JP2003514730A - 改良した閉鎖体を備える加湿拭い具容器 - Google Patents

改良した閉鎖体を備える加湿拭い具容器

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JP2003514730A JP2001539756A JP2001539756A JP2003514730A JP 2003514730 A JP2003514730 A JP 2003514730A JP 2001539756 A JP2001539756 A JP 2001539756A JP 2001539756 A JP2001539756 A JP 2001539756A JP 2003514730 A JP2003514730 A JP 2003514730A
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キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 他の特徴の中でも、蓋(24)とベース(22)との間における良好な開放及び良好な引裂抵抗を有する加湿拭い具容器(20)。容器は、容器ベースと、容器ベースに接合される容器蓋とを含む。1つの実施の形態では、容器蓋は、容器の内部内に下方に延びる案内隆起部(50)を有する。案内隆起部は、案内蓋が部分開位置にあることを可能にし、容器の閉鎖時に、容器蓋と容器ベースとの間における良好な整合を与える。別の実施の形態では、容器は、閉鎖体を含み、閉鎖体は、上方に延びる舌状突出部(58)と、平らにした把持領域(74)と、容器を開放することができる容易さを増大させる補助領域(78)とを有する。本発明は又、より大きな引裂抵抗の容器蓋を有する容器に関する。容器蓋は、一次厚さ(67)のヒンジ溝(64)を有する。ヒンジ溝は、一次厚さより大きい二次厚さを有する2つの端領域を備える。端領域の大きな厚さは、容器の繰り返しの開閉の後に容器蓋に起こり得る引裂に抵抗する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、予め加湿された拭い具のための容器に関する。具体的には、本発明
は、より容易に互いに固定する容器蓋と容器ベースに関する。容器蓋と容器ベー
スとの間の係合は、容器蓋を容器ベースの頂部に良好に位置決めする構造案内体
及び改良された閉鎖体によって容易にされる。本発明は又、容器蓋の引裂抵抗の
改良及び容器の圧縮強度の改良に関する。
【0002】 (発明の背景) 加湿拭い具は、多くの形態で利用されている周知の商業的な消費製品である。
加湿拭い具の最も普通の形態は、プラスチック容器内に包装された加湿シートの
積み重ねであると思われる。加湿拭い具は、種々の適当な拭い溶液で湿らされた
種々の材料で形成されている。一般的には、加湿拭い具は、折り畳んだ形態又は
広げた形態のいずれかで容器内に積み重ねられる。例えば、当業者にとっては周
知のC−折り、Z−折り、又は四等分折り形態のような折り畳み形態で容器内に
加湿拭い具の各々が配列されるようになった加湿拭い具用の容器が利用されてき
た。折り畳みされた加湿拭い具の幾つかのものは又、加湿拭い具の積み重ね体内
における直ぐ上及び下の加湿拭い具に折り込まれている。別の形態では、加湿拭
い具は、個々の加湿拭い具を分離するミシン目を有し、ロールに巻かれる材料の
連続ウェブの形態で容器内に配置されてきた。このような加湿拭い具は、赤ん坊
の拭い具、手の拭い具、家庭用清掃拭い具、工業用拭い具等のために使用されて
きた。
【0003】 上述のような加湿拭い具を収容する従来のパッケージは、一般的には、調理台
のような平らな面上に配置されるように設計されてきた。このような従来のパッ
ケージは、一般的に、乾燥し過ぎないことを保証するように加湿拭い具に対して
密閉環境を与えるプラスチック容器又はタブを設けていた。従来のパッケージの
幾つかは又、パッケージが開放された後に片手を使用して、各加湿拭い具の取り
出しを一度に一枚ずつ行うことができるように構成されてきた。このような片手
による一度に一枚ずつの取り出しは、使用者又は介護者の他方の手を一般的には
他の機能のために同時に使用しなければならないことを考慮すると、特に望まし
いものである。例えば、幼児のおむつ製品を取り換えるとき、介護者は、一般的
に、一方の手を使用して幼児を所望位置に保持し、その状態を維持しながら、他
方の手で赤ん坊用拭い具を取り出して幼児を拭こうとする。
【0004】 しかしながら、このような従来の加湿拭い具容器を開くことは、十分に満足の
いくものではなかった。例えば、多くの従来の容器は、片手で開放することがで
きず、或いは、片手で開放するように設計されている場合でも、すべての使用者
にとって片手で開放するのが容易であるというものではなかった。このような容
器では、使用者は、一般的に、加湿拭い具を取り出す前に、両手でパッケージを
開けなければならない。このようなパッケージの多くは、加湿拭い具が乾燥し過
ぎないことを保証するため閉じるときに容器本体との確実な摩擦シールを与える
カバーを含んでいるので、開け難かった。さらに、多くの従来の容器は、片手で
操作しにくい比較的小さい開放機構を含んでいた。
【0005】 加湿拭い具のための従来の容器と関連する別の問題点は、容器の蓋を一般的に
は完全に開放するか或いは完全に閉じるかのいずれかにしなければならないこと
である。容器内に残っている加湿拭い具の重量によっては、容器は、開放蓋の重
量のために後方に傾くことがある。従って、従来の容器は、容器の蓋とベースと
の間の部分開位置を与えるものではない。従って、容器内の加湿拭い具が少なく
なると、容器から片手で拭い具を得るのが一層難しくなる。幾つかの従来の容器
では、容器蓋と容器ベースとの間の整合が不十分である。不十分な整合は、特に
片手が作業をしなければならないときに、容器蓋を容器ベースに固定する使用者
の能力を損なう。
【0006】 おむつの交換時における加湿拭い具のような、幾つかの加湿拭い具の使用に関
して、加湿拭い具を保持する容器は、極めて頻繁に開閉される。容器蓋の頻繁な
開閉は、容器蓋と容器ベースとの間の接合部又は取付部において磨耗と応力を発
生させる。多数の開閉サイクルの後、接合部は、破損し始めることがあり、幾つ
かの場合には、容器蓋を容器ベースから引き剥がすことになる。引き裂かれた蓋
によって生ずる粗い面は、皮膚又は織物に引っ掛かって、厄介な思いをさせるこ
とがある。過去において、幾つかの従来の容器の外形は、皮膚又は織物に引っ掛
かることがある粗い縁部を備えた直角を有していた。例えば、直角は、容器蓋と
容器ベースとの間の接合個所に存在することが多い。
【0007】 容器の輸送及び保管に際して、容器は、互いに上下に垂直に積み重ねられるこ
とが多い。このような積み重ねは、バレット上或いは輸送/保管容器内で行うこ
とがある。互いに上下に容器を垂直に積み重ねる結果、大きな力が容器の頂部に
作用することになる。容器が十分な圧縮強度を有していない場合には、容器蓋又
は容器ベースは、外方に曲がり又は座屈することによって撓み状態になることが
ある。幾つかの従来の容器は、日常の輸送及び保管の際に受ける力の大きさに耐
えるように設計されていない。
【0008】 (発明の概要) 上述の問題点及び課題に応答して、良好な開放及び取り出し性を有し、部分開
位置を維持することができ、蓋とベースとの間の良好な整合を有し、良好な引裂
抵抗を有し、良好な圧縮強度を有する、加湿拭い具のための新しい容器が開発さ
れた。本発明の目的及び利点は、以下の説明において示され明らかになると共に
本発明の実施によって教示される。本発明の付加的な利点は、以下の説明及び特
許請求の範囲並びに添付図面において特に指摘される容器によって実現され、達
成される。
【0009】 1つの形態では、本発明は、容器ベースと容器蓋とを含む加湿拭い具容器に関
する。容器蓋は、容器ベースに接合される。容器蓋と容器ベースは、単一の構成
要素とすることができ、或いは、別々の構成要素とすることができる。容器蓋と
容器ベースとの間の接合具は、超音波接合、インターロックヒンジの形態、或い
は、公知の接合具の形態とすることができる。容器蓋は、頂部と、前壁と、後壁
と、一対の対向した側壁とを有する。これらの壁は、容器蓋の頂部からほぼ矩形
形態で下方に延びる。これらの壁は又、ほぼ台形形態で下方に延びることもでき
る。容器ベースは、底部と、前壁と、後壁と、一対の対向した側壁とを有する。
これらの壁は、容器ベースの底部から上方にほぼ矩形形態で延び、加湿拭い具を
収容するための内部を形成する。これらの壁は又、ほぼ台形形態で上方に延びる
こともできる。
【0010】 容器蓋の頂部は、下方に延びる案内隆起部を有する。容器蓋の後壁は、容器の
全長とほぼ同じ長さを構成する。案内隆起部は、容器蓋の後壁に対してほぼ平行
であり、案内隆起部は、後壁に密接して又は近接して配置される。案内隆起部は
、後壁の長さより小さい長さを有する。例えば、一般的に容器の長さを表す後壁
の長さに対する案内隆起部の長さの比率は、限定するわけではないが好ましくは
、約40%から約90%までとすることができる。さらに、案内隆起部は、約0
.25インチから約0.75インチまでの距離だけ、下方に延びることができる
。案内隆起部は又、約0.0625インチから約0.25インチまでの厚さを有
することができる。容器ベースの後壁は、受け縁部を構成する上部分を有する。
受け縁部は、一般的に、容器蓋の案内隆起部を受けるように構成されている。例
えば、受け縁部は、弧状形状にすることができる。受け縁部は、容器蓋が開位置
から閉位置に回転するとき、案内隆起部を徐々に受ける。とりわけ、案内隆起部
は、容器の片手での開閉を容易にする。さらに、案内隆起部は、容器蓋と容器ベ
ースとの間における整合を向上させる。案内隆起部は又、容器蓋の部分開位置を
可能にする。容器内に数枚の加湿拭い具しか残っていない場合であっても、容器
が部分開放しているときに、容器は安定であり、傾くことはない。部分開位置で
は、容器蓋は、容器ベースの上方の約1.5インチから約3.0インチまでのと
ころにある。部分開位置は、容器内に手を伸ばして加湿拭い具を片手のみで取り
上げるのを可能にする。
【0011】 容器蓋は、ポリマー、コポリマー、又は、これらの混合物で製造することがで
きる。例えば、容器蓋は、主に、スチレン・ブタジエン・スチレン・コポリマー
で形成することができる。容器蓋は、容器内に残る拭い具の量についての判断を
幾分容易にするため、透明又は半透明にすることができる。容器ベースも同様に
、ポリマー、コポリマー、又はこれらの混合物で製造することができる。例えば
、容器ベースは、主に、ポリスチレンで形成することができる。容器ベースは、
不透明、半透明、又は透明材料のいずれかで形成することができる。容器蓋又は
容器ベースのいずれかの材料に、染料、毛染め料、又は着色剤を加えることがで
きる。本発明の加湿拭い具容器は、加湿拭い具を収容するのに使用しないときに
、二次的な目的のために有益に使用することができる。例えば、容器を使用して
、小さな玩具、工芸品、及び他の日用品を保管することができる。容器蓋と容器
ベースが半透明又は透明であるとき、容器蓋を開放することなしに、容器の内側
にあるものを見ることができる。
【0012】 容器蓋と容器ベースの種々の壁の交点に形成される隅部を丸くすることができ
る。より具体的には、前壁、後壁、側壁、頂部、及び底部の間の隅部を曲線状に
することができる。容器蓋と容器ベースは、それらのそれぞれの後壁において互
いに結合することができる。容器蓋と容器ベースは、超音波接合を含む公知の種
々の方法によって結合し或いは接合することができる。
【0013】 別の形態では、本発明は、容器ベースと、容器ベースに取り付けられる別個の
容器蓋とを含む加湿拭い具容器に関する。容器蓋は、ヒンジ装置、ピン、インタ
ーロック縁部、超音波接合、及び公知の他の取り付け方法を含む種々の方法で容
器ベースに取り付けることができる。容器蓋は、頂部と、前壁と、後壁と、一対
の対向した側壁とを有する。これらの壁は、頂部からほぼ矩形形態で下方に延び
る。
【0014】 容器蓋の後壁は、外方に延びるフランジを含む。外方に延びるフランジは、主
に二次元であり、従って、フランジは幅と長さとを有する。フランジは、3つの
領域、即ち、容器蓋の後壁にすぐ隣接する領域、ヒンジ溝、及び取り付け領域に
分割されるものと考えることができる。取り付け領域は、容器蓋の後壁に対して
最も遠くに配置されており、ヒンジ溝は、直接隣接領域と取り付け領域との間に
配置される。3つの領域は、主に直線であり、これらの領域は、互いに対して及
び容器蓋の後壁に対してほぼ平行になるように構成される。これらの領域の各々
は、容器蓋の後壁の長さより長くない独立した長さを有する。フランジの長さは
、後壁付近の領域からフランジの幅に沿って徐々に細くすることができる。この
場合には、後壁付近のフランジの長さは、取り付け領域のところのフランジの長
さより大きくなる。ヒンジ溝の長さは、後壁付近の領域の長さと取り付け領域の
長さとの間になる。例えば、容器蓋の全長に対するヒンジ溝におけるフランジの
長さの比率は、約60%から約85%までとすることができ、容器蓋の全長に対
する取り付け領域におけるフランジの長さの比率は、約50%から約75%まで
とすることができる。
【0015】 ヒンジ溝は、該ヒンジ溝の一端に各々が位置する2つの端領域を有する。ヒン
ジ溝は一次厚さを有し、ヒンジ溝の端領域は、一次厚さより大きい二次厚さを有
する。ヒンジ溝の一次厚さは、約0.005インチから約0.015インチまで
とすることができる。端領域の二次厚さは、好ましくは、一次厚さより約20%
から約100%大きくすることができる。
【0016】 ヒンジ溝の厚さに加えて、外方に延びるフランジに対する全体厚さがある。フ
ランジの厚さは、フランジの幅にわたって変動することができる。例えば、フラ
ンジの厚さは、後壁付近の厚さと、ヒンジ溝の端領域の二次厚さと、取り付け領
域の厚さとを含む。容器蓋の後壁付近のフランジの厚さと取り付け領域の厚さが
二次厚さより大きい場合には、フランジの厚さは、該厚さが二次厚さと釣り合う
まで、幅に沿って徐々に減少させることができる。これに対し、容器蓋の後壁付
近のフランジの厚さと取り付け領域の厚さが二次厚さより小さい場合には、フラ
ンジの厚さは、該厚さが二次厚さと釣り合うまで、幅に沿って徐々に増加させる
ことができる。外方に延びるフランジは、一般的にフランジの幅に沿って構成さ
れる2つの端部を有する。これらの端部は、容器蓋の後壁から遠去かる方へ90
°より小さい角度を形成する曲線形状を有することができる。フランジの端部に
対するなだらかな曲線は、皮膚及び織物がフランジに引っ掛かるのを防ぐことが
できる。
【0017】 加湿拭い具容器は又、底部と、前壁、後壁、及び一対の対向した側壁とを含む
容器ベースを含む。これらの壁は、容器ベースの底部からほぼ矩形形態で上方に
延び、加湿拭い具を収容するための内部を形成する。これらの壁は又、ほぼ台形
形態で上方に延びるようにすることができる。容器ベースの後壁は、外方に延び
るリップを含む上部分を有する。容器蓋の取り付け領域を容器ベースの後壁の外
方に延びるリップに取り付けることによって、容器蓋を容器ベースに取り付ける
ことができる。インターロック・ヒンジ、ピン、及び超音波接合を含む公知の種
々の方法によって、容器蓋と容器ベースを互いに取り付けることができる。
【0018】 容器蓋と容器ベースは、容器内に残っている加湿拭い具の量の表示を行うため
、透明又は半透明のいずれかにすることができる。容器蓋と容器ベースは、種々
のポリマー、コポリマー、及び、ポリスチレン及びポリスチレンを含む混合物を
含む混合物で形成することができる。容器蓋と容器ベースの前壁、後壁、側壁、
頂部、及び底部によって形成される隅部は、曲線状にすることができる。
【0019】 別の形態では、本発明は、容器ベース、容器蓋、及び閉鎖体を含む加湿拭い具
容器に関する。容器蓋は、容器ベースに接合され、容器蓋自体がヒンジを含み、
或いは、ヒンジを容器蓋と容器ベースとの間に形成することができる。容器蓋と
容器ベースとの間の接合部の一例として、容器蓋と容器ベースを互いに超音波接
合することができる。閉鎖体は、閉位置において容器蓋を容器ベース上に釈放可
能に保持するように構成される。
【0020】 閉鎖体は、容器ベースの前壁の頂面と連続し、該頂面から上方に延びる直立し
た舌状突出部を含む。直立した舌状突出部は、湾曲した縁部と、舌状突出部のほ
ぼ中央にある平らにした把持領域とを有することができる。容器ベースの前壁の
頂面は、舌状突出部の把持領域の下に弧状くぼみを有することができる。閉鎖体
は又、弧状くぼみの下にあり、一般的に舌状突出部と連続する補助領域を含む。
閉鎖体は又、容器蓋の前壁の凸状部分に配置される孔を含む。容器が閉鎖される
とき、舌状突出部は、孔を貫通して上方に延びる。別の実施の形態では、舌状突
出部は容器蓋から下方に延び、孔は容器ベースの凸状部分内に配置される。
【0021】 このような閉鎖体を有する容器蓋は、頂部と、頂部からほぼ矩形形態で下方に
延びる後壁及び一対の対向した側壁とを更に含むことができる。このような閉鎖
体を有する容器ベースは、底部と、底部からほぼ矩形形態で上方に延びて加湿拭
い具を収容するための内部を形成する後壁及び一対の対向した側壁とを更に含む
ことができる。容器ベースは又、ほぼ台形状の形態を有することができる。
【0022】 本発明の他の容器におけると同様に、容器内に残っている加湿拭い具の量の表
示を行うため、容器蓋と容器ベースを透明又は半透明にすることができる。容器
蓋と容器ベースは、種々のポリマー、コポリマー、及びポリスチレン及びポリス
チレンを含む混合物を含む混合物で形成することができる。容器蓋及び容器ベー
スの前壁、後壁、側壁、頂部、及び底部によって形成される種々の隅部は、曲線
状にすることができる。
【0023】 更に別の形態では、本発明は、容器ベースと、容器ベースに接合される容器蓋
とを含む加湿拭い具容器に関する。容器ベースは、底部と、前壁と、後壁と、一
対の対向した側壁とを含む。これらの壁は、底部から上方にほぼ矩形形態に延び
て、加湿拭い具を収容するための内部を形成する。これらの壁は、壁に形成され
る1又はそれ以上のほぼ直線のリブを含むことができる。リブは、垂直又は水平
にすることができる。リブは、壁の長さ又は幅の全体に沿って延びることができ
、或いは、リブは、壁の長さ又は幅の一部のみに沿って延びることができる。リ
ブは、輸送及び保管の際に発生し得る圧潰又は座屈に抵抗する良好な圧縮強度を
容器に与える。リブは又、容器に対してより美的な外観を与える。
【0024】 従って、本発明は、その種々の形態において、従来の加湿拭い具容器と比較す
るとき、加湿拭い具に対して片手で便利に取り扱いできる、有利な構成の加湿拭
い具用容器に関する。特に、本発明は、使用し易く人間工学的な閉鎖体を有する
、加湿拭い具のための美的に満足のいく容器を提供する。改良した閉鎖体は、片
手での確実な開放と取り出しを与え、消費者に良好に受け入れられる。容器は、
加湿拭い具を取り出すのに介護者の一方の手を利用するのが普通である一般的な
おむつの交換作業における使用を意図した赤ん坊の拭い具にとって特に好ましい
。さらに、本発明の容器は、容器内における加湿拭い具の量にかかわらず、部分
開位置において安定する。ほんの少量の加湿拭い具しか容器内に残っていないと
きにも、部分開位置を維持することができることにより、容器蓋の重量が容器を
後方に傾けるのを阻止する。容器は又、容器蓋と容器ベースとの間の良好な整合
をもたらし、これにより片手による作業を更に助ける。有利な構成では、本発明
の容器は、従来の蓋より繰り返し使用時の引裂抵抗が大きい蓋と、皮膚又は織物
が容器の縁部に引っ掛からないようにする湾曲した縁外形を有する。さらに、本
発明の容器は、良好な圧縮強度、従って、良好な耐圧潰性及び座屈性を提供する
【0025】 上述の一般的な説明及び以下の詳細な説明は両方とも、例示的なものであり、
請求される本発明の更なる説明を与えることを意図していることを理解すべきで
ある。本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付図面には、本発明の容器
の一層の理解を示し、与えるものが含まれる。図面は、これらの説明と共に、本
発明の種々の形態を説明するのに役立つ。
【0026】 以下の本発明の詳細な説明及び添付図面を参照するとき、本発明は、より完全
に理解され、更なる利点が明白になるであろう。図面は、単なる例示的なもので
あり、特許請求の範囲の範囲を限定することを意図するものではない。図面に示
される容器の同じ部分は、同じ参照符号によって示される。
【0027】 (発明を実施するための最良の形態) 本発明は、加湿拭い具のための従来の容器の使用及び耐久性に関連した課題を
解決することに向けられる。図1乃至図8に代表的に示されるように、本発明は
、個人的な使用のため加湿拭い具を便利で確実な方法で取り出すように構成され
た加湿拭い具容器20を提供する。加湿拭い具容器20は、容器ベース22と、
容器ベース22に接合され或いは取り付けられる容器蓋24とを含む。容器ベー
ス22と容器蓋24は、単一片として形成することができ、或いは、別々の片と
することもできる。限定するわけではないが、ヒンジ、インターロック部材、接
着剤又は他の結合剤の使用、又は超音波接合を含む、当該技術分野において公知
の種々の機械的及び化学的方法によって、容器蓋24を容器ベース22に接合す
ることができる。
【0028】 加湿拭い具は、加湿拭い具を便利に且つ確実に一度に一枚ずつ取り出し、加湿
拭い具が乾燥し過ぎないことを保証する任意の方法で、容器20内に配列するこ
とができる。例えば、加湿拭い具は、個々に折り畳んだものでも、或いは個々に
折り畳んでいないものでもよいが、加湿拭い具の積み重ね体を形成するように積
み重ね形態に配列した複数の個々のシートの形で、容器20内に配列することが
できる。加湿拭い具は、当業者であれば公知のようなC−折り又はZ−折り形態
に折り畳み、加湿拭い具の積み重ね体を形成するように互いに上下に積み重ねた
個々の加湿拭い具とすることができる。別の構成では、加湿拭い具を容器20内
に積み重ね形態に配列しようとする場合に、積み重ねた形態の連続した拭い具の
前端縁部と後端縁部とが重なり合うように、個々の加湿拭い具を折り込むことが
できる。このような形態では、先行する加湿拭い具が使用者によって取り出され
ると、後続の加湿拭い具の前端縁部は、先行する加湿拭い具の後端縁部によって
、積み重ね体から外される。加湿拭い具は、当業者には公知の手段によって、こ
のような取り出しを容易にするように、加湿拭い具を折り込みことができる。
【0029】 別の手法では、加湿拭い具は、アコーディオン状に積み重ねた形態に折り畳ま
れた相互に連結された加湿拭い具の連続したウェブとして、容器20内に配列す
ることができる。個々の加湿拭い具は、先行する加湿拭い具が取り出された後に
後続の加湿拭い具が使用者による把持のための適所にあることを確実にするため
に、ミシン目のような切り取り線に沿って互いに連結することができる。例えば
、ウェブの幅方向に延びる一連の切り取り線を有する材料の連続ウェブによって
、加湿拭い具を形成することができる。連続した切り取り線の間における材料の
ウェブの部分は、各々の独立した加湿拭い具を形成する。材料のウェブに設けら
れる穿孔、くぼみ、又は切れ目のような、当業者にとっては公知の手段によって
、切り取り線を設けることができる。例えば、材料のウェブを打ち抜きロールと
アンビルロールとの間に通すことによって、切り取り線、即ち穿孔を設けること
ができる。切り取り線を材料のウェブに形成した後、ウェブは、容器20の内部
38に容易に挿入するため、積み重ねた形態に配列することができる。
【0030】 本発明の加湿拭い具容器20は、所望の包装と最終用途に応じて、適当な数の
個々の加湿拭い具を含むことができる。例えば、容器20は、少なくとも約5枚
の加湿拭い具、好ましくは約16枚から約320枚までの個々の加湿拭い具を含
むことができる加湿拭い具の積み重ね体を有するように構成することができる。
【0031】 各加湿拭い具は、形状がほぼ矩形であり、一対の対向した側縁部と、前端縁部
及び後端縁部と呼ばれる一対の対向した端縁部とを備える。各加湿拭い具の前端
縁部は、一般的に、使用者が把持して容器20からの加湿拭い具の取り出しを容
易にするように、容器20内に位置決めされる。各加湿拭い具は、広げた幅及び
広げた長さを定める。加湿拭い具は、任意の適当な広げた幅と長さを有すること
ができる。例えば、加湿拭い具は、約2.0cmから約80.0cm、好ましく
は約10.0cmから約25.0cmまでの広げた長さ、及び、約2.0cmか
ら約80.0cm、好ましくは約10.0cmから約45.0cmまでの広げた
幅を有することができる。
【0032】 本発明の加湿拭い具に適した材料は、当業者には周知である。加湿拭い具は、
メルトブロー、コフォーム、空気堆積、ボンデッドカードされたウェブ材料、水
圧交絡された材料等を含む加湿拭い具の使用に適した任意の材料で形成すること
ができ、合成繊維又は天然繊維又はこれらの組合せを含むことができる。加湿拭
い具は、平方メートル当たり約25グラムから約120グラム、好ましくは平方
メートル当たり約40グラムから約90グラムまでの坪量を有することができる
【0033】 特定的な形態では、加湿拭い具は、平方メートル当たり約60グラムから約8
0グラム、好ましくは平方メートル当たり約75グラムの坪量を有するポリマー
微小繊維とセルロース繊維のコフォーム・ベースシートを含むことができる。こ
のようなコフォーム・ベースシートは、一般的に、1978年7月11日にアン
ダーソン等に付与され、引用によりここに組み入れられる米国特許第4,100
,324号に記載されているように製造される。一般的は、このようなコフォー
ム・ベースシートは、例えばポリプロピレン微小繊維のようなポリマー・メルト
ブロー微小繊維と、例えば木材パルプ繊維のようなセルロース繊維とのガス形成
マトリックスを含む。コフォーム・ベースシートにおけるポリマー微小繊維とセ
ルロース繊維との相対百分率は、加湿拭い具の所望の特性に応じて、広範に変え
ることができる。例えば、コフォーム・ベースシートは、加湿拭い具を形成する
のに使用されるコフォーム・ベースシートの乾燥重量に基づき、約20から約1
00重量%、好ましくは約20から約60重量%、より好ましくは約30から約
40重量%までのポリマー微小繊維を含むことができる。
【0034】 本発明の異なる形態に係る加湿拭い具は、加湿拭い具に吸収させ得る任意の溶
液とすることができる液体を含む。加湿拭い具内に含まれる液体は、所望の拭い
性状を与える任意の適当な成分を有することができる。例えば、該成分には、水
、軟化剤、界面活性剤、保存剤、キレート剤、pH緩衝剤、又はこれらの組合せ
を含むことができる。該液体は又、ローション剤、軟膏、及び/又は、薬剤を含
むこともできる。
【0035】 各加湿拭い具内に含まれる液体の量は、加湿拭い具を形成するのに使用される
材料、使用される液体の種類、加湿拭い具の積み重ねを保管するのに使用される
容器の種類、及び加湿拭い具の所望の最終用途に応じて、変えることができる。
一般的に、各加湿拭い具は、良好な拭いのため、拭い具の乾燥重量に基づき、約
150から約600重量%、好ましくは約250から約450重量%までの液体
を含むことができる。加湿拭い具の乾燥重量に基づき約30から約40重量%ま
でのポリマー微小繊維を含むコフォーム材料で加湿拭い具が形成される特定の形
態では、加湿拭い具内に含まれる液体の量は、加湿拭い具の乾燥重量に基づき、
約300から約400重量%、好ましくは約330重量%である。液体の量が上
記の範囲より少ない場合には、加湿拭い具は、乾燥し過ぎとなり、十分に機能す
ることができない。液体の量が上記の範囲より多い場合には、加湿拭い具は、過
飽和となり、液体は、容器の底に溜まることがある。
【0036】 図1乃至図8に示されるように、加湿拭い具容器20は、前壁30、後壁32
、及び一対の対向した側壁34、36に接合された底部28を構成する容器ベー
ス22を有する。前壁、後壁、及び側壁は、底部28からほぼ直交方向に上方に
延び、矩形の容器ベース22を形成する。容器ベース22は、台形形状を有する
こともできる。容器ベース22の底部、前壁、後壁、及び側壁は、一般的に、加
湿拭い具を収容するための開放内部38を構成する。加湿拭い具容器20は又、
前壁42、後壁44、及び一対の対向した側壁46、48に接合された頂部40
を構成する容器蓋24を有する。前壁、後壁、及び側壁は、頂部40からほぼ直
交方向に下方に延び、矩形の容器蓋24を形成する。
【0037】 容器20の容器ベース22と容器蓋24は、廉価で液体を保持することができ
る種々の材料によって形成することができる。適当な材料には、ポリプロピレン
、ポリエチレン、ポリスチレン等、又はそれらの組合せが含まれる。例えば、容
器ベース22は、約0.010インチから約0.080インチまでの厚さを有す
るポリスチレン材料で製造することができる。容器蓋24は、約0.005イン
チから約0.060インチまでの厚さを有するポリスチレン材料を含むスチレン
・ブタジエン・スチレン・コポリマーの化合物によって製造することができる。
【0038】 容器ベース22の壁30、32、34、36は、底部28と一体にしてもよく
、或いは、底部28に接続し或いは接合して容器ベース22を形成する別々の部
材を含むものでもよい。同様に、容器蓋24の壁42、44、46、48も又、
頂部40と一体にしてもよく、或いは、頂部40に接続し或いは接合して容器蓋
24を形成する別々の部材を含むものでもよい。好ましくは、容器ベース22の
底部28と壁との間、及び、容器蓋24の頂部40と壁との間の隅部又は接合部
は、より見栄えのよい容器20となるように、曲線形である。
【0039】 容器20の異なる構成要素は、当業者にとっては公知である熱成形又は射出成
形のような従来の技術によって形成することができる。本発明の容器に関して、
幾つかの実施の形態では、容器ベース22と容器蓋24は、一体のユニットとし
て形成される。幾つかの場合には、射出成形技術を使用して、一体のユニットを
形成することができる。容器ベース22と容器蓋24が別々の構成要素であると
きは、熱成形技術を使用するのが一般的である。
【0040】 本発明の容器の或る実施の形態では、容器20は、ここに記載されるような、
容器ベース22と、容器蓋24とを含む。容器蓋24は又、頂部40、前壁42
、後壁44、及び側壁46、48に加えて、下方に延びる案内隆起部50を含む
こともできる。案内隆起部50は、一般的に、容器蓋24の後壁44に対して平
行である。案内隆起部50は、一般的に、後壁44に密接して或いは近接して配
置される。容器ベース22の後壁32は、上部分52を有する。上部分52は、
後壁32の最上部分であり、従って、容器蓋24にぴったり接触する後壁32の
部分である。上部分52は、後壁32の全長に沿って延びる。上部分52は、受
け縁部54を構成する。受け縁部54は、容器蓋24の案内隆起部50を受ける
ように構成される。例えば、受け縁部54を弧状に形作って案内隆起部50を受
けることができる。容器蓋24を容器ベース22上で閉じると、受け縁部54は
案内隆起部50を受ける。
【0041】 本発明の1つの実施の形態では、容器蓋24を閉位置に向かって下方に回転さ
せると、案内隆起部50は、受け縁部54と接触状態になり、受け縁部54が、
案内隆起部50を下向き且つ受け縁部54の前方に付勢する。従って、容器蓋2
4を容器ベース22上で閉じるとき、案内隆起部50は、後壁44から十分離れ
て間隔を置き、受け縁部54の前に達することができる。案内隆起部50が容器
蓋24の頂部40から下方に延びるので、案内隆起部50は、高さではなく「深
さ」を有するものとして説明することができる。案内隆起部50の深さは、受け
縁部54の最下点即ち底の下に延びるのに十分な程である。案内隆起部50と受
け縁部54の組合せは、容器蓋24を容器ベース22上で閉じることについての
容易性を増大させる。さらに、案内隆起部50/受け縁部54の組合せは、確実
な閉位置を与えるために、容器ベース22上における容器蓋24の整合を助ける
。容器蓋24と容器ベース22が適当に整合するので、容器蓋24は、容器ベー
ス22を完全に覆うことができ、容器蓋24が容器ベース22から「ポン」と外
れるおそれを減少させる。容器蓋24が容器ベース22から部分的に或いは完全
に外れた状態になると、容器20内に保管された加湿拭い具製品から水分が失わ
れることになる。その結果、加湿拭い具製品は、その意図する機能を果たす能力
を失う。
【0042】 案内隆起部50と受け縁部54の組合せは又、容器蓋24と容器ベース22と
の間における部分開放関係を許容することによって、容器20の片手での使用を
助ける。一般的に、既存の容器は、完全開位置又は完全閉位置のいずれかを維持
することができるにすぎない。容器20内に残る加湿拭い具が少量のとき、容器
蓋24が開位置にあれば、容器20全体は、十分に釣り合わない容器蓋24の重
量によって、後方に傾くことがある。容器20の傾きは、加湿拭い具の片手での
把持を困難にする。案内隆起部50が受け縁部54上に載るとき、部分開位置が
得られる。本発明の容器では、容器20の傾きに関連する問題点が克服され、使
用者は、依然として、容器20から片手で加湿拭い具を取り出すことができる。
本発明の容器20は、加湿拭い具が容器20の内部38に残っていないときでさ
えも傾くことはない。一般的に、容器蓋24が部分開位置にあるとき、容器蓋2
4は、容器ベース22から1.5インチから3.0インチ程度離れている。少な
くともこれらの理由のため、本発明の容器は、片手で使用し易く、少量の加湿拭
い具が容器20内に残っているときに一層安定する。
【0043】 案内隆起部50及び受け縁部54は、種々の形態を有することができる。典型
的には、受け縁部54は、案内隆起部50の下方に面する外形又は形状を少なく
とも部分的に補足し合うような形状にされ、或いは輪郭付けされている。受け縁
部は或る厚さを有するが、受け縁部54は、主として二次元的である。受け縁部
54は、後壁32の上部分52の全長にわたって延びるか、或いは、上部分52
の長さの一部のみに沿って延びることができる。案内隆起部50は、(図3に示
される)長さ51、(図7に示される)深さ55、及び(図3に示される)厚さ
53を有する。一般的に、案内隆起部50の長さ51は、後壁44の長さより小
さい。案内隆起部50は、好ましくは、約40%から約90%までの後壁44の
長さに対する案内隆起部50の長さ51の比率を有する。大部分の実施の形態で
は、案内隆起部50の深さ55は、約0.25インチから約0.75インチまで
の範囲である。案内隆起部50の厚さ53は、約0.0625インチから約0.
25インチまでの範囲とすることができる。容器蓋24が閉鎖されたときにおけ
る容器ベース22の後壁32に接する案内隆起部50の位置は、図7に示される
容器20の端部の典型的な横断面で見ることができる。
【0044】 ここに記載されるように、本発明の容器は、ポリマー、コポリマー、又は、ポ
リマーとコポリマーの混合物で製造することができる。容器20全体、又は、個
々の容器ベース22と容器蓋24のいずれかに種々の機能を与えるため、付加的
な成分を加えることができる。1つの例では、容器ベース22は、米国ミシガン
州ミッドランドのダウ・ケミカル社からDow SYTRON(登録商標)48
4として入手できる、約98%の高衝撃ポリスチレンで形成される。容器ベース
22の成分の残りは、ファイアストーン社から入手できるSTEREON(登録
商標)のような、衝撃改質剤とすることができる。本発明の容器蓋24の例では
、容器蓋24は、ファイナ・オイル・アンド・ケミカル社から入手できるFIN
APRENE(商標)熱可塑性プラスチック、Finaclear520のよう
な、約70%のスチレン・ブタジエン・スチレン・コポリマーで形成される。容
器蓋24は又、ファイナ・オイル・アンド・ケミカル社から入手できるFINA
(登録商標)ポリスチレン524Bのような、約20%の汎用ポリスチレンを含
むことができる。容器蓋24は更に、Dow SYTRON(登録商標)484
のような、約10%の高衝撃ポリスチレンを含むことができる。所望ならば、容
器蓋24は、約0.08重量%から約1.2重量%までの量の冷却剤を含むこと
ができる。適当な冷却剤成分は、当業者にとっては周知である。
【0045】 本発明の容器の容器蓋24及び容器ベース22のうち一方又は他方を透明、半
透明、又は不透明にすることができる。容器蓋24又は容器ベース22のいずれ
かを透明又は半透明にすることに関連して或る程度の利点がある。例えば、容器
蓋24が透明であるときには、容器20の使用者は、容器20内に残っている加
湿拭い具の量を容易に判断することができる。すなわち、使用者は、容器の容器
蓋24を開けなくとも、容器20内に残っている加湿拭い具の量を判断すること
ができる。これは、加湿拭い具製品の中には、容器のない詰め替えパックとして
販売されるものもあるので、幾分か有用である。消費者は、ここに記載されてい
るような、容器20に入った加湿拭い具の購入を時々行うが、加湿拭い具の詰め
替え用パックの追加購入を行うこともできる。消費者は、詰め替え用パックの部
分として購入した加湿拭い具を容器20に詰め替えることができる。容器蓋24
と容器ベース22が半透明であるときには、本発明の容器は、二次的用途にとっ
て好ましい。例えば、消費者が加湿拭い具を保持するための容器20をもう使用
しないとき、消費者は、小さな玩具、工芸品、及び他の日用品を保管するため、
容器20を使用することを意図することができる。容器20が半透明である場合
には、容器蓋24を開けなくとも、或いは、容器の頂部又は周囲に置く品目を置
き換えなくとも、容器20の内部にあるものを見ることができる。
【0046】 容器蓋24又は容器ベース22のうち一方又は他方が着色されているときには
、美的及び機能的利点を得ることもできる。例えば、異なる色に着色した容器を
使用して、異なる種類の加湿拭い具製品の包装を区別することができる。同様に
、容器蓋24又は容器ベース22に図柄を印刷したときにも、美的及び機能的利
点を得ることができる。美点利点に加えて、図柄を使用して、種々の加湿拭い具
製品の種類を区別することができる。
【0047】 ここで既に述べたように、容器蓋24と容器ベース22は、単一の一体片とし
て形成することができるし、或いは、別々の片として形成することもできる。2
つの別々の片で形成される本発明の容器においては、容器蓋24は、当業者にと
って公知の種々の技術を使用して、容器ベース22に取付けられ或いは接合され
る。幾つかの実施の形態では、容器蓋24と容器ベース22は、それらの後壁に
おいて取り付けられる。糊、接着剤、又は他の結合剤、或いはヒートシール、超
音波接合、或いはピン又はインターロック部材のような物理的接合具を使用して
、容器蓋24の後壁44を容器ベース22の後壁32に取り付けることができる
【0048】 本発明の別の実施の形態では、容器20は、容器ベース22と、容器ベース2
2に取り付けられる容器蓋24とを含む。図6乃至図8に典型的に示されるよう
に、容器蓋24の後壁44は、外方に延びるフランジ60を有する。外方に延び
るフランジ60は、ほぼ二次元的であり、フランジ60は、幅61と長さ63と
を有する。外方に延びるフランジ60は、後壁44の平面から遠去かる方へ主直
交方向に延びる。フランジ60は、3つの一般領域、すなわち、後壁44に最も
近い領域すなわち直接隣接領域66と、ヒンジ溝64と、取り付け領域62とを
含む。取り付け領域62は、直接隣接領域66と取り付け領域62との間の中央
に置かれる。フランジ60の3つの領域又は区域の各々は、主に形状が直線形で
あり、各々の領域は、個々の長さと、幅と、厚さとを有する。3つの領域は、互
いにほぼ平行であり、容器蓋24の後壁44に対して主に平行な方向に延びる。
容器ベース22の後壁32は、底部28から最も離れた後壁32の部分に沿って
直線的に延びる頂部分又は上部分52を有する。上部分52は、外方に延びるリ
ップ70を有する。外方に延びるリップ70は、ほぼ平らであり、主に直交する
方向に上部分52から遠去かる方へ延びる。容器蓋24は、外方に延びるリップ
70へのフランジ60の取り付けによって、容器ベース22に取り付けられる。
より詳細には、フランジ60の取り付け領域62は、外方に延びるリップ70に
取り付けられる。従って、一般的に言えば、容器蓋24と容器ベース22は、そ
れらの後壁に沿って互いに取り付けられる。取り付け領域62と外方に延びるリ
ップ70は、当業者にとっては一般的に公知の任意の技術を使用して、互いに取
り付けることができる。適当な技術の一例は、超音波接合である。
【0049】 本発明の1つの実施の形態では、フランジ60の端縁部をテーパ状にすること
ができる。フランジ60の端縁部をテーパ状にすると、フランジ60の端縁部は
湾曲することになる。フランジ60の端が曲線形状を有すると、該端は、後壁4
4から遠去かる方へ、90°より小さい、図8に示されるような角度69を形成
する。従来の容器では、容器蓋と容器ベースとの間のヒンジの縁部は、容器蓋の
背パネルに対して、直交すなわち90°にすることができる。曲線形状と90°
より小さい角度を設けることにより、容器20に対して幾つかの利点が得られる
。フランジ60の端縁部の湾曲は、フランジ60が織物又は皮膚に引っ掛かりに
くいので、使用者がより使い易い容器20をもたらす。フランジ60の縁部が曲
線に沿ってテーパするとき、直接隣接領域66は最長の長さを有し、取り付け領
域62は最短の長さを有するものとなる。フランジ60の長さは、一般的には、
後壁44の長さを超えることはなく、3つの領域の長さは、テーパ状にするか否
か、及び、どのようにテーパ状にするかに応じて、変えることができる。例えば
、特別な実施の形態では、ヒンジ溝64の長さは、後壁44の長さの約60%か
ら約85%までとすることができる。取り付け領域62の長さは、後壁44の長
さの約50%から約75%までとすることができる。
【0050】 本発明の付加的な実施の形態では、ヒンジ溝64は、2つの端部を有し、ヒン
ジ溝64の各端部は、端領域68を含む。ヒンジ溝64は一次厚さを有し、端領
域68は二次厚さを有する。端領域68の二次厚さは、一般的に、ヒンジ溝64
の一次厚さより大きい。例えば、ヒンジ溝64の一次厚さは、約0.005イン
チから約0.015インチまでとすることができる。端領域68の二次厚さは、
一次厚さより、約20%から約100%だけ大きい。同様な実施の形態では、外
方に延びるフランジ60の全体厚さは、フランジ60の幅に沿って変わる。ここ
に記載されるテーパ状のフランジ60の長さに関連して、フランジ60の厚さは
、フランジ60の3つの領域を横切って段階的に変化することができる。フラン
ジ60の厚さの段階的な変化又はテーパ形状の例が、図8に示される。
【0051】 本発明のフランジ60の一例では、直接隣接領域66は、後壁44に最も近い
箇所において約0.040インチの初期厚さ73を有する。ヒンジ溝64の端領
域68は、約0.015インチの厚さ65を有する。ヒンジ溝64の残部は、約
0.009インチの厚さ67を有する。その際、フランジ60の厚さは、端領域
68又はヒンジ溝64から取り付け領域62までの遷移部において増加するよう
にすることができる。取り付け領域62は、図8A及び図8Bにおいて、直接隣
接領域66の厚さ73とほぼ同じ厚さ71を有するものとして示されているが、
厚さ71と厚さ73を異なるものにしてもよい。図8Aに示されるように、直接
隣接領域66におけるフランジ60の厚さ73は、約0.040インチから、端
領域68の厚さ65となる約0.015インチまで徐々に薄くすることができる
。フランジ60の厚さ65は、端領域68の幅にわたってほぼ一定のままにする
ことができる。端領域68の他方の側では、フランジ60の厚さ71は、厚さ7
1が約0.040インチの値に達するまで、取り付け領域62の幅にわたって徐
々に増加することになる。フランジ60の幅における直接隣接領域66の厚さ7
3、ヒンジ溝64の厚さ67、及び取り付け領域62の厚さ71が、図8Bに全
体的に示される。
【0052】 本発明の容器に関して、フランジ60がより大きい二次厚さ65の端領域68
をもつヒンジ溝64を有する場合に、容器蓋24が後壁44から外方に延びるフ
ランジ60を有することに関する性能上の利点が示される。ヒンジ溝64が二次
厚さ65の端領域68を有するとき、ヒンジ溝64は、引裂きに対してより抵抗
する。従来の容器のヒンジ付き領域は、一般的に、繰り返し使用した後は、引き
裂かれ易くなる。明らかなことに、ヒンジは、蓋の繰り返しの開閉により引裂箇
所に対して何度も歪を与えられた状態になる。本発明の容器の良好な引裂抵抗を
表すために、容器蓋24の繰り返しの開閉をシミュレートするように、図9及び
図10に示される装置を構成した。曲げ試験器具80の表示が、図9及び図10
に示される。曲げ試験器具80は、同時に2つの容器20上における容器蓋24
の運動をシミュレートすることができる。曲げ試験器具80は、器具プラットフ
ォーム90のほぼ中央に収容されたモータ組立体82を有する。モータ組立体8
2は、歯車モータと、モータ・コントローラと、マイター歯車とを含む。適当な
モータ組立体82の構成要素は、以下の製造メーカー、即ち、(1)歯車モータ
:W.W.Grainger、部品番号4Z539、(2)モータ・コントロー
ラ:W.W.Grainger、部品番号4Z527、(3)マイター歯車:W
.M.Berg、部品番号MX−3−Dによる部品番号で購入することができる
。モータ組立体82は、繰り返される開閉によって容器蓋24が受ける運動の範
囲をシミュレートする運動の範囲にわたって、回転運動アーム84を駆動させる
。回転運動アーム84は、垂直平面に対して、約−78°から約+78°までの
範囲にわたって移動する。回転運動アーム84の各サイクルが検出され、カウン
タ92によって記録される。適当なカウンタ92は、日本国のオムロン社の部品
番号H7CS−B又は均等物である。
【0053】 図9は、容器蓋24が実質的に閉位置にあるときの曲げ試験器具80の作動を
示し、図10は、容器蓋24が開位置にあるときの曲げ試験器具80を示す。曲
げ試験器具80を設定して試験を行う際に、容器20を器具80のプラットフォ
ーム90上に置く。容器は、2つのスペーサ・バー、即ち、容器20の前のスペ
ーサ・バーと容器20の後のスペーサ・バーとの間に置かれる。後のスペーサ・
バーは、図面では見ることができない。前スペーサ・バーは、調整可能なスペー
サ・バー88であり、容器20をプラットフォーム90上に堅固に保持する位置
が得られるまで、ノブ94の回転によって後方に移動させることができる。回転
運動アーム84の各枝部は、スロット状端部86で終わる。スロット状端部86
は、容器蓋24の前壁42の部分上を摺動し、該部分をしっかり掴む。本発明の
容器に関連する良好な引裂抵抗を表すために、曲げ試験器具80を使用して、従
来の容器と本発明の容器との間の比較試験を行った。従来の容器を表すために、
HUGGIES NATURAL CARE(登録商標)容器を試験した。本発
明の容器20は、外方に延びるフランジ60を持つ別個の容器蓋24を有する。
外方に延びるフランジ60には、一次厚さ67を有するヒンジ溝64を含み、ヒ
ンジ溝64は、より大きな二次厚さ65の端領域68を有する。一次厚さ67は
約0.009インチであり、二次厚さ65は約0.015インチであった。曲げ
試験器具80は、約50サイクル/分で作動させた。従来のHUGGIES NATURAL CARE(登録商標)の容器は、約9000サイクルの後にヒ
ンジ領域の全長にわたって引裂を受けた。本発明の容器は、28000サイルク
の後でもヒンジ溝64の引裂を受けなかった。
【0054】 本発明は又、容器ベース22に接合された容器蓋24と、閉位置において容器
蓋24を容器ベース22上に釈放可能に保持するように構成された閉鎖体56と
を有する加湿拭い具容器20にも向けられる。図1乃至図8に示されるように、
容器蓋24は、容器ベース22にヒンジ接合される。容器ベース22は、底部2
8から上方に延びる前壁30を含む。前壁30は、頂面72を有する。頂面72
は、前壁30上において底部28から最も離れた位置にある。閉鎖体56は、頂
面72と連続し、頂面72から上方に延びる直立した舌状突出部58を含む。舌
状突出部58は、湾曲した縁部を有し、形態がほぼ半円形である。舌状突出部5
8は、把持するのに適した長さを有する。舌状突出部58は、平らにした把持領
域74を含む。平らにした把持領域74は、普通サイズの人の指又は親指によっ
て容易に押しつけることができる長さをほぼ有する。平らにした把持領域74は
、舌状突出部58のほぼ中央に置かれ、舌状突出部58の幅より大きい幅を有す
ることができる。把持領域74のより大きな幅は、舌状突出部58の頂部に平ら
な表面を作り出して、性能を向上させることができる。
【0055】 頂面72は又、舌状突出部58の平らした把持領域74の主に下に置かれる弧
状くぼみ76を含むことができる。舌状突出部58及び弧状くぼみ76に加えて
頂面は更に、補助領域78を含むことができる。補助領域78は、弧状くぼみ7
6の下に配置され、舌状突出部58の形態とほぼ同心の、従って半円形の形状を
有する。半円形の補助領域78の迫高が弧状くぼみ76に接近するが、弧状くぼ
み76に触れる必要はない。閉鎖体56は又、孔98を含む。孔98は、容器蓋
24の前壁42内に形成される。前壁42は、前壁42から幾分外方に、直交方
向に遠去かる方へ延びる凸状部分96を有する。孔98は、舌状突出部58の長
さを受け入れる程に長い。容器20が閉位置にあるとき、舌状突出部58は、孔
98を貫通して上方に延びる。別の実施の形態では、舌状突出部58は、容器蓋
24の前壁42から下方に延びることができ、孔98は、容器ベース22の前壁
30の頂面72内に配置することができる。
【0056】 容器蓋24及び容器ベース22のいずれかを透明又は半透明にすることができ
る。さらに、容器蓋24及び容器ベース22のいずれかに着色することができる
。幾つかの用途では、容器蓋24を容器ベース22と異なる色にするのが望まし
い。容器蓋24に着色すると、孔98がより見やすくなり、容器20を閉鎖し易
い。また、閉鎖体56の構成要素が異なる色を有する場合には、容器20が確実
に閉鎖されたことを判断し易い。
【0057】 閉鎖体26は、より使用者が使いやすい人間工学的な、容器20を開放する方
法を提供する。本発明の閉鎖体26は、容器20を片手で開閉することができる
。片手による容器の開放は、幼児のおしめ当てのような、幾つかの加湿拭い具の
用途にとって重要である。赤ん坊の拭い具の場合には、おむつを変える際、親が
片手を使用して赤ん坊を抱かなければならないことがしばしばあり、次いで、他
方の手を使用しておむつを拾い上げ、きれいにしなければならない。おむつの交
換作業を始める前に親が拭い具容器20を開けないと、親は、おむつを交換する
際、片手で拭い具容器20を開けなければならない。本発明の赤ん坊用拭い具容
器は、片手で極めて簡単に開けられる。容器20を開ける1つの方法では、親指
を容器蓋24の凸状部分96の下に補助領域78に当てて置いた状態で、1本又
は2本の指を舌状突出部58の頂部に置くことができる。この種の構成における
閉鎖体26上での指については、親指が補助領域78を押しつけ、容器蓋24を
平らにした把持領域74の上に上げる。容器蓋24の頂部40の下面に配置され
る案内隆起部50は、容器蓋24を部分開位置に維持する。容器蓋24の部分開
位置は、少量の拭い具が容器20内に残っている場合に、容器20が傾くのを防
止する。
【0058】 別の実施の形態では、本発明は、容器ベース22と、容器ベース22に接合さ
れる容器蓋24とを有する加湿拭い具容器20に関する。容器ベース22は、底
部28と、前壁30、後壁32、及び一対の対向した側壁34、36とを含む。
これらの壁は、底部28からほぼ矩形形態で上方に延び、加湿拭い具を収容する
ための内部38を形成する。これらの壁には、1又はそれ以上のほぼ直線のリブ
100を形成することができる。リブ100は、直線にすることができ、或いは
、僅かに湾曲させることができる。リブ100の間の間隔は変えることができ、
リブ100を水平又は垂直のいずれかに配向させることができる。
【0059】 リブ100は、より美的に魅力のある外観を含む幾つかの利点と、より容易に
把持し取り扱うことができる容器ベース22とを提供する。リブ100は、容器
20を取り上げて保持するのを容易にする。リブ100の別の利点は、リブ10
0が容器20の圧縮強度を大きく向上させることである。輸送及び保管時、及び
陳列時でさえも、容器は、互いに上下に垂直に積み重ねられる。どのように多く
の容器を積み重ねるかに応じて、所定の容器20は、或る程度の量の垂直圧縮力
を受ける。従来の容器は、一定量の容器を上下に積み重ねると、圧潰及び座屈を
受けやすい。従来の容器蓋は、下向き方向に圧潰状態になり、容器ベースは、垂
直力によって座屈する。容器ベース22の1又はそれ以上の壁に形成されるリブ
100の存在は、良好な全体圧縮抵抗力を容器20に与える。従って、本発明の
容器20は、圧潰を受けにくく、座屈に対してより抵抗する。リブ100は、長
さを変えることができ、所定の壁内において長さを変えることができる。
【0060】 従って、本発明の異なる形態は、従来の加湿拭い具容器と比較すると、良好に
片手での開放及び取り出しを行う加湿拭い具容器を有利な構成で提供することが
できる。介護者は一般的におむつ当て作業時に片手しか自由ではないので、この
ような容器は、赤ん坊の拭い具を取り出すのに特に有用である。従って、本発明
の加湿拭い具容器は、良好な利便性及び個人の衛生のため、使用者又は介護者の
片手で確実かつ容易に開放される。さらに、本発明の容器は、容器蓋の部分開位
置を維持し、容器蓋と容器ベースとの間の良好な整合状態をもたらすことができ
る。本発明の容器蓋は又、より大きな引裂抵抗を有し、蓋の繰り返しの開閉時に
破損しにくい。さらに、本発明の容器は、良好な圧縮強度を有し、圧潰し難い。
【0061】 本発明をその特定の形態に関連して詳細に説明してきたが、当業者は、上述の
ことについて理解をすると、これらの形態に対する変更、変形、及び均等物を容
易に想起することができることが分かる。従って、本発明の範囲は、特許請求の
範囲、及びそれらの均等物の範囲として評価すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 閉位置における本発明による加湿拭い具容器の一例の斜視図である。
【図2】 開位置における本発明による加湿拭い具容器の一例の斜視図である。
【図3】 図1に示される加湿拭い具容器の平面図である。
【図4】 図1に示される加湿拭い具容器の底面図である。
【図5】 図1に示される加湿拭い具容器の正面図である。
【図6】 図1に示される加湿拭い具容器の背面図である。
【図7】 図1に示される加湿拭い具容器の端断面図である。
【図8】 図1に示される加湿拭い具容器の拡大平面図である。
【図9】 (閉位置における)引裂抵抗を測定するのに使用される器具の斜視図である。
【図10】 (開位置における)引裂抵抗を測定するのに使用される器具の斜視図である。
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月30日(2002.5.30)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 60/202,290 (32)優先日 平成12年5月5日(2000.5.5) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA, ZW (72)発明者 クリスチャンソン ロッドニー カールト ン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54904 オシュコシュ ヘリテイジ トレ イル 845 (72)発明者 コール ダグラス ブライアン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54944 ホートンヴィル クレストビュー ドライヴ 61 (72)発明者 バルザー タミー ジョー アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54901 オシュコシュ ジャクソン スト リート 603 (72)発明者 スタディー スティーブン バーナード アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 53562 ミドルトン ウェストマン ウェ イ 7829 Fターム(参考) 3E014 LA08 LA09 3E084 AA05 AA14 AA24 AB10 BA01 CA03 CC03 DA03 DB11 DC03 FA01 GA06 GB06 KB10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器ベースと、前記容器ベースにヒンジ接合される容器蓋と
    、閉位置において前記容器蓋を前記容器ベース上に釈放可能に保持するように構
    成された閉鎖体とを有する加湿拭い具容器であって、前記閉鎖体が、 前記容器ベースの前壁の頂面と連続し、前記頂面から上方に延びる直立した舌
    状突出部を含み、前記舌状突出部が、湾曲した縁部と、前記舌状突出部のほぼ中
    央にある平らにした把持領域とを有し、 前記前壁の前記頂面が、前記直立した舌状突出部の前記把持領域の下の弧状く
    ぼみと、前記弧状くぼみの下にあり、前記直立した舌状突出部と同心の補助領域
    とを有し、 前記容器蓋の前壁の凸状部分に孔が配置され、前記容器が閉じるとき、前記直
    立した舌状突出部が前記孔を通して延びる、 ことを特徴とする加湿拭い具容器。
  2. 【請求項2】 前記容器蓋が、半透明であることを特徴とする請求項1に記
    載の加湿拭い具容器。
  3. 【請求項3】 前記容器蓋が、前記容器ベースと異なる色を有することを特
    徴とする請求項1に記載の加湿拭い具容器。
  4. 【請求項4】 前記容器ベースが、半透明であることを特徴とする請求項1
    に記載の加湿拭い具容器。
  5. 【請求項5】 前記容器ベースが、ポリスチレンを含むポリマー混合物で形
    成されることを特徴とする請求項1に記載の加湿拭い具容器。
  6. 【請求項6】 前記容器蓋が、頂部と、前記頂部から下方に延びる後壁及び
    一対の対向した側壁とを有し、前記容器ベースが、底部と、前記底部から上方に
    延びて前記加湿拭い具を収容するための内部を形成する後壁及び一対の対向した
    側壁とを有することを特徴とする請求項1に記載の加湿拭い具容器。
  7. 【請求項7】 前記容器が、前記前壁、前記後壁、前記側壁、前記頂部、及
    び前記底部の間に、曲線状の隅部を構成することを特徴とする請求項6に記載の
    加湿拭い具容器。
  8. 【請求項8】 前記容器蓋と前記容器ベースが、超音波接合によって、前記
    後壁のところで互いに接合されることを特徴とする請求項1に記載の加湿拭い具
    容器。
  9. 【請求項9】 容器ベースと、前記容器ベースにヒンジ接合される容器蓋と
    、閉位置において前記容器蓋を前記容器ベース上に釈放可能に保持するように構
    成された閉鎖体とを有する加湿拭い具容器であって、前記閉鎖体が、 前記容器ベースの前壁の頂面と連続し、前記頂面から上方に延びる直立した舌
    状突出部を含み、前記直立した舌状突出部が、湾曲した縁部と、前記舌状突出部
    のほぼ中央にある平らにした把持領域とを有し、 前記前壁の前記頂面が、前記直立した舌状突出部の前記把持領域の下の弧状く
    ぼみと、前記弧状くぼみの下にあり、前記直立した舌状突出部と同心の補助領域
    とを有し、 前記容器蓋の前壁の凸状部分に孔が配置され、前記容器が閉じるとき、前記直
    立した舌状突出部が前記孔を通して延び、 前記容器蓋が、頂部と、前記頂部から下方に延びる後壁及び一対の対向した側
    壁とを有し、前記容器ベースが、底部と、前記底部から上方に延びて前記加湿拭
    い具を収容するための内部を形成する後壁及び一対の対向した側壁とを有する、
    ことを特徴とする加湿拭い具容器。
  10. 【請求項10】 容器ベースと、前記容器ベースに接合される容器蓋とを有
    する加湿拭い具容器であって、 前記容器ベースが、底部と、前記底部から上方に延びて前記加湿拭い具を収容
    するための内部を形成する前壁、後壁、及び一対の対向した側壁とを有し、 前記壁のうち少なくとも1つに、複数のほぼ直線のリブが形成される、 ことを特徴とする加湿拭い具容器。
  11. 【請求項11】 前記リブが垂直方向に配向されることを特徴とする請求項
    10に記載の加湿拭い具容器。
  12. 【請求項12】 前記リブが水平方向に配向されることを特徴とする請求項
    10に記載の加湿拭い具容器。
  13. 【請求項13】 前記リブが可変長さを有することを特徴とする請求項10
    に記載の加湿拭い具容器。
JP2001539756A 1999-11-29 2000-05-26 改良した閉鎖体を備える加湿拭い具容器 Pending JP2003514730A (ja)

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