JP2003515312A - マイクロウエーブポップコーンパッケージ及びマイクロウエーブ調理可能なポップコーンをポップする方法 - Google Patents

マイクロウエーブポップコーンパッケージ及びマイクロウエーブ調理可能なポップコーンをポップする方法

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    • B65D2581/3494Microwave susceptor

Abstract

(57)【要約】 電子レンジ内で調理するポップコーン穀粒の装入物を含む改良型の電子レンジ用ポップコーンパッケージを提供する。このパッケージは、穀粒が保管され弾ける空洞を形成するように結合された複数のマイクロ波透過性パネルから形成される。好ましくはパネルの1つは穀粒を加熱するサセプタを含み、穀粒はサスサプタのほぼ全表面に隣接して均一に分散される。弾けていない穀粒を含むエンベロープが追加のマイクロ波透過性材料またはパネル自体から形成される。エンベロープの強度は出荷および保管中に穀粒を含有し、保護できる程度であるが、ポッピングプロセス中に穀粒によって生成される内部圧力にさらされるとエンベロープは破裂する。パッケージパネルの1つは好ましくはポッピングプロセス後にパネルを取り外して穀粒にアクセス可能とするために、引き剥がし可能な接着剤でパッケージに結合されている。好ましくはエンベロープは取り外し可能なパネルを提供する材料と同じ材料で作成され、好ましくはエンベロープはポッピング前の保管期間に油性成分をパッケージの残りの部分から隔離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、従来のパッケージより少ない費用でより高いポッピング効率を達成
する、機能性の向上した電子レンジ用ポップコーンパッケージに関する。より詳
細には、本発明はそのようなパッケージに埋め込まれたサセプタ中に穀粒とそれ
に関連する油と調味料とをより効率的に配置する方法に関する。さらに詳細には
、本発明は、ポッピングサイクルが開始するまで、油脂が付いた穀粒と油を、パ
ッケージと周囲の環境から隔離するための、湿気と油脂とを通さない仕切りに関
する。
【0002】 (発明の背景) ポップコーンは長い間好まれてきたスナック品目で、その人気は食品業界にお
ける大きな収益部分を支えている。しかしながら、消費者がますます健康および
時間を重視するようになるにつれて、加熱するのに比較的時間がかかる、熱くて
厄介な料理油を含む皿(pan)を用いた来の料理方法は、その人気が確実に薄れ
てきている。これらの問題に大しては、より健康によい油と熱風ポッパで幾分対
処してはいる。しかしながら、この分野での最も劇的な革新はポップコーンを一
般的な電子レンジで調理できる容器の製作であった。
【0003】 ポップコーンは一般に、電子レンジ調理可能料理容器として機能するとともに
、すぐに使用でき、安定した棚積みが可能であり、耐漏れ性を有したパッケージ
に入れられて販売、保管される。これらのパッケージは、ポップコーン穀粒装入
物とともに、ショートニング、料理油および調味料/薬味(まとめて「スラリー
」)などの食用の他の成分を収容するが、保管場所および出荷コストを低減する
折りたたまれた状態で保管するように設計されている。これらのパッケージを形
成する材料はマイクロウエーブエネルギを透過する。したがってパッケージ全体
を過熱処理のために電子レンジ内に入れることができる。マイクロウエーブエネ
ルギが製品に当てられると、ポップコーン穀粒は破裂し、弾けたポップコーンの
形になる一方、柔軟なパッケージは膨張して増加した分量のポップコーン穀粒を
収容する。
【0004】 有名な電子レンジ用ポップコーンパッケージが、米国特許第4,571,33
7号(Cage)に記載されている。Cageに記載されたパッケージは、平坦な下端と
密封された上端とを備えた一般的な「食品バッグ」の形態を有する。側面に提供
された内部に向けて折られたガセットによってパッケージは出荷と保管のための
比較的平坦な形状を呈する。調理の過程において、スラリーと穀粒によって発生
する蒸気が袋内に保持されてガセットを伸ばし袋を膨張させる。過度の蒸気が生
成されると、対応する圧力が上端シールの隅に空気穴を形成する。ポップコーン
穀粒が弾け、給仕することができるようになると、パッケージの斜めに向かい合
う隅の方向に引くことで、膨らんだ袋の上端を開けることができる。
【0005】 別の共通のパッケージスタイルは、米国特許第4,596,713号(Burdet
te)に記載された楔形の底部またはつまんだ形状の底部を有するバッグである。
このパッケージの上端と下端とはクリンプおよび/または高熱接着剤で(底パネ
ルはない)密封され、前面パネルおよび背面パネルの縁部はガセットがパッケー
ジ内部に延びた状態で側面パネルによって結合されている。ポップコーン装入物
はこのパッケージの上端と下端の間の中央部に配置され、上端と下端とは中央部
で折り返されて出荷および保管中にこの配置を保持する。上記のCage特許に記載
のパッケージとは異なり、Burdette特許のパッケージは下端で直立できない。し
たがって、前面パネルまたは背面パネルを下にして電子レンジ内に配置しなけれ
ばならない。穀粒が弾けたときに、蒸気と増加したポップコーンの容積によって
端部とガセットとは伸ばされパッケージは膨張する。このパッケージは同様に調
理後に端部の一方で開けることにより内部の弾けた穀粒にアクセスできるように
なる。
【0006】 電子レンジと従来の料理用レンジとの加熱メカニズムの基本的な相違は、電子
レンジ調理可能なポップコーンの製品化を当初阻害した。一般のフライパンまた
は平鍋内では、平坦で極めて熱い表面が穀粒を迅速に加熱し、穀粒内部の蒸気圧
で丈夫な外殻を破裂させ、穀粒はよく知られた「弾けた」構成をとるようになる
。穀粒が弾けたときに、穀粒は迅速に平鍋の表面から飛び出してより高密度な弾
けていない穀粒と入れ替わるだけのはるかに大きく軽い、低密度状態となる。こ
れにより、さらに熱を必要とする穀粒が平鍋に向かって沈下する一方、焦げ易い
穀粒は平鍋の上方の比較的低温の領域まで上昇する。したがって、この自然なプ
ロセスは効率的である。一方、電子レンジは通常そのような温度勾配を形成でき
ない。逆に、電子レンジはポップコーンパッケージ全体にわたって比較的均一に
マイクロ波エネルギを放散する。さらに、大半の電子レンジは最終的に穀粒を弾
けさせるエネルギを生成するが、そのエネルギは穀粒を極めて迅速に弾けさせる
には通常小さすぎる。穀粒の構造の個体差が避けられない以上、穀粒の一部は他
の穀粒よりはるかに早く弾ける。したがって、より遅い穀粒がポッピングに向け
てマイクロ波エネルギを吸収する一方で、より速い穀粒は乾き、最終的に焦げる
かまたは焼けてしまう。
【0007】 最も最近の使用可能な電子レンジ調理可能ポップコーン容器はマイクロ波に関
連する過熱問題に対処するためのサセプタを使用する。一般に、サセプタは、真
空金属被膜されたポリエステルの極めて薄いシートであって、マイクロ波エネル
ギにさらされると温度が急激に上昇して熱エネルギを放射する。ポップコーンの
下部のパッケージパネルに取り付けられると、サセプタは平鍋の加熱された表面
と類似に機能することになる。すなわち、サセプタはパネルと隣接する穀粒の温
度を急速に上昇させ、その結果、ポッピングプロセスは促進される。それによっ
て調理時間が短縮されるので、早く弾けた穀粒は不要なエネルギにさらされるこ
とが少なくなる。さらに、サセプタは底部表面に熱の大半を集中させるので、よ
り軽い弾けた穀粒はパッケージ内のより高い場所、すなわち比較的低温の領域に
上昇する。また、サセプタを使用するパッケージがサセプタがないパッケージよ
りもより多い量の穀粒を弾けさせる実験も示されている。
【0008】 上記のBurdette特許に示す楔形底部のパッケージは、サセプタと穀粒はパッケ
ージの中央部付近にあって、弾けた穀粒がサセプタの熱から逃れる空間を有する
。したがって、これらのパッケージを製造するための製造プロセスでは、重力に
よって穀粒をパッケージのいずれかの端部に引っ張るのではなく、穀粒をサセプ
タに隣接して配置しなければならない。これは現在、パッケージの長手方向の底
部が中央部に折り返されて、穀粒とスラリーが開いた上部に注ぎ込まれる垂直充
填プロセスによって達成されている。その場合、パッケージの上部セクションが
密封され、穀粒を所定の位置に保持するために中央セクション上に折り畳まれる
。これで弾けていない穀粒は端部に滞留せず、必要なサセプタのサイズを低減す
る。このプロセスは欧州特許出願第88304722.7に例示され、詳述され
ている。
【0009】 垂直充填プロセスは一般に穀粒とスラリーをパッケージ中央のサセプタに隣接
して配置するが、これは必ずしもうまくいかない。すなわち、穀粒はサセプタの
全体にわたって平均に分配されず、底部と中央部の間の折り目に沿って集まる傾
向がある。一般に、そのような垂直充填パッケージ内の穀粒とスラリーは、使用
可能なサセプタの約25%しか覆わない。このような、穀粒の一様でない堆積に
よってポッピング効率は減少する。これは、サセプタに隣接して配置された穀粒
は、加熱開始時にサセプタから離れた位置にある穀粒よりもはるかに速く加熱す
るからである。したがって、早いポッピングと遅いポッピングとの遅延時間とし
て、全体の調理時間は長くなる。この影響は、スラリーが加熱中に液化してサセ
プタにわたって分散するにつれて軽減されるが、これは穀粒を加熱するために効
率的に使用できたであろう時間とエネルギとを浪費する。さらに、スラリーがサ
セプタの全体にわたって広がらないと、サセプタの「乾いた」領域がかなりの量
の使用されない熱を生成する。この熱を吸収することのできる隣接する穀粒また
は油がない場合、サセプタはパッケージ材料を焦がし、または燃やすまでに熱く
なることがある。不均等に分散した穀粒とスラリーは、さらに、出荷と保管のた
めの空間を増加させる、不規則な形状のパッケージを作り出す。
【0010】 米国特許第4,038,425号(Brandberg他)は、垂直に充填されず、ポ
ッピング前のポップコーンとスラリーを保持するより小さい外部区画室と連通し
たポップコーンパッケージを教示する。この考え方は、弾けるまで穀粒を小さい
区画室に保持するが、弾けていない穀粒をサセプタにわたって一様に分散させる
ことはできず、弾けた穀粒がパッケージのより低温の領域に逃れることができな
いという不利な点がある。Brandberg他によるパッケージの別の問題は、保管の
ための区画室はバッグの内部に自由に通ずるので、出荷および保管時にポップコ
ーン、スラリーを保護せず、正しい向きを保たないと穀粒がパッケージ内にこぼ
れることがあるという点である。さらに、外部区画室は製造が困難で(かつ高価
で)、輸送と保管がかさむ不規則な形状を作り出す。
【0011】 現在の電子レンジ用ポップコーンパッケージはスラリー内の油脂成分を維持す
るための機構を含む。穀粒とスラリーは現在のパッケージでは通常ゆるいため、
パッケージのパネル自体は油脂成分が浸透(一般に「ストライクスルー」と呼ば
れる現象)しないように油脂成分を通さないように設計される。このために、高
品質の「耐油脂」紙が現在使用されている。
【0012】 耐油脂紙は通常、極めて長い、緊密に織り合わされた繊維からなる。繊維がな
がければ長いほど、紙は油脂を通さない。耐油脂性はまた製紙プロセスで過フッ
化炭化水素化合物(例えば、3M(R)ブランドのFC−807)で紙を処理する
ことで達成できる。耐油脂性の程度は塗布された過フッ化炭化水素化合物の量の
関数でもある。
【0013】 高品質耐油脂紙は6カ月以上ストライクスルーに耐えることができるが、この
ような保護のためにはかなりの材料および製造コストがかかる。また、耐油脂紙
はインクも通さないので、耐油脂紙に印刷することは困難である。したがって、
内表面に耐油脂紙を有し、外表面にインクがのる紙を有する2層パッケージが一
般に用いられている。例えば、内層は約25ポンド/連の漂白耐油脂クラフト紙
で形成でき、外層は約30ポンド/連の漂白普通クラフト紙で形成する。これら
の層は、その間の接着剤と共に、通常十分な耐油脂性を提供するが、欠点として
、出荷コストの増加を招く比較的重たい重さと、パッケージの膨張を阻害する固
さが挙げられる。耐油脂紙と過フッ化炭化水素処理された表面を組み合わせた単
層パッケージも使用されているが、通常、これらは商業的に受け入れられる期間
にわたって油脂を含有することに成功したことがあまりない。
【0014】 米国特許第5,461,216号(McDonald)はより影響を受けやすい領域の
保護を強化することで単層パッケージの防油脂の問題に対処する。McDonaldによ
れば、単層パッケージはストライクスルーを防止できなかったが、通常これらの
失敗は繊維および/または過フッ化炭化水素処理が破壊されているシーム、折り
目および隅に限定されていると述べられている。したがって、McDonaldの提案は
、紙が折られた時に、折られずに伸びるかまたは曲がる傾向がある高度に洗練さ
れた繊維の使用を教示する。これはパネルを介して油脂を運ぶ繊維端の露出を制
限する。さらに、McDonaldは、より影響を受けやすい、折られたまたはひだがあ
る領域に沿って油脂が流れることを阻止する「油脂プロテクタ」の塗布を教示す
る。油脂プロテクタは折り目やひだに沿ってパッケージの内部および/または外
表面に貼られた熱密封接着剤のストリップとして記述されている。
【0015】 スラリーをパッケージ内でゆるい状態で収納することに関連する別の問題は、
スラリーがサセプタに隣接した所望位置から流出しないように室温で比較的固く
なければならないということである。さらに、パッケージはストライクスルー防
止のために極めて高い耐油脂性を必要とし、漏れ防止の為に端部を密封する必要
があるため、液体スラリーの使用は敬遠される。しかしながら、液体スラリーは
加熱のエネルギが少なく、完成したポップコーンによりよい味を与えることが一
般に知られている。
【0016】 ポップコーンの鮮度を保つために、商用化された大部分のポップコーンパッケ
ージは出荷および保管のためにプリプロピレンフィルムで包まれている。このオ
ーバラップによって製品の保管期間にわたって必要な湿気と揮発性の芳香のため
の仕切りが提供される。これは、ポップするポップコーンの機構が穀粒中にある
程度の水分を必要とするので重要となるものである。残念なことに、現在のオー
バラップはパッケージの全体を包むので、ポップコーンとスラリー内の湿気の大
半がその保管中にパッケージ材料とオーバラップ内の空気に移ってしまう。さら
に、パッケージ全体を覆って比較的少量の穀粒とスラリーとを保護することにな
るが、そのオーバラップを製造する材料は比較的高価なため、パッケージのコス
トが不必要に増加してしまう。
【0017】 パッケージを穀粒が弾けた後で好都合な配膳用の容器へと用途変換可能な手段
を提供する多目的パッケージも紹介されている。1つの初期のそのようなパッケ
ージが米国特許第4,292,332号(McHam)に記載されている。McHamによ
るパッケージのパネルの1つは、ポッピング中に余分な蒸気を放出する「H」パ
ターンの弱い箇所を含む。ポッピングプロセスが完了すると、パネルをその弱い
箇所に沿って引き裂いて2つの「フラップ」(すなわち、Hの上半分および下半
分)を作成することができるので、この弱い箇所によって消費者がパッケージを
開ける手助けをすることができる。その場合、これらのフラップは、容器の内部
にアクセスできるように折り畳まれる。
【0018】 実際、McHamのスタイルのパッケージは、膨張する穀粒がパッケージ内で圧力
を加えるので弱い箇所のパターンに沿って早い時期に破裂する危険がある。ポッ
ピング時において、その弱い箇所がポッピング時の圧力に耐えることができれば
、穀粒が弾けたあとで容易に裂けない程度の強度に達することができる。さらに
、パネルを取り外す取っ手がないので、消費者は最初フラップをパッケージ内に
押し込んでから縁部を取り去らなければならない。McHanのパッケージはパネル
とフラップを完全にパッケージから引き抜いて消費者がポップコーンを取り出す
ための大きい開口を形成する手段を欠いている。
【0019】 用途の変換が可能なパッケージの基本概念の改善策がHunt-Wesson Inc.によっ
て最近紹介された。このHunt-Wessonパッケージは、パッケージの長手方向に、
その全長にわたって延びる2本の平行な分割線を含む。これらの分割線は隣接す
る領域を接触テープで補強し、それによって分割線に沿って開始されたいかなる
裂け目もパッケージの他の領域にそれることのないようになっている。したがっ
て、穀粒が弾けた後で、分割線の間のパネルのすべての部分を切り離すことがで
きる。この結果、消費者が油が染みたフラップで手を汚すことなくポップコーン
にアクセスすることのできる比較的大きい開口が出現する。さらに、意図する裂
け目の線を弱くすることで、さらに制御性を向上することができる。この製品は
意図された目的を十分に果たすが、パネルを強化かつ/または弱体化して分割線
を形成することは、好ましくは避けられたであろう追加の材料および製造コスト
をもたらす。
【0020】 上記に鑑みて、低減されたポッピングサイクルでより高いパーセンテージの穀
粒を弾けさせる電子レンジ調理可能な改良されたポップコーン製品が必要である
ことを理解すべきである。また、材料および製造コストを最小限に保ちながら、
サセプタに隣接した位置に穀粒を含み、弾ける前のスラリー内の湿気含有を保持
し、炭化を防止し、液体スラリーの使用を可能にし、パネルの大きい開口を介し
て弾けた穀粒にアクセスが可能な、印刷可能で柔軟で安価なパッケージが要望さ
れている。
【0021】 (発明の概要) 本発明は、現在入手可能なパッケージの上記の複数の課題に対処する電子レン
ジ調理可能なポップコーン製品に関する。さらに、これらの目的は製造が安価で
あるパッケージ設計で達成される。
【0022】 本発明の製品の主要な構造上の構成要素は内部空洞を形成するように互いに結
合された柔軟なマイクロ波透過性材料でできた複数のパネルを含むパッケージを
含む。サセプタがそれらパネルの1つに搭載され、パッケージの内表面に隣接し
、電子レンジ調理可能なポップコーン穀粒の装入物がサセプタに隣接する空洞の
内表面上に配置される。サセプタはマイクロ波エネルギを熱に変換でき、ポップ
コーン穀粒は過熱されて弾けて膨張する。
【0023】 本発明の重要な特徴は、スラリーとポップコーン穀粒とがサセプタに対して平
坦で一様な厚さで分散されることである。これにより、サセプタによって生成さ
れる熱は穀粒に一様に分配され、穀粒はほぼ等しい速度で弾ける。この態様は、
穀粒をサセプタに隣接させて分散させ、穀粒の単層を形成することにより、すな
わち、すべての穀粒が可能な限りサセプタの付近にあるようにすることで改良で
きる。この特徴はポップコーンの穀粒とスラリー装入物をサセプタ全体に分散す
ることでさらに改良できる。この結果、サセプタによって生成される熱は、炭化
を引き起こすおそれがある周囲のパッケージ材料への伝達が制限され、効率的に
穀粒とスラリーに伝達される。
【0024】 本発明の別の実施形態では、装入物はパッケージの空洞内にあるエンベロープ
内に確実に保持されている。エンベロープはポッピングプロセスが開始するまで
は、弾けていない穀粒の装入物を含むだけの強度を備える。ただし、ポッピング
プロセス中においては、エンベロープは、穀粒によって生成される蒸気、高温お
よび膨張圧にさらされることにより、破裂して内容を放出する。したがって、弾
けていない穀粒は出荷および保管中に所定位置で保護され保持されているが、ポ
ッピングプロセスが開始すると、はじかれた穀粒はパッケージのより大きい空洞
内に逃げることになる。
【0025】 本発明の改良された実施形態では、エンベロープはパッケージ材料から完全に
独立しているがパッケージ内に留まる2つのシート材料から作成される。この実
施形態においては、エンベロープをパッケージとは別に製造し、その後パッケー
ジ内に挿入できるという点で有利である。
【0026】 本発明の別の実施形態によれば、穀粒の装入物を覆い、装入物の周囲でパッケ
ージの内表面に接着されたカバーを備えたエンベロープが作成される。したがっ
て、このエンベロープはパッケージの一体化部分であり、装入物が適切な位置に
あることを保証するとともに、追加のエンベロープ材料としてのシートのコスト
を節約する。
【0027】 本発明の別の実施形態によれば、エンベロープはパッケージを形成するパネル
のみで作成される。これは上部および底部パッケージパネルの内表面を装入物に
対して圧縮し、装入物の周囲において内表面を開放可能にシールすることで達成
される。したがって、接着層を例外として、すでにパッケージの一部である材料
のほかに追加的な材料を必要としない。
【0028】 本発明の別の態様によれば、パッケージは3つの部分、すなわち、上部、底部
、および上部と底部との間にある中央部に分割される。サセプタと穀粒とスラリ
ーはパッケージの中央部に配置される。また、上部および底部の端部は中央部に
折り返される。したがって、装入物は折り目の間の中央部に保持される。これに
よって、一様に分散された装入物がポッピングに最適の場所でサセプタに隣接す
ることが保証される。
【0029】 本発明の別の態様によれば、パッケージを形成する側面パネルはガセットを含
み、ガセットの最も内側の折り目の間のパッケージの長手方向の中央に形成され
る通路に沿って配置される。この構成はポッピングプロセス中に穀粒が動き回る
自由度を拡大し、パッケージの厚さを低減する。これはまた穀粒をサセプタに隣
接したパッケージの中央位置に保持する役に立つ。
【0030】 本発明の別の態様によれば、サセプタが装入物に隣接するエンベロープの表面
の1つに直接搭載される。したがって、エンベロープがパッケージ内のどこに位
置しようが装入物はサセプタのすぐ隣にあり、サセプタの熱が装入物に効率的に
伝達されることが保証される。また、これにより、サセプタがパッケージ上に搭
載される場合よりも小さいサセプタを使用することができる。
【0031】 本発明の別の態様によれば、ポップコーン穀粒の装入物はエンベロープ内の、
サセプタに隣接して一様で均等な厚さで分散される。したがって、マイクロ波エ
ネルギが製品に当てられる時にサセプタによって生成される熱は穀粒に均一に分
配され、したがって、穀粒はほぼ同じ速度で弾ける。さらに別の態様によれば、
ポップコーン穀粒の装入物はサセプタに隣接して、単層を形成するように分散さ
れる。
【0032】 本発明の別の態様によれば、パッケージのパネルはその上にサセプタを搭載し
、エンベロープがサセプタに隣接して配置される。したがって、エンベロープは
現在入手可能なパッケージスタイルと併用できる。さらに、エンベロープは、そ
れがサセプタを含む場合よりも少ない費用で製造できる。
【0033】 本発明の別の態様によれば、エンベロープはパッケージ内の内表面に固定され
る。したがって、パッケージが破裂して穀粒が弾けたときに、消費者はプロセス
内で空のエンベロープを取り外すことなくパッケージから弾けた穀粒を取り出す
ことができる。
【0034】 本発明の別の態様によれば、エンベロープは実質的に水を通さない。したがっ
て、装入物およびスラリーが含有する湿気は、エンベロープが破裂するまでエン
ベロープ内に密封される。この態様では、ポリエステルでエンベロープに裏打ち
を施すことにより、湿気バリアを達成することで改良できる。この態様はエンベ
ロープ内にかなりのレベルの湿気を保持する、エンベロープ内の空気を抜くこと
でさらに改良できる。
【0035】 本発明の別の態様によれば、エンベロープは穀粒の装入物のそれぞれの側に配
置され、装入物の周囲において互いに接着した2つの材料の層を含む。これらの
層を結合するのに使用される接着剤は、出荷および保管中においては層の結合状
態を維持するのに十分な強度があるが、穀粒が弾けたときにエンベロープ内で生
成された膨張圧を閉じ込めておくには弱すぎる結合力を有する。したがって、ポ
ッピングプロセスが開始すると、エンベロープの各層は分離してそれによって穀
粒がパッケージの空洞内に放出される。
【0036】 本発明の別の態様によれば、エンベロープの各層を結合するのに使用される接
着剤は感熱性があり、したがって、結合力は温度上昇と共に低減する。したがっ
て、接着剤はエンベロープを保持するために必要な時に(すなわち、出荷および
保管の比較的低温の期間において)最も強い結合力を提供し、その放出を必要と
するプロセスそのものによってその結合力は弱められる。この態様の改良形態で
は、サセプタが装入物と接着剤に隣接してエンベロープの層の1つに搭載されて
いる。したがって、接着剤のかなりの温度上昇がポッピングプロセスの極めて早
い段階で実現される。
【0037】 本発明の別の態様によれば、パッケージはポッピング前にエンベロープ上に前
面パネルおよび背面パネルを集め、ポッピング中に発散することができるガセッ
ト付きの側面パネルを含む。エンベロープを形成する前面層および背面層は前面
パネルおよび背面パネルに確実に取り付けられているので、前面パネル背面パネ
ルが分かれる時に、エンベロープのこれらの層が引き離される。これは2つの機
能を果たす。すなわち、エンベロープを開放して弾けていない穀粒を放出する機
能と、エンベロープの層が弾けた穀粒と混ざらないようにする機能である。
【0038】 本発明の別の態様によれば、前面パネルの縁部は2つのラップシームに沿って
側面パネルの縁部と結合し、ラップシームは引き剥がし可能な接着剤で結合して
いる。引き剥がし可能な接着剤は、出荷、保管およびポッピングプロセスでパッ
ケージを保持するのに十分な強度を有する。ただし、この接着剤は、パッケージ
材料を裂くことなしに前面パネルをパッケージの残り部分から剥がすことができ
る程度に弱い。この結果、内部空洞に手が届くための大きな開口がパッケージに
形成されることになる。前面パネルではなく、背面パネルが側面パネルに分離自
在に取り付けられている同様の構成も実施可能である。
【0039】 本発明のその他の特徴および利点は、本発明の原理を例示する添付図面に関連
する好ましい実施形態についての以下の説明を読むことで明らかになろう。
【0040】 なお、添付の図は本発明の概念を示すためにのみ提供されている。外観の相対
寸法は実際の商用実施形態では変更されるであろうが、そのような変更を行う必
要性は当業者には明らかであろう。多数の図面で使用されている数字は同一また
は同様の部分の別の図を表す。
【0041】 (好ましい実施形態の説明) 電子レンジ調理可能なポップコーンに関する消費者の満足は、毎日販売される
これらの製品の圧倒的な数によって証明されている。にも関わらず、現在入手可
能なパッケージのいくつかの特徴はいまだ理想的なものではない。例えば、材料
の価格はまだ比較的高価であり(特に成分のコストと比較して)、調理プロセス
はいまだに高いパーセンテージの穀粒を弾けさせることと早く弾けた穀粒を焦が
すこととのトレードオフとなっている。以下に、本発明のいくつかの実施形態に
ついて説明する。それぞれの実施形態は全体概念を多少構造的に変化させている
。以下の説明で明らかとなるように、「好ましい」実施形態の選択は許容される
材料の費用および製造コスト、ならびに最終製品に望まれる複雑さのレベルなど
の独立した要因に依存する。
【0042】 実施形態1 本発明は添付図面において、1で全体が示された電子レンジ用ポップコーン製
品に関する。パッケージは電子レンジ内で加熱されたときに、膨らんだ食べられ
るポップコーン3に膨張するポップコーン穀粒2の装入物を含む。添付図面に示
すように、パッケージの基本的構造構成要素は矩形の前面パネル4と、矩形の背
面パネル5と、前面パネルおよび背面パネルの側面に結合して内部空洞8を形成
する2つの矩形の側面パネル6および7を含む。本説明においては、前面パネル
4はパッケージが電子レンジ内に配置された時に下方に配置されるパネルである
【0043】 パッケージの基本要件が満たされる限り、さまざまなシート材料を用いてパネ
ルを形成することができる。パッケージは予期される負荷で裂けない程度の剛性
を有していなければならないが、同時に、内部の蒸気とポップコーンの容積でパ
ッケージが圧縮された構成から膨張できる程度に柔軟でなければならない。穀粒
がパッケージ内にゆるく格納されている場合、パネルは予期される出荷および保
管期間ならびにポップコーンプロセスの間に、漏れやしみが生じないようにする
必要がある。20〜25ポンド/連の耐油脂紙層が25〜30ポンド/連の外部
のマシン仕上げ紙層に接着された2層構造が適している。単層パッケージに適し
た材料は約0.5〜1.0ミルの厚さで重量が約35〜60ポンド/連の耐油脂
紙である。マシンでうわぐすりをかけた紙も適しているが、厚過ぎると剛性が高
すぎる場合がある。紙の表面は3M(R)ブランドのFC−807などの商用の過
フッ化炭化水素防錆剤で処理してもよい。ただし、以下に詳述するように、装入
物とスラリーを含むためにエンベロープを使用する場合、グレードが低い耐油脂
紙を使用することができる。
【0044】 パッケージ1の4つのパネルすべてが上端9と下端10を含む。前面パネル4
と背面パネル5の両方の端部はパッケージ付近に接続してポップコーン2を完全
に収容しなければならない。好ましい設計は上端および下端9、10が互いに直
接固定されている「チューブ」方式である。あるいは、底面パネル(図示せず)
を含めて上記の「発明の背景」で記載した「食品バッグ」を作成することもでき
る。両端部は材料をつまみ、または内表面に感熱接着剤を塗布して両端を熱した
プレス内に配置される。端部を閉じるために使用する通常の接着剤はポリビニー
ルアセテートまたはポリエチレンビニールアセテートを含む。
【0045】 図2の横断面図を参照すると、サセプタ11が好ましくは前面パネル4に接着
され、ポッピングの性能を高めている。上記の「発明の背景」で詳述したように
、サセプタはポリエステルシートなどの構造ベース上に接着されたまたは蒸着さ
れた薄い金属層からなる。マイクロ波エネルギにさらされると、サセプタは急速
に温度が上昇し、周囲に熱エネルギを放射する。
【0046】 パッケージ1の内容は、結果的に得られるポップコーン3の芳香と質感を増す
ショートニング、料理油および調味料のスラリー(図示せず)と混合した弾ける
前の穀粒2とを主とする装入物を含む。冷蔵を不要とするために、室温で安定し
た成分が好ましい。スラリーをパッケージ内でゆるく保ちたい場合は、室温で固
体状でなければならない。但し、以下に説明する漏れ防止エンベロープを使用す
る場合、スラリーは液体でもよい。
【0047】 特定のパッケージ内のすべての穀粒はほぼ同じ時間に弾けるように、極めて狭
い範囲の強度および湿気含有量を有するのが理想的である。ただし、これらの変
数は現実的にはあまり厳密には制御できないので、時間および熱要件は穀粒によ
って異なることがある。したがって、穀粒のいくつかがすでに弾けた後でも、必
然的に穀粒全体にエネルギが与えられることになる。この時間が長すぎると、早
い時期にポッピングしたものが極めて乾燥し、最終的に焦げるか焼けてしまう。
本発明はこれらの問題を回避するために調理サイクルを最適化する。
【0048】 穀粒の装入物とスラリー2は均一な厚さ「x」でサセプタ11全体に分散され
、サセプタのほぼ全表面を覆う(図2を参照)ことが好ましい。これにより、穀
粒の装入物が、ほぼ同じ速度で加熱されるので、早いポッピングとおよび遅いポ
ッピングとの遅延時間は短縮され、その結果、弾けたポップコーン3は湿気を保
持し、焦げ付きを低減する。この構成によれば、スラリーがサセプタの25%に
しか当初堆積していない従来のパッケージが要していた平均の調理時間3と3/
4分から、平均2と1/2分へと調理時間を低減することが実験的に示されてい
る。さらに、この構成の別の利点はスラリーを溶融させてサセプタ上に流す必要
はないということである。これによってサセプタ11から発せられる熱が確実に
プロセスの最初から効率的に伝達され、サセプタの「乾いた」(すなわち、覆わ
れていない)領域が過度に熱くなってパッケージを黒こげにさせることが防止さ
れる。
【0049】 ポッピングの性能はすべての穀粒2を単層で分散できる大きさのサセプタ11
を使用してさらに改良できる。言い換えれば、すべての穀粒は好ましくは前面パ
ネル4上のサセプタに隣接して並べて置かれる。したがって、マイクロウエーブ
サイクルの最初から、各穀粒はサセプタから利用可能な最大量のエネルギを受け
る。さらに、少なくとも穀粒が弾け始めるまで、各穀粒は同じ量のエネルギを受
け、したがって、すべての穀粒を同時に弾けさせるという目標を促進する。この
構成に適合するように、装入物中の穀粒の数およびサイズに応じて、サセプタの
サイズ、および前面パネルおよび背面パネルを変更しなければならないことがあ
る。
【0050】 図2に示すように、側面パネル6、7の各々は、パッケージ1がポップコーン
穀粒2の調理前において折り畳んだ構成を維持するための複数のガセット12を
各々含む。これらの複数のガセットはパッケージの長手方向の軸に平行な内部を
向いた折り目を作ることで各側面パネル内に形成され、それによって側面パネル
にプリーツまたはアコーディオン状の構成を与える。側面パネル材料の剛性は、
ガセットが圧縮されたままの状態を保ち、そのため、保管および出荷中にパッケ
ージは比較的平坦なままである。ただし、側面パネル材料はポッピングプロセス
中に生成された内部圧を受けるとガセットが広がるだけの柔軟性がなければなら
ない。この柔軟性により、パッケージは膨張し、弾けたポップコーン3の増加し
た内部量を収容する。
【0051】 複数のガセット12は内部空洞8内にあまり侵入しないので、ポッピング中の
穀粒3の自由な流動動作を阻害しない。この自由さは、ガセットの内部の折り目
の間に全装入物とスラリーとを配置することでさらに改良され、これによって穀
粒は折り目の下に詰まることがない(図2参照)。さらに、内部ガセットの縁部
は、一種の仕切りを形成するので、穀粒はサセプタに隣接したパッケージの中央
部に保持されることになる。ガセットの間にスラリーを配置する別の利点はパッ
ケージの全体の厚さが最小限に保持されるということである。使用される穀粒の
数とサイズに応じて、この特徴はパッケージ寸法および/またはサセプタのサイ
ズの変更を必要とすることがあるが、当業者は容易にこれらの変更をすることが
できよう。
【0052】 サセプタ11は穀粒2を弾けさせるために前面パネル4全体を覆う必要はない
が、サセプタがパネルの一部のみを覆う場合、穀粒はその位置に隣接して保持さ
れなければならない。前述したように、ガセットの縁部を用いて穀粒がサセプタ
の両側からこぼれないようにすることができる。また、圧迫されたコーナー部分
jんでは穀粒は完全に弾けることができないので、弾けていない穀粒を端部9、
10から遠ざけることが推奨される。したがって、パッケージ1は、長手方向に
3つのほぼ等しい部分に分割して、上部13、中央部14および底部15の3つ
の部分に分割し、サセプタおよび装入物が中央部に配置される。穀粒が弾けるま
で中央部から確実に逃げないようにするために、パッケージは各部分間で折り返
され、上部および底部を中央部に折り重ねるようにする(図3に示す)。ガセッ
トの縁部とこれらの折り目の組み合わせによって、ポッピングプロセスの蒸気と
膨張圧によってパッケージが膨張するまで穀粒は所定位置に保持される。
【0053】 実施形態2 図4〜8は実施形態1に似ているが装入物2がパッケージ内でゆるんでいない
(拘束されている)電子レンジ用のポップコーンパッケージ1を示す。装入物は
エンベロープ16内に固定されて含まれ、エンベロープ16はパッケージの空洞
8内にある。エンベロープはマイクロ波エネルギを透過する材料、例えば、好ま
しくはポリエステル、で形成されなければならない。これによってマイクロ波エ
ネルギは内部のポップコーン穀粒とスラリーとを加熱する。エンベロープは弾け
た後の穀粒を含むには小さすぎるので、エンベロープの構造的な構成は、ポッピ
ングプロセス中に穀粒によって生成される熱、蒸気、高温および膨張圧にさらさ
れると破裂するように設計されている。エンベロープが破裂した後で、穀粒はそ
の周囲のパッケージに逃れ、パッケージは消費者によって取り外されるまでは弾
けた穀粒3を保持する。
【0054】 実施形態2においても、サセプタ11が含まれていることが好ましく、これに
よりポッピングプロセスが促進される。サセプタは好ましくはエンベロープの下
部表面に搭載されている(図4〜6に示す)。したがって、エンベロープがパッ
ケージ内のどこに位置していても、サセプタは常に穀粒に隣接していることにな
る。また、別の構成ではサセプタをパッケージの前面パネル上に配置し(実施形
態1の図2)、サセプタのないエンベロープは、パッケージの内表面の、サセプ
タに隣接する位置に固定されている。いすれの場合も、穀粒の装入物がサセプタ
に隣接していることが重要である。
【0055】 実施形態1のように、装入物2は好ましくはエンベロープ内で均一な厚さで分
散される。これにより、サセプタがエンベロープ上にあろうと、またはパネル上
に隣接していようと、穀粒はほぼ同じ速度で加熱され、サセプタ上には乾いた領
域はほとんど或いは全く存在しない。さらに、エンベロープが十分に大きく、装
入物を単層状に水平に置くことができる場合、加熱効率はさらに改善される。
【0056】 破裂して穀粒を放出するエンベロープを作成する複数の方法がある。エンベロ
ープは製造、出荷および保管に関連した外部からの力に耐える強度がある一方で
、ポッピングプロセスにおいては、極めて早く破裂する程度に弱いことを保証す
る点に困難がある。1つの潜在的な構成は好都合な時間に破裂する正確な厚さと
強度のポリエステルシートを使用する。ただし、電子レンジは異なるエネルギレ
ベルを発揮し、ポリエステル製造プロセスは必ず一定のエラーマージンを含むの
で、そのような精度でエンベロープを製造するのは困難かつ高価である。代替の
形態としては所望の破断領域にエンベロープを付けることである。ただし、穿孔
が早すぎる破裂、装入物との間での湿気の伝達、およびショートニングおよび料
理油の漏れの発生の危険性が増加してしまう。
【0057】 好ましいエンベロープ構成を図4に示す。前面層17はその上面に配置された
装入物2を有し、背面層18は装入物上を覆っている。前面層および背面層の縁
部19は引き剥がし可能な接着剤20で装入物に周囲に接着されている。
【0058】 引き剥がし可能な接着剤は、エンベロープがポッピングプロセス中に生成され
た内部膨張圧にさらされたときにエンベロープが分離するように使用される。好
ましくは接着剤の結合力は蒸気と温度上昇にさらされると減少する。したがって
、接着剤は出荷および保管の比較的低温の期間に最も強い結合力を提供し、引き
剥がす時に最も弱い結合力を提供する。サセプタ11が直接エンベロープの前面
層17に搭載されている場合、接着剤が迅速に加熱されるので、引き剥がし効果
は改善される。エンベロープを作成する好ましい接着剤はDupontブランドのSela
r PT8307である。
【0059】 穀粒2が弾けた後で消費者は穀粒にアクセスする必要がある。これは従来、パ
ッケージ1の端部を開けて内容を別のボウル容器に移すことで(例えば、前述し
たBurdetteの特許を参照)達成されていた。使用されたエンベロープ片が穀粒3
と混ざることは好ましくないので、エンベロープ16はポッピングプロセス後も
固定されているようにパッケージ空洞8の内表面に確実に固定されている。これ
は、Basic Adhesives,Inc.から発売されている変形アクリル乳液、製造番号BR-3
885などの耐熱接着剤を用いることで達成できる。なお、エンベロープをパッケ
ージに固定するための接着剤はエンベロープの縁部を密封するための引き剥がし
可能な接着剤よりはるかに強力であることに留意されたい。図5に示すように、
耐熱接着剤21のストリップがエンベロープの前面層7を前面パネル4の内表面
に固定する。さらに、耐熱接着剤22のストリップがエンベロープの背面層18
を背面パネル5の内表面に固定する。
【0060】 図6に示すように、エンベロープ層17、18を空洞8の内表面に固定するこ
とで適切な時間にエンベロープ16を引き剥がす手助けになる。穀粒2が膨張し
て蒸気を放出すると、パッケージ1の上部および底部13、15が中央部14か
ら伸び、ガセット12が拡張し、パッケージが膨れる。この膨張プロセスによっ
て前面パネルおよび背面パネル4、5は互いに分かれて、次いでエンベロープの
前面層および背面層を引き剥がす。
【0061】 実施形態2は消費者が弾けた穀粒3にアクセスするための改良された方法をさ
らに含む。1対のラップシーム23はパッケージ1の長手方向に延び、背面パネ
ル5を側面パネル6、7に固定する。ラップシームはポッピングプロセス前およ
びポッピングプロセス中にはパネルを接着できるだけの結合強度を備え、パッケ
ージ材料を裂かずに側面パネルから背面パネルを引き剥がすことができる程度に
弱い引き剥がし可能な接着剤で互いに結合される。図7はポッピングプロセスが
完了した後のこの実施形態のパッケージを示す。図8は背面パネルを部分的に取
り外した後のこの実施形態のパッケージを示す。エンベロープ16の背面層18
が背面パネル5に取り付けられている場合、パッケージの残り部分から背面層を
引き離すことができることに留意されたい。あるいは、前面パネル4が側面パネ
ル6、7に取り外し自在に取り付けられている場合、パッケージを引っくり返し
て前面パネルと前面エンベロープ層とを取り外すことができる。
【0062】 ラップシーム23に沿って使用する接着剤はエンベロープ層17、18を接着
するための接着剤と同じ熱、蒸気と内部圧にさらされるわけではない。したがっ
て、エンベロープに使用されるものと同じ、引き剥がし可能な接着剤をシーム2
3に使用できる。さらに、接着剤の結合力に応じて、適当な強度に達するまでラ
ップシームの幅を変更することができる。本出願人はこの適用例でFranklin Dur
acet 12またはBasic Adhesives,Inc.の製品番号BR-3385が有効であることを発見
した。
【0063】 実施形態1のように、穀粒2(およびエンベロープ16)は好ましくはパッケ
ージ周囲の弾けた穀粒の流れを手助けするためにパッケージ1の中央部14に位
置する。これを達成する最良の方法はエンベロープを中央部に置き、中央部に上
部と底部を折り返し、出荷および保管中そのままにしておく。同様に、図5に示
すように、エンベロープをガセットの間に入るほど小さくできる場合、ポッピン
グプロセス中の穀粒の自由度はさらに改善される。
【0064】 エンベロープ16にポリエステルを使用することが穀粒2の鮮度とポッピング
性能を保持する際に極めて有効なことが示されている。ポップコーンを弾けさせ
る機構は穀粒の外殻を拡張して破裂させる穀粒内の湿気に依存する。好ましくは
極めて高温に達して激しい破裂を引き起こすのに十分な湿気が存在するが、これ
はより大きく、より膨らんだ穀粒を生成するからである。保管中の湿気の損失で
あまりに穀粒が乾いてしまった場合、不充分な蒸気圧が生成されてより小さい弾
けた穀粒と、より多くの全く弾けていない穀粒とが現れる。ただし、湿気含有量
が多すぎる場合、果皮は柔軟で弾性を有し、ほとんど強度を加えなくても割れて
しまうであろう。したがって、設定されたパラメータ内に湿気含有量を維持する
ことが重要である。本発明は、実質的に耐水性があるポリエステルによりエンベ
ロープ16を作成することでこの目標を達成する。これはパッケージ全体を覆っ
ていた従来技術のポリプロピレンパケットよりも有利である。エンベロープ16
ははるかに小さく軽くなり、穀粒とスラリーの湿気を吸収し得るパッケージ材料
または大量の空気を含まない。湿気含有量とスラリーの鮮度はエンベロープ内を
真空にひくことでさらに制御できる。
【0065】 エンベロープ16の使用は、パッケージパネル4、5、6、7により軽くて安
価な材料を使用できるという点で有益である。エンベロープが製品の寿命の大部
分において油の多い装入物2を包み込むので、高価な耐油脂パネル材料の必要量
は劇的に低減している。ストライクスルー保護は従来、パッケージの影響を受け
る要素(すなわち、パネル)に主眼を合わせていた。これに対して、本出願人は
、パネルを油から保護する代わりに、油の源を包み込むようにした。したがって
、油とショートニングとがパネルと接触する時間はポッピングプロセス中とその
後のみである。この時点では、当該製品の残された有用性は通常1/2時間未満
である(または消費者が内容を別のボウル容器に移した場合には、それよりもは
るかに少ない)。そのような短い時間にわたってストライクスルーを防止するた
めには、6カ月以上も保管されるように設計されていた従来の袋よりもはるかに
少ない保護しか必要としない。
【0066】 エンベロープ16の使用はポッピングプロセス中のストライクスルー防止を提
供しない。したがって、コストによっては、約400度Fで少なくとも数カ月油
脂を含むことができる程度の、手ごろな耐油脂材料を使用することが好ましい。
ただし、ポッピング中のストライクスルーが許容できる程度においては、パネル
は安価な非耐油脂紙で製造できる。どの材料を選択しようと、本実施形態のパッ
ケージは従来の多層パッケージまたは重厚に処理をした単層パッケージよりもは
るかに軽く柔軟である。
【0067】 エンベロープ16はスラリーで使用されるショートニングおよび油に対してさ
らに柔軟性を提供する。以前では、液体油はパネルに浸透してパッケージ内のあ
らゆる弱い部分から漏れる傾向があったので使用することができなかった。意図
した位置に装入物を保持する助けになったので、固体ショートニングや油も使用
された。これに対して、本実施形態のポリエステル製エンベロープは固体ショー
トニングおよび油へのこのような依存を解消する。エンベロープはポリエステル
製なので、液体、固体を問わず装入物およびそれに関連する成分を保持できる。
しかも、液体油はポップコーンによりよい風味を与えると考えられるので、有利
な液体ショートニングおよび油を使用することができる。
【0068】 実施形態3 図9および10に本発明の別の実施形態を示す。このパッケージは実施形態2
と同様であるがエンベロープ16の前面層17はパッケージ1の前面パネル4の
一部分である点が異なる。図9の横断面図を参照すると、前面パネル4の内表面
にはポリエステル層24が取り付けられ、それにはサセプタ11が金属蒸着され
ている。強力な耐熱接着剤(図示せず)が前面パネル、サセプタおよびポリエス
テルの単層ユニットを保持する。この実施形態でより適当に「カバー」と称する
エンベロープの背面層18が装入物2上を覆い、前面パネルの内表面に引き剥が
し可能に結合されてポリエステルラインのエンベロープを形成する。実施形態2
で述べたように、カバーを前面パネルに結合するために引き剥がし可能な接着剤
が使用される。
【0069】 ポッピングプロセス中は、実施形態3の機構は実施形態2に記載の機構とほぼ
同様に振舞う。すなわち、マイクロ波エネルギにさらされると、サセプタ11は
穀粒2と引き剥がし可能な接着剤20を加熱する。サセプタの増加した温度と穀
粒の蒸気と膨張圧の組み合わせによって、引き剥がし可能な接着剤によってカバ
ー18は前面パネル4の内表面から引き離され、それによって穀粒が空洞8内に
分散される。このプロセスが継続し、パッケージが膨張したときに、背面パネル
5は前面パネル4から分かれ、弾けた穀粒はパッケージの内部空洞を満たす。
【0070】 実施形態3のパッケージ1は好ましくは弾けた穀粒3にアクセスするための取
り外し可能なパネルを含む。背面パネル5が取り外し可能な場合、ポッピングを
完了した後の製品は上記のような機能を提供する(図8に示す)。ただし、実施
形態3では前面パネル4を取り外し可能にするのが好ましい。その理由は次のと
おりである。すなわち、ポッピングプロセスが完了すると、パッケージを回転し
て前面パネルを上部にし、前面パネルをラップシーム23に沿って側面パネルか
ら剥がすことでパッケージを開ける。このとき、パッケージの残り部分からサセ
プタ11とエンベロープ16の下層が取り外される。この場合、サセプタは、消
費者が側面パネル6、7から前面パネルを注意深く剥がさない場合や、またラッ
プシーム上の引き剥がし可能な接着剤が強力過ぎる場合において、前面パネルが
破けてしまうことを防止する。この理由のために、サセプタを前面パネルの縁部
まで延長することも好ましい形態である。
【0071】 実施形態4 実施形態4は上記の構成の進展を完備するものである。図11および図12に
示すように、前面パネルおよび背面パネル4、5の両方が、それぞれエンベロー
プ16の前面層および背面層としての働きをする。ここで、好ましくはサセプタ
が蒸着されているポリエステル製のシートが前面パネルに取り付けられ、強力な
耐熱接着剤がこれらの層を単層のユニット内に保持する。背面パネル5はポリエ
ステルなどの金型加工が可能な材料で構成される。前面パネルおよび背面パネル
の内表面は、穀粒2の装入物を囲み、穀粒の装入物の周囲において接するように
寄せられている。そして、引き剥がし可能な接着剤25の内部ストリップが装入
物を取り囲み、その周囲で前面パネルおよび背面パネルの内表面を保持する(図
11に示す)。このようにして装入物の周りにパッケージの内表面を結合するだ
けでエンベロープが形成される。この実施形態では前面パネルおよび背面パネル
の内表面が常に装入物に接するように装入物はガセットの間に配置されることに
留意されたい。
【0072】 ポッピングプロセス中、実施形態3の装置は図12に示す方法で動作する。す
なわち、前面パネルおよび背面パネルを保持してエンベロープを形成する引き剥
がしが可能な接着剤のストリップが開放され、穀粒は空洞8に注がれ、ガセット
は拡張してパッケージが膨張する。
【0073】 実施形態4はまた好ましくは取り外し可能なパネルを使用する。この実施形態
では、背面パネル5がそのような用途に好ましい選択である。それは、パッケー
ジ1の他の部分とは異なる材料であり、側面パネル6、7に取り付ける必要があ
るものだからである。背面パネルにポリエステルなどの透明な材料が使用される
と、このパッケージは穀粒2が弾けるのを見ることが可能となり、また、ポッピ
ングプロセスが完了した後でパネルを介して弾けた穀粒3が見えるという点で視
覚的に興味深い。図13に示すように、背面パネルは引き剥がし可能な接着剤2
6を用いてラップシーム23に沿って側面パネルに取り付けられている。図13
の背面パネルはパッケージまで伸びてはいないことに留意されたい。このパッケ
ージを製造するために使用する製造プロセスによっては、背面パネルは実際にパ
ッケージの上端および下端まで完全に伸びる。図14および図15は穀粒が弾け
、背面パネルが部分的に取り外されて弾けた穀粒3が露出した後の実施形態4の
パッケージを示す。
【0074】 所望の程度の複雑さと、使用可能な製造ツールに応じて、上記の実施形態のい
ずれも「好ましい」ものといえる。ただし、エンベロープを用いて装入物とスラ
リーを含むにおいて、実施形態4のものはエンベロープを作成するのに追加のパ
ネルや層が不要であるという点で最も好ましい構成であるといえよう。
【0075】 好ましい製造プロセス 図16は実施形態4の装置を製造する好ましい製造方法の基本要素を示す。
【0076】 パッケージ1は前面パネル4の下に背面パネル5を置いて構成されている。ロ
ール30はコンベヤベルト31上にポリエステルフィルムの連続する層を堆積す
る。ポリエステルフィルムがくぼみ32に沿うようにコンベヤ表面の下は真空が
引かれている。次いでポップコーンの装入物とスラリー2が、ポップコーンホッ
パ33から供給されてくぼみ内に堆積される。固形のスラリーを使用する場合、
好ましくはくぼみを満たすサイズのポップコーンとスラリーの固形塊に形成され
る。ただし、この水平製造技法は液体スラリーにも十分に適している。くぼみが
エンベロープ16内に密封されるまでくぼみは液体を含むことができるからであ
る。さらに、成分が水平表面に堆積することになるので、重力が、その成分をく
ぼみ全体に、そして最終的にはサセプタ全体にわたって均一に広げる。これは効
率的なポッピング動作に貢献する。
【0077】 前面パネル4と側面パネル6、7は好ましくは単層の耐油脂紙から構成される
が、材料コストを低減するために非耐油脂紙を使用してもよい。ロールストック
34からの連続紙を使用してパッケージ1の前面パネルおよび背面パネルの両方
を作成できる。好ましくは表面に金属フィルムを蒸着させたポリエステルシート
からなるサセプタ4がステーション36の用紙ストックのセンターラインに接着
されている。高温接着剤(パッケージの端部を密封する)のストリップがステー
ション37のパッケージの上端および下端9、10の位置にあてがわれ、用紙ス
トックは側面パネル内に長手方向のガセット12を作成する折り畳み装置38を
介して供給される。
【0078】 図11を簡潔に参照してわかるように、実施形態4では、引き剥がし可能な接
着剤ストリップの2つの独立したパターンがポリエステルフィルム(すなわち、
背面パネル5)をガセットが付いた側面パネルに取り付けるために必要である。
一方のパターンである内部パターン25は用紙ストックの内表面をポリエステル
の内表面に保持してエンベロープ16を作成する。一方、外部パターン26はパ
ッケージの縁部とガセット12の縁部の両方にポリエステルを保持する。これら
の引き剥がし可能な接着剤パターンは両方共ステーション39で用紙ストックに
塗布される。
【0079】 ガセット、サセプタおよび接着剤パターンが用紙ストックに当てがわれると、
用紙はコンベヤ上に繰り出され、位置40でポリエステル層に取り付けられる。
用紙ストックをポリエステルフィルムと同期させてサセプタ11と接着剤パター
ン25、26が適切に出会うように注意する必要がある。各サセプタ11はくぼ
み32とポップコーン装入物2の真上に配置しなければならず、各内部接着剤パ
ターン25はくぼみの周囲と合わなければならず、外部接着剤パターン26はポ
リエステルフィルムの外縁と合わなければならない。用紙とポリエステルフィル
ムが整合した後で、接着剤(引き剥がし可能な高温接着剤)が熱プレス41にて
固着される。次いでステーション42で個々のパッケージが切り出される。
【0080】 当業者には明らかなように、上記の製造プロセスは例示のためにのみ示されて
いる。実際、これらのステップは必ずしもこの順番で実行される必要はなく、す
べて同じプロセス内で実行されなくてもよい。例えば、別のプロセスで用紙スト
ックにガセットとサセプタを追加して、紙ではなくポリエステルに引き剥がし可
能な接着剤を塗布することができる。また、実施形態2および3のパッケージ/
エンベロープの組み合わせを作成するようにこのプロセスを構成することができ
ることを当業者は容易に理解するであろう。例えば、高温接着剤とガセットをあ
てがうステップが削除されたとすると、このプロセスを用いてパッケージに挿入
する別のエンベロープを作成することができる。すなわち、実施形態2である。
同様に、ポリエステルフィルムがガセットの縁部に到達せずに装入物の周囲を密
封するのに十分な幅があり、追加の用紙ストックが1巻きポリエステルフィルム
にあてがわれてフィルムのいずれかの側のパネルに結合されているとすると、実
施形態3のパッケージを製造できる。もちろん、このプロセスはサセプタに関連
して装入物を均一に分配するので、実施形態1の概念も実現される。
【0081】 ある種の実施形態のみを参照しながら本発明について詳述してきたが、本発明
の精神と範囲を逸脱することなくさまざまな変更が可能であることは当業者には
明らかであろう。そのような可能性を考慮しながら、本発明は、上記の特許請求
の範囲に関連して定義されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のパッケージの外観の上面図である。
【図2】 穀粒の装入物が均一な厚さで配置されている本発明の第1の実施形態を示す、
図1の線2−2で切った、パッケージの横断面図である。
【図3】 端部を中央部に折り返した後の図1のパッケージを表す側面図である。
【図4】 穀粒とスラリーとを含み保護する本発明の第2の実施形態で使用されるエンベ
ロープの側断面図である。
【図5】 図4のエンベロープを組み込んだパッケージの図2と同様の側断面図である。
【図6】 ポッピングプロセスが部分的に完了し、パッケージが部分的に膨張した図5と
同様の側断面図である。
【図7】 パッケージが弾けたポップコーン穀粒によって拡張した後の図5および6のパ
ッケージの斜視図である。
【図8】 エンベロープ部分に沿ってパネルを部分的に取り外した後の図7と同様のパッ
ケージの概観図である。
【図9】 カバーが穀粒上を覆い、パッケージの内表面に取り付けられて穀粒を囲むパッ
ケージの別の実施形態の図2と同様の横断面図である。
【図10】 ポッピングプロセスが部分的に完了し、パッケージが部分的に膨張した図9と
同様の側断面図である。
【図11】 パッケージの前面パネルおよび背面パネルが装入物の周囲で密封されて装入物
を囲むパッケージの別の実施形態の図2と同様の横断面図である。
【図12】 ポッピングプロセスが部分的に完了し、パッケージが部分的に膨張した図11
と同様の側断面図である。
【図13】 図11および12の実施形態のパッケージを示し、図を見易くするために背面
パネルの隅がパッケージの残りの部分から取り外されている様子を示した概観図
である。
【図14】 パッケージが弾けたポップコーン穀粒によって膨張した後の図11、12およ
び13のパッケージの斜視図である。
【図15】 パネルを部分的に取り外して内部の弾けた穀粒にアクセスできるようにした後
の図14と同様の斜視図である。
【図16】 本発明のパッケージを製造する好ましい製造プロセスを示す図である。
【手続補正書】
【提出日】平成13年10月17日(2001.10.17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の名称】 マイクロウエーブポップコーンパッケージ及びマイクロウエー
ブ調理可能なポップコーンをポップする方法
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 サイモン, フレデリック アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92831, フラートン, ノース ハリン トン ドライブ 313 Fターム(参考) 4B025 LB12 LE08 LG07 LK03 LP20 【要約の続き】

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続されて内部空洞を形成する柔軟なマイクロ波透過性材料
    の複数のパネルを含むポップコーンパッケージと、 パッケージの前面パネルに設けられたサセプタと、 前記前面パネルの内表面の空洞内においてサセプタの隣接して配置される弾け
    ていない電子レンジ調理可能なポップコーンの穀粒の装入物とを含む電子レンジ
    調理可能なポップコーン製品であって、 前記穀粒はサセプタによって加熱されたときに弾けて膨張するものであり、 前記穀粒の装入物は前記サセプタに対して均一な厚さに分散され、 それによって、マイクロ波エネルギが当該製品に加えられたときに、前記サセ
    プタがほぼ均一な速度で前記穀粒を加熱してそれを弾けさせる電子レンジ調理可
    能ポップコーン製品。
  2. 【請求項2】 すべての穀粒が前記サセプタのすぐ隣に配置されるように、
    前記装入物は、単一の穀粒の層へ分散されて形成される請求項1に記載の製品。
  3. 【請求項3】 前記穀粒の装入物が、前記サセプタのほぼ全体にわたって分
    散される請求項1に記載の製品。
  4. 【請求項4】 前記パッケージを形成するパネルが、前面パネルと、背面パ
    ネルと、2つの側面パネルとを含み、 前記側面パネルの各々は、出荷および保管においては前記パッケージを折りた
    たまれた状態とし、弾けた穀粒の量を収容するべく該パッケージを膨張可能にす
    る複数のガセットを含み、 前記装入物が前記側面パネルの各々のガセットの最も内側のエッジ部の間には
    まり、 それによってガセットをより完全に圧縮することができ、ガセットと穀粒との
    干渉が最小限に抑えられる請求項1に記載の製品。
  5. 【請求項5】 接続されて内部空洞を形成する柔軟なマイクロ波透過性材料
    の複数のパネルを含むポップコーンパッケージと、 前記パッケージの空洞内に配置されたマイクロ波透過性のエンベロープと、 前記エンベロープ内に確実に含まれる弾けていない電子レンジ調理可能なポッ
    プコーンの穀粒の装入物とを含む電子レンジ調理可能ポップコーン製品であって
    、 前記穀粒はマイクロ波エネルギによって加熱されたときに弾けて膨張するもの
    があり、 前記エンベロープの構造的な構成は、弾けていない前記穀粒を含むのには十分
    に強く、該穀粒が弾けたときに該エンベロープ内で膨張圧にさらされて該エンベ
    ロープが破裂する程度に弱く、 該パッケージは、弾けた穀粒の量を収容できる程度に、十分に大きい電子レン
    ジ調理可能ポップコーン製品。
  6. 【請求項6】 前記エンベロープの表面に前記装入物に隣接して搭載された
    サセプタをさらに含み、それによってマイクロ波エネルギが当該製品に加えられ
    たときに該装入物が該サセプタによって加熱される請求項5に記載の製品。
  7. 【請求項7】 前記装入物が前記サセプタに対して均一な厚さに分散され、
    それによって、マイクロ波エネルギが当該製品に加えられたときに、該サセプタ
    がほぼ均一な速度で前記穀粒を加熱する請求項6に記載の製品。
  8. 【請求項8】 前記装入物は、単一の穀粒の層を形成するように分散されて
    形成され、ほぼすべての穀粒が前記サセプタが搭載されている前記エンベロープ
    の部分に接触する請求項7に記載の製品。
  9. 【請求項9】 前記パッケージの前面パネルに搭載された前記サセプタをさ
    らに含み、前記エンベロープが前記サセプタに隣接して配置され、それによって
    、マイクロ波エネルギが当該製品に加えられたときに前記装入物が加熱される請
    求項5に記載の製品。
  10. 【請求項10】 前記エンベロープが前記空洞の内表面に確実に固定され、
    それによって、該エンベロープが破裂して穀粒が弾けた後で、該エンベロープは
    弾けたポップコーン穀粒の間で束縛が解けた状態にはない請求項5に記載の製品
  11. 【請求項11】 前記エンベロープは実質的に湿気を通さず、それによって
    、該エンベロープ内に装入物が密封された時点から該エンベロープが破裂する時
    点まで装入物の湿気含量がほぼ一定である請求項5に記載の製品。
  12. 【請求項12】 前記エンベロープはポリエステルで裏打ちされ、水を実質
    的に通さない接着剤で密封される請求項11に記載の製品。
  13. 【請求項13】 前記エンベロープが空気を抜いてある請求項11に記載の
    製品。
  14. 【請求項14】 前記エンベロープが前面層と背面層とを含み、 前記装入物が前記前面層と前記背面層との間に位置し、 接着剤によって前記装入物の周囲で前面層と背面層の向かい合う縁部を結合し
    、 該接着剤は穀粒が弾けた時にエンベロープ内で生成された膨張圧を収容するの
    に必要な結合力より小さい結合力を有し、 それによって、穀粒が弾けたときに前記前面層と背面層とが分離して穀粒を前
    記エンベロープから放出する請求項5に記載の製品。
  15. 【請求項15】 前記接着剤の結合力は接着剤の温度が上昇するにつれて減
    少し、それによって、穀粒が弾けた時に生成される熱が前記前面層と背面層との
    分離を促進する請求項14に記載の製品。
  16. 【請求項16】 前記前面パネルの表面に装入物に隣接して搭載されたサセ
    プタをさらに含み、マイクロ波エネルギが製品に加えられたときに、前記装入物
    と前記接着剤の両方が前記サセプタによって加熱される請求項15に記載の製品
  17. 【請求項17】 前記パッケージを形成するパネルが、前面パネルと、背面
    パネルと、2つの側面パネルとを含み、 前記側面パネルの各々は、出荷および保管においては前記パッケージを折りた
    たまれた状態とし、弾けた穀粒の量を収容するべく該パッケージを膨張可能にす
    る複数のガセットを含み、 前記前面パネルおよび背面パネルは、当該パッケージが折りたたまれた状態の
    ときに該前面パネルと背面パネルが合わさり、膨張したときには分かれ、 前記エンベロープの前記前面層および背面層がそれぞれ前記前面パネルおよび
    前記背面パネルに結合され、 それによって、当該パッケージが膨張したときに前記エンベロープの前記前面
    層および背面層が引き離される請求項14に記載の製品。
  18. 【請求項18】 前記前面パネルの縁部が2つのラップシームに沿って側面
    の縁部にわずかに重なり、 引き剥がしが可能な接着剤によって前記ラップシームが結合され、ここで該接
    着剤は、穀粒が弾ける間において前記パネルを保持できる結合力を有するととも
    に、パッケージ材料を引き裂くことなく前記側面パネルから前記前面パネルを引
    き裂くことができる程度に弱い結合力を有し、 それによって、穀粒が弾けた後で前記前面パネルと前記前面層を当該パッケー
    ジの残りの部分から引き剥がすことができ、パッケージ内部へのアクセスを可能
    とする請求項17に記載の製品。
  19. 【請求項19】 前記背面パネルの縁部が2つのラップシームに沿って前記
    側面パネルの縁部にわずかに重なり、 前記ラップシームは引き剥がし可能な接着剤によって結合され、ここで該接着
    剤は、穀粒が弾ける間において前記パネルを保持できる結合力を有するとともに
    、パッケージ材料を引き裂くことなく前記側面パネルから前記背面パネルを引き
    裂くことができる程度に弱い結合力を有し、 それによって、穀粒が弾けた後で前記背面パネルと前記背面層を当該パッケー
    ジの残りの部分から引き剥がすことができ、当該パッケージ内部へのアクセスを
    可能とする請求項17に記載の製品
  20. 【請求項20】 前記エンベロープが前面層と背面層とを含み、 前記装入物が前記前面層と背面層との間に位置し、 前記エンベロープの前記前面層および背面層が当該パッケージを形成するパネ
    ルから独立している請求項5に記載の製品。
  21. 【請求項21】 当該パッケージを形成するパネルが前面パネルと、背面パ
    ネルと、2つの側面パネルとを含み、 前記装入物が前記前面パネルの内表面に配置され、 前記エンベロープが、前記装入物を覆い、該装入物の周囲で前記前面パネルの
    内表面にシールされたカバーを備え、該装入物が該カバーと該前面パネルの内表
    面との間に確実に囲まれる請求項5に記載の製品。
  22. 【請求項22】 当該パッケージを形成するパネルが前面パネルと、背面パ
    ネルと、2つの側面パネルとを含み、 前記装入物が前記前面パネルの内表面に配置され、 前記背面パネルの内表面が前記装入物に隣接するように位置し、該装入物の周
    囲で前記前面パネルの内表面に接触するように背面パネルが位置し、 前記前面パネルおよび背面パネルの内表面が前記装入物の周囲でシールされて
    該装入物が該前面パネルおよび背面パネルの内表面の間に確実に囲まれる請求項
    5に記載の製品。
  23. 【請求項23】 結合されて内部空洞を形成する柔軟なマイクロ波透過性材
    料の複数のパネルを含むポップコーンパッケージと、 当該パッケージの前面パネルの内部表面上に堆積した弾けていない電子レンジ
    調理可能ポップコーン穀粒の装入物と、 前記装入物を覆い、該装入物の周囲で前面パネルの内表面に接着されたマイク
    ロ波透過性カバーを含み、それによって、該カバーと該前面パネルとの間に該装
    入物を確実に含むエンベロープを形成し、 マイクロ波エネルギを熱に変換することのできるサセプタが前記前面パネルに
    搭載され、 前記装入物は前記サセプタに隣接して堆積され 穀粒は加熱されたときに弾けて膨張するものであり、 前記エンベロープの構成構造は、弾けていない穀粒を含むのには十分に強く、
    穀粒が弾けたときに該エンベロープ内で生成される膨張圧にさらされて該エンベ
    ロープが破裂する程度に弱く、 当該パッケージは弾けた穀粒の量を収容できる程度に十分に大きく柔軟である
    電子レンジ調理可能ポップコーン製品。
  24. 【請求項24】 前記カバーが引き剥がし可能な接着剤で前記前面パネルの
    内表面に接着され、前記接着は穀粒が弾けた時にエンベロープ内で生成された膨
    張圧を含むのに必要な結合力より小さい結合力を有し、 それによって、穀粒が弾けたときに前記カバーが前記前面パネルから分離する
    請求項23に記載の製品。
  25. 【請求項25】 前記接着剤は接着剤の温度が上昇するにつれて減少する結
    合力を有し、該接着剤は前記サセプタからの熱を受けられる程度に該サセプタに
    近い位置に塗布され、それによって、該サセプタによって生成される熱が前面パ
    ネルからのカバーの分離を促進する請求項24に記載の製品。
  26. 【請求項26】 当該パッケージを形成するパネルが前面パネルと、背面パ
    ネルと、2つの側面パネルとを含み、 前記前面パネルの縁部が2つのラップシームに沿って前記側面パネルの縁部に
    わずかに重なり、 前記ラップシームは引き剥がし可能な接着剤によって結合され、ここで該接着
    剤は、穀粒が弾ける間において前記パネルを保持できる結合力を有するとともに
    、パッケージ材料を引き裂くことなく側面パネルから前面パネルを引き裂くこと
    ができる程度に弱い結合力を有し、 それによって、穀粒が弾けた後で前記前面パネルと前記サセプタを当該パッケ
    ージの残りの部分から引き剥がすことができ、パッケージ内部にアクセス可能と
    なる請求項23に記載の製品。
  27. 【請求項27】 前記カバーが前記背面パネルに確実に固定され、それによ
    って、前記前面パネルが取り外されても該カバーが該背面パネルに取り付けられ
    た状態となる請求項26に記載の製品。
  28. 【請求項28】 前記パッケージを形成するパネルが前面パネルと、背面パ
    ネルと、2つの側面パネルとを含み、 前記背面パネルの縁部が2つのラップシームに沿って側面パネルの縁部にわず
    かに重なり、 前記ラップシームは引き剥がし可能な接着剤によって結合され、該接着剤は穀
    粒が弾ける間において前記パネルを保持できる結合力を有するとともに、パッケ
    ージ材料を引き裂くことなく前記側面パネルから前記前面パネルを引き裂くこと
    ができる程度に弱い結合力を有し、 それによって、穀粒が弾けた後で背面パネルをパッケージの残りの部分から引
    き剥がすことができ、当該パッケージ内部にアクセス可能となる請求項23に記
    載の製品。
  29. 【請求項29】 前記カバーが前記背面パネルに確実に固定され、それによ
    って、該背面パネルがパッケージの残りの部分から引き剥がされても該カバーが
    該背面パネルに取り付けられた状態にある請求項28に記載の製品。
  30. 【請求項30】 接続されて内部空洞を形成する柔軟なマイクロ波透過性材
    料の複数のパネルを有するポップコーンパッケージと、 前記パッケージの前記前面パネルの内表面に堆積された弾けていない電子レン
    ジ調理可能なポップコーンの穀粒の装入物とを含み、 前記背面パネルの内表面が前記装入物に隣接して位置し、該装入物の周囲で前
    記前面パネルの内表面に接触し、 前記前面パネルおよび前記背面パネルの内表面が前記装入物の周囲で接着され
    て該装入物を含むエンベロープが該前面パネルと背面パネルの間に形成され、 マイクロ波エネルギを熱に変換する能力を有するサセプタが前記前面パネルに
    搭載され、 前記装入物は前記サセプタに隣接して堆積され、 前記穀粒は加熱されたときに弾けて膨張するものであり、 前記エンベロープを形成する前記前面パネルと前記背面パネルの部分の間の接
    着力は、弾けていない穀粒を収容して維持する程度に強く、穀粒が弾けたときに
    は生成される内部膨張圧にさらされて分離する程度に弱いものであり、 前記パッケージが弾けた穀粒の量を収容できる程度に十分に大きく柔軟である
    電子レンジ調理可能ポップコーン製品。
  31. 【請求項31】 前記装入物の周囲で前記前面パネルを前記背面パネルに保
    持する接着剤が、接着剤の温度が上昇するにつれて減少する結合力を有し、前記
    サセプタからの熱を受けられる程度に該サセプタに近い位置に塗布され、それに
    よって、該サセプタによって生成される熱が前記前面層および背面層の分離を促
    進する請求項30に記載の製品。
  32. 【請求項32】 前記パッケージを形成するパネルが前面パネルと、背面パ
    ネルと、2つの側面パネルとを含み、該前面パネルおよび背面パネルの内表面が
    それぞれ前記エンベロープの前記前面層および背面層を形成する耐湿材料で裏打
    ちされる請求項30に記載の製品。
  33. 【請求項33】 前記パッケージを形成するパネルが前面パネルと、背面パ
    ネルと、2つの側面パネルとを含み、 前記前面パネルの縁部が2つのラップシームに沿って前記側面パネルの縁部に
    わずかに重なり、 前記ラップシームは、引き剥がし可能な接着剤によって結合され、該接着剤は
    、穀粒が弾ける間において前記パネルを保持できる結合力を有するとともに、パ
    ッケージ材料を引き裂くことなく前記側面パネルから前記前面パネルを引き裂く
    ことができる程度に弱い結合力を有し、 それによって、穀粒が弾けた後で前記前面パネルと前記サセプタを当該パッケ
    ージの残りの部分から引き剥がすことができ、パッケージ内部にアクセスが可能
    となる請求項30に記載の製品。
  34. 【請求項34】 前記パッケージを形成するパネルが前面パネルと、背面パ
    ネルと、2つの側面パネルとを含み、 背面パネルの縁部が2つのラップシームに沿って側面パネルの縁部にわずかに
    重なり、 引き剥がし可能な接着剤によって前記ラップシームが結合され、該接着剤は、
    穀粒が弾ける間において、前記パネルを保持できる結合力を有するとともに、パ
    ッケージ材料を引き裂くことなく前記側面パネルから前記背面パネルを引き裂く
    ことができる程度に弱い結合力を有し、 それによって、穀粒が弾けた後で前記背面パネルを当該パッケージの残りの部
    分から引き剥がすことができ、当該パッケージの内部にアクセス可能とする請求
    項30に記載の製品。
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