JP2003337063A - 光干渉型aeセンサおよびaeセンサユニットおよびae計測システム - Google Patents

光干渉型aeセンサおよびaeセンサユニットおよびae計測システム

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JP2003337063A
JP2003337063A JP2002143913A JP2002143913A JP2003337063A JP 2003337063 A JP2003337063 A JP 2003337063A JP 2002143913 A JP2002143913 A JP 2002143913A JP 2002143913 A JP2002143913 A JP 2002143913A JP 2003337063 A JP2003337063 A JP 2003337063A
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sensor
light
optical interference
measurement
measurement system
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Hiroaki Niitsuma
弘明 新妻
Masaru Miyazaki
勝 宮崎
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Mems Core Co Ltd
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Mems Core Co Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01HMEASUREMENT OF MECHANICAL VIBRATIONS OR ULTRASONIC, SONIC OR INFRASONIC WAVES
    • G01H9/00Measuring mechanical vibrations or ultrasonic, sonic or infrasonic waves by using radiation-sensitive means, e.g. optical means
    • G01H9/004Measuring mechanical vibrations or ultrasonic, sonic or infrasonic waves by using radiation-sensitive means, e.g. optical means using fibre optic sensors
    • G01H9/006Measuring mechanical vibrations or ultrasonic, sonic or infrasonic waves by using radiation-sensitive means, e.g. optical means using fibre optic sensors the vibrations causing a variation in the relative position of the end of a fibre and another element

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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Micromachines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 AEセンサのサイズを超小型にし、AE信
号の検出は電磁ノイズの影響を受けないようにして、小
型から大型物体までのAE解析のAE計測システムを提
供する。 【解決手段】 MEMS(Micro Electro Mechanical
System)技術を用いて作った小型形状からなる光干渉
型マイクロセンサを用い、光ファイバと光学部品による
AEセンサユニットにより光信号処理でAE計測システ
ムを構成した。計測光源の波長の選択により被測定物体
とAE計測部本体との距離を長く離せるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はAE(Acoustic Emi
ssion)計測システムに関し、AEセンサユニットおよ
びAEセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】固体の物体中で急激な変位が発生すると
弾性波を発生し、AE波として伝播する。このAE波を
AEセンサにより検出して解析することにより固体材料
の異状診断を行うのがAE技術である。図12に従来例
であるAE計測システムの構成図を示す。この構成は、
AEセンサ111、電気信号線112、AE検出信号を
増幅する前置増幅器113、および計測部本体110を
基本としている。計測部の構成は、シグナルコンデショ
ナ114、信号処理部115、および表示部116など
を基本としている。AE信号は微弱で広い周波数帯を持
つのでこれらを忠実に検出するAEセンサが必要であ
る。従来のAE計測システムではAEセンサ111に圧
電効果を利用する圧電素子が主として使われている。こ
れは静電容量型センサやレーザ光学型センサと比べて小
型、高感度で取り扱い易い等の特徴のためである。従来
の圧電型AEセンサの主体部は主にPZTなどの強誘電
体の焼結体(セラミックス)材料で製作される。この構
造のセンサは、所望の測定周波数特性を実現するために
圧電材が厚く、また高感度にするため面積を大きくする
必要があり、サイズを小さくするのは限界があった。こ
のため複雑な形状や小型の被測定物体で計測できない、
などの欠点があった。また、このセンサはハイインピー
ダンスであるため電気的雑音の影響を受けやすいので、
センサのすぐ近くに前置増幅器を接続する必要があり、
計測系を複雑にしていた。また、複数の圧電型AEセン
サではループ電流等の雑音対策に悩まされることが多か
った。このため、微弱な電気信号を取り扱う従来のAE
センサでは信号線の距離に制約があり、通常は10数m
以内で計測システムを構築する必要があり、被測定物体
の大きさに制限があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来のAE計
測システムにおいて欠点であったいくつかの項目を解決
し、新しいAE計測システムを提供するものである。本
発明が解決しようとする課題は、(1)AEセンサのサ
イズを超小型にする、(2)AE信号検出には電磁ノイ
ズの影響を受けないようにする、(3)信号の長距離伝
送を可能にして、超大型物体の計測を可能にする、
(4)AEセンサに起因するスプリアスな共振をなくし
て、共振型、非共振型のいずれの型も実現できるように
する、(5)高温、高湿、爆発性ある悪環境下での計測
を可能にする、(6)長期間にわたって信頼性の高い計
測システムを構築する。(7)AEセンサとこれを用い
た計測システムをどちらも安価に提供する、ことであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記、課題に対して本発
明がなされた。本発明の基本とすることは、AE計測シ
ステムにおけるAEセンサおよびAEセンサユニットに
おいて従来の電気信号処理の方式に変えて、本発明では
光信号処理によりシステムを構成することである。この
ために用いるAEセンサはMEMS(Micro Electro
Mechanical System)で作った小型形状からなる光干渉
型マイクロセンサを用いること、およびこれを用いて構
築するAEセンサユニットは、光源と光信号処理部と光
信号を電気信号に変換する検出器を主体に有して構成さ
れることを特徴としている。このため本発明のAEセン
サと光信号処理部は光ファイバで結合しているので、被
測定物体とAE計測部本体との距離は長く離せることを
特徴とする。
【0005】本発明のAE計測システムにおいて、計測
に用いる光の波長帯は、1.3μm帯および1.55μ
m帯のいずれかあるいはこの多重光を用いて、高性能
で、しかも安価なAE計測システムを提供する。
【0006】本発明のAE計測システムに用いるAEセ
ンサは、センサの周波数特性を制御するためにセンサの
光を検出する錘部と対向する面部のギャップを変えるよ
う、少なくとも錘部と対向する面部のどちらかに機械的
な加工による制御機能部を具備したことを特徴とする光
干渉AEセンサを提供する。
【0007】本発明のAE計測システムに用いるAEセ
ンサは、センサの光を検出する錘の面の動きを電気的に
制御するごとく、センサ部に制御機能部を具備したこと
を特徴とする光干渉型マイクロセンサを提供する。
【0008】本発明のAE計測システムに用いるAEセ
ンサユニットは、光干渉型マイクロセンサと光部品を用
いて構築し、計測光の光源として波長可変レーザを用い
たことを特徴とするAEセンサユニットを提供する。
【0009】本発明のAE計測システムに用いるAEセ
ンサユニットは、光干渉型マイクロセンサと光部品を用
いて構築し、計測光の光源として広帯域発光素子を用い
たことを特徴とするAEセンサユニットを提供する。
【0010】本発明のAE計測システムに用いるAEセ
ンサユニットは、複数個の光干渉型マイクロセンサと少
なくとも1個の広帯域発光素子を計測光の光源に用い
て、複数のセンサから波長の異なる光のAE信号を検出
するために波長可変フィルタと光検出器のセットを複数
個用いて構成したことを特徴とするAEセンサユニット
を提供する。
【0011】本発明のAE計測システムに用いるAEセ
ンサユニットは、複数個の測定個所からAE信号を計測
するシステムにおいて、複数個の光干渉型マイクロセン
サと少なくとも1個の広帯域発光素子を計測光の光源に
用いて、複数のセンサから波長の異なる光のAE信号を
検出するためにファイバブラッググレーテングと光検出
器のセットを複数個用いて構成したことを特徴とするA
Eセンサユニットを提供する。また、計測するシステム
において、複数個の光干渉型マイクロセンサと計測光の
光源に少なくとも1個の広帯域発光素子を用いるAEセ
ンサユニットにおいて、複数のセンサからAE信号を検
出する構成であることを特徴とするAEセンサユニット
を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】(実施例1)本発明の1実施例に
よるAE計測システムの構成図を図1に示す。この構成
は、光干渉型マイクロセンサ1、光ファイバ2、AE信
号処理部3、および計測部本体10を基本としている。
AE信号処理部3の構成は光源、光検出器および光サー
キュレータなどの光部品を用いることを基本としてい
る。また、計測部本体10の構成は、シグナルコンデシ
ョナ14、信号処理部15、および表示部16などを基
本としている。AE計測システムは被測定物体9を診断
する要求に応じてAEセンサ1を1個から複数個(N
個)、用いた構成でAE波の計測・解析がなされる。
【0013】この実施例に用いる光干渉型マイクロセン
サ20の一例を図2に示す。これはSiおよびガラス基
板ウエーハを用いてMEMSの技術によって超小型構造
の素子が大量に製作されることが特徴である。光干渉型
マイクロセンサ20は、Si構造体21にそれぞれガラ
スA22およびガラスB23を接合した構造に、ガラス
B23の貫通孔24に光ファイバ25の一端を挿入して
固定部材27でこれを固定した構造で構成されている。
光ファイバ25の先端はハーフミラー26を形成してい
る。Si構造体21はSiの錘21aとこの錘21aを
保持するSiの板バネ21b、および錘21aの表面に
形成されたミラー21cを基本として構成されている。
この光干渉型マイクロセンサ20に使われるSiの錘2
1aは、0.5−5mm直径の大きさであり、Siの板
バネのバネ定数はきわめて微弱である。Si構造体とガ
ラス基板は陽極接合で接合し、ファイバの固定部材はポ
リイミド系接着剤で固定した光干渉型センサは約400
℃までの高温で使えることが特徴である。
【0014】光干渉型マイクロセンサ20が振動すると
Siの錘21aが振動して光ファイバの反射光の光強度
に変化が生じる領域がある。この光干渉型マイクロセン
サ20の動作原理を図3で説明する。光干渉型マイクロ
センサ20を上下に振動させる振幅に対して光ファイバ
の反射光の強度は干渉によって図3のような変化をす
る。光の波長を変えても同じ様な変化がみられることは
自明である。この素子が静止している時に図中の動作点
になるように、光の波長と素子細部の寸法を設計し、製
作した素子は測定範囲の振動振幅内で振幅に比例した光
出力がえられる変位センサであり、これを微弱なAE波
を発生するAE計測に用いたことを本発明の特徴とす
る。このセンサはセンサ部に電気配線が使われていない
ので、爆発性の高い測定環境には万全である。
【0015】本発明のAE計測システムの構成によって
得た、AE信号データの実験結果の一例を図4に示す。
これはAE信号の時間経過に対する信号強度の関係を示
したもので、図中には同時に計測した従来の圧電センサ
によるデータを本発明のデータと対比してあり、ほぼ同
感度で同形状の波形がえられていることがわかる。これ
により本発明によるAE計測システムが従来のシステム
に代替できることが明らかである。
【0016】本発明によるAE計測システムは、以下の
ような高付加価値や特徴があることがわかった。 (1) 従来のAEセンサより寸法が約1桁以下なの
で、センサ全体の寸法に起因するスプリアスな共振はA
E計測帯より十分高い周波数になる。このため周波数特
性が単純である。 (2) 共振型、非共振型いずれのタイプのセンサも実
現できる。 (3) 小型のため、計測におけるセッテングが容易で
ある。 (4) 小型のため、表面波に対する面積効果がない。 (5) 光による信号伝送を行うため、従来にように前
置増幅器をセンサ近傍に設置する必要がなく、センサの
ケーブルは1km程度まで延長することができる。この
ため超大型の測定物体を一括して同時刻で計測ができる
ようになる。 (6) 光による検出ならびに信号伝送を行うため、電
磁的な雑音がない。 (7) 光による検出ならびに信号伝送を行うため、本
システムは防爆特性を有している。このため発火性雰囲
気で計測が可能になり、新分野を開拓できる。 (8) 本発明のセンサ構造からして、高温、高湿の環
境で計測が可能になり、計測の新分野を開拓できる。 (9) MEMS技術により特性の揃ったセンサ素子を
大量に製作するので、センサ素子や計測システムを安価
に提供できる。
【0017】(実施例2)本発明である、光干渉型マイ
クロセンサの別の実施例を図5と図6に示す。これは基
本的には実施例1で述べた、図2の素子構造と同じであ
るが、図5で異なる部分は、ガラスB52に凹部(また
は凸部)の形状パターン52aを設けたことである。図
6で異なる部分は、Si構造体121の錘121aに凸
部(または凹部)の形状パターン121dを設けたこと
である。これらの目的は素子の周波数特性を所望な形
(一例として広帯域化)にするため、センサ部の形状で
ギャップを調節し錘のダンピング特性を制御し、スクイ
ズド・フィルム効果(ダンパー効果)を任意に設計する
ことである。従来の圧電型AEセンサでは圧電素子にバ
ッキング材を取り付けてこれを制御していたが、微妙に
周波数特性を調整することが難しい問題があったが、本
発明の素子では微細加工の技術によって特性の揃ったセ
ンサ素子を一括して精度よく製作できる特徴がある。
【0018】(実施例3)本発明である、光干渉型マイ
クロセンサの他の実施例を図7に示す。これは基本的に
は実施例1で述べた、図2の素子構造に類似している
が、異なる部分は、ガラスA62に電極板62bと制御
電極端子62cを設け、Si構造体61には別の制御電
極端子61dを設け、両方の制御電極に導線を通じて電
源ユニット69から電圧を供給するようにしたことであ
る。直流電圧の印加によってSiの錘61aが静電力で
ガラスA側に引き寄せられて、図3で述べた原理図か
ら、このセンサの動作点を調整することが可能になる。
【0019】この光干渉型マイクロセンサ60は、光フ
ァイバの反射強度をフィードバックして、例えば、光の
波長に応じて動作点を設定する機能、あるいは素子や光
源が温度変化により動作点がドリフトする量を補正する
機能、の制御機構が構築できる大きな特徴がある。この
実施例ではガラスA62側に電極板62b制御電極端子
62cを設けた例を述べたが、ガラスB63側にも電極
板があって、センサの錘の位置を正・負どちらにもずら
せることが可能になることを付言する。また、図7の構
造断面図では、錘の可動部空間が気密封止されていない
表示だが、電極導入部をわかりやすくしただけのことで
ある。なお、ガラスA62にフィードスルー付きガラス
基板を用いると、気密封止と電極取り出しが単純になる
ことを付言する。
【0020】(実施例4)本発明である、光干渉型マイ
クロセンサを用いてAE計測システムを構築する実施例
に付き、AEセンサユニットを構成する一実施例を図8
に示す。このAEセンサユニットは被測定物体79に取
り付けた光干渉型マイクロセンサ71と、光ファイバ7
2と、光サーキュレータ74と、波長可変レーザ75と
光検出器76とで構成されたものである。1.55μm
帯の波長可変レーザ75を用いて波長を可変して図3の
ような動作点を調整できることが本発明の特徴である。
【0021】本発明のAE計測システムでは、光源の波
長は用途に応じて使い分けられるが、本発明では光源と
して1.3μm帯および1.55μm帯の波長領域とシ
ングルモードファイバを用いることを特徴とする。これ
によって、以下のような大きな効果がある。 (1) 光多重・大容量光ファイバ通信の幹線を構築し
ている光部品を利用するので品揃いが豊富で、安い。 (2) ファイバや部品の光損失が小さいので、センサ
のケーブル(光ファイバ)は1km程度まで延長するこ
とができる。 (3) 小型で高付加価値のAE計測システムを安く
構築できる。
【0022】(実施例5)本発明である、光干渉型マイ
クロセンサを複数個用いてAE計測システムを構築する
実施例に付き、AEセンサユニットを構成する別の実施
例を図9に示す。このAEセンサユニットは被測定物体
89に取り付けた複数個の光干渉型マイクロセンサ81
と、光ファイバ82と、光結合器83と、光サーキュレ
ータ84と、広帯域発光素子85と、波長可変フィルタ
87と光検出器86とで構成されたものである。1.5
5μm帯でブロードに光をだす広帯域発光素子85を用
いて、ファイバ82を通して複数個の光干渉型マイクロ
センサ81に入射する。これに対応して、複数個の光干
渉型マイクロセンサ81は個々に異なった波長でセンサ
動作点となるよう調整をした素子をセットする。反射光
は、上記、複数個の光干渉型マイクロセンサ81の動作
波長に対応した波長可変フィルタ87を配列する。こう
することにより、少ない部品点数で、多点観測のシステ
ムを構築できる特徴がある。なお、各波長に対応するセ
ンサ素子を作るのには、図7で述べた、制御機構付き素
子を用いて、電圧印加により動作点を調整してもよい。
本発明で光源として1.3μm帯および1.55μm帯
の波長領域を用いることは実施例5と同じ理由である。
【0023】(実施例6)本発明である、光干渉型マイ
クロセンサを複数個用いてAE計測システムを構築する
実施例に付き、AEセンサユニットを構成する別の実施
例を図10に示す。これは被測定物体99に取り付けた
複数個の光干渉型マイクロセンサ91と、光ファイバ9
2と、光結合器93と、光サーキュレータ94と、広帯
域発光素子95と、ファイバブラッググレーテング(F
BG)98と光検出器96とで構成されたものである。
1.55μm帯の広帯域発光素子95を用いて、ファイ
バ92を通して複数個の光干渉型マイクロセンサ91に
入射する。これに対応して、複数個の光干渉型マイクロ
センサ91は個々に異なった波長で動作点となるよう調
整をしたセンサ素子をセットする。ファイバ内の反射光
は、上記、複数個の光干渉型マイクロセンサ91の動作
波長に対応したFBG98を配列して、分波して検出す
る。FBG98は選択的に決められた波長だけを反射す
る光学素子であり、この波長の光強度を検出器96で検
出する。本発明では、少ない部品点数で、多点観測のシ
ステムを構築できる特徴がある。なお、各波長に対応す
るセンサ素子を作るのには、図7で述べた、制御機構付
き素子を用いて、電圧印加により調整してもよい。本発
明で光源として1.3μm帯および1.55μm帯の波
長領域を用いることは実施例5と同じ理由である。
【0024】(実施例7)本発明である、光干渉型マイ
クロセンサを複数個用いてAE計測システムを構築する
実施例に付き、AEセンサユニットを構成する別の実施
例を図11に示す。これは被測定物体109に取り付け
た複数個の光干渉型マイクロセンサ101と、光ファイ
バ102と、光結合器103と、光サーキュレータ10
4と、広帯域発光素子105と、ファイバグレーテング
FBG108と光検出器106とで構成されたものであ
る。光干渉型マイクロセンサ101は図6で述べた制御
機構付き素子である。このユニットの動作説明は実施例
6と同じである。本発明では光出力を光検出器106で
検出して、この信号に比例した量を電圧として光干渉型
マイクロセンサ101にフィードバックする構成が特徴
である。干渉波長の温度ドリフトや検出器のドリフトを
ローパスフィルタ130を通して直流成分をフィードバ
ックし、ドリフトを補償することができるのでシステム
の測定精度を高精度に維持できる特徴がある。本発明で
光源として1.3μm帯および1.55μm帯の波長領
域を用いることは実施例5と同じ理由である。
【0025】本発明の波長帯のシステム系では光ファイ
バ線路が1kmはなれても計測が可能である特徴を有す
る。従来のAE計測では不可能であった大型物体(高層
ビル、船舶や航空機などの建造物や地殻など)の計測が
できるようになり、新技術の発展と新しい市場の開拓に
寄与できる見通がある。
【0026】以上、実施例1から7までの例で、本発明
の測定システム、AEセンサおよびAEセンサユニット
を説明したが、本発明の趣旨からして述べられたものだ
けに限定されるものではない。高温用AEセンサは構成
する材料、部材を高温用(例えばSiCなど)に選定
し、AEセンサユニットは光ファイバ関連の部品の改良
による高性能、低コスト化などで、さらなる高付加価値
の組み合わせを実現できることは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】本発明による光干渉型マイクロセンサを
用いたAE計測システムによれば、従来のAEセンサよ
り寸法が約1桁以下なので、(1)センサ全体の寸法に
起因するスプリアスな共振はAE計測帯より十分高い周
波数になり、このため周波数特性が単純である、(2)
共振型、非共振型いずれのタイプのセンサも実現でき
る、(3)計測におけるセッテングが容易である、
(4)表面波に対する面積効果がなく、埋め込みが可能
である。また、光による信号伝送と信号処理を行うた
め、(5)従来のように前置増幅器をセンサ近傍に設置
する必要がなく、電磁雑音も気にならない、(6)セン
サのケーブルは1km程度まで延長することができ、
(7)超大型の測定物体を一括して計測ができ、(8)
爆発性環境での計測が可能になり、新分野を開拓でき
る、特徴を有する。本発明のセンサ構造からして、
(9)高温、高湿の環境で計測が可能になり、計測の新
分野を開拓でき、(10)MEMS技術により特性の揃
ったセンサ素子を大量に製作するので、センサ素子や計
測システムを安価に提供できる、特徴を有する。本発明
のAE計測システムは1個の光源で複数個のセンサ計測
を構築できるので安価なものを提供できる特徴がある。
本発明の光干渉型マイクロセンサにより、ダンパー効果
の機能を容易に付加することができ、外部電圧の印加で
センサの動作点を調整でき、フィードバック機構の付加
により、高精度で安定度の高い計測システムを提供でき
る特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1による本発明のAE計測システム構
成図。
【図2】 実施例1による本発明のAE計測システムに
用いる光干渉型マイクロセンサの構造側面図。
【図3】 本発明のAE計測システムに用いる光干渉型
マイクロセンサの動作原理図。
【図4】 本発明のAE計測システムによるAE信号の
計測データ例。
【図5】 実施例2による本発明のAE計測システムに
用いる光干渉型マイクロセンサの構造側面図。
【図6】 実施例2による本発明のAE計測システムに
用いる光干渉型マイクロセンサの構造側面図。
【図7】 実施例3による本発明のAE計測システムに
用いる制御機能付き光干渉型AEセンサの構造側面図。
【図8】 実施例4による本発明のAE計測システムに
用いる光干渉型マイクロセンサユニットの構成図。
【図9】 実施例5による本発明のAE計測システムに
用いる光干渉型マイクロセンサユニットの構成図。
【図10】 実施例6による本発明のAE計測システム
に用いる光干渉型マイクロセンサユニットの構成図。
【図11】 実施例7による本発明のAE計測システム
に用いる光干渉型マイクロセンサユニットの構成図。
【図12】 従来法によるAE計測システム構成図。
【符号の説明】
1,20,50,60,71,81,91,101:光
干渉型マイクロセンサ 2,25,55,65,72,82,92,102:光
ファイバ 3:AE信号処理部 4,114:シグナナルコンデショナ 5,115:信号処理部 5,116:表示部 10,110:AE計測部本体 9,69,79,89,99,109,119:被測定
物体 21,51,61:Si構造体 21a,51a,61a:錘 21b,51b,61b:板円バネ 21c,51c,61c:ミラー 26,56,65:ハーフミラー 83,93,103:光結合器 74,84,94,104:光サーキュレータ 75:波長可変レーザ 85,95,105:広帯域発光素子 76,86,96,106:光検出器 87:波長可変フィルタ 98:ファイバブラッググレーテング(FBG)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G047 BA05 BC07 CA04 EA04 EA08 EA11 EA12 EA15 EA19 EA21 GD01 GF25 2G064 AB02 BA07 BC06 BC32

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 AE計測システムにおいて、AEセンサ
    に光干渉型マイクロセンサを用いてAEセンサユニット
    を構成して、光により計測するシステムを構築したこと
    を特徴とするAE計測システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のAE計測システムにおい
    て、光干渉型マイクロセンサはマイクロ・エレクトロ・
    メカニカル・システム(MEMS)による製造技術を主
    に用いて作られたセンサであることを特徴とするAE計
    測システム。
  3. 【請求項3】 請求項1、2記載のAE計測システムに
    おいて、計測に用いる光の波長帯は、1.3μm帯およ
    び1.55μm帯のいずれかあるいはこの多重光によ
    り、計測システムを構築したことを特徴とするAE計測
    システム。
  4. 【請求項4】 請求項1−3記載のAE計測システムに
    おいて、光干渉型マイクロセンサは、センサの周波数特
    性を制御するためにセンサの光を検出する錘部と対向す
    る面部のギャップを変えるよう、少なくとも錘部と対向
    する面部のどちらかに機械的な加工による制御機能部を
    具備したことを特徴とするAEセンサ。
  5. 【請求項5】 請求項1−4記載のAE計測システムに
    おいて、光干渉型マイクロセンサは、センサの光を検出
    する錘の面部の動きを電気的に制御するごとく、センサ
    部に制御機能部を具備したことを特徴とするAEセン
    サ。
  6. 【請求項6】 請求項1−5記載のAE計測システムに
    おいて、光干渉型マイクロセンサと光部品を用いて構築
    するAEセンサユニットは、計測光の光源として波長可
    変レーザを用いたことを特徴とするAEセンサユニッ
    ト。
  7. 【請求項7】 請求項1−5記載のAE計測システムに
    おいて、光干渉型マイクロセンサと光部品を用いて構築
    するAEセンサユニットは、計測光の光源として広帯域
    発光素子を用いたことを特徴とするAEセンサユニッ
    ト。
  8. 【請求項8】 請求項1−5と7記載のAE計測システ
    ムにおいて、複数個の測定個所からAE信号を計測する
    システムにおいて、複数個の光干渉型マイクロセンサと
    少なくとも1個の広帯域発光素子を計測光の光源に用い
    て、複数のセンサから波長の異なる光のAE信号を検出
    するために波長可変フィルタと光検出器のセットを複数
    個用いて構成したことを特徴とするAEセンサユニッ
    ト。
  9. 【請求項9】 請求項1−5と7記載のAE計測システ
    ムにおいて、複数個の測定個所からAE信号を計測する
    システムにおいて、複数個の光干渉型マイクロセンサと
    少なくとも1個の広帯域発光素子を計測光の光源に用い
    て、複数のセンサから波長の異なる光のAE信号を検出
    するためにファイバブラッググレーテングと光検出器の
    セットを複数個用いて構成したことを特徴とするAEセ
    ンサユニット。
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