JP2003505069A - 立体的に保護されたエピトープ領域を有するプロテアーゼ抱合体 - Google Patents

立体的に保護されたエピトープ領域を有するプロテアーゼ抱合体

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JP2003505069A JP2001512848A JP2001512848A JP2003505069A JP 2003505069 A JP2003505069 A JP 2003505069A JP 2001512848 A JP2001512848 A JP 2001512848A JP 2001512848 A JP2001512848 A JP 2001512848A JP 2003505069 A JP2003505069 A JP 2003505069A
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Abstract

(57)【要約】 本開示は、プロテアーゼ部分及び1又はそれより多くの付加部分を含むサブチリシンプロテアーゼ抱合体に関する。各付加部分は、プロテアーゼ部分のエピトープ保護位置に共有結合する。プロテアーゼ抱合体は、親型プロテアーゼに比して低下した免疫原性を有する。本開示は更に、プロテアーゼ抱合体を含む洗浄用組成物及びパーソナルケア組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、パーソナルケア組成物、洗濯組成物、硬質面洗浄組成物、
及び軽質洗浄用組成物のような組成物に有用である化学的に修飾したサブチリシ
ンプロテアーゼに関する。
【0002】
【従来の技術】
酵素は、天然由来のタンパク質の最も広範なクラスを構成する。酵素のクラス
の1つには、他のタンパク質の加水分解を触媒するプロテアーゼが挙げられる。
タンパク質を加水分解するこの能力は、典型的には、天然由来の、及び遺伝子操
作したプロテアーゼを、洗浄用組成物、特に洗濯用途に適切なものに組み入れる
ことによって利用されている。
【0003】 洗浄用分野において、最も広範に利用されているこれらのプロテアーゼは、セ
リンプロテアーゼである。これらのセリンプロテアーゼのほとんどは、細菌類に
より作られるが、いくつかは真菌類のような他の生物によって作られることもあ
る。シーゼン(Siezen)らの「サブチラーゼの相同性モデルとタンパク質工学戦
略、サブチリシン様のセリンプロテアーゼファミリー(Homology Modelling and
Protein Engineering Strategy of Subtilases、the Family of Subtilisin−L
ike Serine Proteases)」、プロテイン・エンジニアリング(Protein Engineer
ing)の第4巻、7号(1991年)の719〜737ページを参照のこと。残
念なことに、天然環境における野生型プロテアーゼの効力は、洗浄用組成物の人
為環境には最適化されないことが多い。具体的には、例えば、熱安定性、pH安
定性、酸化安定性及び基質特異性のようなプロテアーゼの特徴は、プロテアーゼ
の天然環境以外での利用には必ずしも最適化されない。
【0004】 非天然洗浄環境においてプロテアーゼの効力を高めるという目的で、セリンプ
ロテアーゼの野生型アミノ酸配列を変える幾つかのアプローチが用いられてきた
。これらのアプローチには、極めて多様な条件下における熱安定性を高め、酸化
安定性を改善するためのプロテアーゼの遺伝子再設計及び/又は化学的修飾が挙
げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、そのように修飾されたプロテアーゼは哺乳類にとって外来物で
あるために、それらは潜在的な抗原である。抗原として、これらのプロテアーゼ
は、哺乳類において免疫原性反応及び/又はアレルギー反応(本明細書ではまと
めて免疫原性反応として記載する)を引き起こす。
【0006】 その上、プロテアーゼの遺伝子再設計及び化学的修飾は、洗濯用途のためによ
り高い有効性プロテアーゼを継続して探している点で顕著であるが、かかるプロ
テアーゼは、パーソナルケア組成物及び軽質洗剤では商業的には利用されていな
い。例えば、石鹸、ジェル、ボディソープ、シャンプー、軽質食器洗剤のような
製品にこのようなプロテアーゼが不在であることの主な理由は、望ましくない免
疫原性反応を招くヒトへの感作の問題があるためである。従って、免疫原性反応
を誘発しないでプロテアーゼの洗浄性能を与えるパーソナルケア組成物又は軽質
洗剤を提供することは高い利点があるはずである。
【0007】 現在、化学的に修飾されたプロテアーゼが空中に浮遊して、運ばれることを避
けるために、それらの化学的に修飾されたプロテアーゼを固相化する、顆粒化す
る、被覆する、又は溶解することによって、プロテアーゼに対する免疫原性反応
を最小限にとどめることができる。これらの方法は、空中に浮遊するプロテアー
ゼに消費者が暴露されることを対処するとはいえ、最終組成物と皮膚組織とが長
く接触するリスク及び製造中、労働者がプロテアーゼを含有する塵又はエアロゾ
ルに暴露されるリスクを未だに生じている。
【0008】 プロテアーゼにポリマーを結合することによってプロテアーゼの免疫原性の低
下が達成され得ることが提案されている。例えば、米国特許第4,179,33
7号(デービス(Davis)ら、1979年12月18日発行);米国特許第5,
856,451号(オルセン(Olsen)ら、1999年1月5日に発行され、ノ
ボノルディスクに譲渡された);WO第99/00489号(オルセンら、19
99年1月7日に公開され、ノボノルディスクに譲渡された);WO第98/3
0682号(オルセンら、1998年7月16日に公開され、ノボノルディスク
に譲渡された);及びWO第98/35026号(フォン・デル・オステン(Vo
n Der Osten)ら、1998年8月13日公開)を参照のこと。しかしながら、
そのような提案は、免疫応答に関与するプロテアーゼのアミノ酸領域(すなわち
、エピトープ)にポリマーを結合する重要性を示唆してはいない。
【0009】 最近、サブチリシンプロテアーゼが、3つのエピトープ領域を含むこと、及び
プロテアーゼの免疫原性において有意な低下を達成するには、1又はそれより多
くのポリマー、ポリペプチド、又はその他の基の抱合を、1又はそれより多くの
このような領域に結合すべきであることが見い出されている。例えば、米国特許
出願出願番号第09/088,912号(ウエイスガーバー(Weisgerber)ら、
1998年6月2日に提出され、プロクター&ギャンブル社に譲渡された)を参
照のこと。
【0010】 本発明者らは、プロテアーゼの1又はそれより多くのエピトープ領域近傍の立
体的保護が、エピトープの提示を妨げ、又は妨害し、プロテアーゼの免疫原性を
低下させる代替的なメカニズムであることを見い出した。従って、本発明者らは
本明細書にて、修飾が1又はそれより多くのエピトープ領域の立体的近傍にある
修飾されたサブチリシンを提供する。従って、本発明者らは、低下した免疫原性
反応をもたらし、効果的且つ活性のあるプロテアーゼとしてそれらの活性をなお
維持しているサブチリシンプロテアーゼを見い出した。従って、本発明のプロテ
アーゼ抱合体は、洗濯用、食器用、硬質面用、スキンケア用、ヘアケア用、美容
ケア用、口内ケア用、及びコンタクトレンズ用組成物を含むが、これに限定され
ない数種の組成物における使用に好適である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、プロテアーゼ部分及び1又はそれより多くの付加部分を含むプロテ
アーゼ抱合体に関するものであって、各付加部分は、プロテアーゼ部分の下記(
a)〜(c)のエピトープ保護位置に共有結合し:
【0012】 (a)第1のエピトープ領域に対するエピトープ保護位置が、サブチリシンB
PN’に相当する1、2、3、4、5、6、7、12、17、36、40、41
、43、44、45、67、86、87、89、206、209、210、21
2、213、214、215、及び216位置から選択され;
【0013】 (b)第2のエピトープ領域に対するエピトープ保護位置が、サブチリシンB
PN’に相当する25、26、27、46、47、48、49、50、51、5
2、53、54、91、99、100、101、102、127、128、12
9、130、131、132、133、134、136、137、138、14
0、141、144、及び145位置から選択され;及び
【0014】 (c)第3のエピトープ領域に対するエピトープ保護位置が、サブチリシンB
PN’に相当する9、10、22、23、24、62、63、143、146、
154、155、156、157、172、173、187、189、195、
197、203、204、253、254、256、265、267、269、
271、272、及び275位置から選択され;
【0015】 且つ、付加部分はそれぞれ独立して、以下の構造を有する:
【0016】
【化2】
【0017】 (式中、Xは、不在及び連結部分から選択され;R1は、不在、第1のポリペプ
チド、及び第1のポリマーから選択され;及びR2は、不在、第2のポリペプチ
ド、及び第2のポリマーから選択され;少なくともX、R1、及びR2の1つは不
在ではない)。
【0018】 本発明のプロテアーゼ抱合体は、親型プロテアーゼに比して、免疫原性を低下
させる。従って、かかるプロテアーゼ抱合体は、洗濯用、食器用、硬質面用、ス
キンケア用、ヘアケア用、美容ケア用、口内ケア用、及びコンタクトレンズ用組
成物を含むが、これに限定されない数種の組成物における使用に好適である。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の必須構成成分は、本明細書で以下に記載する。本発明の実施態様に有
用な種々の任意の構成成分や、好ましい構成成分に関する非限定的な説明も含ま
れる。
【0020】 本発明は、本明細書に記載した必要な又は任意の構成成分及び/又は限定のう
ちのいずれかを含んでいるか、いずれかからなるか、又はいずれかから本質的に
なることができる。
【0021】 パーセント及び比率は全て、他に指示しない限り、重量で計算されている。パ
ーセントは全て、他に指示しない限り、総組成物に基づいて計算されている。
【0022】 構成成分又は組成物の値は全て、その構成成分又は組成物の活性値を参照して
おり、そして不純物、例えば、商業的に入手可能な供給物中に存在している可能
性がある残存溶媒又は副生成物は除外されている。
【0023】 全ての特許、特許出願、及び出版物を含めて、本明細書中で参考として引用さ
れる全ての文書は、その全てを本明細書に組み入れる。
【0024】 酵素を含むがこれに限定されない材料に関する商標名は、本明細書に引用する
。本発明者は本明細書では、或る商品名の材料に限定されるようには意図してい
ない。商標名により引用されているものと等価の材料(例えば、異なる名称又は
カタログ(参照)番号で異なる供給元から得られるもの)は、本明細書のプロテ
アーゼ抱合体及び組成物において置き換えてもよく、利用してもよい。
【0025】 本明細書で使用されるとき、略語はアミノ酸を記載するのに用いられる。表1
は本明細書で使用された略語の一覧を提供する:
【0026】
【表1】
【0027】 定義 本明細書で使用されるとき、用語「変異」は、それらの遺伝子配列によって生
じる遺伝子配列及び/又はアミノ酸配列の変化をいう。変異には、野生型タンパ
ク質配列に対するアミノ酸残基の欠失、置換及び付加が挙げられる。
【0028】 本明細書で使用されるとき、用語「親型」は、本明細書のプロテアーゼ抱合体
を形成するために更なる修飾に利用されるタンパク質(野生型又は変異型)をい
う。
【0029】 本明細書で使用されるとき、用語「野生型」は、タンパク質、例えば、変異し
ていない生物によって生成されるプロテアーゼ又はその他の酵素をいう。
【0030】 本明細書で使用されるとき、用語「変異型」は、相当する野生型タンパク質の
アミノ酸配列とは異なるアミノ酸配列を有するタンパク質を意味する。
【0031】 本明細書で使用されるとき、ポリマーの分子量は全て、質量平均分子量として
表現される。
【0032】 本明細書で引用されるように、本発明の抱合体はサブチリシンBPN’を含む
もの及びその変異型に限定されないが、アミノ酸番号は全て配列番号1番(SE
Q ID NO:1)で表されるサブチリシンBPN’のアミノ酸配列に関する。
サブチリシンBPN’のアミノ酸配列は、ウエルズ(Wells)らによってNucleic
Acids Researchの第II巻、7911〜7925頁(1983年)で更に記載さ
れている。
【0033】 本発明のプロテアーゼ抱合体 本発明のプロテアーゼ抱合体は、プロテアーゼ部分及び1又はそれより多くの
付加部分を含み、該プロテアーゼ部分及び付加部分は、共有連結(すなわち、共
有結合)を介して接続される化合物である。
【0034】プロテアーゼ部分 本明細書のプロテアーゼ部分は、サブチリシン様のプロテアーゼであり、野生
型又はその変異型のいずれかである。本明細書で使用されるとき、用語「サブチ
リシン様のプロテアーゼ」は、少なくとも50%、及び好ましくは80%、サブ
チリシンBPN’の配列とのアミノ酸配列の同一性を有するプロテアーゼを意味
する。野生型サブチリシン様のプロテアーゼは、例えば、Bacillus alcalophilu
s、Bacillus amyloliquefaciens、Bacillus amylossaccharicus、Bacillus lich
eniformis、Bacillus lentus 及び Bacillus subtilisの微生物によって産生さ
れる。サブチリシン様のセリンプロテアーゼ及びその類縁体に関する議論は、シ
ーゼンら(Siezen)の「サブチラーゼの相同性モデル及びタンパク質工学戦略、
サブチリシン様セリンプロテアーゼファミリー」、Protein Engineeringの第4
巻、7号の719〜737頁(1991年)によって見い出されてもよい。
【0035】 本明細書で使用するのに好ましいプロテアーゼ部分には、例えば、Bacillus a
myloliquefaciens、Bacillus licheniformis 及び Bacillus subtilisから得ら
れるもの、サブチリシンBPN、サブチリシンBPN’、サブチリシンカールス
バーグ、サブチリシンDY、サブチリシン309、プロテイナーゼK、及びサー
ミターゼが挙げられ、A/S アルカラーゼ(Alcalase)(登録商標)(デンマ
ークのコペンハーゲン、ノボ・インダストリーズ社から商業的に入手可能)、エ
スペラーゼ(Esperase)(登録商標)(ノボ・インダストリーズ社)、サビナー
ゼ(Savinase)(登録商標)(ノボ・インダストリーズ社)、マクサターゼ(Ma
xatase)(登録商標)(ジェネンコア・インターナショナル社から商業的に入手
可能)、マクサカール(Maxacal)(登録商標)(ジェネンコア・インターナシ
ョナル社)、マクサペム(Maxapem)15(登録商標)(ジェネンコア・インタ
ーナショナル社)、及び前述の変異型も含まれる。本明細書での使用に特に好ま
しいプロテアーゼ部分には、Bacillus amyloliquefaciensから得られるもの及び
その変異型が挙げられる。本明細書の最も好ましいプロテアーゼ部分は、サブチ
リシンBPN’及びその変異型である。
【0036】 本明細書の親型アミノ酸配列として使用するのに特に好ましいサブチリシンB
PN’の変異型は、以後「プロテアーゼA」と呼ぶが、米国特許第5,030,
378号(ベネガス(Venegas)、1991年7月9日発行)に開示されており
、以下の変異を伴うサブチリシンBPN’のアミノ酸配列を特徴としている:
【0037】 (a)166位置におけるGlyが、Asn、Ser、Lys、Arg、Hi
s、Gln、Ala及びGluから選択されるアミノ酸残基で置換されており;
169位置のGlyが、Serで置換されており;及び222位置のMetが、
Gln、Phe、His、Asn、Glu、Ala及びThrから選択されるア
ミノ酸残基で置換されている;又は
【0038】 (b)160位置のGlyが、Alaで置換されており、且つ、222位置の
Metが、Alaで置換されている。
【0039】 本明細書の親型アミノ酸配列として使用するのに更に好ましいサブチリシンB
PN’の変異型は、以後「プロテアーゼB」と呼ぶが、ジェネンコア・インター
ナショナル社に譲渡された欧州特許第251,446号(1988年1月7日公
開)に開示されており、以下の位置で1又はそれより多くの変異を伴う野生型サ
ブチリシンBPN’のアミノ酸配列を特徴としている:Tyr21、Thr22
、Ser24、Asp36、Ala45、Ala48、Ser49、Met50
、His67、Ser87、Lys94、Val95、Gly97、Ser10
1、Gly102、Gly103、Ile107、Gly110、Met124
、Gly127、Gly128、Pro129、Leu135、Lys170、
Tyr171、Pro172、Asp197、Met199、Ser204、L
ys213、Tyr214、Gly215、及びSer221;又はAsp32
、Ser33、Tyr104、Ala152、Asn155、Glu156、G
ly166、Gly169、Phe189、Tyr217、及びMet222か
ら選択される位置における1又はそれより多くの変異と組み合わせられた上記に
一覧された2又はそれより多くの位置。
【0040】 本明細書で使用するのに好ましいその他のサブチリシンのBPN’変異型は、
以後「プロテアーゼC」と呼ぶが、ジェネンコア・インターナショナル社に譲渡
されたWO第95/10615号(1995年4月20日公開)に記載されてお
り、Asp99、Ser101、Gln103、Tyr104、Ser105、
Ile107、Asn109、Asn123、Leu126、Gly127、G
ly128、Leu135、Glu156、Gly166、Glu195、As
p197、Ser204、Gln206、Pro210、Ala216、Tyr
217、Asn218、Met222、Ser260、Lys265、及びAl
a274から選択される1又はそれより多くのその他の位置における変異と組み
合わせたAsn76位置に対する変異を伴った野生型サブチリシンBPN’アミ
ノ酸配列を特徴とする。
【0041】 本明細書で使用するのに好ましいその他のサブチリシンBPN’の変異型は、
以後「プロテアーゼD」と呼ぶが、米国特許第4,760,025号(エステル
(Estell)ら、1988年7月26日発行)に記載されており、Asp32、S
er33、His64、Tyr104、Asn155、Glu156、Gly1
66、Gly169、Phe189、Tyr217、及びMet222から成る
群から選択される1又はそれより多くのアミノ酸位置に対する変異を伴う野生型
サブチリシンBPN’アミノ酸配列を特徴とする。
【0042】 本明細書の更に好ましいプロテアーゼ部分は、サブチリシンBPN’、プロテ
アーゼA、プロテアーゼB、プロテアーゼC、及びプロテアーゼDから成る群か
ら選択され、プロテアーゼDが最も好ましい。
【0043】 理論に限定されることを意図しないが、本明細書のプロテアーゼ部分は3つの
エピトープ領域:第1のエピトープ領域、第2のエピトープ領域、及び第3のエ
ピトープ領域を有する。第1のエピトープ領域は、サブチリシンBPN’に相当
する70〜84位置に存在し;第2のエピトープ領域は、サブチリシンBPN’
に相当する103〜126位置に存在し;及び第3のエピトープ領域は、サブチ
リシンBPN’に相当する220〜246位置に存在する。例えば、米国特許出
願出願番号第09/088、912号(ウエイスガーバー(Weisgerber)ら、1
998年6月2日提出、プロクター&ギャンブル社に譲渡);米国特許同時係属
仮出願、出願番号第60/144,991号、(ラビン(Rubingh)ら、「エピ
トープ領域においてアミノ酸置換及び欠失を有するセリンプロテアーゼ変異型」
、1999年7月22日提出);及び米国特許同時係属仮出願、出願番号第60
/144,980号、(シロルスキー(Sikorski)ら、「エピトープ領域におい
てアミノ酸置換を有するセリンプロテアーゼ変異型」1999年7月22日提出
)を参照のこと。
【0044】 驚くべきことに、本発明者らは、少なくとも前述のエピトープ領域の1つに立
体的な近傍であるエピトープ保護位置を発見した。更に、エピトープ保護位置に
おけるプロテアーゼ部分のアミノ酸に1又はそれより多くの付加部分を共有結合
することにより、このようなエピトープが、加水分解、従ってエピトープの暴露
から保護されることが見い出された。
【0045】 付加部分による共有結合修飾に適しているエピトープ保護位置は、どのエピト
ープを保護することが望ましいかに依存する。最も好ましくは、少なくとも1つ
の付加部分が、第1のエピトープ領域に対するエピトープ保護位置に共有結合す
る。
【0046】 第1のエピトープ領域に対するエピトープ保護位置は、サブチリシンBPN’
に相当する1、2、3、4、5、6、7、12、17、36、40、41、43
、44、45、67、86、87、89、206、209、210、212、2
13、214、215、及び216位置であることが見い出されている。好まし
くは、第1のエピトープ領域に対するエピトープ保護位置は、サブチリシンBP
N’に相当する1、2、3、4、5、6、7、12、17、40、41、43、
67、86、87、89、206、209、214、及び215位置である。最
も好ましくは、第1のエピトープ領域に対するエピトープ保護位置は、サブチリ
シンBPN’に相当する1、2、3、4、5、17、40、41、43、67、
86、87、及び214位置である。
【0047】 第2のエピトープ領域に対するエピトープ保護位置は、サブチリシンBPN’
に相当する25、26、27、46、47、48、49、50、51、52、5
3、54、91、99、100、101、102、127、128、129、1
30、131、132、133、134、136、137、138、140、1
41、144、及び145位置であることが更に見い出されている。好ましくは
、第2のエピトープ領域に対するエピトープ保護位置は、サブチリシンBPN’
に相当する27、47、48、50、52、102、127、128、130、
131、132、134、138、及び141位置である。
【0048】 第3のエピトープ領域に対するエピトープ保護位置は、サブチリシンBPN’
に相当する9、10、22、23、24、62、63、143、146、154
、155、156、157、172、173、187、189、195、197
、203、204、253、254、256、265、267、269、271
、272、及び275位置から成る群から選択されることが見い出されている。
好ましくは、第2のエピトープ領域に対するエピトープ保護位置は、サブチリシ
ンBPN’に相当する22、23、24、143、146、155、173、1
89、197、203、204、253、254、265、及び275位置であ
る。
【0049】 本発明の好ましい実施態様では、プロテアーゼ部分は親型アミノ酸配列の修飾
された配列を含む。親型アミノ酸配列は、上述した上記プロテアーゼのいずれで
もよく、上述したような同じ好ましい限定を伴う。本実施態様では、親型アミノ
酸配列は置換アミノ酸により1又はそれより多くの親型アミノ酸残基にて置換さ
れて、1又はそれより多くの本付加部分と結合するのに好適なプロテアーゼ部分
を生じる。本発明に基づいて、置換は1又はそれより多くのエピトープ保護位置
にて行われるべきである。エピトープ保護位置、及び好ましいその限定は上記で
記載されている。
【0050】 1又はそれより多くの付加部分の1又はそれより多くのエピトープ保護位置の
プロテアーゼ部分への選択的な結合を達成するために、置換は親型アミノ酸配列
では存在しない(稀な)置換アミノ酸を用いるべきである。この点で、親型アミ
ノ酸配列に稀であるいかなる置換アミノ酸を利用してもよい。例えば、システイ
ン残基は、サブチリシンBPN’の野生型アミノ酸配列には存在しないので、1
又はそれより多くのエピトープ保護位置における1又はそれより多くのシステイ
ン残基によるサブチリシンBPN’の置換は、本発明に好適である。システイン
残基が親型アミノ酸配列のエピトープ保護位置以外の位置に存在する場合、エピ
トープ保護位置において1又はそれより多くの付加部分を選択的に結合可能にす
るために、それらの位置のそれぞれにおいて他のアミノ酸残基に置換することが
好ましい。システインは、1又はそれより多くのエピトープ保護位置での置換に
最も好ましい置換アミノ酸である。
【0051】 他の好ましい置換アミノ酸にはリジンが挙げられる。置換アミノ酸がリジンで
ある場合、エピトープ保護位置における1又はそれより多くのリジン残基の機能
化が選択的であるように、親型アミノ酸配列のエピトープ保護位置以外に存在す
るリジン残基を他のアミノ酸残基に変異誘発することが好ましい。例えば、リジ
ン残基は、本明細書で定義するようなエピトープ保護位置であるサブチリシンB
PN’の43位置に存在する。サブチリシンBPN’配列で存在するその他全て
のリジン残基の部位選択的変異誘発を行い、付加部分を伴った43位置において
リジン残基の選択的機能化をおこなってもよい。別の方法として、幾つかのエピ
トープ保護位置におけるアミノ酸残基をリジン(例えば)に変異誘発し、付加部
分によるこれらの位置での選択的機能化をおこなってもよい。
【0052】付加部分 本発明のプロテアーゼ抱合体は、1又はそれより多くの付加部分を含み、該付
加部分はそれぞれ、本明細書で記載されるようなエピトープ保護位置にてアミノ
酸残基の1つと共有結合する。付加部分はいかなる化学構造であってもよい。好
ましくは、付加部分は、結合されたエピトープ保護位置又は本明細書で定義され
るそのほかのいかなるエピトープ保護位置を立体的に妨害する。付加部分の非限
定例には、約1600未満、好ましくは約800未満、更に好ましくは約400
未満、及び最も好ましくは約300未満の分子量を有する分子;ポリペプチド;
及びポリマーを含む有機分子が挙げられるが、これに限定されない。本明細書で
使用されるとき、用語「ポリペプチド」は、2以上のアミノ酸残基を含む分子を
意味する。本明細書で使用されるとき、用語「ポリマー」は、2以上の同一の(
好ましくは5以上の同一の)モノマー単位を含むいかなる分子も意味する。 好ましくは、付加部分は以下の構造を有する:
【0053】
【化3】
【0054】 (式中、Xは不在及び連結部分から選択され;R1は、不在、第1のポリペプチ
ド、及び第1のポリマーから成る群から選択され;及びR2は、不在、第2のポ
リペプチド、及び第2のポリマーから成る群から選択され、少なくともX、R1
、及びR2の1つは不在ではない)。
【0055】 好ましくは、プロテアーゼ抱合体は、1〜約15、更に好ましくは約2〜約1
0、及び最も好ましくは約1〜約5の付加部分を含む。
【0056】 R1及びR2がそれぞれ独立してポリペプチド部分又はポリマー部分である場合
、R1及びR2は同一であっても異なっていてもよい。好ましくは、R1がポリペ
プチド部分である場合、R2は不在及びポリペプチド部分から選択され、最も好
ましくは不在である。最も好ましくは、R1がポリペプチド部分である場合、R2 は不在及び同一ポリペプチド部分から選択され、最も好ましくは不在である。好
ましくは、R1がポリマー部分である場合、R2は不在及びポリマー部分から選択
される。最も好ましくは、R1がポリマー部分である場合、R2は不在及び同一ポ
リマー部分から選択される。少なくともR1及びR2の1つがそれぞれ、第1のポ
リマー及び第2のポリマーである場合、その時Xは好ましくは不在ではない。
【0057】ポリペプチド部分 本明細書で記載されるポリペプチド部分には、2以上のアミノ酸残基を含むよ
うなものが挙げられる。好ましいポリペプチド部分は、酵素を含むタンパク質か
ら選択される。好ましい酵素には、プロテアーゼ、セルラーゼ、リパーゼ、アミ
ラーゼ、ペルオキシダーゼ、ミクロペルオキシダーゼ、ヘミセルラーゼ、キシラ
ナーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ケラチナ
ーゼ、レダクターゼ(例えば、NADHレダクターゼを含む)、オキシダーゼ、
フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タ
ンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ
、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、トランスフェラーゼ、
イソメラーゼ(例えば、グルコースイソメラーゼ及びキシロースイソメラーゼを
含む)、リアーゼ、リガーゼ、シンセターゼ、及び果実系酵素(例えば、パパイ
ンを含む)が挙げられる。ポリペプチド部分として使用するのに更に好ましい酵
素には、プロテアーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、及び果実系酵素が
挙げられ、プロテアーゼが一層更に好ましい。
【0058】 ポリペプチド部分として使用するためのリパーゼの例には、以下の微生物: Humicola、Pseudonomas、Fusarium、Mucor、Chromobacterium、Aspergillus、Ca
ndida、Geotricum、Penicillium、Rhizopus及びBacillusに由来するものが挙げ
られる。
【0059】 市販のリパーゼの例には、リポラーゼ(Lipolase)(登録商標)、リポラーゼ・
ウルトラ(Lipolase Ultra)(登録商標)、リポザイム(Lipozyme)(登録商標)、
パラターゼ(Palatase)(登録商標)、ノボザイム(Novozym)435(登録商標)
、及びレシターゼ(Lecitase)(登録商標)(全てデンマーク・コペンハーゲンの
ノボノルディスク(Novo Nordisk)から商業的に入手可能である)、ルマファスト
(Lumafast)(登録商標)(ニューヨーク州、ロチェスターのジェネンコア社(Gen
encor、Int.)から商業的に入手可能)、及びリポマックス(Lipomax)(登録商標
)(ジェネンコア社)が挙げられる。
【0060】 ポリペプチド部分として使用するためのプロテアーゼの例には、セリンプロテ
アーゼ、キモトリプシン、及びエラスターゼ型酵素が挙げられる。ポリペプチド
部分として使用するための最も好ましいプロテアーゼには、「プロテアーゼ部分
」の議論にて本明細書上記で定義されたようなセリンプロテアーゼが挙げられる
【0061】 最も好ましくは、ポリペプチド部分がセリンプロテアーゼである場合、ポリペ
プチド部分は、独立して本明細書上記で記載されたようなプロテアーゼ部分の定
義を持つ。好ましくは上記で記載されたように、ポリペプチド部分は親型アミノ
酸配列の修飾されたアミノ酸配列を有し、修飾は、本明細書上記で記載したよう
に(親型アミノ酸配列が「第2の」親型アミノ酸配列と呼ばれてもよい)1又は
それより多くのエピトープ保護位置にある。この例では、連結部分の1つ(その
際、連結部分は不在ではない)又はプロテアーゼ部分(その際、連結部分は不在
である)が、ポリペプチド部分のエピトープ保護位置の1つに存在する置換アミ
ノ酸の一つを介して、ポリペプチド部分に共有結合する。ポリペプチド部分がセ
リンプロテアーゼである場合、本明細書上記で記載したように同一の好ましいエ
ピトープ保護位置の群が、プロテアーゼ部分及びその相当する親型アミノ酸配列
に適用される。
【0062】 最も好ましくは、ポリペプチド部分がセリンプロテアーゼである場合、ポリペ
プチド部分及びプロテアーゼ部分は、同等の部分である。この例では、ポリペプ
チド部分及びプロテアーゼ部分は、最も好ましくはジスルフィド結合を介して結
合し、その際、Xは不在であり、最も好ましくはR2が不在である。
【0063】ポリマー部分 本明細書の付加部分は、ポリマー部分を含んでもよい。本明細書で使用される
とき、用語、ポリマー部分は、2以上の同一の(好ましくは5以上の同一の)モ
ノマー単位を含む何れかの分子を意味する。好適なポリマー部分の例には、ポリ
アルキレンオキシド、ポリアルコール、ポリビニルアルコール、ポリカルボキシ
レート、ポリビニルピロリドン、セルロース、デキストラン、スターチ、グリコ
ーゲン、アガロース、グアーガム、プルラン、イヌリン、キサンタンガム、カラ
ゲーナン、ペクチン、アルギン酸ヒドロシレート、及びキトサンのヒドロシレー
トが挙げられる。好ましいポリアルキレンオキシドには、ポリエチレングリコー
ル、メトキシポリエチレングリコール、及びポリプロピレングリコールが挙げら
れる。好ましいデキストランにはカルボキシメチルデキストランが挙げられる。
好ましいセルロースには、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、
及びヒドロキシプロピルセルロースが挙げられる。好ましいスターチにはヒドロ
キシエチルスターチ及びヒドロキシプロピルスターチが挙げられる。更に好まし
いポリマーは、ポリアルキレンオキシドである。最も好ましいポリマー部分は、
ポリエチレングリコールである。
【0064】 式中R1及びR2がそれぞれ独立して、ポリマー部分である場合、R1及びR2
好ましくは、約0.2kD(キロダルトン)〜約40kD、更に好ましくは約0
.5kD〜約40kD、一層更に好ましくは約0.5kD〜約20kD、及び最
も好ましくは約1kD〜約10kDの全体的な分子量(すなわち、R1の分子量
とR2の分子量とを足す)を有する。
【0065】 式中R1及びR2がそれぞれポリマー部分である場合、R1及びR2はそれぞれ独
立して好ましくは、約0.1kD〜約20kD、更に好ましくは約0.25kD
〜約20kD、一層更に好ましくは約0.5kD〜約10kD、及び最も好まし
くは約0.5kD〜約5kDの分子量を有する。
【0066】 式中R1及びR2がそれぞれポリマー部分である場合、R1対R2の分子量の比は
好ましくは、約1:10〜約10:1、更に好ましくは約1:5〜約5:1、及
び最も好ましくは約1:3〜約3:1の範囲である。
【0067】 式中R1がポリマー部分であり、且つR2が不在である場合、R1は、好ましく
は、約0.1kD〜約40kD、更に好ましくは約0.5kD〜約40kD、一
層更に好ましくは約0.5kD〜約20kD、及び最も好ましくは約1kD〜約
10kDの分子量を有する。
【0068】連結部分 本明細書で使用されるとき、Xは、不在又は連結部分であってもよく、連結部
分は任意で、1又はそれより多くのポリペプチド部分又は1又はそれより多くの
ポリマー部分、又は双方と共有結合し、また、プロテアーゼ部分のエピトープ保
護位置の1つにてアミノ酸残基に共有結合する。連結部分は一般にいかなる小型
分子、すなわち、約1600未満、好ましくは約800未満、更に好ましくは約
400未満、及び最も好ましくは約300未満の分子量を有する分子であっても
よい。最も好ましい連結部分には、システイン残基又はリジン残基、最も好まし
くはシステイン残基に共有結合することができるようなものが挙げられる。
【0069】 連結部分及び関連する化学反応は、米国特許第5,446,090号(ハリス
(Harris)ら、1995年8月29日発行);米国特許第5,171,264号
(メリル(Merrill)、1992年12月15日発行);米国特許第5,162
,430号(リー(Rhee)ら、1992年11月10日発行);米国特許第5,
153,265号(シャドル(Shadle)ら、1992年10月6日発行);米国
特許第5,122,614号(ザリプスキー(Zalipsky)、1992年6月16
日発行);グッドソン(Goodson)らの「グリコシル化部位における組換えイン
ターロイキン−2の部位特異的ペグ化」(Biotechnology、第8巻、4号の34
3〜346ページ(1990年));コーガン(Kogan)の「選択的タンパク質
修飾に好適な置換メトキシ−ポリ(エチレングリコール)誘導体の合成」(Synt
hetic Communications、第22巻の2417〜2424ページ(1992年);
及びイシイ(Ishii)らの「スクシンイミド環の状態の蛍光に対する影響及びピ
レンマレイミド標識αα−トロポミオシンの構造特性」(Biophysical Journal
、第50巻の75〜80ページ(1986年))に開示されている。最も好まし
い連結部分は、置換(例えば、アルキル)又は非置換のスクシンイミドである。
【0070】 更なる例として、以下の非限定的試薬を利用して連結部分を形成してもよい:
N−[アルファ−マレイミドアセトキシ]スクシンイミドエステル;N−5−ア
ジド−2−ニトロベンゾイルオキシスクシンイミド;ビスマレイミドヘキサン;
N−[ベータ−マレイミドプロピルオキシ]スクシンイミドエステル;ビス[2
−(スクシンイミジルオキシカルボニルオキシ)−エチル]スルホン;ビス[ス
ルホスクシンイミジル]スベレート;1,5−ジフルオロ−2,4−ジニトロベ
ンゼン;ジメチルアジピメート・2 HCl;ジメチルピメリミデート・2 HC
l;ジメチルスベリミデート・2 HCl;ジスクシンイミジルグルタレート;
ジスクシンイミジルスベレート;m−マレイミドベンゾイル−N−ヒドロキシス
クシンイミドエステル;N−ヒドロキシスクシンイミジル−4−アジドサリチル
酸;N−スクシンイミジル−6−[4’−アジド−2’−ニトロフェニルアミノ
]ヘキサノエート;N−ヒドロキシスクシンイミジル2,3−ジブロモプロピオ
ネート;スクシンイミジル4−[N−マレイミドメチル]シクロヘキサン−1−
カルボキシレート;スクシンイミジル4−(p−マレイミドフェニル)−ブチレ
ート;スクシンイミジル−6−[(ベータ−マレイミドプロピオンアミド)ヘキ
サノエート];ビス[2−(スルホスクシンイミジルオキシカルボニロキシ)−
エチル]スルホン;N−[ガンマ−マレイミドブチリロキシ]スルホスクシンイ
ミドエステル;N−ヒドロキシスルホスクシンイミジル−4−アジドベンゾエー
ト;N−[カッパ−マレイミドウンデカノイロキシ]スルホスクシンイミドエス
テル;m−マレイミドベンゾイル−N−ヒドロキシスルホスクシンイミドエステ
ル;スルホスクシンイミジル[4−アジドサリチルアミド]ヘキサノエート;ス
ルホスクシンイミジル7−アジド−4−メチルクマリン−3−アセテート;スル
ホスクシンイミジル6−[4’−アジド−2’−ニトロフェニルアミノ]ヘキサ
ノエート;スルホスクシンイミジル4−[p−アジドフェニル]ブチレート;ス
ルホスクシンイミジル[4−ヨードアセチル]アミノベンゾエート;スルホスク
シンイミジル4−[N−マレイミドメチル]シクロヘキサン−1−カルボキシレ
ート;及びスルホスクシンイミジル4−(p−マレイミドフェニル)−ブチレー
ト。このような試薬はそれぞれ、イリノイ州ロックフォードのピアースケミカル
社(Pierce Chemical Co.)から商業的に入手可能である。
【0071】任意の部分 プロテアーゼ抱合体は更に、本明細書では例示されていないか、それと同等の
プロテアーゼの他の残基に、付加部分とは関係のないエピトープ保護位置で結合
する(例えば)1又はそれより多くの小型分子、ポリペプチド、及び/又はポリ
マーを含む1又はそれより多くのその他の化学構造を含んでもよい(本明細書で
は「補足部分」という)。補足部分には、本明細書の上記で記載されたようなポ
リペプチド部分、ポリマー部分、及び連結部分が挙げられてもよい。更に、例え
ば、約100 Da〜約5000 Da、好ましくは約100 Da〜約2000
Da、更に好ましくは約100 Da〜約1000 Da、一層更に好ましくは約
100 Da〜約750 Da、及び最も好ましくは約300 Daの分子量を有
する1又はそれより多くのポリマー(最も好ましくはポリエチレングリコール)
が、本明細書で例示されるもの以外の残基にて本明細書のプロテアーゼ部分に共
有結合されてもよい。かかるポリマー部分は、本明細書で記載されるような技術
及び当業界で公知の技術を用いて(本明細書で記載されるような連結部分を介す
ることを含めて)プロテアーゼ部分のいずれかの位置にて本明細書のプロテアー
ゼ部分に直接結合してもよい。この任意型のポリマーの抱合の非限定例はWO第
99/00849号(オルセン(Olsen)ら、1999年1月7日公開、ノボノ
ルディスクA/S)に述べられている。
【0072】 製造方法 エピトープ保護位置(又は該部分のいかなる他の位置)の1又はそれより多く
で置換を有するプロテアーゼ部分は、親型アミノ酸配列をコードするヌクレオチ
ド配列に変異することによって調製される。かかる方法は当業者に周知であり;
かかる方法の1つの非限定例を以下に述べる:
【0073】 野生型サブチリシンBPN’遺伝子を含有するファージミド(プラスミドベク
ター)(pSS−5)(Mitchison、C. and J.A.Wellsの「サブチリシンBPN
’におけるジスルフィド結合のタンパク質工学」(Biochemistry、第28巻の4
807〜4815ページ(1989年)))を、大腸菌dut−ung株CJ2
36において形質転換させ、VCSMヘルパーファージを用いて1本鎖ウラシル
含有DNA鋳型を作成する(Kunkel らの「迅速且つ有効な表現型選択なしでの
部位特異的変異誘発」(Methods in Enzymology、第154巻の367〜382
ページ(1987年)で、Yuckenberg らにより「ウラシル含有DNAとファー
ジミドベクターを用いた部位特異的in vitro変異誘発」(部位特異的変異誘発−
実践的アプローチ(Directed Mutagenesis−A Practical Approach)「McPherso
n、M.J.編」の27〜48ページ(1991年))で改変された)。Zoller, M.J
.及びM.Smithの「オリゴヌクレオチド−M13由来のベクターを用いた部位特異
的変異誘発:いかなるDNA断片においても点変異を誘発する有効且つ一般的な
方法)」(Nucleic Acids Researchの第10巻の6487〜6500ページ(1
982年))に開示された方法から改変されたプライマーによる部位特異的変異
誘発を用いて、(本質的には上記Yuckenberg らにより提示されたように)全て
の変異体を作る。
【0074】 380B DNAシンセサイザー(アプライドバイオシステムズ社(Applied B
iosystems Inc.))を用いてオリゴヌクレオチドを作る。変異誘発反応産物を、
大腸菌株MM294(アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(Americ
an Type Culture Collection)大腸菌33625)中に形質転換させる。変異の
全てをDNA配列決定により確認し、単離したDNAを、バチルス サブチリス
(Bacillus subtilis)の発現株PG632に形質転換させる(Saunders らの「
ヒト副甲状腺ホルモンの34アミノ酸断片のバチルス サブチリス(Bacillus s
ubtilis)からの分泌のためのシグナル配列開裂部位の最適化)」(Gene、第1
02巻の277〜282ページ(1991年))及びYang らの、「バチルス
サブチリス(Bacillus subtilis)のニュートラルプロテアーゼ遺伝子のクロー
ニング及びin vitroで誘導欠失変異を創るためのクローニングした遺伝子の使用
」(Journal of Bacteriologyの第160巻の15〜21ページ(1984年)
)。
【0075】 発酵培養は以下のとおりである。対象のプロテアーゼを含有するバチルス サ
ブチリス(Bacillus subtilis)細胞(PG632)を、10g/Lのグルコー
スを含有するLBブロス培地1リットル中で、中期対数増殖期まで増殖させ、総
容量9リットルのバイオスタットC発酵培養槽(ペンシルベニア州、アレンタウ
ンのブラウンバイオテック社(Braun Biotech、Inc.))に接種する。発酵培地
は、酵母抽出物、カゼイン加水分解物、可溶性−部分加水分解スターチ(マーチ
ン(Maltrin)M−250)、抗発泡剤、緩衝液、及び微量ミネラル(「桿菌の生
物学:産業への応用(Biology of Bacilli:Applications to Industry)」(Do
i,R.H. 及び M.McGloughlin編(1992年))を参照のこと)を含有する。発
酵培養が行われている間、ブロス培地はpH7.5を一定に保つ。変異誘発した
プラスミドの抗生物質選抜のためにカナマイシン(50μg/mL)を加える。
37℃にてA600が約60になるまで18時間、細胞を増殖させ、生成物を回収
する。
【0076】 以下の工程を介して発酵培養ブロスを回収し、純粋なプロテアーゼを得る。ブ
ロスは、0.16μm膜に対する接線フロー(tangential flow)によってバチ
ルス サブチリス細胞を除く。8,000の分子量を除く膜による限外ろ過によ
って細胞のないブロスを濃縮する。濃縮MES緩衝液(2−(N−モルフォリノ
)エタンスルホン酸)によってpHを5.5に調整する。Sセファロースによる
NaCl勾配溶出の陽イオン交換クロマトグラフィーによってプロテアーゼを更
に精製する。Scopes,R.K.の「タンパク質精製の原理と実践(Protein Purifica
tion Principles and Practice)」(Springer−Verlag、ニューヨーク(198
4年))を参照のこと。
【0077】 pNAアッセイ(DelMar ら.によるAnalytical Biochemistryの第99巻、3
16〜320ページ(1979年))を用いて、勾配溶出の間に回収された分画
について活性のあるプロテアーゼ濃度を測定する。このアッセイは、プロテアー
ゼが可溶性合成基質である、スクシニル−アラニン−アラニン−プロリン−フェ
ニルアラニン−p−ニトロアニリン(sAAPF−pNA)を加水分解するとき
、p−ニトロアニリンが放出される率を測定する。加水分解反応による黄色の生
成物の率を分光光度計410nmで測定し、活性のあるプロテアーゼ部分の濃度
に比例させる。更に、280nmの吸光度測定を用いて、総タンパク質濃度を決
定する。活性のあるプロテアーゼ/総タンパク質の比によってプロテアーゼの純
度が判り、それを用いて分画を同定してストック溶液のためにプールする。
【0078】 保存中のプロテアーゼの自己融解を避けるために、クロマトグラフィーカラム
から得たプールした分画に等質量のプロピレングリコールを加える。精製手順の
終了時に、SDS−PAGE(ドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル
電気泳動)によってストックのプロテアーゼ溶液の純度をチェックし、トリプシ
ン阻害剤II型−T(七面鳥の卵白(ミズーリ州、セントルイスのシグマケミカル
社))を用いて活性部位滴定法により純粋酵素濃度を測定する。
【0079】 使用のための調製では、セファデックス−G25(ニュージャージー州、ピス
カタウエイのファルマシア)サイズ除外カラムからプロテアーゼストック溶液を
溶出してプロピレングリコールを除き、緩衝液を交換する。酵素ストック溶液中
のMES緩衝液を0.01MのKH2PO4溶液(pH5.5)に交換する。
【0080】 プロテアーゼ抱合体を製造するために、調製されたプロテアーゼとともに、1
又はそれより多くの付加部分による機能化にそれを利用してもよい。付加部分に
対する前駆体(付加部分に対する前駆体は、プロテアーゼ部分に対する前駆体と
反応して、付加部分及びプロテアーゼ部分を含むプロテアーゼ抱合体を形成する
)は好ましくは、活性化されてプロテアーゼ部分に対する前駆体との反応性を高
める。かかる活性化は、当業界で周知である。プロテアーゼ抱合体の調製方法の
非限定例を以下に提供する。
【0081】
【実施例】
実施例1
【0082】
【化4】
【0083】 エピトープ保護位置の1つにてシステイン残基を含むプロテアーゼは、以下の
方法を用いて上記の図に従ってポリマー部分に結合される(その際、「P」は、
システイン置換から生じるチオール基を失ったプロテアーゼ部分を表し、nは、
ポリエチレングリコールの繰返しモノマー単位の数(例えば、n=77)である
)。
【0084】 217位置のチロシンに対するロイシンの置換及び3位置のセリンに対するシ
ステインの置換を持つサブチリシンBPN’の変異型を調製する。リン酸緩衝液
(pH5.5)中で変異型の約2mg/mLの濃度を達成する。次いで、希水酸
化ナトリウムにてpHを7.5に上げる。活性化ポリマーを変異型に対して25
:1の過剰量で、変異型をモノメチルポリエチレングリコールマレイミドと混合
する。室温にて1時間混合した後、混合物のpHを希リン酸で5.5に合わせ、
分子量カットオフ限外ろ過を介して、ろ過して過剰のポリマーを除く。濃縮物は
精製されたプロテアーゼ抱合体を含有する。
【0085】 実施例2
【0086】
【化5】
【0087】 エピトープ保護位置の1つにてシステイン残基を含むプロテアーゼ部分は、以
下の方法を用いて上記の図に従ってポリマー部分に結合される(その際、「P」
は、システイン置換から生じるチオール基を失ったプロテアーゼ部分を表し、n
は、各ポリエチレングリコールの繰返しモノマー単位の数(例えば、n=77)
である)。
【0088】 217位置のチロシンに対するロイシンの置換及び17位置のフェニルアラニ
ンに対するシステインの置換を持つサブチリシンBPN’の変異型を調製する。
リン酸緩衝液(pH5.5)中で変異型の約2mg/mLの濃度を達成する。次
いで、希水酸化ナトリウムにてpHを7.5に上げる。活性化ポリマーを変異型
に対して25:1の過剰量で、変異型をジメチルポリエチレングリコールマレイ
ミドと混合する。室温にて1時間混合した後、混合物のpHを希リン酸で5.5
に合わせ、分子量カットオフ限外ろ過を介して、ろ過して過剰のポリマーを除く
。濃縮物は精製されたプロテアーゼ抱合体を含有する。
【0089】 実施例3 スクシンイミドで保護されたポリマーを1又はそれより多くのエピトープ保護
位置において選択的にリジンに結合させる(その際、「MPEG」及び「PEG
M」は同等であり、モノメチルポリエチレングリコールを表し、「P」は、示さ
れるリジンアミン基を失ったプロテアーゼ部分を表す):
【0090】
【化6】
【0091】 実施例4 カルボジイミドで保護されたポリマーを1又はそれより多くのエピトープ保護
位置において選択的にリジンに結合させる(その際、「MPEG」及び「PEG
M」は同等であり、モノメチルポリエチレングリコールを表し、「P」は、示さ
れるリジンアミン基を失ったプロテアーゼ部分を表し、及びX並びにX’は、カ
ルボジイミド部分、例えばアルキルを含む側鎖である):
【0092】
【化7】
【0093】 実施例5
【0094】
【化8】
【0095】 エピトープ保護位置の1つにてシステイン残基を含むプロテアーゼ部分を以下
の方法を用いてアルキルマレイミドと結合させる(その際、「P」は、システイ
ン置換から生じるチオール基を失ったプロテアーゼ部分を表し、「R」はアルキ
ル基である)。この実施例では、R1及びR2はそれぞれ不在であり、連結部分は
アルキルマレイミドに由来する。
【0096】 217位置のチロシンに対するロイシンの置換及び86位置のセリンに対する
システインの置換を持つサブチリシンBPN’の変異型を調製する。20mLの
変異型溶液を0.01MのKH2PO4緩衝液(pH7)中で約1mg/mLの濃
度にて調製する。この溶液に対して、1.5当量のアルキルマレイミド(例えば
、メチルマレイミド)を溶液に加える。室温にて約1時間、溶液を穏かに混合す
る。生じたプロテアーゼ抱合体を常法にて溶液から得る。
【0097】 実施例6
【0098】
【化9】
【0099】 エピトープ保護位置の1つにてシステイン残基を含むプロテアーゼ部分が以下
の方法を用いてダイマーを形成する(その際、「P」は、システイン置換から生
じるチオール基を失ったプロテアーゼ部分を表す)。この実施例では、プロテア
ーゼ部分及びポリペプチド部分は同等である(及びXは不在である)。
【0100】 217位置のチロシンに対するロイシンの置換及び214位置のセリンに対す
るシステインの置換を持つサブチリシンBPN’の変異型を調製する。20mL
の変異型溶液を0.01MのKH2PO4緩衝液(pH8.6)中で約1mg/m
Lの濃度にて調製する。室温にて約1時間、溶液中に酸素を穏かに泡立てて通気
し、所望のプロテアーゼ抱合体ダイマーを形成する。生じたプロテアーゼ抱合体
を常法にて溶液から得る。
【0101】 分析方法 酵素活性並びに免疫原性反応について、双方とも当業者には既知の以下の方法
を用いて本プロテアーゼ抱合体を調べてもよい。別の方法として当業界でよく知
られているその他の方法を用いてもよい。
【0102】 プロテアーゼ抱合体の活性 当業界でよく知られた方法によって本発明のプロテアーゼ抱合体のプロテアー
ゼ活性をアッセイしてもよい。本明細書では2つのかかる方法を以下に述べる:
【0103】皮膚薄片活性法 スコッチ(登録商標)#3750Gテープを用いて、被験者の脚からヒトの皮
膚薄片を、テープが薄片で実質的に不透明になるまで剥ぎ取る。次いで1インチ
と1インチの四角にテープを切断し、取りのけておく。10mm×35mmのペ
トリ皿にて、2mLの0.75mg/mLの対照酵素(例えば、サブチリシンB
PN’)又は調べられるべきプロテアーゼ抱合体を0.01MのKH2PO4緩衝
液(pH5.5)に加える。1mLの2.5%ラウリン酸ナトリウム(pH8.
6)をこの溶液に加える。平板振盪器上にて溶液を緩やかに混合する。緩やかに
混合しながら10分間、予め調製した四角のテープを溶液中に浸す(薄片面を上
)。次いで水道水にて15秒間、四角のテープを緩やかにすすぐ。ステベネル(
Stevenel)・ブルー染色(3mL、シグマケミカル社(ミズーリ州セントルイス
)から商業的に入手可能)をきれいなペトリ皿にピペットで載せる。緩やかに混
合しながら、すすいだ四角のテープを染色液中に3分間置く(薄片面を上)。四
角のテープを染色液から出し、300mLの蒸留水の2つのビーカーにて、すす
ぎ当り15秒間連続ですすぐ。四角のテープを風乾させる。対照酵素から得られ
た四角のテープとプロテアーゼ抱合体から得られた四角のテープとの間の色強度
を肉眼又は色度計で比較する。対照酵素の四角テープに比して、低い色強度を示
すプロテアーゼ抱合体の四角テープが、より高い活性を有するプロテアーゼ抱合
体であることを示す。
【0104】染色コラーゲン活性法 pHを8.6にするために0.01MのCaCl2を含有する50mLの0.
1Mトリス緩衝液(トリス−ヒドロキシメチル−アミノメタン)と、0.5gの
アゾコール(アゾ染料を含浸したコラーゲン、ミズーリ州、セントルイスのシグ
マケミカル社から商業的に入手可能)とを混合する。平板振盪器で緩やかに混合
しながら25℃にてこの混合物をインキュベートする。0.2ミクロンのシリン
ジ型フィルターで2mLの混合物をろ過し、分光光度計の520nm〜0にて混
合物の吸収を読み取る。1ppmの対照酵素(例えば、サブチリシンBPN’)
又は調べられるべきプロテアーゼ抱合体を、残りの48mLのトリス/アゾコー
ル混合物に加える。2分ごとに10分間、対照/プロテアーゼ抱合体を含有する
2mLの溶液を0.2ミクロンのシリンジ型フィルターでろ過する。各ろ過され
た試料について、520nmでの吸収を即座に読み取る。結果を時間に対してプ
ロットする。対照及び試験抱合体の傾きが、試料の相対的活性を示す。傾きが高
ければ高い活性を示す。試験プロテアーゼ抱合体の活性(傾き)を対照活性(傾
き)のパーセントとして表してもよい。
【0105】 免疫原性に関するマウスの鼻内試験 当業界で公知の方法又は本明細書の以下で示す免疫原性に関するマウスの鼻内
試験を用いて、本発明のプロテアーゼ抱合体の免疫原性の可能性を測定してもよ
い。この試験は Robinson らの「マウスにおけるサブチリシン・カールスバーグ
(アルカラーゼ)に対する特異的抗体反応:鼻内暴露モデルの開発」(Fundamen
tal and Applied Toxicologyの第34巻の15〜24ページ(1996年))及
び Robinson らの「界面活性酵素に対するアレルギーの可能性を測定するための
マウス鼻内試験(MINT)の使用:モルモットの気管内試験(GPIT)との
比較」(Toxicological Scienceの第43巻の39〜46ページ(1998年)
)で記載されたアッセイに類似しており、双方のアッセイとも本明細書で以下に
述べる試験に代えて利用されてもよい。
【0106】 体重約18〜約20グラムのメスBDF1マウス(ミシガン州、ポーテージの
、チャールズリバーラボラトリーズ)を試験に利用する。投与の1週間前にマウ
スを検疫する。湿度(30〜70%)、温度(67〜77oF(19.4〜25
.0℃))及び12時間の明暗サイクルを制御した飼育室で木製チップを入れた
ケージにてマウスを飼育する。マウスにはプリナ(Purina)(登録商標)マウス
用餌(インディアナ州、リッチモンド、プリナミル)及び水を自由摂取させる。
【0107】 調べるべき可能性のある抗原(陽性対照としてのサブチリシンBPN’又は本
発明のプロテアーゼ抱合体のいずれか)を、5匹1群のマウスに投与する。投与
に先だって、ケタセット(Ketaset)(88.8mg/kg)及びロンプン(Rompun
)(6.67mg/kg)の混合物を腹腔内(i.p.)注射することによりマウス
を麻酔する。麻酔した動物を手のひらで保持し、裏返して、緩衝液(0.01M
のKH2PO4、pH5.5)中の5mLのプロテアーゼを鼻内に投与する。各群
は同一投与量を与えられるが、種々の投与量を試してもよい。投与溶液は、各鼻
孔の外に穏かに置きマウスに(自発的に)吸入させる。3、10、17、及び2
4日目に投与を繰り返す。
【0108】 29日目に血清試料を採取する。抗原捕捉ELISA法によってマウスの血清
における酵素特異的IgG1を測定する。標準ED50値を用いて、プロテアーゼ
抱合体の免疫原性をサブチリシンBPN’のそれと比較する。
【0109】 本発明の組成物 本明細書のプロテアーゼ抱合体は、それぞれの親型プロテアーゼに好適ないか
なる適用においても用いることができる。かかる例の1つには洗浄用組成物が挙
げられる。本プロテアーゼ抱合体は免疫原性特性が望ましく低下したために、プ
ロテアーゼを使用することで、今まで最低限の恩恵しか受けていなかった適用に
おいて使用してもよい。かかる適用の例には、プロテアーゼ抱合体が必然的に哺
乳類の皮膚(特にヒトの皮膚)に接触するようになるもの、例えば、パーソナル
ケア組成物の使用によるものが挙げられる。
【0110】 洗浄用組成物 プロテアーゼ抱合体は、洗濯用組成物、硬質面洗浄用組成物、食器洗浄用組成
物を含む軽質洗浄用組成物、及び自動食器洗浄洗剤組成物を含むが、これに限定
されない洗浄用組成物で利用されてもよい。
【0111】 本明細書の洗浄用組成物は、本発明の1又はそれより多くのプロテアーゼ抱合
体の有効量及び洗浄用組成物用キャリアを含む。
【0112】 本明細書で使用されるとき、「プロテアーゼ抱合体の有効量」などは、具体的
な洗浄用組成物で必要なタンパク質分解活性を達成するのに必要なプロテアーゼ
抱合体の量をいう。かかる有効量は、当業者によって容易に突き止められ、使用
される特定のプロテアーゼ抱合体、洗浄用適用、洗浄用組成物の具体的な組成、
及び液状又は乾燥した(例えば、顆粒、棒状)組成物が必要かどうかなどのよう
な多数の要因に基づく。好ましくは、洗浄用組成物は、約0.0001%〜約1
0%、更に好ましくは約0.001%〜約1%、及び最も好ましくは約0.01
%〜約0.1%の本発明の1又はそれより多くのプロテアーゼ抱合体を含む。プ
ロテアーゼ抱合体が用いられてもよい種々の洗浄用組成物の数例を以下で更に詳
細に説明する。
【0113】 本プロテアーゼ抱合体に加えて、本洗浄用組成物は更に、プロテアーゼ抱合体
に適合する1又はそれより多くの洗浄用組成物材料を含む洗浄用組成物用キャリ
アを含む。用語「洗浄用組成物材料」は、本明細書で使用されるとき、所望の洗
浄用組成物の特定の型及び製品の形状(例えば、液状、顆粒、棒状、スプレー、
スティック、ペースト、ジェル)に対して選択されるいかなる材料も意味し、材
料は組成物で使用されるプロテアーゼ抱合体にも適合する。洗浄用組成物材料の
具体的な選択は、洗浄されるべき表面素材、使用中の洗浄条件(例えば、洗浄洗
剤の使用を介して)に対する組成物の所望の形態を考慮して、容易に行われる。
用語「適合する」は、本明細書で使用されるとき、洗浄用組成物材料が、通常の
使用状況でプロテアーゼが所望の効果がない程度までプロテアーゼ抱合体のタン
パク質分解活性を低下させないことを意味する。具体的な洗浄用組成物材料は、
以下に詳細に例示する。
【0114】 本発明のプロテアーゼ抱合体は、高い泡立ち及び良好な洗浄活性が所望である
種々の洗剤組成物で使用されてもよい。従って、プロテアーゼ抱合体は種々の従
来の成分と共に使用されて、完全に処方された硬質面クリーナー、食器洗浄組成
物、織物洗濯用組成物などを提供することができる。かかる組成物は、液状、顆
粒状、棒状などの形態であってもよい。約30重量%〜約60重量%もの界面活
性剤を含有する「濃縮」洗剤としてもかかる組成物を処方することができる。
【0115】 本明細書の洗浄用組成物は、任意で、及び好ましくは種々の界面活性剤(例え
ば、アニオン系、非イオン系、又は双極性イオン系界面活性剤)を含有してもよ
い。かかる界面活性剤は、典型的には組成物の約5%〜約35%のレベルで存在
する。
【0116】 本明細書で有用な界面活性剤の非限定例には、従来のC11〜C18のアルキルベ
ンゼンスルホネート及び第1級並びに無作為アルキルサルフェート、C10〜C18 の第2級(2,3)アルキルサルフェートで式が、CH3(CH2)x(CHOSO3)-+)CH3及びCH3(CH2)y(CHOSO3 -+)CH2CH3のもので、その際x
及び(y+1)が少なくとも約7、好ましくは少なくとも約9の整数であり、且
つMが水溶性カチオン、特にはナトリウムであるもの、C10〜C18のアルキルア
ルコキシサルフェート(特にEO1〜5のエトキシサルフェート)、C10〜C18 のアルキルアルコキシカルボキシレート(特にEO1〜5のエトキシカルボキシ
レート)、C10〜C18アルキルポリグリコシド類、及びそれに相当する硫酸化ポ
リグリコシド類、C12〜C18のα−スルホン化脂肪酸エステル、C12〜C18のア
ルキル及びアルキルフェノールアルコキシレート(特にエトキシレート及び混合
エトキシ/プロポキシ)、C12〜C18のベタイン及びスルホベタイン類(「スル
タイン類」)、C10〜C18アミンオキシドなどが挙げられる。アルキルアルコキ
シサルフェート(AES)及びアルキルアルコキシカルボキシレート(AEC)
が本明細書で好ましい。処方者の好みによって、アミンオキシド及び/又はベタ
イン又はスルタイン界面活性剤との組合せでかかる界面活性剤を使用することも
好ましい。その他の従来の有用な界面活性剤は標準テキストに一覧されている。
特に有用な界面活性剤には、米国特許第5,194,639号(1993年3月
16日発行、コナー(Connor)らで開示されているC10〜C18N−メチルグルカ
ミドが挙げられる。
【0117】 洗剤洗浄用組成物で有用な多種多様なその他の成分は、例えば、その他の有効
成分、キャリア、屈水性誘発物質(hydrotrope)、加工助剤、染料又は色素、及
び液状処方のための溶媒が挙げられ、それらを本発明組成物中に含むことができ
る。泡立ちにおける追加的増加が所望の場合は、C10〜C16のアルコルアミドの
ような泡立ち促進剤を、典型的には約1%〜約10%のレベルで組成物に組み入
れることができる。C10〜C14のモノエタノール及びジエタノールアミドはかか
る泡立ち促進剤の典型的な部類を例示する。上述のようなアミンオキシド類、ベ
タイン類及びスルタイン類のような高い泡立ち添加界面活性剤と共にかかる泡立
ち促進剤を使用することも有利である。所望であれば、MgCl2、MgSO4
どのような可溶性マグネシウム塩も、典型的には約0.1%〜約2%のレベルで
加えて、追加の泡立ちを提供することができる。
【0118】 本明細書における液状洗剤組成物は、キャリアとして水及びその他の溶媒を含
有してもよい。メタノール、エタノール、プロパノール、及びイソプロパノール
で例示される低分子量の第1級又は第2級アルコールは好適である。界面活性剤
を可溶化するには一価アルコール類が好ましいが、約2〜約6の炭素原子及び約
2〜約6のヒドロキシ基を含むもののような(例えば、1,3−プロパンジオー
ル、エチレングリコール、グリセリン、及び1,2−プロパンジオール)ポリオ
ールを使用することもできる。組成物は、約5%〜約90%、典型的には約10
%〜約50%のかかるキャリアを含有してもよい。
【0119】 本明細書における洗剤組成物は、好ましくは水性洗浄操作で使用中、洗浄水が
約6.8と約11の間のpHを有するように処方される。従って最終製品は典型
的にはこの範囲で処方される。推奨される使用レベルでpHを制御する技法には
、例えば、緩衝液、アルカリ、及び酸の使用が挙げられる。かかる技法は当業者
によく知られている。
【0120】 本発明の硬質面洗浄用組成物及び織物洗浄用組成物を処方する場合、処方者は
、約5重量%〜約50重量%のレベルで種々のビルダーを使用することを望んで
もよい。典型的には、ビルダーには、1〜10ミクロンのゼオライト、クエン酸
塩及びオキシジコハク酸塩のようなポリカルボキシレート、層状珪酸塩、リン酸
塩などが挙げられる。その他の従来のビルダーは標準処方に一覧される。
【0121】 同様に、処方者は、かかる組成物の中でセルラーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、
及びプロテアーゼのような追加の種々の酵素を典型的には約0.001重量%〜
約1重量%のレベルで使用することを望んでもよい。洗濯洗剤技術分野では、種
々の洗剤用酵素及び織物を扱う酵素がよく知られている。
【0122】 過炭酸塩、過ホウ酸塩等のような種々の漂白化合物を典型的には、約1重量%
〜約15重量%のレベルでかかる組成物の中で使用してもよい。所望であれば、
かかる組成物は、公知のテトラアセチルエチレンジアミン、ノナノイルオキシベ
ンゼンスルホネート等のような漂白活性化剤も含有することができる。使用レベ
ルは典型的には約1重量%〜約10重量%の範囲である。
【0123】 特に、アニオン系オリゴエステル型の汚れ放出剤、キレート化剤、特に、アミ
ノホスホネート及びエチレンジアミンジスクシネート、粘土質汚れ除去剤、特に
、エトキシル化テトラエチレンペンタミン、分散剤、特にポリアクリレート及び
ポリアスパラテート、光沢剤、特にアニオン系光沢剤、泡立ち抑制剤、特に、シ
リコーン及び第2級アルコール、織物柔軟剤、特に、スメクタイト粘土などは全
て、約1重量%〜約35重量%の範囲のレベルにてかかる組成物で使用すること
ができる。標準処方及び公開された特許は、かかる従来の材料の複数の詳細な記
載を含有する。
【0124】 酵素安定化剤も洗浄用組成物で使用してもよい。かかる酵素安定化剤には、プ
ロピレングリコール(好ましくは約1%〜約10%)、ギ酸ナトリウム(好まし
くは約0.1%〜約1%)及びギ酸カルシウム(好ましくは約0.1%〜約1%
)が挙げられる。
【0125】 本変異型は、硬質面洗浄用組成物で有用である。本明細書で使用されるとき「
硬質面洗浄用組成物」は、床、壁、浴室のタイルなどのような硬質面を洗浄する
ための液状及び顆粒状洗剤組成物をいう。本発明の硬質面洗浄用組成物は、1又
はそれより多くの本発明のプロテアーゼ抱合体の有効量、好ましくは、組成物の
約0.001重量%〜約10重量%、更に好ましくは約0.01重量%〜約5重
量%、及び更に好ましくは尚約0.05重量%〜約1重量%のプロテアーゼ抱合
体を含む。1又はそれより多くのプロテアーゼ抱合体を含むことに加えて、硬質
面洗浄用組成物は典型的には、界面活性剤及び水溶性の金属イオン封鎖ビルダー
を含む。しかしながら、スプレー式窓クリーナのようなある種の特別な製品では
、界面活性剤は、ガラス表面に膜状及び/又はムラのある残分を作る可能性があ
るので、使用されないこともある。
【0126】 界面活性剤成分は存在する場合、本明細書における組成物の0.1%くらい少
なく含まれてもよいが、典型的には組成物は、約0.25%〜約10%、更に好
ましくは約1%〜約5%の界面活性剤を含有する。
【0127】 典型的には、組成物は、約0.5%〜約50%の洗浄用ビルダー、好ましくは
約1%〜約10%を含有する。
【0128】 好ましくは、pHは約7〜12の範囲にあるべきである。調整が必要である場
合、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム又は塩酸のような従来のpH調整剤を使
用することができる。
【0129】 組成物に溶媒が包含されてもよい。有用な溶媒には、ジエチレングリコールモ
ノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、プロピ
レングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテ
ルのようなグリコールエーテル、及び2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタ
ンジオール並びに2−エチル−1,3−ヘキサンジオールのようなジオールが挙
げられるが、これに限定されない。使用する場合、かかる溶媒は典型的には約0
.5%〜約15%、更に好ましくは約3%〜約11%のレベルで存在する。
【0130】 表面への組成物の「力いっぱい」の適用の後、表面をすすがない場合、組成物
の表面からの更に早い蒸発を促進するために更に、イソプロパノール又はエタノ
ールのような揮発性の高い溶媒を本組成物で使用することができる。使用する場
合、揮発性溶媒は典型的には、組成物中に約2%〜約12%のレベルで存在する
【0131】
【表2】
【0132】 本発明のもう1つの実施態様では、食器洗浄用組成物は、本発明の1又はそれ
より多くの変異型を含む。本明細書で使用されるとき、「食器洗浄用組成物」は
、顆粒状及び液状形態を含むが、これに限定されないあらゆる形態の食器洗浄用
の組成物をいう。
【0133】
【表3】
【0134】
【表4】
【0135】パーソナルケア組成物 本発明のプロテアーゼ抱合体は特に、例えば、リーブオンの及びリンスオフの
ヘアコンディショナー、シャンプー、リーブオンの及びリンスオフのニキビ用組
成物、顔面乳液及びコンディショナー、シャワージェル、石鹸、泡立ち及び泡な
し顔面洗剤、化粧品、手、顔面並びに身体用ローション、保湿剤、貼付剤並びに
被覆剤、リーブオン顔面保湿剤、化粧用並びに洗浄用拭き取り組成物、口内ケア
組成物、生理用品及びコンタクトレンズケア組成物のようなパーソナルケア組成
物での使用に好適である。本パーソナルケア組成物は、1又はそれより多くの本
発明のプロテアーゼ抱合体及びパーソナルケア用キャリアを含む。
【0136】 例示すると、本発明プロテアーゼ抱合体は、以下の参考文献で記載される組成
物への包含に好適である:米国特許第5,641,479号(1997年6月2
4日発行、リナレス(Linares)ら、皮膚洗浄剤);米国特許第5,599,5
49号(1997年2月4日発行、ウイベル(Wivell)ら、皮膚洗浄剤);米国
特許第5,585,104号(1996年12月17日発行、ハー(Ha)ら、皮
膚洗浄剤);米国特許第5,540,852号(1996年7月30日発行、ケ
ファバー(Kefauver)ら、皮膚洗浄剤);米国特許第5,510,050号(1
996年4月23日、ダンバー(Dunbar)ら、皮膚洗浄剤);米国特許第5,6
12,324(1997年3月18日発行、ガング リン(Guang Lin)ら、抗ニ
キビ調製物);米国特許第5,587,176号(1996年12月24日発行
、ワレン(Warren)ら、抗ニキビ調製物);米国特許第5,549,888号(
1996年8月27日発行、ベンカテスワラン(Venkateswaran)、抗ニキビ調
製物);米国特許第5,470,884号(1995年11月28日発行、コー
レス(Corless)ら、抗ニキビ調製物);米国特許第5,650,384号(1
997年7月22日発行、ゴードン(Gordon)ら、シャワージェル);米国特許
第5,607,678号(1997年3月4日発行、モーア(Moore)ら、シャ
ワージェル);米国特許第5,624,666号(1997年4月29日発行、
コフィンダファー(Coffindaffer)ら、ヘアコンディショナー及び/又はシャン
プー);米国特許第5,618,524号(1997年4月8日発行、ボリック
(Bolich)ら、ヘアコンディショナー及び/又はシャンプー);米国特許第5,
612,301号(1997年3月18日発行、インマン(Inman)ら、ヘアコ
ンディショナー及び/又はシャンプー);米国特許第5,573,709号(1
996年11月12日発行、ウエルズ(Wells)ら、ヘアコンディショナー及び
/又はシャンプー);米国特許第5,482,703号(1996年1月9日発
行、ピングズ(Pings)ら、へアコンディショナー及び/又はシャンプー);米
国特許第Re.34,584号(1994年4月12日再発行、グロート(Grote
)ら、へアコンディショナー及び/又はシャンプー);米国特許第5,641,
493号(1997年6月24日発行、デイト(Date)ら、化粧品);米国特許
第5,605,894号(1997年2月25日発行、ブランク(Blank)ら、
化粧品);米国特許第5,585,090号(1996年12月17日発行、ヨ
シオカ(Yoshioka)ら、化粧品);米国特許第4,939,179号(1990
年7月3日発行、チェニー(Cheney)ら、手、顔面、及び/又は身体用ローショ
ン);米国特許第5,607,980号(1997年3月4日発行、マッカティ
(McAtee)ら、手、顔面、及び/又は身体用ローション);米国特許第4,04
5,364号(1977年8月30日発行、リクター(Richter)ら、化粧用及
び洗浄用拭き取り用品);欧州特許出願EP第0619074号(1994年1
0月12日公開、トウシェット(Touchet)ら、化粧用及び洗浄用拭き取り用品
);米国特許第4,975,217号(1990年12月4日発行、ブラウン−
スクロボット(Brown−Skrobot)ら、化粧用及び洗浄用拭き取り用品);米国特
許第5,096,700号(1992年3月17日発行、セイベル(Seibel)、
口内洗浄用組成物);米国特許第5,028,414号(1991年7月2日発
行、サンパスクマール(Sampathkumar)、口内洗浄用組成物);米国特許第5,
028,415号(1991年7月2日発行、ベネディクト(Benedict)ら、口
内洗浄用組成物);米国特許第5,028,415号(1991年7月2日発行
、ベネディクト(Benedict)ら、口内洗浄用組成物);米国特許第4,863,
627号(1989年9月5日発行、デービス(Davies)ら、コンタクトレンズ
洗浄用液);米国特許第Re.32,672号(1988年5月24日再発行、
フート(Huth)、コンタクトレンズ洗浄用液);及び米国特許第4,609,4
93号(1986年9月2日発行、シェーファー(Schafer)、コンタクトレン
ズ洗浄用液)。
【0137】 本発明の口内洗浄用組成物を更に例示すると、薬学上許容可能な量の本発明の
1又はそれより多くのプロテアーゼ抱合体が、歯又は入れ歯からタンパク質様の
汚れを除くのに有用な組成物に包含される。本明細書で使用されるとき、「口内
洗浄用組成物」は、歯みがき、練り歯みがき、歯みがき用ジェル、歯みがき粉、
口内洗浄液、口内スプレー、口内ジェル、チューインガム、トローチ剤、サッシ
ェ(小袋)、錠剤、バイオジェル、予防用ペースト、歯の治療液などをいう。好
ましくは、口内洗浄用組成物は、組成物の約0.0001重量%〜約20重量%
、更に好ましくは約0.001重量%〜約10重量%、更に好ましくは尚、約0
.01重量%〜約5重量%の1又はそれより多くの本発明のプロテアーゼ抱合体
、及び薬学上許容可能なキャリアを含む。本明細書で使用されるとき、「薬学上
許容可能な」は、用語が説明する薬剤、医薬品又は不活性成分が、過度の毒性、
不適合性、不安定性、刺激、アレルギー反応などを伴わずに、ヒト及び動物の組
織と接触して使用するのに好適であり、合理的な利益/リスク比と釣り合ってい
ることを意味する。
【0138】 典型的には、口内洗浄用組成物の口内洗浄用成分の薬学上許容可能な口内洗浄
用キャリア成分は一般に、組成物の約50重量%〜約99.99重量%、好まし
くは約65重量%〜約99.99重量%、更に好ましくは約65重量%〜約99
重量%含まれる。
【0139】 本発明の口内洗浄用組成物に包含される薬学上許容可能なキャリア成分及び任
意成分は当業者に周知である。口内洗浄用組成物で有用な多種多様な組成物型、
キャリア成分及び任意成分が、本明細書上記で引用された文献で開示されている
【0140】 本発明のもう1つの実施態様では、口腔の入れ歯の外側を洗浄するための入れ
歯洗浄用組成物は、本発明の1又はそれより多くのプロテアーゼ抱合体を含む。
かかる入れ歯洗浄用組成物は、好ましくは組成物の約0.0001重量%〜約5
0重量%、更に好ましくは約0.001重量%〜約35重量%、更に好ましくは
尚約0.01重量%〜約20重量%の1又はそれより多くのプロテアーゼ抱合体
の有効量、及び入れ歯洗浄用キャリアを含む。発泡性錠剤などのような種々の入
れ歯洗浄用組成物の形式が当業者に周知であり(例えば、米国特許第5,055
,305号、ヤング(Young)を参照のこと)、入れ歯からタンパク質様の汚れ
を除くには、一般に1又はそれより多くのプロテアーゼ抱合体を組み入れるのに
適している。
【0141】 本発明のもう1つの実施態様では、コンタクトレンズ洗浄用組成物は、1又は
それより多くの本発明のプロテアーゼ抱合体を含む。かかるコンタクトレンズ洗
浄用組成物は、1又はそれより多くのプロテアーゼ抱合体の有効量、好ましくは
組成物の約0.01重量%〜約50重量%、更に好ましくは約0.01重量%〜
約20重量%、更に好ましくは尚、約1重量%〜約5重量%の1又はそれより多
くのプロテアーゼ抱合体、及びコンタクトレンズ洗浄用キャリアを含む。錠剤、
液体などのような種々のコンタクトレンズ洗浄用組成物の形式が当業者に周知で
あり、コンタクトレンズからタンパク質様の汚れを除くには、一般に1又はそれ
より多くの本発明のプロテアーゼ抱合体を組み入れるのに適している。
【0142】
【表5】
【0143】
【表6】
【0144】
【表7】
【0145】
【表8】
【0146】
【表9】
【0147】 上記組成物は、セルロース及び/又はポリエステルから構成される織物吸収シ
ートに織物吸収シートの約250重量%で含浸される。
【配列表】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 ルビング,ドン ネルトン アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 シード、ロード 8224 (72)発明者 ワイスガーバー,デイヴィッド ジョン アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 フェアヒル 2632 (72)発明者 コリア,ポール エリオット アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ドライ、リッジ、ロード 5755 Fターム(参考) 4B050 CC08 DD02 GG08 LL04 4C083 AA122 AB362 AC012 AC072 AC112 AC122 AC182 AC242 AC292 AC302 AC352 AC392 AC422 AC482 AC532 AC542 AC562 AC642 AC712 AC782 AC812 AC852 AC902 AD092 AD132 AD222 AD472 BB41 CC04 CC05 CC07 CC23 CC24 CC33 CC38 CC41 CC42 DD08 DD15 DD16 DD17 DD21 DD22 DD23 DD28 DD31 DD41 EE07 EE10 FF01 4H003 AB19 AB27 AB31 AC14 DA01 DA02 DA05 DA16 DA17 EB08 EB16 EB22 EC02 ED02 ED29 FA47

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロテアーゼ部分及び1又はそれより多くの付加部分を含む
    プロテアーゼ抱合体であって、プロテアーゼ部分は、第1のエピトープ領域、第
    2のエピトープ領域、及び第3のエピトープ領域を含み、各付加部分はプロテア
    ーゼ部分の下記(a)〜(c)のエピトープ保護位置に共有結合することを特徴
    とするプロテアーゼ抱合体: (a)第1のエピトープ領域に対するエピトープ保護位置が、サブチリシンB
    PN’の1、2、3、4、5、6、7、12、17、36、40、41、43、
    44、45、67、86、87、89、206、209、210、212、21
    3、214、215、及び216位置から成る群から選択され; (b)第2のエピトープ領域に対するエピトープ保護位置が、サブチリシンB
    PN’の25、26、27、46、47、48、49、50、51、52、53
    、54、91、99、100、101、102、127、128、129、13
    0、131、132、133、134、136、137、138、140、14
    1、144、及び145位置から成る群から選択され;且つ (c)第3のエピトープ領域に対するエピトープ保護位置が、サブチリシンB
    PN’の9、10、22、23、24、62、63、143、146、154、
    155、156、157、172、173、187、189、195、197、
    203、204、253、254、256、265、267、269、271、
    272、及び275位置から成る群から選択される。
  2. 【請求項2】 各付加部分が独立して以下の構造を有する請求項1に記載の
    プロテアーゼ抱合体: 【化1】 (式中、Xは不在及び連結部分から成る群から選択され;R1は、不在、第1の
    ポリペプチド、及び第1のポリマーから成る群から選択され;及びR2は、不在
    、第2のポリペプチド、及び第2のポリマーから成る群から選択され;少なくと
    もX、R1、及びR2の1つは不在ではない)。
  3. 【請求項3】 プロテアーゼ部分が、親型アミノ酸配列の修飾されたアミノ
    酸配列を有し、該修飾されたアミノ酸配列は、1又はそれより多くのエピトープ
    保護位置における置換アミノ酸による置換を含み、各付加部分は置換アミノ酸の
    1つに共有結合する請求項2に記載のプロテアーゼ抱合体。
  4. 【請求項4】 置換アミノ酸がシステインである請求項3に記載のプロテア
    ーゼ抱合体。
  5. 【請求項5】 親型アミノ酸配列が、サブチリシンBPN’、サブチリシン
    カールスバーグ、サブチリシンDY、サブチリシン309、プロテイナーゼK、
    サーミターゼ、プロテアーゼA、プロテアーゼB、プロテアーゼC、及びプロテ
    アーゼD、及びその変異型から成る群から選択される請求項4に記載のプロテア
    ーゼ抱合体。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のプロテアーゼ抱合体であって: (a)第1のエピトープ領域に対するエピトープ保護位置が、サブチリシンB
    PN’の1、2、3、4、5、6、7、12、17、40、41、43、67、
    86、87、89、206、209、214、及び215位置から成る群から選
    択され; (b)第2のエピトープ領域に対するエピトープ保護位置が、サブチリシンB
    PN’の27、47、48、50、52、102、127、128、130、1
    31、132、134、138、及び141位置から成る群から選択され;及び (c)第3のエピトープ領域に対するエピトープ保護位置が、サブチリシンB
    PN’の22、23、24、143、146、155、173、189、197
    、203、204、253、254、265、及び275位置から成る群から選
    択されるプロテアーゼ抱合体。
  7. 【請求項7】 R1及びR2がそれぞれ不在である請求項6に記載のプロテア
    ーゼ抱合体。
  8. 【請求項8】 R1が、サブチリシンBPN’、サブチリシンカールスバー
    グ、サブチリシンDY、サブチリシン309、プロテイナーゼK、サーミターゼ
    、プロテアーゼA、プロテアーゼB、プロテアーゼC、及びプロテアーゼD、及
    びその変異型から成る群から選択される第1のポリペプチドである請求項6に記
    載のプロテアーゼ抱合体。
  9. 【請求項9】 第1のポリペプチドが、サブチリシンBPN’の1、2、3
    、4、5、6、7、9、10、12、17、22、23、24、25、26、2
    7、36、40、41、43、44、45、46、47、48、49、50、5
    1、52、53、54、62、63、67、86、87、89、91、99、1
    00、101、102、127、128、129、130、131、132、1
    33、134、136、137、138、140、141、143、144、1
    45、146、154、155、156、157、172、173、187、1
    89、195、197、203、204、206、209、210、212、2
    13、214、215、216、253、254、256、265、267、2
    69、271、272、及び275位置から成る群から選択される第1のポリペ
    プチドの位置で連結部分又はプロテアーゼ部分に共有結合する請求項8に記載の
    プロテアーゼ抱合体。
  10. 【請求項10】 Xが不在であり、プロテアーゼ部分と第1のポリペプチド
    が、ジスルフィド結合を介して共有結合する請求項9に記載のプロテアーゼ抱合
    体。
  11. 【請求項11】 R2が不在であり、且つ第1のポリマーがポリエチレング
    リコールである請求項6に記載のプロテアーゼ抱合体。
  12. 【請求項12】 少なくとも1つの付加部分が、第1のエピトープ領域、第
    2のエピトープ領域、及び第3のエピトープ領域から成る群から選択されるエピ
    トープ領域に対するエピトープ保護位置に共有結合する請求項11に記載のプロ
    テアーゼ抱合体。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載のプロテアーゼ抱合体及び洗浄用組成物用
    キャリアを含む洗浄用組成物。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載のプロテアーゼ抱合体及びパーソナルケア
    組成物用キャリアを含むパーソナルケア組成物。
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