JP2003509662A - マッチドイオンポリヌクレオチドクロマトグラフィーによるdna分離のための改良カラム - Google Patents

マッチドイオンポリヌクレオチドクロマトグラフィーによるdna分離のための改良カラム

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Abstract

(57)【要約】 改善された分離カラム及び、マッチドイオンポリヌクレオチドクロマトグラフィー(Matched Ion Polynucleotide Chromatography)による二本鎖DNA断片の混合物の分離法。円筒形のカラムは約5mmより大きいIDをもち、ポリマービーズを含有する。ビーズは1〜100ミクロンの平均直径をもち、未置換ポリマービーズであるかもしくは、1〜1,000,000炭素を含む炭化水素基で置換されたポリマービーズである。好ましいビーズはDNAと自由に結合することができる多価カチオンを実質的に含まないことを特徴とする。改良カラムは約100〜20,000塩基対の範囲のサイズをもつDNA断片の増加した分離を提供する。当該カラムはまた、不適正塩基対の部位でDNAの部分的変性をもたらす条件下でクロマトグラフィーを実施する突然変異検出法において、ヘテロ二量体及びホモ二量体DNA分子の増加した分離を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明はDNA分離システム及びDNAの、サイズ(塩基対の長さ)に基づい
た分離を実施するのに適した方法に関する。本発明はマッチドイオンポリヌクレ
オチドクロマトグラフィー[Matched Ion Polynucleotide Chromatography(M
IPC)]により分離することができるDNA断片の塩基対の長さの範囲を増加
し、そして部分的変性条件下のMIPCを使用してヘテロ二量体及びホモ二量体
DNAの分離を改善するための改良分離カラムに関する。
【0002】 (発明の背景) DNAのようなポリヌクレオチドの分離は伝統的に、スラブゲル電気泳動もし
くはキャピラリー電気泳動を使用して実施されてきた。しかし、それらを分離後
の、分析を自動化し、画分を回収する能力のために、ポリヌクレオチドの液体ク
ロマトグラフィー分離がより重要になって来ている。従って、液体クロマトグラ
フィー(LC)によるポリヌクレオチド分離のためのカラムがますます重要にな
ってきている。
【0003】 DNA分子はデオキシヌクレオチドと呼ばれるサブユニットを含んで成るポリ
マーである。DNA中に発見された4種のデオキシヌクレオチドは、本明細書中
でそれぞれA、G、C及びTと呼ばれる4種の塩基、アデニン(プリン)、グア
ニン(プリン)、チトシン(ピリミジン)及びチミン(ピリミジン)のいずれか
に共有結合されている共通の環式の糖、デオキシリボースを含んで成る。リン酸
基が、1個のデオキシヌクレオチドの3’−ヒドロキシルをもう1個のデオキシ
ヌクレオチドの5’−ヒドロキシルと結合してポリマー鎖を形成する。二本鎖D
NAにおいては、2本の鎖が相補的塩基と呼ばれるものの間の水素結合によりら
せん構造でしっかり保持されている。塩基の相補性はそれらの化学構造により決
定される。二本鎖DNAにおいては、AはそれぞれTとマッチドし、Gはそれぞ
れCとマッチドする、すなわちプリンはピリミジンとマッチドする。理想的には
、DNAはヒトの身体もしくは他の生物の細胞分裂期間にDNAポリメラーゼに
より正確な複製体に複製される。DNA鎖はまた、インビトロで、「ポリメラー
ゼ連鎖反応(PCR)」により複製されることができる。時々、正確な複製が失
敗して、不適正な塩基のマッチドが起こる。更に、新規の鎖の複製が親のものか
らの塩基配列と遺伝的な相異を含む二本鎖DNAの子孫を産生する。塩基対配列
のこれらの遺伝的な変化が突然変異と呼ばれる。
【0004】 本明細書で使用される二本鎖DNAは二量体と呼ばれる。1本鎖の塩基配列が
他の鎖の塩基配列に完全に相補的である場合、その二量体はホモ二量体と呼ばれ
る。二量体が相補的でない少なくとも1個の塩基対を含む場合、その二量体はヘ
テロ二量体と呼ばれる。ヘテロ二量体は、DNAポリメラーゼ酵素によりエラー
が起こり、非相補的塩基が、複製されているポリヌクレオチド鎖に付加される時
に、DNA複製中に形成される。更に、ヘテロ二量体の複製は理想的には、ヘテ
ロ接合性のホモ二量体を産生するであろう、すなわち、これらのホモ二量体は最
初の親DNA鎖に比較して変化した配列をもつであろう。親DNAが天然に存在
する集団中で優勢な配列を有する場合は、その配列は概括的に「野生型」と呼ば
れる。
【0005】 多数の異なる型のDNA突然変異が知られている。DNA突然変異の例は、そ
れらに限定はされないが、不適正な塩基マッチドが起こる「点突然変異」もしく
は「一塩基対突然変異」を含む。最も一般的な点突然変異は、1個のプリンもし
くはピリミジン塩基がもう1つの塩基と置き換わる「トランジション(transiti
ons)」及び、プリンがピリミジンと置き換わる(及びその反対も)「トランス
バージョン(transversions)」を含んで成る。点突然変異はまた、塩基が付加
されるか、もしくはDNA鎖から欠失される突然変異を含んで成る。これらの「
挿入」もしくは「欠失」はまた「フレームシフト突然変異」として知られている
。それらは点突然変異ほど頻繁に発生はしないが、多数の塩基対に影響を与える
、より大規模な突然変異も起こすことができ、重要であるかも知れない。突然変
異の、より詳細な考察はModrich(1995)に対する米国特許第5,459,039
号及びCotton(1997)に対する米国特許第5,698,400号明細書に認めるこ
とができる。
【0006】 DNA塩基対の配列はタンパク質産生のためのコードである。とりわけ、DN
A鎖のエクソン部分のDNA配列はタンパク質の対応するアミノ酸配列をコード
する。従って、DNA配列の突然変異はタンパク質のアミノ酸配列の変化をもた
らすことができる。アミノ酸配列のこのような変化は完全に良性であるかもしく
は、タンパク質を不活性化するかまたはその機能を変化させて、生命の危機をも
たらすかまたは致死的になることができる。他方で、DNA鎖のイントロン部分
の突然変異は、イントロン部分がタンパク質生産のコードを含まないので、生物
学的影響をもつとは期待されないであろう。それにもかかわらず、イントロン部
分の突然変異検出は例えば、法医学の研究で重要であるかも知れない。
【0007】 従って、突然変異の検出は、疾病の診断、疾病の原因の理解、及び可能な処置
の開発において極めて重要である。DNA試料の突然変異の検出及び類似性もし
くは相異の識別はまた、疾病抵抗性のそして/もしくはより高い生産率の作物株
を開発することにより世界食糧供給を増加すること、法医学的科学において、進
化及び集団の研究において、そして科学的研究全般において極めて重要である(
Guyer,et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 92:10841(1995);Cotton,TIG 13:43(1997
))。
【0008】 良性のもしくは否定的な結果をもたないDNA配列の変化は時々「多型性」と
呼ばれる。本出願の目的のためのDNA配列の変化はすべて、それらが否定的な
結果をもつか否かにかかわらず、本明細書において「突然変異」と定義される。
簡略化のために、「突然変異(mutaion)」の術語は本明細書においては、対照
の鎖(必ずしもそうではないが、概して野生型)に比較したDNA鎖の塩基配列
における変化を意味するために使用される。本明細書で使用される「突然変異」
の術語は「多型性」の術語または当該技術分野のその他の類似のもしくは同等な
術語すべてを含む。
【0009】 二本鎖デオキシリボ核酸(dsDNA)断片の分離及びDNA突然変異の検出
は医学、自然科学及び社会科学において、そして法医学研究において極めて重要
である。「ヒトゲノム計画(Human Genome Project)」は膨大な量の遺伝子情報
を提供し、突然変異とヒトの障害の間の相関の評価のための新規な情報を提供し
ている(Guyer,et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 92:10841(1995))。例えば、疾
病の究極的根源は野生型と異なる遺伝暗号により説明される(Cotton,TIG 13:43
(1997))。疾病の遺伝的基礎の理解は治療の出発点であることができる。同様に
、遺伝暗号の相異の決定は進化及び集団の研究に力強いそして恐らく決定的な洞
察を提供することができる(Cooper,et.al.,Human Genetics vol.69:201(1985)
)。遺伝暗号化に関するこれらの争点の理解は野生型に比較したDNA断片の異
常、すなわち突然変異を識別する能力を要求する。
【0010】 伝統的なクロマトグラフィーは「固定相」と「移動相」間に混合物の成分を分
配することに基づいた分離法である。固定相はセルロース、シリカゲル、コート
シリカゲル、ポリマービーズ、多糖類、等の粒子もしくは通路表面の形態の数々
の異なる物質を含んで成ることができる固体物質の表面により提供される。これ
らの物質はガラス板のような固体表面上に支持するかもしくはカラム中に充填す
ることができる。移動相は液体でも、ガスクロマトグラフィーにおける気体でも
よい。本発明は液体の移動相に関する。
【0011】 分離の原理は概括的に、使用される物質、物質の形態、もしくは使用される機
器に関係なく、同一である。混合物の異なる成分は固定相中そして移動相中でそ
れぞれ異なる溶解度を有する。従って、移動相が固定相上を流動する時に、試料
の成分が固定相と移動相間で分配される平衡が存在する。移動相がカラム中を通
過する時に、平衡は、移動相の方向に恒常的に移動する。これは、平衡混合物が
常に新しい移動相をみて、新しい移動相中に分配するために起こる。移動相がカ
ラム中を運搬されると、移動相は新しい固定相をみて、固定相中に分配される。
最終的に、カラムの末端では、固定相はもはや存在せず、試料は単に移動相中に
入ってカラムを排出する。
【0012】 混合物成分の分離は、混合物成分が、僅かに異なる、固定相に対する親和性及
び/もしくは移動相に対する溶解度をもち、従って異なる分配平衡値をもつため
に起こる。従って、混合物成分は異なる速度でカラムを通過する。
【0013】 伝統的液体クロマトグラフィーにおいては、ガラスカラムに固定相粒子を充填
し、そして移動相がカラムを通過し、重力によってのみ引かれる。しかし、より
小さい固定相粒子をカラム中に使用する時には、重力の引力のみでは移動相にカ
ラムを通過させるのには不十分である。その代わりに、圧力をかけなければなら
ない。しかし、ガラスのカラムは約200psiに耐えるのみである。5ミクロ
ンの粒子を充填されたカラムに移動相を通過させることは約2000psi以上
の圧力をカラムにかける必要がある。5〜10ミクロンの粒子が今日標準である
。5ミクロン未満の粒子は、特に困難な分離物もしくはある特別な場合に使用さ
れる。この方法は、「高速液体クロマトグラフィー」の術語もしくはHPLCと
呼ばれる。
【0014】 HPLCは大粒の重力によるカラムにより可能なものよりも、より広範な化学
構造物を分離するために使用される、ずっとより多様な種類の粒子の使用を可能
にした。しかし、それでも分離の原則は同じである。
【0015】 HPLC−に基づいたイオンマッチドクロマトグラフィー法が最近、二本鎖ポ
リヌクレオチド全般そしてとりわけDNA混合物を有効に分離するために紹介さ
れ、そこでは分離物が塩基対の長さに基づいている(Bonn(1996)に対する米国
特許第5,585,236号明細書、Huber,et al.,Chromatographia 37:653(19
93)、Huber, et al.,Anal.Biochem. 212:351(1993))。これらの引用文献及びそ
の中に含まれた文献はそれら全体を本明細書に取り込まれている。分離の機序が
伝統的分配よりむしろ分離物表面からのDNAの結合及び放出に基づいているこ
とが見いだされたので、本明細書ではマッチドイオンポリヌクレオチドクロマト
グラフィー(MIPC)の術語が定義され、本法に適用される。MIPCは塩基
対の長さに基づいてDNA断片を分離し、ゲルに基づいた分離法と関連した欠点
により制約されない。
【0016】 本明細書で使用されるマッチドイオンポリヌクレオチドクロマトグラフィーは
非極性の分離媒体を使用する、一本及び二本鎖のポリヌクレオチドを分離するた
めの方法と定義され、そこで、その方法は対イオン剤及び分離媒体からポリヌク
レオチドを遊離するために有機溶媒を使用する。MIPC分離は10分未満で完
了することができ、5分未満で完了することも多い。
【0017】 MIPC分離法は、液体がカラムを通過する時の移動相と固定相間の一連の平
衡分離によりその分離が達成されない点で、伝統的HPLC分離法とは異なる。
その代わりに、試料dsDNAを分離媒体の表面に結合させる溶媒の強度を使用
して、カラム中に試料を供給する。特定の塩基対の長さの鎖が固定相の表面から
除去されて、特定の溶媒濃度によりカラム中を運ばれる。試料中に増加勾配の溶
媒を通過させることにより、継続的により長い塩基対が連続的に除去されて、カ
ラム中を通過させられる。
【0018】 Bonnに対する米国特許第5,585,236号、Oefnerに対する第5,795
,976号及び1998年10月30日出願のGjerdeに対する米国特許出願第0
9/183,123号、及び1998年10月30日出願のGjerdeに対する同第
09/183,450号明細書のようなMIPCの使用の記載は、約1000〜
2000未満の塩基対の長さをもつdsDNAの分離を開示している。当該技術
に受け入れられるDNAの長さの範囲の上限は例えばクローン法で日常的に使用
されるような2000bpより大きい断片の精製におけるMIPCの使用を妨げ
ていた。
【0019】 突然変異を検出する信頼性のある方法は、野生型の株を含む試料中の想像の突
然変異株の雑種形成による(Lehman,et al.,Meth.Enzymol.,155:482(1987)。突
然変異株が存在する時は、ハイブリッド形成法の結果として、2個のホモ二量体
及び2個のヘテロ二量体が形成されるであろう。従って、ホモ二量体からのヘテ
ロ二量体の分離は試料中の突然変異DNA片の存在もしくは不在を確認する直接
的方法を提供する。
【0020】 MIPCの使用及び理解が進展するに従って、MIPC分析を部分的変性温度
、すなわち、不適正塩基対部位でヘテロ二量体を変性させるのに十分な温度で実
施される時に、ホモ二量体は同一の塩基対の長さをもつヘテロ二量体から分離す
ることができるであろうことが発見された(米国特許第5,795,976号明
細書、Hayward-Lester, et al., Genome Research 5:494(1995)、Underhill, et
al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 93:193(1996)、 Doris,et al.,DHPLC Workshop,St
anford University,(1997))。これらの文献及びその中に含まれた文献はその全
体を本明細書中に取り込まれている。従って、「変性HPLC(DHPLC)」
の使用は突然変異検出に適用された(Underhill, et al., Genome Research 7:9
96(1997)、Liu, et al., Nucleic Acid Res., 26;1396(1998))。
【0021】 突然変異検出においてホモ二量体からヘテロ二量体を分離するために使用され
た部分的変性条件下におけるマッチドイオンポリヌクレオチドクロマトグラフィ
ー(MIPC)の適用は以後DMIPCと呼ぶ。DMIPCにおいては、移動相
及び固定相の両方を部分的変性温度、すなわち、ヘテロ二量体鎖の突然変異部位
に存在する不適正マッチドDNAは変性するが、マッチドDNAは二本鎖中に結
合したままであるであろう温度に維持するために、正確な温度制御が必要である
【0022】 ハイブリッド形成法は2個のホモ二量体及び2個のヘテロ二量体を産生する。
理想的には、最適な温度においては、DMIPC分析時に4個の明白なピークの
出現が認められる。DMIPCは1個の塩基対のような小さいものだけ異なるヘ
テロ二量体を分離することができる。しかし、幾つかの場合には、ホモ二量体及
びヘテロ二量体の分離物は十分に分離されない(例えば、Liu et al., Nucleic Acids Res . 26: 1369-1400(1998)により記載のような)。突然変異の存在は全く
見落とされることすらある。幾つかの突然変異分析においては、DMIPC分析
において、2個のピークのみ、または一部分離した1個もしくは複数のピークが
認められる。2個のホモ二量体のピークが1個のピークとしてもしくは一部分離
したピークとして見え、そして2個のヘテロ二量体のピークが1個のピークもし
くは一部分離したピークとして見えるかも知れない。幾つかの場合には、部分的
変性条件下では、最初のピークの広がりのみが認められる。
【0023】 MIPCにより分離されたDNA断片の分離度を改善し、この方法により分離
することができる塩基対の範囲を広げる必要がある。更に、DMIPCを使用し
てヘテロ二量体及びホモ二量体DNA断片の分離度を改善する必要もある。
【0024】 (発明の要約) ポリヌクレオチドの改善された分離を与え、約1000より長い長さをもつポ
リヌクレオチドの分離を許し、そして部分的変性条件下でホモ二量体及びヘテロ
二量体DNAの改善した分離をもたらすMIPC分離カラムを提供することが本
発明の目的である。
【0025】 本発明は、一アスペクトにおいて、マッチドイオンポリヌクレオチドクロマト
グラフィー(MIPC)による二本鎖のDNA断片の混合物を分離するための改
善された分離カラムに関する。混合物は約1000を越える塩基対の長さをもつ
断片を含む。カラムは約5mmより大きいIDをもち、ポリマービーズを含むシ
リンダーを含む。ビーズは1〜100ミクロンの平均直径をもち、未置換ポリマ
ービーズであるかもしくは、1〜1,000,000炭素をもつ炭化水素基で置
換されたポリマービーズである。好ましいビーズは、DNAと自由に結合できる
多価カチオンを実質的に含まないことを特徴とする。1つの態様においては、カ
ラムIDは約7mmより大きい。もう1つの態様においては、カラムIDは約1
0mmより大きい。更にもう1つの態様においては、カラムIDは約50mmよ
り大きい。更にもう1つの態様においては、カラムIDは約5mm〜約1mの範
囲にある。
【0026】 もう1つのアスペクトにおいて本発明は、混合物が約1000を越える塩基対
の長さをもつ断片を含む、MIPCによる二本鎖のDNA断片の混合物を分離す
るための改善方法に関する。その方法は、(a)DNA断片の溶液及び対イオン
試薬を分離ビーズに適用する第1段階を含む。ビーズは分離カラム内に保持され
ている。カラムは約5mmより大きいIDを有する。ビーズは1〜100ミクロ
ンの平均直径を有し、未置換ポリマービーズもしくは、1〜1,000,000
炭素をもつ炭化水素基で置換されたポリマービーズから成る。好ましいビーズは
DNAと自由に結合することができる多価カチオンを実質的に含まないという特
徴をもつ。段階(b)は対イオン剤を含有する増加する有機成分濃度の溶離溶媒
の勾配で断片を溶離することを伴う。溶離期間中、断片の溶液及び溶離溶媒によ
り接触される表面はそれらからの多価金属カチオンを捕捉もしくは遊離しない物
質である。溶離はヘテロ二量体を少なくとも一部変性させるのに有効で、溶離が
ホモ二量体からのヘテロ二量体の分離をもたらすような条件下で実施される。こ
のアスペクトの一態様においては、カラムIDは約7mmより大きい。もう一つ
の態様においては、カラムIDは約10mmより大きい。更にもう一つの態様に
おいては、カラムIDは約50mmより大きい。更にもう一つの態様においては
、カラムIDは約5mm〜約1mの範囲にある。
【0027】 更にもう一つのアスペクトにおいて、本発明は混合物中のヘテロ二量体とホモ
二量体DNA分子を分離する改良された方法に関する。当該方法は(a)断片の
溶液及び対イオン試薬を分離ビーズに適用する第1段階を含み、前記ビーズが約
5mmより大きいIDをもつ分離カラム内に保持されている。ビーズは1〜10
0ミクロンの平均直径をもつ。ビーズは未置換ポリマーのビーズもしくは、1〜
1,000,000炭素をもつ炭化水素基で置換されたポリマーのビーズである
。好ましいビーズはDNAと自由に結合できる多価カチオンを実質的に含まない
ことを特徴とし、そこで前記カラムが約5mmより大きいIDをもつ。段階(b
)において、断片を、対イオン剤を含む、増加する有機成分の濃度の勾配溶離溶
媒で溶離する。溶離期間中に、断片の溶液及び溶離溶媒により接触されている面
は、それらからの多価金属カチオンを捕捉もしくは遊離しない物質である。溶離
はヘテロ二量体を少なくとも一部は変性するのに有効で、溶離がヘテロ二量体の
ホモ二量体からの分離をもたらす条件下で実施される。このアスペクトの一態様
において、カラムIDは約7mmより大きい。もう一つの態様においては、カラ
ムIDは約10mmより大きい。更にもう一つの態様においては、カラムIDは
約50mmより大きい。更にもう一つの態様においては、カラムIDは約5mm
〜約1mの範囲内にある。
【0028】 更にもう一つのアスペクトにおいて、本発明は、変性マッチドイオンポリヌク
レオチドクロマトグラフィー(DMIPC)により、混合物中のヘテロ二量体と
ホモ二量体DNA分子を分離するための改良分離カラムに関する。混合物中のD
NA分子は等しい長さをもつ断片から成る。カラムは約5mmより大きいIDを
もち、ポリマービーズを含むシリンダーを含む。ビーズは1〜100ミクロンの
平均直径をもち、未置換ポリマービーズであるかもしくは、1〜1,000,0
00炭素をもつ炭化水素基で置換されたポリマービーズである。好ましいビーズ
はDNAと自由に結合することができる多価カチオンを実質的に含まないことを
特徴とする。一つの態様において、カラムIDは約7mmより大きい。もう一つ
の態様において、カラムIDは約10mmより大きい。更にもう一つの態様にお
いて、カラムIDは約50mmより大きい。更にもう一つの態様において、カラ
ムIDは約5mm〜約1mの範囲内にある。
【0029】 (発明の詳細な説明) 本発明は改良された分離カラムに関する。カラムは本明細書に記載されたとお
りのマッチドイオンポリヌクレオチドクロマトグラフィー(MIPC)に使用す
ることができる。MIPCシステムは、試料選択の自動化オプション、移動相の
勾配選択及び制御、カラム及び移動相の温度制御、並びに広範なMIPC分離法
に対する断片の収集を提供する。以前の、係属、共同指定の米国特許もしくは特
許出願書(それぞれがその全体を本明細書中に引用により取り込まれている、米
国特許第5,772,889号、同第5,997,742号、同第5,972,
222号、同第5,986,085号明細書、1998年10月30日出願の米
国特許出願第09/183,123号、1999年7月9日出願の同第09/3
50,737号、1998年5月18日出願の同第09/080,547号、1
999年5月25日出願の同第09/318,407号、1999年12月22
日出願の同第09/469,551号明細書)に記載のように、MIPC分離法
はDNA断片のサイズに基づいた分離、突然変異の検出、DNA断片の精製、P
CR法のモニター、及びその他の新規な方法を実施するために適用することがで
きる。
【0030】 ポリヌクレオチドの術語は一つのリボース(もしくはデオキシリボース)から
もう1つにリン酸残基により結合された無限の数のヌクレオチドを含む直鎖状ポ
リマーと定義される。本発明は、二本もしくは一本鎖のDNAもしくはRNAの
分離に使用することができる。本発明の説明を簡単にするために、それに制約さ
れずに、二本鎖DNAの分離法は本明細書では例において説明され、すべてのポ
リヌクレオチドが本発明の範囲内に含まれることが意図されることが理解される
であろう。
【0031】 図1は本発明の一態様に従うシステムのスキームのレイアウトである。移動相
を形成する、溶媒、対イオン及びその他の溶液のような溶液の貯蔵器として複数
の容器を使用することができる。例えば、容器2は対イオン剤(例えば、酢酸ト
リエチルアンモニウム(TEAA))の水溶液のような移動相の水性成分を含む
ことができ、容器4は対イオン剤の水溶液及び有機(駆動)溶媒(例えばTEA
A及びアセトニトリル)を含むことができる。補助液(例えば共溶媒)は容器6
中に保持することができる。これらの溶液を混合して、分離期間中の、移動相中
の有機溶媒の選択された濃度を達成する。これらの溶液の他の例は、本明細書の
「実施例」及び前記の共同指定特許中に提供されている。容器は、対イオン溶液
輸送配管8、溶媒溶液輸送配管10及び、それらと連絡し、脱気装置14に誘導
している補助液輸送配管12のようなそれぞれの輸送配管を有する。
【0032】 脱気装置14は溶解された気体を液体から除去する。適当な脱気装置の例はDe
gassit Model 6324である。溶解された酸素の除去は、その存在がシステムの構
成部品中の鉄もしくはその他の酸化可能な金属を酸化し、従って移動相液中に、
対応するカチオンを導入する危険性を増大するために、特に重要である。
【0033】 カラム洗浄液も同様に、脱気装置14に導き、それらと連絡している洗浄液輸
送導管18を有する洗浄液容器16中に含まれる。この態様においては、洗浄液
は、容器16が脱気装置及び注入弁54より上方に揚げられると、重力の圧力に
より流動することができる。あるいはまた、洗浄液の流れを達成するために、図
2に示したポンプ110を提供することができる。
【0034】 本発明のシステムは移動相の溶媒溶液及び水性成分の流量を制御する通常の移
動相流量制御手段を取り込んでいる。一態様において、移動相流量制御手段は、
それぞれ、下記のようにコンピューターの制御下で自動的開放制御装置を伴う、
1組の流量制御弁を含んで成る。もう1つの態様においては、移動装置流量制御
手段は、その流量設定が下記のようなコンピューター制御装置に反応性の1組の
ポンプを含んで成る。
【0035】 図1に示したシステムは1組の流量制御弁を含む移動相流量制御手段の一態様
を利用している。脱気された対イオン溶液導管20、脱気溶媒溶液導管22、及
び脱気装置14から誘導している脱気補助液導管24はそれぞれ、水性成分比例
弁26、溶媒溶液比例弁28及び補助液比例弁30と連絡する。これらの比例弁
のための目盛り(settings)が設定され、それと連結されたステップモーターの
ような弁作動装置により変更され、これらの弁作動装置が、更により詳細に下記
に説明される移動相流量制御ソフトウエアモジュールからの命令に反応して目盛
り(settings)の所望の設定を確立するように反応する。流量制御弁26、28
及び30は移動相の溶媒溶液及び他の成分の流量を制御する移動相流量制御手段
の一態様を含んで成る。これらの弁の目盛りはインゼクター弁及び分離カラムを
通る液体(共溶媒、溶媒溶液、等)の比率を制御する。導管32、34及び36
はそれぞれの比例弁26、28及び30からポンプ38の取り込み部分に導く。
【0036】 洗浄液輸送導管31は洗浄液弁40に導く。場合により使用される洗浄液導管
42は弁40から導き、ポンプ38の入り口と連絡する。弁33は導管42を通
る流量を制御する。
【0037】 MIPCによるサイズに基づくDNA分離は溶媒濃度の関数であるため、弁2
6、28及び30の開口部は、本システムの最も重要な部分の、移動相内の有機
溶媒と他の成分との相対的比率を正確に設定する。様々なDNA断片の分離法に
関連して説明されるように、時間の関数としての有機溶媒の勾配の傾きが分離法
期間中に変化し、最も臨界的な相は非常に正確な勾配、もしくは幾つかの方法に
対しては著しく正確なイソクラティックな(一定の溶媒濃度の)組成物を必要と
するかも知れない。弁26、28及び30の設定(settings)は通常の弁制御装
置への信号により遠隔設定することができる通常の弁作動装置により確立される
【0038】 好ましい態様において、分離システムは35で表されるコンピューター制御下
にある。コンピューターは、システムの作動期間中の適当な時間に、正確な流量
値に弁26、28及び30の設定を確立するためのコンピューターに制御された
指示を提供する、米国特許出願第09/469,551号明細書に記載のような
Instrument Control Software(機器制御ソフトウエア)を含む。
【0039】 同様な方法で、本発明の「機器制御ソフトウエア」はポンプの閉/開状態及び
ポンプの圧力もしくは流速の設定のような、ポンプ38の作動パラメーターを確
立するためのコンピューター制御指示を提供する。
【0040】 ポンプ流出導管44はインラインのミキサー46と連絡し、成分の完全な混合
のために、液体流にミキサー46中を通過させる。混合された液体流出導管48
はDNA断片の分離を妨げるであろう多価金属カチオン及びその他の汚染物を除
去するために混合液を処理するために、場合により使用される保護カラム50と
連絡する。保護カラム50は通常のイオン交換による多価金属カチオンの除去の
ためのナトリウムもしくは水素の形態のカチオン交換樹脂を含むことができる。
導管52は保護カラムの出口及び洗浄液インゼクター弁54の入り口と連絡する
。洗浄液供給導管56は弁40を洗浄液インゼクター弁54と連結し、廃棄物出
口導管58は廃棄口に導く。導管60は弁54から試料注入弁62に導く。
【0041】 試料アリクオート選択装置64は試料導管66を通って、インゼクター弁62
に連絡する。廃棄物導管68はインゼクター弁から導き、廃棄液を除去する。
【0042】 インゼクター弁62において、試料は導管60から弁を通過している溶媒及び
キャリヤ液の流れ中に導入される。試料の導管70はインゼクター弁62の出口
及び空気浴オーブン72中のカラムプレフィルター74と連絡する。キャピラリ
ー配管コイル76はプレフィルター74及び分離カラム78の入り口と連絡する
。キャピラリーコイル76の伸長された長さが加熱されたオーブン空気からコイ
ルを通過する液体中への豊富な熱の通過を許して、液体を選択された温度の±0
.05℃以内にもたらす。オーブン72はプレフィルター74、コイル76及び
分離カラム78のこの温度の均一性を確立する。
【0043】 分離カラム78はMICP法により対−イオンの存在におけるDNA断片のサ
イズ−に基づいた分離をもたらす独特な分離面をもつビーズを充填されている。
分離法並びにカラム及びビーズについての詳細は以下に詳細に説明される。塩基
対の長さのサイズにより−分離されたDNA断片を含む移動相の流れが分離カラ
ム78から導管80を通過する。
【0044】 導管80は検出装置84と連絡している。検出装置は液体の移動相中のDNA
断片構造物のUV吸収を測定する通常のUV吸収装置にすることができる。吸収
はテストされる液体中のDNA断片の濃度の関数である。
【0045】 あるいはまた、DNAが蛍光マーカーで標識される場合は、検出装置はそのマ
ーカーに最も適した周波数の発光レベルを検出することにより液体中の蛍光マー
カーのレベルを連続的に測定することができる蛍光検出装置にすることができる
。その中のDNA断片の濃度の関数である液体の特徴を連続的に測定することが
できるあらゆる検出システムが適当であり、本発明の範囲内にあることが意図さ
れていることは容易に明らかであろう。適した検出装置の例はHitachiから入手
できるL-7420 UV-Vis検出装置、及びL-7480蛍光検出装置を含む。検出装置から
の電気出力は好ましくはA/D変換器によりディジタル形態に変換されて、コン
ピュータ35のディスクドライブのようなディジタル保存装置に標準ディジタル
フォーマットで記録される。導管86は試験された液体を除去する。
【0046】 次いで、移動相は断片収集装置88に通過し、そこで分離されたDNA画分を
含む移動相の選択された一部分を後の処理もしくは分析のためにバイアル中に収
集する。未収集画分は廃棄導管90をとおって除去される。
【0047】 DNA分離法は多価カチオンの存在により損なわれる。前記説明において、液
体のフローシステムは導管の連続として説明されている。導管は液体中への多価
カチオンの導入を回避するように選択されたキャピラリー配管である。好ましい
キャピラリー配管材料はチタン及びPEEKである。同様な理由により、システ
ムの他の構成部品は好ましくは、それらを酸化から遮蔽し、液体中への多価カチ
オンの導入を妨げるために、チタンもしくはPEEKで製造されるかまたはPE
EKでコートした、液体に露出される表面をもつ。ステンレス鋼もまた、それが
すべての酸化された表面の物質を除去するように処理され、ステンレス鋼の表面
に接触する溶液が溶解された酸素を含まない場合には、使用することができる。
【0048】 移動相の流量の制御手段のもう1つの態様を示している図2は、移動相の組成
を確定するためのポンプシステムの部分スキーム図である。このシステムは、以
下に記載の溶液A及びBのような水性成分と溶媒溶液との比率を制御するための
比例ポンプに依存する。比例ポンプの入り口92、94及び96はそれらそれぞ
れの供給導管98、100及び102により脱気装置14と連絡し、そしてそれ
らそれぞれの排出導管104、106及び108によりインラインミキサー46
と連絡している。これらの比例ポンプの運転速度はそれを通る流速に目盛り合わ
せされて、以下に更に詳細に説明される流量制御ソフトウエアモジュールにより
制御される。これら比例弁に対する設定は液体流速並びにインゼクター弁及び分
離カラムを通る液体(共溶媒、駆動溶媒、等)の比率を制御する。
【0049】 ポンプ110は場合により使用される導管112を通って洗浄液をシステムに
供給することができる。場合により使用される導管107は導管112から導き
、インラインミキサー46と連絡している。弁111は導管107中の流れを制
御する。
【0050】 本発明における使用に適した移動相制御手段の例はHitachから入手可能なプロ
グラム可能な二重ピストンポンプModel L-7100及びWatersから入手可能なModel
2690 Separations Moduleを含む。
【0051】 図3はMIPCシステムに使用される自動試料収集サブシステムのスキーム図
である。この自動試料収集装置は複数ウェル113中に支持された選択されたウ
ェルもしくはバイアル(例えば、ミクロ遠心分離管)から、前以て決められた容
量を含むアリクオートを取り出す。ミクロウェル板は、標準の96ウェルのマル
チウェル板のような、各ウェルに対して正確なディメンションの位置をもつ、あ
らゆる前以て決められた数のウェル114をもつことができる。試料収集針11
5は試料収集キャリッジ116上に支持されている。試料収集キャリッジ116
は垂直の支持体117上の垂直な移動のために設置された針支持体118を有す
る。垂直な支持体117はキャリッジ116上の横方向の移動のために設置され
ている。支持体117の横方向の移動が、選択されたウェルもしくは注入弁12
0のインゼクター口119の上方に針を配置する。柔軟な配管123が片方の端
で針115と、そして他方の端でシリンジの針124と密閉嵌合で設置されてい
る。シリンジの針124はシリンジのシリンダー125の内部容量と連絡してい
る。ピストン126がシリンジのアクチュエーターロッド128上に設置され、
シリンダー125の内壁と密閉嵌合を形成する。操作中は、シリンジのアクチュ
エーターロッド128の垂直の上方への移動がシリンダー125内の液体を追い
出し、シリンジのアクチュエーターロッド128の垂直の下方への移動がシリン
ジ中に液体を吸引する。ロッド128はガイド素子132に沿った移動のために
支持されているクランプ130に取り付けられている。弁122が針124と配
管123との間の連絡をもたらすように配置されると、ピストン126の下方へ
の移動がウェル114から針115中に試料を吸引する。針115がインゼクタ
ー弁入り口119の上方に配置されると、ピストン126の上方への移動が針1
15から入口119中に試料を排出する。
【0052】 導管131は弁122から洗浄液貯水器121に伸長している。弁122が針
124と導管131との間の連絡を提供する位置にある時には、ピストン126
の下方への移動が洗浄液を針中に吸引する。針115がインゼクター口119の
上方に配置され、弁122が針124と導管123との間の連絡をもたらすよう
に配置される時には、ピストン126の上方への移動が洗浄液をインゼクター口
119中に排出させる。適した自動試料収集装置の例は、HITACHI Model L-7250
Programmable Autosampler(プログラム可能な自動試料収集装置)及びHTS PAL
High Throughout Autosampler(高速自動試料収集装置)(Shimadzu, Columbia,
MD)を含む。
【0053】 図4はMIPCシステムに使用のための試料注入弁及び洗浄液注入弁の構造を
示すスキーム図である。同様な弁構造物を試料注入及び洗浄液注入の両方に使用
することができる。注入弁150はステップモーター(図示されていない)のよ
うな通常の弁モーターにより作動される六口回転弁である。例示的な弁はRHEODY
NE(Cotati, CA)から入手可能なLabPRO弁を含む。弁は流入及び排出導管に恒久的
に連結された6個の外部の口を有する。外部の口152は分析される試料を受け
取るための注入ライン154と連結している。外部口156は分離カラム78(
図1)と連絡しているカラム供給導管158と連結している。外部口160はポ
ンプ38の出口(図1)と連絡している流入導管162と連結している。外部口
164は廃棄物導管166と連結している。相対する排出口168及び170は
試料ループ172の相対する試料流入口及び出口末端と連絡している。洗浄液の
注入時、弁は1塊の洗浄液を溶媒流中に注入して、注入部の下流の分離カラム及
びその他の構成部品を再生し、洗浄し、以前の分離物から残留している表面の蓄
積した残留物及びあらゆる残留DNAを除去する。
【0054】 図1の洗浄液インゼクター弁54及び試料インゼクター弁62における外部口
及び内部通路間の連結並びにそれらの操作は図5〜8に説明される。以下の説明
は試料注入弁62につき提示されるが、注入される液体とそれらの源を除いて、
同様な関係及び操作が洗浄液注入弁に適用される。
【0055】 図5及び6は、より大量の試料(もしくは洗浄液)が注入される時に使用され
るモードの、充填されたループ注入のための弁の使用を説明する。図5は試料充
填位置にある注入弁のスキーム図であり、図6は注入位置にある注入弁のスキー
ム図である。図5に示した充填位置において、弁の第1の内部通路174はルー
プ172の第1の端176を試料注入ライン154と連結し、第2の内部通路1
78はループ172の第2の端180を廃棄導管166と連結する。第3の内部
通路182はポンプの排出導管162を分離カラム78への導管158と連結す
る。注入口154からの試料が通路174を通って試料ループ172中に導入さ
れる間に、ループ172中のあらゆる過剰物もしくは液体が通路178を通って
廃棄導管166に追い出される。同時に、移動相溶液がポンプ導管162から第
3の導管182を通って分離カラム78に流動する。
【0056】 図6に示した注入位置への矢印150の方向への弁の回転は、内部通路を移動
させて、流入及び排出導管との異なる組み合わせの連結を設立する。通路179
はループ172の一方の端180を、分離カラムに導く導管158に連結し、通
路175はループ172の他方の端176を、ポンプに導く流入導管162と連
結する。ポンプからの移動相溶液は通路175に侵入して、ループ172を通過
して、カラムに導く導管158中に試料溶液を追い出し、ループを濯ぎ続けて、
あらゆる残留物をカラム導管158中に運ぶ。その間、通路183は試料注入導
管154を廃棄口に連結して、所望される場合は通路183中への洗浄液の通過
を許す。この方法は、液体が分離カラムに到達する前にそれがプレフィルター7
4及び温度制御コイル76を通過することにより、分離カラム78(図1)に導
く導管中への測定された容量の試料溶液の信頼できる注入をもたらす。
【0057】 本発明のシステムは分離カラム及びカラムに侵入する移動相の温度を制御する
ためのオーブン温度制御手段を取り込んでいる。
【0058】 図9及び10は温度制御手段の一態様を示す。図9はHPLC DNA分析装
置カラムオーブンの処理室の正面図であり、図10は図9に示したHPLC D
NA分析装置のカラムオーブンの上面図である。図9及び10に示した態様の処
理室は、その中に排気口202が配置されている後壁200により加熱室から分
離されている。入口を通過する空気温度を測定するために、熱電対もしくはサー
ミスターのような温度センサーを包含している金属棒204が、入口202中に
配置されている。キャピラリー配管206は試料インゼクター(図示されていな
い)からプレフィルター208に導く。プレフィルター208は侵入してくる液
体から汚染物を取り除く、米国特許第5,772,889号明細書に記載のよう
なインラインのフィルターもしくは遮蔽カートリッジである。キャピラリー配管
の細長いコイル210は、それから移動相液を受け取るためにプレフィルター2
08と連絡している流入端を有する。細長いコイル210は分離カラム214の
流入端212と連絡している流出端を有する。分離カラム214は好ましくは、
MIPC分離媒体を含む。流出配管216は分離カラム214の流出端218か
ら検出装置84(図1)に導く。コイル210はチタンもしくはPEEKのよう
なDNA相容性の、多価カチオンを含まない配管から製造された液体加熱用コイ
ルである。使用される配管の長さ及び直径は処理室内の空気の平衡温度に到達す
るために液体の移動相をそこを通過させることができるのに十分なあらゆる長さ
である。6〜400cmの配管長さ及び0.15〜0.4mmの配管IDで通常
十分である。配管210の長さがシステムにより達成された成分の分離を妨げな
いので、その長さは処理液の有効な加熱を達成するのに要する長さに基づいて選
択することができる。
【0059】 図10において、処理室220からの空気は温度調節のための加熱装置/ファ
ンシステム222をとおって、壁200の開口部202を通過する。加熱室22
4により受納された調節空気は側壁227と外側オーブン壁228との間の隙間
により区画された通路226に沿って処理室220に戻して再利用される。図9
及び10に示した態様における加熱コイルは±0.2℃の範囲内の温度精度を提
供し、5℃の温度変化に対して5分未満に、そして1℃までの温度変化に対して
2分未満に、温度設定目盛り間の温度平衡時間を減少させる。
【0060】 図11及び12は温度制御手段のもう一つの態様を示す。図11は小型カラム
ヒーターの末端図であり、図12は図11の線A−Aに沿って採られた断面図で
ある。この態様は温度変化及び精度を達成するためにシステムの構成部品(comp
onents)へのそしてそれらからの熱の金属から金属への直接的伝導に依存し、空
気浴によらない。所望の場合には、それは1本カラムに対して使用することがで
きるであろうが、この態様は2本のカラムシステムにつき示されている。それは
システムの構成部品を収納できるサイズ及び形状をもつ受け入れ容器(receptac
le)をもつ熱伝導性ブロック(230、232)を含んで成る。フィルターの隙
間、もしくはプレフィルター受け入れ容器(234、236)はプレフィルター
(238、240)を受け入れるサイズをもつ内面をもち、その外面と熱移動接
触を確立する。分離カラム受け入れ容器(242、244)は、それぞれの分離
カラム(246、248)及び、キャピラリー配管をそれぞれの分離カラムに連
結する分離カラムカプラー(250)(その一つは図12に示す)を受け入れる
サイズの内面をもつ。受け入れ容器(242、244)はブロック(230、2
42)の内部熱移動面とその中に受け入れた分離カラムの構成部品との間の熱移
動接触を確立するようなサイズ及び形状をもつ。キャピラリーコイル受け入れ容
器(252)(一つは図12に示す)はキャピラリー配管254(一つは図12
に示す)のコイルを受け入れ、その外面と熱移動接触を確立する形状の内面をも
つ。これらの図面に示した態様において、受け入れ容器(234、236)及び
(242、244)は共通の面上に横たわるほぼ平行な中心軸をもつ円筒形の穴
にすることができる。他の形態も同様に適切であり、すべての形態が本発明の範
囲内にあると考えられることは当業者には容易に明らかであろう。
【0061】 温度センサー受け入れ容器(256、258)は熱伝導ブロック(230、2
32)中に提供されている。熱伝導関係にある連結配管262を受納するための
キャピラリー容器の通路260もまた、熱伝導ブロック(230、232)中に
提供されている。キャピラリーコイル容器252は本図では受け入れ容器(23
4、236)及び(242、244)の軸に垂直なそれらの軸をもつ円筒形の内
腔であるように示されている。場合によっては、金属ブロックの加熱アセンブリ
ーとコイル中の液体との間の熱移動面積を増加させるために、伝導性金属円筒(
図示されていない)をその内面と熱伝導的接触しているキャピラリーコイル内に
配置することができる。熱を熱伝導ブロックに移動させるために、KAPTON抵抗ヒ
ーターもしくはその他の型の加熱ユニット264を加熱ブロック(230、23
2)の面266と268の間にそしてそれらと熱伝導接触性に配置している。ヒ
ートシンク(heat sinks)(270、272)は、それから熱を除去するために
熱伝導ブロック(230、232)の向かい合った冷却面(274、276)と
熱伝導関係に配置されている。冷却ファン278及び280はヒートシンク27
0及び272と熱除去関係にあり、それからの熱除去を加速するように作動され
る。
【0062】 熱伝導ブロック230及び232、並びにヒートシンク270及び272は、
鉄金属のような他の熱伝導性の固体もしくは、不可欠な熱伝導性をもつあらゆる
他の固体物質から製造することができるが、それらはアルミナムもしくは銅のよ
うな高い熱伝導度をもつ物質から製造される。熱パイプもまたヒートシンクとし
て使用することができる。
【0063】 最大熱移動効率のためにはチタンが好ましいが、キャピラリー配管はPEEK
もしくはチタンから製造することができる。この改良された熱移動により、キャ
ピラリーコイルは10cmの最小のコイル長さが好ましいが、5cmのような短
い完全伸長長さをもつことができる。チタンキャピラリー配管と同様な熱移動を
達成するためには、PEEK配管では、より長いコイルが要求されるであろう。
【0064】 図11及び12に示したシステムは鏡像関係にある2種類のシステムを含んで
成る。1本のカラムに対しては、システムの半分で十分で、本発明の範囲内に含
まれることが意図されることは容易に明白であろう。容器の位置、配列及び間隔
は本発明の重要な特徴物ではない。小型の、熱移動効率のよい結果をもたらすあ
らゆる配列及び形態が本発明の範囲内に含まれることが意図される。
【0065】 図11及び12に示した態様はヒーター制御装置に対して、より反応性の小型
のヒーターを提供し、1つの温度プラットホームからもう1つのものへの早急な
変化をもたらし、そして設定温度の±0.5℃以内の温度精度を維持する。加熱
ブロックと加熱される素子との間の金属対金属の接触で得た熱移動速度は空気浴
システム中で得ることができるものよりもずっと大きく、変化した温度へのより
早急な反応及びより大きな温度精度をもたらす。それはまた、より短いキャピラ
リー配管コイルによる工程液温度の調整を可能にする。
【0066】 温度制御手段の更にもう一つの図において、図13は好ましいペルチエ(Pelt
ier)加熱装置/冷却装置の態様のスキーム図を示す。加熱ブロック282は所
望の温度に到達し、維持するために要する加熱もしくは冷却のためのペルチエ加
熱素子(図示されていない)と伝導的に接触している。チャンネル284はプレ
フィルター288と熱伝導関係にある内面286をもつプレフィルター受容器で
ある。チャンネル290はカラム並びに、カプラー294及び、分離カラム29
8の末端ナット素子296と熱伝導関係にある内面292をもつカラム保護受容
器である。キャピラリー配管300はプレフィルター288及び試料及び溶液源
(図示されていない)と連絡している。分離カラム288の出口からのキャピラ
リー配管302は分析装置84と連絡している(図1)。キャピラリー配管30
4はカプラー294とプレフィルター288の出口端を連結し、それが順次、分
離カラム298と連絡している。キャピラリー配管304は、増加したキャピラ
リーの長さ及び、キャピラリー配管304と加熱ブロック282間の面接触を提
供するために加熱ブロック282のチャンネルの迷路様の形態中に受容される。
迷路及び配管の形態は、追加のループ及び、チャンネル1本当たり1本より多い
キャピラリーの通過の配置を含む、適当なキャピラリーの長さ及び面接触を提供
するどんな形態にもすることができる。キャピラリー配管304はPEEKもし
くはチタンにすることができ、その高い熱伝導性のためにチタンが好ましい。加
熱ブロック282はどんな熱伝導性金属であることができる。鋼のような鉄金属
を使用することはできるが、アルミナムもしくは銅がそれらのより高い熱伝導性
のために好ましい。ペルチエヒーターは通常の温度で、ペルチエ熱循環装置に使
用されるシステムのような制御システム(図示されていない)により制御される
。図11及び12に示す態様によるような、ペルチエ加熱ブロックにより達成さ
れる温度精度は±0.5℃である。
【0067】 図9〜13に関して前記に説明された改良空気浴オーブン及び固体ブロック加
熱システムの特徴物は、その全体が引用により本明細書に取り込まれている、1
999年4月19日出願の共同所有の、係属米国特許出願第09/295,47
4号明細書に、更に詳細に記載されている。
【0068】 本発明の重要なアスペクトは分離カラム78の断面のディメンションに関する
。図14は代表的な分離カラムの物理的構造の部分破断図である。カラムは両端
に外部フェルール335を伴うシリンダーもしくはチューブ334を含んで成る
。チューブは333に示すような内径(ID)をもち、分離媒体336で充填さ
れている。多孔質フリット338が末端嵌合体340により、分離媒体の上面に
接して保持されている。末端嵌合体340はフリット338を受容し、チューブ
334の末端に対してフリットを保持する。内部ねじ付きナット342がねじ嵌
合で外部ねじ嵌合体340を受納する。嵌合体340はキャピラリー配管末端カ
プラー(図示されていない)を受納するための内部ねじ付き末端受容体346を
有する。
【0069】 シリンダーを含んで成る物質はポリマーもしくは金属にすることができる。本
発明における使用に適するステンレス鋼チューブは例えばIsolation Technologi
es Inc.(Hopedale, MA)から購入可能である。例は、4.6、6.5、7.8、
10.0、21.2、30及び50mmのようなIDサイズをもつステンレス鋼
配管を含む。幾つかの分離は500mmのような大きな直径をもつカラムを使用
して実施される。1mのような大きなカラムは大規模な商業的製造に使用される
。カラムは好ましくは、両端の嵌合物の内部に多孔質フリット338(例えばMo
tt Corporation, Farmington, CTにより製造されたような)を含み、嵌合体(Up
church Scientific, Oak Harbor, WA 及び/もしくはIsolation Technologiesか
ら入手可能)中にねじ込む末端シール物を含むことができる。
【0070】 分離媒体336は要求条件の構造及び非極性の表面をもつ有機ポリマー材料も
しくは無機材料を含んで成る。適した材料は以下及び、1998年4月10日出
願の係属、共同指定米国特許出願第09/058,580号及び1998年10
月20日出願の同第09/183,123号明細書中に記載されている。
【0071】 本発明の好ましい態様において、工程溶液接触面すべては、多価カチオン汚染
のあらゆる可能な源を排除するための多価カチオン除去処理を受ける。これらの
表面はカラムの内面、多孔質フリット、導管、移動相供給システム、インゼクタ
ー弁、ミキサー ポンプ頭、及び嵌合体を含む。多価カチオン除去処理の限定し
ない例は酸洗浄処理である。この洗浄処理はフラッシングもしくは浸漬を含むこ
とができ、音波処理を含むことができる。酸洗浄処理の一例は硝酸水溶液の存在
下でのチタンフリットの音波処理、次いで中性pHが達成されるまで水中での音
波処理である。他の処理は、EDTA、ピロリン酸もしくはリン酸(例えば30
重量%のリン酸)のような錯体形成剤との面接触を含む。
【0072】 サイズに基づいたDNA分離の代表的な例は実施例1(図15)に記載され、
そこではDNA断片、pGEM(R) DNA Markers(Promega Corp. Madison, WI)の標
準混合物を50mm×4.6mmIDカラムを使用して溶離した。混合物は図1
5に示すような塩基対長さをもつ二本鎖DNAの断片を含んだ。約600bp、
とりわけ、1,198bp、1605bp及び2,645bp断片を越えるサイ
ズをもつ断片は、これらのピークの溶離中、移動相勾配のスロープが比較的浅い
(約0.33%B/分で増加)場合でも、分割度が弱い。
【0073】 驚くべきことには、出願者は、実施例2に記載のとおりの7.8mmのIDを
もつカラム(図16)を使用してpGEM混合物の分離を実施した時に、これら
のピークの分離に劇的な予期しなかった改善を認めた。1198bp、1605
bp及び2645bp断片は明確に分離された。600塩基対を越える長さをも
つdsDNA断片の改善された分離は約5mmを越える内径をもつカラムを使用
して得られる。
【0074】 他の実験において、7.8mmのIDをもつカラムを使用する改善された分離
は、実施例9及び10に記載のように、約100〜約20,000塩基対の範囲
の断片を含むDNA混合物を使用して認められた。
【0075】 MPICによるDNAの分離中の改善された分離は5mmより大きい、好まし
くは約7mmより大きい、より好ましくは約10mmより大きいIDをもつカラ
ムを使用して得られる。他の態様において、改善された分離は約5mm〜約1m
の範囲内のIDをもつカラム缶で得られる。
【0076】 本発明のもう一つのアスペクトは、DMPICによるDNA突然変異検出実施
時の、改善された分離カラム及び使用法に関する。前記のように、本発明は二本
鎖DNAの突然変異を検出するために使用することができる。以下の定義が本明
細書で使用される。
【0077】 「ホモ二量体」は本明細書においては、各鎖の塩基が他の鎖のそれらの対抗す
る塩基に対して相補的である二本鎖DNA断片を意味すると定義される。
【0078】 「ヘテロ二量体」は本明細書においては、各鎖の少なくとも1個の塩基が他の
鎖の少なくとも1個の対抗塩基に相補的でない二本鎖DNAを意味すると定義さ
れる。これは非マッチド塩基もしくは欠失によることができる。ヘテロ二量体の
少なくとも1個の塩基対は相補性ではないので、ホモ二量体のその完全に相補性
の塩基対の類似体に比較すると、その部位の塩基を分離するためにより少ないエ
ネルギーを要する。これがホモ二量体に比して、ヘテロ二量体の非マッチド塩基
の部位の、より低い融点をもたらす。
【0079】 「ハイブリッド形成」の術語はdsDNA試料を加熱そして冷却する工程、例
えば95℃に加熱後緩徐に冷却する工程、を意味する。加熱工程はDNA鎖を変
性させる。冷却すると、鎖は大部分統計的様態で二量体に再結合する。試料が野
生型及び突然変異DNAの混合物を含む場合は、ハイブリッド形成はヘテロ−及
びホモ二量体の混合物を形成するであろう。
【0080】 「ヘテロ突然変異部位の分離温度」T(hsst)は本明細書においては、突
然変異部位におけるヘテロ二重DNAを優先的に変性させ、ヘテロ二量体とホモ
二量体の間の変性の度合の最大の差をもたらす温度を意味すると定義される。こ
れは、DMIPCによりヘテロ二量体及びホモ二量体のクロマトグラフィー分離
を実施し、そして従って突然変異を検出するのに最適な温度である。
【0081】 「ヘテロ突然変異体」の術語は本明細書においては、多型性もしくは非相補性
塩基対を含むDNA断片を意味すると定義される。
【0082】 「突然変異分離プロファイル」の術語は本明細書においては、ホモ二量体から
のヘテロ二量体の分離を示すDMIPC分離クロマトグラムを意味すると定義さ
れる。これらの分離プロファイルは突然変異もしくは多型性を含み、DMIPC
により分離される前にハイブリッド形成された試料に特徴的である。
【0083】 突然変異を検出する信頼できる方法は、野生型の鎖をもつ試料中の推定の突然
変異の鎖のハイブリッド形成によるものである(Lerman, et al.,Meth.Enzymol.
,155:482(1987))。突然変異の鎖が存在する場合は、2個のホモ二量体及び2個
のヘテロ二量体が図17に示すハイブリッド形成過程の結果として形成されるで
あろう。従って、ホモ二量体からのヘテロ二量体の分離が試料中の突然変異DN
A断片の存在もしくは不在を確証する直接的方法を提供する。
【0084】 DMIPC分析の一例において、一連の分離クロマトグラムとして図18に示
すように、209塩基対のホモ二量体及びヘテロ二量体を含む標準体がDMIP
Cにかけられ、その分離過程は実施例4に記載されている。突然変異断片が野生
型からの1個の塩基対の偏り(deviation)を含んだ209の塩基対ホモ二量体
断片のヘテロ接合性の試料を含む試料を、加熱、次いで冷却によりハイブリッド
形成させた。ハイブリッド形成法は図17にスキームにより示すように、2個の
ホモ二量体及び2個のヘテロ二量体を生成した。
【0085】 図18及び実施例3に関して、4.6mmのIDをもつ分離カラムを使用して
DMIPC分析を実施した。2個のヘテロ二量体350と352間及び更に2個
のホモ二量体354と356間に部分的重複があった。出願者は驚くべきことに
は、実施例4に記載のような7.8mmのIDをもつカラムを使用して209塩
基対突然変異標準体の分離を実施した時に、ピークの分離の劇的で予期しなかっ
た改善を認めた(図19)。結果は2個のホモ二量体断片350と352の相互
からの、2個のヘテロ二量体断片354と356の相互からの改善された分離及
び、ホモ二量体とヘテロ二量体対間の、距離「d」により示される増加した分離
を示した。
【0086】 DMIPCによるホモ二量体及びヘテロ二量体DNAの分離時の改善されたピ
ーク分離度を達成するために、その方法は好ましくは、約5mmより大きい、よ
り好ましくは約7mmより大きい、最も好ましくは約10mmより大きいIDを
もつカラムを使用して実施される。他の態様においては、カラムは約5mm〜約
1mの範囲内のIDをもつことができる。
【0087】 その最も一般的な形態において、本発明のクロマトグラフィーシステムに使用
される分離法は、非極性の表面をもつ固定分離媒体を利用する、ポリヌクレオチ
ド、例えばDNAの分離に関する。好ましい表面は本質的に、ポリヌクレオチド
を捕捉することができる多価カチオン汚染物を含まない。分離は固定表面上で実
施される。表面は多孔性にすることができるが、好ましくはあらゆる表面の孔が
、分析される最小のポリヌクレオチドを追い出すサイズである。
【0088】 概括的に、本発明の分離ビーズの唯一の必須条件はそれらが本質的に非極性で
あるかもしくは、対イオン剤と相互作用するために十分に非極性をもつ面を形成
する材料と接着されている面をもたなければならないことである。
【0089】 非孔質ポリマービーズは約0.5〜100ミクロン、好ましくは1〜10ミク
ロン、より好ましくは1〜5ミクロンの平均直径をもつことができる。1.0〜
3.0ミクロンの平均直径をもつビーズが最も好ましい。
【0090】 米国特許第5,585,236号明細書において、Bonn等は逆相イオンマッチ
ドクロマトグラフィー(RPIPC)として、核酸分離法の特徴を記載した。し
かし、RPIPCは本発明に記載されたある本質的な特徴を取り込んでいないの
で、もう1つの術語、「マッチドイオンポリヌクレオチドクロマトグラフィー(
MIPC)」の術語を選択した。本明細書で使用されるMIPCは、その方法が
、ビーズから核酸を溶離するために対イオン剤及び有機溶媒を使用する、非極性
ビーズを使用する、一本及び二本鎖ポリヌクレオチドの分離法と定義される。
【0091】 本明細書で使用される、「非孔質」の術語は、そこで使用された溶媒媒体中の
分離物中の最小のDNA断片のサイズ及び形状より小さい直径をもつ表面の孔を
もつビーズを意味すると定義される。この定義には、それらの天然の状態でこれ
らの規定された最大サイズの制約をもつか、もしくは要求される最大有効孔サイ
ズを満たすためにそれらの孔サイズを減少させるように処理されたポリマービー
ズが含まれる。
【0092】 本発明の非孔質ビーズの表面構造物は分離法を妨げないへこみ及び浅い穴様構
造物を含むことができる。それを非孔質にさせるための多孔質ビーズの前処理は
ビーズ構造物の孔を充填し、MIPC法を著しくは妨げないあらゆる材料を使用
して実施することができる。
【0093】 孔は、移動相及び他の物質がビーズ構造物に侵入することができる開放構造物
である。孔はしばしば、1つの孔に侵入する流体がもう1つの孔から排出するこ
とができるように相互に連絡されている。出願者は、相互に連結された孔構造物
中そしてビーズ中へのポリヌクレオチドの移動を許すディメンションをもつ孔は
、分離物の分離を損なうかもしくは非常に長い滞留時間をもつ分離物をもたらす
と考える。しかし、MIPCにおいては、ビーズは「非孔質」であり、ポリヌク
レオチドはビーズ構造物中に侵入しない。
【0094】 カラムビーズのクロマトグラフィー効率は主として表面及び表面近傍部分の特
性により影響を受ける。このため、次の説明はポリマービーズの表面近傍領域に
特異的に関連する。これらビーズの主要な本体及び/もしくは中心は、本発明の
ポリマービーズの表面もしくは近傍に認められるものと全く異なる化学及び一連
の物理的特性を示すことができる。
【0095】 本発明の非孔質ポリマービーズは、小さい種ビーズは、最初に、適当な重合可
能なモノマーのエマルション重合により生成される二段階法により製造される。
本発明のエマルション重合法はGoodwin等の方法(Colloid & Polymer Sci.252:4
64-471(1974))の変形である。種ビーズを生成するためにエマルション重合法に
使用することができるモノマーはスチレン、アルキル置換スチレン、アルファ−
メチルスチレン、及びアルキル置換アルファ−メチルスチレンを含む。次いで、
種ビーズを拡大し、場合によっては、様々な基による置換により修飾して、本発
明の非孔質ポリマービーズを生成する。
【0096】 エマルション重合により生成された種ビーズはポリマービーズのサイズを増加
させるためのあらゆる既知の方法により拡大することができる。例えば、ポリマ
ービーズは米国特許第4,563,510号明細書に開示の活性化膨張法により
拡大することができる。拡大もしくは膨張ポリマービーズは更に、架橋重合可能
なモノマー及び重合開始剤により膨張される。重合は拡大ポリマービーズの架橋
密度を増加し、ビーズの表面多孔性を減少する。適した架橋モノマーは開始剤の
存在下で重合可能な少なくとも2個の炭素−炭素二重結合を含む。好ましい架橋
モノマーはジビニルモノマー、好ましくはアルキル及びアリール(フェニル、ナ
フチル、等)ジビニルモノマーであり、ジビニルベンゼン、ブタジエン、等を含
む。ポリマーの種ビーズの活性化膨張は1〜約100ミクロンまでの範囲の平均
直径をもつポリマービーズを生成するのに有用である。
【0097】 あるいはまた、ポリマーの種ビーズは、エマルション重合からもたらされる種
ラテックスを単に加熱することにより、拡大することができる。この代替法は、
活性化溶媒による種ビーズの活性化膨張の必要を排除する。その代わりに、種ラ
テックスを架橋モノマー及び前記の重合開始剤と、架橋モノマーの水混和性溶媒
を伴いもしくは伴わずに混合される。適した溶媒はアセトン、テトラヒドロフラ
ン(THF)、メタノール及びジオキサンを含む。生成された混合物を約1〜1
2時間、好ましくは約4〜8時間、重合開始剤の開始温度より下の温度、概括的
には約10℃〜80℃、好ましくは30℃〜60℃で加熱される。場合によって
は、混合物の温度は10〜20%だけ増加し、混合物を更に1〜4時間加熱する
ことができる。少なくとも200の重合度を確保するためには、モノマーの重合
開始剤に対する比率は少なくとも100:1、好ましくは100:1〜約500
:1、より好ましくは約200:1である。この重合度をもつビーズは高速液体
クロマトグラフィー(HPLC)の適用に使用することができるために十分に圧
力安定である。この熱膨張法は、約5ミクロンまで、好ましくは約2〜3ミクロ
ンまの平均直径をもつポリマービーズを得るために約110〜160%だけ、ビ
ーズのサイズを増加させることができる。従って熱膨張法は、以前は、活性化膨
張法によってのみ入手可能な、より小さい粉末度を生成するために使用すること
ができる。
【0098】 熱拡大後、過剰な架橋モノマーを除去し、粒子を紫外線もしくは熱にさらすこ
とにより重合させる。重合は例えば、重合開始剤の活性化温度に拡大粒子を加熱
し、所望の度合の重合が達成されるまで重合を継続することにより実施すること
ができる。継続した加熱及び重合は500を越える重合度をもつビーズを得るこ
とを可能にする。
【0099】 本発明において、Bonn等もしくは米国特許第4,563,510号明細書によ
り開示された充填材料はアルキル基によるポリマービーズの置換により修飾する
かもしくはその未修飾状態のまま使用することができる。例えば、ポリマービー
ズはヨウ化メチルもしくはヨウ化エチルのようなアルキル化剤とビーズを接触さ
せることにより1もしくは2炭素原子によりポリマービーズをアルキル化させる
ことができる。アルキル化は、ポリマー混合物の表面の芳香環上で求電子芳香族
置換を実施するために、フリーデル−クラフト触媒の存在下でハロゲン化アルキ
ルとポリマービーズを混合することにより達成される。適したフリーデル−クラ
フト触媒は、当該技術分野で周知であり、塩化アルミナム、三フッ化ホウ素、四
塩化スズ、等のようなルイス酸を含む。ビーズは例えば、前記の方法で、ヨウ化
メチルに、対応するハロゲン化炭化水素を置換することにより置換された炭化水
素にすることができる。
【0100】 本発明のビーズに関して本明細書で使用されるアルキルの術語は1〜1,00
0,000炭素をもつアルキル及びアルキル置換アリール基を含むと定義され、
アルキル基は、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、アルキル基等を含む
様々な型の直鎖、分枝鎖、環式、飽和、不飽和の非イオン性官能基を含み、アリ
ール基はフェニル、ナフチル等を含む単環式、二環式、及び三環式芳香族炭化水
素基を含む。アルキル置換法は通常のもので、当該技術分野で周知であり、本発
明のアスペクトではない。置換体はまた、非極性で、逆相官能基であると考えら
れるヒドロキシ、シアノ、ニトロ基等を含むことができる。
【0101】 Bonnの特許に報告されたクロマトグラフィー材料は、Bonn等がこの置換体をも
たないポリマービーズを使用して分離物を得ることに不成功であったために、少
なくとも3個の炭素をもつアルキル基で置換された非孔質ビーズに限定された。
更に、ポリマービーズはビニル芳香族モノマーの小さい群(group)に限定され
、Bonn等は他の材料による二重鎖DNAの分離を実施することができなかった。
【0102】 本発明においては、二重鎖DNAの成功した分離を、未誘導の非孔質ビーズを
使用し、そして1〜1,000,000炭素をもつアルキル基で誘導されたビー
ズを使用して達成することができる。
【0103】 本発明の基礎ポリマーはまた、他のポリマーであることができ、その限定され
ない例は、スチレン、置換スチレン、アルファ−置換スチレン及びジビニルベン
ゼンのようなモノ−及びジ−ビニル置換芳香族、アクリラート及びメタクリラー
ト、ポリプロピレン及びポリエチレンのようなポリオレフィン、ポリエステル、
ポリウレタン、ポリアミド、ポリカーボナート、並びに、TEFLONの商品名で一般
に知られているフッ素置換エチレンを含む置換ポリマーを含む。基礎ポリマーは
また、ポリマーの混合物であることができ、その限定されない例は、ポリ(スチ
レン−ジビニルベンゼン)及びポリ(エチルビニルベンゼン−ジビニルベンゼン
)を含む。これらのポリマーからビーズを製造する方法は通常のもので、当該技
術分野で周知である(例えば、米国特許第4,906,378号明細書を参照さ
れたい)。ビーズの表面及び表面近傍領域の物理特性は、クロマトグラフィーの
効率に対する主要な影響物である。誘導もしくは未誘導ポリマーはMIPC分離
のために非孔質の、非反応性の、そして非極性の表面を提供しなければならない
。 本発明の重要なアスペクトにおいて、本発明のビーズ及び他の媒体は、DN
Aと自由に結合できる多価カチオンを実質的に含まないことを特徴とする。本発
明の好ましいビーズは、あらゆる多価カチオン汚染物(例えばFe(III)、Cr
(III)、もしくはコロイド状金属汚染物)を実質的に除去する目的で、酸洗浄
処理のような脱汚染物処理を含む生成中の注意処理を受けたことを特徴とする。
生成されたビーズが最小の金属含量を有するであろうためには、非常に純粋な、
非金属を含む材料のみが、ビーズ生成に使用されなければならない。
【0104】 ビーズ自体が実質的に金属を含まないことに加えて、出願者はまた、MIPC
期間中の最適なピーク分離を達成するためには、分離カラム及びカラム内に保持
されたもしくはカラム中を流動するすべての処理溶液が好ましくは、実質的に、
多価カチオン汚染物を含まないことを発見した。共同所有の米国特許第5,77
2,889号、同第5,997,742号及び同第5,972,222号及び係
属米国特許出願第09/080,547号明細書に記載のように、これは、カラ
ムを多価カチオン汚染物から遮蔽するために、カラム内に保持されもしくはカラ
ムを流通する処理溶液中に多価カチオンを放出しない材料で製造された処理溶液
−接触表面をもつ構成部品を伴う分離カラムに侵入する溶液を供給することによ
り達成することができる。システムの構成部品の処理溶液−接触面は好ましくは
、チタン、コートステンレス鋼、不動態化ステンレス鋼及び有機ポリマーから成
る群から選択された材料である。
【0105】 MIPC分離には、多価カチオン結合剤、例えば錯体形成剤が使用される2カ
所が存在する。一つの態様においては、これらの結合剤は移動相が通過する固体
中に取り込むことができる。汚染物は、分離を害することができるシステム内の
場所にそれらが到達する前に捕捉される。これらの場合には、官能基は固体マト
リックスもしくは樹脂(例えば、流通カートリッジ、通常は有機ポリマー、しか
し時々はシリカもしくは他の材料)に付けられる。マトリックスの性能は好まし
くは、約2ミリ等量/gである。適した錯体形成樹脂の一例は、イミノジアセテ
ート官能基を含むCHELEX 100(Dow Chemical Co.)の商品名で入手可能である。
【0106】 もう一つの態様において、多価カチオン結合剤を移動相に添加することができ
る。結合官能基は有機化学構造物中に取り込まれる。好ましい多価カチオン結合
剤はこれらの必要条件を満たす。第1に、それは移動相に可溶性である。第2に
、金属との錯体が移動相に可溶性である。EDTAのような多価カチオン結合剤
は、錯体形成剤及び多価カチオン結合剤−金属錯体の双方がそれら双方ともを水
溶性にさせる電荷を含むために、この必要条件を満たす。更に例えばアセトニト
リルを添加する時にどちらも沈澱しない。水性の移動相中の溶解度は硫酸、カル
ボン酸、もしくはヒドロキシのような共有結合されたイオン官能基を付加させる
ことにより増加させることができる。好ましい多価カチオン結合剤は水、有機溶
媒もしくは移動相で洗浄することによりカラムから容易に除去することができる
。第3に、結合剤はクロマトグラフィー法を妨げてはならない。
【0107】 多価カチオン結合剤は配位化合物であることができる。好ましい配位化合物の
例は、水溶性錯体形成剤及びクラウンエーテルを含む。本発明に使用することが
できる多価カチオン結合剤の限定されない例はアセチルアセトン、アリザリン、
アルミノン、クロラニル酸、コージ酸、モリン、ロジゾン酸、チオナリド、チオ
ウレア、α−フリルジオキシム、ニオキシム、サリチルアルドキシム、ジメチル
グリオキシム、α−フリルジオキシム、クペロン、α−ニトロソ−β−ナフトー
ル、ニトロソ−R−塩、ジフェニルチオカルバゾン、ジフェニルカルバゾン、エ
リオクロム黒T、PAN、SPADNS、グリオキサル−ビス(2−ヒドロキシ
アニル)、ムレキシド、α−ベンゾインオキシム、マンデル酸、アントラニル酸
、エチレンジアミン、グリシン、トリアミノトリエチルアミン、チオナリド、ト
リエチレンテトラミン、EDTA、金属フタレイン、アルソン酸(arsonic acid
)、α、α’−ビピリジン、4−ヒドロキシベンゾチアゾール、8−ヒドロキシ
キナルジン、8−ヒドロキシキノリン、1,10−フェナントロリン、ピコリン
酸、キナルジン酸、α、α’,α”−テルピリジル、9−メチル−2,3,7−
トリヒドロキシ−6−フルオロン、ピロカテコール、サリチル酸、チロン、4−
クロロ−1,2−ジメルカプトベンゼン、ジチオール、メルカプトベンゾチアゾ
ール、ルベアン酸、蓚酸、ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム、及びジベン
ジルジチオカルバミン酸亜鉛を含む。これらの例はPerrinによりOrganic Comple xing Reagents:Structure, Behavior, and Application to Inorganic Analysis , Robert E. Krieger Publishing Co. (1964)中に記載されている。本発明にお
いて、好ましい多価カチオン結合剤はEDTAである。
【0108】 ポリヌクレオチドの高度分離度クロマトグラフィー分離を達成するためには、
概括的に、固体相のポリマービーズでクロマトグラフィーカラムをきつく充填す
る必要がある。適した高度の分離度を得るために、カラム充填材によるカラムの
充填のあらゆる既知の方法を本発明に使用することができる。具体的には、ポリ
マービーズのスラーリをポリマービーズの密度以下の密度をもつ溶媒を使用して
調製する。次いで、カラムをポリマービーズのスラーリで充填し、カラム中のポ
リマービーズの充填密度を改善するために震盪もしくは撹拌する。充填密度を改
善するために、機械的震盪もしくは音波処理が具体的に使用される。
【0109】 例えば、50×7.8mmIDのカラムを充填するために、ビーズ3.0グラ
ムを音波の補助により、メタノール15mLに懸濁させることができる。次いで
懸濁液を8,000psiの圧力で、メタノール100mLを使用してカラム中
に充填する。これは充填床の密度を改善する。
【0110】 本発明の分離法は概括的に、DNA及びRNAの一本及び二本鎖ポリヌクレオ
チドのクロマトグラフィー分離に適用できる。ポリヌクレオチドの混合物を含む
試料は、ポリヌクレオチドの総合的もしくは酵素による合成、エンドヌクレアー
ゼもしくは他の酵素もしくは化学薬品、並びに、ポリメラーゼ連鎖反応法を使用
して複製及び増幅された核酸試料によるDNAもしくはRNAの開裂からもたら
すことができる。
【0111】 本発明の改善された方法は約10,000塩基対までをもつ二本鎖ポリヌクレ
オチドを分離するために使用することができる。その方法は、約5から約15,
000〜20,000の間のヌクレオチドをもつポリヌクレオチドを分離するた
めに使用することができる。
【0112】 好ましい態様において、分離は「マッチドイオンポリヌクレオチドクロマトグ
ラフィー(MICP)」による。本発明の非孔質ビーズは対イオン剤及び溶媒の
勾配とともに機能してDNA分離をもたらすであろう逆相材として使用される。
MICPにおいて、ポリヌクレオチドは対イオンとマッチドされ、次いで本発明
の非孔質ビーズを使用する逆相クロマトグラフィーにかけられる。
【0113】 MICPによる使用に適した幾つかの種類の対イオンが存在する。これらは、
プロトン化されて正の対電荷を形成することができるモノ−、ジ−、もしくはト
リアルキルアミンまたは正の対電荷をすでに含む第四級アルキル置換アミンを含
む。アルキル置換体は、均一(例えば、酢酸トリエチルアンモニウムもしくは酢
酸テトラプロピルアンモニウム)または混合(例えば酢酸プロピルジエチルアン
モニウム)でもよい。アルキル基のサイズは、特に置換アルキル基の唯1個が大
きく、他は小さい場合には、小さく(メチル)もしくは大きく(30炭素まで)
することができる。例えば、酢酸オクチルジメチルアンモニウムは適した対イオ
ン剤である。好ましい対イオン剤はエチル、プロピルもしくはブチルサイズの範
囲からのアルキル基を含むものである。
【0114】 アルキル基の目的はポリ核酸が分離媒体の非極性表面と相互作用することがで
きるようにマッチドイオン法によりポリ核酸に非極性の特徴を与えることである
。対イオン−DNAの組み合わせの非極性の度合の要求は、分離媒体の極性、分
離に必要な溶媒の条件、分離される断片の具体的なサイズ及び型による。例えば
、分離媒体の極性が増加すると、対イオン剤の極性は表面の極性にマッチドし、
対イオン−DNAの組み合わせの相互作用を増加するように変化しなければなら
ないかも知れない。余分の(extra)非極性の特徴が要求もしくは所望される時
には、テトラプロピルもしくはテトラブチルアンモニウム塩のような第四級アン
モニウム試薬を使用することができるが、酢酸トリエチルアンモニウムが好まし
い。概して、アルキル基の極性が増加すると、サイズに特異的な分離、配列に依
存しない分離がより可能になる。第四級対イオン試薬は揮発性ではないので、試
薬の除去をより困難にする。
【0115】 場合によっては、分離を実施するために使用される有機溶媒の濃度範囲を増加
することが所望されるかも知れない。例えば、対イオン剤のアルキルの長さを増
加することは、対イオン−DNAの組み合わせの非極性を増加し、移動相の有機
溶媒の濃度を増加するかもしくは、有機溶媒の種類の強度を増加する必要をもた
らすであろう、例えばアセトニトリルはポリ核酸を溶離するのにメタノールより
約2倍有効である。カラムから断片を溶離するために要する有機溶媒の濃度と断
片の長さとの間には正の相関がある。しかし、高い有機溶媒濃度においては、ポ
リヌクレオチドは沈澱することができるであろう。沈澱を回避するために、強力
な有機溶媒もしくはより小さい対イオンアルキル基を使用することができる。対
イオン試薬上のアルキル基はまた極性を緩和するためにハロゲン化物、ニトロ基
、等で置換することができる。
【0116】 移動相は好ましくは対イオン剤を含む。典型的な対イオン剤は、低級アルキル
第一級、第二級及び低級第三級アミン、低級トリアルキルアンモニウム塩及び低
級第四級アルキルアンモニウム塩のような有機もしくは無機酸のトリアルキルア
ンモニウム塩を含む。低級アルキルはメチル、エチル、n−ブチル、i−ブチル
、t−ブチル、イソアミル、n−ペンチル、及びイソペンチルにより例示される
ような1〜6個の炭素原子のアルキル基を意味する。対イオン剤の例は、酢酸オ
クチルアンモニウム、酢酸オクタジメチルアンモニウム、酢酸デシルアンモニウ
ム、酢酸オクタデシルアンモニウム、酢酸ピリジニウムアンモニウム、酢酸シク
ロヘキシルアンモニウム、酢酸ジエチルアンモニウム、酢酸プロピルエチルアン
モニウム、酢酸プロピルジエチルアンモニウム、酢酸ブチルエチルアンモニウム
、酢酸メチルヘキシルアンモニウム、酢酸テトラメチルアンモニウム、酢酸テト
ラエチルアンモニウム、酢酸テトラプロピルアンモニウム、酢酸テトラブチルア
ンモニウム、酢酸ジメチルジエチルアンモニウム、酢酸トリエチルアンモニウム
、酢酸トリプロピルアンモニウム、酢酸トリブチルアンモニウム、酢酸テトラプ
ロピルアンモニウム、及び酢酸テトラブチルアンモニウムを含む。前記の例のア
ニオンは酢酸であるが、炭酸、リン酸、硫酸、硝酸、プロピオン酸、ギ酸、塩化
物及び臭化物を含む他のアニオン、もしくはカチオン及びアニオンのあらゆる組
み合わせ物も使用することができる。これらの物質はIon Chromatography, 2nd Ed .,Dr.Alfred Huethig Verlag Heidelberg(1987)中にGjerde等により説明され
ている。揮発性の対イオン剤が本発明の方法における使用に好ましく、酢酸トリ
エチルアンモニウム(TEAA)及びトリエチルアンモニウムヘキサフルオロイ
ソプロピルアルコールが最も好ましい。
【0117】 本発明の他の特徴物は、本発明の説明のために与えられ、それを制約すること
を意図されない、例示的態様の以下の説明の過程で明白になるであろう。
【0118】
【実施例】
(実施例1)4.6mmIDのカラムを使用するMIPCによるDNA断片のサイズに基づく 分離 50mm×4.6mmID分離カラム(DNASEP(R) cartridge, Transgenomic,
Inc., San Jose,CA)に充填したオクタデシル修飾された、非孔質のポリ(エチ
ルビニルベンゼン−ジビニルベンゼン)ビーズを使用し、WAVE(R) DNA 断片分離
システム(Transgenomic)を使用して、pGEM DNAサイズマーカー(部品
番号G174A、Promega Corp.,Madison,WI)のMIPC分析を実施した。溶離
剤A:0.1MのTEAA、pH7.0;溶離剤B:0.1TEAA、25%(
v/v)アセトニトリル、pH7.0。勾配条件は以下のとおりである。
【0119】 時間(分) %A %B 0.0 64 36 0.5 56 44 12.8 35 65 25.0 31 69 37.3 28 72 49.5 25 75 49.6 0 100 51.6 0 100 51.7 64 36 53.7 64 36 流速は0.9mL/分であり、カラム温度は50℃であった。UV検出は26
0nmで実施した。注入容量は10μLであった。注入前に、80μLの0.1
MのTEAAをpGEM(R)DNA Marker20μLと混合した。注入したDNAの量は
2μgであった。クロマトグラムは図15に示す。
【0120】 (実施例2)7.8mmIDカラムを使用するMIPCによるDNA断片のサイズに基づく分 分離カラムを同一ロットからの分離ビーズで充填した50mm×7.8mmI
Dのカラムで置き換えたことを除いて、実施例1に記載のものと同一条件を使用
してpGEM DNA Markersの分析を実施した。クロマトグラムは図16に示す。
【0121】 (実施例3)4.6mmIDカラムを使用する、DMIPCによるホモ二量体及びヘテロ二量 体DNAの分離 209bpの突然変異標準体のDMIPC分析を、DNASEP(R) 50mm×4.
6mmID分離カラムを使用し、WAVE(R) DNA断片分析システム(Transgenomic
)を使用して実施した。溶離剤A:0.1MのTEAA、pH7.0;溶離剤B
:0.1MのTEAA、25%(v/v)アセトニトリル、pH7.0。勾配条
件は以下のとおりである。
【0122】 時間(分) %A %B 0 50 50 0.5 47 53 4.0 40 60 5.5 0 100 6.5 50 50 8.5 50 50 流速は50℃で0.9mL/分であった。UV検出は260nmで実施した。
販売会社(Transgenomic)による推奨に従い標準体混合物をハイブリッド形成し
た。注入容量は4μLであった。突然変異分離プロファイルは図18に示す。
【0123】 突然変異標準体(Transgenomicからの部品番号440582)はSeielstad et
al.,Hum. Mol. Genet. 3:2159(1994)に記載のような、168部位にAからGの
突然変異を伴うヒトY染色体、遺伝子座DYS271からの209塩基対断片を
含んだ。
【0124】 (実施例4)7.8mmIDカラムを使用する、DMIPCによるホモ二量体及びヘテロ二量 体DNAの分離 分離カラムが実施例3で使用したものと同一バッチからの分離ビーズで充填し
た50mm×7.8mmIDカラムで置き換えたことを除いて、実施例3に記載
のものと同一の条件を使用して、209塩基対の突然変異標準体の分析を実施し
た。クロマトグラムは図19に示す。
【0125】 (実施例5)非孔質のポリ(スチレン−ジビニルベンゼン)粒子の製造 塩化ナトリウム(0.236g)を1.0リッターの容積をもつ反応容器中の
脱イオン水354mLに添加した。反応容器は機械的撹拌機、還流コンデンサー
、及びガス導入チューブを備えていた。塩化ナトリウムの溶解は撹拌(350r
pm)に補助され、高温(87℃)で不活性雰囲気(アルゴン)下で実施した。
次いで、蒸留直後のスチレン(33.7g)及び、脱イオン水50mLに溶解し
た過酸化二硫酸カリウム(K228)0.2184gを添加した。これらの添
加直後に、ガス導入チューブを溶液から引き抜き、液体面より上方に配置した。
次いで反応混合物を87℃で6.5時間撹拌した。この後、反応容器の中身を外
界温度まで冷却し、第1段階からもたらされた懸濁液1000mL容量中ポリマ
ー化したスチレン54.6gの濃度をもたらす容量まで希釈した。1000mL
中のポリマー化スチレンの量は機械的撹拌機にまだ付着しているポリマーの量(
約5〜10g)を含むように計算された。懸濁液中の球状ビーズの直径は光学顕
微鏡により約1.0ミクロンであると決定された。
【0126】 第1段階からもたらされたビーズはまだ概括的にクロマトグラフィー充填物と
しての使用には小さく柔らか過ぎる(低い圧力安定性)。これらのビーズの柔ら
かさは不十分な度合の架橋により誘起される。第2段階において、ビーズを拡大
し、架橋度を増加させる。
【0127】 第2段階のプロトコールはUgelstad 等(Adv. Colloid Interface Sci.,13:10
1-140(1980))により記載の活性化膨潤法に基づく。活性化膨潤法、もしくは第
2の合成段階を開始するために、第1段階からのポリスチレンの種体の懸濁水(
200ml)を最初にアセトン60mLと、次いで1−クロロドデカンエマルシ
ョン60mLと混合した。エマルションを調製するためには、ドデシル硫酸ナト
リウム0.206g、脱イオン水49.5mL、及び1−クロロドデカン10.
5mLを一緒に合わせ、生成された混合物を0℃で4時間維持し、<0.3ミク
ロンの微細エマルションを得るまで、全期間にわたり音波処理により混合した。
ポリスチレンの種体、アセトン、及び1−クロロドデカンエマルションの混合物
を室温で約12時間撹拌し、その期間にビーズの膨潤が起こった。次いで、アセ
トンを、80℃で30分間の蒸留により除去した。
【0128】 アセトンの除去後、膨潤したビーズを更に、開始剤としてジベンゾイルペルオ
キシド2.5gをも含有するエチルジビニルベンゼン及びジビニルベンゼン(D
VB)の(1:1.71)混合物310gの添加により成長させた。成長は撹拌
及び光学顕微鏡による時々の粉末度測定を伴って起こった。
【0129】 膨潤及び成長段階の完了後、反応混合物を分液漏斗中に移動した。このように
、非撹拌溶液中で、ポリマービーズの懸濁物を含有する層から分離された過剰量
のモノマーを容易に除去することができた。残りのビーズの懸濁物は反応容器に
戻し、段階的に温度上昇(約7時間63℃、約2時間73℃、そして約12時間
83℃)を受け、更に重合度の増加をもたらした(>500)。本方法で製造さ
れたビーズの孔サイズは水銀ポロシメーター測定値の検出限度(<30Å)未満
であった。
【0130】 乾燥後、段階2からの乾燥ビーズ(10g)をn−ヘプタン100mLで4回
、次いで以下、ジエチルエーテル100mL、ジオキサン100mL、及びメタ
ノール100mLのそれぞれで2回洗浄した。最後にビーズを乾燥した。
【0131】 (実施例6)ポリ(スチレン−ジビニルベンゼン)ポリマービーズのアルキル化 以下の手順を250〜300mL/分の流速で、窒素下で(Air Produts, Ult
ra Pure grade, Allentown, PA)実施した。実施例5で製造したビーズ25gを
弓矢型ミキサー(250mLの広首エルレンマイヤーフラスコを使用)を使用し
て1−クロロオクタデカン(製品番号0235、TCI America, Portland, OR)
150〜160g中に懸濁した。温度を50〜60℃に設定して、1−クロロオ
クタデカンが固化することを防止した。ポリマーの大きいかけらを破砕して懸濁
を容易にした。2に速度を設定した撹拌機(Model RZRI, Caframo, ONT NOH2TO,
Canada)を使用して溶液を混合した。ポリマー懸濁液を三首ボトル(還流コン
デンサー、頭上撹拌機及びガス入り口を備えた)中に移した。1−クロロオクタ
デカン52〜62gを使用してエルレンマイヤーフラスコを濯ぎ、三首ボトルに
添加した。ボトルを80℃に設定したエチレングリコール浴中で加熱した。溶液
を0に速度設定した撹拌機(Caframo)を使用して混合した。20分後、AlC
3粉末1.1g(製品番号06218, Fluka, Milwaukee, WI)の添加により反応を
開始し、16〜18時間継続した。
【0132】 反応後、遠心分離により過剰1−クロロオクタデカンからポリマーを分離し、
次いで以下の連続的洗浄段階を実施した。添加物 記 50mL濃HCl、50のn-ヘフ゜タン 4回繰り返し、再利用ヘプタン使用 100mLH2O、50のn-ヘフ゜タン 1回繰り返し、新鮮ヘプタン使用 50mL濃HCl、50のn-ヘフ゜タン 1回繰り返し、新鮮ヘプタン使用 100mLH2O、50のn-ヘフ゜タン 1回繰り返し、新鮮ヘプタン 150mLH2O、n-ヘフ゜タンなし 3回繰り返し、ポリマービーズの塊を破砕 するためにプラスチック撹拌機使用、段階4 及び5を3回繰り返し、 2分間遠心分離を伴わずに震盪、 100mLのTHF 3回繰り返し 100mLのTHF/n-ヘフ゜タン 1回繰り返し 100mLのn-ヘフ゜タン 1回繰り返し 100mLのTHF 1回繰り返し 100mLのCH3OH 4回繰り返し 水性溶媒(HClもしくはH2O)が使用された段階において、n−ヘプタン
の添加前に、水相とともにポリマーを30秒間震盪した。次いでn−ヘプタンを
添加し、混合物を2分間激しく震盪した。最終のポリマービーズを2〜3時間4
0〜50℃で乾燥後、それらは充填の用意ができた。
【0133】 (実施例7) 酸洗浄処理 実施例6で製造したビーズをテトラヒドロフランで3回そしてメタノールで2
回洗浄した。最後に、テトラヒドロフラン100mL及び濃塩酸100mLを含
む混合物中でビーズを12時間撹拌した。この酸処理後、ポリマービーズを中性
(pH=7)になるまで、テトラヒドロフラン/水混合物で洗浄した。次いでビ
ーズを12時間40℃で乾燥した。
【0134】 (実施例8) カラム充填手順 オーブン乾燥ポリマービーズ3グラムを秤量後、テトラヒドロフラン(THF
)10mLでスラーリを形成し、15分間ヒュームフード下で音波処理装置内に
入れる。次いで、THF5mL及びメタノール(MeOH)5mLを添加し、更
に10分間音波処理する。充填アセンブリーをMeOH20mLで前充填する。
スラーリを充填アセンブリー中に緩徐に注入する。ハスケルポンプ(Haskel Int
ernational,Inc.,Burbank,CA)を作動させ、最初の充填相に対して5000ps
iまで充填圧力を緩徐に増加する。10分後、充填圧力を9000psiまで緩
徐に増加し、20分間第2の充填相を静置する。20分後、充填溶離剤をMeO
Hから0.05MのNa4EDTAに変える。次いで40分間最終充填相を静置
する。
【0135】 (実施例9)4.6mmIDカラムを使用するMIPCによるDNA断片のサイズに基づく分 λ DNA Hind III digest(サイズ125;564,2027,2322,43
61,6557,9416及び23130pbの断片を含む)(部分番号030
204、Kramel Biotech, Transgenomic Ltd., Northunberland, UK)のMIP
C分析を、50mm×4.6mmID分離カラム(DNASEP(R) cartridge)中に
充填したオクタデシル修飾の、非孔質のポリ(エチルビニルベンゼン−ジビニル
ベンゼン)ビーズを使用し、WAVE(R) DNA Fragment Analysis System(DNA断片
分析システム)を使用して実施した。溶離剤A:0.1MのTEAA、pH7.
0、溶離剤B:0.1MのTEAA、25%(v/v)アセトニトリル、pH7
.0。勾配条件は以下のとおりである。時間(分) %A %B 流速(mL/分) 0.0 65 35 0.9 1.0 60 40 0.9 17.0 28 72 0.9 17.1 0 100 0.9 18.1 0 100 0.9 18.2 65 35 0.9 20.1 65 35 0.9 移動相溶液は濃酢酸トリエチルアンモニウム(100mLTransgenomic part
No.553301)から調製して、A=0.1MのTEAA、pH7、B=0.1Mの
TEAA及び25%アセトニトリルを与えた。流速は0.9mL/分で、カラム
温度は50℃であった。UV検出を260nmで実施した。0.1MのTEAA
40μLをλ DNA Hind III digest溶液100μLと混合した。注入容量は15
μLであった。注入したDNA量は2μgであった。クロマトグラムは図20に
示す。
【0136】 (実施例10)7.8mmIDカラムを使用するMIPCによるDNA断片のサイズに基づく分 分離カラムを50mm×7.8mmID充填カラムで置き換えたことを除いて
実施例9に記載のものと同一条件を使用してλ DNA Hind III digestの分析を実
施した。クロマトグラムを図21に示す。
【0137】 以上は本発明の具体的な態様を提示したが、これらの態様が実施例によっての
み提示されたことを理解することができる。他の人々は、以上のものとは異なる
が、本明細書に記載そして請求された本発明の精神及び範囲から逸脱しない修正
物を認識し実施するであろうことが期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 溶離溶媒の勾配を確立するために弁及び弁制御装置を使用している、1本カラ
ムMIPCシステムのスキーム図である。
【図2】 溶離溶媒勾配を確立するためのポンプシステムの部分的スキーム図である。
【図3】 自動試料収集サブシステムのスキーム図である。
【図4】 MIPCシステムに使用された注入弁のスキーム図である。
【図5】 充填されたループの充填位における注入弁のスキーム図である。
【図6】 充填されたループの注入位における注入弁のスキーム図である。
【図7】 部分的ループの充填位における注入弁のスキーム図である。
【図8】 部分的ループの注入位における注入弁のスキーム図である。
【図9】 本発明に従う、改善されたHPLC DNA分析カラムオーブンの分離室の正
面図である。
【図10】 図9に示したHPLC DNA分析カラムオーブンの上面図である。
【図11】 本発明の小型カラムヒーターの態様の末端図である。
【図12】 図11の線A−Aに沿って採った断面図である。
【図13】 本発明のペルチエヒーター/クーラーの態様のスキーム図である。
【図14】 代表的分離カラムの物理的構造の図である。
【図15】 50mm×4.6mmIDのカラム上のpGEM DNAマーカーのMIPC
分離物である。ピークは溶出した断片の塩基対の数で標識されている。
【図16】 50mm×7.8mmIDのカラム上のpGEM DNAマーカーのMIPC
分離物である。ピークは溶出した断片の塩基対の数で標識されている。
【図17】 ホモ二量体及びヘテロ二量体を形成するためのハイブリッド形成のスキーム図
である。
【図18】 50mm×4.6mmIDのカラムを使用する、209bpのホモ二量体/ヘ
テロ二量体混合物の突然変異分離物のプロファイルである。
【図19】 50mm×7.8mmIDのカラムを使用する、209bpのホモ二量体/ヘ
テロ二量体混合物の突然変異分離物のプロファイルである。
【図20】 50mm×4.6mmIDのカラム上のλ DNA Hind III digest標準体のMI
PC分離物である。
【図21】 50mm×7.8mmIDのカラム上のλ DNA Hind III digest標準体のMI
PC分離物である。
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月27日(2002.5.27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 マッチドイオンポリヌクレオチドクロマトグラフィーによる
二本鎖DNA断片の混合物分離方法であって、混合物が約1000塩基対を越
える長さをもつ断片を含んで成り a) 分離ビーズに前記断片の溶液及び対イオン試薬を適用すること、ここで、
前記ビーズが分離カラム中に保持され、前記ビーズが1〜100ミクロンの平均
直径をもち、前記ビーズが未置換ポリマービーズもしくは、1〜1,000,0
00炭素をもつ炭化水素基で置換されたポリマービーズであり、そして前記カラ
ムが約5mmを越えるIDを有すること、 b) 前記断片を対イオン剤を含有し、かつ、増加する有機成分濃度の勾配溶離 で溶離すること、 ここで、断片の溶液及び溶離溶媒により接触される表面がそれらから多価金属カ
チオンを捕捉もしくは放出しない物質であることを特徴とする分離 方法。
【請求項】 混合物中のヘテロ二量体及びホモ二量体のDNA分子分離 方法 であって、 a) 分離ビーズに前記断片の溶液及び対イオン試薬を適用すること、ここで、
前記ビーズが分離カラム中に保持され、前記ビーズが1〜100ミクロンの平均
直径をもち、前記ビーズが未置換ポリマービーズもしくは、1〜1,000,0
00炭素をもつ炭化水素基で置換されたポリマービーズであり、そして前記カラ
ムが約5mmを越えるIDを有すること、 b) 前記断片を対イオン剤を含有し、かつ、増加する有機成分濃度の勾配溶離
溶媒で溶離すること、 ここで、断片の溶液及び溶離溶媒により接触される表面がそれらから多価金属カ
チオンを捕捉もしくは放出しない物質であること、 ここで、前記溶離が前記ヘテロ二量体を少なくとも部分的に変性させるのに有効
で、前記溶離が前記ホモ二量体からの前記ヘテロ二量体の分離をもたらす条件下
で実施されること、 を特徴とする分離方法。
【請求項10】 変性マッチドイオンポリヌクレオチドクロマトグラフィー
により、混合物中のヘテロ二量体及びホモ二量体DNA分子を分離するための分 離カラムであって、混合物が等しい長さをもつ断片を含んで成り、カラムがポリ
マービーズを含有するシリンダーを備え、前記ビーズが1〜100ミクロンの平
均直径を有し、前記ビーズが未置換ポリマービーズもしくは、1〜1,000,
000炭素を有する炭化水素基で置換されたポリマービーズであり、そして前記
カラムが約5mmより大きいIDを有することを特徴とする分離カラム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12Q 1/68 G01N 30/34 E G01N 30/34 30/60 A 30/60 30/88 E 30/88 C12N 15/00 A (31)優先権主張番号 60/167,515 (32)優先日 平成11年11月24日(1999.11.24) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 60/177,177 (32)優先日 平成12年1月20日(2000.1.20) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 09/501,775 (32)優先日 平成12年2月10日(2000.2.10) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 ヘツカー,カール・エイチ アメリカ合衆国カリフオルニア州95035ミ ルピタス・トローバーストリート1423 (72)発明者 ロク,ラケル アメリカ合衆国カリフオルニア州95008キ ヤンベル・レデイングロード270 Fターム(参考) 4B024 AA11 AA19 CA01 CA11 HA11 HA19 HA20 4B029 AA07 AA23 BB20 CC01 CC02 CC13 FA12 FA15 4B063 QA01 QA12 QA20 QQ42 QQ52 QS17 QS36 QS39 QX01 4D017 AA09 BA03 CA13 CB01 DA03

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マッチドイオンポリヌクレオチドクロマトグラフィーにより
    二本鎖DNA断片の混合物を分離するための改良された分離カラムであって、混
    合物が約1000塩基対を越える長さをもつ断片を含んで成り、カラムがポリマ
    ービーズを含有するシリンダーを備え、前記ビーズが1〜100ミクロンの平均
    直径を有し、前記ビーズが未置換ポリマービーズもしくは、1〜1,000,0
    00炭素を有する炭化水素基で置換されたポリマービーズであり、前記ビーズが
    DNAと自由に結合できる多価カチオンを実質的に含まないことを特徴とし、前
    記カラムが約5mmより大きいIDを有するカラム。
  2. 【請求項2】 前記IDが約7mmより大きい、請求項1のカラム。
  3. 【請求項3】 前記IDが約10mmより大きい、請求項1のカラム。
  4. 【請求項4】 前記IDが約50mmより大きい、請求項1のカラム。
  5. 【請求項5】 前記IDが約5mm〜約1mの範囲内にある、請求項1のカ
    ラム。
  6. 【請求項6】 前記IDが7.8mmである請求項1のカラム。
  7. 【請求項7】 マッチドイオンポリヌクレオチドクロマトグラフィーによる
    二本鎖DNA断片の混合物を分離するための改良法であって、混合物が約100
    0塩基対を越える長さをもつ断片を含んで成り、当該方法が、 a) 分離ビーズに前記断片の溶液及び対イオン試薬を適用すること、ここで、
    前記ビーズが分離カラム中に保持され、前記ビーズが1〜100ミクロンの平均
    直径をもち、前記ビーズが未置換ポリマービーズもしくは、1〜1,000,0
    00炭素をもつ炭化水素基で置換されたポリマービーズであり、そこで前記ビー
    ズがDNAと自由に結合することができる多価カチオンを実質的に含まないこと
    を特徴とし、前記カラムが約5mmを越えるIDを有する、 b) 前記断片を対イオン剤を含有する、増加する有機成分濃度の勾配溶離溶媒
    で溶離すること、 ここで、断片の溶液及び溶離溶媒により接触される表面がそれらから多価金属カ
    チオンを捕捉もしくは放出しない物質であり、 ここで、前記溶離が前記ヘテロ二量体を少なくとも部分的に変性させるのに有効
    で、前記溶離が前記ホモ二量体からの前記ヘテロ二量体の分離をもたらす条件下
    で実施されること、 を含んで成る方法。
  8. 【請求項8】 前記IDが約7mmより大きい、請求項7の方法。
  9. 【請求項9】 前記IDが約10mmより大きい、請求項7の方法。
  10. 【請求項10】 前記IDが約50mmより大きい、請求項7の方法。
  11. 【請求項11】 前記IDが約5mm〜約1mの範囲内にある、請求項7の
    方法。
  12. 【請求項12】 混合物中のヘテロ二量体及びホモ二量体のDNA分子を分
    離するための改良法であって、 a) 分離ビーズに前記断片の溶液及び対イオン試薬を適用すること、ここで、
    前記ビーズが分離カラム中に保持され、前記ビーズが1〜100ミクロンの平均
    直径をもち、前記ビーズが未置換ポリマービーズもしくは、1〜1,000,0
    00炭素をもつ炭化水素基で置換されたポリマービーズであり、そこで前記ビー
    ズがDNAと自由に結合することができる多価カチオンを実質的に含まないこと
    を特徴とし、前記カラムが約5mmを越えるIDを有する、 b) 前記断片を対イオン剤を含有する、増加する有機成分濃度の勾配溶離溶媒
    で溶離すること、 ここで、断片の溶液及び溶離溶媒により接触される表面がそれらから多価金属カ
    チオンを捕捉もしくは放出しない物質であり、 ここで、前記溶離が前記ヘテロ二量体を少なくとも部分的に変性させるのに有効
    で、前記溶離が前記ホモ二量体からの前記ヘテロ二量体の分離をもたらす条件下
    で実施される、 を含んで成る方法。
  13. 【請求項13】 前記IDが約7mmより大きい、請求項12の方法。
  14. 【請求項14】 前記IDが約10mmより大きい、請求項12の方法。
  15. 【請求項15】 前記IDが約50mmより大きい、請求項12の方法。
  16. 【請求項16】 前記IDが約5mm〜約1mの範囲内にある、請求項12
    の方法。
  17. 【請求項17】 変性マッチドイオンポリヌクレオチドクロマトグラフィー
    により、混合物中のヘテロ二量体及びホモ二量体DNA分子を分離するための改
    良分離カラムであって、混合物が等しい長さをもつ断片を含んで成り、カラムが
    ポリマービーズを含有するシリンダーを含んで成り、前記ビーズが1〜100ミ
    クロンの平均直径を有し、前記ビーズが未置換ポリマービーズもしくは、1〜1
    ,000,000炭素を有する炭化水素基で置換されたポリマービーズであり、
    そこで、前記ビーズがDNAと自由に結合できる多価カチオンを実質的に含まな
    いことを特徴とし、前記カラムが約5mmより大きいIDを有する、分離カラム
  18. 【請求項18】 前記IDが約7mmより大きい、請求項17のカラム。
  19. 【請求項19】 前記IDが約10mmより大きい、請求項17のカラム。
  20. 【請求項20】 前記IDが約50mmより大きい、請求項17のカラム。
  21. 【請求項21】 前記IDが約5mm〜約1mの範囲内にある、請求項17
    のカラム。
  22. 【請求項22】 前記IDが7.8mmである、請求項17のカラム。
  23. 【請求項23】 請求項1の分離カラムを含んで成る、マッチドイオンポリ
    ヌクレオチドクロマトグラフィーによる二本鎖DNA断片の混合物を分離するた
    めのシステム。
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