JP2003323195A - 雑音除去システムおよび雑音除去方法 - Google Patents

雑音除去システムおよび雑音除去方法

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JP2003323195A JP2002129820A JP2002129820A JP2003323195A JP 2003323195 A JP2003323195 A JP 2003323195A JP 2002129820 A JP2002129820 A JP 2002129820A JP 2002129820 A JP2002129820 A JP 2002129820A JP 2003323195 A JP2003323195 A JP 2003323195A
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谷 哲 也 保
Chihokki Anjei
チホツキ アンジェイ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステレオ音声信号などの狭帯域信号から広帯
域雑音を効果的に除去することができる、雑音除去シス
テムおよび雑音除去方法を提供する。 【解決手段】 M個の観測信号x(k)が入力部11
のM個のチャンネル11aを介して雑音除去部12に時
系列的に順次入力されると、互いにカスケード接続され
たN段の特異値分解ユニット12aにより当該観察信号
(k)に対して順次処理が行われる。具体的には、
各段の特異値分解ユニット12aにて、M個の入力信号
を特異値分解法によって信号部分空間と雑音部分空間と
に分離するとともに、分離された信号部分空間に対して
M個の入力信号を直交射影し、時間領域の信号であるM
個の出力信号を抽出する。これにより、第N段の特異値
分解ユニット12aから、M個の観測信号x(k)か
ら雑音が除去されたM個の信号が出力され、振幅調整部
14の各振幅増減器14aにて各信号の振幅に対して係
数cが乗じられた後、雑音が除去されたM個の雑音除
去信号y(k)として、出力部13のM個のチャンネ
ル13aを介して出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の観測信号か
ら雑音(ノイズ)を除去する雑音除去システムおよび雑
音除去方法に係り、とりわけ、ステレオ音声信号などの
狭帯域信号から広帯域雑音を除去するために好適に用い
られる雑音除去システムおよび雑音除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話などを利用した通信処理や、音
声認識処理、レーダーから送られるデータの解析処理、
脳波や心電図の測定処理、といった様々な信号処理の分
野において、雑音の除去は欠かせないものである。
【0003】一般に、音声信号などの狭帯域信号から広
帯域雑音を軽減する手法としては、非線形スペクトル減
算法(NSS:Nonlinear spectral subtraction)(文
献1参照)が用いられている。この手法は、ある一定の
時間内に、雑音が混在した観測信号に基づいて音声信号
成分および雑音信号成分のそれぞれに対応するスペクト
ルを個別に推定し、推定された雑音スペクトルを観測信
号から減算するものである。
【0004】しかしながら、このような非線形スペクト
ル減算法では、雑音除去後の信号を周波数領域から時間
領域へ変換する際に、雑音スペクトルの推定誤差によ
り、副次的な、ある種の楽器のような雑音が発生してし
まい、このような雑音が、広帯域雑音が軽減される代わ
りに付加されてしまう、という問題がある。また、SN
比が低いような場合には、広帯域雑音が除去されるのに
伴って、音声信号の一部も除去されてしまう、という問
題がある。さらに、良好な雑音軽減性能を得るために
は、非常に多くのパラメーターを調整する必要があり、
また、それらの最適な調整を異なった環境ごとに行う必
要がある、という問題がある。
【0005】ところで、近年、生物医療工学の分野にお
いては、観測信号である生体信号に特異値分解法(SV
D:singular value decomposition)(例えば文献2参
照)を適用し、生体信号から特定の要素のみを抽出する
手法が提案されている(文献3および4参照)。これら
の手法は、観測信号を特異値分解法によって信号部分空
間(signal subspace)と雑音部分空間(noise subspac
e)とに分離するとともに、分離された信号部分空間に
対して観測信号を直交射影(ONP:orthonormal proj
ection)することにより、時間領域の信号である複数の
出力信号(雑音が除去された信号)を抽出するものであ
る。なお、このような特異値分解法は、生体信号からの
雑音の除去に応用されるだけでなく、音声信号からの雑
音の除去にも応用されている(文献5〜10参照)。
【0006】また、このような特異値分解法を用いた手
法としては、特異値分解法を適用する前にウィナーフィ
ルター処理(Wiener filtering)を行って、脳の誘発電
位を抽出する手法も提案されている(文献11)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような特異値分解法を用いた従来の手法では、ステレ
オ音声信号などのように互いに相関(correlation)の
ある複数の観測信号から雑音を除去するような場合につ
いては何ら考慮されておらず、このような場合には、入
力された複数の観測信号から雑音を十分に除去すること
ができない、という問題がある。
【0008】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、ステレオ音声信号などの狭帯域信号から広
帯域雑音を効果的に除去することができる、雑音除去シ
ステムおよび雑音除去方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の解決手
段として、複数の観測信号を入力するための複数のチャ
ンネルを有する入力部と、前記入力部の前記複数のチャ
ンネルを介して入力された前記複数の観測信号から雑音
を除去する雑音除去部と、前記雑音除去部により雑音が
除去された複数の雑音除去信号を出力するための複数の
チャンネルを有する出力部とを備え、前記雑音除去部
は、前記入力部の前記複数のチャンネルを介して入力さ
れた前記複数の観測信号を処理する、互いにカスケード
接続された複数段の特異値分解ユニットを有し、前記各
段の特異値分解ユニットは、前記複数のチャンネルのそ
れぞれに対応する複数の入力信号を特異値分解法によっ
て信号部分空間と雑音部分空間とに分離するとともに、
分離された信号部分空間に対して前記複数の入力信号を
直交射影することにより、時間領域の信号である複数の
出力信号を抽出することを特徴とする雑音除去システム
を提供する。
【0010】なお、上述した第1の解決手段において、
前記雑音除去部は、前記各段の特異値分解ユニットから
出力された前記複数の出力信号のうち異なるチャンネル
に属する少なくとも2つの出力信号を互いに所定サンプ
ル数だけずらす遅延器または前進器をさらに備えている
ことが好ましい。また、前記出力部から出力される前記
複数の雑音除去信号の振幅を増減させる振幅調整部をさ
らに備えていることが好ましい。
【0011】本発明は、第2の解決手段として、複数の
観測信号を入力するステップと、前記複数の観測信号か
ら雑音を除去する雑音除去ステップと、雑音が除去され
た複数の雑音除去信号を出力するステップとを含み、前
記雑音除去ステップにおいて、前記複数の観測信号に対
して特異値分解法を複数回適用することにより前記複数
の観測信号から雑音を除去し、前記各回の特異値分解法
は、前記複数の観測信号に対応する複数の入力信号を特
異値分解法によって信号部分空間と雑音部分空間とに分
離するとともに、分離された信号部分空間に対して前記
複数の入力信号を直交射影することにより、時間領域の
信号である複数の出力信号を抽出するものであることを
特徴とする雑音除去方法を提供する。
【0012】本発明によれば、互いにカスケード接続さ
れた複数段の特異値分解ユニットなどにより、複数の観
測信号に対して特異値分解法を複数回適用するようにし
ているので、ステレオ音声信号などのように互いに相関
のある複数の観測信号から雑音を除去するような場合で
も、入力された観測信号の波形を良好に保ったまま雑音
のみを効果的に除去することができる。また、互いにカ
スケード接続された複数段の特異値分解ユニットなどに
より、複数の観測信号に対して特異値分解法を複数回適
用するようにしているので、複数の観測信号に対して適
用される特異値分解法の回数を任意に設定することがで
き、センサーなどの数が少なく観測信号の個数が小さい
場合でも、特異値分解ユニットの段数を増加させること
により容易に雑音軽減性能を向上させることができる。
さらに、複数の観測信号に対して適用される雑音除去手
法として特異値分解法を用いているので、雑音源の位置
や数などがあらかじめ判明していない場合でも、信号成
分と雑音成分とを容易に分離することができ、入力され
た観測信号から雑音を容易に除去することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0014】まず、図1により、本発明による雑音除去
システムの一実施の形態の構成について説明する。
【0015】図1に示すように、本実施の形態に係る雑
音除去システム10は、センサなどで検出されたM個の
観測信号x(k)(i=1,2,…,M;kは離散時
間)を入力するためのM個のチャンネル11aを有する
入力部11と、入力部11のM個のチャンネル11aを
介して入力されたM個の観測信号x(k)から雑音を
除去する雑音除去部12と、雑音除去部12により雑音
が除去されたM個の雑音除去信号y(k)(i=1,
2,…,M;kは離散時間)を出力するためのM個のチ
ャンネル13aを有する出力部13とを備えている。
【0016】ここで、雑音除去部12と出力部13との
間には、出力部13から出力されるM個の雑音除去信号
(k)の振幅を増減させる振幅調整部14が設けら
れている。なお、振幅調整部14には、出力部13の各
チャンネル13aに対応してM個の振幅増減器14aが
設けられている。ここで、各振幅増減器14aに付され
た符号c(i=1,2,…,M)は、雑音除去部12
から出力されるM個の信号のそれぞれに対して乗じられ
る係数を表しており、その係数の値は目的に応じて適宜
調整される。具体的には例えば、出力部13の後段に適
応信号強調器(adaptive signal enhancer)などがさら
に接続されるような場合には、特定の信号の強調などが
良好に行われるように係数cの値が調整される。
【0017】また、雑音除去部12は、入力部11のM
個のチャンネル11aを介して入力されたM個の観測信
号x(k)を処理するものであり、互いにカスケード
接続されたN段の特異値分解ユニット(SVDユニッ
ト)12aを有している。なお、各段の特異値分解ユニ
ット12aは、M個のチャンネル11aのそれぞれに対
応するM個の入力信号を特異値分解法によって信号部分
空間と雑音部分空間とに分離するとともに、分離された
信号部分空間に対してM個の入力信号を直交射影するこ
とにより、時間領域の信号であるM個の出力信号を抽出
する。なお、各段の特異値分解ユニット12aで行われ
る特異値分解法の基本的な内容は、概略としては既存の
もの(例えば文献11および12参照)と同様である。
【0018】以下、各段の特異値分解ユニット12aで
行われる特異値分解法の詳細について説明する。
【0019】まず、入力信号データを、L×M行列の形
式で行列X=[ ,…, ]として表す。な
お、行列Xの列ベクトル (i=1,2,…,M)
は、 =[x1i,x2i,…,xLi (Tは
転置ベクトルを表す)である。なお、本明細書中におい
て、下線付きの英字はベクトルを表す。
【0020】このような行列Xは、M<Lとすると、特
異値分解法により次式(1)のように表される。
【0021】
【数1】
【0022】ここで、行列UおよびVはそれぞれ、U=
,…, ]∈RL× 、V=[
,…, ]∈RM×Mであり、それぞれ、UU=
、およびVV=Iを満足する直交行列であるも
のとする。また、行列Σは、Σ=diag(σ,σ
…,σ)∈RM×Mであり、σ≧σ≧…≧σ
0であるものとする。なお、行列UおよびVに含まれる
列ベクトルは、それぞれ、Xの左側特異値ベクトルおよ
び右側特異値ベクトルと呼ばれる。また、行列Σの対角
の成分は特異値と呼ばれ、信号の数やエネルギー、雑音
レベルなどに関する情報を含んでいる。
【0023】なお、SN比が十分に高い場合には、行列
Xは次式(2)のように分解される。
【0024】
【数2】
【0025】ここで、行列Σはs個の信号源に関連す
る最大特異値、行列Σは雑音に関連する(M−s)個
の特異値を表している。また、行列UおよびVはと
もに信号源に関連するs個の特異値ベクトルを有し、行
列UおよびVはともに雑音に関連する(M−s)個
の特異値ベクトルを有している。なお、行列Uの列ベ
クトルにより張られた部分空間は信号部分空間と呼ば
れ、行列Uの列ベクトルにより張られた部分空間は雑
音部分空間と呼ばれる。
【0026】なお、信号部分空間と雑音部分空間とは理
論上互いに直交していることから、信号部分空間に対し
て観測信号である雑音付きのデータを直交射影すること
により、最小二乗近似の原理を利用して雑音の除去を行
うことができる。
【0027】すなわち、雑音の除去が行われた後の出力
信号データを、行列Y=[ ,…, ](列
ベクトル (i=1,2,…,M)は
[y1i,y 2i,…,yLi )と表すものとす
ると、上述した直交射影により、行列Yは次式(3)に
より与えられる。
【0028】
【数3】
【0029】そして、上式(3)は、信号部分空間を表
すベクトルの特性(直交特性)により、簡単に次式
(4)のように表される。
【0030】
【数4】
【0031】すなわち、図1に示す各段の特異値分解ユ
ニット12aでは、M個のチャンネル11aから入力さ
れたM個の入力信号のLサンプル分を1フレームとし、
このL×M個の入力信号を含む行列Xに対して、上式
(4)に従って特異値分解法を適用する。
【0032】ここで、従来のフレーム演算式を用いる既
存の方法(例えば文献11および12参照)では、図2
(b)に示すように、互いにオーバーラップしないLサン
プル分のフレーム単位で行列Xに対応する行列Yを求
め、L×M個の出力信号を抽出するが、このような方法
ではなく、図2(a)に示すように、1サンプルだけずれ
るような形で互いにオーバーラップするLサンプル分の
フレーム単位で、行列Xに対応する行列Yを求めるよう
にしてもよい。
【0033】なお、図2(a)に示す方法では、特異値分
解法による出力結果としての行列Yのうち一部の要素
(図2(b)の符号31参照)のみが最終的な出力信号と
して用いられ、残りの要素は、離散時間kが一つ増加す
る(時間が1サンプル分進む)度に全て更新される。こ
れに対し、図2(b)に示す方法では、特異値分解法によ
る出力結果としての行列Yの全ての要素(図2(b)の符
号32参照)が最終的な出力信号として用いられる。な
お、図2(a)に示す方法によれば、各段の特異値分解ユ
ニット12aにおいて、信号部分空間を表す行列U
更新が離散時間kの各点で行われることとなり、入力信
号に対してフィルターと同じように機能することが可能
となる。このため、図2(a)に示す方法は、図1に示す
ような複数段の特異値分解ユニット12aがカスケード
接続された構成において特に好適に用いられる。
【0034】次に、このような構成からなる本実施の形
態の作用について説明する。
【0035】図1に示す雑音除去システム10におい
て、センサなどで検出されたM個の観測信号x(k)
は、入力部11のM個のチャンネル11aを介して雑音
除去部12に時系列的に順次入力される。
【0036】雑音除去部12においては、まず、入力部
11のM個のチャンネル11aを介して入力されたM個
の観測信号x(k)が第1段の特異値分解ユニット1
2aに入力される。第1段の特異値分解ユニット12a
においては、上述した特異値分解法により、M個のチャ
ンネル11aのそれぞれに対応するM個の入力信号を特
異値分解法によって信号部分空間と雑音部分空間とに分
離するとともに、分離された信号部分空間に対してM個
の入力信号を直交射影することにより、時間領域の信号
であるM個の出力信号を抽出し、その抽出されたM個の
出力信号を次段(第2段)の特異値分解ユニット12a
に送る。
【0037】その後、同様にして、第2段〜第N段の特
異値分解ユニット12aにおいて、前段の特異値分解ユ
ニット12aから出力されたM個の出力信号を入力信号
として、第1段の特異値分解ユニット12aと同様の処
理が行われる。
【0038】これにより、最終的に、第N段の特異値分
解ユニット12aから、M個の観測信号x(k)から
雑音が除去されたM個の信号が出力される。
【0039】ここで、このようにして出力されたM個の
信号は、振幅調整部14の各振幅増減器14aに入力さ
れ、各信号の振幅に対して係数cが乗じられる。
【0040】そして最終的に、振幅調整部14の各振幅
増減器14aにより振幅が増減された各信号は、雑音が
除去されたM個の雑音除去信号y(k)として、出力
部13のM個のチャンネル13aを介して出力される。
【0041】このように本実施の形態によれば、互いに
カスケード接続された複数段の特異値分解ユニット12
aにより、複数の観測信号x(k)に対して特異値分
解法を複数回適用するようにしているので、ステレオ音
声信号などのように互いに相関のある複数の観測信号x
(k)から雑音を除去するような場合でも、入力され
た観測信号x(k)の波形を良好に保ったまま雑音の
みを効果的に除去することができる。
【0042】また、本実施の形態によれば、互いにカス
ケード接続された複数段の特異値分解ユニット12aに
より、複数の観測信号x(k)に対して特異値分解法
を複数回適用するようにしているので、複数の観測信号
(k)に対して適用される特異値分解法の回数を任
意に設定することができ、センサーなどの数が少なく観
測信号x(k)の個数(M)が小さい場合でも、特異
値分解ユニット12aの段数(N)を増加させることに
より容易に雑音軽減性能を向上させることができる。
【0043】さらに、本実施の形態によれば、複数の観
測信号x(k)に対して適用される雑音除去手法とし
て特異値分解法を用いているので、信号源や雑音源の位
置や数などがあらかじめ判明していない場合でも、信号
成分と雑音成分とを容易に分離することができ、音声信
号を検出するためのマイク(センサー)の位置や数にか
かわらず入力された観測信号x(k)から雑音を容易
に除去することができる。すなわち、既存の音声信号分
離(speech separation)の手法(文献13〜17参
照)などにおいては、例えば複数のマイク(センサー)
が信号源の近くにそれぞれ設置されているときには有効
であるが、信号源(例えば話者)の近くに全てのマイク
が設置されていたり、雑音源からマイクが遠ざかってい
るときにはうまく機能しない、という問題があり、ま
た、信号源の数がマイク(センサー)の数を上回ってい
るときなども通常機能しない、という問題があるが、本
実施の形態によれば、このような問題は生じない。ま
た、音声信号などのように時間の経過に伴ってその振幅
が急激に変化するような観測信号x(k)であって
も、音声検出器(voice activity detector)などのメ
カニズムを用いることなく、観測信号x(k)から雑
音を容易に除去することができる。
【0044】なお、上述した実施の形態においては、雑
音除去部12の各段の特異値分解ユニット12a同士を
直接接続するようにしているが、図3に示すように、雑
音除去部12の各段の特異値分解ユニット12aの間に
遅延器(delay)15,16または前進器(advancer)
17,18を挿入するようにしてもよい。
【0045】図3に示す雑音除去システム10′は、図
1に示す雑音除去システム10において、雑音除去部1
2の各段の特異値分解ユニット12aの間に遅延器1
5,16および前進器17,18を挿入したものであ
る。なお、図3に示す雑音除去システム10′は、ステ
レオ音声信号などのような強相関(strongly correlate
d)の2チャンネルの観測信号x(k),x(k)
から雑音を除去する場合に好適に用いられるものである
が、基本的な構成については、図1に示す雑音除去シス
テム10と略同一である。図3に示す雑音除去システム
10′において、図1に示す雑音除去システム10と同
一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0046】図3に示すように、雑音除去部12は、各
段の特異値分解ユニット12aから出力された2チャン
ネルの出力信号を互いにpサンプルだけずらす遅延器1
5,16および前進器17,18を有している。具体的
には、図3に示すように、第1段〜第(N/4)段のそ
れぞれの特異値分解ユニット12aの後段には第1チャ
ンネル(観測信号x(k)に対応するチャンネル)上
に遅延器15が設けられ、第(N/4+1)段〜第(N
/2)段のそれぞれの特異値分解ユニット12aの後段
には第2チャンネル(観測信号x(k)に対応するチ
ャンネル)上に遅延器16が設けられている。また、第
(N/2+1)段〜第(3N/4)段のそれぞれの特異
値分解ユニット12aの後段には第1チャンネル上に前
進器17が設けられ、第(3N/4+1)段〜第N段の
それぞれの特異値分解ユニット12aの後段には第2チ
ャンネル上に前進器18が設けられている。
【0047】このように、図3に示す雑音除去システム
10′によれば、一方のチャンネルの信号を他方のチャ
ンネルの信号に対して遅延器15,16または前進器1
7,18によってpサンプルだけずらすようにしている
ので、相関のない信号成分のみを効果的に弱めることが
できる。すなわち、ステレオ音声信号などのような強相
関の2チャンネルの観測信号では、音声信号成分が時間
軸において互いに強い相関がある一方で、除去されるべ
き雑音信号成分は白色雑音(white noise)などのよう
に相関がない場合が多いので、図3に示すような雑音除
去システム10′により、音声信号成分の相関はある程
度保ったまま、白色雑音である雑音信号成分の相関のみ
を弱めることができ、特異値分解法による観測信号から
の雑音の除去をより効率的に行うことができる。このと
き、サンプリング周波数(sampling rate/interval)が
十分に高ければ、特異値分解法による信号部分空間の推
定誤差はそれほど問題にならないので、このような観点
でサンプリング周波数を設定することにより、最終的に
出力される2チャンネルの雑音除去信号y(k),y
(k)が、入力された観測信号x(k),x
(k)の波形を良好に保つようにすることができる。
【0048】なお、図3に示す雑音除去システム10′
において、遅延器15,16および前進器17,18を
各段の特異値ユニット12aの間へ挿入する態様は任意
であるが、最終的に出力される雑音除去信号y
(k),y(k)の時間の整合性を考慮して、各チ
ャンネルには同数の遅延器および前進器を挿入すること
が好ましい。
【0049】
【実施例】次に、上述した実施の形態の具体的実施例に
ついて述べる。
【0050】図1に示すような雑音除去システムを用い
て、2チャンネルのステレオ音声信号から雑音を除去す
る実験を行った。なおここでは、ステレオ音声信号とし
ては、無響室で3人の話者(男性2人、女性1人)によ
りそれぞれ録音(48kHzでサンプリング)された3
種類のステレオ音声信号を準備し、この3種類のステレ
オ音声信号のそれぞれに対して、次のような3種類の雑
音(2チャンネル分の雑音)を加えた。
【0051】(1) 相関のない雑音 (2) 1つの白色雑音源から、無響室のインパルス応答
(impulse response)を仮定して得られた固定のフィル
ターによって、ある程度の共相関(cross-correlatio
n)を持たせた雑音 (3) 車のエンジン音をモデル化した周期的かつ広帯域
の雑音
【0052】そして、図1に示すような構成の雑音除去
システムを用いて、上述した9種類の雑音付きのステレ
オ音声信号から雑音を除去する実験を行った。なおここ
では、特異値分解ユニットの段数Nは4、各段の特異値
分解ユニットで用いられる解析用行列の長さLは32、
係数cの値は0.1とした。
【0053】その結果、いずれの雑音付きのステレオ音
声信号についても、雑音が十分に除去され、元の音声波
形に近いものが得られた。
【0054】なお、比較実験として、各段の特異値分解
ユニットの間に遅延器および前進器(サンプル数p=1
または6)を挿入して、上述した9種類の雑音付きのス
テレオ音声信号から雑音を除去する実験を行ったとこ
ろ、いずれの雑音付きのステレオ音声信号についても、
遅延器および前進器を挿入した場合の方が、挿入しない
場合に比べて雑音軽減性能が向上した。
【0055】また、比較実験として、従来の非線形スペ
クトル減算法(NSS)を用いて、上述した9種類の雑
音付きのステレオ音声信号から雑音を除去する実験を行
ったところ、いずれの雑音付きのステレオ音声信号につ
いても、音声波形が大きく変形され、しかも、副次的
な、ある種の楽器のような雑音が付加された。
【0056】以下、上述した9種類の雑音付きのステレ
オ音声信号のうちの1つのステレオ音声信号を例にと
り、実験結果を詳細に説明する。
【0057】図4は、上述した9種類の雑音付きのステ
レオ音声信号のうち、1つのステレオ音声信号(一人の
男性により録音されたステレオ音声信号に、相関のない
雑音を加えたもの)を用いた実験結果を示す図である。
なお、図4(a)は雑音が加えられる前のステレオ音声信
号の波形、図4(b)はステレオ音声信号に加えられた雑
音信号の波形、図4(c)は非線形スペクトル減算法(N
SS)により雑音が除去された後のステレオ音声信号の
波形、図4(d)は1段の特異値分解ユニットにより雑音
が除去された後のステレオ音声信号の波形、図4(e)は
4段の特異値分解ユニットにより雑音が除去された後の
ステレオ音声信号の波形である。
【0058】図4(d)(e)を比較すると分かるように、図
4(e)に示す音声波形の方が図4(d)に示す音声波形より
も図4(a)に示す元の音声波形に近く、この結果は、実
際に雑音除去後の信号を視聴した結果とも合致してい
た。なお、図4(c)に示す音声波形は、図4(e)に示す音
声波形に比べて、図4(a)に示す元の音声波形と類似し
ているように見えるが、実際に雑音除去後の信号を視聴
すると、副次的な、ある種の楽器のような雑音が付加さ
れていた。
【0059】一方、上述した図4に示す実験で用いられ
たものと同じ雑音付きのステレオ音声データについて、
特異値分解ユニットの段数を1から10まで変化させな
がら利得(segmental gain)およびケプストラル距離
(cepstral distance)(例えば文献18および19参
照)を測定した。
【0060】図5(a)(b)はそれぞれ利得およびケプスト
ラル距離の測定結果を示す図である。図5(a)(b)に示す
ように、カスケード接続されている特異値分解ユニット
の段数Nを増加させることにより利得およびケプストラ
ル距離ともその性能がほぼ直線的に向上することが分か
る。
【0061】
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based on minimum statistics,'' Proc. EUSIPCO-94, p
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ol. 5, No. 5,pp. 484-487, Sept. 1997.
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
テレオ音声信号などの狭帯域信号から広帯域雑音を効果
的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による雑音除去システムの一実施の形態
を示すブロック図。
【図2】本発明による雑音除去システムで用いられる特
異値分解法の概要を説明するための図。
【図3】本発明による雑音除去システムの他の実施の形
態を示すブロック図。
【図4】本発明の具体的実施例に係る雑音除去システム
を用いた実験結果を示す図。
【図5】本発明の具体的実施例に係る雑音除去システム
において特異値分解ユニットの段数を変化させた場合の
利得およびケプストラル距離の測定結果を示す図。
【符号の説明】
10,10′ 雑音除去システム 11 入力部 11a チャンネル 12 雑音除去部 12a 特異値分解ユニット 13 出力部 13a チャンネル 14 振幅調整部 14a 振幅増減器 15,16 遅延器 17,18 前進器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の観測信号を入力するための複数のチ
    ャンネルを有する入力部と、 前記入力部の前記複数のチャンネルを介して入力された
    前記複数の観測信号から雑音を除去する雑音除去部と、 前記雑音除去部により雑音が除去された複数の雑音除去
    信号を出力するための複数のチャンネルを有する出力部
    とを備え、 前記雑音除去部は、前記入力部の前記複数のチャンネル
    を介して入力された前記複数の観測信号を処理する、互
    いにカスケード接続された複数段の特異値分解ユニット
    を有し、前記各段の特異値分解ユニットは、前記複数の
    チャンネルのそれぞれに対応する複数の入力信号を特異
    値分解法によって信号部分空間と雑音部分空間とに分離
    するとともに、分離された信号部分空間に対して前記複
    数の入力信号を直交射影することにより、時間領域の信
    号である複数の出力信号を抽出することを特徴とする雑
    音除去システム。
  2. 【請求項2】前記雑音除去部は、前記各段の特異値分解
    ユニットから出力された前記複数の出力信号のうち異な
    るチャンネルに属する少なくとも2つの出力信号を互い
    に所定サンプル数だけずらす遅延器または前進器をさら
    に備えたことを特徴とする、請求項1に記載の雑音除去
    システム。
  3. 【請求項3】前記出力部から出力される前記複数の雑音
    除去信号の振幅を増減させる振幅調整部をさらに備えた
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の雑音除去
    システム。
  4. 【請求項4】複数の観測信号を入力するステップと、 前記複数の観測信号から雑音を除去する雑音除去ステッ
    プと、 雑音が除去された複数の雑音除去信号を出力するステッ
    プとを含み、 前記雑音除去ステップにおいて、前記複数の観測信号に
    対して特異値分解法を複数回適用することにより前記複
    数の観測信号から雑音を除去し、前記各回の特異値分解
    法は、前記複数の観測信号に対応する複数の入力信号を
    特異値分解法によって信号部分空間と雑音部分空間とに
    分離するとともに、分離された信号部分空間に対して前
    記複数の入力信号を直交射影することにより、時間領域
    の信号である複数の出力信号を抽出するものであること
    を特徴とする雑音除去方法。
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