JP2003501124A - インビボ診断処置で使用する光プローブアクセサリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、光プローブが複雑な光学データを収集する医用アクセス装置および器具の両方として機能することを認めている。本発明は、光プローブアクセサリ装置を提供し、これは、得られる光学データの品質を犠牲にすることなく、患者の体内の管腔空間にアクセスする。このアクセサリ装置は、さらに、単独でまたは組み合わせて、選択可能機構（これは、光の透過を最適にし、患者の快適性を最大にする）を含み、そして１回使用性能を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （関連出願） 本発明は、１９９９年６月９日に出願された米国暫定特許出願第６０／１３８
，２３５号に対して優先権を主張し、また、２０００年１月１１日に出願された
米国特許出願第０９／４８１，７６２号（これは、１９９９年１月１１日に出願
された米国暫定特許出願第６０／１１５，３７３号に対して優先権を主張する）
の部分継続出願であり、そして１９９９年２月２日に出願された米国特許出願第
０９／２４１，８０６号（これは、１９９７年１月１３日に出願された米国特許
出願第０８／７８２，９３６号の部分継続出願である）の部分継続出願である。
これらの出願の全内容は、本明細書中で参考として援用されている。

【０００２】 （発明の分野） 本発明は、インビボ診断処置で使用する光プローブ用アクセサリ装置に関する
。このアクセサリ装置は、患者の不快感をできるだけ少なくしつつ、光プローブ
に由来の光に対して最適な光路を提供する。このアクセサリ装置は、インビボ診
断装置でのその汎用性を高めるための任意の選択可能素子に特徴がある。

【０００３】 （発明の背景） 疾患の早期発見は、治療処置を成功させる可能性を高める。組織の生化学的特
徴および構造上の特徴の変化を検出する非観血的光学診断装置は、初期の疾患を
発見する手段となる。組織の特徴を検出する光学装置は、典型的には、光プロー
ブ（そこを通って、光は、組織を透過する）と連絡して、コンソールユニット（
これは、光源、検出器、電極およびコンピュータを備える）を含む。この光プロ
ーブは、光ファィバーケーブルの末端であり得るか、または光源からの出力光線
を所望形状に形成する目的の複雑な光学素子を含み得る。

【０００４】 内視鏡装置に連結された光プローブは、患者から組織特異的情報を得るのに使
用されている。内視鏡手法を使用して特徴付けることができる代表的な臓器には
、大腸、子宮、膀胱および胃が挙げられる。内視鏡光プローブを使用する蛍光分
光法は、これらの臓器における癌性組織と前癌性組織とを識別できる。しかしな
がら、光学データを収集するのに必要な光学素子を小型化するのが困難であるた
めに、臨床用途用の光プローブの光プローブの開発は、支障をきたしている。光
プローブは、任意の医用アクセス装置と同様に、使用前に消毒し滅菌しなければ
ならないので、さらに制約がある。この光プローブ内での光指向集束素子の精巧
な構造のために、プローブを滅菌することは、たとえ不可能でないとしても、困
難である。

【０００５】 一般に、光プローブを１回使用して捨てるのは経済的ではないので、光プロー
ブの照射光学機器と分析する組織との間の遮蔽物として作用するアクセサリ装置
を提供することが望ましい。一般に、当該技術分野では、この装置にカバーを設
けるために、医用装置に保護障壁または鞘を備え付けることが公知であるものの
、単なる障壁機能以上の機能を果たすが光プローブの機能を補完する光プローブ
用アクセサリ装置を提供することが望ましい。従って、本発明は、光プローブ用
アクセサリ装置を提供し、これは、この装置のインビボ診断処置での汎用性を高
める複数の光学機能を含む。

【０００６】 （発明の要旨） 本発明は、光プローブが複雑な光学データを収集する医用アクセス装置および
器具の両方として機能することを認めている。本発明は、光プローブアクセサリ
装置を提供し、これは、得られる光学データの品質を犠牲にすることなく、患者
の体内の管腔空間にアクセスする。このアクセサリ装置は、さらに、単独でまた
は組み合わせて、選択可能機構（これは、光の透過を最適にし、患者の快適性を
最大にする）を含み、そして１回使用性能を提供する。

【０００７】 本発明の１局面では、光プローブ用アクセサリ装置が提供され、これは、光プ
ローブと標的組織との間で、最適な光路を形成する。任意の光学素子が設けられ
、これは、このプローブの光透過および光受容機能を高める。１実施形態では、
アクセサリ装置は、光学素子を含み、これは、このプローブによる光学データ収
集を改善する光学導波管を形成する。この実施形態では、このアクセサリ装置は
、ウィンドウを含み、これは、光プローブの照明素子用の対物レンズとして機能
する。本発明の他の実施形態では、このウィンドウは、このプローブを診断光が
通過するのを最大にするために、曇り防止剤および／または反射防止剤で被覆さ
れている。さらに他の実施形態では、このアクセサリ装置は、複数の光ファイバ
ーを含む光プローブと共に機能するように適合されており、また、アクセサリ装
置は、開口部を含み、これらの開口部は、光プローブに由来の複数の光透過性フ
ァイバーを収容する大きさにされている。

【０００８】 このアクセサリ装置は、この光プローブと標的組織との間の媒介物として作用
することにより、光プローブと同じ設計上の制約を受けなくなる（すなわち、複
数の光学素子を収容する特定の最小サイズでなくてもよくなる）。従って、この
アクセサリ装置は、アクセスする特定の身体管腔（例えば、１実施形態では、子
宮頸管、他の実施形態では、耳管）に適合するように仕立てることができる。

【０００９】 例えば、アクセスする体腔の形状に適合する可撓性材料から少なくとも部分的
に構成された光プローブアクセサリ装置が、本発明により考慮される。その可撓
性部分は、この光プローブでアッセイする組織とプローブそれ自体との間の遮蔽
物を提供する。他の実施形態では、この可撓性部分のセグメントは、照射光学機
器を備えた光プローブの末端に適合して、患者を遮蔽しつつ、プローブの照射光
学機器を体液から保護する。さらに他の実施形態では、このアクセサリ装置の可
撓性により、このプローブと併用する前後に、それを巻き取ることが可能となる
。

【００１０】 本発明の他の局面では、このアクセサリ装置は、１回使用の使い捨て装置であ
り、ある患者から他の患者へと疾患を伝染させることなく、その光プローブを複
数回使用できるようになる。この実施形態では、患者を雑菌混入から保護するア
クセサリ装置の性能を最大にするために、アクセサリ装置は、１回使用した後、
機械的または電気的に不具にされ、その光プローブは、先に使用したアクセサリ
装置と共に機能しなくなる。

【００１１】 例えば、このアクセサリ装置は、本体および装着素子を含み、再使用が機械的
に妨げられている。この実施形態では、この装着素子は、このアクセサリ装置を
プローブに装着し、また、アクセサリ装置をプローブから取り外すとき、アクセ
サリ装置の本体から切り離す。このアクセサリ装置は、この装着素子なしでは機
能できないので、アクセサリ装置をプローブから分離すると、その再使用が防止
される。１実施形態では、この装着素子は、握り素子（例えば、タブまたはスナ
ップリング）を含み、これは、装着素子をアクセサリ装置の本体から分離する。
さらに他の実施形態では、この装着素子は、ミシン目により、このアクセサリ装
置の本体から分離され、ここで、ミシン目を裂くことは、アクセサリ装置の本体
から装着素子を分離する。

【００１２】 さらに他の実施形態では、光プローブ用の使い捨て１回使用アクセサリ装置は
、機械素子よりもむしろ電気素子を含み、これは、他の患者でのその再使用を防
止する。１実施形態では、このアクセサリ装置は、コード化情報（例えば、識別
情報）を備えた電気素子を含む。他の実施形態では、この電気素子は、遠隔プロ
グラム化されており、電気素子内に含まれる情報は、使用者が変更できる。

【００１３】 本発明のさらに他の実施形態では、システムが提供され、これは、プロセッサ
および電気素子読み取り装置を含む。この電気素子読み取り装置は、電気素子で
コード化情報（これは、このアクセサリ装置で運ばれる）にアクセスし、そして
電気素子で運ばれた情報に関連したプロセッサに信号を伝達する。このプロセッ
サは、メモリーを含み、これは、識別情報を保存し、この電気素子でコード化さ
れた識別情報と保存された情報とを比較する。このプロセッサは、この電気素子
でコード化された識別情報とメモリー内の識別情報との間で一致が見られるかど
うかに基づいて、命令を伝達する。もし、一致が見られないなら、このメモリー
には、この電気素子でコード化された識別情報が追加される。

【００１４】 このプロセッサで伝達された命令は、この光プローブの起動を制御する。例え
ば、１実施形態では、このシステムは、このプロセッサおよび光プローブの両方
と連絡している光源を含む。この光源からプローブへの光の伝達は、このプロセ
ッサから受信される命令に依存している。他の実施形態では、このプロセッサか
らの命令には、組織特異的診断処置（例えば、子宮癌の診断があるが、これに限
定されない）に関連した特定の操作パラメータを挙げることができる。電気素子
を備えたアクセサリ装置を使用すると（この電気素子は、この装置を、子宮にア
クセスするのに適しているものと認める）、このプロセッサを誘発して、子宮癌
の診断に適した操作パラメータを実施するように誘発する。それゆえ、このシス
テムは、可撓性を与え、これにより、その光プローブは、種々の診断処置におい
て、種々のアクセサリ装置と併用できるようになる。

【００１５】 前述の任意の機構（光透過を高める光学機構、観血を最小にし組織に適合した
構造機構、１回使用性能を与える機械的または電気的無効化素子）のいずれかま
たは全部は、特定の診断処置の要求を満たすために、組み合わせることができる
。この光プローブアクセサリ装置にモジュラー性があるために、光プローブは、
それ自体、１回の診断用途で使用することに限定されず、種々の診断用途に適合
できる。

【００１６】 本発明の前述のおよび他の目的、局面、特徴および利点は、以下の説明および
請求の範囲から明らかとなる。

【００１７】 （詳細な説明） 本発明によるアクセサリ装置は、光プローブの機能を補完するので、このよう
なアクセサリ装置は、単に光プローブ用鞘以上のものを提供する。本発明のアク
セサリ装置は、多数の光学的特徴を含み、これらは、アクセサリ装置を特定の用
途に適するように最適化する際に、使用者が選択できる。これらの選択肢のいず
れかまたは全部は、本発明によるアクセサリ装置で存在できる。本発明に従って
設計できるアクセサリ装置には多くの並び替えがあるために、この光プローブそ
れ自体は、さらに多くの汎用性を備えており、種々の診断状況で使用できる。本
開示を読んだ後、さらに他の選択肢が提供でき、このような選択肢は、本発明の
範囲内に含まれることは、当業者に明らかである。本発明を実施するには、この
アクセサリ装置が妨害なしに光プローブから光学データを収集できることだけが
必要である。本発明の装置の多数の好ましい機構を以下で述べる。これらは、単
独で、または互いに組み合わせて、または当該技術分野で公知の他のプローブ機
構と共に使用され得る。当業者は、本発明の装置において、単独でまたは組み合
わせて、多数の他の機構を含め得ることを理解する。

【００１８】 （選択肢１．最大光透過） 本発明の１局面では、このアクセサリ装置は、この光プローブから組織へのお
よび組織から光プローブへの光の透過を高める追加光学機構を提供する。本発明
のこの局面によれば、使用者は、この光プローブの操作パラメータと適合したア
クセサリ装置用の光学機構を選択する。

【００１９】 実際には、このアクセサリ装置は、このプローブの操作のスペクトル帯域幅に
わたって高い光透過性を有する材料を使用して、製作される。例えば、ある種の
プローブには、プローブによって画像を得ることは、そのスペクトルの可視領域
と重なり合わないか部分的にしか重なり合わないスペクトル領域での光学応答に
由来の非常に高い信号−ノイズ比を得ることほど重要ではない。すなわち、その
試料の視覚画像を作成するために光学機器の十分な性能を保証する機構を含める
ことで、適当な光学信号（例えば、蛍光、ラマンまたは反射スペクトル）を収集
する際の装置の性能が低下し得る。画像品質が問題ではない実施形態では、この
アクセサリ装置のうち紫外線（ＵＶ）励起光線を実際に透過する部分（例えば、
この装置のうち、そのプローブから遠位の末端）は、非常に薄いテフロン（登録
商標）から製造できるか、または他のフッ素樹脂（例えば、ＴＨＶ−２００Ｐ（
登録商標）（３Ｍ社製のＴＦＥ／ＨＰＦＮＤＦ））から製造できる。これらのプ
ラスチックは、ＵＶを照射したとき、著しい蛍光応答を示さない。

【００２０】 ある実施形態では、このアクセサリ装置は、組織に光を向けて励起光の吸収後
に組織からの蛍光再放射を少なくとも受容することにより機能する光プローブと
併用されるのに対して、他の実施形態では、このアクセサリ装置は、標的組織か
らの散乱光（例えば、弾性散乱光（例えば、反射分光法）または非弾性散乱光（
例えば、ラマン分光用途のような））を受容する。これらの実施形態では、この
プローブに戻る光は、その形態学的な特徴よりもむしろ分析する組織の化学的／
構造上の特徴に関連した診断情報を提供する。これらの用途で使用されるアクセ
サリ装置は、このプローブに向かって戻る光をできるだけ妨害しない材料から製
造される。好ましい実施形態では、このアクセサリ装置は、低蛍光プラスチック
を含み、そして３００ｎｍ〜７５０ｎｍの紫外および可視スペクトル領域を通る
高い光透過を有する。

【００２１】 他の実施形態（この場合、画像化は、このプローブの関数である）では、レー
ザーまたは他の光源で照射したときに蛍光しないアクセサリ装置が提供され、こ
れは、ある種の試料（例えば、組織）の蛍光中に放射される低レベルの光を収集
するのに十分に大きいアパーチャまたは開口部を有し、良好な画像伝達のための
良好な変調移動機能を有し、および／またはスペクトルの精度を保持する色彩を
欠いている。このアクセサリ装置は、ＵＶＴアクリルまたは非晶質ポリオレフィ
ン（例えば、Ｚｅｏｎｅｘｇ Ｎｉｐｐｏｎ Ｚｅｏｎ ＣＯ．，Ｌｔｄ．）な
どを含めた（これらに限定されない）材料から製作できる。当業者は、通常の実
験および試験を使用して、同等の材料を認識し確認できる。

【００２２】 光プローブの種類、それゆえ、使用するアクセサリ装置の種類は、必要な特定
の診断用途に依存している。例えば、子宮組織の病状を診断する際には、ある場
合には、画像および非画像の両方の光学情報を入手することが望ましい。この様
式の組合せは、生検部位の空間的位置が光学装置の出口であるとき、重要である
。この実施形態では、この装置の分光的な機能をできるだけ妨害しないアクセサ
リ装置であって、特定の組織部位の位置を見つける良好な画像化性能を有するア
クセサリ装置を選択するべきである。しかしながら、この用途がＡＳＣＵＳ ２
０５ Ｔｒｉａｇｅ（Ａｔｙｐｉｃａｌ Ｓｑｕａｍｏｕｓ Ｃｅｌｌｓ ｏｆ
Ｕｎｄｅｔｅｒｍｉｎｅｄ Ｓｉｇｎｉｆｉｃａｎｃｅ Ｔｒｉａｇｅ）であ
るとき、異常組織の位置を決定することは不要であるので、非画像情報の方が重
要となる。ここで、画像化目的に適しないアクセサリ装置が使用できる。第三の
場合には、この光プローブは、標準乳首塗り試験（ｐａｐ ｓｍｅａｒ ｔｅｓ
ｔ）の付属物として使用できる。この実施形態では、非画像装置が適当である。

【００２３】 本発明はまた、このアクセサリ装置の光学機構が光プローブの機能を補完する
光学素子を含むことを考慮している。１実施形態では、このアクセサリ装置は、
平坦ウィンドウを含み、これにより、診断光は、歪みなしに、この光プローブへ
およびそこから通過できるようになる。ウィンドウ材料には、鋳造または成形ポ
リメタクリル酸メチル（ＰＭＭＡ）、および励起光に応答して著しい蛍光を生じ
ない他の材料が挙げられるが、これらに限定されない。非限定的な例としては、
ポリスチレンまたはポリカーボネートは、このような２種の材料である。このア
クセサリ装置上のウィンドウの配置は、分析する組織からの光の収集を最適にす
るように選択される。図１で示す１実施形態では、ウィンドウ１１は、このプロ
ーブから最も遠隔のアクセサリ装置本体１０末端にある。図２Ａ〜Ｂおよび図３
で示した他の好ましい実施形態では、このウィンドウは、このアクセサリ装置の
側面上に設けられ、この装置を試料に沿ってまたはそこを通って移動するにつれ
て、その側面から光学的情報を集める機会を与える。このウィンドウは、種々の
形状に設計できる。図２Ａおよび２で示した実施形態では、このアクセサリ装置
は、円形ウィンドウ１３を含む。図３で示した実施形態では、ウィンドウは、ア
クセサリ装置の透明部分１５である。

【００２４】 他の好ましい装置では、このウィンドウは、円形またはドーナツ形リングセグ
メント（これは、このアクセサリ装置上に圧入されている）の末端上に留められ
て、環状レンズを形成し、これは、光プローブ照射素子の対物レンズとして機能
する。このウィンドウ／レンズが載っているリングセグメントの壁厚は、このア
クセサリ装置が光学導波管として作用して光を標的組織に向け良好な視覚化また
はデータ収集が可能になるように、設計されている。本発明の１実施形態では、
このリングセグメントの壁厚は、約０．５ｍｍと２．０ｍｍの間である。このウ
ィンドウそれ自体は、レンズを形成でき、あるいは、ウィンドウには、別個の素
子として、レンズが付加できる。例えば、このウィンドウは、その構造体の一部
が平坦（すなわち、光学的に受動的）であるのに対して他の部分が湾曲（すなわ
ち、レンズセグメントを形成）しているように、分割できる。

【００２５】 本発明が考慮している他のアクセサリ装置では、アクセサリ装置および／また
は光プローブにあるウィンドウまたは他の露出光学素子に合致した屈折率を有す
る流体を分配するために、ウィンドウには、送達装置が操作可能に連結されてい
る。本発明の範囲内に含まれる送達装置には、ビードまたは他の容器（これは、
その流体を遮断し排出できるリングセグメントにより規定された空間に存在して
いる）が挙げられる。この送達装置からの流体は、毛細管力により下流に広がっ
て、このアクセサリ装置（例えば、ウィンドウそれ自体）および光プローブにあ
る光学素子間の空間を満たす。他の実施形態では、このウィンドウは、曇り防止
剤および／または反射防止剤で被覆されている。さらに他の実施形態では、この
アクセサリ装置は、可撓性スリーブを備え付けており、これは、このウィンドウ
を覆い、そして保護機能を果たす。

【００２６】 本発明のアクセサリ装置はまた、診断データの入手を容易にする他の光学素子
（例えば、フィルター、偏光子、または光反射素子）を含むように適合できる。
例えば、本発明の１実施形態では、このアクセサリ装置の遠位末端は、反射素子
（例えば、一体化ファセットミラー）を含む。さらに他の実施形態では、この反
射素子は、４５度の半角を有する円錐形状である。この反射素子のファセットに
衝突する光線は、その入射光に対して９０度の角度で反射されて、このアクセサ
リ装置の遠位末端から側方に放射させ、アクセサリ装置がアクセスする管腔内標
的組織に光を効率的に向ける。この標的組織上に光を適当に集中するために、こ
の反射素子と光学的に連絡して、さらに、光集中素子を設けることができる。本
発明のさらに他の実施形態では、反射素子は、このアクセサリ装置の本体内にて
、ウィンドウと光学的に連絡して、設けられる。図２Ｂで示した本発明の実施形
態では、この反射素子は、反射平面１４である。図３で示した本発明の実施形態
では、この反射素子は、この光プローブからの光を透明組立式ウィンドウ１５に
向ける円錐面である。この光プローブからアクセサリ装置のウィンドウへの光を
最適化するために、種々の形状の反射面が設けられ位置付けることができること
は、当業者に明らかなはずである。

【００２７】 このアクセサリ装置と併用する光プローブが複数の光ファイバーを含む本発明
の実施形態では、反射素子を設けることができ、そのファセット面の数は、プロ
ーブにある励起ファイバーの数に相当しており、標的組織と光プローブからアク
セサリ装置を通る光との間で、最適な光路を形成する。この実施形態では、この
アクセサリ装置はまた、この光路をさらに最適化する様式で、このプローブに装
着するように設計できる。例えば、好ましい１実施形態では、このアクセサリ装
置は、連結リング（これは、特定の形状の光ファイバー（例えば、バンドルまた
は間隔を置いたもの）に適合するように設計された開口部を含む）を経由して、
このプローブ上に取り付けられる。このプローブをアクセサリ装置に装着するこ
とは、アクセサリ装置の適当な領域に光ファイバーを正しく整列することによっ
てのみ、達成できる。ある場合には、この光プローブは、複数のピンを含み、こ
れらは、このアクセサリ装置を特定の配向で位置付けたときにのみ、アクセサリ
装置の連結リングにある穴に嵌り、光プローブがアクセサリ装置に対して正しく
配向されることを保証する。それに加えて、このアクセサリ装置は、視覚化する
組織を一様に照射する光源を提供するように、適合できる。１実施形態では、こ
のアクセサリ装置は、アクセサリ装置の円周の周りに配置された照射光源を含む
。この照射光源は、この装置の一体化部分であり得るか、またはリング機構によ
りスナップ留めできる。

【００２８】 この試料の特定領域に目に見えるマークまたはタグを付けるのが必要または重
要な用途では、このアクセサリ装置は、その試料の方にマーク付け流体を向ける
ことができるディスペンサを備え付ける。この流体は、選択領域を確認するため
に、この試料の局在領域に適用できるか、または溶液または洗浄液として、広範
囲にわたって分配できる。この溶液または洗浄液の目的は、この試料に化学変化
を起こして、試料中の物質またはその特徴を同定するのを助けることにあり得る
。例えば、子宮頚管の前癌性外傷の光学的検出では、刺激性の弱い酢酸の洗浄液
を適用すると、疑わしい外傷の領域のコントラストおよび視覚化が高まる。

【００２９】 この試料の視覚化を高めるのに使用できる他の種類の流体には、高張液、低張
液、高浸透圧液および低浸透圧液が挙げられる。高浸透圧液または低浸透圧液は
、多数の様式（例えば、蒸留水を使用すること単独かまたはイオン性または非イ
オン性成分と組み合わせて）で、生成できる。流体の水素イオン濃度（例えば、
ｐＨ）を変えると、別の視覚化向上剤が生成できる。染料溶液（例えば、ルゴー
ル液のヨウ素（Ｌｕｇｏｌ’ｓ ｉｏｄｉｎｅ）、トルイジンブルーまたはメチ
レンブルーなど）もまた、適用できる。

【００３０】 （選択肢２．観血を最小にし組織に適合した構造体） このアクセサリ装置は、アクセスする特定の管腔に適合するように設計でき、
それゆえ、アクセサリ装置の観血効果を最小にする。１実施形態では、このアク
セサリ装置は、可撓性部分を含み、これは、この装置がアクセスする任意の空間
にそれ自体を適用させることにより患者の快適性を最大にしつつ、同時に、アッ
セイする組織と光プローブとの間で遮蔽物を提供する。１実施形態では、この可
撓性アクセサリ装置は、可撓性バルーンの形状であり得、その中には、流体（例
えば、指数合致流体）が挿入されて、この構造体を部分的に膨張させる。バルー
ンは、従順性材料（例えば、ポリエチレン、ラテックス（天然または合成）、ポ
リウレタンおよびシリコーン）または非従順性材料（例えば、ポリエチレンテレ
フタレート（ＰＥＴ））から製造できる。

【００３１】 この可撓性アクセサリ装置は、組織と接触すると、この指数合致流体が組織と
の良好な光学的連絡を与えている間、全接触面（例えば、身体管腔）にわたって
、一様に、この装置の接触圧を分配する。他の実施形態では、この可撓性部分は
また、照射光学機器を備えた光プローブの末端と一致し、このプローブによる雑
菌混入から患者を遮蔽しつつ、同時に、このプローブの照射光学機器を体液から
遮蔽する。本発明のこの実施形態では、このアクセサリ装置は、少なくとも一部
、収縮取付材料（例えば、これは、熱を使用して収縮できる）を含む。加熱素子
（例えば、抵抗器があるが、これに限定されない）は、この抵抗器に電圧を加え
たときに収縮が誘発されるように、収縮取付材料に含有できる。このアクセサリ
装置は、可撓性であるために、巻取状態（例えば、無菌包装紙）に包装して、使
用準備ができたときに、この光プローブから展開できる。

【００３２】 １実施形態では、このアクセサリ装置は、可撓性部分および剛性先端部の両方
を含む。この先端部の長さおよび直径は、アクセサリ装置の可撓性部分がスカー
トのように適合して照射光学機器を備えた光プローブの末端に近接しつつ、特定
の身体管腔にアクセスするのに最適であるように、また、光プローブからの診断
光を効果的に透過するように、選択される。この可撓性部分の可撓性かつ張り出
し特性により、この光プローブそれ自体の任意の部分をアクセスする体腔に入れ
ることによる患者の不快感ができるだけ小さくなる。このアクセサリ装置の可撓
性材料および剛性部分は、単一ユニットとして成形できるか、または別々に成形
して共に連結できる。

【００３３】 本発明による光プローブアクセサリ装置はまた、特定の身体構造に適用するよ
うに（例えば、胃腸管、尿路、腹腔、胸郭、外耳道および女性生殖管の組織特徴
に関連した情報を得るように）設計できる。内視鏡アクセスまたは経皮アクセス
に適当な他の臓器は、当業者に明らかである。これらの場合の各々では、このア
クセサリ装置は、それが向かう身体領域に適合した特定の外形を備えたプローブ
として、設計されている。本発明の１実施形態では、アクセサリ装置は、子宮頚
管で使用される光プローブと併用するように提供される。この実施形態では、こ
のアクセサリ装置は、このプローブのうち、膣壁に当たる側面を覆い、さらに、
照射光学機器を含む光プローブ末端を覆う。さらに他の実施形態では、このアク
セサリ装置は、光プローブを少なくとも部分的に覆うように設計されており、こ
のプローブと共に、内視鏡の遠位アパーチャを通ることができる。１実施形態で
は、このアクセサリ装置は、従って、アクセスする体腔の寸法および内視鏡の寸
法に適合するサイズに限定されている。

【００３４】 本発明のさらに他の実施形態では、このアクセサリ装置は、光プローブから、
管腔を通ってアクセスできない組織（例えば、皮膚組織または乳房組織、または
開放手術野内の組織）の表面へと、光を伝達するように設計されている。

【００３５】 （選択肢３．１回使用装置） 本発明に従って、光プローブを少なくとも部分的に覆う１回使用アクセサリ装
置が提供される。１実施形態では、このアクセサリ装置は、このプローブを全体
的に覆うのに対して、他の実施形態では、このアクセサリ装置は、プローブのう
ち患者の体組織と接触するように適合された部分を覆うか遮蔽する。本明細書中
で定義する「１回使用」との用語は、このアクセサリ装置が患者１人に使用する
ように制限されていることを意味するように理解されている。しかしながら、あ
る実施形態では、使用は、１回の診断測定に限定できる。

【００３６】 本発明のこの局面による好ましい１実施形態では、このアクセサリ装置は、本
体および装着素子を含み、装着素子は、そのプローブにアクセサリ装置を装着す
るためにあり、ここで、この装置は、再使用が機械的に妨げられている。例えば
、このアクセサリ装置は、この光プローブから取り除くと装置の少なくとも一部
が物理的に破壊できる崩壊素子を含む。この実施形態による装着素子は、少なく
とも１個の崩壊素子を含み、これは、このプローブからアクセサリ装置を除去す
るために、崩壊しなければならない。この崩壊部分を崩壊すると、このアクセサ
リ装置が不具にされ、それが再装着したり再使用するのを妨げる。他の実施形態
では、この崩壊部分は、握り素子（例えば、タブまたはスナップリング）を含み
、握り素子を握ると、このアクセサリ装置の本体が装着素子から崩壊する。さら
に他の実施形態では、図４で示すように、この装着素子は、可撓性材料１２を含
み、このアクセサリ装置は、可撓性材料１２を引き裂くことにより、このプロー
ブから分離できるにすぎず、アクセサリ装置の装着素子部分は、その本体部分か
ら分離される。あるいは、この可撓性素子は、弱化材料または崩壊点を含むこと
ができ、この場所で、それは、この装置の本体と接合して（例えば、ミシン目）
、引き裂きを容易にする。この崩壊点は、この装置の残りの部分よりも機械的な
応力に影響され易い。

【００３７】 この装着素子は、種々の機構（これには、タブ／スロット機構（例えば、装着
素子上のタブは、この光プローブの外側にあるスロットに嵌り、逆もまた同様）
、磁石装着手段、ロックおよびピン機構、バンド−掛け金機構、または糸が挙げ
られるが、これらに限定されない）に機械的に装着できる。他の種類の装着機構
（例えば、ファスナー、ゴムバンド、このプローブ上にホックで留めることがで
きるアクセサリ装置内の糸、ベルクロ（Ｖｅｌｃｒｏ）、接着剤、テープ、糊）
は、（アクセサリ装置またはプローブ上にある）突出素子を（アクセサリ装置ま
たはプローブ上にある）陥凹素子と噛み合わせることに頼ったものを含めて、確
かに、当業者に明らかであり、本発明の範囲内に含まれる。

【００３８】 他の実施形態では、この装着素子の実際の装着手段は、この装置にある崩壊素
子である。例えば、１実施形態（この場合、この装着素子は、タブ／スロット機
構により、このプローブに装着する）では、このアクセサリ装置の除去は、タブ
を裂くことによってのみ行うことができ、それにより、アクセサリ装置が再装着
されるのを防止する。他の実施形態（この場合、このアクセサリ装置には、突出
噛み合い素子が設けられており、それが、この光プローブにある陥凹素子と噛み
合うことができる）では、この突出噛み合い素子は、（例えば、この装着素子上
にある突出素子を、光プローブの表面にある陥凹素子から解放したとき）、機械
的な応力を加えると、アクセサリ装置において、引き裂き線またはミシン目に沿
って裂けるように設計されており、突出噛み合う素子が将来機能するのを妨げる
。

【００３９】 本発明のさらに他の実施形態では、少なくとも、この装置の装着素子は、可撓
性材料から製造され、この装置に装着素子を固定するために、また、握り素子を
提供するために、「シンチパース（ｃｉｎｃｈ ｐｕｒｓｅ）」が設けられる。
この実施形態では、この糸は、糸を引っ張ると崩壊素子が崩壊してアクセサリ装
置の可撓性部分が光プローブから離れてひっくり返るように、崩壊素子に装着さ
れる。一旦、この崩壊素子が崩壊すると、このアクセサリ装置は、この光プロー
ブに再装着できない。

【００４０】 この装着素子は、この光プローブに直接装着できるが、また、（例えば、リン
グまたはプラスチック製連結スリーブを介して）プローブにそれ自体装着する中
間連係素子を通っても、装着できる。本発明のさらに他の実施形態では、このア
クセサリ装置の装着素子および本体は、共に取り付けることができるモジュール
である。異なる種類の装着素子および本体を異なる光プローブにつなぎ合わせる
ために、異なる種類の連係素子が使用でき、使用者は、特定種類の光プローブを
備えたアクセサリ装置の所望の異なる特徴を選択して組み合わせることが可能と
なる。

【００４１】 この１回使用選択肢の他の実施形態では、このアクセサリ装置は、使用後にア
クセサリ装置の光学特性を低下させることにより、再使用できないようにされる
。例えば、紫外線の影響を受け易い被覆は、このアクセサリ装置の光透過部分に
設置できる。この装置の正しい使用中、この被覆は、少なくとも部分的に不透明
になってそれを再使用できないようにするために、十分な量の紫外線を受ける。

【００４２】 本発明はまた、この装置を物理的（すなわち、例えば、電気的）に変えること
なく使用できなくするアクセサリ装置も提供する。１実施形態では、このアクセ
サリ装置と光プローブとの間で、電気接触が設けられる。この実施形態では、こ
のアクセサリ装置内にて、電気素子が包埋され、これは、アクセサリ装置を光プ
ローブに正しく固着したとき、プローブとの電気的な接触を作り出すことができ
る。本明細書中で定義する「電気素子」との用語は、受動的電気素子（例えば、
抵抗器、コンデンサ、インダクタ、ダイオードなど）および能動的電気素子（例
えば、トランジスタ、集積回路（例えば、マイクロチップ）など）の両方を含む
。１実施形態では、使用後、この光プローブは、このアクセサリ装置に、この電
気素子を破壊するのに十分な電流を送達して、それにより、アクセサリ装置の再
使用を妨げる。

【００４３】 他の実施形態では、図５で示すように、このアクセサリ装置は、コード化情報
を持った電気素子１７を備え付けている。この電気素子は、このアクセサリ装置
の表面にあるノッチで挿入することにより、この装置に固定できるか、あるいは
、生体適合性接着剤（例えば、シアノアクリル接着剤）により、適当な位置に保
持でき、さらに、このプローブとの接点を作製するための電気接触素子を含むこ
とができる。

【００４４】 本発明の１実施形態では、電気素子１７は、このアクセサリ装置の識別に関連
したコード化情報を備えている。例えば、このコード化情報は、この装置を、こ
の光プローブと既に併用されたものとして識別する。さらに他の実施形態では、
電気素子１７は、分析する標的組織に関連したコード化情報を含む。電気素子１
７でコード化された追加情報には、時間、現在の日付、製造日、作成で使用する
材料、および光プローブまたは光プローブと併用するプロセッシングシステムの
状態が挙げられるが、これらに限定されない。それに加えて、電気素子１７は、
この光プローブの使用目的に関連した情報を含むことができ、また、プローブの
操作の特定モードだけを可能にできる。本明細書中で定義する「操作モード」と
は、この光プローブの入力または出力のいずれかまたは両方を意味する。１実施
形態では、この操作モードは、この光プローブが機能している状態または機能し
ていない状態である。他の実施形態では、この操作モードは、この装置の複数の
入力または出力状態のいずれかである。例えば、１操作モードでは、この光プロ
ーブは、試料位置（例えば、癌性組織）に関連した光学的情報を提供するように
向けられるのに対して、他の操作モードでは、この光プローブは、試料の生化学
的特徴（例えば、癌性または前癌性状態に関連した蛍光の存在または不在）にの
み関連している情報を提供するように向けられ、さらに他の操作モードでは、両
方のタイプの情報が提供される。

【００４５】 異なる種類の電気素子が使用できる。この電気素子は、プログラム化できる読
み取り専用メモリーチップ（ＰＲＯＭ）であり得る。この電気素子は、遠隔プロ
グラム化できる。本発明の他の実施形態では、この電気素子は、ＲＦＩＤ（高周
波識別装置）または他の活性半導体装置である。

【００４６】 この電気素子内にある情報は、電気素子読み取り装置（これは、非接触様式で
、この電気素子に保存された情報にアクセスする）を通って、この光プローブと
連絡したプロセッサに伝達できる。１実施形態では、この電気素子読み取り装置
は、電磁信号を受信できる。他の実施形態では、この電気素子読み取り装置は、
この電気素子からの放射性信号を受信できる。

【００４７】 この電気素子読み取り装置は、電気素子でコード化された保存識別情報にアク
セスできる位置に設置するとき、この情報を、この光プローブが操作可能に連結
されたプロセッサに伝達する。例えば、この電気素子読み取り装置は、この光プ
ローブに装着可能であるか、または光プローブそれ自体の一体化部分であるか、
いずれかであり得、この読み取り装置は、このアクセサリ装置が光プローブに装
着されるとすぐに、その電気素子へのアクセスを有するようになる。この電気素
子からの情報は、このプローブに対して、それを機能できるようにするかまたは
機能するのを妨げるかいずれかの命令を与える。１実施形態（この場合、この電
気素子は、ＲＦＩＤチップである）では、この「読み取り装置」は、その電気素
子から放射性信号を受信するトランスポンダである。

【００４８】 ある用途では、もし、第一診断試験から短時間に同じ患者に他の診断試験を行
う必要があるなら、このアクセサリ装置を再使用することが望ましい（例えば、
このプローブが患者から除去されていない場合）。この実施形態では、この電気
素子は、追加情報で再プログラム化またはプログラム化でき、この光プローブが
同じアクセサリ装置で機能可能となる。本発明のある種の実施形態では、この電
気素子読み取り装置は、その電気素子内に保存された情報を好都合に変えるかま
たは追加するために、コード化装置として設計される。

【００４９】 本明細書中で考慮されるように、プロセッサは、この光プローブと併用されて
いるアクセサリ装置を識別する識別情報を備えたメモリーを含む。もし、この電
気素子読み取り装置で得られた情報とメモリー内の識別情報との間で一致が見出
されたなら、このプロセッサは、この光プローブに情報を伝達し、これは、それ
が機能するのを妨げる。これらの命令は、次いで、この光プローブが一部をなす
光学診断システムの部品に中継される。例えば、この光学診断システムは、光源
を含み、これは、この光プローブと光学的に連絡している。この電気素子でコー
ド化された識別情報と、このプロセッサのメモリー内にある識別情報との間で、
一致が存在すると、光は、この光源から光プローブへと伝達されなくなる。本発
明の他の実施形態では、この光学診断システムは、光プローブロッキング装置を
含み、これは、一致が見られるなら、（例えば、それを患者内に位置付けるため
に）、このプローブが移動するのを防止して、それにより、プローブが「間違っ
た」アクセサリ装置と併用されるのを妨げる。この電気素子内に保存された情報
とメモリー内に保存された情報との間で一致が見られないとき、このメモリーに
は、電気素子に関連した識別情報が追加される。このようにして、このアクセサ
リ装置を引き続いて使用すると、それの操作を妨げる命令が、このプローブに送
られる。

【００５０】 代替実施形態では、もし、この光プローブと共に「正しい」アクセサリ装置が
併用されるなら、このプロセッサは、このプローブに命令を伝達できる。この実
施形態では、このプロセッサは、この電気素子でコード化された識別情報とその
メモリーにある識別情報との間で一致が見られないとき、このプローブそれ自体
および／または光学診断システムの他の部品のいずれかに命令を伝達する。これ
らの命令は、次いで、この光プローブか光学診断装置の他の部品が機能するよう
に誘発する（例えば、光プローブを通って光が伝達できるか、または命令に応答
して特定の診断アプリケーションが作動できる）。

【００５１】 他の実施形態では、もし、このアクセサリ装置が、その光プローブに対して正
しい配向（例えば、このプローブからアクセサリ装置への光伝達を最大にする配
向）で位置付けられるなら、この電気素子は、読み取りだけができる識別情報で
コード化される。この実施形態では、もし、このアクセサリ装置が正しく位置付
けられているなら、このプロセッサは、この光プローブに対して、プローブが機
能できるような命令を伝達するにすぎない。

【００５２】 この電気素子を介して、このプロセッサには、識別情報以外の情報もまた、伝
達できる。例えば、この光プローブ／アクセサリ装置の「準備」に関する情報は
、アクセサリ装置または光プローブ上にあるセンサ（これらは、アクセサリ装置
および／またはプローブが設置された環境に応答性である）により、この電気素
子に提供できる。この電気素子は、順に、この情報を、このプロセッサに伝達し
、これは、適当なように、このプローブの動作を変えることができる。

【００５３】 この電気素子は、さらに、分析する標的組織に関連した情報を含むことができ
る。本発明のこの実施形態では、この電気素子で読み取られた情報は、このプロ
セッサが、その特定の組織の分析に独特な診断プログラムを始動するように誘発
する。例えば、このアクセサリ装置は、それを子宮頚管にアクセスするのに使用
するアクセサリ装置として確認する電気素子を含む。このプロセッサは、この電
気素子読み取り装置からこの情報を受容するとき、子宮頚管組織の病状（例えば
、子宮癌）の診断に関連した特定のコンピュータプログラム製品（例えば、ソフ
トウェアアプリケーション）にアクセスし、そしてこれらの病状を診断すること
に関連した特定のデータ入力またはデータディスプレイスクリーンを始動する。
他の実施形態では、この電気素子は、患者識別情報を含むことができ、これには
、特定の病気の病歴（例えば、その患者の家族が、子宮癌の病歴があるかどうか
）に関連した情報が挙げられる。

【００５４】 ある実施形態では、特定の診断用途には、特定形式のアクセサリ装置が好まし
い。これらの実施形態では、適当なアクセサリ装置と併用しないなら、光学診断
システムが機能するのを妨げることが望ましい。正しいアクセサリ装置をその適
当な診断用途で使用することを保証するために、アクセサリ装置にある電気素子
は、それが特定の用途に適していることを示す情報でコード化される。そのプロ
セッサが電気素子読み取り装置を介してこの情報にアクセスするとき、その用途
と装置との間で正しく合致したときだけ、この光学システムの光プローブまたは
他の部品が機能できるようになる。

【００５５】 このアクセサリ装置を１回使用した後に不具にする非物理的手段は、電気素子
に関連して開示されているものの、多数の異なる種類のフィードバック機構を光
学診断システムに組み込むことができることは、当業者に明らかなはずである。
１実施形態では、発光ダイオードおよび赤外線センサを備えた光プローブが提供
されるのに対して、このアクセサリ装置には、その表面のうち識別情報を提供す
る１表面に、一連の線が印される。この実施形態では、この光プローブセンサは
、このアクセサリ装置の識別情報に関連した情報を獲得し、この情報をプロセッ
サに転送し、これは、このシステムのプローブまたは他の部品に対して、プロー
ブがその特定のアクセサリ装置と共に機能可能であるかまたは機能できないとい
う命令を送る。

【００５６】 このアクセサリ装置の使用履歴を光プローブに伝える任意の方法には、また、
バーコードを挙げることができる。図６Ａで示した１実施形態では、反射率また
は蛍光で読み取るように設計されたバーコード１８は、このアクセサリ装置の本
体に固定されている。もし、それをアクセサリ装置の側面に設置するなら、その
コードを走査するのに、別個の読み取り装置が必要であり得る。このコードには
、そのロット番号、目的用途、および他の関連情報が含まれ、光学スキャナーで
解読される。図６Ｂで示した他の実施形態では、コード１９は、このアクセサリ
装置の透明部分２０に固定される。これにより、この光学システムそれ自体は、
その試料（例えば、組織）を測定する前に、コード１９の内容を読み取ることが
可能となる。他のアクセサリ装置および読み取り装置の組合せは、当業者に明ら
かであり、本発明の範囲内に包含される。

【００５７】 上述のように、特定の診断目的に適当なアクセサリ装置を作成するために、前
述の選択肢のいずれかまたは全部を組み合わせることができる。例えば、光学素
子を含むアクセサリ装置はまた、１回だけ使用できるように、その装置を使用禁
止にする電気素子および／または機械素子を含むことができる。光学素子を備え
た装置および／または１回使用装置は、アクセサリ装置の観血を最小にするかお
よび／または組織に適合させる構造上の特徴を含むことができる。これらの組合
せのいずれかおよび全部は、本発明の範囲内に包含される。

【００５８】 本明細書中で記述したことの変更、改良および他の実施は、請求した発明の精
神および範囲から逸脱することなく、当業者に想起される。従って、本発明は、
前述の例証的な記述ではなく、前記請求の範囲の精神および範囲によって規定さ
れる。

【００５９】 本発明の目的および特徴は、前記詳細な説明および添付の図面を参照すると、
よく理解できるようになり、ここで、同じ参照文字は、異なる図にわたって、一
般に、同じ部分を意味する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、１実施形態による光プローブ用のアクセサリ装置の概略図であり、こ
れは、光プローブの照射光学装置から遠位にある装置末端に位置している光学ウ
ィンドウを含む。

【図２】 図２Ａおよび２Ｂは、単一の側方監視ウィンドウを含む１実施形態によるアク
セサリ装置の概略図を示す。図２Ａは、このような装置の側面図を示す、図２Ｂ
は、上面図を示す。

【図３】 図３は、１実施形態による１回使用アクセサリプローブの概略図を示し、これ
は、透明組立式ウィンドウを含む。

【図４】 図４は、１実施形態による１回使用アクセサリ装置の概略図を示し、これは、
可撓性引き裂き鞘を含む。

【図５】 図５は、本発明の１実施形態による１回使用アクセサリ装置を示し、これは、
識別情報をコード化する電気素子を含む。

【図６】 図６Ａ〜Ｃは、バーコード形状で識別情報を印した光プローブ用のアクセサリ
装置の概略図を示す。図６Ａは、この装置の側面にバーコードを含むアクセサリ
装置を示す。図６ＢおよびＣは、本発明の１実施形態を示し、ここで、そのバー
コードは、その光プローブの照射光学装置から遠位にある装置末端をなす光学ウ
ィンドウに設置されている。図６Ａは、このバーコードを備えた装置の末端の図
を示す。図６Ｃは、この装置の側面の図を示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ， ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，Ｋ Ｇ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ， ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ， ＺＷ (72)発明者 ビー， デイビッド アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01450， グロートン， パクアウケット パス 43 (72)発明者 モデル， マーク アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01760， ネイティック， アルカディア ロード １ (72)発明者 ヘド， ゼーエブ アメリカ合衆国 ニューハンプシャー 03602， ナシュア， ワゴン トレイル 12 (72)発明者 クウォ， ジェニー アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02139， ケンブリッジ， ケリー ロー ド 25， アパートメント ３ (72)発明者 エマンス， マシュー アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02114， ボストン， エマーソン プレ イス 10， アパートメント ５イー Ｆターム(参考） 4C061 GG14 JJ11

Claims (41)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 光プローブ用のアクセサリ装置であって、該アクセサリ装置
   は、本体と、該アクセサリ装置を該プローブに装着するための装着素子とを含み
   、該装着素子は、該アクセサリ装置を該プローブから取り外すとき、該アクセサ
   リ装置の該本体から切り離され、それにより、該アクセサリ装置の再使用を防止
   する、 装置。
2. 【請求項２】 前記装着素子が、握り素子を含み、ここで、該握り素子を握
   ることにより、前記アクセサリ装置の前記本体から該装着素子が切り離される、
   請求項１に記載のアクセサリ装置。
3. 【請求項３】 前記握り素子が、タブまたはスナップリングである、請求項
   ２に記載のアクセサリ装置。
4. 【請求項４】 前記装着素子が、前記プローブのベアリング照明光学機器の
   末端に適合する、請求項１に記載のアクセサリ装置。
5. 【請求項５】 前記装着素子が、可撓性であり、そして前記アクセサリ装置
   の前記本体が、剛性である、請求項４に記載のアクセサリ装置。
6. 【請求項６】 前記装着素子が、ミシン目により、前記アクセサリ装置の前
   記本体から分離され、ここで、該ミシン目を裂くことにより、該アクセサリ装置
   の該本体から該装着素子が切り離される、請求項１に記載のアクセサリ装置。
7. 【請求項７】 前記装置の少なくとも一部が、縮小嵌め込み材料から製造さ
   れている、請求項１に記載のアクセサリ装置。
8. 【請求項８】 前記縮小嵌め込み材料が、熱を使用して縮小できる、請求項
   ７に記載のアクセサリ装置。
9. 【請求項９】 前記アクセサリ装置が、光プローブと併用する前後に、巻き
   取ることができる、請求項７に記載のアクセサリ装置。
10. 【請求項１０】 光プローブ用のアクセサリ装置であって、一体化光集束素
    子を含む、装置。
11. 【請求項１１】 前記一体化光集束素子が、環状レンズを備える、請求項１
    ０に記載のアクセサリ装置。
12. 【請求項１２】 前記アクセサリ装置が、前記光プローブへの装着用末端お
    よび該装着用末端から遠位にある末端を含み、該遠位末端が、一体化ファセット
    ミラーを備える、請求項１０に記載のアクセサリ装置。
13. 【請求項１３】 前記アクセサリ装置が、少なくとも部分的に透明である、
    請求項１０に記載のアクセサリ装置。
14. 【請求項１４】 前記アクセサリ装置が、ウィンドウを含む、請求項１３に
    記載のアクセサリ装置。
15. 【請求項１５】 前記ウィンドウが、少なくとも部分的に平坦である、請求
    項１４に記載のアクセサリ装置。
16. 【請求項１６】 前記ウィンドウが、光プローブ用の対物レンズとして機能
    する、請求項１３に記載のアクセサリ装置。
17. 【請求項１７】 前記ウィンドウが、セグメントレンズを形成する、請求項
    １３に記載のアクセサリ装置。
18. 【請求項１８】 前記アクセサリ装置が、さらに、照明光源を備える、請求
    項１０に記載のアクセサリ装置。
19. 【請求項１９】 光プローブと併用するアクセサリ装置であって、該アクセ
    サリ装置は、連結リングを備え、該連結リングは、複数の開口部を備え、該開口
    部は、該光プローブに由来の複数の光透過性ファイバーを収容する大きさにされ
    ている、 装置。
20. 【請求項２０】 光プローブ用のアクセサリ装置であって、コード化情報を
    備えた電気素子を含む、装置。
21. 【請求項２１】 前記電気素子が、識別情報でコード化されている、請求項
    ２０に記載のアクセサリ装置。
22. 【請求項２２】 前記電気素子が、前記装置の特定操作モードを可能にする
    、請求項２０に記載のアクセサリ装置。
23. 【請求項２３】 前記電気素子が、遠隔プログラム化されている、請求項２
    ０に記載のアクセサリ装置。
24. 【請求項２４】 前記電気素子が、ＲＦＩＤチップである、請求項２０に記
    載のアクセサリ装置。
25. 【請求項２５】 システムであって、以下： メモリーを含むプロセッサであって、該メモリーは、識別情報を含む、プロセ
    ッサ；および 電気素子読み取り装置であって、該読み取り装置は、電気素子内のコード化さ
    れた情報にアクセスし、そして該電気素子で運ばれた情報に接続したプロセッサ
    に信号を伝達する、読み取り装置を備え、 ここで、該プロセッサは、該電気素子内のコード化された識別情報と、該メモ
    リー内の識別情報とを比較し、そして該電気素子内のコード化された識別情報と
    該メモリー内のコード化された識別情報との間で一致が見られるかどうかに基づ
    いて、命令を伝達する、 システム。
26. 【請求項２６】 もし、一致が見られないなら、前記電気素子内のコード化
    された前記識別情報が、前記メモリーに追加される、請求項２５に記載のシステ
    ム。
27. 【請求項２７】 もし一致が見られないなら、前記命令が、光プローブを機
    能させる命令を含む、請求項２５に記載のシステム。
28. 【請求項２８】 もし一致が見られるなら、前記命令が、光プローブを機能
    させない命令を含む、請求項２５に記載のシステム。
29. 【請求項２９】 さらに、光プローブおよびアクセサリ装置を含み、 該光プローブが、試料を照明し該試料から放射される光を受容する照明光学機
    器を含み、そして 該アクセサリ装置が、識別情報を備えた電気素子を含み、該識別情報が、前記
    電気素子読み取り装置により、アクセスできる、請求項２７または２８に記載の
    システム。
30. 【請求項３０】 前記電気素子が、遠隔プログラム化されている、請求項２
    ９に記載のシステム。
31. 【請求項３１】 さらに、前記プローブと連絡した光源を含み、ここで、該
    光源からの光の伝達が、前記プロセッサにより制御される、請求項２９に記載の
    システム。
32. 【請求項３２】 前記電気素子読み取り装置が、前記光プローブに装着され
    ている、請求項２９に記載のシステム。
33. 【請求項３３】 前記電気素子読み取り装置が、前記光プローブに一体的に
    装着されている、請求項２９に記載のシステム。
34. 【請求項３４】 前記電気素子読み取り装置が、前記光プローブに取り外し
    可能に装着されている、請求項２９に記載のシステム。
35. 【請求項３５】 前記電気素子が、ＲＦＩＤチップであり、そして前記電気
    素子読み取り装置が、トランスポンダである、請求項３０に記載のシステム。
36. 【請求項３６】 前記電気素子が、さらに、分析する標的組織に関連した情
    報を含む、請求項２９に記載のシステム。
37. 【請求項３７】 光プローブと併用し体腔にアクセスするアクセサリ装置で
    あって、該体腔と適合する可撓性部分を備える、装置。
38. 【請求項３８】 さらに、識別情報を備えた電気素子を含む、請求項３５に
    記載のアクセサリ装置。
39. 【請求項３９】 さらに、一体化レンズを含む、請求項３５に記載のアクセ
    サリ装置。
40. 【請求項４０】 さらに、識別情報を備えた電気素子を含む、請求項１０に
    記載のアクセサリ装置。
41. 【請求項４１】 さらに、本体と、該アクセサリ装置を該プローブに装着す
    るための装着素子とを含み、該装着素子は、該アクセサリ装置を該プローブから
    取り外すとき、該アクセサリ装置の該本体から切り離され、それにより、該アク
    セサリ装置の再使用を防止する、請求項１０に記載のアクセサリ装置。