/アセトン)によって5.04gの2’−O−アセチル−6−O−メチ
ル−3−デスクラジノシル−3−オキソ−11−O−メタンスルホニル−15−
メチルエリスロマイシンAが得られた。ES−LC/MSは、[M+H]==7
23を示す。
【0143】 E.2’−O−アセチル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−3−オキ
ソ−10,11−アンヒドロ−15−メチルエリスロマイシンA:1,8−ジア
ザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(5.22mL)を23mLのア
セトン中の2’−O−アセチル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−3−
オキソ−11−O−メタンスルホニル−15−メチルエリスロマイシンA(5.
03g)の溶液に滴下した。溶液を4.5時間後に濃縮し、そして残渣をシリカ
ゲルでのクロマトグラフィー(5:2のヘキサン/アセトン)にかけて3.72
gの2’−O−アセチル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−3−オキソ
−10,11−アンヒドロ−15−メチルエリスロマイシンAを得た。ES−L
C/MSは、[M+H]==627を示す。
【0144】 (実施例10) (5−O−(2’−アセチルデソサミニル)−10,11−アンヒドロ−3,
6−ジデオキシ−3−オキソ−15−メチルエリスロノリドA(式(1)、無水
形態、Ra=OH、Rd=プロピル、ORfはHによって置換される、Rb=H、R c =Ac)の合成) ジクロロメタン(5mL)中の6−デオキシ−15−メチルエリスロマイシン
C(220mg、0.307mmol)の溶液に炭酸カリウム(50mg)およ
び無水酢酸(100L、0.9mmol)を加え、そして反応物を室温にて16
時間攪拌した。溶液を濾過し、水酸化ナトリウム(1N、25mL)およびブラ
イン(25mL)を添加し、そして水層を酢酸エチルで6回抽出した。合わせた
有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で除去した。粗
生成物である2’アセチル化形態の出発物質を、次の工程で用いた。
【0145】 粗生成物をピリジン(5mL)に溶解し、そしてメシルクロリド(70L、0
.9mmol)を添加した。反応物を−20℃にて2日間攪拌し、水酸化ナトリ
ウム(1N、25mL)およびブライン(25mL)に注ぎ、そして水層を酢酸
エチルで6回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そ
して溶媒を減圧下で除去した。残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(トル
エン/アセトン=3:1、1%水酸化アンモニウム)によって精製して、11,
4”−ジメシル化形態(190mg、2工程について68%)を得た。
【0146】 11,4”−ジメシル化形態(190mg、0.21mmol)をアセトン(
7mL)に溶解し、そしてDBU(63L、0.42mmol)を添加し、そし
て反応物を室温にて一晩攪拌した。混合物を水酸化ナトリウム(1N、25mL
)およびブライン(25mL)に注ぎ、そして水層を酢酸エチルで6回抽出した
。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で除
去した。粗生成物である10,11−デヒドロ形態の6−デオキシ−15−メチ
ルエリスロマイシンを次の工程で用いた。
【0147】 上記の工程からの粗生成物に、塩酸(30mL、3N)およびエタノール(2
mL)を添加し、そして混合物を6時間、激しく攪拌した。水酸化ナトリウム(
5mL、10N)を添加し、そして水層を酢酸エチルで6回抽出した。合わせた
有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で除去した。粗
生成物である無水形態の式(1)(しかし、3位にOHを有する)(ここで、R a =OH、Rd=プロピル、ORfはHによって置換される、Rb=RC=H)を次
の工程で用いた。
【0148】 ジクロロメタン(5mL)中の上記の工程からの粗生成物に、無水酢酸(50
L、0.45mmol)および炭酸カリウム(100mg)を添加し、そして混
合物を9時間、激しく攪拌した。反応物を濾過し、水酸化ナトリウム(20mL
、1N)およびブライン(25mL)を添加し、そして水層を酢酸エチルで6回
抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減
圧下で除去した。残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(トルエン/アセト
ン=3:1、1%水酸化アンモニウム)によって精製して、2’アセチル化形態
の出発物質(110mg、3工程について89%)を得た。
【0149】 上記工程の生成物(110mg、0.184mmol)を、ジクロロメタン(
10mL)に溶解し、そしてDess−Martin試薬(220mg、0.5
3mmol)を添加した。反応物を、45分間室温にて攪拌した。反応を、水酸
化ナトリウム(20mL、1N)およびブライン(25mL)を用いてクエンチ
し、そして水層を酢酸エチルで6回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム
で乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルでのク
ロマトグラフィー(トルエン/アセトン、勾配=6:1〜3:1、1%水酸化ア
ンモニウム)によって精製して、式(1)の化合物を無水形態で得た(ここで、
a=OH、Rd=エチル、ORfは、Hによって置換される、Rb=H、Rc=O
Ac(94mg、86%))。
【0150】 (実施例 11) (I.式(3)の化合物:Ra=OH、Rd=エチル、Rf=アリル) 工程1:中間体抗生物質の6−OHでのアリル化:30mLのテトラヒドロフ
ラン中の2’,4”−ビス−O−トリメチルシリル−15−メチルエリスロマイ
シンA 9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキシム(式(I
)(RaはOHであり、Rdはプロピルであり、2’および4”がトリメチルシリ
ルによって保護され、そしてC9=Oがイソプロキシシクロヘキシルオキシムに
よって保護された))(7.8g、7.44mmol)の溶液を氷上で冷却し、
そして不活性雰囲気下で30mLのメチルスルホキシドおよび2.58mLの新
たに蒸留した臭化アリルで処理した。メチルスルホキシド(29.8mL)およ
びテトラヒドロフラン(29.8 mL)中の1.0M カリウムtertブト
キシドの混合物を、1時間あたり1.33モル当量の塩基の速度で添加した。反
応を薄層クロマトグラフィー(シリカゲル、10:1のトルエン/アセトン)に
よってモニターし、そして3.6モル当量の塩基の添加後に完了したと判断され
た。反応物を700mLの酢酸エチルで希釈し、そして飽和NaHCO3、水お
よびブラインで逐次洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエ
バポレートして、8.08gの粗6−O−アリル−2’,4”−ビス−O−トリ
メチルシリル−15−メチルエリスロマイシンA 9−[O−(1−イソプロポ
キシシクロヘキシル)]オキシムを得た。これを、さらなる精製を伴わずに用い
た。
【0151】 工程2:42mLのアセトニトリル中の6−O−アリル−2’,4”−ビス−
O−トリメチルシリル−15−メチルエリスロマイシンA9−[O−(1−イソ
プロポキシシクロヘキシル)]オキシム(8.08g)の溶液を21mLの水お
よび24mLの酢酸で処理し、そして18時間周囲の温度で撹拌した。2−プロ
パノールを添加後、次いで、繰り返しトルエンを添加後、この混合物を濃縮し、
7.7gの粗生成物を得た。シリカゲル(2:1から1:1までの勾配のヘキサ
ン/アセトン+1%Et3N)のクロマトグラフィーによって、3.75gの6
−O−アリル−15−メチルエリスロマイシンA9−オキシムを得た。
【0152】 工程3:66mLの1:1エタノール/水中の6−O−アリル−15−メチル
エリスロマイシンA9−オキシム(3.75g)および亜硫酸ナトリウム(85
%、5.37g)の溶液を不活性雰囲気下に置いた。蟻酸(0.845mL)を
滴下し、そしてこの混合物を80℃で3.5時間撹拌した。周囲の温度まで冷却
した後、この反応溶液を6N NaOHでpH10に調整し、150mL部の酢
酸エチルで3回抽出した。この有機抽出相を合わせ、飽和NaHCO3、水、お
よびブラインで連続的に洗浄した。この有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、
そしてエバポレートして、さらなる転化に適した3.42gの6−O−アリル−
15−メチルエリスロマイシンAを得た。
【0153】 (II.式(3)の化合物:R3=OH、Rd=Me、Rf=アリル) 工程1:中間抗生物質の6−OHでのアリル化:テトラヒドロフラン(0.4
mL)中の2’,4”−ビス−O−トリメチルシリル−14−ノルエリスロマイ
シンA9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキシム、式(I)
、(RaはOHであり、Rdはメチルであり、2’および4”はトリメチルシリル
で保護され、C9=Oはイソプロポキシシクロヘキシルによって保護される)(
202mg)、DMSO(0.4mL)、およびエーテル(0.04mL)を1
0℃まで冷却し、0.035mLの新たに蒸留したアリルブロミドで不活性窒素
雰囲気下で処理した。テトラヒドロフラン(0.4mL)中のメチルスルホキシ
ド(0.4mL)および1.0Mのカリウムtert−ブトキシドの混合物を0
.22mL/時間の速度で加えた。この反応を薄層クロマトグラフィー(シリカ
ゲル、5:1トルエン/アセトン)によってモニターした。この反応溶液を酢酸
エチルで希釈し、飽和NaHSO3、水、およびブラインで連続的に洗浄した。
この有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして、222m
gの粗6−O−アリル−2’,4”−ビス−O−トリメチルシリル−14−ノル
エリスロマイシンA9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキシ
ムを得た。これをさらなる精製なしで維持した。
【0154】 工程2:4mLのアセトニトリル中の6−O−アリル−2’,4”−ビス−O
−トリメチルシリル−14−メチルエリスロマイシンA9−[O−(1−イソプ
ロポキシシクロヘキシル)]オキシム(222mg)の溶液を2mLの水および
2.4mLの酢酸で処理し、そして18時間周囲の温度で撹拌した。2−プロパ
ノールを添加後、次いで、繰り返しトルエンを添加後、この混合物を濃縮し、2
20mgの粗6−O−アリル−14−ノルエリスロマイシンA9−オキシムを得
た。
【0155】 工程3:4mLの1:1エタノール/水中の6−O−アリル−14−ノルエリ
スロマイシンA9−オキシム(220mg)および亜硫酸ナトリウム(85%、
322mg)の溶液を不活性雰囲気下に置いた。蟻酸(0.050mL)を滴下
し、そしてこの混合物を80℃で15時間撹拌した。周囲の温度まで冷却した後
、この反応溶液を6N NaOHでpH10に調整し、150mL部の酢酸エチ
ルで3回抽出した。この有機抽出相を合わせ、飽和NaHCO3、水、およびブ
ラインで連続的に洗浄した。この有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そして
エバポレートして、さらなる転化に適した156mgの6−O−アリル−14−
ノルエリスロマイシンAを得た。
【0156】 他の実施形態:同様の様式において、式(3)の化合物(ここで、YおよびZ
は、共に=Oであり、RaはOHであり、Rfはアリルである)を中間体(Rd
ブチル、ベンジル、ビニル、または3−ヒドロキシブチルである)から調製した
【0157】 (実施例12) (式(1)への転化) 工程1:実施例11、IIで調製した化合物(7mg、粗生成物)、0.07
3mlの12N HClおよび水(2ml)の混合物を周囲の温度で3時間撹拌
した。この混合物を8N KOHでpH8にし、そして酢酸エチルで抽出した。
この有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバ
ポレートした。この残渣をシリカゲル(3:1/ヘキサン:アセトン、1%トリ
エチルアミン)のクロマトグラフィーにかけ、白色固体として純粋な生成物(4
2mg)を得た。
【0158】 工程2:2’OHを保護するために、上記化合物(73mg)、炭酸カリウム
(20mg)、無水酢酸(14μl)およびアセトン(1ml)の混合物を周囲
の温度で18時間撹拌した。酢酸エチルを加え、水およびブラインで洗浄し、M
gSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートした。この残渣をシリカゲル(
3:1/ヘキサン:アセトン、1%トリエチルアミン)のクロマトグラフィーに
かけ、白色固体として純粋な生成物(71mg)を得た。
【0159】 工程3:ジクロロメタン(2mL)中の工程2から得られる化合物(99mg
)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(E
DC)塩酸塩(206mg)の溶液をDMSO(0.21ml)で処理し、5℃
まで冷却した。ジクロロメタン(2mL)中のトリフルオロ酢酸ピリジニウム(
208mg)の溶液をシリンジポンプを介して4時間加えた。次いで、酢酸エチ
ルを加え、飽和NaHCO3、水、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過
し、そしてエバポレートした。この残渣をシリカゲル(3:1/ヘキサン:アセ
トン、1%トリエチルアミン)のクロマトグラフィーにかけ、式(1)(94m
g、RaはOHであり、Rcはアセテートであり、RdはCH3であり、そしてRf
はアリルである)の純粋な化合物を得た。
【0160】 工程4:2’OHを脱保護するために、5mLメタノール中の工程3から得ら
れた化合物(94mg)の溶液を、室温で24時間撹拌した。この溶媒を減圧下
で除去し、式(1)(RaはOHであり、RcはHであり、RdはCH3であり、そ
してRfはアリルである)の所望の化合物を得た。
【0161】 他の実施形態:同様の様式において、式(1)(ここで、RaはOHであり、
cはHであり、Rfはアリルであり、そしてRdはプロピル、ブチル、ベンジル
、ビニル、または3−ヒドロキシブチルである)の化合物を調製した。
【0162】 (実施例13) (式(2)の化合物の調製) 実施例11の6−アリル誘導体として調製した式(3)の化合物を、2’位で
保護し、酸で処理し、脱水し、次いで脱保護し、図1で示される式(2)の化合
物(ここで、RaはOHであり、RcはHであり、そしてRfはアリルである)を
得た。同様に、上記のように出発物質として式(I)(ここで、Rdは上に記載
される通りである)の化合物を使用して、式(1)の化合物(Rdは、プロピル
、ブチル、ベンジル、ビニル、または3−ヒドロキシブチルである)を調製した
【0163】 (実施例14) (9位の=Oから=NOHへの転化) 実施例6Aの手順に従って、エリスロマイシンの9位のカルボニルを対応する
オキシムに転化した。
【0164】 (実施例15) (−ORfでの転化) A.アリル→プロピル:エタノール中の上で調製した化合物のいずれか(0.
2mmol)の溶液を窒素でフラッシュし、10%炭素担持パラジウム(20m
g)を得た。次いで、この混合物を水素でフラッシュし、反応混合物を正の水素
圧力下で一晩撹拌した。この反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮し、ガラス状物
を得た。シリカゲル(95:5:0.5ジクロロメタン−メタノール−アンモニ
ア)のクロマトグラフィーによって、白色固体としてプロピル化合物を得た。
【0165】 B.アリル→−CH2CHO:上で得られた化合物のいずれか(4.0mmo
l)のジクロロメタン(100mL)中の−78℃の溶液に、45分間オゾンを
通した。次いで、この反応混合物を窒素で10分間フラッシュした。ジメチルス
ルフィド(1.46mL、20mmol)を−78℃で加え、この反応混合物を
0℃で30分間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、白色泡状物を得、
これをさらなる精製なしで使用し、THF(40mL、4.0mmol)中のこ
の化合物およびトリフェニルホスフィン(2.62g、10.0mmol)の溶
液を55℃で2.5時間加熱した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、白色泡状
物を得た。シリカゲル(1:1アセトン−ヘキサン、次いで75:25:0.5
アセトン−ヘキサン−トリエチルアミン)のクロマトグラフィーによって所望の
化合物を白色固体として得た。
【0166】 C.アリル→−CH2CH=NOH:メタノール(5mL)中のBで調製した
化合物(ここで、Rfは−CH2CHOである)(0.08mmol)の溶液に、
トリエチルアミン(31μL、0.225mmol)およびヒドロキシルアミン
塩酸塩(7.7mg、0.112mmol)を加え、この反応混合物を周囲の温
度で6時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに採取し、5%炭酸水素ナト
リウム水溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下
で濃縮し、透明なガラス状物を得た。シリカゲル(95:5:0.5ジクロロメ
タン−メタノール−アンモニア)のクロマトグラフィーによって、化合物を白色
固体として得た。
【0167】 D.−CH2CH=NOH→−CH2CN:THF(5mL)中のCで調製した
化合物(0.267mmol)の窒素下の溶液に、ジイソプロピルカルボジイミ
ド(83μL、0.534mmol)およびCuCl(2.7mg、0.027
mmol)を加え、この反応混合物を周囲の温度で一晩撹拌した。この反応混合
物を酢酸エチルに採取し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、透明なガラス状物を得た。シリ
カゲル(95:5:0.5ジクロロメタン−メタノール−アンモニア)のカラム
クロマトグラフィーによって、所望の化合物を白色固体として得た。
【0168】 E.−CH2CHO→−CH2CH2NH2:メタノール(10mL)中のBで調
製した化合物(0.276mmol)の溶液に、酢酸アンモニウム(212mg
、2.76mmol)を加え、この混合物を0℃に冷却した。シアノ水素化ホウ
素ナトリウム(34mg、0.553mmol)を加え、この反応混合物を0℃
で30時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに採取し、5%炭酸ナトリウ
ム水溶液、2%トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン水溶液、およびブライ
ンで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。シリ
カゲル(90:10:0.5ジクロロメタン−メタノール−アンモニア)のクロ
マトグラフィーによって、所望の化合物を白色固体として得た。
【0169】 F.−CH2CHO→−CH2CH2NHCH2−フェニル:メタノール(10m
L)中のBで調製した化合物(0.200mmol)の0℃の溶液に、酢酸(1
14μL、2.00mmol)およびベンジルアミン(218μL、2.00m
mol)を加え、この混合物を10分間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウ
ム(24.8mg、0.400mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹
拌した。次いで、追加のシアノ水素化ホウ素ナトリウム(24.8mg、0.4
00mmol)を加え、5時間撹拌し続けた。この反応混合物を酢酸エチルに採
取し、5%炭酸ナトリウム水溶液、2%トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ン水溶液、およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして
減圧下で濃縮した。シリカゲル(95:5:0.5ジクロロメタン−メタノール
−アンモニア)のクロマトグラフィーおよび第2のクロマトグラフィー(50:
50:0.5アセトン−ヘキサン−トリエチルアミン)によって、所望の化合物
を白色泡状物として得た。
【0170】 G.−CH2CHO→−CH2CH2NHCH2CH2−フェニル:メタノール(
10mL)中のBで調製した化合物(0.200mmol)の0℃の溶液に、酢
酸(114μL、2.00mmol)およびフェネチルアミン(218μL、2
.00mmol)を加え、この混合物を10分間撹拌した。シアノ水素化ホウ素
ナトリウム(24.8mg、0.400mmol)を加え、この反応混合物を1
6時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに採取し、5%炭酸ナトリウム水
溶液、2%トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン水溶液、およびブラインで
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。シリカゲ
ル(95:10:0.5ジクロロメタン−メタノール−アンモニア)のクロマト
グラフィーによって、所望の化合物を得た。
【0171】 H.−CH2CHO→−CH2CH2NHCH(CO2CH3)CH2−フェニル:
メタノール(10mL)中のBで調製した化合物(0.200mmol)の0℃
の溶液に、L−フェニルアラニンメチルエステル塩酸塩(129mg、0.60
0mmol)を加え、この混合物を10分間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナト
リウム(924.8mg、0.400mmol)を加え、この反応混合物を22
時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに採取し、5%炭酸ナトリウム水溶
液、2%トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン水溶液、およびブラインで洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。シリカゲル
(95:5:0.5ジクロロメタン−メタノール−アンモニア)のクロマトグラ
フィーによって、所望の化合物を得た。
【0172】 I.−CH2CHO→−CH2CH2NHCH2−(4−ピリジル):フェニルア
ラニンの代わりに4−アミノメチルピリジンを用いることを除いて、Gの方法に
従って、所望の化合物を調製した。
【0173】 J.−CH2CH2NH2→−CH2CH2NHCH2−(4−キノリル):メタノ
ール(2mL)中のEで調製した化合物(0.15mmol)の溶液に、4−キ
ノリンカルボキサアルデヒド(23mg、0.15mmol)、酢酸(8.6μ
L、0.15mmol)、およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(9.4mg、
0.15mmol)を加え、この反応混合物を15時間撹拌した。この反応混合
物を酢酸エチルに採取し、5%炭酸ナトリウム水溶液、2%トリス(ヒドロキシ
メチル)アミノメタン水溶液、およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。シリカゲル(95:10:0.5ジクロ
ロメタン−メタノール−アンモニア)のクロマトグラフィーによって、所望の化
合物を得た。
【0174】 K.アリル→−CH2CH=CH−フェニル:アセトニトリル(5mL)中の
実施例10で調製した2’保護化合物(1.00mmol)、パラジウム(II
)アセテート(22mg、0.100m)、およびトリフェニルホスフィン(5
2mg、0.200mmol)の窒素下の溶液に、ヨウ化ベンゼン(220μL
、2.00mmol)およびトリエチルアミン(280μL、2.00mmol
)を加え、この混合物を−78℃に冷却し、脱気し、そしてシールした。次いで
、この反応混合物を60℃まで0.5時間加温し、80℃で12時間撹拌し、酢
酸エチルに採取し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液で二回洗浄し、2%トリス(
ヒドロキシメチル)アミノメタン水溶液で一回洗浄し、そしてブラインで一回洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。シリカゲル
(95:5:0.5ジクロロメタン−メタノール−アンモニア)のクロマトグラ
フィーによって所望の化合物を得た。
【0175】 メタノール中での加熱によって脱保護を行った。
【0176】 式(1)−(3)の他の実施形態において、RbはHであり、RcはHであり、
aはOHであり、YおよびZは共に=Oであり、そしてRdはプロピル、ブチル
、ベンジル、ビニル、または3−ヒドロキシブチルであり、Rfは、以下:
【0177】
【化14】 である。
【0178】 上記化合物のいずれかは、上記の実施例14に記載される様式で、対応する誘
導体(ここで、YおよびZは共に=NOHである)に転化され得る。
【0179】 (実施例16) (C2位のフッ素化) (2’−O−ベンゾイル−6−O−プロパルギル−3−デスクラジノシル−3
−オキソ−10,11−アンヒドロ−2−フルオロ−15−メチルエリスロマイ
シンAの合成) 不活性雰囲気下で、テトラヒドロフラン中の2’−O−ベンゾイル−6−O−
プロパルギル−3−デスクラジノシル−3−オキソ−10,11−アンヒドロ−
15−メチル−エリスロマイシンAの溶液を−78℃に冷却し、テトラヒドロフ
ラン中の1.0Mのカリウムtert−ブトキシドで処理した。この混合物を5
分間撹拌し、そしてテトラヒドロフラン中のN−フルオロベンゼンスルホンイミ
ドの溶液を2時間かけて3回にわけて加えた。添加後、この反応溶液を周囲の温
度に加温し、さらに5時間維持した。K2CO3水溶液を加え、そしてこの混合物
をCH2Cl2で抽出した。有機抽出物を合わせ、MgSO4で乾燥し、濾過し、
そしてエバポレートした。シリカゲルのクロマトグラフィーによって生成物を得
た。
【0180】 (実施例17) (C−13位の誘導体化) 出発物質:15−アミノエリスロマイシンA二酢酸塩
【0181】
【化15】 50mLのメタノール中の15−アジドエリスロマイシンA(7.75g、1
0mmol)の溶液を酢酸(2.0mL)および10%炭素担持パラジウム(0
.1g)で処理し、薄層クロマトグラフィー分析が出発物質の完全な減少を示す
まで、1atmの水素ガス下で撹拌した。この懸濁液をセライトを通して濾過し
て触媒を除去し、次いで、乾燥するまでエバポレートして生成物を得、これを以
下の誘導体化のための出発物質として使用した。
【0182】 (A.15−(キノール−4−イルアセトアミド)エリスロマイシンAの合成
【0183】
【化16】 10mLのジクロロメタン中の15−アミノエリスロマイシンA二酢酸塩(1
.0g)の溶液を、キノール−4−イルアセチルクロリド(350mg)および
トリエチルアミン(0.5mL)で0℃で連続的に処理した。3時間後、この反
応溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO3で三回洗浄した。この有機
相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして粗生成物を得た。シ
リカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、純粋な生成物を得た。
【0184】 (B.15−(3−(キノール−4−イル)プロピオンアミド)エリスロマイ
シンAの合成)
【0185】
【化17】 10mLのジクロロメタン中の15−アミノエリスロマイシンA二酢酸塩(1
.0g)の溶液を、0℃で、3−(キノール−4−イル)プロピオニルクロリド
(400mg)およびトリエチルアミン(0.5mL)で連続的に処理した。3
時間後、この反応溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO3で三回洗浄
した。この有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして粗生
成物を得た。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、純粋な生成物
を得た。
【0186】 (C.15−(イソキノール−4−イルアセトアミド)エリスロマイシンAの
合成)
【0187】
【化18】 10mLのジクロロメタン中の15−アミノエリスロマイシンA二酢酸塩(1
.0g)の溶液を、0℃で、イソキノール−4−イルアセチルクロリド(350
mg)およびトリエチルアミン(0.5mL)で連続的に処理した。3時間後、
この反応溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO3で三回洗浄した。こ
の有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして粗生成物を得
た。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、純粋な生成物を得た。
【0188】 (D.15−(3−(イソキノール−4−イル)プロピオンアミド)エリスロ
マイシンAの合成)
【0189】
【化19】 10mLのジクロロメタン中の15−アミノエリスロマイシンA二酢酸塩(1
.0g)の溶液を、0℃で、3−(イソキノール−4−イル)プロピオニルクロ
リド(400mg)およびトリエチルアミン(0.5mL)で連続的に処理した
。3時間後、この反応溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO3で三回
洗浄した。この有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして
粗生成物を得た。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、純粋な生
成物を得た。
【0190】 (E.15−((キノール−5−イルアミノ)アセトアミド)エリスロマイシ
ンAの合成)
【0191】
【化20】 10mLのジクロロメタン中の15−アミノエリスロマイシンA二酢酸塩(1
.0g)の溶液を、0℃で、(キノール−5−イルアミノ)酢酸(0.30g)
およびジシクロヘキシルカルボジイミド(0.4g)、1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール(0.25g)、およびトリエチルアミン(0.5mL)で連続的に
処理した。3時間後、この反応溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO 3 で三回洗浄した。この有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレー
トして粗生成物を得た。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、純
粋な生成物を得た。
【0192】 (F.15−((キノール−6−イルアミノ)アセトアミド)エリスロマイシ
ンAの合成)
【0193】
【化21】 10mLのジクロロメタン中の15−アミノエリスロマイシンA二酢酸塩(1
.0g)の溶液を、0℃で、(キノール−6−イルアミノ)酢酸(0.30g)
、ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.4g)、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール(0.25g)、およびトリエチルアミン(0.5mL)で連続的に処理
した。3時間後、この反応溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO3
三回洗浄した。この有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレート
して粗生成物を得た。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、純粋
な生成物を得た。
【0194】 (G.15−((キノール−4−イルメチル)カルバモイルアミノ)エリスロ
マイシンAの合成)
【0195】
【化22】 10mLのジクロロメタン中の15−アミノエリスロマイシンA二酢酸塩(1
.0g)の溶液を、0℃で、キノリン−4−メトキシカルボニルクロリド(40
0mg)およびトリエチルアミン(0.5mL)で連続的に処理した。3時間後
、この反応溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO3で三回洗浄した。
この有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして粗生成物を
得た。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、純粋な生成物を得た
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の化合物の合成の模式図を示す。
【図2】 図2はエリスロマイシンのPKS後生合成を示す。この経路は、図1に示され
るように、本発明に用いられる。
【図3】 図3は、式(3)の化合物(ここでRfがメチルである)の合成を示す。
【図4】 図4は、式(1)の化合物およびそれらの対応する10,11−無水形態の合
成を示す。
【図5】 図5は、式(3)の化合物(ここでORfは、Hによって置換されている)の
合成を示す。
【図6】 図6は、15−アミドエリスロマイシンへの15−アジドエリスロマイシンの
変換を例示する。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年6月6日(2001.6.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、エリスロマイシン様抗生物質のレパートリーを拡大する抗菌化合物
に関する。より詳細には、本発明は、少なくともC−13位の置換基にて改変さ
れたエリスロノリド(erythronolide)核を含むマクロライド系抗
生物質に関する。
【0002】 (背景技術) 現在利用可能な既知の抗生物質化合物に対して耐性を獲得した漸増数の微生物
株は、公衆衛生に対する危険な脅威として認識されている。このような化合物の
使用が増えているので、広範な種々の微生物に基づく状態を処置するために利用
可能な選択を拡大するための必要性もまた存在する。抗菌化合物のより広範な選
択のための必要性は、ヒト感染の処置を超えて拡大し、そして食品および他の腐
敗し易い商品を保存する必要性にまで拡大する。新規抗生物質はまた、耐性植物
および耐性動物のために、ならびにそうでなければ微生物が引き起こす腐食に供
される物質に対する耐性を提供するために必須であり得る。
【0003】 従って、所望されない微生物活性に対する多面的防御を提供し得る、拡大した
武装(armament)化合物に対する明確な必要性が、存在する。
【0004】 WO98/09978(1998年3月12日に公開され、そして本明細書中
に参考として援用される)は、3位にクラジノース残基を欠き、かつマクロライ
ド環の9〜12位において種々の様式で誘導体化される、改変形態のエリスロマ
イシンを開示している。同様に、米国特許第5,570,510号(1998年
5月12日に発行され、そして本明細書中に参考として援用される)は、改変さ
れたエリスロマイシン誘導体を開示している。
【0005】 天然に存在するエリスロマイシンは、以下の構造:
【0006】
【化12】 を有し、ここでR’は、HもしくはOHであり得、そしてR”は、HもしくはC
3であり得る。
【0007】 上記の参照特許文献に開示される全ての化合物は、マクロライド環の13位に
エチル基を含む。本発明者らは、13位の置換基における変化が優れた抗菌活性
を有する多数の化合物を生じるということを見出した。
【0008】 (発明の開示) 本発明は、ネイティブ構造からの改変を含むエリスロノリド誘導体に関する。
本発明の全ての化合物は、少なくとも13位で改変される。
【0009】 従って、1つの局面において、本発明は、以下の式:
【0010】
【化13】 の化合物であって、ここで、 Raが、HもしくはOH、好ましくはOHであり; Rbが、Hもしくはハロゲンであり; Rcが、Hもしくは保護基であり; Rdが、メチル;非置換アルキル(3〜10C);置換アルキル(1〜10C
);置換アルケニル(2〜10C)もしくは非置換アルケニル(2〜10C);
置換アルキニル(2〜10C)もしくは非置換アルキニル(2〜10C);置換
アリール(4〜14C)もしくは非置換アリール(4〜14C);置換アリール
アルキル(5〜20C)もしくは非置換アリールアルキル(5〜20C);置換
アリールアルケニル(5〜20C)もしくは非置換アリールアルケニル(5〜2
0C);置換アリールアルキニル(5〜20C)もしくは非置換アリールアルキ
ニル(5〜20C);置換アミドアリールアルキル(5〜20C)もしくは非置
換アミドアリールアルキル(5〜20C);置換アミドアリールアルケニル(5
〜20C)もしくは非置換アミドアリールアルケニル(5〜20C);または置
換アミドアリールアルキニル(5〜20C)もしくは非置換アミドアリールアル
キニル(5〜20C)であり; Reが、Hもしくは保護基であるか、または一置換アミノカルボニルもしくは
二置換アミノカルボニルであり; Rfが、H;置換アルキル(1〜10C)もしくは非置換アルキル(1〜10
C);置換アルケニル(1〜10C)もしくは非置換アルケニル(1〜10C)
;置換アルキニル(1〜10C)もしくは非置換アルキニル(1〜10C);置
換アリール(4〜14C)もしくは非置換アリール(4〜14C);置換アリー
ルアルキル(5〜20C)(5〜20C)もしくは非置換アリールアルキル(5
〜20C)であるか;またはORfがHにより置換され得; ZおよびYの一方が、Hであり、そして他方が、OHもしくは保護OHである
か、またはアミノ、モノアルキルアミノもしくはジアルキルアミノ、保護アミノ
、またはアミノ複素環であるか、あるいは ZおよびYは、一緒になって、=O、=NOHもしくは誘導体化オキシムであ
る、化合物、またはその10,11−無水形態、あるいはそれらの任意の薬学的
に受容可能な塩、ならびにそれらの任意の立体異性体形態および立体異性体形態
の混合物に関する。
【0011】 別の局面において、本発明は、式(1)〜(3)の化合物を含む薬学的組成
物または保存用組成物、ならびにこれらの化合物を投与することによって感染性
疾患を処置する方法、またはこれらを提供することによって物質を保存する方法
に関する。
【0012】 本発明の化合物は、抗生物質活性を有するが、好ましくは、この化合物の10
,11無水形態を形成するための半合成中間体として有用であり、この無水形態
は、米国仮特許出願第60/140,175号(1999年6月18日出願)お
よび同第60/172,159号(1999年12月17日出願)の優先権を主
張するPCT公開番号WO00/63224、ならびに「Macrolide
Antiinfectives」と表題を付される米国実用特許出願第09/5
50,045号(2000年4月14日出願)(これらは、参考として援用され
る)に記載されるように、エリスロノリド核を有し、かつエリスロノリド核のC
10位とC11位との間に環を有する化合物にさらに変換される。
【0013】 (本発明の実施形態) 本発明の化合物は、遺伝子操作される微生物に関する微生物学的プロセスと合
成化学技術とを組み合わせることによって従来通りに合成される。簡潔には、本
発明を実施する好ましい様式において、微生物宿主、好ましくは、それ自体マク
ロライド抗生物質を産生しない宿主が、改変された6−デオキシエリスロノリド
B(6−dEB)の産生のための組換え発現系とともに提供される。この発現系
は、いくつかの例において、第1モジュール中のケトシンターゼ部分の触媒ドメ
インにおける破壊によって変化されている。Rdがメチルである置換基に関して
、ケトシンターゼ部分の破壊されたドメインを有さない宿主細胞が、使用される
。6−dEBポリケチドシンターゼ(PKS)中のこの変化は、このPKSがそ
のネイティブな開始ユニットを利用し得ないことを生じ、それによって連続する
反応(この反応は、そうでなければネイティブに産生されるジケチドから、競合
することなく改変6−dEBを生じる)において初期の縮合生成物に合成ジケチ
ドチオエステルを含めることを可能にする。従って、得られるポリケチドへの組
み込みのために、合成ジケチドチオエステルを、組換え宿主に提供し得る。得ら
れるポリケチドへのこのジケチドの組み込みは、13位に、所望されるように選
択され得る置換基を有するポリケチドを生じる。合成ポリケチドチオエステルを
調製するための好ましい方法は、同時係属中の米国特許出願第60/117,3
84号(1999年1月27日出願)および同第09/492,733号(20
00年1月27日出願)に対する優先権を主張するPCT公開WO00/447
17(これらは、本明細書中に参考として援用される)に示されている。
【0014】 第1モジュール(KS1)中に不活性化されたケトシンターゼ(KS)ドメイ
ンを含む6−dEB PKSの組換え形態およびこのPKSの発現系を含むよう
に改変された適切な生物は、PCT出願WO97/02358(1997年1月
28日公開)および同第WO99/03986(1999年1月28日公開)(
本明細書中に参考として援用される)に記載されている。
【0015】 マクロライド環に代替的な置換基を提供するさらなる操作は、米国特許出願第
09/073,538号(1998年5月6日出願)に対する優先権を主張する
PCT公開WO98/49315、米国特許出願第60/129,731号(1
999年4月16日出願)に対する優先権を主張するPCT公開WO00/63
361、および米国特許出願第09/429,349号(1999年10月28
日出願)に対する優先権を主張するPCT公開WO00/24907に開示され
ており、そしてそれらの全体において、本明細書中に参考として援用する。
【0016】 次いで、改変PKSの発現から生じるポリケチドが、単離され、そして所望さ
れる場合には、組換え改変生物から精製され、そしてポリケチド後(postp
olyketide)改変(グリコシル化を含む)のための機能性を含むSac
charopolyspora erythraeaに供給される。他の改変と
しては、6位および/または12位での水酸化が挙げられる。次いで、生じた改
変エリスロマイシンが単離され、そして本発明の化合物を得るために化学的に改
変される。これらの改変を提供するための合成方法は、WO98/009978
および米国特許第5,750,510号(本明細書中上記に参照される)に記載
されている。
【0017】 本発明の化合物を合成するための一般的な方法は、図1に示される。
【0018】 得られる抗感染化合物は、一群の代表的な微生物に対する活性に関してインビ
トロおよびインビボで活性である。従って、本発明の化合物は、所望される抗生
物質活性のスペクトルを包含する特異性において十分な多様性を示す。
【0019】 感染性疾患の処置における使用について、本発明の化合物は、適切な組成物中
に処方される。この組成物は、代表的な賦形剤、この化合物が塩である場合には
薬学的に受容可能な対イオン、所望される場合にはさらなる添加剤(例えば、抗
酸化剤、緩衝液など)を含み、そして動物またはヒトに投与される。これらの化
合物に適切な処方物の型は、一般のマクロライド抗生物質についてのものと同様
である。処方物は、例えば、Remington’s Pharmaceuti
cal Sciences,Mack Publishing Co.(最新版
)に見出され得る。この化合物は、任意の所望の経路(注射、経口投与、経皮投
与、経粘膜投与または任意の組合せを含む)によって投与され得る。本発明の化
合物はまた、所望される場合には、さらなる活性成分とともに投与され得る。
【0020】 本発明の化合物は、上記に示される式(1)〜(3)の化合物、ならびに示さ
れるようなこれらの化合物の任意の立体異性体形態である。示される特定の立体
異性体は、上記に示されかつ本明細書中に例示される好ましい合成方法から生じ
るものである;しかし、PKSの発現系を改変することによって、またはジケチ
ドのキラリティを変化させることによって、または合成化学的な変換によって、
他の立体異性体もまた、調製され得る。さらなるキラル中心が、置換基(例えば
、RdおよびRf)に存在し得る。この立体異性体は、混合物として投与され得る
か、または個々の立体異性体は、当該分野で公知のように分離され、そして利用
され得る。
【0021】 式(1)〜(3)の化合物の特性は、置換基Ra〜Rf、YおよびZによって定
義される。これらの置換基の好ましい実施形態は、本明細書中以下に示される。
それらは、以下の定義される部分を含む: 「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを含み、そして最も
好ましくはフルオロである。
【0022】 「アルキル」とは、特定の数の炭素を含み、かつ1以上の適切なヘテロ原子を
含み得る、飽和した直鎖、分岐鎖または環式のヒドロカルビル部分をいう;同様
に、アルケニルおよびアルキニルとは、それぞれ、1以上の二重結合または1以
上の三重結合を含み、かつ1以上の適切なヘテロ原子を含む、直鎖もしくは分岐
または環式炭化水素の置換基をいう。
【0023】 「アリール」とは、1以上の適切なヘテロ原子(例えば、フェニル、ナフチル
、キノリル、またはフェナントリル)を含み得る芳香族置換基をいう。
【0024】 「アリールアルキル」、「アリールアルケニル」または「アリールアルキニル
」とは、アリール基が、それぞれ、アルキル、アルケニルまたはアルキニル連結
を通じて置換部分に連結されている置換基をいう。また、アリールアルキル、ア
リールアルケニルまたはアリールアルキニル基における炭素数は、特定される。
【0025】 「アミドアリールアルキル」、「アミドアリールアルケニル」または「アミド
アリールアルキニル」とは、アリール基が、それぞれ、アミドおよびアルキル、
アルケニルまたはアルキニル連結を通じて置換部分に連結されている置換基をい
う。また、アミドアリールアルキル、アミドアリールアルケニルまたはアミドア
リールアルキニル基における炭素数は、特定される。
【0026】 従って、「ヘテロアルキル」、「ヘテロアルケニル」、「ヘテロアルキニル」
、「ヘテロアリール」、「ヘテロアリールアルキル」などは、本明細書中で定義
される置換基の中に含まれる。適切なヘテロ原子としては、N、OおよびSが挙
げられる。
【0027】 前述の置換基の全てが、置換され得ないか、またはさらに置換され得る。代表
的な置換基としては、R、−OR、−SR、−NR2、−COR、−COOR、
−CONR2、−OOCR、−NRCOR、−OCONR2、−CN、−CF3
−NO2、−SOR、−SO2R、ハロゲン(ここで各Rは、独立してHであるか
、またははアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキル、
もしくは上記に定義されるこれらのヘテロ形態である)が挙げられる。さらに、
アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、アリールまたはヘテロアリールによ
って置換され得、このアリールまたはヘテロアリールはそれ自体、さらに置換さ
れ得る。アリールおよびヘテロアリールもまた、アルキル、アルケニルもしくは
アルキニルによって、またはさらなるアリールもしくはヘテロアリール部分によ
って置換され得る。
【0028】 「誘導体化オキシム」は、式=N−O−R(ここでRは、H以外であり、そし
てそうでなければ上記の定義の通りである)のオキシムである。
【0029】 ヒドロキシについての「保護基」としては、アシル基、シリル基などが挙げら
れる。適切な保護基は、Greene,T.W.ら、Protecting G
roups in Organic Synthesis(第2版),John
Wiley & Sons,Inc.(1991)(本明細書中に参考として
援用される)によって記載されている。
【0030】 本発明は、上記に定義される化合物のより好ましい実施形態を含む。Rdは、
好ましくは、ブチル、ペンチル、メトキシエトキシメチル、イソブチル、メチル
シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、エチルフェニル、3−(ベンジルオキシ
)プロピル、2−(ピリミジン−2−イルチオ)エチル、プロピル、フルオロエ
チル、クロロエチル、ビニル、3−ブテニル、もしくはアジドエチルであり、そ
してより好ましくは、プロピル、フルオロエチル、シクロエチル、ビニル、3−
ブテニルもしくはアジドエチルである。米国特許出願第60/117,384号
(1999年1月27日出願)および米国特許出願第09/492,733号(
2000年1月27日出願)に対する優先権を主張するPCT公開WO00/4
4717(これらのすべては、本明細書中に参考として援用される)は、C−1
3位にて組み込まれ得る、種々のオリゴケチドチオエステル、好ましくはジケチ
ドチオエステルを記載している。本明細書中に記載されるようなジケチドチオエ
ステルは、本発明の化合物に取り込まれ、それによってC−13位での好ましい
d基を決定する。
【0031】 別の好ましい実施形態において、Rfは、Hもしくは低級C1〜C3アルキル
であり、より好ましくはメチルである。Rfはまた、好ましくは、アリールアル
ケニルもしくはアリールアルキニル(例えば、3−アリールプロプ−2−エニル
もしくは3−アリールプロプ−2−イニル)である。好ましくは、好ましいアリ
ールアルケニルもしくはアリールアルキニルの実施形態におけるアリール基は、
3−キノリル、4−キノリル、5−キノリル、フェニル、4−フルオロフェニル
、4−クロロフェニル、4−メトキシフェニル、6−キノリル、6−キノキサリ
ル、6−アミノ−3−キノリル、もしくは4−イソキノリルである。
【0032】 (本発明の化合物の合成) 上記のように、本発明の化合物を得る任意のさらなる化学合成のための抗物質
出発物質は、好ましくは、KS1ノックアウトを含む、6−dEB PKSにつ
いての発現系を含むように改変された微生物に適切なジケチドを供給することに
よって、または13位にメチルを提供する宿主細胞に続いて、6−dEBの産生
を排除するように変更されたSaccharopolyspora eryth
raeaの組換え株に得られたポリケチドを供給することによって、調製される
。6位および12位の両方または12位のみのいずれかを水酸化し得る株が、調
製され得る。この場合において、−ORfは、−Hによって置換される。あるい
は、6位のみを水酸化する株が、調製され得る。組換えS.erythraea
株であるK40−67は、高レベルのエリスロマイシンAを産生するS.ery
thraea株を、不活性化KS1ドメインをコードする変異eryA1配列を
含むプラスミドで形質転換することによって得られる。相同組換えによって、得
られた形質転換体は、ここで、供給されたポリケチドに対する競合物として6−
dEBを産生し得ず、そして代わりに、Streptomycesまたは他のポ
リケチド産生形質転換体で作製された改変ポリケチドの6位および12位を水酸
化して、そしてその3位および5位をグリコシル化する。12位の水酸化のみを
有し、そして6位で水酸化されていないマクロライドが所望される(ORfが、
Hにより置換される)場合、S.erythraea株が、株K40−67にお
けるeryFヒドロキシラーゼ遺伝子を破壊することによって構築される。ある
いは、eryK遺伝子が、使用不能にされ得、ここで化合物(1)〜(3)(こ
こでRaがHである)の実施形態が、容易に産生され得る。
【0033】 エリスロマイシンの産生のためのグリコシル化反応は、天然に存在するエリス
ロマイシンに類似するジグリコシル化形態を生じる。式(3)の化合物が開始産
物から調製されるべきである場合、クラジノース(cladinose)環のヒ
ドロキシル基(3位に結合している)は、マクロライド置換基のその後の改変の
ために保護されることを必要とする。
【0034】 本発明の改変されたエリスロマイシンは、C−13位での改変に加えて、OR f が上記のようにHによって置換されない場合には、6位に−OH基を含み得る
。式(1)、(2)および(3)の化合物(ここで6位がORfである)を構築
するために、RcおよびReの1つの実施形態を形成する保護基を有する、式(3
)の化合物が、提供される。このような保護は、非プロトン性溶媒において、適
切な保護試薬(例えば、酢酸無水物、安息香酸無水物、ベンゾクロロホルメート
、ヘキサメチルジシラザンまたはトリアルキルシリルクロリド)を使用してもた
らされる。非プロトン性溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム
、テトラヒドロフラン、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド(DMS
O)、ジメチルホルムアミド(DMF)などが挙げられる。混合物もまた使用さ
れ得る。式(3)における両方の糖ヒドロキシルの保護は、同時にまたは連続し
て行われ得る。
【0035】 2つのグルコース残基の2’および4”ヒドロキシル基を保護することに加え
て、マクロライド環の9位のケト基もまた、保護されなければならない。代表的
には、これは、ケト基を誘導体化オキシムに変換することによってもたらされる
。式=NOR中のRについて特に好ましい実施形態としては、置換もしくは非置
換アルキル(1〜12C)、置換もしくは非置換アリール(6〜10C)、アル
キル(1〜12C)、置換もしくは非置換ヘテロアリール(6〜10C)、アル
キル(1〜12C)およびヘテロアルキル(例えば、式CR’2ORの置換基(
ここで各R’は、上記のRとして独立して具体化されることに加えて、他方と一
緒になり得、シクロアルキル環(3〜12C)を形成する)が挙げられる。好ま
しい誘導体化オキシムは、式=NOR(ここでRはイソプロポキシシクロヘキシ
ルである)のオキシムである。
【0036】 9−ケト基ならびに2’ヒドロキシルおよび4”ヒドロキシル(保護されてい
る)では、塩基の存在下でアルキル化剤とともに反応させることによって、式(
3)の化合物に対する前駆体中の6−ヒドロキシ基をアルキル化することが可能
である。アルキル化剤としては、アルキルハライドおよびスルホネートが挙げら
れる。例えば、アルキル化剤としては、メチルトシレート、2−フルオロエチル
ブロミド、シンナミルブロミド、クロトニルブロミド、アリルブロミド、プロパ
ルギルブロミドなどが挙げられ得る。アルキル化は、塩基(例えば、水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム、イソプロポキシドカリウム、t−ブトキシドカリウム
および非プロトン性溶媒)の存在下で行われる。
【0037】 メチル、アリルおよびエチルが、Rfについて特に好ましい。
【0038】 一旦、6−ヒドロキシルのアルキル化が終了すると、糖残基およびマクロライ
ド環は、脱保護され得る。グリコシド部分の脱保護は、Green,T.W.ら
、Protective Groups in Organic Synthe
sis(前出)によって記載されるように行われる。同様の条件は、誘導体化オ
キシムの=NOHへの変換を生じる。非誘導体化オキシムの形成が、脱保護と同
時に起こらない場合、オキシムへの変換は、別々に行われる。
【0039】 次いで、オキシムは、当該分野で公知の標準的な方法によって除去され、そし
てケト基に変換され得る。脱オキシム化剤としては、無機硫黄酸化物の化合物(
例えば、硫化水素ナトリウム、ピロ硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムなど)
が挙げられる。この場合において、プロトン性溶媒(例えば、水、メタノール、
エタノール、イソプロパノール、トリメチルシラノールおよびこれらの混合物)
が、使用される。一般に、脱オキシム化反応は、有機酸の存在下で行われる。
【0040】 式(3)の化合物が、以下にさらに記載されるような式(1)または(2)の
化合物に変換された後、このプロセスにおけるこの点で、またはその後に、6−
ヒドロキシルに導入された基が、さらに操作され得る。都合の良いことに、初期
の置換は、6−O−アリル(すなわち、O−CH2−CH=CH2)を提供し得る
。これは、6−O−プロピル化合物を得るために還元によってさらに誘導体化さ
れ得るか、または2,3−ジヒドロプロピル化合物を提供するために四酸化オス
ミウムで処理され得る。この化合物はさらに、各酸素原子でエステル化され得る
。O−アリル誘導体はまた、非プロトン性溶媒中でm−クロロペルオキシ安息香
酸で酸化されて、エポキシ化合物を提供し得、この化合物は、アミンまたはN−
含有へテロアリール化合物で開環されて、N−含有側鎖を有する化合物を提供し
得るか、あるいはWacker条件で酸化されて、置換基O−CH2−C(O)
−CH3を提供し得るか、あるいはオゾン化されて、アルデヒドを提供し得る。
次いで、このアルデヒドは、オキシムに変換され得るか、または適切なアミンと
反応され得、そして水素化ホウ素還元剤の存在下で還元されてアミンを提供し得
る。このオキシムはまた、非プロトン性溶媒中での脱水剤との反応によってニト
リルに変換され得る。O−アリル誘導体はまた、Heck条件(Pd(II)ま
たはPd(O)、リンおよびアミンまたは無機塩基)下でアリールハライドと反
応され、3−アリールプロプ−2−エニル誘導体を提供し得る。次いで、この誘
導体は、炭素上の水素およびパラジウムで還元され、3−アリールプロピル誘導
体を提供し得る。初期の置換基Rfが2−プロピンである場合には、同様の反応
が、側鎖における変化(アリール化を含む)を提供するために用いられ得る。
【0041】 クラジノース部分を初めに除去することによって、式(3)の化合物を式(1
)の化合物に変換するために、式(3)の化合物は、温和な水性酸で、または脱
グリコシル化酵素で処理される。適切な酸としては、アルコールの存在下での、
塩酸、硫酸、クロロ酢酸、トリフルオロ酢酸などが挙げられる。反応時間は、代
表的には、−10〜35℃の温度では、0.5〜24時間である。この反応の間
に、残っている糖の2’基は、上記に示されるように保護され、そして脱クラジ
ノース化(decladinizing)反応の後に脱保護される。次いで、マ
クロライド環の3位に得られたヒドロキシル基は、改変されたSwern酸化手
順を使用してケトンに酸化される。この手順において、酸化剤(例えば、N−ク
ロロスクシンイミド−ジメチルスルフィドまたはカルボジイミド−ジメチルスル
ホキシド)が使用される。代表的には、式(3)の化合物が、クロロ化(chl
orinated)溶媒(例えば、メチレンクロリド)において、予め形成され
たN−クロロスクシンイミドおよびジメチルスルフィド複合体に−10〜25℃
にて添加される。0.5〜4時間攪拌した後に、3級アミン(例えば、トリエチ
ルアミン)が、対応するケトンを生成するために添加され、次いで2’保護基が
除去される。
【0042】 マクロライドを2位でハロゲン化するために(Rbを、Hからハロゲンに変換
すること)、式(1)の化合物は、塩基および求電子性ハロゲン化試薬(例えば
、過臭素酸ピリジニウムまたはN−フルオロベンゼンスルホン酸)で処理される
。2位は、3ケト化合物が調製された後の任意の時間にハロゲン化され得る。
【0043】 C−13位での適切な置換基(例えば、ビニル、エテニル、ブテニルもしくは
アジド)が、さらに操作され得る。例えば、本発明の化合物のアミド酢酸塩は、
C−13位にアリールアミノアルキル基を生成するために、アリールアセチルク
ロリドを使用して誘導体化され得る。好ましくは、アジド基のC13誘導体は、
ケトライド(ketolide)が形成される前に生じる。エテニル基の誘導体
化は、ケトライドが形成される前または後のいずれかに生じる。
【0044】 式(2)の化合物を得るために、式(1)の脱グリコシル化反応から生じる化
合物が、脱水剤(例えば、カルボニルジイミダゾールおよび塩基)で処理される
【0045】 式(1)〜(3)の化合物(ここでZおよびYの一方がHであり、そして他方
がOHもしくは保護OHであるか、または上記のアミノ誘導体である)を調製す
るために、カルボニルまたはオキシムもしくは誘導体化オキシムのいずれかが、
適切な還元剤(例えば、水素化ホウ素ナトリウム、Raneyニッケル/H2
を使用して、またはシアノ水素化ホウ素ナトリウムおよびアミンの使用による還
元的アミン化を使用して還元される。置換アミンはまた、アルキル化によって得
られ得る。
【0046】 本発明の化合物の新規合成方法もまた、提供される。
【0047】 (例示的な実施形態) 式(1)、(2)および(3)の化合物は、それらの種々の置換基によって定
義される。表1は、本発明の範囲内の以下の化合物を例示している: 式(1)の化合物(ここでRaがHもしくはOHであり、RbがH、Clもしく
はFであり、RcがHである); 式(2)の化合物(ここでRaがHもしくはOHであり、そしてRcがHである
);および 式(3)の化合物(ここでRaがHもしくはOHであり、RcがHであり、そし
てReがHまたは遊離基a、b、c、もしくはdである:
【0048】
【表1】 (実施例) 以下の実施例は、本発明を例示することを意図しているが制限することを意図
してはいない。化合物番号および命名は、例示的スキーム1に見出される。
【0049】 これらの実施例において、本方法の第1の一般的な工程では、6−デオキシエ
リスロノリドB(6−dEB)誘導体化合物は、組換えStreptomyce
s宿主細胞の発酵によって調製される。
【0050】 15−メチル−6−デオキシエリスロノリドBおよび14,15−デヒドロ−
6−デオキシエリスロノリドBを生成する発酵は、合成ジケチド中間体が発酵細
胞に供給されることを必要とする。これらの合成ジケチドの調製は、実施例1に
記載される。これらの合成ジケチドは、DEBSのモジュール1のケトシンター
ゼドメインにおける変異に起因して、その天然基質(プロピオニルCoA)にて
作用し得ない6−デオキシエリスロノリドBシンターゼ(DEBS)の基質であ
る。この組換えDEBSは、Streptomyces coelicolor
CH999中のプラスミドpJRJ2によって提供される。S.coelic
olor CH999は、本明細書中に参考として援用される米国特許第5,6
72,491号に記載されている。ptpA遺伝子を含むように遺伝的に改変さ
れている、S.coelicolor CH999mp誘導体であるS.coe
licolor K39−02は、本明細書中に参考として援用される米国特許
出願第09/181,833号に記載されており、これもまた、この目的のため
に用いられ得る。
【0051】 プラスミドpJRJ2は、aryAI、aryAII、およびaryAIII
遺伝子をコードし;このプラスミドに含まれるeryAI遺伝子は、KS1ヌル
(null)変異を含む。KS1ヌル変異は、外因性基質が提供されない場合、
野生型遺伝子によって産生される6−デオキシエリスロノリドBの形成を妨げる
。プラスミドpJRJ2および新規な13置換エリスロマイシンを調製するプラ
スミドの使用のためのプロセスは、PCT公開番号99/03986および同第
97/02358、ならびに米国特許出願第08/675,817号(1996
年7月5日出願);同第08/896,323号(1997年7月17日出願)
;および同第09/311,756号(1999年5月14日出願)に対する優
先権を主張するPCT公開WO97/02358(これらの各々は、本明細書中
に参考として援用される)に記載されている。提供される外因性基質は、この方
法によって調製され得、そして発明者G.Ashleyらによる、米国特許出願
第09/492,733号に対する優先権を主張するPCT公開WO00/44
717(両方とも、2000年1月27日出願;両方とも、米国特許出願第60
/117,384号(1999年1月27日に出願)に対する優先権を主張する
)(これらの各々が、本明細書中に参考として援用される)に記載される化合物
を含む。ery遺伝子以外のPKS遺伝子もまた、用いられ得る;適切な遺伝子
は、米国特許出願第60/158,305号(1999年10月8日出願)およ
び同第09/428,517号(1999年10月28日出願)に対する優先権
を主張するPCT公開WO01/27284ならびにPCT公開WO00/26
349(1999年10月22日出願)(これらの各々は、本明細書中に参考と
して援用される)に記載されるオレアンドリド(oleandolide)およ
びメガロマイシン(megalomicin)PKS遺伝子を含むKS1ヌル変
異を含む。
【0052】 14−ノル−6−デオキシエリスロノリドBを産生する発酵は、ジケチドの供
給を必要としない。なぜなら、この所望の化合物は、組換え宿主細胞Strep
tomyces coelicolor CH999/pCK7によって産生さ
れるからである。プラスミドpCK7は、米国特許第5,672,491号に記
載されており、そしてDEBS遺伝子を含む。プラスミドpCK7の誘導体であ
るpKOS011−26もまた、使用され得る。pKOS011−26および組
換えptpA遺伝子を含む宿主細胞は、S.coelicolor 27−26
/pKOS011−26である。これらの宿主細胞は、プロピオニルCoAおよ
びアセチルCoA(これらの両方は、DEBSに対する基質として作用する)の
取り込みに起因して、6−デオキシエリスロノリドBおよび14−ノル−6−デ
オキシエリスロノリドの両方を産生する。
【0053】 Streptomyces coelicolor CH999/pJRJ2
およびS.coelicolor CH999/pCK7の発酵は、実施例2に
記載される。この発酵から生じる6−デオキシエリスロノリド産物の単離は、分
離によって達成され得る。
【0054】 次いで、単離された産物は、本発明の他の有用な中間体化合物を作製するため
に、Saccharopolyspora erythraea株の発酵ブロス
に添加される。S.erythraea株は、生合成ならびに6−dEB誘導体
化合物の3位および5位への糖残基の結合を触媒する。これらの株はまた、機能
的なeryK遺伝子産物を含み、そしてそれにより、12位で6−dEB誘導体
化合物を水酸化する。この株は、機能的なeryF遺伝子産物が産生されるか否
かという点で異なる。そうである場合、産生される化合物は、6位で同様に水酸
化される。そうではない場合、6−デオキシエリスロマイシンA誘導体が、産生
される。これらのS.erythraea発酵は、発酵ブロスからのエリスロマ
イシンA誘導体化合物の単離とともに、実施例3に記載されている。
【0055】 次いで、単離された産物が、本発明の他の中間体化合物の化学合成における中
間体として使用される。6−ヒドロキシルを含むエリスロマイシンA誘導体中間
体について、実施例4〜6は、本発明の6−O−アルキル中間体を作製するため
に、化合物をアルキル化するプロセスを記載しており、そして実施例11は、6
−O−アリル中間体を作製するために、アリル化するためのプロセスを記載して
いる。これは、実施例14に示されるように2’および4”ヒドロキシル基の保
護ならびに9位の保護の際に、実施例15に示されるようにさらに誘導体化され
得る。これらの反応についての模式を、図3に示す。
【0056】 実施例7〜9は、式(1)の化合物および10,11−無水形態の対応する化
合物への式(3)の上記の化合物の変換を記載している。これは、図4に模式的
に示される。
【0057】 実施例10はまた、式(3)の10,11−無水化合物(しかし、ここでOR f が、Hによって置換されている)を作製するためのプロセスを示す。これらの
変換についての反応スキームは、図5に示される。
【0058】 実施例11における化合物は、実施例12および13に示されるように、それ
ぞれ、式(1)または(2)の化合物に変換され得る。
【0059】 実施例16は、2位のハロゲン化を例示する。
【0060】 実施例17は、図6に示されるように、15−アミドエリスロマイシンへの1
5−アジドエリスロマイシンAの変換を例示する。
【0061】 (実施例1) (ジケチドチオエステルの調製) 組換えStreptomyces宿主細胞に供給して、15−メチルおよび1
4,15−デヒドロ−6−デオキシエリスロノリドB中間体化合物を作製するた
めに使用されるN−アセチルシステアミンチオエステル(NAcS)を調製する
ために使用されるプロセスを、本実施例に記載する。以下に記載される合成プロ
トコルはまた、米国仮特許出願第60/117,384号(1999年1月27
日出願)および米国実用特許出願第09/492,733号(2000年1月2
7日出願)(これらの両方は、本明細書中に参考として援用される)に対する優
先権を主張するPCT公開WO00/44717に記載されている。
【0062】 従って、(2S,3R)−2−メチル−3−ヒドロキシヘキサノエートNAc
S(調製物E)(これは、15−メチル−6−デオキシエリスロノリドB中間体
を調製するために使用される)を、(4S)−N−[(2S,3R)−2−メチ
ル−3−ヒドロキシヘキサノイル]−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン(調
製物D)とN−アセチルシステアミン(調製物B)とを反応させることから調製
する。次いで、N−アセチルシステミンを、N,S−ジアセチルシステアミン(
調製物A)から調製する。(4S)−N−[(2S,3R)−2−メチル−3−
ヒドロキシヘキサノイル]−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン(調製物D)
を、(4S)−N−プロピオニル−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン(プロ
ピオニル−NOx;調製物C)から調製する。
【0063】 同様の様式において、(2S,3R)−2−メチル−3−ヒドロキシ−4−ペ
ンテノエートNAcS(調製物G)(これは、14,15−デヒドロ−6−デオ
キシエリスロノリドB中間体を調製するために使用される)を、(4S)−N−
[(2S,3R)−2−メチル−3−ヒドロキシ−4−ペンテノイル]−4−ベ
ンジル−2−オキサゾリジノン(調製物F)とN−アセチルシステアミン(調製
物B)とを反応させることから調製する。(4S)−N−[(2S,3R)−2
−メチル−3−ヒドロキシ−4−ペンテノイル]−4−ベンジル−2−オキサゾ
リジノン(調製物F)を、(4S)−N−プロピオニル−4−ベンジル−2−オ
キサゾリジノン(プロピオニル−NOx;調製物C)から調製する。
【0064】 A.N,S−ジアセチルシステアミン:塩酸システアミン(50.0g)を、
磁気攪拌子、2つの付属漏斗およびpH電極を取り付けた1Lの3つ首(3−n
eck)丸底フラスコに添加する。水(300mL)を添加して、そして攪拌し
た溶液を氷上にて冷却する。このpHを、8N KOHの添加により8.0に調
整する。酢酸無水物(125mL)を、1つの付属漏斗に置いて、8N KOH
(350mL)を、他の付属漏斗に置く。酢酸無水物を、システアミン溶液に滴
下して添加し、ここでこの反応物のpHを8+/−1に維持するように8N K
OHを添加する。酢酸無水物の添加の終了後に、1N HClを使用してpHを
7.0に調整して、そしてこの混合液を、氷上で75分間攪拌させる。固体Na
Clを、飽和になるまで添加して、そしてこの溶液を、400mL部のCH2
2を使用して4回抽出する。有機抽出物を合わせて、MgSO4で乾燥させ、ろ
過して、そして減圧下で濃縮して、68.9g(97%の収率)の淡黄色の油状
物を得る。これを、4℃で静置して結晶化させる。
【0065】 B.N−アセチルシステアミン:N,S−ジアセチルシステアミン(42.6
4g)を、磁気スターラーを取り付けた2L丸底フラスコに配置して、そして1
400mLの水に溶解する。このフラスコを、N2でパージして、そしてこの混
合液を氷浴中にて冷却する。水酸化カリウム(49,42g)を添加して、そし
てこの混合液を、不活性な大気下で氷上で2時間攪拌する。6N HClを使用
してpHを7に調整して、そして固体NaClを飽和するまで添加する。この混
合液を、500mL部のCH2Cl2で7回抽出する。有機抽出物を合わせて、M
gSO4で乾燥させ、ろ過して、そして減圧下で濃縮して、30.2g(96%
の収率)の淡黄色の油状物を得る。この物質を、使用直前に蒸留(bp 138
〜140℃/7mmHg)する。
【0066】 C.(4S)−N−プロピオニル−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン(プ
ロピオニル−NOx):500mLの付属漏斗および攪拌子を備え付けた乾燥3
つ首丸底フラスコに、20gの(4S)−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン
を充填して、セプタ(septa)で栓をして、そして窒素でフラッシュした。
無水THF(300mL)を、カニューレによって添加して、そして得られた溶
液を、ドライアイス/イソプロパノールの−78℃浴で冷却した。付属漏斗に、
78mLのn−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M)をカニューレによって充
填した。これを、反応にゆっくりとした流れにおいて添加した。蒸留したプロピ
オニルクロリド(bp77〜79℃)8.0mLを、シリンジを通して迅速に添
加した。この反応物を、ドライアイス/イソプロパノール浴中で、30分間攪拌
させた。
【0067】 この反応物を冷却浴から除去し、そして>0℃まで暖め、そして50mLの飽
和NH4Cl水溶液でクエンチした。この混合物を、ロータリーエバポレーター
でスラリーまで濃縮した。このスラリーを、250mL部分のエチルエーテルで
3回抽出した。有機抽出物を合わせ、そして各50mLの飽和NaHCO3水溶
液およびブラインで洗浄し、そしてMgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮
して黄色油状物を得た。この物質を放置して結晶化した。この結晶を、冷却した
(−20℃)ヘキサンで一度粉砕し、21.0g(収率80%)の白色結晶性物
質を得た。m.p.41〜43℃。
【0068】 APCI−MS:m/z=234(MH+)、178,117.1H−NMR
(360MHz、CDCl3):∂7.2−7.4(5H、m);4.67(1
H、m、H4);4.14−4.22(2H、m、H5);3.30(1H、d
d、J=3,13Hz、ベンジル);2.89−3.03(2H、m、H2’)
;2.77(1H、dd、J=9,13、ベンジル);1.20(3H、t、J
=7Hz、H2’)。
【0069】 D.(4S)−N−[(2S、3R)−2−メチル−3−ヒドロキシヘキサノ
イル]−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン:500mLの添加漏斗、低温温
度計、および攪拌棒を備えた、乾燥した2Lの三口丸底フラスコに、19.84
gのN−プロピオニル−オキサゾリジノンを充填し、セプタムでキャップし、そ
して窒素でフラッシュした。無水ジクロロメタン(100mL)をカニューレで
添加し、そして得られた溶液を、ドライアイス−イソプロパノール浴で−65℃
まで冷却した。この添加漏斗に、カニューレで100mLのジブチルボロントリ
フラート(ジクロロメタン中の1.0M)を充填し、これをこの反応にゆっくり
した流れで添加した。トリエチルアミン(15.6mL)をシリンジで滴下し、
この反応温度を−10℃未満に保った。次いで、この反応物を氷浴に移し、そし
て0℃で30分間攪拌した。この時間の後、この反応物をドライアイス−イソプ
ロパノール浴に戻し、そして−65℃まで冷却した。ブチルアルデヒド(8.6
mL)をシリンジで素早く添加し、そしてこの反応物を30分間攪拌した。
【0070】 この反応物を氷浴に移し、そして添加漏斗に100mLの1Mのリン酸水溶液
、pH7.0(このリン酸溶液は、等モル量の一−および二−塩基性リン酸カリ
ウムからなる)を充填した。このリン酸溶液を、反応温度を10℃未満に保つ間
に、できるだけ速く添加した。次いで、この添加漏斗に300mLのメタノール
を充填し、これを、反応温度を10℃未満に保つ間に、できるだけ速く添加した
。最後に、この添加漏斗に300mLの2:1 メタノール:30%過酸化水素
を充填した。これを、この温度を10℃未満に保つことを保証するために、滴下
した。添加の終了後に、この反応物を1時間攪拌した。次いで、この溶媒を、ロ
ータリーエバポレーターでスラリーが残るまで除去した。このスラリーを500
mL部分のエチルエーテルで4回抽出した。合わせた有機抽出物を、各250m
Lの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄した。次いで、この抽
出物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮してわずかに黄色の油状物を
得た。次いで、この物質を、2:1のヘキサン:酢酸エチルを使用してSiO2
上のクロマトグラフィーにかけ(生成物のRf=0.4)、22.0g(収率8
5%)の表題化合物を無色の油状物として得た。
【0071】 APCI−MS:m/z 306(MH+);1H−NMR(360MHz、
CDCl3):∂7.2−7.4(5H、m、フェニル);4.71(lH、m
、H4);4.17−4.25(2H、m、H5);3.96(1H、m、H3
’);3.77(1H、dq、J=2.5,7Hz、H2’);3.26(1H
、dd、J=4,13Hz、ベンジル);2.79(1H、dd、J=9,13
Hz、ベンジル);1.5−1.6(2H、m、H4’);1.3−1.5(2
H、m、H5’);1.27(3H、d、J=7Hz、2’−Me);0.94
(3H、t、J=7Hz、H6’)。
【0072】 E.(2S、3R)−2−メチル−3−ヒドロキシヘキサン酸N−アセチルシ
ステアミンチオエステル:N−アセチルシステアミンを、130℃/7mmHg
で蒸留して、室温で無色の液体を得た。500mLの添加漏斗および攪拌棒を備
えた、乾燥した1Lの三口丸底フラスコを、セプタムでキャプし、そして窒素で
フラッシュした。次いで、このフラスコに10.7mLのN−アセチルシステア
ミンをシリンジで充填し、そして400mLの無水THFをカニューレで充填し
た。この混合物を、MeOH/氷浴で冷却した。ブチルリチウム(ヘキサン中の
1.6Mの64mL)をシリンジで滴下し、白色沈殿の形成を生じた。30分間
攪拌した後、トリメチルアルミニウム(ヘキサン中の2.0Mの51mL)をシ
リンジで滴下した。この反応物は、トリメチルアルミニウムの添加後に透明にな
り、そしてさらに30分間攪拌した。この時間の間に、20.5g(0.068
mol)の(4S)−N−[(2S、3R)−2−メチル−3−ヒドロキシルヘ
キサノイル]−4−ベンジル−2−オキサゾリジノンを、窒素のブランケット下
に置き、そして100mLの無水THFに溶解させた;次いで、この溶液を、カ
ニューレでゆっくりした流れで反応に移した。得られた反応混合物は、黄緑色に
変化し、そして1時間攪拌した。薄層クロマトグラフィー分析で出発物質がもは
や見られなくなったとき(約1時間)に、この反応を終了した。
【0073】 この反応物を十分な飽和シュウ酸で処理して、pH試験紙で中性な反応物を得
た(約90mL)。次いで、この溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、白
色のスラリーを得た。このスラリーを250mL部分のエチルエーテルで6回抽
出した。この有機抽出物を合わせ、そしてブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥
させ、濾過し、そして濃縮してわずかに黄色の油状物を得た。このチオエステル
生成物を、1:1のヘキサン:EtOAcを使用して、SiO2上のフラッシュ
クロマトグラフィーで、4−ベンジル−2−オキサゾリジノンが溶出するまで精
製した。その時点で、この溶媒系を100%EtOAcに変え、純粋なジケチド
チオエステルの画分を得た。この生成物画分を合わせ、そして濃縮して14.9
g(収率89%)の表題化合物を得た。この化合物を、実施例2においてプロピ
ルジケチドチオエステルという。
【0074】 APCI−MS:m/z 248(MH+);1H−NMR(360MHz、
CDCl3):∂5.8(br s、1H);3.94(dt、1H)、3.4
6(m、2H)、3.03(dt、2H)、2.71(dq、1H)、1.97
(s、3H)、1.50(m、2H)、1.37(m、2H)、1.21(d、
3H)、0.94(t、3H)。
【0075】 F.(4S)−N−[(2S、3R)−2−メチル−3−ヒドロキシ−4−ペ
ンタノイル−4−ベンジル−2−オキサゾリジノン:500mLの添加漏斗、低
温温度計、および攪拌棒を備えた、乾燥した2Lの三口丸底フラスコに、20.
0gのプロピオニルオキサゾリジノンAを充填し、セプタムでキャップし、そし
て窒素でフラッシュした。無水ジクロロメタン(100ml)を添加し、そして
得られた溶液を、メタノール/氷浴で−15℃まで冷却した。ジブチルボロント
リフラート(ジクロロメタン中の1.0Mの100mL)を、添加漏斗を介して
、この反応温度を3℃未満に保つようなゆっくりとした流れで添加した。シリン
ジでジイソプロピルエチルアミン(17.9mL)を滴下し、内部温度を再び3
℃未満に保った。次いで、この反応物を、ドライアイス−イソプロパノール浴を
用いて−65℃まで冷却した。アクロレインを、シリンジによって5分間にわた
って添加した。添加の完了後に、この反応物を30分間攪拌した。
【0076】 次いで、この反応物を氷浴に移し、そして添加漏斗に120mL(0.1mo
l)の1M リン酸水溶液、pH7.0(このリン酸溶液は、等モル量の一−お
よび二−塩基性リン酸塩からなる)を充填した。このリン酸溶液を、反応温度を
10℃未満に保つ間に、できるだけ速く添加した。次いで、この添加漏斗に40
0mLのメタノールを充填し、これを、反応温度を10℃未満に保つ間に、でき
るだけ速く添加した。最後に、この温度を10℃未満に保つための最初の滴下に
よって、この添加漏斗に400mLの2:1 メタノール:30%過酸化水素を
充填した。この反応物を1時間攪拌した。この溶媒を、ロータリーエバポレータ
ーを使用して除去し、スラリーが残った。このスラリーを500mL部分のエチ
ルエーテルで4回抽出した。この有機抽出物を合わせ、各250mLの飽和炭酸
水素ナトリウムおよびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そし
て濃縮してわずかに黄色の油状物を得た。ヘキサンでの粉砕で、結晶化を誘導し
た。ヘキサンの添加によるエーテルからの再結晶で、13.67g(収率55%
)の生成物を生じた。
【0077】 1H−NMR(360MHz、CDCl3):∂7.2−7.4(m、5H)
;5.86(ddd、1H)、5.35(dt、1H)、5.22(dt、1H
)、4.71(m、1H)、4.51(m、1H)、4.21(m、2H)、3
.89(dq、1H)、3.26(dd、1H)、2.80(dd、1H)、1
.25(d、3H)。
【0078】 G.(2S、3R)−2−メチル−3−ヒドロキシ−4−ペンタン酸N−アセ
チルシステアミンチオエステル:130℃/7mmHgでN−アセチルシステア
ミンを蒸留し、室温で無色の液体を得た。500mLの添加漏斗および攪拌棒を
備えた、乾燥した1Lの三口丸底フラスコを、セプタムでキャップし、そして窒
素でフラッシュした。次いで、このフラスコに7.5mLのN−アセチルシステ
アミンをシリンジで充填し、そして500mLの無水THFをカニューレで充填
した。次いで、この反応物をMeOH/氷浴で冷却した。ブチルリチウム(ヘキ
サン中の1.6Mの44mL)をシリンジで滴下した。n−BuLiを添加した
ときに、白色沈殿が形成した。30分間攪拌した後、35.5mL(0.071
mol)のトリメチルアルミニウム(ヘキサン中の2.0M)をシリンジで滴下
した。この反応物は、トリメチルアルミニウムの添加後に透明になり、そしてさ
らに30分間攪拌した。調製Fからの(4S)−N−[(2S、3R)−2−メ
チル−3−ヒドロキシ−4−ペンタノイル]−4−ベンジル−2−オキサゾリジ
ノン(13.6g)を、窒素のブランケット下に置き、50mLの無水THFに
溶解させ、次いでこの溶液を、反応にカニューレでゆっくりした流れで移した。
得られた反応混合物は黄緑色に変化し、そして1時間攪拌した。薄層クロマトグ
ラフィーでもはや出発物質が見られなくなったとき(約30分)に、この反応を
終了したと判断した。
【0079】 十分な飽和シュウ酸を添加し、pH試験紙で中性の反応物を得た(約60mL
)。次いで、この溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、白色のスラリーを
得た。このスラリーを、250mL部分のエチルエーテルで6回抽出した。この
有機抽出物を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そし
て濃縮してわずかに黄色の油状物を得た。次いで、このチオエステルをSiO2
上のフラッシュクロマトグラフィーで精製した。このカラムを、1:1のヘキサ
ン:酢酸エチルで、オキサゾリジノンの溶出まで行った。その時点で、溶出剤を
100%酢酸エチルに変え、純粋な生成物の画分を得た。この画分を合わせ、そ
して濃縮して7.7g(収率71%)の表題化合物生成物を得た。この生成物を
、実施例2においてビニルジケチドチオエステルという。
【0080】 1H−NMR(360MHz、CDCl3):∂5.82(ddd、1H)、
5.78(br s、1H)、5.32(dt、1H)、5.21(dt、1H
)、4.47(m、1H)、3.45(m、2H)、3.04(m、2H)、2
.81(dq、1H)、1.96(s、3H)、1.22(d、3H)。
【0081】 (実施例2) (エリスロノリドの調製) A.15−メチル−6−デオキシエリスロノリドB(化合物P、Ra=H、Rd =プロピル):Streptomyces coelicolor CH999
/pJRJ2は、1997年7月17日に出願された米国特許第出願第08/8
96,323および1996年7月5日に出願された同第08/675,817
に対する優先権を主張するPCT公開WO97/02358に記載され、この各
々は本明細書中において参考として援用される。プラスミドpJRJ2は、DE
BSの変異体形態をコードし、この中でモジュール1のケトシンターゼドメイン
(KS1)が、突然変異誘発を介して不活性化される(KS1°)。このプラス
ミドを含み、実施例1の(2S、3R)−2−メチル−3−ヒドロキシヘキサン
酸−N−アセチルシステアミン(調製E、プロピルジケチド)を給餌されたS.
coelicolor菌株は、15−メチル−6−デオキシエリスロノリドBを
生成する。
【0082】 CH999/pJRJ2作業(working)細胞バンクの1mLのバイア
ルを解凍し、そしてこのバイアルの内容物を250mLの出入り制御フラスコ(
baffled flask)中の50mLの接種培地1に添加する。このフラ
スコを30±1℃および175±25RPMに保持されたインキュベーター/シ
ェーカーに48±10時間配置した。次いで、この50mLの培養物を、500
mLの接種培地1を含む2.8Lの出入り制御フラスコに添加する。このフラス
コを、30±1℃および175±25RPMで48±10時間、インキュベータ
ー/シェーカーでインキュベートする。この500mLの培養物を、各々が50
0mLの接種培地1を含む10個の2.8Lの出入り制御フラスコに等しく分割
する。次いで、すべてのフラスコを、以前に記載したようにインキュベートする
【0083】 100Lの生産培地1を121℃で45分間滅菌することで、150Lの発酵
槽を調製する。インキュベートの後、10個全てのフラスコを、5Lの滅菌イン
キュベーションボトルに合わせ、そして無菌的に150Lの発酵槽に添加する。
この発酵槽を、2.5N H2SO4および2.5N NaOHの添加、攪拌速度
(500〜700RPM)、空気流速(10〜50LPM)、および/またはバ
ックプレッシャー制御(0.1〜0.4bar)による80%以上の溶存酸素空
気飽和により、30℃、pH6.5に制御する。消泡剤Bの50%溶液の断続的
な添加により、気泡を制御する。
【0084】 24±5時間で、(2S、3R)−2−メチル−3−ヒドロキシヘキサノイル
−N−アセチルシステアミン(プロピルジケチド、実施例1の調製E)を、最終
濃度1g/Lで添加した。プロピルジケチドを、1:4(ジケチド対DMSO)
の比でジメチルスルホキシドに可溶化し、次いで滅菌フィルター(0.2μm、
ナイロンフィルター)にかけることによって調製する。15−メチル−6−デオ
キシエリスロノリドB(15−メチル−6dEB)の生成を7日目に中断し、そ
して発酵槽を収集する。この発酵培養液を、Alpha Laval AS−2
6遠心機で、20,500gで遠心分離する。この生成物は、セントレート(c
entrate)中で優性であり;この遠心分離された細胞集団を処分する。
【0085】 このプロセスもまた、1000Lの発酵槽(作業容量700L)において完了
する。この接種プロセスは、150Lの発酵槽が接種培地1で充填され、そして
1000Lの発酵槽が生産培地1で充填されることを除いて、上記のプロセスと
同一である。この発酵槽を、2.5〜5N H2SO4および2.5〜5N Na
OHの添加、攪拌速度(140〜205RPM)、空気流速(100〜200L
PM)、および/またはバックプレッシャー制御(0.2〜0.5bar)によ
る70%以上の溶存酸素空気飽和により、30℃、pH6.5に制御する。必要
に応じた消泡剤Bの50%溶液の添加により、気泡を制御する。24±5時間で
、ラセミ2−メチル−3−ヒドロキシヘキサノイル−N−プロピオニルシステア
ミン(300グラム)を、1000Lの発酵槽に添加する。この発酵槽を、4.
6日目に、上記のような遠心分離で収集する。
【0086】 このプロセスで使用した培地は、以下を含む:
【0087】
【表2】 121℃での60分間のオートクレーブにより滅菌した。 滅菌後の添加: 1)100%DMSO中の50mg/mlチオストレプトンの1mL/L、滅菌
濾過。 2)100%消泡剤Bシリコンエマルジョン(J.T.Baker)の1mL/
L、オートクレーブ。 3)500g/Lグルコースの40mL、滅菌濾過。
【0088】
【表3】 発酵槽において、121℃で45分間滅菌した。 生産培地1についての滅菌後の添加: 1)100%DMSO中の50mg/mlチオストレプトンの1mL/L、滅菌
濾過。 2)100%消泡剤B(J.T.Baker)の1mL/L、オートクレーブ。
【0089】 遠心分離の後に、セントレートを濾過する。この濾液(約700L)を、20
LのHP20樹脂(Mitsubishi)を含むAmicon Moduli
neカラム(20×350cm)に通す。充填の間の流速は4L/分であり、圧
力は8psi未満まで低下した。樹脂の充填後、20Lの水、次いで40Lの3
0%メタノールで洗浄する。15−メチル−6dEBを、100%メタノールを
使用して溶出する。4つの12Lの画分を集め、画分2、3および4は検出可能
な15−メチル−6dEBの全てを含む。この15−メチル−6dEB生成物の
プールを36.7Lの水で希釈し、75Lの透明な溶液を得る。この溶液を、H
P20SS樹脂(Mitsubishi)を含む5LのAmicon Vant
age Column上に直接充填する。カラムの充填を、1L/分で行う。こ
のカラムを、20Lの65%メタノール、20Lの70%メタノール、20Lの
80%メタノール、そして最後に20Lの100%メタノールで溶出する。16
×5Lの総画分を集めた。80%の画分を最後の70%の画分と一緒に合わせ(
25L)、そして乾燥するまでエバポレートした。得られた残渣を1Lの100
%メタノールに溶解させ、濾過し、エバポレートし、そして40℃の真空オーブ
ンで乾燥させた。このプロセスで、93%の15−メチル−6dEBを含む33
gの固体生成物を生じる。
【0090】 B.14,15−デヒドロ−6−デオキシエリスロノリドB(化合物P、Ra
=H、Rd=アリル):このプラスミドを含み、実施例1の(2S、3R)−2
−メチル−3ヒドロキシ−4−ペンタン酸NAcシステアミンチオエステル(調
製G)を給餌されるS.coelicolor菌株は、15−メチル−6−デオ
キシエリスロノリドBを生成するための上記の調製Aに記載されるプロセスに従
って調製する場合に、14,15−デヒドロ−6−デオキシエリスロノリドBを
生成する。
【0091】 C.14−ノル−6−デオキシエリスロノリドB(化合物P、Ra=H,Rd
メチル):同様に、実施例2Aに記載されるプロセスに従って調製する場合、1
4−ノル−6−デオキシエリスロノリドBを、S.coelicolor CH
999/pCK7宿主を使用して、ジケチドチオエステルの使用なしで生成する
【0092】 (実施例3) (エリスロマイシンの調製) 実施例2、調製A〜Cにおいて生成される6−dEB誘導体化合物は、Sac
charopolyspora erythraeaの組換え菌株を使用して、
エリスロマイシン誘導体に変換される。6および12の両方の水酸基を有するエ
リスロマイシンの生成について、使用されるS.erythraea菌株は、K
40−67またはK39−14Vであった。エリスロマイシンAを高レベルで生
成し得るS.erythraea菌株を、不活性化KS1ドメインをコードする
変異されたeryA1配列を含むpWHM3誘導プラスミドで形質転換すること
によって、この菌株を作製した。相同組換えによって、得られた形質転換体は、
6−デオキシエリスロノリドBを生成不可能になる。従って、この給餌されるd
EBアナログは、6位での水酸化についての競合に供されない。12の水酸基の
みを有するエリスロマイシン誘導体の生成について、使用されるS.eryth
raea菌株はK39−07であった。この菌株は、eryFヒドロキシラーゼ
遺伝子の破壊によって菌株K40−67から構築され;これはアナログを6位で
水酸化する能力を破壊する。両方の菌株を、実質的に同様の以下に記載のような
条件下で発酵した。
【0093】 15−メチル−エリスロマイシンA:15−メチル−エリスロマイシンAを、
以下のプロトコルに従って生成する:K39−14V作業細胞バンクの1mLの
バイアルを解凍し、そしてこのバイアルの内容物を、出入り制御された250m
Lのフラスコ内の50mLの接種培地2に添加する。このフラスコを、34±1
℃および175±25RPMで保持したインキュベーター/シェーカーに48±
10時間配置する。次いで、この50mLの培養物を、500mLの接種培地2
を含む2.8Lの出入り制御フラスコに添加する。このフラスコを、34±1℃
および175±25RPMで48±10時間、インキュベーター/シェーカーで
インキュベートする。この500mLの培養物を、各々が500mLの接種培地
2を含む10個の2.8Lの出入り制御フラスコに等しく分割する。次いで、す
べてのフラスコを、以前に記載したようにインキュベートする。
【0094】 100Lの生産培地2を121℃で45分間滅菌することで、150Lの発酵
槽を調製する。インキュベートの後、10個全てのフラスコを、5Lの滅菌イン
キュベーションボトルに合わせ、そして無菌的に150Lの発酵槽に添加する。
この発酵槽を、2.5N H2SO4および2.5N NaOHの添加、攪拌速度
(500〜700RPM)、空気流速(10〜50LPM)、および/またはバ
ックプレッシャー制御(0.1〜0.4bar)による80%以上の溶存酸素空
気飽和により、34℃、pH7.0に制御する。消泡剤Bの50%溶液の添加に
より、気泡を制御する。
【0095】 15%のデキストリン(w/v)(58−60mL/時間)の供給を開始した
(24±5時間)。デキストリン溶液を、供給時間の間、連続的に混合した。2
4±5時間で25gの15−メチル−6dEB(実施例2の調製A)を、発酵槽
に加えた。この15−メチル−6dEBを、25gの15−メチル−6dEB(
100%のエタノール(400−600mL)中)に溶解し、そして濾過(0.
2μm,ナイロンフィルター)することによって調製した。15−メチル−6d
EBの15−メチル−エリスロマイシンAへの変換は、60±10時間後に生じ
、そして発酵槽から回収する。この発酵ブロスを、20,500g(Alpha
Laval AS−26遠心分離機)で遠心分離する。この産物は、主に中心
に存在する;遠心分離した細胞の塊は、廃棄する。
【0096】 このプロセスに使用する培地は、以下を含む: (接種培地2) 成分 g/L コーンスターチ 16.0 コーンデキストリン 10.0 大豆あらびき粉 15.0 CaCO3 4.0 コーンスティープリカー 5.0 (Corn steep liquior) 大豆油 6.0 NaCl 2.5 (NH42SO4 1.0。 60分間121℃のオートクレーブにより滅菌する。 滅菌後に以下を添加する: オートクレーブにかけた1mL/Lの100%AntifoarnB(J.T.
Baker)。
【0097】 (生産培地2) 成分 g/L コーンスターチ 17.5 コーンデキストリン(タイプ3) 16.0 大豆あらびき粉 16.5 CaCO3 4.0 コーンスティープリカー 6.0 大豆油 3.0 NaCl 3.5 (NH42SO4 1.0。 45分間121℃、発酵槽中で滅菌する。
【0098】 34gの標的分子を含む遠心分離した発酵ブロス(127L)を、18.3L
のHP2O吸着剤を通過させ、Amicon P350 Moduline 2
クロマトグラフィーカラムに充填した。4L/分の充填で、背圧が5psi未面
であることが分かる。充填に続き、この樹脂を20Lの脱イオン化水で洗浄し、
次いで、40Lの30%メタノールで洗浄した。15−メチル−エリスロマイシ
ンAを、54Lの100%メタノールを使用して溶出する。この生成物のプール
を、Buchiロータリーエバポレーター(R−152)を使用してエバポレー
トする。この固体を、最小量の100%メタノールに溶解し、濾過し、そして濾
液を乾固するまでエバポレートした。これにより、30重量%の15−メチル−
エリスロマイシンAを含む123gの物質を得た。80gの30%物質を、40
℃のアセトン(1L)で2回抽出する。このアセトン抽出物を、濾過し、そして
濾液を、20Lのロータリーエバポレーションフラスコの内側で乾燥させた。こ
の固体を、9:1のヘキサン:アセトン(40℃)で3回抽出した。この有機抽
出物を、プールし、そして乾固するまでエバポレートし、32gの15−メチル
−エリスロマイシンAの濃縮固体(68%)を得た。アセトン/ヘキサン抽出物
中の産物を、1Lのメタノールに溶解し、これに、等しい量の水を添加した。こ
のメタノール溶液を、HP20SS クロマトグラフィーカラム(Kontes
)に充填し、その後、50%メタノールで洗浄し、そして平衡化する。カラムの
寸法は、4.8x115cmであった。15−メチル−エリスロマイシンAを充
填したカラムは、11g/Lである。このカラムを、50%(0.8L)および
60%(8L)メタノール(水中)で洗浄する。標的分子の溶出を、70%(8
L)、80%(16L)−および85%(8L)のメタノール(水中)を使用し
て実施する。1L分画を、回収した。分画11−29を合わせて、エバポレート
し、そして減圧オーブンで乾燥し、23gの生成物を93%の純度で得た。
【0099】 この物質は、以下の例で記載される化学的誘導体化手順のための出発物質とし
て利用する。以下の化合物はまた、以下の方法によって生成する:14−ノルエ
リスロマイシンA(Rd=Me);14,15−デヒドロ−エリスロマイシンA
(Rd=アリル);14−ノル−6−デオキシ−エリスロマイシンA;14,1
5−デヒドロ−6−デオキシ−エリスロマイシンA;および15−メチル−6−
デオキシ−エリスロマイシンA。3−デスクラジノース(descladino
se)−3−オキソ−誘導体を生成するために使用する場合、このエリスロマイ
シンA誘導体は、エリスロマイシンC誘導体から分離されず;その代わり、化学
的誘導体化のために出発物質として、エリスロマイシンA化合物およびエリスロ
マイシンC化合物の混合物が、使用される。
【0100】 これらの生成物を、以下のように抽出し、そして精製した。
【0101】 一般に、発酵ブロスを、NaOHの添加によりpH8.0にし、そしてエタノ
ールを添加した(0.1L/Lブロス)。このブロスを、遠心分離により分類し
、そしてXAD−16樹脂(RohmおよびHaas)カラム(1kg XAD
/1g エリスロマイシンアナログ)に2−4mL/cm2−分の流速で充填す
る。この充填した樹脂を、2カラム容積の20%(v/v)エタノール(水中)
で洗浄し、そしてエリスロマイシンアナログを、アセトンを含む樹脂から溶出し
、1/2カラム容積の分画で回収する。エリスロマイシンアナログを含む分画を
、薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン 1:1)およびHPLC/
MSによって同定する。
【0102】 エリスロマイシンアナログを含むアセトン分画をプールし、そして揮発物を減
圧下で除去する。得られた水性混合物を、酢酸エチルで抽出する。この酢酸エチ
ル抽出物を、飽和NaH2CO3およびブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムま
たは硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で乾固するまで濃縮する。粗物
質を、ジクロロメタンに溶解し、そしてシリカゲルのパッド上に充填し、そして
、溶出物が黄色でなくなるまで、ジクロロメタン:メタノール(96:4 v/
v)で洗浄する。所望の物質は、ジクロロメタン:メタノール:トリエチルアミ
ン(94:4:2v/v)であり、分画を回収する。エリスロマイシンを含む分
画を、薄層クロマトグラフィーによって同定し、回収し、そして減圧下で濃縮す
る。この物質を、ジクロロメタン/ヘキサンで再結晶する。
【0103】 この一般手順を以下のように例示する。
【0104】 (i)14−ノルエリスロマイシン:1Lのエタノールを、10Lの発酵ブロ
スの各々に添加した。このブロスを遠心分離にかけ、そして上清を0.6LのX
AD(カラムの寸法17cmx6.5cm)に100mL/分の流速で通過させ
た。充填後、このカラムを、1.5Lの20%(v/v)エタノール(水)で洗
浄した。次いで、所望の物質を、アセトンで溶出した。この物質を含む分画を、
揮発物が除去されるまで減圧下で濃縮し、そして水性残渣を、酢酸エチルで抽出
した。この酢酸エチル層を、飽和重炭酸ナトリウム溶液、ブラインで洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮し、粗抽出物を得た。
【0105】 粗物質(0.6g)を、ジクロロメタン中に溶解し、そして直径6cmのガラ
スロート中の3cmのシリカゲルパッドを通じて重力により濾過させた。この物
質を、400mLのジクロロメタン、次いで400mLのジクロロメタン:メタ
ノール:トリエチルアミン(90:10:2 v/v)で溶出し、40mLの分
画を回収した。エリスロマイシンを含む分画を、薄層クロマトグラフィー(エー
テル:メタノール:NH4OH 90:8:2 v/v,Rf約0.35およびジ
クロロメタン:メタノール 95:5 v/v,Rf約0)によって同定し、減
圧下で濃縮した。この物質を、ジクロロメタン/ヘキサンで再結晶させた。
【0106】 (ii)15−メチル−エリスロマイシン:8Lのエタノールを、約 80L
の発酵槽ブロスに添加した。このブロスを遠心分離し、そして上清を、2.5L
のXADに230mL/分の流速で通過させた。充填後、このカラムを、1Lの
水および5Lの20%(v/v)エタノール(水中)で洗浄した。次いで、所望
の物質を、アセトンで抽出した。この物質を含む分画を、揮発物が除去されるま
で減圧下で濃縮し、そいて水性残渣を、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を
、飽和重炭酸ナトリウム溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧下で濃縮し、粗抽出物を得た。
【0107】 粗物質(8.3g)を、ジクロロメタン中に溶解し、そして直径9cmのガラ
スロート中の3cmのシリカゲルパッドを通じて重力により濾過させた。この物
質を、200mLのジクロロメタン、次いで600mLのジクロロメタン:メタ
ノール(96:4 v/v)、次いで900mLのジクロロメタン:メタノール
:トリエチルアミン(89:9:2 v/v)で溶出し、40mLの分画を回収
した。エリスロマイシンを含む分画を、薄層クロマトグラフィー(エーテル:メ
タノール:NH4OH 90:8:2 v/v,Rf約0.4およびジクロロメタ
ン:メタノール 95:5 v/v,Rf約0.05)によって同定し、減圧下
で濃縮した。この物質を、再結晶に適合する前に上記の手順に再び供した。
【0108】 (iii)14−ノル−6−デオキシ−エリスロマイシン:1Lのエタノール
を、210Lの発酵槽の各々に添加した。このブロスを、遠心分離にかけ、そし
て上清を、全部で約22Lを合わせた。次いで、この合わせたブロスを、1Lの
XAD(カラムの寸法 23.5cmx6.5cm(同上))に170mL/分
の流速で通過させた。充填後、このカラムを、2Lの20%(v/v)エタノー
ル(水中)で洗浄した。次いで、この所望の物質を、アセトンで溶出した。この
物質を含む分画を、揮発物が除去されるまで減圧下で濃縮し、そして水性残渣を
、酢酸エチルで抽出した。この酢酸エチル層を、飽和重炭酸ナトリウム溶液、ブ
ラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮し、粗抽出物
を得た。
【0109】 (iv)15−メチル−6−デオキシ−エリスロマイシン:1Lのエタノール
を、10Lのブロスを含む3つの発酵槽の各々に添加した。このブロスを遠心分
離にかけ、そして上清を、1.25LのXAD(カラムの寸法 40cmx6.
5cm)に130mL/分の流速で通過させる。次いで、このカラムを、3Lの
20%(v/v)エタノール(水中)で洗浄する。次いで、この所望の物質を、
アセトンで溶出する。この物質を含む分画を、揮発物が除去されるまで、減圧下
で濃縮し、そいて水性残渣を酢酸エチルで抽出した。この酢酸エチル層を、飽和
重炭酸ナトリウム溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして
減圧下で濃縮し、粗抽出物を得た。
【0110】 粗物質(2.8g)を、ジクロロメタンに溶解し、そして直径6cmのガラス
ロート中の3cmのシリカゲルパッドを通じて重力により濾過させた。この物質
を、400mLのジクロロメタン:メタノール(96:4 v/v)、次いで4
00mLのジクロロメタン:メタノール:トリエチルアミン(89:9:2 v
/v)で溶出し、40mLの分画を回収した。エリスロマイシンを含む分画を、
薄層クロマトグラフィー(エーテル:メタノール:NH4OH 90:8:2
v/v,およびジクロロメタン:メタノール 95:5 v/v)によって同定
し、そして減圧下で濃縮した。この物質は、シリカゲルクロマトグラフィーによ
るさらなる精製を必要とした。
【0111】 (実施例4) (6−O−メチル−14−ノルエリスロマイシンA,すなわち式(3)の合成
、ここで、Ra=OH,Rd=Me,Rf=Me,RC=H,Re=H,Z,Y=O
) A.14−ノルエリスロマイシンA9−オキシム:14−ノルエリスロマイシ
ンA(0.621g,80%純度),ヒドロキシルアミン(0.5mlの50%
水溶液)および酢酸(0.2ml)のイソプロパノール溶液(2ml)を、50
℃で22時間保持した。これを、クロロホルム/エタノール(3/2)で抽出し
、重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、そしてMgSO4で乾燥した。濾過し
、そして減圧下でエバポレートし、粗生成物(0.65g)を白色固体として得
、これを次の転換に直接使用した。
【0112】 B.14−ノルエリスロマイシンA−9−[O−(l−イソプロポキシシクロ
ヘキシル)]オキシム:上記の粗14−ノルエリスロマイシンA9−オキシム(
0.65g)および1,1−ジオキソプロポキシ−シクロヘキサノン(0.95
ml)の塩化メチレン溶液(2ml)を、ピリジニウムp−トルエンスルホネー
ト(PPTS)(0.333g)の塩化メチレン中溶液(2ml)に添加した。
一晩攪拌後、この混合物を抽出(クロロホルム/エタノール 3:2)し,洗浄
(NaHCO3−H2O,ブライン)し、そして乾燥(MgSO4)した。濾過し
、減圧下でエバポレートした後、この粗生成物を、トルエンおよびイソプロパノ
ールで繰り返し洗浄し、0.74gの生成物を得、これを、次に反応に直接使用
した。
【0113】 C.2’,4”−ビス−O−トリメチルシリル−14−ノルエリスロマイシン
A[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキシム:14−ノルエリス
ロマイシンA−9−[O−(l−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキシム(
0.74g)の塩化メチレン溶液(6ml)に、トリメチルシリルイミダゾール
(0.33ml)およびトリメチルシリルクロリド(0.18ml)の塩化メチ
レン溶液(2ml)をO℃で添加した。5分間の攪拌後、酢酸エチルを添加し、
洗浄(NaHCO3−H2O,ブライン)し、そして乾燥(MgSO4)した。シ
リカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(10:1 ヘキサン:アセトン,1
%トリエチルアミン)により、純粋な生成物を、白色固体として得た(0.50
g)。質量分析により、[M+H]+=1020だと分かった。
【0114】 D.6−O−メチル−2’,4”−ビス−O−トリメチルシリル−14−ノル
エリスロマイシンA−9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキ
シム:2’,4”−ビス−O−トリメチルシリルノル−14−エリスロマイシン
A−9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキシム(0.3g,
0.29mmol)の1:1メチルスルホキシド/テトラヒドロフラン(DMS
O/THF)溶液(1.4ml)を、0.3mlの2Mのメチルブロミドのエー
テル溶液で処理し、そして10℃まで冷却した。1Mのテトラ−ブトキシドカリ
ウムのTHF(0.6ml)およびDMSO(0.6ml)混合液を、シリンジ
ポンプを使用して、6時間かけて添加した。次いで、この反応物を、酢酸エチル
に希釈し、そして飽和NaHCO3、ブラインで洗浄し、そいてMgSO4で乾燥
した。濾過し、そいて減圧下でエバポレートして、粗生成物(0.29g)を白
色固体として得た。質量スペクトルによって、[M+H]+=1034だと分か
った。
【0115】 E.6−O−メチル−14−ノルエリスロマイシンA9−オキシム:6−O−
メチル−2’,4”−ビス−O−トリメチルシリルノルエリスロマイシンA−9
−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキシム(0.29g),酢
酸(3.6ml),アセトニトリル(6ml)および水(3ml)の混合物を、
周囲温度で4.5時間攪拌した。この混合物を、トルエンを使用して乾燥させ、
白色固体(0.24g)として粗生成物を得、これを、さらなる精製なしで次の
工程に直接使用した。
【0116】 F.6−O−メチル−14−ノルエリスロマイシンA:6−O−メチル−14
−ノルエリスロマイシンA9−オキシム(0.24g),ヒドロ亜硫酸ナトリウ
ム(0.45g,85%純度),水(3ml),エタノール(3ml)およびギ
酸(0.07ml)の混合物を、85℃で8時間保持した。この反応物を、1N
のNaOHを用いてpH8にし、そして.酢酸エチルで抽出した。この有機抽出
物を、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、そして濃縮して、粗生
成物を、白色固体(0.2g)として得た。質量分析により、[M+H]+=7
35だと分かった。
【0117】 (実施例5) (6−O−メチル−14,15−デヒドロエリスロマイシンA,すなわち式(
3)の合成、ここでRa=OH,Rd=−CH=CH2,Rc=Me) A.14,15−デヒドロエリスロマイシンA9−オキシム:14,15−デ
ヒドロエリスロマイシンA(1.984g,47%純度,1.2mmol)の2
−プロパノール懸濁液(6ml)を、1.97mLの50%水性ヒドロキシルア
ルニンで処理し、そして溶解するまで攪拌した。酢酸(0.62mL)を添加し
、この混合物を、25時間50℃で攪拌した。周囲温度まで冷却し、飽和NaH
CO3を添加し、そしてこの混合物を、減圧下で濃縮し、イソプロパノールを除
去した。得られた水性混合物を、250ml部のCHCl3で3回抽出した。こ
の有機抽出物を、合わせて、飽和NaHCO31、水、およびブラインで洗浄し
、次いで、MgSO4で乾燥し、濾過し、そして濃縮して0.92gの生成物を
得た。
【0118】 B.14,15−デヒドロエリスロマイシンA9−[O−(1−イソプロポキ
シシクロヘキシル)]オキシム:(A)(0.92g)のオキシムを、6.2m
lのCH2Cl2中に溶解し、そして1,1−ジオキソプロポキシシクロヘキサン
(1.23g)およびピリジニウムp−トルエンスルホネート(0.464gm
)で15時間周囲温度で処理した。この混合物を、160mLのCH2Cl2で希
釈し、次いで、飽和NaHCO3、水およびブラインで処理した。この有機層を
、MgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして、褐色シロップを得た
。シリカゲルのクロマトグラフィーをかけ(トルエン〜1:1 トルエン/アセ
トン+1%Et3Nの勾配)、0.998gの生成物を得た。
【0119】 C.2’,4”−ビス(O−トリメチルシリル)−14,15−デヒドロエリ
スロマイシンA9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキシム:
14,15−デヒドロエリスロマイシンA9−[O−(−イソプロポキシシクロ
ヘキシル)]オキシム(998mg,9.96)のCH2Cl2溶液(11.25
mL)を、不活性な大気下で氷で冷却し、そしてクロロトリメチルシラン(0.
24mL)および1−トリメチルシリルイミダゾール(0.44mL)の溶液で
処理した。30分後に、この反応物を、250mLの酢酸エチルで希釈し、次い
で、飽和NaHCO3、水およびブラインで洗浄した。この有機層を、MgSO4 で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして、1.002gの生成物を得た。
【0120】 D.2’,4”−ビス(O−トリメチルシリル)−O−メチル−14,15−
デヒドロエリスロマイシンA9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)
]オキシム:2’,4”−ビス−O−トリメチルシリル−14,15−デヒドロ
エリスロマイシンA9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキシ
ム(1.00g,20.7mmol)の1:1テトラヒドロフラン/メチルスル
ホキシド溶液(9.69mL)を、10℃まで冷却し、そして0.97mLの2
.0Mのメチルブロミド(エーテル中)を、不活性大気下で処理した。メチルス
ルホキシド(1.94mL)および1.0Mのカリウムテトラブトキシド(テト
ラヒドロフラン中)(1.94mL)を、ゆっくり添加した。この反応物を、薄
層クロマトグラフィー(シリカゲル,10:1トルエン/アセトン)でモニター
し、そして1.6モル等量の塩基の添加後、完了を判断した。この反応物を、2
00mLの酢酸エチルおよび70mLの飽和NaHCO3で希釈した。この混合
物を、分液ロートに移し、850mLの酢酸エチルおよび280mLの飽和Na
HCO3で希釈し、次いで水およびブラインで洗浄した。この有機層を、MgS
4で乾燥し、セライトに通して濾過し、そしてエバポレートして21.2gの
粗6−O−メチル−2’,4”−ビストリメチルシリル−14,15−デヒドロ
エリスロマイシンA9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキシ
ムを得た。これを、さらなる精製なしで取り扱った。
【0121】 E.6−O−メチル−14,15−デヒドロエリスロマイシンA9−オキシム
:6−O−メチル−2’,4”−ビス−O−トリメチルシリル−14,15−デ
ヒドロエリスロマイシンA9−[O−(l−イソプロポキシシクロヘキシル)]
オキシム(1.0g)の2:1アセトニトリル/水の溶液(9.8ml)を、5
.3mLの酢酸で処理し、そして、周囲温度で8時間攪拌した。この混合物を、
減圧下で濃縮し、トルエンの添加後に繰り返し濃縮し、0.797gの粗6−O
−メチル−14,15−デヒドロエリスロマイシンA9−オキシムを得た。
【0122】 F.6−O−メチル−14,15−デヒドロエリスロマイシンA:6−O−メ
チル−14,15−デヒドロエリスロマイシンA9−オキシム(0.797g)
およびヒドロ亜硫酸ナトリウム(85%,1.02g)の1:1エタノール/水
溶液(7.5mL)を、大気下に配置した。ギ酸(0.186mL)を滴下し、
そしてこの混合物を、80℃で3時間攪拌した。周囲温度まで冷却した後、この
反応物を、6NのNaOHでpH10に調整し、そして150ml部の酢酸エチ
ルで3回抽出した。この有機層を合わせて、次いで、飽和NaHCO3、水およ
びブラインで洗浄した。有機層を、MgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポ
レートし、さらなる転換に適した、0.68gの6−O−メチル−14,15−
デヒドロエリスロマイシンAを得た。
【0123】 (実施例6) (6−O−メチル−15−メチルエリスロマイシンA、すなわち、Ra=OH
、Rd=プロピル、Rf=Meである式(3)の合成) A.15−メチルエリスロマイシンA 9−オキシム:40mLの2−プロパ
ノール中の15−メチルエリスロマイシンA(20.0g、純度85%、22.
6mmol)の懸濁物を20.5mLの50%水性ヒドロキシルアミンで処理し
、そして溶解するまで攪拌した。酢酸(6.41mL)を添加し、そして混合物
を50℃にて15時間攪拌した。室温まで冷却した後、飽和NaHCO3を添加
し、そして混合物を減圧下で濃縮してイソプロパノールを除去した。得られた水
性混合物を250mLずつのCHCl3で3回抽出した。有機抽出物を合わせ、
飽和NaHCO3、水およびブラインで洗浄し、次いでMgSO4で乾燥し、濾過
し、そして濃縮して、20.5gの粗生成物を得た。LC/MSによる分析は、
EオキシムおよびZオキシムの94:6の混合物([M+H]+=764)を示
した。
【0124】 B.15−メチルエリスロマイシンA 9−[O−(1−イソプロポキシシク
ロヘキシル)]オキシム:上記からの粗オキシム(20.5g)を、55mLの
CH2Cl2に溶解し、そして1,1−ジイソプロポキシシクロヘキサン(27.
3mL)およびピリジニウムp−トルエンスルホネート(9.8g)で室温にて
15時間処理した。この混合物を、160mLのCH2Cl2で希釈し、次いで、
飽和NaHCO3、水およびブラインで逐次洗浄した。有機相を、MgSO4で乾
燥し、濾過し、そしてエバポレートして、褐色のシロップを得た。シリカゲルで
のクロマトグラフィー(2:1〜3:2のヘキサン/アセトン+1% Et3
の勾配)によって、18.0gの生成物を得た。
【0125】 C.2’,4”−ビス−O−トリメチルシリル−15−メチルエリスロマイシ
ンA 9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)オキシム:25mLの
CH2Cl2中の15−メチルエリスロマイシンA 9−[O−(1−イソプロポ
キシシクロヘキシル)]オキシム(9.00g、9.96mmol)の溶液を不
活性雰囲気下で氷上で冷却し、そして8mLのCH2Cl2中のクロロトリメチル
シラン(1.89mL)および1−トリメチルシリルイミダゾール(3.65m
L)の溶液で処理した。30分後、反応物を250mLの酢酸エチルで希釈し、
そして飽和NaHCO3、水およびブラインで逐次洗浄した。有機相を、MgS
4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートした。粗生成物をシリカゲルクロマ
トグラフィー(ヘキサンから10:1のヘキサン/アセトン+1% Et3Nの
勾配)によって精製して、7.8gの生成物を得た。
【0126】 D.6−O−メチル−2’,4”−ビス−O−トリメチルシリル−15−メチ
ルエリスロマイシンA 9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オ
キシム:41.4mLのテトラヒドロフラン中の2’,4”−ビス−O−トリメ
チルシリル−15−メチルエリスロマイシンA 9−[O−(1−イソプロポキ
シシクロヘキシル)]オキシム(21.7g、20.7mmol)の溶液を10
℃まで冷却し、そして不活性雰囲気下でエーテル中の41.4mLのメチルスル
ホキシドおよび20.7mLの2.0Mメチルブロミドで処理した。メチルスル
ホキシド(41.4mL)およびテトラヒドロフラン(41.4mL)中の1.
0M カリウムtert−ブトキシドの混合物を、1時間あたり約20mLの速
度で添加した。薄層クロマトグラフィー(シリカゲル、10:1のトルエン/ア
セトン)によって反応をモニターし、そして1.6モル当量の塩基の添加後に完
了したと判断された。反応物を、200mLの酢酸エチルおよび70mLの飽和
NaHCO3で希釈した。混合物を分液漏斗に移し、850mLの酢酸エチルお
よび280mLの飽和NaHCO3で希釈し、次いで、水およびブラインで逐次
洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、Celiteを通して濾過し、そして
エバポレートして、21.2gの粗6−O−メチル−2’,4”−ビス−O−ト
リメチルシリル−15−メチルエリスロマイシンA 9−[O−(1−イソプロ
ポキシシクロヘキシル)]オキシムを得た。これを、さらなる精製を伴わずに用
いた。
【0127】 E.6−O−メチル−15−メチルエリスロマイシンA 9−オキシム:11
0mLのアセトニトリル中の6−O−メチル−2’,4”−ビス−O−トリメチ
ルシリル−15−メチルエリスロマイシンA 9−[O−(1−イソプロポキシ
シクロヘキシル)]オキシム(21.2g)の溶液を55mLの水および67m
Lの酢酸で処理し、そして室温にて8時間攪拌した。混合物を減圧下で濃縮し、
次いで、トルエンの添加後に繰り返し濃縮して、19.7gの6−O−メチル−
15−メチルエリスロマイシンA 9−オキシムを得た。
【0128】 F.6−O−メチル−15−メチルエリスロマイシンA:280mLの1:1
のエタノール/水中の6−O−メチル−15メチルエリスロマイシンA 9−オ
キシム(19.7g)および亜ニチオン酸ナトリウム(85%、23.1g)の
溶液を、不活性雰囲気下に置いた。ギ酸(3.75mL)を滴下し、そして混合
物を80℃にて4.5時間攪拌した。室温になるまで冷却した後、反応物を飽和
NaHCO3で処理し、そして400mLずつの酢酸エチルで3回抽出した。有
機抽出物を合わせ、そして飽和NaHCO3、水およびブラインで逐次洗浄した
。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして、さらなる変
換に適した15.1gの6−O−メチル−15−メチルエリスロマイシンAを得
た。
【0129】 (実施例7) (5−O−(2’−アセチルデソサミニル)−10,11−アンヒドロ−3−
デオキシ−3−オキソ−6−O−メチル−14−ノルエリスロノリドA(無水形
態の式(1)、Ra=OH、Rd=Me、Rf=Me、Rc=Ac、Rb=H)の合
成) A.5−O−デソサミニル−6−O−メチル−14−ノルエリスロノリドA:
6−O−メチル−14−ノルエリスロマイシンA(77mg)、0.073ml
の12N HClおよび水(2ml)の混合物を、室温にて3時間攪拌した。混
合物を8N KOHでpH8にし、そして酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を
ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートした。残
渣をシリカゲル(3:1/ヘキサン:アセトン、1%トリエチルアミン)でのク
ロマトグラフィーにかけて、純粋な生成物を白色固体(42mg)として得た。
質量分析法は、[M+H+]=576を示す。
【0130】 B.5−O−(2’−アセチルデソサミニル)−6−O−メチル−14−ノル
エリスロノリドA:5−O−デソサミニル−6−O−メチル−14−ノルエリス
ロノリドA(73mg)、炭酸カリウム(20mg)、無水酢酸(14μl)お
よびアセトン(1ml)の混合物を室温にて18時間攪拌した。酢酸エチルを添
加し、水およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポ
レートした。残渣をシリカゲル(3:1/ヘキサン:アセトン、1%トリエチル
アミン)でのクロマトグラフィーにかけて、純粋な生成物(71mg)を白色固
体として得た。質量分析法は、[M+H+]=618を示す。
【0131】 C.5−O−2’−アセチルデソサミニル)−3−デオキシ−3−オキソ−6
−O−メチル−14−ノルエリスロノリドA(式(1)、Ra=OH、Rd=Me
、Rf=Me、Rb=H、Rc=Ac):ジクロロメタン(2ml)中の5−O−
(2’−アセチルデソサミニル)−6−O−メチル−14−ノルエリスロノリド
A(99mg)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボ
ジイミド(EDC)ヒドロクロリド(206mg)の溶液をDMSO(0.21
ml)で処理し、そして5℃まで冷却した。ジクロロメタン(2ml)中のピリ
ジニウムトリフルオロ酢酸(208mg)の溶液をシリンジポンプを通して4時
間添加した。次いで、酢酸エチルを添加し、飽和NaHCO3、水、ブラインで
洗浄し、そしてMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートした。残渣を
、シリカゲル(3:1/ヘキサン:アセトン、1%トリエチルアミン)でのクロ
マトグラフィーにかけて、純粋な生成物(94mg)を白色の固体として得た。
質量分析法は、[M+H+]=616を示す。
【0132】 D.5−O−2’−アセチルデソサミニル)−3−デオキシ−3−オキソ−1
1−O−メチルスルホニル−6−O−メチル−14−ノルエリスロノリドA:乾
燥ピリジン(1ml)中の5−O−(2’−アセチルデソサミニル)−3−デオ
キシ−3−オキソ−6−O−メチル−14−ノルエリスロノリドA(93mg)
の溶液に、メタンスルホニルクロリド(0.057ml)を5℃にて添加した。
5℃にて3時間後、反応物を室温まで温め、そしてさらに15時間保持した。混
合物を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO3(2×)、水(3×)、ブライン
で洗浄し、そしてMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートした。残渣
をシリカゲルでのクロマトグラフィー(2:1/ヘキサン:アセトン、1%トリ
エチルアミン)にかけて、純粋な生成物(72mg)を白色固体として得た。質
量分析法は、[M+H+]=695を示す。
【0133】 E.5−O−(2’−アセチルデソサミニル)−10,11−アンヒドロ−3
−デオキシ−3−オキソ−6−O−メチル−14−ノルエリスロノリドA:アセ
トン(1ml)中の5−O−(2’−アセチルデソサミニル)−3−デオキシ−
3−オキソ−11−O−メタンスルホニル−6−O−メチル−14−ノルエリス
ロノリドA(73mg)の溶液をジアザビシクロウンデセン(32μl)で室温
にて18時間処理した。混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO3、水、
ブラインで洗浄し、そしてMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートし
た。残渣を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(2:1/ヘキサン:アセトン
、1%トリエチルアミン)にかけて、純粋な生成物(50mg)を白色固体とし
て得た。質量分析法は、[M+H+]=598を示す。13C−NMR(CDCl3 ,100MHz):δ207.02、204.50、169.63、168.7
2、142.52、139.40、101.87、80.61、80.02、7
7.14、72.66、71.48、69.09、63.56、51.35、5
0.56、47.12、40.61、39.73、37.36、30.36、2
1.32、21.06、20.96、20.67、18.45、14.34、1
3.89、13.55、13.45。
【0134】 (実施例8) (2’−O−ベンゾイル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−3−オキ
ソ−10,11−アンヒドロ−14,15−デヒドロエリスロマイシンA(無水
形態の式(1)、Ra=OH、Rd=アリル、Rf=Me、Rb=H、Rc=ベンゾ
イル)の合成) A.2’−O−ベンゾイル−6−O−メチル−14,15−デヒドロエリスロ
マイシンA:3.6mLのCH2Cl2中の6−O−メチル−14,15−デヒド
ロエリスロマイシンA(668mg)、無水安息香酸(385mg)およびトリ
エチルアミン(0.25mL)の溶液を2日間攪拌した。飽和NaHCO3の添
加後、混合物をCH2Cl2で3回抽出した。有機抽出物を合わせ、そしてエバポ
レートして乾燥させ、そして生成物をシリカクロマトグラフィー(90:9:1
のトルエン/アセトン/Et3N)で精製して、477mgの生成物を得た;L
C−MSは、[M+H]+=850.6を示す。
【0135】 B.2’−O−ベンゾイル−6−O−メチル−4”,11−ビス(O−メタン
スルホニル)−14,15−デヒドロエリスロマイシンA:2.39mLのピリ
ジン中の2’−O−ベンゾイル−6−O−メチル−14,15−デヒドロエリス
ロマイシンA(549mg)およびメタンスルホニルクロリド(0.50mL)
の溶液を24時間攪拌し、次いで、CH2Cl2および飽和NaHCO3で希釈し
た。混合物をCH2Cl2で3回抽出した。有機抽出物を合わせ、エバポレートし
て乾燥させ、そして生成物をシリカクロマトグラフィー(90:9:1のトルエ
ン/アセトン/Et3N)によって精製して、530mgの生成物を得た;LC
−MSは、[M+H]+=1006.5を示す。
【0136】 C.2’−O−ベンゾイル−6−O−メチル−4”−O−メタンスルホニル−
10,11−アンヒドロ−14,15−デヒドロエリスロマイシンA:0.19
5mLのアセトン中の2’−O−ベンゾイル−6−O−メチル−4”,11−ビ
ス(O−メタンスルホニル)14,15−デヒドロエリスロマイシンA(59m
g)およびジアザビシクロウンデセン(0.018mL)の混合物を24時間攪
拌し、次いで、減圧下で乾燥した。生成物をシリカクロマトグラフィー(90:
9:1のトルエン/アセトン/Et3N)で精製して、50mgの生成物を得た
;LC−MSは、[M+H]+=910.5を示す。
【0137】 D.2’−O−ベンゾイル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−10,
11−アンヒドロ−14,15−デヒドロエリスロマイシンA:2’−O−ベン
ゾイル−6−O−メチル−4”−O−メタンスルホニル−10,11−アンヒド
ロ−14,15−デヒドロエリスロマイシンA(337mg)、1.5mLのア
セトニトリルおよび6.9mLの3N HClの混合物を22時間攪拌した。ア
セトニトリルを減圧下で除去し、水性残渣のpHをNaOHの添加によって12
に調整し、そして生成物を4つの部分のCH2Cl2を用いて抽出した。合わせた
抽出物を乾燥し、そしてエバポレートした。生成物を、シリカクロマトグラフィ
ー(96:4のCH2Cl2/MeOHから95:4:1のCH2Cl2/MeOH
/Et3Nの勾配)によって精製して、197mg、[M+H]+=674.4を
得た。
【0138】 E.2’−O−ベンゾイル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−3−オ
キソ−10,11−アンヒドロ−14,15−デヒドロエリスロマイシンA:1
4.6mLのCH2Cl2(14.6mL)中での2’−O−ベンゾイル−6−O
−メチル−3−デスクラジノシル−10,11−アンヒドロ−14,15−デヒ
ドロエリスロマイシンA(226mg)およびDess−Martinペルオジ
ネート(periodinane)(427mg)の懸濁物を1時間攪拌した。
混合物を、CH2Cl2および飽和NaHCO3で希釈した。生成物を3つの部分
のCH2Cl2を用いて抽出し、そして抽出物を合わせ、乾燥し、そしてエバポレ
ートした。シリカゲルクロマトグラフィー(90:9:1 トルエン/アセトン
/Et3N)によって生成物168mgを得た。[M+H]+=672.4。13
−NMR(CDCl3,100MHz):δ 206.78、203(br)、
168.19、165.08、141.36、139.58、132.74、1
31.51、130.46、129.79、128.25、120.18、10
2.09、80.40、78.70、72.52、71.91、69.19、6
3.76、51.10、50.54、47.08、40.73、39.87、3
7.77、31.23、22.13、20.98、18.52、14.28、1
4.15、13.55。
【0139】 (実施例9) (5−O−(2’−アセチルデソサミニル)−10,11−アンヒドロ−3−
デオキシ−3−オキソ−6−O−メチル−15−メチルエリスロノリド(無水形
態の式(1);Ra=OH、Rd=プロピル、Rf=Me、Rb=H、Rc=Ac)
の合成) A.6−O−メチル−3−デスクラジノシル−15−メチルエリスロマイシン
A:6−O−メチル−15−メチルエリスロマイシンA(15.1g)および2
80mLの0.5N HClの混合物を室温にて3時間攪拌した。pHを6N
NaOHの添加によって9に調整し、そして得られる沈殿物を吸引濾過によって
回収し、水で洗浄し、そして乾燥した。濾液を400mLずつの酢酸エチルで3
回抽出した。有機抽出物を合わせ、飽和NaHCO3、水およびブラインで逐次
洗浄し、次いで、MgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして、さら
なる生成物を得た。合わせた粗生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィーにか
けて、9.35gの純粋な6−O−メチル−3−デスクラジノシル−15−メチ
ルエリスロマイシンAを得た。ES−LC/MSは、[M+H]+=605を示
す。
【0140】 B.2’−O−アセチル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−15−メ
チルエリスロマイシンA:35mLの酢酸エチル中の無水酢酸(2.92mL)
の溶液を、40mLの酢酸エチル中の6−O−メチル−3−デスクラジノシル−
15−メチルエリスロマイシンA(9.35g)の溶液に滴下した。混合物を、
添加の完了後30分間攪拌し、次いで濃縮した。シリカゲルでのクロマトグラフ
ィー(2:1のヘキサン/アセトン)によって、8.35gの2’−O−アセチ
ル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−15−メチルエリスロマイシンA
が得られた。ES−LC/MSは、[M+H]==647を示す。
【0141】 C.2’−O−アセチル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−3−オキ
ソ−15−メチルエリスロマイシンA:64mLのジクロロメタンおよび15.
47mLのメチルスルホキシド中の2’−O−アセチル−6−O−メチル−3−
デスクラジノシル−15−メチルエリスロマイシンA(8.3g)および1−エ
チル−3−(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロリド(16.
51g)の溶液を不活性雰囲気に置き、そして氷上で冷却した。64mLのジク
ロロメタン中のピリジニウムトリフルオロ酢酸(16.63g)の溶液を、添加
が4時間で完了するような速度で添加し、そして反応を薄層クロマトグラフィー
によってモニターした。完全な反応が、73%のこの溶液の添加後に観察され、
それゆえ、次いでこの反応を、600mLの酢酸エチルおよび200mLの飽和
NaHCO3の添加によってクエンチした。有機層を回収し、そして飽和NaH
CO3、水およびブラインで逐次洗浄し、次いでMgSO4で乾燥し、濾過し、そ
してエバポレートして、8.4gの粗生成物を得た。シリカゲルでのクロマトグ
ラフィー(3:1のヘキサン/アセトン)によって、6.75gの2’−O−ア
セチル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−3−オキソ−15−メチルエ
リスロマイシンAを得た。ES−LC/MSは、[M+H]==645を示す。
【0142】 D.2’−O−アセチル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−3−オキ
ソ−11−O−メタンスルホニル−15−メチルエリスロマイシンA:メタンス
ルホニルクロリド(5.68mL)を、0℃にて35mLのピリジン中の2’−
O−アセチル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−3−オキソ−15−メ
チルエリスロマイシンA(6.73g)の溶液に滴下した。混合物を室温にし、
そして700mLの酢酸エチルおよび200mLの飽和NaHCO3の添加によ
ってクエンチした。有機層を回収し、そして飽和NaHCO3、水およびブライ
ンで逐次洗浄し、次いで、MgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートし
て、8.2gの粗生成物を得た。シリカゲルでのクロマトグラフィー(5:2の
ヘキサン/アセトン)によって5.04gの2’−O−アセチル−6−O−メチ
ル−3−デスクラジノシル−3−オキソ−11−O−メタンスルホニル−15−
メチルエリスロマイシンAが得られた。ES−LC/MSは、[M+H]==7
23を示す。
【0143】 E.2’−O−アセチル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−3−オキ
ソ−10,11−アンヒドロ−15−メチルエリスロマイシンA:1,8−ジア
ザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(5.22mL)を23mLのア
セトン中の2’−O−アセチル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−3−
オキソ−11−O−メタンスルホニル−15−メチルエリスロマイシンA(5.
03g)の溶液に滴下した。溶液を4.5時間後に濃縮し、そして残渣をシリカ
ゲルでのクロマトグラフィー(5:2のヘキサン/アセトン)にかけて3.72
gの2’−O−アセチル−6−O−メチル−3−デスクラジノシル−3−オキソ
−10,11−アンヒドロ−15−メチルエリスロマイシンAを得た。ES−L
C/MSは、[M+H]==627を示す。
【0144】 (実施例10) (5−O−(2’−アセチルデソサミニル)−10,11−アンヒドロ−3,
6−ジデオキシ−3−オキソ−15−メチルエリスロノリドA(式(1)、無水
形態、Ra=OH、Rd=プロピル、ORfはHによって置換される、Rb=H、R c =Ac)の合成) ジクロロメタン(5mL)中の6−デオキシ−15−メチルエリスロマイシン
C(220mg、0.307mmol)の溶液に炭酸カリウム(50mg)およ
び無水酢酸(100L、0.9mmol)を加え、そして反応物を室温にて16
時間攪拌した。溶液を濾過し、水酸化ナトリウム(1N、25mL)およびブラ
イン(25mL)を添加し、そして水層を酢酸エチルで6回抽出した。合わせた
有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で除去した。粗
生成物である2’アセチル化形態の出発物質を、次の工程で用いた。
【0145】 粗生成物をピリジン(5mL)に溶解し、そしてメシルクロリド(70L、0
.9mmol)を添加した。反応物を−20℃にて2日間攪拌し、水酸化ナトリ
ウム(1N、25mL)およびブライン(25mL)に注ぎ、そして水層を酢酸
エチルで6回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そ
して溶媒を減圧下で除去した。残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(トル
エン/アセトン=3:1、1%水酸化アンモニウム)によって精製して、11,
4”−ジメシル化形態(190mg、2工程について68%)を得た。
【0146】 11,4”−ジメシル化形態(190mg、0.21mmol)をアセトン(
7mL)に溶解し、そしてDBU(63L、0.42mmol)を添加し、そし
て反応物を室温にて一晩攪拌した。混合物を水酸化ナトリウム(1N、25mL
)およびブライン(25mL)に注ぎ、そして水層を酢酸エチルで6回抽出した
。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で除
去した。粗生成物である10,11−デヒドロ形態の6−デオキシ−15−メチ
ルエリスロマイシンを次の工程で用いた。
【0147】 上記の工程からの粗生成物に、塩酸(30mL、3N)およびエタノール(2
mL)を添加し、そして混合物を6時間、激しく攪拌した。水酸化ナトリウム(
5mL、10N)を添加し、そして水層を酢酸エチルで6回抽出した。合わせた
有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で除去した。粗
生成物である無水形態の式(1)(しかし、3位にOHを有する)(ここで、R a =OH、Rd=プロピル、ORfはHによって置換される、Rb=RC=H)を次
の工程で用いた。
【0148】 ジクロロメタン(5mL)中の上記の工程からの粗生成物に、無水酢酸(50
L、0.45mmol)および炭酸カリウム(100mg)を添加し、そして混
合物を9時間、激しく攪拌した。反応物を濾過し、水酸化ナトリウム(20mL
、1N)およびブライン(25mL)を添加し、そして水層を酢酸エチルで6回
抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減
圧下で除去した。残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(トルエン/アセト
ン=3:1、1%水酸化アンモニウム)によって精製して、2’アセチル化形態
の出発物質(110mg、3工程について89%)を得た。
【0149】 上記工程の生成物(110mg、0.184mmol)を、ジクロロメタン(
10mL)に溶解し、そしてDess−Martin試薬(220mg、0.5
3mmol)を添加した。反応物を、45分間室温にて攪拌した。反応を、水酸
化ナトリウム(20mL、1N)およびブライン(25mL)を用いてクエンチ
し、そして水層を酢酸エチルで6回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム
で乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で除去した。残渣を、シリカゲルでのク
ロマトグラフィー(トルエン/アセトン、勾配=6:1〜3:1、1%水酸化ア
ンモニウム)によって精製して、式(1)の化合物を無水形態で得た(ここで、
a=OH、Rd=エチル、ORfは、Hによって置換される、Rb=H、Rc=O
Ac(94mg、86%))。
【0150】 (実施例 11) (I.式(3)の化合物:Ra=OH、Rd=エチル、Rf=アリル) 工程1:中間体抗生物質の6−OHでのアリル化:30mLのテトラヒドロフ
ラン中の2’,4”−ビス−O−トリメチルシリル−15−メチルエリスロマイ
シンA 9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキシム(式(I
)(RaはOHであり、Rdはプロピルであり、2’および4”がトリメチルシリ
ルによって保護され、そしてC9=Oがイソプロキシシクロヘキシルオキシムに
よって保護された))(7.8g、7.44mmol)の溶液を氷上で冷却し、
そして不活性雰囲気下で30mLのメチルスルホキシドおよび2.58mLの新
たに蒸留した臭化アリルで処理した。メチルスルホキシド(29.8mL)およ
びテトラヒドロフラン(29.8 mL)中の1.0M カリウムtertブト
キシドの混合物を、1時間あたり1.33モル当量の塩基の速度で添加した。反
応を薄層クロマトグラフィー(シリカゲル、10:1のトルエン/アセトン)に
よってモニターし、そして3.6モル当量の塩基の添加後に完了したと判断され
た。反応物を700mLの酢酸エチルで希釈し、そして飽和NaHCO3、水お
よびブラインで逐次洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエ
バポレートして、8.08gの粗6−O−アリル−2’,4”−ビス−O−トリ
メチルシリル−15−メチルエリスロマイシンA 9−[O−(1−イソプロポ
キシシクロヘキシル)]オキシムを得た。これを、さらなる精製を伴わずに用い
た。
【0151】 工程2:42mLのアセトニトリル中の6−O−アリル−2’,4”−ビス−
O−トリメチルシリル−15−メチルエリスロマイシンA9−[O−(1−イソ
プロポキシシクロヘキシル)]オキシム(8.08g)の溶液を21mLの水お
よび24mLの酢酸で処理し、そして18時間周囲の温度で撹拌した。2−プロ
パノールを添加後、次いで、繰り返しトルエンを添加後、この混合物を濃縮し、
7.7gの粗生成物を得た。シリカゲル(2:1から1:1までの勾配のヘキサ
ン/アセトン+1%Et3N)のクロマトグラフィーによって、3.75gの6
−O−アリル−15−メチルエリスロマイシンA9−オキシムを得た。
【0152】 工程3:66mLの1:1エタノール/水中の6−O−アリル−15−メチル
エリスロマイシンA9−オキシム(3.75g)および亜硫酸ナトリウム(85
%、5.37g)の溶液を不活性雰囲気下に置いた。蟻酸(0.845mL)を
滴下し、そしてこの混合物を80℃で3.5時間撹拌した。周囲の温度まで冷却
した後、この反応溶液を6N NaOHでpH10に調整し、150mL部の酢
酸エチルで3回抽出した。この有機抽出相を合わせ、飽和NaHCO3、水、お
よびブラインで連続的に洗浄した。この有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、
そしてエバポレートして、さらなる転化に適した3.42gの6−O−アリル−
15−メチルエリスロマイシンAを得た。
【0153】 (II.式(3)の化合物:R3=OH、Rd=Me、Rf=アリル) 工程1:中間抗生物質の6−OHでのアリル化:テトラヒドロフラン(0.4
mL)中の2’,4”−ビス−O−トリメチルシリル−14−ノルエリスロマイ
シンA9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキシム、式(I)
、(RaはOHであり、Rdはメチルであり、2’および4”はトリメチルシリル
で保護され、C9=Oはイソプロポキシシクロヘキシルによって保護される)(
202mg)、DMSO(0.4mL)、およびエーテル(0.04mL)を1
0℃まで冷却し、0.035mLの新たに蒸留したアリルブロミドで不活性窒素
雰囲気下で処理した。テトラヒドロフラン(0.4mL)中のメチルスルホキシ
ド(0.4mL)および1.0Mのカリウムtert−ブトキシドの混合物を0
.22mL/時間の速度で加えた。この反応を薄層クロマトグラフィー(シリカ
ゲル、5:1トルエン/アセトン)によってモニターした。この反応溶液を酢酸
エチルで希釈し、飽和NaHSO3、水、およびブラインで連続的に洗浄した。
この有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして、222m
gの粗6−O−アリル−2’,4”−ビス−O−トリメチルシリル−14−ノル
エリスロマイシンA9−[O−(1−イソプロポキシシクロヘキシル)]オキシ
ムを得た。これをさらなる精製なしで維持した。
【0154】 工程2:4mLのアセトニトリル中の6−O−アリル−2’,4”−ビス−O
−トリメチルシリル−14−メチルエリスロマイシンA9−[O−(1−イソプ
ロポキシシクロヘキシル)]オキシム(222mg)の溶液を2mLの水および
2.4mLの酢酸で処理し、そして18時間周囲の温度で撹拌した。2−プロパ
ノールを添加後、次いで、繰り返しトルエンを添加後、この混合物を濃縮し、2
20mgの粗6−O−アリル−14−ノルエリスロマイシンA9−オキシムを得
た。
【0155】 工程3:4mLの1:1エタノール/水中の6−O−アリル−14−ノルエリ
スロマイシンA9−オキシム(220mg)および亜硫酸ナトリウム(85%、
322mg)の溶液を不活性雰囲気下に置いた。蟻酸(0.050mL)を滴下
し、そしてこの混合物を80℃で15時間撹拌した。周囲の温度まで冷却した後
、この反応溶液を6N NaOHでpH10に調整し、150mL部の酢酸エチ
ルで3回抽出した。この有機抽出相を合わせ、飽和NaHCO3、水、およびブ
ラインで連続的に洗浄した。この有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そして
エバポレートして、さらなる転化に適した156mgの6−O−アリル−14−
ノルエリスロマイシンAを得た。
【0156】 他の実施形態:同様の様式において、式(3)の化合物(ここで、YおよびZ
は、共に=Oであり、RaはOHであり、Rfはアリルである)を中間体(Rd
ブチル、ベンジル、ビニル、または3−ヒドロキシブチルである)から調製した
【0157】 (実施例12) (式(1)への転化) 工程1:実施例11、IIで調製した化合物(7mg、粗生成物)、0.07
3mlの12N HClおよび水(2ml)の混合物を周囲の温度で3時間撹拌
した。この混合物を8N KOHでpH8にし、そして酢酸エチルで抽出した。
この有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバ
ポレートした。この残渣をシリカゲル(3:1/ヘキサン:アセトン、1%トリ
エチルアミン)のクロマトグラフィーにかけ、白色固体として純粋な生成物(4
2mg)を得た。
【0158】 工程2:2’OHを保護するために、上記化合物(73mg)、炭酸カリウム
(20mg)、無水酢酸(14μl)およびアセトン(1ml)の混合物を周囲
の温度で18時間撹拌した。酢酸エチルを加え、水およびブラインで洗浄し、M
gSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートした。この残渣をシリカゲル(
3:1/ヘキサン:アセトン、1%トリエチルアミン)のクロマトグラフィーに
かけ、白色固体として純粋な生成物(71mg)を得た。
【0159】 工程3:ジクロロメタン(2mL)中の工程2から得られる化合物(99mg
)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(E
DC)塩酸塩(206mg)の溶液をDMSO(0.21ml)で処理し、5℃
まで冷却した。ジクロロメタン(2mL)中のトリフルオロ酢酸ピリジニウム(
208mg)の溶液をシリンジポンプを介して4時間加えた。次いで、酢酸エチ
ルを加え、飽和NaHCO3、水、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過
し、そしてエバポレートした。この残渣をシリカゲル(3:1/ヘキサン:アセ
トン、1%トリエチルアミン)のクロマトグラフィーにかけ、式(1)(94m
g、RaはOHであり、Rcはアセテートであり、RdはCH3であり、そしてRf
はアリルである)の純粋な化合物を得た。
【0160】 工程4:2’OHを脱保護するために、5mLメタノール中の工程3から得ら
れた化合物(94mg)の溶液を、室温で24時間撹拌した。この溶媒を減圧下
で除去し、式(1)(RaはOHであり、RcはHであり、RdはCH3であり、そ
してRfはアリルである)の所望の化合物を得た。
【0161】 他の実施形態:同様の様式において、式(1)(ここで、RaはOHであり、
cはHであり、Rfはアリルであり、そしてRdはプロピル、ブチル、ベンジル
、ビニル、または3−ヒドロキシブチルである)の化合物を調製した。
【0162】 (実施例13) (式(2)の化合物の調製) 実施例11の6−アリル誘導体として調製した式(3)の化合物を、2’位で
保護し、酸で処理し、脱水し、次いで脱保護し、図1で示される式(2)の化合
物(ここで、RaはOHであり、RcはHであり、そしてRfはアリルである)を
得た。同様に、上記のように出発物質として式(I)(ここで、Rdは上に記載
される通りである)の化合物を使用して、式(1)の化合物(Rdは、プロピル
、ブチル、ベンジル、ビニル、または3−ヒドロキシブチルである)を調製した
【0163】 (実施例14) (9位の=Oから=NOHへの転化) 実施例6Aの手順に従って、エリスロマイシンの9位のカルボニルを対応する
オキシムに転化した。
【0164】 (実施例15) (−ORfでの転化) A.アリル→プロピル:エタノール中の上で調製した化合物のいずれか(0.
2mmol)の溶液を窒素でフラッシュし、10%炭素担持パラジウム(20m
g)を得た。次いで、この混合物を水素でフラッシュし、反応混合物を正の水素
圧力下で一晩撹拌した。この反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮し、ガラス状物
を得た。シリカゲル(95:5:0.5ジクロロメタン−メタノール−アンモニ
ア)のクロマトグラフィーによって、白色固体としてプロピル化合物を得た。
【0165】 B.アリル→−CH2CHO:上で得られた化合物のいずれか(4.0mmo
l)のジクロロメタン(100mL)中の−78℃の溶液に、45分間オゾンを
通した。次いで、この反応混合物を窒素で10分間フラッシュした。ジメチルス
ルフィド(1.46mL、20mmol)を−78℃で加え、この反応混合物を
0℃で30分間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、白色泡状物を得、
これをさらなる精製なしで使用し、THF(40mL、4.0mmol)中のこ
の化合物およびトリフェニルホスフィン(2.62g、10.0mmol)の溶
液を55℃で2.5時間加熱した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、白色泡状
物を得た。シリカゲル(1:1アセトン−ヘキサン、次いで75:25:0.5
アセトン−ヘキサン−トリエチルアミン)のクロマトグラフィーによって所望の
化合物を白色固体として得た。
【0166】 C.アリル→−CH2CH=NOH:メタノール(5mL)中のBで調製した
化合物(ここで、Rfは−CH2CHOである)(0.08mmol)の溶液に、
トリエチルアミン(31μL、0.225mmol)およびヒドロキシルアミン
塩酸塩(7.7mg、0.112mmol)を加え、この反応混合物を周囲の温
度で6時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに採取し、5%炭酸水素ナト
リウム水溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下
で濃縮し、透明なガラス状物を得た。シリカゲル(95:5:0.5ジクロロメ
タン−メタノール−アンモニア)のクロマトグラフィーによって、化合物を白色
固体として得た。
【0167】 D.−CH2CH=NOH→−CH2CN:THF(5mL)中のCで調製した
化合物(0.267mmol)の窒素下の溶液に、ジイソプロピルカルボジイミ
ド(83μL、0.534mmol)およびCuCl(2.7mg、0.027
mmol)を加え、この反応混合物を周囲の温度で一晩撹拌した。この反応混合
物を酢酸エチルに採取し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、透明なガラス状物を得た。シリ
カゲル(95:5:0.5ジクロロメタン−メタノール−アンモニア)のカラム
クロマトグラフィーによって、所望の化合物を白色固体として得た。
【0168】 E.−CH2CHO→−CH2CH2NH2:メタノール(10mL)中のBで調
製した化合物(0.276mmol)の溶液に、酢酸アンモニウム(212mg
、2.76mmol)を加え、この混合物を0℃に冷却した。シアノ水素化ホウ
素ナトリウム(34mg、0.553mmol)を加え、この反応混合物を0℃
で30時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに採取し、5%炭酸ナトリウ
ム水溶液、2%トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン水溶液、およびブライ
ンで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。シリ
カゲル(90:10:0.5ジクロロメタン−メタノール−アンモニア)のクロ
マトグラフィーによって、所望の化合物を白色固体として得た。
【0169】 F.−CH2CHO→−CH2CH2NHCH2−フェニル:メタノール(10m
L)中のBで調製した化合物(0.200mmol)の0℃の溶液に、酢酸(1
14μL、2.00mmol)およびベンジルアミン(218μL、2.00m
mol)を加え、この混合物を10分間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウ
ム(24.8mg、0.400mmol)を加え、この反応混合物を16時間撹
拌した。次いで、追加のシアノ水素化ホウ素ナトリウム(24.8mg、0.4
00mmol)を加え、5時間撹拌し続けた。この反応混合物を酢酸エチルに採
取し、5%炭酸ナトリウム水溶液、2%トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ン水溶液、およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして
減圧下で濃縮した。シリカゲル(95:5:0.5ジクロロメタン−メタノール
−アンモニア)のクロマトグラフィーおよび第2のクロマトグラフィー(50:
50:0.5アセトン−ヘキサン−トリエチルアミン)によって、所望の化合物
を白色泡状物として得た。
【0170】 G.−CH2CHO→−CH2CH2NHCH2CH2−フェニル:メタノール(
10mL)中のBで調製した化合物(0.200mmol)の0℃の溶液に、酢
酸(114μL、2.00mmol)およびフェネチルアミン(218μL、2
.00mmol)を加え、この混合物を10分間撹拌した。シアノ水素化ホウ素
ナトリウム(24.8mg、0.400mmol)を加え、この反応混合物を1
6時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに採取し、5%炭酸ナトリウム水
溶液、2%トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン水溶液、およびブラインで
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。シリカゲ
ル(95:10:0.5ジクロロメタン−メタノール−アンモニア)のクロマト
グラフィーによって、所望の化合物を得た。
【0171】 H.−CH2CHO→−CH2CH2NHCH(CO2CH3)CH2−フェニル:
メタノール(10mL)中のBで調製した化合物(0.200mmol)の0℃
の溶液に、L−フェニルアラニンメチルエステル塩酸塩(129mg、0.60
0mmol)を加え、この混合物を10分間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナト
リウム(924.8mg、0.400mmol)を加え、この反応混合物を22
時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに採取し、5%炭酸ナトリウム水溶
液、2%トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン水溶液、およびブラインで洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。シリカゲル
(95:5:0.5ジクロロメタン−メタノール−アンモニア)のクロマトグラ
フィーによって、所望の化合物を得た。
【0172】 I.−CH2CHO→−CH2CH2NHCH2−(4−ピリジル):フェニルア
ラニンの代わりに4−アミノメチルピリジンを用いることを除いて、Gの方法に
従って、所望の化合物を調製した。
【0173】 J.−CH2CH2NH2→−CH2CH2NHCH2−(4−キノリル):メタノ
ール(2mL)中のEで調製した化合物(0.15mmol)の溶液に、4−キ
ノリンカルボキサアルデヒド(23mg、0.15mmol)、酢酸(8.6μ
L、0.15mmol)、およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(9.4mg、
0.15mmol)を加え、この反応混合物を15時間撹拌した。この反応混合
物を酢酸エチルに採取し、5%炭酸ナトリウム水溶液、2%トリス(ヒドロキシ
メチル)アミノメタン水溶液、およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。シリカゲル(95:10:0.5ジクロ
ロメタン−メタノール−アンモニア)のクロマトグラフィーによって、所望の化
合物を得た。
【0174】 K.アリル→−CH2CH=CH−フェニル:アセトニトリル(5mL)中の
実施例10で調製した2’保護化合物(1.00mmol)、パラジウム(II
)アセテート(22mg、0.100m)、およびトリフェニルホスフィン(5
2mg、0.200mmol)の窒素下の溶液に、ヨウ化ベンゼン(220μL
、2.00mmol)およびトリエチルアミン(280μL、2.00mmol
)を加え、この混合物を−78℃に冷却し、脱気し、そしてシールした。次いで
、この反応混合物を60℃まで0.5時間加温し、80℃で12時間撹拌し、酢
酸エチルに採取し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液で二回洗浄し、2%トリス(
ヒドロキシメチル)アミノメタン水溶液で一回洗浄し、そしてブラインで一回洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。シリカゲル
(95:5:0.5ジクロロメタン−メタノール−アンモニア)のクロマトグラ
フィーによって所望の化合物を得た。
【0175】 メタノール中での加熱によって脱保護を行った。
【0176】 式(1)−(3)の他の実施形態において、RbはHであり、RcはHであり、
aはOHであり、YおよびZは共に=Oであり、そしてRdはプロピル、ブチル
、ベンジル、ビニル、または3−ヒドロキシブチルであり、Rfは、以下:
【0177】
【化14】 である。
【0178】 上記化合物のいずれかは、上記の実施例14に記載される様式で、対応する誘
導体(ここで、YおよびZは共に=NOHである)に転化され得る。
【0179】 (実施例16) (C2位のフッ素化) (2’−O−ベンゾイル−6−O−プロパルギル−3−デスクラジノシル−3
−オキソ−10,11−アンヒドロ−2−フルオロ−15−メチルエリスロマイ
シンAの合成) 不活性雰囲気下で、テトラヒドロフラン中の2’−O−ベンゾイル−6−O−
プロパルギル−3−デスクラジノシル−3−オキソ−10,11−アンヒドロ−
15−メチル−エリスロマイシンAの溶液を−78℃に冷却し、テトラヒドロフ
ラン中の1.0Mのカリウムtert−ブトキシドで処理した。この混合物を5
分間撹拌し、そしてテトラヒドロフラン中のN−フルオロベンゼンスルホンイミ
ドの溶液を2時間かけて3回にわけて加えた。添加後、この反応溶液を周囲の温
度に加温し、さらに5時間維持した。K2CO3水溶液を加え、そしてこの混合物
をCH2Cl2で抽出した。有機抽出物を合わせ、MgSO4で乾燥し、濾過し、
そしてエバポレートした。シリカゲルのクロマトグラフィーによって生成物を得
た。
【0180】 (実施例17) (C−13位の誘導体化) 出発物質:15−アミノエリスロマイシンA二酢酸塩
【0181】
【化15】 50mLのメタノール中の15−アジドエリスロマイシンA(7.75g、1
0mmol)の溶液を酢酸(2.0mL)および10%炭素担持パラジウム(0
.1g)で処理し、薄層クロマトグラフィー分析が出発物質の完全な減少を示す
まで、1atmの水素ガス下で撹拌した。この懸濁液をセライトを通して濾過し
て触媒を除去し、次いで、乾燥するまでエバポレートして生成物を得、これを以
下の誘導体化のための出発物質として使用した。
【0182】 (A.15−(キノール−4−イルアセトアミド)エリスロマイシンAの合成
【0183】
【化16】 10mLのジクロロメタン中の15−アミノエリスロマイシンA二酢酸塩(1
.0g)の溶液を、キノール−4−イルアセチルクロリド(350mg)および
トリエチルアミン(0.5mL)で0℃で連続的に処理した。3時間後、この反
応溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO3で三回洗浄した。この有機
相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして粗生成物を得た。シ
リカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、純粋な生成物を得た。
【0184】 (B.15−(3−(キノール−4−イル)プロピオンアミド)エリスロマイ
シンAの合成)
【0185】
【化17】 10mLのジクロロメタン中の15−アミノエリスロマイシンA二酢酸塩(1
.0g)の溶液を、0℃で、3−(キノール−4−イル)プロピオニルクロリド
(400mg)およびトリエチルアミン(0.5mL)で連続的に処理した。3
時間後、この反応溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO3で三回洗浄
した。この有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして粗生
成物を得た。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、純粋な生成物
を得た。
【0186】 (C.15−(イソキノール−4−イルアセトアミド)エリスロマイシンAの
合成)
【0187】
【化18】 10mLのジクロロメタン中の15−アミノエリスロマイシンA二酢酸塩(1
.0g)の溶液を、0℃で、イソキノール−4−イルアセチルクロリド(350
mg)およびトリエチルアミン(0.5mL)で連続的に処理した。3時間後、
この反応溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO3で三回洗浄した。こ
の有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして粗生成物を得
た。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、純粋な生成物を得た。
【0188】 (D.15−(3−(イソキノール−4−イル)プロピオンアミド)エリスロ
マイシンAの合成)
【0189】
【化19】 10mLのジクロロメタン中の15−アミノエリスロマイシンA二酢酸塩(1
.0g)の溶液を、0℃で、3−(イソキノール−4−イル)プロピオニルクロ
リド(400mg)およびトリエチルアミン(0.5mL)で連続的に処理した
。3時間後、この反応溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO3で三回
洗浄した。この有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして
粗生成物を得た。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、純粋な生
成物を得た。
【0190】 (E.15−((キノール−5−イルアミノ)アセトアミド)エリスロマイシ
ンAの合成)
【0191】
【化20】 10mLのジクロロメタン中の15−アミノエリスロマイシンA二酢酸塩(1
.0g)の溶液を、0℃で、(キノール−5−イルアミノ)酢酸(0.30g)
およびジシクロヘキシルカルボジイミド(0.4g)、1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール(0.25g)、およびトリエチルアミン(0.5mL)で連続的に
処理した。3時間後、この反応溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO 3 で三回洗浄した。この有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレー
トして粗生成物を得た。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、純
粋な生成物を得た。
【0192】 (F.15−((キノール−6−イルアミノ)アセトアミド)エリスロマイシ
ンAの合成)
【0193】
【化21】 10mLのジクロロメタン中の15−アミノエリスロマイシンA二酢酸塩(1
.0g)の溶液を、0℃で、(キノール−6−イルアミノ)酢酸(0.30g)
、ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.4g)、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール(0.25g)、およびトリエチルアミン(0.5mL)で連続的に処理
した。3時間後、この反応溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO3
三回洗浄した。この有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレート
して粗生成物を得た。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、純粋
な生成物を得た。
【0194】 (G.15−((キノール−4−イルメチル)カルバモイルアミノ)エリスロ
マイシンAの合成)
【0195】
【化22】 10mLのジクロロメタン中の15−アミノエリスロマイシンA二酢酸塩(1
.0g)の溶液を、0℃で、キノリン−4−メトキシカルボニルクロリド(40
0mg)およびトリエチルアミン(0.5mL)で連続的に処理した。3時間後
、この反応溶液をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO3で三回洗浄した。
この有機相をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして粗生成物を
得た。シリカゲルクロマトグラフィーによる精製によって、純粋な生成物を得た
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の化合物の合成の模式図を示す。
【図2】 図2はエリスロマイシンのPKS後生合成を示す。この経路は、図1に示され
るように、本発明に用いられる。
【図3】 図3は、式(3)の化合物(ここでRfがメチルである)の合成を示す。
【図4】 図4は、式(1)の化合物およびそれらの対応する10,11−無水形態の合
成を示す。
【図5】 図5は、式(3)の化合物(ここでORfは、Hによって置換されている)の
合成を示す。
【図6】 図6は、15−アミドエリスロマイシンへの15−アジドエリスロマイシンの
変換を例示する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 60/172,159 (32)優先日 平成11年12月17日(1999.12.17) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/172,154 (32)優先日 平成11年12月17日(1999.12.17) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/173,805 (32)優先日 平成11年12月30日(1999.12.30) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/173,804 (32)優先日 平成11年12月30日(1999.12.30) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/551,162 (32)優先日 平成12年4月14日(2000.4.14) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C057 DD01 KK12 4C086 AA01 AA02 AA03 EA13 MA01 NA14 ZB31 ZB35

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の式: 【化1】 の化合物であって、ここで、 Raが、HもしくはOHであり; Rbが、Hもしくはハロゲンであり; Rcが、Hもしくは保護基であり; Rdが、メチル;非置換アルキル(3〜10C);置換アルキル(1〜10C
    );置換アルケニル(2〜10C)もしくは非置換アルケニル(2〜10C);
    置換アルキニル(2〜10C)もしくは非置換アルキニル(2〜10C);置換
    アリール(4〜14C)もしくは非置換アリール(4〜14C);置換アリール
    アルキル(5〜20C)もしくは非置換アリールアルキル(5〜20C);置換
    アリールアルケニル(5〜20C)もしくは非置換アリールアルケニル(5〜2
    0C);置換アリールアルキニル(5〜20C)もしくは非置換アリールアルキ
    ニル(5〜20C);置換アミドアリールアルキル(5〜20C)もしくは非置
    換アミドアリールアルキル(5〜20C);置換アミドアリールアルケニル(5
    〜20C)もしくは非置換アミドアリールアルケニル(5〜20C);または置
    換アミドアリールアルキニル(5〜20C)もしくは非置換アミドアリールアル
    キニル(5〜20C)であり; Reが、Hもしくは保護基であるか、または一置換アミノカルボニルもしくは
    二置換アミノカルボニルであり; Rfが、H;置換アルキル(1〜10C)もしくは非置換アルキル(1〜10
    C);置換アルケニル(1〜10C)もしくは非置換アルケニル(1〜10C)
    ;置換アルキニル(1〜10C)もしくは非置換アルキニル(1〜10C);置
    換アリール(4〜14C)もしくは非置換アリール(4〜14C);置換アリー
    ルアルキル(5〜20C)もしくは非置換アリールアルキル(5〜20C)であ
    るか;またはORfがHにより置換され、Rdがメチルではない場合に、−ORf
    は、−Hによって置換され得; ZおよびYの一方が、Hであり、そして他方が、OHもしくは保護OHである
    か、またはアミノ、モノアルキルアミノもしくはジアルキルアミノ、保護アミノ
    、またはアミノ複素環であるか、あるいは ZおよびYは、一緒になって、=O、=NOHもしくは誘導体化オキシムであ
    る、化合物、 またはその10,11−無水形態、あるいはそれらの任意の薬学的に受容可能な
    塩、ならびにそれらの任意の立体異性体形態および立体異性体形態の混合物。
  2. 【請求項2】 前記Rdが、メチル、プロピルもしくはビニルである、請求
    項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 前記Rfが、アリールアルケニルもしくはアリールアルキニ
    ルである、請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 前記Rfが、3−アリールプロプ−2−エニルもしくは3−
    アリールプロプ−2−イニルである、請求項3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 前記アリールが、3−キノリル、4−キノリルもしくは5−
    キノリル、フェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−メトキ
    シフェニル、6−キノリル、6−キノキサリル、6−アミノ−3−キノリル、ま
    たは4−イソキノリルである、請求項4に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 前記RfがHもしくはC1〜C3アルキルである、請求項1
    に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 前記Rfがメチルである、請求項6に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 前記Rbがフルオロである、請求項1に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 薬学的に受容可能な賦形剤とともに、請求項1に記載の化合
    物を含む、薬学的組成物。
  10. 【請求項10】 被験体における感染を制御する方法であって、該方法は、
    このような制御を必要とする被験体に、有効量の請求項1に記載の化合物または
    その薬学的組成物を投与する工程を包含する、方法。
  11. 【請求項11】 微生物による腐敗から物質を保存する方法であって、該方
    法は、有効量の請求項1に記載の化合物を、該物質に提供する工程を包含する、
    方法。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の化合物であって、 Raがヒドロキシルであり; RbがHであり; RcがHもしくは保護基であり; Rdがメチル、プロピル、ビニル、フルオロエチルもしくはアジドエチルであ
    り; ReがHもしくは保護基であり; Rfがメチル、アリルもしくはプロパルギルであり;そして ZおよびYが一緒になって=O、=NOHもしくは誘導体化オキシムである、
    化合物。
  13. 【請求項13】 以下の式: 【化2】 の請求項1に記載の化合物であって、ここで、 Raがヒドロキシルであり; RbがHであり; RcがHもしくは保護基であり; Rdがプロピルであり; Rfがアリルであり;そして ZおよびYが一緒になって=Oである、 化合物。
  14. 【請求項14】 以下の式: 【化3】 の請求項1に記載の化合物であって、ここで、 Raがヒドロキシルであり; Rbがフルオロであり; RcがHもしくは保護基であり; Rdがプロピルであり; Rfがアリルであり;そして ZおよびYが一緒になって=Oである、 化合物。
  15. 【請求項15】 以下の式: 【化4】 の請求項1に記載の化合物であって、ここで、 Raがヒドロキシルであり; RbがHであり; RcがHもしくは保護基であり; Rdがプロピルであり; Rfが3−アリールプロプ−2−エニルであり;そして ZおよびYが一緒になって=Oである、 化合物。
  16. 【請求項16】 前記アリールが、3−キノリル、6−キノリルおよび6−
    キノキサリルからなる群より選択される、請求項15に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 以下の式: 【化5】 の請求項1に記載の化合物であって、ここで、 Raがヒドロキシルであり; Rbがフルオロであり; RcがHもしくは保護基であり; Rdがプロピルであり; Rfが3−アリールプロプ−2−エニルであり;そして ZおよびYが一緒になって=Oである、 化合物。
  18. 【請求項18】 前記アリールが、3−キノリル、6−キノリルおよび6−
    キノキサリルからなる群より選択される、請求項17に記載の化合物。
  19. 【請求項19】 以下の式: 【化6】 の請求項1に記載の化合物であって、ここで、 Raがヒドロキシルであり; RbがHであり; RcがHもしくは保護基であり; Rdがフルオロエチルであり; Rfがアリルであり;そして ZおよびYが一緒になって=Oである、 化合物。
  20. 【請求項20】 以下の式: 【化7】 の請求項1に記載の化合物であって、ここで、 Raがヒドロキシルであり; Rbがフルオロであり; RcがHもしくは保護基であり; Rdがフルオロエチルであり; Rfがアリルであり;そして ZおよびYが一緒になって=Oである、 化合物。
  21. 【請求項21】 以下の式: 【化8】 の請求項1に記載の化合物であって、ここで、 Raがヒドロキシルであり; RbがHであり; RcがHもしくは保護基であり; Rdがフルオロエチルであり; Rfが3−アリールプロプ−2−エニルであり;そして ZおよびYが一緒になって=Oである、 化合物。
  22. 【請求項22】 前記アリールが、3−キノリル、6−キノリルおよび6−
    キノキサリルからなる群より選択される、請求項21に記載の化合物。
  23. 【請求項23】 以下の式: 【化9】 の請求項1に記載の化合物であって、ここで、 Raがヒドロキシルであり; Rbがフルオロであり; RcがHもしくは保護基であり; Rdがフルオロエチルであり; Rfが3−アリールプロプ−2−エニルであり;そして ZおよびYが一緒になって=Oである、 化合物。
  24. 【請求項24】 前記アリールが、3−キノリル、6−キノリルおよび6−
    キノキサリルからなる群より選択される、請求項23に記載の化合物。
  25. 【請求項25】 以下の式: 【化10】 の請求項1に記載の化合物であって、ここで、 Raがヒドロキシルであり; RbがHであり; RcがHであり; Rdがプロピルであり; ReがHであり; RfがHであり;そして ZおよびYが一緒になって=Oである、 化合物。
  26. 【請求項26】 以下の式: 【化11】 の請求項1に記載の化合物であって、ここで、 Raがヒドロキシルであり; RbがHであり; RcがHであり; Rdがフルオロエチルであり; ReがHであり; RfがHであり;そして ZおよびYが一緒になって=Oである、 化合物。
JP2000612315A 1999-04-16 2000-04-14 マクロライド系抗感染剤 Withdrawn JP2003523939A (ja)

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US60/140,175 1999-06-18
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US60/172,154 1999-12-17
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US60/173,804 1999-12-30
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