JP2003329990A - 光制御デバイス - Google Patents

光制御デバイス

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JP2003329990A
JP2003329990A JP2002137427A JP2002137427A JP2003329990A JP 2003329990 A JP2003329990 A JP 2003329990A JP 2002137427 A JP2002137427 A JP 2002137427A JP 2002137427 A JP2002137427 A JP 2002137427A JP 2003329990 A JP2003329990 A JP 2003329990A
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optical
phase difference
light
coupler
optical paths
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JP2002137427A
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Shohei Abe
昇平 阿部
Yasuhiro Yasuma
康浩 安間
Naoko Ota
猶子 大田
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Original Assignee
FDK Corp
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  • Polarising Elements (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動部が無く、安価で信頼性が高く、しかも
低損失特性が得られるようにする。またアレイ化が可能
であり、且つアレイ化した場合に隣接部からの影響を受
けない構造とする。 【解決手段】 導波路構造の2つの光カプラ10,12
を離間して設置し、両光カプラ間の2つの光路にコリメ
ータレンズ14,15を対として配設して空間を光ビー
ムで結合するようにし、その間に位相差可変部16が挿
入された構造をなしている。例えば位相差可変部は、両
方の光路にそれぞれ挿入した電極付きの電気光学結晶2
2からなる位相制御素子18と、それらに電圧を印加す
る電圧印加手段20とからなり、入力光を第1の光カプ
ラで分岐し、位相差可変部で印加電圧により屈折率が変
化することを利用して両光路を通過する光の位相差を可
変制御し、第2の光カプラで両光路の光を合成すること
により出力光を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光の強度や光路を
制御可能な光制御デバイスに関し、更に詳しく述べる
と、2個の光カプラ間の2つの光路にコリメータレンズ
の対を配設して空間を光ビームで結合し、その空間に位
相差可変部を挿入し、第1の光カプラで分岐した光を位
相差可変部で位相差制御し、第2の光カプラで合成する
ことにより、出力光を制御する光制御デバイスに関する
ものである。この技術は、光アッテネータや光スイッ
チ、及びそれらのアレイとして有用である。
【0002】
【従来の技術】光通信システムあるいは光計測システム
においては、光信号の強度あるいは伝達経路などを制御
するために、光アッテネータや光スイッチなど様々な光
受動デバイスが用いられている。光アッテネータは光信
号の透過光量を制御する光制御デバイスであり、光スイ
ッチは光信号の出力ポートを切り換える光制御デバイス
である。
【0003】これら光アッテネータや光スイッチとして
は、偏光子と検光子の間に可変ファラデー回転子を配置
し、偏光回転角を制御する構成、あるいはミラーやプリ
ズムを機械的に動かす構成が一般的であった。しかし、
前者は高価な複屈折素子が必要であり、後者は可動部分
があるために信頼性が劣ることもあり、近年、導波路構
造の光制御デバイスが注目されている。
【0004】例えば導波路型光スイッチとしては、2つ
の方向性結合器型3dBカプラの間に熱光学位相シフタ
(熱光学ヒータエレメント)を配置したマッハツェンダ
干渉計構造の熱光学光スイッチ、あるいは2つの方向性
結合器型3dBカプラの間に電気光学結晶からなる位相
シフタを配置した電気光学光スイッチなどが開発されて
いる。これらの光制御デバイスは、可動部をもたず小型
化できる利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、熱光学光制御
デバイスでは、熱光学効果を利用しているために、応答
速度が遅い欠点があり、また雰囲気の温度の影響を受け
易く、アレイ化した場合に隣接するヒータからの熱干渉
を受け易いなどの問題がある。また電気光学光制御デバ
イスでは、導波路基板として電気光学結晶を用いるた
め、ファイバとの屈折率差が大きく、そのために挿入損
失が大きくなる問題がある。
【0006】本発明の目的は、可動部が無く、安価で信
頼性が高く、しかも低損失の光制御デバイスを提供する
ことである。本発明の他の目的は、アレイ化に適してお
り、且つアレイ化した場合に隣接部からの影響を受けな
い光制御デバイスを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、導波路構造の
第1及び第2の光カプラを離間して設置し、両光カプラ
間の2つの光路にコリメータレンズの対を配設して空間
を光ビームで結合するようにし、そのコリメータレンズ
対の間に位相差可変部が挿入された構造をなしている光
制御デバイスである。
【0008】例えば位相差可変部は、両方の光路にそれ
ぞれ挿入した電極付きの電気光学結晶からなる位相制御
素子と、それらに電圧を印加する電圧印加手段とからな
り、入力光を第1の光カプラで分岐し、位相差可変部で
電圧印加により電気光学結晶の屈折率が変化することを
利用して両光路を通過する光の位相差を可変制御し、第
2の光カプラで両光路の光を合成することにより、出力
光を制御するように構成されている。
【0009】あるいは位相差可変部は、両方の光路に共
通に挿入したファラデー素子と可変磁界印加手段からな
る可変偏光回転子と、一方の光路では第1の光カプラ側
に、他方の光路では第2の光カプラ側にそれぞれ設けた
直線位相子の組み合わせからなり、入力光を第1の光カ
プラで分岐し、位相差可変部で可変磁界によりファラデ
ー素子の偏光回転角が変化することを利用して両光路を
通過する光の位相差を可変制御し、第2の光カプラで両
光路の光を合成することにより、出力光を制御するよう
に構成されている。
【0010】また本発明は、光カプラを複数並設した導
波路構造の第1及び第2のカプラアレイを離間して設置
し、両カプラアレイ間の各光路にコリメータレンズの対
を配設して空間を光ビームで結合するようにし、そのコ
リメータレンズ対の間に位相差可変部が挿入された構造
をなしている光制御デバイスである。
【0011】例えば位相差可変部は、各光路にそれぞれ
挿入した電極付きの電気光学結晶からなる位相制御素子
と、それらに電圧を印加する電圧印加手段とからなり、
入力光を第1のカプラアレイの光カプラで分岐し、位相
差可変部で電圧印加により電気光学結晶の屈折率が変化
することを利用して対となる光路を通過する光の位相差
を可変制御し、第2のカプラアレイの光カプラで両光路
の光を合成することにより、出力光を制御するように構
成されている。
【0012】あるいは位相差可変部は、全ての光路に共
通に挿入したファラデー素子と可変磁界印加手段からな
る可変偏光回転子と、対となる光路のうちの一方の光路
では第1のカプラアレイ側に、他方の光路では第2のカ
プラアレイ側にそれぞれ設けた直線位相子の組み合わせ
からなり、入力光を第1のカプラアレイの光カプラで分
岐し、位相差可変部で可変磁界によりファラデー素子の
偏光回転角が変化することを利用して対となる光路を通
過する光の位相差を可変制御し、第2のカプラアレイの
光カプラで両光路の光を合成することにより、出力光を
制御するように構成されている。
【0013】位相制御素子を用いる場合には、電気光学
結晶として例えばニオブ酸リチウム又はPLZT(ジル
コン酸チタン酸鉛ランタン)などを用い、その対向する
両面に電圧印加用の電極を設ける。可変偏光回転子を用
いる場合には、磁性ガーネット単結晶からなるファラデ
ー素子と、電磁石を有する可変磁界印加手段とで構成す
る。直線位相子としては、水晶からなる1/2波長板が
好ましい。
【0014】位相差可変部の両側(入力側と出力側)に
配列される複数のコリメータレンズは、片側ずつ一体化
したレンズアレイを用いるのが好ましい。特にアレイ構
造の光制御デバイスでは、このようなレンズアレイの使
用が好ましいが、単一構造の場合でも2個のレンズを一
体化した構造を採用することができる。
【0015】本発明の光制御デバイスは、位相差可変部
により両光路を通過する光の位相差を連続的もしくは段
階的に可変制御することにより出力光の強度を制御可能
な光アッテネータとなるし、位相差可変部により両光路
を通過する光の位相差を2値的に切り換え制御すること
により出力光の光路を切り換え可能な光スイッチとな
る。
【0016】
【実施例】図1は本発明に係る光制御デバイスの一実施
例を示す説明図である。ともに導波路構造の第1の光カ
プラ10及び第2の光カプラ12を離間して設置し、両
光カプラ10,12間の2つの光路にそれぞれコリメー
タレンズ14,15を対として配設して空間を光ビーム
で結合するようにし、そのコリメータレンズ14,15
の間に位相差可変部16が挿入された構造をなしてい
る。ここで両方の光カプラ10,12は、導波路基板に
2本の導波路を一部で接近するように形成した方向性結
合器型3dBカプラである。それに対応して4個のコリ
メータレンズ14が両光カプラ10,12の導波路端部
近傍に配置される。
【0017】位相差可変部16は、両方の光路にそれぞ
れ挿入した電極付きの電気光学結晶からなる位相制御素
子18と、それらに電圧を印加する電圧印加手段20と
からなる。電気光学結晶はニオブ酸リチウムやPLZT
など電気光学効果を有する材料である。その電気光学結
晶22の対向する両面に電極24を付着形成し、所定の
向きと大きさの直流電圧を印加する。この電圧によっ
て、電気光学結晶の屈折率が変化し、それを通過する光
の位相が変化することになる。両方の光路での透過光の
位相の変化が異なれば、それに対応した位相差が生じ
る。
【0018】入力光を第1の光カプラ10で分岐し、位
相差可変部16で電圧印加により電気光学結晶22の屈
折率が変化することを利用して両光路を通過する光の位
相差を可変制御し、第2の光カプラ12で両光路の光を
合成する。合成する2つの信号光の位相関係により、出
力光の強度やポートを制御することができる。位相差可
変部16によって両光路を通過する光の位相差を連続的
もしくは段階的に可変制御すれば、出力光の強度を制御
可能な光アッテネータ機能が得られる。また位相差可変
部により両光路を通過する光の位相差を2値的に切り換
え制御すれば、出力ポートを切り換え可能な光スイッチ
機能が得られる。
【0019】入力ポート1から第1の導波路30への入
力光は、第1の光カプラ10で第1の導波路30と第2
の導波路32に分岐する。3dBカプラなので分岐比
1:1であるが、第1の導波路30の通過光に対して第
2の導波路32の通過光は位相が90度遅れとなる。両
光はそれぞれコリメートレンズ14で平行光になり位相
差可変部16に入射し、該位相差可変部16の透過光
は、それぞれコリメートレンズ15で集光されて第2の
光カプラ(3dBカプラ)12の第1及び第2の導波路
34,36に入射する。各信号光は、それぞれ相手側の
導波路に、90度遅れの位相差で且つ分岐比1:1で光
を分岐する。従って、出力ポート1及び2からは、それ
らを合成した光が出力することになる。
【0020】ここで位相差可変部16では印加電圧の制
御によって両光路の光の位相差が0度〜180度の遅れ
で制御できるものとする。位相差可変部16での両光路
の光の位相差が0度の場合、第2の光カプラ12の入力
側では第1の導波路34の通過光に対して第2の導波路
36の通過光は位相が90度遅れのままである。従っ
て、出力ポート1では互いに逆位相のため打ち消し合い
光出力は生じないが、出力ポート2では互いに同位相と
なるために光出力が生じる。位相差可変部16での両光
路の光の位相差が180度の場合、第2の光カプラ12
の入力側では第1の導波路34の通過光に対して第2の
導波路36の通過光は位相が270度遅れとなる。従っ
て、出力ポート1では互いに同位相となるため光出力が
生じるが、出力ポート2では互いに逆位相のために打ち
消し合い光出力は生じない。
【0021】それ故、位相差可変部16で両光の位相差
を0度〜180度の遅れの範囲で連続的もしくは段階的
に可変すると、出力ポート1もしくは出力ポート2から
の出力光強度を連続的もしくは段階的に制御でき、光ア
ッテネータとして機能することになる。また位相差可変
部16で両光の位相差を0度と180度の遅れに切り換
えると、入力ポート1からの光が出力ポート1もしくは
出力ポート2のいずれかに、入力ポート2からの光が出
力ポート2もしくは出力ポート1のいずれかに出力する
ように光路を切り換えることができ、光スイッチとして
機能することになる。
【0022】ところで電気光学結晶による位相制御素子
を用いて180度の位相差が生じるように必要な屈折率
差を発現させるためには、高電圧(例えば50〜100
V)を印加する必要がある。低電圧で駆動しようとする
と、電気光学結晶を長くしなければならない。本発明で
は両側にコリメータレンズ14,15を配置し光ビーム
で空間結合しているので、長い距離(空間)をあけるこ
とができる。従って、電気光学結晶を長くして低電圧駆
動を行うことが可能となる。光はビームで空間伝播する
構成のため、屈折率の異なる部品であっても無反射コー
トを施すことで損失の増大を防ぐことができる。
【0023】図2は本発明に係る光制御デバイスの他の
実施例を示す説明図である。位相差可変部を除けば、他
の構成は前記実施例と同様であるので、対応する部分に
は同一符号を付し、それらについての説明は省略する。
導波路構造の第1及び第2の光カプラ10,12を離間
して設置し、両光カプラ間の2つの光路にそれぞれコリ
メータレンズ14,15の対を配設して空間を光ビーム
で結合するようにし、そのコリメータレンズ14,15
の間に位相差可変部40が挿入された構造である。ここ
で光の進行方向をz軸、z軸に垂直な面内で紙面に垂直
な方向をx軸、水平な方向をy軸とする。
【0024】位相差可変部40は、両方の光路に共通に
挿入したファラデー素子と可変磁界印加手段(図示せ
ず)からなる可変偏光回転子42と、一方の光路では第
1の光カプラ側に第1の1/2波長板(直線位相子)4
4を、他方の光路では第2の光カプラ側に第2の1/2
波長板(直線位相子)46を、それぞれ設けた構成であ
る。ファラデー素子48は磁性ガーネット単結晶からな
り、可変磁界印加手段としては電磁石を用い、それらに
よって±45度の範囲で偏光を可変できるようにする。
第1及び第2の1/2波長板44,46は水晶からな
る。第1の1/2波長板44は光学軸が22.5度、第
2の1/2波長板46は光学軸が−22.5度、それぞ
れx軸から傾けてある。電磁石による可変磁界によりフ
ァラデー素子の偏光回転角が変化し、それに対応した位
相差が生じる。
【0025】入力光を第1の光カプラ10で分岐し、位
相差可変部40で印加磁界により偏光が回転することを
利用して両光路を通過する光の位相差を可変制御し、第
2の光カプラ12で両光路の光を合成する。このとき、
合成する2つの信号光の位相関係により、出力光の強度
やポートを制御することができる。位相差可変部40に
より両光路を通過する光の位相差を連続的もしくは段階
的に可変制御すれば、出力光の強度を制御可能な光アッ
テネータ機能が得られる。また位相差可変部40により
両光路を通過する光の位相差を2値的に切り換え制御す
れば、出力ポートを切り換え可能な光スイッチ機能が得
られる。
【0026】位相差可変部40での位相差の変化は、第
1の光カプラ10からの入射光を互いに直交する2成分
(x偏光成分とy偏光成分)に分けて偏光状態の変化と
して調べればよい。電磁石磁界によって可変偏光回転子
42での偏光回転角が−45度であったとする。上側光
路の入射光は、第1の1/2波長板44でその光学軸に
対称に回転し、更に可変偏光回転子42で−45度回転
する。下側光路の入射光は、可変偏光回転子42で−4
5度回転し、第2の1/2波長板46でその光学軸に対
称に回転する。その結果、上側光路と下側光路で透過光
の位相差は生じない。次に、電磁石磁界によって可変偏
光回転子42での偏光回転角が+45度であったとす
る。上側光路の入射光は、第1の1/2波長板44でそ
の光学軸に対称に回転し、更に可変偏光回転子42で+
45度回転する。下側光路の入射光は、可変偏光回転子
42で+45度回転し、第2の1/2波長板46でその
光学軸に対称に回転する。その結果、上側光路と下側光
路で透過光は180度の位相差が生じる。つまり、位相
差可変部40では、外部磁界の制御(コイルへの通電電
流の向きの切り換えと電流値制御)によって両光路の光
の位相差が0度〜180度の遅れとなるように制御する
ことができる。
【0027】位相差可変部40での両光路の光の位相差
が0度の場合、第2の光カプラ12の入力側では第1の
導波路34の通過光に対して第2の導波路36の通過光
は位相が90度遅れのままである。従って、出力ポート
1では互いに逆位相のため打ち消し合い光出力は生じな
いが、出力ポート2では互いに同位相となるために光出
力が生じる。位相差可変部40での両光路の光の位相差
が180度の場合、第2の光カプラ12の入力側では第
1の導波路34の通過光に対して第2の導波路36の通
過光は位相が270度遅れとなる。従って、出力ポート
1では互いに同位相となるために光出力が生じるが、出
力ポート2では互いに逆位相のため打ち消し合い光出力
は生じない。
【0028】それ故、位相差可変部40で両光の位相差
を0度〜180度の遅れの範囲で連続的もしくは段階的
に可変すると、出力ポート1もしくは出力ポート2から
の出力光強度を連続的もしくは段階的に制御でき、光ア
ッテネータとして機能することになる。また位相差可変
部40で両光の位相差を0度と180度の遅れに切り換
えると、入力ポート1からの光が出力ポート1もしくは
出力ポート2のいずれかに、入力ポート2からの光が出
力ポート2もしくは出力ポート1のいずれかに出力する
ように光路を切り換えることができ、光スイッチとして
機能することになる。このように磁界を印加する方式で
は、角形のBHヒステリシス特性を有するヨークとコイ
ルで電磁石を構成すると、自己保磁できるため省電力で
安定した光スイッチを実現できる。
【0029】図3は本発明に係る光制御デバイスの更に
他の実施例を示す説明図である。この光制御デバイス
は、光カプラ50を4個並設した導波路構造の第1のカ
プラアレイ52及び光カプラ54を4個並設した導波路
構造の第2のカプラアレイ56を離間して設置し、両カ
プラアレイ52,56の間の各光路にコリメータレンズ
14,15の対を配設して空間を光ビームで結合するよ
うにし、そのコリメータレンズ対の間に位相差可変部5
8が挿入された4連アレイ構造をなしている。
【0030】位相差可変部58は、各光路にそれぞれ挿
入した電極付きの電気光学結晶からなる位相制御素子1
8と、それらに電圧を印加する電圧印加手段(図示せ
ず)とからなる。位相差可変部の両側(入力側と出力
側)に配列される複数のコリメータレンズは、片側ずつ
一体化したレンズアレイでもよい。入力光を第1のカプ
ラアレイ52の光カプラ50で分岐し、位相差可変部5
8で電気光学結晶への電圧印加により屈折率が変化する
ことを利用して対となる光路を通過する光の位相差を可
変制御し、第2のカプラアレイ56の光カプラ54で両
光路の光を合成することにより、出力光を制御する。個
々の光制御デバイスの動作は図1に関連して説明したの
と同様であるので、説明は省略する。
【0031】図4は本発明に係る光制御デバイスの他の
実施例を示す説明図である。この光制御デバイスも、図
3と同様、光カプラ50を4個並設した導波路構造の第
1のカプラアレイ52及び光カプラ54を4個並設した
導波路構造の第2のカプラアレイ56を離間して設置
し、両カプラアレイ52,56間の各光路にコリメータ
レンズの対を配設して空間を光ビームで結合するように
し、そのコリメータレンズ対の間に位相差可変部60が
挿入された4連アレイ構造をなしている。
【0032】位相差可変部60は、ファラデー素子62
と可変磁界印加手段(図示せず)からなる可変偏光回転
子64と、対となる光路のうちの一方の光路では第1の
カプラアレイ側に、他方の光路では第2のカプラアレイ
側に、それぞれ設けた直線位相子(1/2波長板44,
46)の組み合わせからなり、それが4組配列されてい
る。位相差可変部60の両側(入力側と出力側)に配列
される複数のコリメータレンズは、8個のレンズを所定
間隔で配列し一体化したレンズアレイ66,68であ
り、それを位相差可変部60の両側に設置している。こ
のようなレンズアレイは、例えばプレス成形などで容易
に製造できるし、位置合わせや取り付けなども容易に行
える。図4では、上記のようにファラデー素子は4個配
列し、個別に制御できるようになっている。しかし、4
素子で連動させる場合には、ファラデー素子には同じ方
向に同じ磁界を印加すればよいので、一体化した共通の
磁性ガーネット単結晶を使用する構成も可能である。
【0033】入力光を第1のカプラアレイ52の光カプ
ラ50で分岐し、位相差可変部60で可変磁界によりフ
ァラデー素子62の偏光回転角が変化することを利用し
て対となる光路を通過する光の位相差を可変制御し、第
2のカプラアレイ56の光カプラ54で両光路の光を合
成することにより、出力光を制御する。個々の光制御デ
バイスの動作は、図2に関連して説明したのと同様であ
るので、詳細な説明は省略する。
【0034】なお、図1及び図2に示すような構成の光
制御デバイスにおいても、2個のコリメータレンズを一
体化したレンズ構造(これもレンズアレイと称する)を
位相差可変部の両側に配置する構成でもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記のように、2個の光カプラ
間の2つの光路にコリメータレンズの対を配設して空間
を光ビームで結合するようにし、そのコリメータレンズ
対の間に位相差可変部が挿入された構造の光制御デバイ
スであるから、可動部が無く、安価で信頼性が高く、し
かも低損失特性の光アッテネータや光スイッチが得られ
る。また、アレイ化に適しており、且つアレイ化した場
合に隣接部からの影響を受けない光制御デバイスを得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光制御デバイスの一実施例を示す
説明図。
【図2】本発明に係る光制御デバイスの他の実施例を示
す説明図。
【図3】本発明に係るアレイ化した光制御デバイスの一
実施例を示す説明図。
【図4】本発明に係るアレイ化した光制御デバイスの他
の実施例を示す説明図。
【符号の説明】
10 第1の光カプラ 12 第2の光カプラ 14,15 コリメータレンズ 16 位相差可変部 18 位相制御素子 20 電圧印加手段 22 電気光学結晶 24 電極 30,32,34,36 導波路
フロントページの続き (72)発明者 大田 猶子 東京都港区新橋5丁目36番11号 エフ・デ ィー・ケイ株式会社内 Fターム(参考) 2H049 BA06 BA08 BA42 BB00 BB03 BC25 2H079 AA02 AA03 AA12 BA01 CA04 DA03 DA04 EA05 KA17 2K002 AB04 BA06 BA11 CA02 CA03 DA08 EA30 HA03 HA09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導波路構造の第1及び第2の光カプラを
    離間して設置し、両光カプラ間の2つの光路にコリメー
    タレンズの対を配設して空間を光ビームで結合するよう
    にし、そのコリメータレンズ対の間に位相差可変部が挿
    入された構造をなし、該位相差可変部は、両方の光路に
    それぞれ挿入した電極付きの電気光学結晶からなる位相
    制御素子と、それに電圧を印加する電圧印加手段とから
    なり、入力光を第1の光カプラで分岐し、位相差可変部
    で電圧印加により電気光学結晶の屈折率が変化すること
    を利用して両光路を通過する光の位相差を可変制御し、
    第2の光カプラで両光路の光を合成することにより、出
    力光を制御することを特徴とする光制御デバイス。
  2. 【請求項2】 導波路構造の第1及び第2の光カプラを
    離間して設置し、両光カプラ間の2つの光路にコリメー
    タレンズの対を配設して空間を光ビームで結合するよう
    にし、そのコリメータレンズ対の間に位相差可変部が挿
    入された構造をなし、該位相差可変部は、両方の光路に
    共通に挿入したファラデー素子と可変磁界印加手段から
    なる可変偏光回転子と、一方の光路では第1の光カプラ
    側に、他方の光路では第2の光カプラ側にそれぞれ設け
    た直線位相子の組み合わせからなり、入力光を第1の光
    カプラで分岐し、位相差可変部で可変磁界によりファラ
    デー素子の偏光回転角が変化することを利用して両光路
    を通過する光の位相差を可変制御し、第2の光カプラで
    両光路の光を合成することにより、出力光を制御するこ
    とを特徴とする光制御デバイス。
  3. 【請求項3】 光カプラを複数並設した導波路構造の第
    1及び第2のカプラアレイを離間して設置し、両カプラ
    アレイ間の各光路にコリメータレンズの対を配設して空
    間を光ビームで結合するようにし、そのコリメータレン
    ズ対の間に位相差可変部が挿入された構造をなし、該位
    相差可変部は、各光路にそれぞれ挿入した電極付きの電
    気光学結晶からなる位相制御素子と、それらに電圧を印
    加する電圧印加手段とからなり、入力光を第1のカプラ
    アレイの光カプラで分岐し、位相差可変部で電圧印加に
    より電気光学結晶の屈折率が変化することを利用して対
    となる光路を通過する光の位相差を可変制御し、第2の
    カプラアレイの光カプラで両光路の光を合成することに
    より、出力光を制御することを特徴とする光制御デバイ
    ス。
  4. 【請求項4】 光カプラを複数並設した導波路構造の第
    1及び第2のカプラアレイを離間して設置し、両カプラ
    アレイ間の各光路にコリメータレンズの対を配設して空
    間を光ビームで結合するようにし、そのコリメータレン
    ズ対の間に位相差可変部が挿入された構造をなし、該位
    相差可変部は、全ての光路に共通に挿入したファラデー
    素子と可変磁界印加手段からなる可変偏光回転子と、対
    となる光路のうちの一方の光路では第1のカプラアレイ
    側に、他方の光路では第2のカプラアレイ側にそれぞれ
    設けた直線位相子の組み合わせからなり、入力光を第1
    のカプラアレイの光カプラで分岐し、位相差可変部で可
    変磁界によりファラデー素子の偏光回転角が変化するこ
    とを利用して対となる光路を通過する光の位相差を可変
    制御し、第2のカプラアレイの光カプラで両光路の光を
    合成することにより、出力光を制御することを特徴とす
    る光制御デバイス。
  5. 【請求項5】 電気光学結晶が、ニオブ酸リチウム又は
    PLZTからなる請求項1又は3記載の光制御デバイ
    ス。
  6. 【請求項6】 可変偏光回転子が、磁性ガーネット単結
    晶からなるファラデー素子と、電磁石を有する可変磁界
    印加手段とで構成されている請求項2又は4記載の光制
    御デバイス。
  7. 【請求項7】 直線位相子が、水晶からなる1/2波長
    板である請求項2、4又は6記載の光制御デバイス。
  8. 【請求項8】 複数のコリメータレンズを並設一体化し
    たレンズアレイを用いる請求項1乃至7のいずれかに記
    載の光制御デバイス。
  9. 【請求項9】 位相差可変部により両光路を通過する光
    の位相差を連続的もしくは段階的に可変制御することに
    より出力光の強度を制御可能な光アッテネータ機能を有
    する請求項請求項1乃至8のいずれかに記載の光制御デ
    バイス。
  10. 【請求項10】 位相差可変部により両光路を通過する
    光の位相差を2値的に切り換え制御することにより出力
    光の光路を切り換え可能な光スイッチ機能を有する請求
    項請求項1乃至8のいずれかに記載の光制御デバイス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015172630A (ja) * 2014-03-11 2015-10-01 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 光送信装置
CN108519689A (zh) * 2018-04-27 2018-09-11 湖北大学 一种基于plzt电控光散射效应的可调光衰减器

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JP2015172630A (ja) * 2014-03-11 2015-10-01 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 光送信装置
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