JP2003347097A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2003347097A
JP2003347097A JP2002154322A JP2002154322A JP2003347097A JP 2003347097 A JP2003347097 A JP 2003347097A JP 2002154322 A JP2002154322 A JP 2002154322A JP 2002154322 A JP2002154322 A JP 2002154322A JP 2003347097 A JP2003347097 A JP 2003347097A
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dimming
dimming signal
discharge lamp
signal
voltage
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JP2002154322A
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Shigeru Ido
滋 井戸
Naoki Onishi
尚樹 大西
Takashi Kanda
隆司 神田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】調光信号に重畳されたノイズの影響を少なくし
て放電灯の光出力を調節することができる放電灯点灯装
置を提供する。 【解決手段】直流電圧信号からなる調光信号dimはA/
D変換器22aにてディジタル値Diに変換され、信号
処理部22bへ入力される。信号処理部22bは、イン
バータ回路2の動作周波数を決定する周波数レベル値f
をディジタル値Diに基づいて決定してD/A変換器2
2cへ出力する。D/A変換器22cは、周波数レベル
値fをアナログの指令電圧Vfに変換して電圧制御型発
振器23へ出力する。パルス発生回路22dが周期的な
パルスを作り、一定周期で指令電圧Vfの電圧値を低く
してインバータ回路2の動作周波数を低くする一方、パ
ルス発生回路22dから出力される信号に同期してA/
D変換器22aでの調光信号dimのサンプリングを行う
ようにしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯点灯装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、外部(例えば、調光制御コン
トローラ)から入力される調光信号に応じて蛍光灯のよ
うな放電灯を低光束領域まで調光できるようにした放電
灯点灯装置としては、例えば図15に示す回路構成のも
のが知られている(特開平7−6892号公報参照)。
【0003】図15に示す構成の放電灯点灯装置は、交
流電源Vsを全波整流するダイオードブリッジよりなる
整流器DBの直流出力端間に昇圧チョッパ回路からなる
電源回路1を接続して電圧変換を行い、電源回路1の直
流出力をインバータ回路2で高周波電力に電力変換する
ことにより放電灯FLに高周波電力を供給し、放電灯F
Lを高周波で点灯させるように構成されており、調光制
御コントローラ4からの調光信号に応じて放電灯FLの
光出力が調節される(つまり、放電灯FLが調光され
る)ようになっている。
【0004】電源回路1は、インダクタL2とMOSF
ETからなるスイッチング素子Q3との直列回路が整流
器DBの直流出力端間に接続され、アノードがインダク
タL2とスイッチング素子Q3との接続点に接続された
ダイオードD1と平滑コンデンサC1との直列回路がス
イッチング素子Q3に並列接続されている。ここに、ス
イッチング素子Q3はチョッパ制御回路10により電源
周波数よりも十分に高い周波数(例えば数十kHz)で
オンオフされる。
【0005】しかるに、電源回路1では、スイッチング
素子Q3をオンオフさせると、スイッチング素子Q3の
オン期間にインダクタL2に蓄積されたエネルギが、ス
イッチング素子Q3のオフ期間にダイオードD1を介し
て放出され、整流器DBの出力にインダクタL2から放
出されるエネルギが重畳される形で平滑コンデンサC1
が充電されるから、平滑コンデンサC1の両端電圧を整
流器DBの出力電圧よりも昇圧することができるのであ
る。なお、電源回路1の出力端間には直列接続された2
つの抵抗R1,R1からなる電圧検出回路が接続されて
おり、平滑コンデンサC1の両端電圧を抵抗R1,R2
を用いて分圧し、抵抗R2の両端電圧がチョッパ制御回
路10に入力されるようになっている。これに対し、チ
ョッパ制御回路10は、電圧検出回路の出力(抵抗R2
の両端電圧)に基づいて、平滑コンデンサC1の両端電
圧が一定化されるようにスイッチング素子Q3をオンオ
フする。
【0006】電源回路1からの直流出力を電力変換する
インバータ回路2はハーフブリッジ型のインバータ回路
を構成しており、トランジスタからなる2個のスイッチ
ング素子Q1,Q2の直列回路が電源回路1の出力端で
ある平滑コンデンサC1の両端間に接続してある。イン
バータ回路2を構成する2個のスイッチング素子Q1,
Q2のうち電源回路1の出力端の高電位側に接続された
スイッチング素子Q1の両端間には直流カット用のコン
デンサC2とコンデンサC3と帰還トランスL2の1次
巻線との直列回路が接続されており、コンデンサC3の
両端間に放電灯FLの電源側端子間が接続され、放電灯
FLの非電源側端子間にコンデンサC4が接続されてい
る。また、帰還トランスL2の2次巻線には抵抗R3が
接続され、抵抗R3と2次巻線との直列回路がスイッチ
ング素子Q1のベース・エミッタ間に接続されており、
スイッチング素子Q1のベース・エミッタ間には抵抗R
4も接続されている。ここに、スイッチング素子Q2は
インバータ制御回路20からの駆動信号により高周波で
オンオフされる。つまり、インバータ回路2は、スイッ
チング素子Q2が他制制御されるとともに、スイッチン
グ素子Q1が自励動作することで、スイッチング素子Q
1,Q2が交互にオンオフするように構成されている。
【0007】しかして、インバータ制御回路20により
スイッチング素子Q2をオンオフさせると、スイッチン
グ素子Q2のオン時に平滑コンデンサC1−コンデンサ
C2−放電灯FL−帰還トランスL2の1次巻線−スイ
ッチング素子Q2−平滑コンデンサC1を通る経路で電
流が流れ、スイッチング素子Q1のオン時にはコンデン
サC2を電源として、コンデンサC2−スイッチング素
子Q1−帰還トランスL2の1次巻線−放電灯FL−コ
ンデンサC2を通る経路で電流が流れる。つまり、放電
灯FLに高周波電力を供給することができる。
【0008】ところで、インバータ制御回路20は、調
光制御コントローラ4からの調光信号に基づいて放電灯
FLの光出力が調節されるようにスイッチング素子Q2
への駆動信号のオン時間を変化させることで、インバー
タ回路2の動作周波数を変化させるものであり、調光制
御コントローラ4からの調光信号がフォトカプラPCを
介して伝達されるようになっている。ここにおいて、フ
ォトカプラPCは調光制御コントローラ4側に接続され
た発光ダイオードよりなる発光素子LEとインバータ制
御回路20側に接続されたフォトトランジスタよりなる
受光素子PDとから構成され、調光制御コントローラ4
とインバータ制御回路20とは電気的に絶縁されてい
る。なお、調光制御コントローラ4から出力される調光
信号はPWM信号である。
【0009】インバータ制御回路20は、上述のように
調光信号に基づいてスイッチング素子Q2のオン時間を
制御するものであって、図16に示すようなパルス幅設
定回路PWを有している。パルス幅設定回路PWは、制
御用電源Vccの両端間に接続された抵抗R6とコンデン
サC5との直列回路を備え、コンデンサC5の両端間に
抵抗R5を介してフォトカプラPCの受光素子PDが接
続されている。また、パルス幅設定回路PWは、コンデ
ンサC5の両端間に抵抗R7と抵抗R8とトランジスタ
Q4との直列回路が並列接続されている。ここに、トラ
ンジスタQ4のベース電位は、コンデンサC5の両端電
圧V1を検出するレベル検出回路26によって制御さ
れ、コンデンサC5の両端電圧V1が所定値以下になっ
たことがレベル検出回路26により検出されると、レベ
ル検出回路26はトランジスタQ4がオフするようにト
ランジスタQ4のベース電位を制御する。抵抗R8とト
ランジスタQ4のコレクタとの接続点はスイッチング素
子Q2の駆動信号のオン期間を決定するためのコンパレ
ータ(図示せず)の入力側に接続されており、パルス幅
設定回路PWの出力電圧V3は上記オン期間を決定する
ための基準電圧として用いられ、出力電圧V3が大きく
なるほどスイッチング素子Q2のオン期間が長くなって
放電灯FLの光出力が増大する。
【0010】また、パルス幅設定回路PWには、放電灯
FLの光出力の下限値を規定するためにトランジスタQ
4のコレクタ・エミッタ間電圧からなる出力電圧V3の
下限値を決める定電圧回路25が設けられている。定電
圧回路25は、制御用電源Vccの両端間に接続された抵
抗R9とツェナダイオードZDとの直列回路と、抵抗R
6と抵抗R7との直列回路の両端間にコレクタ・エミッ
タ間が接続されトランジスタQ5とを備え、トランジス
タQ5のベースが抵抗R9とツェナダイオードZDのカ
ソードとの接続点に接続されている。
【0011】以下、インバータ制御回路20の動作につ
いて説明する。
【0012】調光制御コントローラ4から出力されるP
WM信号からなる調光信号がハイレベルの時には、発光
素子LEが発光して受光素子PDが導通状態となるの
で、コンデンサC5の両端に抵抗R5が並列接続される
ことになり、調光信号がローレベルの時には、発光素子
LEが消灯して受光素子PDが非導通状態となるので、
抵抗R5はコンデンサC5から電気的に切り離されるこ
とになる。ここにおいて、コンデンサC5は制御用電源
Vccから抵抗R6を介して充電されているが、調光信号
のハイレベルの期間にコンデンサC5の電荷が抵抗R5
を介して放電されるので、調光信号のハイレベルの期間
が短くなるにつれてコンデンサC5の両端電圧V1は増
加することになる。
【0013】いま、コンデンサC5の両端電圧V1が定
電圧回路25により決まるトランジスタQ5のコレクタ
電位の下限値V2よりも高いときには、トランジスタQ
5は非導通状態となり、出力電圧V3はコンデンサC5
の両端電圧V1とともに増減するから、調光信号のデュ
ーティに応じてインバータ回路2のスイッチング素子Q
2のオン時間が変化することになる。一方、コンデンサ
C5の両端電圧V1がトランジスタQ5のコレクタ電位
の下限値V2よりも低いときには、抵抗R7と抵抗R8
との接続点の電位が上記下限値V2に固定され、出力電
圧V3は調光信号のデューティに関係なく一定値となる
ので、スイッチング素子Q2のオン時間は一定となる。
さらに、コンデンサC1の両端電圧V5が低下して両端
電圧V5が上述の所定値以下になったことがレベル検出
回路26により検出されると、レベル検出回路26によ
ってトランジスタQ4がオンされ出力電圧V3は略0V
となる。
【0014】以上説明した放電灯点灯装置によれば放電
灯FLを比較的小さな光出力まで調光点灯させることが
できる。
【0015】また、調光下限近傍の調光レベルで点灯さ
せるとき(低光束調光時)の放電灯の光出力の安定性を
改善した放電灯点灯装置としては、例えば、特開平6−
76979号公報に開示されたものがある。この公報に
記載の放電灯点灯装置では、外部から入力される調光信
号に応じてインバータ回路を駆動する周波数を周期的に
変化させることにより、放電灯の動作ポイントを周期的
に切り換え、放電灯にパルス状の電圧を発生させる(通
常出力と高出力とを交互に繰り返す)ことにより放電灯
の光出力の安定性を向上させるようになっている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の特開
平7−6892号公報に開示された放電灯点灯装置で
は、PWM信号からなる調光信号を平滑した直流電圧信
号に電源回路1やインバータ回路2のスイッチングノイ
ズが重畳されやすく、直流電圧信号に変換された調光信
号にノイズが重畳されると、調光レベル自体がふらつい
てしまうという問題が発生する。たしかに、上述の放電
灯点灯装置では、制御用電源Vccと抵抗R5,R6とコ
ンデンサC5とで構成され調光信号を直流平滑する直流
平滑回路のフィルタ効果により調光信号線に重畳される
高周波ノイズを除去可能であるが、直流平滑後の信号ラ
インにはパルスノイズが発生し、調光状態が不安定とな
り放電灯FLがちらつくという問題があった。
【0017】また、特開平6−76979号公報に開示
された放電灯点灯装置のように、放電灯へ周期的にパル
ス状の電圧を印加するようにしたものでは、放電灯に通
常出力よりも高出力の電圧がパルス状に印加されるの
で、直流電圧信号に変換された調光信号に大きなノイズ
となって重畳されてしまうという問題があった。
【0018】上述のようなスイッチングノイズやパルス
ノイズの混入を防止する対策する手段としては回路部品
を実装するプリント基板やプリント基板を収納するケー
スなどの設計を工夫することが考えられるが、プリント
基板の回路パターンおよびケースの設計が難しくなり設
計に負担がかかることになる。
【0019】また、PWM信号からなる調光信号を直流
電圧信号に変換する直流平滑回路の定数ばらつきなどに
より、個々の放電灯点灯装置で調光信号に対応した直流
電圧信号の電圧値がばらつき、同一の調光信号を複数の
放電灯点灯装置に与えた場合に、各々の放電灯点灯装置
で調光特性にばらつきが生じてしまうという問題もあ
る。
【0020】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、調光信号に重畳されたノイズの影響
を少なくして放電灯の光出力を調節することができる放
電灯点灯装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、直流電源の出力電圧を所定の直
流電圧に変換するチョッパ回路と、チョッパ回路の出力
を高周波電圧に変換して放電灯を点灯させるインバータ
回路と、外部からの調光信号を入力する調光信号入力部
と、調光信号入力部にて受信した調光信号により指定さ
れた調光レベルに応じてチョッパ回路を駆動する駆動信
号とインバータ回路を駆動する駆動信号との少なくとも
一方を制御して放電灯の光出力を変化させる調光制御部
とを備え、調光信号入力部は前記各駆動信号の少なくと
も一方に同期して調光信号をサンプリングすることを特
徴とするものであり、調光信号にノイズが発生するタイ
ミングと同期しないように調光信号をサンプリングする
ことができるので、調光信号に重畳されたノイズの影響
を少なくして放電灯の光出力を調節することができ、調
光信号に重畳されたノイズの影響による放電灯のちらつ
きを抑制することができる。
【0022】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記調光制御部は、前記放電灯へ周期的にパルス状
の電圧を印加するパルス電圧印加制御手段を備え、前記
調光信号入力部は、前記パルス状の電圧を印加する周期
に同期して前記調光信号をサンプリングするので、放電
灯の光出力を低くした場合に放電灯を安定して点灯させ
且つノイズの影響による放電灯のちらつきを抑制するこ
とができる。
【0023】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記調光信号が調光レベルに応じて
電圧レベルの変化する直流電圧信号であるので、電圧レ
ベルで調光レベルを指定することができる。
【0024】請求項4の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記調光信号が調光レベルに応じて
矩形波のデューティ比の変化するPWM信号であり、前
記調光信号入力部は前記PWM信号を直流電圧に平滑す
るフィルタ手段を有するので、PWM信号のデューティ
比により調光レベルを指定することができる。
【0025】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、前記調光信号入力部は、調光信号を
アナログ−ディジタル変換するA/D変換器を含んでい
るので、調光信号をディジタルデータとして扱うことが
できる。
【0026】請求項6の発明は、直流電源の出力電圧を
所定の直流電圧に変換するチョッパ回路と、チョッパ回
路の出力を高周波電圧に変換して放電灯を点灯させるイ
ンバータ回路と、PWM信号よりなる調光信号を入力す
る調光信号入力部と、調光信号入力部の出力に基づいて
チョッパ回路を駆動する駆動信号とインバータ回路を駆
動する駆動信号との少なくとも一方を制御して放電灯の
光出力を変化させる調光制御部とを備え、調光信号入力
部は、調光信号のオン幅、オフ幅、周期の少なくとも1
つを所定のクロックでカウントして求める測定手段を有
し、調光制御部は、測定手段の出力を利用して前記各駆
動信号の少なくとも一方を制御することを特徴とするも
のであり、調光信号を調光信号入力部に入力するにあた
って直流電圧信号に変換する必要がなく、入力する調光
信号にノイズが重畳されていても調光信号のオン幅、オ
フ幅、周期への影響は少ないので、測定手段の出力を利
用して求めた調光レベルがノイズの影響を受けにくく、
調光信号に重畳されたノイズの影響を少なくして放電灯
の光出力を調節することができ、調光信号に重畳された
ノイズの影響による放電灯のちらつきを抑制することが
できる。
【0027】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記調光信号入力部は、調光信号のオン幅、オフ
幅、周期の少なくとも2つについてそれぞれ前記測定手
段が設けられ、前記測定手段の測定データから前記調光
信号のデューティ比を演算して出力するデューティ比演
算手段を備え、前記調光制御部は、デューティ比演算手
段の出力に基づいて前記各駆動信号の少なくとも一方を
制御するので、調光信号のデューティ比により決まる調
光レベルに基づいて放電灯の光出力を調節することがで
きる。
【0028】請求項8の発明は、請求項6または請求項
7の発明において、前記調光信号入力部は、調光信号の
周期の変動幅を計算し、変動幅が所定の値よりも大きい
ときは当該調光信号を利用しないので、調光信号に重畳
されたノイズの影響をより低減できる。
【0029】請求項9の発明は、請求項6ないし請求項
8の発明において、前記調光信号入力部は、調光信号の
オン幅とオフ幅との少なくとも一方の最小値が規定さ
れ、前記測定手段にて測定されたオン幅とオフ幅との少
なくとも一方が規定された最小値よりも小さいときには
当該調光信号を利用しないので、調光信号に重畳された
ノイズの影響をさらに低減できる。
【0030】請求項10の発明は、請求項6ないし請求
項9の発明において、前記調光信号入力部は、前記測定
手段にて測定されたカウント値を読み込むタイミングの
前後で、調光信号のレベルを確認し、調光信号のレベル
に変化があったときには当該調光信号を利用しないの
で、前記調光信号入力部にて正確な調光信号を取得する
ことができる。
【0031】請求項11の発明は、請求項6の発明にお
いて、前記調光信号入力部は、前記測定手段として調光
信号の周期を測定する周期測定手段を備え、前記調光制
御部は、周期測定手段にて測定された周期に応じて前記
各駆動信号の少なくとも一方を制御するので、調光信号
の周期を変化させることで前記放電灯の調光特性を変化
させることが可能となる。
【0032】請求項12の発明は、請求項6ないし請求
項11の発明において、前記調光信号入力部は、入力す
る調光信号の周期を選択する選択手段を有し、選択手段
により選択した周期の調光信号のみを入力するので、所
望の周期の調光信号に基づいて放電灯の光出力を調節す
ることができる。
【0033】請求項13の発明は、請求項1ないし請求
項12の発明において、前記調光信号入力部および前記
調光制御部の少なくとも一方はマイクロコンピュータで
構成されるので、調光信号に対する応答速度を向上でき
る。
【0034】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の放電
灯点灯装置は蛍光灯のような調光点灯可能な放電灯を点
灯させるものであり、基本構成は図15に示した従来構
成と略同じであって、図1に示すように、交流電源Vs
を全波整流するダイオードブリッジよりなる整流器DB
と、整流器DBの直流出力端間に接続され整流器DBの
出力電圧を所定の直流電圧に変換する昇圧チョッパ回路
からなる電源回路1と、電源回路1の直流出力を高周波
電力に電力変換することにより放電灯FLに高周波電力
を供給して放電灯FLを高周波で点灯させるインバータ
回路2とを備えている。
【0035】また、本実施形態の放電灯点灯装置におい
ても、上記従来構成と同様に、調光器(調光制御コント
ローラ)4から出力される一定周波数のPWM信号より
なり放電灯FLの調光レベルを指示する調光信号がフォ
トカプラPCを介して入力されるインバータ制御回路2
0を備えているが、インバータ制御回路20の構成が上
記従来構成とは相違する。
【0036】インバータ回路2の動作周波数はインバー
タ制御回路20に設けられた電圧制御型発振器(VC
O)23の出力信号の周波数により決まる。また、電圧
制御型発振器23の出力信号の周波数(出力周波数)は
マイクロコンピュータよりなる信号処理回路22から入
力される指令電圧Vfの値に応じて変化する。
【0037】ここにおいて、インバータ制御回路20
は、基本的には調光器4からフォトカプラPCを介して
入力された調光信号のオンデューティが大きいほど放電
灯FLの光出力が小さくなるようにインバータ回路2の
動作周波数を決定し、オンデューティが小さいほど放電
灯FLの光出力が大きくなるようにインバータ回路2の
動作周波数を決定する。
【0038】上述のインバータ制御回路20は、インバ
ータ回路2の動作周波数を決める電圧制御型発振器23
と、フォトカプラPCを介して入力されたPWM信号か
らなる調光信号を平滑しPWM信号のパルス幅に応じた
電圧レベルの直流電圧信号からなる調光信号dimに変換
して出力するローパスフィルタ21と、ローパスフィル
タ21から出力される調光信号dimにより指示された調
光レベルなどから上記指令電圧Vfを決定する信号処理
回路22とを備えている。
【0039】ここに、信号処理回路22は、ローパスフ
ィルタ21から入力される調光信号dimを読み取りアナ
ログ−ディジタル変換してディジタル値Diを出力する
A/D変換器22aと、A/D変換器22aから入力さ
れるディジタル値Diに基づいてインバータ回路2の動
作周波数を決定するディジタルの周波数レベル値fを出
力する信号処理部22bと、信号処理部22bから出力
された周波数レベル値fをディジタル−アナログ変換し
て指令電圧Vfを出力するD/A変換器22cと、D/
A変換器22cから出力される指令電圧Vfを周期的に
低下させるためのパルス変調信号fplsを発生しD/A
変換器22cへ出力するタイマ回路よりなるパルス発生
回路22dとを備えている。
【0040】以下、インバータ制御回路20の動作につ
いて説明する。
【0041】調光器4から出力され調光レベルを指示す
る調光信号は一定周波数のPWM信号であり、フォトカ
プラPCを介してインバータ制御回路20へ入力され
る。なお、フォトカプラPCの2次側(受光素子PD
側)ではPWM信号のハイレベルとローレベルとが1次
側と逆転する。
【0042】インバータ制御回路20では、フォトカプ
ラPCの2次側に伝達された調光信号がローパスフィル
タ21でフィルタリングされて安定な直流電圧信号から
なる調光信号dimに変換される。ローパスフィルタ21
から入力された調光信号dimは信号処理回路22のA/
D変換器22aにてディジタル値Diに変換されて、信
号処理部22bへ入力される。信号処理部22bでは、
インバータ回路2の動作周波数を決定するディジタルの
周波数レベル値fをディジタル値Diに基づいて決定し
てD/A変換器22cへ出力する。D/A変換器22c
では、周波数レベル値fをアナログの指令電圧Vfに変
換して電圧制御型発振器23へ出力する。電圧制御型発
振器23は指令電圧Vfの電圧値に応じて出力周波数を
変化させるので、放電灯FLの光出力を変化させること
ができるのである。なお、インバータ回路2の動作周波
数が高くなるにつれて放電灯FLの光出力は小さくな
る。
【0043】ここにおいて、インバータ制御回路20
は、信号処理回路22のパルス発生回路22dが周期的
なパルスを作り、図2(a)に示すように一定周期で指
令電圧Vfの電圧値を低くしてインバータ回路2の動作
周波数を低くすることにより、放電灯FLに印加する電
圧を周期的にパルス的に高くしているので、放電灯FL
の光出力を小さくした場合(放電灯FLの低光束状態)
においても安定に点灯できる。
【0044】しかしながら、この放電灯FLに与える電
圧パルスは非常に高い電圧なので周期的なノイズとなっ
て現れ、このノイズがA/D変換器22aの入力信号で
ある調光信号dimにも重畳される(図2(c)参照)。
【0045】そこで、本実施形態におけるインバータ回
路20では、パルス発生回路22dからパルス変調信号
fplsに同期したタイミングパルスTpls(図2(b)参
照)をA/D変換器22aへも与えるようにし、A/D
変換器22aにおいてローパスフィルタ21からの調光
信号dimに重畳されているパルスノイズを調光信号とし
て読み取らないように構成してある。
【0046】ここに、上述のタイミングパルスTpls
は、パルス変調信号fplsがハイレベルのときはハイレ
ベルとなり、パルス変調信号fplsがローレベルのとき
はローレベルとなる。これに対して、A/D変換器22
aは、図2(d)に示すように、タイミングパルスTpl
sがローレベルの期間はアナログ−ディジタル変換を停
止あるいはアナログ−ディジタル変換したディジタル値
Diを無効とする(A/D変換を無効とする)ように構
成してあり、放電灯FLに印加される電圧がパルス的に
高くなっていない期間のみ調光信号dimをアナログ−デ
ィジタル変換してディジタル値Diを信号処理部22b
へ出力する(A/D変換を有効とする)ように構成して
ある。要するに、A/D変換器22aでは、タイミング
パルスTplsがローレベルの期間のみ調光信号dimをサン
プリングしている。したがって、A/D変換器22a
は、タイミングパルスTplsがローレベルの期間がA/
D変換を禁止する禁止期間としてある。なお、タイミン
グパルスTplsがローレベルからハイレベルに変化した
直後もノイズが発生しやすいので、禁止期間はタイミン
グパルスTplsがローレベルからハイレベルに変化して
直ちに終了するのではなく若干の時間だけ延長されるよ
うにしている。
【0047】しかして、本実施形態では、放電灯FLに
周期的にパルス状の電圧が印加され、放電灯FLの通常
出力よりも高出力の電圧が印加されている期間には調光
信号dimが読み取られないことになるので、調光信号に
ノイズが発生するタイミングと同期しないように調光信
号をサンプリングすることができて、周期的に印加され
るパルス状の電圧に起因したノイズによる調光信号dim
への影響を排除することができ、ノイズによる放電灯F
Lのちらつきを改善することが可能となるのである。つ
まり、外部から与えられる調光信号を正確に反映して放
電灯FLの光出力を調節することができるのである。
【0048】なお、本実施形態では、ローパスフィルタ
21が、PWM信号よりなる調光信号を直流電圧に平滑
するフィルタ手段を構成し、ローパスフィルタ21とA
/D変換器22aとで調光信号を入力する調光信号入力
部を構成し、信号処理部22bとD/A変換器22cと
パルス発生回路22dと電圧制御型発振器23とで調光
信号により指示された調光レベルに応じてインバータ回
路2を駆動する駆動信号を制御して放電灯FLを調光す
る調光制御部を構成している。したがって、調光信号入
力部はインバータ回路2を駆動する駆動信号(本実施形
態では、電圧制御型発振器23の出力信号)に同期して
調光信号をサンプリングすることになる。また、パルス
発生回路22dが、放電灯FLに周期的にパルス状の電
圧を印加するパルス電圧印加制御手段を構成しており、
調光信号入力部は、パルス状の電圧を印加する周期に同
期して調光信号をサンプリングすることになる。
【0049】(実施形態2)本実施形態の放電灯点灯装
置の基本構成は実施形態1と略同じであって、図3に示
すように、マイクロコンピュータよりなる信号処理回路
22の構成が相違する。なお、実施形態1と同様の構成
要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0050】本実施形態における信号処理回路22は、
実施形態1にて説明した周波数レベル値fによって設定
される周波数で発振するタイマ回路よりなる発振回路2
2eを備えており、発振回路22eの出力をインバータ
回路2の駆動信号finvとしているので、実施形態1で
説明した電圧制御型発振器23のようなアナログ発振回
路を用いずにインバータ回路2の駆動信号finvの周波
数を変化させることができる。また、実施形態1で説明
したパルス発生回路22dからのパルス変調信号fpls
により発振回路22eの周波数を周期的に変調すること
で放電灯FLに周期的にパルス状の電圧を印加すること
ができる。なお、発振回路22eの周波数は、マイクロ
コンピュータのクロック信号のパルス幅が最小パルス幅
となるので、離散的な値となる。
【0051】また、本実施形態では、発振回路22eか
ら出力される駆動信号finvのレベル(ハイレベル/ロ
ーレベル)を判定する判定手段として、発振回路22e
の出力信号(駆動信号finv)とパルス発生回路22d
の出力信号との論理積をとる論理積回路ANDを設けて
あり、論理積回路ANDの出力信号ENをA/D変換器
22aに入力するように構成されており、A/D変換器
22aが論理積回路ANDの出力信号ENに基づいてA
/D変換の有効/無効を判断するようになっている。
【0052】以下、調光時の信号処理回路22の動作に
ついて図4を参照しながら説明する。
【0053】発振回路22eから出力されるインバータ
回路2の駆動信号finvは、図4(a)に示すように、
周波数レベル値fで決定される調光時の周波数で発振し
ている期間と放電灯FLにパルス状の高電圧を印加する
際の周波数で発振している期間Tとを周期的に繰り返し
ている。これに対して、パルス発生回路22dから出力
されるパルス変調信号fplsは図4(b)に示すよう
に、放電灯FLにパルス状の高電圧を印加する期間Tに
おいてローレベルとなりそれ以外の期間にはハイレベル
となる。したがって、論理積回路ANDの出力信号EN
は図4(c)に示すように、放電灯FLにパルス状の高
電圧を印加していない期間には駆動信号finvと同等の
波形となり、放電灯FLにパルス状の高電圧を印加して
いる期間Tにおいてはローレベルとなる。ここにおい
て、A/D変換器22aは、論理積回路ANDの出力信
号ENがハイレベルの期間のみA/D変換を行い(つま
り、調光信号dimのサンプリングを行い)、論理積回路
ANDの出力信号ENがローレベルの期間にはA/D変
換を行わずにA/D変換機能を無効とするように構成さ
れている。
【0054】しかして、本実施形態では、放電灯FLへ
通常出力よりも高出力の高電圧が印加されていない状
態、且つ、駆動信号finvがハイレベルの状態でのみA
/D変換器22aにおいて直流電圧信号からなる調光信
号dimのA/D変換が行われるので、パルスによるノイ
ズとインバータ回路2のスイッチングノイズとの双方の
影響を低減することができ、放電灯FLの光出力を低く
した場合に放電灯FLを安定して点灯させることがで
き、調光時の放電灯FLのちらつきを抑制することがで
きる。つまり、外部から与えられる調光信号を正確に反
映して放電灯FLの光出力を調節することができるので
ある。
【0055】(実施形態3)本実施形態の放電灯点灯装
置は蛍光灯のような調光点灯可能な放電灯を点灯させる
ものであり、基本構成は図15に示した従来構成と略同
じであって、図5に示すように、交流電源Vsを全波整
流するダイオードブリッジよりなる整流器DBと、整流
器DBの直流出力端間に接続され整流器DBの出力電圧
を所定の直流電圧に変換する昇圧チョッパ回路からなる
電源回路1と、電源回路1の直流出力を高周波電力に電
力変換することにより放電灯FLに高周波電力を供給し
て放電灯FLを高周波で点灯させるインバータ回路2と
を備えている。
【0056】また、本実施形態の放電灯点灯装置におい
ても、調光器(調光制御コントローラ)4から出力され
放電灯FLの調光レベルを指示するPWM信号よりなる
調光信号がフォトカプラPCを介して入力されるインバ
ータ制御回路20を備えているが、インバータ制御回路
20の構成が上記従来構成とは相違する。
【0057】本実施形態におけるインバータ制御回路2
0は、フォトカプラPCを介して入力されるPWM信号
よりなる調光信号Tdimに応じてインバータ回路2の動
作周波数を設定して放電灯FLの光出力を調節するもの
であってマイクロコンピュータにより構成されている。
【0058】インバータ制御回路20は、PWM信号よ
りなる調光信号Tdimのオン幅(オン時間)tONをタ
イマカウンタにより測定して出力する測定手段たるオン
幅測定手段(オン時間測定手段)24と、調光信号Tdi
mのオフ幅(オフ時間)t FFをタイマカウンタによ
り測定して出力する測定手段たるオフ幅測定手段(オフ
時間測定手段)25と、オン幅測定手段24の出力とオ
フ幅測定手段25の出力とに基づいて調光信号Tdimの
周期tを求めて出力する第1演算手段26と、第1演
算手段26の出力とオン幅測定手段24の出力とに基づ
いて調光信号のデューティ比としてオンデューティDを
求めて出力する第2演算手段27と、第2演算手段27
の出力(オンデューティD)に基づいてインバータ回路
2の動作周波数を決定する発振手段28とを備えてい
る。なお、本実施形態では、第2演算手段27がデュー
ティ比演算手段を構成しており、デューティ比演算手段
が調光レベル演算手段を構成している。
【0059】オン幅測定手段24は、マイクロコンピュ
ータで使用されるタイマクロックの発振に合わせてカウ
ントアップされており、調光信号Tdimの立ち上がりで
カウントをスタートし、立ち下りでカウントをストップ
する。このとき、ストップと同時にカウント値は保存さ
れ、タイマカウンタはリセットされて調光信号Tdimの
次の立ち上がりを待つ。ここに、オン幅測定手段24
は、タイマカウンタのリセットとともに割り込み信号が
発生してオン幅tONの測定が完了したことを認識し、
上記カウント値から求めたオン幅tONのデータを第1
演算手段26へ転送し、次のオン幅tONの測定待ちの
状態に移るようになっている。なお、オン幅測定手段2
4としては、調光信号Tdimがハイレベルのときのみカ
ウントアップするようなタイマを用いてオン幅tON
測定するようにしてもよい。
【0060】また、オフ幅測定手段25は、オン幅測定
手段24と同様にして調光信号Tdimのオフ幅tOFF
を測定して、オフ幅tOFFのデータを第1演算手段2
6へ転送し、次のオフ幅tOFFの測定待ちの状態に移
るようになっている。
【0061】そして、第1演算手段26では、オン幅測
定手段24の出力とオフ幅測定手段25の出力とに基づ
いて周期tiをti=tON+tOFFとして求めて第
2演算手段27へ転送する。その後、第2演算手段27
では、調光信号のオンデューティDを、D=tON/t
iとして求めて出力する。そして、発振手段28では、
第2演算手段27から出力されたオンデューティDに応
じて出力周波数が変化する。したがって、本実施形態で
は、調光器4からフォトカプラPCを介して伝達された
PWM信号からなる調光信号Tdimを平滑された直流電
圧に変換せずにマイクロコンピュータよりなる信号処理
回路22に入力することができる。
【0062】しかして、本実施形態では、パルスノイズ
を生じて数十mVの電圧ノイズが発生しても、PWM信
号からなる調光信号Tdimのパルス幅やパルス周期への
影響は少ないので、第2演算手段28にて求められるオ
ンデューティDがこれらのノイズの影響を受けにくく、
調光時の放電灯FLのちらつきを抑制することができ
る。つまり、外部から与えられる調光信号を正確に反映
して放電灯FLの光出力を調節することができるのであ
る。また、上述のタイマクロックのパルス幅のばらつき
は例えば水晶発振子などを用いれば極めて小さくできる
ので、個々の放電灯点灯装置間の調光特性のばらつきも
小さくなる。しかも、ローパスフィルタのようなフィル
タ回路による信号に対する遅れがないので、調光器4か
らの調光信号に対する応答速度を大幅に向上することが
できる。
【0063】なお、本実施形態では、オン幅測定手段2
4とオフ幅測定手段25とを備えているが、調光信号T
dimの周期を測定する周期測定手段を設けて、周期測定
手段の測定結果とオン幅測定手段24もしくはオフ幅測
定手段25の測定結果とに基づいてオンデューティDを
求めるようにしてもよい。このような場合、オンデュー
ティDは、D=tON/TiもしくはD=(1−t
OFF)/tiで求められる。
【0064】(実施形態4)ところで、実施形態3の放
電灯点灯装置では、調光信号線にパルスノイズが発生し
てPWM信号よりなる調光信号Tdimのローレベルの期
間において例えば図7に示すようなパルスノイズが混入
していた場合、第1演算手段26にて求められる周期t
iが調光信号Tdimの実際の周期tjよりも短くなって
しまい放電灯FLがちらついてしまう不具合が発生する
ことが考えられる。
【0065】本実施形態の放電灯点灯装置はこの種の不
具合の発生を防止したものであり、基本構成は実施形態
3と同じであって、インバータ制御回路20の動作に特
徴があるので、インバータ制御回路20の動作にについ
て図6のフローチャートを参照しながら説明する。な
お、回路構成は実施形態3と同じなので図示および説明
を省略する。
【0066】まず、実施形態3と同様にオン幅tON
よびオフ幅tOFFを測定して周期tiを求めてから、
この求めた周期tiを周期変数tjに代入して変数tj
を初期化し(S1)、その後、オン幅測定手段24にて
オン幅tONを測定し(S2)、続いて、オフ幅測定手
段25にてオフ幅tOFFを測定し(S3)、第1演算
手段26にて周期tiを求める(S4)。その後、第1
演算手段26では前回求めた周期変数tjとの周期差Δ
ti=|tj−ti|を計算し(S5)、周期差Δtj
が周期の変動幅のリミット値Liよりも大きいか否かの
判定を行い(S6)、周期差Δtiがリミット値Liよ
りも大きければS2へ戻って再測定を行う。一方、周期
差Δtiがリミット値Liよりも小さければ周期tiを
第2演算手段27へ転送し第2演算手段27にてオンデ
ューティDを計算する(S7)。続いて、第1演算手段
26にて周期変数tjの更新を行い、S2へ戻る。な
お、リミット値Liは、調光器4において生じる周波数
変動の大きさよりも大きな値に設定してある。
【0067】しかして、本実施形態では、PWM信号よ
りなる調光信号Tdimのローレベルの期間において例え
ば図7に示すようなパルスノイズが混入していてオフ幅
測定手段25にて測定されたオフ幅tOFFが実際のオ
フ幅tOFFよりも短く周期差Δtiがリミット値Li
よりも大きくなった場合にはオンデューティDの計算を
スキップしてオン幅tON、オフ幅tOFFの再測定を
行うことになるので、ノイズの影響によって実際とは異
なったオンデューティDが求められることを防ぐことが
でき、パルスノイズの影響による放電灯FLのちらつき
を回避することができる。なお、本実施形態では、オン
デューティDを求めるための処理の開始時にまず周期t
iを求めて周期変数tjを初期化しているので、調光信
号Tdimの周期の異なる調光器4であっても対応するこ
とができる。
【0068】(実施形態5)ところで、実施形態3の放
電灯点灯装置では、PWM信号よりなる調光信号Tdim
にノイズ信号が混入していた場合、オン幅測定手段24
で測定されるオン幅tONが実際のオン幅tONよりも
短くなったりオフ幅測定手段25で測定されるオフ幅t
OFFが実際のオフ幅tOFFよりも短くなってしまい
結果的に第1演算手段26にて求められる周期tiが調
光信号Tdimの実際の周期と異なってしまい放電灯FL
がちらついてしまう不具合が発生することが考えられ
る。
【0069】本実施形態の放電灯点灯装置はこの種の不
具合の発生を防止したものであり、基本構成は実施形態
3と同じであって、マイクロコンピュータよりなるイン
バータ制御回路20の動作に特徴があるので、インバー
タ制御回路20の動作について図8のフローチャートを
参照しながら説明する。なお、回路構成は実施形態3と
同じなので図示および説明を省略する。
【0070】まず、オン幅測定手段24にてオン幅t
ONを測定して(S1)、そのオン幅tONが予め設定
されたリミット値(オン幅tONの最小値)Lim2よ
りも小さいか否かを判定し(S2)、オン幅tONがリ
ミット値Lim2よりも小さい場合にはS1に戻ってオ
ン幅tONを再測定する。一方、オン幅tONがリミッ
ト値Lim2以上であれば、オフ幅測定手段25にてオ
フ幅tOFFを測定して(S3)、そのオフ幅tOFF
が予め設定されたリミット(オフ幅tOFFの最小値)
Lim3よりも小さいか否かを判定し(S4)、オフ幅
OFFがリミットLim3よりも小さい場合にはS1
へ戻ってオン幅tONを再測定する。一方、オフ幅t
OFFがリミットLim3以上であれば、第1演算手段
26にて周期tiを計算し(S5)、続いて、第2演算
手段27にてオンデューティDを計算し(S6)、S1
へ戻る。
【0071】したがって、例えば、調光器4から出力さ
れたPWM信号よりなる調光信号Tdimのローレベルの
期間においてノイズに起因した不規則なパルスが発生し
た場合、ノイズ波形が図9(a)に示すように調光信号
Tdimに生じることがあるが、これらノイズに起因した
パルスのオン幅tONはリミット値Lim2よりも小さ
いので無効となり、オンデューティDの計算には用いら
れない。
【0072】同様に、例えば、調光器4から出力された
PWM信号よりなる調光信号Tdimのハイレベルの期間
においてノイズが混入した場合、ノイズ波形が図9
(b)に示すように調光信号Tdimに生じることがある
が、これらノイズに起因したオフ幅tOFFはリミット
値Lim3よりも小さいので無効となり、オンデューテ
ィDの計算には用いられない。
【0073】要するに、本実施形態の放電灯点灯装置で
は、PWM信号よりなる調光信号Tdimのオン幅tON
およびオフ幅tOFFそれぞれに対して設定されたリミ
ット値Lim2,Lim3よりも小さなオン幅tON
オフ幅tOFFを持つ信号を除去することにより、ノイ
ズの影響を排除し、調光信号Tdimを正確に反映したオ
ンデューティDを求めてインバータ回路2の動作周波数
を制御することができるのである。
【0074】なお、オン幅tONのリミット値Lim2
とオフ幅tOFFのリミット値Lim3とのうち小さい
方の値をもとに、フォトカプラPCの出力側に時定数の
小さなローパスフィルタを付加することにより、タイマ
を用いてパルス幅を測定できないような狭いパルス幅
(例えば、数μs程度)のパルスノイズを効率的に除去
するようにすれば、より正確な調光信号Tdimのオンデ
ューティDを得ることができる。
【0075】(実施形態6)本実施形態の放電灯点灯装
置の基本構成は実施形態3と略同じであって、インバー
タ制御回路20においてタイマ割り込み信号を用いてい
ない点に特徴があるので、以下、インバータ回路20の
動作について説明する。
【0076】ところで、オン幅測定手段24およびオフ
幅測定手段25においてタイマ割り込みを用いていない
ときは、定期的にタイマレジスタをチェックし、タイマ
が測定中であるか、あるいは測定を完了しているかを確
認する必要があるが、タイマレジスタをチェックするタ
イミングとPWM信号よりなる調光信号Tdimがハイレ
ベルからローレベルへ切り替わるタイミングあるいはロ
ーレベルからハイレベルへ切り替わるタイミングとが重
なってしまうと、タイマがパルスの切り替わりを認識で
きず、タイマ値が不安定となることがある。例えば、図
11に示すような調光信号Tdimにおいてオン幅tON
の測定中である同図中のAのタイミングとオン幅tON
の測定完了後である同図中のBのタイミングではタイマ
レジスタのチェックは正常に行われるが、調光信号Tdi
mがハイレベルからローレベルへ変化している同図中の
Cのタイミングでタイマレジスタのチェックを行うと、
Cのタイミングにおけるパルスの立ち下りが認識されず
にタイマがオン幅tONの測定を継続してしまうという
不具合が発生することになる。
【0077】本実施形態の放電灯点灯装置は、この種の
不具合の発生を防止したものであり、基本構成は実施形
態3と同じであって、インバータ制御回路20の動作に
特徴があるので、インバータ制御回路20の動作につい
て図10のフローチャートを参照しながら説明する。な
お、回路構成は実施形態3と同じなので図示および説明
を省略する。
【0078】まず、オン幅tONの測定では、PWM信
号よりなる調光信号Tdimがハイレベルであるか否かを
確認して(S1)、調光信号Tdimがハイレベルでない
場合にはタイマレジスタをチェックし(S2)、その
後、調光信号Tdimがハイレベルであるか否かを再確認
し(S3)、調光信号Tdimがハイレベルならば(つま
り、調光信号Tdimが再確認前の状態から変化したなら
ば)、タイマ測定が完了したか否かを判定して(S
4)、タイマ測定が完了していればオン幅tONのデー
タを保存し(S5)、メインルーチンへ戻る(S6)。
一方、S3において調光信号Tdimがハイレベルでない
ならば(つまり、調光信号Tdimが再確認前の状態から
変化していないならば)、タイマをリセットしてカウン
タを初期化し(S9)、タイマの復帰時間に応じて設定
された待ち時間の経過を待ち(S10)、その後、メイ
ンルーチンへ戻る(S6)。
【0079】また、S1において調光信号Tdimがハイ
レベルである場合には、タイマレジスタをチェックし
(S7)、その後、調光信号Tdimがローレベルである
か否かを確認し(S8)、調光信号Tdimがローレベル
ならば(つまり、調光信号Tdimの状態から変化したな
らば)、タイマ測定が完了したか否かを判定して(S
4)、タイマ測定が完了していればオン幅tONのデー
タを保存し(S5)、メインルーチンへ戻る(S6)。
一方、S8において調光信号Tdimがローレベルでない
ならば(つまり、調光信号Tdimが再確認前の状態から
変化していないならば)、タイマをリセットしてタイマ
カウンタを初期化し(S9)、タイマの復帰時間に応じ
て設定された待ち時間の経過を待ち(S10)、その
後、メインルーチンへ戻る(S6)。
【0080】なお、図10ではオン幅tONの測定のサ
ブルーチンについてのみ説明したが、オフ幅tOFF
測定のサブルーチンについても同様である。
【0081】要するに、本実施形態では、タイマチェッ
クの前後で調光信号Tdimの状態が変化したか否かを確
認することでタイマが誤動作状態となることを回避して
いるので、タイマ割り込みを用いることなく、調光信号
Tdimを正確に取得することができ、マイクロコンピュ
ータを他の処理で有効に利用することが可能となる。
【0082】(実施形態7)本実施形態の放電灯点灯装
置の基本構成は実施形態3と略同じであって、調光器4
およびインバータ制御回路20が図12に示す構成を有
している点に特徴がある。なお、実施形態3と同様の構
成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0083】本実施形態における調光器4は、PWM信
号からなる調光信号を出力する発振回路41と、発振回
路41から出力される調光信号のデューティを設定する
可変抵抗VR1と、発振回路41の発振周波数を第1の
発振周波数に決定するための抵抗Rf1と、発振回路4
1の発振周波数を第2の発振周波数に決定するための抵
抗Rf2と、発振回路41の発振周波数を第1の発振周
波数とするか第2の発振周波数とするか選択する選択ス
イッチSW1とを備えており、調光信号を調光信号線お
よびフォトカプラPCを介してインバータ制御回路20
へ供給するようになっている。
【0084】インバータ制御回路20は、フォトカプラ
PCを介して入力される調光信号Tdimに基づいてイン
バータ回路2の動作周波数を設定して放電灯FLの光出
力を変化させる(調光制御する)ものであり、調光信号
Tdimの周期tiを測定する周期測定手段31と、調光
信号のオン幅tONおよびオフ幅tOFFを測定して調
光信号TdimのオンデューティDを計算する演算手段3
2と、演算手段32から出力されたオンデューティDに
基づいてインバータ回路2の動作周波数を決定してそれ
ぞれ上記第1の発振周波数に対応した調光特性を設定す
る第1設定手段33および上記第2の発振周波数に対応
した調光特性を設定する第2設定手段34と、周期測定
手段31にて測定された周期tiに基づいて周波数設定
のデータ出力を第1設定手段33とするか第2設定手段
34とするか選択する切換スイッチSW2とを備えてい
る。要するに、本実施形態におけるインバータ制御回路
20は、調光器4からの調光信号Tdimのオンデューテ
ィDに応じて放電灯FLを調光するとともに、調光器4
からの調光信号Tdimの周期を判定して判定結果により
調光特性を切り替えるように構成されている。
【0085】ここにおいて、調光器4の選択スイッチS
W1が抵抗Rf1に接続されているときの調光信号Tdi
mの周期がti1であるとすると、インバータ制御回路
20の周期測定手段31にて測定される周期tiはti
1となり、切換スイッチSW2は接点a側に閉じる。こ
れに対して、調光器4の選択スイッチSW1が抵抗Rf
2に接続されているときの調光信号Tdimの周期がti
2であるとすると、インバータ制御回路20の周期測定
手段31にて測定される周期tiはti2となり、切換
スイッチSW2は接点b側に閉じる。すなわち、調光器
4の選択スイッチSW1の操作によってオンデューティ
に対する放電灯FLの光出力の特性を切り替えることが
できるのである。
【0086】しかして、本実施形態では、同じインバー
タ回路2を用いながらも種々の用途に合わせた調光特性
を調光器4からの調光信号Tdimを用いて切り換えるこ
とができるのである。
【0087】(実施形態8)本実施形態では、図13に
示すように、調光器4に信号線Lsを介して複数の調色
器具7n(n=1,2,3…)が分岐接続された照明シ
ステムを例示する。ここにおいて、各調色器具7n(n
=1,2,3…)は、赤色を発する放電灯を装着した放
電灯点灯装置Rn(n=1,2,3…)と、緑色を発す
る放電灯を装着した放電灯点灯装置Gn(n=1,2,
3…)と、青色を発する放電灯を装着した放電灯点灯装
置Bn(n=1,2,3…)とを1組として具備してお
り、各放電灯点灯装置Rn,Gn,Bnが信号線Lsに
対して並列に接続されている。なお、各放電灯点灯装置
Rn,Gn,Bnとしては、例えば実施形態7で説明し
た放電灯点灯装置を採用すればよいが、他の実施形態で
説明した放電灯点灯装置を採用してもよい。
【0088】調光器4は、3つの可変抵抗器VR,V
,VRを具備しており、可変抵抗器VR,VR
,VRそれぞれの抵抗値を変化させることでそれぞ
れ、赤色を発する放電灯の明るさ、緑色を発する放電灯
の明るさ、青色を発する放電灯の明るさを調節できるよ
うになっている。ここにおいて、調光器4から信号線L
sに伝送される調光信号SDは、図14に示すように、
それぞれ周期の異なる3つのPWM信号S,S,S
を連続して繰り返し発生しており、各放電灯点灯装置
Rn,Gn,Bnに入力される。
【0089】一方、各放電灯点灯装置Rn,Gn,Bn
には、識別番号IDを設定するための2つの設定スイッ
チ(図示せず)が設けられており、2つの設定スイッチ
のHi/Loの組み合わせにより、「1」,「2」,
「3」のうちの1つの識別番号IDが設定されている。
ここに、放電灯点灯装置Rnには識別番号IDとして
「1」が設定され、放電灯点灯装置Gnには識別番号I
Dとして「2」が設定され、放電灯点灯装置Bnには識
別番号IDとして「3」が設定されている。
【0090】そして、各放電灯点灯装置Rn,Gn,B
nにおいてインバータ回路を制御するインバータ制御回
路は、調光信号SDに含まれる3種類のPWM信号
,S ,Sにおいて識別番号IDに対応したパル
ス周期の信号のみを調光信号として読み込んで放電灯F
Lの光出力を変化させる(調光制御を行う)ことができ
るように構成されている。ここに、インバータ制御回路
は、識別番号IDが「1」に設定されている場合にはP
WM信号Sのみを読み込み、識別番号IDが「2」に
設定されている場合にはPWM信号Sのみを読み込
み、識別番号IDが「3」に設定されている場合にはP
WM信号Sのみを読み込み、読み込んだPWM信号に
応じてインバータ回路の動作周波数を制御するように構
成されている。
【0091】しかして、本実施形態では、1つの信号線
Lsで異なる周期の調光信号を伝送することにより、単
一の信号線Lsで複数の放電灯点灯装置Rn,Gn,B
nを個別に制御することができるのである。
【0092】なお、上記各実施形態では、調光器4から
の調光信号をインバータ制御回路20に与えてインバー
タ制御回路20によるインバータ回路2のスイッチング
素子の駆動信号を変化させてインバータ回路2の動作周
波数を制御することで放電灯FLの光出力を調節してい
るが、調光器4からの調光信号をチョッパ制御回路に与
えて、チョッパ制御回路による昇圧チョッパ回路のスイ
ッチング素子の駆動信号を変化させてチョッパ回路の出
力を制御することで放電灯の光出力を調節するようにし
てもよい。また、上記各実施形態では、電源回路1とし
て昇圧チョッパ回路を利用しているが、電源回路1とし
ては、種々のチョッパ回路を採用可能であり、昇圧チョ
ッパ回路に限らず、降圧チョッパ回路、昇降圧チョッパ
回路などを採用してもよい。
【0093】
【発明の効果】請求項1の発明は、直流電源の出力電圧
を所定の直流電圧に変換するチョッパ回路と、チョッパ
回路の出力を高周波電圧に変換して放電灯を点灯させる
インバータ回路と、外部からの調光信号を入力する調光
信号入力部と、調光信号入力部にて受信した調光信号に
より指定された調光レベルに応じてチョッパ回路を駆動
する駆動信号とインバータ回路を駆動する駆動信号との
少なくとも一方を制御して放電灯の光出力を変化させる
調光制御部とを備え、調光信号入力部は前記各駆動信号
の少なくとも一方に同期して調光信号をサンプリングす
るものであり、調光信号にノイズが発生するタイミング
と同期しないように調光信号をサンプリングすることが
できるので、調光信号に重畳されたノイズの影響を少な
くして放電灯の光出力を調節することができ、調光信号
に重畳されたノイズの影響による放電灯のちらつきを抑
制することができるという効果がある。
【0094】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記調光制御部は、前記放電灯へ周期的にパルス状
の電圧を印加するパルス電圧印加制御手段を備え、前記
調光信号入力部は、前記パルス状の電圧を印加する周期
に同期して前記調光信号をサンプリングするので、放電
灯の光出力を低くした場合に放電灯を安定して点灯させ
且つノイズの影響による放電灯のちらつきを抑制するこ
とができるという効果がある。
【0095】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記調光信号が調光レベルに応じて
電圧レベルの変化する直流電圧信号であるので、電圧レ
ベルで調光レベルを指定することができるという効果が
ある。
【0096】請求項4の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記調光信号が調光レベルに応じて
矩形波のデューティ比の変化するPWM信号であり、前
記調光信号入力部は前記PWM信号を直流電圧に平滑す
るフィルタ手段を有するので、PWM信号のデューティ
比により調光レベルを指定することができるという効果
がある。
【0097】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の発明において、前記調光信号入力部は、調光信号を
アナログ−ディジタル変換するA/D変換器を含んでい
るので、調光信号をディジタルデータとして扱うことが
できるという効果がある。
【0098】請求項6の発明は、直流電源の出力電圧を
所定の直流電圧に変換するチョッパ回路と、チョッパ回
路の出力を高周波電圧に変換して放電灯を点灯させるイ
ンバータ回路と、PWM信号よりなる調光信号を入力す
る調光信号入力部と、調光信号入力部の出力に基づいて
チョッパ回路を駆動する駆動信号とインバータ回路を駆
動する駆動信号との少なくとも一方を制御して放電灯の
光出力を変化させる調光制御部とを備え、調光信号入力
部は、調光信号のオン幅、オフ幅、周期の少なくとも1
つを所定のクロックでカウントして求める測定手段を有
し、調光制御部は、測定手段の出力を利用して前記各駆
動信号の少なくとも一方を制御するものであり、調光信
号を調光信号入力部に入力するにあたって直流電圧信号
に変換する必要がなく、入力する調光信号にノイズが重
畳されていても調光信号のオン幅、オフ幅、周期への影
響は少ないので、測定手段の出力を利用して求めた調光
レベルがノイズの影響を受けにくく、調光信号に重畳さ
れたノイズの影響を少なくして放電灯の光出力を調節す
ることができ、調光信号に重畳されたノイズの影響によ
る放電灯のちらつきを抑制することができるという効果
がある。
【0099】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記調光信号入力部は、調光信号のオン幅、オフ
幅、周期の少なくとも2つについてそれぞれ前記測定手
段が設けられ、前記測定手段の測定データから前記調光
信号のデューティ比を演算して出力するデューティ比演
算手段を備え、前記調光制御部は、デューティ比演算手
段の出力に基づいて前記各駆動信号の少なくとも一方を
制御するので、調光信号のデューティ比により決まる調
光レベルに基づいて放電灯の光出力を調節することがで
きるという効果がある。
【0100】請求項8の発明は、請求項6または請求項
7の発明において、前記調光信号入力部は、調光信号の
周期の変動幅を計算し、変動幅が所定の値よりも大きい
ときは当該調光信号を利用しないので、調光信号に重畳
されたノイズの影響をより低減できるという効果があ
る。
【0101】請求項9の発明は、請求項6ないし請求項
8の発明において、前記調光信号入力部は、調光信号の
オン幅とオフ幅との少なくとも一方の最小値が規定さ
れ、前記測定手段にて測定されたオン幅とオフ幅との少
なくとも一方が規定された最小値よりも小さいときには
当該調光信号を利用しないので、調光信号に重畳された
ノイズの影響をさらに低減できるという効果がある。
【0102】請求項10の発明は、請求項6ないし請求
項9の発明において、前記調光信号入力部は、前記測定
手段にて測定されたカウント値を読み込むタイミングの
前後で、調光信号のレベルを確認し、調光信号のレベル
に変化があったときには当該調光信号を利用しないの
で、前記調光信号入力部にて正確な調光信号を取得する
ことができるという効果がある。
【0103】請求項11の発明は、請求項6の発明にお
いて、前記調光信号入力部は、前記測定手段として調光
信号の周期を測定する周期測定手段を備え、前記調光制
御部は、周期測定手段にて測定された周期に応じて前記
各駆動信号の少なくとも一方を制御するので、調光信号
の周期を変化させることで前記放電灯の調光特性を変化
させることが可能となるという効果がある。
【0104】請求項12の発明は、請求項6ないし請求
項11の発明において、前記調光信号入力部は、入力す
る調光信号の周期を選択する選択手段を有し、選択手段
により選択した周期の調光信号のみを入力するので、所
望の周期の調光信号に基づいて放電灯の光出力を調節す
ることができるという効果がある。
【0105】請求項13の発明は、請求項1ないし請求
項12の発明において、前記調光信号入力部および前記
調光制御部の少なくとも一方はマイクロコンピュータで
構成されるので、調光信号に対する応答速度を向上でき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す回路ブロック図である。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】実施形態2を示す回路ブロック図である。
【図4】同上の動作説明図である。
【図5】実施形態3を示す回路ブロック図である。
【図6】実施形態4の動作説明図である。
【図7】同上の動作説明図である。
【図8】実施形態5の動作説明図である。
【図9】同上の動作説明図である。
【図10】実施形態6の動作説明図である。
【図11】同上の比較例の動作説明図である。
【図12】実施形態7の要部ブロック図である。
【図13】実施形態8を示す照明システムのブロック図
である。
【図14】同上の動作説明図である。
【図15】従来例を示す回路図である。
【図16】同上の要部具体回路図である。
【符号の説明】
1 電源回路 2 インバータ回路 4 調光器 20 インバータ制御回路 21 ローパスフィルタ 22 信号処理回路 22a A/D変換器 22b 信号処理部 22c D/A変換器 22d パルス発生回路 23 電圧制御型発振器 FL 放電灯
フロントページの続き (72)発明者 神田 隆司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3K098 CC23 CC41 CC57 DD22 DD35 DD37 DD43 DD44 DD45 DD46 EE14 EE20 EE31 EE32 GG01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源の出力電圧を所定の直流電圧に
    変換するチョッパ回路と、チョッパ回路の出力を高周波
    電圧に変換して放電灯を点灯させるインバータ回路と、
    外部からの調光信号を入力する調光信号入力部と、調光
    信号入力部にて受信した調光信号により指定された調光
    レベルに応じてチョッパ回路を駆動する駆動信号とイン
    バータ回路を駆動する駆動信号との少なくとも一方を制
    御して放電灯の光出力を変化させる調光制御部とを備
    え、調光信号入力部は前記各駆動信号の少なくとも一方
    に同期して調光信号をサンプリングすることを特徴とす
    る放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記調光制御部は、前記放電灯へ周期的
    にパルス状の電圧を印加するパルス電圧印加制御手段を
    備え、前記調光信号入力部は、前記パルス状の電圧を印
    加する周期に同期して前記調光信号をサンプリングする
    ことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記調光信号が調光レベルに応じて電圧
    レベルの変化する直流電圧信号であることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記調光信号が調光レベルに応じて矩形
    波のデューティ比の変化するPWM信号であり、前記調
    光信号入力部は前記PWM信号を直流電圧に平滑するフ
    ィルタ手段を有することを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記調光信号入力部は、調光信号をアナ
    ログ−ディジタル変換するA/D変換器を含んでいるこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 直流電源の出力電圧を所定の直流電圧に
    変換するチョッパ回路と、チョッパ回路の出力を高周波
    電圧に変換して放電灯を点灯させるインバータ回路と、
    PWM信号よりなる調光信号を入力する調光信号入力部
    と、調光信号入力部にて受信した調光信号により指定さ
    れた調光レベルに応じてチョッパ回路を駆動する駆動信
    号とインバータ回路を駆動する駆動信号との少なくとも
    一方を制御して放電灯の光出力を変化させる調光制御部
    とを備え、調光信号入力部は、調光信号のオン幅、オフ
    幅、周期の少なくとも1つを所定のクロックでカウント
    して求める測定手段と、測定手段の出力に基づいて調光
    レベルを求める調光レベル演算手段とを有することを特
    徴とする放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 前記調光信号入力部は、調光信号のオン
    幅、オフ幅、周期の少なくとも2つについてそれぞれ前
    記測定手段が設けられ、前記調光レベル演算手段は、前
    記測定手段の測定データから前記調光信号のデューティ
    比を演算して出力するデューティ比演算手段からなるこ
    とを特徴とする請求項6記載の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 前記調光信号入力部は、調光信号の周期
    の変動幅を計算し、変動幅が所定の値よりも大きいとき
    は当該調光信号を利用しないことを特徴とする請求項6
    または請求項7記載の放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 前記調光信号入力部は、調光信号のオン
    幅とオフ幅との少なくとも一方の最小値が規定され、前
    記測定手段にて測定されたオン幅とオフ幅との少なくと
    も一方が規定された最小値よりも小さいときには当該調
    光信号を利用しないことを特徴とする請求項6ないし請
    求項8のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 前記調光信号入力部は、前記測定手段
    にて測定されたカウント値を読み込むタイミングの前後
    で、調光信号のレベルを確認し、調光信号のレベルに変
    化があったときには当該調光信号を利用しないことを特
    徴とする請求項6ないし請求項9のいずれかに記載の放
    電灯点灯装置。
  11. 【請求項11】 前記調光信号入力部は、前記測定手段
    として調光信号の周期を測定する周期測定手段を備え、
    前記調光制御部は、周期測定手段にて測定された周期に
    応じて前記各駆動信号の少なくとも一方を制御すること
    を特徴とする請求項6記載の放電灯点灯装置。
  12. 【請求項12】 前記調光信号入力部は、入力する調光
    信号の周期を選択する選択手段を有し、選択手段により
    選択した周期の調光信号のみを入力することを特徴とす
    る請求項6ないし請求項11のいずれかに記載の放電灯
    点灯装置。
  13. 【請求項13】 前記調光信号入力部および前記調光制
    御部の少なくとも一方がマイクロコンピュータで構成さ
    れてなることを特徴とする請求項1ないし請求項12の
    いずれかに記載の放電灯点灯装置。
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