JP2003320589A - 光造形装置 - Google Patents

光造形装置

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JP2003320589A JP2002130935A JP2002130935A JP2003320589A JP 2003320589 A JP2003320589 A JP 2003320589A JP 2002130935 A JP2002130935 A JP 2002130935A JP 2002130935 A JP2002130935 A JP 2002130935A JP 2003320589 A JP2003320589 A JP 2003320589A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間の加熱によって生じる樹脂組成物の劣
化を回避し、また、ウォーミングアップ時間を短縮する
ことができるように構成した光造形装置を提供する。 【解決手段】 この光造形装置は、樹脂組成物を供給す
るための供給用タンク15と、供給用タンク15へと樹
脂組成物を補充するように構成された補充用タンク17
と、供給用タンク内15の樹脂組成物の量を計測する計
測手段と、補充用タンク17による補充量を制御する制
御手段とを有し、制御手段が、計測手段から出力される
信号に応じて補充量を制御し、且つ、造形作業が終了す
ると加熱手段を自動的に停止させることによって、供給
用タンク15や搬送経路上に残留した樹脂組成物の劣化
を回避すること、及び、ウォーミングアップの時間を大
幅に短縮することができるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度変化によって
可逆的かつ急速にゾル−ゲル相転移を引き起こす機能を
有する可逆的急速相転移性樹脂成分を含む樹脂組成物
に、光を照射することによって立体的な造形物を形成す
るという、光造形法を実施するための光造形装置に関
し、特に、可逆的急速相転移性樹脂成分を含む光造形法
用樹脂組成物を使用した光造形法を、好適に実施するこ
とができる光造形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光造形法用の樹脂組成物とし
て、様々な種類のものが開発され、実用に供されてい
る。例えば、特開2001−49129号公報には、温
度変化によって可逆的かつ急速にゾル−ゲル相転移を引
き起こす機能を有する「可逆的急速相転移性樹脂成分」
と、光照射により硬化する「光硬化性成分」とを含むこ
とを特徴とする光造形法用樹脂組成物に関連する技術が
開示されている。
【0003】また、この公報には、「可逆的急速相転移
性樹脂成分を含む光造形法用樹脂組成物」の具体例とし
て、「常温でゲル状態であり、かつ、約80℃でゾル状
態に変移する組成物(成分:ウレタンアクリレート系紫
外線硬化樹脂、シンジオタクチックポリメチルメタクリ
レート、及び、アイソタクチックポリメチルメタクリレ
ート)」を好適に使用できること、更に、このような光
造形法用樹脂組成物を用いれば、サポート等の部品の成
形を行うこと無く、しかも優れた成形サイクルにて、多
様な形状、構造の造形物を成形できる、ということが記
載されている。
【0004】この公報に記載されているような、「常温
でゲル状態であり、かつ、約80℃でゾル状態に変移す
る、可逆的急速相転移性樹脂成分を含む光造形法用樹脂
組成物」を使用した光造形法は、例えば、図4に示すよ
うな光造形装置50を用いることによって実施すること
ができる。
【0005】この光造形装置50は、基本的には、図示
されているように、樹脂供給部51、供給口52、ガイ
ド53、リコータ54、エレベータ55、サイドエッジ
56、樹脂回収部57、回収口58、断熱プレート5
9、及び、図示しない供給用タンク、露光手段並びに制
御手段等によって構成されている。
【0006】そして、この光造形装置50は、(イ)エ
レベータの降下、(ロ)樹脂組成物の搬送・供給、
(ハ)塗布及び表面の均し、(ニ)光照射、という工程
を順次実行するとともに、これら一連の手順を必要な回
数だけ繰り返し実行することによって、上記樹脂組成物
を使用した光造形法を実施できるようになっている。
【0007】尚、これらの各工程における作業は、それ
ぞれ次のような要領で実施される。[イ エレベータの
降下]まず、図5の(1)に示されているように、エレ
ベータ55を一点鎖線で示す基準面B(樹脂供給部5
1、サイドエッジ56、及び、樹脂回収部57の上面と
一致する面)から一層分(例えば、0.2mm)降下さ
せる。
【0008】[ロ 樹脂組成物の搬送・供給]そして、
リコータ54が樹脂供給部51の供給口52よりも外側
(図5において右側)にある状態において、所定量の樹
脂組成物64を、供給用タンクから樹脂供給管63及び
供給口52を介して、樹脂供給部51の上面に供給す
る。
【0009】[ハ 塗布及び表面の均し]次に、図5の
(2)に示すように、リコータ54を、樹脂供給部51
側から樹脂回収部57側へと移動させることによって、
エレベータ上面55a(或いは、既にエレベータ55上
に積層された下位の樹脂組成物層の上面)の全面に、樹
脂組成物64を均一な厚さにて塗布、供給する。
【0010】[ニ 光照射]そして、この状態で露光手
段を用いて描画的な光照射を行い、樹脂組成物64の一
部を光硬化させる。
【0011】以上のような工程イ〜ニを、必要な回数だ
け繰り返し実行し、これによって、作製しようとする立
体造形物の形成が終了したら、最後に、未硬化樹脂の除
去を行う。
【0012】尚、上記の工程において、リコータ54に
よる塗布の際に生じる樹脂組成物の余剰分64cは、図
5の(3)に示されているように、塗布工程の終端側
(図5において左側)に設けられた回収口58より回収
されるようになっている。
【0013】また、供給用タンクは、 樹脂回収部57
よりも低い位置に配置され、樹脂回収管61は、樹脂回
収部57から供給用タンクにかけて、下方へ延出するよ
うな構成となっているので、回収口58より回収された
樹脂組成物64の余剰分64cは、樹脂回収管61を通
り、自重のみによって供給用タンクへと戻され、速やか
に再利用されるようになっている。
【0014】ところで、この光造形装置50において
は、供給用タンクや樹脂組成物の搬送経路上(樹脂供給
管63、樹脂供給部51、リコータ54、樹脂回収部5
7、樹脂回収管61等)に、加熱手段が設けられてい
る。これは、使用される樹脂組成物が、「常温」という
温度条件下では、「ゲル状態」(いわゆる「寒天状」)
となってしまい、この状態のままでは、搬送経路上を円
滑に搬送したり、エレベータ55の上面に供給して均し
たりすることが困難であるので、これを回避するため、
樹脂組成物を加熱によって流動性を有する「ゾル状態」
へと変移させた状態にしておく必要があるからである。
【0015】一方、エレベータ55には加熱手段は設け
られていない。このため、エレベータ55上に供給さ
れ、リコータ54によって表面を均された樹脂組成物6
4は、30秒から1分程度経過すると、常温下でゲル
化、即ち、ゾル状態からゲル状態へと変移することにな
る。そして、ゲル状態に変移したその樹脂組成物に対し
て描画的な光照射を行うことにより、樹脂組成物を部分
的に光硬化させる。このとき、光照射が行われなかった
部分については、当然、光硬化しないことになるが、常
温下でゲル化しているため、この樹脂組成物の層の上
に、新たに樹脂組成物層を形成した場合、下位の層は、
光硬化した部分のみならず、光硬化していない部分を含
めて、全面的に上位の層を支えることとなる。そして、
光硬化していないゲル状態の部分は、加熱することによ
り、簡単に除去することができる。
【0016】尚、二つの断熱プレート59は、前記加熱
手段より生じる熱が、エレベータ55及びその上に積層
された樹脂組成物64へと伝導してしまうことを好適に
遮断し、積層後における樹脂組成物64のゾル化を防止
するために設けられている。
【0017】光造形装置50は、以上のような構成とな
っているため、オーバーハングを有する造形物や、第1
の部材の中空内部に、これとは物理的に独立した第2の
部材を有するような、複雑な造形物などであっても、サ
ポート等の部品の成形を行うことなく、好適に作製する
ことができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上に
説明したような光造形装置は、供給用タンクや搬送経路
上において、樹脂組成物を常に加熱するようになってい
るため、樹脂組成物を長時間の加熱によって劣化させて
しまうという問題を有している。
【0019】樹脂組成物が劣化してしまうと、造形精度
が低下するといった問題を生じてしまうほか、樹脂組成
物が光照射を行わなくても硬化してしまうため、樹脂供
給管等を詰まらせ、樹脂組成物を円滑に搬送することが
できなくなってしまうといった問題も生じさせてしまう
ことになる。
【0020】また、加熱によって生じる樹脂組成物の劣
化を回避するためには、造形作業の終了後速やかに、樹
脂組成物への加熱を止めることが望ましいが、光造形法
による造形作業は、相当の時間を必要とするため、自動
運転によって行われることが多いこと、作業の終了が深
夜になる場合も多いこと、作業者が常駐することは稀で
あること等から、作業の終了後速やかに、その加熱を停
止することが難しかった。
【0021】そのため、造形作業の終了後においても、
搬送経路上に残留した樹脂組成物が、加熱手段によって
長時間加熱され続けるため、このことによっても、先に
述べたような、樹脂組成物を劣化させてしまうという問
題が生じていた。
【0022】さらに、このような光造形装置において
は、前述したように、供給用タンクに加熱手段が設けら
れており、常温下でゲル状態になっている樹脂組成物を
タンク内に投入した後、これをタンク内で十分に加熱
し、流動性を有するゾル状態に変移させた上で、樹脂供
給部51へと送出するようになっているが、大量の樹脂
組成物をタンク内へ一度に投入した場合には、ウォーミ
ングアップ完了まで(即ち、円滑に送出できるような流
動性が得られるまで)、かなりの時間がかかり、成形作
業の遅延化を招いてしまうという問題も有していた。
【0023】本発明は、上記のような従来の光造形装置
における問題点を解決すべくなされたものであって、長
時間の加熱によって生じる樹脂組成物の劣化を回避し、
更に、ウォーミングアップ時間を短縮することができる
ように構成した光造形装置を提供することを目的とす
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の光造形装置は、温度変化によって可逆的かつ急速にゾ
ル−ゲル相転移を引き起こす機能を有する可逆的急速相
転移性樹脂成分と、光照射により硬化する光硬化性成分
と、を含む光造形法用の樹脂組成物を使用して光造形法
を実施するための装置であって、樹脂組成物を供給する
ための供給用タンクと、供給用タンクへと樹脂組成物を
補充するように構成された補充用タンクと、供給用タン
ク内の樹脂組成物の量を計測する計測手段と、補充用タ
ンクによる補充量を制御する制御手段とを有し、制御手
段が、計測手段から出力される信号に応じて補充量を制
御することによって、供給用タンク内の樹脂組成物の劣
化を回避すること、及び、ウォーミングアップの時間を
大幅に短縮すること、ができるように構成されているこ
とを特徴としている。
【0025】また、本発明の請求項2に記載の光造形装
置は、樹脂組成物を加熱するための加熱手段と、加熱手
段を制御する制御手段とを有し、制御手段が、造形作業
が終了すると加熱手段を停止させることによって、供給
用タンクや搬送経路上に残留した樹脂組成物の劣化を回
避することができるように構成されていることを特徴と
している。
【0026】更に、本発明の請求項3に記載の光造形装
置は、樹脂組成物を供給するための供給用タンクと、供
給用タンクへと樹脂組成物を補充するように構成された
補充用タンクと、供給用タンク内の樹脂組成物の量を計
測する計測手段と、樹脂組成物を加熱するための加熱手
段と、補充用タンクによる補充量及び加熱手段を制御す
る制御手段とを有し、制御手段が、計測手段から出力さ
れる信号に応じて補充量を制御し、且つ、造形作業が終
了すると加熱手段を自動的に停止させることによって、
供給用タンクや搬送経路上に残留した樹脂組成物の劣化
を回避すること、及び、ウォーミングアップの時間を大
幅に短縮すること、ができるように構成されていること
を特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の好適な実施形態について説明する。図1は、本発明の
第1の実施形態に係る光造形装置の要部を示す断面斜視
図である。
【0028】この図において1は、樹脂供給部、2は供
給口、3はガイド、4はリコータ、5はエレベータ、6
はサイドエッジ、7は樹脂回収部、8は回収口、9は断
熱プレートである。これらの構成要素の詳細について
は、先に説明した従来の光造形装置50(図4、図5参
照)と変わるところが無いので、これらの説明は省略す
る。
【0029】図2は、この光造形装置に用いる供給用タ
ンク15及び補充用タンク17の切欠斜視図である。こ
の供給用タンク15は、造形作業に必要な量の樹脂組成
物を、供給管(図示せず)を介して、樹脂供給部1へと
供給するようになっている。また、この供給用タンク1
5は、図1に示した樹脂回収部7よりも低い位置に配置
されており、回収口8より回収管(図示せず)を介して
落下してきた余剰分の樹脂組成物を受け入れるようにな
っている。
【0030】図示されているように、供給用タンク15
の内部には、ヒーター16が設けられており、貯留して
いる樹脂組成物を加熱し、流動性のある「ゾル状態」と
するようになっている。また、ここでは図示されない
が、供給用タンク15には、供給用タンク15内の樹脂
組成物の量を計測する計測手段として、重量センサーが
取り付けられており、この重量センサーは、計測した値
に基いて信号を出力するようになっている。
【0031】補充用タンク17は、供給用タンク15へ
と樹脂組成物を補充するためのものであり、供給用タン
ク15の上方に配置され、その底面が開放された状態と
なっている。また、18は、棒状のストッパーであり、
図示されているように、補充用タンク17の内部下側に
取り付けられている。このストッパー18は、補充用タ
ンク17内に収容した樹脂組成物14が、開放された底
面から落下しないようにするためのものであるが、電力
を供給すると発熱するようになっている。
【0032】ここで、本実施形態に係る光造形装置によ
る造形作業における、供給用タンク15及び補充用タン
ク17の作用について説明する。造形作業が行われる場
合、まず最初に、造形作業に使用にする樹脂組成物14
を、供給用タンク15及び補充用タンク17へと投入す
る。
【0033】尚、この時点において供給用タンク15へ
と投入される樹脂組成物14は、必要最小限の量である
ことが好ましい。これは、樹脂組成物14の量が少なけ
れば、供給用タンク15内すべての樹脂組成物を「ゾル
状態」へと変移させるまでの時間が短くなるので、ウォ
ーミングアップの時間を短縮することができる上、必要
量以上の樹脂組成物14を加熱しないことになるため、
長時間の加熱によって生じる樹脂組成物14の劣化を回
避することができるからである。
【0034】供給用タンク15へと投入された樹脂組成
物14は、ヒーター16によって「ゾル状態」とされ
て、樹脂供給部1へと供給され、造形作業に使用する。
一方、補充用タンク17へと投入された樹脂組成物14
は、この時点においては加熱されていないので、ゲル状
態(寒天状)となっている。このため、補充用タンク1
7内の樹脂組成物14は、図3の(a)において示すよ
うに、二本のストッパー18によってその全体が支持さ
れ、供給用タンク15へと落下しないようになってい
る。
【0035】その後、光造形装置による造形作業が進
み、供給用タンク15内の樹脂組成物が使用に供されて
所定量以下となると、制御手段は、重量センサーからの
信号によってこれを検知し、ストッパー18へと電力の
供給を行う。これにより、補充用タンク17内の樹脂組
成物14は、ストッパー18の周辺より、ゲル状態から
流動性のあるゾル状態へと変移し、図3の(b)で示さ
れるように、補充用タンク17から、その下方に配置さ
れた供給用タンク15へと落下することになる。
【0036】また、補充用タンク17からの樹脂組成物
14の補充が行われることにより、今度は、供給用タン
ク15内の樹脂組成物14が所定量以上となると、制御
手段は、重量センサーからの信号によってこれを検知
し、ストッパー18への電力の供給を停止する。これに
より、補充用タンク17内の樹脂組成物14は、ゾル状
態へと変移しなくなり、供給用タンク15へと落下しな
いことになる。
【0037】このように、本実施形態に係る光造形装置
は、制御手段によってストッパー18を制御し、補充用
タンク17から供給用タンク15へと補充される樹脂組
成物14の量を調整するようになっているので、供給用
タンク15において必要量以上の樹脂組成物14を加熱
せず、長時間の加熱によって生じる樹脂組成物14の劣
化を回避することができる。
【0038】また、補充用タンク17から供給用タンク
15へと、適宜、樹脂組成物を補充することができるの
で、従来の光造形装置のように、大量の樹脂組成物を供
給用タンク内へ一度に投入しないで済み、ウォーミング
アップの時間を大幅に短縮することができる。
【0039】尚、供給用タンク15内の樹脂組成物の計
測手段として、以上に説明したような重量センサー以外
にも、液面センサーを使用することも可能である。液面
センサーを使用する場合、この液面センサーは、供給用
タンク15に取り付けられ、供給用タンク15内の液面
位置が所定の位置より高い場合及び低い場合に、信号を
出力するようになっている。
【0040】そして、液面センサーからの信号を受ける
制御手段は、供給用タンク15における樹脂組成物の液
面が所定の位置よりも低いという信号を受けた場合に
は、ストッパー18へと電力を供給するように、逆に、
所定の位置よりも高いという信号を受けた場合には、ス
トッパー18への電力を停止するようになっており、こ
れにより、ストッパー18を制御するようになってい
る。
【0041】このように、計測手段として、液面センサ
ーを使用することによっても、供給用タンク15内の樹
脂組成物の量を計測することが可能である。
【0042】また、本実施形態においては、制御手段に
よってストッパー18を制御することにより、補充用タ
ンク17から供給用タンク15へと、樹脂組成物を補充
するようになっているが、樹脂組成物の補充は、他の方
法によって行うことも可能である。
【0043】例えば、ゲル状態の樹脂組成物を、適宜、
補充用タンク17から物理的に押し出すようにして、供
給用タンク15へと補充するような構成としても良い。
要は、必要となる樹脂組成物を、適宜、補充用タンク1
7から供給用タンク15へと補充することができるよう
な構成となっていれば良いのであって、このような構成
であれば、いかなる方法・手段によるものであっても適
用することができる。
【0044】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。本実施形態に係る光造形装置は、制御手段によ
って、樹脂組成物を加熱するための加熱手段を、造形作
業の終了後速やかに、停止させるように構成したことを
特徴としている。
【0045】樹脂組成物を加熱するための加熱手段(図
示せず)は、樹脂組成物をゾル状態として円滑に搬送す
るため、供給用タンク15や樹脂組成物が搬送される搬
送経路上(樹脂供給部1、供給口2、リコータ4、回収
口8、樹脂回収部7等)に設けられている。
【0046】また、制御手段(図示せず)は、造形作業
が終了すると、これら加熱手段を自動的に停止させるよ
うになっている。
【0047】そのため、本実施形態に係る光造形装置
は、造形作業の終了後速やかに、加熱手段を停止させる
ことができるので、供給用タンクや搬送経路上に残留し
た樹脂組成物を加熱し続けることがなく、長時間の加熱
によって生じる樹脂組成物の劣化を回避することができ
る。
【0048】
【発明の効果】以上に説明したように、本実施形態に係
る光造形装置は、制御手段によってストッパーを制御
し、補充用タンクから供給用タンクへと補充される樹脂
組成物の量を調整するようになっているので、供給用タ
ンクにおいて必要量以上の樹脂組成物を加熱しないた
め、長時間の加熱による樹脂組成物の劣化を回避するこ
とができる。
【0049】また、補充用タンクから供給用タンクへ
と、適宜、樹脂組成物を補充することができるので、従
来の光造形装置のように、大量の樹脂組成物を供給用タ
ンク内へ一度に投入しないで済み、ウォーミングアップ
の時間を大幅に短縮することができる。
【0050】さらに、本実施形態に係る光造形装置は、
造形作業の終了後速やかに、加熱手段を停止させること
ができるので、供給用タンクや搬送経路上に残留した樹
脂組成物を加熱し続けることがなく、長時間の加熱によ
る樹脂組成物の劣化を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る光造形装置の
要部断面斜視図。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係る光造形装置に
用いられる供給用タンク15及び補充用タンク17を示
す一部切欠斜視図。
【図3】 補充用タンク17における樹脂組成物14の
変移の様子を示した図
【図4】 従来の光造形装置50の要部斜視断面図。
【図5】 従来の光造形装置50の作動態様の説明図。
【符号の説明】
1,51:樹脂供給部、 2,52:供給口、 3,53:ガイド、 4,54:リコータ、 5,55:エレベータ、 55a:エレベータ上面、 6,56:サイドエッジ、 7,57:樹脂回収部、 8,58:回収口、 9,59:断熱プレート、 61:樹脂回収管、 63:樹脂供給管、 14,64:樹脂組成物、 64c:余剰分、 15:供給用タンク、 16:ヒーター、 17:補充用タンク、 18:ストッパー、 50:光造形装置、 B:基準面、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山村 良二 大分県大分郡挾間町大字高崎97番地の1 株式会社デンケン内 Fターム(参考) 4F213 AA44 AC06 AP13 AR14 WA25 WA97 WB01 WL02 WL12 WL74 WL85 WL96

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】温度変化によって可逆的かつ急速にゾル−
    ゲル相転移を引き起こす機能を有する可逆的急速相転移
    性樹脂成分と、光照射により硬化する光硬化性成分と、
    を含む光造形法用の樹脂組成物を使用して光造形法を実
    施するための装置であって、 樹脂組成物を供給するための供給用タンクと、前記供給
    用タンクへと樹脂組成物を補充するように構成された補
    充用タンクと、前記供給用タンク内の樹脂組成物の量を
    計測する計測手段と、前記補充用タンクによる補充量を
    制御する制御手段と、を有し、 前記制御手段が、前記計測手段から出力される信号に応
    じて前記補充量を制御するようになっていることを特徴
    とする光造形装置。
  2. 【請求項2】温度変化によって可逆的かつ急速にゾル−
    ゲル相転移を引き起こす機能を有する可逆的急速相転移
    性樹脂成分と、光照射により硬化する光硬化性成分と、
    を含む光造形法用の樹脂組成物を使用して光造形法を実
    施するための装置であって、 樹脂組成物を加熱するための加熱手段と、当該加熱手段
    を制御する制御手段と、を有し、 前記制御手段が、造形作業が終了すると前記加熱手段を
    停止させるようになっていることを特徴とする光造形装
    置。
  3. 【請求項3】温度変化によって可逆的かつ急速にゾル−
    ゲル相転移を引き起こす機能を有する可逆的急速相転移
    性樹脂成分と、光照射により硬化する光硬化性成分と、
    を含む光造形法用の樹脂組成物を使用して光造形法を実
    施するための装置であって、 樹脂組成物を供給するための供給用タンクと、前記供給
    用タンクへと樹脂組成物を補充するように構成された補
    充用タンクと、前記供給用タンク内の樹脂組成物の量を
    計測する計測手段と、樹脂組成物を加熱するための加熱
    手段と、前記補充用タンクによる補充量及び前記加熱手
    段を制御する制御手段と、を有し、 前記制御手段が、前記計測手段から出力される信号に応
    じて前記補充量を制御し、且つ、造形作業が終了すると
    前記加熱手段を自動的に停止させるようになっているこ
    とを特徴とする光造形装置。
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CN104228066A (zh) * 2014-07-15 2014-12-24 李宏杰 一种手动送料和可调节温度范围的3d打印笔

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