JP2003333746A - 送電システム - Google Patents
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Abstract
頼性の向上を図るシステムの提供。 【解決手段】超伝導ケーブルを用いて直流送電する送電
システムであって、交流入力と交流出力を行う2つの変
換装置31の間に、高温超伝導導体よりなる超伝導ケー
ブル10を敷設し、前記超伝導ケーブル10は、少なく
とも2本の導体11を含み、前記超伝導ケーブルの導体
と、常温部の前記変換装置31の正極及び負極をそれぞ
れ接続する電流リードが、N型熱電材料とP型熱電材料
からなる熱電冷却手段21、22を備え、1の前記変換
装置は31交流を直流に変換して超伝導ケーブルに出力
し、前記超伝導ケーブルからの直流を他の前記変換装置
31で交流に変換して出力する。
Description
し、特に、高温超伝導導体を用いた送電システムに関す
る。
る。超伝導ケーブルは、他の超伝導応用機器とは異な
り、冷却対象が長大となり、侵入熱負荷も大となる。こ
のため、冷却システムの効率(低温での冷却効率システ
ムと消費電力の比)の影響が大となる。
体ヘリウム(冷凍機効率:1/500〜1/1000)
で行われ、その侵入熱の低減が重要となり、このためコ
ンパクト化(小型化)が困難となる。そして、現用の銅
ケーブルと競合できるようにするには、大容量送電を対
象とすることになり、実用化は低い。
導体の場合、液体窒素(冷凍機効率:1/10〜1/3
0)で冷却するため、実用化の可能性は高い。
電が主流とされ、断面積が小でありコンパクトな構成の
大容量送電ケーブルの実現が期待されている。すなわ
ち、高温超伝導材を用いた液体窒素温度で超伝導状態と
なる電力ケーブルの開発が行われている。これは、特
に、都市部での共同溝を利用して配電する際に、電流密
度を高くとれることによる。
成を示すものであり。275kV系の送電ケーブルの断
面が示されている。従来からの銅ケーブルに比べて、大
幅に、小型化(1/10)されている。
ーブルで送電しているところ、容量を2倍とした場合、
1GWを送電するための、現用OFケーブル(2回線必
要、発熱による制限)(図4(B))、酸化物系高温超
伝導ケーブルの断面(図4(A))を示す。
管路施設の可能な1GWクラスの三相一括型超伝導ケー
ブルの開発も行われている。
ブルは、液体窒素101、フォーマ102、超伝導導体
103、絶縁層104、液体窒素101、超伝導シール
ド105、断熱層106、防食層107を備えている。
図4(B)に示すように、OFケーブルは、導体11
1、アルミシース112、防食層113を備えている。
が共同で行っている実験のパンフレットに記載されてい
る、超伝導ケーブルと銅ケーブルの比較図(2001年
刊)を引用して示す。同図は、275kV系の送電シス
テムの断面図である。同図からも、超伝導ケーブルで
は、大幅に小型化されていることが分かる。したがっ
て、コスト的には、超伝導ケーブルは高価であるが、共
同溝などの土木工事の費用も勘案すると、全体でコスト
を低減できるシステムが構築される。
現在開発中の超伝導ケーブルが示されている。超伝導ケ
ーブル3本がステンレスの管内に配置され、その中を液
体窒素が流れ、その外側を真空断熱としている。
ある。超伝導状態では、電流値が一定な直流では、完全
に電気抵抗がゼロになるが、時間的に電流が変化する交
流では、数々の理由により、抵抗が現れる。これを「交
流損」という。
周波数=60Hz,電圧=66kV)では、三相交流ケ
ーブルで1kW/kmの発熱以下とすることが、当面の
目標となっている。これによって、超伝導ケーブルが実
用化できる。
じるため、この熱を、常温に、くみ出すためには、カル
ノーサイクルの効率と冷凍機の効率が乗ぜられるので、
10乃至30倍の電力を必要とする。したがって、実効
的には、10kW/km−30kW/kmの電力損失と
なる。
較を行う。文献(電線要覧、昭和電線刊)によれば、O
Fケーブル(66kV系)の許容電流値は、交流抵抗値
の1/2乗に比例し、3芯で、図5(A)のような場所
に敷設する場合には、500mm2の断面積に対して、
0.5kAとなる。したがって、1kAでは、2000
mm2の導体部の断面積が必要となる。この時のケーブ
ルの抵抗は、0.00962Ωとなるので、発熱は、
9.6kW/kmとなる。この値は、上記で求めた値よ
りは小さく、エネルギー的には銅ケーブルと同程度かそ
れ以下になると予想される。実際、「5kmの長さで、
冷却に必要な電力が200kW」と記載されており(東
電と住友電工の共同実験についての住友電工のコメン
ト)、銅ケーブルの消費電力のほうが遙かに低くなる。
また、同時に、上記の冷凍機の効率についての評価が正
しいことを意味している。しかしながら、同時に、住友
電工のコメントは、「銅ケーブルを利用する場合より消
費電力が少ない」とある。
同様な構成の超伝導ケーブルの開発が行われており、ケ
ーブルを作る超伝導素線の撚り方を工夫することによっ
て、従来の交流損より、1/10の100W/kmを達
成したと発表している。図6(A)に超伝導ケーブルの
斜視図を示す。図6(B)は、超伝導ケーブルの撚り線
構造を模式的に示した図である。図6(B)に示すよう
に、1本の超伝導導体を上にしたり下にしたりすること
で、すべての超伝導導体に電流を均一に流す。超伝導導
体の幅を従来のものの半分にしたり、シース材に銀合金
を採用している。なお、図6は、日経メカニカルの20
01年4月号から引用した。したがって、これが、現状
では、世界一のケーブルとのことである。実際、日経メ
カニカルには、そのような旨が記載されている。しか
し、交流損による発熱がここまで低下すると、他に2つ
の問題が出てくる。
他は、真空断熱を行ったチューブからの直接の熱侵入で
ある。
細には公表されていないので、詳細は不明であるが、一
つのヒントとしては、ある事業体(住友電工)の実験に
ついてのコメントとして、「5kmの長さのケーブルで
冷凍に必要な電力が200kWである」というものが知
られている。これが、全ての熱侵入に対する必要電力と
し、冷凍機の効率が1/10であるとすると、交流損以
外の熱侵入の方が大きいことになり、中電が行ったよう
な開発は、不要になる。
熱侵入が大きいため、システム全体としてはメリットが
存在しないからである。
すれば、冷凍機の効率は、1/40となり、中電の開発
は、極めて重要な結果となる。
析は、従来より、行われており、常温と液体窒素温度と
の間で電流リードを構成すると、23W/kAから42
W/kAである。
窒素ガスによるリード部の冷却を入れるか入れないかに
よる。
と、高層ビルの間の平均距離は200m程度である。こ
れらの間を、超伝導ケーブルで接続するとして、長くて
も1000mとなる。すると、この間の発熱は、東電と
中電のケーブルでそれぞれ、1kW−100Wとなる。
前者であれば、電流リードからの侵入熱は無視できる
が、後者となると送電に必要な電流リードの数は3芯で
あるため、全部で6個必要となり、138W−252W
となり(電流値を1kAとしている)、電流リードから
の侵入の方が大きくなる。
全体の中で大きな割合を占め、重要な検討項目になる。
の値がもう10%から20%低減されれば、実用化が可
能とされ、同じレベルの発熱でケーブルとして、66k
V/3kA(=198MVA)が実用化の目途と言われ
ている。
主に、電流の2乗に比例するので、3kAに対して、3
kW/kmにするには、1/3とする必要が有る。
大きな特徴を生かすための直流送電について考察する。
以下は、本発明の課題について、本発明者が独自に考察
した結果を含む。
であることから、上記交流損による発熱は原理的に発生
しない。低温への熱リークは、電流リードからのもの
と、断熱真空チューブからに限られる。したがって、熱
リークが低ければ、極めて、合理的なシステムを構成で
きる。
も、長距離送電では直流が使われることが一般的であ
る。例えば、本州ー北海道、本州ー四国間では、海底直
流電力ケーブルによる送電が実際に行われている。
00MVAであり、個別の回路では、7MVAから95
MVAであり、上記の超伝導ケーブルに比べて、全体で
は約10倍程度規模が大きいが、個別の回路を考える
と、開発中の超伝導ケーブルと同規模のシステムである
ことが分かる。
理由が挙げられている((株)電源開発のパンフレッ
ト)。
送電能力が低下する現象がないので、長距離・大容量送
電に適している。
て済む。
使用することができる。
考えてみると、(1)の電線の本数が少なくて済むこと
は、大きなメリットである。それは、ケーブルの構造が
単純になるからである。また、この場合、完全な直流で
送電しているため、交流損は原理的にゼロになる。発熱
によって発生する窒素ガスが少なくなり、真空断熱構造
が簡易化する。
じように、電気絶縁が容易化し、中心部に、液体窒素を
流すことができ、外側に低温の窒素ガスを流す層と、真
空断熱の層をおく構造を採用することができる。ケーブ
ルのコスト低減ができる。但し、距離の短い場合には、
ガス層は、不要である。
底ケーブル(OFケーブル)の断面図、図7(B)に仕
様を示す。中空油通路301、導体302、鉛板30
3、絶縁紙304、外装鉄線305を備えている。
る。2本の本線と1本の帰路線が海底ケーブルとして敷
設され、それぞれ架空線にて変換所に接続され、変換所
には、直流リアクトル、サイリスタバルブが配設されて
いる。
2であり(海底ケーブル、長さは44km)、上記段落
[0015]での見積りより少ないため、電気抵抗が増
大する。電線要覧によると、0.0151Ω/km(2
0℃での直流抵抗)であるから、約2倍である。
/km程度となり、冷凍機の効率を入れると、高温超伝
導(HTS)送電ケーブル(Power Cable)
と同程度となり、実際に利用されている例と比較して
も、超伝導を利用するので、損失が、大幅に下がるわけ
ではないことが分かる。
窒素を循環させるポンプ能力も低くすることができるの
で、システム全体の装置コスト、運転コストも下がる。
特に、長距離送電の時に窒素ガスが発熱によって発生す
ることは、冷却系の見直しが必要になるので、極めて重
要な要素である。
大きな理由は、交流と直流を相互に変換するシステムの
コストの低減、信頼性の向上にもよる。これらの交流/
直流変換装置は、電力網の基幹に利用されているため、
信頼性の高いものになっている。
れており、電気自動車は電源として車載電池(直流)に
より、回生ブレーキ及びエンジンは交流電動機であり、
これを周波数変換させて、運転制御を行っている。車載
交流/直流変換装置では例えば50kWの設備が搭載さ
れており、高信頼性、低コストとされている。
ので、交流/直流変換装置としては、1000台分の車
載交流/直流変換装置を使えば、直流と交流の切替が完
成し、直流送電が可能となり、安価、信頼性の向上が達
成される。
故時の通電容量である。
短時間通電可能電流が規格されている。これは、事故時
に、短い時間(瞬時)、大電流が流れるので、耐性を保
証する必要があるからである。この規格は、事故時の遮
断を機械式遮断機を用いるためである。すなわち、動作
には少なくても1秒程度の時間の遅れが発生し、その間
に、短絡電流が増大するからである。
することは、技術課題が多い。これは、電流値の増大に
よって、超伝導/常伝導の転位が交流損以上に大きな問
題になる。この問題は、超伝導ケーブルに対して、従
来、あまり議論がなされていない。
すると、事故時の遮断が半サイクルで可能になる。これ
はサイリスターを利用しているため、事故が生じた時間
の次の半サイクルで遮断が可能になるからである。
性は極めて低くなる。そして、長い距離敷設された超伝
導ケーブル全体の保安性/保全性が大きく向上する。
を利用して電力輸送を行うシステムを想定する場合に、
直流で、高温超伝導体の電力ケーブルを利用するシステ
ムを検討することが重要な検討課題となる。
る。ここでは、三相交流の例で記載されているが、超伝
導電力ケーブル500は3本の電気絶縁された独立の導
体501よりなり、それらが真空断熱で、常温から熱絶
縁されている。そして、導体部501が低温に保持され
ている。三相の電力ケーブルは、常温から低温部への熱
侵入を低減するための電流リード502が接続され、低
温の超伝導電力ケーブル500の一端に接続され、超伝
導電力ケーブル500の他端は、電流リード502に接
続され、常温部に戻されて、一般機器で利用される。
に流れる電流波形を示している。
/住友電工が行っている実験の構成を示す。これは電力
中研で行われている実験のシステムであり、超伝導ケー
ブルシステムの両端がそれぞれ3本のケーブルに分かれ
ている。
システムを備えている。ケーブルの長さは150mであ
り、昨年から実験がはじまり、平成16年まで実験が行
われる。現在、同様な実験は、米国のデトロイトでも行
われている。米国エネルギー省が中心になり、ピレイリ
ー社が全体の取りまとめを行い開発を進めている。
可能とし、コストの低減を図り、信頼性の向上を図るシ
ステムを提供することである。
全体の保安性/保全性を向上するシステムを提供するこ
とである。
つを達成する1つのアスペクトに係る本発明は、超伝導
ケーブルを用いて直流送電する送電システムであって、
交流入力と交流出力を行う2つの変換装置の間に、高温
超伝導導体よりなる超伝導ケーブルを敷設し、1の前記
変換装置は交流を直流に変換して前記超伝導ケーブルに
出力し、前記超伝導ケーブルからの直流を他の前記変換
装置で交流に変換して出力する。
おいては、前記超伝導ケーブルは、少なくとも2本の導
体を含み、前記超伝導ケーブルの導体と、常温部の前記
変換装置の正極及び負極をそれぞれ接続する電流リード
が、N型熱電材料とP型熱電材料からなる熱電冷却手段
を備えている。
装置は、整流回路で全波整流した波形、又は整流回路の
出力を平滑回路で平滑化した波形を出力する。
は、超伝導ケーブルを用いて直流送電する送電システム
の変換装置であって、交流を直流に変換して電流リード
を介して前記超伝導ケーブルに出力する手段を備えてい
る。
は、前記超伝導ケーブルからの直流を電流リードを介し
て受け取り前記直流を交流に変換して出力する手段を備
えている。
た形態(実施例)について以下に説明する。本発明は、
常温部に配設された第1、第2の変換装置(31、3
1)は、交流を直流に変換し正極端子と負極端子から直
流出力する第1及び第2のコンバータ、及び、正極端子
と負極端子間の直流を交流に変換し出力する第1、第2
のインバータを備え、液体窒素低温で冷却され高温超伝
導導体よりなり超伝導ケーブルを構成する第1、第2の
導体と、前記第1の変換装置(31A)の第1端子と前
記第1の導体の一端とを接続する第1の電流リード(2
0A1)と、前記第2の導体の他端と前記第2の変換装
置(31B)の第1端子とを接続する第2の電流リード
(20B1)と、前記第2の変換装置(31B)の第2
端子と前記第2の導体の一端とを接続する第3の電流リ
ード(20B2)と、前記第2の導体の他端と前記第1
の変換装置の第2端子とを接続する第4の電流リード
(20A2)と、を備えている。第1乃至第4の電流リ
ードが、ペルチェ効果熱電半導体を備えている。
前記交流を全波整流した波形、又は平滑化された直流波
形である。前記超伝導ケーブル内は気密断熱され、液体
窒素により低温に保持される。
れる三相交流を整流した全波整流波形を出力する整流手
段を備えている。
れる三相交流を整流し平滑化した直流波形を出力する平
滑化手段を備えている。
力される直流を三相交流に変換して出力する手段を備え
ている。
よる送電システムについて説明する。図1(A)は、本
発明の一実施例のシステム構成を示す図である。
相交流入力に接続する変換装置(コンバータ/インバー
タ)31Aのコンバータにより超伝導電力ケーブル10
に流れる電流を直流とし、超伝導電力ケーブル10の直
流電流を変換装置(コンバータ/インバータ)31Bの
インバータにより交流電流に変換している。
全波整流から完全な直流までを想定する。図1(B)に
示すように、電流は完全な直流、もう一つは、全波整流
波形である。このため、電力ケーブル10は、2本の導
体で構成される。
/インバータ)31と超伝導ケーブル10を接続する電
流リード部20A、20Bにペルチェ熱電半導体を設
け、低温部(超伝導導体)への熱侵入を低減している。
電流リード20A1には、N型半導体21Aが接続され
ており、電流リード20A2には、P型半導体22Aが
接続されており、電流リード20B1には、N型半導体
21Bが接続されており、電流リード20B2には、P
型半導体22Bが接続されている。これらの電流リード
部20に設けられる熱電半導体は、N型半導体21とP
型半導体22の対よりなり、この場合、電流の流れる向
きによってペルチェ効果により、超伝導ケーブル10か
ら熱を吸熱する。すなわち、電流リード部20からの超
伝導ケーブル10への熱侵入を抑止している。
超伝導ケーブル10に流れる電流を示す。コンバータに
よって、三相交流は直流に変換されるが、平滑回路の有
無で、図1(B)に示すように、完全な直流/大リップ
ル電流の2つとなる。このような電流波形では、4つの
大きなメリットがある。
間的に変化する電流の振幅の2乗に比例するため、完全
な直流ではゼロになり、全波整流では、(1/2)2=
0.25となる。したがって、交流損が少なくとも75
%低減することになる。これは、中電の開発したケーブ
ルも同様に減少する。したがって、実用化への大きな進
展である。
ることである。三相では、導体が3本あり、それぞれを
同じ電圧で電気的に絶縁するとともに、液体窒素を流し
て冷却する必要があり、断熱真空層が必要になり、複雑
な構造になっている。
の絶縁導体を組み込むだけでよく、その上、一方をアー
ス側とするので絶縁電圧を下げることができる。低温で
の冷却を行う系で、絶縁電圧を下げることができるた
め、構造の簡易化を図る事ができる。
を備えているため、常温部30から低温部への電流リー
ドを伝わって入る熱侵入が低減できる。これについて
は、例えば、文献(K. Sato et al, “Numerical calcu
lations for Peltier currentlead designing”, Cryog
enics, Vol. 41, pp. 497-503, (2001))等が参照され
る。
ても、完全な直流の70%程度の熱侵入の低減が期待で
きる。このため、電流リード部20からの熱侵入が低減
できる。
ータには、整流回路を備える必要があり、仮に、熱電半
導体を組み込んでも、半分以下の熱侵入低減にしかなら
ない。
2は、三相交流から完全直流を作るコンバータとして、
半導体整流器を備えた構成の一実施例を示す図である。
図2に示す例では、ダイオード40が整流素子として利
用されているが、サイリスタ、GTO(ゲートターン・
オフサイリスタ)、FET等でもよい。
流器に、図3に模式的に示すように、平滑用のコンデン
サ60、インダクタ50が接続される。平滑用のコンデ
ンサ60及びインダクタ50の回路の有無で、図1
(B)の完全な直流、全波整流波形がそれぞれ得られ
る。
と、これらの素子の損失がどの程度であるかと、システ
ム全体のコストが完全な直流を利用するか、全波整流波
形を使うかで、回路構成が分かれる。
を利用しているが、これはサイリスタ、GTO、FET
などに比べて安価であることによる。コスト的には、同
じ電圧電流用のスイッチング素子で、ダイオード<サイ
リスタ<GTOである。なお、大電力では、FETを用
いることはできない。これは、容量が低いためである。
が、全波整流であれば、これを再度交流に変換(インバ
ート)するときに、回路が異なってくる。
る場合、これを交流に変換するときに、ゲートに逆バイ
アス電流を流すことによりオンからオフに制御すること
ができる自己消弧機能があるスイッチング素子を用いる
必要がある。
FET(高耐圧パワーFET)があるが、大容量の回路
ではGTO以外には利用できる素子がない。
において、サイリスタなどの自己消弧作用のない素子で
も利用可能である。
例を示す図である。入力端から全波整流の波形が入力さ
れ、例えばインバータの変換素子を構成するスイッチン
グ素子(SW−1)がオンとなり、スイッチング素子
(SW−2)はオフする。このスイッチング素子は、次
の半サイクルに切り替わるときには、電流値がゼロにな
るのでスイッチ素子は、自己消弧作用がない素子であっ
ても利用できる。このため、例えばサイリスタが使われ
る。インバータ回路で発生する電圧波形は方形波である
ため、パルス幅変調(PWM)等、正弦波に近づける構
成を備えてもよい。
スイッチング素子(SW−1)はオフし、スイッチング
素子(SW−2)がオンすれば、出力端からは完全な交
流波形が得られる。
として、自己消弧作用のないスイッチング素子によりイ
ンバータを構成することができる。この回路が、三相交
流回路に適用できることは勿論である。
早く行われるので、事故時の過大電流を抑えることがで
きる。
流送電を行うことによって大きなメリットが多数出てく
る。
したが、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されず、
特許請求の範囲の各請求項の範囲で当業者であればなし
得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
直流送電を可能とし、コストの低減を図り、信頼性の向
上を図るシステムを実現することができる。
安性/保全性を特段に向上することができる。
す図、(B)は交流と直流波形を示すである。
示す図である。
示す図である。
例を示す図である。
例を示す図である。
示す図である。
である。
ムの構成の概略を示す図である。
テムの構成の概略を示す図である。
Claims (16)
- 【請求項1】超伝導ケーブルを用いて直流送電する送電
システムであって、 2つの変換装置の間に、高温超伝導導体よりなる超伝導
ケーブルを敷設し、 1の前記変換装置は交流を直流に変換して前記超伝導ケ
ーブルに出力し、前記超伝導ケーブルからの直流を他の
前記変換装置で交流に変換して出力する、ことを特徴と
する送電システム。 - 【請求項2】前記超伝導ケーブルが少なくとも2本の導
体を有し、 前記超伝導ケーブルの導体と、常温部の前記変換装置の
正極及び負極をそれぞれ接続する電流リードが、N型熱
電材料とP型熱電材料よりなる熱電冷却手段を備えてい
る、ことを特徴とする請求項1記載の送電システム。 - 【請求項3】交流を直流に変換する前記変換装置は、整
流回路で全波整流した波形、又は整流回路の出力を平滑
回路で平滑化した波形を出力する手段を備えている、こ
とを特徴とする請求項1又は2記載の送電システム。 - 【請求項4】常温部に配設される第1及び第2の変換装
置が、 交流を直流に変換し2つの端子から直流出力する第1及
び第2のコンバータと、 2つの端子間に入力される直流を交流に変換し出力する
第1及び第2のインバータと、 をそれぞれ備え、 高温超伝導導体よりなり超伝導ケーブルを構成する第
1、第2の導体と、 前記第1の変換装置の第1端子と前記第1の導体の一端
とを接続する第1の電流リードと、 前記第1の導体の他端と前記第2の変換装置の第1端子
とを接続する第2の電流リードと、 前記第2の変換装置の第2端子と前記第2の導体の一端
とを接続する第3の電流リードと、 前記第2の導体の他端と前記第1の変換装置の第2端子
とを接続する第4の電流リードと、 を備えている、ことを特徴とする送電システム。 - 【請求項5】前記第1乃至第4の電流リードの少なくと
も1つが、前記超伝導ケーブルへの熱侵入を低減する熱
電冷却手段を備えている、ことを特徴とする請求項4記
載の送電システム。 - 【請求項6】前記第1乃至第4の電流リードがそれぞ
れ、ペルチェ効果熱電半導体を備えている、ことを特徴
とする請求項4記載の送電システム。 - 【請求項7】前記第1及び第2の電流リードがN型熱電
半導体を備え、 前記第3及び第4の電流リードがP型熱電半導体を備え
ている、ことを特徴とする請求項4記載の送電システ
ム。 - 【請求項8】前記交流が、三相交流又は単相交流であ
る、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一に記
載の送電システム。 - 【請求項9】前記直流が、前記交流を全波整流した波
形、又は平滑化された直流波形である、ことを特徴とす
る請求項4乃至7のいずれか一に記載の送電システム。 - 【請求項10】前記各コンバータが、入力される三相交
流を整流した全波整流波形を出力する整流手段を備えて
いる、ことを特徴とする請求項4乃至7のいずれか一に
記載の送電システム。 - 【請求項11】前記各コンバータが、入力される三相交
流を整流し平滑化した直流波形を出力する平滑化手段を
備えている、ことを特徴とする請求項4乃至7のいずれ
か一に記載の送電システム。 - 【請求項12】前記各インバータが、入力される直流を
三相交流に変換して出力する手段を備えている、ことを
特徴とする請求項4乃至7のいずれか一に記載の送電シ
ステム。 - 【請求項13】前記超伝導ケーブル内は、気密断熱さ
れ、液体窒素により低温に保持される、ことを特徴とす
る請求項1乃至12のいずれか一に記載の送電システ
ム。 - 【請求項14】超伝導ケーブルを用いて直流送電する送
電システムの変換装置であって、 交流を直流に変換して電流リードを介して前記超伝導ケ
ーブルに出力する手段を備えている、ことを特徴とする
変換装置。 - 【請求項15】超伝導ケーブルを用いて直流送電する送
電システムの変換装置であって、 前記超伝導ケーブルからの直流を電流リードを介して受
け取り前記直流を交流に変換して出力する手段を備えて
いる、ことを特徴とする変換装置。 - 【請求項16】前記超伝導ケーブルの導体が高温超伝導
部材よりなる、ことを特徴とする請求項14又は15記
載の変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002141419A JP2003333746A (ja) | 2002-05-16 | 2002-05-16 | 送電システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002141419A JP2003333746A (ja) | 2002-05-16 | 2002-05-16 | 送電システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003333746A true JP2003333746A (ja) | 2003-11-21 |
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ID=29702006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002141419A Pending JP2003333746A (ja) | 2002-05-16 | 2002-05-16 | 送電システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2003333746A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007173176A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 超電導ケーブル機器用電源 |
US7498698B2 (en) | 2005-01-31 | 2009-03-03 | Kabushiki Kaisha Y.Y.L. | Superconducting power transmission cable and power transmission system |
EP2528180A3 (en) * | 2011-05-26 | 2014-10-08 | General Electric Company | Methods and systems for direct current power transmission |
RU2551123C1 (ru) * | 2014-02-25 | 2015-05-20 | Открытое акционерное общество "Федеральная сетевая компания Единой энергетической системы" | Реверсивная передача постоянного тока со сверхпроводящей кабельной линией |
US20230062705A1 (en) * | 2020-02-14 | 2023-03-02 | Danieli & C. Officine Meccaniche S.P.A. | Electric power supply apparatus for a high-power user device |
-
2002
- 2002-05-16 JP JP2002141419A patent/JP2003333746A/ja active Pending
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JP7438380B2 (ja) | 2020-02-14 | 2024-02-26 | ダニエリ オートメーション ソシエタ ペル アチオニ | 高電力のユーザデバイス用の電力供給装置 |
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