JP2003308536A - 分布グラフ表示データ生成装置及びその方法及びそのプログラム - Google Patents

分布グラフ表示データ生成装置及びその方法及びそのプログラム

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JP2003308536A
JP2003308536A JP2002112388A JP2002112388A JP2003308536A JP 2003308536 A JP2003308536 A JP 2003308536A JP 2002112388 A JP2002112388 A JP 2002112388A JP 2002112388 A JP2002112388 A JP 2002112388A JP 2003308536 A JP2003308536 A JP 2003308536A
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Yoshikuni Hirano
芳邦 平野
Yukio Murakami
由紀夫 村上
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Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同じ座標位置に異なるデータ値を割り付ける
ことで、多次元のデータを表示させることができる分布
グラフ表示データ生成装置及びその方法及びそのプログ
ラムを提供する。 【解決手段】 分布グラフ表示データ生成装置1は、領
域分割手段11と、領域データ蓄積手段12と、色情報
変換手段13と、観測方向変換手段14と、画素値算出
手段15と、データ出力手段16とを含む構成とし、2
つの分布グラフのデータ値をそれぞれ色の輝度と色相に
対応付けて表示させるようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の分布グラフ
のデータを同時に表示するための分布グラフ表示データ
を生成する分布グラフ表示データ生成装置及びその方法
及びそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、設計や計測の分野で扱われるデー
タをグラフ化して表示するには、棒グラフ、折れ線グラ
フあるいは鳥瞰図等により、2次元又は3次元のデータ
として表示する方法がある。また、それぞれの2次元グ
ラフ又は3次元グラフの座標位置毎に色の輝度(Val
ue)を変えることで、さらに1次元情報を付加するこ
とができる。
【0003】例えば、図7を参照して、4次元のデータ
をグラフ化して表示する例を説明する。図7は、プラズ
マディスプレイの蛍光体である放電セルC内の電子密度
nを分布グラフにして表示装置の画面上に表示させた例
である。図7では、放電セルC内の電子密度(kg/m
3:以下単位は省略する)を色の輝度Vに対応させ、電
子密度nの値が高い部分ほど輝度Vを明るくし、電子密
度nの値が低い部分ほど輝度Vを暗くして表示してい
る。このように表示することで、3次元座標上のある位
置座標(x,y,z)における電子密度nを表現するこ
とができ、(x,y,z,n)の4次元のデータを表示
することができる。また、色の輝度の代わりに色相(H
ue)に対応させることで4次元のデータを表示するこ
とも可能である。
【0004】さらに、これらの4次元のデータを時間t
に伴って変化させることで、例えば、図7において、時
間変化に伴う放電セルC内の電子密度nの変化を表わす
ことができる。これによって、(x,y,z,n,t)
の5次元のデータを表示することも可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の技
術では、同じ座標位置に異なるデータ値を割り付けるこ
とができない。例えば、図7において、放電セルC内の
ある位置座標における電子密度と同時に、電子温度(電
子の持つエネルギー)を表示させたい場合、その座標位
置の画素値は、電子密度に割り当てられた色によって確
定しているため、放電セルCと同様な3次元座標上に配
置した別の放電セルの画像を準備し、その画像内に電子
温度Tを色の輝度等に対応させてグラフ化しなければな
らなかった。このため、電子密度と電子温度とを別のグ
ラフで対比させながら参照しなければならず、ある位置
座標における電子密度と電子温度との関係を認識するこ
とが困難であるという問題があった。
【0006】本発明は、以上のような問題点に鑑みてな
されたものであり、同じ座標位置に異なるデータ値を割
り付けることで、多次元のデータを表示させることがで
きる分布グラフ表示データ生成装置及びその方法及びそ
のプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために創案されたものであり、まず、請求項1に
記載の分布グラフ表示データ生成装置は、以下の構成に
かかるものとした。すなわち、分布グラフのデータ値を
色情報に変換し、その色情報に基づいて、当該データ値
を画面上に表示させる分布グラフ表示データを生成する
分布グラフ表示データ生成装置であって、2種類の分布
グラフのデータ値をそれぞれ輝度及び色相の色情報に変
換する色情報変換手段と、この色情報変換手段によって
変換された色情報である画素値を、画面上の画素位置に
分布グラフ表示データとして出力するデータ出力手段
と、を備える構成とした。
【0008】かかる構成によれば、分布グラフ表示デー
タ生成装置は、色情報変換手段によって、2つの分布グ
ラフのうち1つを色の明るさの程度を示す輝度に対応さ
せ、別の分布グラフを赤、緑、青等の色合いを示す色相
に対応させることで、同一画素の画素値であっても、2
つの情報量を持たせる。
【0009】この色相に対応付けた分布グラフのデータ
の輝度値を上げることでその色相の色が白色に近づき、
輝度値を下げることで黒色に近づく。これによって、同
一画素の画素値であっても、情報の識別を行うことがで
きる。そして、データ出力手段によって、輝度と色相に
対応付けられた画素値を画面上に分布グラフ表示データ
として出力する。
【0010】また、請求項2に記載の分布グラフ表示デ
ータ生成装置は、請求項1に記載の分布グラフ表示デー
タ生成装置において、色情報変換手段が、分布グラフの
特定の範囲にあるデータ値のみを輝度又は色相の色情報
に変換することを特徴とする。
【0011】かかる構成によれば、分布グラフ表示デー
タ生成装置は、色情報変換手段によって、分布グラフの
データ値を輝度又は色相の全範囲に対応させるのではな
く、例えば、分布グラフの中で集中しているデータ値の
領域を範囲指定する、あるいは分布グラフのデータ値の
最大値に対する割合で指定する等で、分布グラフの表示
させるデータ領域を変化させる。これによって、分布グ
ラフの表示させたい領域のみを表示させ、その変化を強
調させることができる。
【0012】さらに、請求項3に記載の分布グラフ表示
データ生成装置は、請求項1又は請求項2に記載の分布
グラフ表示データ生成装置において、データ出力手段
が、光に対する目の感度性を表わす視感度に基づいて、
分布グラフ表示データの色の3原色である赤、緑及び青
に重み付けを行い、出力することを特徴とする。
【0013】かかる構成によれば、分布グラフ表示デー
タ生成装置は、人間の目の光に対する視感度、より具体
的には、人間の目が緑色に一番強く明るさを感じる特性
に基づいて、分布グラフ表示データの各画素値を色の3
原色である赤、緑及び青に重み付けを行い出力すること
で、色相による人間の目に対する色の明るさを補正す
る。
【0014】また、請求項4に記載の分布グラフ表示デ
ータ生成装置は、以下の構成にかかるものとした。すな
わち、3次元空間に分布する分布グラフのデータ値を色
情報に変換し、その色情報に基づいて、当該データ値を
2次元の画面上に表示させる分布グラフ表示データを生
成する分布グラフ表示データ生成装置であって、分布グ
ラフが存在する3次元空間を特定の大きさの立方体領域
に仮想的に分割する領域分割手段と、2種類の分布グラ
フのデータ値をそれぞれ輝度及び色相の色情報に変換
し、その色情報を立方体領域毎に対応付ける色情報変換
手段と、特定の視線方向に沿って並んだ立方体領域毎
に、少なくとも立方体領域に予め与えられた透明度に基
づいて、色情報変換手段によって対応付けられた立方体
領域の色情報を加算し、視線方向毎の画素値を算出する
画素値算出手段と、この画素値算出手段によって算出さ
れた、視線方向毎の画素値を、画面上の画素位置に分布
グラフ表示データとして出力するデータ出力手段と、を
備える構成とした。
【0015】かかる構成によれば、分布グラフ表示デー
タ生成装置は、領域分割手段によって、分布グラフのデ
ータが存在する3次元空間を分割する。なお、この分割
された領域にはその領域の不透明度と色情報を設定する
ことができる。そして、色情報変換手段によって、その
分割された領域毎に色情報を設定する。この色情報は、
2種類の分布グラフのデータ値をそれぞれ輝度及び色相
に対応付けた値を用いる。これによって、3次元空間上
の同一位置の領域に2つの情報量を持たせることができ
る。そして、画素値算出手段によって、各領域に設定さ
れている色情報と不透明度とに基づいて、視線方向の領
域毎の画素値を算出する。このとき、視線方向は任意の
方向を指定することもできる。そして、データ出力手段
によって、この画素値を画面上に分布グラフ表示データ
として出力する。
【0016】また、請求項5に記載の分布グラフ表示デ
ータ生成装置は、請求項4に記載の分布グラフ表示デー
タ生成装置において、色情報変換手段が、分布グラフの
特定の範囲にあるデータ値のみを輝度又は色相の色情報
に変換することを特徴とする。
【0017】かかる構成によれば、分布グラフ表示デー
タ生成装置は、色情報変換手段によって、分布グラフの
データ値を輝度又は色相の全範囲に対応させるのではな
く、例えば、分布グラフの中で集中しているデータ値の
領域を範囲指定する、あるいは分布グラフのデータ値の
最大値に対する割合で指定する等で、分布グラフの表示
させるデータ領域を変化させる。これによって、分布グ
ラフの表示させたい領域のみを表示させ、その変化を強
調させることができる。
【0018】さらに、請求項6に記載の分布グラフ表示
データ生成装置は、請求項4又は請求項5に記載の分布
グラフ表示データ生成装置において、データ出力手段
が、光に対する目の感度性を表わす視感度に基づいて、
分布グラフ表示データの色の3原色である赤、緑及び青
に重み付けを行い、出力することを特徴とする。
【0019】かかる構成によれば、分布グラフ表示デー
タ生成装置は、人間の目の光りに対する視感度、より具
体的には、人間の目が緑色に一番強く明るさを感じる特
性に基づいて、分布グラフ表示データの各画素値を色の
3原色である赤、緑及び青に重み付けを行い出力するこ
とで、色相による人間の目に対する色の明るさを補正す
る。
【0020】さらに、請求項7に記載の分布グラフ表示
データ生成方法は、分布グラフのデータ値を色情報に変
換し、その色情報に基づいて、当該データ値を画面上に
表示させる分布グラフ表示データを生成する分布グラフ
表示データ生成方法であって、2種類の分布グラフのデ
ータ値をそれぞれ輝度及び色相の色情報に変換する色情
報変換ステップと、この色情報変換ステップによって変
換された色情報である画素値を、画面上の画素位置に分
布グラフ表示データとして出力するデータ出力ステップ
と、を含むことを特徴とする。
【0021】この方法によれば、分布グラフ表示データ
生成方法は、色情報変換ステップによって、2種類の分
布グラフのうち1つを色の明るさの程度を示す輝度に対
応させ、別の分布グラフを赤、緑、青等の色合いを示す
色相に対応させることで、同一画素の画素値であって
も、2つの情報量を持たせる。
【0022】この色相に対応付けた分布グラフのデータ
の輝度値を上げることでその色相の色が白色に近づき、
輝度値を下げることで黒色に近づく。これによって、同
一画素の画素値であっても、情報の識別を行うことがで
きる。そして、データ出力ステップによって、輝度と色
相に対応付けられた画素値を分布グラフ表示データとし
て出力する。
【0023】さらにまた、請求項8に記載の分布グラフ
表示データ生成プログラムは、分布グラフのデータ値を
色情報に変換し、その色情報に基づいて、当該データ値
を画面上に表示させる分布グラフ表示データを生成する
ために、コンピュータを、2種類の分布グラフのデータ
値をそれぞれ輝度及び色相の色情報に変換する色情報変
換手段、この色情報変換手段によって変換された色情報
である画素値を分布グラフ表示データとして、画面上の
画素位置に出力するデータ出力手段、として機能させる
ように構成した。
【0024】かかる構成によれば、分布グラフ表示デー
タ生成プログラムは、色情報変換手段によって、2つの
分布グラフのうち1つを色の明るさの程度を示す輝度に
対応させ、別の分布グラフを赤、緑、青等の色合いを示
す色相に対応させることで、同一画素の画素値であって
も、2つの情報量を持たせる。
【0025】この色相に対応付けた分布グラフのデータ
の輝度値を上げることでその色相の色が白色に近づき、
輝度値を下げることで黒色に近づく。これによって、同
一画素の画素値であっても、情報の識別を行うことがで
きる。そして、データ出力手段によって、輝度と色相に
対応付けられた画素値を画面上に分布グラフ表示データ
として出力する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。(分布グラフ表示デ
ータ生成装置の構成)
【0027】まず、本発明に係る分布グラフ表示データ
生成装置1の構成について説明する。図1は、本発明の
実施の形態に係る分布グラフ表示データ生成装置の構成
を示すブロック図である。図1に示すように、分布グラ
フ表示データ生成装置1は、領域分割手段11と、領域
データ蓄積手段12と、色情報変換手段13と、観測方
向変換手段14と、画素値算出手段15と、データ出力
手段16とを含む構成とした。なお、ここで扱う分布グ
ラフのデータ値はハードディスク等の分布データ蓄積手
段2に予め蓄積されているものとする。
【0028】この分布グラフ表示データ生成装置1は、
分布グラフのデータを3次元座標に対応させ、その分布
グラフのデータが3次元空間でどのように分布している
かを視覚的に示す分布グラフ表示データを生成するもの
である。ここでは、分布グラフの例として、プラズマデ
ィスプレイの蛍光体である放電セル内の電子密度(kg
/m3:以下単位は省略する)及び電子温度(K:以下
単位は省略する)を用い、分布データ蓄積手段2には、
この電子密度及び電子温度が3次元座標の座標位置に対
応付けられて蓄積されているものとする。
【0029】領域分割手段11は、分布データ蓄積手段
2に蓄積されている電子密度及び電子温度の座標位置に
基づいて、その電子密度及び電子温度を表示させる3次
元空間を特定の大きさの立方体領域に仮想的に分割する
ものである。この領域分割手段11は、分布グラフのデ
ータ(電子密度及び電子温度)が存在する3次元空間
を、各分布グラフのデータの座標位置を中心とする立方
体領域(以下、ボクセル)に仮想的に分割する。ここで
分割された各ボクセルの位置及び大きさは領域情報とし
て領域データ蓄積手段12に蓄積される。
【0030】領域データ蓄積手段12は、領域分割手段
11によって分割された各ボクセルの位置及び大きさ
(領域情報)や、色情報変換手段13から入力される各
ボクセルの色情報、不透明度等のボクセルデータ(領域
内情報)を3次元配列として蓄積するものであり、ハー
ドディスクやメモリ等で構成されているものである。
【0031】この色情報とは、色の3原色(R,G,
B)毎の階調のレベルを表わす情報で、例えば256階
調の色を扱う場合は、各色(R,G,B)毎に0〜25
5までの整数値をとる。また、不透明度とは、光の透過
のしにくさを表わす値で、不透明度が低いほど、そのボ
クセルの奥にあるボクセルの情報を透かして見せること
ができる。この不透明度は0〜1までの実数であり、1
が不透明な状態を表わしている。
【0032】ここで図2を参照して、ボクセルについて
説明する。図2(a)は3次元空間を特定の大きさの立
方体領域(ボクセルB)で分割した図である。図2
(b)は、一方向から分布グラフのデータが存在する3
次元空間を見たときの、あるボクセルB1に着目した図
である。
【0033】図2(a)のように3次元座標(x,y,
z)上で分割された個々のボクセルBには、色情報や不
透明度等の多値の情報が関連付けられており、その色情
報や不透明度等が領域データ蓄積手段12(図1参照)
に蓄積されている。そして、図2(b)に示すように、
ある視点eから分布グラフのデータが存在する3次元空
間を見ると、視線方向に沿って複数のボクセル(B1,
B2,B3,…)が並んだ状態になる。この視点eから
ボクセルB1を見たとき、B1の不透明度が1でない場
合は、その不透明度の値によってボクセルB2以降が透
けて見える。このように視点eでは、視線方向の各ボク
セル(B1,B2,B3,…)の色情報と不透明度とに
基づいて、見える色が決定される。図1に戻って説明を
続ける。
【0034】色情報変換手段13は、分布データ蓄積手
段2に蓄積されている分布グラフのデータ値を、外部の
入力装置(図示せず)から入力された輝度や色相の範囲
等の色指定情報に基づいて色情報に変換するものであ
る。ここで変換された色情報は、各分布グラフの3次元
座標位置に対応するボクセル毎に、領域内情報として領
域データ蓄積手段12に蓄積される。ここでは分布グラ
フのデータである電子密度を輝度に、電子温度を色相に
対応付ける。また、色情報変換手段13は、外部から入
力された不透明度を、ボクセル毎に領域内情報として領
域データ蓄積手段12に蓄積するものでもある。
【0035】ここで図3を参照して、電子密度及び電子
温度を色の輝度及び色相に変更する例を説明する。図3
(a)は、縦軸に色の輝度、横軸に色の色相の変化に対
応付けた色の3原色(R,G,B)のレベル(色情報)
を示している。図3(b)は、太陽光線をプリズムで分
光した赤、橙、黄、緑、青、紫の連続色に赤紫を追加し
て環状に配した色相環である。
【0036】図3(a)において、輝度は、縦軸の上に
行くほど明るくなり、下に行くほど暗くなる。また、色
相は、色相環図(図3(b))の配列に基づいて、横軸
を左から右に前記色相環で青→緑→赤となるように配置
し、左に行くほど色は青みがかり、右に行くほど赤みが
かる。なお、この色相において、青みがかった色や、赤
みがかった色である色相環(図3(b))で赤〜青の範
囲RBは、色相を見誤るため使用しない。
【0037】そして、縦軸である輝度の明暗に、電子密
度の高低を対応付ける。このとき、電子密度の値で最も
高い値を輝度の最も明るい値に対応付け、最も低い値を
輝度の最も暗い値に対応付ける(図3(a)でSRの対
応付け)ことも可能であるが、ここでは、表示させる出
力装置(図示せず)や、その見せ方等に応じて、輝度の
上限及び下限を適宜変更する(図3(a)でDRの対応
付け)ものとする。また、色相においても同様に、色相
の領域を適宜変更する形態であっても構わない。
【0038】なお、図3(a)では、色情報を表形式で
表わしているが、実際に色情報を算出するには、使用す
る色相の値に対して輝度の割合(0〜100%)を乗算
することで色情報を算出する。図1に戻って説明を続け
る。
【0039】このように色情報変換手段13は、ボクセ
ル毎に領域データ蓄積手段12の色情報を書き込む。観
測方向変換手段14は、分布グラフのデータが存在する
3次元空間を観測したい視点に合わせて、領域データ蓄
積手段12に蓄積されている各ボクセルの位置に対して
変換行列を施すことで、任意の視点から分布グラフを参
照できるようにするものである。また、この観測方向変
換手段14は、変換されたボクセルの位置(座標位置)
で領域データ蓄積手段12を更新する。この視点の位置
(観測方向)は外部の入力手段(図示せず)等から入力
される。なお、この視点の位置を入力する以外に、視線
方向の角度等を指定することで観測方向を変換する形態
であっても構わない。
【0040】画素値算出手段15は、領域データ蓄積手
段12に蓄積されている観測方向変換手段14によって
変換されたボクセルの位置と不透明度とに基づいて、視
線方向に沿って並んだ各ボクセルの色情報を加算するこ
とで、2次元画像である画面の各画素の値(画素デー
タ)を算出するものである。この画素データはデータ出
力手段16に通知される。
【0041】データ出力手段16は、画素値算出手段1
5から通知される画素データを外部のCRT、液晶ディ
スプレイ、プリンタ等の出力装置(図示せず)に分布グ
ラフ表示データとして出力するものである。なお、この
データ出力手段15は、各画素データに対して人間の視
感度に基づいた補正を行う。この補正について、図4を
参照して説明する。
【0042】図4は、人間の色に対する感度を示す視感
度曲線を示している。この図4の視感度曲線に示すよう
に、人間の目は555nm付近の波長の緑色に一番強く
明るさを感じ、紫や青、赤は暗く感じ、緑や黄色は明る
く感じる特性を有している。そこで、この視感度曲線を
考慮して、色の3原色(R,G,B)の補正を行う。例
えば、色の3原色であるR、G、Bにそれぞれ1/0.
299、1/0.587、1/0.114の重み付けを
行う。これにより、視感度に伴う色相の見誤りを防ぐこ
とができる。
【0043】以上、一実施形態に基づいて本発明に係る
分布グラフ表示データ生成装置1の構成について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではない。例え
ば、図1に示した分布グラフ表示データ生成装置1の構
成から観測方向変換手段14を除いた構成で、2次元空
間に分布した分布グラフのデータ値を輝度及び色相に対
応付けることで、同じ座標位置に異なるデータ値を割り
付けることができる。
【0044】この場合、領域分割手段11は、分布グラ
フのデータの座標位置に基づいて、2次元空間を特定の
正方形領域に分割し、色情報変換手段13は、不透明度
を使用せず、色指定情報のみに基づいて、各正方形領域
に色情報を設定する。また、この正方形領域は画素その
ものの領域であっても構わない。
【0045】また、分布グラフ表示データ生成装置1
は、コンピュータにおいて各手段を各機能プログラムと
して実現することも可能であり、各機能プログラムを結
合して分布グラフ表示データ生成プログラムとして動作
させることも可能である。
【0046】(分布グラフ表示データ生成装置の動作)
次に、図1及び図5を参照して、分布グラフ表示データ
生成装置1の動作について説明する。図5は、分布グラ
フ表示データ生成装置1の動作を示すフローチャートで
ある。
【0047】まず最初に、領域分割手段11によって、
分布データ蓄積手段2に蓄積されている分布グラフのデ
ータ(電子密度及び電子温度)を読み込んで(ステップ
S1)、その分布グラフのデータが存在する3次元空間
を立方体領域(ボクセル)に分割する(ステップS
2)。この結果、分割されたボクセルの位置、大きさを
含んだ3次元配列が生成される。
【0048】次に、色情報変換手段13によって、外部
から電子密度及び電子温度に対応付ける輝度のレベル
や、色相の範囲を読み込み(ステップS3)、電子密度
のデータ値を色の輝度に、電子温度のデータ値を色の色
相に、それぞれ変換し(ステップS4)、その変換され
た色情報をボクセル毎に領域データ蓄積手段12に蓄積
する(ステップS5)。
【0049】このとき、電子密度のデータ値の最大値と
最小値をそれぞれ輝度の最も明るい値と、最も暗い値に
割り付けるのではなく、例えばデータ値の分布が集中し
ている場合は、その分布グラフのデータの集中している
部分のみ、あるいは表示させたい領域のみを特定の輝度
に割り付けることで、分布状況を正しく認識することが
できる。
【0050】また、電子温度のデータ値を色相に対応付
ける場合、色相環(図3(b)参照)の0°(赤)〜2
40°(青)の範囲にある色を用いる。そこで、電子温
度のデータ値の中で、最大値をTmax、最小値をTm
inとして、電子温度Tに対する色相Hは、(1)式を
用いて算出することができる。
【0051】 H=240×[1−(T−Tmin)/(Tmax−Tmin)] …(1)
【0052】そして、観測方向変換手段14によって、
外部からこの分布グラフを参照したい視点位置を読み込
み(ステップS6)、その視点位置に基づいて各ボクセ
ルの位置に対して変換行列を乗算し、視点位置を変えた
3次元座標空間を定義しなおす(ステップS7)。
【0053】また、画素値算出手段15によって、ボク
セルの位置と不透明度とに基づいて、視線方向に沿って
並んだ各ボクセルの色情報を加算した画素データを算出
する(ステップS8)。
【0054】そして、データ出力手段16によって、画
素データを視感度に基づいた補正を行い出力する(ステ
ップS9)。ここでは、色の3原色であるR、G、Bに
それぞれ1/0.299、1/0.587、1/0.1
14の重み付けをつけることで、R、G、Bの輝度の誤
認識を防止する。
【0055】以上の各ステップによって、分布グラフ表
示データ生成装置1は、3次元空間に分布する分布グラ
フで同じ座標位置に存在する2つのデータであっても、
同時に画面上に表示させることができる。例えば、図6
のようにプラズマディスプレイの蛍光体である放電セル
C内の電子密度nと、電子温度Tとを同一の分布グラフ
で表現することができる。図6では、電子密度nを輝度
Vに対応させ、電子温度Tを色相Hに対応させている。
これによって、同じ3次元座標位置であっても、輝度V
と色相Hの変化によって2種類のデータを同時に呈示す
ることができる。このように、3次元座標(x,y,
z)、電子密度n、電子温度Tの5次元(x,y,z,
n,T)のデータを同時に扱うことができる。さらに、
この分布グラフに時間tの変化を含めることで、6次元
(x,y,z,n,T,t)のデータを同時に扱うこと
ができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る分布
グラフ表示データ生成装置及びその方法及びそのプログ
ラムでは、以下に示す優れた効果を奏する。
【0057】請求項1、請求項7又は請求項8に記載の
発明によれば、2種類の分布グラフのデータを輝度及び
色相にそれぞれ対応させて分布グラフ表示データを作成
するので、同じ座標位置にある2つのデータでも、同時
に表現することができる。このため、一枚の分布グラフ
から、多くの情報を得ることができるとともに、データ
間の相対関係を視覚的に容易に把握することができる。
【0058】請求項2又は請求項5に記載の発明によれ
ば、分布グラフの特定の範囲におけるデータ値のみを輝
度の異なる色情報として表示するので、その特定の範囲
内におけるデータの分布状況を容易に把握することがで
きる。
【0059】請求項3又は請求項6に記載の発明によれ
ば、人間の視感度に基づいて、分布グラフ表示データの
色の3原色である赤、緑及び青に重み付けを行い表示を
行うため、輝度が同じであるにもかかわらず、色相の違
いによってその輝度を視覚的に誤認識してしまうことを
防ぐことができる。これによって、輝度と色相とにそれ
ぞれ別の分布グラフのデータ値を対応付けることが可能
になる。
【0060】請求項4に記載の発明によれば、3次元空
間に分布する分布グラフであっても、2種類の分布グラ
フのデータを輝度及び色相にそれぞれ対応させて分布グ
ラフ表示データを作成するので、同じ座標位置にある2
つのデータでも、同時に表現することができる。また、
任意の観測方向から分布グラフを観測することができる
ので、これによって、3次元空間のデータ間の相対関係
を視覚的に容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る分布グラフ表示デー
タ生成装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】3次元空間を領域分割したボクセルを説明する
ための説明図である。
【図3】電子密度及び電子温度と色の輝度及び色相との
関係を説明するための説明図である。
【図4】人間の色に対する感度を示す視感度曲線を示す
グラフ図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る分布グラフ表示デー
タ生成装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係る分布グラフ表示デー
タ生成装置で放電セルの電子密度と電子温度を同時に表
示させたグラフ図である。
【図7】従来の技術によって、放電セルの電子密度を表
示させたグラフ図である。
【符号の説明】
1……分布グラフ表示データ生成装置 2……分布データ蓄積手段 11……領域分割手段 12……領域データ蓄積手段 13……色情報変換手段 14……観測方向変換手段 15……画素値算出手段 16……データ出力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CA13 CA17 CB01 CB08 CB13 CC01 CE16 CH08 CH11 CH12 5B080 AA17 BA02 FA02 FA17 GA00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分布グラフのデータ値を色情報に変換
    し、その色情報に基づいて、当該データ値を画面上に表
    示させる分布グラフ表示データを生成する分布グラフ表
    示データ生成装置であって、 2種類の前記分布グラフのデータ値をそれぞれ輝度及び
    色相の色情報に変換する色情報変換手段と、 この色情報変換手段によって変換された色情報である画
    素値を、前記画面上の画素位置に前記分布グラフ表示デ
    ータとして出力するデータ出力手段と、 を備えていることを特徴とする分布グラフ表示データ生
    成装置。
  2. 【請求項2】 前記色情報変換手段は、前記分布グラフ
    の特定の範囲にあるデータ値のみを前記輝度又は前記色
    相の色情報に変換することを特徴とする請求項1に記載
    の分布グラフ表示データ生成装置。
  3. 【請求項3】 前記データ出力手段は、光に対する目の
    感度性を表わす視感度に基づいて、前記分布グラフ表示
    データの色の3原色である赤、緑及び青に重み付けを行
    い、出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の分布グラフ表示データ生成装置。
  4. 【請求項4】 3次元空間に分布する分布グラフのデー
    タ値を色情報に変換し、その色情報に基づいて、当該デ
    ータ値を2次元の画面上に表示させる分布グラフ表示デ
    ータを生成する分布グラフ表示データ生成装置であっ
    て、 前記分布グラフのデータが存在する3次元空間を特定の
    大きさの立方体領域に仮想的に分割する領域分割手段
    と、 2種類の前記分布グラフのデータ値をそれぞれ輝度及び
    色相の色情報に変換し、その色情報を前記立方体領域毎
    に対応付ける色情報変換手段と、 特定の視線方向に沿って並んだ前記立方体領域毎に、少
    なくとも前記立方体領域に予め与えられた透明度に基づ
    いて、前記色情報変換手段によって対応付けられた前記
    立方体領域の前記色情報を加算し、前記視線方向毎の画
    素値を算出する画素値算出手段と、 この画素値算出手段によって算出された前記視線方向毎
    の画素値を、前記画面上の画素位置に前記分布グラフ表
    示データとして出力するデータ出力手段と、 を備えていることを特徴とする分布グラフ表示データ生
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記色情報変換手段は、前記分布グラフ
    の特定の範囲にあるデータ値のみを前記輝度又は前記色
    相の色情報に変換することを特徴とする請求項4に記載
    の分布グラフ表示データ生成装置。
  6. 【請求項6】 前記データ出力手段は、光に対する目の
    感度性を表わす視感度に基づいて、前記分布グラフ表示
    データの色の3原色である赤、緑及び青に重み付けを行
    い、出力することを特徴とする請求項4又は請求項5に
    記載の分布グラフ表示データ生成装置。
  7. 【請求項7】 分布グラフのデータ値を色情報に変換
    し、その色情報に基づいて、当該データ値を画面上に表
    示させる分布グラフ表示データを生成する分布グラフ表
    示データ生成方法であって、 2種類の前記分布グラフのデータ値をそれぞれ輝度及び
    色相の色情報に変換する色情報変換ステップと、 この色情報変換ステップによって変換された色情報であ
    る画素値を、前記画面上の画素位置に前記分布グラフ表
    示データとして出力するデータ出力ステップと、 を含むことを特徴とする分布グラフ表示データ生成方
    法。
  8. 【請求項8】 分布グラフのデータ値を色情報に変換
    し、その色情報に基づいて、当該データ値を画面上に表
    示させる分布グラフ表示データを生成するために、コン
    ピュータを、 2種類の前記分布グラフのデータ値をそれぞれ輝度及び
    色相の色情報に変換する色情報変換手段、 この色情報変換手段によって変換された色情報である画
    素値を、前記画面上の画素位置に前記分布グラフ表示デ
    ータとして出力するデータ出力手段、 として機能させることを特徴とする分布グラフ表示デー
    タ生成プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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