JP2003501788A - イオン発生装置 - Google Patents

イオン発生装置

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JP2003501788A
JP2003501788A JP2001500381A JP2001500381A JP2003501788A JP 2003501788 A JP2003501788 A JP 2003501788A JP 2001500381 A JP2001500381 A JP 2001500381A JP 2001500381 A JP2001500381 A JP 2001500381A JP 2003501788 A JP2003501788 A JP 2003501788A
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JP2001500381A
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Inventor
ジョエル メルシエール、
Original Assignee
ジェニー エ アンヴィロネマン
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T23/00Apparatus for generating ions to be introduced into non-enclosed gases, e.g. into the atmosphere

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  • Elimination Of Static Electricity (AREA)
  • Vacuum Packaging (AREA)
  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)
  • Electron Tubes For Measurement (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Electrostatic Separation (AREA)
  • Housing For Livestock And Birds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 発明は、ガス状媒体内においてイオンを発生するための装置に関し、該装置は、各々シャンク(軸)(40.1)およびエミッター端(40.2)を呈する1個またはそれより多くの針(40)と、各針の前記シャンク(40.1)を囲むガラス繊維強化不飽和ポリエステルからなる複合材料のシース(42)と、各針の前記シャンクの2つの部分の間に電圧を印加する手段(44、46、80)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野および従来技術) (技術分野) 本発明は、「イオン発生器」タイプの電子装置に関する。そのような装置は、
ある一定の濃度のイオン(例えば、空気中のマイナス酸素イオン)が、イオンが
より健康的に拡散されている場所を作るために容器内部または建物内に維持され
ることを可能とする。
【0002】 (背景技術) 発明の応用は、制御されたイオン拡散が適用される場所に対して健康を回復さ
せるために、換気系を有するいかなる閉じたまたは半開の容器あるいは建物の内
部にも、イオンのある一定の濃度のイオン、例えば空気中のマイナス酸素イオン
、を維持することに関する。
【0003】 そのようなイオン発生器装置は、WO 96/02966号により知られてい
る。
【0004】 そのような既知の装置の構成は、主として、 −電子光学系により構成される第1のサブアッセンブリーと、 −出力Sと共通グラウンドMとの間に、そして約100メグオームのインピー
ダンスにおいて、4kVないし5KVのオーダーの高電圧、を与える電源ユニッ
トにより構成される第2のサブアッセンブリーと を具備し、前記第2のサブアッセンブリーは、イオンを発生するために要求され
る高電圧を前記電子光学系に供給する。
【0005】 より詳細には、前記電子光学系構成は、図1に図解的に示されている以下の要
素を備えてなる。
【0006】 絶縁材料の第1のプレート2は、前記装置の背後の周囲からのいかなる電子の
放出(コロナ効果)をも防止する。
【0007】 導電性の第2のプレート4は、ポイント6のようなその背面の放出「ポイント
」に設けられる。前記プレート4に固定された絶縁性の第3のプレート8は、そ
の前方に配置される。該「ポイント」6は、さびない金属(銀)の長く細い針に
よって構成され、且つ各々は、数マイクロメーターの半径を有する放出自由端を
有している。
【0008】 電子放出マッチング構造は、誘電性「シース」10および前記シースに固定さ
れ且つ同一の絶縁材料からなる2重コーン構造12により構成されている。前記
マッチング構造も、前記コーン構造に固定され、そこから延び且つ同一の絶縁材
料からなる内部平面構造(プレート14)を有する。それは、該装置を収容する
ハウジングの外壁22に固定されている。
【0009】 複合プレート16、18のシステムは、絶縁内壁面18およびグラウンドに接
続された導電性上面16を有している。孔20は、シースおよびエミッタ針がそ
こを通過することを可能としている。
【0010】 最後のプレート22は、装置を収容しているハウジングを構成している。それ
は非常に貧弱な導電体である材料からなっており、そして導電性プレート16に
接続される。「漏洩」抵抗器24は、電子を放出するポイントから結果として生
ずる局所的空間電荷から取り出した電荷を排出するためのプレート16の実抵抗
をあらわす。
【0011】 その装置において、前記絶縁プレート18によって保持された前記プレート1
6がグラウンド(ゼロポテンシャル)に接続されており、且つ前記エミッタ針は
、誘電体内に収容されている。
【0012】 ゼロ等電位面は、フィールドプレート16によって決定され、その分布は、前
記針の位置および長さ、並びに誘電性シースおよびその末端コーン26に依存す
る。
【0013】 前記シースおよびその末端コーンの相対的に高い誘電率に起因して、ゼロ等電
位面は、前記シースの外面上に実際に「落ちる」。
【0014】 理論上は、このことは、非常に高い最大値の電界が、前記針の自由端に存在す
ることを確実にさせる。
【0015】 そのような装置は、4.5kV未満の電圧で動作する。
【0016】 6kVないし12kVの範囲内に存在する電圧において動作する装置も存在す
る。
【0017】 これらの全ての装置は、ある欠点を与える。
【0018】 第1に、それらのパフォーマンスは、制限され且つイオンの長期間で且つ矛盾
のない生成を確実にすることはできない。特に処理されるべき現場または容器に
おいて、絶えず循環すべくマイナスイオン流を生じさせることができるようには
しない。
【0019】 あるいは、処理されるべき容器または建物の全体を通してイオン流およびイオ
ンの拡散を与え且つ拡げることをできるようにもしない。
【0020】 既知の装置も、しばらくの間使用に供した後に、イオンの生成においてむしろ
低い能率しか有していない。特に、それらが何回か使用された後に、酸素イオン
を有効に生成することにおいて、貧弱であることが発見される。
【0021】 6kVを超える電圧において動作するものは、オゾンおよび窒素酸化物(酸化
窒素)のように、それらが生成する過酸化物質の刺激性および毒性があるので、
危険である。それらは、静電流動をも生じさせる。加えて、高すぎる電圧の使用
は、制御または支配することが非常に困難であり、そしてそれゆえ日常の応用に
は非常に危険である。
【0022】 4200ボルト未満かそれと等しい電圧にて動作する装置、そして特に図1に
関連して上述したタイプのものは、電力を供給し且つイオン流を作製するための
マッチングシステムを作製しようとする電力供給方法および製造方法を実施する
【0023】 しかしながら、これまでに存在するどんなシステムまたは保護方法であっても
、それらは、ハウジング内部における摩擦および空気循環および拡散の生起を回
避すべく管理しておらず、それゆえ静電チャージを確立し、および/または過酸
化タイプの化合物の形成を助ける。不幸なことに、静電チャージは、生成された
多量のイオン歩留まりを低下させる。
【0024】 意図されまたは識別された建物が標準的に且つ永続的に処理されることを可能
とするために充分な寿命を有するイオン流を生成するために、そのような装置は
、エミッター針が矛盾なく安定であることも確実にせず、それらは各針からの生
成が矛盾なく、規則的でそして制御可能であることも確実にしない。
【0025】 WO 96/02966号に述べられた装置は、針に触れることを可能とさせ
る円錐開口28を必要とし、いくつかの応用、特に自動車または保育所、におい
て危険である。
【0026】 さらに、プレート16と22との間の電気的接続は、電気的ワイヤによって提
供され、それゆえ付加的な接続を必要とし且つ装置およびその製造を複雑にする
。これらの接続は、高電圧電源の不足も生成し、且つ損失または静電チャージを
防止しない。それゆえ、該装置はイオンの高品質の生成および大気中へのイオン
流の分散を本当に確実にすることはできない。
【0027】 それら既知の装置では、コロナ効果も生ずる。これらの効果は、環境汚染物質
が末端コーン26および円錐形開口28によって構成されるV字状ゾーン30に
沈積されることを生じさせる。これらのゾーンは、大気およびそこで循環する気
流に接しており、それによって過酸化物または他のタイプの寄生的化合物を作製
する。コロナ効果は、既知の装置が効果的に動作するのを妨げる。
【0028】 結局、当該タイプの装置は、意図された容器を処理するための、そして場所を
健康に回復させるための効果的なそして長期に永続する解を提供することはない
【0029】 そのような装置は、動作させるために外部の電源および抵抗を必要とするので
、真の絶縁および真の密封を作製することもできない。
【0030】 最終的に、それ自体がプレート14に固定されたコーン12に固定されたシー
ス20の構造は、産業上製造するためには複雑である。
【0031】 両方のケースにおいて、プラズマのゾーンは、エミッター点から非常に広く拡
がる。そのことは、NOのように、人間および動物の健康にとって危険である
種々の過酸化物を生じさせ、そしてそれは、吸引およびスクリーニングプロセス
によってイオンの要求された放出をも減少させる。
【0032】 加えて、上述された現存するデバイスの両者における電界の大きさは、エミッ
ター点の近傍において高度にランダムである。
【0033】 イオンの拡散、分散、および循環を助力するために、いくつかの装置は駆動フ
ァンを含んでいる。それは、システムを高価にし、過大なエネルギーを消費させ
、そしてノイズ障害を生成させる。さらにそのようなシステムは、ファンまたは
推進システムのブレード上に塵埃を収集させるべく空気を撹拌し、それによって
、摩擦現象を増大させ、それゆえ静電障害をより稠密化し、そして処理されるべ
き容器または容積内に放出されるイオン流をも低下させる。
【0034】 他の局面において、既知の装置は、種々の建物または環境に適合させることに
は適してはいない。
【0035】 もしも、与えられた装置が、ある建物において実施されるならば、「占有」が
人間にまたは建物の壁面上に設けまたはそこを覆うことにより構成される環境に
関連しようとしまいと、建物がどのように占められるかの関数として変更される
べきイオンのその作成を可能とする手段はない。いかなるシステムも、建物が見
出される場所にマッチされるべきイオンの生成を可能とすることはない。不幸に
して、要求は、建物が配置される場所、例えば市中にあるかまたは田舎にあるか
、に依存して同一ではない。
【0036】 結果的に、既知の装置は、エミッター針またはポイントの数が、たった少しよ
り多い装置が作られることが可能とはならない。最善では、既知の装置は、針の
ポイント数よりも少ない。
【0037】 (発明の要約) 発明は、まず、大気中またはガス状媒体内でイオンを発生するための装置を提
供し、該装置は、 −各々シャンクおよびエミッター端を呈する1個またはそれより多くの針と、 −各針の前記シャンクを囲む複合材料のシースと、 −各針の前記シャンクの2つの部分の間に電圧を印加するための手段とを具備
する。
【0038】 該複合材料は、ガラス繊維強化の不飽和ポリエステルを含む。
【0039】 シース材料としてのそのような複合材料の使用は、実際に得られる電子の放出
およびイオンの生成に関する少なからぬ改善を提供する。
【0040】 そのような材料は、1012Ω・mに等しいかまたは実質的に等しい抵抗率を
有し得るが、WO 96/02966号は、1015Ω・mより大きいかそれと
等しい抵抗率の材料を使用することを推奨している。
【0041】 この材料の選択も、各針の端部の近傍におけるそしてシースに固定される末端
の円錐構造とさせる必要性を回避し、各針のエミッター端の近傍の基端円錐構造
とさせる必要性を回避する。
【0042】 したがって、イオン(プラスイオンまたはマイナスイオン)を発生するための
装置は、製造がより容易であり、ゼロポテンシャル線は、円錐構造のいかなる必
要性もなしにシースに沿って下降する。
【0043】 前記針のまわりに作られるシースは、円錐端部分を持つことなしに、円筒の形
状とすることができる。
【0044】 複合材料は、該材料の総重量に比して重量で50%ないし90%のガラスを含
み得る。また、マイカを含むこともできる。
【0045】 針は、チタン、プラチナ、チタンとプラチナの化合物、銀、ステンレス鋼、真
鍮、ニッケル、およびこれらの材料の合金から選択された材料から作製され得る
【0046】 各針の本体の2つの部分の間に電圧を印加するための手段は、例えば、各シー
スに沿って2つの異なる高さに配置された第1および第2のプレートと、前記2
枚のプレートの間に高電圧を印加するための手段を備えてなる。
【0047】 電気的電源回路は、前記プレートの一方に組み込まれ得る。それゆえ、イオン
化装置と外部との間の接続は低減され、それによって外部から装置の内部へのマ
イクロドラフト(微小間隙)または漏洩の問題について対応する低減を達成し、
そしてそれゆえ導入部において上述された問題を回避する。
【0048】 1つの実施形態において、プレートの1つは、高電圧電源と、各針の本体に沿
って印加される前記電圧を有効とする電子的手段とによって構成されるアッセン
ブリーを含む。
【0049】 他の特別な実施形態おいて、複数の針を有する装置のために、各針は、シース
によって囲まれ得るとともに、該シースは2個一組で相互接続されている。
【0050】 これは、針の機械的保持を助けそしてイオンの生成における不安定性をも防止
し、そして干渉する合成物の生成を防止する。
【0051】 前記シースは、それゆえ、シースの材料と同一の材料のウェブによって、各対
の2つのシースおよびウェブは単一のブロックとして形成されて、2個一組に組
み合わされ得る。それから、産業上の製造の観点から高度に有利な構成が得られ
る。
【0052】 他の局面において、発明は、イオン化装置を制御するための回路も提供し、該
回路は、例えば、変圧器または発振制御装置から、各針のシャンクの2つの部分
の間に印加される電圧を制御するための手段をさらに含み、前記装置は、それゆ
えイオン拡散を制御することを可能としている。
【0053】 前記イオン化装置は、本発明の文脈において上述されたタイプからなるものに
有利であろう。
【0054】 特定の実施形態において、前記電圧制御手段は、当該装置によって生成された
イオンの量を計測するための手段と、生成されたイオンの前記量を要求されたイ
オンの理想量と比較するための手段と、前記印加される電圧を、生成されたイオ
ンの前記量と要求されたイオンの前記量との間の比較の結果として変化させるた
めの手段とを備えてなる。
【0055】 要求されたイオンの前記理想量は、当該イオン発生器装置が設置された建物の
実容積、および建物の内容物および/またはその環境を考慮した補正量に基づい
て決定され得る。
【0056】 したがって、ユーザーは、その環境、例えば人間の仕事のおよび/または家具
のおよび/または前記建物内を覆う壁面の関数として、あるいは、実際、前記建
物が見出されるべき場所の関数として、イオン化装置の動作を安定化することが
できる。
【0057】 そのような制御は、単一の場合にまたは時間にわたって定期的に、自動的に実
行もされ得る。
【0058】 前記印加される電圧を変化させる手段は、自動的な手段でも手動的な手段でも
良い。
【0059】 発明は、 −大気中におけるイオンまたはイオンの量を検知する手段と、 −イオンの存在を指示するインジケーター手段と、 −前記イオン検知器手段により検知されるイオンの量の関数として前記インジ
ケーター手段をスイッチングするスイッチ手段と を備えるイオン検出器も提案している。
【0060】 例によれば、前記スイッチ手段は、スイッチングが生じたときに電圧源によっ
てバイアスされるトランジスターを備えてなる。
【0061】 該検出器は、上述された電圧制御手段と共に用いられ得る。
【0062】 (実施形態の詳細な記述) 本発明の装置の第1の実施形態を図2を参照して記述する。
【0063】 この装置は、本質的に貴重な材料製のエミッター針あるいは「ポイント」(4
0)を含む。この針は、チタン、あるいは白金あるいはこれらの2つの材料の化
合物で作られていることが好ましい。
【0064】 ステンレス金属、あるいは実質的な銀、ステンレス鋼、真鍮、あるいはニッケ
ル、あるいはこれら材料の合金、例えば真鍮―ニッケル合金、あるいは銀―ステ
ンレス鋼合金なども使用することが出来る。しかしながら、以下に説明するよう
に、本装置に対して最高の性能を与えるのは、チタン、あるいは白金あるいは白
金―チタン混合物である。
【0065】 この針は、円錐状の先端(40.2)が延びている円筒状部(40.1)を有
している。
【0066】 この針は、ガラス繊維強化の不飽和ポリエステルをベースとした複合材料製の
シース(42)中に挿入されている。
【0067】 このような材料として、塩化フタル酸樹脂も含まれる。
【0068】 この材料は、例えば引出成形により形成できる。
【0069】 シース(42)の材料には、例えばガラス含有量が複合材料の50重量%から
80重量%の範囲で存在していても良い。その抵抗は、約1012Ω.m.に等
しい。
【0070】 この材料の物理的、機械的、および電気的特性は、それぞれ固体状棒、あるい
は固体のロッドおよび部分部材に対して、以下に表1にまとめて示している。
【0071】 例えば、この抵抗特性は、ASTM D257の方法により得ることが出来る
【0072】 与えられた特性は、目的とする応用あるいは実施形態の機能に従って変化しう
る。
【0073】
【表1】
【0074】 誘電材料の比抵抗が、10Ω.mから1014Ω.mの範囲のもの、あるい
は10Ω.mから1016Ω.mの範囲のものも使用できる。
【0075】 マイカのような鉱物も、このシースの基本的な組成として添加することが出来
、それによりその誘電特性を強化する事が出来る。
【0076】 針−シースアッセンブリは、針の先端において強い電場を設定するのに適した
手段、あるいは針に沿って電位差を設定するのに適した手段と関連しており、か
つエミッターポイントから電子を発生させるのに充分な電場、あるいは電位差と
関連している。
【0077】 ゼロポテンシャルラインは、シース(42)に沿ってドロップしており、円錐
構造を与える必要が無い。
【0078】 針の先端において強い電場を設定するのことができる手段、あるいは針に沿っ
て電位差を設定することができる手段は、適当な電位差が設定される第1および
第2プレート(44および46)よりなっている事が好ましい。
【0079】 複合材料製のシース(42)と2枚のプレート(44および46)により、エ
ミッター針のシャンクに沿って、適当な電圧を設定することが出来る。それは、
重要なことであるが各ポイントの自由端において、制御可能でかつ改変可能な電
圧を提供するのに役立つ。等電位ラインは、ほとんどシースの外側表面に折りた
たまれている。このことにより、イオン流動の増加を引き起こし、プラズマ閉じ
込めゾーンをおおいに削減する。さらに過酸化物型の物質の発生が削減される(
オゾンの発生は、10億分の1未満(10))。
【0080】 以上定義したように複合材料製のシースと、白金あるいはチタンあるいは白金
―チタン混合物製の針の組み合わせは、与えられた供給電力に対して最適の電場
を形成することが出来るから、有利である。
【0081】 このようにして、放射された電子の流動は、強化され、かつイオン発生効率が
向上する。
【0082】 さらに得られた流動は、長時間持続性でかつ安定するように放射される。
【0083】 最後に、種々の材料をこのように組み合わせる事を選択することにより、過酸
化物型の物質の発生、あるいは他の妨害化合物あるいは毒性化合物の生成および
横方向へのコロナ作用を著しく減少させる。
【0084】 エミッター針(40)は、ハンダ付け(50)により、あるいは折れ曲げ、あ
るいは針をプレートにしっかりと固定できる手段により、ベースプレート(44
)上に固定される。
【0085】 使用するのに適した針形状の例を、図3Aに示す。
【0086】 本針は、円筒状シャンク(40.1)、円錐状端(40.2)および例えば形
状が円筒状をしたシャンク(40.1)の径より小さな径の固定用ペグ(41)
からなっている。
【0087】 ペグ(41)の直径に実質的に等しい直径の対応する穴(47)は、プレート
(44)を貫通して形成されている。
【0088】 針が穴(47)に位置合わせされると、ペグは例えば約2mmだけプレートか
ら突き出て、針をしっかりと保持するように高度の接合が出来るようになってい
る。最後のハンダ付け(50)の形状は、図3Bの点線で示している。
【0089】 プレート(44)は、シャンク(40.1)を構成しているシリンダーの底面
(43)とプレート(44)の他面上のハンダ付け(50)の間に、設けられて
いる。
【0090】 このような正確な保持は、針を安定的に保持し、かつ電子が安定して放射され
る方向を保持するようにするだけでなく、発生した、例えば過酸化された有害物
質を生じるようなマイクロドラフトの流れをも回避する。
【0091】 シースのデザインの固有の品質に加えて、このような正確な保持により、装置
を正常に作動するのを妨げる静電気電荷を発生させる摩擦を回避することが出来
る。
【0092】 このようにして、ハンダ付けは、針を保持するのに役立つだけでなく、装置の
内側を外部の気流から隔離しかつシールする。
【0093】 ハンダ付けは、ハンダを流すかあるいは「波立たせる」ように針支持プレート
(44)を受けさせて、行うことが出来る。このことにより、均一なハンダ付け
が確実に得られ、ハンダ付けポイントの破壊が起きるチャンスを減少させる。
【0094】 一般的に、どのような固定手段を用いようとも、摩擦の可能性のない、あるい
は変位の可能性のない、かつ気流の可能性のない、機械的力を必要としない正確
な保持機能を、同様にかつ同様な理由のために行うことが好ましい。
【0095】 機械的力は、装置およびハウジングを通して影響を与え、それにより、静電荷
を発生しうる摩擦を生じたり、気流を循環させるマイクロリークを発生させるこ
とになる。極微量の気流あるいは摩擦でも、装置からのイオンの発生の撹乱要素
となりうる。とりわけ、気流は、過酸化物の生成を加速し、静電荷を発生し、イ
オン流動の量と大きさを妨げるビルドアップ引き起こす。
【0096】 これらの先端(40.2)においては、エミッターポイントを金の膜でカバー
し(図2参照)、それによりポイントとシースが、静電荷の発生、電磁波の撹乱、
過酸化物および他の毒性物質の生成のような撹乱現象を除去するための適合性を
増加させることになる。この金の膜は、針の全シャンクに用いることもできる。
【0097】 このポイントの先端(40.2)での金の膜、および針(40)およびシース
(42)を構成するように選ばれた種々の材料は、全て電気伝導性および撹乱の
無いイオン生成を確実なものとし、横方向のコロナ作用を発生させることなく出
来るように役立っている。
【0098】 このようにして、本装置は、非常に大きなイオン流動を発生させ、さらに連続
的にかつ安定的に発生させることが出来る。
【0099】 図2では、レファレンス(48)が、針、シースおよびプレート(44、46
)のセットを組み込みできるハウジングの壁を示す。例えば円錐形状の窪み(5
3)は、このエミッターポイントの先端(40.2)を受けるために、壁(48
)中に形成されている。
【0100】 図2で明らかなように、ハウジングは、シース(42)の最上面(54)に位
置することが出来る。しかしながら、WO96/02966特許に記載された装
置とは異なり、本発明は、シース(10)と同じ材料でありかつ円錐状構造でシ
ース(10)と一体化されたプレート(14)(図1参照)のように、プレート
を与える必要が無い。製造しにくい先行技術の装置を一体ユニットにする要求は
、製造上極めて困難さを生じさせることになる。本発明の装置では、ハウジング
の壁(48)あるいは外側プレートとシース(42)の間には、接合は全く必要
でないから、装置は、より簡単に組み立てられる。このように簡単な組み立ては
、エミッターポイント数が多いときには、とくに有利である。このように本発明
の装置は、かなりの量の簡略化を提供する。
【0101】 さらに、シース(42)用の材料および針(40)用の材料の選択によりより
生じた電気特性は、図1中のレジスタ(24)により表されるタイプの外部レジ
スタを経由した接合を必要としない。このように、本装置は、この点でも簡略化
されている。電導体の存在が除去されているので、安全性も向上しており、この
ことは、高電圧あるいは非常に高い高電圧を有する環境では、大変価値あるもの
である。このような電導体は、種々の現象を引き起こし、とりわけ電気撹乱を引
き起こし、このためイオン発生プロセスを減少させる。
【0102】 実施形態では、エミッター針/エミッターポイントは、長さが約18mmから
32mmであり、例えば長さが30mmである。平均長さ24mmは、一般消費
者用製品たとえば自動車用製品の工業的生産に適している。各針の平均直径は、
1mmであるが、工業生産のための必要条件により、0.8mmから1.8mm
の範囲、あるいは2mmでも良い。
【0103】 この針は、直接におよび電線を使用することなく、4.3kVから6kVの高
電圧フィードを受ける。円錐部分(40.2)の放射部は、金の膜でカバーされ
ており、その長さは、2mmから2.5mmの範囲である。例えば、この部分(
40.2)は、長さ5.8mmであり、長さ2.4mmに亙って金の膜でカバー
されている。このポイントの先端の半径は、数ミクロンである。
【0104】 例えば、シース(42)の外側の直径は、6mmである。このシースにより、
針(40)は円筒状内経の中心に沿って通過できる。この通路は、針が設置され
たら摩擦を生じないように力に適応していることが好ましく、それにより静電的
および撹乱現象を生じうる機械的作用と気流を避けることが出来る。
【0105】 一般的に、シースと針のシャンク(40.1)の間を通過する気流を防ぐため
に、針をシース中に挿入することが好ましく、それにより、とくに過酸化物の生
成(特にNO)の生成を避けることにより、イオン発生を向上できる。
【0106】 厚さ約2.5mmのハウジングのプレート(48)は、頂端において実質的に
30度に等しい半角をもった開口を有しており、平均深さ8mmであり、さらに
この深さは、3mm(または5mm)から15mmの範囲であっても良い。
【0107】 シース(42)中の針を固定しかつ単離するために、特定の接着剤を使用でき
る。
【0108】 例えば、第1プレート(44)は、複合材料で出来ている。それは絶縁性面を
もち、たとえば全厚さは1.5mmとなる。使用される材料は、該第1プレート
に完全に一体化され、その厚さは、0.8mmから1.5mmの範囲であり、全
厚さは、1.5mmから2mmの範囲である。それは、装置の背後のあたりから
のコロナ発生を除去するのに役立っている。
【0109】 例えば、第2プレートは、その内側面は絶縁性であり、かつその最上面は電導
性であり、アースされている(ゼロポテンシャル)複合材料により構成されてい
る。
【0110】 図4に示された実施形態では、複合材料製のシースは、1対あたり1ウエブ(
60)の手段によりペアーで組み立てられており、そのウエブはシースと同一の
材料で作られている。実際、1対のシースおよびそのウエブは、1つのブロック
として作られている。この構造は、針に与える機械的な支持を補強するのに役立
ち、さらにそれらを一定の距離をおいて保持するのにも役立っている。それによ
り、放射された電子流動の安定性は向上し、かつ摩擦あるいは変位の可能性は、
このようにしてさらに充分に僅かの程度に減少する。
【0111】 本発明の装置は、WO96/02966特許に記載されたタイプの電力供給に
より通常の方法で電気的にパワーアップできる。
【0112】 一般に、本発明の装置は、12kV未満の電圧、たとえば高電圧を必要とする
工業的応用に対しては、6kVから12kVの範囲で運転できる。その他の応用
では、殊に家庭用の応用あるいは一般消費者への応用(特に過酸化物およびオゾ
ン発生現象を0.01ppm以下で発生するように削減するために)では、6k
V未満の電圧で充分であり、例えば4.3kVから6kVの範囲の電圧であり、
あるいは実際には、4.3kV未満の電圧例えば4.2kVである。
【0113】 特別な実施形態では、高電圧電力供給は、該プレートに直接電力供給出来る他
の電気部品とともに該プレートに直接電力供給出来る他の電気部品とともに、プ
レート(44、46)のうちの1つに固定することが出来る。
【0114】 このようにして、電子部品と針は、均一に且つ持続的に直接電力供給され、そ
れにより全装置に亙って均一な高電圧を発生できるようになっている。シングル
のチェックダイオードは、その後、シースおよびハウジング(48)内に一体化
できる。
【0115】 このようにして、電圧源は、全電子回路および装置をうける唯一のプレートに
供給される。
【0116】 このような一体化は、それが例えば一体化された「ジャック」型のソケットを
経由して唯1つの外部接合を必要とするから、外部環境に関連する装置に対して
、非常に良好な隔離と非常に良好な安全性を提供する。それは、2つのプレート
の間の電線を取り除く事も可能にし、かつ静電荷の放射と散乱を減少させること
もできる。このようにして、イオン発生において多くの改良をするのに貢献して
いる。最後に、それは、全装置のサイズを減少させることができ、かつ外気との
接触表面積を減少させることができている。
【0117】 主要部との接触は、EU標準に従い、種々の電圧タイプを分配し(6Vから3
80Vの範囲)、かつ種々の電圧および電力に適合する(例えば、40Hzから
60Hz)一体ユニットを経由して、均一に行われる。
【0118】 この種の一体化された電源は、任意の数のエミッター針を持っている。
【0119】 プレート(44、46)のうちの1つに対しての高電圧電力供給の一体化を行
うために開発された回路の例としては、図6に示されている。この回路は、フィ
ルター(70)、発信回路(76)、変圧器(78)および電圧倍増器ステージ
(80)のセットからなっている。レファレンス(72、74)は、変圧器の1
次側において、それぞれ電力供給制御回路(72)および電圧制御回路(例えば
、5Vで運転する)を示す。
【0120】 具体的には、この装置は、10Vから25Vの範囲の外部電圧源により、ほぼ
200Vに等しい電圧(V1)を供給する変圧器を用いて、かつ約5kVの電圧
(V2)を供給する変圧器を用いて、パワーアップされる。
【0121】 図2において、倍率器アッセンブリ80は、プレート(46)上に概略的に示
されており、一方このプレートに一体化された他の電子部品は、示していない。
このプレート(46)は、電子回路カードであり、一方プレート(44)は、針
を支持するためのプレートである。
【0122】 他の例では、底プレート(44)は、電子回路カードアッセンブリを支持する
のみならず、例えばハンダづけによりそこへ固定された針の非放射先端底、およ
び針のシースをも支持している。この例は、電子回路がプレート(46)上に位
置している例よりも好ましい。
【0123】 第2プレート(46)は、少なくとも10mmおよび最大14mmだけプレー
ト(44)からオフセットし、さらにそのことは、同軸シースの安定性を向上さ
せるのに役立っており、かつ針(40)のエミッターポイント(40.2)によ
り放射されるに従い、電子の散乱を向上させるのに役立っている。第1プレート
(44)に面している面は、絶縁されるように処置されている。それは、エミッ
ター針/エミッターポイントを支持するために、シースに適用される機械的支持
を補強している。例として、第2プレート(46)は、その内側面は絶縁性であ
り、かつその最上面は電導性でありアースされている(ゼロポテンシャル)複合
材料により作られている。
【0124】 電力供給カードあるいはプレート上で使用する電子部品は、表面実装タイプ(
SMC)であってもよい。
【0125】 電圧源と電子部品が一体化されているプレートは、電子アッセンブリをポッテ
イングするために適当な標準バスに浸せきされてきた。
【0126】 全体として、電子回路、電子回路カード、およびエミッター針/エミッターポ
イントを受けるハウジングは、電導性の大変低いすなはち静電荷をほとんど発生
しない材料、例えば金属の痕跡もないプラスチック材料で作られていることが好
ましい。
【0127】 極めて至近距離で人間あるいは動物に用いるためには、その材料は、最低抵抗
が10Ω.m、例えば1012Ω.mであることが好ましい。
【0128】 一般に、本材料の比抵抗は、10Ω.mから1012Ω.mの範囲にあるこ
とが好ましい。
【0129】 この選択された材料としては、K6ABSポリアミド材料あるいは、ABSポ
リカーボネートでありうる。それは、紫外線防止添加剤および/あるいは帯電防
止添加剤で処置しても良い、例えばタルク(40%以上で構成する)の充填材、
あるいはガラスの充填材、あるいはマイカの充填材、あるいは鉱物源物質の充填
材を添加することにより、処置しても良い。
【0130】 使用されるこの材料は、120℃に等しいかあるいはそれ以上の温度に耐える
事が好ましい。
【0131】 総括的には、ハウジングは、静電荷を発生し、毒性物質を放射することなく1
種および/あるいは他の符号のイオン形状で強い電荷流動を均等に拡散しかつ放
射する状況下で、高度に撹乱しうる電気現象を減少させるために「静電防止」塗
料を用いて、内部を処理してもよいし、適当な電圧でそうするために内部を処理
してもよい。
【0132】 ハウジングを構成する材料も、静電防止特性を示す添加剤で処理しても良い。
どちらの場合でも、静電防止塗料を用いてさらに処置する必要はもはやない。
【0133】 多くのエミッターポイントを持っているイオン化装置(例えば24ポイント以
上)に対しては、ハウジングは、従来引出加工を受けてきた複合材料で作られて
いることが好ましい。
【0134】 図5に示すように、ハウジング(51)は、2本のねじ穴(56)の手段(こ
のうちの1つのみ図5に示す)により組み立てられる2つの外殻により構成でき
る。
【0135】 ハウジングは、電子回路カードを保持するためにも役立ち、かつエミッター針
/エミッターポイントを支持するためにも役立ちうる。2つの穴(56)は、ハ
ウジング自身の2つの外殻と同じ材料により作られており、またそれらは、2本
のねじ(58)を受けるし、それらは自身はプラスチック材料で作られているこ
とが好ましい。閉めた後、ネジには近づけなくて、穴はラベルなどによりカバー
される。このようなカバーも、作用についてはすでに上記で説明したマイクロド
ラフトの発生可能源を除去するのに役立つ。
【0136】 例えば、ネジは長さ2.5mmから3mmであり、アッセンブリ穴(56)は
、深さ5.8mmから6.5mmである。
【0137】 アッセンブリ面を持つように機械で作られかつ上記のようにネジにより合体保
持される2つの明瞭な外殻に、ハウジングを細分化することは、工業生産と完全
に合致する。
【0138】 装置には、グリッド(53)あるいは電子流動を通過させかつ防御機能を果た
すスロットを設けることが出来る。このグリッドあるいはスロットは、図5に示
すように、ハウジング(51)の一体化部分であることが好ましく、同一の材料
で作られている。それは、ポイント(40)のエミッター先端(40.2)の極
近辺で空気循環することを削減するのに役立っているし、それにより過酸化物型
の化合物の生成を、さらに削減するのに役立っている。
【0139】 イオン化装置により沈殿し堆積することにより積もっていくいかなる種類の埃
および/あるいは病原菌および/あるいは粒子に対しても作用する沈殿物捕集器
をハウジングに付け加えるための規定を作ることもできる。例えば、この捕集器
は、取り替えあるいは掃除することができるフィルターを受けることが出来るし
、あるいは自己清浄化フィルターを受けることも出来る。
【0140】 シース、針およびアッセンブリのデザインにより、またハウジングのデザイン
により、本発明のイオン化装置は、針の本数を24以上に(例えば、48ポイン
ト、96ポイント、あるいは192ポイント)、高めることが出来る。このこと
により、良好な性質のイオン放射をさらに行える利点を持ち、過酸化物を生成す
ることもなく、さらに静電荷を流すこともなく、大量の処理を行える。
【0141】 本発明の他の局面では、イオン化装置、特に上述した本発明のイオン化装置に
より得られたイオンの拡散は、時々あるいは第2接合を経由して一体化した方法
で、例えば装置に一体化された接合を用いて測定を行うイオンテスターでモニタ
ー出来る。
【0142】 さらに、与えられた環境で与えられた建物内に設定するために、生成させる必
要のある理想のイオン容量を計算することが出来る。
【0143】 この目的のために、建物の真の容量を考慮するのみならず、以下の1以上のパ
ラメータを考慮して、建物の全補正量を計算する: ―建物の地面あるいは床の性質(Ns)、および/あるいは天井の性質(Np
)、および/あるいは壁(Nm)の性質;および/あるいは ―空調システム(Cl)の有無、および/あるいは換気システム(V)の有無
、および/あるいはヒーターシステム(Ch)の有無;および/あるいは ―備品類(M)の存在;および/あるいは建物の地理学上の位置(S);およ
び/あるいは ―建物内での写真コピー機の存在、および/あるいはテレビジョンセット(T
)、および/あるいはミニテル(Mi)、および/あるいはコンピュータ(O)
、および/あるいはハイファイシステム(Hf)、および/あるいはファクシミ
リタイプのトランシーバーシステム(F)の存在;および/あるいは ―建物内での人(Pe)の存在、および/あるいは動物の存在; 人が喫煙者(Fu)であるかどうかにより区別を付けることもできる。
【0144】 第1実施形態では、以下の式を使用することが出来る: P=Ns+Np+Nm+Cl+V+Ch+M+S (1) A=T+O+Hf+F+6×Pe+6Fu (2) ここでは、種々のパラメータは、以下の表に与えられた値を持っている。
【0145】
【表2】
【0146】
【表3】
【0147】
【表4】
【0148】
【表5】
【0149】
【表6】
【0150】
【表7】
【0151】
【表8】
【0152】
【表9】
【0153】
【表10】
【0154】
【表11】
【0155】
【表12】
【0156】
【表13】
【0157】 上記式(1)および(2)を適用後、全補正容量を次式を用いて計算する: V=V+(1+P/100)+A 式中Vは、部屋あるいは建物の実際の物理的容積(長さ×幅×高さ)を表す。
【0158】 Vをmで表すと、 Vはmで得られる。上記に示した各係数は、実際
の物理的容積Vに、ある量の容量を加算する。例えば、空調設備が存在すると
、 Vに25/100=0.25m加算することが、必要となり、また一方
では、1人の人間が存在すると、 Vに6m加算することが必要となる。
【0159】 このようにして計算されたVは、補正容量を与える。イオン発生装置は、印
加電圧の関数として、ある容量に相当するある容量のイオンを発生する。例えば
、このデータは、イオン化装置の製造メーカーにより与えられる。以下の記述は
、平均として約80mから100mの空気を処理するために、1秒間につき
4×1012の陰イオンを放射する例に関するものである。
【0160】 ひとたびVが計算されると、印加電圧は変更され、このようにして、環境条
件に適した生産量になるように、実際にイオンを放射する容量を変更する事にな
る。
【0161】 制御システムの例を図7に示す。この図の中で、リファレンス(81)は、1
以上のエミッターポイント(85、86、87)を含めたイオン化装置を示す。
【0162】 上記の計算は、例えば適当なプログラムを動かしているポータブルマイクロコ
ンピュータ(96)上で別個に行うことが出来るし:ユーザがネットワーク(9
8)を経由して連結しているサーバー(90)上でロードされているプログラム
を用いて遠隔操作で計算することもできる。
【0163】 最後に、 Vおよび出来ればPおよびAを特別に計算するように設計されか
つプログラム化されたマイクロプロセッサー(94)により、直接に計算できる
【0164】 ともかく、ユーザーは、問題に対する回答の形式で行うか、あるいは定量化さ
れたパラメータの形式で行うかの何れかの形式で、種々のパラメータに関してデ
ータをマイクロコンピュータ(96)に供給するか、あるいは装置(94)に供
給する。このような状況に鑑み、ユーザーは、上記の特定のデータを、表の形式
であるいはマイクロコンピュータ(96)の形式で、既に利用できるようになっ
ている。
【0165】 それで、装置(94)は、イオン測定器(82)により提供されるデータを、
からそれ自身で推定し、必要とされるイオン容量と比較し、さらにこの比
較の結果により、電圧比較信号を発信する。例えば、本装置は、とりわけ、エミ
ッター針/エミッターポイントのベースに作用する電圧変更ユニットを含んでい
ても良い。これは、最大使用、中間使用、最小使用に対応する3つの位置を持つ
プッシュボタンあるいはスケールは持っていないが同様な機能を示す制御ノブに
対応する3つの位置を持つプッシュボタンであってもよい。マッチングと組み入
れは、1次変成器中であるいは本目的のために用意されたトランジスター中で行
われる。
【0166】 変形として、複数の個別のイオン化装置が、1つの建物の中に配置され、さら
に比較の結果の関数として、1個以上の追加のイオン化装置が、作動したりある
いは停止したりすることになる。
【0167】 最後に、他の実施形態として、ユーザーが、例えばマイクロコンピュータ(9
6)を使用して、容積Vを計算し、手動でイオン化装置の作動電圧あるいは作
動させるイオン化装置の数を調節する。
【0168】 イオンを生成する速度は、例えば、装置の製造業者により提供されるデータベ
ースに基づいて、ユーザーの要求関数として変調できる。
【0169】 測定器(81)のような使用目的に適したイオン測定器の1例を図8に示す。
この測定器は、3個のトランジスター(100、102、104)、3個のレジ
スター(106、108、110)、アンテナ(112)(センサーとして使用
する)、発光ダイオード(LED)(114)、およびスイッチ(126)を持
っている。
【0170】 イオンは、アンテナ上に集まり、それによりトランジスター(100)のベー
スを通過するマイナス電流(I1)が発生される。キャパシター(116)はレ
ジスター(106)と協同作業し、急激な変動を除去するRCネットワークを形
成する。
【0171】 電流(I1)が充分に大きいときには、トランジスター(100)は、誤動作
をする。バッテリーの負端子(120)は、このようにバイアスされ代わって導
通するトランジスター(102)のベースに接続されている。
【0172】 トランジスター(104)のベースは、バッテリーの正端子に接続されている
。(104)がバイアスされると、コレクタは、電流制限レジスタ(108)お
よびポテンショメータ(110)と連続し、それにより導通を生じさせる。
【0173】 (108)が作動すると、メータ(122)(例えば100mA測定用のメー
タ)は、(非線形状態で)イオン流動の相対レベルを示し、ダイオード(114
)は、((104)のエミッタと接続して)イオンが存在することを示すために
、点灯する。
【0174】 発生する静電荷を避けるために、回路は45%までのタルクあるいはマイカで
充填されたプラスチックハウジング(例えば引出成形により得たABS複合材料
で作られた)に納められる。長さ1.25cmのアルミニウム横紐が、ハウジン
グの横に固定されており、それは、キャパシター(116)とバッテリー(12
0)の正端子の接合点にある回路に接続されている。このアルミニウム紐は、回
路のアース点として働いている。それは、固定されたアース点への接続により置
き換えても良い、 上記の回路が、マイナスイオンを検出する。トランジスターの極を逆にするこ
とにより(NPNをPNPに変更する)、プラスイオンを検出できる。
【0175】 例えば、トランジスター(100、102)は、標準PN2907型のPNP
トランジスターであり、トランジスター(106)は、標準PN2222型のN
PNトランジスターであり、トランジスター(106、108)は、それぞれ1
00MΩと10kΩの抵抗を持ち、ポテンショメータ(110)は、5kΩの抵
抗を持ち、キャパシター(116)は、470pFのキャパシタンスを持ち、さ
らにバッテリー(120)は、9Vラジオバッテリーである。
【0176】 スイッチ(126)は、ポテンショメータ(110)に連結されている。ポテ
ンショメータをスイッチに組み入れて使用することもできる。
【0177】 上記のイオン測定器は、空気中あるいは雰囲気中に存在するイオンを検出でき
るし、その相対濃度をも示すことが出来る。
【0178】 本イオン測定器は、図7に示すようにイオンの生成を制御するために使用でき
る。それは、イオンリークをチェックすることもできるし、あるいは静電荷をテ
ストすることもできる(例えば、布上あるいはネオン管上あるいはプラスチック
容器上など)、またそのことにより図7に示した回路で独立に使用できる。
【0179】 本発明の装置は、健康に合わせるように、イオン平衡を修復しあるいは建物あ
るいはあるサイトを修復するのに役立つ。
【0180】 この装置は、家庭および産業における幅広い多種の分野で利用できる。
【0181】 特に有利な応用例として、食品産業(全種類の動物飼育)、あるいは貯蔵食品
(固定型あるいは移動型のあるいは可搬型の冷蔵庫および冷凍室その他)に関す
るものである。本発明は、とりわけ塩素ベースの処理法に替えて、真空貯蔵分野
に応用され、また一般の物質貯蔵分野に応用される。それは、とりわけ「カテゴ
リー4」生産物、農業生産物、保存鮮魚および海産物を保存するのに応用される
【0182】 他の応用例としては、エアコン、換気、中央集中方式かあるいは個別の水平集
合住宅あるいは垂直集合住宅の換気、オフィスサイトあるいはオフィスセンター
、コンピュータセンター、クリーンルーム、公立あるいは私立病院の建物、薬局
サイト、産業での灰色および白色空気止め、薬局、病院(公立あるいは私立)、
および一般的には研究所、デイサービス看護所、あるいは定年退職者の家庭など
に関するものである。
【0183】 本発明は、陸上、空路、海上の運送用乗り物にも応用できる。空気感染であろ
うが他の原因であろうが、呼吸器不全あるいはアレルギー治療のための、人間お
よび動物の生命に直接関係する応用をあげることも適当である。
【0184】 この装置は、病気、石英シリカ、アスベスト、ダニに関係する問題および現象
を処置するために、また空中への直接あるいは間接的なバクテリアあるいはウイ
ルスの拡散に対する問題および現象を処置するためにも使用できる。
【0185】 この装置は、静電荷あるいは電磁場に関する現象に亘る影響を処置しかつ与え
ることをも可能にできる。
【0186】 本発明の装置は、閉じられたあるいは半開放下の環境において、オゾン(O )、あるいは窒素酸化物(NO)、あるいは一酸化炭素、あるいは他の誘導体
などの人命に有害な種々の過酸化物型化合物を創りあるいは作る事を避けながら
、および/または閉じられたあるいは半開放下の構内において人命に有害な毒性
物の生産あるいは放出を避けながら、イオンを発生させることも出来る。
【0187】 さらに、本発明の装置と組み合わせて設けられる制御方法が、本発明の装置を
設置しているサイトあるいは構内の空気を処理するために、装置設置の機能とし
て要求されているイオン放射量を評価することにより、イオン平衡を健康状態に
修復させることが出来るし、また建物を健康状態に修復させることも出来る。
【0188】 このようにして、特に、あらかじめ決められた要求に応じるために、意図した
建物の雰囲気を健康状態に修復する目的で見積もりかつ計算した通りに、均一に
、および/または局部的に、手動であるいは遠隔操作で、連続的に、さらに完全
に均質に、イオン生産を分配することが可能になる。
【0189】 さらに詳細な応用例を以下に示す。
【0190】 (実施例I) 第1実施例は、装填職員のためのグレイエアロック(医薬産業設備内)におけ
るイオン化装置の有効性についての研究に関係する。
【0191】 上述のとおり、使用する装置は毎秒4×1012の陰イオンを放射できるので
、平均80mないし100mの空気での処理が可能である。
【0192】 装置は、装填職員のためのグレイエアロックの中に配置した。このエアロック
では、数週間にわたって高レベルの微生物空気汚染が観察されていた。
【0193】 テストは、イオン化装置を設置する前と、イオン化装置の使用中に実行した。
【0194】 これらのテストは、等速プローブを装備するMETONE 217型粒子カウ
ンター、通し番号92 22 51 47 MMを使って実行した。これらのテ
ストは活動期間中に実行した。これは粒子テストにあてはまる。
【0195】 くわえて、細菌学的テストを実行した。これらのテストは、大気と表面(洗面
器と床)とに向けて行われた。これらのテストは、大気についてはRCSを使用
し、表面については「全接触」タイプのアガロースを使用し、装置の運転中に通
常サンプリングと同じ要領で実行した。
【0196】 粒子の結果については、算出された平均の比較から結果が有意義であることが
わかる。
【0197】 本装置の運転中には粒子活動の低下が観察された。約150回の測定にわたっ
て、0.5マイクロメートルの粒子の活動は平均で674から120に低下し、
5マイクロメートルの粒子の活動は平均で19から6に低下し、したがって、 −寸法が0.5マイクロメートルよりも大きい粒子については活動が82%減
少したことになり、および −寸法が5マイクロメートルよりも大きい粒子については68%減少したこと
になる。
【0198】 くわえて、寸法が0.5マイクロメートル以上の粒子については、イオン化装
置の使用前に数えた最高粒子数が15、543個であることが観察された。寸法
が5マイクロメートル以上の粒子については201個だった。
【0199】 イオン化装置の運転中、これらの最高粒子数は、 −0.5マイクロメートルよりも大きい粒子については2022個以下で、お
よび、 −5マイクロメートルよりも大きい粒子については112個以下だった。した
がって、粒子活動は実際に減少したのだ。
【0200】 細菌学的結果について、結果が有意義であることは、平均の比較によって立証
される。
【0201】 一般空気の微生物汚染で大きな低下が観察され、平均は660 germs/
からおよそ130 germs/mにまで低下し、つまりは80%の減少
だった。
【0202】 グレイエアロックの中での一般空気の限度を超える測定値のパーセンテージは
68.5%から20%まで下がった。
【0203】 本装置の作動中には、微生物汚染が大幅に減ったようだ。
【0204】 それゆえ、本発明のイオン化装置は、粒子活動の低減と一般空気汚染の低減と
で、それらを完全になくすわけではないが、有効である。医薬製造設備について
上述したわけだが、コンピュータ設備室にとっても有利な形に等しく応用できる
だろう。
【0205】 (実施例II) この実施例は、分娩室におけるイオン化装置の効果に関係する。
【0206】 処理した容積は1200 mで、室内には本発明の装置7台を設置した。
【0207】 テストは、1998年4月9日(装置設置前の日D0)と1998年4月10
日および4月11日(それぞれ日D1およびD2)に、室が休憩中で人がいない
ときに、生物学的衛生技師によって実行された。
【0208】 使用した粒子計数装置は毎分2.8リットルの流量を持つ「MET ONE
227」型のもので、1分間にわたってサンプルを採取した。この装置は室の中
央に設置した。
【0209】 「SAMPL’AIR」型の装置を使用し、毎分100リットルの流量で、1
0分間にわたってサンプルを採取し、空気の生物汚染測定を実行した。この装置
も同様に、室の中央に設置した。
【0210】 粒子計数の結果と、表面上で微生物学的テストを実行した結果と、空気の生物
汚染をテストした結果はそれぞれ、以下の表に要約されている。
【0211】
【表14】
【0212】
【表15】
【0213】
【表16】
【0214】 D1の結果とD2の結果は、 −粒子含有量において、および −PNC数/mにおいて、明らかな減少を示している。
【0215】 表面汚染に関するD2の結果は、これらの結論を確証しない。これらのテスト
が、同じ生物学的掃除条件下で実行されたかどうかは、我々にはわからない。
【0216】 (実施例III) この実施例は、競走馬または障害飛越競技用馬を収容する緊密でない小屋の中
での空気処理に関係する。
【0217】 競走馬は、その非緊密の小屋の中で1日あたり20時間よりも長く過ごし、非
緊密の小屋は約3.5メートル×3メートル四方の地面を占める住居を構成する
。これは、理屈のうえでは毎日早朝に掃除され、大量の埃や微生物が集中する場
所である。
【0218】 上述のイオン化装置を装備した非緊密の小屋の中に、さまざまな軽い病状を示
す種々の馬を配置した。もっと明言すれば、以下に述べる実施例は、持続性の咳
、鼻血の症状、不調の症状を有する馬に関係する。
【0219】 まずは3頭の馬を観察し、3頭はいずれも、朝に非緊密の小屋を出るときに持
続性の咳をしていた。
【0220】 これらの馬は、かかる状況下で当然行われる薬物治療のすべてをすでに受けて
いた。3頭はいずれも、競技規定で要求されるよりも多い頻度で、供給者が指定
する頻度で、ウマ科流感と鼻肺炎のための予防接種を受けた。
【0221】 本発明の装置を非緊密の小屋の中で使用したところ、咳は消え、3週間後には
臨床症状が完全に消えたことがわかった。
【0222】 針に固着した埃のサンプルを取るため、装置のスイッチを切ると、数日の間に
咳の症状が再発した。その後、装置のある場所に馬を戻したら、咳は再び消えた
【0223】 鼻血の症状について、気管支と細気管支の線毛細胞の調子は、陰イオンによっ
て強化されるようである。
【0224】 陰イオンはまた、肺胞細胞の抵抗力を高めるようだ。
【0225】 咳を理由に装置のある場所に入れられた馬では、肺胞細胞の虚弱による出血現
象が退行し、消えることが観察された。
【0226】 行動に関する研究では、本発明の装置のある非緊密の小屋の中に、閉所恐怖症
を患う完全に健康な種馬を閉じ込めた。普段この馬は長期にわたって、自身の非
緊密の小屋の中で絶え間ない動揺の徴候を示していた。
【0227】 この種馬の行動は、数週間のうちに大いに改善された。種馬は自身の非緊密の
小屋の中で動揺しなくなった。訓練中の馬と治療中の馬にも同じことが観察でき
た。
【0228】 馬の体調については、特定の機会で競走馬の成績向上が観察された。
【0229】 上に列挙した種々の観察から、本発明の装置が、馬の住居において高い効果あ
げることがわかる。これはまた、動物、例えば馬を輸送する車両にも有利に応用
できる。
【0230】 概して、本発明の装置はまた、どんな動物の住居でも、とりわけニワトリ、ア
ヒル、シチメンチョウ、またはウサギの住居で、非常に効果的に利用できる。
【0231】 したがって本発明は、上記イオン化装置を装備する動物住居、たとえば、ニワ
トリ、アヒル、シチメンチョウ、ウサギその他の小動物(犬、猫、その他)など
のための、プラスチック素材(ポリマーまたは合成材)でできたケージにも応用
される。
【0232】 (実施例IV) この実施例は、豚設備における空気処理に関係し、豚設備では、本発明の装置
を使って空気を処理した。
【0233】 測定作業は、2つの豚飼育・肥畜現場で行われた。
【0234】 第1現場の生産サイクルは、 −雌豚に種付けする第1週、 −雌豚が分娩する第2週、および −28日目に小豚を離乳させる第3週で、3週間を基礎とした。
【0235】 このタイプの生産により、同一集団について、処理される設備で得られる結果
と不処理設備で得られる結果との比較が可能となる。
【0236】 第2現場には週単位の生産実行サイクルがあった。毎週に雌豚は種付けされ、
または分娩し、離乳は21日目に行われた。
【0237】 この第2タイプの生産は、他の設備で同時に得られる結果との比較に適してお
らず、それらの結果は、同じ生産段階にある前の集団で得た結果とだけ比較でき
た。
【0238】 (第1生産現場) 分娩設備では、1998年8月31日に空気処理細片もしくは本発明の装置を
設置した。
【0239】 作業は1998年9月28日に終了した。
【0240】 この設備には改善が感じられたが、実行した処理に有意な健康結果を帰するこ
とはできなかった。
【0241】 乳獣設備にも本発明の装置を取り付けた。この設備には改善が感じられ、臭い
の低減が観察された。
【0242】 短期間(21日間以下)にわたってかなりの体重増加が観察され、しかもそれ
がきわめて不安定な期間(離乳、母豚の喪失、状況の変化、その他)に現れてい
るので、直接的技術的結果は良好だった。
【0243】 小豚1頭あたりの総体重増加量が810グラム(g)であること、そして1頭
あたりの平均日毎体重利得(DWG)が49gであることを確認できから、先行
4集団の数値と比べた場合の差には、その差がいかに大きいかが現れている。
【0244】 しかも、咳とくしゃみの減少が観察されたから、健康が改善し呼吸能力が改善
したことが見込まれる。
【0245】 離乳後段階では、146頭の小豚で、74.9日の平均年齢と519gのDW
Gで34.430kgの平均最終体重が観察された。農業家による群れの品質査
定は良好だった。群れは概して均一で、 −豚は均一で、および −その成長は規則的だった。
【0246】 種々のテストの結果は、下の比較表17に要約されている。
【0247】
【表17】
【0248】 (第2生産現場) この第2現場では、1998年9月1日にイオン化装置が分娩設備に設置され
、1998年9月3日に豚が入れられた。
【0249】 イオン化処理を受ける設備(1設備あたり雌豚23頭)と処理されない設備(
1設備あたり雌豚24頭)があった。
【0250】 技術的結果は、下の表18に要約されている。
【0251】
【表18】
【0252】 健康の観点から、空気処理に帰することができる特別な変化を立証するような
ことは何も述べられない。
【0253】 乳獣設備には1998年10月7日に装備され、1998年10月8または9
日に動物が入れられた。結果は、27日目に離乳した小豚528頭に関係する。
【0254】 技術的結果は、下の表19に記載されている。
【0255】
【表19】
【0256】 健康の観点で、咳やくしゃみに関して述べることは何もない。
【0257】 要約された要素からは、有意な傾向や解釈を明らかにされないようである。
【0258】 第2測定作業は1998年10月27日に乳獣設備で行われた。
【0259】 処理済設備に関する結果からは、発育不全の豚を含む畜舎の結果を除外した。
当該畜舎に特有の性質は、11の標準畜舎で確立される全体結果を不利なものに
する。
【0260】 技術的結果は、下の表20に記載されている。
【0261】
【表20】
【0262】 規準設備よりも処理された設備でより多くの灰色白痢が観察されたが、特にそ
の説明はない(飼料と温度は同じだった)。これらの種々の付加的事例を除けば
、おそらくは、より良好なDWG差が観察されただろう。
【0263】 技術的観点から、実際に、第1現場で得たのと同じきわめて良好な結果を確認
できるだろう。
【0264】 2つの現場で行ったテストから、家畜を収容するときに空気をイオン化するこ
との利点は明らかである。概して、処理された設備では改善が感じられたし、動
物にとって、そして設備の中で働く職員にとっても、汚染の要因は減った。
【0265】 (実施例V) この実施例は、本発明のイオン化装置の食品産業での使用に関係する。
【0266】 実行した研究の本筋は、食品産業における3つのイオン化装置応用、 −大気除染、 −表面除染、および −食料品の貯蔵、に関係する。
【0267】 表面除染について実行したテストは、イオン化装置が表面に何ら効果を持たな
いことを示しているようである。
【0268】 大気除染については、80mの容積を持つ食料品準備室でテストを行った。
【0269】 この室は、食料品を生産する作業場を模するもので、以下の固有特性、 −人の流れと材料の流れ、 −多数のステンレススチール製設備品目の存在、および −掃除と消毒の期間、を持っていた。
【0270】 テストは本発明のイオン化装置を使って実行し、微生物負荷はペトリ皿(非選
択的PCAタイプ媒体を含む)を使った監視によって追跡した。
【0271】 予備テストは、イオン化装置のない構内で行われた。活動期間中には、微生物
負荷が著しく上昇した。この汚染増加は特に、 −作業場の中で働く人々の数、 −使用する原材料、 −材料と労働者の流れ、および −環境的条件(温度または湿度)、に関係するようだった。
【0272】 第1テスト組は、構内にあるイオン化装置1ないし4台の有効性を試すための
ものだった。
【0273】 研究のもとでの各条件の変化に先駆けて、イオン化装置を使わない1週間のテ
スト外週を設けた。
【0274】 イオン化装置は、吸引フードから離れた、壁面上の同一位置に配置した。
【0275】 結果は下の表21に要約されている。
【0276】
【表21】
【0277】 第1週から第2週ならびに第3週から第4週では、規準とテストとの間で差は
観察されなかった。
【0278】 第5および6週で、活動後に細菌負荷がより速やかに減少する傾向が観察され
た。
【0279】 微生物負荷については、ごく限られたイオン化装置の効果が観察された。活動
期間外には、大気汚染がより速やかに減少する傾向が観察された。イオン化装置
の周辺では、粒子が蓄積されて黒い堆積物が形成されるのが観察された。第2テ
スト組が行われた。第2組では、イオン化装置の配置を変え、構内の壁面上に配
置した。
【0280】 かくして空気中の微粒子を捕捉する効果がイオン化装置にあることは観察でき
たが、殺菌効果は確認できなかった。
【0281】 食料品貯蔵の点では、イオン化装置があるまたはない、+4℃の囲いの中で貯
蔵される食料品について、テストを実行した。
【0282】 ミノルタ(Minolta)カラーメーターを使って測定したところ、牛肉の
色持ちの向上が観察された。ある種の果物(バナナ、トマト)についても、72
時間の期間にわたって色持ちの向上が観察された。
【0283】 イオン化大気のもとで貯蔵されたトマトのpHも安定したようだ。
【0284】 (実施例VI) この実施例は、鮮魚の保存のための本発明のイオン化装置の使用と陰イオン放
射とに関係する。
【0285】 テストは、イワシとキュウリウオとで行われた。
【0286】 本発明のイオン化装置は、4℃に保たれ75%の平均湿度を持つ冷却された囲
い(囲い1)の中に挿入した。イオン化装置は、テストが始まる1日前に挿入し
た。
【0287】 同じ温度と湿度の条件下で維持され同じ容積を持つ別の冷却された囲い(囲い
2)には、イオン化装置を準備しなかった。
【0288】 テストには10尾の魚を使った。
【0289】 これらの魚は実験の直前に購入し、氷の上で保存し、それから2つに切断した
【0290】 そして、各魚の2分の1を囲い1の中に置き、残りの半分を囲い2の中に置い
た。半分割魚は、5日間何もせずにこの状態で保たれた。
【0291】 第1テスト(化学的テスト)を実行した。
【0292】 使用したキット(TRANSIA「フレッシュテスターFTP II」(FT
302))は、魚の新鮮さを判断するのに役立つ。
【0293】 このキットは、製品の総ATP分解量Kを測定するのに役立つ: K(%)=(HR+H)×100/(ATP+ADP+AMP+IMP+H
R+H) この式の分子で、HR+Hは、ATPの分解によって生じるイノシン(H R)の量とヒポキサンチン(H)の量を表す。分母では、ATPの量、アデ
ノシン二燐酸(ADP)の量、アデノシン一燐酸(AMP)の量、およびイノシ
ン一燐酸(IMP)の量が、HRおよびHの量とともに、並んでいるのがわ
かる。
【0294】 Kは、魚の新鮮さと反比例する。
【0295】 キットは、テスト片のチューブ、抽出緩衝フラスコ、およびKを読み取るため
のチャートの形をとっている。
【0296】 テスト対象の魚から、表皮を除いた背部の筋肉のサンプルを取り、そこに若干
量の緩衝剤を加えた。そうしてできた混合物から抽出物を取り、その中にテスト
片を浸した。
【0297】 上述のとおりに貯蔵された魚に行ったテストから、囲い1の中の半分割魚の劣
化が遅くなったことがわかる。
【0298】 特に、囲い1のイワシの断片は、囲い2のイワシ断片よりも劣化が10%ない
し25%少なかった。
【0299】 囲い2のキュウリウオの断片は、囲い1のキュウリウオ断片よりも劣化が10
%ないし20%多かった。
【0300】 第2テスト(感覚に基づくテスト)を実行した。
【0301】 このテストはより主観的だったが、イオン化のもとで貯蔵された魚のほうが全
般的に良好な状態にあることは明瞭に観察できた(より良い外観、より少ない臭
い、より新鮮な質感、著しく少ない肉の乾燥と硬化)。
【0302】 これらのテストから、本発明のイオン化装置を使用することで、鮮魚、または
海産食品一般を、より良く保存できることがわかる。
【0303】 使用すべきイオン化装置の台数と陰イオンを生成する割合は、貯蔵囲いの容積
と保存する魚の量によって決まる。
【0304】 このように本発明は、本発明のイオン化装置1台または複数台を装備する囲い
の中で食品を保存する、食品保存手段をも提供する。特に、イオン化装置を装備
した、好ましくは本発明のイオン化装置を装備する、収納庫または冷却された収
納庫または冷凍室または冷蔵庫またはディスプレイウィンドウまたは冷却された
ディスプレイウィンドウを提供することは可能である。
【0305】 (実施例VII) 上述した類いの装置は、本発明に従い、真空パックされる食料品の生産にも応
用できる。
【0306】 真空パッケージングはこれまで、食品をトンネルその他のシステムに通過させ
、さらに保存の目的で塩素を含有する物質でそれを処理することで成り立ってい
た。食料品はその後に真空パックされる。
【0307】 本発明では、塩素含有物質による処理が酸素イオンO による処理に有利に
置き換わる。
【0308】 そこで、食料品は、本発明のイオン化装置が内部に設置されたトンネルに向け
て、ベルトその他のシステムによって運ばれる。その中でのO イオンの生成
は、第7図を参照しながら上述した類いのシステムによって調整できる。その後
は、現時点で既知の方式でパッキング作業を実行する。
【図面の簡単な説明】
発明の特徴および利点は、以下の記述を読めば一層明らかになるであろう。記
述は、非限定的説明によって与えられる実施形態に関連しており、それは添付図
面を参照する。
【図1】 図1は、従来の装置の構成を示している。
【図2】 図2は、発明の装置の構成を示している。
【図3】 図3Aおよび図3Bは、発明の装置に使用され得るエミッター針の構成を示し
ている。
【図4】 図4は、互いに固定された一対のシースの構成を示している。
【図5】 図5は、そのハウジング内について発明のデバイスの一般的構成を示している
【図6】 図6は、発明の装置に組み込まれた電気的回路のブロック図である。
【図7】 図7は、イオン化装置を制御するためのシステムを示す図である。
【図8】 図8は、イオンを計測するための回路の図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A47B 71/00 B03C 3/02 A B03C 3/02 3/40 C 3/40 3/41 B 3/41 B65B 31/00 Z B65B 31/00 F03H 1/00 A F03H 1/00 H01T 19/04 H01T 19/04 A23B 4/00 D (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW Fターム(参考) 2B101 AA13 AA20 FB01 3E053 AA07 BA10 CB10 DA10 FA10 JA10 4B021 LA41 LT03 LW02 LW03 MC10 MK13 MP04 4B069 AA04 KA10 KB06 KB10 KC01 KD10 4D054 AA20 BA19 BB04

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス状媒体内でイオンを発生するための装置であって、該装
    置は、 −各々シャンク(軸)(40.1)およびエミッター端(40.2)を呈する
    1個またはそれより多くの針(40、85、86、87)と、 −各針の前記シャンク(40.1)を囲むガラス繊維強化不飽和ポリエステル
    からなる複合材料のシース(42)と、および −各針の前記シャンクの2つの部分の間に電圧を印加するための手段(44、
    46、70、72、74、76、78、80)と、 を具備することを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 前記シース(42)は、円筒状の外部形状からなることを特
    徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記1個またはそれより多くの針は、チタン(チタニウム)
    、プラチナ、チタンとプラチナの化合物、銀、ステンレス鋼、真鍮、ニッケル、
    およびこれらの材料の合金から選択された材料から作製されてなることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 ガス状媒体内でイオンを発生するための装置であって、該装
    置は、 −各々シャンク(軸)(40.1)およびエミッター端(40.2)を有する
    1個またはそれより多くの針(40、85、86、87)であって、チタン、プ
    ラチナ、およびチタンとプラチナの化合物から選択された材料から作製される各
    針と、 −各針の前記シャンク(40.1)を囲むガラス繊維強化不飽和ポリエステル
    を含むシース(42)と、および −各針の前記シャンクの2つの部分の間に電圧を印加するための手段(44、
    46、70、72、74、76、78、80)と を具備することを特徴とする装置。
  5. 【請求項5】 各エミッタ端(40.2)が、金の薄膜に被覆されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1項に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記複合材料が、該材料の総重量に比して重量で50%ない
    し90%の範囲内のガラス含有量を有することを特徴とする請求項1ないし請求
    項5のうちのいずれか1項に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記複合材料が、マイカも含むことを特徴とする請求項1な
    いし請求項6のうちのいずれか1項に記載の装置。
  8. 【請求項8】 各針(40)が、いかなる摩擦またはずれの可能性もなしに
    それを囲む前記シース(42)内に堅固に保持されることを特徴とする請求項1
    ないし請求項7のうちのいずれか1項に記載の装置。
  9. 【請求項9】 各針の前記シャンクの2つの部分の間に電圧を印加するため
    の手段が、複合材料の各シースに沿って2つの異なる高さに配置された第1およ
    び第2のプレート(44、46)と、前記2枚のプレートの間に高電圧を印加す
    るための手段(70、72、74、76、78、80)を備えてなることを特徴
    とする請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1項に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記2枚のプレート(44)のうちの一方は、摩擦のいか
    なる可能性もなしに堅固に保持保持される各針(40)の支持物を形成すること
    を特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記2枚のプレートのうちの一方が、集積化された高電圧
    源(70、72、74、76、78、80)が設けられていることを特徴とする
    請求項9に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記集積化された高電圧源が、第1の電圧(V1)を生成
    するための手段と、所望の高電圧(V2)を得るために前記第1の電圧を乗算す
    るための手段とを有することを特徴とする請求項11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記高電圧源が、表面実装部品(SMCs)を用いて作製
    されることを特徴とする請求項11または請求項12に記載の装置。
  14. 【請求項14】 複数の針を有し、各針はシースにより囲まれており、そし
    て前記シースは2個一組として相互接続されていることを特徴とする請求項1な
    いし請求項13のうちのいずれか1項に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記シースが、該シースの材料と同一の材料のウェブ(6
    0)によって2個一組として一緒に結合されていることを特徴とする請求項14
    に記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記2個のシースおよび一対の前記プレートが、単一のユ
    ニットとして形成されていることを特徴とする請求項15に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記装置が、プラスチック材料で作られたハウジング(5
    1)内に組み込まれていることを特徴とする請求項1ないし請求項16のうちの
    いずれか1項に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記プラスチック材料が、そこから除去された金属の全て
    の痕跡を有していることを特徴とする請求項17に記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記プラスチック材料が、10Ω・mないし1012Ω
    ・mの範囲内における抵抗率を有することを特徴とする請求項17または請求項
    18に記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記ハウジングの内壁が、静電気防止塗料で処理されてい
    ることを特徴とする請求項17ないし請求項19のうちのいずれか1項に記載の
    装置。
  21. 【請求項21】 前記ハウジングを構成する材料が、静電気防止特性をそこ
    に付与する添加剤で処理されていることを特徴とする請求項17ないし請求項1
    9のうちのいずれか1項に記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記ハウジングが、ねじ穴(56)を有する2個の外殻を
    備えてなることを特徴とする請求項17ないし請求項21のうちのいずれか1項
    に記載の装置。
  23. 【請求項23】 前記2個の外殻が一緒に組み合わせられた後に前記ねじ穴
    (56)を閉じるための手段をさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の
    装置。
  24. 【請求項24】 各針の前記シャンクの前記2つの部分の間に印加される電
    圧を制御するための制御手段(82、94)をさらに含むことを特徴とする請求
    項1ないし請求項23のうちのいずれか1項に記載の装置。
  25. 【請求項25】 前記電圧制御手段が、当該装置によって生成されたイオン
    の量を計測するための手段(82)と、生成されたイオンの前記量を要求された
    イオンの理想量と比較するための手段(94)と、生成されたイオンの前記量と
    要求されたイオンの前記量との間の比較の結果の関数として前記印加される電圧
    を変化させるための手段とを備えてなることを特徴とする請求項24に記載の装
    置。
  26. 【請求項26】 要求されたイオンの前記理想量が、当該イオン発生器装置
    が設置された建物の実容積、および建物の内容物および/またはその環境を考慮
    した補正量に基づいて決定されることを特徴とする請求項25に記載の装置。
  27. 【請求項27】 前記印加される電圧を変化させるための前記手段が、自動
    的な手段または手動的な手段であることを特徴とする請求項24または請求項2
    5に記載の装置。
  28. 【請求項28】 それ自体が、 −大気中におけるイオンまたはイオンの量を検知する手段(112)と、 −イオンの存在を指示するインジケーター手段(114、122)と、 −前記イオン検知手段(112)により検知されるイオンの量の関数として前
    記インジケーター手段をスイッチングするスイッチ手段(100から110)と
    を備えるイオン検出器を含む請求項24ないし請求項27のうちのいずれか1項
    に記載の装置。
  29. 【請求項29】 前記スイッチ手段(100から110)が、スイッチング
    が生じたときに電圧源によってバイアスされるトランジスター(104)を備え
    てなることを特徴とする請求項28に記載の装置。
  30. 【請求項30】 動物のための固定されまたは移動する居所の製造における
    請求項1ないし請求項29のうちのいずれか1項に記載の1つまたはそれより多
    くのイオン化装置の使用。
  31. 【請求項31】 動物のケージ(籠/檻)の作製における請求項1ないし請
    求項29のうちのいずれか1項に記載の1つまたはそれより多くのイオン化装置
    の使用。
  32. 【請求項32】 前記ケージが、プラスチック材料または複合ポリマー材料
    により作製されることを特徴とする請求項31に記載の使用。
  33. 【請求項33】 食料品を貯蔵するための装置を作製するための請求項1な
    いし請求項29のうちのいずれか1項に記載の装置に設けられる貯蔵所の使用。
  34. 【請求項34】 前記貯蔵所は、冷蔵庫、または冷蔵チェスト、または展示
    陳列窓である請求項33に記載の使用。
  35. 【請求項35】 輸送装置を製作するための請求項1ないし請求項29のう
    ちのいずれか1項に記載のイオン化装置の使用。
  36. 【請求項36】 前記輸送装置が、原動機付き乗物、列車、または航空機で
    あることを特徴とする請求項35に記載の使用。
  37. 【請求項37】 食料品の真空パッケージングの方法であって、該方法が、
    以下のステップ; −請求項1ないし請求項29のうちのいずれか1項に記載の装置によって1つ
    またはそれより多くのマイナス(負)酸素イオン流を生成するステップと、 −前記食料品をパッケージングのために前記イオン流にさらすステップと、 −前記食料品を真空パッケージングするステップと を含む方法。
  38. 【請求項38】 前記食料品が、請求項1ないし請求項29のうちのいずれ
    か1項に記載のイオン化装置に適合された建物内に配置され、且つマイナスイオ
    ン流が、前記イオン化装置によって生成されることを特徴とする食料品を貯蔵す
    る方法。
  39. 【請求項39】 前記食料品が、肉または魚または野菜であることを特徴と
    する請求項38に記載の食料品を貯蔵する方法。
  40. 【請求項40】 請求項1ないし請求項29のうちのいずれか1項に記載の
    装置を使用して、建物内における雰囲気を処理する方法。
  41. 【請求項41】 前記建物が、グレイエアロックまたはホワイトエアロック
    、あるいはクリーンルーム、あるいはコンピュータールーム、あるいはコンピュ
    ーターまたは電子機器に適合された部屋、あるいは病棟または劇場であることを
    特徴とする請求項40に記載の方法。
  42. 【請求項42】 前記建物が、動物を飼育するユニットであることを特徴と
    する請求項40に記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記建物が、食物を生成するための領域または作業場であ
    ることを特徴とする請求項40に記載の方法。
JP2001500381A 1999-05-31 2000-05-30 イオン発生装置 Pending JP2003501788A (ja)

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