JP2003305117A - 電気石充填チューブ - Google Patents

電気石充填チューブ

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JP2003305117A
JP2003305117A JP2002115543A JP2002115543A JP2003305117A JP 2003305117 A JP2003305117 A JP 2003305117A JP 2002115543 A JP2002115543 A JP 2002115543A JP 2002115543 A JP2002115543 A JP 2002115543A JP 2003305117 A JP2003305117 A JP 2003305117A
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tube
tourmaline
filled
filled tube
powder
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Shinji Sotodani
眞治 外谷
Kimihisa Obara
仁寿 小原
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TOYA SEISHI KK
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TOYA SEISHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的作用をより効率的に発揮することによ
り体調の維持、復元、増進の補助が可能な電気石充填チ
ューブを提供すること。 【解決手段】 電気石充填チューブ100は、電気石粉
末を封入し、柔軟な素材からなる無端チューブであっ
て、チューブ内周壁に複数の凹凸を設けた。すなわち、
電気石充填チューブ100は、チューブ内側の表面積の
増大に伴い電気石粉末の摩擦機会が増大し、その電気的
作用がより強く発揮される。ここで、チューブが柔軟な
素材でリング状に形成されているので、首、腰、手首、
足首などに負担なく身につけることができ、身体の動き
に合わせてチューブが変形して上述の摩擦機会がさらに
高まり、電気的作用が相乗的に強まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気石充填チュー
ブに関し、特に、電気石が触れる表面積を増大させた電
気石充填チューブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、一定の磁気や電気が人体によ
い影響を与えることが知られていた。例えば、肩こり解
消などの疲労回復作用が得られたり、爽快感が得られた
り、ストレスが解消されるといった効果が得られてい
た。実際、実用新案登録第3037678号にあるよう
に摩擦や熱により電気を発生させる電気石を用いたチュ
ーブが本願発明者により考案されている。このチューブ
を首、腰、手首、足首などに掛けることにより、体調の
維持や体調の復元を図ることができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電気石を含んだチューブは、電気石粉末がチューブ素材
中に練りこんであるため摩擦機会が著しく失われ、もと
もと微弱な電気的作用がほとんど発揮されないものであ
った。また、実用新案登録第3037678号にあって
は、中空のチューブ内に電気石が封入されたもので、摩
擦機会は確保されているものの、電気石の電気的作用を
より高めたチューブが望まれていた。
【0004】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、電気的作用をより効率的に発揮することにより体調
の維持、復元、増進の補助が可能な電気石充填チューブ
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願発明者は鋭意検討の結果次の発明に到達し
た。すなわち、請求項1に記載の電気石充填チューブ
は、電気石粉末を封入し、柔軟な素材からなる無端チュ
ーブであって、チューブ内周壁に複数の凹凸を設けたこ
とを特徴とする。
【0006】すなわち、請求項1にかかる発明は、チュ
ーブ内側の表面積の増大に伴い電気石粉末の摩擦機会が
増大し、その電気的作用がより強く発揮される。ここ
で、チューブが柔軟な素材でリング状に形成されている
ので、首、腰、手首、足首などに負担なく身につけるこ
とができ、身体の動きに合わせてチューブが変形して上
述の摩擦機会がさらに高まり、電気的作用が相乗的に強
まる。
【0007】また、請求項2に記載の電気石充填チュー
ブは、電気石粉末を封入し、柔軟な素材からなる無端チ
ューブであって、チューブ内側にチューブ長手方向に伸
びる仕切を設けたこと特徴とする。
【0008】すなわち、請求項2にかかる発明は、チュ
ーブ内側の表面積の増大に伴い電気石粉末の摩擦機会が
増大し、その電気的作用がより強く発揮される。ここ
で、チューブが柔軟な素材でリング状に形成されている
ので、首、腰、手首、足首などに負担なく身につけるこ
とができ、身体の動きに合わせてチューブが変形して上
述の摩擦機会がさらに高まり、電気的作用が相乗的に強
まる。
【0009】また、請求項3に記載の電気石充填チュー
ブは、請求項2に記載の電気石充填チューブにおいて、
仕切によって仕切られた内部空間を互い違いに接合する
ことにより複数周回して元に戻るループをチューブ内に
形成したことを特徴とする。
【0010】すなわち、請求項3にかかる発明は、電気
石粉末が偏ることなくどの位置にも廻ることができ、電
気石粉末の分散性が向上する。したがって、電気石粉末
の摩擦機会が増大する。
【0011】また、請求項4に記載の電気石充填チュー
ブは、電気石粉末を封入し、柔軟な素材からなる無端チ
ューブであって、チューブ内側にチューブ長手方向を遮
る仕切を複数設けたことを特徴とする。
【0012】すなわち、請求項4にかかる発明は、仕切
りによってセルを形成するので、電気石粉末がチューブ
の一箇所に片寄らず、それぞれのセルで電気石粉末同士
が摩擦し、電気的作用が偏ることなく発揮される。した
がって、例えば睡眠中であっても、チューブ全体から電
気的作用が発揮される。ここで、チューブが柔軟な素材
でリング状に形成されているので、首、腰、手首、足首
などに負担なく身につけることができ、身体の動きに合
わせてチューブが変形して上述の摩擦機会がさらに高ま
り、電気的作用が相乗的に強まる。
【0013】また、請求項5に記載の電気石充填チュー
ブは、請求項2、3または4に記載の電気石充填チュー
ブにおいて、チューブ内周壁および仕切表面に複数の凹
凸を設けたことを特徴とする。
【0014】すなわち、請求項5にかかる発明は、凹凸
によりチューブ内側の表面積が増大するため電気石粉末
の摩擦機会が増大し、その電気的作用がより強く発揮さ
れる。
【0015】また、請求項6に記載の電気石充填チュー
ブは、請求項1〜5のいずれか一つに記載の電気石充填
チューブにおいて、さらに、多孔質鉱物を封入したこと
を特徴とする。
【0016】すなわち、請求項6にかかる発明は、表面
積の大きな多孔質鉱物を同時に封入したので、電気石粉
末の摩擦機会が増大し、その電気的作用がより強く発揮
される。ここで、多孔質鉱物のためチューブの保温性が
向上しチューブを身につけた場合の血行の促進作用が期
待できる。また、その保温性により電気石粉末の帯電性
の向上が期待できる。
【0017】また、請求項7に記載の電気石充填チュー
ブは、請求項6に記載の電気石充填チューブにおいて、
多孔質鉱物がゼオライトまたは珪藻土であることを特徴
とする。
【0018】すなわち、請求項7は、空孔径が適切な多
孔質鉱物を用いることができる。
【0019】また、請求項8に記載の電気石充填チュー
ブは、請求項1〜7のいずれか一つに記載の電気石充填
チューブにおいて、さらに、チューブ外周壁に複数の凹
凸を設けたことを特徴とする。
【0020】すなわち、請求項8にかかる発明は、凹凸
部が体の動きに伴い、または、接触対象(壁、床など)
により押されてチューブ内側に凹むため、電気石粉末の
摩擦機会が増大し、その電気的作用がより強く発揮され
る。また、チューブの素材によっては汗などにより「ぬ
めり」を感じ、不快に思う着用者もいるが、凹凸により
肌への接触面積が少なくなり、不快感が著しく低減され
る。
【0021】また、請求項9に記載の電気石充填チュー
ブは、請求項1、5、6、7または8のいずれか一つに
記載の電気石充填チューブにおいて、凹凸が、突起、ヒ
ダ、溝またはこれらの組合せであることを特徴とする。
【0022】また、請求項10に記載の電気石充填チュ
ーブは、請求項1〜9のいずれか一つに記載の電気石充
填チューブにおいて、柔軟な素材がゴム、シリコンまた
は合成樹脂であることを特徴とする。これらは押出成型
が容易であり、押出成型の型の形状や押出流速により、
上述の凹凸(溝、突起、ヒダなど)を容易に形成でき
る。
【0023】ここで、電気石とゼオライトと珪藻土の特
性について説明する。
【0024】電気石はトルマリンとも称され、ホウ素を
含む含水鉱物であって、堆積岩から火成岩までの幅広い
岩相中に副成分として存在する鉱物である。その構造は
Hawthorne&Henryにより、一般的には下
式により表現される。 XY[T18][BOW ただし、 X=Na,K,Ca,□(vacancy); Y=Fe2+,Mg,Li,Mn2+,Al,C
3+,V3+,Fe3+,Ti4+; Z=Mg,Al,Fe3+,V3+,Cr3+; T=Si,Al,(B); B=B,(□); V=OH; W=OH,F,O
【0025】Y=Feの電気石は鉄電気石、Y=Mgの
電気石は苦土電気石、Liを含むものはリチア電気石と
して分類され、これらを含め上記構造式で表される10
数種類の電気石が鉱物学的に分類されている。
【0026】この鉱物が電気石と称されるのは、加熱や
加圧もしくは摩擦により結晶の一端がプラスに、多端が
マイナスに帯電するという性質に由来する。これは電気
石が異極晶であり、結晶構造が歪んでいることに基づ
く。現象論的には、電気石はマイナスイオンの生成補助
の役割を果たす。また、電気石は、遠赤外線を効率よく
吸収しまた放出するといった報告もなされている。
【0027】ここで、空気中のイオン分布について説明
する。都会の空気は汚く、森林等の緑の多い環境(以降
において自然環境と称することとする)の空気は吸い込
んで気持ちがいいと評される。実際、都市部の空気と自
然環境の空気のイオン濃度を比較すると、以下のように
自然環境中ではマイナスイオンが顕著に多い。 <都市部の空気> プラスイオン :約1200(個/立方センチメートル) マイナスイオン :約 80(個/立方センチメートル) <自然環境の空気> プラスイオン :約 50(個/立方センチメートル) マイナスイオン :約2500(個/立方センチメートル)
【0028】これは、自然環境には水が多く、レナード
現象(滝や噴水など、水と水がぶつかりあう瞬間に、空
気中にマイナスイオンを発生させる現象)に見られるよ
うにマイナスイオンが発生しやすいことが原因と考えら
れる。したがって、空気中のマイナスイオンを増加させ
ることができれば、都市部の空気に多く含まれるプラス
イオンを中和でき、相対的に澄んだ空気への変質が期待
できる。
【0029】以上は、いわば、マイナスイオン(負電荷
を帯びた粒子)の環境側面ないし人体への間接的作用の
説明であるが、マイナスイオンは直接的に人体に作用す
ることも知られている。すなわち、マイナスイオンによ
り空気が改質されると、マイナスイオンが呼吸で肺から
直接的に取り込まれるようになる。マイナスイオンが肺
に達して血液中に吸収されると、もしくは、マイナスイ
オンが肺に達して血液に電荷を付与すると、まず、活性
酸素濃度の低減作用が期待できる。次に、マイナス電荷
による乳酸の分解無害化、リンパ球の活性化による免疫
細胞の攻撃力向上も期待できる。また、マイナスイオン
には、血清コレステロールを抑制し、血液中の細菌を捕
らえ殺菌するマクロファージを活性化する作用も知られ
ている。したがって、マイナスイオンを取り込むことに
より、免疫系能力が維持高揚する効果も期待できる。こ
のほか、肺のみならず、皮膚表面を通じた電気的作用も
同様に考えることができる。
【0030】以上のように、電気石のマイナスイオン発
生補助作用を介してマイナスイオンによる人体作用が期
待できる。なお、電気石の粉末は、本願では柔軟な素材
でできたチューブに封入されているが、電気的作用はチ
ューブに遮蔽されないので、チューブ表面付近に存在す
る粒子を帯電させ、この帯電粒子(イオン)により上述
と同様の作用が得られる。また、電気石は、厚生省告示
第百二十号「食品衛生法及び栄養改善法の一部を改正す
る法律(平成七年法律第百一号)附則第二条第四項に規
定する既存添加物名簿」に挙げられているように、食品
添加物としての使用が認可されているように、安全性に
問題ないとされる。
【0031】次に、ゼオライトについて説明する。ゼオ
ライトは沸騰石とも称され、天然に約30種あり、人工
的に約100種類が合成されている。組成的には、Si
の一部をAlで置き換え、酸素との比が(Al+S
i):O=1:2となる、四面体を単位とした3次元結
晶構造を持つ多孔質の珪酸塩鉱物であり、化学式では下
式のごとく表される。 M2/nO・Al・SiO・yHO ただし、M=Na,Ca,K
【0032】ゼオライトは、Mの種類に応じて形状が異
なり、例えば、方沸石Na[AlSi]・H
は偏菱24面体の構造をとり、曹達沸石Na[Al
Si 10]・2HOは正方形の柱状構造をとる。
【0033】ゼオライトの特徴として、分子ふるいとし
ての作用と、酸触媒としての作用が挙げられる。分子ふ
るいとしては、その立体的構造から直径3〜10Å程度
の孔を極めて多数有し、孔の直径に応じて分子を選択的
に吸着する。また、その構造から比表面積が極めて大き
く(500〜1000m/g)、多量の分子を吸着で
きるという特徴を有する。
【0034】固体酸として作用するのは、Siは+4
価、Alは+3価、Oは−2価であることに起因する。
すなわち、四面体構造の中心原子がSiの場合は電気的
に中性であり、Alの場合は−1価の帯電状態となる。
ここで、通常はゼオライトが何らかのプラスイオンを吸
着しているが、Hを吸着している場合には触媒作用の
際にHイオンを放出するので酸として機能する。
【0035】この分子ふるいとしての作用と酸触媒とし
ての作用は、別の見方をすると、微細孔による静電容量
の増加作用とマイナスイオンの伝播助勢作用と捉えるこ
とができる。多孔質を球によって充填近似すると容易に
導出できるように、多孔質のほうがそうでない場合に比
して静電容量が大きくなる。また雲母に代表されるよう
に鉱物の誘電率は一般に大きいのでこれによっても静電
容量が大きくなる。したがって、ゼオライトのような多
孔質鉱物を電気石粉末と混合すると、電気石粉末に基づ
く電荷をより効率的に蓄えることができるといえる。さ
らに、ゼオライトは固体酸で上述したようにプラス電荷
との親和性が良いため、マイナスイオンの伝播を助勢す
るといえる。
【0036】次に、珪藻土について説明する。珪藻土と
は、海底または固定に沈積した珪藻類(植物性プランク
トン)の化石であり、珪藻の有機物が全く消失した後に
残存した微細な珪藻殻から形成された鉱物である。その
形状は円盤状や楕円状など多種多様であるが、ミクロン
単位の微細な孔を多数有する。珪藻土もゼオライトと同
様に触媒担体である。なお、その作用は必ずしも明瞭で
ないものの、本願発明者は、上述のゼオライトと同様に
珪藻土も電気石の作用を効率よく発揮させるとの知見を
得ている。
【0037】なお、ゼオライトも珪藻土も多孔質である
ため保温性に優れる。また、本発明は、ゼオライトや珪
藻土といった多孔質鉱物をチューブ内に封入するので保
温性が相乗的に高まる。
【0038】以上、電気石を中心に各要素を説明した
が、本願発明者は、電気石もしくは電気石と多孔質鉱物
の電気的作用を、極めて効率的に発生させるチューブの
形状ないし構造を発明するにいたった。すなわち、柔軟
な素材からできた無端チューブにより身体に密着しやす
いようにし、また、チューブ内面の表面積を増大させて
電気石自体、電気石同士、もしくは、電気石と多孔質鉱
物が効率よく擦れさせるようにした。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。図1は、本発明の電気石充填チューブ
を身につけた様子を説明する外観図である。図では、電
気石充填チューブ100を、首、腰、手首、足首に身に
つけた様子を示しているが、すべてを同時に身につける
必要はなく、着用者が着用したい場所に適宜身につける
ようにすれば良い。また、使用の際は、電気石充填チュ
ーブ100を単にくぐらせるだけでなく、例えば、両肩
にたすきがけに巻いても良いし、首などに二重に巻く態
様であっても良い。
【0040】図2は、本発明の電気石充填チューブの外
観構成図である。図示したように、電気石充填チューブ
100は、シリコン製の細長い円筒チューブの端部をつ
なぎ合わせて無端とし、内部に所定比の電気石粉末とゼ
オライト粉末を所定量封入している。本発明にいう電気
石充填チューブ100は、使用時にループを形成すれば
非着用時の形状を問わない。
【0041】チューブ体に封入する電気石とゼオライト
として、本願発明者は、昭和鉱業株式会社製電気石(製
品名:トルマリン)10重量部と、石見鉱山株式会社製
ゼオライト(製品名:石見ライト)1重量部を用意し
た。これらは、電気石の平均粒径は45[μm]、ゼオ
ライトの平均粒径が15[μm]となるように細かく粉
砕された微粉末である。この混合粉末を適量チューブ体
に封入して電気石充填チューブ100を得た。
【0042】本発明は、この混合粉末が良く擦れ合うよ
うに特に工夫がされている。これは、粉末同士、もしく
は粉末と外壁が接触しあう機会を高めることにより電気
石由来の電気的作用を十分に発揮させるべく工夫された
ものである。図3から図10は、電気石充填チューブ1
00のチューブ内壁面もしくは外部表面の様子をチュー
ブ断面と共に模式的に示した説明図である。なお、特に
示さない限りチューブ体内側に封入された粉体の図示を
省略する。
【0043】図3は、チューブ体の内壁面に無数の突起
を設けた電気石充填チューブの切断面を示した説明図で
ある。このように内壁面に無数の突起を設けたことによ
り、電気石粉末の実質的な接触面積が向上し、これによ
り、電気石の電気的作用が効率よく発揮されることとな
る。
【0044】図4は、チューブ体の内壁面にチューブ体
の円筒軸方向(チューブ長手方向)に沿った多数の溝を
設けた電気石充填チューブの切断面を示した説明図であ
る。このように内壁面に多数の溝を形成することによ
り、電気石粉末の実質的な接触面積が向上し、これによ
り、電気石の電気的作用が効率よく発揮されることとな
る。なお、所定の型枠を用いて、シリコン素材を押し出
すことにより、図示したように円筒軸方向に溝を形成す
ることができる。したがって、図4に示したチューブ体
は、簡便安価に押し出し成型することができる。
【0045】図5は、チューブ体の内壁面に多数のヒダ
を設けた電気石充填チューブの切断面を示した説明図で
ある。このように内壁面に多数のヒダを形成することに
より、電気石粉末の実質的な接触面積が向上し、これに
より、電気石の電気的作用が効率よく発揮されることと
なる。なお、ヒダは、チューブ体の円筒軸に垂直な方向
に形成するようにすると、チューブ体の円筒軸方向への
電気石の移動を遮ることとなり、接触機会(摩擦機会)
がより向上するので好ましい。
【0046】図6は、チューブ体内側にチューブ長手方
向に伸びる仕切を設けた電気石充填チューブの切断面を
支援した説明図である。図では、チューブを3領域に仕
切るように形成されているが、これに限ることなく、2
領域でも、4領域以上でも良い。このように内壁面に仕
切を形成することにより、電気石粉末の実質的な接触面
積が向上し、これにより、電気石の電気的作用が効率よ
く発揮されることとなる。なお、この形状も所定の型枠
を用いて、シリコン素材を押し出し成型することにより
形成することができる。したがって、図6に示したチュ
ーブ体は、簡便安価に押し出し成型することができる。
【0047】さらに、図6に示したチューブ体の端部
を、その内部空間(領域を)互い違いに接合するように
して無端チューブを形成すると、複数周回して元に戻る
ループをチューブ体内に形成することができる。図7
は、図6に示したチューブ体の端部を、その内部空間
(領域を)互い違いに接合するようにして無端チューブ
を形成した場合のループ概念を説明する説明図である。
このように、形成することにより、電気石粉末の実質的
な接触面積が向上し、これにより、電気石の電気的作用
が効率よく発揮されることとなる。
【0048】図8は、チューブ体の内側にチューブ長手
方向を遮る仕切を複数設けた電気石充填チューブの切断
面を示した説明図である。このように多数の仕切りによ
り、電気石が偏らなくなる。したがって、従来では、例
えば、睡眠中にはチューブの一定の場所に粉末が偏って
しまい、電気石の電気的作用が必ずしも効率的に発揮さ
れない場合もあったが、これにより、電気石充填チュー
ブ100の全体から電気的作用が発揮されうる。より具
体的には、電気石充填チューブ100を胸部に巻いて睡
眠している場合に、呼吸や脈や心臓の鼓動などによって
もチューブ体全体が動くので、全体から電気的作用が発
揮されることとなる。
【0049】なお、以上の形状は適宜組み合わされたも
のであっても良い。例えば、チューブ体内壁面や仕切表
面に凹凸(突起、溝、ヒダなど)を設けても良いし、仕
切をチューブ体長手方向(円筒軸方向)および円筒軸垂
直方向の両方に設けても良い。
【0050】さらに、凹凸はチューブ体の外側表面に設
けられていても良い。図9は、チューブ外周壁に突起を
設けた電気石充填チューブの切断面を示した説明図であ
る。このように外周壁に突起を設けると、チューブ体が
体や壁などにあたったとき、チューブ体が柔軟な素材で
できているため内側に凹み、粉体の接触機会を向上さ
せ、電気石の電気的作用が効率よく発揮されることとな
る。また、チューブの素材によっては汗などによりぬめ
り、不快に思う着用者もいるが、凹凸により肌への接触
面積が少なくなり、不快感が著しく低減される。
【0051】図10は、チューブ外周壁に溝を設けた電
気石充填チューブの切断面を示した図である。この形状
も図9の形状と同様に、チューブ体が体や壁などにあた
ったとき、チューブ体が内側に凹み、粉体の接触機会を
向上させ、電気石の電気的作用が効率よく発揮されるこ
ととなる。なお、溝を形成する際には、所定の型枠を用
いてシリコン素材を押し出すことにより、図示したよう
に円筒軸方向に溝を形成することができる。したがっ
て、図10に示したチューブ体は、簡便安価に押し出し
成型することができる。
【0052】なお、本実施例では、電気石充填チューブ
100のチューブ体をシリコン製としたが、ゴム製や樹
脂製であってもよい。すなわち、チューブ体は柔軟な素
材から構成されておればその組成は問わない。柔軟な素
材とすることにより、チューブ内に封入された粉末がよ
く擦れ合うこととなり、電気石の作用が効率よく発揮さ
れる。
【0053】これらの電気石充填チューブ100を用い
装着実験をおこなったところ、冷え症のユーザからは、
血行がよくなり体調が改善したとの報告が得られた。ま
た、筋肉痛を生じた者に装着したところ、筋肉痛が通常
より早く治ったとの報告が得られた。また、よく眠れた
との報告が得られた。
【0054】本発明は、上述の実施例に限定されず、種
々の構成を採用できる。例えば、電気石単独の粉末であ
っても良いし、電気石粉末と珪藻土とを混合した組成で
も良い。これらの混合比は特に限定されないが、電気石
100重量部に対して、ゼオライトもしくは珪藻土を1
〜2000重量部とすることができる。
【0055】また、粒度については、電気石は10[μ
m]〜1000[μm]、好ましくは20[μm]〜5
00[μm]、ゼオライトもしくは珪藻土は5[μm]
〜100[μm]、好ましくは10[μm]〜50[μ
m]とすることができる。
【0056】ゼオライトに関しては、そのままでも使用
できるが、ゼオライトを20%塩化カリウム溶液中で8
0℃48時間加温処理したものを使用してもよい。天然
のゼオライトは400℃以上に熱するとその結晶構造を
失い、非晶質化するが、上記処理により高温に熱しても
結晶構造を維持でき(長野和秀、島根県立工業技術セン
ター研究報告、第29巻第1頁(1992年))、本発
明の効果をより高めるために必要な微細な多孔質構造を
維持できるからである。このように処理されたゼオライ
ト粉末と電気石粉末の混合物もしくはこのように処理さ
れたゼオライト粉末と電気石粉末とを700℃〜120
0℃の高温で1時間から5時間焼結したものを使用する
ことができる。焼結はマッフル等によることができる。
なお、ゼオライトのSiをTiに置換し、TS−1ゼオ
ライトを用いてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気石充
填チューブ(請求項1)は、電気石粉末を封入し、柔軟
な素材からなる無端チューブであって、チューブ内周壁
に複数の凹凸を設けたので、チューブ内側の表面積の増
大に伴い電気石粉末の摩擦機会が増大し、その電気的作
用がより強く発揮され、かつ、チューブが柔軟な素材で
リング状に形成されているので、首、腰、手首、足首な
どに負担なく身につけることができ、身体の動きに合わ
せてチューブが変形して上述の摩擦機会をさらに高めて
電気的作用を相乗的に強めることができ、これにより、
体調の維持、復元、増進の補助が可能となる。
【0058】また、本発明の電気石充填チューブ(請求
項2)は、電気石粉末を封入し、柔軟な素材からなる無
端チューブであって、チューブ内側にチューブ長手方向
に伸びる仕切を設けたので、チューブ内側の表面積の増
大に伴い電気石粉末の摩擦機会が増大し、その電気的作
用がより強く発揮され、かつ、チューブが柔軟な素材で
リング状に形成されているので、首、腰、手首、足首な
どに負担なく身につけることができ、身体の動きに合わ
せてチューブが変形して上述の摩擦機会をさらに高めて
電気的作用を相乗的に強めることができ、これにより、
体調の維持、復元、増進の補助が可能となる。
【0059】また、本発明の電気石充填チューブ(請求
項3)は、請求項2に記載の電気石充填チューブにおい
て、仕切によって仕切られた内部空間を互い違いに接合
することにより複数周回して元に戻るループをチューブ
内に形成したので、電気石粉末が偏ることなくどの位置
にも廻らせることができ、電気石粉末の分散性が向上し
電気石粉末の摩擦機会を増大させることができ、これに
より、体調の維持、復元、増進の補助が可能となる。
【0060】また、本発明の電気石充填チューブ(請求
項4)は、電気石粉末を封入し、柔軟な素材からなる無
端チューブであって、チューブ内側にチューブ長手方向
を遮る仕切を複数設けたので、電気石粉末がチューブの
一箇所に片寄らず、それぞれのセルで電気石粉末同士が
摩擦し、電気的作用を偏ることなく発揮させることがで
き、これにより、体調の維持、復元、増進の補助が可能
となる。
【0061】また、本発明の電気石充填チューブ(請求
項5)は、請求項2、3または4に記載の電気石充填チ
ューブにおいて、チューブ内周壁および仕切表面に複数
の凹凸を設けたので、凹凸によりチューブ内側の表面積
が増大して電気石粉末の摩擦機会が増大し、その電気的
作用をより強く発揮させることができ、これにより、体
調の維持、復元、増進の補助が可能となる。
【0062】また、本発明の電気石充填チューブ(請求
項6)は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の電気石
充填チューブにおいて、さらに、多孔質鉱物を封入した
ので、電気石粉末の摩擦機会が増大し、その電気的作用
をより強く発揮させることができ、かつ、多孔質鉱物の
ためチューブの保温性が向上しチューブを身につけた場
合の血行の向上作用が期待でき、これにより、体調の維
持、復元、増進の補助が可能となる。
【0063】また、本発明の電気石充填チューブ(請求
項7)は、請求項6に記載の電気石充填チューブにおい
て、多孔質鉱物がゼオライトまたは珪藻土であるので、
空孔径が適切な多孔質鉱物を用いることができ、これに
より、体調の維持、復元、増進の補助が可能となる。
【0064】また、本発明の電気石充填チューブ(請求
項8)は、請求項1〜7のいずれか一つに記載の電気石
充填チューブにおいて、さらに、チューブ外周壁に複数
の凹凸を設けたので、凹凸部が体の動きに伴い、また
は、接触対象(壁、床など)により押されてチューブ内
側に凹むため、電気石粉末の摩擦機会が増大し、その電
気的作用をより強く発揮させることができ、これによ
り、体調の維持、復元、増進の補助が可能となる。
【0065】また、本発明の電気石充填チューブ(請求
項9)は、請求項1、5、6、7または8のいずれか一
つに記載の電気石充填チューブにおいて、凹凸が、突
起、ヒダ、溝またはこれらの組み合わせとしたので、電
気的作用をより強く発揮させることができ、これによ
り、体調の維持、復元、増進の補助が可能となる。
【0066】また、本発明の電気石充填チューブ(請求
項10)は、請求項1〜9のいずれか一つに記載の電気
石充填チューブにおいて、柔軟な素材がゴム、シリコン
または合成樹脂としたので、押出成型が容易であり、体
調の維持、復元、増進の補助が可能な電気石充填チュー
ブを簡便安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気石充填チューブを身につけた様子
を説明する外観図である。
【図2】本発明の電気石充填チューブの外観構成図であ
る。
【図3】チューブ体の内壁面に無数の突起を設けた電気
石充填チューブの切断面を示した説明図である。
【図4】チューブ体の内壁面にチューブ体の円筒軸方向
(チューブ長手方向)に沿った多数の溝を設けた電気石
充填チューブの切断面を示した説明図である。
【図5】チューブ体の内壁面に多数のヒダを設けた電気
石充填チューブの切断面を示した説明図である。
【図6】チューブ体内側にチューブ長手方向に伸びる仕
切を設けた電気石充填チューブの切断面を支援した説明
図である。
【図7】図6に示したチューブ体の端部を、その内部空
間(領域を)互い違いに接合するようにして無端チュー
ブを形成した場合のループ概念を説明する説明図であ
る。
【図8】チューブ体の内側にチューブ長手方向を遮る仕
切を複数設けた電気石充填チューブの切断面を示した説
明図である。
【図9】チューブ外周壁に突起を設けた電気石充填チュ
ーブの切断面を示した説明図である。
【図10】チューブ外周壁に溝を設けた電気石充填チュ
ーブの切断面を示した図である。
【符号の説明】
100 電気石充填チューブ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気石粉末を封入し、柔軟な素材からな
    る無端チューブであって、チューブ内周壁に複数の凹凸
    を設けたことを特徴とする電気石充填チューブ。
  2. 【請求項2】 電気石粉末を封入し、柔軟な素材からな
    る無端チューブであって、チューブ内側にチューブ長手
    方向に伸びる仕切を設けたこと特徴とする電気石充填チ
    ューブ。
  3. 【請求項3】 仕切によって仕切られた内部空間を互い
    違いに接合することにより複数周回して元に戻るループ
    をチューブ内に形成したことを特徴とする請求項2に記
    載の電気石充填チューブ。
  4. 【請求項4】 電気石粉末を封入し、柔軟な素材からな
    る無端チューブであって、チューブ内側にチューブ長手
    方向を遮る仕切を複数設けたことを特徴とする電気石充
    填チューブ。
  5. 【請求項5】 チューブ内周壁および仕切表面に複数の
    凹凸を設けたことを特徴とする請求項2、3または4に
    記載の電気石充填チューブ。
  6. 【請求項6】 さらに、多孔質鉱物を封入したことを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の電気石充
    填チューブ。
  7. 【請求項7】 多孔質鉱物がゼオライトまたは珪藻土で
    あることを特徴とする請求項6に記載の電気石充填チュ
    ーブ。
  8. 【請求項8】 さらに、チューブ外周壁に複数の凹凸を
    設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに
    記載の電気石充填チューブ。
  9. 【請求項9】 凹凸が、突起、ヒダ、溝またはこれらの
    組合せであることを特徴とする請求項1、5、6、7ま
    たは8のいずれか一つに記載の電気石充填チューブ。
  10. 【請求項10】 柔軟な素材がゴム、シリコンまたは合
    成樹脂であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか
    一つに記載の電気石充填チューブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009525795A (ja) * 2006-02-09 2009-07-16 ストライカー トラウマ ゲーエムベーハー 医療用接着剤および止血剤

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