JP2003501084A - 新規なカンジダ・アルビカンス遺伝子及びこれらの遺伝子によりコードされるタンパク質 - Google Patents

新規なカンジダ・アルビカンス遺伝子及びこれらの遺伝子によりコードされるタンパク質

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JP2003501084A
JP2003501084A JP2001502570A JP2001502570A JP2003501084A JP 2003501084 A JP2003501084 A JP 2003501084A JP 2001502570 A JP2001502570 A JP 2001502570A JP 2001502570 A JP2001502570 A JP 2001502570A JP 2003501084 A JP2003501084 A JP 2003501084A
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ララン ジャンルイ
ロシェ コルニエ
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アベンティス ファルマ ソシエテ アノニム
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Abstract

(57)【要約】 この発明は、カンジダ・アルビカンス遺伝子のタンパク質(以後、PcaDR472、PcaDR489、1PCaDR527、1PCaDR527、PCaFL024、PCaNL260、PCaDR361と呼ぶ)及びそれらの類似体並びに該タンパク質又は該タンパク質のポリペプチド類似体をコードするポリヌクレオチド(RNA、DNA)、該ポリペプチド及びポリヌクレオチドの製造方法、それらの、抗カビ剤として利用することのできる該タンパク質のインヒビターの製造のための利用及びかかるインヒビターを含む医薬組成物に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、新規なカンジダ・アルビカンス遺伝子及びこれらの遺伝子によりコ
ードされるタンパク質並びにこれらのタンパク質又はこれらのタンパク質のポリ
ペプチド類似体をコードするポリヌクレオチド(RNA、DNA)に関する。
【0002】 本発明は又、これらのポリペプチド及びポリヌクレオチドの製造方法、病原性
真菌類特にカンジダ・アルビカンスの研究のための及び本発明のこれらの遺伝子
によりコードされるタンパク質のインヒビターの製造のためのそれらの利用にも
関係し、これらのインヒビターは、抗真菌剤として用いることができる。本発明
は又、かかるインヒビターを含む医薬組成物にも関係する。
【0003】 従って、本発明は、特に、カンジダ・アルビカンスの新規なタンパク質及びこ
れらのタンパク質をコードするヌクレオチド配列、それらの製造方法及びそれら
の利用に関係する。
【0004】 又、以下においては、次の略号を用いる:アミノ酸についてのAA、核酸につ
いてのNA、リボ核酸についてのRNA、メッセンジャーRNAについてのmR
NA、リボヌクレアーゼについてのRNアーゼ、デオキシリボ核酸についてのD
NA、相補的DNAについてのcDNA、塩基対についてのbp、ポリメラーゼ
連鎖反応についてのPCR、カンジダ・アルビカンスについてのC.a.又はC
.アルビカンス、大腸菌についてのE.coli及びサッカロミセス・セレビシ
エについてのS.セレビシエ。
【0005】 以後用いる用語のスクリーニングは、アングロサクソン用語のスクリーニング
に対応する。用語ポリヌクレオチドは、以後、本発明のタンパク質をコードする
ポリヌクレオチド又はDNA配列を(及びRNAをも)指し、同じ機能を有するタ
ンパク質をコードするそれらの同族体をも指す。
【0006】 用語ポリペプチドは、以後、本発明のポリペプチド又は本発明のタンパク質又
は以下で定義する(それ故、同じ機能を有する)それらの機能的類似体若しくは同
族体を指す。
【0007】 用語真菌類は、以後、胞子を有する真核生物であって、吸着により栄養摂取が
起き、葉緑素を欠き、生殖を有性又は無性様式で行う当該真核生物を指す。
【0008】 真菌症は、病原性のカビにより引き起こされるヒト又は動物の感染症(浅在性
であっても深在性であってもよい)である。深在性真菌症の場合には、それらは
、非常に重く、予後は致死的であり得る。
【0009】 静真菌効果又は殺真菌効果を有する抗真菌性物質が、真菌症の治療において用
いられる。この治療は、治療剤のために利用可能な抗真菌性物質が少なく、それ
らは、しばしば、それらの使用を制限する副作用を有するので、困難なものであ
る。例えば、深在性真菌症のために選択される代表的治療剤のアンホテリシンB
は、腎毒性の副作用を有する。
【0010】 それ故、病原性のカビに対して有効であり且つ真菌感染症に対する治療剤にお
いて利用することのできる新規な物質に対する強い要求が存在している。これら
の物質は、免疫抑制の重い状態の場合の予防又は真菌感染症の医薬治療において
用いることができよう。加えて、これらの物質は、それらが真菌類の細胞の成長
を阻害し又は該細胞を殺すがヒトの細胞の必須機能を変化させない作用の特異的
様式を有するべきである。
【0011】 本発明の主題は、抗真菌性物質特にカンジダ属のカビによる感染症の治療を可
能にする物質の同定のための新規な標的を構成することのできる遺伝子を提供す
ることである。
【0012】 これらの遺伝子は、特に、これらの細胞の生存及び繁殖に欠くことのできない
必須遺伝子である。
【0013】 種々の方法を用いて、ある遺伝子の産物がカビの生存に必須であるか又は感染
の確立若しくは維持に必須であるかどうかを測定することができる。遺伝子の必
須の性質の同定は、その機能に関する更なる情報を与え且つ、遺伝子産物が抗真
菌性物質のための有用な標的を構成する当該遺伝子の選択を可能にする。これら
の方法の例は、以下に、簡単にまとめてある。これらの方法は、下記の刊行物に
記載されている: − Guthrie C.及びFink G.R.編、Methods in Enzymology, Vol 194, 1991,
「Guide to Yeast Genetics and Molecular Biology」、Academic Press Inc. − Pink A.H., A.E.Wheals and J.S.Harrison編、The yeast, Vol.6, 1995,
「Yeast Genetics」、Academic Press Inc. Ausubel F.等編、「Short Protocol
s in Molecular Biology」、1995, Wiley. − Brown A.J.P.及びTuite M.F.(編)「Yeast Gene Analysis」Methods in Mi
crobiology, Vol26, 1998, Academic Press Inc.
【0014】 場合によっては、これらの記載された方法の一つ又は他のものを、求める結果
の関数として利用することとなろう。特に、この操作を、遺伝子の直接的不活性
化法により又は遺伝子の一時的不活性化法によって実施することができる。
【0015】 酵母サッカロミセス・セレビシエにおいて、最も一般的に利用される方法は、
酵母の染色体中の研究している遺伝子の不活性化である。野生型対立遺伝子を、
遺伝的マーカー(例えば、栄養要求性遺伝子又は耐性マーカー)の挿入によって不
活性化する。この挿入は、一般に、Guthrie C.及びFink G.R.編、Methods in En
zymology, Vol 194,1991,「Guide to Yeast Genetics and Molecular Biology」
、Academic Press Inc.又はGultner等、Nucleic Acids Research,1996,24:2519-
2524に記載されたような公知の方法により調製される線状欠失用カセットを用い
る遺伝子変換法によって得られる。
【0016】 この不活性化は、二倍体株において起き、次いで、減数分裂が、窒素欠乏培地
での増殖等の標準的方法により誘導されて、個々の子嚢に由来する4つの胞子を
顕微操作により単離する。必須遺伝子の不活性化は、選択マーカーを獲得した2
つの胞子(4つの内の)の生存力の喪失を生じる。これらの胞子の生存力は、野生
型遺伝子の1コピーを有する動原体又は複製可能なプラスミドの該株への導入に
より回復され得る。
【0017】 この操作は又、遺伝子の一時的な不活性化によって行うこともでき:制御可能
なプロモーターの利用も又、ある遺伝子が細胞の生存に必須であるか否かの決定
を可能にする。これを行うためには、その遺伝子のネイティブなプロモーターを
染色体上の又は染色体外プラスミド上の直接制御可能なプロモーターにより置き
換える。例えば、GALプロモーター若しくはその誘導体又はtetOプロモー
ターを利用することができる(Mumberg等、1994, Nucleic Acid Research,22:576
7-5768;Belli等、1998, Yeast,14:1127-1138)。従って、研究中の遺伝子の必須
の特性は、用いたプロモーターが、酵母S.セレビシエの一倍体株において又は
C.アルビカンス等の二倍体微生物中の第二の対立遺伝子の不活性化後に、抑制
されたときに認められる。
【0018】 一の種において公知の必須遺伝子から出発して、他の真菌種における類似の機
能を有する相同遺伝子の同定を行うことができ:公知の方法を利用して、他の真
菌種において研究している遺伝子の相同遺伝子(いわゆる「オルソロガス」遺伝
子)又は研究している遺伝子と類似の機能を有する遺伝子を同定することができ
る。これらの方法は、下記の書籍に記載されている:
【0019】 Sambrook等、1989, Molecular Cloning, Cold Spring Harbor Laboratory Pre
ss。 − Ausubel F.等編、「Short Protocols in Molecular Biology」, 1995, Wi
ley。 − Guthrie C.及びFink G.R.編、Methods in Enzymology, Vol 194, 1991,「
Guide to Yeast Genetics and Molecular Biology」, Academic Press Inc.
【0020】 この操作は、例えば、相同性によるスクリーニングにより、遺伝子相補性によ
り行うことができ又は病原性真菌類のゲノムDNAライブラリー若しくは相補的
DNA(cDNA)ライブラリーに由来する特異的プローブを用いるPCRによる
増幅によっても行うことができる。
【0021】 ゲノムDNA又はcDNAライブラリーを公知の方法に従って調製することが
でき、得られたポリヌクレオチド断片を、S.セレビシエと同様に大腸菌中でも
有用である発現ベクター例えばpRS423又はその誘導体中に組み込む。この
バンクのスクリーニングは、それらの細菌コロニーについての標準的イン・シト
ゥーハイブリダイゼーション法によって行うことができる。これらのハイブリダ
イゼーション条件は、多かれ少なかれ研究している遺伝子との高い相同性を有す
る断片を同定するために、反応に望ましい緊縮度に適合される。
【0022】 真菌類の他の種の遺伝子は、「遺伝子相補性」と呼ばれる公知の方法によって
も同定することができる。例えば、同定された必須遺伝子が制御可能なプロモー
ターの制御下に置かれたS.セレビシエ株を、研究している真菌類例えばC.ア
ルビカンスに対応するDNA又はcDNAバンクの代表的試料によってトランス
フォームすることができる。これらの酵母を、このプロモーターが抑制される条
件下で培養した場合には、最初の必須遺伝子と機能的に同等な研究している真菌
の配列を含む組換えベクターを有する酵母のみが生存できる。研究している真菌
の遺伝子の配列を、次いで、公知の方法によって、組換えベクターを単離して配
列決定することにより同定する。同様に、いわゆる「プラスミドシャッフル」法
は、最初の必須遺伝子の発現を失っており且つ他の真菌に由来する機能的に同等
な配列を含んでいる酵母の選択を可能にする。
【0023】 この研究は、種々の種において行うことができ:必須遺伝子と機能的に同等の
遺伝子又は該必須遺伝子の配列における同族体を他の真菌類において、特にヒト
に影響を及ぼす種々の病原性真菌類において単離することができる。このために
は、特に、接合菌類、担子菌類、子嚢菌類及び不完全菌類綱を用いる。特に、こ
れらの真菌類は、次の亜綱に属する:カンジダ種、特に、カンジダ・アルビカン
ス、カンジダ・グラブラタ(glabrata)、カンジダ・トロピカリス(tropicalis)、
カンジダ・パラプシロシス(parapsilosis)及びカンジダ・クルゼイ(krusei)。こ
れらの真菌類は又、次の亜綱にも属している:アスペルギルス・フミガーツス(f
umigatus)、コクシジオイデス・イミチス(Coccidioides immitis)、クリプトコ
ッカス・ネオフォルマンス(neoformans)、ヒストプラスマ・キャプスラーツム(H
istoplasma capsulatum)、ブラストミセス・デルマチディス(dermatidis)、パラ
コクシジオイデス・ブラジリエンシス(Paracoccidioides brasiliensis)及びス
プロロトリクス・シェンキイ(Sprorothrix schenckii)。
【0024】 それ故、本発明は、抗真菌性物質、例えば、特に、抗カンジダ・アルビカンス
物質の同定に関係する。
【0025】 それ故、本発明は、抗カビ剤として利用することのできるカビタンパク質のイ
ンヒビターに関係する。
【0026】 こうして、ヒトに感染症を引き起こす微生物例えば病原性酵母カンジダ・アル
ビカンスが知られている。病気を治療する手段を見出す目的をもって、例えば、
本発明の細胞内タンパク質等の標的を選択することができ、本発明の遺伝子によ
りコードされる少なくとも一種の本発明のタンパク質をこれらの標的の一つ又は
幾つかであってよい。
【0027】 従って、本発明は、カンジダ・アルビカンスのタンパク質をコードするDNA
及びRNAポリヌクレオチドを単離してそれらのヌクレオチド配列をもたらすこ
とを可能にする。
【0028】 本発明のカンジダ・アルビカンスのタンパク質をコードする本発明の遺伝子は
、次のように呼ばれる:CaDR472、CaDR489、CaDR527(2
つの異なる対立遺伝子形態即ち1CaDR527及び2CaDR527にて)、
CaFL024、CaNL260及びCaDR361。
【0029】 これらの遺伝子(及びCaDR527の2つの対立遺伝子)のヌクレオチド配列
は、それぞれ、次のように呼ばれる: − CaDR472のSEQ ID NO:1、 − CaDR489のSEQ ID NO:3、 − CaDR527の第一の対立遺伝子即ち1CaDR527のSEQ ID NO:5、
− CaDR527の第二の対立遺伝子即ち2CaDR527のSEQ ID NO:7、
− CaFL024のSEQ ID NO:9、 − CaNL260のSEQ ID NO:11 − 及びCaDR361のSEQ ID NO:13。
【0030】 本発明の遺伝子によりコードされるタンパク質のポリペプチド配列は、それぞ
れ、次のように呼ばれる: − CaDR472によりコードされるタンパク質のSEQ ID NO:2即ちPCaD
R472、 − CaDR489によりコードされるタンパク質のSEQ ID NO:4即ちPCaD
R489、 − 1CaDR527によりコードされるタンパク質のSEQ ID NO:6即ち1PC
aDR527、 − 2CaDR527によりコードされるタンパク質のSEQ ID NO:8即ち2PC
aDR527、 − CaFL024によりコードされるタンパク質のSEQ ID NO:10即ちPCa
FL024、 − CaNL260によりコードされるタンパク質のSEQ ID NO:12即ちPCa
NL260 − 及びCaDR361によりコードされるタンパク質のSEQ ID NO:14即ちP
CaDR361。
【0031】 それ故、本発明の主題は、各々下記の群から選択するヌクレオチド配列を含む
単離されたポリヌクレオチドである: a)上で規定した及び以下で規定するSEQ ID NO:2、SEQ ID NO:4、SEQ ID N
O:6、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:10、SEQ ID NO:12及びSEQ ID NO:14から
選択する配列と同じ機能を有し且つ該配列と相同なアミノ酸配列を有するポリペ
プチドをコードするポリヌクレオチドと少なくとも50%の又は少なくとも60
%の、好ましくは少なくとも70%の同一性を有するポリヌクレオチド、 b)ポリヌクレオチドa)の相補的ポリヌクレオチド、 c)a)及びb)に規定した少なくとも15の連続する塩基を含むポリヌクレ
オチド。
【0032】 それ故、本発明の主題は、DNAである上で規定したポリヌクレオチドである
【0033】 それ故、本発明の主題は、RNAである上で規定したポリヌクレオチドである
【0034】 本発明の一層正確な主題は、各々が、上で規定し及び以下で規定するSEQ ID N
O:1、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:7、SEQ ID NO:9、SEQ ID NO:
11及びSEQ ID NO:13から選択するヌクレオチド配列を含む上で規定したポリ
ヌクレオチドである。
【0035】 それ故、本発明は、それぞれ、カンジダ・アルビカンスのタンパク質PCaD
R427、PCaDR489、1PCaDR527、2PCaDR527、PC
aFL024、PCaNL260、PCaDR361をコードするDNA配列の
単離を可能にする。
【0036】 本発明は又、本発明の遺伝子の核酸配列及びこれらの遺伝子にコードされるタ
ンパク質PCaER472、PCaDR489、1PCaDR527、2PCa
DR527、PCaFL024、PCaNL260、PCaDR361のアミノ
酸配列をもたらすことをも可能にする。
【0037】 それ故、本発明の主題は、それぞれ、カンジダ・アルビカンスのタンパク質(
PCaDR472、PCaDR489、1PCaDR527、2PCaDR52
7、PCaFL024、PCaNL260、PCaDR361と同じ機能を有す
るもの)をコードする遺伝子であり、各々、上で規定し及び以下で規定するSEQ I
D NO:1、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:7、SEQ ID NO:9、SEQ ID
NO:11及びSEQ ID NO:13から選択するヌクレオチド配列を含むことを特徴と
する上記のポリヌクレオチドにより規定されるDNA配列である。
【0038】 それ故、かかる本発明のSEQ ID NO:1は、747ヌクレオチドを含む。
【0039】 それ故、かかる本発明のSEQ ID NO:3は、711ヌクレオチドを含む。
【0040】 それ故、かかる本発明のSEQ ID NO:5は、1383ヌクレオチドを含む。
【0041】 それ故、かかる本発明のSEQ ID NO:7は、1383ヌクレオチドを含む。
【0042】 それ故、かかる本発明のSEQ ID NO:9は、2262ヌクレオチドを含む。
【0043】 それ故、かかる本発明のSEQ ID NO:11は、447ヌクレオチドを含む。
【0044】 それ故、かかる本発明のSEQ ID NO:13は、966ヌクレオチドを含む。
【0045】 本発明の主題は又、各々、SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:6、SEQ
ID NO:8、SEQ ID NO:10、SEQ ID NO:12及びSEQ ID NO:14から選択するア
ミノ酸配列をコードする上で規定した遺伝子のDNA配列でもある。
【0046】 それ故、タンパク質PCaDR472のSEQ ID NO:2は、248AAを含む。
【0047】 それ故、タンパク質PCaDR489のSEQ ID NO:4は、236AAを含む。
【0048】 それ故、タンパク質1PCaDR527のSEQ ID NO:6は、460AAを含む
【0049】 それ故、タンパク質2PCaDR527のSEQ ID NO:8は、460AAを含む
【0050】 それ故、タンパク質PCaFL024のSEQ ID NO:10は、753AAを含む
【0051】 それ故、タンパク質PCaNL260のSEQ ID NO:12は、148AAを含む
【0052】 それ故、タンパク質PCaDR361のSEQ ID NO:14は、321AAを含む
【0053】 本発明の特別の主題は、上で規定したタンパク質PCaDR472、PCaD
R489、1PCaDR527、2PCaDR527、PCaFL024、PC
aNL260、PCaDR361をコードするDNA配列並びにこれらとハイブ
リダイズし及び/又はこれらの配列若しくはこれらの断片との有意の相同性を与
え及び同じ機能を有するタンパク質をコードするDNA配列である。
【0054】 本発明の主題は又、上で規定したタンパク質PCaDR472、PCaDR4
89、1PCaDR527、2PCaDR527、PCaFL024、PCaN
L260、PCaDR361と同じ活性を有するタンパク質をコードする少なく
とも一つのヌクレオチドの抑制、挿入及び/又は置換により導入された改変を含
む上で規定したDNA配列でもある。
【0055】 特に、本発明の主題は、上で規定したDNA配列並びに該DNA配列と少なく
とも50%の又は少なくとも60%の、好ましくは少なくとも70%のヌクレオ
チド配列相同性を有するDNA配列である。
【0056】 それ故、本発明の主題は又、上で規定したDNA配列並びに類似の機能のタン
パク質をコードするDNA配列でもある(それぞれのAA配列は、該DNA配列
によりコードされるAA配列と少なくとも40%の、特には45%の、又は少な
くとも50%の、むしろ少なくとも60%の、好ましくは少なくとも70%の相
同性を有する)。
【0057】 ハイブリダイズする配列は、上記のDNA配列の一つと高、中又は低緊縮の標
準的条件下でハイブリダイズし及び同じ機能を有するポリペプチドをコードする
DNA配列を含む。これらの緊縮条件は、当業者に公知の条件下で実施されるも
の、例えば、Sambrook等、Molecular cloning, Cold Spring Harbor Laboratory
Press, 1989に記載されたものである。かかる緊縮条件は、例えば、5×SSP
E;10×デンハート;100μg/mlssDNA;1%SDS溶液中での、
65℃で18時間のハイブリダイゼーションとそれに続く2×SSCによる5分
ずつ3回の洗浄とその後の1×SSC;0.1%SDS中での65℃で15分ず
つ3回の洗浄である。高緊縮条件は、例えば、5×SSPE;10×デンハート
;100μg/mlssDNA;1%SDS溶液中での65℃で18時間のハイ
ブリダイゼーション及び、それに続く2×SSC;0.05%SDS溶液による
65℃で20分ずつ2回の洗浄とその後の0.1×SSC;0.1%SDS溶液
中での65℃で45分間の最終洗浄を含む。中位の緊縮条件は、例えば、0.2
×SSC、0.1%SDS溶液中での65℃で20分間の最終洗浄を含む。
【0058】 有意の相同性を有する配列は、上記のDNA配列及び同じ機能を有するタンパ
ク質をコードするDNA配列の一つとの中位の又はかなりのヌクレオチド配列同
一性を有する配列を含む。
【0059】 それ故、類似のDNA配列は、カンジダ・アルビカンス以外の新菌類特にS.
c.に属し得るDNA配列又は上で規定したカンジダ・アルビカンスの遺伝子の
DNA配列と類似し若しくは同一のDNA配列を意味する。これらの類似のDN
A配列は、上で規定した遺伝子のDNA配列と必ずしも同一ではない。ヌクレオ
チドレベルでの配列相同性は、中位又はかなりのものであってよい。従って、本
発明は、特に、本発明の遺伝子の配列と少なくとも50%の好ましくは少なくと
も60%の尚一層好ましくは少なくとも70%のヌクレオチド配列相同性を有す
るDNA配列に関係する。
【0060】 その上、これらの類似DNA配列は、アミノ酸配列レベルで、上で規定した遺
伝子によりコードされるタンパク質と同じタンパク質を必ずしもコードしない。
従って、本発明は、特に、本発明の遺伝子によりコードされるタンパク質と少な
くとも40%の、特には45%の、好ましくは少なくとも50%の、一層好まし
くは少なくとも60%の尚一層好ましくは少なくとも70%のアミノ酸配列相同
性を有するいわゆる相同タンパク質をコードするDNA配列に関係する。
【0061】 本発明の各遺伝子は、それぞれ以下の配列表に表示したSEQ ID NO:1、SEQ ID
NO:3、SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:7、SEQ ID NO:9、SEQ ID NO:11及びSEQ
ID NO:13に示したように一本鎖DNA配列として表されるが、本発明がこの胃
本鎖DNA配列の相補的DNA配列を含み且つこれらの2つの互いに相補的なDN
A配列により構成されるいわゆる二本鎖DNA配列をも含むということは理解さ
れる。
【0062】 上で規定したDNA配列は、上で規定したアミノ酸配列SEQ ID NO:2、SEQ ID
NO:4、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:10、SEQ ID NO:12及びSE
Q ID NO:14にそれぞれ対応するアミノ酸をコードするコドンの組合せの例であ
るが、本発明が、これらの同じアミノ酸配列をコードするコドンの他の任意な自
由な組合せを含むということも理解される。
【0063】 ポリヌクレオチド特に上で規定したDNA配列、前記の改変されたDNA配列
(又は、上で規定したような相同なDNA配列)の製造のためには、当業者に公知
の技術特にSambrook,J. Fritsh,E.F.§Maniatis,T.(1989)の「Molecular clonin
g: a laboratory manual」、Laboratory, Cold Spring Harbor NY.に記載された
ものを利用することができる。
【0064】 上で規定した相同DNA配列は、特に、当業者に公知の方法例えば縮重ヌクレ
オチドプライマーを利用してこのDNAを対応する真菌類のゲノム又はcDNA
ライブラリーから増幅するPCR技術によって単離することができる。このcD
NAは又、本発明の範囲内で研究している、異なる種の真菌類例えばカンジダ・
アルビカンスから単離したmRNAから調製することもでき、以下の種からも全
く同様に調製することができる:カンジダ・ステラトイデア(Stellatoidea)、カ
ンジダ・トロピカリス、カンジダ・パラプシロシス、カンジダ・クルゼイ、カン
ジダ・シュードトロピカリス、カンジダ・キラーモンディー(quillermondii)、
カンジダ・グラブラタ、カンジダ・ルイジアニ(luisianiae)又はカンジダ・ルゴ
サ(rugosa)又はサッカロミセス・セレビシエ等の真菌類、又はアスペルギルス若
しくはクリプトコッカス等の真菌類特に例えばアスペルギルス・フミガーツス、
コクシジオイデス・イミチス、クリプトコッカス・ネオフォルマンス、ヒストプ
ラスマ・キャプスラーツム、ブラストミセス・デルマティティディス、パラコク
シジオイデス・ブラジリエンス及びスポロトリクス・シェンキイ又は藻菌類若し
くは真菌類綱の真菌類特に担子菌類、子嚢菌類、半子嚢菌類(酵母)及び不整子嚢
菌目の亜綱、ギムナスカレス(gymnascales)(皮膚及び毛髪のカビ)又はヒフォミ
コーシス綱、特に、分生子菌亜綱及び葉状体胞子菌目{その内の、次の種:ケカ
ビ、クモノスカビ、コクシジオイデス、パラコクシジオイデス(ブラストミセス
、ブラジリエンシス)、エンドミセス(ブラストミセス)、アスペルギルス、メニ
シリウム(スコプラリオプシス)、トリコフィトン(クテノミセス)、エピデルモフ
トン、ミクロスポロン、ピエドライア、ホルモデンドロン、フィアロフォラ、ス
ポロトリコン、クリプトコッカス、カンジダ、ゲオトリクム、トリコスポロン又
はトロプスロシスも}。
【0065】 従って、本発明のポリヌクレオチドは、通常のクローニング及びスクリーニン
グ方法例えば細胞から抽出された染色体DNAの断片からの(又は、遺伝子バン
ク由来でもよい)クローニング及びシーケンシングの方法を利用することにより
得ることができる。例えば、本発明のポリヌクレオチドを得るために、染色体D
NA断片のバンクを利用することができる。放射性元素で標識したオリゴヌクレ
オチドに対応するプローブ(好ましくは、17ヌクレオチドより構成され又は2
0ヌクレオチド以上より構成されたもの及び部分配列に由来するもの)を調製す
ることができる。このプローブのDNAと同一のDNAを含むクローンは、緊縮
条件下でこの方法において同定され得る。この方法において同定された個々のク
ローンの配列決定(元の配列に由来する配列決定用プライマーを用いる)により、
完全な遺伝子配列を決定するために、両方向への配列の拡張が可能となる。通常
の及び効率的な様式で、かかる配列決定は、プラスミドから調製した変性された
二本鎖DNAの利用により実施され得る。かかる技術は、上で示したManiatis,T
. Fritsch,E.F.及びSambrookにより記載されている(Laboratory Manual, Cold S
pring Harbor, New York(1989)(特に、ハイブリダイゼーション及び変性した二
本鎖DNAからの配列決定によるスクリーニングについての章中の1.90及び
13.70)。
【0066】 本発明の範囲内で、特に、以下に実験部に記載の実施例に示すように、カンジ
ダ・アルビカンスの染色体DNA断片のバンクを利用することができる。
【0067】 本発明を実施した操作条件の詳細な記載を以下に与える。
【0068】 この発明の全く特別の主題は、各々、上で規定したDNA配列によりコードさ
れるSEQ ID NO:2、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:1
0、SEQ ID NO:12及びSEQ ID NO:14から選択するアミノ酸配列を有するポリ
ペプチド及びこれらのポリペプチドの類似体である。
【0069】 ポリペプチド類似体とは、アミノ酸配列が少なくとも一つのアミノ酸の置換、
抑制又は付加により改変されているが同じ生物学的機能を保持しているポリペプ
チドと理解される。かかるポリペプチド類似体は、自然に生成し得るし又は転写
後改変により又は当業者に公知の技術を用いて上に示したような本発明のDNA
配列を改変することによっても生成することができ、これらの技術の内で、当業
者に公知の指定された突然変異誘発(Kramer,W.等、Nucl.Acids Res.,12,9441(19
84);Kramer,W.及びFritz,H.J.,Methods in Enzymology,154,350(1987);Zoller
,M.J.及びSmith,M. Methods in Enzymology,100,468(1983))を特に挙げることが
できる。
【0070】 改変されたDNAの合成は、上に示したように実施することができ、特に、周
知の化学合成技術例えばホスホトリエステル法[Letsinger,R.L及びOgilvie,K.K.
,K.Am.CHEM.Soc.,91,3350(1969);Merrifield,R.B.,Sciences,150,178(1968)]又
はホスホアミダイト法[Beaucage,S.L及びCaruthers,M.H.,Tetrahedron Lett.,22
,1859(1981);McBRIDE,L.J.及びCaruthers,M.H. Tetrahedron Lett.,24 245(198
3)]又はこれらの方法の組合せを利用することにより実施することができる。
【0071】 それ故、本発明のポリペプチドは、当業者に公知の技術を用いて、特に化学合
成により又は以下に示すように原核若しくは真核宿主細胞中での発現による組換
えDNA技術によっても製造することができる。
【0072】 本発明の特別の主題は、上で規定したアミノ酸配列SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:
4、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:10、SEQ ID NO:12及びSEQ ID
NO:14をそれぞれ有する組換えタンパク質PCaDR472、PCaDR48
9、1PCaDR527、2PCaDR527、PCaFL024、PCaNL
260、PCaDR361の製造方法であって、該製造方法は、これらのタンパ
ク質の各々の製造のために、このタンパク質をコードする上で規定したDNA配
列の適当な宿主における発現と、その後の、該組換えタンパク質の単離精製を含
んでいる。
【0073】 本発明のポリペプチドの製造のために、当業者に公知の、遺伝子工学を利用す
る組換えDNA技術及び細胞培養法を特に利用することができる。次いで、以下
の段階を実施することができる:先ず、適当な遺伝子を調製し、次いで、この遺
伝子をベクターに組み込み、この遺伝子のキャリアーベクターを適当な宿主細胞
にトランスファーし、その遺伝子の発現によりそのポリペプチドを生成し、その
ポリペプチドを単離し、こうして生成されたポリペプチドを次いで精製すること
ができる。
【0074】 本発明のポリヌクレオチドの発現により得られる本発明のポリペプチドは、ト
ランスフォームされた細胞培養物から当業者に周知の方法例えば硫酸アンモニウ
ム又はエタノールによる沈殿、酸性条件下での抽出、アニオン若しくはカチオン
交換クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、ヒドロキシルア
パタイトクロマトグラフィー及び高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)によ
り精製することができる。当業者に周知の技術を用いて、タンパク質が単離精製
中に変性した場合にそのタンパク質を再生することができる。
【0075】 本発明によるDNA配列特にSEQ ID NO:1、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:5、SE
Q ID NO:7、SEQ ID NO:9、SEQ ID NO:11及びSEQ ID NO:13は、当業者に公
知の方法により、特に、化学合成により又は合成オリゴヌクレオチドプローブを
用いて公知のハイブリダイゼーション技術並びに単離された断片からのDNAの
増幅により又は逆転写酵素によるメッセンジャーRNA(mRNA)からのDNA
の増幅により遺伝子バンクをスクリーニングすることによって製造することがで
きる。
【0076】 先ず全RNAの抽出によってmRNAを単離し、次いで、これらのmRNAか
ら逆転写酵素によってcDNAを合成することを含む技術の利点は、特に、mR
NAは、たとえイントロンがゲノムDNA中に存在しても、これらの非コード配
列を含まないという事実にある。
【0077】 従って、当業者に公知の通常のクローニング技術、特に、Sambrook,J. Fritsh
,E.F.§Maniatis,T.(1989)により書物「Molecular cloning: a laboratory manu
al, Laboratory, Cold Spring Harbor NY」に記載されたものを実施することが
できる。
【0078】 これらの技術において、クローニングを、断片を、適当な市販のキットにより
提供されるプラスミドに挿入してから、そうして得られたプラスミドにより細菌
株をトランスフォームすることにより実施することができる。特に、XL1Bl
ue又はDH5alpha大腸菌株を用いることができる。次いで、これらの株
を、上記の当業者に公知の標準的技術(Sambrook, Friths及びManiatis)によりプ
ラスミドDNAを抽出するために培養することができる。次いで、プラスミドD
NA中に含まれる増幅された断片のDNA配列決定を行うことができる。
【0079】 本発明のポリペプチドは、本発明のポリヌクレオチド特に適当なプロモーター
が先行する本発明のポリペプチドをコードするDNA配列を含む宿主細胞中での
発現によって得ることができる。この宿主細胞は、原核細胞例えば大腸菌又は真
核細胞例えば酵母例えばサッカロミセスが属する子嚢菌類若しくは例えばCos
細胞等の哺乳動物細胞であってよい。
【0080】 本発明の特別の主題は、各々、上で規定した本発明のDNA配列の一つを含む
発現ベクターである。
【0081】 それ故、これらの発現ベクターの各々において、かかるDNA配列は、特に、
カンジダ・アルビカンスのタンパク質をコードする本発明の遺伝子の及びSEQ ID
NO:1、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:7、SEQ ID NO:9、SEQ ID N
O:11及びSEQ ID NO:13から選択するヌクレオチド配列を含むDNA配列であ
る。
【0082】 それ故、これらの発現ベクターの各々において、かかるDNA配列は、尚一層
特に、上で規定され及び以下で規定されるアミノ酸配列SEQ ID NO:2、SEQ ID N
O:4、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:10、SEQ ID NO:12及びSEQ
ID NO:14の一つをコードする上で規定した遺伝子のDNA配列である。
【0083】 それ故、本発明の発現ベクターの各々において、かかるDNA配列は、タンパ
ク質PCaDR472、PCaDR489、1PCaDR527、2PCaDR
527、PCaFL024、PCaNL260、PCaDR361の一つをコー
ドする上で規定したDNA配列並びにこれとハイブリダイズし及び/又はこの配
列と若しくはこれの断片と有意の相同性を有するDNA配列であり、又は同じ活
性を有するタンパク質をコードする、少なくとも1ヌクレオチドの抑制、挿入及
び/若しくは置換によって導入された改変を含むDNA配列でもある。
【0084】 発現ベクターの各々において、かかるDNA配列は、特に、上で規定したDN
A配列並びに該DNA配列と少なくとも50%の又は少なくとも60%の、好ま
しくは少なくとも70%のヌクレオチド配列相同性を有する類似のDNA配列で
あり、又はAA配列が該DNA配列によりコードされるAA配列と少なくとも4
0%の、特には45%の、又は少なくとも50%の、むしろ少なくとも60%の
好ましくは少なくとも70%の相同性を有するタンパク質をコードする類似DN
A配列でもある。
【0085】 これらの発現ベクターは、適当なプロモーターの制御下でタンパク質の発現を
可能にするベクターである。かかるベクターは、プラスミド、コスミド又はウイ
ルスDNAであってよい。原核細胞については、プロモーターは、例えば、la
cプロモーター、trpプロモーター、tacプロモーター、β-ラクタマーゼ
プロモーター又はPLプロモーターであってよい。酵母細胞については、プロモ
ーターは、例えば、PGKプロモーター又はGALプロモーターであってよい。
哺乳動物細胞については、プロモーターは、例えば、SV40プロモーター又は
アデノウイルスプロモーターであってよい。
【0086】 バキュロウイルス型ベクターも又、昆虫細胞における発現用に利用することが
できる。
【0087】 宿主細胞は、例えば、原核細胞又は真核細胞である。原核細胞は、例えば、大
腸菌、バチルス又はストレプトミセスである。真核宿主細胞は、酵母並びに一層
高等な生物の細胞例えば哺乳動物細胞又は昆虫細胞を包含する。これらの哺乳動
物細胞は、例えば、ハムスターのCHO又はBHK細胞及びサルのCos細胞で
ある。昆虫細胞は、例えば、SF9細胞である。
【0088】 それ故、本発明は、タンパク質PCaDR472、PCaDR489、1PC
aDR527、2PCaDR527、PCaFL024、PCaNL260、P
CaDR361の一つをコードする本発明のポリヌクレオチドの、本発明のポリ
ヌクレオチドにより特にアミノ酸配列SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:
6、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:10、SEQ ID NO:12及びSEQ ID NO:14をコー
ドするDNA配列によりトランスフォームされた宿主細胞における発現を含む方
法に関係する。かかる方法の履行において、宿主細胞は、特に、真核細胞である
【0089】 本発明の履行のために、用いるベクターは、例えば、pGEX又はpBADで
あってよく、宿主細胞は、大腸菌であってよいし、又は例えばベクターpYX2
22で、宿主は、特に、サッカロミセス・セレビシエであってよい。
【0090】 本発明の特別の主題は、上で規定したベクターであって本発明のDNA配列を
含むベクターによりトランスフォームされた宿主細胞である。
【0091】 それ故、本発明の主題は、上で規定した本発明の組換えタンパク質の製造方法
であり、該方法において、宿主細胞は、DH5alpha大腸菌又はXL1−B
lue大腸菌であり又は特にサッカロミセス・セレビシエである。
【0092】 上記の操作を実施することのできる条件の詳細な説明は、以下の実験部に与え
る。こうして、本発明の遺伝子が挿入されたプラスミドが得られ、次いで、宿主
細胞へ導入されるこのプラスミドが、当業者に公知の通常の技術により操作する
ことによって得られる。
【0093】 本発明の非常に正確な主題は、1999年5月25日にCollection Nationale
de Cultures de Microorganismes (CNCM) INSTITUT PASTEUR 25, rue du Doc
teur Roux 75724 PARIS Cedex 15に、次の番号にて寄託した7つのプラスミド
である:I−2214、I−2215、I−2216、I−2217、I−22
11、I−2212及びI−2213。
【0094】 I−2214は、本発明の実施例1に示したようにして調製した本発明のカン
ジダ・アルビカンスCaDR472の遺伝子を有するプラスミドを含む細菌XL
1−blue大腸菌により構成されたCaDR472.10株の登録番号である
【0095】 それ故、この遺伝子は、SEQ ID NO:1の配列CaDR472に対応している。
【0096】 I−2215は、本発明の実施例2に示したようにして調製した本発明のカン
ジダ・アルビカンスCaDR489の遺伝子を有するプラスミドを含む細菌XL
1−blue大腸菌により構成されたCaDR489.37株の登録番号である
【0097】 それ故、この遺伝子は、SEQ ID NO:3の配列CaDR489に対応している。
【0098】 I−2216は、本発明の実施例3に示したようにして調製した本発明のカン
ジダ・アルビカンスCaDR527の遺伝子(対立遺伝子1)を有するプラスミド
を含む細菌XL1−blue大腸菌により構成されたCaDR527.2株の登
録番号である。
【0099】 それ故、この遺伝子は、SEQ ID NO:5の配列1CaDR527に対応している
【0100】 I−2217は、本発明の実施例3に示したようにして調製した本発明のカン
ジダ・アルビカンスCaDR527の遺伝子(対立遺伝子2)を有するプラスミド
を含む細菌XL1−blue大腸菌より構成されたCaDR527.3株の登録
番号である。
【0101】 それ故、この遺伝子は、SEQ ID NO:7の配列2CaDR527に対応している
【0102】 I−2211は、本発明の実施例4に示したようにして調製した本発明のカン
ジダ・アルビカンスCaFL024の遺伝子を有するプラスミドを含む細菌XL
1−blue大腸菌により構成されたCaFL024.4株の登録番号である。
【0103】 それ故、この遺伝子は、SEQ ID NO:9の配列CaFL024に対応している。
【0104】 I−2212は、本発明の実施例5に示したようにして調製した本発明のカン
ジダ・アルビカンスCaNL260の遺伝子を有するプラスミドを含む細菌XL
1−blue大腸菌により構成されたCaNL260.4株の登録番号である。
【0105】 それ故、この遺伝子は、SEQ ID NO:11の配列CaNL260に対応している
【0106】 I−2213は、本発明の実施例6に示したようにして調製した本発明のカン
ジダ・アルビカンスCaDR361の遺伝子を有するプラスミドを含む細菌XL
1−blue大腸菌により構成されたCaDR361.3株の登録番号である。
【0107】 それ故、この遺伝子は、SEQ ID NO:13の配列CaDR361に対応している
【0108】 それ故、本発明の非常に正確な主題は、番号I−2214、I−2215、I
−2216、I−2217、I−2211、I−2212及びI−2213 に
て寄託した少なくとも一つのプラスミドである。
【0109】 本発明を実施した操作条件は、以下の実験部に記載する。
【0110】 それ故、本発明の主題は、上で規定したタンパク質PCaDR472、PCa
DR489、1PCaDR527、2PCaDR527、PCaFL024、P
CaNL260、PCaDR361の一つの活性を、抗カビ特性を測定すること
を希望する各産物の存在下で測定し、そしてこの活性に対する阻害効果を有する
産物を選択するステージを含むことを特徴とする抗カビ産物のスクリーニング方
法である。
【0111】 特に、本発明のタンパク質PCaDR472、PCaDR489、1PCaD
R527、2PCaDR527、PCaFL024、PCaNL260、PCa
DR361をコードする遺伝子がカンジダ・アルビカンスの細胞の生存に必須で
あれば、かかるタンパク質PCaDR472、PCaDR489、1PCaDR
527、2PCaDR527、PCaFL024、PCaNL260、PCaD
R361の阻害性物質は、抗カビ剤として(医薬として又は工業レベルで)有用で
あろう。
【0112】 例えば、抗カビ物質例えばカンジダ・アルビカンスに対して活性な物質をスク
リーニングするために、本発明の遺伝子によりコードされるタンパク質又はその
機能的同族体の一つの活性を測定し、そのタンパク質を、抗カビ特性を測定する
ことを希望する各産物の存在下に置き、そしてこの活性に対する阻害効果を有す
る産物を選択する。
【0113】 かかるスクリーニングは、本発明のタンパク質PCaDR472、PCaDR
489、1PCaDR527、2PCaDR527、PCaFL024、PCa
NL260、PCaDR361の一つの活性を、試験すべき潜在的アクチベータ
ー又はインヒビターの存在下で、例えば適当な反応媒質中でイン・ビトロで測定
することにより測定することにより実施することができる。
【0114】 本発明のタンパク質の活性は又、適当な細胞試験により、イン・ビボでも測定
することができる。例えば、タンパク質PCaDR472、PCaDR489、
1PCaDR527、2PCaDR527、PCaFL024、PCaNL26
0、PCaDR361の活性を、有利に、本発明の遺伝子の一つによってトラン
スフォームされて、サッカロミセス・セレビシエの相同なタンパク質PYDR
472w、PYDR 489w、PYDR 577w、PYFL 024c、PY
NL 260c及びPYDR 361cを発現しないサッカロミセス・セレビシエ
の変異体の細胞において測定することができる。
【0115】 この発明は又、上で示したように本発明のタンパク質の一つに対する阻害特性
について選択した産物の、抗カビ剤を得るための利用をも包含している。
【0116】 本発明は、後述の本発明の遺伝子CaDR472、CaDR489、1CaD
R527、2CaDR527、CaFL024、CaNL260及びCaDR3
61のクローニングを記載した実験部を利用して、一層よく理解される。
【0117】 それ故、本発明の主題は、抗カビ剤を得るために上で規定したような抗カビ産
物をスクリーニングする方法により選択した産物の利用である。
【0118】 本発明の主題は、本発明のカンジダ・アルビカンスの遺伝子の又は上に規定し
たこれらの遺伝子によりコードされるタンパク質の利用であって、上で規定した
抗カビ特性を有し且つこれらの遺伝子によりコードされるカンジダ・アルビカン
スのタンパク質のインヒビターとして利用される産物の選択のための利用でもあ
る。
【0119】 本発明の主題は又、少なくとも一種の上で規定した本発明のカンジダ・アルビ
カンスのタンパク質のインヒビターを活性成分を含む医薬組成物でもある。
【0120】 かかる組成物は、特に、局所的及び全身性の真菌感染症の治療に有用であり得
る。
【0121】 上で示した医薬組成物は、口内、直腸、非経口経路により又は局所的経路によ
り、皮膚及び粘膜への局所適用として、又は静脈若しくは筋肉経路による注射に
よって投与することができる。これらの組成物は、固体であっても液体であって
もよく、ヒトの医薬において普通に用いられるすべての医薬形態例えば無糖衣錠
剤若しくは糖衣錠、ゼラチンカプセル、顆粒、座薬、注射用剤、軟膏、クリーム
、ゲル及びエアゾール製剤において提供することができ;それらは、通常の方法
によって製造される。活性成分は、これらの医薬組成物において通常使用される
賦形剤例えばタルク、アラビアゴム、ラクトース、澱粉、マグネシウムステアレ
ート、ココアバター、水性若しくは非水性ビヒクル、動物若しくは植物起源の脂
肪物質、パラフィン誘導体、グリコール、種々の湿潤剤、分散剤若しくは乳化剤
及び防腐剤に組み込むことができる。
【0122】 この投与量は、使用する産物、治療される患者及び問題の病気によって変化し
得る。
【0123】 それ故、本発明の特別の主題は、上で規定した組成物の抗カビ剤としての利用
である。
【0124】 本発明の主題は又、哺乳動物において免疫応答を誘導する方法であって、上で
規定した本発明のポリペプチド又は同じ機能を有するその断片を、この哺乳動物
を病気から防護する抗体を生成するためにこの哺乳動物に接種することを含む当
該方法でもある。
【0125】 それ故、本発明の主題は又、上で規定したポリペプチド又は同じ機能を有する
その断片の、哺乳動物において、その哺乳動物を病気から防護する抗体を生成す
る医薬の接種によって、免疫応答を誘導することを意図した医薬の製造のための
利用である。
【0126】 本発明の主題は又、上で規定した本発明のポリペプチド又は同じ機能を有し且
つ本発明のポリヌクレオチドにより特に上で規定したDNA配列によってコード
されるその断片に対する抗体でもある。
【0127】 それ故、本発明のポリペプチドは、これらのポリペプチドの免疫特異的な抗体
を生成するための免疫原として利用することができる。この用いられる用語抗体
は、等しく、モノクローナルの、ポリクローナルの、キメラの、一本鎖の、非ヒ
ト抗体及びヒト抗体並びにFab断片(Fab免疫グロブリンバンクの産物を含む)を
指す。本発明のポリペプチドに対して生成された抗体は、モノクローナル抗体製
造のための日常的プロトコールを利用することにより、本発明のポリペプチド又
はエピトープを有する断片、それらの類似体(又は動物細胞好ましくは非ヒト)の
投与によって得ることができる。かかる抗体は、この分野で周知の方法例えば書
物Antibodies, Laboratory manual, Harbow及びDavid Larre編、Cold Spring Ha
rbor laboratory編、1988に記載された方法によって製造することができる。
【0128】 それ故、本発明の全く特別の主題は、本発明のタンパク質PCaDR472、
PCaDR489、1PCaDR527、2PCaDR527、PCaFL02
4、PCaNL260、PCaDR361の何れか一つ又はこれらのタンパク質
の断片に対する抗体である。かかる断片は、特に、それが由来したタンパク質と
同じ機能を有する。
【0129】 本発明の主題は又、本発明の遺伝子CaDR472、CaDR489、1Ca
DR527、2CaDR527、CaFL024、CaNL260、CaDR3
61又は上で規定したこれらの遺伝子にコードされるタンパク質の、病原性酵母
カンジダ・アルビカンスにより引き起こされる病気の診断又は治療に用いること
のできる組成物の製造ための利用でもある。
【0130】 本発明は又、本発明のポリヌクレオチドの、診断用試薬としての利用にも関係
する。本発明のカンジダ・アルビカンスのタンパク質の一つをコードする本発明
のポリヌクレオチド又はその類似体の真核生物特に哺乳動物(一層特にヒト)にお
ける検出は、病気の診断手段を構成することができ:従って、本発明のかかるポ
リヌクレオチド特にDNA配列を、広範囲の技術によって、本発明のポリヌクレ
オチドの少なくとも一つを含む微生物に感染した真核生物特に哺乳動物(一層特
にヒト)において検出することができる。かかる診断の道具としての利用のため
の核酸を、感染した細胞又は組織例えば骨、血液、筋肉、軟骨又は皮膚において
検出することができる。この検出のために、ゲノムDNAを直接利用することも
できるし、PCRその他の増幅技術によって増幅することもできる。RNA又は
DNA及びcDNAも又、同じ目的で利用することができる。増幅技術により、
真核生物特に哺乳動物(一層特にヒト)に存在する真菌類の株を、遺伝子型の分析
によって特性決定することができる。欠失又は挿入は、増幅生成物のサイズの変
化により、参照配列の遺伝子型との比較よって検出することができる。変異点は
、増幅されたDNAを、放射性元素で標識した本発明のポリヌクレオチド配列と
ハイブリダイゼーションさせることによって同定することができる。それ故、完
全に、相補的配列を、ヌクレアーゼによる消化に対して抵抗性の弱い二本鎖から
区別することができる。これらのDNA配列の差異も又、変性剤を伴う又は伴わ
ないゲル中でのDNA断片の電気泳動移動度の変化により、又は直接DNA配列
決定法(参考文献:Myers等、Science, 230:1242(1985))よって検出することがで
きる。
【0131】 特異的位置における配列の変化も又、RNアーゼ及びS1等のヌクレアーゼに
対する防護実験により又は化学的開裂法(参考文献:Cotton等、Proc Natl Acad
Sci,USA, 85:4397-4401(1985))によって明らかにすることができる。
【0132】 突然変異又は多型を有する本発明のポリヌクレオチドの一つを含む細胞も又、
特に血清型を決定することを可能にする多くの技術によって検出することができ
る。例えば、RT−PCR技術を用いて、突然変異を検出することができる。R
T−PCR技術を自動検出システム(例えば、GeneScan技術)と共に利用
することは、特に好ましい。RNA及びcDNAを、PCR又はRT−PCR技
術において利用することができる。例えば、本発明のポリペプチドをコードする
ポリヌクレオチドの相補的プライマーを利用して、突然変異を同定し、分析する
ことができる。
【0133】 それ故、プライマーを用いて、感染を受けた個体から単離されたDNAを増幅
することができる。この方法において、DNA配列中の突然変異を検出すること
ができ、感染を診断し、感染性因子の血清型を決定し又は分類をするために利用
することができる。かかる技術は、当業者には標準的なものであり、特に、マニ
ュアル「Current Protocols in Molecular Biology」、Ausubel等編、John Wile
y § Sons, Inc.,1995に記載されている。
【0134】 それ故、本発明は、病気の診断方法に、好ましくはカンジダ・アルビカンスに
より引き起こされる真菌感染症(上記の真菌症等)の診断方法に関係し、この方法
は、感染を受けた個体から採った試料での本発明のポリヌクレオチドの一つの量
の増加の測定を含む。かかるポリヌクレオチドは、特に、上記の本発明のDNA
配列を有していてよい。
【0135】 ポリヌクレオチドの量の増加又は減少を当業者に周知の技術(特に、増幅、PC
R、RT PCR、ノーザンブロッティング又は他のハイブリダイゼーション技
術)によって測定することができる。
【0136】 加えて、本発明による診断方法は、本発明のポリペプチドの、感染の存在の検
出に用いられる正常の非感染組織より構成される対照用試料と比較して大きすぎ
る発現の検出よりなる。
【0137】 それ故、宿主細胞試料中で発現されるタンパク質の量を検出するために利用す
ることのできる技術は、当業者に周知である。それ故、例えば、放射免疫アッセ
イ又は競争的結合アッセイ、ウエスタンブロット分析及びELISA試験(上記
のAusubel参照)を挙げることができる。
【0138】 本発明の主題は又、真菌感染症の診断のためのキットであって、上で規定した
本発明のDNA配列若しくは類似の配列若しくはこの配列の機能的断片、この配
列によりコードされるポリペプチド若しくは同じ機能を有するポリペプチド断片
又はこのDNA配列によりコードされるかかるポリペプチド若しくはこのポリペ
プチドの断片に対する抗体を含む当該キットでもある。
【0139】 それ故、このキットは、上で規定したような本発明のDNA配列例えばDNA
配列SEQ ID NO:1、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:7、SEQ ID NO:9
、SEQ ID NO:11若しくはSEQ ID NO:13又はこの配列の断片を含むことができ
る。
【0140】 かかるキットは、同様に、本発明のポリペプチド又はこのポリペプチドの断片
を、特に、AA配列SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:8
、SEQ ID NO:10、SEQ ID NO:12及びSEQ ID NO:14を有する本発明のタンパ
ク質の一つ又は上で規定した抗体を含むことができる。
【0141】 かかるキットは、当業者に周知の方法によって製造することができる。
【0142】 配列表のSEQ ID NO:1〜32及び図1〜6は、以後、本発明の一層良好な説明
を可能にする下記の例証を示す。
【0143】 配列SEQ ID NO:1〜32は、本発明中において示されたヌクレオチド又はペプ
チド配列を表す。
【0144】 配列SEQ ID NO:1〜14は、本発明のカンジダ・アルビカンスの遺伝子のヌク
レオチド配列及びこれらの遺伝子に由来するペプチド配列を記載している。
【0145】 従って、配列SEQ ID NO:1、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:7、SE
Q ID NO:9、SEQ ID NO:11又はSEQ ID NO:13は、それぞれ、本発明のカンジ
ダ・アルビカンスの遺伝子のヌクレオチド配列:CaDR427、CaDR48
9、1CaDR527、2CaDR527、CaFL024、CaNL260及
びCaDR361を記載している。
【0146】 配列SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:
10、SEQ ID NO:12及びSEQ ID NO:14は、それぞれ、本発明の遺伝子に由来
するタンパク質のペプチド配列を記載している。
【0147】 従って、例えば、配列SEQ ID NO:1及びSEQ ID NO:2は、それぞれ、遺伝子C
aDR472のヌクレオチド配列及びこの遺伝子に由来するタンパク質のペプチ
ド配列即ちPCaDR472を表している。
【0148】 配列SEQ ID NO:15〜20は、それぞれ、以下の実験部で示すように、本発明
のカンジダ・アルビカンスの遺伝子の調製に用いられる6つのプローブの配列を
表している。
【0149】 配列SEQ ID NO:21〜32は、それぞれ、以下の実験部で示すように、本発明
のカンジダ・アルビカンスの遺伝子の調製のためのプローブの増幅に用いられる
2×6オリゴヌクレオチドの配列を表している。
【0150】 図1〜6は、以後、それぞれ、本発明のカンジダ・アルビカンスの遺伝子の6
つの調製物、即ち:CaDR472、CaDR489、1CaDR527/2C
aDR527、CaFL024、CaNL260及びCaDR361の一つを示
しており、これらの製法は、以下の実験部中に実施例1〜6に記載してある。
【0151】 図1〜6の各々は、本発明のカンジダ・アルビカンスの遺伝子の一つの調製の
ために用いたプローブ(配列SEQ ID NO:15〜20を有する使用した6つのプロ
ーブ)に由来するタンパク質の、カンジダ・アルビカンスのこの遺伝子の調製の
出発点として採ったS.c.の遺伝子の配列との比較を記載している。
【0152】 従って、本発明の遺伝子CaDR472の調製の実施例1を参照して、図33
は、CaDR472のプローブ(SEQ ID NO:15)に由来するタンパク質の、S.
セレビシエの遺伝子YDR472wに由来するタンパク質との比較を表している
【0153】 以下の実験部は、本発明を説明するが、それを限定するものではない。
【0154】実施例1 :遺伝子CaDR472のクローニング及び配列決定 (方法A) スタンフォードのインターネットサイト (http://candida.standford.edu/)は、カンジダ・アルビカンスのゲノムの予備
配列への直接的アクセスを与える。これらの配列の一つは、S.セレビシエの遺
伝子YDR472wとの相同性を有している。この配列中で次の2つのオリゴヌ
クレオチドを選択した:
【化1】 5' CAATTTATTC ATGTTCGNAT CTGGAAATTG ATTTT 3' (SEQ ID NO:21)及び 5' CCAAATCTCA AACTCTCTCT AATTAAAAC 3' (SEQ ID NO:22)。
【0155】 これら2つのオリゴヌクレオチドを用いて、C.アルビカンスの断片を増幅す
る。クローニングの後に、予想された配列に近い320塩基対のCaDR472
のいわゆるプローブ配列が得られたが:CaDR472のプローブを、SEQ ID N
O:15と呼ぶ。CaDR472のプローブ(SEQ ID NO:15)に由来するタンパク
質をYDR472wのそれと比較したが、これは、これらの2つのAA配列間の
48%の同一性を示す(この比較は、図1に示してある)。
【0156】 C.アルビカンスの320塩基対の断片を、C.アルビカンスの遺伝子バンク
をスクリーニングするためのプローブとして利用したが、このC.a.のバンク
は、C.アルビカンスのゲノムDNAのSau3AIによる部分消化とベクター
YEP24のBamHI制限部位でのクローニングにより調製されたものである
。これらの遺伝子バンクのクローンを、次いで、ディッシュ当たり2000クロ
ーンの密度でプレートし:次いで、各ディッシュをニトロセルロースフィルター
で覆い、それを0.5M NaOHで5分間;1M トリス(pH7.7)で5分間
;0.5M トリス(pH7.7)、1.25M NaClで5分間、連続的に処理
する。乾燥後に、これらのフィルターを、2時間、80℃に保持する。予備ハイ
ブリダイゼーションとハイブリダイゼーションを、40%ホルムアミド、5×S
SC、20mM トリス(pH7.7)、1×デンハート、0.1%SDSの緩衝
液中で行う。次いで、プローブを、Rediprime及びdCTP32pキッ
ト(Amersham, 英国)を用いてP32で標識する。ハイブリダイゼーションを、4
2℃で17時間行う。その後、これらのフィルターを、1×SSC、0.1%S
DSで洗い(周囲温度で、各5分ずつ3回)、次いで、60℃で、各30分ずつ2
回洗い、次いで、一晩、オートラジオグラフィーにかける。得られたスポットに
対応するコロニーを、低密度での新たなプレーティングとその後のハイブリダイ
ゼーションにより単離し:こうして、8の陽性のクローンが得られ(60000
から)、その後、それらをABI377デバイスを用いて配列決定する。配列を
、ABIソフトウェアを用いて編集してから、GCGソフトウェアパッケージを
用いて分析する。8クローンの一つは、用いたプローブに対応する完全なコード
配列を含むことが示され:この遺伝子は、CaDR472といい、この配列は、
SEQ ID NO:1という。
【0157】 CaDR472は、S.セレビシエのYDR472wに対して47.5%のヌ
クレオチド同一性を有する。
【0158】 アミノ酸への翻訳に関しては、C.アルビカンスにおいては、CTGコドンが
セリンに翻訳される(CaDR472中には、1つのCTGコドンがある)という
事実を考慮した。遺伝子CaDR472(SEQ ID NO:1)に由来するタンパク質即
ちSEQ ID NO:2(PCaDR472)は、YDR472w由来のタンパク質と52
.4%のアミノ酸の類似性と44%のアミノ酸の同一性を有する。
【0159】 遺伝子CaDR472の完全な配列は、CTGコドンを含む。
【0160】実施例2 :遺伝子CaDR489のクローニング及び配列決定 操作を、スタンフォードのインターネットサイト (http://candida.standford.edu/)由来のカンジダ・アルビカンスのゲノムの予
備配列から出発して実施例1におけるように行う。これらの配列の一つは、S.
セレビシエの遺伝子YDR489wと相同性を有する。この配列において、2つ
のオリゴヌクレオチド即ち:
【化2】 5' GTTCATGTTT GGTGACTCAG AGCGTCTCAA CTATATTG 3' (SEQ ID NO:23) 及び 5' TTTGATAAAC ACAGGCTGGT CTAAATCTGG CTC 3' (SEQ ID NO:24) を選択した。
【0161】 これら2つのオリゴヌクレオチドを用いて、C.アルビカンスの断片を増幅す
る。クローニング後に、予想される配列に近い295塩基対のCaDR489の
いわゆるプローブ配列が得られ:このCaDR489のプローブを、SEQ ID NO:
16と呼ぶ。CaDR489のプローブ(SEQ ID NO:16)に由来するタンパク質
をYDR489wのそれと比較したが、これは、これら2つのAA配列間の41
%の同一性を示す(この比較を、図2に示す)。
【0162】 C.アルビカンスの295塩基対の断片を、実施例1のように行うC.アルビ
カンスのゲノムDNAの部分消化により調製したC.アルビカンスの遺伝子バン
クをスクリーニングするためのプローブとして用いた。
【0163】 クローニングを実施例1に示したように行い、予備ハイブリダイゼーションと
ハイブリダイゼーションを実施例1に示したように行った後に、4つの陽性クロ
ーンが得られる(40000から)。得られた配列の配列決定と分析を実施例1に
示したように行い、そうして、用いたプローブに対応する完全なコード配列を含
むことの示されるクローンが得られる(この遺伝子をCaDR489と呼び、こ
の配列をSEQ ID NO:4と呼ぶ)。 CaDR489は、S.セレビシエのYDR489wと同一の48.1%のヌク
レオチドを有する。
【0164】 遺伝子CaDR489(SEQ ID NO:3)に由来するタンパク質即ちSEQ ID NO:4
即ちPcaDR489は、YDR489由来のタンパク質と50%のアミノ酸類
似性を有し、37%のアミノ酸同一性を有する。
【0165】 遺伝子CaDR489の完全な配列は、CTGコドンを含む。
【0166】実施例3 :遺伝子CaDR527のクローニング及び配列決定 操作を、スタンフォードのインターネットサイト (http://candida.standford.edu/)由来のカンジダ・アルビカンスのゲノムの予
備配列から出発して、実施例1におけるように行う。これらの配列の一つは、S
.セレビシエの遺伝子YDR527wと相同性を有する。この配列において、2
つのオリゴヌクレオチド即ち:
【化3】 5' ATCTCTGATA TGAGATTTGG CTTTAAAGGC GA 3' (SEQ ID NO:25) 及び 5' GGTCTTTTTT CCATCAGCTG CCTCTGTTAT TG 3' (SEQ ID NO:26) を選択した。
【0167】 これら2つのオリゴヌクレオチドを用いて、C.アルビカンスの断片を増幅す
る。クローニング後に、予想される配列に近い392塩基対のCaDR527の
いわゆるプローブ配列が得られた(このCaDR527のプローブは、SEQ ID NO
:17と呼ばれる)。このCaDR527のプローブ(SEQ ID NO:17)に由来する
タンパク質を、YDR527wのそれと比較したが、これは、これら2つのAA
配列間の41%の同一性を示した(この比較を、図3に示す)。
【0168】 C.アルビカンスの392塩基対の断片を、実施例1におけるように行うC.
アルビカンスのゲノムDNAの部分消化により調製したC.アルビカンスの遺伝
子バンクのスクリーニングのためのプローブとして利用した。
【0169】 クローニングを実施例1に示したように行い、予備ハイブリダイゼーションと
ハイブリダイゼーションを実施例1に示したように行った後で、7つの陽性クロ
ーンが得られた(40000から)。これらの得られた配列の配列決定及び分析を
、実施例1に示したように行う。
【0170】 こうして、得られた2つのクローンは、各々、用いたプローブの対立遺伝子に
それぞれ対応する完全なコード配列を含むことが示され:この遺伝子はCaDR
527と呼ばれ、2つの対立遺伝子は、従って、1CaDR527及び2CaD
R527と呼ばれ、それらの各配列は、それぞれ、SEQ ID NO:5及びSEQ ID NO:
7と呼ばれる。
【0171】 これらの対立遺伝子1CaDR527と2CaDR527(SEQ ID NO:5及びS
EQ ID NO:7)の遺伝子が、13ヌクレオチドだけ異なるということは注意される
【0172】 遺伝子CaDR527(第一の対立遺伝子)は、S.セレビシエのYDR527
wに対して53.8%のヌクレオチド同一性を有する。
【0173】 これらの対立遺伝子に由来するタンパク質即ち、第一の対立遺伝子1CaDR
527に由来するSEQ ID NO:6(PCaDR527)及び第二の対立遺伝子1Ca
DR527に由来するSEQ ID NO:8は、それらの間で5アミノ酸だけ異なる。
【0174】 遺伝子CaDR527に由来するタンパク質(SEQ ID NO:6)は、YDR527
に由来するタンパク質と58.9%のアミノ酸類似性及び47.9%のアミノ酸
同一性を有する。
【0175】 遺伝子CaDR527の完全な配列は、CTGコドンを含まない。
【0176】実施例4 :遺伝子CaFL024のクローニング及び配列決定 (方法B) スタンフォードのインターネットサイト(http://candida.standford.edu/)は、
カンジダ・アルビカンスのゲノムの予備配列への直接的アクセスを可能にする。
これらの配列の一つは、S.セレビシエの遺伝子YFL024cとの相同性を有
する。この配列において、2つのオリゴヌクレオチド即ち:
【化4】 5' ATTCCCACAC CGGACGCTTC 3' (SEQ ID NO:27) 及び 5' GACAACTCCT CGTACGATAG 3' (SEQ ID NO:28) を選択した。
【0177】 これら2つのオリゴヌクレオチドを用いて、C.アルビカンスの断片を増幅す
る。クローニング後に、予想された配列に近い335塩基対のCaFL024の
いわゆるプローブ配列が得られ:このCaFL024のプローブは、SEQ ID NO:
18と呼ばれる。このCaFL024のプローブ(SEQ ID NO:18)に由来するタ
ンパク質をYFL024cのそれと比較したが、これは、これら2つのAA配列
間での62%の類似性と58%の同一性を示した(この比較を図4に示す)。
【0178】 C.アルビカンスの335塩基対の断片を、C.アルビカンスの遺伝子バンク
のスクリーニングのためのプローブとして利用した(このC.a.の遺伝子バン
クは、C.アルビカンスのゲノムDNAのSauIIIAによる部分消化とベク
ターYEP−24中のBamHI制限部位へのクローニングにより調製した)。
これらの遺伝子バンクのクローンを、次いで、ディッシュ当たり2000クロー
ンの密度でプレートし:次いで、各ディッシュをニトロセルロースフィルターで
覆い、これを1.5M NaCl/0.5M NaOHで5分間;1.5M Na
Cl/0.5M トリス−HCl(pH7.2)/1mM EDTAで3分間(2回)
連続的に処理する。
【0179】 このDNAを、次いで、フィルター(紫外線架橋剤、Amersham Life Science)
に「架橋」する。
【0180】 このプローブ(100ng)を、次いで、Rediprime及びdCTPキッ
ト(Amersham Life Science)を用いて、p32で標識する。
【0181】 これらのフィルターの予備ハイブリダイゼーション及びハイブリダイゼーショ
ンを、30%のホルムアミド、5×SSC、5%のデンハート溶液、1% SD
S、100μg/mlのサケ精子DNA及び10(6)cpm/mlのプローブ濃
度の緩衝液中で行い:このハイブリダイゼーションを、42℃で16時間にわた
って行う。
【0182】 次いで、これらのフィルターを、各5分ずつ周囲温度で、2×SSC/0.1
%SDSで3回洗い、次いで、各20分ずつ60℃で、1×SSC/0.1%S
DSで3回洗う。これらのフィルターを、一晩、オートラジオグラフィーにかけ
る。陽性クローンに対応するコロニー(得られたスポット)を単離して、新たに低
密度でプレートしてからハイブリダイゼーションを行うことによる第二のスクリ
ーニングにかけ:こうして、6つのクローンが得られ(144000から)、それ
らを、次いで、ABI377デバイスを用いて配列決定する。配列をABIソフ
トウェアを用いて編集してから、GCGソフトウェアパッケージを用いて分析す
る。6つのクローンの内の一つが、用いたプローブに対応する完全なコード配列
を含むことが示され:この遺伝子はCaFL024と呼ばれ、この配列はSEQ ID
NO:9と呼ばれる。
【0183】 CaFL024は、C.セレビシエのYFL024cに対して49.1%同一
のヌクレオチドを有する。
【0184】 CaFL024中には、2つのCTGコドンがある。遺伝子CaFL024(S
EQ ID NO:9)に由来するタンパク質即ちSEQ ID NO:10(PCaFL024)は、
YFL024cに由来するタンパク質と51.8%のアミノ酸類似性と44.0
%のアミノ酸同一性を有する。
【0185】実施例5 :遺伝子CaNL260のクローニング及び配列決定 操作を、スタンフォードのインターネットサイト (http://candida.standford.edu/)におけるカンジダ・アルビカンスのゲノムの
予備配列から出発して、実施例4におけるように行う。これらの配列の一つは、
S.セレビシエの遺伝子YN1260cとの相同性を有する。この配列において
、2つのオリゴヌクレオチド即ち:
【化5】 5' AGATAATGTATTAAATTTAG 3' (SEQ ID NO:29) 及び 5' CTCTTAATTTATTTCTTGCC 3' (SEQ ID NO:30) を選択した。
【0186】 これら2つのオリゴヌクレオチドを用いて、C.アルビカンスの断片を増幅す
る。クローニング後に、予想される配列に近い326塩基対のCaNL260の
いわゆるプローブ配列が得られ:このCaNL260のプローブは、SEQ ID NO:
19と呼ばれる。CaNL260のプローブ(SEQ ID NO:19)に由来するタンパ
ク質をYNL260cのそれと比較したが、これは、これら2つのAA配列間の
56.7%の類似性と40.3%の同一性を示す(この比較を図5に示す)。
【0187】 このC.アルビカンスの326塩基対の断片を、実施例4におけるように、C
.アルビカンスのゲノムDNAの部分消化により調製したC.アルビカンスの遺
伝子バンクのスクリーニングのためのプローブとして用いた。
【0188】 予備ハイブリダイゼーションとハイブリダイゼーションを実施例4に示したよ
うに行い、2つの陽性クローンが得られた(40000から)。得られた配列の配
列決定と分析を、実施例4に示したように行い、こうして得られたクローンは、
用いたプローブに対応する完全なコード配列を含むことが示された(この遺伝子
はCaNL260と呼ばれ、この配列はSEQ ID NO:11と呼ばれる)。
【0189】 CaNL260は、S.セレビシエのYNL260cに対して同一のヌクレオ
チド47.6%を有する。
【0190】 遺伝子CaNL260(SEQ ID NO:11)由来のタンパク質即ちSEQ ID NO:12
(PCaNL260)は、YNL260c由来のタンパク質と50.7%のアミノ
酸類似性と32.6%のアミノ酸同一性を有する。
【0191】 CaNL260中には、CTGコドンはない。
【0192】実施例6 :遺伝子CaDR361のクローニング及び配列決定 操作を、カンジダ・アルビカンスのゲノムの予備配列から出発して実施例4に
おけるように行い:スタンフォードのインターネットサイト(http://candida.st
andford.edu/)は、カンジダ・アルビカンスのゲノムの予備配列への直接的アク
セスを可能にする。
【0193】 これらの配列の一つは、S.セレビシエの遺伝子YDR361cとの相同性を
有する。この配列において、2つのオリゴヌクレオチド即ち:
【化6】 5' CCTCAAATTGATTTCCATGC 3' (SEQ ID NO:31) 及び 5' GTGGAATCACTTCAACTGGC 3' (SEQ ID NO:32) を選択した。
【0194】 これら2つのオリゴヌクレオチドを用いて、C.アルビカンスの断片を増幅す
る。クローニング後に、予想される配列に近い374塩基対のCaDR361の
いわゆるプローブ配列が得られ:このCaDR361のプローブは、SEQ ID NO:
20と呼ばれる。CaDR361のプローブ(SEQ ID NO:20)に由来するタンパ
ク質をYDR361cのそれと比較したが、これは、これら2つのAA配列間の
52.4%の類似性と40.0%の同一性を示す(この比較を図6に示す)。
【0195】 このC.アルビカンスの374塩基対の断片を、C.アルビカンスのゲノムD
NAをSau11/Aで部分消化してベクターYEP24(選択マーカーTrp)
のBamHI制限部位にクローン化することにより調製したC.アルビカンスの
遺伝子バンクをスクリーニングするためのプローブとして利用した。
【0196】 予備ハイブリダイゼーションとハイブリダイゼーションを実施例4に示したよ
うに行い、4つの陽性クローンを得る(40000から)。得られた配列の配列決
定と分析を実施例4に示したように行い、そうして、用いたプローブに対応する
完全なコード配列を含むことが示されたクローンが得られる(この遺伝子はCa
DR361と呼ばれ、この配列はSEQ ID NO:13と呼ばれる)。
【0197】 CaDR361は、S.セレビシエのYDR361cと同一の53.9%のヌ
クレオチドを有する。
【0198】 CaDR361中には、CTGコドンはない。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカンジダ・アルビカンスの遺伝子の一つの調製のために用いたプロー
ブに由来するタンパク質の、カンジダ・アルビカンスのこの遺伝子の調製の出発
点として採ったS.c.の遺伝子由来のタンパク質の配列との比較を記載した図
である。
【図2】 本発明のカンジダ・アルビカンスの遺伝子の一つの調製のために用いたプロー
ブに由来するタンパク質の、カンジダ・アルビカンスのこの遺伝子の調製の出発
点として採ったS.c.の遺伝子由来のタンパク質の配列との比較を記載した図
である。
【図3】 本発明のカンジダ・アルビカンスの遺伝子の一つの調製のために用いたプロー
ブに由来するタンパク質の、カンジダ・アルビカンスのこの遺伝子の調製の出発
点として採ったS.c.の遺伝子由来のタンパク質の配列との比較を記載した図
である。
【図4】 本発明のカンジダ・アルビカンスの遺伝子の一つの調製のために用いたプロー
ブに由来するタンパク質の、カンジダ・アルビカンスのこの遺伝子の調製の出発
点として採ったS.c.の遺伝子由来のタンパク質の配列との比較を記載した図
である。
【図5】 本発明のカンジダ・アルビカンスの遺伝子の一つの調製のために用いたプロー
ブに由来するタンパク質の、カンジダ・アルビカンスのこの遺伝子の調製の出発
点として採ったS.c.の遺伝子由来のタンパク質の配列との比較を記載した図
である。
【図6】 本発明のカンジダ・アルビカンスの遺伝子の一つの調製のために用いたプロー
ブに由来するタンパク質の、カンジダ・アルビカンスのこの遺伝子の調製の出発
点として採ったS.c.の遺伝子由来のタンパク質の配列との比較を記載した図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 14/40 C07K 16/14 4C085 16/14 C12N 1/19 4H045 C12N 1/19 1/21 1/21 C12P 21/02 C C12P 21/02 G01N 33/15 Z G01N 33/15 33/50 Z 33/50 33/53 D 33/53 33/569 A 33/569 C12R 1:865 //(C12N 1/19 1:19 C12R 1:865) C12N 15/00 ZNAA (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:865) Fターム(参考) 2G045 AA34 AA35 CB21 DA13 DA36 FB02 FB03 4B024 AA01 AA13 BA80 CA04 DA06 DA12 EA04 GA11 HA12 4B064 AG01 AG27 AG31 CA02 CA06 CA19 CC24 DA01 DA15 4B065 AA26X AA73Y AA80X AB01 AC14 BA02 CA24 CA44 CA46 4C084 AA17 MA01 NA14 ZB352 4C085 AA13 AA14 CC32 DD62 EE01 GG01 4H045 AA10 AA11 AA20 AA30 BA10 CA15 DA76 DA86 EA29 EA52 FA74

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の群から選択するヌクレオチド配列をそれぞれ含む単離
    したポリヌクレオチド: a)SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:
    10、SEQ ID NO:12及びSEQ ID NO:14から選択する配列と同じ機能を有し且
    つ相同なアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチドと少
    なくとも50%の又は少なくとも60%の、好ましくは少なくとも70%の同一
    性を有するポリヌクレオチド b)ポリヌクレオチドa)の相補的ポリヌクレオチド c)a)及びb)で規定したポリヌクレオチドの少なくとも15の連続する塩
    基を含むポリヌクレオチド。
  2. 【請求項2】 ポリヌクレオチドが、DNAである、請求項1で規定したポ
    リヌクレオチド。
  3. 【請求項3】 ポリヌクレオチドが、RNAである、請求項1で規定したポ
    リヌクレオチド。
  4. 【請求項4】 SEQ ID NO:1、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:7
    、SEQ ID NO:9、SEQ ID NO:11及びSEQ ID NO:13から選択するヌクレオチド
    配列をそれぞれ含む、請求項2で規定したポリヌクレオチド。
  5. 【請求項5】 DNA配列が、それぞれカンジダ・アルビカンスのタンパク
    質(タンパク質PCaDR472、PCaDR489、1PCaDR527、2
    PCaDR527、PCaFL024、PCaNL260、PCaDR361と
    同じ機能を有するもの)をコードする遺伝子のものであり、各々がSEQ ID NO:1
    、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:7、SEQ ID NO:9、SEQ ID NO:11
    及びSEQ ID NO:14から選択するヌクレオチド配列を含むことを特徴とする、請
    求項1、2及び4で規定したポリヌクレオチド。
  6. 【請求項6】 SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:8
    、SEQ ID NO:10、SEQ ID NO:12及びSEQ ID NO:14から選択するアミノ酸配
    列をそれぞれコードする、請求項5に記載の遺伝子のDNA配列。
  7. 【請求項7】 請求項5及び6に記載のタンパク質PCaDR472、PC
    aDR489、1PCaDR527、2PCaDR527、PCaFL024、
    PCaNL260、PCaDR361をコードするDNA配列並びにこれらとハ
    イブリダイズし及び/又はこれらの配列若しくはその断片と有意の相同性を有し
    及び同じ機能を有するタンパク質をコードするDNA配列。
  8. 【請求項8】 タンパク質PCaDR472、PCaDR489、1PCa
    DR527、2PCaDR527、PCaFL024、PCaNL260、PC
    aDR361と同じ活性を有するタンパク質をコードする少なくとも一つのヌク
    レオチドの抑制、挿入及び/又は置換により導入された改変を含む、請求項5〜
    7に記載のDNA配列。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8の一つに記載のDNA配列並びに該DNA配列
    と少なくとも50%の又は少なくとも60%の好ましくは少なくとも70%のヌ
    クレオチド配列相同性を有するDNA配列。
  10. 【請求項10】 請求項5〜9の一つに記載のDNA配列並びに類似の機能
    を有するタンパク質をコードするDNA配列であって、該タンパク質の各AA配
    列が該DNA配列によりコードされるAA配列と少なくとも40%の、特には4
    5%の又は少なくとも50%の、むしろ少なくとも60%の、好ましくは少なく
    とも70%の相同性を有する、上記のDNA配列。
  11. 【請求項11】 請求項5〜10の一つに記載のDNA配列によりコードさ
    れるSEQ ID NO:2、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:1
    0、SEQ ID NO:12及びSEQ ID NO:14から選択するアミノ酸配列をそれぞれ有
    するポリペプチド及びこれらのポリペプチドの類似体。
  12. 【請求項12】 アミノ酸配列SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:6
    、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:10、SEQ ID NO:12及びSEQ ID NO:14をそれぞ
    れ有する組換えタンパク質PCaDR472、PCaDR489、1PCaDR
    527、2PCaDR527、PCaFL024、PCaNL260、PCaD
    R361の製造方法であって、これらのタンパク質の各々を製造するために、請
    求項5〜10の一つに記載のこのタンパク質をコードするDNA配列の適当な宿
    主での発現とその後の該組換えタンパク質の単離精製を含む当該製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項5〜10の一つに記載のDNA配列の一つをそれぞ
    れ含む発現ベクター。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のベクターでトランスフォームした宿主
    細胞。
  15. 【請求項15】 宿主細胞が、DH5alpha大腸菌又はXL1−Blu
    e大腸菌である、請求項12で規定した方法。
  16. 【請求項16】 宿主細胞が、サッカロミセス・セレビシエである、請求項
    13で規定した方法。
  17. 【請求項17】 CNCMに、番号I−2214、I−2215、I−22
    16、I−2217、I−2211、I−2212及びI−2213にて寄託さ
    れた少なくとも一つのプラスミド。
  18. 【請求項18】 抗カビ産物のスクリーニング方法であって、請求項11で
    規定したタンパク質PCaDR472、PCaDR489、1PCaDR527
    、2PCaDR527、PCaFL024、PCaNL260、PCaDR36
    1の一つの活性を、抗カビ特性を測定することを希望する各産物の存在下で測定
    し、この活性に対する阻害効果を有する産物を選択する段階を含むことを特徴と
    する、当該スクリーニング方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の方法により選択した産物の抗カビ剤を
    得るための利用。
  20. 【請求項20】 カンジダ・アルビカンスの遺伝子の又は請求項5〜11の
    一つに記載の遺伝子によりコードされるタンパク質の、これらの遺伝子によりコ
    ードされるカンジダ・アルビカンスのタンパク質のインヒビターとしての請求項
    19に記載の抗カビ特性を有する産物の選択ための利用。
  21. 【請求項21】 少なくとも一種の請求項20で規定したカンジダ・アルビ
    カンスのタンパク質のインヒビターを活性成分として含む医薬組成物。
  22. 【請求項22】 請求項21で規定した組成物の抗カビ剤としての利用。
  23. 【請求項23】 請求項11で規定したポリペプチド又はこのポリペプチド
    の同じ機能を有する断片の、哺乳動物を病気から防護することを可能にする抗体
    を生成させる医薬の接種により哺乳動物における免疫応答を誘導することを意図
    した該医薬の製造のための利用。
  24. 【請求項24】 請求項11で規定したポリペプチド又は同じ機能を有する
    このポリペプチドの断片に対する抗体。
  25. 【請求項25】 タンパク質PCaDR472、PCaDR489、1PC
    aDR527、2PCaDR527、PCaFL024、PCaNL260、P
    CaDR361又はこれらのタンパク質の断片の何れか一つに対する、請求項2
    4で規定した抗体。
  26. 【請求項26】 遺伝子CaDR472、CaDR489、1CaDR52
    7、2CaDR527、CaFL024、CaNL260及びCaDR361の
    何れか一つの又は請求項5〜11の一つに記載の遺伝子によりコードされるタン
    パク質の一つの、病原性酵母カンジダ・アルビカンスにより引き起こされる病気
    の診断又は治療に利用することのできる組成物の製造のための利用。
  27. 【請求項27】 カビの感染の診断のためのキットであって、請求項5〜1
    0の一つで規定したDNA配列又は類似の機能を有する配列又はこの配列の機能
    的断片、この配列によりコードされるポリペプチド又は同じ機能を有するポリペ
    プチド断片又はこのDNA配列によりコードされるかかるポリペプチド若しくは
    このポリペプチドの断片に対する抗体を含む当該キット。
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