JP2003308509A - 個人認証システムおよび操作予測システム - Google Patents

個人認証システムおよび操作予測システム

Info

Publication number
JP2003308509A
JP2003308509A JP2002114111A JP2002114111A JP2003308509A JP 2003308509 A JP2003308509 A JP 2003308509A JP 2002114111 A JP2002114111 A JP 2002114111A JP 2002114111 A JP2002114111 A JP 2002114111A JP 2003308509 A JP2003308509 A JP 2003308509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
user
authentication
code
chip
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002114111A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Hirano
裕弘 平野
Koji Sakamoto
功二 坂本
Hiroshi Hatae
博 波多江
Takayuki Kawahara
尊之 河原
Masutomi Ota
益富 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2002114111A priority Critical patent/JP2003308509A/ja
Publication of JP2003308509A publication Critical patent/JP2003308509A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ユーザー認証精度が高く、極めて低価格な個人
認証システムおよび操作予測システムを提供する。 【解決手段】ユーザーが所有する無線認識ICチップに
書き込まれたIDコード情報を、ユーザー情報の補完的
データとして認証処理を行う。個人認証システムは、外
部アンテナ付き非接触ICチップ内蔵カード1、リーダ
側アンテナ部2、リーダ部3、認証機能部4、システム
機器部5で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は個人認証システムお
よびユーザーの操作を予測して適応的な動作を行う操作
予測システムに係り、特に非接触ICチップ内蔵カード
を個人認証の補完的なデータとして使用する個人認証シ
ステム、ならびに非接触ICチップ内蔵カードを操作ユ
ーザーの認証に使用するのに好適な操作予測システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】個人認証システムは、金融機関はもとよ
り、医療機関や、行政機関など、さまざまな分野で利用
されている。このうちの最も簡単な個人認証システム
は、ユーザーが設定した暗証コードで認証を行う方法で
ある。そして、暗証コードとしては、例えば4桁程度の
数字などが使用されているが、ユーザーの生年月日など
忘れにくいものが使われることが多い。このため、第3
者に暗証コードを盗まれやすく、安全性に問題がある。
【0003】より安全性の高い個人認証システムとし
て、指紋や虹彩や顔画像などを用いた各種の個人認証技
術が開発されている。これらの生体検証による個人認証
は、極めて高い安全性が実現できる反面、システムが高
価になるという問題がある。
【0004】一方、操作予測システムは、ユーザーの意
図を汲み取ったり、好みや癖を抽出したりして適応的な
動作を行うことによって、ユーザーの利便性を高めるシ
ステムである。ユーザーの操作をシステムに予測させる
には、例えば、ユーザーの以前の操作履歴をデータとし
て記憶しておくことにより次の操作を予測する。
【0005】パーソナルユーズの操作予測システムで
は、ユーザーは特定の個人であるため、単に操作履歴な
どのデータを記憶しておくことでシステムが構築でき
る。しかし、複数のユーザーが共有して使用する場合の
操作予測システムにおいては、複数のユーザーを識別す
る機能が必要不可欠になる。
【0006】ユーザーを識別する機能は、いわゆる個人
認証の分野であり、前述のように指紋や虹彩や顔画像な
どを用いた各種の認証技術が知られている。これらは、
認証精度は高いものの、装置構成が高価になるという問
題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題に
鑑みてなされたもので、安全性やユーザー認証精度が高
く、かつシステムの価格も極めて低価格に実現できる個
人認証システムおよび操作予測システムを提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、無線認識ICチップに着目し、
これを内蔵した非接触ICチップ内蔵カードを併用する
個人認証システム、および操作予測システムを構成す
る。
【0009】無線認識ICチップは、いわゆる非接触I
Cチップで、後述するようにこのチップには一つひとつ
異なった128ビットのIDコードが予め製造工程で書
き込まれている。そして、リーダから2.45GHzの
電波の照射を受けるとその電力をエネルギにして、チッ
プに書き込まれたIDコードを返信する。
【0010】本発明では、個人識別システムおよび操作
予測システムを利用するユーザーに、この非接触ICチ
ップを内蔵したカードを配布する。当然のことながら、
各ユーザーに配布するカードはそれぞれ異なったIDコ
ードが書き込まれている。そして、個人認証システムで
は、ユーザーが設定する暗証コードと、システムに組み
込まれたリーダでユーザーが所有するカードの非接触I
CチップからIDコードを読出し、これらの情報をもと
に個人認証の処理を行う。
【0011】また、操作予測システムでは、ユーザーが
所持するカードの非接触ICチップから返信されるID
コードでユーザーの登録と認識を行う。すなわち、ID
コード○○○○はユーザー登録A、IDコード△△△△
はユーザー登録B、IDコード××××はユーザー登録
Cと登録、認識する。そして、各ユーザーに対応したデ
ータベースにそのユーザーの操作履歴などのデータを記
憶する処理を行う。
【0012】したがって、個人認証システムでは単に暗
証コード、あるいは非接触チップのIDコードを利用す
る場合に比べ、より安全性の高い個人認証を行うことが
できる。また、操作予測システムでは、各ユーザーにそ
れぞれ対応したデータベースのデータによって最適な操
作予測が実行できる。
【0013】なお、従来技術における生体検証では、指
紋センサや虹彩センサなどの高価な装置が必要になる。
一方、本発明では、配布する非接触ICチップ内蔵のカ
ードやシステム側に設けるリーダ装置は極めて安価であ
り、システムの低価格化が実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の個人認証システムの基本
構成例を図1に示す。図中の1は外部アンテナ付き非接
触ICチップ内蔵カード、2はリーダ側アンテナ部、3
はリーダ部、4は認証機能部、5はシステム機器部であ
る。
【0015】外部アンテナ付き非接触ICチップ内蔵カ
ード1は、この個人認証システムを利用する各ユーザー
に配布されるもので、非接触ICチップにはそれぞれ異
なるIDコードが書き込まれている。また、リーダ側ア
ンテナ部2、リーダ部3、認証機能部4は、システム機
器部5に組み込まれる。
【0016】リーダ側アンテナ部2は、2.45GHz
のマイクロ波を照射する。外部アンテナ付き非接触IC
チップ内蔵カード1は、このマイクロ波を受けると、そ
の電力をエネルギにして、チップに書き込まれた128
ビットのIDコードをマイクロ波に変調して返信する。
【0017】このIDコードは、リーダ側アンテナ部2
で受信され、リーダ部3において所定の復調処理でID
コードを復号され、認証機能部4に送られる。ここで
は、IDコードの情報とユーザーの暗証コードをもと
に、個人認証の処理を実行する。
【0018】図2は、外部アンテナ付き非接触ICチッ
プ内蔵カードの一構成例である。カード8には、無線認
識ICチップである非接触ICチップ部6と外部アンテ
ナ7とが搭載されている。そして、外部アンテナ7は、
2.45GHzのマイクロ波を受信し、非接触ICチッ
プ部6に供給する。
【0019】非接触ICチップ部6は、図3に示すよう
に、整流・変調回路9、読出し回路10、IDコード部
11からなる。このうち、整流・変調回路9は、受信し
たマイクロ波を整流して電力エネルギに変換する処理を
行う。読出し回路10は、この電力エネルギを使用して
IDコード部11の128ビットROMに書き込まれて
いるIDデータを読み出す。この読み出されたIDコー
ドは、整流・変調回路9の変調処理回路で所定の変調処
理でマイクロ波に変調し、外部アンテナ7を介して送信
する。
【0020】図4は、認証機能部の一構成例であり、I
Cコード受信部12、ユーザー認証判定部13、ユーザ
ーID受信部14、インターフェース部15、システム
制御部16で構成する。
【0021】IDコード受信部12は、リーダ部3から
IDコード(128ビット)を受信し、例えば16進の
コードに変換した信号S1を出力する。ユーザーID受
信部14は、ユーザーが入力する暗証コードを受信し、
例えば16進のコードに変換した信号S2を出力する。
【0022】ユーザー認証判定部13は、信号S1とS
2とをもとに、後述するようなユーザーの個人認証の処
理を行う。そして、認証が正しく行われた場合は、シス
テム制御部16に以降の動作を開始する信号、認証が不
可能な場合には以降の動作を停止する信号をS4として
出力する。
【0023】また、インターフェース部15は、ユーザ
ーに操作の手順をGUI(グラフィックス・ユーザー・
インターフェース)などで表示、制御する信号S3を出
力する。
【0024】ユーザー認証判定部13は、例えば図5に
示すように、ICコード認証部17と、ID暗証コード
認証部18と、認証総合判定部19の構成で実現する。
【0025】ICコード認証部17は、各ユーザーの登
録コードと、各ユーザーに配布した非接触ICチップ内
蔵カードに書き込まれているIDコードとを記憶するデ
ータベースを備えている。そして、入力信号S1を参照
してこれに該当するユーザーの登録コードを出力する。
【0026】また、ID暗証コード認証部18は、入力
信号S2と登録されている暗証コードとの一致・不一致
の判定する処理を行い、結果を出力する。
【0027】認証総合判定部19は、これらの結果をも
とに、ユーザーの個人認証の処理を実行する。この処理
では、以下に述べるように、最上位レベルの極めて高度
の安全性を備えた認証から、最下位レベルの従来技術に
よる認証まで、各種の認証を行うことができる。
【0028】最上位レベルの認証では、各ユーザーに配
布した非接触ICチップ内蔵カードに書き込まれたID
コードの情報、および、ユーザーが入力した暗証コード
の情報のいずれもが登録データと一致した時にこの登録
データのユーザーと判定する。中レベルの認証では、各
ユーザーに配布した非接触ICチップ内蔵カードに書き
込まれたIDコードの情報に該当する登録データのユー
ザーと判定する。最下位レベルの認証では、従来技術と
同様、暗証コードの情報に該当する登録データのユーザ
ーと判定する。これらの判定レベルの設定は、登録時な
どにユーザーの申請にもとづいて行う。
【0029】なお、最高レベルの認証では、不正使用さ
れる恐れがあるのは暗証コードと非接触ICチップ内蔵
カードが同時に第3者に渡った場合のみに限定され、安
全性は極めて高い。また、中レベルの認証は、暗証コー
ドを忘れやすい例えば高齢者などに便利な認証機能であ
る。
【0030】以上に述べたように、無線認識ICチップ
を内蔵したカードを使用し、このICチップに書き込ま
れているIDコードの情報を補完的なデータとしてユー
ザー認証に使用することで、高い安全性を保ち、かつ、
極めて低コストの個人認証システムを構築できる。
【0031】以下では、本発明を適用した個人認証シス
テムについて、いくつかの実施例について説明する。な
お、いずれの実施例も、基本的には、図1〜図5の図面
で示したもので実現できるものであり、相違点は、登録
動作や認証動作の内容にある。したがって、以下では、
これらの動作概説を主に説明する。
【0032】本発明を適用した個人認証システム第1の
実施例は、金融機関などのATMシステムなどでの個人
認証システムに好適なもので、図6の(a)はこの実施
例における個人認証の登録動作、(b)は認証動作の概
略である。
【0033】登録動作は、ユーザーに配布する非接触I
Cチップ内蔵カードに書き込まれているIDコードの登
録と、暗証コードの登録と、認証レベルの設定の動作を
行う。サービス提供者は、ユーザーに配布する非接触I
Cチップ内蔵カードのIDコードを読出す。そして、サ
ービス提供者のデータベースに、ユーザーの登録コード
と、読み出したIDコードを記録する。また、ユーザー
が申請する暗証コードも記録する。これにより、ユーザ
ー認証に必要なIDコードと暗証コードの登録が完了す
る。
【0034】次に、認証方法の設定を行う。すなわち、
ユーザーは、前述したように最上位レベル、中レベル、
最下位レベルのいずれかのレベルの認証方法を申請し、
サービス提供者はこの申請された認証方法を同じくデー
タベースに記録する。
【0035】以上の動作で個人認証システムの登録動作
が完了し、サービス提供者は上記登録した非接触ICチ
ップ内蔵カードをユーザーに配布する。
【0036】一方、認証動作では、始めにユーザーは暗
証コードを入力する。一方、システム機器に内蔵したリ
ーダ部でユーザーが所持する非接触ICチップ内蔵カー
ドから書き込まれているIDコードを読み出す。
【0037】次に、ユーザーの登録コードのデータベー
スに記録されたIDコードと、暗証コードを読出し、こ
れとユーザーが入力した暗証コードとリーダ部から得ら
れるIDコードとを使用して認証の処理を行う。
【0038】最上位レベルの認証では、暗証コードとI
Dコードのいずれもが一致する時に登録されているユー
ザーと同一人物であると判定し認証動作を完了する。そ
して、以降の各種サービス(例えば、現金支払い、振込
み、残高照合など)の動作に入る。一方、これ以外の時
は登録された人物とは異なる人物であると判定し、以降
の各種サービスの動作は中止する。
【0039】中レベルの認証では、IDコードが一致す
るときに登録されているユーザーと同一人物であると判
定し認証動作を完了する。そして、以降の各種サービス
(例えば、現金支払い、振込み、残高照合など)の動作
に入る。一方、IDコードが異なる時は登録された人物
とは異なる人物であると判定し、以降の各種サービスの
動作は中止する。
【0040】最下位レベルの認証では、暗証コードが一
致するときに登録されているユーザーと同一人物である
と判定し認証動作を完了する。そして、以降の各種サー
ビス(例えば、現金支払い、振込み、残高照合など)の
動作に入る。一方、暗証コードが異なる時は登録された
人物とは異なる人物であると判定し、以降の各種サービ
スの動作は中止する。
【0041】以上に述べたように、本実施例によれば、
従来技術に比べて、より高い安全性を備えた個人認証シ
ステムが実現でき、ユーザーおよび金融機関の各種サー
ビス業務での信頼性の向上に顕著な効果が得られる。
【0042】本発明を適用した個人認証システム第2の
実施例は、行政機関における各種書類の閲覧や、医療機
関における各種カルテの閲覧などでの個人認証システム
に好適なものである。
【0043】図7の(a)はこの実施例における個人認
証の登録動作、(b)は認証動作の概略である。登録動
作は、ユーザーに配布する非接触ICチップ内蔵カード
に書き込まれているIDコードをデータベースに登録す
る動作を行う。サービス提供者は、ユーザーに配布する
非接触ICチップ内蔵カードのIDコードを読出す。そ
して、サービス提供者のデータベースにユーザーの登録
コードと読み出したIDコードを記録する。これによ
り、ユーザー認証に必要なIDコードの登録が完了す
る。そして、サービス提供者はこの登録した非接触IC
チップ内蔵カードをユーザーに配布する。また、ユーザ
ーの登録コードを記載した例えばカードなども配布す
る。
【0044】一方、認証動作では、システム機器に内蔵
したリーダ部でユーザーが所持する非接触ICチップ内
蔵カードから書き込まれているIDコードを読み出す。
【0045】次に、ユーザーが持参するカードに記載さ
れた登録コードのデータベースに記録されたIDコード
を読出し、これとリーダ部から得られるIDコードとを
比較参照して認証の処理を行う。すなわち、両者のID
コードが一致する時は、登録されているユーザーと同一
人物であると判定し認証動作を完了する。そして、以降
の各種サービス(例えば、行政機関における各種書類の
閲覧、医療機関における各種カルテの閲覧など)の動作
に入る。一方、両者のIDコードが不一致の時は、登録
された人物とは異なる人物であると判定し、以降の各種
サービスの動作は中止する。
【0046】以上に述べたように、本実施例によれば、
従来技術に比べて、より高い安全性を備えた個人認証シ
ステムが実現でき、行政機関や医療機関での個人情報の
保護などに顕著な効果が得られる。
【0047】次に、本発明の操作予測システムについて
説明する。この基本構成を図8に示す。図中の1は外部
アンテナ付き非接触ICチップ内蔵カード、2はリーダ
側アンテナ部、3はリーダ部、104は操作予測インタ
ーフェース機能部、105はシステム機器部である。
【0048】外部アンテナ付き非接触ICチップ内蔵カ
ード1は、この操作予測システムを利用する各ユーザー
に配布されるもので、非接触ICチップにはそれぞれ異
なるIDコードが書き込まれている。また、リーダ側ア
ンテナ部2、リーダ部3、操作予測インターフェース機
能部104は、システム機器部105に組み込まれる。
【0049】なお、外部アンテナ付き非接触ICチップ
内蔵カード1、リーダ側アンテナ部2、リーダ部3は、
先に個人認証システムで説明したものと同一のもので、
構成や動作については説明を省略する。
【0050】操作予測インターフェース機能部104
は、IDコードで対応付けたデータベースを選択し、こ
こに記録された以前の操作履歴などをもとに、ユーザー
に適した各種の操作予測の機能を実行する。以下、主要
な各部について、構成や動作を説明する。
【0051】図9は、操作予測インターフェース機能部
104の一構成例であり、ユーザー登録・認証部11
2、ユーザー操作パターン情報蓄積部113、予測操作
機能部114、ユーザー応答受信部115、システム制
御部116、およびインターフェース部117で構成す
る。
【0052】ユーザー登録・認証部112は、リーダ部
3から供給されるIDコードでユーザーの登録および認
証の処理を行う。IDコードがユーザー未登録の場合に
は、例えば、IDコード○○○○はユーザー登録A、I
Dコード△△△△はユーザー登録B、IDコード×××
×はユーザー登録C、…とIDコードと一対一の対応付
けをしたユーザー登録処理を行い、該当するユーザー登
録コード(A、B、C…)を信号S1に出力する。ま
た、IDコードが既にユーザー登録されている場合に
は、該当するユーザー登録コードを信号S1に出力す
る。
【0053】ユーザー操作パターン情報蓄積部113
は、操作予測のもとになる以前の操作履歴などの情報
を、ユーザー毎に記録、蓄積する処理を行う。図10は
上記ユーザー操作パターン情報蓄積部113の一構成例
であり、登録者データベース部118(1,2,…N)
とデータベース管理制御部119で実現する。
【0054】信号S1のユーザー登録コードにより、デ
ータベース管理制御部119は、該当する登録者データ
ベース部を選択する。そして、この登録者データベース
部に登録されているユーザーの操作履歴の情報を信号S
2として読出したり書き込むなどの動作を行う。したが
って、この登録者データベース部にはユーザーの操作履
歴として最新の情報が蓄積される。
【0055】予測操作機能部114は、ユーザーの操作
履歴情報をもとに、ユーザーの意図や好みや癖を抽出し
て、適応的な操作の予測動作を行う。図11は上記予測
操作機能部114の一構成例であり、操作パターン登録
部120と、ユーザー応答検証部121と、システム動
作監視部122と、予測操作動作判定部123とで構成
する。
【0056】このうち、操作パターン登録部120は、
ユーザーの操作履歴情報の信号S2をもとに、次の操作
を予測した信号を生成する。また、ユーザー応答検証部
121は、図9のユーザー応答受信部115で受信する
ユーザーからの応答操作(例えばリモコン端末からの操
作信号など)の信号S4をもとに、操作予測の精度を検
証する処理を行い、予測の精度に応じた信号を生成す
る。一方、システム動作監視部122は、図9のシステ
ム制御部115からシステム機器の動作状況や動作モー
ドを表す信号S5を受信し、システムの最新の稼動状態
を検出した信号を出力する。
【0057】予測動作判定部123は、以上に述べた信
号をもとにユーザーの次の操作を予測し、その操作に必
要な各種制御信号を生成する。すなわち、図9に示すイ
ンターフェース部117には、操作の内容を示すGUI
(グラフィックス・ユーザー・インターフェース)など
を表示する信号S3を出力する。同時に、この操作予測
に対するユーザーの反応を、ユーザー応答受信部115
を経由してユーザー応答検証部121で検証する。そし
て、予測の精度が高いと判定した場合は、図9のシステ
ム制御部115に、この予測した操作でシステム機器を
動作させるように必要な信号S5を出力する。一方、予
測の精度が悪いと判定した場合は、ユーザーが操作した
動作を行うように必要な信号S5を出力する。また、図
9のユーザー操作パターン情報蓄積部113には、該当
する操作に対応する信号S2を出力する。
【0058】以上に述べたように、非接触ICチップに
書き込まれているIDコードをユーザー認証に使用する
ことで、複数ユーザーの認証を極めて安価、かつ、高精
度に実現することができる。そして、ユーザーの利便性
に優れた操作予測システムを低価格で構築することが可
能になる。
【0059】以下では、本発明の操作予測システムを用
いたいくつかの実施例について説明する。なお、いずれ
の実施例も、基本的には、図8〜図11の図面で示した
もので実現できるものであり、相違点は、図10に示し
た登録者データベース部の構成にある。
【0060】本発明の操作予測システムを用いた第1の
実施例は、AV機器などでの視聴パターン学習予測機能
を実現するに好適なもので、この場合における登録者デ
ータベース部の一構成例を図12に示す。
【0061】非接触ICチップ内蔵カードから読出した
IDコードに該当する登録者データベース部には、各ユ
ーザーのそれぞれ1週間の視聴パターンを記録する。そ
して、この記録した視聴パターンをもとに、ユーザーの
好みに合致した操作予測を行う。この例で、ユーザーは
月曜日の6時〜7時はCH−1を、7時〜8時にはCH
−3を、8時〜9時にはCH−4を、9時〜10時には
CH−8の番組を選択する視聴パターンが記録されてい
る。したがって、例えば7時には、CH−3への切替え
が予測できるので、この時間の直前にユーザーにCH−
3への切替えのメッセージを提示し、ユーザーの同意が
得られればCH−3に自動的に切り替える。以下、8時
直前にはCH−4への切り替え、9時直前にはCH−8
への切り替えのメッセージを提示し、同様にユーザーの
同意が得られれば自動的にチャンネルの切り替えを行
う。
【0062】以上の動作を行うことで、視聴パターンに
適応したAV機器の操作予測システムを簡単に構築する
ことができる。
【0063】本発明の操作予測システムを用いた第2の
実施例は、AV機器やカーナビゲーションなどで高齢者
の視聴覚特性などにマッチした視聴環境を提供するに好
適なものである。図13は本実施例における登録者デー
タベース部の一構成例である。
【0064】高齢者では、白色が黄みがかって見える、
音声の高域が聞き取りにくい、早口言葉が聞き取りにく
い、など視聴覚特性に劣化が現れる。これらは、輝度補
正、色補正、音質補正、話速変換補正などの高齢者支援
モードによって、見やすく聞きやすい視聴環境を実現す
ることが可能である。ただ、これらの高齢者支援モード
は、一般の人では違和感を伴う視聴環境になる。このた
め、ユーザーが高齢者の場合に高齢者支援モードの視聴
環境を設定する必要がある。
【0065】本実施例においては、非接触ICチップ内
蔵カードから読出したIDコードに該当する登録者デー
タベース部に視聴環境を設定する。なお、初期設定とし
て、ユーザーがインターフェース部に表示される高齢者
支援モードのON、OFFのいずれかを一度選択して入
力すると、上記ユーザーの登録者データベース部の高齢
者支援モードにこの情報が記録される。
【0066】例えば、ユーザーAは、高齢者支援モード
ON、ユーザーBは高齢者支援モードOFFが記録され
る。また、輝度補正、色補正、音質補正、話速変換補正
には、ユーザーの操作履歴の最新情報が記録される。例
えば、ユーザーAは輝度補正の特性A、色補正の特性
B、音質補正の特性A、話速変換はONの操作履歴が記
録される。また、ユーザーBは、いずれも標準の特性、
話速変換はOFFの操作履歴が記録される。次にユーザ
ーが機器を動作させると、これらの登録者データベース
の情報によって操作を予測し、機器の動作モードを設定
する。
【0067】以上述べたように、本実施例によれば、視
聴者の視聴環境の操作予測システムを簡単に構築するこ
とができる。
【0068】本発明の操作予測システムを用いた第3の
実施例は、インターネットのウェブ閲覧などの操作予測
システムを提供するのに好適なものである。図14は本
実施例における登録者データベース部の一構成例であ
る。
【0069】本実施例においては、非接触ICチップ内
蔵カードから読出したIDコードに該当する登録者デー
タベース部にユーザーのウェブ閲覧サイトのURLを頻
度の高いジャンル順に登録する。同図では、ウェブ閲覧
の頻度がショッピング、ニュース、料理、娯楽の順の場
合を示す。そして、ユーザーがウェブ閲覧の操作を実行
すると、登録者データベース部の順位の高いジャンルの
サイトを予測提示する。この予測操作により、ユーザー
は簡単に閲覧したいウェブサイトにアクセスすることが
可能になる。
【0070】以上述べたように、本実施例によれば、ウ
ェブ閲覧の操作予測システムを簡単に構築することがで
きる。
【0071】なお、本発明の操作予測システムは、以上
に述べた実施例のほか、単純な目的の処理の操作を行う
にも大きな手間のかかる日常的な作業などに適用して、
ユーザーの操作量を軽減することが可能なことは明らか
である。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、信頼性、安全性が高
く、かつ、システム価格も極めて低価格な個人認証シス
テムが実現できる。そして、金融機関での各種サービス
の信頼性向上や、行政機関や医療機関での個人情報の保
護などに顕著な効果を得る。
【0073】また、本発明によれば、複数ユーザーの認
証機能を極めて安価に実現でき、低価格、かつ、高精度
の操作予測システムが達成できる。そして、ユーザーの
利便性の向上に顕著な効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の個人認証システムの基本構
成を示すブロック図。
【図2】外部アンテナ付き非接触ICチップ内蔵カード
の一構成例を示す説明図。
【図3】非接触ICチップ部の構成例を示すブロック
図。
【図4】本発明の一実施例の認証機能部の構成例を示す
ブロック図。
【図5】本発明の一実施例のユーザー認証判定部の構成
例を示すブロック図。
【図6】個人認証システムの第1の実施例における動作
概説を示すフロー図。
【図7】個人認証システムの第2の実施例における動作
概説を示すフロー図。
【図8】本発明の一実施例の操作予測システムの基本構
成例を示すブロック図。
【図9】操作予測インターフェース機能部の一構成例を
示すブロック図。
【図10】ユーザー操作パターン情報蓄積部の一構成例
を示すブロック図。
【図11】予測操作機能部の一構成例を示すブロック
図。
【図12】操作予測システムの登録者データベース部の
一構成例を示す説明図。
【図13】操作予測システムの登録者データベース部の
一構成例を示す説明図。
【図14】操作予測システムの登録者データベース部の
一構成例を示す説明図。
【符号の説明】
1…外部アンテナ付き非接触ICチップ内蔵カード、2
…リーダ側アンテナ部、3…リーダ部、4…認証機能
部、5…システム機器部、6…非接触ICチップ部、7
…外部アンテナ、8…カード部、9…整流・変調回路、
10…読出し回路、11…IDコード部、12…ICコ
ード受信部、13…ユーザー認証判定部、14…ユーザ
ーID受信部、15…インターフェース部、16…シス
テム制御部、17…ICコード認証部、18…ID暗証
コード認証部、19…認証総合判定部、104…操作予
測インターフェース機能部、105…システム機器部、
112…ユーザー登録・認証部、113…ユーザー操作
パターン情報蓄積部、114…予測操作機能部、115
…ユーザー応答受信部、116…システム制御部、11
7…インターフェース部、118…登録者データベース
部、119…データベース管理制御部、120…操作パ
ターン登録部、121…ユーザー応答検証部、122…
システム動作監視部、123…予測操作動作判定部。
フロントページの続き (72)発明者 波多江 博 東京都青梅市新町六丁目16番の3 株式会 社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 河原 尊之 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 太田 益富 東京都青梅市新町六丁目16番の3 株式会 社日立製作所デバイス開発センタ内 Fターム(参考) 2C005 MA18 MB01 MB09 NA08 NA09 SA13 5B035 AA13 BB09 BC00 CA23 5B058 CA15 KA33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユーザーの認証処理を行う個人認証システ
    ムにおいて、ユーザーが所有する無線認識ICチップに
    書き込まれたIDコード情報を、ユーザー情報の補完的
    データとして認証処理を行うことを特徴とする個人認証
    システム。
  2. 【請求項2】無線認識ICチップは、外部アンテナ付き
    の非接触ICチップとしてカードに内蔵されていること
    を特徴とする請求項1項記載の個人認証システム。
  3. 【請求項3】無線認識ICチップ部には、製造工程で一
    つひとつ異なるIDコードが書き込まれていることを特
    徴とする請求項1項または2記載の個人認証システム。
  4. 【請求項4】無線認識ICチップのリーダ側アンテナと
    リーダ部はシステム機器側に内蔵されていることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載の個人認証シ
    ステム。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれか記載の個人認
    証システムによるユーザー識別手段と、一人または複数
    のユーザーのおのおのに特有の操作情報を予め登録した
    データベースとを用い、上記識別されたユーザーの操作
    を予測して適応的な動作を行うことを特徴とする操作予
    測システム。
JP2002114111A 2002-04-17 2002-04-17 個人認証システムおよび操作予測システム Pending JP2003308509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002114111A JP2003308509A (ja) 2002-04-17 2002-04-17 個人認証システムおよび操作予測システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002114111A JP2003308509A (ja) 2002-04-17 2002-04-17 個人認証システムおよび操作予測システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003308509A true JP2003308509A (ja) 2003-10-31

Family

ID=29396049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002114111A Pending JP2003308509A (ja) 2002-04-17 2002-04-17 個人認証システムおよび操作予測システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003308509A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012053654A (ja) * 2010-09-01 2012-03-15 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理システム、設定制御方法、設定制御プログラム及び記録媒体
WO2017216853A1 (ja) * 2016-06-13 2017-12-21 株式会社日立製作所 制御操作インターフェース

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012053654A (ja) * 2010-09-01 2012-03-15 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理システム、設定制御方法、設定制御プログラム及び記録媒体
WO2017216853A1 (ja) * 2016-06-13 2017-12-21 株式会社日立製作所 制御操作インターフェース

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6703918B1 (en) Portable information equipment, authentication device, authentication system and authentication method
Pankanti et al. Biometrics: The future of identification [guest eeditors' introduction]
US7493495B2 (en) Biometrics interface
US20140380452A1 (en) Security token and transaction authorization system
US10783514B2 (en) Method and apparatus for use in personalizing identification token
US20160132878A1 (en) Payment Card Including User Interface for Use with Payment Card Acceptance Terminal
US20030191949A1 (en) Authentication system, authentication request device, validating device and service medium
US8718551B2 (en) Method and apparatus for a multi-band, multi-mode smartcard
JP6610916B2 (ja) コード発生装置
US9361441B2 (en) Multiple application chip card having biometric validation
RU2004130833A (ru) Способ и система для проведения транзакций с использованием бесконтактного устройства
WO1998012670A1 (en) Biometric identification system for providing secure access
EP1451961A4 (en) METHODS AND SYSTEMS FOR ESTABLISHING THE TRUTH OF IDENTITY
CN110770775A (zh) 渐进式登记算法
US20090199006A1 (en) Method and Device for Secure Mobile Electronic Signature
US11657386B2 (en) Reference-based card enrollment for secondary devices
CN105939197A (zh) 一种身份认证方法和系统
EP1883892A2 (en) Rfid reader with multiple interfaces
JP2011134332A (ja) 人体通信を用いた認証装置、人体通信を用いた認証機能を備えた携帯装置及び人体通信を用いた認証方法
US20080141354A1 (en) Network Acess System, Method and Storage Medium
US20040230812A1 (en) Method for authentication of a user with an authorizing device, and a security apparatus for carrying out the method
US20090013392A1 (en) Network Information Protection Method and Storage Medium
EP3661148B1 (en) Location- and identity-referenced authentication method and communication system
JP2003308509A (ja) 個人認証システムおよび操作予測システム
US20050122210A1 (en) Dual technology door entry person authentication