JP2003316670A - エラー隠蔽方法、エラー隠蔽プログラム及びエラー隠蔽装置 - Google Patents

エラー隠蔽方法、エラー隠蔽プログラム及びエラー隠蔽装置

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JP2003316670A JP2002117829A JP2002117829A JP2003316670A JP 2003316670 A JP2003316670 A JP 2003316670A JP 2002117829 A JP2002117829 A JP 2002117829A JP 2002117829 A JP2002117829 A JP 2002117829A JP 2003316670 A JP2003316670 A JP 2003316670A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信側と受信側のハイブリッド手法を採用
し、ステガノグラフィ技術を用いた補助情報を埋め込み
伝送することで、VoIPにおけるパケットの消失や遅
延等のエラーを隠蔽する。 【解決手段】 それぞれのパケットごとに、エラー隠蔽
のための補助情報を計算し、これを直後の隣接するパケ
ットに埋め込む(S105〜S115)。最下位ビット
置換法により、8ビットで表現される音声データの最下
位ビットに補助情報を埋め込む。あるパケットが消失す
る等のエラーが生じた場合であっても、直後のパケット
から補助情報を取り出すことで、エラー隠蔽処理を行う
ことができる。さらに、振幅情報を補助情報に埋め込む
ことで、波形補間の際のエコー感に対処する(S107
〜S115)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エラー隠蔽方法、
エラー隠蔽プログラム及びエラー隠蔽装置に係り、特
に、ステガノグラフィを用いたVoIP(Voice Over
Internet Protocol)におけるパケット消失又は遅延
等のエラーを除去するためのエラー隠蔽方法、エラー隠
蔽プログラム及びエラー隠蔽装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電話サービスが距離や時間に比例
した通話料金体系になっていることに対して、定額制の
IPネットワーク網を利用するVoIPは、特に国際電
話のような長距離通話の場合、より安い通話料金を実現
できるため、近年急速に実用化が進んでいる(文献7参
照)。図14に、VoIPによる音声通話とデータ通信
の統合の背景についての説明図を示す。
【0003】VoIP普及の背景には、IPネットワー
ク網のブロードバンド化に伴い、データ通信のトラフィ
ックが音声通話のそれを上回りつつあるという事情があ
る。図示のように、2000年にはデータ通信のトラフ
ィックが音声通話のそれを上回り、2003年には1:
4の割合になると電気通信審議会では予想している(文
献3,8参照)。IPネットワーク網によって伝送され
る大量のテキストや画像データと同時に、VoIPによ
るリアルタイムの音声通話を可能とすることでマルチメ
ディアを駆使したコミュニケーションが可能となり、コ
ールセンター等において新たなサービスを提供すること
ができるようになると期待されている(文献17参
照)。つぎに、VoIPによる音声通話について説明す
る。図15に、VoIPにおける音声通話の手順の説明
図を示す。
【0004】VoIPは、図のような手順で音声通話を
実現する(文献7参照)。すなわち、送信側では、アナ
ログ音声をAD変換し、ディジタル化した音声データに
対して圧縮処理をおこなう。次に、圧縮音声データをペ
イロードに搭載したIPパケットを一定時間ごとに作成
し、IPネットワーク網により受信側に伝送する。IP
ネットワーク網では、ルータを適宜介してデータが宛先
の装置へ伝送される。受信側では、IPパケットの分解
(デパケット)、圧縮音声データの伸張、DA変換によ
りアナログ音声を再生する。つぎに、図16及び図17
に、VoIPにおけるIPデータグラムの構造について
の説明図(1)及び(2)を示す。
【0005】VoIPではIPネットワーク網を利用し
て音声通話を実現するが、パケットの消失や遅延といっ
たエラーが生じても当該パケットの再送を行わないリア
ルタイム通信を実現するため、図16に示すように、ト
ランスポート層のプロトコルとしてUDP(User Datag
ram Protocol)を使用する。さらにパケットを順序どお
りに処理するために必要なタイムスタンプを伝送するた
めにセッション層のプロトコルとしてRTP(Real Tim
e Protocol)プロトコルを使用する。このようなIPデ
ータグラムにおけるペイロードには図17のように圧縮
音声データが格納されることになるが、VoIPでは様
々な音声圧縮フォーマットに対応しており、代表的なコ
ーデックとしてITU(International Telecommunicat
ion Union)勧告のG.711、G.723、G.72
9が使用される(文献5,16参照)。なお、圧縮音声
データの標準的なフレーム長は20msとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、IPネットワー
ク網を利用して音声通話を実現するVoIP(Voice ov
er IP)が注目を集めており、次世代の電話サービスと
して期待されているが、VoIPは本来リアルタイム通
信に不向きなベストエフォート型のパケット通信により
音声通話を実現するため、パケットの消失や遅延といっ
たエラーが通話品質を低下させる場合があるという原理
的な課題を抱えている(文献7,8,12参照)。こう
したエラーが生じると、受信側で再生される音声が途切
れるため、VoIPによる音声通話を実現するにあたっ
ては一定時間のうちに確実にパケットが受信されるよう
にネットワークを整備する必要がある(文献18参
照)。また、エラーが生じてもできるだけ通話品質の低
下を抑制するための対策を講じておくことも必要であ
る。通常、非リアルタイム通信ではパケットが消失した
場合、当該パケットを再送することでエラーに対応する
が、リアルタイム性が要求されるVoIPではパケット
を再送する時間的余裕はないため、他の方法でエラーを
隠蔽する必要がある。
【0007】本発明では、以上の点に鑑み、送信側(se
nder-based)および受信側(receiver-based)のエラー
隠蔽手法をハイブリッド化することでより効果的にエラ
ー隠蔽を行う方法を提供することを目的とする。例え
ば、本発明では、データ隠蔽技術として近年注目を集め
ているステガノグラフィ技術を用いた補助情報の伝送を
採用している。
【0008】従来の送信側のエラー隠蔽手法では、音声
データ以外に別途エラー隠蔽のための補助情報を伝送す
ることになるため伝送量が増加してしまい、できるだけ
伝送量を抑えたいリアルタイム通信を実現する上で不利
であった。また、従来の受信側のエラー隠蔽手法では、
正常に受信された音声データのみから補助情報を推定し
てエラー隠蔽処理を行うため、その精度が十分ではなか
った。
【0009】本発明はVoIP方式によって音声通信を
行うシステムに適用でき、VoIPの原理的な課題であ
るパケットの消失や遅延等といったエラーによる通話品
質の低下を抑制できるエラー隠蔽方法、エラー隠蔽プロ
グラム及びエラー隠蔽装置を提供することを目的とす
る。また、通常、送信側のエラー隠蔽手法では補助情報
の伝送により全体の伝送量が増加してしまうという課題
があるが、本発明は、送信側のエラー隠蔽手法でありな
がら補助情報を別途伝送する必要をなくし、より効果的
にエラー隠蔽を行うことを目的とする。
【0010】さらに、従来でも位置情報だけであれば、
本発明よりも性能は劣るとはいえ、受信側において得る
ことが可能であるが、振幅情報は受信側で推定すること
が非常に困難である。もし、振幅情報が適切でないと、
音声の開始部や終了部でのエラーが起きた場合、エコー
感がつくような補間処理がなされてしまうという課題が
これまでにも指摘されている。そこで、本発明は、あら
かじめ送信側でフレーム単位の振幅情報を抽出した後、
これを補助情報として受信側に伝送することで、こうし
た課題にも対処し、補完処理(隠蔽処理)によるエコー
感を排除することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述のようなエラーの隠
蔽に関して、これまでにも様々な方法が提案されてい
る。大別すると、送信側でエラー隠蔽に関する対策を行
う方法と、受信側でエラー隠蔽に関する対策を行う方法
の2種類がある。両者はこれまで個々に研究されてきた
が、本発明では両者のハイブリッド化によって効果的に
エラー隠蔽を行う方法を提供する。
【0012】本発明では、送信側で類似の音声データの
位置を検出して、その位置情報nを補助情報として埋め
込む処理を実行する。このように、送信側においてあら
かじめ置換に用いる音声データを検出しておくと、受信
側で推定するよりも正確な置換が可能になる。従来の波
形置換法(WS(Waveform Substitution)法)は、あ
くまでも受信側における方法であるが、本発明は、特に
補助情報を送信してこれを利用する点で異なり、この意
味では、送信側の方法の要素を兼ね備えた手法であると
いえる。
【0013】後述のように、位置情報nは相互相関関数
C(n)の最大値を与える位置であるが、本発明では、
これを送信側で計算する。従来ではこれを受信側で推定
するが、送信側ではパケット消失以前の全ての音声デー
タが使えるため、位置情報nの正確さが受信側よりも向
上する。
【0014】また、本発明では、一例として、データ隠
蔽技術として近年注目を集めているステガノグラフィ技
術を用いた補助情報の伝送を採用している(文献11,
13参照)。すなわち、送信側は、得られた位置情報n
を聴覚的には問題のないレベルで音声データとミキシン
グして伝送する。これがステガノグラフィ処理である。
受信側では、まず音声データと位置情報nとを分離し、
もしパケットが消失していたら、直前のパケットから得
られた位置情報nを利用して音声データの置換個所を取
り出し置換処理を行う。
【0015】なお、実施の形態では、一例として、音声
データは8bit量子化されたものを想定しているが、
本実施の形態では6ビットで表現される位置情報nを、
音声データの最下位の1bitにそのまま書き込んでい
る。聴覚的には最下位bitが多少変更してもまったく
違いがわからないので、本発明のようなデータ伝送に利
用することができる。これがステガノグラフィ、あるい
は用途は異なるが、電子透かし技術の本質であって、こ
れまでの音声通信ではこうしたステガノグラフィを積極
的に利用するという発想はなかったが、特に、VoIP
のように伝送時に細かいパケットに分割して伝送するよ
うなシステムの場合、なんらかのエラー対策が必要とな
り、そのために必要な補助情報の伝送量をできるだけ少
なく抑えることができると、リアルタイム通信には大変
好都合である。
【0016】したがって、音声データと補助情報を分離
して伝送するよりも、両者をまとめて伝送するといった
技術がこれからいろいろと提案される可能性がある。本
実施の形態は、あくまでもエラー対策のための補助情報
の埋め込みに留まっているが、目的に応じて、テキスト
によるチャットや画像通信など、補助情報のかわりに別
のデータを埋め込むことも可能である。
【0017】さらに、本発明では、振幅情報も送信側で
計算し、これを受信側に伝送するようにしてもよい。一
般に、音声波形の開始部分や終了部分では、波形置換法
によりエコー感が生じるという課題があるが、本発明で
は、あらかじめ送信側でフレーム単位の振幅情報を抽出
した後、これを補助情報として受信側に伝送することで
対処している。通常の送信側のエラー隠蔽手法では、こ
うした補助情報を別途伝送することでエラー隠蔽を行う
が、伝送量の増加を伴う伝送フォーマットの変更が必要
となり汎用性を欠く。本発明では音声データに別のデー
タを知覚できないようにして埋め込むステガノグラフィ
を適用することで、通話品質をほぼ同等に保ちつつ音声
データと同時に補助情報の伝送を行う方法について検討
した(文献2参照)。
【0018】本発明の第1の解決手段によると、送信装
置で、データの欠損又は遅延を含むエラーを隠蔽するた
めの補助情報を音声データに埋め込み送信し、受信装置
で、受信した音声データに埋め込まれた補助情報に従い
該エラーを隠蔽するためのエラー隠蔽方法であって、前
記送信装置において、送信すべき音声データを伝送フレ
ームに分割し、且つ、各フレームを複数のサブフレーム
に分割するステップと、第1のフレーム中の各サブフレ
ームと予め定められたサーチ範囲における音声データと
の相互相関を計算し、相関度の高い音声データである置
換波形の位置情報を含む補助情報を各サブフレーム毎に
得るステップと、第1のフレーム中の複数のサブフレー
ムについての補助情報をその後の第2のフレームの音声
データに、知覚されない又は知覚されにくいように埋め
込むステップと、埋め込まれた音声データをフレーム毎
にパケット化して伝送するステップと、を含む処理を実
行するエラー隠蔽方法が提供される。
【0019】本発明の第2の解決手段によると、送信装
置で、データの欠損又は遅延を含むエラーを隠蔽するた
めの補助情報を音声データに埋め込み送信し、受信装置
で、受信した音声データに埋め込まれた補助情報に従い
該エラーを隠蔽するためのエラー隠蔽方法であって、前
記受信装置において、送信側で補助情報が知覚されない
又は知覚されにくいように埋め込まれた音声データか
ら、埋め込まれた補助情報を抽出するステップと、音声
データを監視し、第1のフレームの音声データに損失又
は遅延を含むエラーがあるか否か判定するステップと、
エラーがあると判定される場合、第1のフレームの後に
受信した第2のフレームの補助情報を用いて、第1のフ
レーム中の各サブフレームについて、エラーの音声デー
タと相関度の高い置換波形を生成し、生成された複数の
置換波形を第1のフレームに組み込み、複数のサブフレ
ーム及び隣接するフレームの音声データを連結するステ
ップと、一方、前記判定するステップでエラーがあると
判定されない場合、隣接するフレームの音声データを連
結するステップと、連結された音声データにより音声を
再生して出力するステップとを含む処理を実行するエラ
ー隠蔽方法が提供される。
【0020】本発明の第3の解決手段によると、送信装
置で、データの欠損又は遅延を含むエラーを隠蔽するた
めの補助情報を音声データに埋め込み送信し、受信装置
で、受信した音声データに埋め込まれた補助情報に従い
該エラーを隠蔽するためのエラー隠蔽方法であって、前
記送信装置において、送信すべき音声データを伝送フレ
ームに分割し、且つ、各フレームを複数のサブフレーム
に分割するステップと、第1のフレーム中の各サブフレ
ームと予め定められたサーチ範囲における音声データと
の相互相関を計算し、相関度の高い音声データである置
換波形の位置情報を含む補助情報を各サブフレーム毎に
得るステップと、第1のフレーム中の複数のサブフレー
ムについての補助情報をその後の第2のフレームの音声
データに、知覚されない又は知覚されにくいように埋め
込むステップと、埋め込まれた音声データをフレーム毎
にパケット化して伝送するステップと、を含む処理を実
行し、前記受信装置において、送信側で補助情報が知覚
されない又は知覚されにくいように埋め込まれた音声デ
ータから、埋め込まれた補助情報を抽出するステップ
と、音声データを監視し、第1のフレームの音声データ
に損失又は遅延を含むエラーがあるか否か判定するステ
ップと、エラーがあると判定される場合、第1のフレー
ムの後に受信した第2のフレームの補助情報を用いて、
第1のフレーム中の各サブフレームについて、エラーの
音声データと相関度の高い置換波形を生成し、生成され
た複数の置換波形を第1のフレームに組み込み、複数の
サブフレーム及び隣接するフレームの音声データを連結
するステップと、一方、前記判定するステップでエラー
があると判定されない場合、隣接するフレームの音声デ
ータを連結するステップと、連結された音声データによ
り音声を再生して出力するステップとを含む処理を実行
するエラー隠蔽方法が提供される。
【0021】本発明の第4の解決手段によると、送信処
理部で、データの欠損又は遅延を含むエラーを隠蔽する
ための補助情報を音声データに埋め込み送信し、受信処
理部で、受信した音声データに埋め込まれた補助情報に
従い該エラーを隠蔽するためのエラー隠蔽プログラムで
あって、前記送信処理部に、送信すべき音声データを伝
送フレームに分割し、且つ、各フレームを複数のサブフ
レームに分割するステップと、第1のフレーム中の各サ
ブフレームと予め定められたサーチ範囲における音声デ
ータとの相互相関を計算し、相関度の高い音声データで
ある置換波形の位置情報を含む補助情報を各サブフレー
ム毎に得るステップと、第1のフレーム中の複数のサブ
フレームについての補助情報をその後の第2のフレーム
の音声データに、知覚されない又は知覚されにくいよう
に埋め込むステップと、埋め込まれた音声データをフレ
ーム毎にパケット化して伝送するステップと、を含む処
理を実行させ、前記受信処理部に、送信側で補助情報が
知覚されない又は知覚されにくいように埋め込まれた音
声データから、埋め込まれた補助情報を抽出するステッ
プと、音声データを監視し、第1のフレームの音声デー
タに損失又は遅延を含むエラーがあるか否か判定するス
テップと、エラーがあると判定される場合、第1のフレ
ームの後に受信した第2のフレームの補助情報を用い
て、第1のフレーム中の各サブフレームについて、エラ
ーの音声データと相関度の高い置換波形を生成し、生成
された複数の置換波形を第1のフレームに組み込み、複
数のサブフレーム及び隣接するフレームの音声データを
連結するステップと、一方、前記判定するステップでエ
ラーがあると判定されない場合、隣接するフレームの音
声データを連結するステップと、連結された音声データ
により音声を再生して出力するステップとを含む処理を
実行させるためのエラー隠蔽プログラムが提供される。
【0022】本発明の第5の解決手段によると、送信装
置が、データの欠損又は遅延を含むエラーを隠蔽するた
めの補助情報を音声データに埋め込み送信し、受信装置
が、受信した音声データに埋め込まれた補助情報に従い
該エラーを隠蔽するためのエラー隠蔽装置であって、前
記送信装置は、入力された音声を音声データに変換する
A/D変換部と、前記A/D変換部からの音声データ
に、エラー隠蔽のための補助情報を隠蔽処理により埋め
込むための送信処理部と、前記送信処理部からの音声デ
ータをパケット化して出力するパケット部とを備え、前
記送信処理部は、前記A/D変換部からの送信すべき音
声データを伝送フレームに分割し、且つ、各フレームを
複数のサブフレームに分割する手段と、第1のフレーム
中の各サブフレームと予め定められたサーチ範囲におけ
る音声データとの相互相関を計算し、相関度の高い音声
データである置換波形の位置情報を含む補助情報を各サ
ブフレーム毎に得る手段と、第1のフレーム中の複数の
サブフレームについての補助情報をその後の第2のフレ
ームの音声データに、知覚されない又は知覚されにくい
ように埋め込む手段と、埋め込まれた音声データをフレ
ーム毎にパケット化して伝送する手段とを有する前記エ
ラー隠蔽装置が提供される。
【00023】本発明の第6の解決手段によると、送信
装置が、データの欠損又は遅延を含むエラーを隠蔽する
ための補助情報を音声データに埋め込み送信し、受信装
置が、受信した音声データに埋め込まれた補助情報に従
い該エラーを隠蔽するためのエラー隠蔽装置であって、
前記受信装置は、パケットを受信し、デパケット化して
音声データを取得するデパケット部と、前記デパケット
部からの音声データに埋め込まれたエラー隠蔽のための
補助情報を抽出するための受信処理部と、前記受信処理
部からの音声データを再生して音声を出力するD/A変
換部とを備え、前記受信処理部は、前記デパケット部か
ら受信した、送信側で補助情報が知覚されない又は知覚
されにくいように埋め込まれた音声データから、埋め込
まれた補助情報を抽出する手段と、音声データを監視
し、第1のフレームの音声データに損失又は遅延を含む
エラーがあるか否か判定する手段と、エラーがあると判
定される場合、第1のフレームの後に受信した第2のフ
レームの補助情報を用いて、第1のフレーム中の各サブ
フレームについて、エラーの音声データと相関度の高い
置換波形を生成し、生成された複数の置換波形を第1の
フレームに組み込み、複数のサブフレーム及び隣接する
フレームの音声データを連結する手段と、一方、前記判
定する手段でエラーがあると判定されない場合、隣接す
るフレームの音声データを連結する手段と、連結された
音声データにより音声を再生して出力する手段とを有す
る前記エラー隠蔽装置が提供される。
【0024】本発明の第7の解決手段によると、送信装
置が、データの欠損又は遅延を含むエラーを隠蔽するた
めの補助情報を音声データに埋め込み送信し、受信装置
が、受信した音声データに埋め込まれた補助情報に従い
該エラーを隠蔽するためのエラー隠蔽装置であって、前
記送信装置は、入力された音声を音声データに変換する
A/D変換部と、前記A/D変換部からの音声データ
に、エラー隠蔽のための補助情報を隠蔽処理により埋め
込むための送信処理部と、前記送信処理部からの音声デ
ータをパケット化して出力するパケット部とを備え、前
記送信処理部は、さらに、前記A/D変換部からの送信
すべき音声データを伝送フレームに分割し、且つ、各フ
レームを複数のサブフレームに分割する手段と、第1の
フレーム中の各サブフレームと予め定められたサーチ範
囲における音声データとの相互相関を計算し、相関度の
高い音声データである置換波形の位置情報を含む補助情
報を各サブフレーム毎に得る手段と、第1のフレーム中
の複数のサブフレームについての補助情報をその後の第
2のフレームの音声データに、知覚されない又は知覚さ
れにくいように埋め込む手段と、埋め込まれた音声デー
タをフレーム毎にパケット化して伝送する手段とを有
し、前記受信装置は、パケットを受信し、デパケット化
して音声データを取得するデパケット部と、前記デパケ
ット部からの音声データに埋め込まれたエラー隠蔽のた
めの補助情報を抽出するための受信処理部と、前記受信
処理部からの音声データを再生して音声を出力するD/
A変換部とを備え、前記受信処理部は、さらに、前記デ
パケット部から受信した、送信側で補助情報が知覚され
ない又は知覚されにくいように埋め込まれた音声データ
から、埋め込まれた補助情報を抽出する手段と、音声デ
ータを監視し、第1のフレームの音声データに損失又は
遅延を含むエラーがあるか否か判定する手段と、エラー
があると判定される場合、第1のフレームの後に受信し
た第2のフレームの補助情報を用いて、第1のフレーム
中の各サブフレームについて、エラーの音声データと相
関度の高い置換波形を生成し、生成された複数の置換波
形を第1のフレームに組み込み、複数のサブフレーム及
び隣接するフレームの音声データを連結する手段と、一
方、前記判定する手段でエラーがあると判定されない場
合、隣接するフレームの音声データを連結する手段と、
連結された音声データにより音声を再生して出力する手
段とを有する前記エラー隠蔽装置が提供される。
【0025】
【発明の実施の形態】1.能動的・受動的なエラー隠蔽
手法 VoIPはパケットの消失、欠損、遅延等といったエラ
ーが通話品質を低下させるという原理的な課題を抱えて
いるため、これまでにもエラーを隠蔽する方法が種々提
案されてきている(文献7,8参照)。これまでに提案
された手法は、送信側の方法と受信側の方法の2種類に
大別できる(文献14参照)。それぞれ、送信側あるい
は受信側のみでエラー隠蔽に関する対策を行う。
【0026】1.1 送信側のエラー隠蔽手法 図1に、送信側のエラー隠蔽手法の説明図を示す。図に
示すように、送信側のエラー隠蔽手法はアクティブな方
法(能動的方法)とパッシブな方法(受動的方法)の2
種類に分類できる。アクティブな方法としてはパケット
の再送が挙げられる。しかしながら、この方法はリアル
タイム通信にとっては実用的ではない。パッシブな方法
としては、一つのパケットに格納されるはずの圧縮音声
データをインターリーブにより複数のパケットに分散し
て伝送する方法や、エラー隠蔽のための補助情報を別途
伝送する、あらかじめエラーを想定したエラー訂正の方
法(Forward Error Correction)がある。そのなかで、
例えば伝送するデータの特性によらない方法(Media In
dependentな方法)は、エラー訂正符号をエンコードし
たパケットを伝送することでエラー隠蔽を行う。この方
法はペイロードに格納されるデータの性質によらず適用
できるという利点がある。一方、伝送するデータの特性
に基いた方法(Media Specificな方法)はペイロードに
格納されるデータの性質を利用する。音声データを扱う
VoIPの場合、ペイロードに格納される圧縮音声デー
タよりもさらに圧縮率を高くした圧縮音声データを他の
パケットのペイロードに格納しておくことで、エラーが
生じた際の当該パケットにおける音声データの復元に利
用している。
【0027】1.2 受信側のエラー隠蔽手法 図2に、受信側のエラー隠蔽手法の説明図を示す。この
図はVoIPにおける受信側のエラー隠蔽手法をまとめ
ている。図示されているように、受信側のエラー隠蔽手
法はデータの挿入(Insertion)、データの補間(Inter
polation)、再合成(Regeneration)の3種類に分類で
きる。データの挿入には、直前のフレームを繰り返すこ
とで欠損したフレームのエラー隠蔽を行う繰り返し法
(Repetition)や、単純に雑音を挿入することでエラー
隠蔽を行う雑音挿入法(Noise Substitution)が含まれ
る。
【0028】図3に、受信側の各エラー隠蔽手法を適用
した際の計算コストと得られる音声品質の関係図を示
す。この図はエラー隠蔽手法の計算コストと得られる音
声品質を示したものであるが、データの挿入のアルゴリ
ズムは計算コストの観点からは非常に有利であることが
わかる。しかしながら、特にスプライシング(Splicin
g)、無音挿入(Silence Substitution)、雑音挿入(N
oise Substitution)の各方法では得られる音声品質が
低いためエラー隠蔽の方法としては必ずしも有効とはい
えないことが見て取れる。一方、データの補間には、欠
損したフレームをその前後の音声データを用いて補間す
ることでエラー隠蔽を行う波形置換法(Waveform Subst
itution)や、補間処理をピッチ同期で行うピッチ波形
の波形置換法(Pitch Waveform Substitution)が含ま
れる(文献6,15参照)。これらのアルゴリズムは計
算コストがそれほど大きくないわりに、比較的高い音声
品質を実現できるという特徴がある。再合成(Regenera
tion)は音声データを単純な補間によらず復元する方法
であるが、例えば線形予測に基づく音声合成を行って欠
損したフレームのエラー隠蔽を行うモデルベースの音声
合成法(Model-Based Recovery)が提案されている。再
合成法(Regeneration)は最も高い音声品質を実現でき
るが、反面計算コストが大きくなるという課題がある。
【0029】1.3 本発明のエラー隠蔽処理 本発明では、これまでに提案された受信側のエラー隠蔽
手法のうち、波形置換法(以下WS法と略記)に着目し
た(文献1,2参照)。短時間の音声データはおおよそ
定常と見なせるため、10ms程度のフレームを仮定す
ると、隣接する区間中に当該フレームとの相関が大きい
部分を見つけることができる。したがって、当該フレー
ムが消失しても、隣接する区間中の相関が大きい部分と
置き換えることでエラー隠蔽を行うことができる。これ
がWS法の原理である。まず、本発明に関連して、比較
のために従来のWS法について説明する。
【0030】図4に、従来法の波形置換法によるエラー
隠蔽方法の説明図を示す。WS法では、図(a)に示す
ように、受信装置は、消失フレームの直前の音声データ
をテンプレートとして、正常に受信された音声データか
ら適切な置換部分を見つけ、さらに、図(b)に示すよ
うに、これを欠損した等のエラーのフレームと置き換え
ることでエラー隠蔽処理を行っている。このとき、テン
プレートx(m),(1≦m≦M)と探索部分(サーチ
ウィンドウ)における音声データy(m),(1≦m≦
M)の相互相関関数を計算し、最大値を与える位置(又
は、時刻、サンプル番号等)nを求めることで置換部分
を決定する。相互相関関数は以下のように定義される
(文献10参照)。相互相関関数は、これ以外にも、適
宜の関数を用いることができる。
【数1】
【0031】一般に、WS法ではフレームが短いほど良
好な結果が得られるため、一般に20msのフレームが
使用されるVoIPでは、WS法をそのまま適用するこ
とで品質上の問題が生じる可能性がある。そこで、本実
施の形態では、送信側においてあらかじめ20msより
も短いサブフレームでWS法を行うための位置情報を推
定した後、これを補助情報として受信側に伝送する送信
側の手法を組み合わせたハイブリッド型のWS法を提供
する。従来のWS法ではあくまでも正常に受信された音
声データから推定により置換部分を決定することになる
が、本実施の形態では消失前の音声データを利用できる
ため、より精度良く置換部分を決定できるという利点が
ある。
【0032】図5に、本発明の波形置換法によるエラー
隠蔽方法の説明図を示す。本実施の形態では、図(a)
のように、送信側において各サブフレームの音声データ
をテンプレートとして置換部分を決定する。一方、図
(b)のように、受信側では、ベストマッチのデータを
欠損した等のエラーのサブフレームと置き換えてエラー
隠蔽処理を行う。
【0033】2.振幅情報によるエコー対策処理 さらに、本発明では、波形置換法によりエコー感が生じ
る場合に対処するため、振幅情報も送信側で計算して音
声データに埋め込み、これを受信側に伝送するようにし
てもよい。振幅情報についての具体的な処理について
は、次の通りである。
【0034】たとえば、本来は音声のパワーがほとんど
ない区間(b)が、有音区間(a)(すなわちパワーが
ある区間)に後続している場合を考える。このとき、区
間(b)の音声データを格納したパケットが消失する
と、本実施の形態では区間(a)から最も形状が似てい
る波形を置換することで区間(b)のエラー隠蔽をおこ
なうことになる。しかし、その結果、区間(b)のパワ
ーが大きくなってしまい、(なぜなら区間(a)のパワ
ーは本来の区間(b)のパワーよりも大きいから)主観
的には区間(a)がエコーしているような効果が生じる
場合がある。
【0035】こうした場合については振幅情報を使うこ
とで対処することができる。すなわち、本実施の形態で
は、一例として、区間(b)のパワーがほとんどない無
音区間(あるいはパワーが設定した閾値よりも小さい準
無音区間)のとき0、有音区間のとき1として振幅情報
を定義している。送信側では、これを位置情報と同様に
当該パケットの一つ前のパケットの音声データに埋め込
んで伝送する。受信側では、損失パケットの音声データ
が有音区間であるときは、波形置換をそのまま実行し、
一方、損失パケットの音声データが無音区間であるなら
ば、波形置換をおこなった後にパワーを小さくする処理
をおこなう。ここでは、一例として、瞬間的なパワーの
減少が音質の劣化につながることをふまえ、指数関数的
にパワーの減少をおこなうようにしている。
【0036】なお、本実施の形態では、一例としてG.
711により符号化された音声データに対して、最下位
ビット置換法により補助情報の埋め込みを行っている。
ここで、振幅情報はフレームあたり1bitとした。
【0037】3. ステガノグラフィによる情報伝送 通常の送信側のエラー隠蔽手法と同様、置換部分の位置
情報を補助情報として別途伝送することでエラー隠蔽を
行うことは可能である。しかしながら、これでは伝送量
が増加してしまうため、できるだけ伝送量を抑えたいリ
アルタイム通信を実現する上で不利である。そこで、本
実施の形態では音声データに別のデータを知覚できない
ようにして埋め込むステガノグラフィを適用すること
で、通話品質をほぼ同等に保ちつつ音声データと同時に
補助情報の伝送を行う方法について検討した(文献1
1,13参照)。このような方法で補助情報の伝送を行
うと、重複伝送方式における冗長データの伝送を行う必
要がなく(文献4参照)、さらに、従来方式の伝送フォ
ーマットとの互換性を保てるという利点がある。図6
に、ステガノグラフィによる補助情報の伝送についての
説明図を示す。また、図7に、最下位ビット置換法によ
る補助情報のステガノグラフィ処理についての説明図を
示す。
【0038】本実施の形態ではコーデックとして、一例
として、VoIPでは最も基本的なG.711を採用し
ている。G.711は圧縮率が低いため、冗長度が高
く、ステガノグラフィによる補助情報の伝送が容易に行
える。図6に示すように、それぞれのパケットごとに、
エラー隠蔽のための補助情報を計算し、これを直後の隣
接するパケット(フレーム)に埋め込む。なお、本実施
の形態では図7に示す最下位ビット置換法により、8ビ
ットで表現される音声データの最下位ビットに補助情報
を埋め込んでいる(文献13参照)。図(a)は、0を
埋め込む場合、図(b)は、1を埋め込む場合をそれぞ
れ示す。このような処理を施すと、当該パケット(フレ
ーム)が消失した場合であっても、直前のパケット(フ
レーム)から補助情報を取り出すことで、エラー隠蔽処
理を行うことができる。例えば、図6のように、受信側
では、第3フレームの損失等のエラーを検出すると、第
4フレームに埋め込まれた補助情報を用いて、第3フレ
ームに含まれる4つのサブフレームの各々の置換波形を
求め、4つのサブフレームの置換波形と第2及び第4フ
レームとを連結する。
【0039】なお、送信側では、補助情報を隣接するパ
ケット以外にも、予め定められたフレーム又はサブフレ
ーム数離れたパケットに埋め込むようにしても良い。そ
の場合、受信側では、予め定められた位置のパケットに
埋め込まれた補助情報を読み込み、その補助情報に従
い、同様のエラー隠蔽処理を実行することができる。
【0040】補助情報は、現行方式では、全部で24ビ
ットの位置情報と1ビットの振幅情報、あわせて25ビ
ットの情報を20msの音声サンプル(すなわち8kH
zサンプリングでは160サンプル)の中から任意に選
んだ25サンプルの最下位ビットに埋め込んでいる。ど
のサンプルに埋め込むかについては、送信側も受信側も
あらかじめわかっているものとする。例えば、160サ
ンプルのはじめの25サンプルの最下位ビットに位置情
報と振幅情報を埋め込むとか、又は、160サンプルの
なかからランダムに選んだ25サンプルの最下位ビット
に位置情報と振幅情報を埋め込むようにすればよい。
【0041】4.システム構成 図8に、送受信システムに関する構成図を示す。この送
受信システムは、送信装置10、受信装置20、ネット
ワーク30を備える。送信装置10は、音声入力部1
1、A/D変換部12、送信処理部13、パケット部1
4、送信補助情報メモリ15を備える。受信装置20
は、デパケット部21、受信処理部22、D/A変換部
23、音声出力部24、受信補助情報メモリ25、音声
データメモリ26を備える。ネットワーク30は、例え
ば、有線及び/又は無線の適宜の通信回線又は通信網を
用いることができる。
【0042】5.動作 図9に、送信装置の処理についてのフローチャートを示
す。送信装置10では、次のように音声データが処理さ
れる。
【0043】送信装置10の音声入力部11から入力さ
れた音声は、A/D変換部12により音声データに変換
され、送信処理部13は、その音声データを取得する
(S101)。つぎに、送信処理部13は、取得した音
声データのフレーム分割処理を実行する(S103)。
送信処理部13は、例えば、20msのフレームを4分
割したサブフレームを形成する。送信処理部13は、上
述の(1)式等の相関関数に従い、サブフレームとサー
チ範囲の音声データとの相互相関関数を計算し、計算結
果に従い、置換波形の位置情報を得る(S105)。送
信処理部13は、例えば、20msのフレームを4分割
した各サブフレームについて、サーチ範囲の音声データ
との相互相関関数を計算し、相互相関関数の最大値を与
える位置を補助情報とする。ここでは、一例として、位
置情報は6bitで表現する。4個のサブフレームがあ
るため位置情報を表現するには24bit必要になる。
位置情報は、ここでは、置換波形が何サンプル数前であ
るかの相対的位置を示すものとすることができるが、そ
れ以外にも、サブフレーム数、フレーム数、時刻等の相
対的位置を示す情報、又は、それらの絶対的位置を識別
するための情報を適宜用いることができる。
【0044】さらに、送信処理部13は、処理対象のフ
レームの音声データの最大値を前のフレームの音声デー
タの最大値と比較して、フレームの振幅情報を得る(S
107)。送信処理部13は、例えば、当該フレームの
音声データの最大値を調べ、前のフレームの音声データ
の最大値と比較し、設定した閾値よりも当該フレームの
音声データの最大値が小さい場合は0、それよりも大き
い場合は1とする振幅情報を、もうひとつの補助情報と
する。あるいは、無音区間(又は準無音区間)のとき
0、有音区間のとき1として振幅情報を定義してもよ
い。振幅情報は1bitで表現することができる。送信
処理部13は、ステップS105及びS107で得られ
た位置情報及び振幅情報を補助情報として、フレームの
識別情報に対応して送信補助情報メモリ15に蓄積する
(S109)。
【0045】また、送信処理部13は、音声データを圧
縮する(S111)。送信処理部13は、送信補助情報
メモリ15から1フレーム前のフレームの補助情報を読
み出し(S113)、圧縮された音声データに読み出し
た補助情報を、音声データに影響のない又は少ないよう
なデータ隠蔽手法により埋め込む(S115)。この
際、送信処理部13は、補助情報をステガノグラフィ処
理により音声データに埋め込むことができる。送信処理
部13は、例えば、8bitで量子化された音声データ
の最下位bitに直接補助情報を書き込む。標本化周波
数が8kHzでは20msの音声データのサンプル数は
160となり、したがって埋め込むことが可能な最下位
bitの数は160となり、ここに上述のように25b
itの補助情報を埋め込んでいる。パケット部14は、
圧縮音声データをパケット化し(S117)、ネットワ
ーク30によりそのパケットを伝送する(S119)。
【0046】図10に、ペイロードのフレーム構成図を
示す。ひとつのパケット(フレーム)について、サブフ
レーム毎の置換波形の位置情報(この例では、サブフレ
ーム1〜4に対応して、4つの位置情報)及び振幅情報
を含む。25ビットの補助情報は、予め定められた各サ
ンプル1〜160の適宜の最下位ビットの位置に含ま
れ、それに用いられない最下位ビットは、音声データ又
は他の情報のために用いられる。この例では、25ビッ
トは、6ビットのサブフレーム1〜4の位置情報と、1
ビットの振幅情報から構成される。
【0047】図11に、受信装置の処理についてのフロ
ーチャートを示す。受信装置20では、次のように音声
データが処理される。
【0048】受信装置20のデパケット部21は、ネッ
トワーク30を経てパケットを受信し(S201)、デ
パケット化して、圧縮音声データを取得する(S20
3)。受信処理部22は、圧縮音声データから、送信側
で音声データに影響のない又は少ないようなデータ隠蔽
手法により埋め込まれた補助情報を抽出する(S20
5)。ここで、受信処理部22は、例えば、最下位bi
tから補助情報をそのまま読み取るだけでよい。受信処
理部22は、抽出された補助情報をフレームを特定する
識別情報に対応して受信補助情報メモリ25に記憶する
(S207)。
【0049】また、受信処理部22は、圧縮音声データ
を伸張処理し、求めた音声データを音声データメモリ2
6に記憶する(S209)。なお、音声データメモリ2
6は、エラー隠蔽に必要とされる予め定められた所定期
間の音声データを先入れ先出し(FIFO)で記憶(バ
ッファ)することができる。受信処理部22は、処理対
象フレームの音声データを監視し、直前のパケットが損
失又は遅延等のエラーがあるか否か判定する(S21
1)。受信処理部22は、直前又は前のパケットに損失
等のエラーがあると判断すると、受信補助情報メモリ2
5から対応するフレームの補助情報を読み出し、補助情
報が指示する位置情報と振幅情報を使って、音声データ
26を参照して、エラーの音声データに替わる置換波形
を生成する(S213)。さらに、受信処理部22は、
生成された置換波形を音声データに組み込み、音声デー
タのサブフレーム及びフレームの連結処理を実行する
(S215)。例えば、図6のように、受信処理部22
は、エラーフレームの直後のフレームに埋め込まれた補
助情報を用いて、エラーフレームに含まれる4つのサブ
フレームの各々の置換波形の位置情報からその置換波形
を求め、さらに、4つのサブフレームの置換波形と第2
及び第4フレームとを連結する。
【0050】一方、受信処理部22は、ステップS21
1で直前のパケットに損失等のエラーがあると判断され
ない場合、ステップS209で得られた音声データのフ
レーム連結処理を実行する(S217)。D/A変換部
23は、連結されたデータにより音声データを再生し
て、音声出力部24は再生された音声を出力する(S2
19)。
【0051】 なお、以上の説明では、補助情報とし
て、位置情報と振幅情報の両方を用いたが、位置情報の
みを用いるようにしてもよい。また、音声データを圧縮
した後に(S111)、補助情報を埋め込むようにした
が(S115)、逆に、ステップS115による補助情
報の埋め込み処理後に、ステップS111の圧縮処理を
実行するようにしてもよい。この場合、受信側では、ス
テップS209の音声データの伸張処理を実行した後
に、ステップS205の補助情報の抽出処理が実行され
るようにすることができる。
【0052】また、送信側では、ステップS113、S
115において、補助情報を隣接するパケット以外に
も、予め定められたフレーム又はサブフレーム数離れた
パケットに埋め込むようにしても良い。その場合、受信
側では、ステップS213、S215において、予め定
められた位置のパケットに埋め込まれた補助情報を読み
込み、その補助情報に従い、同様のエラー隠蔽処理を実
行することができる。
【0053】また、本実施の形態では、例えば、フレー
ムを4分割した5msのサブフレームに対し、置換部分
の探索区間をそれよりも過去の8msとすることができ
る。受信側ではオーバーラップによる線形ブレンディン
グ処理を行うことで、なめらかな波形接続を行っている
(文献9参照)。この例で、8msと定めたのは、8k
Hzのサンプリングでは8msは64サンプルに相当す
るため位置情報nを6ビットで表現することができるか
らである。これらの値は一例であり、ビット数、サンプ
リング周波数、探索区間は、必要に応じて適宜設定する
ことができる。
【0054】6. 評価実験 本発明の有効性を確認するために評価実験を行った。図
12に、補助情報として位置情報のみを使用した場合
(振幅情報を使用せず)の評価実験の結果の図を示す。
横軸はフレーム消失の連続数(パケット損失率)、縦軸
はSN比を示す。
【0055】ここでは、擬似的にエラーを生じさせた音
声資料を作成し、(1)本発明、(2)従来法のそれぞ
れによりエラー隠蔽を行った場合と、(3)エラー隠蔽
を行わなかった場合について、それぞれSN比による客
観的な品質評価を行った。図示されているように、エラ
ー隠蔽を行った場合であっても、パケット消失確率の増
加に伴いSN比は低下していく。ただし、本発明のこの
例では、パケット消失確率が0の場合はステガノグラフ
ィによるSN比の低下が不可避であるが、それ以外では
従来法と比較してSN比の低下量を小さく抑えることが
できることがわかった。なお、従来法と比較して、本発
明では主観的にも歪を低減できることが試聴の結果わか
った。
【0056】図13に、補助情報として位置情報と振幅
情報の両方を使用した場合と位置情報のみを使用した場
合の評価実験の結果の図を示す。
【0057】この例では、8kHz、16bitの音声
データをG.711により符号化し,復号時に擬似的に
エラーを生じさせ、(1)従来例、(2)本発明1(振
幅情報あり)、(3)本発明2(振幅情報なし)につい
て、符号化前の音声データとのSN比による客観的評価
を行った。図示のように、位置情報と振幅情報のどちら
も利用した場合(本発明1)では、パケット消失率が0
%の場合,ステガノグラフィによるSN比の低下が見ら
れるが、それ以外では、従来のWS法を適用した場合
(従来)および位置情報のみを利用した場合(本発明
2)と比較してSN比の低下量を低減できることがわか
った。
【0058】7.補足 本実施の形態では、最下位ビット置換法という最も簡単
なデータ埋め込みの方法を用いたが、マスキング効果等
の音声信号の特徴を利用したさらに高度な方法等の他の
データ埋め込み方法を適宜用いてもよい。また、本実施
の形態ではG.711をコーデックとした場合のエラー
隠蔽の可能性について検討したが、本発明は適切なステ
ガノグラフィ手法を適用することで、G.729等のさ
らに高度なコーデックやその他のコーディクを利用した
際のエラー隠蔽についても適用することができる。Vo
IPではG.723やG.729といった高能率なコー
デックが採用されることが多いが、VoIPを規定して
いるH.323ではG.711を必須コーデックとして
いる。評価実験の結果として、VoIPのコーデックと
してG.711を採用した場合、本発明を適用すること
で、従来法と同じ伝送フォーマットにもかかわらず、よ
り精度の高いエラー隠蔽処理を実現できる可能性がある
ことが推察される。
【0059】本発明のエラー隠蔽方法又はエラー隠蔽装
置・システムは、その各手順をコンピュータに実行させ
るためのエラー隠蔽プログラム、エラー隠蔽プログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、エラ
ー隠蔽プログラムを含みコンピュータの内部メモリにロ
ード可能なプログラム製品、そのプログラムを含むサー
バ等のコンピュータ、等により提供されることができ
る。
【0060】8.参考文献・ 文献1: 青木 直史, 山本 強, 青木 由直, “ステカ゛ノク゛ラフ
ィを用いた音声テ゛ータのフレーム消失隠蔽法,” 信学ソ大, Sept
ember 2001.・ 文献2: 青木 直史, 山本 強, 青木 由直, “ステカ゛ノク゛ラフ
ィを用いたVoIPにおけるハ゜ケット消失隠蔽に関する一考察”
信学技報, vol.IN2001-107, 2001.・ 文献3: 池田 信夫, フ゛ロート゛ハ゛ント゛戦略勝敗の分かれ目,
日本経済新聞社, 2001.・文献4: 伊藤 博紀, 芹沢 昌宏
“AMR音声テ゛ータのRTP伝送におけるハ゜ケット損失対策法の性
能評価” 信学ソ大, September 2001.・ 文献5: J. Davidson and J. Peters, VoIP基本カ゛イト゛,
ソフトハ゛ンク, 2001.・ 文献6: D.J. Goodman, G.B. Lockhart, O.J. Wasem, a
nd W.-C. Wong, “Waveform substitution techniques
for recovering missing speech segments in packet v
oice communications,” IEEE Trans. Acoustics, Spee
ch, and Signal Processing, vol.ASSP-34, pp.1440--1
448, 1986.・ 文献7: G. Held, 音声&テ゛ータ統合技術カ゛イト゛, インフ゜レス,
2000.・ 文献8: 今井 恵一, “VoIP実現上の課題” 信学会誌,
vol.83, no.4, pp.295--301, 2001.・ 文献9: D.L. Jones and T.W. Parks, “Generation an
d combination of grains for music synthesis,” Com
puter Music Journal, vol.12, no.2, 1988.・ 文献10: ISO/IEC14496, Information Technology, Cod
ing of Audio-Visual Objects, 1999.・ 文献11: 松井 甲子雄, 電子透かしの基礎, 森北出版,
1998.・ 文献12: 長渕 裕実,“VoIP品質上の諸問題,” 信学技
報, vol.IN2000-128, 2000.・ 文献13: 小野 束, 電子透かしとコンテンツ保護, オーム社, 20
01.・ 文献14: C. Perkins, O. Hodson, V. Hardman, “A su
rvey of packet loss recovery techniques for stream
ing audio”, IEEE Network Magazine, pp.40--48, Sep
tember/October 1998.・ 文献15: H. Sanneck, A. Stenger, K.B. Younes, and
B. Girod, “A new technique for audio packet loss
concealment”, IEEE Global Internet, pp.48--52, 19
96.・ 文献16: 佐々木 良一, 吉浦 裕, 手塚 悟, 三島 久典,
インターネット時代の情報セキュリティ, 共立出版, 2000.・ 文献17: ソフトフロント, http://www.softfront.co.jp・ 文献18: 戸田 巌, 詳解ネットワークQoS技術, オーム社, 2001.
【0061】
【発明の効果】本発明は音声データの特性を利用した送
信側のエラー隠蔽手法であり、メディアスペシフィック
(Media Specific)な方法の一つであると考えられる。
ただし、本発明はステガノグラフィ技術を適用している
ため、送信側のエラー隠蔽手法でありながら、音声デー
タ以外の補助情報を別途伝送する必要はなく、従来のフ
ォーマットとの互換性を保てるという利点がある。通
常、送信側のエラー隠蔽手法では伝送量が増加してしま
うことによってネットワークに負荷をかけることになる
が、ステガノグラフィ技術を用いた本発明では通話品質
をほぼ同等に保ちつつ音声データと同時に補助情報の伝
送を行うことが可能となるため、効率的に送信側のエラ
ー隠蔽手法を実現することができるという効果がある。
また、通常のWS法では、正常に受信された音声データ
のみからエラー隠蔽処理を行うため、置換部分の推定は
あくまでも消失フレーム以外の音声データによって行わ
れる。一方、本発明では送信側において消失する前の全
ての音声データを利用して置換部分を計算しておくこと
が可能であるため、より高精度に波形置換法を実行する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】送信側のエラー隠蔽手法の説明図。
【図2】受信側のエラー隠蔽手法の説明図。
【図3】受信側の各エラー隠蔽手法を適用した際の計算
コストと得られる音声品質の関係図。
【図4】従来法の波形置換法によるエラー隠蔽方法の説
明図。
【図5】本発明の波形置換法によるエラー隠蔽方法の説
明図。
【図6】ステガノグラフィによる補助情報の伝送につい
ての説明図。
【図7】最下位ビット置換法による補助情報のステガノ
グラフィ処理についての説明図。
【図8】送受信システムに関する構成図。
【図9】送信装置の処理についてのフローチャート。
【図10】ペイロードのフレーム構成図。
【図11】受信装置の処理についてのフローチャート。
【図12】情報として位置情報のみを使用した場合(振
幅情報を使用せず)の評価実験の結果の図。
【図13】補助情報として位置情報と振幅情報の両方を
使用した場合と位置情報のみを使用した場合の評価実験
の結果の図。
【図14】VoIPによる音声通話とデータ通信の統合
の背景についての説明図。
【図15】VoIPにおける音声通話の手順の説明図。
【図16】VoIPにおけるIPデータグラムの構造に
ついての説明図(1)。
【図17】VoIPにおけるIPデータグラムの構造に
ついての説明図(2)。
【符号の説明】
11 音声入力部 12 A/D変換部 13 送信処理部 14 パケット部 15 送信補助情報メモリ 21 デパッケト部 22 受信処理部 23 D/A変換部 24 音声出口部 25 26 音声データメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 由直 北海道札幌市西区西野6条10丁目10−27 Fターム(参考) 5B089 GB02 KA12 KH14 ME01 5K014 AA01 CA02 GA02 5K051 AA02 CC02 HH27 JJ05 JJ13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信装置で、データの欠損又は遅延を含む
    エラーを隠蔽するための補助情報を音声データに埋め込
    み送信し、受信装置で、受信した音声データに埋め込ま
    れた補助情報に従い該エラーを隠蔽するためのエラー隠
    蔽方法であって、前記送信装置において、 送信すべき音声データを伝送フレームに分割し、且つ、
    各フレームを複数のサブフレームに分割するステップ
    と、 第1のフレーム中の各サブフレームと予め定められたサ
    ーチ範囲における音声データとの相互相関を計算し、相
    関度の高い音声データである置換波形の位置情報を含む
    補助情報を各サブフレーム毎に得るステップと、 第1のフレーム中の複数のサブフレームについての補助
    情報をその後の第2のフレームの音声データに、知覚さ
    れない又は知覚されにくいように埋め込むステップと、 埋め込まれた音声データをフレーム毎にパケット化して
    伝送するステップと、を含む処理を実行するエラー隠蔽
    方法。
  2. 【請求項2】送信装置で、データの欠損又は遅延を含む
    エラーを隠蔽するための補助情報を音声データに埋め込
    み送信し、受信装置で、受信した音声データに埋め込ま
    れた補助情報に従い該エラーを隠蔽するためのエラー隠
    蔽方法であって、前記受信装置において、 送信側で補助情報が知覚されない又は知覚されにくいよ
    うに埋め込まれた音声データから、埋め込まれた補助情
    報を抽出するステップと、 音声データを監視し、第1のフレームの音声データに損
    失又は遅延を含むエラーがあるか否か判定するステップ
    と、 エラーがあると判定される場合、第1のフレームの後に
    受信した第2のフレームの補助情報を用いて、第1のフ
    レーム中の各サブフレームについて、エラーの音声デー
    タと相関度の高い置換波形を生成し、生成された複数の
    置換波形を第1のフレームに組み込み、複数のサブフレ
    ーム及び隣接するフレームの音声データを連結するステ
    ップと、 一方、前記判定するステップでエラーがあると判定され
    ない場合、隣接するフレームの音声データを連結するス
    テップと、 連結された音声データにより音声を再生して出力するス
    テップとを含む処理を実行するエラー隠蔽方法。
  3. 【請求項3】送信装置で、データの欠損又は遅延を含む
    エラーを隠蔽するための補助情報を音声データに埋め込
    み送信し、受信装置で、受信した音声データに埋め込ま
    れた補助情報に従い該エラーを隠蔽するためのエラー隠
    蔽方法であって、 前記送信装置において、 送信すべき音声データを伝送フレームに分割し、且つ、
    各フレームを複数のサブフレームに分割するステップ
    と、 第1のフレーム中の各サブフレームと予め定められたサ
    ーチ範囲における音声データとの相互相関を計算し、相
    関度の高い音声データである置換波形の位置情報を含む
    補助情報を各サブフレーム毎に得るステップと、 第1のフレーム中の複数のサブフレームについての補助
    情報をその後の第2のフレームの音声データに、知覚さ
    れない又は知覚されにくいように埋め込むステップと、 埋め込まれた音声データをフレーム毎にパケット化して
    伝送するステップと、を含む処理を実行し、 前記受信装置において、 送信側で補助情報が知覚されない又は知覚されにくいよ
    うに埋め込まれた音声データから、埋め込まれた補助情
    報を抽出するステップと、 音声データを監視し、第1のフレームの音声データに損
    失又は遅延を含むエラーがあるか否か判定するステップ
    と、 エラーがあると判定される場合、第1のフレームの後に
    受信した第2のフレームの補助情報を用いて、第1のフ
    レーム中の各サブフレームについて、エラーの音声デー
    タと相関度の高い置換波形を生成し、生成された複数の
    置換波形を第1のフレームに組み込み、複数のサブフレ
    ーム及び隣接するフレームの音声データを連結するステ
    ップと、 一方、前記判定するステップでエラーがあると判定され
    ない場合、隣接するフレームの音声データを連結するス
    テップと、 連結された音声データにより音声を再生して出力するス
    テップとを含む処理を実行するエラー隠蔽方法。
  4. 【請求項4】送信装置において、 前記第1のフレームの音声データが無音・準無音区間か
    有音区間かに基づき、又は、前記第1のフレームと隣接
    するフレームの音声データの大きさの比較に基づき、フ
    レームの振幅情報を求めるステップと、 得られた振幅情報を補助情報に含めて埋め込まれるよう
    にするためのステップをさらに含む請求項1又は3のい
    ずれかに記載のエラー隠蔽方法。
  5. 【請求項5】受信装置において、 補助情報に含まれる振幅情報を抽出するステップと、 抽出された振幅情報に従い、波形置換が実行された前記
    第1のフレームの音声のパワーを調整するステップとさ
    らに含む請求項2乃至4のいずれかに記載のエラー隠蔽
    方法。
  6. 【請求項6】前記補助情報は各サンプルの最下位ビット
    に埋め込まれることを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れかに記載のエラー隠蔽方法。
  7. 【請求項7】前記補助情報は、前記第1のフレームの直
    後のフレーム又は予め定められたフレーム数、サブフレ
    ーム数若しくはサンプル数離れたパケットに埋め込まれ
    ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の
    エラー隠蔽方法。
  8. 【請求項8】送信装置において、 補助情報を求めた後に、音声データを圧縮するステップ
    と、 圧縮された音声データに対して、前記補助情報を埋め込
    むステップとさらに含み、 受信装置において、 補助情報を抽出した後に、圧縮された音声データを伸張
    するステップと、 伸張された音声データに対して、前記補助情報に従い波
    形置換を実行するステップとさらに含む請求項3乃至5
    のいずれかに記載のエラー隠蔽方法。
  9. 【請求項9】送信処理部で、データの欠損又は遅延を含
    むエラーを隠蔽するための補助情報を音声データに埋め
    込み送信し、受信処理部で、受信した音声データに埋め
    込まれた補助情報に従い該エラーを隠蔽するためのエラ
    ー隠蔽プログラムであって、 前記送信処理部に、 送信すべき音声データを伝送フレームに分割し、且つ、
    各フレームを複数のサブフレームに分割するステップ
    と、 第1のフレーム中の各サブフレームと予め定められたサ
    ーチ範囲における音声データとの相互相関を計算し、相
    関度の高い音声データである置換波形の位置情報を含む
    補助情報を各サブフレーム毎に得るステップと、 第1のフレーム中の複数のサブフレームについての補助
    情報をその後の第2のフレームの音声データに、知覚さ
    れない又は知覚されにくいように埋め込むステップと、 埋め込まれた音声データをフレーム毎にパケット化して
    伝送するステップと、を含む処理を実行させ、 前記受信処理部に、 送信側で補助情報が知覚されない又は知覚されにくいよ
    うに埋め込まれた音声データから、埋め込まれた補助情
    報を抽出するステップと、 音声データを監視し、第1のフレームの音声データに損
    失又は遅延を含むエラーがあるか否か判定するステップ
    と、 エラーがあると判定される場合、第1のフレームの後に
    受信した第2のフレームの補助情報を用いて、第1のフ
    レーム中の各サブフレームについて、エラーの音声デー
    タと相関度の高い置換波形を生成し、生成された複数の
    置換波形を第1のフレームに組み込み、複数のサブフレ
    ーム及び隣接するフレームの音声データを連結するステ
    ップと、 一方、前記判定するステップでエラーがあると判定され
    ない場合、隣接するフレームの音声データを連結するス
    テップと、 連結された音声データにより音声を再生して出力するス
    テップとを含む処理を実行させるためのエラー隠蔽プロ
    グラム。
  10. 【請求項10】送信装置が、データの欠損又は遅延を含
    むエラーを隠蔽するための補助情報を音声データに埋め
    込み送信し、受信装置が、受信した音声データに埋め込
    まれた補助情報に従い該エラーを隠蔽するためのエラー
    隠蔽装置であって、 前記送信装置は、 入力された音声を音声データに変換するA/D変換部
    と、 前記A/D変換部からの音声データに、エラー隠蔽のた
    めの補助情報を隠蔽処理により埋め込むための送信処理
    部と、 前記送信処理部からの音声データをパケット化して出力
    するパケット部とを備え、 前記送信処理部は、 前記A/D変換部からの送信すべき音声データを伝送フ
    レームに分割し、且つ、各フレームを複数のサブフレー
    ムに分割する手段と、 第1のフレーム中の各サブフレームと予め定められたサ
    ーチ範囲における音声データとの相互相関を計算し、相
    関度の高い音声データである置換波形の位置情報を含む
    補助情報を各サブフレーム毎に得る手段と、 第1のフレーム中の複数のサブフレームについての補助
    情報をその後の第2のフレームの音声データに、知覚さ
    れない又は知覚されにくいように埋め込む手段と、 埋め込まれた音声データをフレーム毎にパケット化して
    伝送する手段とを有する前記エラー隠蔽装置。
  11. 【請求項11】送信装置が、データの欠損又は遅延を含
    むエラーを隠蔽するための補助情報を音声データに埋め
    込み送信し、受信装置が、受信した音声データに埋め込
    まれた補助情報に従い該エラーを隠蔽するためのエラー
    隠蔽装置であって、 前記受信装置は、 パケットを受信し、デパケット化して音声データを取得
    するデパケット部と、 前記デパケット部からの音声データに埋め込まれたエラ
    ー隠蔽のための補助情報を抽出するための受信処理部
    と、 前記受信処理部からの音声データを再生して音声を出力
    するD/A変換部とを備え、 前記受信処理部は、 前記デパケット部から受信した、送信側で補助情報が知
    覚されない又は知覚されにくいように埋め込まれた音声
    データから、埋め込まれた補助情報を抽出する手段と、 音声データを監視し、第1のフレームの音声データに損
    失又は遅延を含むエラーがあるか否か判定する手段と、 エラーがあると判定される場合、第1のフレームの後に
    受信した第2のフレームの補助情報を用いて、第1のフ
    レーム中の各サブフレームについて、エラーの音声デー
    タと相関度の高い置換波形を生成し、生成された複数の
    置換波形を第1のフレームに組み込み、複数のサブフレ
    ーム及び隣接するフレームの音声データを連結する手段
    と、 一方、前記判定する手段でエラーがあると判定されない
    場合、隣接するフレームの音声データを連結する手段
    と、 連結された音声データにより音声を再生して出力する手
    段とを有する前記エラー隠蔽装置。
  12. 【請求項12】送信装置が、データの欠損又は遅延を含
    むエラーを隠蔽するための補助情報を音声データに埋め
    込み送信し、受信装置が、受信した音声データに埋め込
    まれた補助情報に従い該エラーを隠蔽するためのエラー
    隠蔽装置であって、 前記送信装置は、 入力された音声を音声データに変換するA/D変換部
    と、 前記A/D変換部からの音声データに、エラー隠蔽のた
    めの補助情報を隠蔽処理により埋め込むための送信処理
    部と、 前記送信処理部からの音声データをパケット化して出力
    するパケット部とを備え、 前記送信処理部は、さらに、 前記A/D変換部からの送信すべき音声データを伝送フ
    レームに分割し、且つ、各フレームを複数のサブフレー
    ムに分割する手段と、 第1のフレーム中の各サブフレームと予め定められたサ
    ーチ範囲における音声データとの相互相関を計算し、相
    関度の高い音声データである置換波形の位置情報を含む
    補助情報を各サブフレーム毎に得る手段と、 第1のフレーム中の複数のサブフレームについての補助
    情報をその後の第2のフレームの音声データに、知覚さ
    れない又は知覚されにくいように埋め込む手段と、 埋め込まれた音声データをフレーム毎にパケット化して
    伝送する手段とを有し、 前記受信装置は、 パケットを受信し、デパケット化して音声データを取得
    するデパケット部と、 前記デパケット部からの音声データに埋め込まれたエラ
    ー隠蔽のための補助情報を抽出するための受信処理部
    と、 前記受信処理部からの音声データを再生して音声を出力
    するD/A変換部とを備え、 前記受信処理部は、さらに、 前記デパケット部から受信した、送信側で補助情報が知
    覚されない又は知覚されにくいように埋め込まれた音声
    データから、埋め込まれた補助情報を抽出する手段と、 音声データを監視し、第1のフレームの音声データに損
    失又は遅延を含むエラーがあるか否か判定する手段と、 エラーがあると判定される場合、第1のフレームの後に
    受信した第2のフレームの補助情報を用いて、第1のフ
    レーム中の各サブフレームについて、エラーの音声デー
    タと相関度の高い置換波形を生成し、生成された複数の
    置換波形を第1のフレームに組み込み、複数のサブフレ
    ーム及び隣接するフレームの音声データを連結する手段
    と、 一方、前記判定する手段でエラーがあると判定されない
    場合、隣接するフレームの音声データを連結する手段
    と、 連結された音声データにより音声を再生して出力する手
    段とを有する前記エラー隠蔽装置。
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