JP2003521826A - 移動電話機で文字情報を表す装置及び方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ここに記載されたシステムおよび方法は、無線網を通じて音声とデータを、伝送することができる通信システムを提供する。このために、ここに記載されたシステムは、ＧＳＭ電話機および書き込み面に記入された情報についての画像を集めて無線通信装置にこの情報を伝送することができるペン入力装置の如き移動無線通信装置を含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】関連出願の引用 本出願は、１９９８年６月２６日出願の、ステファーン・デシュライヴァー(S
tefaan DeSchrijver)による、「移動電話機で文字情報を表す装置及び方法」と
いう名称の米国仮特許出願に優先権を主張するものであり、その内容は、引用し
てここに導入される。

【０００２】発明の分野 本発明は、電話通信システム、ファクシミリシステム及びコンピュータ画像シ
ステムに関する。特に、本発明は、ペンコンピューティングデバイス(pen compu
ting device)および文書の画像に関するものである。

【０００３】発明の背景 今日、無線通信装置の増加によって、即時に通信するための強力なツール（道
具）が市場に導入された。例えば、ＧＳＭ無線電話は、短期間で遠隔通信の世界
基準になりつつある。実際、世界の多くの地域で、音声通信用の標準プラットフ
ォームとして、ＧＳＭ電話が有線システムに置き代わっている。

【０００４】 しかし、今日、このようなシステムは、顧客に音声通信用の移動システムを提
供するのには適しているが、無線網を通じてデータを配信するにはあまり適して
いない。移動システムからネットワークを通じてデータの伝送ができるように現
在存在しているこのシステムは、典型的には、移動通信用のグローバルシステム
（ＧＳＭ）、或いは、他の形式の移動電話を、ラップトップコンピュータ、セル
ラーモデム（cellular modem)およびＧＳＭ電話を含むことができる装置の組立
体に連結することを含む。共に組み合わされたこのような要素により、ユーザ（
利用者）は、ラップトップコンピュータシステムによって文書、ファックス、ｅ
メールメッセージおよび他のこのような媒体通信文を作成し、次に、セルラーモ
デムおよびＧＳＭ電話によって与えられた無線チャネルを使用して無線網を通じ
てデータを配信する。このようなシステムは、ある種の用途においてはうまく機
能するが、それらは、一般的に非常に嵩張り、高価であり、あまりに長いオーバ
ヘッド(overhead)を含んでいるので、短い、即時のデータ通信の伝送には実用的
ではない。

【０００５】 従って、当該分野においては、移動する顧客が無線網を通じて、音声を伝送し
、データのやりとりができるのに適した通信システムが必要となっている。

【０００６】発明の概要 本発明のシステムおよび方法により、移動電話機にペンコンピュータ入力装置
を組み込むことが可能となる。

【０００７】 ここに記載のシステムおよび方法は、無線網を通じて音声とデータの伝送が可
能となる通信システムを提供するものである。そのために、ここに記載されたシ
ステムは、ＧＳＭ電話機および書き込み面に書かれた画像についての情報を集め
、無線通信装置にこの情報を伝送することができるペン入力装置の如き移動無線
通信システムを含む。一実施形態においては、ここに記載されたシステムは、ペ
ン入力装置と通信できる受信機ユニットを中に有するＧＳＭ電話機を含む。この
ペン入力装置は、スタイラスの先端に加えられた力を測定することができる複数
のセンサ機構を含むスタイラスとすることができる。ペン入力装置は、書き込み
面を横切ってペンが移動するに従って、ペンによって集められた信号をＧＳＭに
伝送することができる送信機をさらに含むことができる。送信機は、無線セルラ
ー網を通じて伝送された情報を暗号化し、翻訳するプロセッサを有する秘密送信
機としてもよい。一実施形態において、ＧＳＭ電話機は、ペン入力装置によって
伝送されたデータ信号を集めるために受信機を作動させることができるプロセッ
サを含む。このプロセッサは、予め選択されたデータ伝送フォーマットに従って
、集められたデータ情報をさらにフォーマット化して、所望の場所に無線網を通
じてデータを伝送することができる。

【０００８】 一つの実施形態においては、ここに記載されたシステムは、無線通信装置によ
って伝送されたデータ信号を受信し、且つ処理することができる遠隔地のサーバ
ーと協働する。一つのこのような実施形態では、無線装置によって伝送されたデ
ータ信号を、サーバー側に記憶されたデータ信号、或いはサーバーによってアク
セス可能な場所に記憶されたデータ信号のテンプレートと比較するためにサーバ
ーを備えることができる。サーバーは、無線通信装置から伝送されたデータ信号
をテンプレートの情報と比較して、テンプレートと伝送されたデータ信号間の類
似性の程度を測定することができる。従って、一実施形態においては、ここに記
載されたシステムは、ペン入力装置で遠隔地のユーザが文書に署名をすることに
より、遠隔地のユーザの同一性を検証することができるシステムを提供する。

【０００９】 ペン入力装置は、ユーザの署名の画像を表す情報と同様に、ユーザの署名の動
的特性を表す情報を捉えることができる。この情報は、無線網を通じて送信する
ためにフォーマット化して、ペンから無線通信装置に伝送し、そして遠隔サーバ
ーに転送することができる。遠隔サーバーでは、データは、動的タイムワーピン
グ(dynamic time warping)、或いは他の知られた方法により分析され、データベ
ース内に記憶された情報と比較されて検証分析をすることが可能となる。

【００１０】 ユーザが同一人であることが検証できると、システムは、選択された場所に検
証信号(verification signal)を送る。検証信号は、ユーザが、クレジットカー
ドで買い物をし、一つの銀行から他の銀行に送金するような、契約の義務に法的
に縛られた経済活動を承認するような任意の適切な用途に対して、或いは他のい
かなる適切な用途に対しても同一人であることを検証することができるように使
用することができる。

【００１１】 他の用途では、遠隔サーバーに送信されたデータ信号は、書き込み面にユーザ
が書いた画像を生成するよう処理することができ、画像は、ｅメールメッセージ
の一部として、或いはホワイトボードアプリケーション通信(white board appli
cation communication)、或いは任意の適切なアプリケーションの一部として、
配信することができる。画像データは、文字情報の文書版（テキストバージョン
）を生成するために、文字認識プロセスによって分析してもよい。

【００１２】図示した実施形態の簡単な説明 本発明の前述の目的および他の目的および効果は、添付図面を参照して、以下
のさらなる説明から一層十分に理解されよう。

【００１３】図示した実施形態の詳細な説明 本発明について、図示した実施形態を参照して説明する。しかしながら、ここ
に記載されたシステムおよび方法は、無線網の如きネットワークを通じてデータ
情報および音声情報を伝送するのに各々が適した複数の異なる種類の装置として
理解することができるということが当業者により理解されよう。さらに、ここに
記載されたシステムおよび方法は、例えば、他のアプリケーションに一層適する
ように、ここに記載されたシステムの動作を変更し或いは適用する為に開示され
た要素のいくつかを変更するのと同様に、ここに記載されたシステムを機能的に
拡大するための追加の要素を含むようにして、当業者によって変えられることが
理解されよう。従って、ここに記載されたシステムおよび方法は、本発明によっ
て実現できる種類のシステムおよび方法を単に例示するのみであり、以下の説明
は、いずれにしても本発明を限定するものと見なすべきではないことが理解でき
よう。

【００１４】 図１に戻って、本発明による一実施形態を示す。図１に示すシステム１０は、
無線網を通じてユーザがデータを伝送したり、音声による通信ができる通信シス
テムである。図１に示す実施形態では、システム１０は、ペン入力装置と、無線
通信装置を含む。ペン入力装置は、無線通信装置１４にデータを送信することが
できるデータ入力システムとして使用することができる。一実施形態において、
無線通信装置１４は、ペン入力装置によって与えられたデータ通信文を、無線網
を通じて伝送するのに適したフォーマットにフォーマット化することができるプ
ラットフォームとして機能することができる。従って、ペン入力装置と無線通信
装置は、協働してユーザが音声とデータ信号を通信することができるシステムを
提供する。

【００１５】 用語”音声通信”は、ここで使用される用語であるが、通信網上の２つのエン
ドポイント（end point）間の音声信号の交換を含むものと理解されよう。例え
ば、音声通信は、ファクシミリ電信、或いはモデム伝送、或いは他の形式の音声
形式の伝送を含むことができる可聴トーンの伝送と同様に、ネットワークを通じ
ての音声信号の送信を含むことが理解されよう。ここで使用される”データ通信
”という用語は、典型的には、音声通信用として使用されるもの以外のフォーマ
ットで、データ網を通じて通信できる変調されたデジタル信号として表されるデ
ータの伝送を含むことが理解されよう。例えば、データ通信は、音声通信とは異
なり、一つのエンドポイントから送信でき、ネットワークを通じて送信され、遠
隔エンドポイントで集められて再度組み立てられる一連のパケットに容易にフォ
ーマット化されることが理解できよう。

【００１６】 特に、図１は、ペン入力装置１２および無線通信装置１４を含むシステム１０
を示す。ペン入力装置１２は、送信機要素１８、先端３０、移動／力センサ３２
、および角度センサ３４を含む。図１に示されたペン入力装置１２は、書き込み
面２４上に配置され、図１に示す画像２８が署名としてトレースされる。図１に
示された無線通信装置１４は、ペン入力装置１２の送信機１８から伝送されたデ
ータ信号を受信することができる受信機２０を含む。

【００１７】 図示されたペン入力装置１２は、カートリッジの縦軸に沿って取り付けられた
インクペンカートリッジおよびセンサを含む描画装置とすることができる。セン
サは、ペンカートリッジ、典型的には先端３０を撓める横方向の力を測定するこ
とができる。センサは、また、書き込み面２４に対して押圧されている先端３０
の力を任意に測定することもできる。ペンが書き込み面２４に沿って移動し或い
は押圧すると、先端３０に加わる力を表す信号を生成することができる。図示さ
れた実施形態において、書き込み面２４に対して、ペン入力装置１２が保持され
る角度を測定するために、更なるセンサ３４が採用されている。図示されたペン
入力装置１２に関して、ペン入力装置１２が書き込み面２４を横切って移動する
につれて、センサ３２及び３４は、面２４上を描画された署名２８の如き画像を
ペン入力装置を使用してトレースしている間に発生する、ペンの動きのエネルギ
ーを表すデータ信号を生成する。データ信号は、面２４上をトレースされた画像
２８の形状と同様に、ペンの動きのエネルギーを表す。図１に示す実施形態にお
いて、センサによって生成されたデータ信号を、送信機１８によって無線通信装
置１４へ伝送することができる。本発明の実施に適切な１つのペン入力装置は、
”文字情報を表すための装置および方法”という名称の米国特許第5,548,092号
に記載された、この譲受人に譲渡されたペン入力装置である。

【００１８】 図１に示す無線通信装置１４は、音声通信用に一般に使用されるタイプの、Ｇ
ＳＭ電話機の如き移動電話機として示される。無線通信装置１４は、ここではＧ
ＳＭ装置として記載されるが、ここに記載されたシステムおよび方法は、ヨーロ
ッパのデジタル移動電話システムＧＳＭおよびＤＣＳ１８００およびＰＣＮ（パ
ーソナル通信網）の如き対応するデジタルシステムを含む、任意のデジタルセル
ラ無線システムに適用できる。図１に示す如く、電話機１４は、ペン入力装置１
２によって生成されたデータ信号を受信することができる受信機２０を含むよう
に、変更された。

【００１９】 図２に移って、無線通信装置１４のさらに詳細な説明が示されている。特に、
図２に示すように、無線通信装置１４は、プロセッサ４０、無線受信／送信ユニ
ット４２およびＩ／Ｏマネジャー(manager)４４を含むことができる。図２にお
いて、上述の要素４０−４４は、別体の機能的な要素として図２に示されている
が、実際には、これらの要素は、図２で示した各機能ブロックの機能を付与する
ように作用する統合した単一の部品として組み合わせることができることを当業
者は理解できよう。受信機２０は、ペン入力装置１２からのデータ信号を受信し
、このデータ信号をプロセッサ要素４０に送信することができる。プロセッサ要
素４０は、データ信号を得て、それらを無線網を通じて送信するのに適したフォ
ーマットにフォーマット化することができる。

【００２０】 １つの実施形態では、データ網を通じてＩＰプロトコル（ＩＰ通信規約）に適
合したデータパケット（ＩＰ protocol compliant data packets)として送信す
ることができる１セットのデータパケットにデータ信号を形成するようにプロセ
ッサ４０が、作用する。この方法では、プロセッサ４０は、ＧＳＭ装置に統合さ
れたデータ端末装置として機能する。一般的に知られているように、ＧＳＭ基準
は、デジタルセルラ網を通じてデータ伝送をサポート（支援）することができる
。典型的な装置では、ＧＳＭ即ち移動局は、モデムの如きデータ端末装置と連結
する。データの連結は、ＧＳＭと基地局(base station)システム間の無線リンク
によって、ＧＳＭから移動交換センタ(MSC)(mobile exchange center)へ、論理
トラフィックチャネル(logical traffic channel)上で行うことができる。ＭＳ
Ｃのネットワークアダプタはデータモデムを有することができる。モデムの回線
インタフェース（モデムインタフェース）は、従来の２線式回線に連結すること
ができ、一例においては、公衆電話交換網(PSTN)を通じて、遠隔モデムに接続し
、次に、遠隔モデムとこれに連結されたデータ端末ＤＴＥ２を有する遠隔地の他
の端末に接続することができる。ネットワーク終端ユニットのデータモデムと遠
隔データモデムは、それらの間に形成されたモデムの接続を通じて通常の方法で
信号を発する。データ端末装置は、ＧＳＭデータ接続を通じてデータモデムの作
動を制御し、データモデムにデータを送信し、そしてそれに応じて受信する。通
常、９６００ビット／秒の伝送速度が達成される。

【００２１】 ネットワークを通じて伝送するためにデータ信号を変調するこのような装置の
開発は、当該分野ではよく知られており、装置は、コムセル(ComCell)Ｖ９０Ｓ
ＣＴＭ−高速セルラーモデムチップを使用しているものを含む、ＰＣＭＣＩＡベ
ースのセルラーモデムに通常採用されている。この高速セルラーモデムチップは
、セルラーＰＣＭＣＩＡカード市場の要件に適合するように設計されたＶ９０セ
ルラーモデムチップである。このようなチップデバイスは、無線装置１４の無線
モジュール及びアンテナ組立体およびＥＰＲＯＭ、或いはプログラムの指示を記
憶するための他のメモリデバイスに採用することができ、これにより無線装置の
データ伝送が可能となる。このようなデータ伝送デバイスを無線通信装置に組み
込むことができる。そうする代わりに、無線セルラー網を通じて伝送するデータ
信号を処理する別の部品をここに使用することができ、これらのシステムは、任
意の適切な手段により無線装置１４に接続することができる。さらに、他の実施
形態においては、ペン入力装置は、データ信号をネットワークを通じて伝送する
のに適したフォーマットにフォーマット化するエンコーダ（符号機）を含むこと
ができることが理解されよう。

【００２２】 さらに他の実施形態では、ペン入力装置１２によって生成されたデータ信号２
０は、システム４０により処理されて、音声ネットワークを通じて伝送されるの
に適した、また、データのファクシミリ伝送の一部として送信するのに適したト
ーンが生成される。無線装置１４がデータの伝送をサポートすることを可能にす
る他の技法は、国際公開番号ＷＯ93/02512に記載された技法を含むことができる
。このＷＯ93/02512には、無線ユニット、システムで使用されている無線周波数
、および無線ユニットと他の機能との間のインターフェースの如き、データ伝送
をサポートするための機能を含む電話機が記載されている。ペン入力装置の如き
入力装置に無線通信装置を接続する技法と同様に、無線通信装置を介してデータ
を伝送する更なる技法は、米国特許第５,９０３,８４９号に示されている。

【００２３】 １つの実施形態では、プロセッサ４０は、ペン入力装置１２によって生成され
たデータ信号を処理し、ペン入力装置によってトレースされた画像の情報を生成
することもできる。この画像は、無線通信装置１４のユーザスクリーン２６でユ
ーザに表示することができる。このようなデータ信号の処理は、米国特許第５,
９０３,８４９号に示された手段を含む、任意の適切な手段により実施すること
ができる。

【００２４】 図３に移って、ここに記載されたシステムを採用した１つの実施形態を示す。

【００２５】 特に、図３は、無線通信装置１４とサーバー６４との間にゲートウエイ（関門
）６２があるシステム６０の一部として採用された、ペン入力装置１２と無線通
信装置１４を示す。ゲートウエイ６２は、インターネットの如きパッケージ交換
網へ無線通信装置１４を接続するのに適したＩＰネットワークゲートウエイへの
無線網とすることができる。図３にさらに示すように、サーバー６４は、ゲート
ウエイ６２とデータベース要素６８に接続できる。このサーバー６４は、ユニッ
クスオペレーティングシステムを走らせ、データネットワークを通じてＩＰデー
タパケットを交換するようプログラムされたサン（ＳＵＮ）ワークステーション
の如き従来のサーバーシステムとすることができる。サーバー６４は、装置１４
の如き無線装置から伝送されたデータパケットを選択するようプログラムするこ
とができ、データパケットは、無線通信装置１４を使用したユーザによってなさ
れた署名を表すデータ信号を含むものであると理解される。サーバー６４は、デ
ータ信号を処理してユーザから提供された署名が真正なものかどうかを決定する
ことができる。この為に、サーバー６４は、ユーザによって以前に提供され、ユ
ーザの署名の動的および形状特性を含む特性を表すテンプレートを記憶している
データベース６８にアクセスすることができる。サーバー６８は、ペン入力装置
により提供されたデータ信号と、データベース６８に記憶された適切なテンプレ
ートとを比較して、ユーザによって提供されたデータ信号が真正な署名を表すも
のであるかどうかを検証することができる。署名が真正なものと見なされると、
サーバー６４は、署名が正当なものであることを表す検証信号を生成することが
できる。この検証信号は、ゲートウエイ６２への伝送、およびさらなる処理と無
線通信装置１４への伝送に適したデータパケット或いはデータパケットセットに
フォーマット化できる。無線通信装置１４は、署名が認められたことをユーザに
示すことができる。

【００２６】 図３に示されたシステムは、経済上の手続きを行うために、このシステム１０
を使用したいと思うユーザが、彼らの同一性を証明するために署名を提供し、こ
れにより、サーバー６４が、ユーザの同一性を検証し且つ識別されたユーザが要
求された手続きを行うのを認められたかどうかを決定することができる用途を含
む多数の異なる用途に使用できる。

【００２７】 図３に示された工程は、図４にフローチャートとして示されている。特に図４
は、工程８０および工程８２を示すが、そこでは工程８０がペン入力装置１２と
無線通信装置１４を操作するユーザによって実行され、サーバー６０がユーザの
操作に反応して工程８２を実行する。図４に示すように、工程８０は、ステップ
８４でユーザがアクセス番号をダイヤルしたときに開始される。アクセス番号は
、ユーザが買い物をするのにクレジットカードを使用でき、また、同一性の生物
学的な基準として彼らの署名を提供することによって、購入のためにクレジット
カードが使用できることが認められるのが検証されるサービスの如き、ユーザが
使用したいと思うサービスの電話番号とすることができる。工程８０は、ステッ
プ８４の後で、ユーザがクレジットカードの番号を入力できるステップ８８に進
む。ステップ８８に応じて、以前にユーザによって提供された基準となる署名に
対応するデータベース６８内のテンプレートを識別するために、クレジットカー
ド番号が使用されるステップ１０２に移動することができる。工程８８は、次に
、ステップ８８の後に、ユーザがトーンを待つ工程９０に進む。トーンは、一度
適切なテンプレートが識別されると、サーバーによって生成することができる。
トーンに応答して、ユーザは、ステップ９２に示されたように彼らの名前を署名
することができ、生成されたデータはそれによりサーバー６４に伝送できる。ス
テップ１０４では、サーバーは、ユーザによって提供されたデータをステップ１
０２で識別されたテンプレートと比較することができる。一旦、この比較がなさ
れると、工程８２はステップ１０８に移動して、ユーザによって提供されたデー
タがテンプレートデータと十分近いものであるかどうかを示す検証信号を生成す
ることができる。検証信号はユーザに与えられ、工程８０は、ステップ９４で検
証信号の状態をチェックする。署名がテンプレートと十分適合していることを検
証信号が示すと、工程はステップ９６に移動してユーザはシステムが認められた
ことを知る。そうではなく、適合が十分でなかった場合には、工程はステップ９
８に移動して、証明がなされなかったことをユーザが知ることができる。どちら
の場合も、工程はステップ１００に進んで終了する。ステップ１０８で生成され
た検証信号は、また、ユーザから求められた手続きを認めるか或いは拒絶するか
に使用することもできることに注意されたい。例えば、クレジットカードに関す
る口座へのアクセスを制御するクリアリングハウス(clearing house)が正当と認
めたユーザによって提供されたクレジットナンバーを拒絶する為に、検証信号を
使用することができる。

【００２８】 図５に移って、本発明のさらなる実施形態を示す。特に、図５は、電話機製造
のための電子手段および電子機械システムコントロールユニットを含む移動電話
機即ち表示器を示す。移動電話機は、中空であって、且つ三次元の力／加速度／
接触検出装置を取り付けることができるペンカートリッジを有することができる
アンテナを含むこともできる。ペンカートリッジに取り付けられるセンサは、コ
ントロールユニットによって制御することができる。図５に示されたシステムで
は、ペン入力装置は、移動電話機のハウジングに組み込まれた区画に収容するこ
とができる。

【００２９】 上記のシステムおよび方法は、本発明によって得ることができる種類のシステ
ムおよび方法を単に図示したものである。ここに記載されたシステムおよび方法
は、他の用途および他の目的のために変形でき得ることが当業者にとって理解で
きよう。例えば、無線通信装置１４は、ＰＤＡ、電話ボックス（ｋｉｏｓｋ）、
ラップトップコンピュータ、自動窓口機、或いは他のこのような装置とすること
ができる。さらに、ここに記載されたシステムおよび方法は、ペン入力装置によ
って提供されたデータ信号が、無線通信装置のプロセッサによって処理されて、
スクリーンでユーザに表示されるか或いは遠隔地に伝送されるアスキー(ASCII)
テキストを生成する、文字認識を含む他の機能を含むように変更することができ
る。ここに記載されたこれらのシステムおよび方法は、ユーザが同一であること
を証明するために、所定の場所でさらに使用することができることがさらに理解
されよう。特に、ここに記載された電話システムは、これらのシステムのメモリ
内に、ユーザの署名を表すテンプレートを有することができる。このようなテン
プレート情報のオンサイト上での記憶は、ユーザが手続中に同一人であることを
証明できるように使用することができる。本発明に対し、その範囲から逸脱する
ことなく他の変更をすることが可能である。

【００３０】 例えば、ファックス装置やファクシミリの画像を再構成できるソフトウエア装
置の如き、ファクシミリ伝送の符号解読ができるエンドポイントに、無線セルラ
ネットワークを通じて伝送することができるファクシミリ画像を生成する為の装
置として、ここに記載されたシステムおよび方法を使用することができる。同様
に、ここに記載されたシステムおよび方法は、短いメッセージを送るためのシス
テムの一部として使用することができ、そこでは、ページャー、セルラ電話機、
パーソナルデジタルアシスタンス（ＰＤＡ）、或いは他のこのような装置にメッ
セージを発信することができるＳＭＳプロトコルの如きプロトコル（通信規約）
の一部としてメッセージを生成し伝送することができる。

【００３１】 さらにここに記載されたシステムおよび方法は、ペン入力装置１２によって与
えられたデータ信号から、書き込み面上でユーザがトレースした形状の画像を再
構成することができる無線装置を含むことができる。例えば、１つの実施形態で
、無線通信装置は、図１に示すスクリーンディスプレイ２６の如きスクリーンデ
ィスプレイを含む。図２に示されたプロセッサ４０は、ここに記載されたシステ
ムに使用して、データ信号を処理することができるプログラムを実行し、これか
らユーザが作業面でトレースした画像を再構築することができる。この実施形態
では、ユーザは、無線セルラネットワークを通じてデータが伝送される前に、ユ
ーザが望むような画像であることをユーザが検証することができる。ウエブペー
ジ、ｅメールアプリケーション、或いは、任意の他の適切なアプリケーション上
でパトロールを行うためにペン装置を使用できる、ホワイトボードアプリケーシ
ョン、チャットアプリケーション、ウエブベースアプリケーションを含む多数の
アプリケーションのどれにも、ここに記載されたシステムの機能のようなデータ
端末装置が使用できることは当業者にとって明白であろう。

【００３２】 このようにして、ここに記載された実施形態は、本発明の用途、原理の内いく
つかを図示したものであることが理解できよう。本発明の精神および範囲から逸
脱することなく、当業者にとって種々の変更が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 無線網を通じてユーザが音声およびデータを送信できる、本発明による一つの
システムの機能的ブロックダイアグラム

【図２】 図１に示したシステムに使用するのに適した無線通信装置の詳細図

【図３】 無線網を通じて署名データを伝送するための一つのシステムおよびプロセスの
データ流れ図

【図４】 遠隔地のユーザの同一性を確認するためのプロセスのフローチャート

【図５】 無線装置のハウジングがペン入力装置のハウジングを含んでいる実施形態

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，Ｇ Ｅ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，Ｚ Ｗ Ｆターム(参考） 5B068 AA11 AA36 BD02 BD13 BD17 BD22 BD25 CC06 CC17 CC19 5B087 AB09 AE09 BC03 BC12 BC13 BC26 BC31 DD03 DD17 DG02 5K027 AA11 CC08 FF22 HH26

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 無線ネットワークを通じて画像データを伝送するシステムで
   あって、 ペンの先端に作用する力を測定でき、且つ書き込み面上をトレースされている
   画像を表すデータ信号を生成することができるセンサと、 前記データ信号を遠隔受信機に伝送する送信機と、 前記データ信号を受信でき、且つ通信チャネルを通って前記データ信号を伝送
   することができる受信機ユニットを有する無線通信装置と、 を有するペン入力装置を備えた、無線ネットワークを通じて画像データを伝送す
   るシステム。
2. 【請求項２】 前記送信機が、赤外線送信機を含むことを特徴とする請求項
   １記載のシステム。
3. 【請求項３】 前記送信機が、無線周波送信機を含むことを特徴とする請求
   項１記載のシステム。
4. 【請求項４】 前記送信機が、直列データ生成器を含むことを特徴とする請
   求項１記載のシステム。
5. 【請求項５】 前記データ信号を、予め選択されたデータ転送プロトコルに
   適合するデータパケットに変換するデータパケット生成器をさらに含むことを特
   徴とする請求項１記載のシステム。
6. 【請求項６】 前記データ信号に搬送された情報を表す画像を表示するデー
   タスクリーンを、さらに有することを特徴とする請求項１記載のシステム。
7. 【請求項７】 前記無線通信装置が、移動電話機を含むことを特徴とする請
   求項１記載のシステム。
8. 【請求項８】 前記無線通信装置が、無線通信装置を有するパーソナルデジ
   タルアシスタンス（ＰＤＡ）を含むことを特徴とする請求項１記載のシステム。
9. 【請求項９】 前記無線通信装置が、無線モデムを含むことを特徴とする請
   求項１記載のシステム。
10. 【請求項１０】 前記無線通信装置が、書き込み面上に、前記ペンによって
    トレースされた画像を表す画像信号を生成するために、前記ペン入力装置によっ
    て生成された前記データ信号を処理するコントローラを含むことを特徴とする請
    求項１記載のシステム。
11. 【請求項１１】 前記データ信号を、ファクシミリ電信としての伝送に適し
    たフォーマットにフォーマット化する為のプロセッサをさらに有することを特徴
    とする請求項１記載のシステム。
12. 【請求項１２】 前記無線通信装置と通信して、該通信装置から前記データ
    信号を受信することができる遠隔サーバーと、 前記データ信号をテンプレートと比較して、前記データ信号が前記テンプレー
    トと対応しているかどうかを検証することができる検証プロセッサと、 をさらに有することを特徴とする請求項１記載のシステム。
13. 【請求項１３】 遠隔地のユーザの同一性を検証する方法であって、 ペンの先端に作用する力を測定するセンサを有する、書き込み面上をトレース
    されている画像を表すデータ信号を生成することができるペン入力装置と、遠隔
    受信機に前記データ信号を伝送する送信機とを設け、 前記データ信号を受信することができ、且つ通信チャネルを通じて前記データ
    信号を伝送することができる受信機ユニットを有する無線通信装置を設け、 前記ユーザに対し、前記ペン入力装置を作動させて、前記ユーザに係る署名の
    画像を生成するよう指示し、 前記署名を表すデータを得て、 前記データを遠隔サーバに伝送して前記署名を表す前記データを処理して前記
    ユーザの同一性を検証する各工程を含むことを特徴とする、遠隔地のユーザの同
    一性を検証する方法。