JP2003510572A - 哺乳動物の、特にヒトの受精能を測定する方法 - Google Patents

哺乳動物の、特にヒトの受精能を測定する方法

Info

Publication number
JP2003510572A
JP2003510572A JP2001525410A JP2001525410A JP2003510572A JP 2003510572 A JP2003510572 A JP 2003510572A JP 2001525410 A JP2001525410 A JP 2001525410A JP 2001525410 A JP2001525410 A JP 2001525410A JP 2003510572 A JP2003510572 A JP 2003510572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leptin
fertility
measuring
fluid
content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001525410A
Other languages
English (en)
Inventor
イルメンセー,カール・オスカル
ディープリンガー,ハンス
Original Assignee
ヴィタテク・バオテクノロジー・ゲーエムベーハー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヴィタテク・バオテクノロジー・ゲーエムベーハー filed Critical ヴィタテク・バオテクノロジー・ゲーエムベーハー
Publication of JP2003510572A publication Critical patent/JP2003510572A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/17Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • A61K38/22Hormones
    • A61K38/2264Obesity-gene products, e.g. leptin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P15/00Drugs for genital or sexual disorders; Contraceptives
    • A61P15/08Drugs for genital or sexual disorders; Contraceptives for gonadal disorders or for enhancing fertility, e.g. inducers of ovulation or of spermatogenesis
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/74Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving hormones or other non-cytokine intercellular protein regulatory factors such as growth factors, including receptors to hormones and growth factors

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Obesity (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Reproductive Health (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pregnancy & Childbirth (AREA)
  • Gynecology & Obstetrics (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、哺乳動物、特にヒトの受精能を測定する方法であって、体液又は器官液を哺乳動物から採取し、この体液又は器官液中のレプチン含有量を測定し、そして、測定したレプチン含有量を基準値と比較して受精能を測定する方法に関する。さらに、本発明は、哺乳動物の受精能を測定するためのレプチンの使用、及び該方法を実施するためのキットに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、哺乳動物、特にヒトの受精能を測定する方法に関するものである。 体外受精の技術に関する知識及び能力の向上により、信頼性がありかつ安価な
受精能測定法に対する要求が非常に強まってきている。それには、単に受精障害
の基礎診断だけではなく、さらに受精能の程度の検出並びに受精及び/又は受精
卵の着床の測定も含まれる。
【0002】 レプチンは主要な飢餓制御代謝ホルモンとして1994年に発見され、またさ
らに多様な機能とも関連している。次に述べるように、生殖の範囲におけるレプ
チンの機能及び制御についての詳細は明らかにされていないが、哺乳動物及びヒ
トの生殖に対するこのホルモンの重要性が一連の試験において示される。
【0003】 レプチンはサイトカインファミリーに属する16kDaのタンパク質であり(
Zhang Y. et al., Nature 1994, 372, pp. 425-432)、脂肪細胞で合成され分泌
される(R. V. Considine et al., J. Clin. Invest 1995, 95, 2986-2988)。
レプチンは血中を循環し、その可溶性受容体に結合する(G. H. Lee et al., Na
ture 1996, 379, 632-635)。さらなるもう一つの受容体であるOB−Rsは血
管脳関門を通したレプチンの輸送に関与する(L. A. Tartaglia, Cell 1995, 83
, 1263-1271)。視床下部の飢餓中枢で、レプチンは長いシグナル伝達受容体、
OB−RLに結合し(H. Chen et al., Cell 1996, 84, 491-495)、そこでニュ
ーロペプチドY(NPY)の産生を阻害する(T. W. Stephens et al., Nature
1995, 377, 530-532)。これにより、空腹感が減少し、また体中での基礎代謝率
が上昇する。最終的に、体重減少が起き、主として体脂肪率が減少する(M. A.
Pelleymounter et al., Science 1995, 269, 540-543、及びJ. L. Halaas et al
., Science 1995, 269, 543-546)。
【0004】 1994年にレプチンが発見されて以来、このホルモンが生殖分野でもまた重
要であると考えられている。マウスモデルでは、レプチンを産生しない雌動物は
不妊である(A. M. Ingalls et al., J. Hered 1950, 41, 317-318)。しかしな
がら、レプチンを与えると、解剖学的且つ機能的に正常な生殖器官が発達する(
F. F. Chehab et al., Nature Genet. 1996, 12, 318-320、及びK. Mounzih et
al., Endocrinol. 1997, 138, 1190-1193)。排卵と受精が規則的に起こるよう
に正常周期が発達する。妊娠は再度何の問題もなく全期間継続される。今日まで
、レプチンが視床下部下垂体軸を介してどの程度直接又は間接的に生殖器官に影
響するかは不明である。同様に、ヒトの生殖に対するレプチンの重要性も未だ全
く不明である。レプチン受容体OB−Rは、1996年にノーザンブロット解析
により卵巣中で初めて検出され(J. A. Cioffi et al., Nature Med. 1996, 2,
585-589)、ヒトの生殖に対するこのホルモンのあり得る重要性が想定された。
その後、短いレプチン受容体であるOB−Rsが顆粒膜細胞及び卵丘細胞中に見
出された。RT−PCR解析及び免疫蛍光法によりレプチン及びレプチンmRN
Aの両方が卵巣の顆粒膜細胞及び卵丘細胞中に検出された。対照的に、成熟した
ヒト卵細胞ではレプチンのみが見出され、レプチンmRNAは検出されなかった
(J. A. Cioffi et al., Mol. Hum. Reprod. 1997, 3, 467-472)。卵巣中の顆
粒膜細胞で産生されたレプチンが卵細胞中に飲作用により取り込まれ、局所的且
つ分極してある領域に濃縮されることが想定されている。受精及びその後の発育
の後、レプチンが細胞内シグナル伝達及び転写の鍵タンパク質であるSTAT3
と共に着床前胚のある細胞中に局在しているのが見出されている。レプチンがこ
の転写因子の活性化に関与し、胚の遺伝子発現に影響することが推定されている
(M. Antzcak et al., Mol. Hum. Reprod. 1997, 3, 1067-1086)。レプチンの
他の重要な生理的機能は、高濃度のレプチンが顆粒膜細胞での17β−エストラ
ジオールの合成を阻害し、そのため卵巣の正常な機能を害するという、卵巣のス
テロイドホルモン合成に対するその効果に基づいている(R. J. Zachow et al.,
Endocrinol. 1997, 138(2), 847-850)。多嚢胞性卵巣症候群(PCO)を患う
患者では、不妊症及び過体重がレプチンレベルの増加と機能的及び因果的に関連
している(D. Micic et al., Gynecol. Endocrinol. 1997, 11(5), 315-320)。
【0005】 WO98/33865においては、非脂肪組織由来のレプチンを測定すること
による疾病、特にがんに対するスクリーニング法が提唱されている。さらに、妊
娠女性の血漿中レプチン量が非妊娠女性の肥満度指数(BMI)を基に予期され
る量と比較して顕著に増加しており、過体重患者の血漿中レプチン量にほぼ匹敵
するレベルを示すことがこのWO公報において判明している。従って、妊娠8週
目から36週目の女性から非脂肪組織サンプルを採取し、そこに含まれるレプチ
ン量を測定する妊娠検査が示唆される。その場合には、妊娠していることを確認
するために、測定したレプチン含有量が同年齢で同肥満度指数である非妊娠女性
のレプチン含有量と比較される。
【0006】 特に生殖医療の分野においては、厳密な意味での妊娠以前であっても、例えば
胚移植成功の可能性と展望のために受精能に関するデータを得ることが必要であ
る。さらに、生殖補助医療の処置期間がモニターできる方法が求められている。
【0007】 従って、本発明は、正常周期の範囲内での「自然な」受精能の測定以外に、こ
れらのデータが立証できまたそのようなモニタリングが保障される全く新規の受
精能測定方法を提供することを目的とする。
【0008】 本発明によれば、この目的は、哺乳動物、特にヒトの受精能を測定する方法で
あって、 ・体液又は器官液を哺乳動物から採取し、 ・この体液又は器官液中のレプチン含有量を測定し、そして ・測定したレプチン含有量を基準値と比較して受精能を測定する、 ことを特徴とする方法により達成される。
【0009】 本発明は、レプチンが存在する種々の体液又は器官液においてレプチン濃度が
受精能の性状(fertility properties)と直接相関するという驚くべき発見に基
づいている。この相関は、単に受精障害の存在に限定されるものではなく、受精
能の周期的変動の診断又は体外受精過程における胚のネスティング(nesting)
の首尾をチェックすることに対しても成り立つ。本発明によれば、レプチン含有
量を測定する本発明に記載の方法論による卵母細胞の有無の検出ばかりでなく、
卵母細胞の成熟度の評価でさえも可能であることが示されている。
【0010】 WO98/55865に記載の妊娠検査と対照的に、本発明は受精能の性状(
妊娠そのものではない)がレプチン含有量と直接相関するという発見に基づいて
おり、WO98/55865に記載の方法よりももっと早い時期に始められる:
WO98/55865に記載の妊娠検査は妊娠8週目から始めることが可能であ
ると記載されているが、本発明に記載の検査は、例えば周期の通常のモニタリン
グ又は生殖補助医療の範囲内で、妊娠開始のずっと前に始められ、胚着床の成功
にともない終了する(即ち、妊娠0週、1週目又は2週目)。
【0011】 本発明は、人間医学、特に体外受精のモニタリング又は受精診断及び専門的評
価(expert opinions)に用いることができる。さらにこれは、規格化すること
が容易であり、また検査を行なうための複雑な実験設備を必要としないために、
最新の動物育種の領域においても非常に大きな可能性を秘めている。
【0012】 レプチンは多くの異なる体液及び器官液中に存在し、また本発明によれば、こ
れら全ての液中のレプチン含有量が受精能の性状と相関することが示されている
。しかしながら、本発明の好ましい実施態様によれば、例えば血清、卵胞液又は
精液などの生理的にレプチン含有量が多いことを特徴とする体液又は器官液中の
レプチン含有量が主に測定される。さらに、本発明に記載の方法を脳脊髄液等の
体液又は器官液を用いて実施することも当然可能であり、これはこれらの他の液
中のレプチン含有量もまた、概して、可能なレプチン検出限界の点で何ら問題の
ない測定範囲内にあるからである。
【0013】 実際には、主として体液又は器官液の採取法に関して、又はレプチン含有量の
測定に関しては、本発明に記載の方法は所望する何れの方法においても実施する
ことができる。レプチン含有量は、例えば、免疫学的に、電気泳動的に、又はク
ロマトグラフィー的に測定される。本発明によれば、レプチンに対しては免疫学
的測定法が好適な場合が多いが、これはレプチンの異なるエピト―プに対する一
連の異なる単クローン性抗体が利用可能であるばかりでなく、特にそれが、(例
えば比色検出法と組み合わせたような)複雑な実験機器を用いることなく実施や
評価ができるように容易に設計される、標準的ELISA試験の形態のような免
疫学的検査であるためである。この様式で、一般人でも実施が容易な形態で本発
明に記載の測定方法を提供することも可能である。好適には、本発明によれば試
料中の遊離レプチンが測定される。
【0014】 基準値として、通常はそれぞれの体液又は器官液に対するレプチンの正常値が
使用される。本方法では、これは、例えば比較値、比較曲線若しくは比較表の形
で得られるか、又は通常好まれるように、採取した体液又は器官液の試料と一緒
に基準試料(決まったレプチン含有量を有する)を同時に測定することにより得
られる。後者の例では、異なる測定方法又は異なる測定条件を使用することに起
因するおそらく完全には除去することができない体系的な誤差が極初期から回避
される。このことは、単に(例えば卵母細胞の成熟度を測定する際の)レプチン
含有量の漸進的な差違が問題となる測定において特に重要である。
【0015】 好適には、本発明により測定される試料は1つの基準値と比較されるばかりで
なく、2つ又はそれ以上の基準値と比較される。従って、例えば「正常値」に加
えて、例えば「病理学的」基準又は「妊娠」基準などの異なった基準値又は基準
試料を提供することも可能である。
【0016】 しかしながら、本発明によれば、正常患者のレプチン含有量に相当する(又は
、動物育種の場合には、正常動物の試料に相当する)基準値を対応する体液又は
器官液中のレプチン含有量に対して提供することが好ましい。
【0017】 本発明に記載の方法を実施するにあたっては、基準試料のレプチン含有量を試
料の受精能の測定と並行して測定する際にこの基準値を得ることが好ましい。 本発明によれば、レプチン含有量の測定は、好適には免疫学的な方法、特に単
クローン性抗体を使用して行なわれるが、それはこれにより標準化が極めて効率
よく行なえ、そしてまた最もばらついた測定キットのロットにおいても、それら
の間で検出したデータに適合性があるからである。
【0018】 WO98/55865にまさに記載されているような、着床前の発育ではなく
妊娠約3週目以降しか検査することも立証することもできない(最後の期間が欠
けているために妊娠の始まりが単に推定されるにすぎない)妊娠検査と対照的に
、本発明に記載の検査を用いることによりネスティングの順調な経過をかなり初
期段階で、例えば0週、1週目又は2週目で、すでに立証することができる。本
発明によればこの立証はすでに正確であるが、上記の推定に基づいた妊娠検査で
は常に1週間も遅く推定される(これは次に超音波検査により補正される)。本
発明に記載の方法ではそのような補正はもはや必要ではなく、それはここでは胚
着床又は胚移植の時期が判っているからである。
【0019】 さらなる態様において、本発明は哺乳動物の受精能の性状を測定するためのレ
プチンの使用に関する。 本発明のさらなる態様は、哺乳動物の受精能を測定するためのキットであって
、 ・哺乳動物から採取した体液若しくは器官液の試料、又は体液若しくは器官液
を受けるための容器、 ・該試料中のレプチン含有量を測定するための試薬、及び ・レプチンの基準手段、 を含むキットに関する。
【0020】 上記したように、レプチン含有量の測定用試薬の選択は、当然使用するそれぞ
れの検出技術に依存している。例えば、レプチン含有量の測定用試薬はレプチン
に対する抗体、特に単クローン性抗体を含むことが好ましい。好適には、このレ
プチン抗体はまた、蛍光性、放射性若しくは色素産生性基などのさらなる検出手
段を含むか、又は他の検出手段(例えば2次抗体)により結合される。
【0021】 レプチンの基準手段は、好適には、それぞれの体液又は器官液の基準試料など
の標準化された量のレプチンを含む。しかしながら一方で、レプチンの基準手段
は、好適にはそれぞれの体液又は器官及びそれぞれの検出方法論に対して標準化
された単一比較値、比較表又は比較曲線でそれぞれ構成されることができる。
【0022】 本発明に記載のキットは、例えば、較正直線を定義する、又はある受精能の性
状を代表する、一連の標準化されたレプチン試料を含むことが特に好ましい。 本発明に記載の方法及び本発明に記載のキットはそれぞれ、受精方法の範囲、
特に体外受精及び卵細胞質内精子注入の場合において、患者をモニターするため
に使用されることが好ましい。受精を成功させるためには、被験者における卵母
細胞の有無とその質を極めて正確に、及び精子の機能性を定期的に、それぞれ簡
単な検査でモニターすることが必要である。
【0023】 本発明を生殖補助医療の範囲内で用いる場合、ダウンレギュレーションから成
功した胚のネスティングの検査までの期間のモニタリングが特に必須である。こ
の期間(ダウンレギュレーション―刺激―穿刺―胚培養―子宮内胚移植―胚のネ
スティング)(すなわち、胚移植のほぼ4週前から2週後まで)は、本発明に記
載の方法により確実に及び明瞭に検査及び観察することができる。
【0024】 これにより、ある体外受精プログラム過程における診断に対して断定的かつ予
後的モニタリング及び断定的かつ予後的指標をそれぞれ初めて可能としまた提供
することができる。特に、本発明により成功の見込みに関する予測もホルモン刺
激処置の間にすでに行なうことが可能である。
【0025】 従って、本発明の方法はWO98/55865に記載されている妊娠検査より
ももっと早くに適用され、完全に異なる開始点、すなわち受精能試験の時点から
始めることができる。特に、本発明に記載の体外受精のモニタリングの範囲内で
は、どの時点で胚が移植されるかも正確に判るが、妊娠検査ではこれは不明であ
る。
【0026】 さらなる態様によれば、自然周期又は不規則周期の場合における受精能もまた
本発明により測定できる。好適には、受精の場合には、主に正常周期のデータが
基準として用いられる。
【0027】 本発明に記載の検査又は本発明に記載のキットのさらに好適な使用は、卵母細
胞又は精子の成熟度をそれぞれ測定することにある。 さらに、本発明に記載の方法及び本発明に記載のキットはそれぞれ、受精能及
び生殖障害を調べるために使用することができ、それは大集団の人を広範囲にス
クリーニングすること及び体系的に検査することに非常に適している。
【0028】 本発明のさらなる態様は受精能の性状を支持するためにレプチンを治療用に使
用することにある。この場合は、例えばある体外受精プログラムにおける本発明
のモニタリング工程の過程で、測定されたレプチン量がそのプログラムの有望な
経過のために十分でないと考えられる場合に(例えば、レプチン量が発育の成功
に必要とされる正常値よりも10%以上、特に30%以上低い場合に)レプチン
が適用される。
【0029】 従って、本発明は受精能を高める薬剤を製造するためのレプチンの使用にも関
する。レプチンを使用する際は、有効量のレプチンをヒト又は動物(哺乳動物)
に投与して必要なレベルにまでレプチン含有量を増加させる。当然、これは体外
受精においてのみではなく自然受精及び自然妊娠のモニタリング過程においても
可能である。
【0030】 次に本発明を以下の実施例及び図面に沿って詳細に説明する。実施例 卵胞液及び血清: IVF又はICSI(卵細胞質内精子注入)処置のために、31名の女性患者
を周期の21日目にGnRHアナログであるロイプロレリンアセテート(3.7
5mg皮下;Enantone Gyn, Takeda)でダウンレギュレーションし、引き続き組
換えFSH(Gonal-F, Serono and Puregon, Organon)でホルモン刺激した。そ
れぞれのFSH投与量は超音波検査及びエストラジオール測定により個々に加減
した。少なくとも2個の卵胞が直径20mmに達した時、hCG(10,000 IU, P
rofasi, Sereno)の筋肉内投与により排卵を誘発した。hCG投与約36時間後
に、経膣超音波制御卵胞穿刺を実施し、続いて吸引した卵胞液中に卵母細胞があ
るかどうかを顕微鏡検査した。卵母細胞を回収した後、それぞれの卵胞液を遠心
分離し、上清を以降の検査のために−196℃で保存した。血清検査のためには
、卵胞穿刺時に採取した血液試料を遠心分離し、血清を同様に−196℃で保存
した。
【0031】 レプチン測定: レプチン濃度は、ヒトインシュリン、プロインシュリン、ラットインシュリン
、C−ペプチド、グルカゴン、膵臓プロペプチド又はソマトスタチンと交差反応
しない抗血清を用いて放射線免疫測定法により測定した(Linco Research, St.
Charles, MO, USA)。検出限界は0.5〜100ng/mlである。
【0032】 ホルモン測定: エストラジオールは放射線免疫測定法により測定した(Estradiol MAIA, Bio
Chem Immuno Systems, Bologna, Italy)。卵胞液は閉経後の女性の血清で1:
100に希釈した。これらの血清中のエストラジオールレベルは卵胞液中の濃度
から差し引いた。
【0033】 プロゲステロンもまた放射線免疫測定法により測定した(Orion Diagnostica,
Espoo, Finland)。卵胞液は上記血清で1:1000に希釈した。プロラクチ
ンはRIA−kit(Bio Chem Immuno Systems, Bologna, Italy)を用いて放
射線免疫測定法により測定した。試料及び標準に対してほぼ同一のマトリクスに
するために卵胞液はゼロ標準で1:5に希釈した。エストラジオール、プロゲス
テロン及びプロラクチンレベルの測定は商品生産者の使用説明書に従って行なっ
た。穿刺日に採取した血清中のFSHは放射線免疫測定法により測定した(FSH
Maioclon, Bio Chem Immuno Systems, Bologna, Italy)。
【0034】 タンパク質測定: 卵胞液及び血清中のタンパク質量は、既知濃度(1mg/ml)のBSAを標
準として用いたローリー法(O. H. Lowry et al., J. Biol. Chem. 1951, 193,
265-275)により測定した。すべての試料はリン酸緩衝液(PBS)で希釈し、
分光光度計(Beckman DU 62)で励起波長750nmの吸光度を測定し、基準値
と比較した。
【0035】 統計: 統計計算はマイクロソフトエクセルバージョン5.0a及びオリジンV4.1
を用いて実施した。パラメトリカルデータは両側t検定によって検定し、また相
関はピアソン相関係数により検定し、p値が<0.05のものを有意とした。
【0036】 結果: 女性患者の臨床データを表1に示す。これらの患者の種々のサイズの卵胞から
採取した卵胞液を個々に検討した。さらに、回収した卵胞液中の卵母細胞の有無
を考慮した。大卵胞(径>19mm)中のレプチン濃度は平均9.03±5.1
5ng/ml、中サイズの卵胞(径16−19mm)中では4.67±2.96
ng/ml、また小卵胞(径<16mm)中では3.99±2.19ng/ml
であり、大卵胞中と中サイズの卵胞とのレプチン濃度の差(p=0.02)及び
小卵胞との差(p<0.01)は統計的に有意であった(図1)。卵母細胞を有
する大卵胞における卵胞液中のレプチン濃度は、卵母細胞を有しない大卵胞にお
けるものよりも高いものであった(10.12±5.67ng/ml対7.84
±4.28ng/ml、p=0.07)(図2)。女性患者の血清において、卵
胞穿刺日のレプチンは未刺激の女性に対して示されている標準レベルより約2倍
高かった(12.68±8.98ng/ml対5.5ng/ml、C. Schubring
et al., J. Clin. Endocrinol. Metabol. 1997, 82, 1480-1483を参照されたい
)。血清中のレプチンと卵胞液中のレプチンを比較したところ、二つのパラメー
ター間に統計的に高い有意な相関(r=0.74、p<0.0001)が認めら
れた(図3)。卵胞液中のレプチン含有量がはたして全般的なタンパク質生合成
の増加と関連しているのかどうかを確かめるために、卵胞液中の全タンパク質含
有量を測定した。その結果、レプチンとタンパク質レベルとの間には何の相関も
認められなかった(r=0.168、p=0.165)(図4)。刺激処理下に
おいてレプチン産生がホルモン制御を受け得るのかどうかを明らかにするために
、ある調査において投与した組換えFSHの量と血清及び卵胞液の両方における
レプチンレベルとを比較した。この結果は、これら2つのパラメーター間には何
の相関も成立しないことを示した(図5)。さらに、血清中及び卵胞液中のエス
トラジオール、プロゲステロン及びプロラクチンを測定した。卵胞の直径が大き
くなるに従って、これら3種類のホルモン濃度が増加することが判った(表1)
。さらに、卵母細胞を有する卵胞では、穿刺卵胞液におけるそれぞれのホルモン
値が卵母細胞を有しない卵胞液における値よりも高かった(表1)。しかしなが
ら、個々の卵胞液で測定されたホルモン値はそれぞれのレプチン濃度とは相関し
なかった(図5)。同様に、血清中エストラジオール(r=0.063、p=0
.60)、プロゲステロン(r=0.058、p=0.63)及びプロラクチン
(r=0.172、p=0.15)とそれぞれの卵胞液中レプチン値との間に何
の相関も見出せなかった。
【0037】 このように、レプチンがヒト卵胞液中に存在し、また卵巣の顆粒膜細胞により
産生されることが明確に示されるであろう(J. A. Cioffi et al., Mol. Hum. R
eprod. 1997, 3, 467-472)。レプチンの一部は卵胞液から成熟卵細胞中へ取り
込まれ、細胞質中に局所的に及び分極した状態で貯蔵される(M. Antczak et al
., Mol. Hum. Reprod. 1997, 3, 1067-1086)。調節ホルモン卵巣刺激の間に、
女性患者では刺激周期の3日目から9日目まで血清中レプチンが顕著に増加し、
それは排卵が誘発される時点までずっと上昇したままである(T. Strowitzki et
al., Gynecol. Endocrinol. 1998, 12(3), 167-169)。希発月経及び無月経の
場合のレプチン欠乏に加えて女性患者の血清中レプチン量の正常月経周期におけ
る顕著な変動はヒト生殖に対するレプチンのさらなる生理的役割の可能性を示唆
している(D. Macut et al., Gynecol. Endocrinol. 1998, 12(5), 321-326)。
【0038】 卵胞液中で測定されるレプチン量及びホルモン濃度の両方がサイズ及び、それ
故に、卵胞の成熟度に従って増加することが判明している。しかしながら、レプ
チンとそれぞれのホルモン値(組換えFSHによる刺激;エストラジオール、プ
ロゲステロン、プロラクチンの濃度)との間には何の相関も見出されないことよ
り、これらのホルモンは卵胞液中のレプチン量には直接影響しないということが
結論付けられる。検査した女性患者の血清中においてもまた、レプチン量は投与
した組換えFSHの量並びにエストラジオール、プロゲステロン及びプロラクチ
ンの濃度とは関係しないことが判った。これは血清中のレプチンとプロゲステロ
ンの量が相関する自然周期の女性での検査とは対照的である(L. Hardie et al.
, Clin. Endocrinol. 1997, 47, 101-106)。さらに、他の著者らと一致して(J
. A. Cioffi et al., Mol. Hum. Reprod. 1997, 3, 467-472)、調節ホルモン刺
激後、検査した女性患者において血清レプチンとBMIとが何の相関も示さない
ということが判明し、このことはまたホルモン未刺激及び非妊娠女性においてこ
れら2つのパラメーターが非常に有意に一致する(L. Hardie et al., Clin. En
docrinol. 1997, 47, 101-106)ということと対照的である。
【0039】 それにもかかわらず、大卵胞の卵胞液中レプチン濃度と血清中レプチン濃度と
の間に非常に有意な相関が見出されている。このことより、ホルモン刺激下では
レプチンの体系的な産生及び卵巣での産生の両方が促進されていると結論付けら
れる。一方、レプチンの体系的な産生だけがその濃縮の原因である場合には、1
人の同一女性患者の全ての卵胞においてほぼ同じレプチンレベルが見出されるは
ずである。しかし、これは事実ではない。レプチンの増加が主として卵巣に関連
している場合には、血清中よりも卵胞液中においてより高いレプチン値が期待さ
れなければならない。この説明もまた本結果とは対照をなすであろう。
【0040】 卵母細胞を有する卵胞の穿刺卵胞液中でレプチン、エストラジオール、プロゲ
ステロン及びプロラクチンレベルがより高いという顕著な傾向が観察される。さ
らに、検査した全てのホルモンについて、卵胞の直径とともに濃度が連続的に増
加することが判った。これらの結果より、エストラジオール、プロゲステロン及
びプロラクチンに加えてレプチンも卵巣濾胞の増殖と分化に重要であると結論付
けられる。しかしながら、エストラジオール、プロゲステロン又はプロラクチン
のレプチン合成への直接的な影響は見出されない。ホルモン刺激下では、体内で
レプチンが合成されるのは極めて明らかであるが、自然周期とは異なる又は付加
的な制御機構を受けていることも事実である。したがって本発明に記載の方法論
は、受精能測定のためのさらに独立した信頼性のある手段として一般的に利用す
ることができる。
【0041】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、いろいろな大きさの卵胞の卵胞液中のレプチン濃度を示
す。
【図2】 図2は、卵母細胞を有する卵胞液又は有しない卵胞液中のレプチ
ン濃度を示す。
【図3】 図3は、卵胞穿刺日における女性患者の大卵胞の卵胞液中のレプ
チン濃度と血清中のレプチン濃度との相関を示す。
【図4】 図4は、大卵胞の卵胞液中のレプチン濃度とタンパク質含有量と
の相関を示す。
【図5】 図5は、組換えFSHによるホルモン刺激後の大卵胞の卵胞液中
のレプチン濃度と血清中のFSHレベルとの相関を示す。
【図6】 図6は、大卵胞の卵胞液中におけるレプチン濃度とエストラジオ
ール(黒丸)、プロゲステロン(黒三角)及びプロラクチン(黒四角)の濃度と
の相関を示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年10月26日(2001.10.26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/50 G01N 33/577 B 33/577 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW Fターム(参考) 2G045 AA13 AA27 CA25 CA26 CB14 CB30 DA36 DA54 FB03 4B063 QA01 QA19 QQ02 QQ79 QR48 QS15 QS20 QX07 4C084 AA02 BA44 CA17 CA36 DA31 NA14 ZA812

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 哺乳動物、特にヒトの受精能を測定する方法であって、 ・体液又は器官液を哺乳動物から採取し、 ・この体液又は器官液中のレプチン含有量を測定し、そして ・測定したレプチン含有量を基準値と比較して受精能を測定する、 ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 該体液又は器官液が血清、卵胞液又は精液であることを特徴
    とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 該基準値が、正常な患者の対応する体液又は器官液中のレプ
    チン含有量であることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 該基準値を受精能の測定と並行して測定することを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 該レプチン含有量を免疫学的方法、特に単クローン性抗体を
    用いることにより測定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 遊離レプチン含有量を測定することを特徴とする請求項1〜
    5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 哺乳動物の受精能を測定するためのキットであって、 ・哺乳動物から採取した体液若しくは器官液の試料、又は体液若しくは器官液
    を受けるための容器、 ・該試料中のレプチン含有量を測定するための試薬、及び ・レプチンの基準手段、 を含むキット。
  8. 【請求項8】 レプチン含有量を測定するための該試薬が抗体、特に単クロ
    ーン性抗体を含むことを特徴とする請求項7に記載のキット。
  9. 【請求項9】 該レプチンの基準手段が標準化された量のレプチンを含むこ
    とを特徴とする請求項7又は8に記載のキット。
  10. 【請求項10】 該レプチンの基準手段が一連の標準化されたレプチン試料
    であることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載のキット。
  11. 【請求項11】 受精方法の範囲内、特に体外受精及び卵細胞質内精子注入
    において患者をモニターするための請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法の
    使用又は請求項7〜10のいずれか1項に記載のキットの使用。
  12. 【請求項12】 卵母細胞又は精子の成熟度を測定するための請求項1〜6
    のいずれか1項に記載の方法の使用又は請求項7〜10のいずれか1項に記載の
    キットの使用。
  13. 【請求項13】 受精能及び生殖障害を調べるための請求項1〜6のいずれ
    か1項に記載の方法の使用又は請求項7〜10のいずれか1項に記載のキットの
    使用。
  14. 【請求項14】 自然周期又は不規則周期における受精能を測定するための
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法の使用又は請求項7〜10のいずれか
    1項に記載のキットの使用。
  15. 【請求項15】 生殖補助医療方法の範囲内で胚のネスティングをチェック
    するための請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法の使用又は請求項7〜10
    のいずれか1項に記載のキットの使用。
  16. 【請求項16】 受精能を改善する薬剤を調製するためのレプチンの使用。
  17. 【請求項17】 有効量のレプチンをヒト又は動物へ投与することを含む受
    精能の改善方法。
  18. 【請求項18】 受精能を改善する薬剤としてのレプチン。
JP2001525410A 1999-09-23 2000-09-25 哺乳動物の、特にヒトの受精能を測定する方法 Pending JP2003510572A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
AT0162699A ATA162699A (de) 1999-09-23 1999-09-23 Verfahren zur fertilitätsbestimmung von säugetieren, insbesondere von menschen
AT1626/99 1999-09-23
PCT/AT2000/000256 WO2001022091A2 (de) 1999-09-23 2000-09-25 Verfahren zur fertilitätsbestimmung von säugetieren, insbesondere von menschen

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003510572A true JP2003510572A (ja) 2003-03-18

Family

ID=3517495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001525410A Pending JP2003510572A (ja) 1999-09-23 2000-09-25 哺乳動物の、特にヒトの受精能を測定する方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20020137100A1 (ja)
EP (1) EP1214601A2 (ja)
JP (1) JP2003510572A (ja)
AT (1) ATA162699A (ja)
AU (1) AU7761100A (ja)
CA (1) CA2385264A1 (ja)
WO (1) WO2001022091A2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATA21272000A (de) * 2000-12-21 2002-05-15 Vitateq Biotechnology Gmbh Verfahren zur fertilitätsbestimmung von säugetieren, insbesondere von menschen
US6978673B2 (en) * 2003-02-07 2005-12-27 Honeywell International, Inc. Methods and systems for simultaneously fabricating multi-frequency MEMS devices
WO2005083440A2 (en) 2004-02-19 2005-09-09 Yale University Identification of cancer protein biomarkers using proteomic techniques
US7320868B2 (en) * 2004-03-19 2008-01-22 Arieh Gertler Leptin binding domain compositions and methods thereto

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5912123A (en) * 1994-09-14 1999-06-15 Progenitor, Inc. Detection of the leptin receptor in reproductive organs and methods for regulating reproductive biology
CA2218529A1 (en) * 1995-05-08 1996-11-14 Chiron Corporation Nucleic acids for treating obesity
US5965521A (en) * 1997-02-25 1999-10-12 Eli Lilly Company Pulsatile delivery of leptin receptor ligands

Also Published As

Publication number Publication date
CA2385264A1 (en) 2001-03-29
WO2001022091A2 (de) 2001-03-29
US20020137100A1 (en) 2002-09-26
EP1214601A2 (de) 2002-06-19
ATA162699A (de) 2002-08-15
AU7761100A (en) 2001-04-24
WO2001022091A3 (de) 2001-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Practice Committee of the American Society for Reproductive Medicine Current clinical irrelevance of luteal phase deficiency: a committee opinion
Smitz et al. The luteal phase and early pregnancy after combined GnRH-agonist/HMG treatment for superovulation in IVF or GIFT
Fanchin et al. Serum anti‐Müllerian hormone dynamics during controlled ovarian hyperstimulation
Bhal et al. The use of transvaginal power Doppler ultrasonography to evaluate the relationship between perifollicular vascularity and outcome in in-vitro fertilization treatment cycles
Fanchin et al. Per-follicle measurements indicate that anti-müllerian hormone secretion is modulated by the extent of follicular development and luteinization and may reflect qualitatively the ovarian follicular status
US7427486B2 (en) Mullerian inhibiting substance levels and ovarian response
Escribá et al. Delaying the initiation of progesterone supplementation until the day of fertilization does not compromise cycle outcome in patients receiving donated oocytes: a randomized study
Yang et al. Exploration of the value of progesterone and progesterone/estradiol ratio on the hCG trigger day in predicting pregnancy outcomes of PCOS patients undergoing IVF/ICSI: a retrospective cohort study
Yovich et al. The Prognostic Value of HCG, PAPP‐A, Oestradiol‐170 and Progesterone in Early Human Pregnancy
Kırel et al. Cord blood leptin levels: relationship to body weight, body mass index, sex and insulin and cortisol levels of maternal-newborn pairs at delivery
AU2002324756A1 (en) Mullerian inhibiting substance levels and ovarian response
Akarsu et al. Association of serum and follicular fluid leptin and ghrelin levels with in vitro fertilization success
Varlı et al. Anorexigenic peptide (leptin, obestatin, nesfatin-1) levels and their impact on assisted reproductive technology treatment outcomes in patients with polycystic ovary syndrome
JP2003510572A (ja) 哺乳動物の、特にヒトの受精能を測定する方法
Bestetti et al. Functional and morphological changes in the hypothalamo-pituitary-gonadal axis of aged female rats
Skjöldebrand Sparre et al. Ovarian ultrasound and ovarian and adrenal hormones before and after treatment for hyperthyroidism
Batra et al. Progesterone receptors in human vaginal tissue
Johnson et al. Superovulation, IGFBP-1 and birth weight
Ng et al. The significance of antral follicle count in controlled ovarian stimulation and intrauterine insemination
WO2002050549A1 (de) Verfahren zur fertilitätsbestimmung von säugetieren, insbesondere von menschen
Koo et al. Altered vascular endothelial growth factor expression during GnRH antagonist protocol in women of reproductive age with normal baseline hormone profiles
Loreti et al. Circadian serum progesterone variations on the day of frozen embryo transfer in a modified natural cycle protocol
Ramya Correlation of Hyperprolactinemia with Hypothyroidism in Infertile Women
Narayan et al. Testing AMH as an indicator of ovarian response in assisted reproductive technologies
Cheng et al. Endometrial echo patterns of embryo transfer day affect pregnancy outcomes in frozen embryo transfer cycles: a retrospective clinical study